JPH0619069B2 - 水中汚損防止用塗膜形成組成物 - Google Patents

水中汚損防止用塗膜形成組成物

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JPH0619069B2
JPH0619069B2 JP22416985A JP22416985A JPH0619069B2 JP H0619069 B2 JPH0619069 B2 JP H0619069B2 JP 22416985 A JP22416985 A JP 22416985A JP 22416985 A JP22416985 A JP 22416985A JP H0619069 B2 JPH0619069 B2 JP H0619069B2
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直樹 山盛
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は水中汚損防止用塗膜形成組成物に係り、さらに
詳しくは、防汚性能を有する4級アンモニウム塩酸含有
ポリマーを硬化塗膜とすることにより、塗膜、防汚剤の
溶出に依存しなくても船舶、海中構築物、水産物、漁網
等海水に接触する表面をフジツボ、藻類、セルプラ、ほ
や、こけむし、ゴカイ等の海中生息物による付着、傷害
による汚損防止が可能となる水中汚損防止用塗膜形成組
成物に関する。
従来技術 第4級アンモニウム塩を含有するポリマーを防汚塗料用
ビヒクルとして用いる試みが従来よりなされている。
(例えば特開昭53−124538号)これらの従来技
術はFRP、漁網等への密着性を改良するか、もしは親
水性を利用し防汚剤の溶出をコントロールしたものであ
った。しかし一般に第4級アンモニウム塩含有ポリマー
は高電解質である為、耐久性に乏しく、水中における造
皮膜性に乏しくハクリ、溶出がおこり、長期にわたる塗
膜保持には至らず、実用化には至っていない。
発明が解決しようとしている問題点 そこで第4級アンモニウム塩含有ポリマーの耐水性を改
良し長期海水浸漬においても塗膜保持能を有する水中汚
損防止用塗膜形成組成物を提供することが望まれてお
り、それを解決することが、本発明目的である。
問題を解決する為の手段 本発明者等は防汚性能を有する耐水性に乏しい第4級ア
ンモニウム塩含有ポリマーを架橋硬化させることにより
耐水性を改良し従来になく長期にわたる防汚性を維持で
きる水中汚損防止用塗膜形成組成物を見出した。
すなわち本発明においては前記目的が、 (a)第4級アンモニウム塩含有α,β−エチレン性不
飽和単量体1〜55モル%、(b)架橋性官能基を有す
るα,β−エチレン性不飽和単量体5〜25モル%、
(c)その他のα,β−エチレン性不飽和単量体20〜
94モル%の共重合体からなる樹脂組成物を、硬化剤と
からなり、樹脂中の架橋性官能基量(A)と硬化剤中の
官能基量(B)の当量比が、(A)/(B)=70/1
00〜100/70であることを特徴とする水中汚損防
止用塗膜形成組成物により達成せられる。
本発明で使用せられるα,β−エチレン性不飽和単量体
なる語は、分子中に重合性炭素−炭素2重結合(エチレ
ン性不飽和結合)を有する化合物を意味するものとす
る。
本発明で用いられる共重合体はその構成モノマーの1〜
55モル%が第4級アンモニウム塩含有α,β−エチレ
ン性不飽和単量体からなることを特徴とする。本発明で
使用しうるα,β−エチレン性不飽和第4級アンモニウ
ム塩含有単量体としては例えば下記の如きものがあげら
れる。
a)一般式(I)〜(V)で示される含窒素単量体を一
般式(VI)で示される含ハロゲン化合物で4級化してな
るα,β−不飽和第4級アンモニウム塩含有単量体 [式中、Aは−O−又は−NH−を、n1は1〜3の整数
を示し、RはH又はCHを、R及びRはH、C
又はCを示す] [式中R、R、R、n1は(I)と同じ] [式中、R、Rは式(I)と同じ。ピリジンの置換
位は2又は4位] [式中、R、Rは式(I)と同じ。ピペリジンの置
換位は2又は4位] [式中R、R、Rは式(I)と同じ] RX (VI) [式中、Rは炭素数1〜18を有する置換もしくは非
置換のアルキル、アルケニル、アラルキル基又は−CH
COOYを、Yは炭素数1〜18のアルキル基または
アルカリ金属を、Xはハロゲン原子を表す] 樹脂を硬化させた場合に、この第4級アンモニウム塩量
が1モル%未満では塗膜の防汚性が悪く、また55モル
%を越えると塗膜の膨潤が著しく、ブリスターを発生す
るため好ましくない。
次に本発明の共重合体にあっては構成モノマーの5〜2
5モル%が架橋性官能基を有するα,β−エチレン性不
飽和単量体でなければならない。架橋性官能基とは硬化
剤中の官能基と相互に反応しうる基を意味し、例えばイ
ソシアナート基、エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロ
キシル基などがあげられるが、これらは勿論硬化剤中の
官能基に応じ適宜選択せられる。1例を示せば硬化剤中
の官能基がイソシアナート基であればヒドロキシル基;
エポキシ基に対してはカルボキシル基;ヒドロキシル基
に対してはイソシアナート基;カルボキシル基に対して
はエポキシ基が選択せられる。硬化にあたり、これら官
能基が架橋反応に充分にもちいられるものとして本発明
者等は、上記架橋性官能基を有する単量体量が共重合体
構成成分の5モル%未満では架橋密度が不充分で、塗膜
が(海)水中に溶出し、また25モル%を越えると塗膜
の凝集力が著しく強くなるためクラック等の塗膜性状不
良が生じることを見出した。従って係る単量体は構成モ
ノマーの5〜25モル%内であることが必要である。
こういったα,β−エチレン性不飽和単量体としては通
常アクリル樹脂の製造に用いられる分子内に1個以上の
重合可能なエチレン性不飽和結合を有する任意の単量体
が、1種あるいは2種以上の組合せで用いられる。かか
る単量体としては、例えば下記のものが包含せられる。
1)カレボキシル基含有単量体(架橋反応に利用されな
い場合) 例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタ
コン酸、マイレン酸、フマル酸等。
2)ヒドロキシル基含有単量体(架橋反応に利用されな
い場合) 例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロ
キシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレ
ート、アリルアルコール、メタアリルアルコール等。
3)含窒素アルキルアクリレートもしくはメタクリレー
ト(4級化されない場合) 例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチル
アミノエチルメタクリレート等。
4)重合性アミド 例えば、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド等。
5)重合性ニトリル 例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等。
6)アルキルアクリレートもしくはメタクリレート 例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート等。7)重合性芳香族化合物 例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、t−ブチルスチレン等。
8)α−オレフィン 例えば、エチレン、プロピレン等。
9)ビニル化合物 例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等。
共重合体の残りの構成モノマーは前記(a),(b)以
外のビニル系モノマーの任意のものでありうる。かかる
共重合体は前記(a),(b),(c)の単量体を常法
により共重合せしめることにより得られる。しかしなが
ら、(a)単量体の代わりに前述の(I)〜(V)で示
される含窒素単量体を用い、(b),(c)単量体と共
重合させたあと(a)に対応する含窒素部分を4級化す
ることも可能である。
本発明にあっては上記の共重合体を含む樹脂組成物に組
み合わせて硬化剤が用いられ、塗膜の架橋硬化が図られ
る。この場合、硬化剤は共重合体中の架橋性官能基に応
じ2官能以上のイソシアナート基を有する低分子ならび
に高分子化合物、例えばトリレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート、メタキシリレンジイ
ソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ジフェニ
ルエーテルジイソシアネート、トリジンジイソシアネー
ト、ナフタレンジイソシアネートもしくはキシリレンジ
イソシアネートの如き芳香族ジイソシアネート;テトラ
メチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート
もしくはトリメチルヘキサンジイソシアネートの如き脂
肪族ジイソシアネート;イソホロジイソシアネート、メ
チルシクロヘキサン−2,4−(ないしは2,6−)ジ
イソシアネート、4,4′−メチレンビス(シクロヘキ
シルイソシアネート、3−(2′−イソシアナートシク
ロヘキシル)プロピルイソシアナート、イソプロピリデ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)もしくは1,
3−ジ(イソシアネートメチル)−シクロヘキサンの如
き脂肪族ジイソシアネートなどの2官能イソシアナート
類;トリス(フェニルイソシアネートチオホスフェー
ト)、トリフェニルメタンイソシアネートなどの3官能
イソシアナート類;ビス(ジイソシアネートトリル)フ
ェニルメタン、ポリメチレンポリフェニルポリイソシア
ネートなどの多官能イソシアナート類: 2官能以上のエポキシ基を有する低分子ならびに高分子
化合物、例えば「エピクロン200、400、441、
850または1050」(大日本インキ化学工業製エポ
キシ樹脂)、「エピコート1001または1004」
(シェル化学製エポキシ樹脂)、「アラルダイト607
1」(チバ、ガイギー社製エポキシ樹脂」または「チッ
ソノックス221」(チッソ社製エポキシ樹脂)の如き
1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するポ
リエポキシ化合物;ビスフェノールAジグリシジルエス
テル、「エポミックR−508,R−540,R−53
1またはR−810」(三井石油化学エポキシ
(株))、デナコール(長瀬)、(ポリ)エチレングリ
コールジグリシジルエステル、プロピレングリコールジ
グリシジルエステル、ネオペンチルグリコールジグリル
シジルエステル、グリセロールポリグリシジルエステ
ル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエステル、
ペンタエリスリトールポリグリシジルエステル、ジグリ
セロールポリグリシジルエステル、ソルビトールポリグ
リシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸シグリシジル
エステル、テレフタル酸ジグリシジル、トリグリシジル
シアヌレート類: 2官能以上のヒドロキシル基を有する低分子ならびに高
分子化合物、例えばエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチ
レングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、トリエチレングリコール、水素化ビスフェ
ノールA、ビスフェノールジヒドロキシプロピルエーテ
ルなどの2価ヒドロキシ化合物;グリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパン、トリスヒドロ
キシメチルアミノメタンなどの3価ヒドロキシ化合物;
ペンタエリトリット、ジペンタエリトリットなどの多価
ヒドロキシ記号物等: 2官能以上のカルボキシル基を有する低分子ならびに高
分子化合物、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバチン酸、1,10−デカン
ジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、イタコ
ン酸、マイレン酸、ピメリン酸、スペリン酸、ブリシル
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等 が適宜選択使用せられる。
尚硬化のため第4級アンモニウム塩含有樹脂中の架橋性
官能基量(A)と硬化剤中の官能基量(B)の当量比は
(A)/(B)=70/100〜100/70の範囲内
にあることが必要で、この範囲外では硬化不良が生じ海
水中に塗膜が溶出するとか、未反応官能基が多量に塗膜
中に残存し、海水中で塗膜の膨潤、ブリスターが発生
し、性状不良となることが見出されている。尚、硬化に
際してその硬化速度を制御するため通常用いられるアミ
ン系触媒、酸触媒、ジアルキル錫カルボン酸系触媒等を
適宜選択し、触媒を樹脂組成物に添加するとか、あるい
は塗膜作成時に添加してもさしつかえない。
このように本発明にあっては、二液型あるいは触媒を別
途使用する三液型に調製された塗膜形成組成物を船舶そ
の多の基体表面に塗布し、硬化反応で架橋樹脂塗膜を形
成せしめることにより耐水性を改善し、長期にわたり第
4級アンモニウム塩の防汚性を利した水中汚損防止効果
を達成することができ、業界に益するところ極めて大で
ある。
以下実施例により本発明を説明する。例文中特にことわ
りなき限り、部ならびに%は重量による。
実施例1 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール70部、メチルイソブチルケトン30
部を加え110℃から115℃に保つ。この溶液中にメ
タクリル酸−2−エチルヘキシル50部、メタクリル酸
メチル15部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル1
5部、4−ビニルピリジン20部、アゾビスイソブチロ
ニトリル2.2部の混合溶液を3時間に渡り等速滴下
し、滴下後2時間保温する。得られた樹脂溶液の固形分
は49.8%、樹脂の数平均分子量11000のワニス
A−1を得た。
次に、このワニスA−1を200部にヨウ化メチル27
部、キシレン27部を加え110℃で3時間反応を行っ
た。得られた樹脂溶液の固形分が48.9%のワニスA
を得た。この樹脂は、IRより第4級アンモニウム塩の
存在を確認した。
実施例2 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール70部、メチルイソブチルケトン30
部を加え110℃から115℃に保つ。この溶液中にメ
タクリル酸−2−エチルヘキシル30部、メタクリル酸
メチル40部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル1
3部、メタクリル酸2部、2−ビニルピリジン15部、
アゾビスイソブチロニトリル2.2部の混合溶液を3時
間に渡り等速滴下し、滴下後2時間保温する。得られた
樹脂溶液の固形分は49.2%、樹脂の数平均分子量1
0000のワニスを得た。
次に、1−クロロオクタン20部、キシレン20部を加
え110℃で3時間反応を行った。得られた樹脂溶液の
固形分が49.4%のワニスBを得た。この樹脂は、I
Rより第4級アンモニウム塩の存在を確認した。
実施例3 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール80部、n−ブタノール20部を加え
て115℃から120℃に保つ。この溶液中にメタクリ
ル酸−2−エチルヘキシル30部、メタクリル酸メチル
10部、アクリル酸−2−エチルヘキシル30部、メタ
クリル酸グリシジル20部、p−クロロスチレン10
部、アゾビスイソブチロニトリル2.4部の混合溶液を
3時間に渡り等速滴下し、滴下後2時間保温する。得ら
れた樹脂溶液の固形分は49.1%、樹脂の数平均分子
量10000のワニスを得た。
次に、トリエチルアミン15部、キシレン15部を加え
110℃で3時間反応を行った。得られた樹脂溶液の固
形分が48.6%のワニスCを得た。この樹脂は、IR
より第4級アンモニウム塩の存在を確認した。
実施例4 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール70部、メチルイソブチルケトン30
部を加え100℃から110℃に保つ。この溶液中にメ
タクリル酸−2−エチルヘキシル40部、メタクリル酸
メチル20部、アクリル酸−n−ブチル25部、メタク
リル酸−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル15部、
アゾビスイソブチロニトリル2.4部の混合溶液を3時
間に渡り等速滴下し、滴下後2時間保温する。得られた
樹脂溶液の固形分は48.6%、樹脂の数平均分子量1
2000のワニスを得た。
次に、キノリン10部、キシレン10部を加え110℃
で3時間反応を行った。得られた樹脂溶液の固形分が4
8.8%のワニスDを得た。この樹脂は、IRより第4
級アンモニウム塩の存在を確認した。
尚本実施例ではメタクリル酸3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピルのキノリンによる4級化率は92%であり、
従って後段の表−A、表−Bに於いて92%は第4級ア
ンモニウム塩含有量体として表示され、またヒドロキシ
ル基をもつためその全量が架橋性官能基を有する単量体
としても表示されている。
実施例5 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール70部、メチルイソブチルケトン30
部を加え110℃から120℃に保つ。この溶液中にメ
タクリル酸メチル20部、アクリル酸−2−エチルヘキ
シル15部、アクリル酸−n−ブチル20部、メタクリ
ル酸イソシアネートエチル20部、4−ビニルピリジン
25部、アゾビスイソブチロニトリル2.3部の混合溶
液を3時間に渡り等速滴下し、滴下後2時間保温する。
得られた樹脂溶液の固形分は49.2%、樹脂の数平均
分子量10000のワニスを得た。次に、ヨウ化メチル
32部、キシレン32部を加え110℃で3時間反応を
行った。得られた樹脂溶液の固形分が49.4%のワニ
スEを得た。この樹脂は、IRより第4級アンモニウム
塩の存在を確認した。
実施例6 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備え4つ口フラスコ
に、キシロール80部、モノクロロ酢酸ビニル5部、n
−ブタノール20部を加え115℃から120℃に保
つ。この溶液中にメタクリル酸2−エチルヘキシル15
部、アクリル酸−2−エチルヘキシル40部、アクリル
酸−n−ブチル30部、アクリル酸10部、アゾビスイ
ソブチロニトリル2.6部の混合溶液を5時間に渡り等
速滴下し、滴下後2時間保温する。得られた樹脂溶液の
固形分は48.2%、樹脂の数平均分子量9000のワ
ニスを得た。次に、トリエチルアミン5部、キシレン5
部を加え110℃で3時間反応を行った。得られた樹脂
溶液の固形分が48.6%のワニスFを得た。この樹脂
は、IRより第4級アンモニウム塩の存在を確認した。
実施例7 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール80部、メチルイソブチルケトン20
部を加え90℃から100℃に保つ。この溶液中にメタ
クリル酸メチル40部、アクリル酸−n−ブチル40
部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル10部、メタ
クリル酸5部、メタクリル酸−3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル5部、アゾビスイソブチロニトリル2.1
部の混合溶液を3時間に渡り等速滴下し、滴下後2時間
保温する。得られた樹脂溶液の固形分は49.8%、樹
脂の数平均分子量12000のワニスを得た。次に、ト
リエチルアミン2.5部、キシレン2.5部を加え11
0℃で3時間反応を行った。得られた樹脂溶液の固形分
が49.6%のワニスGを得た。この樹脂は、IRより
第4級アンモニウム塩の存在を確認した。
尚本実施例ではメタクリル酸−3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピルのトリエチルアミンによる4級化率は88
%である。
実施例8 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール80部、メチルイソブチルケトン20
部を加え100℃から110℃に保つ。この溶液中にメ
タクリル酸−2−エチルヘキシル25部、アクリル酸−
n−ブチル15部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル20部、アクリル酸5部、4−ビニルピリジン35
部、アゾビスイソブチロニトリル2.1部の混合溶液を
3時間に渡り等速滴下し、滴下後2時間保温する。得ら
れた樹脂溶液の固形分は48.8%、樹脂の数平均分子
量11000のワニスを得た。次に、1−クロロオクタ
ン49部、キシレン49部を加え110℃で3時間反応
を行った。得られた樹脂溶液の固形分が49.2%のワ
ニスHを得た。この樹脂は、IRより第4級アンモニウ
ム塩の存在を確認した。
実施例9〜16 実施例1〜8で得られたワニスA〜Hに第1表で示すよ
うに硬化剤を加え、硬化塗膜形成用ワニスI〜Pを得
た。
尚実施例1〜8で使用されている各単量体のモル%、反
応中に4級化される際の4級化反応率及び架橋性官能基
量(A)と実施例9〜16で用いられている硬化剤中の
官能基量(B)の当量比を表示すれば下記の通りであ
る。
比較例1 実施例1で製造したワニスA−1を比較ワニスA−1と
した。この比較ワニスA−1を100部、イソホロンジ
イソシアネート8部、ラウリン酸ジオクチル錫0.05
部の混合物を比較ワニスAとした。
比較例2 実施例1で製造したワニスAを比較ワニスBとした。
比較例3 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール70部、メチルイソブチルケトン30
部を加え100℃から110℃に保つ。この溶液中にメ
タクリル酸メチル60部、アクリル酸−n−ブチル21
部、アクリル酸3部、p−クロロスチレン1部、アゾビ
スイソブチロニトリル2.3部の混合溶液を3時間に渡
り等速滴下し、滴下後2時間保温し、比較ワニスC−1
を得た。
次に、トリエチルアミン0.7部、キシレン0.7部を
加え110℃で3時間反応を行い、比較ワニスC−2を
得た。この比較ワニスC−2を100部、イソホロンジ
イソシアネート0.4部、ラウリン酸ジオクチル錫0.
02部の混合物を比較ワニスCとした。
比較例4 撹拌機、還流冷却機、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに、キシロール70部、メチルイソブチルケトン30
部を加え100℃から110℃に保つ。この溶液中にメ
タクリル酸メチル15部、アクリル酸−n−ブチル7
部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル10部、アク
リル酸3部、p−クロロスチレン65部、アゾビスイソ
ブチロニトリル2.5部の混合溶液を3時間に渡り等速
滴下し、滴下後2時間保温し、比較ワニスD−1を得
た。
次に、トリエチルアミン48部、キシレン48部を加え
110℃で3時間反応を行い、比較ワニスD−2を得
た。この比較ワニスD−2を100部、イソホロンジイ
ソシアネート25部、ラウリン酸ジオクチル錫0.05
部の混合物を比較ワニDとした。
比較例5 実施例1で製造したワニスAを比較ワニスE−1とし、
この比較ワニスE−1を100部、イソホロンジイソシ
アネート1.1部、ラウリン酸ジオクチル錫0.05部
の混合物を比較ワニスEとした。
尚、比較例1〜5で使用されている各単量体のモル%及
び架橋性官能基量(A)と硬化剤中の官能基量(B)の
当量比は下記表−Cの如くになる。
防汚性試験およびその結果 アクリル板(120mm×280mm)に実施例9〜16の
ワニスI〜P、比較例1〜5の比較ワニスA〜Eを乾燥
膜厚約100μとなるよう塗布し、一昼夜放置し試験板
を作成した。この試験板を兵庫県相生湾内のテスト用筏
で海中約1mmの深さで浸漬試験を行った。
防汚性評価はフジツボ、セルプラ等の動物、アサオ、ア
オノリ等の植物の付着量を付着面積%として肉眼観察に
より行った。その結果を第2表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)第4級アンモニウム塩含有α,β−
    エチレン性不飽和単量体1〜55モル%、(b)架橋性
    官能基を有するα,β−エチレン性不飽和単量体5〜2
    5モル%、(c)その他のα,β−エチレン性不飽和単
    量体20〜94モル%の共重合体からなる樹脂組成物
    と、硬化剤からなり、樹脂中の架橋性官能基量(A)と
    硬化剤中の官能基量(B)の当量比が(A)/(B)=
    70/100〜100/70であることを特徴とする水
    中汚損防止用塗膜形成組成物。
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