JP2021051408A - 手書き入力システム、手書き入力装置および手書き入力プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
ペーパーレス受付システムは、利用者が電子ペンを用いて入力した手書き文字をリアルタイムで認識して認識結果を表示することが可能である。
但し、利用者の期待する認識結果が出せない場合も少なからず存在する。例えば、手書きされた新漢字に対する旧漢字が認識結果になる可能性がある。また、手書き文字と似た文字が認識結果になる可能性がある。
その場合、利用者は手書き文字を書き直すことが可能である。しかし、何度書き直しても期待する認識結果が表示されない場合、利用者は手続きを進めることができない。
しかし、ペーパーレス受付システムの利用者に認識結果の修正作業を行わせてしまうと、ペーパーレス受付システムの利便性が悪くなってしまう可能性がある。
記入欄と結果欄とを有する入力画面を表示する画面表示部と、
前記記入欄に手書きされる手書き文字によって表される入力文字を認識するために手書き文字認識を行う手書き文字認識部と、
前記手書き文字認識によって認識された認識文字を前記結果欄に表示する認識文字表示部と、
前記記入欄の手書き文字を書き直すための書き直し要求を受け付ける書き直し要求受付部と、
前記書き直し要求が受け付けられた場合に前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する認識判定部と、を備える。
前記書き直し要求が受け付けられる毎に、前記記入欄の手書き文字と前記結果欄の認識文字との文字組を書き直し履歴データに記録する書き直し履歴記録部を備え、
前記認識判定部は、前記書き直し履歴データに記録された文字組の個数に基づいて、前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する。
前記書き直し要求が受け付けられる毎に、前記記入欄の手書き文字と前記結果欄の認識文字との文字組を書き直し履歴データに記録する書き直し履歴記録部を備え、
前記認識判定部は、前記書き直し履歴データに記録された文字組のうち同じ認識文字を含む文字組の個数に基づいて、前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する。
前記手書き文字認識による前記入力文字の認識が可能でないと判定された場合に前記入力画面にメッセージを表示するメッセージ表示部を備える。
前記手書き文字認識による前記入力文字の認識が可能でないと判定された場合に、前記結果欄の認識文字を削除し、前記結果欄に前記手書き文字を表示する代替文字表示部を備える。
前記手書き文字認識による前記入力文字の認識が可能でないと判定された場合に、前記結果欄の認識文字を削除し、前記結果欄に特殊文字を表示する代替文字表示部を備える。
前記手書き文字認識による前記入力文字の認識が可能でないと判定された場合に、前記結果欄の認識文字を削除し、1つ以上の候補文字を前記入力画面に表示し、表示された1つ以上の候補文字の中から選択された候補文字を前記結果欄に表示する代替文字表示部を備える。
前記書き直し要求が受け付けられる毎に、前記記入欄の手書き文字と前記結果欄の認識文字との文字組を書き直し履歴データに記録する書き直し履歴記録部を備える。
前記結果欄に表示された文字を受付データに設定するための設定要求を受け付ける設定要求受付部と、
前記設定要求が受け付けられた場合に前記結果欄に表示された文字を前記受付データに設定する受付文字設定部と、
前記受付データを端末装置に表示する受付データ表示部と、
前記書き直し履歴データに記録された各文字組を前記端末装置に表示する履歴データ表示部と、
前記端末装置への修正指示にしたがって、前記受付データの中の文字を修正する受付文字修正部と、を備える。
記入欄と結果欄とを有する入力画面を表示する画面表示部と、
前記記入欄に手書きされる手書き文字によって表される入力文字を認識するために手書き文字認識を行う手書き文字認識部と、
前記手書き文字認識によって認識された認識文字を前記結果欄に表示する認識文字表示部と、
前記記入欄の手書き文字を書き直すための書き直し要求を受け付ける書き直し要求受付部と、
前記書き直し要求が受け付けられた場合に前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する認識判定部と、を備える。
記入欄と結果欄とを有する入力画面を表示する画面表示部と、
前記記入欄に手書きされる手書き文字によって表される入力文字を認識するために手書き文字認識を行う手書き文字認識部と、
前記手書き文字認識によって認識された認識文字を前記結果欄に表示する認識文字表示部と、
前記記入欄の手書き文字を書き直すための書き直し要求を受け付ける書き直し要求受付部と、
前記書き直し要求が受け付けられた場合に前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する認識判定部として、
コンピュータを機能させる。
手書き入力システム100について、図1から図19に基づいて説明する。
手書き入力は、手書きによる文字列(1つ以上の文字)の入力を意味する。
図1に基づいて、手書き入力システム100の構成を説明する。
手書き入力システム100は、手書き入力装置200とデータベース装置300とオペレータ端末装置400とを備える。
手書き入力装置200とデータベース装置300とオペレータ端末装置400は、互いに通信を行う。
利用者は、手書き入力装置200を用いて、手書き入力を行う。
例えば、手書き入力装置200はタブレットPCである。PCはパーソナルコンピュータの略称である。
手書き文字によって表される文字、すわなち、利用者が入力したい文字を「入力文字」と称する。
手書き文字認識は、手書き文字に対する文字認識処理である。
手書き文字認識によって認識された文字を「認識文字」と称する。認識文字は必ずしも入力文字と一致しない。
受付データには、手書き入力によって受け付けられた文字列が設定される。
手書き入力によって受け付けられた文字列を「受付文字列」と称する。
受付文字列の各文字を「受付文字」と称する。
例えば、データベース装置300はデータベースサーバである。
オペレータは、オペレータ端末装置400を用いて、受付データに設定された文字列の確認、および、受付データに設定された文字列の修正を行う。
例えば、オペレータ端末装置400はデスクトップPCである。
手書き入力装置200は、プロセッサ201とメモリ202と補助記憶装置203と通信装置204と入出力装置205といったハードウェアを備えるコンピュータである。これらのハードウェアは、信号線を介して互いに接続されている。
ICは、Integrated Circuitの略称である。
CPUは、Central Processing Unitの略称である。
DSPは、Digital Signal Processorの略称である。
GPUは、Graphics Processing Unitの略称である。
RAMは、Random Access Memoryの略称である。
ROMは、Read Only Memoryの略称である。
HDDは、Hard Disk Driveの略称である。
NICは、Network Interface Cardの略称である。
補助記憶装置203には、さらに、OSが記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ202にロードされて、プロセッサ201によって実行される。
プロセッサ201は、OSを実行しながら、手書き入力プログラムを実行する。
OSは、Operating Systemの略称である。
メモリ202は記憶部290として機能する。但し、補助記憶装置203、プロセッサ201内のレジスタおよびプロセッサ201内のキャッシュメモリなどの記憶装置が、メモリ202の代わりに、又は、メモリ202と共に、記憶部290として機能してもよい。
手書き受付部220は、手書き文字表示部221と手書き文字認識部222と認識文字表示部223といった要素を備える。各要素の機能を後述する。
書き直し制御部230は、書き直し要求受付部231と書き直し履歴記録部232と認識判定部233と表示文字削除部234とメッセージ表示部235といった要素を備える。各要素の機能を後述する。
設定制御部240は、設定要求受付部241と受付文字設定部242といった要素を備える。各要素の機能を後述する。
記憶部290には、受付データ291および書き直し履歴データ292などが記憶される。
受付データ291は、手書き入力によって受け付けられた文字列(受付文字列)を示すデータである。
受付データ291は、入力項目名と受付文字列と手書き文字列とを互いに対応付ける。
入力項目名と受付文字列と手書き文字列との組を「受付レコード」と称する。
入力項目名は、入力項目(氏名または住所など)を識別する名前である。名前は識別子の一例である。
書き直し履歴データ292は、手書き文字の書き直しの履歴を示すデータである。
書き直し履歴データ292は、入力項目名と記入欄番号と文字組リストと確認フラグとを互いに対応付ける。
入力項目名と記入欄番号と文字組リストと確認フラグとの組を「書き直し履歴レコード」と称する。
記入欄番号は、記入欄を識別する番号である。番号は識別子の一例である。
記入欄は、手書き文字が入力される欄である。記入欄について後述する。
文字組リストは、手書き文字の書き直しの履歴である。
文字組リストは、1つ以上の文字組を示す。
文字組は、手書き文字と認識文字との組である。
確認フラグは、文字組リストに付加されるフラグである。
例えば、フラグ値が「0」である場合、確認フラグは無効であり、確認フラグが文字組リストに付加されていない。
例えば、フラグ値が「1」である場合、確認フラグは有効であり、確認フラグが文字組リストに付加されている。
確認フラグが付加された文字組リストは、オペレータによる修正が必要である受付文字に対する手書き文字の書き直しの履歴である。
データベース装置300は、プロセッサ301とメモリ302と補助記憶装置303と通信装置304と入出力インタフェース305といったハードウェアを備えるコンピュータである。これらのハードウェアは、信号線を介して互いに接続されている。
メモリ302は揮発性または不揮発性の記憶装置である。メモリ302は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。例えば、メモリ302はRAMである。メモリ302に記憶されたデータは必要に応じて補助記憶装置303に保存される。
補助記憶装置303は不揮発性の記憶装置である。例えば、補助記憶装置303は、ROM、HDDまたはフラッシュメモリである。補助記憶装置303に記憶されたデータは必要に応じてメモリ302にロードされる。
通信装置304はレシーバ及びトランスミッタである。例えば、通信装置304は通信チップまたはNICである。
入出力インタフェース305は、入力装置および出力装置が接続されるポートである。例えば、入出力インタフェース305はUSB端子であり、入力装置はキーボードおよびマウスであり、出力装置はディスプレイである。
補助記憶装置303には、データベース管理部310としてコンピュータを機能させるためのデータベース管理プログラムが記憶されている。データベース管理プログラムは、メモリ302にロードされて、プロセッサ301によって実行される。
補助記憶装置303には、OSが記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ302にロードされて、プロセッサ301によって実行される。
プロセッサ301は、OSを実行しながらデータベース管理プログラムを実行することによって、受付データベース390を管理する。
データベース管理プログラムは、データベース用の一般的なプログラムである。
オペレータ端末装置400は、プロセッサ401とメモリ402と補助記憶装置403と通信装置404と入出力インタフェース405といったハードウェアを備えるコンピュータである。これらのハードウェアは、信号線を介して互いに接続されている。
メモリ402は揮発性または不揮発性の記憶装置である。メモリ402は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。例えば、メモリ402はRAMである。メモリ402に記憶されたデータは必要に応じて補助記憶装置403に保存される。
補助記憶装置403は不揮発性の記憶装置である。例えば、補助記憶装置403は、ROM、HDDまたはフラッシュメモリである。補助記憶装置403に記憶されたデータは必要に応じてメモリ402にロードされる。
通信装置404はレシーバ及びトランスミッタである。例えば、通信装置404は通信チップまたはNICである。
入出力インタフェース405は、入力装置および出力装置が接続されるポートである。例えば、入出力インタフェース405はUSB端子であり、入力装置はキーボードおよびマウスであり、出力装置はディスプレイである。
補助記憶装置403には、OSが記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ402にロードされて、プロセッサ401によって実行される。
プロセッサ401は、OSを実行しながら、オペレータ端末プログラムを実行する。
メモリ402は記憶部490として機能する。但し、補助記憶装置403、プロセッサ401内のレジスタおよびプロセッサ401内のキャッシュメモリなどの記憶装置が、メモリ402の代わりに、又は、メモリ402と共に、記憶部490として機能してもよい。
手書き入力システム100の動作の手順は手書き入力方法に相当する。また、手書き入力システム100の動作の手順は手書き入力プログラムによる処理の手順に相当する。オペレータ端末装置400用のオペレータ端末プログラムは、手書き入力システム100用の手書き入力プログラムの一部である。
ステップS110において、手書き入力装置200の画面表示部210は、氏名および住所などの入力項目を順番に1つ選択し、選択した入力項目用の入力画面110をディスプレイに表示する。
図12に基づいて、入力画面110を説明する。
入力画面110は、1つ以上の記入欄111と、1つ以上の結果欄112と、を有する。言い換えると、入力画面110は、記入欄111と結果欄112との組を1つ以上有する。
1つの記入欄111と1つの結果欄112とが互いに対応している。例えば、1つの記入欄111の上に1つの結果欄112が配置される。
書き直し要求は、記入欄111の手書き文字を書き直すための要求である。
設定要求は、1つ以上の結果欄112に表示された1つ以上の文字(文字列)を受付データ291に設定するための要求である。
ステップS120において、手書き入力装置200の手書き受付部220は、入力画面110への手書き入力を受け付ける。
ステップS121において、利用者は、記入欄111に文字を手書きする。例えば、入力画面110が表示されたディスプレイがタッチパネルである場合、利用者は、スタイラスペンを使って、文字を記入欄111に記入する。
手書き文字表示部221は、記入欄111への手書き入力を検出し、手書き文字を記入欄111に表示する。具体的には、手書き文字表示部221は、記入欄111の中に、手書きに沿って線を引く。
どのような手書き文字認識が行われてもよい。例えば、手書き文字認識は、既存のソフトウェアによって実現される。例えば、手書き文字認識のためにOCRを利用することができる。
OCRは、Optical Character Recognition/Readerの略称である。
書き直し要求は、記入欄111の手書き文字を書き直すための要求である。
図15に基づいて、書き直し要求が発生する場面を説明する。
利用者は、記入欄111に入力文字を手書きした後、結果欄112に表示された認識文字を確認する。認識文字は入力文字と異なっている。つまり、手書き文字は正しく認識されていない。例えば、入力文字が俗字であるが認識文字が正字である場合、手書き文字は正しく認識されていない。
この場合、利用者は、削除ボタン113をタッチする。削除ボタン113がタッチされると、書き直し要求が発生する。
書き直し要求が発生した場合、処理はステップS201(図14参照)に進む。
書き直し要求の対象となる入力項目を「対象入力項目」と称する。
書き直し要求の対象となる記入欄111を「対象記入欄」と称する。
対象記入欄に対応する結果欄112を「対象結果欄」と称する。
対象記入欄の手書き文字と対象結果欄の認識文字との文字組を「対象文字組」と称する。
書き直し履歴記録部232は、書き直し履歴データ292から、対象入力項目名と対象記入欄番号とが設定された書き直し履歴レコードを探す。
対象入力項目名と対象記入欄番号とが設定された書き直し履歴レコードを「該当履歴レコード」と称する。
該当履歴レコードが見つかった場合、書き直し履歴記録部232は、該当履歴レコードの中の文字組リストに対象文字組を追加する。
該当履歴レコードが見つからなかった場合、書き直し履歴記録部232は、該当履歴レコードを生成し、該当履歴レコードの中の文字組リストに対象文字組を設定し、該当履歴レコードを書き直し履歴データ292に追加する。
認識文字は、例えば、文字コードの形式で記録される。
認識判定部233は、書き直し要求回数を上限回数と比較する。上限回数は予め決められた回数である。
書き直し要求回数が上限回数以上である場合、認識判定部233は、手書き文字認識による入力文字の認識が可能でないと判定する。
(1)書き直し要求受付部231は、書き直し要求を受け付ける毎に、書き直し要求回数に1を加算する。書き直し要求回数の初期値はゼロである。書き直し要求回数は記入欄111ごとに数えられる。
(2)認識判定部233は、該当履歴レコードの中の文字組リストに設定されている文字組の個数を数える。数えられる個数は書き直し要求回数に相当する。
認識判定部233は、該当履歴レコードの中の文字組リストに設定されている文字組のうち同じ認識文字を含む文字組の個数を数える。数えられる個数に相当する回数を同一認識回数と称する。
該当履歴レコードの中の文字組リストに、「高」という認識文字を含む3つの文字組と「高」以外の認識文字を含む1つの文字組が設定されていると仮定する。この場合、同一認識回数は「3」である。
認識判定部233は、同一認識回数に基づいて、手書き文字認識による入力文字の認識の可否を以下のように判定する。
認識判定部233は、同一認識回数を上限回数と比較する。上限回数は予め決められた回数である。
同一認識回数が上限回数以上である場合、認識判定部233は、手書き文字認識による入力文字の認識が可能でないと判定する。
認識文字の異同は、例えば、文字コードの比較によって判定される。
手書き文字認識による入力文字の認識が可能でない場合、処理はステップS205に進む。
ステップS204の後、処理はステップS124(図13参照)に進む。
図16に、ポップアップ116が表示された入力画面110の具体例を示す。
ポップアップ116は、次の記入欄111(2文字目の記入欄111)への手書き入力を促すことによって、対象記入欄(1文字目の記入欄111)への手書き入力の終了を指示している。
追加入力が発生したと仮定する。
追加入力は、次の記入欄111への手書き入力を意味する。
図17に基づいて、追加入力が発生する場面を説明する。次の入力文字があると仮定する。
次の記入欄111への手書き入力を促すメッセージが表示された場合(図16参照)、利用者は、次の記入欄111への手書き入力を始める。
または、対象記入欄の手書き文字が正しく認識された場合、利用者は、次の記入欄111への手書き入力を始める。
次の記入欄111への手書き入力が始まった場合、追加入力が発生する。
追加入力が発生した場合、処理はステップS121に進む。
設定要求が発生したと仮定する。
設定要求は、1つ以上の結果欄112に表示された1つ以上の文字(文字列)を受付データ291に設定するための要求である。
図18に基づいて、設定要求が発生する場面を説明する。
入力項目(苗字)のための手書き入力が終了した場合、利用者は、設定ボタン114をタッチする。設定ボタン114がタッチされると、設定要求が発生する。
設定要求が発生した場合、処理はステップS125(図13参照)に進む。
設定要求の対象となる入力項目を「対象入力項目」と称する。
受付文字設定部242は、1つ以上の結果欄112に表示されている文字列を受付データ291に設定する。
受付文字設定部242は、新たに受付レコードを生成する。
受付文字設定部242は、生成した受付レコードの中の入力項目名の欄に、対象入力項目名を設定する。
受付文字設定部242は、生成した受付レコードの中の受付文字列の欄に、1つ以上の結果欄112に表示されている文字列を設定する。
受付文字設定部242は、生成した受付レコードの中の手書き文字列の欄に、1つ以上の記入欄111に表示されている文字列を設定する。
受付文字設定部242は、生成した受付レコードを受付データ291に追加する。
ステップS125の後、手書き受付処理(S120)は終了する。
手書き入力が行われていない入力項目を「未入力項目」と称する。
未入力項目がある場合、処理はステップS110に進む。
未入力項目がない場合、処理はステップS130に進む。
受付データ291を識別する番号を「受付番号」と称する。
データ登録部250は、受付番号とデータ組とを含む登録要求をデータベース装置300へ送信する。
データベース装置300のデータベース管理部310は、登録要求を受信する。そして、データベース管理部310は、データ組を受付番号に対応付けて受付データベース390に登録する。
オペレータ端末装置400のディスプレイを単にディスプレイと称する。
そして、データ取得部411は、取得したデータ組を記憶部490に記憶する。
オペレータは、確認したい受付データ291の受付番号をオペレータ端末装置400に入力する。
データ取得部411は、入力された受付番号を含むデータ要求をデータベース装置300へ送信する。データベース装置300のデータベース管理部310は、データ要求を受信する。
データベース管理部310は、データ要求に含まれる受付番号と同じ受付番号に対応付けられたデータ組を受付データベース390から抽出する。
データベース管理部310は、抽出したデータ組を含むデータ応答をオペレータ端末装置400へ送信する。
データ取得部411は、データ応答を受信し、データ応答からデータ組を抽出する。
注目文字は、以下のように選択される。
受付データ表示部412は、書き直し履歴データ292から、確認フラグが設定されている書き直し履歴レコードを探す。見つかった書き直し履歴レコードを「該当履歴レコード」と称する。
受付データ表示部412は、該当履歴レコードから、入力項目名と記入欄番号とを抽出する。抽出される入力項目名を「対象入力項目名」と称し、抽出される記入欄番号を「対象記入欄番号」と称する。
受付データ表示部412は、受付データ291から、対象入力項目名と同じ入力項目名が設定されている受付レコードを探す。見つかった受付レコードを「該当受付レコード」と称する。
受付データ表示部412は、該当受付レコードの中の受付文字列から、対象記入欄番号に対応する受付文字を選択する。選択される受付文字が注目文字である。
例えば、対象記入欄番号が2文字目の記入欄111を識別する場合、受付データ表示部412は、該当受付レコードの中の受付文字列から2つ目の受付文字を選択する。
オペレータは、注目文字を1つ選択する。選択される注目文字を「選択文字」と称する。
オペレータは、選択文字に対する手書き文字の書き直しの履歴をオペレータ端末装置400に要求する。この要求を「履歴要求」と称する。
履歴要求があった場合、処理はステップS143に進む。
履歴要求がなかった場合、処理はステップS145に進む。
具体的には、手書き文字の書き直しの履歴は、書き直し履歴データ292に記録された文字組リストである。
選択文字を含む受付文字列を「対象文字列」と称する。
対象文字列に対応する入力項目名を「対象項目名」と称する。
履歴データ表示部413は、対象文字列における選択文字の順番に基づいて、選択文字に対応する記入欄番号を判別する。判別される記入欄番号を「対象番号」と称する。
履歴データ表示部413は、書き直し履歴データ292から、対象項目名と対象番号とが設定されている書き直し履歴レコードを探す。見つかった書き直し履歴レコードを「該当履歴レコード」と称する。
履歴データ表示部413は、該当履歴レコードから、文字組リストを抽出する。抽出される文字組リストが、選択文字に対する手書き文字の書き直しの履歴である。
そして、オペレータは、選択文字を入力文字に修正することをオペレータ端末装置400に指示する。この指示を「修正指示」と称する。
受付データ更新部415は、受付番号と受付データ291とを含む更新要求をデータベース装置300へ送信する。データベース装置300のデータベース管理部310は、更新要求を受信する。
データベース管理部310は、受付データベース390から、更新要求に含まれる受付番号と同じ受付番号に対応付けられている受付データ291を探す。
データベース管理部310は、見つかった受付データ291を、更新要求に含まれる受付データ291で上書きする。
入力画面110は、プロジェクタによって投影された画面であってもよい。その場合、利用者は、電子ペンを用いて手書き文字を入力することが可能である。
例えば、利用者は、文字を挿入したい箇所(2つの記入欄111の間)をタッチする。画面表示部210は、タッチされた箇所に記入欄111が追加されて、追加される記入欄111の上に結果欄112が追加された入力画面110を表示する。
記入欄111および結果欄112が追加された場合、書き直し履歴記録部232は、書き直し履歴データ292を修正する。例えば、書き直し履歴記録部232は、追加された記入欄111より後ろの各記入欄111に対応する書き直し履歴レコードの中の記入欄番号に1を加算する。
例えば、記入欄[1]から記入欄[5]に「あいうえお」が入力されている。3文字目に「か」を挿入したい場合、利用者は記入欄[2]と記入欄[3]との間をタッチする。画面表示部210は、記入欄[2]と記入欄[3]との間に新たな記入欄[3]を追加する。新たな記入欄[3]が追加されると、追加前の記入欄[3]から記入欄[5]は、記入欄[4]から記入欄[6]となる。そこで、書き直し履歴記録部232は、追加前の記入欄[3]から記入欄[5]に対応する3つの書き直し履歴レコードの中の記入欄番号「3」「4」「5」を記入欄番号「4」「5」「6」に更新する。
これにより、各書き直し履歴データの文字組リストには、新たな記入欄[3]の追加前後の書き直し履歴が設定される。例えば、「か」の挿入前に「う」が2回修正され、「か」の挿入後に「う」が2回修正された場合、「う」の4回の書き直し履歴が1つの文字組リストで識別できる。
利用者が手書き文字を繰り返し書き直しても利用者が期待する認識文字(入力文字)が表示されない場合に、メッセージを表示することによって、手続きを進めることを利用者に促すことができる。
手書き文字認識による入力文字の認識が可能でない場合に認識文字を代替する文字を結果欄112に表示する形態について、主に実施の形態1と異なる点を図20から図27に基づいて説明する。
認識文字を代替する文字を「代替文字」と称する。
手書き入力システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
但し、書き直し制御部230の構成が実施の形態1における構成(図4参照)と異なる。
書き直し制御部230は、実施の形態1で説明した要素(図4参照)に加えて、代替文字表示部236を備える。代替文字表示部236の機能について後述する。
手書き入力方法の手順は、実施の形態1における手順(図11参照)と同じである。
但し、手書き受付処理(S120)における書き直し制御が、実施の形態1における制御と異なる。
以下に、書き直し制御について3つの実施例を説明する。
図21に、第1実施例における入力画面110を示す。
第1実施例では、認識文字の代わりに手書き文字が結果欄112に表示される。手書き文字は代替文字の一例である。
書き直し制御の第1実施例では、ステップS201からステップS206およびステップS211が実行される。
但し、ステップS206は実施されなくてもよい。つまり、メッセージが入力画面110に表示されなくてもよい。その場合、メッセージ表示部235は不要である。
図23に、第2実施例における入力画面110を示す。
第2実施例では、認識文字の代わりに特殊文字が結果欄112に表示される。特殊文字は代替文字の一例である。
具体的には、特殊文字は記号である。例えば、特殊文字は、アスタリスクまたはクエスチョンマークである。
書き直し制御の第2実施例では、ステップS201からステップS206およびステップS221が実行される。
但し、ステップS206は実施されなくてもよい。つまり、メッセージが入力画面110に表示されなくてもよい。その場合、メッセージ表示部235は不要である。
図25に、第3実施例における入力画面110を示す。
第3実施例では、認識文字の代わりに候補リスト117から選択された文字が結果欄112に表示される。
候補リスト117に含まれる各文字を「候補文字」と称する。
選択された候補文字を「選択文字」と称する。選択文字は代替文字の一例である。
[無し]は、選択すべき候補文字がない場合の選択肢である。入力文字と同じ候補文字が無い場合、選択すべき候補文字がない。
記憶部290には、さらに、文字データベース293が記憶される。
文字データベース293には、複数の文字グループが登録されている。
各文字グループは、互いに類似する複数の文字から成る。
文字グループの中の各文字は、候補文字として使用される。
書き直し制御の第3実施例では、ステップS201からステップS206、ステップS231およびステップS232が実行される。
但し、ステップS206は実施されなくてもよい。つまり、メッセージが入力画面110に表示されなくてもよい。その場合、メッセージ表示部235は不要である。
代替文字表示部236は、文字データベース293から、対象結果欄の認識文字と同じ候補文字を含む文字グループを探す。見つかった文字グループを「該当文字グループ」と称する。
代替文字表示部236は、該当文字グループに含まれる複数の文字と[無し]とを示すリストを生成する。生成されるリストが候補リスト117である。
候補リスト117の中に選択すべき候補文字がある場合、利用者は、その候補文字を選択する。候補文字が選択された場合、処理はステップS232に進む。
候補リスト117の中に選択すべき候補文字がない場合、利用者は、[無し]を選択する。[無し]が選択され場合、処理はステップS205に進む。この場合、代替文字表示部236は、対象結果欄の認識文字を削除し、手書き文字または特殊文字を対象結果欄に表示してもよい。
利用者が手書き文字を繰り返し書き直しても利用者が期待する認識文字(入力文字)が表示されない場合に、認識文字を代替文字に置き換えることによって、手続きを進めることを利用者に促すことができる。
各実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本発明の技術的範囲を制限することを意図するものではない。各実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。フローチャート等を用いて説明した手順は、適宜に変更してもよい。
実施の形態で説明された各装置の要素である「部」は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせのいずれで実現されてもよい。
実施の形態で説明された各装置の要素である「部」は、「処理」または「工程」と読み替えてもよい。
Claims (12)
- 記入欄と結果欄とを有する入力画面を表示する画面表示部と、
前記記入欄に手書きされる手書き文字によって表される入力文字を認識するために手書き文字認識を行う手書き文字認識部と、
前記手書き文字認識によって認識された認識文字を前記結果欄に表示する認識文字表示部と、
前記記入欄の手書き文字を書き直すための書き直し要求を受け付ける書き直し要求受付部と、
前記書き直し要求が受け付けられた場合に前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する認識判定部と、
を備える手書き入力システム。 - 前記認識判定部は、前記書き直し要求が受け付けられた回数に基づいて、前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する
請求項1に記載の手書き入力システム。 - 前記手書き入力システムは、
前記書き直し要求が受け付けられる毎に、前記記入欄の手書き文字と前記結果欄の認識文字との文字組を書き直し履歴データに記録する書き直し履歴記録部を備え、
前記認識判定部は、前記書き直し履歴データに記録された文字組の個数に基づいて、前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する
請求項1に記載の手書き入力システム。 - 前記手書き入力システムは、
前記書き直し要求が受け付けられる毎に、前記記入欄の手書き文字と前記結果欄の認識文字との文字組を書き直し履歴データに記録する書き直し履歴記録部を備え、
前記認識判定部は、前記書き直し履歴データに記録された文字組のうち同じ認識文字を含む文字組の個数に基づいて、前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する
請求項1に記載の手書き入力システム。 - 前記手書き文字認識による前記入力文字の認識が可能でないと判定された場合に前記入力画面にメッセージを表示するメッセージ表示部を備える
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の手書き入力システム。 - 前記手書き文字認識による前記入力文字の認識が可能でないと判定された場合に、前記結果欄の認識文字を削除し、前記結果欄に前記手書き文字を表示する代替文字表示部を備える
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の手書き入力システム。 - 前記手書き文字認識による前記入力文字の認識が可能でないと判定された場合に、前記結果欄の認識文字を削除し、前記結果欄に特殊文字を表示する代替文字表示部を備える
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の手書き入力システム。 - 前記手書き文字認識による前記入力文字の認識が可能でないと判定された場合に、前記結果欄の認識文字を削除し、1つ以上の候補文字を前記入力画面に表示し、表示された1つ以上の候補文字の中から選択された候補文字を前記結果欄に表示する代替文字表示部を備える
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の手書き入力システム。 - 前記書き直し要求が受け付けられる毎に、前記記入欄の手書き文字と前記結果欄の認識文字との文字組を書き直し履歴データに記録する書き直し履歴記録部を備える
請求項1に記載の手書き入力システム。 - 前記結果欄に表示された文字を受付データに設定するための設定要求を受け付ける設定要求受付部と、
前記設定要求が受け付けられた場合に前記結果欄に表示された文字を前記受付データに設定する受付文字設定部と、
前記受付データを端末装置に表示する受付データ表示部と、
前記書き直し履歴データに記録された各文字組を前記端末装置に表示する履歴データ表示部と、
前記端末装置への修正指示にしたがって、前記受付データの中の文字を修正する受付文字修正部と、を備える
請求項9に記載の手書き入力システム。 - 記入欄と結果欄とを有する入力画面を表示する画面表示部と、
前記記入欄に手書きされる手書き文字によって表される入力文字を認識するために手書き文字認識を行う手書き文字認識部と、
前記手書き文字認識によって認識された認識文字を前記結果欄に表示する認識文字表示部と、
前記記入欄の手書き文字を書き直すための書き直し要求を受け付ける書き直し要求受付部と、
前記書き直し要求が受け付けられた場合に前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する認識判定部と、
を備える手書き入力装置。 - 記入欄と結果欄とを有する入力画面を表示する画面表示部と、
前記記入欄に手書きされる手書き文字によって表される入力文字を認識するために手書き文字認識を行う手書き文字認識部と、
前記手書き文字認識によって認識された認識文字を前記結果欄に表示する認識文字表示部と、
前記記入欄の手書き文字を書き直すための書き直し要求を受け付ける書き直し要求受付部と、
前記書き直し要求が受け付けられた場合に前記手書き文字認識による前記入力文字の認識の可否を判定する認識判定部として、
コンピュータを機能させるための手書き入力プログラム。
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JP2019172438A JP6830142B1 (ja) | 2019-09-24 | 2019-09-24 | 手書き入力システム、手書き入力装置および手書き入力プログラム |
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JP2013206141A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Panasonic Corp | 文字入力装置、文字入力方法、及び文字入力プログラム |
-
2019
- 2019-09-24 JP JP2019172438A patent/JP6830142B1/ja active Active
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