JPH06189496A - 電動機用カバ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機の結線を簡単化し、組立を容易にする
ことにある。 【構成】 電動機１のモ−タ−カバ−２に結線用のプリ
ント板４を内装している。そして、上記プリント板４に
接続した結線用ピン５を上記モ−タ−カバ−２の内面に
突設して、固定子の巻線の端子接続用のソケットに挿入
して接続可能に形成している。また、モ−タ−カバ−２
にコネクタ−カバ−６を一体的に配設して、このコネク
タ−カバ−６に上記プリント板４と接続したコネクタ−
ピン７をコネクタ−に接続可能に配設している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電動機に関し、特に組
立、結線が簡単化できる電動機用カバ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、小型の電動機では、電動機の両端
面側から筒状の樹脂材のモ−タ−カバ−を被覆すること
が行われている。

【０００３】しかし、従来のものにあっては、モ−タ−
カバ−は主として固定子の巻線を保護したり、絶縁をは
かるためのものであり、固定子の巻線の端部は別途引き
出して、コネクタ−に接続しているものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そのため、固定子の巻
線等の結線に手間がかかり、電動機の組立に時間がかか
るもので、できるだけ結線工程を簡単化することが要望
されていた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、固定
子の周面に樹脂材のモ−タ−カバ−を被覆する電動機に
おいて、上記モ−タ−カバ−に結線用のプリント板を内
装するとともに、上記プリント板に接続した結線用ピン
を上記モ−タ−カバ−の内面に突設して、固定子の巻線
の端子接続用のソケットに挿入して接続可能に形成し、
さらに、モ−タ−カバ−にコネクタ−カバ−を一体的に
配設して、このコネクタ−カバ−に上記プリント板に接
続したコネクタ−ピンをコネクタ−に接続可能に配設し
たことを特徴とする電動機用カバ−を提供するにある。

【０００６】

【作用】本発明によれば、電動機の端面にモ−タ−カバ
−を被覆すると、モ−タ−カバ−の内面に突設した結線
用ピンが固定子側の巻線の端子接続用のソケットに挿入
して結線できる。

【０００７】また、上記モ−タ−カバ−にコネクタ−カ
バ−を一体的に配設して、このコネクタ−カバ−に上記
結線用ピンをプリント板を介して接続したコネクタ−ピ
ンをコネクタ−に接続可能としていることによって、コ
ネクタ−カバ−にコネクタ−を挿入して接続するだけで
電動機の結線ができることにより、電動機の組立、結線
が容易にできる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。図１〜図４は、本発明の一実施例である。電動機１
の一端面側のモ−タ−カバ−２は、図１〜図３のように
エンジニアリング樹脂材で筒状に成形していて、固定子
３の結線基板のパタ−ンと同一形状に銅板のプリント板
４をインサ−トとして一体的に形成している。

【０００９】そして、固定子３の巻線側と結線する上記
プリント板４の所要の結線部分は、プリント板４を一体
的に打ち抜き加工時に打ち抜いて結線用ピン５を図２の
ように折曲し、図２、図３のようにモ−タ−カバ−２の
内側に突設している。

【００１０】また、上記モ−タ−ケ−ス２の外周部に
は、図１〜図３のようにコネクタ−カバ−６をモ−タ−
ケ−ス２と一体的に成形して設けている。そして、この
コネクタ−カバ−６にも、図のように上記プンリト板４
を延設してその端部を打ち抜きによって内側へ折曲して
コネクタ−ピン７を突設し、コネクタ−（図示せず）を
接合したときに電気的に接続できるようにしている。

【００１１】一方、固定子３は、図４のように積層した
コア−（図示せず）に巻線（図示せず）を巻回して、樹
脂モ−ルドで一体的に形成していて、その端面に図のよ
うに巻線の端子接続用のソケット８を上記結線用ピン５
に対向して配設し、上記したモ−タ−ケ−ス２を被覆し
たときにソケット８に結線用ピン５をそれぞれ挿入して
結線できるようにしている。

【００１２】なお、固定子の端面に多数のソケットを配
設し、プリント板４等を介して所要の結線状態にした
り、固定子の両端面にソケットを配設して固定子のどち
らの端面側からも結線するようにもできる。９は固定子
への取付用脚、１０は脚挿入口、１１は冷却孔である。

【００１３】しかして、固定子３に回転子（図示せず）
を装着した電動機１の端面にモ−タ−ケ−ス２を所定方
向にして対向し、モ−タ−ケ−ス２を押し付けると、モ
−タ−ケ−ス２の内面に突き出た結線用ピン５をソケッ
ト８に挿入できて結線できる。

【００１４】したがって、電動機の巻線の結線工程がな
くなって、電動機の組立が簡単になる。さらにコネクタ
−ケ−スにもモ−タ−ケ−スに内装したプリント板を介
してコネクタ−ピンを配設しているため、コネクタ−を
挿入するだけで接続でき、従来のような電動機の結線を
なくすことができるものである。

【００１５】また、必要により、プリント板の寸法、形
状を調整することによって、モ−タ−ケ−スの強度の向
上をはかるようにすることもできる。なお、固定子は、
樹脂モ−ルドのものに限定するものでない。

【００１６】

【他の実施例】図５、図６は、それぞれ本発明のモ−タ
−ケ−ス２に内装するプリント板４の他の実施例であ
る。

【００１７】図５では、銅板のプリント板４に結線用ピ
ン５やコネクタ−ピンをモ−タ−ケ−ス２に内装して一
体的に樹脂成形するときに、上記結線用ピン５やコネク
タ−ピンを打ち抜いて折り曲げ、上記したように結線用
ピン５やコネクタ−ピンをモ−タ−ケ−ス２の内側に突
設するようにしている。

【００１８】また、図６では、銅板のプリント板４を結
線用ピン５や接続部１２を介してプリント板４を連結
し、モ−タ−ケ−ス２に内装して一体的に樹脂成形する
ときに、上記結線用ピン５、接続部１２を打ち抜いて折
り曲げ、上記したように結線用ピン５をモ−タ−ケ−ス
２の内側に突設するようにしている。

【００１９】これらの実施例では、プリント板の有効利
用がはかれたり、モ−タ−ケ−スの成形時にプリント板
をグル−プとして挿入できてプリント板の取り扱いが簡
単になり、またプリント板の相対的な位置関係が正確に
できて好ましい。このように結線用ピン、コネクタ−ピ
ンの突設手段は、適宜に行うことができる。

【００２０】なお、以上では、結線用ピン、コネクタ−
ピンを単に突設してソケット、コネクタ−に挿入して接
続するようにしたが、平行状に突設してソケットやコネ
クタ−に挟着するようにしたり、コの字状等に突設して
ソケットやコネクタ−で押し付けるようにして接続する
ようにもできるものである。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明にあっては、モ−タ
−カバ−を被覆することで、固定子の巻線の結線がで
き、またコネクタ−カバ−を介してコネクタ−に接続可
能となるものである。そのため、結線工程を削除でき、
電動機の組立を簡単化できる。

【００２２】また、プリント板をモ−タ−カバ−に内装
するので、配線用のプリント基板を特設する必要がなく
なり、電動機の小型化をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のモ−タ−ケ−スの平面図、

【図２】同上の側断面図、

【図３】同上の底面図、

【図４】同上の電動機の固定子の平面図、

【図５】同上のプリント板の他の実施例の平面図と側面
図、

【図６】同上のプリント板の他の実施例の平面図、

【図７】同上のプリント板のさらに他の実施例の平面
図。

【符号の説明】

１…電動機 ２…モ−タ−ケ−ス ３…
固定子 ４…プリント板 ５…結線用ピン ６…
コネクタ−カバ− ７…コネクタ−ピン ８…ソケット

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【手続補正書】

【提出日】平成５年７月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図６

【補正方法】変更

【補正内容】

【図６】同上のプリント板の他の実施例の平面図。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図７

【補正方法】削除

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定子の周面に樹脂材のモ−タ−カバ−
   を被覆する電動機において、 上記モ−タ−カバ−に結線用のプリント板を内装すると
   ともに、上記プリント板に接続した結線用ピンを上記モ
   −タ−カバ−の内面に突設して、固定子の巻線の端子接
   続用のソケットに挿入して接続可能に形成し、 さらに、モ−タ−カバ−にコネクタ−カバ−を一体的に
   配設して、このコネクタ−カバ−に上記プリント板に接
   続したコネクタ−ピンをコネクタ−に接続可能に配設し
   たことを特徴とする電動機用カバ−。