JPH0619278A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0619278A
JPH0619278A JP19776692A JP19776692A JPH0619278A JP H0619278 A JPH0619278 A JP H0619278A JP 19776692 A JP19776692 A JP 19776692A JP 19776692 A JP19776692 A JP 19776692A JP H0619278 A JPH0619278 A JP H0619278A
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charging
voltage
image
forming apparatus
image forming
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JP19776692A
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English (en)
Inventor
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Hiroshi Sasame
裕志 笹目
Yasumasa Otsuka
康正 大塚
Takayasu Yunamochi
貴康 弓納持
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Hideyuki Yano
秀幸 矢野
Hiroto Hasegawa
浩人 長谷川
Hajime Motoyama
肇 本山
Katsuhiko Nishimura
克彦 西村
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Minoru Matsukuma
稔 松隈
Kazuro Ono
和朗 小野
Makoto Yanagida
真 柳田
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Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】帯電ローラが感光ドラムを帯電するときの、帯
電ノイズを低減する。 【構成】直流電源4によって帯電ローラ1の芯金3にバ
イアス電圧を印加する。この帯電ローラ1を感光ドラム
2に当接させて感光ドラム2を一様均一に帯電する。こ
の際、帯電ノイズが発生しがちとなる。直流電源4と帯
電ローラ1との間に、適当な抵抗値を持つ抵抗5を介在
させることによって帯電ノイズを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ等の
電子写真法を利用した画像形成装置に係り、詳しくは、
像担持体に接触してこれを帯電する帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
〈従来の技術1〉弾性帯電部材である帯電ローラを用い
た従来の画像形成装置の一例を図10に示す。同図にお
いて、102は、金属導電性の基材の上に感光体の層を
設けた感光ドラムである。101は、この感光ドラムを
一様均一に帯電するための一次帯電ローラ、105は帯
電ローラの芯金103に電圧を印加するためのバイアス
電源である。図10においては、バイアス電源105に
より直流バイアスを印加することで感光ドラム102を
所定の電位に帯電している。なお、この他にバイアス電
源として交流バイアスを直流バイアスに重畳して印加す
る方法が知られている。106は帯電された感光ドラム
に静電潜像を形成するための露光光、109は感光ドラ
ム上の潜像を顕像化するための現像装置、110は感光
ドラム上に顕像化されたトナー像を転写材(不図示)に
転写するための転写ローラ、113は転写ローラの芯金
112に電圧を印加するためのバイアス電源、121は
転写ローラ110と感光ドラム102との間に転写材を
導くための転写ガイド、111は感光ドラム102上に
残ったトナーや紙粉を除去するためのクリーナ、120
はクリーニング後の感光ドラム102を除電する前露光
ランプである。転写の終了した転写材は、搬送ガイド1
25によって定着器122に送られ、加圧加熱されるこ
とによって、トナー像が定着される。定着器122は、
定着ローラ123と加圧ローラ124で構成されてい
る。
【0003】ここで上記のような装置において、感光ド
ラム102を帯電させるために帯電ローラ101のよう
な接触帯電部材を利用することによって、コロナ帯電器
を使用するものに比べて、電源電圧の低圧化が可能とな
り、オゾン等のコロナ生成物の発生が少ない等の利点が
ある。 〈従来の技術2〉従来、感光体表面を帯電させる方法と
しては、タングステン等で構成された細いワイヤに高圧
を印加し、コロナ放電を利用して帯電を行うコロナ帯電
が一般的であったが、近年低オゾン発生、低コスト等の
利的があることから、各種接触電極を用いた接触帯電が
実用化されてきた。
【0004】一般に接触電極としては、該電極と感光体
間に均一な放電ギャップを形成するため低硬度の材料を
用いて均一接触を実現することが多く、このため、低硬
度のローラ、ブレード等が帯電部材として用いられる。
【0005】接触帯電の一種であるローラ帯電を例にと
ると、これは帯電ローラに高圧を印加し、感光体に対し
駆動又は従動回転によって感光体に帯電を行う。このと
き、帯電のメカニズムとしては、主に帯電ローラと感光
体との接触部近傍の微小ギャップ間で空気の絶縁破壊が
生じ、これによって帯電ローラから感光体への電荷移動
を行うものである。
【0006】この帯電ローラに必要とされる特性として
は、 (1)感光体との均一当接を実現するための弾性を有す
ること。 (2)適当な抵抗値を持つこと が主にあげられる。
【0007】このうち(1)についは先に述べたメカニ
ズムより当然のことである。
【0008】また(2)に関しては、抵抗が低すぎる場
合には、感光体にピンホールが生じたときに帯電出力が
ここに集中し、ピンホール部分は長手方向(帯電ローラ
当接方向)にわたって、帯電されないことから、一般的
には白帯に、また近年レーザビームプリンタで一般的に
なっている反転現像系では黒帯となって著しく画像品位
を低下させてしまう。一方、抵抗値が高すぎる場合には
逆に帯電に必要な出力が流れず帯電不良を引き起こして
しまう。このように、接触帯電電極の抵抗値はある範囲
に納まらなければならない。
【0009】上述のような帯電方式としては主に2種類
の電圧印加方式がある。
【0010】その1つは、DC電圧のみを印加するもの
であり、これは例えば負帯電OPCの場合、DC電圧を
印加していくと、図17のようにある電圧VTH(約−5
50V)から、帯電を開始し、それ以降は、印加電圧
と、感光体表面電位VD は比例する。したがって、感光
体表面電位をVD に帯電したいときは、印加電圧をVTH
+VD とすればよいことになり、例えばVD =−700
Vにしたいときは、約−1250Vを印加すればよい。
この方式を以下DC帯電と称す。
【0011】また、もう1つの方式として、DC電圧に
AC電圧を重畳する方式がある。これはVD 相当のDC
電圧にVTHの2倍以上のピーク間電圧を持つAC成分を
重畳するものである。この方式によればAC印加によっ
て、感光体電位は、印加DC電圧に収束する効果をも
ち、露光メモリや転写メモリを除去する効果が得られ
る。このときAC印加によって感光体電位は振動する
が、ACの周波数をある程度以上に大きくすることによ
って、画像上全く問題のないレベルにすることが可能で
ある。また、AC電圧としてはピーク間電圧が高ければ
高い程、電位収束効果が高くなるものの、帯電部材と感
光体基層の導電層との間に交番電界が発生するため、帯
電部材及び感光体の振動を引き起こし、異音が発生する
とともに、この振動によってクリーニング性にも悪影響
を与えるといった弊害を引き起こすため、適度なピーク
間電圧を選択する必要がある。 〈従来の技術3〉例えば、電子写真プロセスを利用した
レーザビームプリンタは、回転ドラム型を一般的とする
像担持体としての電子写真感光体(以下「感光ドラム」
という)の周面を帯電手段で所定の極性、電位に一様に
帯電させ、その感光ドラムの周面を画像露光手段として
の、レーザスキャナにより該レーザスキャナから目的の
画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調
されて、出力されるレーザビームで感光ドラム母線方向
に走査露光(ラスタスキャン)に、静電潜像を形成さ
せ、該潜像の現像、該現像後の可視像の転写材に対する
転写、転写像の転写材に対する定着工程と順次に実行さ
せることで画像形成物を出力させるものである。
【0012】従来、画像形成装置の感光ドラム等の像担
持体表面を均一に帯電する手段として、コロナ放電によ
るものと、接触帯電によるものが知られている。後者の
接触帯電はバイアスを印加したローラ型、ブレード型、
ロッド型、ブラシ型等の帯電部材を回転感光ドラムに当
接させて帯電を行うもので、前者のコロナ帯電に比べ、
オゾンの発生やコロナ放電ムラに起因する帯電ムラが生
じることがない等の利点を有する。特に、ローラ型の帯
電部材(以下「帯電ローラ」という)とする場合は、像
担持体の面移動と等速回転させることで摺擦によるダメ
ージがメカ的に生じないため好ましい。
【0013】しかし、反面、接触帯電は、帯電部材の表
面形状等が微細な帯電ムラとなって現われたり、また帯
電ローラによる場合においては、該帯電ローラの偏心や
歪が部分的な帯電不良となって、画像に影響を及ぼす等
の問題があった。前者の帯電ムラの問題を解消するため
の手段として、帯電部材の抵抗値を最適な値に調節する
とともに、帯電部材に交流成分を含む、バイアス電圧を
印加することが提案されている(特開昭63−1496
69号公報、特開昭63−218972号公報、特開平
1−73367号公報)また、後者の帯電不良の問題を
解消するための手段として、感光ドラムと帯電ローラと
の当接部に交差角を設け、帯電ローラを感光ドラム全域
に均一に当接させることが知られている(特開昭63−
208880号公報等)。 〈従来の技術4〉従来、画像形成装置は種々提案されて
いる。図39は、感光ドラム(像担持体)を具備した複
写装置の一例を示す。
【0014】この形式の複写装置は、回転自在に軸支さ
れ矢印方向に回転する感光ドラム61を有しており、そ
の周りには順に、感光ドラム61の表面に形成された感
光層を一様に帯電する帯電手段62、原稿画像に対応し
た像露光を施すことにより前記感光ドラム61の表面に
静電潜像を形成する露光手段63、帯電したトナーを感
光ドラム61上に付着させることにより該静電潜像を可
視画像とする現像手段65、不図示の給送装置により給
送されてきた転写材Pが感光ドラム61下方を通るよう
に該転写材Pを案内する転写ガイド66、感光ドラム6
1の表面に形成されているトナー像を転写材Pに転写す
る転写帯電手段67、転写が終了した転写材Pを下流側
(図39左側)に搬送する搬送手段69、感光ドラム6
1の表面に残留したトナーを除去するクリーナ70、前
記感光ドラム61表面を露光することにより帯電電位を
除去する前露光手段71、などが配設されている。ここ
で、前記搬送手段69は、2つのローラ69a、69b
とこれらのローラ69a、69b間に巻つけられたベル
ト69cとを有しており、これらのローラ69a、69
bは不図示の駆動手段により回転駆動されるようになっ
ている。該搬送手段69のさらに下流側には定着手段7
2が配設されており、該定着手段72は搬送されてきた
転写材Pに前記トナー像を定着させるものである。
【0015】次に、前記構成の複写装置による画像形成
工程を簡単に説明する。
【0016】感光ドラム61の回転に伴って、帯電手段
62は該感光ドラム61の表面を一様に帯電し始める。
露光手段63は、該一様に帯電された部分に像露光を行
うため、露光量に応じて前記感光ドラム61の表面各部
は除電され、全体として静電潜像が形成される。該形成
された静電潜像は感光ドラム61の回転に伴って現像手
段65に対向する。該現像手段65内に収納されたトナ
ーが前記静電潜像に付着するため、該静電潜像は現像さ
れて可視画像となる。また、転写材Pは不図示の給送装
置により転写ガイド66を通って給送され、転写帯電手
段67は感光ドラム61上に形成されたトナー像を該転
写材P上に転写する。その後、転写材Pは搬送手段69
まで搬送され、さらに転写材Pは搬送手段69により定
着手段72まで搬送される。
【0017】一方、転写が終了した感光ドラム61にお
いてその表面に残留しているトナーはクリーナ70によ
り除去され、また該感光ドラム61表面の電位は前露光
手段71により除去されて感光ドラム61は次の画像形
成工程が可能な状態となる。
【0018】ところで、帯電手段62としては、従来か
らいわゆるスコロトロン帯電器などの非接触式の空中放
電を利用したものが一般的に用いられている。
【0019】このスコロトロン帯電器62は、放電ワイ
ヤ62aと感光ドラム61との間に高電圧を印加して放
電を起こさせ、該放電によって感光ドラム61の表面を
一様な電位に帯電するタイプのものであるが、高電圧を
印加しなければならないために装置が複雑となり、また
放電に伴なうオゾン発生という問題もある。
【0020】したがって、最近では印加電圧が低くて済
み、かつオゾンの発生も抑えることができるものとし
て、高抵抗の帯電部材を感光ドラム61に直接接触させ
て帯電する接触帯電方式も採用されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
〈第1の発明の課題〉しかしながら、従来の技術1によ
ると、帯電ローラ101と感光ドラム102との形成さ
れるニップnの近傍で静電ノイズが発生することが判明
した。これは、実施例中において詳述するが、接触帯電
の行われる部位が図10のニップn内ではなく、帯電ロ
ーラ101と、感光ドラム102とが離れていく過程で
生じる放電により感光ドラム102が帯電するため、こ
の放電過程で静電ノイズが生じているものと思われる。
この放電ノイズの一例を図11に示す。これは、FCC
規格のクラスBに準拠した測定法に基づくものである
が、30MHzから300MHzの高周波帯で静電ノイズの
検出されているのが分かる。
【0022】このように、高周波帯の静電ノイズが発生
すると、画像形成装置である複写機やプリンタ等の周囲
に置かれた電子機器が誤動作を生じたり、電子回路が破
損するなどの不都合を生じる場合がある。
【0023】また、この静電ノイズは図10の転写ロー
ラ110を用いた場合においても同様に観測されるもの
である。通常、転写ローラ110は、図10のように感
光ドラム102の下方に配されていることが多いため、
外装等の周囲部材により静電ノイズが吸収され、外部へ
と放出されないことが多いが、転写ローラ110が感光
ドラム102の側方や上方に配置されているような場合
は、特に前述の帯電ローラ101の場合と同様に静電ノ
イズによる不都合の生じる場合がある。 〈第2の発明の課題〉従来の技術2において説明した帯
電方式では当然のことながら、その役割から印加される
DC電圧は、感光体表面電位VD を一定とするため、定
電圧制御されたものとなる。
【0024】ここで先にも述べたように、感光体にピン
ホール等の欠陥があった場合に、その部分に帯電電流が
集中してこの集中した部分の感光体長手方向での帯電不
良が発生し、これを防止するために、帯電部材には、あ
る程度の抵抗をもたせている。代表的な例としては図1
8に示すように、芯金251の周囲の、弾性を有する低
抵抗層252の上にリーク防止層としての抵抗層253
を形成する。このように構成された帯電部材を用いるこ
とによって、感光体にピンホールがあったとしても、抵
抗層253によって電流集中を最低限に押え、他の部分
の帯電には全く影響しない帯電機構が実現されるに至っ
たのである。
【0025】しかしながら、本件主出願人がさらに検討
を重ねた結果、以下の不具合が生じることを見出した。
【0026】ある程度の抵抗をもった帯電部材(以下、
中抵抗帯電部材と称す)を用いることによって確かに過
度の電流集中は防止され、したがって、帯電は均一に行
えるようになったが、ピンホール部では多少の電流集中
は依然して存在する。これを繰り返し使うことによって
次第に抵抗層としては、この部分に劣化が生じてくる。
すると電流はさらに集中し、このままならまだ、帯電を
阻害する程ではないが、電源にはその機能上定電圧特性
をもたせているので、電圧降下分を補正するため、さら
に電流を流す。すると電流集中部ではさらに電流密度が
上がり、加速的に劣化を引き起こしてしまう。そしてや
がては電流密度が抵抗層の耐えうる上限を超え、絶縁破
壊を引き起こし、その部分での帯電不良、すなわち長手
方向にわたる白帯又は黒帯となってしまった。
【0027】また、これらの加速的な劣化を防止するた
めにDC電源として定電流電源を用い、電流集中をある
程度のところで押えることも考えられるが、この場合に
は、ピンホール部での電流分がそのまま電圧降下とな
り、その部分で濃淡ムラや特に反転現像系ではカブリと
なって画像を損ねてしまうという現像が発生してしまっ
た。
【0028】そこで、第2の発明は、電源トランスと帯
電部材との間に抵抗を介在させることにより、白帯や黒
帯、また濃淡やカブリ等のない良好な画像を得るように
した画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。 〈第3の発明の課題〉しかしながら、像担持体面をその
面移動方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方
向)にレーザ光などによりラスタスキャンして潜像形成
を行うレーザビームプリンタ等の従来の画像形成装置に
おいては、像担持体としての感光ドラムと帯電部材とし
ての帯電ローラの交差角を大きくしていった時に、レー
ザビームの走査線方向に対し、帯電ローラと感光ドラム
の当接部の方向が角度をもつようになり、このときの規
則的な周期のモアレ縞が、出力画像上に生じるという問
題があることが判明した。
【0029】これは帯電ローラに交流バイアス電圧を印
加することにより生じるサイクルマークが原因である。
すなわち、帯電ローラが感光体から剥離する際に、感光
ドラムとニップ部において、交流バイアスの周波数に応
じたサイクルマーク状の潜像ムラが形成され、これがレ
ーザビームの走査線による潜像との間でモアレ縞を生じ
るものである。
【0030】また、帯電ローラ等の接触帯電装置を用い
る場合、交流バイアスの周波数を上げていくことによ
り、図26に示すように、感光ドラム上のトナーが微細
に融着することが確認できる。すなわち、モアレ縞の軽
減のために、レーザビームの走査線による潜像と干渉さ
せない程度に帯電の周波数を上げると、融着現象の発生
を加速することがある。
【0031】また、同時に、帯電ローラと、感光ドラム
との間で微少振動が発生し、このために、帯電ローラの
交番周波数に応じた「音」が計測される。この「音」は
帯電の周波数を上げることで高まり、耳障りとなってお
り、この観点からも、交番周波数を必要以上に上げるこ
とができなかった。
【0032】ここで図20示す従来の帯電ローラを用い
た接触帯電装置におけるモアレ縞の発生メカニズムにつ
いて、第3の発明との対比の観点から重要と考えるの
で、若干、詳しく説明する。
【0033】モアレ縞は前述したように、帯電ローラに
印加される交番周波数により微視的にみればこの周波数
に対応して感光ドラムの電位が微視的にこの周波数で変
動していることに起因している。この様子を示したもの
が図25(a) である。ここではその説明としてサイン波
を帯電ローラに印加した場合を示している。ここで帯電
ローラ52への直流印加電圧をVa とし、感光ドラム5
1表面に得られる帯電電位の値をVc 、帯電開始電圧を
THとする特公平3−52058に開示されているよう
にPaschen の法則により Vc =Va −VTH の関係が成立している。
【0034】なお、ここで用いた、帯電ローラ52は直
径80mmのものであり、例えば図21のように金属心棒
52aにEPDM、NBR等の弾性ゴム層52bを設
け、さらに、その周囲にカーボン分散をしたウレタンゴ
ム層52c(抵抗〜105 Ω)を設けた2層被覆構成の
もの、図22のように金属心棒52aにカーボンを分散
した発泡ウレタンゴム層52dを被覆したもの等を用い
ることができる。
【0035】また、感光ドラム51としては感光体層5
1bは一例としてアゾ顔料をCGL層(キャリヤ発生
層)とし、その上にヒドラゾと樹脂を混合したものをC
TL層(キャリヤ輸送層)として約19μm の厚さに積
層した負極性有機半導体層(OPC層)とし、このOP
C感光ドラム51を回転駆動して、その表面に導電性ロ
ーラ52を接触させ、該導電性ローラ52に直流電圧V
DCと交番電圧VPPを印加し、暗所でOPC感光ドラム5
1の接触帯電を行わせるものとした。
【0036】ここで直流電圧VDCと交番電圧VPPの正弦
波が重畳された電圧波形において、Vmax ,Vmin は Vmax =VDC+(1/2)VPPmin =VDC−(1/2)VPP となり、上述のPaschen 則に従うことより、 VC =VDC+(1/2)VPP−VTH に帯電される。
【0037】このとき、この正弦はの波形より、図25
(b) に示したように感光ドラム1上の潜像電位分布が形
成される。すなわち、上述したようにこの電位分布、す
なわち、交番周波数に対応して、電位分布がモアレ縞
(レーザスキャン等の潜像形成によるパターンとの)の
要因となっている。ここで帯電電位VD =760V、V
PP=1600V(VTH=560V)とした。また、1/
T=950Hzである(T=1.053msec )。
【0038】この交番周波数による潜像電位の変動と、
レーザスキャンによる感光ドラム52の潜像による周波
数とが干渉してモアレ縞を生じさせるものである。特
に、このモアレ縞はモアレ縞の発生周波数よりも広い領
域以上にレーザスキャンが一様のパターンで行われたと
きに顕著に目立ち易いものである。
【0039】図27に、一例として、プロセススピード
PS=94.2mm/sec 、600dpi でのモアレの発生
周波数をラインパターンと変化させたときの様子を示
す。ここで横軸はラインパターンであり、例えば1dot
line 1 dot spaceラインの場合n=2と表示している。
また縦軸は周波数(単位:Hz)である。
【0040】干渉縞はレーザスキャンのラインパターン
と電周波数が一致したところが最も発生しやすい。理論
的には、レーザスキャンの走査方向と帯電ローラのニッ
プの線が平行であればこの点はモアレ縞は発生しない
が、現実としてニップの変化もあり、若干、角度がずれ
ただけで、、かなり激しいモアレ縞が発生する。すなわ
ち、このモアレ縞の発生する帯電周波数はfP とすると fP =VPS/(25.4/x)×n ここで x:解像度 n:画像パターン1周期円のライン本数(本) である。ここで600dpi の場合、下記のポイントがモ
アレの発生する帯電周波数である。
【0041】 n=2 1 dot 1 space 1112 Hz n=3 1 dot 2 space 742 Hz 2 dot 1 space n=4 1 dot 3 space 556 Hz 2 dot 2 space 3 dot 3 space n=5 1 dot 4 space 445 Hz 2 dot 3 space 等 n=6 1 dot 5 space 371 Hz 2 dot 4 space 等 n=7 1 dot 6 space 317 Hz 2 dot 5 space 等 n=8 1 dot 7 space 278 Hz 2 dot 6 space 等 また、このとき、帯電ローラは図25に示した交番波形
においては周波数1/T(T:周期)で振動しており、
これが帯電時の音として観測される。また、感光ドラム
上へのトナーの融着もこの帯電の周波数を上げていくこ
とで増化することが明確になっており、モアレ縞の低減
と、融着を両立させることが1つの課題となっていた。
【0042】そこで、第3の発明は、上述問題を解決す
るようにした画像形成装置を提供することを目的とする
ものである。 〈第4の発明の課題〉ところで、上述した複写装置にお
いて感光ドラム61表面を一様に帯電する手段として接
触帯電方式を用いた場合には、感光ドラム61に接触す
る前記帯電部材には直流成分に交流成分を重畳した交番
電界を印加するのが一般的である。
【0043】しかし、かかる交流成分の振動数が十分に
高くないと、感光ドラム61上が一様に帯電されず、し
たがって現像手段65により現像をすることによって肉
眼でも確認されるピッチムラが生じてしまうという問題
があった。
【0044】一方、感光ドラム61上に生ずる該ピッチ
ムラの間隔は、該感光ドラム61の周速度であるプロセ
ススピードに比例する。したがって、該プロセススピー
ドを速くした場合には、そのプロセススピードに応じて
前記交流成分の振動数を高くしなければ前記ピッチムラ
の発生を抑えることはできない。しかし、前記交流成分
の振動数をプロセススピードの如何にかかわらず無制限
に高く設定しただけでは、該振動数と交流電流値が比例
する事実から接触帯電器の消費電力も該振動数に比例し
て大きくなってしまうという問題がある。
【0045】特に、該プロセススピードを遅くして高精
細画像を出力するモード(以下、低速モードとする)と
高速処理のために該プロセススピードを速くしたモード
(以下、高速モードとする)とを兼ね備え、プロセスス
ピードを2段階に変更できる多段階速度変調機構を備え
た複写装置においては、前記接触帯電器の振動数を低速
モードに合わせて低く設定した場合には、高速モードの
ときに感光ドラム61上にピッチムラを起こしてしまう
という問題があった。また、かかる問題を回避すべく、
前記振動数を高速モードに合わせて高く設定した場合に
は、低速モードにおいても常に高出力となってしまい、
不必要に電力消費することになり好ましくない。通常の
複写装置では低速モードの方が高速モードよりもその使
用頻度は高いため、その電力消費量はかなり大きなもの
となってしまう。
【0046】そこで、第4の発明は、前記多段階速度変
調機構によって切り替えられるプロセススピードに対応
させて、一次帯電に用いられる接触帯電器に印加するバ
イアス電圧の交流成分の振動数を変化させることによ
り、ピッチムラが生ぜず、また電力消費量を必要最小限
に抑えることができる画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】本発明は上述事情に鑑み
てなされたものであって、その構成は次のとおりであ
る。 〈第1の発明の手段〉第1の発明は、移動可能な像担持
体と、該像担持体に圧接された帯電部材と、該帯電部材
にバイアス電圧を印加することにより前記像担持体に電
荷を付与するバイアス手段とを備えた画像形成装置にお
いて、前記帯電部材の近傍に抵抗手段を接続し、前記バ
イアス手段が該抵抗手段を介して前記前記帯電部材にバ
イアス電圧を印加する、ことを特徴とする。 〈第2の発明の手段〉第2の発明は、像担持体と、該像
担持体に当接して該像担持体を帯電する帯電部材と、該
帯電部材に電圧を印加する電源トランスとを備えた画像
形成装置において、前記帯電部材に印加するDC電圧を
2 、前記電源トランスの出力をV1、前記帯電部材か
ら前記像担持体へ放電を開始する電圧をVTHとすると、
前記電源トランスと前記帯電部材との間に、1.5(V
2 −VTH)≦V1 −VTH≦10(V2 −VTH)の条件を
満足させる抵抗を介在させる、ことを特徴とする。
【0048】また、電源トランスに接続した帯電部材に
少なくとも交番電圧を印加することによって像担持体を
帯電する画像形成装置において、前記電源トランスと前
記帯電部材との間に、並列接続した抵抗とコンデンサと
を介在させる、ことを特徴とする。
【0049】また、前記電源トランスからの出力電圧を
11、前記抵抗を介して前記帯電部材に印加されるDC
電圧をV12とすると、前記抵抗が、1.5V12≦V11
10V12の条件を満足する、ことを特徴とする。 〈第3の発明の手段〉第3の発明は、像担持体に当接さ
せた帯電部材によって前記像担持体を帯電する帯電装置
を備えた画像形成装置において、前記帯電装置は、前記
像担持体と帯電部材とが当接する当接部及び該像担持体
と帯電部材との距離が漸増する漸増部とからなる帯電領
域を形成し、該帯電領域に、前記像担持体に対する帯電
開始電圧値の2倍以上のピーク間電圧値を有する交番電
界であって、かつ少なくとも1極性における極大値が1
周期内に少なくとも2つ以上存在する振動電界を形成す
る、ことを特徴とする。
【0050】また、前記交番電界が、直流電圧と交流電
圧とを重畳した重畳電圧であったり、前記帯電部材が、
ローラ状の部材であったりすることを特徴とする。 〈第4の発明の手段〉第4の発明は、回動自在に支持さ
れた像担持体の周囲に、帯電手段、及び露光手段を配置
し、前記帯電手段にて帯電された像担持体の表面を前記
露光手段が露光することにより静電潜像を形成する画像
形成装置において、前記像担持体の周速度を変更する周
速度調節手段を備えると共に、前記帯電手段が、前記像
担持体に接触するように配設された帯電部材、及び前記
周速度調節手段からの信号に基づいて前記像担持体の周
速度に適した電圧を前記帯電部材に印加する帯電制御手
段を備えた、ことを特徴とする。
【0051】この場合、前記帯電制御手段が、前記帯電
部材に印加される電圧の交流成分の振動数と前記像担持
体の周速度との比が所定範囲となるように該振動数を制
御する、ようにしてもよい。
【0052】
【作用】
〈第1の発明の作用〉第1の発明の構成に基づき、抵抗
手段は、バイアス手段が帯電部材を介して像担持体を帯
電する際の放電現象に伴う高周波静電ノイズを防止す
る。 〈第2の発明の作用〉第2の発明の構成に基づき、電源
トランスと帯電部材との間に所定の抵抗を介在させるこ
とにより、例えば、像担持体にピンホールがあった場合
でも、ここに電流が集中することを防止する。 〈第3の発明の作用〉第3の発明の構成に基づき、モア
レ縞と帯電音、融着を防止する。 〈第4の発明の作用〉第4の発明の構成に基づき、像担
持体の周速度を変更した場合には、その周速度に合わせ
て好適な電圧を帯電部材に印加する。
【0053】
【実施例】
〈第1の発明の実施例1〉図1に、第1の発明の第1実
施例を示す。図1において、1は感光ドラム2を帯電す
るための帯電ローラ、4は帯電ローラ1の芯金3にバイ
アス電圧を印加するための直流電源、5は抵抗手段とし
ての静電ノイズ吸収手段であり、6は画像露光、9は現
像器、11はクリーナである。
【0054】帯電ローラ1は、図2に層構成模型を示し
たように、芯金3の上にEPDM等の104 〜105 Ω
cmの導電ゴム層14を設け、その上にドリンゴム等から
なる107 〜109 Ωcm程度の中抵抗層13を設け、そ
の上にトレジン(帝国科学(株)の商標)等のナイロン
系物質からなる107 〜1010Ωcmのブロッキング層1
2を表層として設けた、硬度がAsker -c測定で50°〜
70°程度のものを用いた。そして、この帯電ローラ1
を感光ドラム2に総圧800gで当接させ、従動回転さ
せて帯電を行った。
【0055】ここで、まず帯電ローラ1に直流電源4に
より直流電圧を印加する場合の帯電メカニズムについて
説明する。なお、感光ドラム2としては負極性のOPC
感光ドラムを用いた。具体的には感光体層として、アゾ
顔料をCGL層(キャリヤ発生層)とし、その上にヒド
ラゾンと樹脂を混合したものをCTL層(キャリヤ輸送
層)として30μの厚さに積層した負極性有機半導体層
(OPC層)として、このOPC感光ドラム2を回転駆
動させ、その表面に帯電ローラ1を接触させ、該帯電ロ
ーラ1に直流電圧VDCを印加して暗所でOPC感光ドラ
ム2に接触させて帯電を行わせるものとし、帯電ローラ
1通過後の帯電されたOPC感光ドラムの表面電位VD
と、帯電ローラ1に対する印加直流電圧VDCとの関係を
測定した。
【0056】図3のグラフはその測定結果を示すもので
ある。印加直流電圧VDCに対して帯電は閾値を有し、約
−640Vから帯電が開始し、この帯電開始電圧以上の
絶対値の電圧印加に対しては、得られる表面電位VD
グラフ上傾き1の直線的な関係が得られた。
【0057】ここで、帯電開始電圧は以下に示すように
定義する。すなわち、電位が0の像担持体(感光ドラ
ム)2に対して帯電部材(帯電ローラ)1へ直流電圧の
みを印加してそれを徐々に大きくしていったとき、その
印加直流電圧に対する像担持体たる感光体の表面電位の
グラフを書いてみる。このとき、DC電位を100Vご
とに取っていくが、表面電位0に対して表面電位が現わ
れたときを第1の点として100Vごとに10点とる。
この10点より統計学でいう最小2乗法で直線を書き、
この直線上で表面電位0のとき印加直流電圧の値を帯電
開始電圧とする。図3のグラフの直線は上記最小2乗法
により作成したものである。
【0058】すなわち、帯電ローラ1への直流印加電圧
をVDCとし、OPC感光ドラム1表面に得られる表面電
位をVD 、帯電開始電圧をVTHとすると、 VD=DC−VTH の関係がある。
【0059】上記の式はパッシェン(Pachen)の法則を
用いて導出できる。
【0060】図4に帯電ローラ1と、OPC感光体層及
びその微視的空間Zの形成する等価回路を示す。帯電ロ
ーラ1の総抵抗Rr が小さい場合、感光体層2に流れる
電流ID により生じる電圧降下IDr はVDCに比べて
十分に小さいので無視できる。まず、Rr を無視する
と、空間Zにかかる電圧Vg は以下の(1)式で表われ
る。
【0061】 Vg = VDC・Z/(LS /KS +Z)………………(1) VDC:印加電圧 Z :空隙 LS :感光体層厚み KS :感光体層比誘電率 一方、空隙Zにおける放電現像はパッシェンの法則によ
りZ=8μ以上では放電破壊電圧Vb は次の1次式
(2)及び(2)′で近似できる。
【0062】 Vb =312+6.2Z (Vb >0の場合)…(2) Vb =−(321+6.2Z)(Vb <0の場合)…(2)′ Vb <0であるから(1)、(2)′式をグラフに書く
と、図5のグラフのようになる。横軸は空隙距離Z、縦
軸は空隙破壊電圧を示し、下に凸の曲線がパッシェン
の曲線、上に凸の曲線・・がそれぞれZをパラメ
ータとした空隙電圧Vg の特性を示す。
【0063】パッシェンの曲線と、曲線〜が交点
を有するとき放電が生ずるものであり、放電が開始する
点においtはVg =Vb としてえられるZに関する2次
方程式の判別式が0になる。このときが放電開始限界で
あるから、VDC=VTHとなる。
【0064】すなわち、Ls /Ks ≡Dとおくと、 (−VTH−321−6.2×D)2 =4×6.2×321×D ∴ VTH=−[{(7737.6×D)1/2 }+312+6.2×D]…(3) また、VD =VDC−VTHであるから VD =VDC+(7737.6×D)1/2 +312+6.2×d…(4) ここで(4)式の右辺に先の実験で用いたOPC感光体
層の比誘電率Ks =3、CTL厚みLs =30μを代入
すると、 VD =VDC+652 (ただし、VD <0) が得られ、先に得られた実験結果とほぼ一致する。な
お、VD >0のときは、Vb >0であるから(3)式の
THの符号が反転する。
【0065】パッシェンの法則は空隙での放電現像に関
するものであるが、上記帯電ローラ1を用いた帯電過程
においても帯電部のすぐ近傍で微少ながらオゾンの発生
(コロナ放電に比較して10-2〜10-3)が認められ、
帯電ローラ1による帯電が放電現像に関係しているもの
と考えられる。
【0066】なお、上記放電は、|VTH|=|Vb |=
652Vとすると、(2)´式より、Z=55μmとな
り、きわめて微小な空間で生じていることが分かる。
【0067】このように、帯電ローラ1による接触帯電
メカニズムは、パッシェンの法則に基づく微小空間にお
ける放電現像によるものであることが分かった。したが
って、従来のコロナ放電による場合には現われなかった
放射ノイズが発生するものである。ところで図4におい
てZ=0、すなわち帯電ローラ1と感光ドラム2が互い
に当接し、図1におけるニップ部nを形成していると
き、帯電ローラ1と感光ドラム2の界面に電荷が誘起さ
れ、界面での電位Vs がVDC(V)まで上昇していない
と、前述の放電現像により感光ドラム2の表面電位VD
がVD=DC−VTHとはならない。この場合、当接部の静
電容量をCP とすると、 VS =VDC・[1−exp{−(t1 /CP ・Rr )}]…(5) となる。ここで、t1 は感光ドラム2がニップnを通過
するの要する時間であり、ニップnの周長をLn 、感光
ドラム2の走行速度をvP とすると t1 =Ln /vP …(6) である。このとき、静電容量CP は、前述の感光体層厚
みLS 、感光体層比誘電率KS 、及び帯電ローラ1の当
接長をLr とすると、 CP =(εO ・KS ・Ln ・Lr )/LS …(7) (ただし、ε0 は真空の比誘電率。εO =8.85×1
-12 F/m) となる。ここで帯電ローラ1の抵抗Rr は感光ドラム2
との当接部において通常104 Ω〜106 Ω程度の値を
有しており、またCP は数百PF程度であるため、
(5)式の時定数CP ・Rr は少なくとも10-6秒以上
の値を有するが、帯電ローラ1が局所的に104 Ω以下
の低抵抗の部分を有していると、時定数が極端に小さく
なり、感光ドラム2への帯電が瞬時に行われて、図に示
すような30MHz以上の高周波の静電ノイズが発生する
ものと推察される。そこで、図1に示すように、帯電ロ
ーラ1の近傍に、RZ (Ω)の適当な抵抗5を直列に配
してやれば、この静電ノイズを防止できる。しかし、R
Z が大きすぎると、CP ・(Rr+RZ )が前述のt1
に比べて大きくなり、ニップnでの電荷供給が間にあわ
なくなって帯電不良を生じるようになる。
【0068】すなわち、RZ の条件は、 104 Ω≦RZ <t1 /CP …(8) としてやればよい。
【0069】なお、(8)式は、(6)及び(7)式を
代入すると、 104 Ω≦RZ <LS /(εO ・vP ・KS ・Lr )…(9) となる。 (実験例)図1において、感光ドラム2の走行速度vP
=100mm/秒、感光ドラム2の比誘電率KS =3、C
TL層厚LS =30μm 、帯電ローラ1の当接長Lr
220mm、として実験を行った。なお、帯電ローラ1
は、平坦な金属電極に800gの総圧で当接させ、50
Vの電圧を印加して抵抗を測定したところ、Rr =1.
2×105 Ωであった。以上において、(9)式を用い
て抵抗5の抵抗値RZの範囲を求めたところ、 104 Ω≦RZ ≦5.1×106 Ω となった。
【0070】実際に、RZ =220KΩの抵抗を用いた
ところ、静電ノイズの発生することがなく、かつ帯電不
良を生じることもなかった。これに対し、RZ =1KΩ
の抵抗では静電ノイズの抑制効果がなく、一方、RZ
10MΩの抵抗では帯電不良による異常画像が出た。な
お、抵抗5は帯電ローラ1になるべく近接して設けるの
がよく、これに対し抵抗5を帯電ローラ1から遠い位置
に設けると、抵抗5と帯電ローラ1の間の浮遊容量の影
響により、静電ノイズの抑制効果が減少した。
【0071】図6に、抵抗5を帯電ローラ1の近傍に実
装する一例を示す。図で30は帯電ローラ1のホルダ、
31は導電性軸受けであり、32はローラを感光ドラム
2に圧接させるための加圧ばねで、このばねと電極33
及び抵抗5を介して電源4によりバイアス電圧を印加し
ている。なお、抵抗5はホルダ30の内部に取付ける以
外に、本体側(不図示)のコネクタ等に取付けてもよ
い。また、抵抗5を用いる代わりに軸受け31を半導電
性物質で形成し、その抵抗値が式(9)を満足するよう
にしてもよい。 〈第1の発明の実施例2〉図7に示すように、抵抗5に
直列にLZ (H)のコイル21を配してもよい、この場
合、静電ノイズの周波数をfn とすると、コイルLZ
よる抵抗YZ =2πfnZ となる。したがって、YZ
≧104 ΩとなるようにLZ を決めてやればよい。な
お、コイル21だけを用いても静電ノイズに対する負荷
として使用することは可能であるが、負荷容量の変動に
より共振を生じる場合があるので、抵抗5を同時に用い
るのが望ましい。このようにすることで、高周波の静電
ノイズをより効率よく吸収できる。 〈第1の発明の実施例3〉実施例1においては、直流電
源4を用いて帯電ローラ1にバイアスを印加し、感光ド
ラム2を帯電する場合について説明したが、図8に示す
ように、直流電源4に交流電源7による交流バイアスを
重畳させた場合においても、本発明は同様に実施可能で
ある。この場合、印加する交流バイアスの周波数をf
(Hz)、ピーク間電圧をVPP(V)とすると、前述の式
(3)におけるVTHに対し、VPP≧2×|VTH|とすれ
ば、交流バイアスの印加により見かけ上、閾値がなくな
るので、(4)式のVD はVD =VDCとすることができ
る。このような場合においても、前述の実施例1中で述
べた本発明の効果は同様に得られる。ただし、この場
合、抵抗5により交流電源7による交流バイアスが減衰
しないような条件がRZ の値に付加される。すなわち、 104 Ω≦RZ <1/(2π・f・CP )…(10) したがって、(9)式と(10)式の右辺のうち、小さ
いほうの値がRZ の上限となる。例えば、f=500H
z、の場合、実施例1と同様の条件を用いると、(1
0)式の右辺は、 1/(2π・f・CP )=LS /(2π・f・εO ・KS ・Ln ・Lr ) =1.6×106 (Ω) (ただし、ニップ幅Ln =1mm) となり、(9)式の右辺より小となるので(10)式が
有効となる。 〈第1の発明の実施例4〉実施例1〜実施例3において
は、主に帯電ローラ1に本発明を適用する場合について
説明を行ったが、図9に示すように、帯電部材である転
写ローラ10の芯金15にバイアス電圧を印加する場合
に関しても本発明は全く同様に実施できる。この場合に
おいても、抵抗8は、前述の式(9)又は(10)の範
囲内で適当な値を選んでやればよい。なお、16は転写
バイアス電源、Pは転写用紙である。
【0072】以上の実施例1〜実施例4の説明において
は転写部材として帯電ローラ1、あるいは転写ローラ1
0といった、ロール状の部材につき説明を行ったが、こ
の他にも、例えばブレード状やブラシ状、あるいはベル
ト状の帯電部材に関しても本発明は同様に実施可能であ
ることはいうまでもない。 〈第2の発明の実施例1〉図12は第2発明の第1の実
施例を示す図である。図中41は感光体である。ここで
はφ30mmの有機感光体である。42は接触帯電部材で
あるところの弾性ローラであり、ここではφ12mmを用
いている、下層は弾性を有する低抵抗層例えば、カーボ
ンを分散させたEPDMゴムからなる。また上層には高
抵抗層としてのウレタンゴムやエピクロヒドリンゴム等
に、カーボンや酸化チタンを分散し、適度の抵抗を得る
ように構成したものである。43はDC定電圧電源(以
下HVDCとする)であり、44は本発明の主要部であ
るところの抵抗である。
【0073】また、感光体41の回りには、図示しなが
露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段等の
画像形成に必要な手段が配されている。
【0074】前記構成において、プロセススピードを1
00mm/sec とした場合、感光体41を−700Vに帯
電するため、P2 点に−1250V((−700)V+
(−550)V)を印加する。このとき感光体41を−
700Vにするためには、約−20μAの電流を要する
(これらの値は感光体41の静電容量によりほぼ一義的
に定められる。)。したがって、ここではP2 点の電圧
−1250Vに対し、P1 部では帯電させたい電圧(−
700V)を約2倍に、放電開始電圧を加算した分、す
なわち、−700×2+(−550)=−1950Vを
印加する。このとき20μAを得るためには、抵抗44
を(−1950)−(1250)=−700V電圧降下
させるとため、700V/20μA=35MΩとする。
この場合、帯電ローラ42に印加している電圧と帯電時
に流れる電流との関係は、放電開始電圧から電流が流れ
始めるので(−1250)−(−550)=−700V
に対し、−20μAの電流が流れることから等価負荷と
して、−700V/−20μA=35MΩとなる。
【0075】ここで、P1 、P2 での電圧をVP1、VP2
とし、P1 、P2 間の抵抗をR1 、P2 から感光体41
の等価負荷をR2 とし、これらに流れる電流をiとする
と VP1−VP2=R1 i VP2−550=R2 i の関係が成り立つ。
【0076】ここで先にも述べたように、 VP1=−1950V、 VP2=−1250V R1 =35MΩ、 R2 =35MΩ、 i=−20μ
A という関係になる。
【0077】これによって感光体41は−700Vに帯
電される。このとき、感光体41にピンホールがある
と、局部的に等価負荷R2 が減少する。例えばここで5
%減少したとすると、 VP1=−1950V R1 =35MΩは変わらず R2 =35×0.9=33.25MΩとなるので VP2=−1232V、 i=−20.5 μAとなる したがって、感光体電位は−1232−(−550)=
−682Vに帯電させられ、電流的には約2.5%しか
増加しない。このような構成をとることによって、感光
体電位変動はほとんどわずかであり、かつ電流増加もわ
ずかに収めることができる。したがって、ピンホールが
あっても帯電部材42の絶縁破壊は押えられ、かつ濃淡
変動も殆ど分からないレベルで常に良好な画像が得られ
るようになった。 (比較例1)図13は比較例の1つであり、定電圧トラ
ンス43aから直接、帯電部材42に電圧印加する従来
の構成をとっている。ここでは、感光体41に−700
Vの電位を与えるために、−700+(−550)=−
1250Vの定電圧電源となっており、このとき流れる
電流iは20μAなので、等価負荷としてはやはり35
MΩとなる。このときの印加電圧V131 、電流i10と等
価負荷R10との関係は、 V131 −(−550)=i10×R10となる。
【0078】ここで、先に例と同様にR10が5%相当ダ
ウンした場合には、V131 =const=−1250Vなの
で、 i10´={V131 −(−550)}/R10´=−700/33.25 =−21μA となり、電流は増加する。この増加分は、そのほとんど
がピンホールの一点に集中すると考えられるので実施例
1に比べほぼ2倍の電流集中が生じることになる。 (比較例2)図14は比較のための他の例であり、比較
例1と異なるのは、電源トランス43bが定電流駆動さ
れていることである。
【0079】この状態で先と同じように、ピンホールに
よって等価負荷が5%低下すると、電流は一定なので、
感光体表面電位はその部分のみ665Vと低下してしま
い、主にハーフトーンで濃淡ムラが生じてしまう。 (評価)前記の構成において、プロセススピード100
mm/sec にて感光体41にピンホールを10点螺旋状に
あけ、反転現像方式により実プリントにて5000枚の
耐久を行った。 (結果)
【0080】
【表1】 〈第2の発明の実施例2〉ここで、電源トランスの定電
圧出力Vinと接触帯電部材に印加する電圧Voutの関係
をKであらわし K=(Vin−VTH)/(Vout −VTH) (VTHは放電
開始電圧) としたときのKの値を先の実施例での抵抗を振ることに
よって変化させ、そのときの評価を前記と同じ方法で行
った。 (結果)
【0081】
【表2】 この場合K=1.3であると、ピンホール部での電流集
中が多すぎて、リークを防ぎきれない。また、K=15
の場合は、ピンホール部での電流集中は低減できるもの
の、定電流特性と同等となり電圧降下が大きく、したが
ってVD 変動が大きくなってしまうという欠点が生じ
る。 〈第2の発明の実施例3〉図15は、第2の発明の実施
例3を示す図である。図中、感光体41に対する帯電部
材42は実施例1と同じである。143は、特開平1−
267667号公報に記載のようにDC定電圧にAC定
電流を重畳した電源トランスである。144、145は
実施例3の主要部である抵抗とコンデンサである。また
感光体41の回りには図示しないが露光手段、現像手
段、転写手段、クリーニング手段等画像形成に必要な手
段が配設されているものとする。前記構成において、プ
ロセススピードを100mm/sec とする。感光体41を
−700Vに帯電するためにはACでの電位収束効果が
あるのでP142 点には、−700VのDC電圧を印加し
てやる。また、AC成分はその収束効果をもたせるため
に600μAの定電流とするのが適当である。
【0082】このとき感光体41を−700Vにするた
めには約−20μAのDC電流を要する。したがって、
ここではP142 点の印加DC電圧の約2倍の定電圧をP
141点に印加するため、抵抗144を {(−1400V)−(−700V)}/−20μA=
35MΩ とする。またこのままでもACは定電流制御をしている
ので帯電には支障ないが、消費電力が大きくなるため、
コストアップ等の問題が生じてしまう。そこで、さら
に、抵抗144と並列にコンデンサ145を接続するこ
とによって、ACだけはほとんどこの部分で無負荷状態
で流すことが可能となる。ここで、コンデンサ145の
値としては、帯電部材42と感光体41での容量が約2
00pFなので、それより十分大きい0.2μF位が適
当である。
【0083】この場合、帯電部材42に印加しているD
C電圧−700Vに対し、帯電時に流れる電流が−20
μAであることから、DC成分における等価負荷は−7
00V/−20μA=35MΩとなる。
【0084】ここでP141 、P142 点でのDC電圧V
P141、VP142とし、P141 、P142 間の抵抗をR141
142 、感光体の等負荷をR142 とし、これらに流れる
DC電流をiDCとすると、 VP141−VP142=R141DCP142=R142AC の関係が成り立つ。
【0085】ここで先にも述べたように VP141=−1400V、 VP142=−700V R141 =35MΩ、 R142 =35MΩ、 i
DC=−20μA という関係になる。
【0086】これによって感光体41は−700Vに帯
電される。このとき感光体41にピンホールがあると、
局部的に等価負荷R142 が減少する。例えばここで5%
減少したとすると、VP141=−1400V、R141 =3
5MΩは変わらず R142 =35×0.9=33.25MΩ となるので V142 =−682V iDC=−20.5μA となる。したがって、感光体電位は−682Vに帯電さ
せられ、電流的には約2.5%しか増加しない。
【0087】このような構成をとることによって、感光
体電位変動はほとんどわずかであり、かつ電流増加もわ
ずかで収めることができる。したがって、ピンホールが
あっても帯電部材42の絶縁破壊は抑えられ、かつ濃淡
ムラもほとんどわからないレベルで常に良好な画像が得
られるようになった。 (比較例3)図16は比較例の1つであり、前記実施例
2に比べ、抵抗144、コンデンサ145がない構成と
なっている。したがって高圧トランス243の出力は、
DC電圧=−700V、AC定電流600μA である。このとき印加DC電圧V243 とDC電流i240
と等価負荷R240 との関係は、V243 =i240 ×R240
となる。ここで先の例と同様にR240 が5%相当ダウン
した場合にはV243 =const =−700Vなので i′240 =V243 /R′240 =−700/33.25=
−21μA となり、電流は5%も増加する。その増加分はほとんど
がピンホールの一点に集中すると考えられるので実施例
3に比べてほぼ2倍もの電流集中が生じていることにな
る。 (評価)前記実施例2及び比較例3に対し、実施例1で
行ったのと同じテストを行った。
【0088】結果。
【0089】
【表3】 〈第2の発明の実施例4〉ここで、電源トランスのDC
定電圧電流VDCinと接触帯電部材42に印加する電圧V
DCout の関係をK′であらわし K′=VDCin/VDCout としたとき、K′の値を先の実施例での抵抗を振ること
によって変化させ、そのときの評価を前記と同じ方法で
行った。
【0090】
【表4】 また、以上の例では接触帯電部材42として、ローラ状
のものを用いたが、ブレード状等ローラ状以外でも第2
の発明に含まれる。 〈第3の発明の実施例1〉図19は本発明の特徴を最も
よく表わしているもので、図20に示す帯電装置の帯電
ローラ52に印加するバイアスの波形を示したものであ
る。ここで斜線の領域がPaschen の法則からなるVTH
上の電圧領域である。この電圧は高圧印加源3により発
生させる。
【0091】また図19(b) は、図19(a) の印加波形
により形成されたkado51上の潜像電位を示してい
る。
【0092】この実験を行うにあたり、プロセススピー
ドVPS=94.2mm/sec として、レーザの走査線密度
は主走査、複走査方向とも600dpi (1インチあたり
のドットの密度)とした。
【0093】なお、今後、従来例と同じ場合には、説明
を省略する。本実施例では、帯電電位は、760Vとし
て説明する。ここで、この図19(a) に示す波形の周期
をT′とすると、従来1/T=950Hz、T′=(3/
2)T(=1.580mm/sec )という関係となる。
【0094】図19(a) における波形には、1周期(=
T′)内に負極性側(図上上側)に2つの極大値をもっ
ている。図19(a) では説明を簡略化するために、2つ
の極大値は同一電位として説明する。
【0095】すなわち、負極性側の極大値は2つ存在
し、A1 =A2 =−1560Vである。また、負極性側
の極小値はB点であり、B1 =−760Vである。極性
側(図中下側)の極大値は2つ存在しC1 =C2 =+4
0Vであり、正極性側の極小値はP1 点でありP1 =−
760Vとなっている。この波形により帯電ローラ52
に印加されると、感光ドラム51上には平均の潜像帯電
電位としてVD ≡−760Vと測定されたが、このとき
の電位分布は図19(b) に示すように、VTH以上の電位
値に対して帯電が行われる。
【0096】ここで微視的にみた場合の潜像分布の山の
間隔は1/3T′(=0.527mm/sec )=1/3×
3/2T=(1/2)Tとなっている。
【0097】また、実電荷が帯電されていない領域の間
隔(TC1)はTC1≡T/4=1/4×(2/3)T=
(1/6)T′(=0.263mm/sec )となってい
る。
【0098】ここで従来例の図25(a) 、(b) と比べて
みると、表5の通りとなる。
【0099】
【表5】 すなわち、表5に示したように図19(a) の波形を帯電
ローラ52に印加することで、周波数を下げることがで
き(約2/3)、しかも、潜像の周波数を上げることが
できる。また、ACの電圧波形は、正負とも同一波形で
あるので、帯電電位を決定する直流電圧値(=VCDC
も従来とほぼ同一の値が使用できる。
【0100】すなわち、図27の帯電周波数とモアレ縞
の相関グラフに照らしあわせてみると、従来例のように
一様なサイン波を用いた場合には、 帯電周波数=潜像周波数=950Hz となり、950Hzの領域から10%周波数が振れると1
dot 1 lineのモアレ縞が発生していたが、本実施例では 帯電周波数<潜像周波数=3×潜像周波数 (=2×従来例の潜像周波数) =1900Hz であるためにモアレの発生は皆無である。
【0101】しかも、帯電周波数が2/3に減少したこ
とで融着が減少した(表6)。
【0102】
【表6】 ここで○は融着の発生が認められないレベル ○△は融着の発生が注意深く観察しないと認めされない
レベル △は融着の発生が若干認められが実用上問題のないレベ
ル △×は融着の発生が実用上許容できるギリギリのレベル ×は融着の発生が顕著なレベル である。
【0103】このように図19(a) の波形とすることで
従来から問題となっていたモアレ縞を帯電周波数を下げ
ながら、かつ融着を軽減させる方向で解決することがで
きた。
【0104】さらに、本実施例の他の様態として、図2
7に示したグラフからモアレ縞の発生しない領域に帯電
周波数を下げて設定することもできる。
【0105】
【表7】 すなわち、図27から950Hz±5%で高圧電源が実現
可能であれ、本実施態様においても実現可能であり、こ
のとき帯電の周波数は316Hzまで下げることができ
る。
【0106】表7の帯電の実施態様による画像の評価テ
ストにおいては下表8に示すような融着のテスト結果が
得られた。
【0107】
【表8】 ここで表6と表7を比較すると明らかなように、一次帯
電の周波数を下げることで融着がかなり良好しているこ
とが理解できる。
【0108】なお、本実施例を行うにあたり、使用した
高圧発生装置は横河電気(株)製の任意の波形発生機A
G1200により波形を発生させ、Trek(株)610c
高圧電源を組合わせて使用した。画像形成装置は300
dpi のレーザプリンタを600dpi に変更して行い、モ
アレ縞の確認及びドラム融着、帯電音の確認を行った。
【0109】帯電音の計測はカートリッジと本体に装着
した状態で第3の本発明のバイアスを印加して、従来の
印加バイアスと比較して行ったが聴覚上十分にその効果
を確認できるレベルであった。なお、本実施例では図1
9(a) に示す高圧波形のみならず1極性におけるピーク
値A1 ,A2 が異なった場合において成立することは明
確であるが、この値はパッシェン式におけるVTH×2以
上であることが必要である。またB1 点の電位はD1
と交番電圧においては対称である必要性は必ずしもない
が、D1 点はVTHを越えている必要がある。望むべくは
D −VTH≧50Vである。 〈第3発明の実施例2〉本実施例は実施例1に比べて−
極性における極小値の電圧が高い場合における実施例の
説明である。
【0110】本実施例の特徴を表わしていいる帯電ロー
ラ52への印加波形を図23(a) に示す。図23 (a)に
おいて、本実施例において同図のD2 点の電圧をVD2
すると VD2−VTHco VTH≡例えば560V の実施例である。
【0111】図19の帯電ローラへの印加波形に対して
微視的にみた感光体51b上の潜像電位分布は図23
(b) に示すようになっている。ここで特徴的なのは一次
周波数1/T(4) に対して、潜像の山が2山となってい
ることであり、このため、反転カブリの低減が計られ
る。すなわち、反転カブリに対応している周波数が高い
ために、反転カブリが実質的に現像されにくくなってい
るものと考えられる。すわわち、
【0112】
【表9】 となる。
【0113】したがって、正規現像系のモアレ縞は、6
00dpi 相当では十分に低減でき、そして反転現像系に
おいても反転カブリが実質的に目立たなくることがわか
る。
【0114】実際に、実施例1と同様な画像形成装置を
使用して反転カブリの測定を現像後の感光体上の測定で
行ってみたところ、下表(表10)の結果と成った。
【0115】なお、ここで使用したカブリ測定は、東京
電色工業製のTC−6DSであり、感光体上のカブリは
厚さ25μmmのPETテープにて採取してNP−DRY
ペーパ上に貼付したものを測定して行った。なお、数値
はカブリがないPETテープを基準として差し引いた物
を使用した。なお、紙上も同様な測定とした。
【0116】
【表10】 このように、帯電ローラ52に印加する波形を本実施例
に説明した態様にすることで、反転現像系におけおる反
転カブリ、もしくは正規現像系におけるモアレ縞が低減
できる。
【0117】なお、本実施例においては、A3 ,A4
ピークは同一で検討したが、若干異なっていても同様の
効果を示す。また、図24(a) に示すように|A3 (=
4)−B22|≧50Vまで効果が確認できた。波形の
発生方法等は実施例1と同様である。 〈第3発明の実施例3〉本実施例は、前述の実施例2が
1周期における1極性に置ける極大値がn=2であるの
対して、n=3以上の場合も一般的に成立することを示
したものである。一例として1極性における極大値がn
=4の場合を示す。本実施例において帯電ローラ52に
印加する高圧波形は図28(a) に示す波形である。ま
た、このときの感光ドラムに形成される潜像パターンの
図28(b) のような微視的電位分布となっている。この
ように、前述の実施例からもわかるように本実施例にお
いては、さらに効果的なモアレ縞の低減が認められ、ま
た融着に対しても周波数が下げられるため効果的である
ことは今までの実施例からも明らかである。 〈第3発明の実施例4〉本実施例は今までの実施例がサ
イン波形の変形であるに対して、矩形波における効果を
示したものである。今までと同様に帯電ローラ52に印
加する高圧波形を図29(a) に示し、図29(b) に感光
ドラム上の微視的潜像電位分布を示した。本実施例では
n=2の場合を示す。
【0118】このグラフをみても理解できように基とな
る波形が矩形波においても、今までの実施例と同様な効
果がある。また、n=3以上の場合も同様な論理から成
立することは明白である。
【0119】また、三角波を基本となる波形として用い
ても同様に成立し、その混合系を用いても同様に成立す
ることは本発明の論理から成立することは明らかであ
る。 〈第4の発明の実施例1〉以下、図面に沿って、第4の
発明の実施例について説明する。なお、図39に示すも
のと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0120】図30は本発明に係る画像形成装置の一例
としての複写装置の縦断面図であり、図31はプロセス
スピードに応じて感光ドラム(像担持体)61の帯電バ
イアス条件を切り換え可能とした機構についての説明図
である。
【0121】帯電手段62は、回転自在に支持された金
属の芯金部82aを有しており、該芯金部82aの外周
には高抵抗の導電性ゴムローラ(帯電部材)82b(径
は14mm)が装着されている。該導電性ゴムローラ8
2bの外周面は感光ドラム61の外周面に圧接されるよ
うに構成されており、前記帯電手段62は該感光ドラム
61の回転に伴って従動回転するように構成されてい
る。また、該帯電手段62の芯金部82aの外周面には
導電性部材の接触子83が接するように配設されてお
り、該帯電手段62の回転にかかわらず該帯電手段62
との間に電気的な接触を保つように構成されている。該
接触子83は、帯電制御装置(帯電制御手段)84と電
気的に接続されており、該帯電制御装置84の出力した
電圧を前記芯金部82aを介して帯電手段62に伝える
ように構成されている。
【0122】該帯電制御装置84は、直流成分に交流成
分を重畳した交番電界、すなわち所定の帯電バイアス条
件(直流成分、交流成分の振動数等)の電圧を出力する
装置であり、かかる条件はドラム駆動装置(周速度調節
手段)85からの信号により切り換えられる構成になっ
ている。該ドラム駆動装置85は所定の速度で感光ドラ
ム61(径は30mm)を回転駆動する駆動源であり、
該ドラム駆動装置85の出力軸(不図示)と感光ドラム
61の回転軸61aとの間には駆動力伝達のためのベル
ト86が巻つけられている。該ドラム駆動装置85は、
モード切換装置(周速度調節手段)87からの信号を受
けてその駆動力を調節するように構成されており、該モ
ード切換装置87は感光ドラム61のプロセススピード
を予め設定した二段階のモード(前述した低速モードと
高速モード)に切り換える装置である。なお、これらの
モードの選択は操作盤(不図示)上に設けたスイッチに
より行われる。
【0123】次に、プロセススピードに応じた前記帯電
手段62の帯電バイアス条件の最適値について説明す
る。
【0124】本出願人は、帯電バイアス条件(帯電バイ
アスの交流成分の振動数f)を異ならせて実験的に画像
形成を行い、ピッチムラの発生の有無について判定を行
った。図32〜図35は、プロセススピードvをそれぞ
れ50、100、150、200mm/sとした場合
に、帯電バイアスの交流成分の振動数fを変化させたと
きのピッチムラの発生の有無を表したものである。図
中、○印はピッチムラが発生しなかったもの、×印はピ
ッチムラが発生したもの、△印はそれらの中間のものを
示している。また、プロセススピードvと帯電バイアス
の交流成分の振動数fとの比(f/vの値)を計算して
載せている。
【0125】該実験結果によると、ピッチムラが見えな
くするためには、プロセススピードvと帯電バイアスの
交流成分の振動数fとの関係は、 f/v≧6.8 となることが必要であることがわかった。ただし、帯電
手段62の消費電力が不必要に増加してしまわないよう
にするには該振動数fを必要最小限に抑えることが必要
であり、そのためにもf/vの値は6.8以上であり、
かつその値は6.8よりもあまり大きくならないように
維持することが必要となる。
【0126】以上の実験結果を基にして、本実施例にお
いては、低速モードの場合のプロセススピードvは60
mm/sに設定し、帯電バイアス条件のうちの直流成分
は−780Vに設定した。また、帯電バイアス条件の交
流成分は、振動数fが500Hzで実効値が−650μ
Aとなるように定電流制御を行った。さらには、高速モ
ードの場合のプロセススピードvを120mm/sに設
定し、帯電バイアス条件のうちの直流成分は−780V
に設定し、交流成分は振動数fが900Hzで実効値が
−1400μAとなるように定電流制御を行った。
【0127】かかる場合、前記f/vの値を計算する
と、 低速モード(v= 60、f=500)では、f/v=
8.3 高速モード(v=120、f=900)では、f/v=
7.5 となる。なお、f/vの値が6.8ちょうどになってい
ないのは、画像形成装置その他の複合的な要因による限
定のためである。
【0128】ついで、上述実施例の作用について説明す
る。
【0129】オペレータが操作盤上のスイッチ(不図
示)により感光ドラム61のプロセススピードのモード
(低速モード、または高速モードのいずれか)を設定す
ると、前記モード切換装置87は該設定モードに応じた
信号を出力する。ドラム駆動装置85は該信号を受けて
設定モードに応じた駆動速度を出力し、感光ドラム61
は所定のプロセススピード(低速モードの場合は60m
m/s、高速モードの場合は120mm/s)で回転駆
動される。また、ドラム駆動装置85は設定モードの信
号を帯電制御装置84に対して出力し、該帯電制御装置
84は設定モードに応じた帯電バイアス条件(低速モー
ドの場合はf=500、高速モードの場合はf=90
0)で前記帯電手段62を帯電する。かかる場合、f/
vの値はいずれも6.8以上である。
【0130】これによると、プロセススピードを変化さ
せる複写装置で交番電界を印加する接触帯電を行う系に
おいては常にf/v≧6.8を満たす範囲で交流成分の
振動数fを制御することにより、感光ドラム61上にピ
ッチムラ発生を防止できる。
【0131】また、プロセススピードに応じて、該振動
数fを必要最小限にとどめることができ、したがって電
力消費の無駄も防止できる。 〈第4の発明の実施例2〉ついで、図36に沿って、実
施例2について説明する。
【0132】帯電手段92は、導電性の支持体92aを
有しており、該支持体92aには高抵抗の導電性ゴムブ
レード(帯電部材)92b(幅20mm、厚さ3mm)
が取りつけられている。導電性ゴムブレード92bの一
端縁は、感光ドラム61(径30mm)の外周面に圧接
され、前記感光ドラム61の回転に伴って該感光ドラム
61の外周面上を摺動するようになっている。また、前
記帯電手段92の支持体92aは帯電制御装置(帯電制
御手段)84と電気的に接続されており、該帯電制御装
置84の出力した電圧に応じて該感光ドラム61の外周
面を一様に帯電するように構成されている。
【0133】以上の実験結果を基にして、本実施例にお
いては、低速モードの場合のプロセススピードvは40
mm/sに設定し、帯電バイアス条件のうちの直流成分
は−680Vに設定した。また、帯電バイアス条件の交
流成分は、振動数fが300Hzで実効値が−280μ
Aとなるように定電流制御を行った。さらには、高速モ
ードの場合のプロセススピードvを72mm/sに設定
し、帯電バイアス条件のうちの直流成分は−680Vに
設定し、交流成分は振動数fが500Hzで実効値が−
460μAとなるように定電流制御を行った。
【0134】かかる場合、前記f/vの値を計算する
と、 低速モード(v=40、 f=300)では、f/v=
7.5 高速モード(v=72 、f=500)では、f/v=
6.9 となる。なお、f/vの値が6.8ちょうどになってい
ないのは、画像形成装置その他の複合的な要因による限
定のためである。
【0135】ついで、上述実施例の作用について説明す
る。
【0136】オペレータが操作盤上のスイッチ(不図
示)により感光ドラム61のプロセススピードのモード
(低速モード、または高速モードのいずれか)を設定す
ると、前記モード切換装置87は該設定モードに応じた
信号を出力する。ドラム駆動装置85は該信号を受けて
設定モードに応じた駆動速度を出力し、感光ドラム61
は所定のプロセススピード(低速モードの場合は40m
m/s、高速モードの場合は72mm/s)で回転駆動
される。また、ドラム駆動装置85は設定モードの信号
を帯電制御装置84に対して出力し、該帯電制御装置8
4は設定モードに応じた帯電バイアス条件(低速モード
の場合はf=300、高速モードの場合はf=500)
で前記帯電手段92を帯電する。かかる場合、f/vの
値はいずれも6.8以上でありピッチムラは生じない。
【0137】これによると、このブレード型の帯電手段
92は前記ローラ型の帯電手段62に比べて摩耗し易い
ために耐久性は劣るものの安価であり、したがって出力
枚数を比較的少なく制限した機種に適している。
【0138】また、プロセススピードを変化させる複写
装置で交番電界を印加する接触帯電を行う系においては
常にf/v≧6.8を満たす範囲で交流成分の振動数f
を制御することにより、感光ドラム61上にピッチムラ
発生を防止できる。
【0139】さらには、プロセススピードに応じて、該
振動数fを必要最小限にとどめることができ、したがっ
て電力消費の無駄も防止できる。 〈第4発明の実施例3〉ついで、図37及び図38に沿
って、第4の発明の他の実施例について説明する。
【0140】帯電手段97は、感光ドラム61(径85
mm)の外周面に圧接されるように構成されており、図
38に詳示するように絶縁性のシート部97aの片面に
導体部97bが線状にプリントされてその上に中抵抗
(108 〜1010Ωcm)の樹脂部(帯電部材)97c
がラミネートされている。かかる帯電手段97は樹脂部
97cが感光ドラム61に接するようにスポンジ98で
感光ドラム61に圧接されている。
【0141】以上の実験結果を基にして、本実施例にお
いては、低速モードの場合のプロセススピードvは42
mm/sに設定し、帯電バイアス条件のうちの直流成分
は−680Vに設定した。また、帯電バイアス条件の交
流成分は、振動数fが300Hzで実効値が−280μ
Aとなるように定電流制御を行った。さらには、高速モ
ードの場合のプロセススピードvを60mm/sに設定
し、帯電バイアス条件のうちの直流成分は−680Vに
設定し、交流成分は振動数fが450Hzで実効値が−
410μAとなるように定電流制御を行った。
【0142】かかる場合、前記f/vの値を計算する
と、 低速モード(v=42、 f=300)では、f/v=
7.1 高速モード(v=60 、f=450)では、f/v=
7.5 となる。なお、f/vの値が6.8ちょうどになってい
ないのは、画像形成装置その他の複合的な要因による限
定のためである。
【0143】ついで、上述実施例の作用について説明す
る。
【0144】オペレータが操作盤上のスイッチ(不図
示)により感光ドラム61のプロセススピードのモード
(低速モード、または高速モードのいずれか)を設定す
ると、前記モード切換装置87は該設定モードに応じた
信号を出力する。ドラム駆動装置85は該信号を受けて
設定モードに応じた駆動速度を出力し、感光ドラム61
は所定のプロセススピード(低速モードの場合は42m
m/s、高速モードの場合は60mm/s)で回転駆動
される。また、ドラム駆動装置85は設定モードの信号
を帯電制御装置84に対して出力し、該帯電制御装置8
4は設定モードに応じた帯電バイアス条件(低速モード
の場合はf=300、高速モードの場合はf=450)
で前記帯電手段62を帯電する。かかる場合、f/vの
値はいずれも6.8以上である。
【0145】これによると、このシート型の帯電手段9
7は前記ローラ型の帯電手段62に比べて摩耗し易いた
めに耐久性は劣るものの安価であり、したがって出力枚
数が比較的少なく制限した機種に適している。
【0146】また、プロセススピードを変化させる複写
装置で交番電界を印加する接触帯電を行う系においては
常にf/v≧6.8を満たす範囲で交流成分の振動数f
を制御することにより、感光ドラム61上にピッチムラ
発生を防止できる。
【0147】さらには、プロセススピードに応じて、該
振動数fを必要最小限にとどめることができ、したがっ
て電力消費の無駄も防止できる。
【0148】なお、前述した実施例においては、プロセ
ススピードは二段に設定可能な複写装置に関して本発明
を適用したものであるが、これに限るものではなく、例
えば三段または四段でも、さらには無段階に該スピード
を設定できる装置に対して適用してもよい。
【0149】
【発明の効果】
〈第1の発明の効果〉以上説明したように、第1の発明
によると、帯電部材に対し、適当な抵抗を介してバイア
ス電圧を印加することによって、例えば帯電部材に局所
的なムラがあった場合でも、帯電時の微少空間における
放電に伴う放射ノイズの発生を有効に防止することがで
きる。 〈第2の発明の効果〉第1の発明によると、電源トラン
スと帯電部材との間に、適当な抵抗を介在させることに
より、例えば感光体にピンホール等の欠陥があった場合
でも、この部分に電流が集中して帯電部材の絶縁が破壊
されることを防止し、感光体の電位変位も最小に抑える
ことができるので、白帯や黒帯のない、またカブリのな
い良好な画像を常に形成することができる。 〈第3の発明の効果〉第3の発明によると、適当なピー
ク間電圧を印加したり、極大値を2以上持つようにした
りすることによって、モアレ縞と帯電音、融着等を有効
に防止することができる。 〈第4の発明の効果〉第4の発明によると、像担持体の
回動速度を変更する周速度調節手段を備える画像形成装
置において、帯電制御手段が前記像担持体の回動速度に
適した条件の電圧を帯電部材に印加することにより、前
記像担持体上に形成された可視画像にピッチムラが発生
するのを防止でき、また電力消費の無駄も防止できる。
【0150】さらには、接触帯電方式の帯電手段を用い
ているため、スコロトロン帯電器を用いた場合のような
オゾン発生も低減でき、高電圧を必要としないため装置
自体も簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例1の画像形成装置の概略を
示す縦断面図。
【図2】同じく帯電ローラの拡大断面図。
【図3】同じく印加電圧と感光体表面電位との関係を示
す図。
【図4】同じく接触帯電の原理を示す図。
【図5】同じく接触帯電の原理を示す図。
【図6】同じく実施例1の実装状態を示す図。
【図7】同じく実施例2の画像形成装置の概略を示す縦
断面図。
【図8】同じく実施例2の他の画像形成装置の概略を示
す縦断面図。
【図9】同じく実施例4の転写ローラを示す縦断面図。
【図10】従来例の画像形成装置の概略を示す縦断面
図。
【図11】従来例の説明図。
【図12】第2発明の実施例1を概略を示す図。
【図13】同じく比較例を示す図。
【図14】同じく他の比較例を示す図。
【図15】同じく実施例3の概略を示す図。
【図16】同じく別の比較例を示す図。
【図17】印加電圧と帯電電位との関係を示す図。
【図18】接触帯電部材の拡大断面図。
【図19】(a)、(b)は第3の発明の実施例1のバ
イアスの波形を示す図。
【図20】同じく帯電ローラの断面図。
【図21】従来の帯電ローラの断面図。
【図22】従来の他の帯電ローラの断面図。
【図23】(a)、(b)は実施例2のバイアス波形を
示す図。
【図24】(a)、(b)は実施例2のバイアス波形を
示す図。
【図25】(a)、(b)は従来のバイアス波形を示す
図。
【図26】トナーの融着状態を示す図。
【図27】モアレの発生ポイントを示す図。
【図28】(a)、(b)は実施例3のバイアス波形を
示す図。
【図29】(a)、(b)は実施例4のバイアス波形を
示す図。
【図30】第4の発明の画像形成装置の概略を示す縦断
面図。
【図31】図30の画像形成装置におけるモード切り換
え機構の説明図。
【図32】プロセススピードvが50mm/sのときの
ピッチムラの発生の有無を示した図。
【図33】プロセススピードvが100mm/sのとき
のピッチムラの発生の有無を示した図。
【図34】プロセススピードvが150mm/sのとき
のピッチムラの発生の有無を示した図。
【図35】プロセススピードvが200mm/sのとき
のピッチムラの発生の有無を示した図。
【図36】実施例2の画像形成装置の概略を示す縦断面
図。
【図37】実施例3の画像形成装置の概略を示す縦断面
図。
【図38】図37の帯電手段の構造を示した詳細断面
図。
【図39】従来の画像形成装置の概略を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 帯電部材(帯電ローラ) 4 バイアス手段(直流電源) 5 抵抗手段 4、104 抵抗 41 像担持体(感光体) 42 帯電部材(帯電ローラ) 43、43a、43b、143、243 電源トランス 44、144 抵抗 51 像担持体(感光ドラム) 52 帯電部材(帯電ローラ) B 帯電領域 61 像担持体(感光ドラム) 82 帯電手段 82b 帯電部材(導電性ゴムローラ) A 露光手段 84 帯電制御手段(帯電制御装置) 85 周速度調節手段(ドラム駆動装置) 87 周速度調節手段(モード切換装置) 145 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弓納持 貴康 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 七瀧 秀夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢野 秀幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 長谷川 浩人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 本山 肇 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 西村 克彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮本 敏男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松隈 稔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 和朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 柳田 真 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な像担持体と、該像担持体に圧
    接された帯電部材と、該帯電部材にバイアス電圧を印加
    することにより前記像担持体に電荷を付与するバイアス
    手段とを備えた画像形成装置において、 前記帯電部材の近傍に抵抗手段を接続し、前記バイアス
    手段が該抵抗手段を介して前記前記帯電部材にバイアス
    電圧を印加する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、該像担持体に当接して該像
    担持体を帯電する帯電部材と、該帯電部材に電圧を印加
    する電源トランスとを備えた画像形成装置において、 前記帯電部材に印加するDC電圧をV2 、前記電源トラ
    ンスの出力をV1 、前記帯電部材から前記像担持体へ放
    電を開始する電圧をVTHとすると、前記電源トランスと
    前記帯電部材との間に、 1.5(V2 −VTH)≦V1 −VTH≦10(V2 −VTH) の条件を満足させる抵抗を介在させる、ことを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】 電源トランスに接続した帯電部材に少な
    くとも交番電圧を印加することによって像担持体を帯電
    する画像形成装置において、 前記電源トランスと前記帯電部材との間に、並列接続し
    た抵抗とコンデンサとを介在させる、 ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記電源トランスからの出力電圧を
    11、前記抵抗を介して前記帯電部材に印加されるDC
    電圧をV12とすると、前記抵抗が、 1.5V12≦V11≦10V12 の条件を満足する、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体に当接させた帯電部材によって
    前記像担持体を帯電する帯電装置を備えた画像形成装置
    において、 前記帯電装置は、前記像担持体と帯電部材とが当接する
    当接部及び該像担持体と帯電部材との距離が漸増する漸
    増部とからなる帯電領域を形成し、 該帯電領域に、前記像担持体に対する帯電開始電圧値の
    2倍以上のピーク間電圧値を有する交番電界であって、
    かつ少なくとも1極性における極大値が1周期内に少な
    くとも2つ以上存在する振動電界を形成する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記交番電界が、直流電圧と交流電圧と
    を重畳した重畳電圧である、 ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記帯電部材が、ローラ状の部材であ
    る、 ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 回動自在に支持された像担持体の周囲
    に、帯電手段、及び露光手段を配置し、前記帯電手段に
    て帯電された像担持体の表面を前記露光手段が露光する
    ことにより静電潜像を形成する画像形成装置において、 前記像担持体の周速度を変更する周速度調節手段を備え
    ると共に、 前記帯電手段が、前記像担持体に接触するように配設さ
    れた帯電部材、及び前記周速度調節手段からの信号に基
    づいて前記像担持体の周速度に適した電圧を前記帯電部
    材に印加する帯電制御手段を備えた、 ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記帯電制御手段が、前記帯電部材に印
    加される電圧の交流成分の振動数と前記像担持体の周速
    度との比が所定範囲となるように該振動数を制御する、
    請求項1記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4886004A (en) * 1987-05-15 1989-12-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Needle thread tension control including separate stopping and adjustable pre-tension devices
JP2010152385A (ja) 2003-07-29 2010-07-08 Oce Printing Systems Gmbh 電気泳動式の印刷機構および印刷機構を運転する方法

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US4886004A (en) * 1987-05-15 1989-12-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Needle thread tension control including separate stopping and adjustable pre-tension devices
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