JPH06191111A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06191111A
JPH06191111A JP34383492A JP34383492A JPH06191111A JP H06191111 A JPH06191111 A JP H06191111A JP 34383492 A JP34383492 A JP 34383492A JP 34383492 A JP34383492 A JP 34383492A JP H06191111 A JPH06191111 A JP H06191111A
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ink
head
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JP34383492A
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Shinji Kanemitsu
伸二 金光
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の記録ヘッドを搭載したキャリッジを記
録紙に対し走査させる記録を行う装置において、使用環
境条件等の変動に起因した走査速度の変動による記録ド
ットずれの発生を抑制する。 【構成】 キャリッジ102にフォトセンサ112を、
記録領域の両側に間隔Aをもって被検知部材110,1
11を設け、フォトセンサの出力を基にキャリッジ10
2の距離Aの移動時間を検出する。これに基づいて走査
速度を認識し、各ヘッド101A〜101Dの適宜の記
録タイミングを進めることにより、走査速度の変動によ
る各ヘッド間の記録ドットずれが生じないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の記録手段と記録
媒体とを相対的に移動させて記録を行う記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の記録装置、例えば色調を異
にするインク等の記録剤に対応して設けた複数の記録手
段をキャリッジに搭載し、これを記録紙,OHPフィル
ム,布等の記録媒体(以下、記録紙ともいう)に対して
所定方向に走査(スキャン)して色重ね記録を行う記録
装置として、スキャン方向の色ずれの調整を、記録装置
の組立時や調整時にテストパターンを記録させ、各色ド
ットの重なり具合いを見て、基準となる記録手段に対す
る他の記録手段の設定位置と微調整して固定するように
したものがある。また他の方法としては、記録手段は所
定の位置に固定しておき、色ずれの程度に応じて、基準
となる記録手段からの他の記録手段の記録タイミングを
電気信号をずらすことによって調整するようにしたもの
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、組立時もしくは調整時には各記録手段による
ドットずれが完全に調整されていたとしても、実際に使
用される記録装置の環境、特に温度が異なった場合な
ど、上述の相対移動を行わせる手段、例えばキャリッジ
の駆動用のプーリが膨張・収縮を起こし、相対移動速度
が変化してドットずれが生じることがあった。
【0004】図1を用いてこれを説明する。図示の装置
では、キャリッジ102には記録手段として4色(例え
ばイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック)の各色
のインクに対応したインクジェットヘッド101A、1
01B、101Cおよび101Dが搭載されていて、案
内レール107に沿って、キャリッジ102の駆動用モ
ータ103の駆動力の伝達を受けて図中左右方向に往復
運動し、記録紙108に記録を行う。駆動用モータ10
3の駆動力は、モータプーリ104とアイドラプーリ1
05との間に掛け渡され、キャリッジ102の固定部1
02aで固定されたワイヤ109を介して伝達される。
【0005】ここで、インクジェットヘッド101A〜
101DはピッチLで等間隔にキャリッジ102上に設
置され、キャリッジ102が速度Vで駆動され、キャリ
ッジ102が図中右方向に移動する際に記録が行われる
とすれば、基準となるインクジェットヘッド101Aが
記録紙108上のある点に記録動作を行った後にインク
ジェットヘッド101Bが同じ点に記録動作を行うため
には、インクジェットヘッド101Aが記録動作を行っ
た時点からΔT2 =L/V後に記録動作を行わせれば良
いことになる。同様に、インクジェットヘッド101C
および101Dについては、それぞれ、ΔT2 =2L/
VおよびΔT3 =3L/V後に記録動作を行わせれば良
い。例えばV=300mm/sec、L=30mmなら
ばΔT1=0.1sec、ΔT2 =0.2sec、ΔT3
=0.3secとなる。また駆動モータ103の回転
数が300rpmなら、モータプーリ104の径は約1
8mm(ワイヤ径φ1mmの時)となる。しかし実際に
はVやLが部品公差などにより設定値より多少ずれを生
じているため、記録装置の組立,調整時に記録タイミン
グの調整量、ΔT1 〜ΔT3 をさらに電気的に調整し、
記録ドットのずれを補正するようにしている。
【0006】しかしながら、組立,調整時に記録ドット
の重なりずれを補正した記録装置であっても、使用時の
環境が調整時と異なった場合にモータプーリ104の膨
張、収縮が発生してしまうことがある。例えば、上記デ
ィメンジョンを有する記録装置において、28℃で調整
が行われ、13℃で使用されたとき、つまり15℃の温
度差が発生した場合について説明する。モータプーリ材
質としてポリアセタール樹脂を使用している場合、その
線膨張係数が8〜11×10-5程度であることから仮に
これを10×10-5とすると、この場合プーリ径の収縮
量は27μmとなる。この状態で駆動された場合、速度
Vは300×(18−0.027)/18=299.5
5(mm/sec)となる。ここで記録状態を考える
と、インクジェットヘッド101Aの記録に対しヘッド
101Bは30−(299.55×0.1)=0.04
5(mm)手前の位置に記録を行うことになる。同様
に、インクジェットヘッド101Cおよび101Dはそ
れぞれ0.090mmおよび0.135mm手前の位置
に記録を行うことになり、記録ドットのずれを発生させ
ることになっていた。特に、記録物の高品位を求め、画
像密度を上げた360DPI(ドット数/インチ),4
00DPIのヘッドなどではドットピッチが0.070
6mm,0.0635mmと微小であり、上記ずれはド
ットピッチをはるかに越え、記録物の色味が変化するの
で大きな問題となっていた。また、伝動手段としてワイ
ヤを使用せずに、タイミングベルトを使用した場合にお
いても、速度に与える影響は少なくなるものの同様の問
題は依然として残るし、また別の問題として、使用中に
タイミングベルトが破断等して、別のタイミングベルト
に交換すると、タイミングベルト自身の持つベルト長の
バラツキから駆動速度の狂いが発生し、再度記録ドット
ずれの調整を行わなければならず、調整が煩雑であっ
た。
【0007】本発明は、複数個の記録手段と記録媒体と
を相対移動させつつ記録を行う記録装置において、装置
の使用環境条件等の変化に起因した相対移動速度の変動
による記録ドットずれの発生を抑制した記録装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は複
数の記録手段と記録媒体とを前記複数の記録手段が配列
された方向と等しい方向に相対移動させて記録を行う記
録装置において、前記相対移動の速度を示す情報を検出
する検出手段と、当該検出情報に基づき前記速度に応じ
て前記複数の記録手段の記録タイミングを定める手段と
を具えたことを特徴とする。
【0009】ここで、前記検出手段は一定距離の移動時
間を検出するものとすることができる。
【0010】また、前記複数の記録手段はキャリッジに
搭載されて前記記録媒体に対し所定方向に一体に走査さ
れるものであり、前記検出手段は、前記キャリッジに搭
載された検知手段または被検知手段と、これに対応して
前記走査方向に沿って少なくとも2つ設けた被検知手段
または検知手段とを有する。
【0011】ここで、前記キャリッジに搭載された検知
手段が、前記記録媒体の幅を検出する手段に兼用される
ものであってもよい。
【0012】
【作用】本発明によれば、例えばシリアルプリンタにお
いて本体に2か所の測定点を設け、キャリッジの通過を
計測して走査速度を求めることで、走査速度に応じて複
数個の記録手段の記録タイミングに適切に補正を加える
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0014】図2は本発明の第1の実施例を示す。本実
施例は図1について説明したと同様、例えばイエロー、
マゼンタ、シアンおよびブラックの4色インクにそれぞ
れ対応して設けた記録手段(インクジェットヘッド)1
01A〜101Dを持つ記録装置であり、対応箇所には
同一の符号を付してある。本例装置が図1と異なる点
は、本体上記録媒体に対する記録領域の両側にキャリッ
ジ102の通過の検知に供される被検知部材110およ
び111がビス等により固定されていて、キャリッジ1
02には被検知部材110,111の被検知部110
a,111aを検知する検知手段112が搭載されてい
ることである。本例においては、検知手段112は透過
型のフォトセンサであり、被検知部110a,111a
は遮光部である。
【0015】被検知部材110および111は、遮光部
110aと111aとの間隔が所定量Aとなるように調
整し設定されており、キャリッジ102が矢印F方向
(本例ではこの方向への移動時に記録が行われる)に移
動を開始し、フォトセンサ112が遮光部110aによ
りOFFとされてから遮光部111aにより再度OFF
とされるまでの時間TA を計測することにより、例え
ば、記録手段の駆動周波数を規定するためのクロックパ
ルスを計数することにより、記録領域でのキャリッジ1
02の移動速度VA を算出することができる。
【0016】図3は、図2に示したインクジェット記録
装置の制御系の構成例を示すブロック図である。
【0017】図3において、CPU200は各ヘッドの
駆動タイミングを決定する図4につき後述する処理手順
を含め、装置各部動作の制御処理やデータ処理等を実行
する。ROM200Aには、その処理手順に対応したプ
ログラム等の固定データが格納され、また、RAM20
0Bは上記処理実行のワークエリアとして用いられる。
【0018】記録ヘッド101(上記インクジェットヘ
ッド101A〜101Dを総括的に示す)におけるイン
ク吐出は、CPU200がインク吐出に利用されるエネ
ルギを発生する素子を駆動するための記録データおよび
駆動制御信号をヘッドドライバ201に供給することに
より行われる。また、CPU200は、各ヘッドの駆動
タイミングを制御するデータをヘッドドライバ201に
供給し、キャリッジ移動速度に応じて適切なタイミング
で各ヘッドが駆動されるようにする。さらにCPU20
0は、上記キャリッジ102を移動させるためのキャリ
ッジモータ103や、記録紙108の搬送を行うための
ローラを駆動する紙送り(P.F)モータ50の回転
を、それぞれ、モータドライバ220Aおよび50Aを
介して制御する。
【0019】図4は本例装置による各ヘッド101B〜
101Dの駆動タイミング(記録タイミング)を決定す
るための処理手順の一例を示す。本手順は、記録のため
の1スキャン毎に実行することもできるし、複数回のス
キャン毎に行うようにしてもよい。また、記録媒体の1
枚以上の記録毎に、あるいは所定時間毎に行うようにし
てもよい。さらには記録装置に温度センサ等の環境条件
検知手段が設けられているのであればその出力を検知
し、1回処理を行ってからある程度以上の温度変化等が
生じたときに補正処理を行うようにしてもよい。また、
記録動作中のみならず、それを中断して、もしくは記録
動作に先立って、キャリッジを記録時と同じ条件でスキ
ャンさせ、本処理を行うようにすることもできる。
【0020】いずれにしても、本手順が起動されると、
モータ103を駆動して図2の左側の位置からキャリッ
ジ102を図2中F方向に移動させ(ステップS1)、
フォトセンサ112が遮光部110aによりOFFとな
ってから(ステップS3)、クロックパルスの計数を開
始する(ステップS5)。そして、キャリッジ102が
図2の右側の位置に移動し、フォトセンサ112が遮光
部11aによりOFFとされた時点で(ステップS
7)、クロックパルスの計数を停止し(ステップS
9)、当該計数値により図2の範囲A部分の通過時間を
認識できる。そして、これを基にキャリッジ102の速
度を演算し(ステップS11)、各ヘッドによる記録タ
イミングを定めることができる(ステップS13)。
【0021】かかる速度算出ないしタイミング決定の処
理を詳述する。ここで、キャリッジ102に搭載された
インクジェットヘッド101A〜101Dのヘッド間隔
La、LbおよびLcは、組立時,装置調整時等におい
て予め測定され、ROM,EEPROM,DIPスイッ
チ、ボリウムその他の適宜の手段に記憶させておくもの
とする。あるいはそれらを測定する適宜の手段により入
力しておくものとする。そして、移動速度VA (=A/
A )を基に、インクジェットヘッド101B,101
C,101Dの記録タイミングを、それぞれ、La/V
A 、(La+Lb)/VB および(La+Lb+Lc)
/VC と決定することができる。
【0022】実際の演算処理においてはA、La、Lb
およびLcは定数となっているので、例えばLa/VA
=(La/L)・TA =mTA (mは定数)であり、計
測された時間に係数mを乗じるだけで記録タイミングを
決定することができることになる。そして、環境条件の
変動により、仮に速度がVA ′に変動したとしても、記
録タイミングはLa/VA ′(La+Lb)/VA ′お
よび(La+Lb+Lc)/VA ′とすれば良く、これ
らはそれぞれ(La/A)・TA ′{(La+Lb)/
A}・TA ′および{(La+Lb+Lc)/A}・T
A ′となり、フォトセンサ112のOFFからOFFま
での時間TA ′を計測することで記録タイミングの補正
を行うことができる。また、計測時間と補正値とをRO
M等にテーブル化しておけば、上述のような演算を行わ
なくてもよい。
【0023】以上の実施例においては、キャリッジ10
2上にフォトセンサ112を搭載したが、キャリッジ1
02側に遮光部(被検知の部)を設け、装置本体側の被
検知部材110,111に換えて、フォトセンサ(検知
手段)を配置しても、同等の補正を行うことができるの
は言うまでもない。また、それらのような光検知等のみ
ならず、磁気その他の検知等を用いることができるのも
勿論である。
【0024】また、以上の実施例においては、記録ドッ
トのずれ補正のために専用の測定手段を設けて計測を行
っているが、図5に示すように、記録装置のキャリッジ
に紙幅測定用の反射型のフォトセンサ115が搭載され
ている場合には、これを利用することも可能である。
【0025】かかるフォトセンサ115は通常記録紙の
被記録面を規制するプラテン114に沿って移動し、記
録紙端108aに達すると反射率の増加によって紙端を
検知し、反対側の紙端108bを起えると反射率の低下
によって紙幅を認識する構成をとっている。この紙幅測
定用フォトセンサ115を利用して、記録ドットずれの
補正を行うには、プラテン上に反射率の高いマーキング
114a,114bを距離A′になるように設けてお
き、記録ドットのずれ補正を行う際には、フォトセンサ
115がそのマーキングを検知する間の時間を計測し、
前述実施例と同様の後処理を行うことで同様の効果を得
ることができる。
【0026】また、以上の実施例では測定点は記録領域
両側の2箇所であり、記録領域では加減速が生じずに一
定速でキャリッジが移動することから、記録動作等のス
キャン速度を正しく認識する上で簡単かつ好ましい構成
であるが、正確な認識を行い得るのであれば測定点の位
置や個数は任意に定め得るのは勿論である。
【0027】また、上側では移動の一方向についてのみ
記録動作を行う装置について述べたが、いわゆる往復記
録を行うものでもよく、復記録に際して先頭となるヘッ
ド101Dを基準として各ヘッドの記録タイミングを定
めればよい。
【0028】さらに、以上の実施例ではいわゆるシリア
ルプリンタ形態の記録装置に本発明を適用した場合につ
いて述べたが、記録紙の搬送経路に沿って該経路を横切
る方向に延在するライン状記録ヘッドを複数設けた記録
装置において、環境条件の変動等に基づく記録紙搬送速
度の変動に起因した複数ヘッド間のずれを補正する場合
にも適用できる。この場合には例えば記録紙の搬送速度
等を検出する手段を設ければよい。
【0029】加えて、以上では一定距離の移動時間また
はそれから得た移動速度に基づいて補正を行ったが、単
位時間あたりの移動量を検出する手段(例えば位置セン
サなど)があれば、その移動量またはそれから得た移動
速度に基づいて補正を行うようにしてもよい。
【0030】(その他)なお、本発明は、インクジェッ
ト記録方式に限らずドットインパクト方式、サーマル記
録方式その他種々の方式による記録装置に適用できる
が、特にインクジェット記録方式に適用する場合には、
その中でもインク吐出を行わせるために利用されるエネ
ルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変
換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりイン
クの状態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば記録の高密度化,高精細化が達成できるからで
ある。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0032】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0033】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0034】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0035】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0036】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0037】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0038】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録手段と記録媒体との相対移動速度または移動時間を
計測し、複数の記録手段間の記録タイミングに補正を加
えることで、環境変化や、駆動手段,伝動手段等の交換
などが行われた場合でも、記録ドット重なりにずれを生
じることがなく、常に品位の高い記録を行うことのでき
る記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録装置の一例を模式的に示す平面図で
ある。
【図2】本発明記録装置の一実施例を模式的に示す平面
図である。
【図3】その制御系の構成例を示すブロック図である。
【図4】本例による記録タイミング決定処理手順の一例
を示すフローチャートである。
【図5】本発明記録装置の他の実施例を模式的に示す平
面図である。
【符号の説明】
101,101A〜101D 記録手段(インクジェッ
トヘッド) 102 キャリッジ 103 キャリッジモータ 104 モータプーリ 108 記録紙 109 伝動手段 110,111 被検知部材 112 フォトセンサ 114 プラテン 115 紙幅検知センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録手段と記録媒体とを前記複数
    の記録手段が配列された方向と等しい方向に相対移動さ
    せて記録を行う記録装置において、 前記相対移動の速度を示す情報を検出する検出手段と、 当該検出情報に基づき前記速度に応じて前記複数の記録
    手段の記録タイミングを定める手段とを具えたことを特
    徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は一定距離の移動時間を検
    出することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の記録手段はキャリッジに搭載
    されて前記記録媒体に対し所定方向に一体に走査される
    ものであり、前記検出手段は、前記キャリッジに搭載さ
    れた検知手段または被検知手段と、これに対応して前記
    走査方向に沿って少なくとも2つ設けた被検知手段また
    は検知手段とを有することを特徴とする請求項1または
    2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記キャリッジに搭載された検知手段
    が、前記記録媒体の幅を検出する手段に兼用されている
    ことを特徴とする請求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段はインクジェットヘッドの
    形態を有することを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記インクジェットヘッドは、インクを
    吐出するために利用されるエネルギとしてインクに膜沸
    騰を生じさせる熱エネルギを発生する素子を有すること
    を特徴とする請求項5記載の記録装置。
JP34383492A 1992-11-12 1992-12-24 記録装置 Pending JPH06191111A (ja)

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JP34383492A JPH06191111A (ja) 1992-12-24 1992-12-24 記録装置
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7441860B2 (en) 2004-06-30 2008-10-28 Seiko Epson Corporation Print instruction device and printing apparatus

Cited By (1)

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US7441860B2 (en) 2004-06-30 2008-10-28 Seiko Epson Corporation Print instruction device and printing apparatus

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