JPH06192612A - ボールペン用インキ組成物 - Google Patents
ボールペン用インキ組成物Info
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- JPH06192612A JPH06192612A JP3420393A JP3420393A JPH06192612A JP H06192612 A JPH06192612 A JP H06192612A JP 3420393 A JP3420393 A JP 3420393A JP 3420393 A JP3420393 A JP 3420393A JP H06192612 A JPH06192612 A JP H06192612A
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Abstract
と、グリコール系やセロソルブ系などの溶剤35〜75
重量%と、硝酸、亜硝酸、酢酸、安息香酸、(テレ)フ
タル酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルミ
ニウム塩、アンモニウム塩、又は、リン酸(水素)ナト
リウム塩より選ばれる塩0.01〜5重量%とを少なく
とも含む。 【効果】 長期間保存しても、初筆かすれが少なく、特
に、ステンレス製ボールペンペン先に腐食を生じさせな
い。
Description
キ組成物に関する。特に、ペン先が金属製のボールペン
に用いた場合、長期間保存した後でも初筆かすれが少な
く、且つ、ペン先がステンレスの場合腐食も発生させな
いボールペン用インキ組成物に関する。
色材と、グリコール類や脂肪酸などの溶剤と、樹脂とを
含んでいるものが知られている。溶剤として脂肪酸を用
いたものは筆跡の乾燥性が悪いため、筆跡の汚れや紙面
での裏抜け、にじみ等が発生しやすいという問題があっ
た。そのため溶剤としてはグリコール類などを用いたも
のが多い。ところが、グリコール類などの溶剤は、吸湿
性を有しているため、インキ組成物中の染料や樹脂が析
出してペン先からのインキ吐出量が低下してかすれが発
生したり、更に、イオン化した染料と空気中の酸素とに
よってボールや、ボールペンチップのソケット内部が腐
食してペン先からのインキ吐出量が低下してかすれが発
生したり、はなはだしい場合には筆記不能になったりす
るという問題を発生し易かった。この問題を解決するた
めの提案は多数知られている。例えば、脂肪族アミンの
エチレンオキサイド付加物の添加(特公昭39−276
76号)や、グリコール溶剤と脂肪酸エステルの併用
(特公昭40−3378号)、ポリエチレングリコール
類のオレイルエーテル又はエステルの添加(特開昭55
−54370号)、酸化防止剤と腐食抑制剤の併用(特
公昭58−10436号)などである。
た種々の提案にもかかわらず、ボールペン用インキ組成
物の品質は十分に満足するものとはなっていない。特
に、長期間保存した後の、ボールペンペン先の腐食及び
初筆かすれに関しては、はなはだ不十分なものであっ
た。
剤と、硝酸、亜硝酸、酢酸、安息香酸、(テレ)フタル
酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルミニウ
ム塩、アンモニウム塩、又は、リン酸(水素)ナトリウ
ム塩より選択される塩の1種又は2種以上を少なくとも
含むボールペン用インキ組成物を要旨とするものであ
る。
ルペン用インキ組成物に使用されている染料や顔料を使
用できる。
トブラック3、同7、同20、同24、同123、C.
I.ソルベントレッド8、同49、C.I.ソルベント
ブルー2、同5、同25、同38、同44、同55、同
64、同70、C.I.ソルベントグリーン3、C.
I.ソルベントイエロー21、同34、同47、同6
1、同82、C.I.ソルベントオレンジ25、同3
7、C.I.ソルベントバイオレット8、同9、同21
等が挙げられる。
同8、C.I.ベーシックバイオレット3、C.I.ベ
ーシックレッド1などの塩基性染料と、C.I.アシッド
イエロー23、同36などから選ばれる酸性染料との造
塩染料なども用いることができる。
フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ
系顔料、チオインジゴ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ
系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建染染料
系顔料、媒染染料系顔料および天然染料系顔料などの有
機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッ
ド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボン
ブラック等の無機顔料などが挙げられる。
用することができる。その使用量はボールペン用インキ
組成物全量に対して5〜40重量%が好ましい。
グリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコ
ール等のグリコール系溶剤、オレイン酸などの脂肪酸、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレング
リコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノフェニルエーテル等のセロソルブ系溶剤、ベン
ジルアルコール、α―メチルベンジルアルコール等のア
ルコール系溶剤などが使用できる。
することができる。その使用量はボールペン用インキ組
成物全量に対して35〜75重量%が好ましい。
止を目的として使用する。特に、ステンレス製チップの
ボールペンの場合、チップの腐食防止をも目的とする。
具体的には、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリ
ウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硝酸アルミ
ニウム、硝酸アンモニウム、亜硝酸リチウム、亜硝酸ナ
トリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸
マグネシウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸アル
ミニウム、酢酸アンモニウム、安息香酸ナトリウム、安
息香酸カリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸マグネ
シウム、フタル酸カリウム、フタル酸二ナトリウム、テ
レフタル酸二ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水
素ナトリウムといったものが挙げられる。
ることができる。その使用量はボールペン用インキ組成
物全量に対して0.01〜5重量%が好ましい。
進、裏抜け防止や定着性向上の為にケトン−アルデヒド
樹脂、マレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリオキシエ
チレン、エポキシ樹脂、ポリアミド等の樹脂や、二硫化
モリブデンなどの潤滑剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤、分
散剤などを適宜選択して使用してもよい。
来公知のインキの製造方法を適用することができる。即
ち、着色材として染料を用いた場合には撹拌混合機によ
って各成分を溶解することによってボールペン用インキ
組成物を得ることができ、顔料を用いた場合には分散混
合機によって顔料を他の成分と共に分散させることによ
ってボールペン用インキ組成物を得ることができる。な
お、製造時、染料などの固形物を溶解させるために加熱
することや、顔料などの粗大粒子を除去するためにフィ
ルターを用いることなどは特に好ましい方法である。
る塩は、インキ組成物中の水分との結び付きが強いの
で、染料や樹脂の析出を抑制する効果がある。また、ス
テンレス金属表面の不動態膜を形成する能力を有してい
るため、腐食の主な原因と考えられる不動態膜に発生す
るピンホールに不動態膜を再生し、防錆、防食の効果が
大きく、長期保存後でもボールペンペン先に腐食が発生
しない。従って、染料や樹脂の析出に起因する初筆かす
れ、ペン先の腐食に起因する初筆かすれは発生しない。
後、温時圧濾過しボールペン用黒色インキ組成物を得
た。
後、温時圧濾過しボールペン用赤色インキ組成物を得
た。
後、三本ロールで混練し、ボールペン用黒色インキ組成
物を得た。
ボールペン用青色インキ組成物を得た。
ールペン用緑色インキ組成物を得た。
後、ボールペン用黒色インキ組成物を得た。
後、温時圧濾過しボールペン用黒色インキ組成物を得
た。
後、温時圧濾過しボールペン用赤色インキを得た。
後、三本ロールで混練し、ボールペン用黒色インキ組成
物を得た。
ボールペン用青色インキ組成物を得た。
ールペン用緑色インキ組成物を得た。
後、ボールペン用黒色組成物を得た。
後、ボールペン用青色インキ組成物を得た。
後、ボールペン用緑色インキ組成物を得た。
後、温時圧濾過しボールペン用黒色インキ組成物を得
た。
後、温時圧濾過しボールペン用赤色インキ組成物を得
た。
後、三本ロールで混練し、ボールペン用黒色インキ組成
物を得た。
ボールペン用青色インキ組成物を得た。
ールペン用緑色インキ組成物を得た。
後、ボールペン用黒色インキ組成物を得た。
後、ボールペン用黒色インキ組成物を得た。
後、ボールペン用黒色インキ組成物を得た。
アゾール(防錆剤)を用いた以外は実施例1と同様にな
してボールペン用黒色インキ組成物を得た。
エチレンドデシルアミンを用いた以外は実施例2と同様
になしてボールペン用赤色インキ組成物を得た。
グリコールモノフェニルエーテルを用いた以外は実施例
3と同様になしてボールペン用黒色インキ組成物を得
た。
リコールを用いた以外は実施例7と同様になしてボール
ペン用黒色インキ組成物を得た。
ルコールを用いた以外は実施例8と同様になしてボール
ペン用赤色インキ組成物を得た。
ムを用いた以外は実施例9と同様になしてボールペン用
黒色インキ組成物を得た。
トリウムを用いた以外は実施例10と同様になしてボー
ルペン用黒色インキ組成物を得た。
ルアルコールを用いた以外は実施例18と同様になして
ボールペン用青色インキ組成物を得た。
にオキシエチレンドデシルアミンを用いた以外は実施例
19と同様になしてボールペン用緑色インキ組成物を得
た。
ムの代わりにポリオキシエチレンオクタデシルアミンを
用いた以外は実施例20と同様になしてボールペン用黒
色インキ組成物を得た。
ジルアルコールを用いた以外は実施例21と同様になし
てボールペン用黒色インキ組成物を得た。
られたインキ組成物について初筆かすれ試験及び腐食試
験を行なった。結果を表1〜3に示す。
較例で得た各ボールペンインキ組成物を市販の油性ボー
ルペン(BK70、ぺんてる(株)製)と同様のボール
ペン(但し、ペン先は超硬合金のボールと表中材質のチ
ップを用いる)に0.3g充填し、上質紙に筆記する。
50℃、湿度50%の恒温槽に横向きに放置し、1週間
後に手書き筆記を行ない、かすれ長さを定規で測定する
(単位:mm)。
80℃、湿度80%の恒温槽に横向きに放置し、3ヶ月
後に手書き筆記を行ない、かすれ長さを定規で測定する
(単位:mm)。
た各試験サンプルより、ボールペンチップがステンレス
製のボールペンを取り出し、ペン先よりボールを取り去
り、ボール受け座を顕微鏡で観察した。 ○:腐食なし ×:腐食あり
るボールペン用インキ組成物は、長期間保存しても、初
筆かすれがほとんど発生しないという優れた効果を有し
ている。更に、ステンレス金属製ボールペンペン先の場
合、チップに腐食が発生しないという特徴を有してい
る。かつ、実施例4、10、18のような、敢えて水を
配合した例においてさえも初筆かすれ及び腐食に関して
良好な結果が得られるほどその効果は著しく大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】 着色材と、溶剤と、硝酸、亜硝酸、酢
酸、安息香酸、(テレ)フタル酸のアルカリ金属塩、ア
ルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩、
又は、リン酸(水素)ナトリウム塩より選択される塩の
1種又は2種以上を少なくとも含むボールペン用インキ
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3420393A JP3172928B2 (ja) | 1992-01-31 | 1993-01-29 | ボールペン用油性インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4219292 | 1992-01-31 | ||
JP19164192 | 1992-06-25 | ||
JP4-191641 | 1992-10-29 | ||
JP4-314104 | 1992-10-29 | ||
JP4-42192 | 1992-10-29 | ||
JP31410492 | 1992-10-29 | ||
JP3420393A JP3172928B2 (ja) | 1992-01-31 | 1993-01-29 | ボールペン用油性インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06192612A true JPH06192612A (ja) | 1994-07-12 |
JP3172928B2 JP3172928B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=27459903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3420393A Expired - Lifetime JP3172928B2 (ja) | 1992-01-31 | 1993-01-29 | ボールペン用油性インキ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3172928B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019147880A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP3420393A patent/JP3172928B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019147880A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3172928B2 (ja) | 2001-06-04 |
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