JPH06193123A - 透水性側溝用蓋材 - Google Patents
透水性側溝用蓋材Info
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- JPH06193123A JPH06193123A JP35846192A JP35846192A JPH06193123A JP H06193123 A JPH06193123 A JP H06193123A JP 35846192 A JP35846192 A JP 35846192A JP 35846192 A JP35846192 A JP 35846192A JP H06193123 A JPH06193123 A JP H06193123A
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- gutter
- permeable
- lid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 側溝用蓋材の排水機能を高め、該側溝内への
異物とかゴミ類の落下がなく、かつ、歩行者の足とか靴
及びハイヒールの踵等が落ち込む惧れをなくし、しかも
優れた外観を有する透水性側溝用蓋を提供することを目
的とする。 【構成】 該側溝用蓋材5として、セメント中に微粉を
極力含まないようにした所定量の天然骨材6及び少量の
補助結合材を添加して内部に連続した空隙部7を有する
ように一体成形した透水性コンクリートを使用した透水
性側溝用蓋材を基本とし、該側溝用蓋材5として、セメ
ント10〜30重量%中に微粉を極力含まないようにし
た1種又は2種以上の天然骨材70〜90重量%及び少
量の補助結合材と残部水を添加して混練して一体成形
し、内部に連続した空隙部を形成して透水性を付与した
蓋材を提供する。
異物とかゴミ類の落下がなく、かつ、歩行者の足とか靴
及びハイヒールの踵等が落ち込む惧れをなくし、しかも
優れた外観を有する透水性側溝用蓋を提供することを目
的とする。 【構成】 該側溝用蓋材5として、セメント中に微粉を
極力含まないようにした所定量の天然骨材6及び少量の
補助結合材を添加して内部に連続した空隙部7を有する
ように一体成形した透水性コンクリートを使用した透水
性側溝用蓋材を基本とし、該側溝用蓋材5として、セメ
ント10〜30重量%中に微粉を極力含まないようにし
た1種又は2種以上の天然骨材70〜90重量%及び少
量の補助結合材と残部水を添加して混練して一体成形
し、内部に連続した空隙部を形成して透水性を付与した
蓋材を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透水性側溝用蓋材に関
し、特に道路、広場、公園、緑地帯等に敷設される側溝
とか排水溝又は集水溝に用いられる蓋材に透水性を持た
せたことにより、排水機能を高めるとともに歩行者の安
全性を高め、外観的にも優れた透水性側溝用蓋材に関す
るものである。
し、特に道路、広場、公園、緑地帯等に敷設される側溝
とか排水溝又は集水溝に用いられる蓋材に透水性を持た
せたことにより、排水機能を高めるとともに歩行者の安
全性を高め、外観的にも優れた透水性側溝用蓋材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般の舗装された道路における歩車道境
界部分とか歩道の最外側部分には側溝が設けられてい
て、雨水等の排水性を高めている。通常の側溝は図3に
示したように、鉄筋コンクリートで成る断面U字型の側
溝1の上側部に蓋材を嵌合するための段部1aを形成し
ておき、この段部1aに図4,図5に示す蓋材2を密接
した状態に並べて嵌合している。
界部分とか歩道の最外側部分には側溝が設けられてい
て、雨水等の排水性を高めている。通常の側溝は図3に
示したように、鉄筋コンクリートで成る断面U字型の側
溝1の上側部に蓋材を嵌合するための段部1aを形成し
ておき、この段部1aに図4,図5に示す蓋材2を密接
した状態に並べて嵌合している。
【0003】上記の蓋材2の要件としては、耐久性が良
く、かつ、施工性がよいことが求められ、そのために素
材として生コンクリートが採用されており、この生コン
クリートを所定形状になるように緻密に成形して固めた
材料が使用されている。このような蓋材2は、側溝1へ
の排水性を高めるため、対向する辺の中央部分に切欠部
3,3が設けられていて、側溝1の前記段部1a上に密
接した状態に嵌合した際に、隣接する蓋材2に設けられ
た切欠部3,3が相互に一致して、排水のための孔部が
形成されるように設定されている。尚、該切欠部3,3
は側溝敷設工事の際の作業穴としても用いられている。
く、かつ、施工性がよいことが求められ、そのために素
材として生コンクリートが採用されており、この生コン
クリートを所定形状になるように緻密に成形して固めた
材料が使用されている。このような蓋材2は、側溝1へ
の排水性を高めるため、対向する辺の中央部分に切欠部
3,3が設けられていて、側溝1の前記段部1a上に密
接した状態に嵌合した際に、隣接する蓋材2に設けられ
た切欠部3,3が相互に一致して、排水のための孔部が
形成されるように設定されている。尚、該切欠部3,3
は側溝敷設工事の際の作業穴としても用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の側溝用蓋材は、生コンクリートを用いて緻密
に成形したものであるため、雨水等を浸透させて排水す
ることができず、雨天時における水捌けが悪くなって歩
道に水が溜った状態となって歩行者の障害になってしま
う外、夜間には車等のライトの光がこの水の層に反射し
て見にくくなり、歩車道等の境界が判りづらくて危険で
あるという課題があった。
うな従来の側溝用蓋材は、生コンクリートを用いて緻密
に成形したものであるため、雨水等を浸透させて排水す
ることができず、雨天時における水捌けが悪くなって歩
道に水が溜った状態となって歩行者の障害になってしま
う外、夜間には車等のライトの光がこの水の層に反射し
て見にくくなり、歩車道等の境界が判りづらくて危険で
あるという課題があった。
【0005】これに対処して、前記したように蓋材2の
対向する辺の中央部分に設けられた切欠部3,3によっ
て形成される孔部により、雨天時の水捌け性は改善され
るが、この孔部から側溝1内に雑多な異物とかゴミ類が
落下して側溝1内に堆積してしまうことがあり、側溝内
での水の流通性が低下する惧れがある外、上記孔部に子
供の足とか歩行者の靴先、更にはハイヒールの踵が落ち
込んでしまうことも多々あり、思わぬ怪我とか損傷を蒙
る虞れがある。
対向する辺の中央部分に設けられた切欠部3,3によっ
て形成される孔部により、雨天時の水捌け性は改善され
るが、この孔部から側溝1内に雑多な異物とかゴミ類が
落下して側溝1内に堆積してしまうことがあり、側溝内
での水の流通性が低下する惧れがある外、上記孔部に子
供の足とか歩行者の靴先、更にはハイヒールの踵が落ち
込んでしまうことも多々あり、思わぬ怪我とか損傷を蒙
る虞れがある。
【0006】更に従来の蓋材は色彩的にも限定されてお
り、しかも道路上に排水用の孔部が存在しているため、
外観的にも好ましいものではなく、市街美を構成する上
で問題点ともなっている。
り、しかも道路上に排水用の孔部が存在しているため、
外観的にも好ましいものではなく、市街美を構成する上
で問題点ともなっている。
【0007】そこで、本発明は上記事情に鑑み、側溝用
蓋材に透水性を持たせることにより、排水機能を高める
とともに側溝内への異物とかゴミ類の落下がなく、且つ
歩行者の足とか靴及びハイヒールの踵等が落ち込む惧れ
をなくし、しかも優れた外観を有する透水性側溝用蓋を
提供することを目的とするものである。
蓋材に透水性を持たせることにより、排水機能を高める
とともに側溝内への異物とかゴミ類の落下がなく、且つ
歩行者の足とか靴及びハイヒールの踵等が落ち込む惧れ
をなくし、しかも優れた外観を有する透水性側溝用蓋を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、歩車道境界部分とか歩道の最外側部分に設
けた側溝の上側部に密接した状態に並べて嵌合する側溝
用蓋材において、該側溝用蓋材として、セメント中に微
粉を極力含まないようにした所定量の天然骨材及び少量
の補助結合材を添加して内部に連続した空隙部を有する
ように一体成形した透水性コンクリートを使用した透水
性側溝用蓋材を基本とし、該側溝用蓋材として、セメン
ト10〜30重量%中に微粉を極力含まないようにした
1種又は2種以上の天然骨材70〜90重量%及び少量
の補助結合材と残部水を添加して混練して一体成形し、
内部に連続した空隙部を形成して透水性を付与した蓋材
を提供する。
するために、歩車道境界部分とか歩道の最外側部分に設
けた側溝の上側部に密接した状態に並べて嵌合する側溝
用蓋材において、該側溝用蓋材として、セメント中に微
粉を極力含まないようにした所定量の天然骨材及び少量
の補助結合材を添加して内部に連続した空隙部を有する
ように一体成形した透水性コンクリートを使用した透水
性側溝用蓋材を基本とし、該側溝用蓋材として、セメン
ト10〜30重量%中に微粉を極力含まないようにした
1種又は2種以上の天然骨材70〜90重量%及び少量
の補助結合材と残部水を添加して混練して一体成形し、
内部に連続した空隙部を形成して透水性を付与した蓋材
を提供する。
【0009】上記天然骨材は粒度を1〜5mmとし、最
大粒度が13mm以下にしてあり、前記補助結合材の添
加量は0.1重量%にしてある。更に透水性蓋材の表面
を研磨又は叩き等で表面加工処理する。又、前記透水性
蓋材の平面上の適当な位置に細長い凹部を設けて、この
凹部内に、平面視が略コ字状を有しているとともに上下
方向に移動可能に貫通して設けられ、下端部近傍に抜け
止め用の金具が固定された把手を配備してある。
大粒度が13mm以下にしてあり、前記補助結合材の添
加量は0.1重量%にしてある。更に透水性蓋材の表面
を研磨又は叩き等で表面加工処理する。又、前記透水性
蓋材の平面上の適当な位置に細長い凹部を設けて、この
凹部内に、平面視が略コ字状を有しているとともに上下
方向に移動可能に貫通して設けられ、下端部近傍に抜け
止め用の金具が固定された把手を配備してある。
【0010】
【作用】上記手段の本発明によれば、得られた蓋材の内
部に連続した空隙部が形成されるため、蓋材自体が透水
性を有しており、従って雨水等を直接側溝に浸透させて
排水することができる。そのために雨天時等における道
路上での水捌けが改善され、歩行者への障害を取り除く
ことができる上、夜間には水溜まりに起因する車のライ
トの反射が発生せず、かつ、雨天時や夜間においても歩
車道等の境界が明瞭になる。更に透水性側溝用蓋材の表
面を研磨又は叩き等で表面加工処理することにより、周
囲の景観に合致した自然な外観を有する蓋材が得られ
る。
部に連続した空隙部が形成されるため、蓋材自体が透水
性を有しており、従って雨水等を直接側溝に浸透させて
排水することができる。そのために雨天時等における道
路上での水捌けが改善され、歩行者への障害を取り除く
ことができる上、夜間には水溜まりに起因する車のライ
トの反射が発生せず、かつ、雨天時や夜間においても歩
車道等の境界が明瞭になる。更に透水性側溝用蓋材の表
面を研磨又は叩き等で表面加工処理することにより、周
囲の景観に合致した自然な外観を有する蓋材が得られ
る。
【0011】上記透水性蓋材に平面視が略コ字状を有し
て上下方向に移動可能に貫通して設けられ、下端部近傍
に抜け止め用の金具が固定された把手を配備したことに
より、敷設時にはこの把手を利用して作業が遂行され、
かつ、敷設作業の終了後は該把手が蓋材の上側平面より
も上方に突出することがなく、道路の平坦性を維持する
ことができる。
て上下方向に移動可能に貫通して設けられ、下端部近傍
に抜け止め用の金具が固定された把手を配備したことに
より、敷設時にはこの把手を利用して作業が遂行され、
かつ、敷設作業の終了後は該把手が蓋材の上側平面より
も上方に突出することがなく、道路の平坦性を維持する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下本発明にかかる透水性側溝用蓋の一実施
例を説明する。本発明は透水性コンクリートを利用して
上記側溝用蓋を製造したことが大きな特徴となってお
り、得られた蓋材の内部に連続した空隙部が形成され
て、この空隙によって透水性が保持されている。
例を説明する。本発明は透水性コンクリートを利用して
上記側溝用蓋を製造したことが大きな特徴となってお
り、得られた蓋材の内部に連続した空隙部が形成され
て、この空隙によって透水性が保持されている。
【0013】図1は本実施例にかかる蓋材5の平面図、
図2は同側面図であり、この蓋材5の素材として前記し
た透水性コンクリートが用いられている。この蓋材5は
通常の舗装された道路における歩車道境界部分とか歩道
の最外側部分に設けられた側溝の上側部に並べて嵌合可
能な形状を有している。図示例では蓋材5の平面視が略
正方形となっているが、敷設場所等により長方形等の適
宜の形状を選択することができる。
図2は同側面図であり、この蓋材5の素材として前記し
た透水性コンクリートが用いられている。この蓋材5は
通常の舗装された道路における歩車道境界部分とか歩道
の最外側部分に設けられた側溝の上側部に並べて嵌合可
能な形状を有している。図示例では蓋材5の平面視が略
正方形となっているが、敷設場所等により長方形等の適
宜の形状を選択することができる。
【0014】この透水性を持つ蓋材5は、図1,図2中
に部分的に拡大して示したようにセメント中に微粉を極
力含まないようにした所定量の天然骨材6と空隙部7と
から構成されている。製造時には、上記天然骨材6と少
量の補助結合材と残部水を添加して混練して一体成形す
る。使用する天然骨材6としては珪石、珪砂鉄平石、蛇
紋岩、石灰石、御影石等の自然石を一定粒度に粉砕し
て、篩分けしたものを1種又は2種以上を組み合わせて
用いる。
に部分的に拡大して示したようにセメント中に微粉を極
力含まないようにした所定量の天然骨材6と空隙部7と
から構成されている。製造時には、上記天然骨材6と少
量の補助結合材と残部水を添加して混練して一体成形す
る。使用する天然骨材6としては珪石、珪砂鉄平石、蛇
紋岩、石灰石、御影石等の自然石を一定粒度に粉砕し
て、篩分けしたものを1種又は2種以上を組み合わせて
用いる。
【0015】図示例では、蓋材5の平面上の適当な位置
に細長い凹部8,8を設けて、この凹部8,8内に平面
視が略コ字状を有する把手9,9を配備してある。この
把手9,9は、蓋材5の上下方向に移動可能に貫通して
設けられ、該把手9,9の下端部近傍に抜け止め用の金
具10,10が固定されている。
に細長い凹部8,8を設けて、この凹部8,8内に平面
視が略コ字状を有する把手9,9を配備してある。この
把手9,9は、蓋材5の上下方向に移動可能に貫通して
設けられ、該把手9,9の下端部近傍に抜け止め用の金
具10,10が固定されている。
【0016】前記天然骨材6の粒度としては、緻密に成
形しても詰まることがなく、得られた蓋材5の内部に連
続した空隙部7を形成することのできる一定範囲のもの
とする。具体的には最大粒度13mm以下とし、好まし
くは粒度が1〜5mmの範囲にあるのがよい。粒度が1
3mm以上では空隙部7が大きすぎる上、表面の凹凸が
大きくなって景観上から好ましくない。又、微粉を含有
すると形成される空隙部7がこの微粉により充填されて
透水性が阻害されるので、極力微粉の混合は抑えるのが
よい。
形しても詰まることがなく、得られた蓋材5の内部に連
続した空隙部7を形成することのできる一定範囲のもの
とする。具体的には最大粒度13mm以下とし、好まし
くは粒度が1〜5mmの範囲にあるのがよい。粒度が1
3mm以上では空隙部7が大きすぎる上、表面の凹凸が
大きくなって景観上から好ましくない。又、微粉を含有
すると形成される空隙部7がこの微粉により充填されて
透水性が阻害されるので、極力微粉の混合は抑えるのが
よい。
【0017】天然骨材6の配合割合は70〜90重量%
が望ましく、70重量%より少ないと空隙部7が少なく
なり、90重量%以上になると蓋材5として要求される
強度が不十分になってしまう惧れが生じる。セメントと
してはポルトランドセメント、白色セメント、高炉セメ
ント等を1種又は2種以上組合せて使用することがで
き、その配合割合は10〜30重量%が望ましい。10
重量%よりすくないと蓋材5としての強度が不十分とな
り、逆に30重量%以上では空隙部7が少なくなって透
水性の面から望ましくない。
が望ましく、70重量%より少ないと空隙部7が少なく
なり、90重量%以上になると蓋材5として要求される
強度が不十分になってしまう惧れが生じる。セメントと
してはポルトランドセメント、白色セメント、高炉セメ
ント等を1種又は2種以上組合せて使用することがで
き、その配合割合は10〜30重量%が望ましい。10
重量%よりすくないと蓋材5としての強度が不十分とな
り、逆に30重量%以上では空隙部7が少なくなって透
水性の面から望ましくない。
【0018】そして、加圧成形をして即時脱枠を可能と
し、しかも養生時間を短縮するととも短時間で一定強度
を得るために、上記原料に少量の補助結合材を添加す
る。添加量を極く少量で良く、望ましくは0.1重量%
(外掛け)以下がよい。
し、しかも養生時間を短縮するととも短時間で一定強度
を得るために、上記原料に少量の補助結合材を添加す
る。添加量を極く少量で良く、望ましくは0.1重量%
(外掛け)以下がよい。
【0019】このような割合で混練した原料を蓋材5と
しての所定の形状に成形し、硬化させる。このようにし
て製造された透水性の蓋材5は、天然骨材6によって内
部に連続した空隙部7を有する。この空隙部7を通して
雨水等をスムーズに透水させることができる。
しての所定の形状に成形し、硬化させる。このようにし
て製造された透水性の蓋材5は、天然骨材6によって内
部に連続した空隙部7を有する。この空隙部7を通して
雨水等をスムーズに透水させることができる。
【0020】更にこのようにして得られた透水性側溝用
蓋材5の表面を研磨又は叩き等の加工処理をすることに
より、表面上部に付着したセメント層を剥ぎ取って、天
然骨材6を露出させ、その自然な色合いを出すこともで
きる。この加工処理をすることで、簡単に、かつ、安価
に洗い出しと同じように景観的にすぐれた天然骨材6の
風合を有する蓋材5を得ることができる。
蓋材5の表面を研磨又は叩き等の加工処理をすることに
より、表面上部に付着したセメント層を剥ぎ取って、天
然骨材6を露出させ、その自然な色合いを出すこともで
きる。この加工処理をすることで、簡単に、かつ、安価
に洗い出しと同じように景観的にすぐれた天然骨材6の
風合を有する蓋材5を得ることができる。
【0021】そして前記したように蓋材5の平面上の適
当な位置に設けた凹部8,8内に、略コ字状を有する把
手9,9を上下方向に移動可能に貫通して配備したこと
により、敷設時に把手9,9を利用して作業を遂行する
ことができる。敷設作業の終了後は、この把手9,9を
凹部8,8内に押し込むことが可能であり、これによっ
て敷設終了後に把手9,9が蓋材5の上側平面よりも上
方に突出することがないという特徴がある。
当な位置に設けた凹部8,8内に、略コ字状を有する把
手9,9を上下方向に移動可能に貫通して配備したこと
により、敷設時に把手9,9を利用して作業を遂行する
ことができる。敷設作業の終了後は、この把手9,9を
凹部8,8内に押し込むことが可能であり、これによっ
て敷設終了後に把手9,9が蓋材5の上側平面よりも上
方に突出することがないという特徴がある。
【0022】〔実施例〕天然骨材として5〜1mmの蛇
紋岩を80重量%、ポルトランドセメントを20重量
%、補助結合材を0.4重量%(外掛け)に水6.5%
を添加して練り混ぜ、蓋材5に成形した。これを2日間
養生させて、その後表面を叩き処理をした。この透水性
側溝用蓋材5の物性を表1に示す。
紋岩を80重量%、ポルトランドセメントを20重量
%、補助結合材を0.4重量%(外掛け)に水6.5%
を添加して練り混ぜ、蓋材5に成形した。これを2日間
養生させて、その後表面を叩き処理をした。この透水性
側溝用蓋材5の物性を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】上記実施例と通常のコンクリートブロック
に十分に散水し、暗所においてライトを照射して光りの
反射度合いをしらべた。その結果、実施例では蓋材5の
表面に水の膜ができないため、光を反射せず見易かっ
た。これに対して通常のコンクリート製蓋材の場合に
は、表面に水の膜が形成されて、光りを乱反射して見に
くかった。そのため側溝用の蓋材として使用した際に、
雨天時等には歩車道の境界が不明瞭となる。
に十分に散水し、暗所においてライトを照射して光りの
反射度合いをしらべた。その結果、実施例では蓋材5の
表面に水の膜ができないため、光を反射せず見易かっ
た。これに対して通常のコンクリート製蓋材の場合に
は、表面に水の膜が形成されて、光りを乱反射して見に
くかった。そのため側溝用の蓋材として使用した際に、
雨天時等には歩車道の境界が不明瞭となる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、側
溝用蓋材の内部に連続した空隙部を形成することによ
り、雨水をこの空隙部より透水することができるので、
雨水等を蓋材から直接側溝に浸透させて排水することが
できる。そのために雨天時等における道路上での水捌け
が改善されるとともに歩行者への障害を取り除くことが
できる上、夜間には水溜まりに起因する車のライトの反
射が発生せず、かつ、雨天時や夜間においても歩車道等
の境界を明瞭にすることができる。
溝用蓋材の内部に連続した空隙部を形成することによ
り、雨水をこの空隙部より透水することができるので、
雨水等を蓋材から直接側溝に浸透させて排水することが
できる。そのために雨天時等における道路上での水捌け
が改善されるとともに歩行者への障害を取り除くことが
できる上、夜間には水溜まりに起因する車のライトの反
射が発生せず、かつ、雨天時や夜間においても歩車道等
の境界を明瞭にすることができる。
【0026】本発明の場合、従来のように蓋材の対向す
る辺の中央部分に切欠部を設ける必要がないので、該孔
部に子供の足とか歩行者の靴先、更にはハイヒールの踵
が落ち込むという危険性を回避できる上、側溝内に異物
とかゴミ類が落下して堆積する虞れがなくなり、側溝内
での水の流通性が常時良好に保持されるという効果が得
られる。
る辺の中央部分に切欠部を設ける必要がないので、該孔
部に子供の足とか歩行者の靴先、更にはハイヒールの踵
が落ち込むという危険性を回避できる上、側溝内に異物
とかゴミ類が落下して堆積する虞れがなくなり、側溝内
での水の流通性が常時良好に保持されるという効果が得
られる。
【0027】更に透水性側溝用蓋材の表面を研磨又は叩
き等で表面加工処理することにより、景観的にも天然石
の自然な感じがでるため、周囲の色彩に合致した自然な
外観を有する蓋材が得られて、美的景観の向上をも図る
ことができる。
き等で表面加工処理することにより、景観的にも天然石
の自然な感じがでるため、周囲の色彩に合致した自然な
外観を有する蓋材が得られて、美的景観の向上をも図る
ことができる。
【図1】本発明の具体的な実施例を示す平面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】通常の側溝の形状例を示す断面図。
【図4】従来の側溝用蓋材の一例を示す側面図。
【図5】従来の側溝用蓋材の一例を示す平面図。
5…蓋材 6…天然骨材 7…空隙部 8…凹部 9…把手 10…金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金沢 英爾 高知県高知市萩町2丁目2番25号 東洋電 化工業株式会社内 (72)発明者 岡林 一雄 高知県高知市萩町2丁目2番25号 東洋電 化工業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 歩車道境界部分とか歩道の最外側部分に
設けた側溝の上側部に密接した状態に並べて嵌合する側
溝用蓋材において、 該側溝用蓋材として、セメント中に微粉を極力含まない
ようにした所定量の天然骨材及び少量の補助結合材を添
加して内部に連続した空隙部を有するように一体成形し
た透水性コンクリートを使用したことを特徴とする透水
性側溝用蓋材。 - 【請求項2】 歩車道境界部分とか歩道の最外側部分に
設けた側溝の上側部に密接した状態に並べて嵌合する側
溝用蓋材において、 該側溝用蓋材として、セメント10〜30重量%中に微
粉を極力含まないようにした1種又は2種以上の天然骨
材70〜90重量%及び少量の補助結合材と残部水を添
加して混練して一体成形し、内部に連続した空隙部を形
成して透水性を付与したことを特徴とする透水性側溝用
蓋材。 - 【請求項3】 天然骨材は粒度が1〜5mmである請求
項2記載の透水性側溝用蓋材。 - 【請求項4】 天然骨材は最大粒度が13mm以下であ
る請求項2記載の透水性側溝用蓋材。 - 【請求項5】 補助結合材の添加量は0.1重量%であ
る請求項2,3,4記載の透水性側溝用蓋材。 - 【請求項6】 透水性蓋材の表面を研磨又は叩き等で表
面加工処理してなる請求項1,2,3,4,5記載の透
水性側溝用蓋材。 - 【請求項7】 透水性蓋材の平面上の適当な位置に細長
い凹部を設けて、この凹部内に、平面視が略コ字状を有
しているとともに上下方向に移動可能に貫通して設けら
れ、下端部近傍に抜け止め用の金具が固定された把手を
配備した請求項1,2記載の透水性側溝用蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35846192A JPH06193123A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 透水性側溝用蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35846192A JPH06193123A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 透水性側溝用蓋材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06193123A true JPH06193123A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18459433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35846192A Pending JPH06193123A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 透水性側溝用蓋材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06193123A (ja) |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP35846192A patent/JPH06193123A/ja active Pending
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