JPH06190529A - 金型冷却方法 - Google Patents

金型冷却方法

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JPH06190529A
JPH06190529A JP35762692A JP35762692A JPH06190529A JP H06190529 A JPH06190529 A JP H06190529A JP 35762692 A JP35762692 A JP 35762692A JP 35762692 A JP35762692 A JP 35762692A JP H06190529 A JPH06190529 A JP H06190529A
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JP
Japan
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cooling water
mold
cooling
decompression
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP35762692A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Takahashi
衛 高橋
Kanetoki Fukui
鉦候 福井
Kensho Ito
憲昭 伊藤
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ARUTETSUKUSU KK
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
ARUTETSUKUSU KK
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイカスト鋳造などにおける金型を比較的コ
ンパクトな冷却水揚送手段によって金型から冷却水を洩
出させることなく安定且つ有効に冷却することのできる
方法を提供する。 【構成】 金型よりの冷却水出側配管を減圧空間の維持
された減圧タンクに導き、ガス体と冷却水を共に吸引
し、前記減圧タンク内でガス体と冷却水とを分離し、前
記減圧タンクの減圧条件下で、しかも金型部分の冷却水
を負圧状態に保ちながら金型部分からの冷却水を送出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金型冷却方法に係り、ダ
イカスト鋳造などにおける金型を比較的コンパクトな冷
却水揚送手段によって金型から冷却水を洩出させること
なく安定且つ有効に冷却することのできる方法を提供し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト鋳造などにおいては鋳造によ
って高温化する金型を冷却することが必要であり、配管
系統に設けたポンプにより金型を介して冷却水を吸引し
金型の冷却を図るものである。即ち例えば特公昭60−
18287においては容積式などのポンプによって金型
部分を通過する冷却配管系統の水を吸引してタンクから
の冷却水を循環させることが発表されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
ものはポンプによる吸引力で冷却水が金型部分を通過す
るものであるから金型部分は負圧状態となり、冷却水路
と連通した金型の割れや金型の合わせ面から冷却水の洩
れることのないメリットはあるとしても、外気を吸引す
る。特にこのような外気吸引量は可動中子を多用したと
き、押出ピン数の多用された場合、入駒が多用されたと
きなどにおいて多量となることがあり、このような場合
には冷却水中にガス体として混入する。
【0004】前記のように冷却水中に混入したガス体は
微細な気泡として均一に分散しているようなことは殆ん
どなく、ガス体と冷却水とが夫々に分離集合したブロッ
ク状態となって管路中を通過し、従ってポンプは恰かも
冷却水とガス体とを交互に吸引するようなこととなり、
加圧時のガス体の容積縮小とその後の大量化などと相俟
って、ポンプにかかる負荷は夫々のブロックが通過する
に際して大きな変動を生ずることとなる。
【0005】上記のように大きな負荷変動ないし過負荷
はポンプの駆動を著しく不円滑且つ困難とすることは明
かで、斯様な変動ないし過負荷に耐え、しかも金型の温
度を所定温度として常に低下させるに充分な冷却水量を
吸引し得るポンプ、即ち混入したガス体の相当に大きな
量的変動条件下において冷却水を定量的に吸引し得るよ
うなポンプ機構は存在しない。
【0006】即ち、ダイカスト鋳造のようにスリーブ内
溶湯温度が620〜650℃のような高温の金属溶湯を
鋳造する金型を冷却するような場合において、所定量の
冷却水が吸引通過せしめられないと、金型温度は高温と
なり、焼付等が発生する不都合が生じ、また例えば金型
キャビテイの構造上、その湯口近傍や型の薄肉部などは
充分な量の冷却水を供給する冷却水路を設けることがで
きないので、斯かる部分は一層高温となり、通過した水
もかなり高温となって蒸気となる可能性が高い。
【0007】このように冷却水が蒸気となるとポンプに
異常な衝撃が作用することとなり、ポンプの耐用性を著
しく損うと共に、ポンプの冷却水吸引量を極端に低下し
て正常時の半分またはそれ以下にも低減し、必然的に金
型の冷却を頗る困難化した事態を招来する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解消することについて検討を重
ね、減圧タンクを採用し、更にまた金型部分にポンプの
圧送側冷却水を供給することにより上記したような不利
を的確に解決することに成功したものであって、以下の
如くである。
【0009】(1) 金型部分の冷却水を負圧状態に保
ちながら金型を冷却するに際して、金型よりの冷却水出
側配管を減圧空間の維持された減圧タンクに導き、ガス
体と冷却水を共に吸引し、前記減圧タンク内でガス体と
冷却水とを分離し、前記減圧タンクの減圧条件下に金型
部分からの冷却水を送出することを特徴とする金型冷却
方法。
【0010】(2) 冷却水源からの管路を金型に導
き、該管路に設けられた圧送ポンプにより前記金型にお
ける冷却水導入部分に大気圧より僅かな負圧条件を形成
したことを特徴とする前記(1)項に記載の金型冷却方
法。
【0011】
【作用】金型部分の冷却水を負圧状態に保つことで、金
型の割れや金型の合せ面からの冷却水の洩れを防止す
る。また、金型よりの冷却水出側配管を減圧空間の維持
された減圧タンクに導き、ガス体と冷却水を共に吸引す
ることにより、該減圧タンクに維持された減圧空間にお
いてガス体と冷却水との分離を図る。即ち前記減圧空間
の容量がポンプの吸引空間(ベーンとベーンとの間の空
間等の流体送出部分)に比較して充分に大きくされ、ガ
ス体を吸引して減圧度に変化が生じても減圧タンク内で
ガス体と冷却水を分離し、減圧空間に開口した真空ポン
プでガス体のみを吸引することによってポンプの定格通
りの能力を安定して発揮させる。
【0012】上記のようにして減圧タンク内における減
圧度を一定に保たせることができるので冷却水を規定通
りの吸引量で吸引し、即ち金型部分における冷却水通過
量を一定化し、該金型部分の温度を規定温度に冷却維持
し得る。又該減圧度を利用することにより金型部分に対
する冷却水の供給を容易とする。
【0013】冷却水源からの管路を金型に導き、該管路
に設けられた圧送ポンプにより前記金型における冷却水
導入部分に好ましくは軽度の負圧条件を形成したことに
より金型内を負圧とすると共に減圧タンクと冷却水導入
部分の圧力差を大として最大の吸引量を確保して冷却を
確実なものとする。
【0014】
【実施例】上記したような本発明によるものの具体的な
装置的実施態様を適宜に添附図面を参照して説明する
と、冷却水槽10に設けられた水中ポンプ11により給
水系管路12からダイカストマシンの金型1に夫々給水
され、それら金型1からの排水系管路13は減圧タンク
2に導かれ、該減圧タンク2に対して真空ポンプ3が附
設されて頂部に形成された減圧空間2aを所定の減圧条
件に維持している。
【0015】また上記減圧タンク2の底部には排水ポン
プ4が設けられていると共に水位コントローラ5が取付
けられ、該水位コントローラ5の検出結果によって排水
ポンプ4を作動せしめて冷却水槽10に排水し、タンク
2内に略一定の水位レベルを形成するように成ってお
り、別に負圧計7も設けられていて、上記減圧タンク2
内を例えば−720〜−750mm/Hg程度の一定負圧条
件に維持するように成っている。
【0016】更に前記冷却水槽10における水中ポンプ
11の運転条件は前記金型1の冷却水入口までにおける
配管中の圧力ロスを小とし、金型1の入口と減圧タンク
2との間における圧力差を最大に形成して金型1中にお
ける冷却水の流通速度を適正に得しめるためのものであ
り、また少くとも金型入口における水圧を大気圧より僅
かに負圧0〜−5mm/Hgとして金型1内における冷却水
の洩れを防止する。
【0017】上述したような装置によって実施される本
発明の操業例について1例を説明すると、125トンダ
イカストマシンにおいてADC12合金を鋳造するに当
り、前記合金を溶湯温度630℃として準備し、その金
型に対して冷却水量30リットル/min で冷却水を送入
し0.5kgの重量を有する鋳造製品を連続的に鋳造したと
ころ金型温度を200℃以下として円滑に鋳造すること
ができた。
【0018】即ち減圧タンク2における減圧空間を約1
3 に維持し、−750mmHgの真空ポンプ3を作動せし
めて200ショット、3時間の連続鋳造を実施したが金
型キャビテイ内には水漏れなどが発生することなく、順
調に冷却水を流通せしめ、3時間後においても金型温度
は約200℃であった。
【0019】
【比較例】上記したような本発明例のものに対して従来
技術に従い金型出口に対してポンプ吸入側の負圧を作用
せしめて冷却水を通入するようにした前記同様のダイカ
ストマシンにおいて同じく630℃の溶湯で0.5kgの製
品を鋳造した場合には50ショット頃から金型温度が2
00℃を超え、100ショットでは約270℃に達し
た。また80ショット時には異常な衝撃音が発生し、同
時にポンプで吸引された冷却排水量はスタート時の30
リットル/min から15〜20リットル/minと大きく
低下し、それ以上に好ましいダイカスト鋳造を実施する
ことが困難なものであった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるとき
は、金型冷却系路の入口側に対して単に冷却水を供給す
る程度の条件下において減圧タンクにおいて維持された
減圧空間を利用して金型部分の好ましい冷却水循環を図
り、適切な金型温度条件下での連続的且つ比較的高能率
な鋳造操作を可能にし、有利なダイカスト鋳造などを実
施し得るものであるから工業的にその効果の大きい発明
である。
【0021】また冷却水圧送ポンプを用い金型までの冷
却水配管の配管損失を補償して、本発明により金型にお
ける冷却水導入部分に大気圧より僅かに負圧条件を形成
することにより減圧タンクと冷却水導入部分の圧力差を
大として最大冷却水の吸引量を確保して金型部分におけ
る冷却水の洩れを防止すると共に減圧タンクにおける所
定冷却水循環条件を適切に維持して好ましい金型冷却条
件下での鋳造操作を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の全般的構成関係を
示した説明図である。
【符号の説明】
1 金型 2 減圧タンク 2a その減圧空間 3 真空ポンプ 4 排水ポンプ 5 水位コントローラ 7 負圧計 10 冷却水槽 11 水中ポンプ 12 給水系管路 13 排水系管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 憲昭 静岡県浜北市永島521番地 株式会社アル テックス内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型部分の冷却水を負圧状態に保ちなが
    ら金型を冷却するに際して、金型よりの冷却水出側配管
    を減圧空間の維持された減圧タンクに導き、ガス体と冷
    却水を共に吸引し、前記減圧タンク内でガス体と冷却水
    とを分離し、前記減圧タンクの減圧条件下に金型部分か
    らの冷却水を送出することを特徴とする金型冷却方法。
  2. 【請求項2】 冷却水源からの管路を金型に導き、該管
    路に設けられた圧送ポンプにより前記金型における冷却
    水導入部分に大気圧より僅かな負圧条件を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の金型冷却方法。
JP35762692A 1992-12-24 1992-12-24 金型冷却方法 Pending JPH06190529A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012254605A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Aisan Industry Co Ltd 金型冷却装置
CN105544657A (zh) * 2016-01-04 2016-05-04 上海市政工程设计研究总院(集团)有限公司 一种单向稳压塔装置的控制方法
JP2019181475A (ja) * 2018-04-02 2019-10-24 株式会社デンソー 金型冷却装置及び金型冷却方法
CN114012076A (zh) * 2021-11-05 2022-02-08 安徽超威环保科技有限公司 一种再生铅冶炼还原铅精炼用冷却装置

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