JPH0619152B2 - 横型水中モータポンプによる堤防横過揚水装置 - Google Patents

横型水中モータポンプによる堤防横過揚水装置

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JPH0619152B2
JPH0619152B2 JP32198489A JP32198489A JPH0619152B2 JP H0619152 B2 JPH0619152 B2 JP H0619152B2 JP 32198489 A JP32198489 A JP 32198489A JP 32198489 A JP32198489 A JP 32198489A JP H0619152 B2 JPH0619152 B2 JP H0619152B2
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JP
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pump
water
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vacuum
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伸五 横田
隆義 稲垣
靖彦 横山
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YAMASAN KK
YOKOTA GIKEN KK
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YAMASAN KK
YOKOTA GIKEN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、堤防に沿う山越配管によりポンプ揚水に際
し、水源に近い堤体地上部の配管ダクトに横型水中モー
タポンプを設置し、別に堤内に配置した真空ポンプ及び
補水槽,真空排水タンク等の呼び水機器からの抽気ライ
ンによりポンプ揚水の確立を強化して取水することを目
的とする堤防横過揚水装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の取水方法は、河川の取水口から地下を樋管により
堤防内の取水井に導水してポンプアップする方式,又は
河床下にポンプ井を設け水中ポンプを設置して揚水管に
より堤防定規断面外を横過して堤内のポンプ取水井へ送
水するもの等が行われている。いずれの方式も現在の構
造物規定により樋管が長大になり、又ポンプ取水井も護
岸から5m外して河床以下の深さに構築するので保守管
理上及び工費上問題が多い。
この外の取水方法には深い河川内に取水井とポンプ井と
を兼ねて上屋を設け、堤防から水管橋を桁渡して管理を
容易にして取水塔方式と言われるものもあるが、築造に
当り充分な根入を必要として樋管方式よりも割高となる
ものである。なお水中モータポンプは電動機の形式によ
り水封式,油封式あるいは乾式等あるが一般的には乾式
が多い。
これらは定期的に吊上げて各種の点検を行う必要があ
り、陸上ポンプに比べて耐久力は2分の1程度である。
近来河川管理者は治水上、樋管方式はできるだけ押えた
い意向もあり又建設費の面からも取水扉門,管理橋,樋
管及び取水井等の構築など多大の出費となるため、構造
法規に抵触しない範囲で堤防を掘割しない揚水装置が求
められている状況である。
(発明が解決しようとする課題) 河川から取水し揚水する際、河川管理施設構造令では、
堤防の定規断面外に配管ダクトを設けて配管を横過する
ことができるのは、水量0.5m /sec管径500mm未満
であれば容認される。
また大規模河川においては一般に堤外には小段又は高水
敷が設けられる。これは堤防高に比較して低く、通常は
水没せず洪水時にのみ冠水する場所である。取水口から
堤防定規断面外に配管ダクトを横過し、小段,高水敷の
箇所に横型水中モータポンプを設置する。設置箇所は地
上であっても洪水時には水没するため水中ポンプが要求
される。次に取水口から水中ポンプまでは吸上げを要
し、呼び水装置を使い管内の空気を排除し満水して起動
する必要がある。水中ポンプの吐出側は通常のポンプと
同様に羽根車の選定により吐出揚程を決定できる。大規
模河川堤防では堤内が低い場合が多く、堤防の横過は山
越え配管形状となり、山越部分は密閉管路としサイホン
を形成せしめ省力化を図ることが肝要である。
(課題を解決するための手段) 上記の数々の課題を解決するために本発明の堤防横過揚
水装置は、水源に近い地上部の配管ダクトに横型水中モ
ータポンプを設置し、この電動機は全通路冷却方式とす
るか水封式とし、ポンプの軸封はダブルメカニカルシー
ルを採用し油浴式とする。
又堤地内の低い箇所に排水用水中モータポンプ,水位検
知センサを具備した真空排水タンクと真空ポンプ及び補
水槽等より成る呼び水機器を設置するか、あるいは気水
分離装置を内蔵した抽気ポンプと補水槽とによるユニッ
ト化した連続抽気装置を設置し、さらに呼び水用の抽気
ラインを上記横型水中モータポンプ羽根車の中心部に通
ずる吸込側に接続し、なお水中ポンプ及び真空ポンプの
連動自動化のため送水管路にフローリレー及び無送水検
知器付き逆止弁を装設する。又山越配管の頂点部には空
気連れ出し用の搭載管を載置して成るものである。
(作用) 以下本発明の作用について図面を参照して説明すると、
河川の計画河床(1)に表流水の取水口(2)を水面下
に開口する。堤防は定規断面外に配管ダクト(3)を構
築し、揚水管(4)を施設横過させ小段の高水敷(5)
の水源側に近付けて横型水中モータポンプ(6)を揚水
管(4)の途中に設置し、防振ゴムマット(7),可撓
性エキスパンション接手(8)をもって接合し据付け
る。堤地内の堤防頂部より低い地盤に吐出槽(9)を設
ける。水源から吐出槽(9)までの揚水管(4)は山形
形状をなし密閉管路でサイフォンを形成させる。
管頂の曲管部側壁に空洞を有する搭載管(10)を載置
し、流水中の気泡を下り配管に連れ込み吐出槽(9)へ
放出する。堤内には操作室(11)を設け、真空ポンプ
(12)及び補水槽(13),真空排水タンク(1
5),排水用水中モータポンプ(18)を設置する。真
空ポンプ(12)の抽気ライン(20)は水中モータポ
ンプ(6)の吸込側上部抽気ポート(16)に接続し、
この抽気ライン(20)には電動ボール弁(17)又は
逆止弁を設け停止時の逆流を防ぐものとする。真空排水
タンク(15)を使用する場合、小形の排水用水中モー
タポンプ(18)をこのタンク内に設け水位探知センサ
(19)によってタンク(15)内に溜った水の自動排
水を行い、真空ポンプ(12)に水が渉ることを防止し
水中モータポンプ(6)と真空ポンプ(12)の同時運
転を可能とする。なお揚水装置の自動化は揚水管(4)
に無送水検知器(21)を取付け、真空ポンプ(12)
を起動、又は停止し水中モータポンプと同時並列運転を
可能とする。また抽気ライン(20)の電動ボール弁
(17)は真空ポンプ(12)と連動させ完全な自動化
が達成できる。
(実施例) 以下各図面を参照して実施例を説明すると、本装置は堤
防上に設置するためポンプの回転振動並びに揚水の脈動
に起因する振動を最小限に押えることを目的に、配管ダ
クト内での据付は防振架台又はゴムマット(7)を使用
し、揚水管(4)の接続は吸込側,吐出側の両端ともに
可撓性のエキスパンション接手(8)をもって堤体に振
動を与えない万全の処理を行う。第1図は堤防横過揚水
装置で堤内操作室(11)に真空排水タンク(15)を
使用した断面図である。第2図は補機フロー図で横型水
中モータポンプ(6)の抽気ポート(16)より抽気ラ
イン(20)を真空排水タンク(15)に接続し、気水
混合体で来た水は排水用水中ポンプ(18)で排出し、
空気のみを真空ポンプ(12)で排除する。又第3図は
堤内操作室(11)に真空排水タンク(15)の設置を
省略し、気水分離装置内蔵の抽気ポンプ(14)により
気水混合体を直接吸引して気水分離を行い横型水中モー
タポンプ(6)と抽気ポンプ(14)との同時運転を可
能とするものである。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように構成されているので、以下
記述のような効果を奏するものである。
堤防や定規断面外を横過する揚水管による取水方式のた
め、堤防の掘割りや取水扉門工、樋管工及び取水井等の
構築が節減され、また治水上、水制に支障がなく堤防破
壊の要因とならないため定規断面外を横過する揚水が推
奨される。
大規模河川の場合は計画河床から堤内地盤までの高さが
6.0mを超える場合、横軸渦巻ポンプの据付け面を地
盤より下げて設ける必要がある。
ポンプ室を取水井に近づけても吸込揚程が高くなり自動
化のため、呼び水の補機は同様に必要としていた。維持
管理面では取水扉門の操作、河面に設置するスクリーン
のゴミ除去、樋管の上砂除去等の労力を要していた。
一方、旧来の河床にポンプ井を構築して水中モータポン
プを設置する取水方法は、電源供給や定期的な保守管理
面で取外し、取付けに際して仮締切り等を要し実用上問
題があった。これに対し本装置ではポンプ井等の収納構
築物を要せず、横形水中モータポンプを小型化してパイ
プライン化しており、高水敷の配管ダクト内に収納し、
通常の陸上ポンプと同様に保守管理は地上作業となり、
又常時水没のものに比較して耐久性も向上できる。さら
に機能的には水源に近づけて設置し、呼び水操作も少な
い真空度で揚水が可能となる。
また水中モータポンプと抽気ポンプが同時並列運転が可
能のため、渇水期において取水口から空気巻き込みによ
る鳴水取水が生じて羽根車中心部より抽気することによ
り、空気閉塞を起すことなく揚水が確立され自動化が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は堤内操作室に
真空排水タンクを設置した装置の断面図、第2図は第1
図の補機フロー詳細図、第3図は真空排水タンクを省略
し、気水分離装置を内蔵した抽気ポンプと補水槽による
特許請求の範囲第3項の装置の断面図,第4図は第3図
の補機フロー詳細図、第5図は連続抽気式横型水中モー
タポンプの断面図である。なお図中(D)は排出ドレン
である。 1……計画河床、2……取水口 3……配管ダクト、4……揚水管 5……高水敷、6……横型モータポンプ 7……防振ゴムマット 8……エキスパンション接手 9……吐出槽、10……搭載管 11……操作室、12……真空ポンプ 13……補水槽、14……抽気ポンプ 15……真空排水タンク 16……抽気ポート、17……電動ボール弁 18……排水用水中モータポンプ 19……水位検知センサ 20……抽気ライン 21……無送水検知器付逆止弁 D……ドレン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】河川またはダムあるいは堪水水域からのポ
    ンプ取水に際し、水源に近い地上部配管ダクトに横型水
    中モータポンプを設置し、堤内又は冠水のおそれのない
    箇所に真空ポンプ,補水槽及び真空排水タンク等の呼び
    水機器を配置し、さらに呼び水用抽気ラインを前記横型
    水中モータポンプの吸込み側に接続して成る横型水中モ
    ータポンプによる堤防横過揚水装置。
  2. 【請求項2】横型水中モータポンプと真空ポンプとを連
    動並列運転するに当り、抽気を完璧に行うためポンプ羽
    根車中心部の抽気口より空気の排除を行なう第1項記載
    の揚水装置。
  3. 【請求項3】抽気ラインから真空ポンプへの気水分離方
    法において、真空排水タンクを省略し気水分離装置を内
    蔵した抽気ポンプと補水槽とによりユニット化した連続
    抽気装置を設けて成る第1項記載の揚水装置。
JP32198489A 1989-12-11 1989-12-11 横型水中モータポンプによる堤防横過揚水装置 Expired - Lifetime JPH0619152B2 (ja)

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