JPH06192612A - ボールペン用インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用インキ組成物

Info

Publication number
JPH06192612A
JPH06192612A JP3420393A JP3420393A JPH06192612A JP H06192612 A JPH06192612 A JP H06192612A JP 3420393 A JP3420393 A JP 3420393A JP 3420393 A JP3420393 A JP 3420393A JP H06192612 A JPH06192612 A JP H06192612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
ballpoint pen
ink composition
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3420393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3172928B2 (ja
Inventor
Makoto Nasukawa
良 名須川
Hiroshi Takahashi
博 高橋
Isanori Nagashima
功典 長島
Kenichi Ishii
健一 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP3420393A priority Critical patent/JP3172928B2/ja
Publication of JPH06192612A publication Critical patent/JPH06192612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3172928B2 publication Critical patent/JP3172928B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 染料又は顔料などの着色材5〜40重量%
と、グリコール系やセロソルブ系などの溶剤35〜75
重量%と、硝酸、亜硝酸、酢酸、安息香酸、(テレ)フ
タル酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルミ
ニウム塩、アンモニウム塩、又は、リン酸(水素)ナト
リウム塩より選ばれる塩0.01〜5重量%とを少なく
とも含む。 【効果】 長期間保存しても、初筆かすれが少なく、特
に、ステンレス製ボールペンペン先に腐食を生じさせな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボールペンに用いるイン
キ組成物に関する。特に、ペン先が金属製のボールペン
に用いた場合、長期間保存した後でも初筆かすれが少な
く、且つ、ペン先がステンレスの場合腐食も発生させな
いボールペン用インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールペン用インキ組成物は、着
色材と、グリコール類や脂肪酸などの溶剤と、樹脂とを
含んでいるものが知られている。溶剤として脂肪酸を用
いたものは筆跡の乾燥性が悪いため、筆跡の汚れや紙面
での裏抜け、にじみ等が発生しやすいという問題があっ
た。そのため溶剤としてはグリコール類などを用いたも
のが多い。ところが、グリコール類などの溶剤は、吸湿
性を有しているため、インキ組成物中の染料や樹脂が析
出してペン先からのインキ吐出量が低下してかすれが発
生したり、更に、イオン化した染料と空気中の酸素とに
よってボールや、ボールペンチップのソケット内部が腐
食してペン先からのインキ吐出量が低下してかすれが発
生したり、はなはだしい場合には筆記不能になったりす
るという問題を発生し易かった。この問題を解決するた
めの提案は多数知られている。例えば、脂肪族アミンの
エチレンオキサイド付加物の添加(特公昭39−276
76号)や、グリコール溶剤と脂肪酸エステルの併用
(特公昭40−3378号)、ポリエチレングリコール
類のオレイルエーテル又はエステルの添加(特開昭55
−54370号)、酸化防止剤と腐食抑制剤の併用(特
公昭58−10436号)などである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た種々の提案にもかかわらず、ボールペン用インキ組成
物の品質は十分に満足するものとはなっていない。特
に、長期間保存した後の、ボールペンペン先の腐食及び
初筆かすれに関しては、はなはだ不十分なものであっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色材と、溶
剤と、硝酸、亜硝酸、酢酸、安息香酸、(テレ)フタル
酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルミニウ
ム塩、アンモニウム塩、又は、リン酸(水素)ナトリウ
ム塩より選択される塩の1種又は2種以上を少なくとも
含むボールペン用インキ組成物を要旨とするものであ
る。
【0005】以下詳細に説明する。着色材は、従来ボー
ルペン用インキ組成物に使用されている染料や顔料を使
用できる。
【0006】染料は、油性染料としてC.I.ソルベン
トブラック3、同7、同20、同24、同123、C.
I.ソルベントレッド8、同49、C.I.ソルベント
ブルー2、同5、同25、同38、同44、同55、同
64、同70、C.I.ソルベントグリーン3、C.
I.ソルベントイエロー21、同34、同47、同6
1、同82、C.I.ソルベントオレンジ25、同3
7、C.I.ソルベントバイオレット8、同9、同21
等が挙げられる。
【0007】更に、C.I.ベーシックブルー1、同7、
同8、C.I.ベーシックバイオレット3、C.I.ベ
ーシックレッド1などの塩基性染料と、C.I.アシッド
イエロー23、同36などから選ばれる酸性染料との造
塩染料なども用いることができる。
【0008】顔料はアゾ系顔料、縮合ポリアゾ系顔料、
フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ
系顔料、チオインジゴ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ
系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建染染料
系顔料、媒染染料系顔料および天然染料系顔料などの有
機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッ
ド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボン
ブラック等の無機顔料などが挙げられる。
【0009】これらの着色材は単独あるいは混合して使
用することができる。その使用量はボールペン用インキ
組成物全量に対して5〜40重量%が好ましい。
【0010】溶剤は、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコ
ール等のグリコール系溶剤、オレイン酸などの脂肪酸、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレング
リコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノフェニルエーテル等のセロソルブ系溶剤、ベン
ジルアルコール、α―メチルベンジルアルコール等のア
ルコール系溶剤などが使用できる。
【0011】これらの溶剤は単独あるいは混合して使用
することができる。その使用量はボールペン用インキ組
成物全量に対して35〜75重量%が好ましい。
【0012】塩は、長期間保存した後の初筆かすれの防
止を目的として使用する。特に、ステンレス製チップの
ボールペンの場合、チップの腐食防止をも目的とする。
具体的には、硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリ
ウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硝酸アルミ
ニウム、硝酸アンモニウム、亜硝酸リチウム、亜硝酸ナ
トリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸
マグネシウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カ
リウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸アル
ミニウム、酢酸アンモニウム、安息香酸ナトリウム、安
息香酸カリウム、安息香酸カルシウム、安息香酸マグネ
シウム、フタル酸カリウム、フタル酸二ナトリウム、テ
レフタル酸二ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水
素ナトリウムといったものが挙げられる。
【0013】これらの塩は単独あるいは混合して使用す
ることができる。その使用量はボールペン用インキ組成
物全量に対して0.01〜5重量%が好ましい。
【0014】尚、上記必須成分の他、粘度調整、溶解促
進、裏抜け防止や定着性向上の為にケトン−アルデヒド
樹脂、マレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリオキシエ
チレン、エポキシ樹脂、ポリアミド等の樹脂や、二硫化
モリブデンなどの潤滑剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤、分
散剤などを適宜選択して使用してもよい。
【0015】本ボールペン用インキ組成物の調整は、従
来公知のインキの製造方法を適用することができる。即
ち、着色材として染料を用いた場合には撹拌混合機によ
って各成分を溶解することによってボールペン用インキ
組成物を得ることができ、顔料を用いた場合には分散混
合機によって顔料を他の成分と共に分散させることによ
ってボールペン用インキ組成物を得ることができる。な
お、製造時、染料などの固形物を溶解させるために加熱
することや、顔料などの粗大粒子を除去するためにフィ
ルターを用いることなどは特に好ましい方法である。
【0016】
【作用】本発明に係るボールペン用インキ組成物に用い
る塩は、インキ組成物中の水分との結び付きが強いの
で、染料や樹脂の析出を抑制する効果がある。また、ス
テンレス金属表面の不動態膜を形成する能力を有してい
るため、腐食の主な原因と考えられる不動態膜に発生す
るピンホールに不動態膜を再生し、防錆、防食の効果が
大きく、長期保存後でもボールペンペン先に腐食が発生
しない。従って、染料や樹脂の析出に起因する初筆かす
れ、ペン先の腐食に起因する初筆かすれは発生しない。
【0017】
【実施例】以下、実施例を説明する。 実施例1 C.I.ソルベントブラック7 27.3重量部 C.I.ソルベントバイオレット8 5.0重量部 プロピレングリコール 10.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 30.0重量部 ガムロジン 20.0重量部 オレイン酸 5.0重量部 ポリビニルピロリドン 0.5重量部 ポリオキシエチレンドデシルアミン 2.0重量部 硝酸カルシウム(4水塩) 0.2重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(110℃、4時間)した
後、温時圧濾過しボールペン用黒色インキ組成物を得
た。
【0018】実施例2 C.I.ソルベントレッド49 22.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 6.0重量部 ベンジルアルコール 30.0重量部 ジエチレングリコール 10.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 8.0重量部 ケトン樹脂 20.0重量部 ポリビニルブチラール 1.8重量部 硬化ヒマシ油 2.0重量部 硝酸ナトリウム 0.5重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(90℃、5時間)した
後、温時圧濾過しボールペン用赤色インキ組成物を得
た。
【0019】実施例3 カーボンブラック 20.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 44.0重量部 ベンジルアルコール 5.0重量部 ポリビニルアルコール 10.0重量部 ケトン−アルデヒド樹脂 10.0重量部 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 10.0重量部 亜硝酸ナトリウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(100℃、3時間)した
後、三本ロールで混練し、ボールペン用黒色インキ組成
物を得た。
【0020】実施例4 C.I.ソルベントブルー55 25.0重量部 C.I.ソルベントイエロー61 2.0重量部 プロピレングリコール 20.0重量部 ベンジルアルコール 20.0重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 10.0重量部 マレイン酸樹脂 20.0重量部 ポリビニルアセタール 5.0重量部 水 1.0重量部 ポリオキシエチレンステアリルアミン 5.0重量部 硝酸リチウム 2.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(120℃、4時間)し、
ボールペン用青色インキ組成物を得た。
【0021】実施例5 C.I.ソルベントブルー25 30.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 8.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 15.0重量部 プロピレングリコール 12.0重量部 ベンジルアルコール 6.0重量部 ガムロジンWW 20.0重量部 ポリビニルピロリドン 3.0重量部 オキシエチレンドデシルアミン 5.0重量部 硝酸カリウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(80℃、5時間)し、ボ
ールペン用緑色インキ組成物を得た。
【0022】実施例6 C.I.ソルベントバイオレット8 22.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 9.0重量部 C.I.ソルベントレッド49 1.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 20.0重量部 ベンジルアルコール 20.0重量部 ポリビニルピロリドン 12.0重量部 マレイン酸樹脂 10.0重量部 変性シリコーン油 2.0重量部 ポリオキシエチレンオクタデシルアミン 3.5重量部 硝酸カルシウム 0.3重量部 亜硝酸ナトリウム 0.2重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(100℃、3時間)した
後、ボールペン用黒色インキ組成物を得た。
【0023】実施例7 C.I.ソルベントブラック7 27.3重量部 C.I.ソルベントバイオレット8 5.0重量部 プロピレングリコール 10.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 30.0重量部 ガムロジンWW 20.0重量部 オレイン酸 5.0重量部 ポリビニルピロリドン 0.5重量部 ポリオキシエチレンドデシルアミン 2.0重量部 酢酸リチウム 0.2重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(110℃、4時間)した
後、温時圧濾過しボールペン用黒色インキ組成物を得
た。
【0024】実施例8 C.I.ソルベントレッド49 22.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 6.0重量部 ベンジルアルコール 30.0重量部 ジエチレングリコール 10.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 8.0重量部 ケトン樹脂 20.0重量部 ポリビニルブチラール 1.8重量部 硬化ヒマシ油 2.0重量部 酢酸ナトリウム 0.5重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(90℃、5時間)した
後、温時圧濾過しボールペン用赤色インキを得た。
【0025】実施例9 カーボンブラック 20.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 44.0重量部 ベンジルアルコール 5.0重量部 ポリビニルアルコール 10.0重量部 ケトン−アルデヒド樹脂 10.0重量部 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 10.0重量部 酢酸カリウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(100℃、3時間)した
後、三本ロールで混練し、ボールペン用黒色インキ組成
物を得た。
【0026】実施例10 C.I.ソルベントブルー55 25.0重量部 C.I.ソルベントイエロー61 2.0重量部 プロピレングリコール 20.0重量部 ベンジルアルコール 20.0重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 10.0重量部 マレイン酸樹脂 10.0重量部 ポリビニルアセタール 5.0重量部 水 1.0重量部 ポリオキシエチレンステアリルアミン 5.0重量部 酢酸マグネシウム 2.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(120℃、4時間)し、
ボールペン用青色インキ組成物を得た。
【0027】実施例11 C.I.ソルベントブルー25 30.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 8.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 15.0重量部 プロピレングリコール 12.0重量部 ベンジルアルコール 6.0重量部 ガムロジンWW 20.0重量部 ポリビニルピロリドン 3.0重量部 オキシエチレンドデシルアミン 5.0重量部 酢酸カルシウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(80℃、5時間)し、ボ
ールペン用緑色インキ組成物を得た。
【0028】実施例12 C.I.ソルベントバイオレット8 22.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 9.0重量部 C.I.ソルベントレッド49 1.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 20.0重量部 ベンジルアルコール 20.0重量部 ポリビニルピロリドン 12.0重量部 マレイン酸樹脂 10.0重量部 変性シリコーン油 2.0重量部 ポリオキシエチレンオクタデシルアミン 3.5重量部 酢酸ナトリウム 0.3重量部 酢酸マグネシウム 0.2重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(100℃、3時間)した
後、ボールペン用黒色組成物を得た。
【0029】実施例13 C.I.ソルベントブルー44 30.0重量部 ベンジルアルコール 33.0重量部 ヘキシレングリコール 8.0重量部 ケトン樹脂 25.0重量部 ポリビニルブチラール 3.0重量部 酢酸アルミニウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(100℃、3時間)した
後、ボールペン用青色インキ組成物を得た。
【0030】実施例14 C.I.ソルベントブルー44 20.0重量部 C.I.ソルベントイエロー34 10.0重量部 エチレングリコール 25.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 15.0重量部 ケトン−アルデヒド樹脂 25.0重量部 ポリビニルピロリドン 2.0重量部 ポリオキシエチレンドデシルアミン 2.0重量部 二硫化モリブデン 0.5重量部 酢酸アンモニウム 0.5重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(100℃、3時間)した
後、ボールペン用緑色インキ組成物を得た。
【0031】実施例15 C.I.ソルベントブラック7 27.3重量部 C.I.ソルベントバイオレット8 5.0重量部 プロピレングリコール 10.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 30.0重量部 ガムロジンWW 20.0重量部 オレイン酸 5.0重量部 ポリビニルピロリドン 0.5重量部 オキシエチレンドデシルアミン 2.0重量部 フタル酸二ナトリウム 0.2重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(110℃、4時間)した
後、温時圧濾過しボールペン用黒色インキ組成物を得
た。
【0032】実施例16 C.I.ソルベントレッド49 22.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 6.0重量部 ベンジルアルコール 30.0重量部 ジエチレングリコール 10.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 8.0重量部 ケトン樹脂 20.0重量部 ポリビニルブチラール 1.8重量部 硬化ヒマシ油 2.0重量部 安息香酸ナトリウム 0.5重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(90℃、5時間)した
後、温時圧濾過しボールペン用赤色インキ組成物を得
た。
【0033】実施例17 カーボンブラック 20.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 44.0重量部 ベンジルアルコール 5.0重量部 ポリビニルアルコール 10.0重量部 ケトン−アルデヒド樹脂 10.0重量部 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 10.0重量部 安息香酸マグネシウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(100℃、3時間)した
後、三本ロールで混練し、ボールペン用黒色インキ組成
物を得た。
【0034】実施例18 C.I.ソルベントブルー55 25.0重量部 C.I.ソルベントイエロー61 2.0重量部 プロピレングリコール 20.0重量部 ベンジルアルコール 20.0重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 10.0重量部 マレイン酸樹脂 10.0重量部 ポリビニルアセタール 5.0重量部 水 1.0重量部 ポリオキシエチレンステアリルアミン 5.0重量部 安息香酸カリウム 2.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(120℃、4時間)し、
ボールペン用青色インキ組成物を得た。
【0035】実施例19 C.I.ソルベントブルー25 30.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 8.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 15.0重量部 プロピレングリコール 12.0重量部 ベンジルアルコール 6.0重量部 ガムロジンWW 20.0重量部 ポリビニルピロリドン 3.0重量部 オキシエチレンドデシルアミン 5.0重量部 テレフタル酸二ナトリウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(80℃、5時間)し、ボ
ールペン用緑色インキ組成物を得た。
【0036】実施例20 C.I.ソルベントバイオレット8 22.0重量部 C.I.ソルベントイエロー21 9.0重量部 C.I.ソルベントレッド49 1.0重量部 エチレングリコールモノフェニルエーテル 20.0重量部 ベンジルアルコール 20.0重量部 ポリビニルピロリドン 12.0重量部 マレイン酸樹脂 10.0重量部 変性シリコーン油 2.0重量部 ポリオキシエチレンオクタデシルアミン 3.5重量部 硝酸カルシウム 0.3重量部 フタル酸カリウム 0.2重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(100℃、3時間)した
後、ボールペン用黒色インキ組成物を得た。
【0037】実施例21 C.I.ソルベントバイオレット8 22.0重量部 C.I.ソルベントイエロー82 8.0重量部 ベンジルアルコール 30.0重量部 α−メチルベンジルアルコール 10.0重量部 ケトン樹脂 25.0重量部 マレイン酸樹脂 4.0重量部 リン酸三ナトリウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(110℃、2時間)した
後、ボールペン用黒色インキ組成物を得た。
【0038】実施例22 C.I.ソルベントバイオレット8 22.0重量部 C.I.ソルベントイエロー82 8.0重量部 ベンジルアルコール 30.0重量部 α−メチルベンジルアルコール 10.0重量部 ケトン樹脂 25.0重量部 マレイン酸樹脂 4.0重量部 リン酸水素ナトリウム 1.0重量部 上記成分を撹拌機で加熱撹拌(110℃、2時間)した
後、ボールペン用黒色インキ組成物を得た。
【0039】比較例1 実施例1において硝酸カルシウムの代わりにベンゾトリ
アゾール(防錆剤)を用いた以外は実施例1と同様にな
してボールペン用黒色インキ組成物を得た。
【0040】比較例2 実施例2において硝酸ナトリウムの代わりにポリオキシ
エチレンドデシルアミンを用いた以外は実施例2と同様
になしてボールペン用赤色インキ組成物を得た。
【0041】比較例3 実施例3において亜硝酸ナトリウムの代わりにエチレン
グリコールモノフェニルエーテルを用いた以外は実施例
3と同様になしてボールペン用黒色インキ組成物を得
た。
【0042】比較例4 実施例7において酢酸リチウムの代わりにプロピレング
リコールを用いた以外は実施例7と同様になしてボール
ペン用黒色インキ組成物を得た。
【0043】比較例5 実施例8において酢酸ナトリウムの代わりにベンジルア
ルコールを用いた以外は実施例8と同様になしてボール
ペン用赤色インキ組成物を得た。
【0044】比較例6 実施例9において酢酸カリウムの代わりに硫酸ナトリウ
ムを用いた以外は実施例9と同様になしてボールペン用
黒色インキ組成物を得た。
【0045】比較例7 実施例10において酢酸マグネシウムの代わりに硫酸ナ
トリウムを用いた以外は実施例10と同様になしてボー
ルペン用黒色インキ組成物を得た。
【0046】比較例8 実施例18において安息香酸カリウムの代わりにベンジ
ルアルコールを用いた以外は実施例18と同様になして
ボールペン用青色インキ組成物を得た。
【0047】比較例9 実施例19においてテレフタル酸二ナトリウムの代わり
にオキシエチレンドデシルアミンを用いた以外は実施例
19と同様になしてボールペン用緑色インキ組成物を得
た。
【0048】比較例10 実施例20において硝酸カルシウム及びフタル酸カリウ
ムの代わりにポリオキシエチレンオクタデシルアミンを
用いた以外は実施例20と同様になしてボールペン用黒
色インキ組成物を得た。
【0049】比較例11 実施例21においてリン酸三ナトリウムの代わりにベン
ジルアルコールを用いた以外は実施例21と同様になし
てボールペン用黒色インキ組成物を得た。
【0050】上記実施例1〜22、比較例1〜11で得
られたインキ組成物について初筆かすれ試験及び腐食試
験を行なった。結果を表1〜3に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】(試験サンプルの作成)上記実施例及び比
較例で得た各ボールペンインキ組成物を市販の油性ボー
ルペン(BK70、ぺんてる(株)製)と同様のボール
ペン(但し、ペン先は超硬合金のボールと表中材質のチ
ップを用いる)に0.3g充填し、上質紙に筆記する。
【0055】初筆かすれ試験1:各試験サンプルを温度
50℃、湿度50%の恒温槽に横向きに放置し、1週間
後に手書き筆記を行ない、かすれ長さを定規で測定する
(単位:mm)。
【0056】初筆かすれ試験2:各試験サンプルを温度
80℃、湿度80%の恒温槽に横向きに放置し、3ヶ月
後に手書き筆記を行ない、かすれ長さを定規で測定する
(単位:mm)。
【0057】腐食試験:上記初筆かすれ試験2を行なっ
た各試験サンプルより、ボールペンチップがステンレス
製のボールペンを取り出し、ペン先よりボールを取り去
り、ボール受け座を顕微鏡で観察した。 ○:腐食なし ×:腐食あり
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
るボールペン用インキ組成物は、長期間保存しても、初
筆かすれがほとんど発生しないという優れた効果を有し
ている。更に、ステンレス金属製ボールペンペン先の場
合、チップに腐食が発生しないという特徴を有してい
る。かつ、実施例4、10、18のような、敢えて水を
配合した例においてさえも初筆かすれ及び腐食に関して
良好な結果が得られるほどその効果は著しく大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 健一 茨城県新治郡玉里村上玉里2239−1 ぺん てる株式会社茨城工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色材と、溶剤と、硝酸、亜硝酸、酢
    酸、安息香酸、(テレ)フタル酸のアルカリ金属塩、ア
    ルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩、
    又は、リン酸(水素)ナトリウム塩より選択される塩の
    1種又は2種以上を少なくとも含むボールペン用インキ
    組成物。
JP3420393A 1992-01-31 1993-01-29 ボールペン用油性インキ組成物 Expired - Lifetime JP3172928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3420393A JP3172928B2 (ja) 1992-01-31 1993-01-29 ボールペン用油性インキ組成物

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4219292 1992-01-31
JP19164192 1992-06-25
JP4-191641 1992-10-29
JP4-314104 1992-10-29
JP4-42192 1992-10-29
JP31410492 1992-10-29
JP3420393A JP3172928B2 (ja) 1992-01-31 1993-01-29 ボールペン用油性インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06192612A true JPH06192612A (ja) 1994-07-12
JP3172928B2 JP3172928B2 (ja) 2001-06-04

Family

ID=27459903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3420393A Expired - Lifetime JP3172928B2 (ja) 1992-01-31 1993-01-29 ボールペン用油性インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3172928B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147880A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019147880A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具用油性インキ組成物およびそれを用いた筆記具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3172928B2 (ja) 2001-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3151547B2 (ja) 筆記具用水性インキ組成物
JPH0892519A (ja) 水性ボールペン用インキ組成物
JPH06192612A (ja) ボールペン用インキ組成物
JP3122780B2 (ja) ボールペン用インキ組成物
JP2014208746A (ja) 油性ボールペン用インキ
JPH06313145A (ja) ボールペン用インキ組成物
JP3259923B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP3964743B2 (ja) 水性インキ組成物
JPH0741721A (ja) ボールペン用インキ組成物
JPH08134393A (ja) 油性ボールペン用黒インキ組成物
JP3433598B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPH09124991A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPH10245518A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2000129190A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP3570120B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP3259926B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPS61106684A (ja) ボールペン用水性顔料インキ
JPH11100539A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPH1036745A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP3259925B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP3259924B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPH07242852A (ja) 水性ボールペン用顔料インキ組成物
JP2004217730A (ja) ボールペン用インキ組成物
JP2000044862A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2014009271A (ja) 油性ボールペン用インキ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080330

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090330

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090330

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term