JPH06193467A - フランジ結合された排ガスケーシングを有するガスタービン - Google Patents

フランジ結合された排ガスケーシングを有するガスタービン

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JPH06193467A
JPH06193467A JP5237966A JP23796693A JPH06193467A JP H06193467 A JPH06193467 A JP H06193467A JP 5237966 A JP5237966 A JP 5237966A JP 23796693 A JP23796693 A JP 23796693A JP H06193467 A JPH06193467 A JP H06193467A
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マティスカク カミール
Traugott Schmid
シュミット トラウゴット
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ABB AB
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスタービンのタービンケーシングと排ガス
ケーシングとのシール性を良好に保つとともに、機械の
カバーを部分的に取外し可能にする。 【構成】 各環状フランジ３Ａ，７Ａの間に、２つの部
分から成る分割リング１３が配置されていて、該分割リ
ングが、円錐状に延びる少なくとも１つの端面１３Ａを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タービンケーシングに
同軸的に懸吊された、案内羽根に用いられる羽根支持体
を有するガスタービンであって、前記タービンケーシン
グと前記羽根支持体とが水平方向の分割平面を備えてお
り、該分割平面で、これらタービンケーシングおよび羽
根支持体の各上半部と各下半部とが互いにねじ締結され
ており、出口側の回転羽根の下流側に排ガスケーシング
が接続されており、該排ガスケーシングの制限壁が主と
して、ボス側の環状の内側部分と、環状の外側部分とか
ら成っていて、これら内側部分と外側部分とがディフュ
ーザを制限しており、前記外側部分が環状フランジを介
して前記タービンケーシングの環状フランジにガス密に
結合されている形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】発電所のガスタービンにおいて、ピーク
負荷をカバーする際にしばしば生じる不安定な運転で
は、個々のケーシングに種々の熱負荷がかかり、膨張差
が生じる。このような熱負荷および膨張差は、各ケーシ
ングの変形と、ケーシングとロータとの間の遊び変化と
を招き、ひいては軸支承体に影響を与える恐れがある。
このことは軸受けとスタッフィングボックスとに損傷を
与え、羽根破損を生ぜしめる恐れがある。今日の機械に
おいては、羽根列に続いて設けられたディフューザは、
もはやそれ自体は基礎部に支持されておらず、排ガスケ
ーシングに組み込まれており、この排ガスケーシングは
ターボ機械のタービンケーシングにフランジ結合されて
いる。
【０００３】したがって、ただ燃焼室範囲にアクセスし
ようとした時でさえ、たいていの場合、機械のカバーを
排ガス通路と共に取り除かなければならない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
欠点を回避して、冒頭で述べた形式のガスタービンにお
いて、機械のカバーを部分的に取り除くことが可能な手
段を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、各環状フランジの間に、２つの部
分から成る分割リングが配置されていて、該分割リング
が、円錐状に延びる少なくとも１つの端面を備えている
ようにした。
【０００６】
【発明の効果】本発明のように構成されていると、先行
技術の欠点が回避されるだけでなく、機械のカバーを部
分的に取り除くことができる。
【０００７】円錐状に延びる端面の角度が、セルフロッ
キング作用を生じるように形成されていると特に有利で
ある。通常のフランジねじ締結部を締め付ける時に、こ
のセルフロッキング作用により、半部リングが半径方向
に外方に向かって押し出されるのが回避される。
【０００８】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面につき詳しく説
明する。図面には１軸式の軸方向に貫流されるガスター
ビンが示されている。
【０００９】図面には本発明を理解するために重要な部
材のみを示した。この装置のうち、たとえば圧縮機部
分、燃料室、完全な排ガス管、および煙道は図示してい
ない。作業媒体の流れ方向は矢印で示した。
【００１０】図１には、ガスタービンの機械軸線１２か
ら上側のみが示されており、排ガス側と、軸方向で貫流
される最後の４つの段部とが位置している。このガスタ
ービンは、主として、回転羽根が配列されたロータ１
と、案内羽根が装備された羽根支持体２とから成ってい
る。この羽根支持体２は突起２Ｂを介して、タービンケ
ーシング３に設けられた対応する収容部３Ｂに懸吊され
ている。タービンケーシング３には、排ガスケーシング
５がフランジ結合されていて、この排ガスケーシング
は、主として、ボス側の環状の内側部分６と、環状の外
側部分７とから成っており、これらの内側部分と外側部
分とはディフューザ９を制限している。これらの内側部
分６および外側部分７は、軸線方向の分割平面を有する
半部シェルであるか、または１つの部分から成る鉢状ケ
ーシングであってよい。内側部分６と外側部分７とは、
溶接された半径方向の複数の流れリブ８によって互いに
結合されている。これらの流れリブは全周にわたって均
等に分配されて配置されている。この環状の外側部分７
は、タービン側に環状のシールストリップ１０を備えて
おり、このシールストリップは、貫流されるタービン通
路のシリンダ側の輪郭に整合している。内側部分６内部
の中空室には、ターボ機械の出口側の軸受けが配置され
ている。ロータ１は支持軸受け４に挿入されている。
【００１１】タービンケーシング３と羽根支持体２と
は、機械軸線１２に位置する水平方向の分割平面（図示
せず）を備えている。この分割平面において、たいてい
の場合、フランジを備えた、タービンケーシングおよび
羽根支持体の各上半部と各下半部とがそれぞれねじ締結
されている。
【００１２】排ガスケーシングの外側部分７は、タービ
ン側に環状フランジ７Ａを備えている。この環状フラン
ジ７Ａは、タービンケーシング３の環状フランジ３Ａと
ガス密にねじ締結されている。両環状フランジの間に
は、やはり水平方向の分割平面を備えた、２つの部分か
ら成る分割リング１３が挿入されている。この分割リン
グの横断面はＴ字状であり、この分割リングの水平方向
部分は両環状フランジ３Ａ，７Ａに被さっている。鉛直
方向の環状部分のタービン側の端面１３Ａは、８°以下
の大きさの角度をなして形成されている。この円錐状の
平面１３Ａと協働する前記環状フランジ３Ａの面は、対
応する円錐角を備えている。このことはこの装置にセル
フロッキング作用を与える。図２では中心線によっての
み示したフランジねじ締結部が締め付けられる時に、こ
の環状体半部は半径方向で外方に向かって変位すること
はできない。
【００１３】例えば、タービンケーシングおよび羽根支
持体の各上半部を、羽根検査に関連して取外したい場
合、フランジねじ締結を解除した後で、分割リング１３
の上半部のみを取り外せばよい。この半部の分割リング
を取り外した後でタービンケーシング３は、軸方向で僅
かに右方向に向かってシフトさせることができる。この
ために、片方の僅かな軸方向の遊び１６が突起２Ｂと収
容部３Ｂとの間に設けられている。羽根支持体懸吊部分
として形成された突起２Ｂおよび収容部３Ｂは、これに
より負荷軽減され、突起２Ｂおよび収容部３Ｂの各上半
部は半径方向に持ち上げられる。
【００１４】上記の点から明らかなように、タービン内
部へのアクセスは排ガスケーシング５を取り外さなくて
も可能になる。このことは、検査に関連した時間の著し
い節約につながる。
【００１５】排ガスケーシング５は、たいていの場合、
溶接された薄板構造体から成っていて、この薄板構造体
は、冒頭で述べた理由から変形してしまう傾向がある。
このように変形させられた排ガスケーシングは、タービ
ンケーシングとの組付け時に不都合を招く恐れがある。
このことを解消するために、分割リング１３の横桁は半
径方向のねじ締結部を有している（これらのねじ締結部
のうち、図２にはねじ孔１４のみが示されている）。こ
れらねじ締結に用いられるねじは、環状フランジ３Ａ，
７Ａに係合する。これらのねじによって、組付け時に、
変形させられた排ガスケーシングを元の位置に強制的に
戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるガスタービンを部分的に示した縦
断面図である。
【図２】図１のＸの部分を示した拡大図である。
【符号の説明】
１ ロータ、 ２ 羽根支持体、 ２Ｂ 突起、 ３
タービンケーシング、３Ａ 環状フランジ、 ３Ｂ 収
容部、 ４ 支持軸受け、 ５ 排ガスケーシング、
６ 内側部分、 ７ 外側部分、 ７Ａ 環状フラン
ジ、 ８ 流れリブ、 ９ ディフューザ、 １０ シ
ールストリップ、 １２ 機械軸線、１３ 分割リン
グ、 １３Ａ 円錐形端面、 １４ ねじ締結部、 １
５ 中心線、 １６ 遊び

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 タービンケーシング（３）に同軸的に懸
    吊された、案内羽根に用いられる羽根支持体（２）を有
    するガスタービンであって、前記タービンケーシングと
    前記羽根支持体とが水平方向の分割平面を備えており、
    該分割平面で、これらタービンケーシングおよび羽根支
    持体の各上半部と各下半部とが互いにねじ締結されてお
    り、出口側の回転羽根の下流側に排ガスケーシング
    （５）が接続されており、該排ガスケーシングの制限壁
    が主として、ボス側の環状の内側部分（６）と、環状の
    外側部分（７）とから成っていて、これら内側部分と外
    側部分とがディフューザ（９）を制限しており、前記外
    側部分（７）が環状フランジ（７Ａ）を介して前記ター
    ビンケーシング（３）の環状フランジ（３Ａ）にガス密
    に結合されている形式のものにおいて、各環状フランジ
    （３Ａ，７Ａ）の間に、２つの部分から成る分割リング
    （１３）が配置されていて、該分割リングが、円錐状に
    延びる少なくとも１つの端面（１３Ａ）を備えているこ
    とを特徴とする、フランジ結合された排ガスケーシング
    を有するガスタービン。
  2. 【請求項２】 前記分割リングの円錐状に延びる端面
    （１３Ａ）の角度がセルフロッキング作用を生ぜしめる
    ように形成されている、請求項１記載のガスタービン。
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