JPH06187505A - データエントリシステムおよびデータエントリ方法 - Google Patents

データエントリシステムおよびデータエントリ方法

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JPH06187505A
JPH06187505A JP4356903A JP35690392A JPH06187505A JP H06187505 A JPH06187505 A JP H06187505A JP 4356903 A JP4356903 A JP 4356903A JP 35690392 A JP35690392 A JP 35690392A JP H06187505 A JPH06187505 A JP H06187505A
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character recognition
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JP4356903A
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Akihiro Kawaoka
明宏 川岡
Naoko Kurata
奈穂子 倉田
Masahiro Sakashita
正洋 坂下
Shuji Terada
修司 寺田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】現状の認識率でも手書き文字入力をスムーズに
行なえ、出先での業務に支障を来さないデータエントリ
システム及びデータエントリ方法を提供することを目的
とする。 【構成】ポータブルな情報処理装置に、手書きデータの
入力を行なう機能と、入力されたイメージデータまたは
ストロークデータまたは両方の手書きデータに基づいて
文字認識する機能と、手書きデータの認識を中止する機
能とを持たせる。また、認識したコードデータと認識し
なかったイメージデータを記憶装置に記録する機能と、
それらのデータを編集表示する機能を備え、ワークステ
ーションには、記憶装置からコードデータとイメージデ
ータを読出す機能と、読出したコードデータとイメージ
データを編集表示する機能と、表示データの訂正入力を
行なう機能を備えるようにする。 【効果】渉外員の訪問先での情報入力操作がスムーズに
なる。これにより、顧客の拘束時間が短くなると共に、
渉外員自身も不確実な文字認識にイライラすることがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データエントリシステ
ムおよびデータエントリ方法に関し、特に、銀行渉外シ
ステム、保険外交システム、あるいは受発注システムの
ように、ポータブル端末やノートパソコンを持ち歩いて
データ入力を行ない、入力データを営業店でデータベー
スに書き込んだり、編集または集計などを行なうシステ
ムに用いて好適なデータエントリシステムおよびデータ
エントリ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子的なペンを用いたペン入力は、古く
からCADの世界では使われていたが、単なるポインテ
ィングデバイスとして利用されるのみであった。近年で
は、ペン入力を用いてタブレット上で手書き入力し、文
字認識まで行なうようになってきている。すなわち、ペ
ン入力をキーボードの代替手段として利用している。ペ
ン入力を利用した情報処理装置は、現在ポータブルタイ
プの物がほとんどであり、これまで外回り業務に利用さ
れてきたキーボードおよびタッチパネル中心の情報処理
装置にとって代わろうとしている。
【0003】ペン入力を利用したデータエントリシステ
ムでは、表示された入力枠に専用ペンで文字を書くと、
すぐに認識プログラムが文字認識し、文字認識の結果を
表示する。利用者は、その認識結果が所望の文字でない
ときには、別に表示されている候補文字を参照し、その
中から所望の文字を選択する。候補文字の中にも所望の
文字がない場合は、再度、入力枠に書き直す。
【0004】一方、文字認識を行なう同様の技術とし
て、紙に手書きした文字をスキャナで読み取り、読み取
ったイメージデータを基に文字認識するイメージOCR
の技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たペン入力(手書き入力)を利用したデータエントリシ
ステムには、大きな問題がある。それは、手書き文字認
識プログラムの認識率が悪いため、利用者は何度も同じ
文字を書き直さなければならない場合があり、結果とし
て、文字列の入力に時間がかかり過ぎるという問題であ
る。現在、製品化されているペン入力の認識率は、楷書
で正しい書き順で丁寧に書いて90%程度でしかない。
【0006】また、イメージOCRは、書き順などのス
トロークデータが取得できないために認識率が70%程
度と低いこと、装置自体のコンパクト化が難しいこと、
および、紙に一度記入し、それをスキャナで読み込ませ
るので二度手間がかかることなどのため、出先での業務
には向いていない。
【0007】本発明の目的は、上述の従来例における問
題点に鑑み、現状の認識率でも文字列の手書き入力をス
ムーズに行なうことができ、特に、手書き入力に多くの
時間がかかることによって出先での業務に支障を来たす
ようなことがないデータエントリシステムおよびデータ
エントリ方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、手書き入力によりデータエントリするデ
ータエントリシステムであって、イメージデータおよび
/またはストロークデータである手書きデータの入力を
行なう手書き入力手段と、該手書き入力手段により入力
された手書きデータに基づいて文字認識する文字認識手
段と、上記手書きデータの認識を中止する認識中止手段
とを備えたことを特徴とする。
【0009】また、手書き入力によりデータエントリす
るデータエントリシステムであって、イメージデータお
よび/またはストロークデータである手書きデータの入
力を行なう手書き入力手段と、該手書き入力手段により
入力された手書きデータに基づいて文字認識する文字認
識手段と、上記手書きデータの認識を中止する認識中止
手段と、上記文字認識手段により文字認識した結果を表
示するとともに、上記認識中止手段により認識が中止さ
れた手書きデータについてはそのイメージを表示する表
示手段と、上記文字認識手段により文字認識した結果で
あるコードデータと上記認識中止手段により認識が中止
された手書きデータのイメージデータとを記録する記録
手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明のデータエントリシステムおよびデ
ータエントリ方法において、前記記録したコードデータ
およびイメージデータは、文字認識が成功したコードデ
ータと文字認識しなかった手書き文字のイメージデータ
である。これら記録したコードデータおよびイメージデ
ータは、後に読出して編集表示し、訂正できるように、
してもよい。
【0011】編集表示する際には、文字認識した結果の
コードデータと認識を中止した手書きデータとを異なる
表示態様で表示するようにするとよい。例えば、色を変
えたり、反転させたりする。
【0012】本発明のデータエントリシステムは、ポー
タブルな情報処理装置とワークステーションとで構成す
るようにしてもよい。この場合、ポータブルな情報処理
装置で、手書き入力と文字認識を行なうとともに、認識
を中止するものについては認識処理を中止して、文字認
識した結果であるコードデータと認識が中止された手書
きデータのイメージデータとを記録するようにする。さ
らに、ワークステーションでは、その記録されたコード
データとイメージデータとを読出して編集表示し、訂正
することができるようにするとよい。
【0013】また、ポータブルな情報処理装置の側に、
上記記録されたコードデータとイメージデータとを読出
して編集表示し、訂正する機能を備えるようにしてもよ
い。
【0014】前記認識中止手段は、例えば、同一文字の
書き直し回数が所定の回数nに至ったとき、前記文字認
識手段による認識で同一文字の不認識回数が所定の回数
mに至ったとき、および/または利用者による認識中止
指示があったときに、手書きデータの認識を中止するよ
うにする。所定の回数nおよび/または所定の回数mの
値は任意に利用者が設定できるようにするとよい。
【0015】さらに、本発明に係るデータエントリ方法
は、手書き入力によりデータエントリするデータエント
リ方法であって、イメージデータおよび/またはストロ
ークデータである手書きデータを入力し、入力された手
書きデータに基づいて文字認識する一方で、上記手書き
データの認識を中止することを特徴とする。
【0016】また、手書き入力によりデータエントリす
るデータエントリ方法であって、イメージデータおよび
/またはストロークデータである手書きデータを入力
し、入力された手書きデータに基づいて文字認識する一
方で、上記手書きデータの認識を中止し、上記文字認識
手段により文字認識した結果を表示するとともに、上記
認識中止手段により認識が中止された手書きデータにつ
いてはそのイメージを表示し、上記文字認識手段により
文字認識した結果であるコードデータと上記認識中止手
段により認識が中止された手書きデータのイメージデー
タとを記録することを特徴とする。
【0017】
【作用】ポータブルな情報処理装置に、手書きデータの
入力を行なう機能と、入力されたイメージデータまたは
ストロークデータまたは両方の手書きデータに基づいて
文字認識する機能と、手書きデータの認識を中止する機
能とが備えられている。例えば、同一文字を何度も書き
直したとき、同一文字の不認識回数が多いとき、利用者
による認識中止指示があったときなどに、認識処理が中
止される。したがって、手書き入力に多くの時間をかけ
てしまうことがなくなる。
【0018】認識を中止した文字については、空きのま
ま記録しておき、後から正確な入力をおこなってもよ
い。また、認識したコードデータと認識しなかったイメ
ージデータとを記憶装置に記録するようにしてもよい。
この場合、後で、記録してあるこれらのコードデータと
イメージデータを読出して編集表示し訂正するが、文字
認識されたコードデータとともに、文字認識しなかった
イメージデータ(手書きのイメージ)が表示されるの
で、そのイメージデータの表示から、利用者はどのよう
な文字が入力されなかったのかを容易に判断できる。
【0019】これにより、現状の認識率でも文字入力を
スムーズに行なうことができ、出先での業務に支障を来
さないデータエントリシステムおよびデータエントリ方
法が提供される。
【0020】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0021】図1に、本発明の一実施例に係るデータエ
ントリシステムのシステム構成図を示す。本実施例のデ
ータエントリシステムは、ペン入力パソコン(パーソナ
ルコンピュータ)とワークステーションとを備えてい
る。図1(a)はペン入力パソコンの構成を、図1
(b)はワークステーションの構成を、それぞれ示す。
【0022】図1(a)のペン入力パソコンは、中央処
理装置1、メモリ2、表示装置3、タブレット4、補助
記憶装置5、および入力ペン6を備えている。図1
(b)のワークステーションは、中央処理装置11、メ
モリ12、表示装置13、キーボード14、および補助
記憶装置15を備えている。
【0023】図1(a)のペン入力パソコンのメモリ2
上には、例えば補助記憶装置5からロードした各種のプ
ログラムが格納されている。これは、ペン入力パソコン
の動作全体を制御するオペレーティングシステム、業務
処理を行うアプリケーションプログラム、ペン入力パソ
コンに接続されている各種デバイスを制御するデバイス
制御プログラム、ペンタブレットからの入力を行う手書
き入力プログラム、入力した手書きデータを認識する文
字認識プログラム、文字認識の中止を判断する認識中止
プログラム、手書き入力プログラムにより入力したコー
ドデータおよびイメージデータを編集表示する編集表示
プログラム、並びに手書き入力プログラムにより入力し
たコードデータおよびイメージデータを補助記憶装置5
に書き込むデータ記録プログラムなどである。
【0024】図1(b)のワークステーションのメモリ
12上には、例えば補助記憶装置15からロードした各
種のプログラムが格納されている。これは、ワークステ
ーションの動作全体を制御するオペレーティングシステ
ム、業務処理を行うアプリケーションプログラム、ワー
クステーションに接続されている各種デバイスを制御す
るデバイス制御プログラム、補助記憶装置15に記録さ
れているコードデータおよびイメージデータを読み出す
読み出しプログラム、読み出したコードデータとイメー
ジデータを編集表示する編集表示プログラム、表示デー
タの訂正を行なう訂正入力プログラムなどである。
【0025】ここで説明する実施例は、例えば銀行渉外
支援システムのように、銀行の渉外員がペン入力パソコ
ンを持って顧客先を回り、顧客先で得た情報をペン入力
パソコンに入力し、最後に営業店に戻り、ペン入力パソ
コンを用いて収集した情報をワークステーションに入力
して種々の処理を行なうようなシステムに本発明を適用
した例である。
【0026】渉外員の顧客先における操作は、例えば以
下のようなものである。まず、渉外員は、顧客先にて、
ペン入力パソコンの情報入力のメニューを選び、対象顧
客を指定し、手書き入力にてデータ入力を行なう。具体
的には、ペン入力パソコンの表示装置3に開かれたペン
入力枠(ウインドウ)の枠内に、入力ペン6で文字を書
くことによりペン入力を行なう。文字を書いている途中
では、その軌跡が表示装置3の当該枠に表示される。文
字認識処理が所望の通りに行なわれれば、その枠内に
は、認識結果の文字コードの文字が、ペン入力パソコン
内部に用意されているフォントにより表示される。
【0027】このとき、手書き文字認識がうまくいか
ず、同一枠内で文字を書き直さなければならない場合が
ある。顧客先にて、このような書き直しに時間をかける
のは問題である。そこで、本実施例のペン入力パソコン
では、以下の3つの場合には、認識処理を中止する機能
を備えている。3つの場合とは、同一枠内での書き直
し回数がn(nは利用者が任意に設定できる)回以上に
なったとき、文字認識処理において不認識がm回以上
発生したとき、利用者から認識中止指示があったと
き、である。以上の場合に文字の認識処理が中止され、
次に同一枠内で書き直しを行なっても認識処理は実行さ
れない。
【0028】認識が中止された枠には、認識できなかっ
たイメージデータ(手書きの軌跡)が表示されたままと
なる。内部的には、認識結果の文字コードと認識できな
かったイメージデータとが混在することになる。
【0029】対象顧客の入力が全て終了したら、生成し
たコードデータとイメージデータを補助記憶装置5に書
き込む。渉外員は、顧客先を回り、上述したようにペン
入力による情報入力を繰り返し、営業店に帰る。
【0030】営業店に帰った渉外員は、ペン入力パソコ
ンからデータが格納されているフロッピーディスク(補
助記憶装置5の記憶媒体)を抜取り、ワークステーショ
ンにセットし、メニューでデータベース更新を選択す
る。フロッピーディスクに格納されているコードデータ
とイメージデータは読み出され、表示装置13上に表示
される。このとき、顧客先で文字認識を中止した文字は
イメージデータで表示されることとなる。渉外員は、表
示されたこれらのデータを見て、ワークステーションに
予め設けられている入力手段(例えば、キーボードから
の入力)で、これらのデータを訂正する。訂正後のデー
タを用いて、データベース更新処理を行なう。
【0031】以上のようにして、現状の認識率でも文字
入力をスムーズに行なえ、出先での業務に支障を来たす
ことがない。
【0032】以下、本実施例のシステムにおける処理手
順を詳しく説明する。
【0033】図2は、図1(a)のペン入力パソコンに
おける処理手順を表すフローチャート図の一例である。
これは、渉外員がペン入力パソコンを用いて、訪問先で
手書きでの情報の入力を行う場合の手順を示す。
【0034】まず、表示装置3に表示されたメニューか
ら、ペン6とペンタブレット4によるメニューの選択を
受け付ける(ステップ21)。「終了」の選択であれ
ば、処理を終了する。「情報入力」であればステップ2
2へ、そうでなければステップ29へ進む。ステップ2
9でその他の処理を行い、ステップ21に戻る。
【0035】ステップ22では、入力項目を判別する。
入力項目が「終了」であれば、ステップ28へ進む。
「手書き入力」であればステップ24に進み、そうでな
ければステップ23に進む。ステップ23ではその他の
入力処理を行ない、ステップ22に戻る。ステップ28
では入力データを補助記憶装置(FD)5に記録し、ス
テップ21に戻る。ここでいう、入力データとは、それ
までに手書き入力で認識されたコードデータおよび認識
中止されたイメージデータのことである。
【0036】ステップ22で入力項目が「手書き入力」
であるときは、ステップ24に進み、手書き入力を受け
付ける。このときの表示装置3上の入力画面を図4に示
す。
【0037】図4の表示画面50において、「メモ」の
項目にポインタが移ったとき文字入力枠54が開く。渉
外員は、文字入力枠54内の入力枠51に専用ペン6で
手書き入力する。入力枠51には、左側から順に枠番が
つけられている。専用ペン6で「終了」53を選択した
ときはステップ27へ進み、入力枠51への文字入力で
あればステップ24へ進む(ステップ25)。
【0038】ステップ26では、手書き文字の認識を行
ない認識結果を入力枠51に表示する。その後、ステッ
プ24に戻る。終了指示(図4の「終了」ボタン53の
選択)があるまで、ステップ24からステップ26を繰
り返す。ステップ27では、手書き入力の終了というこ
とで、該項目(この例では、「メモ」の項目)にコード
データとイメージデータの編集表示を行なう。
【0039】図3は、本実施例の特徴の一つである認識
中止機能を説明するフローチャート図である。この実施
例では、同一入力枠でn回書き直しをするか、m回不認
識が発生するか、または認識中止指示があるときには、
以降の文字認識処理を行なわないようにしている。この
認識中止機能は、手書き入力機能および文字認識機能と
に深く関わっている。図3の認識中止の処理手順は、図
2におけるステップ24からステップ26にまたがった
部分の処理を示すものとする。
【0040】図3において、Aは前回入力があった入力
枠番、Bは現在処理中の入力枠番、Cは同一入力枠内で
の書き直し回数、Dは同一入力枠内での不認識回数、E
は認識中止指示のあった入力枠番を、それぞれ表す変数
を示す。利用者の意思による認識中止指示は、図4にお
ける認識中止ボタン52を専用ペン6で選択することで
行なう。入力枠の枠番は、図4に示すように、左から枠
番1、枠番2、枠番3、…となっているものとする。
【0041】図3において、まずステップ301で変数
AとEを初期化する。具体的には、前回入力があった入
力枠番Aは「0」、認識中止指示のあった入力枠番Eは
「0」に、初期化する。次に、ステップ302で手書き
入力を受け付ける。ステップ303で入力枠51内への
記入であるかどうかを判定する。枠外であればステップ
304へ、枠内であればステップ309へ進む。
【0042】ステップ304では認識中止指示(認識中
止ボタン52の選択)であるかどうかを判定する。認識
中止指示であればステップ307へ、そうでなければス
テップ305へ進む。ステップ305にくるのは入力枠
外の終了指示(終了ボタン53の選択)かまたはそれ以
外の指示をされた場合である。ステップ305で終了指
示であるかどうか判定し、終了指示であれば処理を終了
し、そうでなければステップ306でその他の処理を行
なった後、ステップ302の入力の受付に戻る。ステッ
プ307は、認識中止指示があった場合にくるステップ
であり、認識中止枠番Eに前回入力のあった枠番Aをセ
ットし、ステップ302に戻る。
【0043】ステップ303で入力枠内に記入があった
場合は、ステップ309でペン6による書き込みのあっ
た入力枠の枠番を変数Bにセットする。次に、ステップ
310で現在処理中の入力枠が認識中止指示を受けてい
るかどうかを判定する。この判定は、現在処理中の入力
枠の枠番Bと認識中止枠番Eとを比較することにより行
なう。ステップ310で中止指示を受けている場合(変
数BとEの値が同じ場合)は、利用者自ら認識中止を指
示した入力枠に再び手書き入力がなされたということで
あるから、何も処理をしないで、ステップ302へ戻
る。
【0044】ステップ310で認識中止指示を受けてい
ない場合(変数BとEの値が異なる場合)は、ステップ
311で前回の入力枠番Aと今回の入力枠番Bを比較
し、書き直しかどうかを判定する。前回の入力枠番Aと
今回の入力枠番Bが同じであれば、その同じ入力枠で書
き直しが行なわれたと判断し、ステップ312へ進む。
ステップ311で変数AとBの値が同じでなければ、書
き直しではないので、ステップ315へ進む。
【0045】ステップ315では、入力枠番が前回と変
わっているので、書き直し回数Cと不認識回数Dと認識
中止指示Eとをゼロクリアする。次に、ステップ316
では、不認識回数Dが所定回数mになっているかどうか
を判定し、所定回数mになっていれば認識処理を行なわ
ないようにステップ320へ進む。不認識回数Dが所定
回数mになっていなければ、ステップ317で文字認識
処理を行なう。ステップ318では、文字認識処理で文
字認識できたかどうかを判定する。認識できていればス
テップ320へ進む。認識できていなければ、ステップ
319で不認識回数Dに「1」を加え、ステップ320
へ進む。
【0046】ステップ311において書き直しと判定し
たときは、ステップ312で書き直し回数Cに「1」を
加える。次に、ステップ313で、書き直し回数Cが所
定回数nになっているかどうかを判定する。所定回数に
なっていれば認識処理を行なわないように、ステップ3
20へ進む。所定回数になっていなければ認識処理を行
なうように、ステップ316へ進む。
【0047】ステップ320では、今回の入力枠番Bを
前回の入力枠番Aに代入し、ステップ302の入力受付
に戻る。
【0048】図5は、本実施例のペン入力パソコンによ
るデータ入力結果の一例である。同図は、図4の状態か
らペン6を用いて入力枠51に左から順に「車購入の意
志あり。」と入力した状態を示す。枠番2の「購」はn
回書き直したが、所望の通りに認識されなかったとす
る。また、枠番5の「意」では、手書き入力の際に利用
者が認識中止指示を行なったとする。これらの「購」と
「意」については、手書き入力の軌跡であるイメージデ
ータのまま表示されている。それ以外の文字は、認識処
理が成功しコードデータとなっている。
【0049】図5の状態から、終了ボタン53を専用ペ
ン6で選択すると、文字入力枠54が消去されるととも
に、「メモ」欄に入力データが編集表示される。図6
は、そのときの表示画面を示す。認識中止された「購」
と「意」はイメージで表示されている。このとき、コー
ドデータとイメージデータとでそれぞれ表示方法を変え
て表示(例えば、表示色を変えたり反転させるなど)す
れば、認識していないデータが分かり易くなる。図7
に、認識したコードデータを反転して表示した例を示
す。
【0050】図8は、ペン入力パソコンにおけるコード
データとイメージデータの編集表示機能(図2のステッ
プ27)の処理手順を示すフローチャートである。編集
表示機能は、図5の状態から終了ボタン53をペン6で
選択したとき実行され、図6のメモ欄のような表示を行
なう。図9は、図2および図3の手順で入力されたデー
タ(コードデータとイメージデータとが混在するデー
タ)を格納するデータテーブルを示す。
【0051】まず、図9を参照して、このデータテーブ
ルについて説明する。60は認識フラグであり、「0
0」は認識していないこと、「01」は認識したこと、
「FF」は入力がなかったことを表す。61は入力デー
タであり、認識フラグ60と対応している。認識フラグ
60が「01」の場合、入力データ61には認識したコ
ードデータが格納されている。認識フラグ60が「0
0」の場合、入力データ61にはイメージデータの格納
アドレスが格納されている。認識フラグ60「FF」の
場合、入力データ61は意味をなさない。
【0052】認識フラグ60と入力データ61とは、文
字入力枠の枠番(枠番1〜枠番11)に対応している。
62はイメージデータであり、イメージデータの大きさ
と実体を持っている。
【0053】次に、図9を引用しながら図8の編集表示
処理の手順を説明する。まず、ステップ801で、表示
位置を表示すべきフィールドの先頭に位置付ける。例え
ば、図7の「メモ」欄の表示であれば、その表示フィー
ルドの先頭に位置付ける。また、図9のデータテーブル
の先頭データ(枠番1)を参照できるように参照位置を
セットする。
【0054】次に、ステップ802で、参照位置の認識
フラグ60を調べる。認識フラグ60が「FF」であれ
ば何もしないでステップ806へ進む。「01」であれ
ば、ステップ803で対応するコードデータ61を反転
表示し、ステップ806へ進む。「00」であれば、ス
テップ804で対応するイメージデータ62をコードデ
ータの大きさに縮小表示し、ステップ806へ進む。
【0055】ステップ806では、表示位置を一つ進め
る。ステップ807では、データテーブルの参照位置を
1レコード(すなわち、次の枠番へ)進める。ステップ
808ではデータテーブルの最後の枠番11まで処理し
たかどうか判定し、未だ処理していない枠番があれば、
ステップ802に戻る。すべての枠番について処理が終
了したら、編集表示処理を終了する。
【0056】以上の手順により、図7のメモ欄に示した
ような表示が可能となる。図7の表示画面からペン6で
終了ボタン55を選択すると、上述した図2のステップ
22からステップ28へ進み、図9のデータテーブルが
FD5に記録される。
【0057】図10は、ワークステーション側の処理手
順を表すフローチャート図の一例である。上述のように
して顧客先でデータ入力を行なった渉外員が、営業店に
帰ってきて、ペン入力パソコンで入力したデータの入っ
ているフロッピーディスク(FD)5を図1(b)のワ
ークステーションにセットし、営業店のデータベース
(DB)を更新することを想定する。
【0058】まず、ステップ1001で、ワークステー
ションの表示装置13に表示されたメニューからメニュ
ー選択を受け付ける。「終了」であれば、処理を終了す
る。「DB更新」であればステップ1002へ、そうで
なければステップ1007へ進む。ステップ1007で
その他の処理を行ない、ステップ1001に戻る。
【0059】ステップ1002では、FDに格納してあ
るコードデータとイメージデータの読み出しを行う。次
に、ステップ1003で、読み出したデータを編集表示
する。この編集表示処理は、ペン入力パソコンの編集表
示処理(図8)と同様の手順で行なえば良い。次に、ス
テップ1004でキーボードによる訂正入力を行う。訂
正が終了すれば、ステップ1005でDBを更新し、ス
テップ1001に戻る。
【0060】図10において、手書き入力時に全て認識
処理が成功しており、イメージデータの混在がない場合
には、ステップ1004の訂正入力はスキップしても良
い。さらに、ステップ1003の編集表示が必要ない場
合は、該ステップもスキップして良い。
【0061】図11から図14は、図10のステップ1
004で行なう訂正における画面の一例である。図15
は、訂正の手順を示すフローチャートである。まず、訂
正を行なう際の画面を説明する。
【0062】図11は、訂正入力の初期画面を示す。画
面80上の訂正入力枠81は、ポインタ(訂正処理すべ
きフィールドを示すためのポインタ)が、例えば「メ
モ」欄に来たときに開く。訂正入力枠81内の「訂正
前」の欄には、編集表示機能を利用して「メモ」欄に表
示するのと同じように、コードデータとイメージデータ
とが混在したデータを表示している。「訂正後」の欄に
は、イメージデータを除いたコードデータのみを表示し
ている。訂正を行なうことができるのは「訂正後」の欄
だけである。図11では、ポインタ(カーソル)は「訂
正後」の欄の先頭に位置づいている。
【0063】図12は、図11の続きの訂正画面であ
る。図12は、認識していない文字(イメージデータ)
の「購」を入力している様子を示す。「購」が入るべき
位置にポインタを合わせ、日本語入力機能(通常、ワー
クステーションに標準装備されているものでよい)を利
用して入力する。
【0064】図13は、図12の続きの訂正画面であ
る。図13は、「意」を入力している様子を示す。
「意」の入力を終え、すべての入力が終了したら、終了
ボタン82をマウスなどワークステーションに備えられ
ている入力手段で選択する。これにより、図14で示す
ように、「メモ」欄に訂正後のデータが入る。内部的に
も、「購」および「意」のコードデータが補われ、「車
購入の意志あり」のすべての文字がコードデータとなっ
て、以降のデータベース更新処理に用いられるようにな
る。
【0065】図15は、上記図11から図14のように
行なわれる訂正処理の手順を説明するためのフローチャ
ート図である。
【0066】まず、ステップ1501で訂正入力枠81
を表示する。次に、ステップ1502で、編集表示機能
(例えば、図8と同様の処理手順で良い)を利用して訂
正前のデータを表示する。そして、ステップ1503
で、訂正後のデータを表示する。ここでは、コードデー
タのみを表示し、また訂正後データの表示フィールドを
入力可能フィールドにする。
【0067】次に、ステップ1504で、終了ボタン8
2がクリックされるまで入力を受け付ける。入力が完了
したら、ステップ1505で訂正後のデータを該当欄へ
表示し、訂正処理を終了する。
【0068】本実施例によれば、訪問先にて手書き入力
の書き直しを何度も行なって時間をかけることがなくな
り、すべての手書き文字を認識するよりも、データ入力
がスムーズに行なえる。
【0069】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
上述の第1の実施例は、情報入力をポータブルな情報処
理装置(ペン入力パソコン)で行ない、訂正入力をワー
クステーションで行なうという機能分散型である。これ
に対し、次に説明する第2の実施例は、情報入力および
訂正入力共にポータブルな情報処理装置で行なうという
機能集中型である。渉外活動の形態から見れば、訪問先
で情報入力し、営業店に帰ってから訂正入力という第1
の実施例の形態に対し、訪問先で情報入力し、訪問先以
外(例えば公園、喫茶店、車の中など)で訂正入力を行
なうという形態である。
【0070】第2の実施例において、ペン入力パソコン
の構成は、上記第1の実施例の図1(a)と同様であ
る。ペン入力パソコンのメモリ2上にロードされて実行
されるプログラムも上記第1の実施例と同様である。た
だし、本実施例のペン入力パソコンでは、さらに表示デ
ータの訂正を行なう訂正入力プログラムがロードされ実
行される。
【0071】本実施例のペン入力パソコンの動作は、図
1から図15で説明した第1の実施例と基本的にはなん
ら変わるところはない。第1の実施例ではワークステー
ションで行なっていた訂正入力をペン入力パソコン側で
行なうようにしただけである。訂正処理の手順も、第1
の実施例と同様にすれば良い。
【0072】本実施例では、訂正入力はキーボードでは
なくペン入力で行なう。そのため、操作者とのインタフ
ェースが、上記第1の実施例と少し異なる。以下、図1
6から図19の表示画面例を用いて、第2の実施例の特
に訂正入力について説明する。
【0073】図16は、訂正入力の初期画面を示す。画
面90上の文字訂正枠95は、ポインタが例えば「メ
モ」欄に来たときに開く。文字訂正枠95内の訂正入力
枠91は、図4,5の文字入力枠54と同様の文字枠で
ある。訂正入力枠91には、「メモ」欄に表示したコー
ドデータが表示されている。イメージデータに対応する
入力枠は空白となっている。
【0074】図17は、図16の続きの訂正画面であ
る。図17は、枠番2の認識していない文字の「購」を
入力しているところである。枠番2の入力枠に直接手書
き入力を行なう。顧客先での情報入力のときと違って、
正しく認識するまで書き直しを行なう。なお、訂正入力
枠91にコードデータとともにイメージデータを表示
し、イメージデータの上から直接手書き入力を行なうよ
うにしても良い。
【0075】図18は、図17の続きの訂正画面であ
る。図18は、枠番5の枠に「意」を入力しているとこ
ろである。「意」の入力を終え、すべての入力が終了し
たら、終了ボタン93を専用ペン6で選択する。これに
より、図19で示すように、「メモ」欄に、訂正後のデ
ータが入る。内部的にも、「購」および「意」のコード
データが補われ、「車購入の意志あり」のすべての文字
がコードデータとなって、以降の処理に用いられるよう
になる。
【0076】図20は、図3における書き直しの所定回
数nと不認識回数の所定回数mとを任意に設定する際の
画面の例である。上記第1および第2の実施例のいずれ
においても、このような画面を用いてnとmを任意に設
定することができる。nとmを機械の調子や個人の趣味
に合わせることで、より良い操作性を得ることができ
る。
【0077】次に、本発明の第3の実施例に係るデータ
エントリシステムについて説明する。この実施例は、上
記第1および第2の実施例で説明した認識中止機能を、
手書き入力機能と文字認識機能がマルチタスクで常に動
作している環境で実現した例である。図3の手順では1
文字手書き入力するとその文字認識処理が終了するまで
次の入力は行なえない。本実施例では、文字認識が終了
するのを待つことなく、次の文字の手書き入力を行なう
ことができる。第3の実施例において、ペン入力パソコ
ンの構成は、上記第1の実施例の図1(a)と同様であ
る。
【0078】図21および図22は、本実施例における
認識中止機能の手順を示すフローチャートである。図2
3は、本実施例における表示画面例を示す。また、図2
4は、各タスクで授受されるメッセージの形式を示す。
【0079】まず、図23を参照して入力画面を説明す
る。基本的には、図4と同様であるので、共通のものに
は同一の番号をつけて表すものとする。文字入力枠54
には、枠番1から枠番11までの文字枠51が設けられ
ている。また、認識中止ボタン52および終了ボタン5
3が設けられている。画面全体50、文字入力枠54、
文字枠51の1つ1つの枠、およびボタンを、「ボック
ス」と総称するものとする。各ボックスには、ボックス
(BOX)番号が定義されている。画面全体50のボッ
クス番号は、文字入力枠のボックス番号は、文字枠
51の1つ1つの枠のボックス番号はそれぞれX1からX1
1 、認識中止ボタン52のボックス番号は、終了ボタ
ン53のボックス番号はとする。
【0080】手書き入力機能は、入力タスクとして常に
動作している。手書き入力機能は、ペン6のダウン(ペ
ン6がタブレット4に着く)とアップ(ペン6がタブレ
ット4から離れる)を監視し、メッセージを「掲示板」
に送る。「掲示板」とは、タスク間でメッセージをやり
取りするときの共通エリアのようなものである。あるタ
スクからメッセージを掲示板に送り、別のタスクが掲示
板を参照してそのメッセージを受け取ることができる。
【0081】図24(a)は、手書き入力機能を果たす
入力タスクから掲示板に送るメッセージの形式を示す。
このメッセージ150は、タスク番号P1、アクション
P2、およびボックス番号P3から構成される。タスク
番号P1には、入力タスク自身を表す番号をセットす
る。アクションP2には、「0」(ペンのアップ)か
「1」(ペンのダウン)かをセットする。ボックス番号
P3には、アクションが発生したボックスのボックス番
号をセットする。例えば、文字枠51の枠番1(ボック
ス番号X1)にペンのダウンがあったときのメッセージで
はボックス番号P3にボックス番号X1がセットされる
し、また認識中止ボタン52にペンのダウンがあったと
きのメッセージではボックス番号P3にボックス番号
がセットされる。
【0082】文字認識機能も、認識タスクとして常に動
作しており、アプリケーションプログラムからの処理依
頼を待っている。文字認識の依頼を受け取ると、認識タ
スクは、認識処理を行ない結果を依頼元のタスクに返
す。認識タスクは、処理依頼を受け取るバッファが空の
場合は、バッファが空であるというメッセージを一定時
間をおいて掲示板に送る。
【0083】図24(b)は、この認識タスクが掲示板
を介して受け取る処理依頼メッセージの形式を示す。こ
のメッセージ151は、タスク番号P4、依頼内容P
5、およびボックス番号P6から構成される。タスク番
号P4には、依頼元であるアプリケーションプログラム
の番号がセットされている。依頼内容P5には、「0」
(認識しない)か「1」(認識する)かがセットされて
いる。ボックス番号P6には、認識結果である認識デー
タを表示するボックスのボックス番号をセットする。
【0084】図24(c)は、認識処理を行なった結
果、認識タスクから依頼元に送る結果メッセージの形式
を示す。このメッセージ152は、タスク番号P7、結
果P8、およびボックス番号P9から構成される。タス
ク番号P7には、認識タスク自身を表す番号をセットす
る。結果P8には、文字認識が成功したときは「0」
(OK)、文字認識できなかったときは「1」(N
G)、文字認識しなかったときは「3」(認識せず)が
セットされる。認識タスクは、依頼のときに図24
(b)の依頼内容P5で「認識しない」を指示される
と、認識処理を行なわず、結果としては「認識せず」を
返す。
【0085】図24(d)は、認識タスクが依頼内容を
受け取るバッファが空のときに送るメッセージの形式を
示す。このメッセージ153は、タスク番号P10、お
よびバッファ状況P11から構成される。タスク番号P
10には、認識タスク自身を表す番号をセットする。バ
ッファ状況P11は、「1」(空いている)である。
【0086】以上の前提のもとで、図21および図22
を参照して、本実施例における認識中止機能について説
明する。なお、図21および図22中の記号P1,P
2,…は、図24で説明したメッセージのパラメータに
対応している。記号AからGは、変数である。
【0087】変数Aは前回処理したボックス番号、C
(X1)からC(X11 )は各文字枠に対応する書き直しカ
ウンタ、D(X1)からD(X11 )は各文字枠に対応する
不認識カウンタ、Eは認識中止フラグ、Fはタイムオー
バーフラグ、Gは認識タスクに渡すパラメータである。
記号t,m,nはアプリケーションプログラムで設定可
能な条件である。tはタイムオーバーにする時間、mは
認識を中止する書き直し回数、nは認識を中止する不認
識回数である。ここでいうタイムオーバーとは、文字入
力が一文字分終了したと判断する時間のことである。
【0088】図21および図22を参照して、認識中止
処理では、まずステップ2101で、タイマのリセット
およびストップを行なう。次に、ステップ2102で各
変数の初期化を行なう。上述した変数AからGは、すべ
てゼロクリアしておく。
【0089】ステップ2103では、入力タスクまたは
認識タスクからの連絡(メッセージ)待ちか、またはタ
イマ監視を行なう。ステップ2104では、ステップ2
103の内容により分岐する。入力タスクからの連絡
(入力タスクから送られた図24(a)のメッセージの
受信)があったときは、ステップ2105に進む。認識
タスクからの連絡(認識タスクから送られた図24
(c)のメッセージの受信)があったときは、ステップ
2133に進む。タイマ監視にて所定時間tの経過を検
出したときは、ステップ2124に進む。
【0090】ステップ2105では、受信した図24
(a)のメッセージのアクションP2の種類により処理
を振り分ける。ペンのダウンであればステップ2106
へ、ペンのアップであればステップ2131へそれぞれ
進み、それら以外であればステップ2103に戻る。ス
テップ2131ではタイムオーバーフラグFを「0」と
し、ステップ2132でタイマをリセットしてスタート
し、ステップ2103に戻る。
【0091】ステップ2106では、タイマをストップ
する。これは、ペンのアップの時にタイマをリセットし
てスタートし、次にペンをダウンしたときまでの時間を
測るためである。次に、ステップ2107で、受信メッ
セージのボックス番号P3がであるかどうか、すなわ
ち認識中止ボタン52が選択されたかどうかを判定す
る。認識中止ボタン52が選択されたのであれば、ステ
ップ2109で認識中止フラグEに「1」をセットし、
ステップ2111に進む。
【0092】ステップ2107で認識中止ボタン52が
選択されたのでなければ、ステップ2108で前回処理
したボックス番号Aと今回手書入力があったボックス番
号P3とを比較する。すなわち、前回ペンが着いたボッ
クスで今回の手書入力がなされたのかどうかを判定す
る。前回と同じであれば、ステップ2127へ進む。前
回と異なるボックスでの入力であったときは、ステップ
2110で認識中止フラグEを「0」とし、ステップ2
111に進む。
【0093】ステップ2111では、前回ペンが着いた
ボックスAがどこかを調べ、「0」または文字枠のいず
れか(ボックス番号がX1〜X11 )であればステップ21
12へ、それ以外であればステップ2122へ進む。ス
テップ2112では、現在ペンが着いているボックスP
3を調べる。ボックス番号P3がX1〜X11 のときは、い
ずれかの文字枠でペンが着いているということであるか
ら、ステップ2113で、対応する書き直しカウンタC
(P3)を「1」カウントアップし、ステップ2114
に進む。ステップ2112で文字枠以外にペンが着いて
いるときは、ステップ2114に進む。
【0094】ステップ2114では、前回ペンが着いた
ボックスに対応する書き直しカウンタC(A)が所定数
nを越えているかどうかを判定する。超えているとき
は、ステップ2120で認識タスクに渡すパラメータG
を「1」すなわち「認識しない」にセットし、ステップ
2121に進む。ステップ2114で書き直しカウンタ
C(A)が所定数nを超えていないときは、ステップ2
115で前回ペンが着いたボックスに対応する不認識カ
ウンタD(A)が所定数mを超えているかどうかを判定
する。超えているときはステップ2120に進み、超え
ていないときはステップ2116に進む。
【0095】ステップ2116では、認識中止フラグE
の内容を判定する。認識中止フラグEが「2」であれ
ば、ステップ2119で認識中止フラグEを「0」にし
て、ステップ2120へ進む。ステップ2116で認識
中止フラグEが「1」であれば、ステップ2117で認
識中止フラグEに「1」を加え、ステップ2118へ進
む。ステップ2116で認識中止フラグEが「1」でも
「2」でもない場合は、ステップ2117をスキップし
て、ステップ2118へ進む。ステップ2116〜21
20の処理は、認識中止ボタン52が選択された時点
で、それまで書かれた文字は認識し、この次から書かれ
たものを認識しないようにするための処理である。
【0096】ステップ2118では、認識タスクに渡す
パラメータGを「0」、すなわち「認識する」とする。
次に、ステップ2121で認識タスクに認識依頼を行な
う。ステップ2122では、前回のペン着地ボックス番
号を格納している変数Aに今回ペンが着いたボックス番
号P3を格納する。ステップ2123では、今回ペンが
着いたボックスが終了ボタン53かどうかを判定し、終
了ボタン53でなければステップ2103へ戻る。
【0097】ステップ2123で今回ペンが着いたボッ
クスが終了ボタン53であれば、ステップ2136で認
識タスクからのメッセージを待つ。そして、ステップ2
137で認識タスクの終了がすべて終了したかどうか判
定する。この判定は、ステップ2136で受信したメッ
セージが図24(d)のメッセージであって、そのパラ
メータP11が「9」かどうか判定することにより行な
う。認識タスクの終了がすべて終了していなければ、ス
テップ2136に戻る。すべて終了していたら、ステッ
プ2138で手書き入力の結果を所定のエリアに格納し
て処理を終了する。
【0098】ステップ2108で前回ペンが着いたボッ
クスと今回ペンか着いたボックスが同じであれば、ステ
ップ2127で前回ペンが着いたボックスのボックス番
号Aを調べる。ボックス番号がX1〜X11 、すなわち前回
ペンが着いたのが入力枠であれば、ステップ2128へ
進む。そうでないときはステップ2130に進む。
【0099】ステップ2128ではタイムオーバーフラ
グFを判定する。タイムオーバーフラグFが「1」であ
れば、ステップ2129で今回ペンが着いたボックスに
対応する書き直しカウンタC(P3)に「1」を加え、
ステップ2130に進む。タイムオーバーフラグFが
「1」でなければ、ステップ2129をスキップしてス
テップ2130に進む。ステップ2130ではタイムオ
ーバーフラグFを「0」として、ステップ2122へ進
む。
【0100】ステップ2104で認識タスクからのメッ
セージであれば、ステップ2133で結果を調べる。認
識の結果は、図24(c)のメッセージのパラメータP
8を参照することにより調べる。パラメータP8が
「0」(OK)であれば、ステップ2135で対応する
不認識カウンタD(P9)を「0」にして、ステップ2
103に戻る。パラメータP8が「1」(NG)であれ
ば、ステップ2134で対応する不認識カウンタD(P
9)に「1」を加えて、ステップ2103に戻る。それ
ら以外であれば、ステップ2103に戻る。
【0101】ステップ2104でタイマ監視にて所定時
間tの経過を検出したときは、ステップ2124でタイ
ムオーバーフラグFを「1」とし、ステップ2125で
タイマをストップしてリセットする。次に、ステップ2
126で前回ペンが着いたボックスAがどこかを調べ
る。文字枠のいずれか(ボックス番号がX1〜X11 )であ
ればステップ2114へ、それ以外であればステップ2
103へ進む。
【0102】以上の手順より、この第3の実施例によれ
ば、文字認識が終了するのを待つことなく、次の文字の
手書き入力を行なうことができ、さらに第1の実施例と
同様の認識中止機能も実現できる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
渉外員の訪問先での情報入力操作がスムーズになる。こ
れにより、顧客の拘束時間が短くなると共に、渉外員自
身も不確実な文字認識にイライラすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の一実施例であるペン入力パソコンの処
理手順を示すフローチャート図である。
【図3】本発明の一実施例である認識中止機能のフロー
チャート図である。
【図4】本発明の一実施例である手書き文字入力の入力
画面を表す図である。
【図5】本発明の一実施例である認識中止機能を使った
入力結果を表す図である。
【図6】本発明の一実施例である手書き入力終了時の画
面を表す図である。
【図7】本発明の一実施例である手書き入力終了時の画
面を表す図である。
【図8】本発明の一実施例である編集表示機能のフロー
チャート図である。
【図9】本発明の一実施例のデータテーブルを表す図で
ある。
【図10】本発明の一実施例であるワークステーション
の処理手順を示すフローチャート図である。
【図11】本発明の一実施例である訂正入力画面を表す
図である。
【図12】本発明の一実施例である訂正入力画面を表す
図である。
【図13】本発明の一実施例である訂正入力画面を表す
図である。
【図14】本発明の一実施例である訂正入力画面を表す
図である。
【図15】本発明の一実施例である訂正入力機能のフロ
ーチャート図である。
【図16】本発明の第2の実施例における訂正入力画面
を表す図である。
【図17】本発明の第2の実施例における訂正入力画面
を表す図である。
【図18】本発明の第2の実施例における訂正入力画面
を表す図である。
【図19】本発明の第2の実施例における訂正入力画面
を表す図である。
【図20】本発明の一実施例である認識中止機能パラメ
ータ設定画面を表す図である。
【図21】本発明の第3の実施例における認識中止機能
のフローチャート図である。
【図22】本発明の第3の実施例における認識中止機能
のフローチャート図である。
【図23】本発明の第3の実施例における手書き文字入
力の入力画面を表す図である。
【図24】本発明の第3の実施例におけるメッセージの
形式を表す図である。
【符号の説明】
1…中央処理装置、2…メモリ、3…表示装置、4…タ
ブレット、5…補助記憶装置、6…入力ペン、11…中
央処理装置、12…メモリ、13…表示装置、14…キ
ーボード、15…補助記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 修司 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所情報システム事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手書き入力によりデータエントリするデー
    タエントリシステムであって、 イメージデータおよび/またはストロークデータである
    手書きデータの入力を行なう手書き入力手段と、 該手書き入力手段により入力された手書きデータに基づ
    いて文字認識する文字認識手段と、 上記手書きデータの文字認識を中止する認識中止手段と
    を備えたことを特徴とするデータエントリシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデータエントリシステム
    において、前記手書き入力手段、文字認識手段、および
    認識中止手段が、ポータブルな情報処理装置に備えられ
    ていることを特徴とするデータエントリシステム。
  3. 【請求項3】手書き入力によりデータエントリするデー
    タエントリシステムであって、 イメージデータおよび/またはストロークデータである
    手書きデータの入力を行なう手書き入力手段と、 該手書き入力手段により入力された手書きデータに基づ
    いて文字認識する文字認識手段と、 上記手書きデータの文字認識を中止する認識中止手段
    と、 上記文字認識手段により文字認識した結果を表示すると
    ともに、上記認識中止手段により文字認識が中止された
    手書きデータについてはそのイメージを表示する表示手
    段と、 上記文字認識手段により文字認識した結果であるコード
    データと上記認識中止手段により文字認識が中止された
    手書きデータのイメージデータとを記録する記録手段と
    を備えたことを特徴とするデータエントリシステム。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のデータエントリシステム
    において、前記記録したコードデータおよびイメージデ
    ータを読出す読出し手段と、読出したコードデータおよ
    びイメージデータを編集表示する編集表示手段と、それ
    らのデータを訂正する訂正手段とを、さらに備えたこと
    を特徴とするデータエントリシステム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のデータエントリシステム
    において、前記編集表示手段は、前記文字認識した結果
    のコードデータと前記認識を中止した手書きデータと
    を、異なる表示の態様で表示することを特徴とするデー
    タエントリシステム。
  6. 【請求項6】請求項3ないし5に記載のデータエントリ
    システムにおいて、前記手書き入力手段、文字認識手
    段、認識中止手段、表示手段、記録手段、編集表示手
    段、および訂正手段が、ポータブルな情報処理装置に備
    えられていることを特徴とするデータエントリシステ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項3ないし5に記載のデータエントリ
    システムにおいて、ポータブルな情報処理装置とワーク
    ステーションとを備えるとともに、上記ポータブルな情
    報処理装置は、前記手書き入力手段と、文字認識手段
    と、認識中止手段と、表示手段と、記録手段とを備え、
    上記ワークステーションは、前記編集表示手段と、訂正
    手段とを備えたことを特徴とするデータエントリシステ
    ム。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7に記載のデータエントリ
    システムにおいて、前記認識中止手段は、同一文字の書
    き直し回数が所定の回数nに至ったとき、前記文字認識
    手段による認識で同一文字の不認識回数が所定の回数m
    に至ったとき、および/または利用者による認識中止指
    示があったときに、手書きデータの文字認識を中止する
    ことを特徴とするデータエントリシステム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のデータエントリシステム
    において、所定の回数nおよび/または所定の回数mの
    値を設定する手段を、さらに備えたことを特徴とするデ
    ータエントリシステム。
  10. 【請求項10】手書き入力によりデータエントリするデ
    ータエントリ方法であって、イメージデータおよび/ま
    たはストロークデータである手書きデータを入力し、入
    力された手書きデータに基づいて文字認識する一方で、
    上記手書きデータの文字認識を中止することを特徴とす
    るデータエントリ方法。
  11. 【請求項11】手書き入力によりデータエントリするデ
    ータエントリ方法であって、イメージデータおよび/ま
    たはストロークデータである手書きデータを入力し、入
    力された手書きデータに基づいて文字認識する一方で、
    上記手書きデータの文字認識を中止し、上記文字認識手
    段により文字認識した結果を表示するとともに、上記認
    識中止手段により文字認識が中止された手書きデータに
    ついてはそのイメージを表示し、上記文字認識手段によ
    り文字認識した結果であるコードデータと上記認識中止
    手段により文字認識が中止された手書きデータのイメー
    ジデータとを記録することを特徴とするデータエントリ
    方法。
  12. 【請求項12】請求項11に記載のデータエントリ方法
    において、さらに、前記記録したコードデータおよびイ
    メージデータを読出し、読出したコードデータおよびイ
    メージデータを編集表示して訂正することを特徴とする
    データエントリ方法。
JP4356903A 1992-12-21 1992-12-21 データエントリシステムおよびデータエントリ方法 Pending JPH06187505A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0863521A (ja) * 1994-08-24 1996-03-08 Fujitsu Ltd 渉外用端末装置並びに営業店端末装置及び渉外活動評価システム
CN104463153A (zh) * 2013-09-25 2015-03-25 北大方正集团有限公司 一种提高版式文档中字符识别率的方法和系统
JP2021051408A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 手書き入力システム、手書き入力装置および手書き入力プログラム

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