JPH06188609A - 積層型フィルタおよびフィルタ回路 - Google Patents

積層型フィルタおよびフィルタ回路

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JPH06188609A
JPH06188609A JP35363192A JP35363192A JPH06188609A JP H06188609 A JPH06188609 A JP H06188609A JP 35363192 A JP35363192 A JP 35363192A JP 35363192 A JP35363192 A JP 35363192A JP H06188609 A JPH06188609 A JP H06188609A
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electrode
capacitor
input
extension
forming
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JP35363192A
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Shinya Nakai
信也 中井
Hideaki Shimoda
秀昭 下田
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 積層型フィルタの焼成後に、ゼロ点形成用コ
ンデンサの容量を調整することができ、また、所定帯域
の下限および上限にゼロ点を形成することができる積層
型フィルタを提供する。 【構成】 誘電体を介して第1の延長電極11と第2の
延長電極41とに対向する容量増加用電極50を有し、
第1の延長電極11と第2の延長電極41と容量増加用
電極50とによってゼロ点形成用コンデンサが構成さ
れ、第1の延長電極11、第2の延長電極41、容量増
加用電極50の少なくとも1つが積層型フィルタの表面
に設置されている。また、第1の延長電極11と第2の
延長電極41との間に設けられ互いに直列接続された複
数の直列コンデンサと、これら直列コンデンサ同士の接
続点と中心導体の開放端との間に接続された中間コンデ
ンサとでゼロ点形成用コンデンサが構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話、コードレス
ホン等、移動通信機器に使用される高周波フィルタであ
って、セラミックス等の誘電体が積層され、これら各層
の間または表面に、インダクタを形成する中心導体と、
コンデンサを形成する電極とが設けられた積層型フィル
タおよびフィルタ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の積層型バンドパスフィルタの例と
しては特開平3ー265205号公報に記載されている
ものが知られている。
【0003】この従来の積層型バンドパスフィルタは、
その最下層から、セラミックス、中心導体、セラミック
ス、ゼロ点形成用コンデンサ用電極、セラミックス、第
1の電極、セラミックス、第2の電極、セラミックス、
シールド電極の順で積層され、積層型バンドパスフィル
タの側面に2つの入出力端子が設けられ、各入出力端子
が2つの第1の電極の端部のそれぞれに接続され、セラ
ミックスを介して対向する第1の電極と第2の電極とに
よって、入出力コンデンサが形成され、第2の電極の端
部と中心導体の開放端とが上記とは別の側面電極によっ
て接続され、セラミックスを介して対向する第2の電極
とシールド電極とによって、中心導体と並列接続される
共振コンデンサが形成されている。
【0004】また、入力端子側の第1の電極とゼロ点形
成用コンデンサ用電極とが対向しているとともに、出力
端子側の第1の電極とゼロ点形成用コンデンサ用電極と
が対向しており、これらによって、ゼロ点形成用コンデ
ンサが構成されている。このゼロ点形成用コンデンサ
は、ゼロ点(fn1 )において、隣接チャンネルの妨害信
号を抑制したり、不要放射を抑制するために所定周波数
に設けられた一種のトラップ回路を構成する。なお、上
記従来例において、ゼロ点形成用コンデンサ用電極は、
その全体がセラミックスに囲まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】積層型バンドパスフィ
ルタを製造するときに、ゼロ点形成用コンデンサ用電
極、第1の電極の面積、これらの電極同士の距離、セラ
ミックスの誘電率等に製造上のバラツキが発生し、これ
ら製造上のバラツキによって、上記ゼロ点形成用コンデ
ンサの容量にバラツキが生じ、これによってゼロ点の周
波数がずれたり、零点におけるレベル低下が少なくなっ
たり等の積層型バンドパスフィルタの特性にバラツキが
生じる。
【0006】ところが、上記従来例では、積層型バンド
パスフィルタを焼成した後には、ゼロ点形成用コンデン
サの容量を調整することが現実的には不可能であるとい
う問題がある。つまり、ゼロ点形成用コンデンサの容量
を変化できる主な要因は、ゼロ点形成用コンデンサ用電
極と第1の電極とが互いに対向している面積、これら電
極同士の距離、セラミックスの誘電率であるが、ゼロ点
形成用コンデンサ用電極はセラミックスで囲まれている
のでその電極をトリミングすることができず、第1の電
極のうちでゼロ点形成用コンデンサ用電極と対向してい
る面もセラミックスで囲まれているので第1の電極の必
要部分をトリミングすることができない。したがって、
ゼロ点形成用コンデンサ用電極、第1の電極が互いに対
向している面積を変化させることができない。また、ゼ
ロ点形成用コンデンサ用電極と第1の電極との距離を変
えることも、セラミックスの誘電率を変えることも、積
層型バンドパスフィルタを焼成した後には不可能であ
る。このために、上記従来例では、積層型バンドパスフ
ィルタを焼成した後には、ゼロ点形成用コンデンサの容
量を調整することができない。
【0007】上記問題は、積層型バンドパスフィルタ以
外の積層フィルタについても同様に生じる問題である。
【0008】また、上記従来例におけるゼロ点(fn1
は、所定帯域の下方に形成されるものであり、場合によ
っては、所定帯域の上方にもゼロ点を形成する必要があ
る場合があり、上記従来例はその要請に応じることがで
きないという問題がある。
【0009】本発明は、入出力端子に延長電極が接続さ
れ、この延長電極とコンデンサ用電極とがセラミックス
を介して対向することによって入出力コンデンサが形成
され、中心導体によって構成されるインダクタの開放端
にコンデンサ用電極が接続され、コンデンサ用電極とグ
ランド電極との間で共振コンデンサが形成され、ゼロ点
形成用コンデンサを有する積層型フィルタにおいて、積
層型フィルタの焼成後に、ゼロ点形成用コンデンサの容
量を調整することができる積層型フィルタを提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】また、本発明は、2つの入出力端子にそれ
ぞれ第1の延長電極、第2の延長電極が接続され、上記
各延長電極とコンデンサ用電極とが誘電体を介して対向
することによって、第1の入出力コンデンサと第2の入
出力コンデンサとが形成され、インダクタを構成する中
心導体の開放端に上記コンデンサ用電極が接続され、上
記コンデンサ用電極とグランド電極との間で共振コンデ
ンサが形成され、ゼロ点形成用コンデンサを有する積層
型フィルタにおいて、所定帯域の下方および上方にゼロ
点を形成することができる積層型フィルタおよびフィル
タ回路を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1〜5の発明は、
2つの入出力端子にそれぞれ第1の延長電極、第2の延
長電極が接続され、これら各延長電極とコンデンサ用電
極とが誘電体を介して対向することによって、第1の入
出力コンデンサと第2の入出力コンデンサとが形成さ
れ、中心導体によって構成されるインダクタの開放端に
コンデンサ用電極が接続され、コンデンサ用電極とグラ
ンド電極との間で共振コンデンサが形成され、ゼロ点形
成用コンデンサを有する積層型フィルタにおいて、誘電
体を介して第1の延長電極と第2の延長電極とに対向す
る容量増加用電極を設け、第1の延長電極と第2の延長
電極と容量増加用電極とによってゼロ点形成用コンデン
サを構成し、第1の延長電極、第2の延長電極、容量増
加用電極の少なくとも1つが積層型フィルタの表面に設
置されているものである。
【0012】また、請求項6〜11の発明は、インダク
タを構成する中心導体の開放端にコンデンサ用電極が接
続され、入力端子に第1の延長電極が接続され、出力端
子に第2の延長電極が接続され、第1の延長電極と第2
の延長電極との間に複数の直列コンデンサを形成するゼ
ロ点形成用電極が設けられ、各延長電極とコンデンサ用
電極とによって入力コンデンサと出力コンデンサとが形
成され、コンデンサ用電極とグランド電極とによって共
振コンデンサが形成され、ゼロ点形成用電極とコンデン
サ用電極とによって中間結合コンデンサが形成され、直
列コンデンサと中間結合コンデンサとによってゼロ点形
成用コンデンサが形成されているものである。
【0013】
【作用】請求項1〜5の発明は、誘電体を介して第1の
延長電極と第2の延長電極とに対向する容量増加用電極
を有し、第1の延長電極と第2の延長電極と容量増加用
電極とによってゼロ点形成用コンデンサが構成され、第
1の延長電極、第2の延長電極、容量増加用電極の少な
くとも1つが積層型フィルタの表面に設置されているの
で、積層型フィルタの焼成後に、ゼロ点形成用コンデン
サの容量を調整することができる。
【0014】また、請求項6〜11の発明は、第1の延
長電極と第2の延長電極との間に設けられ互いに直列接
続された複数の直列コンデンサと、これら直列コンデン
サ同士の接続点と中心導体の開放端との間に接続された
中間結合コンデンサとでゼロ点形成用コンデンサが構成
されているので、所定帯域の下限および上限にゼロ点を
形成することができる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である積層型バン
ドパスフィルタF1を示す斜視図であり、図2は、図1
においてII−II線で縦断した面を矢印方向から見た
縦断左側面図である。図3は、上記実施例を各層S0〜
S4に分割した場合における各層S0〜S4の平面図で
ある。なお、同一部材には同一符号を付してあり、図4
以降の図においても同様である。
【0016】この実施例は、4つの層S1、S2、S
3、S4で構成され、製造工程において、第1層S1の
グリーンシート(焼成前のセラミックス)の上に、第1
の中心導体L1と第2の中心導体L2とを形成する導電
性ペーストが印刷され、この上に第2層S2のグリーン
シートが積層され、このグリーンシートの上に、グラン
ド電極G2を形成する導電性ペーストが印刷され、この
上に第3層S3のグリーンシートが積層され、このグリ
ーンシートの上に、第1のコンデンサ用電極20、第2
のコンデンサ用電極30、容量増加用電極50をそれぞ
れ形成する導電性ペーストが印刷され、この上に第4層
S4のグリーンシートが積層され、焼成される。
【0017】この焼成後に、第4の層S4の上面に、第
1の延長電極11、第2の延長電極41、グランド電極
G3を形成する導電性ペーストが印刷される。この場
合、第1の延長電極11の図中、右端部分である対向部
11eと、第2の延長電極41の図中、左端部分である
対向部41eとが、積層型バンドパスフィルタF1の上
面で近接対向し、対向部11e、対向部41eが容量増
加用電極50と対向する部分でゼロ点形成用コンデンサ
C0が形成されている。逆に言えば、セラミックスを挟
んで対向部11e、対向部41eと対向する位置に、容
量増加用電極50が設置されている。
【0018】なお、第1の延長電極11とグランド電極
G3とは、セラミックスを介してコンデンサ用電極20
と対向し、また、第2の延長電極41とグランド電極G
3とは、セラミックスを介してコンデンサ用電極30と
対向している。なお、第1の中心導体L1、第2の中心
導体L2は、インダクタを構成している。
【0019】また、図1において、接続用導体21、3
1が存在する面、延長電極11、41が存在する面を、
それぞれ積層型バンドパスフィルタF1の正面、上面と
すると、積層型バンドパスフィルタF1の左側面、右側
面、背面、底面にそれぞれ、延長電極11に接続された
第1の入出力用電極10、延長電極41に接続された第
2の入出力用電極40、グランド電極G、グランド電極
G1を形成する導電性ペーストが印刷されている。積層
型バンドパスフィルタF1の正面において、中心導体L
1とコンデンサ用電極20とを接続する接続用導体21
を形成する導電性ペーストが印刷され、中心導体L2と
コンデンサ用電極30とを接続する接続用導体31を形
成する導電性ペーストが印刷されている。
【0020】図4は、上記実施例の等価回路図である。
【0021】この実施例において、第1の延長電極11
の対向部11e、第2の延長電極41の対向部41eが
それぞれ、容量増加用電極50に対向し、この対向部分
によってゼロ点形成用コンデンサC0が形成されてい
る。
【0022】また、第1の延長電極11と第1のコンデ
ンサ用電極20とセラミックスとによって第1の入出力
コンデンサC1が形成され、第2の延長電極41と第2
のコンデンサ用電極30とセラミックスとによって第2
の入出力コンデンサC4が形成されている。
【0023】さらに、第1のコンデンサ用電極20が第
1の中心導体L1に接続され、第1のコンデンサ用電極
20とグランド電極G2、G3との間で第1の共振コン
デンサC2が形成され、第2のコンデンサ用電極30が
第2の中心導体L2に接続され、第2のコンデンサ用電
極30とグランド電極G2、G3との間で第2の共振コ
ンデンサC3が形成されている。
【0024】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0025】図5は、上記実施例において、ゼロ点形成
用コンデンサC0の容量を調整する場合の説明図であ
り、積層型バンドパスフィルタF1の上面図である。
【0026】積層型バンドパスフィルタF1を焼成した
後は、図5に示すように、第1の延長電極11の対向部
11eと第2の延長電極41の対向部41eとが露出し
ているので、対向部11e、41eをトリミングするこ
とが容易である。つまり、対向部11eをトリミングし
てトリミング部T1を設けるか、対向部41eをトリミ
ングしてトリミング部T2を設けるか、またはトリミン
グ部T1とT2とを設けることによって、電極50と対
向する部分が減少し、このためにゼロ点形成用コンデン
サC0の容量が減少するので、ゼロ点形成用コンデンサ
C0の容量を調整することができる。なお、サンドブラ
スト、レーザービーム等によってトリミングを行う。
【0027】図6は、上記実施例において、ゼロ点形成
用コンデンサC0以外のコンデンサの容量をも調整する
場合の説明図であり、フィルタF1の上面図である。
【0028】上記実施例において、延長電極11をトリ
ミングしてトリミング部T3を作ると入出力コンデンサ
C1の容量を減少させることができ、グランド電極G3
のうちでコンデンサ用電極20と対向する部分をトリミ
ングしてトリミング部T4を作ると、共振コンデンサC
2の容量を減少させることができる。また、グランド電
極G3のうちでコンデンサ用電極30と対向する部分を
トリミングしてトリミング部T5を作ると、共振コンデ
ンサC3の容量を減少させることができ、延長電極41
をトリミングしてトリミング部T6を作ると、入出力コ
ンデンサC4の容量を減少させることができる。なお、
図4において、各符号の下にカッコで示した符号は、そ
れを構成する電極の符号であり、そのうちでアンダーラ
インを付した符号は、容量を調整する場合にトリミング
する電極の符号である。
【0029】なお、コンデンサC0、C1、C2、C
3、C4の容量を調整する場合に必要なトリミング部T
1、T2、T3、TR2、T5、T6は全て、積層型バ
ンドパスフィルタF1の上面に存在するので、5つのコ
ンデンサの容量調整に際して、サンドブラストのノズル
をX軸、Y軸方向のみ制御すればよく、Z軸方向に制御
する必要がないので、容量調整の作業が容易である。
【0030】また、ゼロ点形成用コンデンサC0を形成
する電極と、第1の入出力用コンデンサC1を形成する
電極と、第2の入出力用コンデンサC4を形成する電極
と、第1の共振コンデンサC2を形成する電極と、第2
の共振コンデンサC3を形成する電極とが同一の表面に
形成されていさえすればよく、これらの電極が上面以外
の1つの面(1つの側面、または底面)に形成されてい
れば、容量調整の作業が容易である。
【0031】また、上記実施例においては、第1の延長
電極11の対向部11eと第2の延長電極41の対向部
41eとが、積層型バンドパスフィルタF1の上面で近
接対向しているが、対向部11eと41eとが、積層型
バンドパスフィルタF1の上面以外の面で近接対向する
ようにしていもよく、ゼロ点形成用コンデンサC0を形
成する電極と、他の電極C1〜C5とが異なる面に設け
られていてもよい。なお、上記実施例において、対向部
11eと41eとが容量増加用電極50と対向すること
によってゼロ点形成用コンデンサC0を形成しているの
で、対向部11eと41eとが容量増加用電極50と対
向している限り、対向部11eと41eとが互いに近接
対向している必要はない。
【0032】なお、上記各実施例において積層型バンド
パスフィルタの上面にグランド電極G3が設けられてい
るが、その上面からグランド電極G3を削除するように
してもよい。
【0033】図7は、本発明の他の実施例である積層型
バンドパスフィルタF2の説明図である。
【0034】また、図7は、積層型バンドパスフィルタ
F2を構成する各層S0、S1、S2、S3a、S4、
S5を分割して示した平面図である。積層型バンドパス
フィルタF2は、積層型バンドパスフィルタF1におい
て、延長電極11、41と容量増加用電極との上下関係
を逆にしたものである。つまり、積層型バンドパスフィ
ルタF2は、積層型バンドパスフィルタF1において、
第3層S3の代わりに第3層S3aを設け、第5層S5
を新たに設けたものである。
【0035】第3層S3aは、セラミックスの上にコン
デンサ用電極20、30が設けられたものであり、第5
層S5は、対向部11e、41eと対向する位置に容量
増加用電極51が設けられたものである。この積層型バ
ンドパスフィルタF2においては、容量増加用電極51
の面積を減少することによってゼロ点形成用コンデンサ
C0の容量を調整することができ、容量増加用電極51
が積層型バンドパスフィルタF2に露出しているので、
積層型バンドパスフィルタF2を焼成した後にゼロ点形
成用コンデンサC0の容量を調整することができる。
【0036】上記実施例では、中心導体L1によって構
成されるインダクタと共振コンデンサC2とで1段目の
共振回路が構成され、中心導体L2によって構成される
インダクタと共振コンデンサC3とで2段目の共振回路
が構成され、つまり、2段の共振回路でバンドパスフィ
ルタを構成しているが、図8に示すように、1段の共振
回路でバンドパスフィルタを構成するようにしてもよ
い。
【0037】図8に示す実施例は、共振回路を1段で構
成した場合におけるバンドパスフィルタの例であり、図
4に示す回路図から、中心導体L2、共振コンデンサC
3を削除し、入出力コンデンサC4の図中、左端を入出
力コンデンサC1の図中、右端に接続したものである。
つまり、図3において、コンデンサ用電極20と30と
を接続し、中心導体L2を削除したものが、図8に示す
実施例である。また、3段以上の共振回路によって構成
されたバンドパスフィルタに上記実施例を適用するよう
にしてもよい。
【0038】さらに、上記実施例は、中心導体L1によ
って構成されるインダクタと共振コンデンサC2とで構
成される1段目の共振回路と、中心導体L2によって構
成されるインダクタと共振コンデンサC3とで構成され
る2段目の共振回路とを誘導結合している場合の例であ
るが、これらを、図9に示すように、容量結合させるよ
うにしてもよく、誘導結合+容量結合するようにしても
よい。
【0039】図9に示す実施例の積層型バンドパスフィ
ルタF3は、図3に示すフィルタF1において、その1
段目の共振回路と2段目の共振回路とが容量結合する場
合の例であり、図3(1)に示す第4層S4の代わりに
第4層S4aを使用したものであり、他の電極(延長電
極11、41、グランド電極G3)とは接触しないよう
に、結合用電極60を形成する導電性ペーストを印刷
し、この場合、セラミックスを介して、結合用電極60
をコンデンサ用電極20と30とに重なるように印刷す
る。このようにすることによって、結合用電極60とセ
ラミックスとを介して、1段目の共振回路と2段目の共
振回路とが容量結合する。なお、この場合、図9(2)
〜(5)に示す第3層〜第0層は図3の場合と同じであ
る。上記のようにすれば、コンデンサC0、C1、C
2、C3、C4の容量調整とともに、1段目の共振回路
と2段目の共振回路との容量結合における容量の値をも
同時に調整することができる。
【0040】さらに、上記実施例においてはバンドパス
フィルタについて説明しているが、バンドエリミネイト
フィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ等、バ
ンドパスフィルタ以外のフィルタについても上記と同様
に説明できる。
【0041】図10は、本発明の他の実施例であり、所
定帯域の下方と上方とにそれぞれゼロ点を作ることがで
きる積層型バンドパスフィルタF4を示す斜視図であ
る。
【0042】図11は、図10においてXI−XI線で
縦断した面を矢印方向から見た縦断左側面図である。図
12は、上記実施例を各層S11〜S15に分割した場
合における各層S11〜S15の平面図である。図13
は、上記実施例の等価回路図である。
【0043】この実施例は、5つの層S11、S12、
S13、S14、S15で構成され、製造工程におい
て、第1層S11のグリーンシート(焼成前のセラミッ
クス)の上に、第1の中心導体L1と第2の中心導体L
2とを形成する導電性ペーストが印刷され、この上に第
2層S12のグリーンシートが積層され、このグリーン
シートの上に、グランド電極G2を形成する導電性ペー
ストが印刷され、この上に第3層S13のグリーンシー
トが積層され、このグリーンシートの上に、第1のコン
デンサ用電極20、第2のコンデンサ用電極30をそれ
ぞれ形成する導電性ペーストが印刷され、この上に第4
層S14のグリーンシートが積層され、このグリーンシ
ートの上にゼロ点形成用電極70を形成する導電性ペー
ストが印刷され、この上に第5層S15のグリーンシー
トが積層され、焼成される。この焼成後に、第5層S1
5の上面に、第1の延長電極11a、第2の延長電極4
1a、グランド電極G3を形成する導電性ペーストが印
刷され、第1層S11の下面(S10)にグランド電極
G1を形成する導電性ペーストが印刷される。
【0044】この場合、ゼロ点形成用電極70は、第1
の延長電極11aと第2の延長電極41aとの間に誘電
体を介して複数の直列コンデンサを形成する電極であ
り、また、ゼロ点形成用電極70は、第1の延長電極1
1a、第2の延長電極41a、コンデンサ用電極20、
30とそれぞれ対向し、ゼロ点形成用電極70がこれら
の電極11a、41a、20、30と対向することによ
ってゼロ点形成用コンデンサが形成されている。
【0045】積層型バンドパスフィルタF4の正面にお
いて、接続用導体21がその上面に向かって延出し、さ
らに上面の一部まで延出し、この部分を延長電極22と
呼び、この延長電極22を形成する導電性ペーストが印
刷され、同様に、接続用導体31がその上面に向かって
延出し、さらに上面の一部まで延出し、この部分を延長
電極32と呼び、この延長電極32を形成する導電性ペ
ーストが印刷されている。
【0046】また、第1の延長電極11aの一部、第2
の延長電極41aの一部がそれぞれゼロ点形成用電極7
0とに対向し、延長電極22の一部、延長電極32の一
部がそれぞれゼロ点形成用電極70に対向している。
【0047】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0048】図13は、図10〜12に示す実施例の等
価回路図である。
【0049】この回路図において、第1の入出力コンデ
ンサC1は、第1の延長電極11aと第1のコンデンサ
用電極20とセラミックスとによって形成されものであ
り、第2の入出力コンデンサC4は、第2の延長電極4
1aと第2のコンデンサ用電極30とセラミックスとに
よって形成されるものであり、第1の共振コンデンサC
2は、第1のコンデンサ用電極20とグランド電極G
2、G3とセラミックスとによって形成されるものであ
り、第2の共振コンデンサC3は、第2のコンデンサ用
電極30とグランド電極G2、G3との間で形成される
ものである。また、直列コンデンサC5は、第1の延長
電極11aとゼロ点形成用電極70とセラミックスとに
よって形成されるものであり、直列コンデンサC6は、
第2の延長電極41aとゼロ点形成用電極70とセラミ
ックスとによって形成されるものであり、中間結合コン
デンサC7は、コンデンサ用電極20、延長電極22と
ゼロ点形成用電極70とセラミックスとによって形成さ
れるものであり、中間結合コンデンサC8は、コンデン
サ用電極30、延長電極32とゼロ点形成用電極70と
セラミックスとによって形成されるものである。なお、
中間結合コンデンサC7、C8のいずれか一方を削除す
るようにしてもよい。
【0050】また、直列コンデンサC5、C6と中間結
合コンデンサC7、C8とによって、ゼロ点形成用コン
デンサが構成され、このゼロ点形成用コンデンサによっ
て、所定周波数帯域の下方と上方とにゼロ点が作られ、
このゼロ点において、隣接チャンネルの妨害信号が抑制
されたり、不要放射が抑制される。
【0051】図14は、図10〜12に示す実施例にお
いて、各コンデンサの容量が調整された後の状態を示す
平面図である。
【0052】図10〜12に示す実施例において、第1
の延長電極11aと、第2の延長電極41aと、共振コ
ンデンサC2、C3を形成する電極(上記実施例におい
ては、グランド電極G3のうちでコンデンサ用電極2
0、30と対向する部分)と、コンデンサ用電極20、
30から延長された電極22、32とが、同一の表面に
設置されている。
【0053】そして、第1の延長電極11aのうちでコ
ンデンサ用電極20と対向する部分T3をトリミングす
ることによって、第1の入出力コンデンサC1の容量を
減少することができ、グランド電極G3のうちでコンデ
ンサ用電極20と対向する部分T4をトリミングするこ
とによって、共振コンデンサC2の容量を減少すること
ができる。グランド電極G3のうちでコンデンサ用電極
30と対向する部分T5をトリミングすることによっ
て、共振コンデンサC3の容量を減少することができ、
第2の延長電極41aのうちでコンデンサ用電極30と
対向する部分T6をトリミングすることによって、第2
の入出力コンデンサC3の容量を減少することができ
る。
【0054】また、第1の延長電極11aのうちでゼロ
点形成用電極70と対向する部分T7をトリミングする
ことによって、直列コンデンサC5の容量を減少するこ
とができ、第2の延長電極41aのうちでゼロ点形成用
電極70と対向する部分T8をトリミングすることによ
って、直列コンデンサC6の容量を減少することができ
る。さらに、延長電極22のうちでゼロ点形成用電極7
0と対向する部分T9をトリミングすることによって、
中間結合コンデンサC7の容量を減少することができ、
延長電極32のうちでゼロ点形成用電極70と対向する
部分T10をトリミングすることによって、中間結合コ
ンデンサC8の容量を減少することができる。
【0055】図15は、図10〜12に示す実施例の変
形例を示す図である。
【0056】この変形例であるフィルタF5は、図10
〜12に示すフィルタF4と比較すると、ゼロ点形成用
電極70に対応する導電性ペーストが第4層S14aに
は印刷されておらず、第5層S15aにおいて、延長電
極11aと41aとの同一面であって、延長電極11a
と41aとの間に、ゼロ点形成用電極71が設けられて
いる点が異なる。ゼロ点形成用電極71は、ゼロ点形成
用電極70とその基本的な機能は同じであり、延長電極
11a、41aと対向していることによって直列コンデ
ンサC5、C6を形成し、コンデンサ用電極20、30
と対向していることによって中間結合コンデンサC7、
C8を形成している。
【0057】また、他の変形例としては、ゼロ点形成用
電極70、71を設ける代わりに、コンデンサ用電極2
0と30との同一面であって、ゼロ点形成用電極をコン
デンサ用電極20と30との間にゼロ点形成用電極を設
けることが考えられる。これを具体化すると、図3の実
施例と同様になる。つまり、図3における容量増加用電
極50をゼロ点形成用電極と考えれば、図10〜12に
示す実施例と同様に、ゼロ点を2つ設けることができ
る。すなわち、ゼロ点形成用電極としての容量増加用電
極50は、延長電極11a、41aと対向していること
によって直列コンデンサC5、C6を形成し、コンデン
サ用電極20、30と対向していることによって中間結
合コンデンサC7、C8を形成する。
【0058】図16は、図10〜12に示す実施例の他
の変形例であるフィルタF6を示す図である。
【0059】フィルタF6は、図10に示すフィルタF
4から、延長電極22、32を削除したものであり、こ
のようにしても、ゼロ点を2つ作ることができる。
【0060】上記実施例においては、第1の入出力端子
10と第2の入出力端子40との間に、直列コンデンサ
が2つ設けられているが、3つ以上の直列コンデンサを
設けるようにしてもよい。
【0061】さらに、インダクタと共振コンデンサとに
よって形成される共振回路と、第1の入出力端子と上記
インダクタとの間に設けられた第1の入出力コンデンサ
と、第2の入出力端子と上記インダクタとの間に設けら
れた第2の入出力コンデンサと、第1の入出力端子と第
2の入出力端子との間に互いに直列接続された複数の直
列コンデンサと、直列コンデンサ同士の接続点とインダ
クタとの間に設けられた中間結合コンデンサとを、独立
の部品で構成するようにしてもよい。
【0062】図17は、図13に示す等価回路の変形例
を示す回路図である。
【0063】この変形例は、図17における直列コンデ
ンサC5、C6の代わりにコンデンサC5aを設け、中
間結合コンデンサC7、C8の代わりにコンデンサC7
a、C8aを設けたものである。コンデンサC7aは、
入力端子INと第2の中心導体L2との間に設けられ、
コンデンサC8aは、出力端子OUTと第1の中心導体
L1との間に設けられている。
【0064】図18は、図17の回路図に対応する積層
型バンドパスフィルタF7を示す図である。
【0065】図18には、説明の便宜上、電極がセラミ
ックスに設けられ、その後トリミングが行われた後の状
態を示してあり、トリミング部T3〜T6は、図15に
示すものと同様のものである。
【0066】フィルタF7は、第0層〜第3層までは、
図15に示すフィルタF7と同じであり、第4層S14
aには、図18に示すように、延長電極11bと41b
とが設けられている。延長電極11bは、セラミックス
を介してコンデンサ用電極20と対向するとともに、さ
らに延長され、セラミックスを介してコンデンサ用電極
30とも対向している。延長電極41bは、セラミック
スを介してコンデンサ用電極30と対向するとともに、
さらに延長され、セラミックスを介してコンデンサ用電
極20とも対向している。延長電極11bと41bとが
対向することによってコンデンサC5aが形成され、ト
リミング部C5aをトリミングすることによって、コン
デンサC5aの容量を減少することができる。
【0067】延長電極11bとコンデンサ用電極30と
の対向部分によってコンデンサC7aが形成され、トリ
ミング部T7aをトリミングすることによって、コンデ
ンサC7aの容量を減少することができる。延長電極4
1bとコンデンサ用電極20との対向部分によってコン
デンサC8aが形成され、トリミング部T8aをトリミ
ングすることによって、コンデンサC8aの容量を減少
することができる。なお、コンデンサC5aとC7aと
C8aとによってゼロ点形成用コンデンサが構成されて
いる。
【0068】図19は、図17の回路図に対応する別の
積層型バンドパスフィルタF8を示す図である。ただ
し、図19においては、コンデンサC8aは存在する
が、コンデンサC7aが省略されている。
【0069】フィルタF8は、第0層〜から第2層まで
は、図15に示す場合と同じであるが、第3層S13c
におけるコンデンサ用電極20には、突起21が設けら
れている。第4層S14cにおいて、延長電極11c、
41cと突起21との上に電極80が設けられ、延長電
極11c、41c、突起21と電極80との間には、図
示しない絶縁層が設けられている。
【0070】なお、図19には、説明の便宜上、電極等
がセラミックスに設けられ、その後トリミングが行われ
た後の状態を示してあり、トリミング部T3〜T6は、
図15に示すものと同様のものである。
【0071】絶縁層を介して延長電極11c、41cと
電極80とが対向することによってコンデンサC5aが
形成され、トリミング部T5aをトリミングすることに
よって、コンデンサC5aの容量を減少することができ
る。絶縁層を介して突起22と電極80とが対向するこ
とによってコンデンサC8aが形成され、トリミング部
T8aをトリミングすることによって、コンデンサC8
aの容量を減少することができる。なお、コンデンサC
5aとC8aとによってゼロ点形成用コンデンサが構成
されている。
【0072】図19において、突起22に対応する突起
をコンデンサ用電極30に設け、この突起と電極80と
を対向させれば、図17に示すコンデンサC7aを形成
することができる。
【0073】
【発明の効果】請求項1〜5の発明によれば、誘電体を
介して第1の延長電極と第2の延長電極とに対向する容
量増加用電極を有し、第1の延長電極と第2の延長電極
と容量増加用電極とによってゼロ点形成用コンデンサが
構成され、第1の延長電極、第2の延長電極、容量増加
用電極の少なくとも1つが積層型フィルタの表面に設置
されているので、積層型フィルタの焼成後に、ゼロ点形
成用コンデンサの容量を調整することができるという効
果を奏する。
【0074】また、請求項6〜12の発明によれば、第
1の延長電極と第2の延長電極との間に設けられ互いに
直列接続された複数の直列コンデンサと、これら直列コ
ンデンサ同士の接続点と中心導体の開放端との間に接続
された中間結合コンデンサ等によって、でゼロ点形成用
コンデンサが構成されているので、所定帯域の下方およ
び上方にゼロ点を形成することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である積層型バンドパスフィ
ルタを示す斜視図である。
【図2】図1においてII−II線で縦断した面を矢印
方向から見た縦断左側面図である。
【図3】上記実施例を各層S0〜S4に分割した場合に
おける各層S0〜S4の平面図である。
【図4】上記実施例の等価回路図である。
【図5】上記実施例において、ゼロ点形成用コンデンサ
C0の容量を調整する場合の説明図であり、積層型バン
ドパスフィルタの上面図である。
【図6】上記実施例において、ゼロ点形成用コンデンサ
C0以外のコンデンサの容量をも調整する場合の説明図
であり、積層型バンドパスフィルタの上面図である。
【図7】本発明の他の実施例である積層型バンドパスフ
ィルタF2の説明図である。
【図8】本発明の別の実施例における等価回路を示す図
である。
【図9】上記実施例において、1段目の共振回路と2段
目の共振回路とを容量結合する場合の例を示す図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例であり、所定帯域の下方
と上方とにそれぞれゼロ点を作ることができる積層型バ
ンドパスフィルタF4を示す斜視図である。
【図11】図10においてXI−XI線で縦断した面を
矢印方向から見た縦断左側面図である。
【図12】上記実施例を各層S11〜S15に分割した
場合における各層S11〜S15の平面図である。
【図13】図10〜12に示す実施例の等価回路図であ
る。
【図14】図10〜12に示す実施例において、各コン
デンサの容量が調整された後の状態を示す平面図であ
る。
【図15】図10〜12に示す実施例の変形例を示す図
である。
【図16】図10〜12に示す実施例の他の変形例であ
るフィルタF6を示す図である。
【図17】図13に示す等価回路の変形例を示す回路図
である。
【図18】図17に示す回路図に対応するフィルタF7
を示す図である。
【図19】図17に示す回路図に対応する別のフィルタ
F8を示す図である。
【符号の説明】
F1〜F8…積層型バンドパスフィルタ、 L1…第1の中心導体、 L2…第2の中心導体、 G、G1、G2、G3…グランド電極、 C0…ゼロ点形成用コンデンサ、 T1…ゼロ点形成用コンデンサC0の容量調整用トリミ
ング部、 T2…ゼロ点形成用コンデンサC0の容量調整用トリミ
ング部、 T3…第1の入出力コンデンサC1の容量調整用トリミ
ング部、 T4…第1の共振コンデンサC2の容量調整用トリミン
グ部、 T5…第2の共振コンデンサC3の容量調整用トリミン
グ部、 T6…第2の入出力コンデンサC4の容量調整用トリミ
ング部、 10…第1の入出力端子、 11、11a…第1の延長電極、 11e…対向部、 20…第1のコンデンサ用電極 21…接続用導体、 30…第2のコンデンサ用電極、 31…接続用導体、 40…第2の入出力端子、 41、41a…第2の延長電極、 41e…対向部、 50、51…容量増加用電極、 60…結合用電極、 70、71…ゼロ点形成用電極。
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【提出日】平成6年1月21日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、上記実施例においては、第1の延長
電極11の対向部11eと第2の延長電極41の対向部
41eとが、積層型バンドパスフィルタF1の上面で近
接対向しているが、対向部11eと41eとが、積層型
バンドパスフィルタF1の上面以外の面で近接対向する
ようにしていてもよく、ゼロ点形成用コンデンサC0を
形成する電極と、他の電極C1〜C5とが異なる面に設
けられていてもよい。なお、上記実施例において、対向
部11eと41eとが容量増加用電極50と対向するこ
とによってゼロ点形成用コンデンサC0を形成している
ので、対向部11eと41eとが容量増加用電極50と
対向している限り、対向部11eと41eとが互いに近
接対向している必要はない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】そして、第1の延長電極11aのうちでコ
ンデンサ用電極20と対向する部分T3をトリミングす
ることによって、第1の入出力コンデンサC1の容量を
減少することができ、グランド電極G3のうちでコンデ
ンサ用電極20と対向する部分T4をトリミングするこ
とによって、共振コンデンサC2の容量を減少すること
ができる。グランド電極G3のうちでコンデンサ用電極
30と対向する部分T5をトリミングすることによっ
て、共振コンデンサC3の容量を減少することができ、
第2の延長電極41aのうちでコンデンサ用電極30と
対向する部分T6をトリミングすることによって、第2
の入出力コンデンサC4の容量を減少することができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】図18には、説明の便宜上、電極がセラミ
ックスに設けられ、その後トリミングが行われた後の状
態を示してあり、トリミング部T3〜T6は、図14
示すものと同様のものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】なお、図19には、説明の便宜上、電極等
がセラミックスに設けられ、その後トリミングが行われ
た後の状態を示してあり、トリミング部T3〜T6は、
図14に示すものと同様のものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】上記実施例を各層S10〜S15に分割した
場合における各層S10〜S15の平面図である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】上記実施例によって得られるバンドパスフ
ィルタの周波数特性は、図4(2)に示してあり、ゼロ
点が1.4GHzに形成され、参考のために、ゼロ点形
成前におけるバンドパスフィルタの特性を図4(3)に
示してある。さらに、上記実施例においてはバンドパス
フィルタについて説明しているが、バンドエリミネイト
フィルタ、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ等、バ
ンドパスフィルタ以外のフィルタについても上記と同様
に説明できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】また、直列コンデンサC5、C6と中間結
合コンデンサC7、C8とによって、ゼロ点形成用コン
デンサが構成され、このゼロ点形成用コンデンサによっ
て、所定周波数帯域の下方と上方とにゼロ点が作られ、
このゼロ点において、隣接チャンネルの妨害信号が抑制
されたり、不要放射が抑制される。図13(1)に示す
等価回路によって得られるバンドパスフィルタの周波数
特性は、図13(2)に示してあり、ゼロ点が1.4G
Hz、2.2GHzに形成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの入出力端子にそれぞれ第1の延長
    電極、第2の延長電極が接続され、上記各延長電極とコ
    ンデンサ用電極とが誘電体を介して対向することによっ
    て、第1の入出力コンデンサと第2の入出力コンデンサ
    とが形成され、中心導体によって構成されるインダクタ
    の開放端に上記コンデンサ用電極が接続され、上記コン
    デンサ用電極とグランド電極との間で共振コンデンサが
    形成され、ゼロ点形成用コンデンサを有する積層型フィ
    ルタにおいて、 上記誘電体を介して上記第1の延長電極と上記第2の延
    長電極とに対向する容量増加用電極を有し、上記第1の
    延長電極と上記第2の延長電極と上記容量増加用電極と
    によって上記ゼロ点形成用コンデンサが構成され、上記
    第1の延長電極、上記第2の延長電極、上記容量増加用
    電極の少なくとも1つが上記積層型フィルタの表面に設
    置されていることを特徴とする積層型フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記インダクタと上記共振コンデンサとによって構成さ
    れる共振器が1段または複数段、設けられていることを
    特徴とする積層型フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記ゼロ点形成用コンデンサを形成する電極と、上記第
    1の入出力用コンデンサを形成する電極と、上記第2の
    入出力用コンデンサを形成する電極と、上記共振コンデ
    ンサを形成する電極とが、同一の表面に設置されている
    ことを特徴とする積層型フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記インダクタと上記共振コンデンサとによって構成さ
    れる共振器が複数段、設けられているときに、上記複数
    段の共振器は、誘導結合、容量結合、誘導結合+容量結
    合のうちのいずれかの態様で結合されていることを特徴
    とする積層型フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 上記インダクタと上記共振コンデンサとによって構成さ
    れる共振器が複数段、設けられ、これら複数段の共振器
    が容量結合されているときに、上記複数段の共振器を容
    量結合する電極と、上記第1の延長電極の端部と、上記
    第2の延長電極の端部と、上記第1の入出力用コンデン
    サを形成する電極と、上記第2の入出力用コンデンサを
    形成する電極と、上記共振コンデンサを形成する電極と
    が、同一の表面に設置されていることを特徴とする積層
    型フィルタ。
  6. 【請求項6】 インダクタを構成する中心導体の開放端
    に接続されたコンデンサ用電極と;第1の入出力端子に
    接続された第1の延長電極と;第2の入出力端子に接続
    された第2の延長電極と;上記第1の延長電極と上記第
    2の延長電極との間に誘電体を介して複数の直列コンデ
    ンサを形成するゼロ点形成用電極と;を有し、上記各延
    長電極と上記コンデンサ用電極とが誘電体を介して対向
    することによって、第1の入出力コンデンサと第2の入
    出力コンデンサとが形成され、上記コンデンサ用電極と
    グランド電極とが誘電体を介して対向することによっ
    て、共振コンデンサが形成され、上記ゼロ点形成用電極
    と上記コンデンサ用電極とが誘電体を介して対向するこ
    とによって、中間結合コンデンサが形成され、上記直列
    コンデンサと上記中間結合コンデンサとによって、ゼロ
    点形成用コンデンサが形成されていることを特徴とする
    積層型フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記ゼロ点形成用電極は、上記第1の延長電極、上記第
    2の延長電極が設けられた層と、上記コンデンサ用電極
    が設けられている層との間に設けられているものである
    ことを特徴とする積層型フィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 上記ゼロ点形成用電極は、上記第1の延長電極、上記第
    2の延長電極が設けられている層に設けられているもの
    であることを特徴とする積層型フィルタ。
  9. 【請求項9】 請求項6において、 上記コンデンサ用電極が複数設けられ、上記ゼロ点形成
    用電極は、上記複数のコンデンサ用電極の間に設けられ
    ているものであることを特徴とする積層型フィルタ。
  10. 【請求項10】 請求項6において、 上記第1の延長電極と、上記第2の延長電極と、上記共
    振コンデンサを形成する電極と、上記コンデンサ用電極
    から延長された電極とが、同一の表面に設置されている
    ことを特徴とする積層型フィルタ。
  11. 【請求項11】 インダクタと共振コンデンサとによっ
    て形成される共振回路と;第1の入出力端子と上記イン
    ダクタとの間に設けられた第1の入出力コンデンサと;
    第2の入出力端子と上記インダクタとの間に設けられた
    第2の入出力コンデンサと;上記第1の入出力端子と上
    記第2の入出力端子との間に互いに直列接続された複数
    の直列コンデンサと;上記直列コンデンサ同士の接続点
    と上記インダクタとの間に設けられた中間結合コンデン
    サと;を有することを特徴とするフィルタ回路。
  12. 【請求項12】 少なくとも第1、第2のインダクタと
    共振コンデンサとによって形成される共振回路と;第1
    の入出力端子と上記第1のインダクタとの間に設けられ
    た第1の入出力コンデンサと;第2の入出力端子と上記
    第2のインダクタとの間に設けられた第2の入出力コン
    デンサと;上記第1の入出力端子と上記第2の入出力端
    子との間に接続されたコンデンサと、上記第1の入出力
    端子と上記第2のインダクタとの間に接続されたコンデ
    ンサと、上記第2の入出力端子と上記第1のインダクタ
    との間に接続されたコンデンサとによって構成されるゼ
    ロ点形成用コンデンサと;を有することを特徴とするフ
    ィルタ回路。
JP35363192A 1992-10-25 1992-12-14 積層型フィルタおよびフィルタ回路 Withdrawn JPH06188609A (ja)

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