JPH06192299A - 精製ダニアレルゲン - Google Patents
精製ダニアレルゲンInfo
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- JPH06192299A JPH06192299A JP4332482A JP33248292A JPH06192299A JP H06192299 A JPH06192299 A JP H06192299A JP 4332482 A JP4332482 A JP 4332482A JP 33248292 A JP33248292 A JP 33248292A JP H06192299 A JPH06192299 A JP H06192299A
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Abstract
る精製ダニアレルゲン。ダニ培養中の排泄物抽出液に
含まれ、分画分子量 10,000 の限外濾過膜を通過する成
分である、約13%の糖質、あるいは約32、38、
46、又は51%の糖質を含む糖蛋白である、分子量
(セファデックスG50ゲル濾過法):約13,000、ア
レルゲン活性を有する。 【効果】本発明の精製ダニアレルゲンは有効性および安
全性の観点から有用な減感作治療用抗原であり、ダニア
レルギー疾患に対する減感作治療剤・予防剤として有用
である。また、本減感作治療剤はアナフィラキシー誘発
作用もなく、人体に対して安全に用いることができ、ダ
ニアレルギー疾患の迅速かつ正確な診断において、また
ダニアレルギー疾患の適切な治療を行う上で重要であ
り、診断システムの確立が期待されている。
Description
精製ダニアレルゲンに関するものである。
等のアレルギー疾患の主要な原因として重要である。従
来、アレルギー疾患の治療法としては、アレルギーの原
因物質であるアレルゲンを投与して減感作する減感作療
法が、最も重要な根本療法とされ、特に花粉症を始め昆
虫アレルギー等、抗原が特定され易い疾患においては、
その評価は今や確立されたものといえる。しかしなが
ら、この減感作療法ではアレルゲンによるアナフィラキ
シーの危険が伴う為、安全な治療用抗原の投与が必要と
される。
のダニアレルゲンとして、ヤケヒョウヒダニ(Dermatop
hagoides pteronyssinus)及びコナヒョウヒダニ(Derm
atophagoides farinae)の2種が重要であると報告され
ている[ J. Allergy : 42,14-28,(1968)] 。従来、主要
ダニアレルゲンとしてはダニ排泄物および/またはダニ
虫体中に含有されている分子量24〜28kDの糖蛋白(pI
4.6〜7.2)、および/または分子量14.5〜20kDの蛋白(p
I 5〜8.3)が報告されている[J. Immunol. : 125,587-59
2,(1980)/ J. Allergy Clin. Immunol. : 76,753-76
1,(1985)/ Immunology : 46,679-687,(1982)/ Int.
Arch. Allergy Appl. Immunol. : 81,214-223,(1986)/
J. Allergy Clin. Immunol. : 75,686-692,(1985)等]
。
分子量の画分及び低分子量の画分に、ダニ喘息患者血清
IgG に特異的反応性を示し、ダニ喘息患者の白血球ヒス
タミン遊離を誘導する成分が存在することを本発明者ら
は報告している(日本農芸化学会,62:411, 1988)。し
かし、減感作治療用抗原として用いることができる程度
までの精製は、未だなされていなかった。
従来、問診を主体とし、屋内塵(ハウスダスト)抽出物
および/またはダニ虫体抽出物を用いる皮内反応試験が
殆どであり、まれにRAST法による血清中のIgE 抗体価の
測定値(相対値)を併用する程度で、ダニアレルギー疾
患を直接的に断定するのはかなり困難であった。
特異抗原とする気管支喘息の減感作治療法には、屋内塵
(ハウスダスト) 抽出液が用いられてきているが、化学
的にはその組成が極めて不明確であり、また多種類の不
純物を含み、アナフィラキシー誘発の可能性があるため
に投与量が極度に制限され、治療効果が極めて低いのが
現状である。したがって、有効性及び安全性の観点か
ら、有用な減感作治療用抗原の出現が期待されている。
また、ダニアレルギー疾患の迅速かつ正確な診断は、ダ
ニアレルギー疾患の適切な治療を行う上で重要であり、
診断システムの確立が期待されている。
ニアレルギー疾患の治療剤、診断薬として極めて有用な
新規な精製ダニアレルゲンを提供することにある。即
ち、本発明の第1の目的は、ダニ培養中の排泄物から抽
出しうる、アレルゲン活性を有する新規な精製ダニアレ
ルゲンを提供することである。本発明の第2の目的は、
当該新規な精製ダニアレルゲンの製造方法を提供するこ
とである。本発明の第3の目的は、新規なダニアレルギ
ー疾患治療剤を提供することである。本発明の第4の目
的は、新規なダニアレルギー疾患診断薬を提供すること
である。
ルギー疾患の治療剤、診断薬を開発することを目的とし
て、コナヒョウヒダニ排泄物の抽出物中のアレルゲンに
ついて鋭意研究を重ねた。その結果、分子量約13,000の
糖蛋白に強いアレルゲン活性を有することを見出し、さ
らに研究を重ねて本発明を完成した。
精製ダニアレルゲン。 ダニ培養中の排泄物抽出液に含まれ、分画分子量 10,
000 の限外濾過膜を通過する成分である。 約13%の糖質を含む糖蛋白である。 分子量(セファデックスG50ゲル濾過法): 約13,0
00 アレルゲン活性を有する。 (2)下記の理化学的性質および生物学的性質を有する
精製ダニアレルゲン。 ダニ培養中の排泄物抽出液に含まれ、分画分子量 10,
000 の限外濾過膜を通過する成分である。 約32、38、46、又は51%の糖質を含む糖蛋白
である。 分子量(セファデックスG50ゲル濾過法): 約13,0
00 アレルゲン活性を有する。 (3)また、本発明はダニ培養中の排泄物を飽和食塩水
および/または中程度イオン強度の緩衝液により抽出処
理し、得られた抽出液をゲル濾過等の手法を用いて分画
することを特徴とする前記の精製ダニアレルゲンの製造
方法である。 (4)さらに、本発明は前記の精製ダニアレルゲンを有
効成分とするダニアレルギー疾患治療剤、ダニアレルギ
ー疾患診断薬である。
て、IUPAC−IUBに基づく略号および当該分野に
おける慣用略号で表示する場合があり、それらを例示す
ると次の通りである。アミノ酸残基に対する略号は、以
下の通りである。 Asp アスパラギン酸; Thr スレオニン; Se
r セリン;Glu グルタミン酸; Gly グリシ
ン; Ala アラニン;Val バリン;
Ile イソロイシン; Leu ロイシン;Phe フェ
ニルアラニン; Lys リジン; His ヒスチ
ジン;Arg アルギニン; Pro プロリン;
Tyr チロシン
記の〜の要件を満足する限り、単一の精製ダニアレ
ルゲンよりなるもの、また複数のダニアレルゲンよりな
るもの(すなわち、精製ダニアレルゲンの混合物の態
様)のいずれでもよい。
てより詳細に説明する。 LM−1b画分の活性成分:本発明の精製ダニアレルゲ
ンとしては、例えば後述の実施例3で得られるLM−1
b画分の活性成分が挙げられるが、その性状は次のとお
りである。 (1)色および性状:白色(凍結乾燥物) (2)水溶性:易溶性 (3)分子量:セファデックスG50ゲル濾過法により
約13,000である。 (4)組成成分:組成成分からの解析では、糖含量が約
13%を占める。
成は、次の操作により得られる。即ち、0.2%サンプル溶
液200μl を12N塩酸200μlと混合し、N2 置
換をした密封試験管内で、110℃で24時間加水分解
する。乾固させた後、少量の水を加え再び乾固させると
いう操作を3回繰り返すことによって脱塩酸を行い、こ
れをアミノ酸アナライザー用の希釈用緩衝液1mlに溶解
し、アミノ酸アナライザー(日立製作所)により定量す
る。LM−1b画分の活性成分のアミノ酸組成は、次の
とおりである。 アミノ酸(計7.1μmol/mg) Asp 0.7 ; Thr 0.4 ; Ser 0.6 ; Glu 1.0 ; G
ly 0.8 ;Ala 0.7 ; Val 0.4 ; Ile 0.3 ; Leu
0.5 ; Phe 0.2 ;Lys 0.3 ; His 0.1 ; Arg
0.4 ; Pro 0.6 ; Tyr 0.1
全中性糖をGlucose を標準としてフェノール硫酸法で定
量した結果である。
ルギー患者に対する皮内反応活性、HPLCを用いた患者白
血球ヒスタミン遊離試験により判断する。 (6)アナフィラキシー反応を誘導しない。常法によ
り、モルモットを免疫し、追加免疫時に、アナフィラキ
シー反応について観察する。
分をさらに分画した実施例3の(e)で得られたLM−
1b−I〜LM−1b−IV画分の活性成分も本発明の精
製ダニアレルゲンとして挙げられる。これらのLM−1
b−I〜LM−1b−IV画分の活性成分の性状は、組成
成分を除いて前記のLM−1b画分の活性成分と同様で
ある。従って、以下に各活性成分の組成成分のみを示
す。
ly 0.6 ;Ala 0.4 ; Val 0.3 ; Met 0.1 ; Ile
0.2 ; Leu 0.3 ;Tyr 0.1 ; Phe 0.1 ; His
0.3 ; Lys 0.3 ; Arg 0.2 ;Pro 0.4
ly 0.5 ;Ala 0.4 ; Val 0.3 ; Met 0.2 ; Ile
0.2 ; Leu 0.3 ;Tyr 0.1 ; Phe 0.1 ; His
0.2 ; Lys 0.2 ; Arg 0.2 ;Pro 0.0
ly 0.4 ;Ala 0.4 ; Val 0.3 ; Met 0.2 ; Ile
0.2 ; Leu 0.2 ;Tyr 0.0 ; Phe 0.1 ; His
0.2 ; Lys 0.2 ; Arg 0.2 ;Pro 0.1
ly 0.5 ;Ala 0.4 ; Val 0.3 ; Met 0.1 ; Ile
0.3 ; Leu 0.4 ;Tyr 0.1 ; Phe 0.2 ; His
0.2 ; Lys 0.2 ; Arg 0.2 ;Pro 0.2
しては、たとえば次のような方法が例示される。 a)粗ダニ排泄物抗原の調製 ダニ抗原の製造原料として、特に制限されるものではな
いが例えばコナヒョウヒダニまたはヤケヒョウヒダニの
いずれを用いてもよい。これらのダニをダニ培養培地で
培養し、これを抽出処理する。抽出処理は飽和食塩水お
よび/またはリン酸緩衝液を加えて攪拌し、室温で30分
間静置した後に、遠心分離(3000 rpm 、30分) を行い上
清をプールする。この際、抽出溶媒としては他に、中程
度イオン強度の緩衝液であればいずれを用いてもよい。
例えば、乳酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、ト
リス塩酸緩衝液、ホウ酸緩衝液等が挙げられる。上清表
面にダニ虫体が浮遊するのでこれを濾過して取り除く。
プールした上清を濾過およびイオン交換水に対して透析
したもの(粗ダニ排泄物抽出液)を出発材料とする。次
に、この粗ダニ排泄物抽出液を、例えば分子量1万カッ
トの限外濾過膜(UF-20CS-10PS) に通し、この膜を通過
しない高分子粗ダニ排泄物抗原と通過する低分子粗ダニ
排泄物抗原に分画する。
血清特異IgE 、IgG 、ウサギ抗ダニ排泄物抗血清、ウサ
ギ抗ダニ排泄物抗体、排泄物抗原に特異的なマウスモノ
クローナル抗体等との反応を酵素免疫測定法(ELISA) に
より測定することによる、各フラクションの抗原活性の
測定(Immunochemistry: 8, 871,(1971))、(ii) ウサギ
抗ダニ排泄物抗血清を用いたラジオイムノアッセイによ
る、各フラクションの抗原活性の測定、(iii) 皮内反
応活性による、各フラクションのアレルゲン活性の測
定、(iv) ダニアレルギー患者白血球ヒスタミン遊離活
性による、各フラクションのアレルゲン活性の測定、等
のモニターの下に公知の精製法、例えばゲル濾過クロマ
トグラフィー、限外濾過、イオン交換クロマトグラフィ
ー、アフィニティクロマトグラフィー、疎水クロマトグ
ラフィー、焦点電気泳動法、ゲル電気泳動法等を単独ま
たは組み合わせて精製することができる。
原をセファデックスG50(Pharmacia LKB Biotechnol
ogy AB) でゲル濾過する。その時の溶出パターンをダニ
喘息患者の白血球ヒスタミン遊離能、ELISA による患者
血清特異IgE およびウサギ抗ダニ排泄物血清に対する反
応性等によりモニターし、蛋白含量および280nm、
215nmの吸収をガイドに画分に分ける。強い皮内反
応活性が認められる画分を、更にイオン交換クロマトグ
ラフィー、逆相クロマトグラフィー、デュアルモードク
ロマトグラフィー、逆相HPLC等の精製手段を適宜組
み合わせることにより本発明の精製ダニアレルゲンであ
る活性成分を精製することができる。以上のようにして
得られる、精製活性成分の代表である、後述の実施例3
で得られるLM−1b画分の活性成分は、更にイオン交
換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、デュ
アルモードクロマトグラフィー、逆相HPLC等の精製
手段を適宜組み合わせることにより、数種の活性成分に
分画することができる。例えば、LM−1b画分に相当
する部分をさらに逆相HPLCにより分画することによ
り、後述の実施例で示されるようにLM−1b−I〜L
M−1b−IV画分に分画することができる。
ギー疾患治療剤として適用することができ、例えば減感
作治療剤として有用である。ここでダニアレルギー疾患
とは、アトピー性気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレ
ルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎等、ダニの特異抗原
が原因となるあらゆるアレルギー疾患をいう。
ルゲンは、濃縮して溶液状又はシロップ状として採取す
るか、更に乾燥して粉末状で採取してダニアレルギー疾
患に対する減感作治療剤として用いられる。この場合、
本発明の精製ダニアレルゲンは単独で、あるいは2種以
上を混合して用いられる。本減感作治療剤はそのまま
で、又は必要に応じて一般的に用いられるアジュバント
や各種の添加剤、例えば安定剤、賦形剤、溶解補助剤、
乳濁化剤、緩衝剤、無痛化剤、保存剤、着色剤等を添加
した配合剤として用いることができる。
ば、経口、皮内、皮下、筋肉内、腹腔内等の投与方法に
より行うことができる。更に、例えばトローチ、舌下
錠、点眼剤、鼻腔内噴霧剤、パップ剤、クリーム剤、ロ
ーション剤等の経皮、経粘膜薬としても使用することが
できる。本減感作治療剤の投与量及び投与回数は、投与
経路、症状等に応じて成人1回当たり約20μg以下の範
囲となるように適宜選択し、毎週1回程度投与される。
また、本減感作治療剤はダニアレルギー疾患に対する治
療剤のみならず予防剤としても有用である。本減感作治
療剤は、アナフィラキシー誘発作用もなく、人体に対し
て安全に用いることができる。
ギー疾患の診断薬として有用である。即ち、患者の血
液、及びこの血液から遠心分離により得られた血球画分
を緩衝液に懸濁した血球浮遊液の一定量を、それぞれ精
製ダニアレルゲンを滴定試薬として用いて滴定し、アレ
ルゲン刺激により好塩基球(白血球の一種)から遊離す
るヒスタミン量を測定する[ アレルギー:33,692,(198
4) /アレルギー:33,733,(1984)]。この場合、本発明
の精製ダニアレルゲンは単独で、あるいは2種以上を混
合して用いられる。
の50%量( 滴定曲線の変曲点) から遊離されるヒスタミ
ン量を求める。この滴定では、 (i) 血球浮遊液の滴定値から患者のアレルゲン感受性
を直接測定することになる。 (ii)血液の滴定値は、通常、血球浮遊液の値より高い
値が得られる。これは血漿中にアレルゲン中和能を持つ
IgG 抗体(遮断抗体)が存在するためである。
滴定曲線からのシフトの大きさから、遮断抗体価が得ら
れる。感受性とこの遮断抗体価から表1のように、ダニ
アレルギーの正確な診断が可能となる。また、減感作治
療効果のモニターとしても有用である。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 低分子粗ダニ排泄物抗原の調製:ラット、マウス、ハム
スター用飼料M(オリエンタル酵母社)中で、温度26
±2℃、湿度75%RHの環境で、ダニ密度が2〜3万
匹/g培地になるようにコナヒョウヒダニを飼育し、ダ
ニ培養培地100gに対して、飽和食塩水を1リットル
加えてよく攪拌した。室温で30分間静置した後、30
00rpm、30分遠心分離を行った。この時、ダニ虫
体は上清表面に浮遊するので、これを濾過して取り除い
た。沈澱に再び飽和食塩水を加えて同じ操作を繰り返し
た。さらに沈澱に10mMリン酸緩衝液を1リットル加
えて飽和食塩水の場合と同じ操作を繰り返した(2
回)。得られた抽出液を水道水に対して一夜透析し、分
画分子量1万の限外濾過(膜はUF-20CS-10PS,東ソー)
により分子量1万以上とそれ以下に分画した。各分画を
濃縮し凍結乾燥して、それぞれ高分子粗ダニ排泄物抗原
および低分子粗ダニ排泄物抗原とした。ダニ培養培地
3.7kgから、高分子粗ダニ排泄物抗原(HM)12
7.0g、低分子粗ダニ排泄物抗原(LM)69.7g
を得た。
画分の分画 実施例1で得られた低分子粗ダニ排泄物抗原(LM)5
00mg(濃度500mg/30ml 0.9%NaC
l)をUltrogel AcA 54 カラム(IBF, サイズ 4.4×100
cm)に入れ、溶出液に0.9%NaClを用いて、流
速120ml/時間でゲル濾過して分画した。各フラク
ションについて、抗原性を抗血清との応答で(図には示
されていない)、さらにアレルゲン活性をダニアレルギ
ー患者白血球に対するヒスタミン遊離試験で検定したと
ころ、図1のヒストグラムで示されるようにヒスタミン
遊離活性が大きく2つに分かれた。そこでフラクション
No. 27-31 とNo. 37-39 をアレルゲン活性成分を含む画
分として集め、それぞれをLM−1画分、LM−2画分
とした。なお、図中のBDはボイドボリュームに相当し
ブルーデキストランの溶出位置を、BSAは牛血清アル
ブミンの溶出位置を、またTVはトータルボリュームで
K2 CrO4 の溶出位置である。破線は280nmの紫
外部吸収を示す。それぞれの画分の凍結乾燥後の収量
は、LM−1画分23.4mg、LM−2画分70.8
mgであった。また、ダニアレルギー患者に対する皮内
反応試験も同時に検定したところ、どちらの画分にも強
いアレルゲン活性を認めた。
過クロマトグラフィー セファデックスG50(Pharmacia LKB Biotechnology
AB) でゲル濾過クロマトグラフィーを行い、LM−1画
分を分画した。同時にオボアルブミンおよびチトクロー
ムCを用いて、キャリブレーションを行い、LM−1画
分中の活性成分の分子量推定を行った。その結果を図2
に示す。ゲル濾過の条件は、サンプル量10mg(濃度
10mg/3ml)、溶離液0.9%NaCl、流速3
0ml/時間、カラムサイズ 1.5×100 cmである。各
フラクションを、抗血清の応答とともに、白血球ヒスタ
ミン遊離活性でモニターした。図中、ヒストグラムは白
血球ヒスタミン遊離活性を、OVAは分子量 45,000の
オボアルブミンの溶出位置を、また Cyt. C は分子量 1
3,500 のチトクロームCの溶出位置を示す。各成分のピ
ークの溶出位置までの体積とそれぞれの分子量の片対数
とのプロットから、LM−1画分中の白血球ヒスタミン
遊離活性を示す成分の分子量は、約 13,000 であると推
定された。ここで、図中に矢印で示した画分(フラクシ
ョンNo. 13-16 )をプールし、LM−1活性画分とし、
凍結乾燥を行った。その収量は3mgであった。
マトグラフィー (a)で得たLM−1活性画分10mg(濃度10mg
/0.1ml)を HPLC カラム DEAE GM(栗田工業、サ
イズ0.78×10cm)でイオン交換クロマトグラフィーを
行い分画した。溶離液に20mM Tris-HCl緩衝液 (p
H8.0)を用い、サンプルを注入して10分後から、Na
Clの500mM/40分の直線グラジエントにより、
流速1ml/分で溶出を行った。その結果を図3に示
す。ここで、ヒストグラムは白血球ヒスタミン遊離活性
を、実線は215nmの紫外部吸収を、さらに破線はN
aClの濃度を示す。図中、ヒストグラムからわかるよ
うに、ヒスタミン遊離活性は、フラクションNo. 19-20
の約250mM NaClに相当するところにのみ溶出
した。LM−1活性画分として、この酸性フラクション
を集め、透析後凍結乾燥し、活性画分2mgを得た。
/0.1 ml)を、TSKgel ODS-120T (東ソー、サイズ0.
46×25cm) でさらに逆相HPLCを行い分画した。即
ち、溶離液に30%メタノール+0.1%トリフルオロ
酢酸(TFA)を用い、サンプルを注入して、メタノー
ルの1%/分の直線グラジエントにより、流速1ml/
分で溶出を行った。その結果を図4に示す。ここで、ヒ
ストグラムは白血球ヒスタミン遊離活性を、実線は21
5nmの紫外部吸収を、さらに破線はメタノールの濃度
(%)を示す。図中、ヒストグラムからわかるように、
弱いヒスタミン遊離活性がフラクションNo. 13−15(L
M−1a画分)に、また、強いヒスタミン遊離活性はフ
ラクションNo. 20−30に溶出した。この後者のフラクシ
ョンをLM−1b画分として集め、透析後凍結乾燥し
0.5mgを得た。このLM−1b画分を用いて、ダニ
アレルギー患者に対する皮内反応試験も同時に検定した
ところ、強いアレルゲン活性を認めた。
mg/0.1 ml)を、TSKgel ODS-120T (東ソー、サイ
ズ0.46×25cm)を用いて逆相HPLCを(c)
とは溶離液の条件を変えて再度行い、前記のLM−1b
画分に相当する部分についてさらに分画した。即ち、溶
離液に50%メタノール+0.1%トリフルオロ酢酸
(TFA)を用い、サンプルを注入して、メタノールの
1%/分の直線グラジエントにより、流速1ml/分で
溶出を行い、215nmの紫外部吸収をもとに、LM−
1b画分に相当する部分をI〜IVの画分に分画し、透析
後に凍結乾燥した。その結果を図5に示す。ここで、実
線は215nmの紫外部吸収を、さらに破線はメタノー
ルの濃度(%)を示す。このLM−1b画分に相当する
部分のI〜IV画分を以下、各々LM−1b−I、LM−
1b−II、LM−1b−III およびLM−1b−IV画分
と呼ぶ。
1b−III およびLM−1b−IV画分を用いて、ダニア
レルギー患者に対する皮内反応試験を行ったところ、強
いアレルゲン活性を認めた。その結果を表2に示す。
分の逆相HPLC (d)で得られたLM−1b−I、II、III およびIV画
分のそれぞれについて、TSKgel ODS-120T (東ソー、サ
イズ0.46×25cm)を用いて逆相HPLCを行い
さらに分画した。即ち、各画分について、溶離液に60
%メタノール+0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を
用い、サンプルを注入して、メタノールの1%/分の直
線グラジエントにより、流速1ml/分で溶出を行っ
た。その結果を図6〜9に示すが、215nmの紫外部
吸収をもとに、LM−1b−I(図6)、II(図7)、
III(図8)およびIV(図9)画分のピーク部分を活性
成分(各図中に矢印で示した画分)として分取し、それ
ぞれ0.7、0.2、0.2、0.1mgが得られた。
各図において、実線は215nmの紫外部吸収を、さら
に破線はメタノールの濃度(%)を示す。これらの画分
中の活性成分を用いてダニアレルギー患者に対する白血
球ヒスタミン遊離試験を行った。その結果を図10に示
すが、各画分において強いアレルゲン活性が認められ
た。
のアミノ酸分析、およびフェノール硫酸法による糖分析
を行ったところ、アミノ酸87μg、グルコース換算で
13μgの中性糖(即ち、糖含量として約13%)が検出
された。アミノ酸の組成分析の結果は以下の通りであっ
た。 Asp 0.7 ; Thr 0.4 ; Ser 0.6 ; Glu 1.0 ; G
ly 0.8 ;Ala 0.7 ; Val 0.4 ; Ile 0.3 ; Leu
0.5 ; Phe 0.2 ;Lys 0.3 ; His 0.1 ; Arg
0.4 ; Pro 0.6 ; Tyr 0.1 また、このLM−1b画分の活性成分の色および性状は
白色(凍結乾燥物)であり、水には易溶性のものであっ
た。また、モルモットを用いたアナフィラキシー反応試
験では、アナフィラキシー反応を誘導しないものであ
る。
b−II、LM−1b−III およびLM−1b−IV画分の
活性成分のアミノ酸分析、およびフェノール硫酸法によ
る糖分析を実施例4と同様にして行った。その結果を以
下に示す。
5%が検出された。アミノ酸の組成分析の結果は以下の
通りであった。 Asp 0.6 ; Thr 0.3 ; Ser 0.4 ; Glu 0.8 ; G
ly 0.6 ;Ala 0.4 ; Val 0.3 ; Met 0.1 ; Ile
0.2 ; Leu 0.3 ;Tyr 0.1 ; Phe 0.1 ; His
0.3 ; Lys 0.3 ; Arg 0.2 ;Pro 0.4 また、このLM−1b−I画分の活性成分の色および性
状は白色(凍結乾燥物)であり、水には易溶性のもので
あった。また、モルモットを用いたアナフィラキシー反
応試験では、アナフィラキシー反応を誘導しないもので
ある。
9%が検出された。アミノ酸の組成分析の結果は以下の
通りであった。 Asp 0.5 ; Thr 0.2 ; Ser 0.3 ; Glu 0.5 ; G
ly 0.5 ;Ala 0.4 ; Val 0.3 ; Met 0.2 ; Ile
0.2 ; Leu 0.3 ;Tyr 0.1 ; Phe 0.1 ; His
0.2 ; Lys 0.2 ; Arg 0.2 ;Pro 0.0 また、このLM−1b−II画分の活性成分の色および性
状は白色(凍結乾燥物)であり、水には易溶性のもので
あった。また、モルモットを用いたアナフィラキシー反
応試験では、アナフィラキシー反応を誘導しないもので
ある。
7%が検出された。アミノ酸の組成分析の結果は以下の
通りであった。 Asp 0.5 ; Thr 0.2 ; Ser 0.3 ; Glu 0.5 ; G
ly 0.4 ;Ala 0.4 ; Val 0.3 ; Met 0.2 ; Ile
0.2 ; Leu 0.2 ;Tyr 0.0 ; Phe 0.1 ; His
0.2 ; Lys 0.2 ; Arg 0.2 ;Pro 0.1 また、このLM−1b−III 画分の活性成分の色および
性状は白色(凍結乾燥物)であり、水には易溶性のもの
であった。また、モルモットを用いたアナフィラキシー
反応試験では、アナフィラキシー反応を誘導しないもの
である。
7%が検出された。アミノ酸の組成分析の結果は以下の
通りであった。 Asp 0.6 ; Thr 0.3 ; Ser 0.3 ; Glu 0.6 ; G
ly 0.5 ;Ala 0.4 ; Val 0.3 ; Met 0.1 ; Ile
0.3 ; Leu 0.4 ;Tyr 0.1 ; Phe 0.2 ; His
0.2 ; Lys 0.2 ; Arg 0.2 ;Pro 0.2 また、このLM−1b−IV画分の活性成分の色および性
状は白色(凍結乾燥物)であり、水には易溶性のもので
あった。また、モルモットを用いたアナフィラキシー反
応試験では、アナフィラキシー反応を誘導しないもので
ある。
実施例3の(c)で得られたLM−1b画分の活性成分
を1mg/mlの濃度に溶解し、減感作治療用抗原の原
液とする。
実施例3の(e)で得られたLM−1b−I〜LM−1
b−IV画分の活性成分を単独で又は2種以上を混合して
1mg/mlの濃度に溶解し、減感作治療用抗原の原液
とする。
たLM−1b画分の活性成分を1mg/mlの濃度に溶
解し、ヒスタミン遊離滴定用試薬の原液とする。
たLM−1b−I〜LM−1b−IV画分の活性成分を単
独で又は2種以上を混合して1mg/mlの濃度に溶解
し、ヒスタミン遊離滴定用試薬の原液とする。
よび安全性の観点から有用な減感作治療用抗原であり、
ダニアレルギー疾患に対する減感作治療剤・予防剤とし
て有用である。また、本減感作治療剤はアナフィラキシ
ー誘発作用もなく、人体に対して安全に用いることがで
き、ダニアレルギー疾患の迅速かつ正確な診断におい
て、またダニアレルギー疾患の適切な治療を行う上で重
要であり、診断システムの確立が期待されている。
得た各フラクションについて、アレルゲン活性をダニア
レルギー患者白血球に対するヒスタミン遊離試験で検定
した結果を示す。ここで図中のBDはボイドボリューム
に相当しブルーデキストランの溶出位置を、BSAは牛
血清アルブミンの溶出位置を、またTVはトータルボリ
ュームでK2 CrO4 の溶出位置を示す。破線は280
nmの紫外部吸収を示す。
ルブミンおよびチトクロームCと共にセファデックスG
50でのゲル濾過クロマトグラフィーを行い、LM−1
b画分中の活性成分の分子量推定を行った図である。こ
こで図中のヒストグラムは白血球ヒスタミン遊離活性
を、OVAは分子量 45,000 のオボアルブミンの溶出位
置を、また Cyt. C は分子量 13,500 のチトクロームC
の溶出位置を示す。
−1活性画分10mgを、 HPLC カラム DEAE GMでイオ
ン交換クロマトグラフィーを行い分画した結果を示す図
である。
−1活性画分10mgを、TSKgel ODS-120T で逆相HP
LCを行い分画した結果を示す図である。
−1活性画分10mgを、TSKgel ODS-120T で逆相HP
LCを行い分画した結果を示す図である。
−1b−I画分を、TSKgel ODS-120T で逆相HPLCを
行い分画した結果を示す図である。
−1b−II画分を、TSKgel ODS-120T で逆相HPLCを
行い分画した結果を示す図である。
−1b−III 画分を、TSKgel ODS-120T で逆相HPLC
を行い分画した結果を示す図である。
−1b−IV画分を、TSKgel ODS-120T で逆相HPLCを
行い分画した結果を示す図である。
LM−1b−I、LM−1b−II、LM−1b−III お
よびLM−1b−IV画分を用いて、ダニアレルギー患者
に対する白血球ヒスタミン遊離試験を行った結果を示し
た図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記の理化学的性質および生物学的性質
を有する精製ダニアレルゲン。 ダニ培養中の排泄物抽出液に含まれ、分画分子量 10,
000 の限外濾過膜を通過する成分である。 約13%の糖質を含む糖蛋白である。 分子量(セファデックスG50ゲル濾過法): 約13,0
00 アレルゲン活性を有する。 - 【請求項2】 下記の理化学的性質および生物学的性質
を有する精製ダニアレルゲン。 ダニ培養中の排泄物抽出液に含まれ、分画分子量 10,
000 の限外濾過膜を通過する成分である。 約32、38、46、又は51%の糖質を含む糖蛋白
である。 分子量(セファデックスG50ゲル濾過法): 約13,0
00 アレルゲン活性を有する。 - 【請求項3】 ダニ培養中の排泄物を飽和食塩水および
/または中程度イオン強度の緩衝液により抽出処理し、
得られた抽出液をゲル濾過等の手法を用いて分画するこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の精製ダニアレルゲ
ンの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の精製ダニアレルゲ
ンを有効成分とするダニアレルギー疾患治療剤。 - 【請求項5】 請求項1又は2記載の精製ダニアレルゲ
ンを有効成分とするダニアレルギー疾患診断薬。
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-
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- 1992-11-17 JP JP33248292A patent/JP3302418B2/ja not_active Expired - Fee Related
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