JPH06192129A - 胆汁酸封鎖剤 - Google Patents

胆汁酸封鎖剤

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JPH06192129A
JPH06192129A JP5162544A JP16254493A JPH06192129A JP H06192129 A JPH06192129 A JP H06192129A JP 5162544 A JP5162544 A JP 5162544A JP 16254493 A JP16254493 A JP 16254493A JP H06192129 A JPH06192129 A JP H06192129A
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methacrylamide
monomer
sequestrant
integer
acrylamide
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JP5162544A
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Robert L Albright
リー.アルブライト ロバート
Larry Wayne Steffier
ウエイン ステフィアー ラリー
Eric Clyde Peters
クライド ピーターズ エリック
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Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、胆汁酸封鎖剤に関する。 【構成】 架橋したポリマーマトリックスを有し且つこ
のポリマーマトリックス上に指示された分岐鎖を有する
胆汁酸封鎖剤であって、この封鎖剤に胆汁酸抱合体を結
合する部位を有する封鎖剤と、高血清コレステロール濃
度の治療用にこの封鎖剤を含む製薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】血漿中のコレステロール濃度の上
昇は、ヒトにおける冠状動脈性心疾患の主要な危険要因
となり、血漿中コレステロール濃度の減少は、冠状動脈
性心疾患の危険性を減少させることが認められている。
コレステロールは、肝臓において合成される脂溶性ステ
ロイドであり、食事の摂取によっても体内に導入され
る。コレステロールは、一部は遊離ステロイドとして、
また一部はステロイドが脂肪酸によりエステル化されて
いる脂質として血漿中に存在しており、胆汁酸のような
コレステロール誘導体の生合成における原料である。胆
汁酸は、例えばコール酸、脱酸素コール酸などのステロ
イド性化合物であり、肝臓においてコレステロールから
合成され、少量が糞便中に排泄されることを除き、肝臓
と胃腸管の間をアミノ酸であるグリシンおよびタウリン
との抱合体として再循環する。胆汁酸は、腸管における
脂肪の消化を助ける。
【0002】血漿コレステロール濃度は、血漿コレステ
ロール濃度を増大する傾向のある因子、すなわちコレス
テロールの摂取および生合成と、血漿コレステロール濃
度を減少する傾向のある因子、すなわちコレステロール
の他の化合物への転換およびコレステロール誘導体の体
内からの排出との間の動的バランスを反映する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】血漿
コレステロール濃度をコントロールする方法として成果
を挙げているものには、食事療法、例えばコレステロー
ル負荷食および高脂肪分を含む食物の摂取を最小限にす
ること、コレステロール生合成の抑制、および体内から
除去される胆汁酸量の増加を促進することがある。粒状
樹脂、例えば米国特許第3,383,281号明細書に
記載されているコレスチラミンおよび米国特許第3,3
83,281号明細書に開示のコレスチポルは、胆汁酸
を封鎖できることが知られている。そのような樹脂を哺
乳類宿主に経口投与すると、腸管で胆汁酸抱合体と錯体
を形成し、腸管からの胆汁酸の再吸収を遮断する上で有
効である。これにより樹脂および封鎖された胆汁酸は、
体内から糞便中に排泄されることにより、胆汁酸が体内
から除去される率が増大する。同様に胆汁酸を体内から
除去する率を増す他の因子は、胆汁酸の一定の供給量を
維持するため、コレステロールから胆汁酸への転換を加
速することにより、血漿コレステロール濃度を下げる傾
向がある。この胆汁酸の合成を増加するためのコレステ
ロールの一部は、血漿からコレステロールを除去するこ
とにより供給される。
【0004】胆汁酸封鎖剤は、様々な形態で経口投与さ
れる。最も典型的には、封鎖剤は食品との混合物として
摂取される。胆汁酸用の既知の封鎖剤の許容量は、ヒト
の血清コレステロールを低下させるのに有効な投薬量が
典型的には約10〜15グラム/日の範囲にあるが、約
50グラム/日までの投薬量を必要とすることがある。
粒状の胆汁封鎖剤樹脂は、特に多量の投薬を必要とする
場合、摂取が不快な場合がある。膨満、ガス生成、便秘
および下痢は、樹脂を投与した患者間に一般的な副作用
である。
【0005】治療上有効な胆汁酸封鎖剤による養生法に
伴う不快な副作用を最小限にするため、コレスチラミン
およびコレスチポルのそれと比較して、向上した胆汁酸
封鎖能力を有し、現在コレスチラミンおよびコレスチポ
ルを用いる場合に必要とされる量より少量を投与した場
合に血清コレステロールを効果的に減少させる封鎖剤を
開発するため、この分野で絶え間ない努力が行われてき
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】胆汁酸封鎖剤を開示す
る。本封鎖剤は、長く伸びたマトリックス要素およびこ
の長く伸びたマトリックス要素と架橋して前記の封鎖剤
を水に不溶解性の状態にする有効量の架橋マトリックス
要素とから成る架橋ポリマ−マトリックスと、長く伸び
たマトリックス要素に結合した分岐要素とを含んでい
る。長く伸びたマトリックス要素と、結合した分岐要素
とは、反復単位のポリマ−鎖により形成されている。こ
れらの鎖は、構造式
【化25】 (式中、R1 はH,(C1 〜C8 )アルキルであり、A
【化26】 または
【化27】 であり、R2
【化28】 または
【化29】 であり、R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 およびR
9 は、それぞれ独立にHおよび(C1 〜C8 )アルキル
から構成される群から選択され、aは1から20までの
整数であり、bは1から10までの整数であり、dは1
から10までの整数であり、eは1から5までの整数で
ある)を有する単位を含む。封鎖剤は、水抽出可能なポ
リマー鎖1.0重量%未満を含む。
【0007】好ましい態様では、本封鎖剤は、構造式
【化30】 (式中、R2
【化31】 または
【化32】 であり、R1 ,R3 ,R7 ,R8 およびR9 は、それぞ
れ独立にHまたは(C1 〜C8)アルキルであり、aは
1から20までの整数である)を有する第一のモノマー
と、構造式
【化33】 または
【化34】 (式中、Dは
【化35】 または
【化36】 であり、Eは―O―または
【化37】 Fは、フェニレン、(C1 〜C4 )アルキルフェニレン
またはベンゼントリイルであり、R10、R11、R14は、
それぞれ独立にHおよび(C1 〜C8 )アルキルから成
る群から選択され、fは、Fがフェニレンまたは(C1
〜C4 )アルキルフェニレンであるならば2であり、f
は、Fがベンゼントリイルならば3であり、gは、1か
ら20までの整数であり、hは、1から10までの整数
であり、iは、1から10までの整数であり、kは、1
から5までの整数である)を有する第二のモノマーとの
架橋重合生成物である。
【0008】製薬組成物を開示する。本組成物は、前記
に記載した封鎖剤の治療上有効量と製薬上許容できる担
体を含む。
【0009】哺乳動物の血漿コレステロール濃度を低下
させる方法について開示する。本方法は、本発明の封鎖
剤の粒子の治療上有効量を哺乳動物へ経口投与すること
を含む。
【0010】本発明の胆汁酸封鎖剤は、マトリックス上
に支持された水素結合部位とイオン結合部位とを有する
分岐鎖のある、ポリマー分岐鎖の結合させた架橋ポリマ
ーマトリックスを含んでいる。図は、ポリマーマトリッ
クスおよび結合した分岐鎖の微細構造を模式的に表わし
たものである。架橋ポリマーマトリックス2は、長く伸
びたマトリックス要素4および架橋マトリックス要素6
を含む。長く伸びたマトリックス要素4および架橋マト
リックス要素6は節8で相互接続し、3次元的に伸びて
いるポリマー性網状構造を形成し、ポリマーマトリック
ス2内の間質性空間の相補的な相互浸透網状構造を確定
する。分岐鎖10は、長く伸びたマトリックス部上に支
持されている。
【0011】好ましい態様では、長く伸びたマトリック
ス要素4および結合した分岐鎖要素10は、構造式
(I)
【化38】 (式中、R1 は、Hまたは(C1 〜C8 )アルキルであ
り、Aは
【化39】 または
【化40】 であり、R2
【化41】 または
【化42】 であり、R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 およびR
9 は、それぞれ独立にHおよび(C1 〜C8 )アルキル
から成る群から選択され、aはlから20までの整数で
あり、bは1から10までの整数であり、dは1から1
0までの整数であり、eは1から5までの整数である)
を有するモノマー単位を含むモノマー単位の鎖によって
形成される。本文中で用いる用語「(C1 〜C8 )アル
キル」とは、1〜8個の炭素原子を有する直鎖または分
岐鎖アルキル基を意味し、例えばメチル、エチル、n‐
プロピル、イソプロピル、イソブチル、t−ブチル、ネ
オペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、t−ヘキシル、
ヘプチル、オクチルである。
【0012】好ましい態様では、R1 はHまたはメチル
であり、Aは
【化43】 であり、R2は、
【化44】 であり、R4 はHであり、R7 およびR8 は、それぞれ
メチルであり、aは2から6までの整数である。
【0013】好ましい態様では、架橋マトリックス要素
は、構造式(II)または(III)
【化45】 または
【化46】 (式中、Dは
【化47】 または
【化48】 であり、Eは―O―または
【化49】 であり、Fは、フェニレン、(C1 〜C4 )アルキルフ
ェニレンまたはベンゼントリイルであり、R10、R11
12およびR14は、それぞれ独立にHおよび(C1 〜C
4 )アルキルから成る群から選択され、fは、Fがフェ
ニレンまたは(C1 〜C4 )アルキルフェニレンである
ならば2であり、且つFがベンゼントリイルであるなら
ば3であり、gは1から20までの整数であり、hは1
から10までの整数であり、iは1から10までの整数
であり、kは1から5までの整数である)を有する。本
文中で用いる用語「フェニレン」は、6個の炭素原子を
有する二価の芳香環を意味する。
【0014】本文中で用いる用語「(C1 〜C4 )アル
キルフェニレン」は、1から4個の炭素原子を有するア
ルキル基で置換された6個の炭素原子を有する二価の芳
香環を意味し、例えばメチルフェニレンおよびエチルフ
ェニレンが挙げられる。本文中で用いる用語「ベンゼン
トリイル」は、6個の炭素原子を有する三価の芳香環を
意味する。
【0015】好ましい態様では、架橋マトリックス要素
は、構造式(II)(式中、Dは
【化50】 であり、Eは
【化51】 10はHまたはメチルであり、R10およびR14はそれぞ
れHであり、gは1から12までの整数である)を有す
る要素から成っている。
【0016】好ましい態様では、R1 はHであるか、ま
たは一層好ましくはメチルであり、Aは
【化52】 であり、R2
【化53】 であり、R4 はHであり、R7 およびR8 はそれぞれメ
チルであり、aは2から6までの整数であり、最も好ま
しくは3であり、この架橋元素は構造式(III)を有
し、但し、Dは
【化54】 であり、
【化55】 であり、R11およびR14はそれぞれHであり、gは1か
ら12までの整数、最も好ましくは6である。
【0017】本発明の封鎖剤中の架橋の量は、胆汁酸封
鎖剤としての効力を維持しながら封鎖剤を水に不可溶性
にさせるのに有効な任意の量であることができる。好ま
しくは架橋の量は、胆汁酸封鎖剤としての高い効率を維
持しつつ封鎖剤を水に不溶性にさせるのに有効な最小量
に近づく。
【0018】本発明の封鎖剤は、水性媒質に浸すと湿気
で膨張し、十分に水和させた封鎖剤サンプルの水分保持
容量を測定することにより、試料の架橋の程度について
の指標が得られる。本文中で用いる「水分保持容量」
は、十分に水和させた封鎖剤の試料を、約105℃で乾
燥させた時に示される重量損失を意味し、水和した封鎖
剤の重量パーセントとして表わされる。本発明の封鎖剤
の水分保持容量を測定する好ましい方法を、下記の例2
7に記載する。
【0019】本発明の封鎖剤の水分保持容量は、水和し
た封鎖剤の重量の好ましくは約20パーセントより大き
く、更に好ましくは約50パーセントより大きく、最も
好ましくは約70パーセントから約97パーセントまで
である。
【0020】非架橋ポリ(ジエチルアミノプロピルメタ
リルアミド)は、血漿コレステロールの低下に高い効力
を示すが、ラット、サルおよびイヌに経口投与した場
合、毒性の徴候を示している。本発明の架橋胆汁酸封鎖
剤は、線状の、すなわち非架橋のポリ(ジエチルアミノ
プロピルメタリルアミド)と比較して、哺乳類の腸粘膜
に対し低い毒性を示す。
【0021】本胆汁封鎖剤の非架橋類似体により示され
た毒性の見解によれば、本発明の封鎖剤は、水抽出でき
る非架橋ポリマーまたはオリゴマー残基を本質的に持た
ないものでなければならない。好ましくは、本封鎖剤の
水抽出できる非架橋ポリマーまたはオリゴマー残基は、
約1重量%未満であり、更に好ましくは約0.5重量%
未満である。
【0022】好ましくは、本封鎖剤は、水抽出できる未
反応モノマー残基を本質的に含まない。更に好ましく
は、本封鎖剤は約50百万分率(ppm)未満の水抽出
できる未反応モノマーを含む。最も好ましくは、封鎖剤
中の水抽出できる未反応モノマーの残基量は、約10p
pm未満である。好ましくは、本発明の封鎖剤は、約3
ミリ当量/1グラム乾燥ポリマー(meq/g)を上回
り、更に好ましくは約4meg/gを上回るアニオン交
換容量を示す。更に好ましい態様では、本発明の封鎖剤
は、約5meq/gから約6meq/gの陰イオン交換
容量を示す。
【0023】R2 がアミノ基であるときには、比較的高
い割合の、例えばアミノ基総数の約55%から約80%
までがの場合、pH7.2で哺乳類の腸管においてその
場でプロトン化し、このようなプロトン化したアミノ基
は、安定した正電荷を維持する。好ましい態様では、封
鎖剤は粒状形態をとる。好ましくは、水和した、即ち水
で膨潤した本封鎖剤の粒子は、平均粒径が約10ミクロ
ンから約400ミクロンである。特に好ましい態様で
は、本封鎖剤の水和した粒子は、平均粒径が約10ミク
ロンから約200ミクロンまでである。好ましい方法に
おいて、本発明の胆汁酸封鎖剤は、水性相からのエチレ
ン性不飽和モノマーの混合物のフリーラジカルによって
開始される沈殿重合により作られる。好ましくは、沈殿
ポリマーの膨潤を少なくするため、水性相は塩溶液であ
る。好ましい態様では、本発明の封鎖剤は、分子当たり
1個のエチレン性不飽和部位を有する第一のモノマーお
よび分子当たり2個以上の不飽和部位を有する第二のモ
ノマーのフリーラジカル共重合の架橋反応生成物から成
る。この封鎖剤の長く伸びたマトリックス要素および結
合した分岐鎖は、第一のモノマーから誘導した反復単位
の鎖により形成され、本封鎖剤の架橋要素は、第二のモ
ノマーから誘導される。
【0024】極めて好ましい態様では、第一のモノマー
は構造式(IV)
【化56】 (式中、R1 、R2 、R3 およびaは、前記と同様に定
義される)を有する。
【0025】本発明の第一のモノマーとしての使用に好
適な化合物には、アミノ(C1 〜C 8 )アルキルアクリ
ルアミドおよびアミノ(C1 〜C20)アルキルメタクリ
ルアミド、例えばアミノメチルアクリルアミドおよびア
ミノエチルメタクリルアミド、(C1 〜C8 )アルキル
アミノ(C1 〜C20)アルキルアクリルアミドおよび
(C1 〜C8 )アルキルアミノ(C1 〜C20)アルキル
メタクリルアミド、例えばメチルアミノエチルアクリル
アミドおよびメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジ
(C1 〜C8 )アルキルアミノ(C1 〜C20)アルキル
アクリルアミドおよびジ(C1 〜C8 )アルキルアミノ
(C1 〜C20)アルキルメタクリルアミド、例えばジエ
チルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノプロ
ピルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリル
アミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジメ
チルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプ
ロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノブチルアクリ
ルアミド、ジメチルアミノブチルメタクリルアミド、ジ
メチルアミノペンチルアクリルアミド、ジメチルアミノ
ペンチルメタクリルアミド、ジメチルアミノヘキシルア
クリルアミドおよびジメチルアミノヘキシルメタクリル
アミド、およびトリ(C1 〜C8 )アルキルアンモニオ
(C1 〜C20)アルキルアクリルアミドおよびトリ(C
1 〜C8 )アルキルアンモニオ(C1 〜C20)アルキル
メタクリルアミド、例えばトリメチルアンモニオエチル
アクリルアミドおよびトリメチルアンモニオプロピルメ
タクリルアミド、およびそれらの混合がある。
【0026】好ましくは、第一のモノマーはジメチルア
ミノ(C2 〜C6 )アルキルアクリルアミドまたはジメ
チルアミノ(C2 〜C6 )アルキルメタクリルアミドで
あり、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジメチル
アミノエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリル
アミド、ジメチルアミノブチルアクリルアミド、ジメチ
ルアミノブチルメタクリルアミド、ジメチルアミノペン
チルアクリルアミド、ジメチルアミノペンチルメタクリ
ルアミド、ジメチルアミノヘキシルアクリルアミド、ジ
メチルアミノヘキシルメタクリルアミドおよびそれらの
混合物から成る群から選択される。
【0027】本発明の第一のモノマーに好適な化合物、
例えばジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、トリ
メチルアンモニオプロピルメタクリルアミドは市販され
ている。第一のモノマーとして好適な化合物で市販され
ていないものは、従来の合成法により作ることができ
る。アミノアルキルアクリルアミドおよびアミノアルキ
ルメタクリルアミドは、例えば塩基触媒したアクリルア
ミドまたはメタクリルアミドのアミノアルキル化により
作ることができる。アルキルアミノアルキルアクリルア
ミドおよびアルキルアミノアルキルメタクリルアミド
は、対応するアミノアルキルアクリルアミドまたはアミ
ノアルキルメタクリルアミドのアルキル化により作るこ
とができる。ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド
およびジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドは、
例えばジアルキルアミノアルキルアミンを、HC1封鎖
剤としてピリジンを使用してジメチルホルムアミド中で
塩化アクリロイルまたは塩化メタクリロイルで処理する
ことにより作ることができる。トリアルキルアンモニオ
アルキルアクリルアミドおよびトリアルキルアンモニオ
アルキルメタクリルアミドは、例えば対応するジアルキ
ルアミノアルキルアクリルアミドまたはジアルキルアミ
ノアルキルメタクリルアミドをハロゲン化アルキルで処
理することによるアルキル化により作ることができる。
あるいは、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミドま
たはジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドから誘
導したモノマー単位を含む第一および第二のモノマーの
架橋反応生成物を、ハロゲン化アルキルで処理し、対応
するトリアルキルアンモニオ誘導体を形成することがで
きる。
【0028】最も好ましくは、第一のモノマ−は、ジメ
チルアミノプロピルメタクリルアミドである。好ましい
態様では、第二のモノマ−は、構造式(V)または(V
I)
【化57】
【化58】 (式中、D、E、F、R10、R11、R12、R14、f、
g、hおよびkは、前記と同様に定義される)を有す
る。
【0029】構造式(V)を有するモノマー性化合物に
は、例えばアルキレングリコ−ルジビニルエステル、例
えばジエチレングリコ−ルジビニルエ−テル、(C1
20)アルキレンビス(アクリルアミド)および(C
1 〜C20)アルキレンビス(メタクリルアミド)、例え
ばN,N′−メチレンビス(メタクリルアミド)および
N,N′−エチレンビス(アクリルアミド)およびN,
N′−ヘキサメチレンビス(メタクリルアミド)があ
る。
【0030】構造式(VI)を有するモノマー化合物に
は、例えばジビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ジ
ビニルトルエンおよびジビニルエチルベンゼンがある。
好ましくは、第二のモノマーは、(C1 〜C12)アルキ
レンビス(アクリルアミド)または(C1 〜C12)アル
キレンビス(メタクリルアミド)であり、更に好ましく
は、N,N′−プロピレンビス(アクリルアミド)、
N,N′−ブチレンビス(アクリルアミド)、N,N′
‐ペンタメチレンビス(アクリルアミド)、N,N′−
ヘキサメチレンビス(アクリルアミド)、N,N′−ヘ
プタメチレンビス(アクリルアミド)、N,N′−オク
タメチレンビス(アクリルアミド)、N,N′−デカメ
チレンビス(アクリルアミド)、N,N′−ドデカメチ
レンビス(アクリルアミド)、N,N′−プロピレンビ
ス(メタクリルアミド)、N,N′−ブチレンビス(メ
タクリルアミド)、N,N′−ぺンタメチレンビス(メ
タクリルアミド)、N,N′−ヘキサメチレンビス(メ
タクリルアミド)、N,N′−ヘプタメチレンビス(メ
タクリルアミド)、N,N′−オクタメチレンビス(メ
タクリルアミド)、N,N′−デカメチレンビス(メタ
クリルアミド)、N,N′−ドデカメチレンビス(メタ
クリルアミド)、およびそれらの混合から成る群から選
択される。最も好ましくは、第二のモノマーは、N,
N′−ヘキサメチレンビス(メタクリルアミド)であ
る。
【0031】第二のモノマーとして好適なモノマー、例
えばN,N′−ヘキサメチレンビス(メタクリルアミ
ド)は、市販されている。第二のモノマーとして好適な
化合物で市販されていないものは、従来の合成技術によ
り作ることができる。アルキレンビス(アクリルアミ
ド)およびアルキレンビス(メタクリルアミド)は、ジ
メチルホルムアミドまたは水中でピリジンなどのHC1
封鎖剤の存在下にて、対応するアルキレンジアミンを塩
化アクリロイルまたは塩化メタクリロイルで処理するこ
とにより作ることができる。
【0032】本発明の架橋コポリマーは、所望により第
三のモノマーから誘導されるモノマー単位であって、第
三のモノマーを第一のモノマーの一部の代わりに用いた
ものを含むことができる。好適な第三のモノマーは第一
のモノマーおよび第2モノマーと共重合することができ
るモノマーである。第三のモノマーとして好適な化合物
には、例えばアクリルアミド、メタクリルアミドおよび
エチルビニルベンゼンが挙げられる。好ましくは、本発
明のコポリマーは、架橋性モノマーから誘導されるモノ
マー単位を0.5モルパーセントより多く、約20.0
モルパーセントまでの量で含む。更に好ましくは、コポ
リマーのモノマー単位の約2.0モルパーセントから約
8.0モルパーセントは、架橋性モノマーから誘導され
る。
【0033】特に好ましい態様では、本発明の封鎖剤
は、ジメチルアミノ(C2 〜C6 )アルキルメタクリル
アミドが94.0モルパーセントを上回り99.5モル
パーセントまでと(C3 〜C12)アルキレンビス(メタ
クリルアミド)が0.5モルパーセントから6.0モル
パーセント未満までとの架橋反応生成物である。極めて
好ましい態様では、本発明の封鎖剤は、ジメチルアミノ
プロピルメタクリルアミド約95.6モルパーセントと
N,N′‐ヘキサメチレンビス(メタクリルアミド)約
4.4モルパーセントとの架橋した重合生成物である。
【0034】前記の方法で形成される架橋したポリマー
粒子は脱イオン水で洗浄し、反応混合物中の用いられた
塩を除去し、未反応モノマーを粒子から除去し、水抽出
できる非架橋ポリマーを微粒子から除去する。水抽出で
きるポリマーは、例えば下記の例1に更に詳細に説明す
る通り、ゲル浸透クロマトグラフィを用いポリマー粒子
の水性抽出物を分析することにより測定することができ
る。洗浄した粒子は、次いで例えば40〜60℃で真空
下(好ましくは水銀柱1.0ミリメートル未満)にて乾
燥する。
【0035】別の方法では、その上に反応部位を有する
架橋ポリマーマトリックスの粒子を、反応部位を適切な
反応物と反応させ、架橋マトリックス上にポリマー分岐
鎖を形成させることにより官能化することができる。こ
の代替方法の好ましい態様では、ジビニルベンゼンで架
橋したポリ(無水メタクリル酸)粒子を、過剰量のアミ
ン、例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテトラ
アミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミ
ノブチルアミン、エチレンジアミンのオリゴマーを用
い、アミンの水性溶液に粒子を混合したものを加熱する
ことにより処理する。このようにして形成された封鎖剤
粒子を、例えば水とアルコールの溶液で洗浄し、粒子か
ら残っている実質的に総てのアミンを除去する。所望に
より、前記の方法のいずれかによって作成した粒子は、
例えば高剪断粉砕機により粉砕し、所望の平均粒径、例
えば約10ミクロンから約400ミクロンを有する粒子
を製造することができる。
【0036】本発明の封鎖剤は、遊離塩基の形態または
製薬上許容できる酸塩、即ちアニオンが治療上有効量で
はその塩を投与する生体にとって無毒である塩の形態で
用いても良い。
【0037】本発明の封鎖剤の製薬上許容できる塩の形
態には、塩酸およびリン酸のような鉱酸、または酢酸、
クエン酸、乳酸およびマロン酸のような有機酸から誘導
されるものがある。本発明の封鎖剤の塩の形態は、酸を
適当な溶剤、例えば水または水とアルコールの溶液に溶
解し、この溶液で遊離塩基を処理して塩を形成した後、
溶液から不溶性塩を分離することにより調製しても良
い。
【0038】本発明の封鎖剤は、任意の適当な方法で経
口投与することができる。本封鎖剤は、例えば錠剤、カ
プセルまたは粒子、即ち顆粒または粉末、または水性懸
濁液の形態で投与しても良い。経口投与用の錠剤の場合
は、一般に用いられる担体として、例えば乳糖およびコ
ーンスターチ、および潤滑剤、即ちステアリン酸マグネ
シウムなどを加えても良い。カプセルの形態で経口投与
する場合、有用な希釈剤、例えば乳糖および乾燥したコ
ーンスターチが挙げられる。水性懸濁液の経口投与が必
要な場合は、活性成分を乳化および懸濁剤と配合する。
所望ならば、甘味料およびフレーバ剤を加えても良い。
粒子の形態の封鎖剤は、アップルソース、シチュー状に
煮た果実、ジュースおよびシリアルのような食品との混
合物として投与される。
【0039】最も好適と思われる本発明の封鎖剤の投薬
量は、投与形態、封鎖剤の特定の態様および封鎖剤の投
与を受ける宿主の生理学的特徴により変化する。ビーグ
ル犬を用いた生理学的研究に基き(下記の例14に説明
する)、ヒトにおける治療用投薬量は、1日当たり体重
1キログラムにつき約2から約125ミリグラムまで、
即ち80キログラムの宿主に対し1日に約0.2グラム
から約10グラムまでであろう。より広汎に使用される
投薬量は、1日に体重1キログラムにつき約35から約
50ミリグラム、または80キログラムの宿主に対し1
日に約2.5から約4グラムまでであろうと考えられ
る。
【0040】本発明の封鎖剤は、血液中のコレステロー
ル濃度を低下させるための他の治療と組み合わせて使用
することができる。きわめて好ましい態様では、本発明
の封鎖剤は、コレステロール生合成の抑制に有効な材料
と組み合わせて用いられる。そのような薬剤の例として
はHMG‐CoAレダクターゼ阻害物質、HMGCoA
シンターゼ阻害物質、およびスクアレンエポキシターゼ
阻害物質およびスクアレンシンターゼ阻害物質がある
が、これに限定されない。そのようなHMG―CoAレ
ダクターゼ阻害剤の例としては、ロバスタチン、シンバ
スタチン、プラバスタチンおよびフルバスタチンがあ
る。HMG−CoAシンターゼ阻害物質の例としては、
米国特許第4,806,564号、第4,816,47
7号、第4,848,271号、第4,751,237
号明細書に開示されたベータ‐ラクトン誘導体、および
米国特許第4,983,597号および第5,120,
729号明細書に開示されたベータラクタム誘導体、お
よび公表欧州特許EP0411703号明細書に開示さ
れた置換オキサシクロプロパン類似体がある。スクアレ
ンエポキシターゼ阻害物質の例は、公表欧州特許EP0
318860号明細書および日本国特許公告J0216
9571A号明細書に開示されている。スクアレンシン
ターゼ阻害物質の例は、公表欧州特許EP05/286
5号明細書に開示されている。LDL‐レセプター遺伝
子誘導物質分子は、1992年9月23日に公表された
公表EPO第505135号明細書に開示されている。
その他投与することができるコレステロール低下剤は、
ナイアシン、プロブコール、フィブリン酸(クロフィブ
レートおよびゲムフィブロジル)およびLDL‐レセプ
ター遺伝子誘導物質である。
【0041】例1 ヘキサメチレンビス(メタクリルアミド)、即ちHMB
MAM(高性能液体クロマトグラフィーによる純度8
7.11%のもの27.7365g、純粋なHMBMA
M24.1613g、0.0957モル)をジメチルア
ミノプロピルメタクリルアミド、即ちDMAPMAM
(気−液クロマトグラフィによる純度99.50%のも
の354.30g;純粋なDMAPMAM352.53
g、2.071モル)にビーカー中でマグネティック・
スターラー・バーで攪拌しながら加え、重合性モノマー
のモル%HMEMAMを4.42とした。HMBMAM
として加えた物質のいくらかは、1時間攪拌した後も未
溶解のままであった。不溶性の物質は、おそらくポリマ
ーで、HMBMAMモノマー中の不純物であるらしかっ
た。セルロース系分散剤であるナトロゾルプラスHEC
330グレード(アクアロン製、ウィルミントン、D
E)5.1271g)、ラウリル硫酸ナトリウム(1.
7104g)、および無水ナトリウム硫酸塩(340.
20g、2.395モル)を乳鉢中で配合して粉砕し
た。得られた乾燥した粉末を、5リットルの4つ口丸底
反応用フラスコの中の脱イオン水(133.90モル)
2412.2g中に攪拌しながら30分を要して漸次的
添加して溶解させた。反応フラスコは、撹拌機ベアリン
グ、底部に三日月型のテフロン製パドル備えた金属製攪
拌軸(316ステンレス鋼)、添加漏斗、温度感知プロ
ーブを備えたサーモウェル、および一方の開口部にフリ
ードリックコンデンサを有するクライゼンアダプター
を、もう一方の開口部に窒素導入用ガス入口を装備して
いた。フリードリックコンデンサを、冷却装置により約
−10℃まで冷却された水性グリコール液により冷却し
た。更に脱イオン水H2 O(5.995モル)108g
を用い、固体粉末からモルタルを濯いだ。温度感知プロ
ーブは、反応の間、温度分布を調整するマイクロプロセ
ッサと連結した。モノマーの液体混合であるHMBMA
MおよびDMAPMAMを攪拌しながら反応フラスコに
移し、脱イオン水(550.0g、30.53モル)で
ビーカーを濯ぎ、モノマーの移動を完了させた。反応フ
ラスコ中のイオン除去した水の総量は、3070.2g
(170.42モル)であった。
【0042】混合物質を1.0℃/分の割合で72℃ま
で加熱する間、システムから酸素を除去するために窒素
による液体散布を開始した。曇った液体混合物が72℃
に到達した後、窒素散布を更に30分間継続した。窒素
流速をごく遅くすることにより、散布から蒸気空間の清
掃に変え、アセトン7.0508gの溶液中のアゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)(バゾ52、デュ
ポン)2.5928g(0.01044モル)および
2,2’−アゾビス(2−メチルブタンニトリル)(バ
ゾ67、デュポン)1.0523g(0.005473
モル)を反応フラスコ中に迅速に導入し、酸素の侵入を
防いだ。反応混合物は、開始剤の導入後2.5時間、7
2℃に保持した。72℃を2.5時間保持した後、温度
を毎分1.0℃の割合で72℃から90℃まで上昇さ
せ、90℃に3時間保持した後、100℃まで上昇さ
せ、3時間保持した。開始剤を加えると殆ど即座に、小
さな固形粒子の沈殿が生じ始めた。成長する架橋ポリマ
ーの沈殿は、全てのモノマーが水性相から使い果たされ
るまで継続した。この時間‐温度分布は全ての開始剤を
完全に分解したため、最終的なポリマー生成物は、0.
1ppmを検出限界とする高性能液体クロマトグラフィ
ーでは検出不能であった。放置したところ、スラリーは
ポリマー粒子の上層および透明な液体の底層という2層
に分離した。
【0043】直径が約50から400ミクロンまでの微
細粒子のスラリーを、周囲温度に冷却し、脱イオン水で
7回洗浄した。それぞれの洗浄は、脱イオン水を250
0g加え、水性のスラリーを15分間攪拌し、液体をサ
イホンで吸い出した。各サイホネートを、透明度および
硫酸塩アニオンの存在について塩化バリウム溶液で処理
することにより評価した。サイホネートの1回目から3
回目(母液体のサイホネートを含まない)までは曇って
おり、硫酸塩アニオンの試験で陽性であった。4回目か
ら6回目までのサイホネートは、硫酸塩アニオン試験で
陽性であったが、透明であった。7回目のサイホネート
は透明で、硫酸塩アニオンを含まなかった。第8回目の
洗浄は、脱イオン水を2000g加えて行なった。スラ
リーを15分間攪拌し、ブッフナー漏斗で濾過し、固形
粒子のベッドを通る空気の真空吸引により、大量の水を
流し去った。総量19,500gの脱イオン水を用いて
ポリマーを洗浄した。水和した重量1384.2gの固
体を、対流オーブン中で65℃で16時間乾燥し、空気
乾燥した産物を340.9g得、更に真空オーブンで乾
燥して328.18gを得た。固体の測定から得た2つ
のサンプルのポリマー重量を計数し、真空乾燥ポリマー
の総収量329.83gを得、これは理論収量の86.
01%であることを示す。
【0044】乾燥ポリマーの水性抽出では、ゲル浸透ク
ロマトグラフにおいてピークを示し、少量の線状ポリマ
ーが生成物に存在することを示していた。脱イオン水3
000g中の乾燥ポリマー48.1gのスラリーを、1
時間攪拌しその後一晩放置した。ポリマーは、液体をサ
イホンで吸引して単離した。つまりこのポリマーの水性
抽出物は、約1パーセントを検出限界とした場合、線状
ポリマーは含まれていなかった。下記の表1の例1に本
明細書に記載の全ての合成手順は、表1に記載されるよ
うにラウリル硫酸ナトリウムの使用を省いたものがいく
つかあることを除いて、ここに説明する通りに行った。
ラウリル硫酸ナトリウムは、成長する沈殿ポリマーの粒
度の調節に何ら影響しないが、泡の生成により洗浄段階
をより困難にするため、次の実験から除去した。このよ
うにして形成された粒子を高剪断粉砕機(コーヒー挽
き)で30秒間挽かれ、そのため粉砕した粒子を水和し
た時の粒度分布について、粒子の10%が、41ミクロ
ン未満の平均粒度を示し、粒子の50%が171ミクロ
ン未満の平均粒度を示し、粒子の90%は、370ミク
ロン未満の平均微粒度を示した。
【0045】例2 エチレンビス(アクリルアミド)、EBAM(気−液ク
ロマトグラフィーによる80.9%純度のもの11.0
166g、純粋なEBAM8.9124g、0.052
99モルまたは重合したモノマー3.00モル%)を、
ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、即ちDMA
PMAM(気−液クロマトグラフィーによる99.67
%純度のもの292.67g、純粋なDMAPMAM2
91.31g、1.7110モルまたは重合したモノマ
ー97.00モル%)とビーカー中で攪拌しながら混合
し、懸濁した固体のない透明な溶液を得た。セルロース
系の散布剤、(ナトロゾルプラスHECグレード330
(アクアロン製、ウィルミントン、DE、4.0508
g)および270.0g(1.90モル)の無水硫酸ナ
トリウムを共に乳鉢と乳棒を用いて粉砕し、細かく分割
された白色粉末を得た。この白色粉末を5リットル容量
の4つ口丸底の反応フラスコ中の脱イオン水(232
8.7g、129.26モル)に、30分を要して攪拌
しながら加え、僅かに曇っているが均質な液相を得た。
反応用フラスコは、撹拌ベアリング、三日月型のテフロ
ン製パドルを備えた金属製攪拌軸(316ステンレス
鋼)、添加漏斗、時間−温度分布をコントロールするマ
イクロプロセッサに連結した温度感知プローブを備えた
サーモウェル、フリードリックコンデンサーを有するク
ライゼンアダプターおよび窒素ガスの入口を装備してい
た。窒素ガスは、反応器の内容を脱酸素化するために用
い、フレデリックコンデンサを冷却装置により約−10
℃まで冷却した水性グリコールの液体で冷却した。EB
AMおよびDMAPMAMモノマーの液体混合物を反応
フラスコへ移し、液体モノマーを含んだビーカーを脱イ
オン水444.5g(24.67モル)でフラッシュ
し、反応器への移動を完了した。反応器中の総水量は、
2424.6(134.58モル)であった。
【0046】液体混合物は1.0℃/分にプログラムし
た加熱速度で、攪拌し、窒素を散布してシステムから酸
素を除去しながら72℃まで加熱した。72℃で窒素散
布をゆっくりと25分間続け、酸素除去を完了した。窒
素散布から、窒素を反応器の蒸気空間を通すことによる
緩やかな流れに変え、2つの開始剤2.1023g、
(0.008464モル、モノマー1モル当たり0.0
04798モル)の2,2−アゾビス(2,4−ジメチ
ル−バレロニトリル)、バゾ52、デュポン、および
0.8244g、(0.004288モル、モノマー1
モル当たり0.002431モル)の2,2−アゾビス
(2−メチルブタンニトリル)、バゾ67、デュポン、
を7.0グラムのアセトンに溶解したものを反応混合物
に一度に加えた。開始剤導入の5分以内に細かく分割し
たポリマーの固体は、沈殿し始めた。反応混合物は、7
2℃で2.5時間、窒素雰囲気下で攪拌し、その後温度
を毎分1.0℃の割合で(18分間)90℃まで上昇し
た。混合物またはスラリーを、90℃で3.0時間攪拌
し、次いで温度を1.0℃/分の割合で(10分間)1
00℃まで上昇し、100℃に3時間保持した。この3
段階の上昇間隔を有する温度‐時間分布は、両開始剤を
完全に分解するのに十分であったため、最終的に洗浄を
行ったポリマー粒子には、高性能液体クロマトグラフィ
で検出限界を1ppmとした場合、開始剤の測定可能な
痕跡はなかった。周囲温度に冷却したスラリーは、2
層、即ちポリマー粒子のスラリーの上層および透明な水
性の塩溶液の底層に分離した。ポリマー粒子を顕微鏡観
察したところ、粒度範囲は約50から300ミクロンの
粒径であった。底層は、サイホンにより吸引し、固体の
粒子を、洗浄1回につき脱イオン水を平均3.133g
用いて7回洗浄した。各洗浄は、新鮮な一定量の脱イオ
ン水中の微粒子を約30分攪拌し、微粒子スラリを攪拌
しながら水性の洗浄液をサイホンにより吸い出した。5
回の洗浄には、1日8時間を必要とした。スラリーの液
相において塩の濃度が減少したためポリマー粒子は膨潤
し、粒子の容積が増した。この容積の増加は、ポリマー
粒子中の架橋モノマーの濃度と直接的に関連していた。
最初の4回のサイホン洗浄による洗浄液は曇っていた
が、第5回の洗浄液は透明であり、第7回目の洗浄で塩
化バリウム溶液による硫酸塩アニオン試験が陰性になっ
た。第7回洗浄に続き、粒子は1500gの脱イオン水
中で30分間スラリーにされ、ブッフナー漏斗により単
離された。洗浄のための液体の総重量は、22,82
2.2gであった。ポリマー粒子の水和固体重量は23
37.48gであり、乾燥ポリマー重量は対流オーブン
中で60℃で16時間乾燥した後で330.0gであっ
た。乾燥ポリマー粒子上の測定された固体は87.70
%であったため、無水ポリマーの収量は289.4gま
たは理論収量の94.63%(305.85g理論値に
基づく)であった。このポリマーの物理的特性および測
定した効力については、表に示す。こうして形成された
粒子は、高剪断粉砕機(コーヒー挽き)により30秒間
粉砕し、粉砕した粒子を水和すると、粒度分布につい
て、粒子の10%は平均粒度が37ミクロン未満であ
り、粒子の50%は平均粒度が240ミクロン未満であ
り、粒子の90%は平均粒度が444ミクロン未満であ
った。
【0047】例3 ヘキサメチレンビス(メタクリルアミド)、即ちHME
MAM(高性能液体クロマトグラフィーによる純度8
7.1%のもの25.5854g。純粋なHMEMAM
22.285g、0.0883モル)を、ジメチルアミ
ノプロピルメタクリルアミド、即ちDMAPMAM(気
−液クロマトグラフィーによる純度99.67%のもの
326.02g。純粋なDMAPMAM324.9g、
1.908モル)に、マグネティック・スターラー・バ
ーで攪拌しながらビーカー中で加えた。HMBMAMと
して加えた物質のいくらかは、1時間を上回る攪拌の後
にも溶解されなかった。不溶性物質は、おそらくはHM
BMAMモノマー中の不純物のポリマーであると思われ
た。セルロース系分散剤(4.7212gのナトロゾル
プラスHMHEC330グレード)および硫酸ナトリウ
ム(314.6g、水性相の9.98重量%)を乳鉢中
で配合して粉砕した。得られた混合物を、5リットルの
4つ口の丸底反応フラスコ中の脱イオン水2123.5
gに、30分を要して攪拌しながら加えた。反応フラス
コは、撹拌ベアリング、三日月型のテフロン製パドルを
備えた金属製攪拌軸(316ステンレス鋼)、添加漏
斗、温度感知プローブを備えたサーモウェル、フリード
リックコンデンサーを有するクライゼンアダプターを装
備していた。フリードリックコンデンサーを、冷却装置
により約−10℃まで冷却された水性グリコールの液体
により冷却した。温度感知プローブを、反応中の温度分
布を調整するマイクロプロセッサに連結した。HMBM
AMおよびDMAPMAMの液体混合物を反応フラスコ
に移し、脱イオン水(708.0g)を用いて、不溶解
のHMBMAMの移行を完了した。反応混合物を、攪拌
および窒素散布によりシステムから酸素を除去しながら
1℃/分の割合で72℃まで加熱した。72℃で更に3
5分間液体散布して酸素の除去を完了した。窒素散布を
緩やかな流れに変え、アセトン中で溶解した開始剤(5
グラムのアセトン中2,2−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)2.4025g、0.009673
モル)を反応フラスコに充填した。反応混合物を、開始
剤の導入後72℃で2.5時間撹拌し、その後温度を、
72℃から90℃まで1℃/分の割合で上昇させ、液体
中の細かく分割した固体の混合物を、90℃で3時間保
持した。開始剤を導入した直後に、沈殿物が小さな顆粒
状物質として形成し始め、全モノマーの重合が終了する
まで続いた。温度分布が完了すると、小粒子(粒子直径
50から〜300ミクロン)のスラリーは、周囲温度ま
で冷却された。放置したところ、スラリーは、2つの
層、即ち上層のスラリおよび透明な水性の食塩水である
下層に分離した。底部の液体層をサイホンで吸引し、残
った固体微粒子を洗浄処理1回につき脱イオン水250
0グラムずつで10回洗浄した。第7回洗浄溶液は、硫
酸バリウム試験による硫酸イオンが陰性で、曇りなく透
明であった。第一のから第5までの洗浄溶液の曇りまた
は曇り度は減少しつつあったが、硫酸イオン試験では陽
性であった。洗浄回数6回目の溶液は、透明であった
が、硫酸イオンの痕跡を残した。洗浄回数7回目の溶液
は、透明で、硫酸イオンを含まなかった。乾燥ポリマー
の収量は332.7g、または理論値(開始剤画分の重
量および処理の間に取り除かれた試料の乾燥重量を含
む)の94.05%であった。
【0048】例4 例4の実験的手順は、100℃で3時間という時間‐温
度分布の第3段階を有さなかったことを除き、例2と同
様である。合成手順には、わずか2つ温度プラトー、即
ち1つ目の72℃で2.5時間、および2つ目の90℃
で3時間しかなかった。
【0049】例5〜23 例5から21の各封鎖剤は、下記の表1に記載する通
り、前記の例1から4に開示する方法の中の1つにより
作成したが、架橋モノマーの組成および/または相対量
については、表1に記載の通り変更した。下記の架橋モ
ノマーを用いた。ジビニルベンゼン(DVB)、N,
N′−メチレンビス(アクリルアミド)(MBAM)、
N,N′−メチレンビス−(メタクリルアミド)(ME
MAM)、N,N′−エチレンビス(アクリルアミド)
(EBAM)、N,N′−ヘキサンエチレンビス(メタ
クリルアミド)(HMBMAM)、N,N′−オクタメ
チレンビス(アクリルアミド)(OMBAM)および
N,N′−ドデカメチレンビス(アクリルアミド)(D
OMBAM)。DVBモノマーは、エチルビニルベンゼ
ン(EVB)を不純物として含有し、各DVB−架橋封
鎖剤におけるEVBのモル%は、表1のDVBのモル%
に続く括弧内に記載されている。
【表1】 表 1 例No. 方法 架橋 モル% (例No.) モノマ− 架橋モノマ− 5 2* DVB(EVB) 0.99(0.074) 6 2* DVB(EVB) 2.99(0.223) 7 2* DVB(EVB) 5.00(0.38) 8 3 MBMA 5.0 9 3 MBMA 10.1 10 2 MBMAM 0.94 11 2 MBMAM 2.03 12 3 MBMAM 2.03 13 2* EBAM 0.99 14 2 EBAM 1.99 16 1 HBMAM 0.88 17 1 HBMAM 1.77 18 1 HBMAM 2.65 19 2* HBMAM 3.47 20 3 HBMAM 4.39 21 1* HBMAM 4.40 22 2 OMBAM 5.0 23 2 DDMBAM 5.0 * 水相はラウリル硫酸ナトリウムを含まない
【0050】例24 水性溶液を調製した。塩化ナトリウム(300g)を、
50℃の脱イオン水1350gに溶解し、57.57g
の塩化ナトリウムを5.4gのセルロース系分散剤(ナ
トロゾルプラスHEC330型、アクアロン社製)と共
に乳鉢中で粉砕し、均質の混合物を形成した。粉砕した
混合物を次に塩溶液にゆっくりと加え、50℃で全固体
が溶解するまで攪拌した。水性混合物を、反応用容器に
移し、52℃で攪拌した。有機混合物を反応用容器に加
え、52℃での攪拌を20時間続け、球形粒子の形成を
得た。粒子は、塩およびほとんどのo−キシレンを除去
するため、脱イオン水で洗浄した。残ったキシレンを、
120℃で水蒸気清掃蒸留を用いて粒子からストリップ
した。
【0051】例25 ジビニルベンゼンと無水メタクリル酸とのコポリマーの
粒子を、下記に開示する手順により作った。セルロース
系分散剤(クルミナルCMMC−2000)0.889
gおよびラウリル硫酸ナトリウム0.059gを、脱イ
オン水591.644gに溶解し水性溶液を調製した。
0.691gの75%アルファ−クミルペルオキシネオ
デカノエートを無臭石油ベンジン(ルペルソル188M
75)に溶解したものと、1.037gのジ(4‐te
rt−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカルボネ−
ト(ペルカドックス16N)を32.997gの無水メ
タクリル酸、18.855gのジビニルベンゼン(純度
55%)および22.22gのイソオクタンの混合中に
溶解し、有機混合物を作った。水性溶液を、冷却器、攪
拌機および熱電対を装備した1リットルの丸底フラスコ
に充填した。有機混合物を水性溶液に加えた。有機混合
物と水性溶液を攪拌し、有機混合物を水性溶液中に分散
させた後、毎分0.5℃の割合で25℃から60℃まで
加熱した。次に、攪拌を継続しながら60℃に20時間
保持し、平均粒度175ミクロンを有する球形のコポリ
マー粒子を形成した。次に、ジメチルアミノプロピルア
ミンによりコポリマー粒子を官能化させた。ジメチルア
ミノプロピルアミン(43.833g)は、脱イオン水
約500gに溶解した。湿ったコポリマー粒子(乾燥重
量39.03g)を、水性溶液に加えた。温度を22℃
から50℃まで毎分1℃の割合で上昇させながら混合物
を撹拌し、50℃に5時間保持した。混合物を放冷し、
粒子を液体から分離し、メタノール/水(50/50)
溶液で洗浄した。
【0052】例26 上記の例25に開示した方法により作ったジビニルベン
ゼン−架橋ポリ(無水メタクリル酸)粒子を、トリエチ
レンテトラアミン(TETA)で粒子を処理することに
より官能化した。TETA(292.48g)を約30
0gの脱イオン水に溶解した。次にジビニルベンゼン‐
架橋ポリ(無水メタクリル酸)の粒子(120g)を、
40℃の水性溶液に加えた。混合物を、温度を40℃か
ら95℃まで毎分1℃の割合で上昇させながら攪拌し、
95℃で5時間保持し、TETA−官能化粒子を生成さ
せた。混合物を放冷し、粒子を順次水、次いでメタノー
ルで洗浄し、粒子の残留アミンを濯いだ。このようにし
て形成した粒子は、平均粒度145ミクロンを示した。
【0053】例27 前記の代表的な封鎖剤のいくつかについての元素分析
を、下記の表2に示す。
【表2】 表 2 例No. 炭素% 水素% 窒素% 酸素% 1 60.835 10.610 15.555 12.820 7 60.190 10.550 14.900 13.515 8 57.530 10.420 15.095 15.040 12 58.740 10.480 15.445 14.890 17 61.63 10.595 15.885 12.035 18 61.055 10.565 14.385 12.800 19 58.710 10.600 14.795 15.620 21 62.890 10.645 15.985 11.685 25 61.6 8.61 5.45 24.34 前記の代表的封鎖剤のいくつかにおける水抽出できる線
状ポリマー残基の量は、ゲル浸透クロマトグラフィによ
る架橋ポリマー粒子の水性抽出物を分析することにより
測定した。水性抽出物は、0.1モルのNa2 SO4
1%酢酸および5ppmのバイオサイド(Kathon
866)の水性溶液中の架橋ポリマーの混合物を室温で
1時間振盪し、混合物を0.45μmの膜フィルター
(ミリポア)により濾過して調製した。混合物は、約5
0mg(乾燥重量)の架橋粒子/1ml水性溶液を含有
した。濾液は、ゲル浸透クロマトグラフィにより、4c
m×6mmのIDガードカラム(PWXLプロゲル、T
SKガードカラム、サペルコ社製)により、30cm×
7.8mmのIDカラム(G3000PWXL、プロゲ
ルTSKカラム、サペルコ社製)、変化容積自動サンプ
ラー(スペクトラフィジスAS 300)を有するポン
プ(ウォーターズ501)、および屈折率検知器(パー
キンエルマーLC30)を用いて分析した。前述の水性
抽出物を移動相として用い、系は50μlループ注射を
用いて操作し、カラム温度は30℃および分析時間は2
3分であった。応答ピークを4.75分から9.2分ま
で積分し、試料抽出物中の線状ポリマーの量は、既知の
濃度の水性ポリ(ジメチルアミノプロピルメタクリルア
ミド)溶液で得た結果との比較により測定した。架橋粒
子の試料中に含まれる線状ポリマーの比率は、方程式
(1)によって計算した。 線状ポリマーの重量%=[抽出物中の線状ポリマー(m
g/ml)][抽出物中の移動相(ml)][100]
/[抽出された架橋粒子の乾燥重量(mg)](1) 線状ポリマーをピーク保持時間についてポリ(ジメチル
アミノプロピルメタクリルアミド)標準品と比較したと
ころでも、含まれる線状ポリマーのMWが約50,00
0未満であることが分かった。前記の代表的な封鎖剤の
いくつかの水分保持容量は、次のようにして決定した。 a)一定量の封鎖剤を脱イオン水に少なくとも30分間
液浸することにより水和し、 b)ブッフナー漏斗に中程度の細孔度の濾紙を用い、7
00mmHgの真空下で5分間、水和した量の封鎖剤を
濾過し、脱水し、 c)脱水した封鎖剤の試料3から5グラムをほぼ0.0
01グラムまで秤量し、 d)試料を100℃から110℃の温度で少なくとも1
6時間乾燥し、 e)乾燥した封鎖剤の試料の重量を、ほぼ0.001グ
ラムまで秤量し、 f)封鎖剤の水分保持容量を方程式(2)により計算す
る。 方程式(2) 水分保持容量(%)=(脱水試料重量−乾燥試料重量)
/(脱水試料重量)(2) 前記の代表的な封鎖剤のいくつかについての、方程式1
で計算された脱水した水和封鎖剤の重量の百分率(%)
で表した水分保持容量、封鎖剤1グラム当たりのミリ当
量(meq/g)で表されるアニオン交換容量、および
方程式2で計算される抽出された封鎖剤微粒子の重量百
分率(%)で表される水抽出できるポリマーの量を、下
記の表3に記載する。
【表3】 表 3 例No. 水分保持能力 陰イオン交換能力 抽出可能 (%) (%) ポリマ−(重量%) 1 84.26 5.44 0.4520 2 87.76 5.64 0.3550 3 70.10 5.59 0.367 4 96.16 5.93 0.9212 5 − − 0.6624 6 72.20 5.55 − 7 77.39 5.37 0.3886 8 76.49 5.54 0.1857 9 − − − 10 91.52 5.62 2.0408 11 72.69 5.73 1.0850 12 76.74 5.38 0.0981 13 94.29 − 0.9296 14 90.70 − 0.6678 15 81.05 5.67 0.2058 16 91.46 5.51 0.5825 17 84.72 5.63 1.3389 18 82.98 5.38 0.6958 19 − 5.80 1.35 20 70.70 5.44 0.3192 21 72.12 − − 25 24.07 − −
【0054】例28 本発明の架橋コポリマーである胆汁酸封鎖剤の効果をビ
ーグル犬において評価した。体重9から11kgのビー
グル犬に、半合成、低コレステロールの食餌を1日に一
定量(200から300グラム/イヌ/日)を与え、そ
れぞれのイヌの体重を安定させた。半合成の食餌は、ビ
タミン不含カゼイン32.01%、右旋性ブドウ糖4
3.14%、ラード12.42%、タラ肝油2.39
%、リン酸カルシウム2.72%、cella小麦粉
4.92%、およびhegstedビタミンミックスN
o.14 2.39%を含んでいた。ベースライン血漿
コレステロール濃度は、6ケ月間胆汁酸封鎖剤なしで半
合成の食餌を供給することにより、各イヌについて評価
し、血漿コレステロールの測定は1週間に2回行った。
ベースライン血清コレステロール濃度が確立された後、
コレスチラミン胆汁酸封鎖剤を、食餌に混合し(投与量
3、6および12グラム/イヌ/日)、血漿コレステロ
ール濃度を1週間に2回ずつ4週間にわたり測定し、各
イヌにおけるコレスチラミン投与量および血清コレステ
ロール濃度の関係を特性決定した。用量/応答における
関係を導き出した後、イヌには本発明のコポリマーがコ
レスチラミンに代わって食餌中に投与量3g/イヌ/日
または6g/イヌ/日で投与されるまで、コレスチラミ
ン12g/イヌ/日の養生法を保持した。イヌに本発明
のコポリマーを供給し、イヌの血漿コレステロール濃度
を4週間毎日測定した。胆汁酸封鎖剤を供給されたイヌ
の血清コレステロール濃度は、ベースライン濃度より低
濃度に安定している。本発明の架橋コポリマーの胆汁酸
封鎖剤およびコレスチラミン12g/日投与のコントロ
ール群の相対的効力については、方程式(3)に従い効
力因子(EF)を計算することにより定量化した。
【数1】 EF=(N−B/N−A)(12/X) (3) 式中、EF=効力因子 N=胆汁酸封鎖剤なしの半合成の食餌での、コレステロ
ールのミリグラム数/血清のデシリットル数(mg/d
l)で表わした血清コレステロール濃度、 A=血清コレステロール濃度(mg/d1)または12
gのコレスチラミン/日を含む半合成の食餌、 X=(本発明の胆汁酸封鎖剤としての、本発明の胆汁酸
封鎖剤の投与グラム量/日)、血清中、合成食餌、 B=本発明の架橋ポリマーの胆汁酸封鎖剤Xgを含む半
合成の食餌における血清コレステロール濃度(mg/d
l)。 例1から26の封鎖剤および比較例C1のポリ−(ジメ
チルアミノプロピルメタクリルアミド)(平均分子量が
261,200であり、重量平均分子量が588,40
0であり、分子量モードが477,000)を、それぞ
れ前記の方法に基き、ビーグル犬で試験した。結果は、
試験を行った封鎖剤のそれぞれについて方程式3にした
がって計算したEF、および投与量に応じて1日当たり
のイヌ1匹についての封鎖剤グラム数(g/イヌ/日)
として表わした投与量、および薬を投与するイヌを同定
する番号(イヌNo.)として下記の表4に示す。
【表4】
【0055】例29 脱イオン水に封鎖剤粒子を懸濁したものを調製した。そ
の懸濁液を連続希釈し、血清不含培養液にした。実験し
た中で最も濃厚な懸濁液は、1ミリリットル懸濁液当た
り1000マイクログラム封鎖剤(μg/ml)であっ
た。指数的に増大したチャイニーズハムスターの卵巣
(CH0)細胞培養物を、封鎖剤希釈溶液で3時間処理
した。処理時間全般にわたり、細胞上の懸濁液を均質に
維持するため、処理中の培養物をロッカ−プラットホ−
ム上で静かに揺らした。陰性コントロールとしてCHO
細胞培養を血清不含培養培地により処理し、また溶剤コ
ントロールとしてCHO細胞培養を血清不含培養培地に
おいて1%の脱イオン水で処理した。処理は、ダルベッ
コのリン酸塩緩衝食塩水を用いて培養を2度洗浄するこ
とにより終了し、細胞を0、5、または21時間、即ち
処理の開始から3、8または24時間、10%ウシ胎児
血清を含有するマッコイの5A培地において回復させて
おいた。細胞を、トリプシン‐EDTAによって処理
し,培養フラスコから細胞単層をこすりとることにより
3時間目または24時間目に収穫した。収穫した細胞
を、細胞数における相対的減少を測定するため、Cou
lter計数管によって計数した。選出した投薬量にお
いて、Coulter計数管によって死んだ細胞もいく
つか計数されている可能性があるため、血球計を使用す
るトリパンブルー非染色細胞の計数を行い、細胞の生存
能力を検討した。8時間目に細胞数計数は行わなかった
が、毒性に関する徴候について培養単層を倒立顕微鏡で
検査した。例4、15、20および比較例C1(例28
に記載)の封鎖剤について、それぞれ上記の手順で細胞
毒性の検査をした。細胞毒性検査の結果は、検査された
各封鎖剤についてμg/mlで単位のED 50値で下記の
表5に示す。表5中、ED50値は検査した細胞培養にお
ける50%の細胞を抹殺するのに有効な各封鎖剤の投薬
量を示す。
【表5】表 5 例No. ED50(μg/ml) 4 700 15 >1000 20 500 C1 10.0
【0056】例30 本発明の化合物の経口組成物の具体的態様として、例1
からの化合物1gを十分に細かく分割したラクトースと
配合し,適度な大きさの堅質ゼラチンカプセルに充填し
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】架橋したポリマーマトリックスおよびマトリッ
クスを支えるポリマー分鎖部の図解表現。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラリー ウエイン ステフィアー アメリカ合衆国ニュージャージー州チェリ ー ヒル,ファウンテン コート 4 (72)発明者 エリック クライド ピーターズ アメリカ合衆国ペンシルバニア州ランズデ ール,リャン パス 7

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胆汁酸封鎖剤であって、 長く伸びたマトリックス要素およびこの長く伸びたマト
    リックス要素と架橋した有効量の架橋マトリックス要素
    とから成り、前記の封鎖剤を水に不溶解性の状態にした
    ものから成る架橋ポリマ−マトリックスと、 長く伸びたマトリックス要素に結合した分岐要素であっ
    て、前記の長く伸びたマトリックス要素と結合した分岐
    要素とが反復単位のポリマ−鎖により形成されており、
    前記の鎖が構造式 【化1】 (式中、R1 はH,(C1 〜C8 )アルキルであり、A
    は 【化2】 または 【化3】 であり、R2 は 【化4】 または 【化5】 であり、R3 ,R4 ,R5 ,R6 ,R7 ,R8 およびR
    9 は、それぞれ独立にHおよび(C1 〜C8 )アルキル
    から構成される群から選択され、 aは1から20までの整数であり、 bは1から10までの整数であり、 dは1から10までの整数であり、 eは1から5までの整数である)を有する単位を含むも
    のである分岐要素、とから成り前記の架橋マトリックス
    要素が、構造式 【化6】 または 【化7】 (式中、Dは 【化8】 または 【化9】 であり、 Eは―O―または 【化10】 であり、 Fは、フェニレン、(C1 〜C4 )アルキルフェニレン
    またはベンゼントリイルであり、 R10、R11、R12およびR14のそれぞれの基は、Hおよ
    び(C1 〜C8 )アルキルから成る群から独立に選択さ
    れ、また、 fは、Fがフェニレンまたは(C1 〜C4 )アルキルフ
    ェニレンであるときには2であり、fは、Fがベンゼン
    トリイルならば3であり、 gは、1から20までの整数であり、 hは、1から10までの整数であり、 iは、1から10までの整数であり、また、 jは、1から5までの整数である)を有する架橋マトリ
    ックス要素から成ることを特徴とする胆汁酸封鎖剤、お
    よびそれらの製薬上許容できる塩であり、 水抽出可能なポリマー1.0重量%未満を含む封鎖剤。
  2. 【請求項2】 R1 はHまたはメチルであり、Aは 【化11】 であり、R2 は 【化12】 であり、 R4 はHであり、 R7 およびR8 はそれぞれメチルであり、 aは2から6までの整数であり、 架橋要素が、構造式 【化13】 (式中、Dは 【化14】 であり、Eは 【化15】 であり、 R10は、Hまたはメチルであり、 R11およびR14はそれぞれHであり、 gは、1から12までの整数である)を有する、請求項
    1に記載の封鎖剤。
  3. 【請求項3】 aが3であり、gが6である、請求項2
    に記載の封鎖剤。
  4. 【請求項4】 架橋要素が、構造式 【化16】 (式中、Fはフェニレンであり、fは、2である)を有
    する、請求項1に記載の封鎖剤。
  5. 【請求項5】 架橋ポリマ−マトリックス粒状形態のも
    のである、請求項1に記載の封鎖剤。
  6. 【請求項6】 封鎖剤の平均粒径が約10ミクロンから
    約400ミクロンである、請求項1に記載の封鎖剤。
  7. 【請求項7】 封鎖剤のアニオン交換容量が約5ミリ当
    量/gから約6ミリ当量/gである、請求項1に記載の
    封鎖剤。
  8. 【請求項8】 封鎖剤の水分保持容量が完全に水和した
    封鎖剤の約70重量パ−セントから約97重量パ−セン
    トである、請求項1に記載の封鎖剤。
  9. 【請求項9】 胆汁酸封鎖剤であって、 構造式 【化17】 (式中、R2 は、 【化18】 または 【化19】 であり、 R1 、R3 ,R7 、R8 およびR9 は、それぞれ独立に
    Hまたは(C1 〜C8)アルキルであり、aは1から2
    0までの整数である)を有する第一のモノマーと、 構造式 【化20】 または 【化21】 (式中、Dは 【化22】 または 【化23】 であり、 Eは―O―または 【化24】 であり、 Fは、フェニレン、(C1 〜C4 )アルキルフェニレン
    またはベンゼントリイルであり、 R10、R11、R12およびR14は、それぞれ独立にHおよ
    び(C1 〜C8 )アルキルから成る群から選択され、ま
    たfは、Fがフェニレンまたは(C1 〜C4 )アルキル
    フェニレンであるならば2であり、且つfは、Fがベン
    ゼントリイルであるならば3であり、 gは、1から20までの整数であり、 hは、1から10までの整数であり、 iは、lから10までの整数であり、また、 jは、1から5まで整数である。)を有する第二のモノ
    マーとの混合物の架橋した重合生成物を含んで成る胆汁
    酸封鎖剤、およびそれらの製薬上許容できる塩であり、 水抽出可能なポリマー1.0重量%未満を含む封鎖剤。
  10. 【請求項10】 第一のモノマ−がジ(C1 〜C8 )ア
    ルキルアミノ(C1〜C20)アルキルアクリルアミド、
    またはジ(C1 〜C8 )アルキルアミノ(C1 〜C20
    アルキルメタクリルアミドから成る、請求項9に記載の
    封鎖剤。
  11. 【請求項11】 第一のモノマーが、ジメチルアミノエ
    チルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリル
    アミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメ
    チルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノ
    ブチルアクリルアミド、ジメチルアミノブチルメタクリ
    ルアミド、ジメチルアミノペンチルアクリルアミド、ジ
    メチルアミノペンチルメタクリルアミド、ジメチルアミ
    ノヘキシルアクリルアミド、ジメチルアミノヘキシルメ
    タクリルアミド、およびそれらの混合物から成る群から
    選択される、請求項10に記載の封鎖剤。
  12. 【請求項12】 第一のモノマーが、ジメチルアミノプ
    ロピルメタクリルアミドである、請求項11に記載の封
    鎖剤。
  13. 【請求項13】 第二のモノマーが、(C1 〜C20)ア
    ルキレンビス(アクリルアミド)、または(C1
    20)アルキレンビス(メタクリルアミド)から成る、
    請求項9に記載の封鎖剤。
  14. 【請求項14】 第二のモノマーが(C1 〜C12)アル
    キレンビス(アクリルアミド)、または(C1 〜C12
    アルキレンビス(メタクリルアミド)から成る、請求項
    13に記載の封鎖剤。
  15. 【請求項15】 第二のモノマ−がN,N′−プロピレ
    ンビス(アクリルアミド)、N,N′−ブチレンビス
    (アクリルアミド)、N,N′‐ペンタメチレンビス
    (アクリルアミド)、N,N′−ヘキサメチレンビス
    (アクリルアミド)、N,N′−ヘプタメチレンビス
    (アクリルアミド)、N,N′‐オクタメチレンビス
    (アクリルアミド)、N,N′−デカメチレンビス(ア
    クリルアミド)、N,N′−ドデカメチレンビス(アク
    リルアミド)、N,N′−プロピレンビス(メタクリル
    アミド)、N,N′−ブチレンビス(メタクリルアミ
    ド)、N,N′−ぺンタメチレンビス(メタクリルアミ
    ド)、N,N′−ヘキサメチレンビス(メタクリルアミ
    ド)、N,N′−ヘプタメチレンビス(メタクリルアミ
    ド)、N,N′−オクタメチレンビス(メタクリルアミ
    ド)、N,N′−デカメチレンビス(メタクリルアミ
    ド)、N,N′−ドデカメチレンビス(メタクリルアミ
    ド)、およびそれらの混合物から成る群から選択され
    る、請求項14に記載の封鎖剤。
  16. 【請求項16】 第二のモノマ−がN,N′−ヘキサメ
    チレンビス(メタクリルアミド)である、請求項15に
    記載の封鎖剤。
  17. 【請求項17】 第二のモノマ−がジビニルベンゼンか
    ら成る、請求項9に記載の封鎖剤。
  18. 【請求項18】 封鎖剤が第一のモノマ−と約0.5モ
    ルパ−セントから約20モルパ−セントの第二のモノマ
    −との混合物の重合生成物である、請求項9に記載の封
    鎖剤。
  19. 【請求項19】 封鎖剤が第一のモノマ−と約2モルパ
    −セントから約8モルパ−セントの第二のモノマ−との
    混合物の重合生成物である、請求項9に記載の封鎖剤。
  20. 【請求項20】 封鎖剤が94モルパ−セントを上回る
    量のジメチルアミノ(C2 〜C6 )メタクリルアミドと
    0.5以上で6モルパ−セント未満の(C3〜C12)ア
    ルキレンビス(メタクリルアミド)との混合物の重合生
    成物である、請求項9に記載の封鎖剤。
  21. 【請求項21】 封鎖剤が約95.6モルパ−セントの
    ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドと約4.4モ
    ルパ−セントのN,N′−ヘキサメチレンビス(メタク
    リルアミド)との混合物の重合生成物である、請求項2
    0に記載の封鎖剤。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載の封鎖剤の治療上有効
    量と製薬上許容できる担体を含んで成る、製薬組成物。
  23. 【請求項23】 コレステロ−ル生合成を抑制する物質
    の治療上有効量を更に含む、請求項22に記載の組成
    物。
  24. 【請求項24】 コレステロ−ル合成を抑制する物質が
    HMG−CoAレダクターゼ阻害物質である、請求項2
    3に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 請求項9に記載の封鎖剤の治療上有効
    量と製薬上許容できる担体を含んで成る、製薬組成物。
  26. 【請求項26】 コレステロ−ル生合成を抑制する物質
    の治療上有効量を更に含む、請求項25に記載の組成
    物。
  27. 【請求項27】 コレステロ−ル合成を抑制する物質が
    HMG−CoAレダクターゼ阻害物質である、請求項2
    6に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 請求項1に記載の胆汁酸封鎖剤の治療
    上有効量を哺乳動物へ経口投与することを特徴とする、
    哺乳動物の血漿コレステロ−ルを低下させる方法。
  29. 【請求項29】 投与量が哺乳動物の体重1キログラム
    につき1日当たり約2ミリグラムから約125ミリグラ
    ムまでの間である、請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 哺乳動物によるコレステロ−ル生合成
    を抑制する物質の治療上有効量を、哺乳動物へ投与する
    ことを更に含む、請求項28に記載の方法。
  31. 【請求項31】 コレステロ−ル合成を抑制する物質が
    HMG−CoAレダクターゼ阻害物質である、請求項3
    0に記載の方法
  32. 【請求項32】 請求項9に記載の胆汁酸封鎖剤の治療
    上有効量を哺乳動物へ経口投与することを特徴とする、
    哺乳動物の血漿コレステロ−ルを低下させる方法。
  33. 【請求項33】 投与量が哺乳動物の体重1キログラム
    につき1日当たり約2ミリグラムから約125ミリグラ
    ムまでの間である、請求項32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 哺乳動物によるコレステロ−ル生合成
    を抑制する物質の治療上有効量を、哺乳動物へ投与する
    ことを更に含む、請求項32に記載の方法。
  35. 【請求項35】 コレステロ−ル合成を抑制する物質が
    HMG−CoAレダクターゼ阻害物質である、請求項3
    4に記載の組成物。
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