JPH06193633A - 磁気軸受制御方法及び装置 - Google Patents
磁気軸受制御方法及び装置Info
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- JPH06193633A JPH06193633A JP3014993A JP3014993A JPH06193633A JP H06193633 A JPH06193633 A JP H06193633A JP 3014993 A JP3014993 A JP 3014993A JP 3014993 A JP3014993 A JP 3014993A JP H06193633 A JPH06193633 A JP H06193633A
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Abstract
つ駆動電流を小さくしてのロータ回転制御をはかりた
い。 【構成】 PID制御の他に、ABS制御、Nクロス制
御、Nストレート制御、FF制御とを適宜組合せての磁
気軸受の制御をはかる。この際、回転数と各制御の投入
計画とのテーブルを設けておき、これをコンピュータが
管理して、回転数に対応して各制御を投入する。
Description
ロータの不つりあい振動の抑制及び駆動電流の低減をは
かる磁気軸受制御方法及び装置に関する。
制御方式を図2〜図6に示す。尚、図6は、本件出願時
点において未だ公開されていないものである。
2……サーボフィードバック制御方式としてよく知られ
た従来例図である。図3……ABS(Automatic Balanc
ing System)制御方式であり、特開昭52−93852
号に記載されたものである。ABSは、回転同期振動成
分をカットすることからNカットとも呼びうる。図4…
…臨界減衰制御方式であり、特開昭52−93853号
に記載されたものである。図5……図4の方式を改良し
たものであってNクロス方式と呼ばれるものであり、特
開昭61−262225号に記載されたものである。こ
れは本件出願人によって提案された発明である。図6…
…FF(Feed Forward)制御方式であり、先願である特
願平3−1271845号に記載された発明である。こ
れは本件出願人によって提案された発明である。
……磁気軸受で支持された回転体(ロータ)は、その形
状や外力等の影響で回転の中心位置(中立位置とも云
う)からのずれを生ずるので、磁気軸受を制御して回転
体位置を中心位置になるように制御する必要がある。図
2で回転体1の左右上下に電磁石2X、2Yを設けてお
き、この電磁石2X、2Yへの励磁電流を制御すること
で回転体位置制御をはかる。そのために制御回路4X、
4Y及びパワーアンプ5X、5Yを設けている。制御回
路4X、4YはPID要素より成る制御回路である。制
御回路4X、はX軸方向の変位センサ3Xからの検出変
位量xを入力とし、制御回路4YはY軸方向の変位セン
サ3Yからの検出変位量yを入力とする。この変位量x
及びyは回転中心からのずれを示す量であり、これを制
御回路5X、5Yに入力する。制御回路5X、5Yは、
ロータ1の中心位置からのずれに応じた制御電圧Px、
Pyを出力し、これをパワーアンプ5X(左右の2つの
コイル2Xに対応)、5Y(上下の2つのコイル2Yに
対応)に入力し、コイル2X、2Yに中心からのずれを
なくすような励磁電流ix、iyを流すことで、左右上下
の中心位置からのロータのずれを補正する。
とは、P(比例)、I(積分)、D(微分)を組み合わ
せたものである。この組合せの仕方によって、種々の制
御特性を得る。
ロータを中立位置に保持するための基本制御法である。
然るに、ロータのあらゆる回転数にわたって中立位置の
維持が可能かというとそうではない。高速回転での曲げ
共振点への対応ができないためである。
ての1次、2次の共振現象が現れる。更に回転数を上げ
てゆくとロータは剛体としての運動体から不つりあいを
原因とする弾性体としての運動体の性質が現れる。この
弾性体の性質を持つことによって曲げ1次、2次の共振
現象が出現する。これらの共振現象が現れる回転数を共
振周波数と呼ぶ。共振現象の出現する時点をを共振点と
呼ぶ。剛体と弾性体との区別をなくし、剛体としての1
次、2次の共振点を、単に1次、2次の共振点、(Nc
1、Nc2)弾性体としての1次、2次の共振点を、単
に3次、4次の共振点(Nc3、Nc4)と呼ぶことも
ある。かかる共振点と振幅との関係を図7に示す。
チューニングすることで回転周波数全域で中立位置に保
持する制御が可能となる。ここで、チューニングとは、
PIDによる制御特性を調整することを云う。しかし、
実際には、図2のサーボフィードバック制御方式では、
せいぜい剛体としての1次、2次の共振点での振動に対
して、中立位置への保持が可能となる程度である。曲げ
1次、2次の共振点及びその前後にわたっての中立位置
への保持は、サーボフィードバック制御方式だけでは困
難である。
ルタ7を設けたこと、及びこの検出回転数xN、yNを制
御回路4X、4Yの入力側に負帰還するようにしたこ
と、に特徴がある。トラッキングフィルタ7は変位信号
x及びy、更に回転パルスを入力として回転同期成分x
N、yN(これをN成分と呼ぶことが多い)を抽出する回
路である。減算点9X、9Yは変位信号x、yから回転
同期成分xN、yNに比例係数β(0か1かのいずれかの
値)を乗算したβxN、βyNを差し引き、この結果を制
御回路4X、4Yへ入力する回路である。
係数器20X、20Yにより比例係数βを乗じた回転同
期成分βxN、βyNを差し引くことで、磁気軸受は回転
同期の不つりあい振動には反応しないようになる。(振
動絶縁)。よって、ばね定数KNと減衰定数CNは、回転
同期成分に対してKN=0、CN=0となる。このABS
制御をかける場合にはβ=1、かけない場合にはβ=0
となる。β=1としてABS制御をかけると、その時の
不つりあい振動の抑制のための電流が不要となる利点を
持つ。このABS制御は、共振点通過中はかけずに(β
=0)、共振点通過後にかける(β=1)ことが特徴で
ある。ABS制御はオプションである。
路6X,6Yと回転同期トラッキングフィルタ7とを設
けて曲げモードの共振点での共振振幅をも小さく押さえ
ることを目的とする。検出された変位信号x,yはPI
D形の制御回路4X,4Yに入力されるとともに、微分
回路6X,6Yへも入力される。微分回路6XはKx+
C(dx/dt)を算出することにより変位xの速度に
比例した量を算出し、この量からロータ1の回転数Nに
同期した成分
Kはばね定数、Cは減衰定数である。同様に変位信号y
から微分回路6Y、回転同期トラッキングフィルタ7は
回転数Nに同期した成分
y0のみを抽出し、回転数同期の不つりあい振動のみの
制御を行う。この構成によれば、変位成分の大きさに応
じた制御によって軸受剛性の調整が可能(これは、ばね
定数Kの大きさで調整する)で、また速度成分の大きさ
によって軸受変位の減衰の調整が可能(これは減衰定数
Cの大きさで調整する)となり、曲げモード共振点の振
幅を小さく抑えることができる。しかし、この方式で
は、微分回路を必要とする。しかし一般に、数学的微分
を電子回路で実現するには高周波ノイズの発生を誘発
し、制約を伴うので、完全なものは無限で、模擬的なも
ので代用するしか仕方がないのが実情である。
分回路6X、6Yを用いたが、図5はこれを別の方法で
検出するようにしたものである。図5はロータの不つり
あい振動が前向きである場合の構成であり、x方向の微
分は−y変位信号に比例し、y方向振動の微分はx変位
信号に比例することを利用したものである。即ち図4の
微分回路6X,6Yの出力の代わりにこれらの変位−y
N,xNを用いたのが図5であり、各変位の速度の回転同
期成分を回転同期トラッキングフィルタ7により取り出
すことができる。これをクロスさせて係数器21X、2
1Yを介して制御回路4X、4Yの出力側の減算点、及
び加算点に与える。
き、不つりあい振動に対して、減衰定数CNを発生させ
たのと同等の効果を持つ。よって共振振幅を大幅に低減
できることになる。従って、共振点通過中に使用される
オプション回路である。
である。前述の従来例は、トラッキングフィルタを設け
たことで変位信号に依存して電流制御をはかることから
フィードバック制御と呼べるものである。図8はこの変
位信号x、yを使用するトラッキングフィルタを設けて
いないことから、FF制御法と呼ぶ。このFF制御は、
フィードフォワードで加振力を与え、その加振力が不つ
りあいと逆位相になるように与え、不つりあいとキャン
セルすることによって振動を低減しようとするものであ
る。図6で、2相発振器10は、ロータ回転数Ωに対し
て回転パルスに同期した正弦波信号Asin(Ωt+φ)
と余弦波信号Acos(Ωt+φ)を出力する。制御回路
4Xの出力と余弦波信号Acos(Ωt+φ)に比例(係
数器22X、22Yで与えられた比例係数γ)した量と
の加算を行い、これで電流制御を行い、制御回路4Yの
出力と正弦波信号Asin(Ωt+φ)に比例(比例係数
γ)した量との加算を行い、これで電流制御を行う。振
幅Aと位相φを適当に選べば共振点において不つりあい
によるアンバランス力をキャンセルするように加振で
き、共振振幅を小さく押え得る。この加振をFF加振と
呼ぶ。尚、図6の点線で示すように、制御回路4X、4
Yの入力側に2相出力を与えてもよい。このFF制御も
オプションである。以上の図2〜図6に示した従来例及
び先願の使用目的と使用回転数と制御電流(励磁電流)
との関係を図8に示す。
された微分回路を用いる臨界減衰装置においては、変位
信号(x、y)から速度信号(dx/dt、dy/d
t)を作るための微分回路が必要となり、回路が複雑に
なる。また、不つりあい振動による危険速度通過時には
振動振幅が大きく、磁気軸受に流す電流の増大するとい
う問題がある。また、特開昭61-262225号のNクロスの
制御においても、本来のPID制御回路に 共振振動の
信号が流れるため、電流の増大という問題がある。これ
らの電流の増大はパワーアンプのダイナミックレンジを
大きくすることを必要とし、これが実現困難になる。ま
た、ABSを用いれば不つりあいによる回転数同期成分
の振動がフィルタされ、電磁石コイルに流す電流をきわ
めて少なくすることができる。しかし、共振点を通過中
に単独でABS制御をすると、振動が大きくなってしま
うので、危険速度通過後に動作させざるを得ない。よっ
て共振点である危険速度通過中にはABS制御は無力、
PID制御回路のみとなり、大きな制御電流を必要とし
ていた。
は、不つりあい振動の低減の以外のゆらぎなどの系の安
定/不安定の問題を伴う。ABSの制御を効かせた時の
振動応答の例を図9に示す。3次共振点付近でみるとA
BSのない時、あるいはABS制御の弱い時には共振振
幅曲線は安定している。しかし、ABS制御を強くする
と、3次共振点を通過後、振幅曲線が変動しており安定
しない。即ち、共振点前後の付近においては、ABS制
御を強く効かせることは非常に危険である。従って、共
振点を十分に通過した後、この例では3次と4次の共振
点の間で、ABS制御を効かせることが有効である。こ
のように、現在の技術では、ABSは使用回転数範囲が
共振領域を避けるように限定されている。
けたままでも安定して共振点通過を可能にする磁気軸受
の制御方法及び装置を提供するにある。
振点通過時に小さい電流で十分に振動を小さく抑える必
要があるにもかかわらず、その実現ができていない。更
に、ロータの振動制御にとって大切なことは、共振点通
過回転数域などの振動を制御することが必要な回転数の
時にはできるだけ小電流で振動を小さく抑えると共に、
振動制御が必要でない回転数の時には徹底して電流を流
さないことが必要である。 このように小電流で低振動
を達成することが目標課題であり、省エネルギー運転は
引いては機器の長寿命など他の多くの付帯的な利点を与
え得る。
の不つりあい振動の共振振幅を下げると共に、磁気軸受
の電磁石コイルに流す電流を少なくすることにより、磁
気軸受の耐力を向上させた磁気軸受の制御方法及び装置
を提供することにある。
ー運転を可能にする磁気軸受の制御方法及び装置を提供
することにある。
定めた制御方式を適正に採用可能にする磁気軸受の制御
方法及び装置を提供するにある。
Nクロス制御とを併用して磁気軸受の制御を行わせるこ
ととした(請求項1、9、10)。更に、このABS制
御とNクロス制御とを外部から設定可能にした(請求項
11、12)。
とFF制御とを併用して磁気軸受の制御を行わせること
とした(請求項2、13)。更に、このABS制御とN
クロス制御とFF制御とを外部から設定可能にした(請
求項14)。
制御とを併用して磁気軸受の制御を行わせることとした
(請求項3、15、16)。更に、このABS制御とN
ストレート制御とを外部から設定可能にした(請求項1
7、18)。
制御とFF制御とを併用して磁気軸受の制御を行わせる
こととした(請求項4、19)。更に、外部から設定可
能にした(請求項20)。
御とNストレート制御とを併用して磁気軸受の制御を行
わせることとした(請求項5、21、22)。更に外部
から設定可能にした(請求項23、24)。
併用して磁気軸受の制御を行わせることとした(請求項
6、27、28)。更に外部から設定可能にした(請求
項29、30)。
受の制御を行わせることとした(請求項37)。
制御とFF制御とNストレート制御とを併用して磁気軸
受の制御を行わせることとした(請求項7、25)。更
にこのABS制御とNクロス制御とFF制御とを外部か
ら設定可能にした(請求項26)。
レート制御とFF制御とを併用して磁気軸受の制御を行
わせることとした(請求項8、31)。
とるものとし(請求項33)、1次〜4次の共振点を含
む回転数範囲とした(請求項34)。
ール制御を行わせ(請求項35)、ソフト処理によって
制御処理を行わせることとした(請求項36)。
Nクロス制御やNストレート制御やFF制御の任意の選
択のもとで、共振振幅の減衰、共振点の安定した通過、
そして電磁石に流す電流の減少化をはかれる。
に応じて種々設定可能としたことで、回転数毎の最適制
御が達成できる。
施例は、係数器23(又はゲイン設定器)X、23Yで
与えられる比例係数δを乗算した回転同期成分xN、yN
を、制御回路4X、4Yの出力に加算した点が特徴であ
る。ばね定数KNの強化が目的であり、それによって共
振点をより高い方向にシフトする。共振点手前の回転数
域で、より高い回転数へ共振点をシフトさせることによ
り、振動を低減できる。この制御方式は、Nクロス制御
方式と対比され、Nストレート制御方式と呼べるもので
ある。Nストレート制御方式は共振点前の回転数範囲で
働くようなオプションとして使用する。
0では、加算すべき量がδxN=0、δyN=0となり、
Nストレートをかけない例となる。δ=大では加算すべ
き量が、xN、yNのδ倍となり、Nストレートそのもの
となる。0<δの選択では、Nストレートの割合が変化
する例となる。
い。これは、共振点をより低い方へシフトさせ、共振回
避により振動低減をはかる目的に使用する。
ABS制御をかけたままで安定して共振点を通過させる
ことである。トラッキングフィルタ7の出力xN、yNを
入力加算点9X、9Y側に比例係数βを乗算して負帰還
すると共に、比例係数αを乗算した量をクロスさせて制
御回路4X、4Yの出力側に与えるようにしたものであ
る。即ち、ABS制御によってPID制御回路において
はKN=0、CN=0にすると共に、Nクロス制御によっ
て別途に減衰定数CN(≠0)を与えて、共振振幅を磁
気軸受の減衰のみによって制御しようとするものであ
る。図11の制御方式は、共振点通過中の共振振幅低減
に利用される。但し、β=1、α=大で、完全なABS
制御とNクロス制御との併合制御が可能となるが、0≦
β≦1、0≦αでα、βを適当に選ぶことで、併合の強
さを任意に選択可能である。このα、βの選択は、回転
パルスを取り込んだCPU20によって行う。
フィルタのチャンネルクロス制御とABS制御を同時に
使った場合の実験データである。横軸に回転数を縦軸に
振動振幅を示している。同図でONとは図11の動作を
させた時(α=大)、OFFとはチャンネルクロスを切
った時(α=0に相当)のものである。ONにすること
により振動振幅は著しく低下し、OFFにすることによ
り振動振幅はもとの大きな振動に戻っていることが分か
る。よって本実施例によれば、曲げモードの共振振幅
も、適当な減衰が与えられることになり、小さい振幅で
危険速度を通過させることが可能となる。
は共振時最大振幅で縦軸は制御電流である。同図から、
メインのサーボ回路のみのPID制御よりも、Nクロス
の場合は振動振幅、制御電流ともに大幅に低減される
が、図11の実施例(図中、本発明と記したもの)の場
合はNクロスの場合よりもさらに小さい電流でよいこと
が明らかである。FF制御に対比しても電流は大幅に低
下していることがわかる。尚、この本発明でのデータは
β=1、α=大の設定値で得たものである。これ以下の
小さい電流は原理的に望めない。
振幅を小さく抑えるためのもので危険速度通過時のみに
有効な手法である。危険速度をかなり通過した後は、こ
のような方法は不要であり、ABSのみの制御が望まれ
る。よってβ≒1、α=0の選択がよい。よって図11
のような構成をとれば、α、βの値を回転数範囲に応じ
て選択すれば全回転数域で制御電流極小の最も効率のよ
い制御が可能となる。
4) 図14がこの実施例を示す図である。図11の回路に、
2相/同期発振器10を付加してこの出力に比例係数γ
を乗算した値を制御回路4X、4Yの出力側に加算する
ようにしたことが特徴である。この回路は、ABS制御
とNクロスとの併用をはかると同時に、FF制御を併用
したものであり、共振点通過中の共振振幅のより一層の
低減がはかれる。
比例係数をスケジュールに従って作用させると全回転数
域で十分に小さな制御電流で運転が可能である。このス
ケジュールの一例を図15に示す。4次共振まで越えて
運転する場合を想定してみよう。1次、2次共振点は未
だ低速であるので必要に応じて共振点でNクロス(α)
を使い共振以外では通常のPID制御にまかす。3次共
振点では共振通過がかなり厳しくなると予想されるの
で、共振点付近ではNクロス(α)とABS(β)を併
用する。そして3次と4次の共振点の間では、回転数は
かなり高いので電流低減策が必要でABS(β)を作用
させる。次に4次共振点通過になってくると、Nクロス
(α)+ABS(β)のみでは作用力不足と考えられ、
さらに強化するためにFF加振(γ)を投入する。そし
て4次共振点通過後は再びABS(β)のみの作用に非
共振時の電流低減を図る。
比例定数とスケジュールに従って変えることにより全回
転数域で微小な電流による効率的な運転が可能である。
比例係数α、β、γの設定については、運転前には計算
等などにより各共振点が何回転に位置しているか解るの
で、このような回転数範囲を指定してα、β、γの効か
せ方をスケジューリングすることは容易である。これら
はCPU20で簡単に実現できる。尚、α、β、γは、
0≦α≦大、0≦β≦1、0≦γ≦大の範囲で設定可能
である。0に近づけばその係数に伴う制御が弱くなり、
上限に近づければ逆に強くなる。
0のNストレート制御を併用させた実施例である。この
実施例によって、ABS制御をかけた状態のもとで、共
振点を高い方へシフトし、共振点との間の余裕度(マー
ジン)を大きくできる利点を持つ。図16の実施例は、
共振点手前の回転数での振幅低減に活用する。勿論、δ
は、0≦δ≦大の他に、δ≦0もとりうる。δが負の場
合、共振点通過後の回転数で、共振点をもっと小さい方
へ押しやり、共振点とのマージンを大きくして振動を低
減できる。
(図17) 図17がこの実施例を示す図である。ABS制御をかけ
ながら併せてNクロス制御及びNストレート制御をかけ
たものである。この実施例によって、電流の省略化及び
振動振幅の減少をはかることができる。
ながら、FF制御をはかったものである。
20) 図20がこの実施例である。ABS制御をかけながらN
ストレート、FFとを併用させたものである。
(又はいずれか2つの組合せ)(図19) 図19がこの実施例を示す図である。ABS制御はかけ
ないで、Nクロス、Nストレート、FFとを併用させた
ものである。更にNクロスとNストレートの組合せ、N
ストレートとFFの組合せ、NクロスとFFの組合せも
ありうる。
+FF(図1) 図1にその実施例を示す。この実施例は、ABS、Nク
ロス、Nストレート、FFを回転数によって任意自在に
用いて低振動、低電流化をはかることを目的とする。即
ち、ロータ振動制御にとって大切なことは、共振点通過
回転数域などの振動を制御することが必要な回転数の時
にはできるだけ小電流で振動を小さく押えることであ
る。又、振動制御が必要でない回転数の時には徹底して
電流を流さないことである。このように小電流で低振動
を達成することが目標課題であり、省エネルギー運転は
機器の長寿命など他の多くの附帯的な利点を与え得る。
従って、ロータの回転数域ごとにどのようなオプション
機能を働かせるかが重要となる。不つりあい振動に関し
て言えば、共振点通過中の回転数域では十分な制御で系
に減衰を与え振動を押えなくてはならない。一方、共振
点以外の回転数域では不つりあい振動に対して何も制御
しないことが得策である。
回転する様と同一で、非共振点域では回転数成分で制御
する必要はないと考えてよい。又、共振点に近くなりそ
れを避けたい様な場合には、回転同期成分のばね力を正
に大きくして上に押しやったり、負に大きくして下に押
しやったりする共振点マージンの拡大を図ることによ
り、共振振幅の増大を回避する制御も成立つはずであ
る。図1の実施例は、このような共振点とのかね合いで
回転数域に応じて制御することにより、回転数全域に亘
って小駆動電流で、かつ低振動に押える磁気軸受制御を
達成するものである。
に図1を採用した場合を以下で説明する。この種のロー
タの運転範囲は曲げ1次(Nc3)と曲げ2次(Nc
4)共振点の間にとられることが多い。 ロータの浮上特性:非回転のロータ浮上技術のみである
から、X方向およびY方向のメインPID制御回路4が
その任を担う。よって、浮上特性も含め剛体モード共振
の比較的低周波数域の制御はPID制御回路に重きをお
き、高周波数域の曲げモード共振制御は後述のオプショ
ンにもたせるとする分担方式が新たな改善策として考え
られる。そうすると、チューニング作業は大幅に軽減さ
れる。現状ではロータの浮上特性も、剛体モードの共振
点である低周波数域制御も、曲げモード共振の高周波域
の制御もいずれもメインのPID制御回路4に負担させ
ており、その分だけチューニングを難しくしている。こ
こでは、メインのPID制御は低周波数域制御に重点を
おくタイプを使う。高周波数域制御はβ、α、δ、γの
各係数で律せられるオプション回路にまかせる制御法を
採用したのが本実施例である。図21に本実施例でのオ
プション回路の投入計画を示す。はじめに、低周波数域
の剛体モードの共振が現われる。これは通常ならメイン
のPID制御回路4に依ればよい。必要なら、Nクロス
などの共振振幅低減のオプションを挿入すれば良い。こ
こまでの制御は比較的容易にチューニング可能である。
モードの危険速度(共振)が現われる。この時は、メイ
ンのPID制御回路4では減衰作用力が不十分なのでオ
プションを投入した方がベターである。
振点以下ならば、図21に示すように、Nストレートを
使い曲げ1次共振点を少し上に押しやれば低振動が得ら
れる。それでも不十分で共振点通過が必要なら、Nスト
レートを使用うことなく、Nクロスを使って早めに共振
点を通過させるやり方をとる。このようなオプションを
使っている場合は、メインのPID制御回路4は制御す
る必要がないので、ABS(Nカット、β)を働かせて
おくと良い。通常、磁気軸受形遠心圧縮機では曲げ1次
モードと曲げ2次モードの間に運転範囲が設定されるの
で、曲げ1次モード共振点通過後はABSオプション制
御のみで十分である。ABS機能で回転同期成分を抜き
取る程度は深ければ深い程良く、(x−xN,y−yN)
が理想であるが、(x−βxN,y−βyN)と0<β≦
1を調整し、抜きとり量を調整してもよい。 運転回転
数がさらに高く、曲げ2次モードの共振点に接近してい
る場合にあっても、曲げ1次モードのときと同様の考え
で、オプション機能投入の計画を立てることが可能であ
る。
過中に共振振幅を制御する場合にNクロスによる減衰定
数CNの強化で不つりあい振動の低減を図ろうとしてい
るため、メインのPID制御回路4からの回転同期振動
の制御は必要としない。よってABS機能も効かせてお
くとよい。
フトさせる場合も同様にNストレートによるばねKNを
強化させてるため、メインのPID制御回路4からの寄
与は不用である。よってこの時もABS機能を効かせて
おくとよい。いずれの場合も、ABS機能を完全にβ=
1に設定するのが理想であるが、切替えに伴う不安定な
どを防止するため0<β<1の間の適当な値に設定する
ことも実際には必要になる。いずれもβを0→1へと徐
々に変化させ都合の良い値をABS機能値として設定す
ればよい。
り替える時など(α≠0,δ=0)→(α=0,δ≠
0)の如く完全に理想的に変えるのではなく、両者につ
いて、αは大→小へ、δは小→大へと徐々にあるいは大
小の度合を変える程度の方策が現実には望まれると思
う。
設定変更していくかは現実のロータの回転などによって
試験的に調整していけば良い。 例えば、βの調整:電流波形をモニターして、電流が例
えば1/3程度軽減されるように選ぶ。 αの調整:共振振幅が例えば1/3程度に減じ得るとこ
ろを選ぶ。 δの調整:共振点近くの回転数で、振幅が1/2程度に
減じ得るような値を選ぶ。 γの調整:共振振幅が例えば1/2程度に減じるような
位相φとゲインγを選ぶ。 あるいは、シミュレーション計算により予め係数設定値
を予測しておくことも可能である。
ョン的に追加させることも可能である。しかし、実際に
はFF加振によるアンバランスキャンセルに比べて、A
BS+Nクロスの方が共振振幅を小にかつ電流も小にて
共振点通過が可能なデータは図13に示した通りであ
り、FF加振を使用しなくてもよい場合もありうる。
尚、ロータに新たにアンバランスが付加した場合には、
すでにFF加振で調整したキャンセル方向の位相はマッ
チしなくなり、かえって振動を大きくする方向に加振す
る可能性もあり、FF加振機能の使い方には注意を要
す。
は、トラッキンクセフィルタ7の出力信号を活用するオ
プション機能として、ABS機能の度合β、Nクロス機
能の度合α、Nストレート機能の度合δ、FF加振機能
の度合γなる係数を設ける。そして、これらの係数を回
転数域に応じて、例えば共振点通過前、通過中、通過後
などに応じて、変化させる戦略をスケジューリングによ
って制御することを特徴としている。このようにして全
回転数域において常に小振動で小電流の最適な省エネル
ギーの磁気軸受制御が達成される。又、このオプション
機能によってメインのPID制御回路4の負担が軽減さ
れ、チューニングが楽になる。すなわち、PID制御回
路4の位相進みをできるだけ大きくもたせ、高周波で高
ゲインとなりことに起因するサーボフィードバック系の
発振現象に悩まされることがなくなる。
て、計画に従って係数器の係数を変化させていくことは
コンピュータ(CPU)20を利用すれば簡単に実現で
きる。すなわち、図1に概念を示すように、ロータの回
転数をCPU20で認識させ、回転数に応じて、記憶し
ているスケジュールに従ってゲインを変化させれば良い
訳である。各係数器としては、ポテンショメータやゲイ
ン調整可能なアンプや、或はディジタル設定器もありう
る。そしてそれらに応じてCPU20は、機械的又は電
子的に係数設定を行う。ゲインスケジュールの実施例を
図22に示す。
しながら、曲げ1次や曲げ2次モードの共振通過中には
Nクロス(α)の減衰力で振動を低減させる計画であ
る。
にNクロス(α)を使う。そして曲げ1次モード共振点
付近では、その手前でアンバランスキャンセルのFF加
振(γ)を投入し、いよいよ共振点通過時にNクロス
(α)を投入する。もちろんABS機能(β)も併用し
ておく。このようにして曲げ1次モード共振点を通過
し、曲げ2次モード共振まで行く。ここでは、曲げ2次
モード共振点も上にシフトさせる戦略をとり、アンバラ
ンスキャンセルのFF加振(γ)を投入しながら、かつ
ばね定数の強化を図るためNストレート(δ)を投入す
る例である。このように回転数域をきめ細かく区分し、
その状況に応じた最適なオプション機能を併用かつ使い
分けながらスケジューリングしていく例を示している。
立つ。このスケジュールをCPU20のメモリに記憶さ
せておき、その係数α、β、γ、δの度合を変化させれ
ば容易に実現できる。
とした実際回路構成に従って説明したものである。複素
数表現を導入し、これをもつと概念的に説明したものが
図23である。
信号(x,y)からメインPID制御回路4、パワーア
ンプ5、電磁石コイル2は同一仕様で作られるのが基本
で対称の形をしている。よって、表現を簡単にするた
め、複素数z=x+iyとおく。そして複素数の実数部
にX方向チャンネル、虚数部にY方向チャンネルを相当
させることによって回路図の表現も簡素化される。それ
が図23である。
の出力をX方向とY方向についてそれぞれ(x’,
y’)とすると、
御回路のようになる。
ッキングフィルタ7出力部のクロス回路やストレート回
路についても言える。今、図1でトラッキングフィルタ
の出力信号(xN,yN)に対して図23の複素数対応を
PY)とすると、それに対して図23の複素数対応を
ングフィルタ7出力に関するzNからPNへの伝達関数は
に処理できる訳で、結局X方向とY方向の2チャンネル
表示の図1は、図23のように複素数を導入して1チャ
ンネルの表示に簡素化できることがわかる。よって、図
23で説明すると、Nクロス機能を効かせた時はα≠
0,δ=0だからθ=90°に設定したことに相当す
る。
=0,δ≠0だからθ=0°に設定したことに相当す
る。
方向およびY方向にcos波およびsin波が生成されるの
で、回転数Ω(rad/sec)とすると
出力は
て
のアンバランスをキャンセルするような位相中を探し得
る。
現の図1は、複素数Z表現の導入によって図23のよう
に概念的に1チャンネルの表現に変換されることにな
る。回転数を監視しながら、マニュアルでフィードバッ
ク系に組まれているトラッキングフィルタ7の出力のゲ
インGと位相θとFF加振の量を示すゲインAと位相φ
を変化させることで実現できる。
ータ(CPU)で回転数を監視し、予め決められたゲイ
ン位相のスケジュールに於いて、ゲインGとAおよび位
相θとφを可変にしていくことによって常に最適な省エ
ネルギー制御(小振動かつ小電流)が実現可能となる。
γ、δの設定(図24、25) 図1、図11等で示した CPU20によるα、β、
γ、δの設定回路を図24に示す。これは一種のコンピ
ュータであり、共通バス23にCPU20、主メモリ2
1、入力部22、出力部24を共通に接続した構成であ
る。主メモリ21は、CPU20を動作させる本来のO
S(オペレーティングシステム)等の他にスケジュール
ソフトを持つ。入力部22は回転パルスを取り込む回路
である。出力部24は、CPU20で設定した係数
(α、β、γ、δ)を出力する回路である。図24の回
路によれば、CPU20は、入力部22からの回転パル
スを次々に取り込み、スケジュールソフトを作動させて
回転数に応じて定まる各係数α、β、γ、δをメモリ2
1から読み出す。これを出力部24を介して各係数の設
定を行う。当然のことながら、図10ではδのみの設
定、図11ではα、βの設定、図1ではα、β、γ、δ
の設定を行う。
ジュール制御テーブル22を示す。このテーブル22を
回転数をアドレスとしてアクセスすることで必要な係数
の読み出しを行う。尚、スケジュールソフトは主メモリ
21とは別に設けたROMに格納しておく例もある。
26) 図10、図11、図1等では、パワーアンプ5X、5Y
の前段回路はディスクリートな回路の例であった。この
ディスクリートな回路に代わって、コンピュータのソフ
ト処理で行うことも可能である。この実施例が図26で
ある。主メモリ21には、スケジュールソフトの他に、
PID制御回路4X、4Yの機能、トラッキングフィル
タ7の機能、各係数(α、β、γ、δ)設定器の機能、
各種の加算、減算機能を達成する制御ソフトを持ってい
る。そして、外部からの回転パルスを入力部22、変位
を入力部26を介して取り込み、CPU20がこの制御
ソフト及びスケジュールソフトを働かせて図1又は図1
0、図11等で定まる処理を実行する。この結果を出力
部24を介してPx、Py指令として駆動部25に与え
る。駆動部25は、その指令から実際のPx、Pyを作
り、これをパワーアンプ5X、5Yに与える。
できた。尚、スケジュールソフト、制御ソフトは、RO
M内に設けておく例もある。
のフィードバック形(図27〜図30) ABS制御のかけ方を変形したものであり、回転同期ト
ラッキングフィルタ7の出力信号xN、yNをもとの変位
信号x、yから引くようにフィードバックする方法であ
る。このフィードバックの量を示す比例定数をβ′とす
ると、先の図1等のβとの間には
期成分xN、yNを抜きとるためにはβ′=無限大とな
る。よって抜きとり量を増やす強いABSにするには
β′はより大きな値にすればよい。
図27〜図33であり、対応関係は以下の通りである。 図27…図1 図28…図16 図29…図14 図30…図11 図31…図18 図32…図17 図33…図20 かかる各種のフィードバック形ABSの実施例にあって
も、CPU20によるスケジュール処理や図24や図2
6による処理をしてもよいことは云うまでもない。尚、
フィードバック形ABSに関する請求項では、β′の代
わりにβを示したが、これは記載上の便宜のためである
ことを断わっておく。
振動に対する減衰力が向上できるので、不つりあい振動
に対して小さい共振振幅で通過でき、ロータのバランス
精度が多少悪くても共振点の安全な通過が可能となるの
で、バランス作業が簡略化される効果があり、また回転
中にロータに異物が付着するなどのために不つりあいが
大きくなっても、共振点通過が小さい振動で通過できる
ので、電磁石コイルに流す電流を小さくでき、パワーア
ンプの耐力が向上するという効果がある。
じて調整することで、回転数毎に最適制御(小電流、小
振動)をはかることができる。このように常に小電流の
運転が実現されることによってパワーアンプの電子回路
の寿命が伸びる。磁気軸受にかかる力も軽減されるの
で、部品の寿命も伸びる。
より、共振点を上にシフトさせることができ、高速回転
まで運転範囲を引き伸ばすことができる。
ート制御とFF制御との組合せ制御を行うための実施例
図である。
の関係を示す図である。
例図である。
制御を行うための実施例図である。
応答例図である。
流との関係を示すテストデータを示す図である。
御との併用制御を行うための実施例図である。
示す図である。
併用制御を行うための実施例図である。
レート制御との併用制御を行うための実施例図である。
を行うための実施例図である。
制御との併用制御を行うための実施例図である。
F制御との併用制御を行うための実施例図である。
図である。
る。
ある。
る。
である。
ロス制御とNストレート制御とFF制御との組合せ制御
を行うための実施例図である。
トレート制御との併用制御を行うための実施例図であ
る。
ロス制御とFF制御との併用制御を行うための実施例図
である。
ロス制御との併用制御を行うための実施例図である。
制御との併用制御を行うための実施例図である。
レート制御との併用制御を行うための実施例図である。
F制御との併用制御を行うための実施例図である。
Claims (37)
- 【請求項1】 磁気軸受の制御に際して、ABS制御と
Nクロス制御とを併用して制御を行わせることとした磁
気軸受制御方法。 - 【請求項2】 磁気軸受の制御に際して、ABS制御と
Nクロス制御とFF制御とを併用して制御を行わせるこ
ととした磁気軸受制御方法。 - 【請求項3】 磁気軸受の制御に際して、ABS制御と
Nストレート制御とを併用して制御を行わせることとし
た磁気軸受制御方法。 - 【請求項4】 磁気軸受の制御に際して、ABS制御と
Nストレート制御とFF制御とを併用して制御を行わせ
ることとした磁気軸受制御方法。 - 【請求項5】 磁気軸受の制御に際して、ABS制御と
Nクロス制御とNストレート制御とを併用して制御を行
わせることとした磁気軸受制御方法。 - 【請求項6】 磁気軸受の制御に際して、ABS制御と
FF制御とを併用して制御を行わせることとした磁気軸
受制御方法。 - 【請求項7】 磁気軸受で支持されたロータの回転数の
大きさによって、ABS制御・Nクロス制御・FF制御
・Nストレート制御の4つの制御方式の任意の1個又は
その組合せの投入計画を定めておき、実際のロータの回
転数に応じて投入すべき制御を選択し、磁気軸受の制御
をこの選択した制御方式によって行う磁気軸受制御方
法。 - 【請求項8】 磁気軸受の制御に際して、Nクロス制御
とNストレート制御とFF制御とを適宜組合せて制御を
行わせることとした磁気軸受制御方法。 - 【請求項9】 磁気軸受装置によって支持されたロータ
の、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置から
の変位量x,yを検出する変位検出手段と、該変位量
x,yからその時のロータ回転数に同期した成分xN,
yNを取り出すためのフィルタ手段と、上記変位量xと
成分xNに比例した量(比例係数β)との差分量を入力
と し、第1の制御信号を出力する第1の制御手段と、
上記変位量yと成分yNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を入力とし、第2の制御信号を出力する第2の
制御手段と、上記第1の制御信号と成分yNに比例した
量(比例係数α)との差分量を増幅して磁気軸受のコ
イルに流れる電流を制御する第1の電力増幅手段と、上
記第2の制御信号と成分xNに比例した量(比例係数
α)との加算量を増幅して磁気軸受のコイルに流れる電
流を制御す る第2の電力増幅手段と、より成る磁気軸
受制御装置。 - 【請求項10】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、第1、第
2の制御信号をそれぞれ出力する第1、第2の制御手段
と、該第1の制御手段への第1の入力信号及び第2の制
御手段への第2の入力信号を入力としロータ回転数に同
期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ手段と、
上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を上記第1の制御手段への第1の入力信号とす
る第1の差分手段と、上記変位量yと成分yNに比例し
た量(比例係数β)との差分量を上記第2の制御手段
への第2の入力信号とする第2の差分手段と、上記第1
の制御手段の出力である第1の制御信号と成分yNに比
例した量(比例係数α)との差分量を入力とし、該差分
量を増幅して磁気軸受 のコイルに流れる電流を制御す
る第1の電力増幅手段と、上記第2の制御手段の出力で
ある第2の制御信号と成分xNに比例した量(比例係数
α)との加算量を入力とし、該加算量を増幅し て磁気
軸受のコイルに流れる電流を制御する第2の電力増幅手
段と、より成る磁気軸受制御装置。 - 【請求項11】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、該変位量
x,yからその時のロータ回転数に同期した成分xN,
yNを取り出すためのフィルタ手段と、上記変位量xと
成分xNに比例した量(比例係数β)との差分量を入力
と し、第1の制御信号を出力する第1の制御手段と、
上記変位量yと成分yNに比 例した量(比例係数β)と
の差分量を入力とし、第2の制御信号を出力する第2の
制御手段と、上記第1の制御信号と成分yNに比例した
量(比例係数α)との差分量を増幅して磁気軸受のコ
イルに流れる電流を制御する第1の電力増幅手段と、上
記第2の制御信号と成分xNに比例した量(比例係数
α)との加算量を増幅して磁気軸受のコイルに流れる電
流を制御する第2の電力増幅手段と、より成ると共に、
上記比例係数α、βをロータの回転数に従って調整可変
にする設定手段と、を備えた磁気軸受制御装置。 - 【請求項12】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、第1、第
2の制御信号をそれぞれ出力する第1、第2の制御手段
と、該第1の制御手段への第1の入力信号及び第2の制
御手段への第2の入力信号を入力としロータ回転数に同
期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ手段と、
上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を上記第1の制御手段への第1の入力信号とす
る 第1の差分手段と、上記変位量yと成分yNに比例し
た量(比例係数β)との差分量を上記第2の制御手段
への第2の入力信号とする第2の差分手段と、上記第1
の制御手段の出力である第1の制御信号と成分yNに比
例した量(比例係数α)との差分量を入力とし、該差分
量を増幅して磁気軸受 のコイルに流れる電流を制御す
る第1の電力増幅手段と、上記第2の制御手段の出力で
ある第2の制御信号と成分xNに比例した量(比例係数
α)との加算量を入力とし、該加算量を増幅し て磁気
軸受のコイルに流れる電流を制御する第2の電力増幅手
段と、より成ると共に、上記比例係数α、βをロータの
回転数に従って調整可変にする設定手段と、を備えた磁
気軸受制御装置。 - 【請求項13】 請求項9の磁気軸受制御装置におい
て、回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振する2
相同期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数
γ)を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する
手段と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を
上記第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、を設けてなる磁気軸受制御装置。 - 【請求項14】 請求項11の磁気軸受制御装置におい
て、回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振する2
相同期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数
γ)を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する
手段と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を
上記第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、を備えると共に、上記設定手段では、比例係数α、
βの他にγをロータの回転数に従って調整可変にするこ
ととした磁気軸受制御装置。 - 【請求項15】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、該変位量
x,yからその時のロータ回転数に同期した成分xN,
yNを取り出すためのフィルタ手段と、上記変位量xと
成分xNに比例した量(比例係数β)との差分量を入力
と し、第1の制御信号を出力する第1の制御手段と、
上記変位量yと成分yNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を入力とし、第2の制御信号を出力する第2の
制御手段と、上記第1の制御信号と成分xNに比例した
量(比例係数δ)との加算量を増幅して磁気軸受のコ
イルに流れる電流を制御する第1の電力増幅手段と、上
記第2の制御信号と成分yNに比例した量(比例係数
δ)との加算量を増幅して磁気軸受のコイルに流れる電
流を制御す る第2の電力増幅手段と、より成る磁気軸
受制御装置。 - 【請求項16】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、第1、第
2の制御信号をそれぞれ出力する第1、第2の制御手段
と、該第1の制御手段への第1の入力信号及び第2の制
御手段への第2の入力信号を入力としロータ回転数に同
期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ手段と、
上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を上記第1の制御手段への第1の入力信号とす
る第1の差分手段と、上記変位量yと成分yNに比例し
た量(比例係数β)との差分量を上記第2の制御手段へ
の第2の入力信号とする第2の差分手段と、上記第1の
制御手段の出力である第1の制御信号と成分xNに比例
した量(比例係数δ)との加算量を入力とし、該加算量
を増幅して磁気軸受 のコイルに流れる電流を制御する
第1の電力増幅手段と、上記第2の制御手段の出力であ
る第2の制御信号と成分yNに比例した量(比例係数
δ)との加算量を入力とし、該加算量を増幅し て磁気
軸受のコイルに流れる電流を制御する第2の電力増幅手
段と、より成る磁気軸受制御装置。 - 【請求項17】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、ロータ回
転数に同期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ
手段と、上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係
数β)との差分量を入力と し、第1の制御信号を出力
する第1の制御手段と、上記変位量yと成分yNに比 例
した量(比例係数β)との差分量を入力とし、第2の制
御信号を出力する第2の制御手段と、上記第1の制御信
号と成分xNに比例した量(比例係数δ)との加算量を
増幅して磁気軸受のコ イルに流れる電流を制御する第
1の電力増幅手段と、上記第2の制御信号と成分yNに
比例した量(比例係数δ)との加算量を増幅して磁気軸
受のコイルに流れる電流を制御する第2の電力増幅手段
と、より成ると共に、上記比例係数β、δをロータの回
転数に従って調整可変にする設定手段と、を備えた磁気
軸受制御装置。 - 【請求項18】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、第1、第
2の制御信号をそれぞれ出力する第1、第2の制御手段
と、該第1の制御手段への第1の入力信号及び第2の制
御手段への第2の入力信号を入力としロータ回転数に同
期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ手段と、
上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を上記第1の制御手段への第1の入力信号とす
る 第1の差分手段と、上記変位量yと成分yNに比例し
た量(比例係数β)との差分量を上記第2の制御手段
への第2の入力信号とする第2の差分手段と、上記第1
の制御手段の出力である第1の制御信号と成分xNに比
例した量(比例係数δ)との加算量を入力とし、該加算
量を増幅して磁気軸受 のコイルに流れる電流を制御す
る第1の電力増幅手段と、上記第2の制御手段の出力で
ある第2の制御信号と成分yNに比例した量(比例係数
δ)との加算量を入力とし、該加算量を増幅し て磁気
軸受のコイルに流れる電流を制御する第2の電力増幅手
段と、より成ると共に、上記比例係数β、δをロータの
回転数に従って調整可変にする設定手段と、を備えた磁
気軸受制御装置。 - 【請求項19】 請求項15の磁気軸受制御装置におい
て、回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振する2
相同期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数
γ)を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する
手段と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を
上記第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、を設けてなる磁気軸受制御装置。 - 【請求項20】 請求項17の磁気軸受制御装置におい
て、回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振する2
相同期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数
γ)を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する
手段と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を
上記第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、を備えると共に、上記設定手段では、比例係数β、
δの他にγをロータの回転数に従って調整可変にするこ
ととした磁気軸受制御装置。 - 【請求項21】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、該変位量
x,yからその時のロータ回転数に同期した成分xN,
yNを取り出すためのフィルタ手段と、上記変位量xと
成分xNに比例した量(比例係数β)との差分量を入力
と し、第1の制御信号を出力する第1の制御手段と、
上記変位量yと成分yNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を入力とし、第2の制御信号を出力する第2の
制御手段と、上記第1の制御信号と成分yNに比例した
量(比例係数α)との差分量及び成分xNに比例した量
(比例係数δ)の合成量を増幅して磁気軸受のコ イル
に流れる電流を制御する第1の電力増幅手段と、上記第
2の制御信号と成分xNに比例した量(比例係数α)と
の加算量及び成分yNに比例した量(比例係数δ)の合
成量を増幅して磁気軸受のコイルに流れる電流を制御す
る第2の電力増幅手段と、より成る磁気軸受制御装置。 - 【請求項22】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、第1、第
2の制御信号をそれぞれ出力する第1、第2の制御手段
と、該第1の制御手段への第1の入力信号及び第2の制
御手段への第2の入力信号を入力としロータ回転数に同
期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ手段と、
上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を上記第1の制御手段への第1の入力信号とす
る 第1の差分手段と、上記変位量yと成分yNに比例し
た量(比例係数β)との差分量を上記第2の制御手段へ
の第2の入力信号とする第2の差分手段と、上記第1の
制御手段の出力である第1の制御信号および成分yNに
比例した差分量(比例係数α)ならびに成分xNに比例
した加算量(比例係数δ)を入力とし、この入力合成量
を増幅して磁気軸受 のコイルに流れる電流を制御する
第1の電力増幅手段と、上記第2の制御手段の出力であ
る第2の制御信号および成分xNに比例した加算量(比
例係数α)ならびに成分yNに比例した加算量(比例係
数δ)を入力とし、この入力合成量を増幅し て磁気軸
受のコイルに流れる電流を制御する第2の電力増幅手段
と、より成る磁気軸受制御装置。 - 【請求項23】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、該変位量
x,yからその時のロータ回転数に同期した成分xN,
yNを取り出すためのフィルタ手段と、上記変位量xと
成分xNに比例した量(比例係数β)との差分量を入力
と し、第1の制御信号を出力する第1の制御手段と、
上記変位量yと成分yNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を入力とし、第2の制御信号を出力する第2の
制御手段と、上記第1の制御信号と成分yNに比例した
量(比例係数α)との差分量及び成分xNに比例した量
(比例係数δ)の合成量を増幅して磁気軸受のコ イル
に流れる電流を制御する第1の電力増幅手段と、上記第
2の制御信号と成分xNに比例した量(比例係数α)と
の加算量及び成分yNに比例した量(比例係数δ)の合
成量を増幅して磁気軸受のコイルに流れる電流を制御す
る第2の電力増幅手段と、より成ると共に、上記比例係
数α、β、δをロータの回転数に従って調整可変にする
設定手段と、を備えた磁気軸受制御装置。 - 【請求項24】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、第1、第
2の制御信号をそれぞれ出力する第1、第2の制御手段
と、該第1の制御手段への第1の入力信号及び第2の制
御手段への第2の入力信号を入力としロータ回転数に同
期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ手段と、
上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を上記第1の制御手段への第1の入力信号とす
る 第1の差分手段と、上記変位量yと成分yNに比例し
た量(比例係数β)との差分量を上記第2の制御手段
への第2の入力信号とする第2の差分手段と、上記第1
の制御手段の出力である第1の制御信号および成分yN
に比例した差分量(比例係数α)ならびに成分xNに比
例した加算量(比例係数δ)を入力とし、この入力合成
を増幅して磁気軸受 のコイルに流れる電流を制御する
第1の電力増幅手段と、上記第2の制御手段の出力であ
る第2の制御信号および成分xNに比例した加算量(比
例係数α)ならびに成分yNに比例した加算量(比例係
数δ)を入力とし、この入力合成量を増幅し て磁気軸
受のコイルに流れる電流を制御する第2の電力増幅手段
と、より成ると共に、上記比例係数α、β、δをロータ
の回転数に従って調整可変する設定手段と、を備えた磁
気軸受制御装置。 - 【請求項25】請求項21の磁気軸受制御装置におい
て、回転パルスに同期して余弦波と正弦波を発振すると
同時に回転パルスに対する位相が可変設定できる2相同
期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数γ)
を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を上記
第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段と、を
備えた磁気軸受装置。 - 【請求項26】 請求項25の磁気軸受制御装置におい
て、回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振する2
相同期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数
γ)を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する
手段と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を
上記第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、を備えると共に、上記設定手段では、比例係数α、
β、δの他にγをロータの回転数に従って調整可変にす
ることとした磁気軸受制御装置。 - 【請求項27】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、該変位量
x,yからその時のロータ回転数に同期した成分xN,
yNを取り出すためのフィルタ手段と、上記変位量xと
成分xNに比例した量(比例係数β)との差分量を入力
と し、第1の制御信号を出力する第1の制御手段と、
上記変位量yと成分yNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を入力とし、第2の制御信号を出力する第2の
制御手段と、上記第1の制御信号を増幅して磁気軸受の
コイルに流れる電流を制御する第1の電力増幅手段と、
上記第2の制御信号を増幅して磁気軸受のコイルに流れ
る電流を制御する第2の電力増幅手段と、より成ると共
に回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振する2相
同期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数
γ)を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する
手段と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を
上記第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、を設けてなる磁気軸受制御装置。 - 【請求項28】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、第1、第
2の制御信号をそれぞれ出力する第1、第2の制御手段
と、該第1の制御手段への第1の入力信号及び第2の制
御手段への第2の入力信号を入力としロータ回転数に同
期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ手段と、
上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を上記第1の制御手段への第1の入力信号とす
る第1の差分手段と、上記変位量yと成分yNに比例し
た量(比例係数β)との差分量を上記第2の制御手段
への第2の入力信号とする第2の差分手段と、上記第1
の制御手段の出力である第1の制御信号を増幅して磁気
軸受 のコイルに流れる電流を制御する第1の電力増幅
手段と、上記第2の制御手段の出力である第2の制御信
号と該加算量を増幅し て磁気軸受のコイルに流れる電
流を制御する第2の電力増幅手段と、より成ると共に、
回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振する2相同
期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数γ)
を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を上記
第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段と、を
設けてなる磁気軸受制御装置。 - 【請求項29】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、該変位量
x,yからその時のロータ回転数に同期した成分xN,
yNを取り出すためのフィルタ手段と、上記変位量xと
成分xNに比例した量(比例係数β)との差分量を入力
と し、第1の制御信号を出力する第1の制御手段と、
上記変位量yと成分yNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を入力とし、第2の制御信号を出力する第2の
制御手段と、上記第1の制御信号とを増幅して磁気軸受
のコ イルに流れる電流を制御する第1の電力増幅手段
と、上記第2の制御信号とを増幅して磁気軸受のコイル
に流れる電流を制御す る第2の電力増幅手段と、より
成ると共に回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振
する2相同期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比
例係数γ)を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印
加する手段と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数
γ)を上記第2の制御手段の入力又は出力側に印加する
手段と、上記比例係数β、γをロータの回転数に従って
調整可変にする設定手段と、を設けてなる磁気軸受制御
装置。 - 【請求項30】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、第1、第
2の制御信号をそれぞれ出力する第1、第2の制御手段
と、該第1の制御手段への第1の入力信号及び第2の制
御手段への第2の入力信号を入力としロータ回転数に同
期した成分xN,yNを取り出すためのフィルタ手段と、
上記変位量xと成分xNに比例した量(比例係数β)と
の差分量を上記第1の制御手段への第1の入力信号とす
る第1の差分手段と、上記変位量yと成分yNに比例し
た量(比例係数β)との差分量を上記第2の制御手段
への第2の入力信号とする第2の差分手段と、上記第1
の制御手段の出力である第1の制御信号を増幅して磁気
軸受 のコイルに流れる電流を制御する第1の電力増幅
手段と、上記第2の制御手段の出力である第2の制御信
号と該加算量を増幅し て磁気軸受のコイルに流れる電
流を制御する第2の電力増幅手段と、より成ると共に、
回転パルスに同期して正弦波と余弦波を発振する2相同
期発振器と、該余弦波出力に比例した量(比例係数γ)
を上記第1の制御手段の入力又は出力側に印加する手段
と、上記正弦波出力に比例した量(比例係数γ)を上記
第2の制御手段の入力又は出力側に印加する手段と、上
記比例係数β、γをロータの回転数に従って調整可変に
する設定手段と、を設けてなる磁気軸受制御装置。 - 【請求項31】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、変位量
x、yを入力とし第1、第2の制御信号をそれぞれ出力
する第1、第2の制御手段と、該第1の制御手段への第
1の入力信号及び第2の制御手段への第2の入力信号を
入力としロータ回転数に同期した成分xN,yNを取り出
すためのフィルタ手段と、上記第1の制御手段の出力で
ある第1の制御信号および成分yNに比例した差分量(
比例係数α)との差分量ならびに成分xNに比例した加
算量(比例係数δ)を入力とし、この入力合成量を増幅
して磁気軸受のコイルに流れる電流を制御する第1の電
力増幅手段と、より成ると共に、回転パルスに同期して
正弦波と余弦波を発振する2相同期発振器と、該余弦波
出力に比例した量(比例係数γ)を上記第1の制御手段
の入力又は出力側に印加する手段と、上記正弦波出力に
比例した量(比例係数γ)を上記第2の制御手段の入力
又は出力側に印加する手段と、上記比例係数β、γをロ
ータの回転数に従って調整可変にする設定手段と、を設
けてなる磁気軸受制御装置。 - 【請求項32】 上記比例係数α、δ、γをロータの回
転数に従って調整可変にする設定手段を設けてなる請求
項31の磁気軸受制御装置。 - 【請求項33】 請求項25に記載の各比例係数0以上
で1以下の任意の値とする磁気軸受制御装置。 - 【請求項34】 請求項25に記載のロータの回転数
は、磁気軸受の1次〜4次の共振点を含むこととする磁
気軸受制御装置。 - 【請求項35】 請求項25に記載の各係数の設定は、
回転数と各係数との関係を記憶したテーブルを参照した
プロセッサが、回転数を監視しながら行うようにした磁
気軸受制御装置。 - 【請求項36】 請求項25に記載の磁気軸受装置にお
いて、第1、第2の電力増幅手段への入力までの処理は
プロセッサがその内部で行うようにした磁気軸受制御装
置。 - 【請求項37】 磁気軸受装置によって支持されたロー
タの、回転軸に直角で互いに直交する2つの基準位置か
らの変位量x,yを検出する変位検出手段と、該変位量
x,yからその時のロータ回転数に同期した成分xN,
yNを取り出すためのフィルタ手段と、上記変位量xを
入力とし、第1の制御信号を出力する第1の制御手段
と、上記変位量yを入力とし、第2の制御信号を出力す
る第2の制御手段と、上記第1の制御信号と成分xNに
比例した量(比例係数δ)との加算量を増幅して磁気軸
受のコ イルに流れる電流を制御する第1の電力増幅手
段と、上記第2の制御信号と成分yNに比例した量(比
例係数δ)との加算量を増幅して磁気軸受のコイルに流
れる電流を制御する第2の電力増幅手段と、より成る磁
気軸受制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03014993A JP3322932B2 (ja) | 1992-03-09 | 1993-02-19 | 磁気軸受制御装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8602792 | 1992-03-09 | ||
JP4-295258 | 1992-11-04 | ||
JP4-86027 | 1992-11-04 | ||
JP29525892 | 1992-11-04 | ||
JP03014993A JP3322932B2 (ja) | 1992-03-09 | 1993-02-19 | 磁気軸受制御装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002135077A Division JP3546045B2 (ja) | 1992-03-09 | 2002-05-10 | 磁気軸受制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06193633A true JPH06193633A (ja) | 1994-07-15 |
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ID=27286853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03014993A Expired - Lifetime JP3322932B2 (ja) | 1992-03-09 | 1993-02-19 | 磁気軸受制御装置 |
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Country | Link |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10163811A (ja) * | 1996-12-04 | 1998-06-19 | Ebara Corp | 直交2軸信号用フィルタ回路 |
JPH11201165A (ja) * | 1998-01-09 | 1999-07-27 | Koyo Seiko Co Ltd | 制御型磁気軸受装置 |
US6515387B1 (en) | 1999-01-27 | 2003-02-04 | Ebara Corporation | Controlled magnetic bearing device |
WO2009054562A1 (en) * | 2007-10-23 | 2009-04-30 | Korea Institute Of Science And Technology | Airfoil-magnetic hybrid bearing and a control system thereof |
JP2010164186A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Ihi Corp | 磁気軸受制御装置と方法 |
WO2021166816A1 (ja) * | 2020-02-20 | 2021-08-26 | エドワーズ株式会社 | 真空ポンプコントローラおよび真空ポンプ |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP03014993A patent/JP3322932B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
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