JPH06187037A - 移動体の停止位置制御装置 - Google Patents

移動体の停止位置制御装置

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Publication number
JPH06187037A
JPH06187037A JP35587692A JP35587692A JPH06187037A JP H06187037 A JPH06187037 A JP H06187037A JP 35587692 A JP35587692 A JP 35587692A JP 35587692 A JP35587692 A JP 35587692A JP H06187037 A JPH06187037 A JP H06187037A
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JP
Japan
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motor
moving body
rotation
signal
state
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Application number
JP35587692A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Shudo
勝行 首藤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯車等のバックラッシュによる誤動作の生じ
ない移動体の停止位置制御装置を得る。 【構成】 モータ29から回転力が与えられているピニオ
ン38と係合するラック39に固着した遮光板40が発光素子
41と受光素子42との光路中から離脱した時点に、移動体
が基準位置に在る状態を示す信号を発生する移動体の状
態信号発生部3からの信号で、計数器6に置数器7の移動
体の基準位置を示す数値をプリセットし、回転パルス発
生器5からの回転パルスによる計数動作を行なう前記の
計数器6に、モータ29の正回転時に加算演算動作を行な
せ、モータの逆転時には減算演算動作を行なわせ、計数
器6の計数値に示される移動体の現在位置と、モード設
定部2に設定した移動体の目標位置の情報との比較結果
と、制御部1で発生された各種制御信号とによりモータ
の正転時には目標位置で停止させ、モータの逆転時に
は、移動体が目標位置を越えた位置でモータを停止させ
た後にモータを正転させて目標位置に停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体の停止位置制御装
置、特に、少なくとも歯車を含んで構成されている動力
伝達機構を介して、モータから移動体に対する駆動力の
供給が行なわれている機器における移動体の停止位置制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】歯車を含んで構成されている動力伝達機
構を介して動力源からの駆動力を移動体に与えて、移動
体を変位させるようにしている機器において、前記した
移動体を予め定められた目標位置に正確に停止させるこ
とが必要とされることがある。図5は動力源として使用
されているモータ29の出力軸30と、スプリング44
と図示されていない移動体とに連結されているラック3
9との間に、歯車35及び歯車336と、軸37及びピ
ニオン38とにより構成されている動力伝達機構を介在
させて、モータ29の回転力を前記した動力伝達機構を
介してラック39に伝達し、モータ29の回転状態を制
御することにより、前記したラック39に連結されてい
る図示されていない移動体を、目標とする停止位置に停
止させるように構成した従来装置の一例を示す斜視図で
ある。
【0003】図5において3は移動体の状態信号発生部
であって、前記した移動体の状態信号発生部3は、ラッ
ク39に固着されている遮光板40と発光素子41と受
光素子42と比較器43とによって構成されており、遮
光板40が発光素子41と受光素子42との光路を遮断
している状態から、発光素子41からの光が受光素子4
2で受光できる状態に変化したときに受光素子42から
発生される信号を比較器43に与えて、前記の信号が比
較器43に供給されている基準の信号よりも大きくなっ
た時点に比較器43から発生される信号を、ラック39
の基準位置(移動体の基準位置としても同じ)を示す信
号として用いることができるようにしたものである。ま
た、5はモータ29の回転パルス発生器であって、モー
タ29の出力軸30の反対側に突出している軸30aに
固着された遮光板31に所定の配列パターンで透孔3
2,32…を設けておき、前記の遮光板31の両側に配
置された発光素子33と受光素子34とにおける発光素
子33からの光が、モータ29の回転時に遮光板31に
設けられている透孔32,32…の配列パターンに従っ
て受光素子34に断続的に与えられるようにすることに
より、受光素子34からモータの回転パルスが得られる
ようにしたものである。
【0004】そして図5に示す従来装置では、図示され
ていない制御部に対して移動体の目標位置の情報が与え
られたときに、制御部では前記した移動体の状態信号発
生部3、及び回転パルス発生器5から発生された信号を
も用いて、移動体が所定の目標位置まで変位された後に
停止するような制御動作を行なってモータの回転駆動制
御を行なって、移動体が設定された目標位置に正確に停
止した状態になるような制御動作を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に歯車を含んで構成されている動力伝達機構を介して動
力源からの駆動力を移動体に与えて移動体を変位させる
場合に、前記の移動体を予め定められた目標位置に正確
に停止させるようにするためには、動力伝達機構を構成
している構成部分間に機械的ながたが存在しないように
しなければならないが、動力伝達機構が歯車を含んで構
成されている場合には、避けることができない歯車のバ
ックラッシュの存在によって、移動体の移動方向が異な
る場合に移動体の停止位置が目標位置からずれてしまう
ことが起こる。前記の問題を解決するために、従来装置
においては移動体の移動方向がどうであっても、ラック
39とピニオン38とが、常に一定の噛合い状態となる
ようにスプリング44によってラック39を付勢してい
た。そのために、前記したスプリング44の付勢が構成
部分に余分の負荷を生じさせることにより、移動体の移
動のための動力源として使用されるモータ29として
も、移動体の変位駆動のために本来必要とされる以上に
大出力のモータが要求される他に、構成部分に余分の摩
耗が生じさせたり、あるいは構成部分に余分な外力が加
わることによる変形が生じることを防ぐために、各構成
部材に本来必要とされる機械的強度以上の機械的強度を
持った構成部材を用いなければならないことから、装置
が大型化して高価になるということが問題になった。
【0006】そして、前記の問題は、歯車を含んで構成
されている動力伝達機構を介して動力源からの駆動力を
移動体に与えて移動体を変位させるようにした場合に、
移動体を予め定められた目標位置に正確に停止させるた
めの機構を、狭い空間内に配置しなければならないため
に小型化することが必要とされるような機器で、しか
も、民生用の機器であるために安価なものとして作るこ
とが要求される機器の場合には、解決することが望まれ
る重大な課題となる。前記した問題の解決が強く望まれ
た機構の一例としては、民生用のヘリカルスキャン型の
ビデオ・テープ・レコーダ(VTR)において、走行する
磁気テープが外周の一部に巻回されているドラムを、ト
リックプレイ時に所定の傾斜態様に変位させる場合に使
用される傾斜変位駆動機構を挙げることができる。
【0007】すなわち、上ドラムと下ドラムとからなる
ドラムの周面の一部へ巻回された状態の磁気テープを所
定の走行速度で走行させて、回転磁気ヘッドを用いて記
録再生動作が行なわれるように構成されたVTRの使用
に当っては、記録時と同一の磁気テープ走行速度で記録
情報の再生動作を行なう通常再生(ノーマル再生)の他
に、記録時の磁気テープの走行速度や走行方向とは異な
る走行速度や走行方向で磁気テープを走行(停止も含
む)させて再生動作を行なうトリックプレイも広く行な
われているが、回転磁気ヘッドの回転軌跡と対応して磁
気テープに記録形成される記録跡パターン(トラックパ
ターン)は、磁気テープの走行速度が異なるのにつれて
異なるものになる。
【0008】それで通常記録再生時(ノーマル記録再生
時)に、回転磁気ヘッドによって磁気テープT上に描か
れる回転磁気ヘッドの回転軌跡と、トリックプレイ時に
回転磁気ヘッドによって磁気テープT上に描かれる回転
磁気ヘッドの回転軌跡とは交叉した状態になるから、ト
リックプレイ時に再生される再生信号の周波数被変調波
信号の信号レベルは、回転磁気ヘッドが記録跡を横切る
度毎に大きく変化するために、1垂直走査期間における
再生信号の周波数被変調波信号のエンベロープをみる
と、1垂直走査期間中に大きな起伏が生じているものに
なって、トリックプレイ時における再生画像としては、
画像中にノイズバーが生じている品質の悪い再生画像し
か得られない。
【0009】前述の問題点を解決する手段としては、回
転磁気ヘッドの回転軌跡と磁気テープの記録跡とを一致
させればよいのであり、従来から多くの解決手段が提案
されて来ており、その1つとして、例えば特願平4ー3
02852号「磁気記録再生装置」(平成4年10月1
5日に特許出願)の明細書及び図面に記載されているよ
うに、上ドラムと下ドラムとからなるドラムの周面の一
部へ巻回された状態の磁気テープに、回転磁気ヘッドを
用いて記録再生動作が行なわれる磁気記録再生装置にお
いて、再生モードに応じて回転磁気ヘッドの回転軌跡面
を磁気テープの記録跡と一致した状態になるように変化
させるようにした解決手段を本出願人会社が提案してい
るが、前記の本出願人会社が提案した解決手段を実施す
るために、回転磁気ヘッドの回転軌跡面の傾斜の程度を
再生モードに対応して変更する際に用いられる傾斜変位
駆動機構においては、移動体の停止位置が正確なことが
要求されるとともに、前記の機構は狭い空間内に設置す
ることが必要とされる他に、安価なものとして製作され
ることが必要とされるために、前記の問題点を良好に解
決できるような移動体の停止位置制御装置の出現が強く
望まれた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも歯車
を含んで構成されている動力伝達機構を介して、モータ
から移動体に対する駆動力の供給が行なわれている機器
における移動体の停止位置制御装置であって、移動体の
状態信号発生部と、モータの回転パルス発生手段と、前
記した移動体の状態信号発生部から移動体の基準位置と
対応する信号が送出された時点に、移動体の基準位置を
示す数値がプリセットされるとともに、前記したモータ
の回転パルス発生手段で発生された回転パルスによって
計数値が増減される計数器と、移動体の目標停止位置の
情報を設定する手段と、モータを予め定められた回転方
向と前記の回転方向とは反対の回転方向とに切換え制御
して駆動回転させる手段と、モータが予め定められた回
転方向に回転するように駆動されている場合には、移動
体が目標位置に停止するようにモータを停止制御する手
段と、モータが予め定められた回転方向とは反対の回転
方向に回転するように駆動されている場合には、移動体
が目標位置を越えた位置でモータを停止させた後に、モ
ータを予め定められた回転方向に駆動回転させて、移動
体が目標位置に停止するようにモータを停止制御する手
段とを備えてなる移動体の停止位置制御装置を提供す
る。
【0011】
【作用】モータから減速歯車を介して回転力が与えられ
ているピニオンと係合しているラックに固着されている
遮光板と、前記した遮光板の移動する通路を挟んで対向
して配置されている発光素子と受光素子と、前記の受光
素子の出力信号を基準信号と比較する比較器とによって
構成されていて、遮光板が発光素子と受光素子との光路
中から離脱した時点に、移動体が基準位置に在る状態を
示す信号を発生する移動体の状態信号発生部から、移動
体が基準位置に在る状態を示す信号が発生すると、計数
器には置数器に設定されていた移動体の基準位置を示す
数値がプリセットされる。回転パルス発生器によって発
生されたモータの回転パルスを被計数パルスとして計数
動作を行なう前記の計数器は、制御部から与えられる信
号によって、モータが予め定められた方向に回転してい
る状態の場合には加算演算動作を行ない、またモータが
前記の予め定められた方向とは反対の方向に回転してい
る状態の場合には減算演算動作を行なう。前記した計数
器の計数値に示される移動体の現在位置の情報と、モー
ド設定部に設定された移動体の目標位置の情報との比較
結果と、制御部で発生された各種の制御信号とによっ
て、モータが予め定められた回転方向に回転するように
駆動されている場合には、移動体が目標位置に停止する
ようにモータが停止され、また、モータが予め定められ
た回転方向とは反対の回転方向に回転するように駆動さ
れている場合には、移動体が目標位置を越えた位置でモ
ータを停止させた後にモータを予め定められた回転方向
に駆動回転させて、移動体が目標位置に停止するように
モータを停止させる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の移動体の
停止位置制御装置の具体的な内容を詳細に説明する。図
1は本発明の移動体の停止位置制御装置の概略構成を示
すブロック図であり、また、図2は本発明の移動体の停
止位置制御装置を用いて停止位置が制御される移動体の
変位駆動機構部分の概略構成を示す斜視図、図3及び図
4は本発明の移動体の停止位置制御装置の動作の説明に
用いられるフローチャートである。図1において1は制
御部であって、この制御部1としては例えばマイクロプ
ロセッサと、ランダムアクセスメモリと、リードオンリ
ーメモリ等を含ンで構成されているものを使用できる。
2はモード設定部であって、このモード設定部2には移
動体の停止位置の情報MODが設定されるのであり、図
1の停止位置制御装置が例えばVTRにおける各種の再
生モード時に、回転磁気ヘッドの回転軌跡と磁気テープ
の記録跡とを一致させるために、再生モードに応じて回
転磁気ヘッドの回転軌跡面を磁気テープの記録跡と一致
した状態に回転磁気ヘッドの回転軌跡面の傾斜の程度を
変化させるようにするための駆動機構に用いられる場合
には、前記した駆動機構によって変位される移動体の目
標位置と対応する位置情報MODが設定されるのであ
る。
【0013】3は移動体の状態信号の発生部、5は回転
パルス発生器であって、前記した移動体の状態信号の発
生部と、回転パルス発生器5とは、本発明の移動体の停
止位置制御装置を用いて停止位置が制御される移動体の
変位駆動機構部分の概略構成を斜視図によって示してい
る図2中に、一点鎖線枠3,5によって示してある構成
態様のものが使用されてもよい。なお、図2に示してあ
る移動体の変位駆動機構部分は、図5について既述した
移動体の変位駆動機構部分からスプリング44を除去し
た構成態様のものである。また4は単安定マルチバイブ
レータであり、この単安定マルチバイブレータからは、
モータが正転状態のときに移動体が基準位置を通過する
状態のときに、前記した移動体の状態信号の発生部3か
ら発生された信号STAによりトリガされて出力パルス
を発生する。6は計数器(アップダウンカウンタ)であ
り、この計数器に6は前記した単安定マルチバイブレー
タ4の出力パルスがプリセット端子PRに供給されたと
きに、置数器7に設定されていた数値がプリセットされ
る。
【0014】また前記した計数器6には制御部1からモ
ータの正転,逆転の区別を示す信号F/Rが端子U/D
に与えられるとともに、回転パルス発生器5によって発
生した回転パルスRPLが被計数パルスとして供給され
る。前記の計数器6の端子U/Dに対して与えられたモ
ータの正転,逆転の区別を示す信号F/Rがモータの正
転状態を示す信号の場合には、計数器6はアップカウン
タとして動作して、回転パルス発生器5から供給される
回転パルスRPLによって計数値を増加させ、また前記
の計数器6の端子U/Dに対して与えられたモータの正
転,逆転の区別を示す信号F/Rがモータの逆転状態を
示す信号の場合には、計数器6はダウンカウンタとして
動作して、回転パルス発生器5から供給される回転パル
スRPLによって計数値を減少させる。そして前記した
計数器6の計数値は検出器10,11に与えられてい
る。
【0015】制御部1で発生された既述のモータの正
転,逆転の区別を示す信号F/Rは、モータ29の回転
方向を切換えるためのスイッチ25〜28の切換制御信
号としても用いられるのであり、スイッチ25,26に
は前記の信号F/Rが直接に切換制御信号として供給さ
れており、また、スイッチ27,28にはインバータ1
9を介して前記の信号F/Rが切換制御信号として供給
されている。そして、前記したモータの正転,逆転の区
別を示す信号F/Rがモータの正転状態を示す信号の場
合には、前記したスイッチ25,26がオンの状態、ス
イッチ27,28がオフの状態になって、モータ29は
モータ駆動回路24から供給される電力によって正転
(予め定められた方向への回転)動作を行ない、また、
前記したモータの正転,逆転の区別を示す信号F/Rが
モータの逆転状態を示す信号の場合には、前記したスイ
ッチ25,26がオフの状態、スイッチ27,28がオ
ンの状態になって、モータ29はモータ駆動回路24か
ら供給される電力によって逆転(予め定められた方向と
は反対の方向への回転)動作を行なう。
【0016】前記したモータ駆動回路24は、モータ駆
動電圧発生回路20からスイッチ21〜23を介して供
給される電圧を増幅してモータ29に駆動電力を供給す
る。前記したモータ駆動電圧発生回路20は、図示され
ている構成例の場合には電源+Bと接地との間に接続さ
れた抵抗R1,R2,R3の直列接続回路によって構成さ
れている。そして、前記したスイッチ21がオンの状態
のときには、モータ駆動電圧発生回路20における抵抗
R1と抵抗R2との接続点の電圧がモータ駆動回路24に
供給され、また、前記したスイッチ22がオンの状態の
ときには、モータ駆動電圧発生回路20における抵抗R
2と抵抗R3との接続点の電圧がモータ駆動回路24に供
給され、さらに前記したスイッチ23がオンの状態のと
きには、モータ駆動電圧発生回路20における接地電圧
がモータ駆動回路24に供給される。そして、前記した
スイッチ21がオンの状態においては、モータ29は高
速回転するように駆動され、また前記したスイッチ22
がオンの状態においては、モータ29は低速回転するよ
うに駆動され、さらに、前記したスイッチ23がオンの
状態においては、モータ29に対する駆動電力の供給が
遮断されてモータは停止する。
【0017】前記した各スイッチ21〜23の開閉動作
は、前記したモード設定回路2に設定された移動体の目
標位置と、前記した計数器6の計数値によって示される
移動体の現在位置との距離が、どうであるのかによって
制御されるのであり、移動体の目標位置と、移動体の現
在位置との距離が予め定められた距離よりも大である場
合には、スイッチ21だけがオンの状態となるようにさ
れ、また、移動体の目標位置と、移動体の現在位置との
距離が予め定められた距離に達した場合には、スイッチ
22だけがオンの状態となるようにされ、さらに移動体
の現在位置が移動体の目標位置に達する直前に、スイッ
チ23だけがオンの状態となるように、前記の各スイッ
チ21〜23の開閉動作は、制御部1の制御の下に行な
われる計数器6、ラッチ回路8,9、検出器10,1
1、セットリセットフリップ13,14、オア回路1
2,15,16、インバータ17,19、アンド回路1
8等の各構成部分の動作によって所期のように制御され
る。
【0018】さて、ここで前記した制御部1の制御の下
に行なわれる移動体の停止位置の制御動作の概略を述べ
ると次のとおりである。すなわち、電源の投入時に計数
器6の計数値を強制的にプリセットする。次に、モード
設定部2に設定された移動体の目標位置(目標停止位
置)を示す情報MODと現在位置を示す計数器6の計数
値とに基づいて、モータ29の回転方向と、移動体の目
標停止位置と現在位置との距離を算出する。モータ29
の回転方向が、予め定められた回転方向と一致する回転
方向(正転)の場合には、モータ29を高速に回転さ
せ、目標停止位置の少し前の位置でモータ29を低速回
転に切換える。そして、計数器の計数値によって示され
る移動体の現在位置が、移動体の目標停止位置の直前の
位置(モータ29の回転子の慣性によって、モータ29
に対する駆動電力の供給が停止されてから、実際にモー
タ29の回転子が停止するまでに移動体が移動すると予
測される距離に相当する距離だけ、移動体の目標位置よ
りも手前の位置)に達したときにモータ29に対する駆
動電力の供給を停止させる。
【0019】またモータ29の回転方向が、予め定めら
れた回転方向と反対の回転方向(逆転)の場合には、モ
ータ29を目標停止位置まで高速に回転させた後に、目
標停止位置からモータ29を低速回転に切換えて、前記
した目標停止位置を少し越した位置でモータ29を停止
させる。次いで、モータ29を正転の状態で低速回転さ
せて、計数器の計数値によって示される移動体の現在位
置が、移動体の目標停止位置の直前の位置(モータ29
の回転子の慣性によって、モータ29に対する駆動電力
の供給が停止されてから、実際にモータ29の回転子が
停止するまでに移動体が移動すると予測される距離に相
当する距離だけ、移動体の目標位置よりも手前の位置)
に達したときにモータ29に対する駆動電力の供給を停
止させるようにする。このように、目標停止位置へ移動
体を移動させる場合の移動方向がどうであっても、移動
体を目標停止位置で最終的に停止させる場合におけるモ
ータ29の回転方向が、常に、予め定められた回転方向
(正転)とされているために、モータ29から移動体ま
での間に設けられている少なくとも歯車を含んで構成さ
れている動力伝達機構におけるバックラッシュによる停
止位置の変化が生じないようにできる。
【0020】次に、図3及び図4に示されているフロー
チャート等をも参照して、図1に示されている移動体の
停止位置制御装置の具体的な動作を説明する。図4は電
源投入時の動作を示しているフローチャートであり、こ
の図4に示されている動作は電源投入時に1度だけ行な
われる。電源が投入され(スタート)た後に、制御部1
は移動体の状態信号発生部3から出力されている信号S
TAがハイレベルの状態「1」か、ローレベルの状態
「0」かを見て、電源投入時における移動体の位置が基
準位置からどのようにずれている状態にあるのかを判断
(STA=1 ?)する。
【0021】移動体の状態信号発生部3から出力されて
いる信号STAがローレベルの状態(STA=0)の場
合は、図2に示されているラック39に取付けられてい
る遮光板40が発光素子21と受光素子42との光路中
に位置している状態となるように、移動体の位置が基準
の位置よりも図2中で左方にずれている状態を示してい
る。それで、制御部1では移送体を図2中で右方に移送
させるために、モータの正転,逆転の区別を示す信号F
/Rを「1」にセットし(F/R=1)、それを出力
(F/R OUT)する。制御部1から出力された前記
のモータの正転,逆転の区別を示す信号F/Rは、スイ
ッチ25,26をオンの状態にして、モータ29を正転
させうるようにし、また計数器6をアップカウンタとし
て動作させるようにする。
【0022】次いで制御部1では強制駆動信号FDVを
「1」にセット(FDV=1)して、それを出力(FDV
OUT)する。制御部1から出力された強制駆動信号F
DVは、オア回路15を介してスイッチ21をオンの状
態にする。それによりモータ駆動電圧発生回路20にお
ける抵抗R1と抵抗R2との接続点の電圧がモータ駆動回
路24に供給され、モータ29は高速回転状態で正転を
開始する。制御部1は移動体の状態信号発生部3から出
力されている信号STAを監視し(STA IN)て、
前記の信号STAがローレベルの状態「0」か否かを判
断(STA=0 ?)して、前記の信号STAがローレ
ベルの状態「0」からハイレベル「1」の状態になった
ら、前記の強制駆動信号FDVを「0」とし(FDV=
0)、それを出力(FDV OUT)して、前記のスイ
ッチ21をオフとしてモータ29を停止させる。
【0023】前記のように移動体の状態信号発生部3か
ら出力されている信号STAが「0」の状態から「1」の
状態に変化した時点は、移送体が基準の位置を通過した
時点であるが、前記した信号STAが「0」の状態から
「1」の状態に変化したときに、単安定マルチバイブレ
ータ4がトリガされることにより、単安定マルチバイブ
レータ4の出力パルスが計数器6のプリセット端子PR
に与えられて、置数器7に設定されていた数値が計数器
6にプリセットされる。
【0024】次に、電源の投入(スタート)後に、制御
部1が移動体の状態信号発生部3から出力されている信
号STAがハイレベルの状態「1」か、ローレベルの状
態「0」かを見て、電源投入時における移動体の位置が
基準位置からどのようにずれている状態にあるのかを判
断(STA=1 ?)した結果が、移動体の状態信号発生
部3から出力されている信号STAがハイレベルの状態
(STA=1)の場合は、図2に示されているラック3
9に取付けられている遮光板40が発光素子21と受光
素子42との光路外に位置している状態となるように、
移動体の位置が基準の位置よりも図2中で右方にずれて
いる状態を示している。それで、制御部1では移送体を
図2中で左方に移送させるために、モータの正転,逆転
の区別を示す信号F/Rを「0」にセットし(F/R=
0)、それを出力(F/R OUT)する。制御部1か
ら出力された前記のモータの正転,逆転の区別を示す信
号F/Rは、インバータ19で反転されてスイッチ2
7,28をオンの状態にして、モータ29を逆転させう
るようにし、また計数器6をダウンカウンタとして動作
させるようにする。
【0025】次いで制御部1では強制駆動信号FDVを
「1」にセット(FDV=1)して、それを出力(FDV
OUT)する。制御部1から出力された強制駆動信号F
DVは、オア回路15を介してスイッチ21をオンの状
態にする。それによりモータ駆動電圧発生回路20にお
ける抵抗R1と抵抗R2との接続点の電圧がモータ駆動回
路24に供給され、モータ29は高速回転状態で逆転を
開始する。制御部1は移動体の状態信号発生部3から出
力されている信号STAを監視し(STA IN)て、
前記の信号STAがハイレベルの状態「1」か否かを判
断(STA=1 ?)して、前記の信号STAがハイレ
ベルの状態「1」からローレベルの状態「0」となった
ら、前記の強制駆動信号FDVを「0」とし(FDV=
0)、それを出力(FDV OUT)して、前記のスイ
ッチ21をオフとしてモータ29を停止させる。
【0026】前記の状態、すなわち、移動体の状態信号
発生部3から出力されている信号STAが、ローレベル
の状態「0」であるということは、図2に示されている
ラック39に取付けられている遮光板40が発光素子2
1と受光素子42との光路中に位置している状態であっ
て、移動体の位置が基準の位置よりも図2中で左方にず
れている状態になっている。それで、制御部1では所定
の時間の経過(TIMER)後に、移送体を図2中で右
方に移送させるために、モータの正転,逆転の区別を示
す信号F/Rを「1」にセットし(F/R=1)、それ
を出力(F/ROUT)する。制御部1から出力された
前記のモータの正転,逆転の区別を示す信号F/Rはス
イッチ25,26をオンの状態にして、モータ29を正
転させうるようにし、また計数器6をアップカウンタと
して動作させるようにする。
【0027】次いで制御部1では強制駆動信号FDVを
「1」にセット(FDV=1)して、それを出力(FDV
OUT)する。制御部1から出力された強制駆動信号F
DVは、オア回路15を介してスイッチ21をオンの状
態にする。それによりモータ駆動電圧発生回路20にお
ける抵抗R1と抵抗R2との接続点の電圧がモータ駆動回
路24に供給され、モータ29は高速回転状態で正転を
開始する。制御部1は移動体の状態信号発生部3から出
力されている信号STAを監視し(STA IN)て、
前記の信号STAがローレベルの状態「0」か否かを判
断(STA=0 ?)して、前記の信号STAがローレ
ベルの状態「0」からハイレベル「1」の状態になった
ら、前記の強制駆動信号FDVを「0」とし(FDV=
0)、それを出力(FDV OUT)して、前記のスイ
ッチ21をオフとしてモータ29を停止させる。
【0028】前記のように移動体の状態信号発生部3か
ら出力されている信号STAが「0」の状態から「1」の
状態に変化した時点は、移送体が基準の位置を通過した
時点であるが、前記した信号STAが「0」の状態から
「1」の状態に変化したときに、単安定マルチバイブレ
ータ4がトリガされることにより、単安定マルチバイブ
レータ4の出力パルスが計数器6のプリセット端子PR
に与えられて、置数器7に設定されていた数値が計数器
6にプリセットされる。図4を参照して既述したように
電源投入時においては、移動体の位置が基準の位置から
左右の何れにずれていても、一たん、移動体が予め定め
られた方向で移動しながら基準位置を通過する状態に初
期設定を行なっているのである。
【0029】次に、図3に示されているフローチャート
を参照して、図1に示されている移動体の停止位置制御
装置で行なわれる移動体の停止位置の制御動作について
の具体的な内容を説明する。まず、モード設定部2に移
動体の停止の目標位置を設定する(MOD IN)。制御
部1では移動体の停止の目標位置が変化したか否かをみ
る(MOD CHG?)。移動体の停止の目標位置が変化
していなかった場合には制御動作を行なわない。移動体
の停止の目標位置が変化している場合には、移動体の停
止目標位置と移動体の現在位置との距離や、移動体の現
在位置から目標位置への移動方向と対応するモータ29
の回転方向、及び移動体の目標停位置に対応した計算値
(数値)DT2、ならびに移動体の移動速度と対応する
モータ29の回転速度を、高速回転の状態から低速回転
に切換えるタイミングを指定する計数値(数値)を算出
(CALC)する。
【0030】次のステップでは、モータ29の回転方向
が逆転か否かを判断(REV ?)して、正転の場合に
は制御部1からモータの正転,逆転の区別を示す信号F
/Rを「1」に設定(F/R=1)した後に、前記の信
号F/Rを出力(F/R OUT)して、それを計数器6
の端子U/Dと、インバータ19及びスイッチ25,2
6の切換制御信号端子とに与える。それで前記した計数
器6はアップカウンタとして動作できるようにされ、ま
たスイッチ25,26はオンの状態にされる。次いで、
制御部1ではラッチ回路8に前記した数値DT1、すな
わち移動体の移動速度と対応するモータ29の回転速度
を、高速回転の状態から低速回転に切換えるタイミング
を指定する計数値(数値)DT1を出力(DT1 OU
T)するとともに、ラッチパルスLP1を与え(LP1 O
UT)て、前記のラッチ回路8に数値DT1を保持させ
る。また、制御部1ではラッチ回路9に前記した数値D
T2、すなわち移動体の目標停位置に対応した計算値
(数値)DT2を出力(DT2OUT)するとともに、ラ
ッチパルスLP2を与え(LP2 OUT)て、前記のラッ
チ回路9に数値DT2を保持させる。そして、前記した
ラッチ回路8で保持された数値DT1は検出器10に与
えられ、また前記したラッチ回路9で保持された数値D
T2は検出器11に与えられる。
【0031】また制御部1では高速回転信号ST1を出
力(ST1 OUT)し、それをセットリセットフリップ
フロップ13のセット端子Sに与えて、前記のセットリ
セットフリップフロップ13をセットする。前記のよう
にしてセットリセットフリップフロップ13がセットさ
れると、それのQ出力がオア回路15を介してスイッチ
21に与えられることにより、スイッチ21がオンの状
態にされると、モータ駆動電圧発生回路20における抵
抗R1と抵抗R2との接続点の電圧がモータ駆動回路24
に供給され、モータは前記したモータ駆動回路24から
供給された駆動電力により高速回転する。この状態にお
いて、モータ29にはモータ駆動回路24→オン状態の
スイッチ25→モータ29→オン状態のスイッチ26→
接地の回路に駆動電流が流されるから、モータは正転方
向に高速回転することになる。
【0032】前記したモータ29の高速回転によって回
転パルス発生器5から発生された回転パルスRPLが、
被計数パルスとして計数器6に供給されることにより、
アップカウンタとして動作するようにされている計数器
6の計数値は前記の回転パルスRPLの個数を加算した
数値とされる。前記した計数器6の計数出力は、検出器
10,11に供給されているから、検出器10では前記
した計数器6の計数値が、ラッチ回路8から与えられて
いる数値DT1と一致したときに、出力パルスをセット
リセットフリップフロップ13のリセット端子Rに与え
て、セットリセットフリップフロップ13をリセットす
るとともに、オア回路12を介してセットリセットフリ
ップフロップ14のセット端子Sに与えて、セットリセ
ットフリップフロップ14をセットする。
【0033】前記したセットリセットフリップフロップ
13がリセットされたことにより、スイッチ21はオフ
の状態にされ、また、セットリセットフリップフロップ
14がセットされたことにより、スイッチ22がオンの
状態にされる。スイッチ22がオンの状態にされると、
モータ駆動電圧発生回路20における抵抗R2と抵抗R3
との接続点の電圧がモータ駆動回路24に供給され、モ
ータは前記したモータ駆動回路24から供給された駆動
電力により低速回転する。この状態においても、モータ
29にはモータ駆動回路24→オン状態のスイッチ25
→モータ29→オン状態のスイッチ26→接地の回路に
駆動電流が流されているからモータは正転方向に低速回
転することになる。
【0034】モータ29の低速回転によって回転パルス
発生器5から発生された回転パルスRPLが、被計数パ
ルスとして計数器6に供給されることにより、アップカ
ウンタとして動作するようにされている計数器6の計数
値は前記の回転パルスRPLの個数を加算した数値とさ
れており、前記した計数器6の計数出力が供給されてい
る検出器11は、前記した計数器6の計数値が、ラッチ
回路9から与えられている数値DT2と一致したとき
に、出力パルスをセットリセットフリップフロップ14
のリセット端子Rに与えて、セットリセットフリップフ
ロップ14をリセットする。セットリセットフリップフ
ロップ14がリセットすると、Q出力がローレベルとな
ってスイッチ22がオフとされ、またQバー出力がアン
ド回路18に与えられる。このときインバータ17には
オア回路15からローレベルの信号が供給されているか
ら、インバータ17からアンド回路18にはハイレベル
の信号が与えられているから、アンド回路18からの出
力によってスイッチ23がオンの状態になる。
【0035】前記のように、セットリセットフリップフ
ロップ14がリセットした時点にオンの状態になったス
イッチ23は、モータ駆動電圧発生回路20における接
地電圧をモータ駆動回路24の入力として与えるから、
モータ駆動回路24からモータ29に供給される駆動電
力が零とされて、モータ29は停止状態にされる。前記
の処理動作は既述した制御部1から高速回転信号ST1
が出力(ST1 OUT)された時点から所定の時間が経過
(TIMER)した後に終了する。
【0036】次に、モード設定部2に移動体の停止の目
標位置が設定され(MOD IN)、制御部1で移動体の
停止の目標位置が変化したか否かをみた(MOD CHG
?)結果、移動体の停止の目標位置が変化していたため
に、移動体の停止目標位置と移動体の現在位置との距離
や、移動体の現在位置から目標位置への移動方向と対応
するモータ29の回転方向、及び移動体の目標停位置に
対応した計算値(数値)DT2、ならびに移動体の移動速
度と対応するモータ29の回転速度を、高速回転の状態
から低速回転に切換えるタイミングを指定する計数値
(数値)を算出(CALC)した後に、モータ29の回
転方向が逆転か否かの判断(REV ?)を行なったとき
に、モータ29が逆転の場合には、制御部1からモータ
の正転,逆転の区別を示す信号F/Rを「0」に設定
(F/R=0)した後に、前記の信号F/Rを出力(F
/R OUT)して、それを計数器6の端子U/Dと、イ
ンバータ19及びスイッチ27,28の切換制御信号端
子とに与える。それにより、前記した計数器6はダウン
カウンタとして動作できるようにされ、またスイッチ2
7,28はオンの状態にされる。
【0037】次いで、制御部1ではラッチ回路8に前記
した数値DT1、すなわち移動体の移動速度と対応する
モータ29の回転速度を、高速回転の状態から低速回転
に切換えるタイミングを指定する計数値(数値)DT1
を出力(DT1 OUT)するとともに、ラッチパルスL
P1を与え(LP1 OUT)て、前記のラッチ回路8に数
値DT1を保持させる。また、制御部1ではラッチ回路
9に前記した数値DT2、すなわち移動体の目標停位置
に対応した計算値(数値)DT2を出力(DT2OUT)
するとともに、ラッチパルスLP2を与え(LP2 OU
T)て、前記のラッチ回路9に数値DT2を保持させる。
そして、前記したラッチ回路8で保持された数値DT1
は検出器10に与えられ、また前記したラッチ回路9で
保持された数値DT2は検出器11に与えられる。
【0038】また制御部1では高速回転信号ST1を出
力(ST1 OUT)し、それをセットリセットフリップ
フロップ13のセット端子Sに与えて、前記のセットリ
セットフリップフロップ13をセットする。前記のよう
にしてセットリセットフリップフロップ13がセットさ
れると、それのQ出力がオア回路15を介してスイッチ
21に与えられることにより、スイッチ21がオンの状
態にされると、モータ駆動電圧発生回路20における抵
抗R1と抵抗R2との接続点の電圧がモータ駆動回路24
に供給され、モータは前記したモータ駆動回路24から
供給された駆動電力により高速回転する。この状態にお
いて、モータ29にはモータ駆動回路24→オン状態の
スイッチ28→モータ29→オン状態のスイッチ27→
接地の回路に駆動電流が流されるから、モータは逆転方
向に高速回転することになる。
【0039】前記したモータ29の高速回転によって回
転パルス発生器5から発生された回転パルスRPLが、
被計数パルスとして計数器6に供給されることにより、
ダウンカウンタとして動作するようにされている計数器
6の計数値は前記の回転パルスRPLの個数を減算した
数値とされる。前記した計数器6の計数出力は、検出器
10,11に供給されているから、検出器10では前記
した計数器6の計数値が、ラッチ回路8から与えられて
いる数値DT1と一致したときに、出力パルスをセット
リセットフリップフロップ13のリセット端子Rに与え
て、セットリセットフリップフロップ13をリセットす
るとともに、オア回路12を介してセットリセットフリ
ップフロップ14のセット端子Sに与えて、セットリセ
ットフリップフロップ14をセットする。
【0040】前記したセットリセットフリップフロップ
13がリセットされたことにより、スイッチ21はオフ
の状態にされ、また、セットリセットフリップフロップ
14がセットされたことにより、スイッチ22がオンの
状態にされる。スイッチ22がオンの状態にされると、
モータ駆動電圧発生回路20における抵抗R2と抵抗R3
との接続点の電圧がモータ駆動回路24に供給され、モ
ータは前記したモータ駆動回路24から供給された駆動
電力により低速回転する。この状態においても、モータ
29にはモータ駆動回路24→オン状態のスイッチ28
→モータ29→オン状態のスイッチ27→接地の回路に
駆動電流が流されているからモータは正転方向に低速回
転することになる。
【0041】モータ29の低速回転によって回転パルス
発生器5から発生された回転パルスRPLが、被計数パ
ルスとして計数器6に供給されることにより、アップカ
ウンタとして動作するようにされている計数器6の計数
値は前記の回転パルスRPLの個数を加算した数値とさ
れており、前記した計数器6の計数出力が供給されてい
る検出器11は、前記した計数器6の計数値が、ラッチ
回路9から与えられているオーバーラン分が付加されて
いる数値DT2と一致したときに、出力パルスをセット
リセットフリップフロップ14のリセット端子Rに与え
て、セットリセットフリップフロップ14をリセットす
る。セットリセットフリップフロップ14がリセットす
ると、Q出力がローレベルとなってスイッチ22がオフ
とされ、またQバー出力がアンド回路18に与えられ
る。このときインバータ17にはオア回路15からロー
レベルの信号が供給されているから、インバータ17か
らアンド回路18にはハイレベルの信号が与えられてい
るから、アンド回路18からの出力によってスイッチ2
3がオンの状態になる。
【0042】前記のように、セットリセットフリップフ
ロップ14がリセットした時点にオンの状態になったス
イッチ23は、モータ駆動電圧発生回路20における接
地電圧をモータ駆動回路24の入力として与えるから、
モータ駆動回路24からモータ29に供給される駆動電
力が零とされて、モータ29は停止状態にされる。既述
のように制御部1から高速回転信号ST1が出力(ST1
OUT)された時点から制御部1ではオア回路16の出
力によってビジー状態の監視を行なう(BSY=1
?)。前記したオア回路16の出力には、高速回転信号
ST1によってセットリセットフリップフロップ13が
セット状態にされている場合、及び低速回転信号ST
2、または検出器10の出力パルスによってセットリセ
ットフリップフロップ14がセット状態にされている場
合にハイレベルの状態のビジー信号が現われるのであ
る。すなわち、前記のビジー信号の「1」の状態はモー
タ29が回転状態であることを示す信号である。
【0043】モータ29が逆転していた状態から停止状
状態になってから、所定の時間の経過(TIMER)後
に、モータ29の停止以前に余分にモータ29を低速度
で逆転させたオーバーラン分だけを戻すためにモータ2
9に正転動作を行なわせる。それで、制御部1からモー
タの正転,逆転の区別を示す信号F/Rを「1」に設定
(F/R=1)した後に、前記の信号F/Rを出力(F
/R OUT)して、それを計数器6の端子U/Dと、イ
ンバータ19及びスイッチ25,26の切換制御信号端
子とに与えて、計数器6をアップカウンタとして動作で
きるようにするとはもに、スイッチ25,26をオンの
状態にする。次いで、制御部1ではラッチ回路9に数値
DT2、すなわち移動体の目標停位置に対応した計算値
(数値)DT2を出力(DT2 OUT)するとともに、
ラッチパルスLP2を与え(LP2 OUT)て、前記のラ
ッチ回路9に数値DT2を保持させる。前記したラッチ
回路9で保持された数値DT2は、検出器11に与えら
れる。
【0044】また、制御部1では低速回転信号ST2を
出力(ST2 OUT)し、それをセットリセットフリッ
プフロップ14のセット端子Sに与えて、前記のセット
リセットフリップフロップ14をセットする。セットリ
セットフリップフロップ14がセットされると、それの
Q出力がスイッチ22に与えられて、スイッチ22がオ
ンの状態にされる。スイッチ22がオンの状態にされる
と、モータ駆動電圧発生回路20における抵抗R2と抵
抗R3との接続点の電圧がモータ駆動回路24に供給さ
れ、モータは前記したモータ駆動回路24から供給され
た駆動電力により低速回転する。この状態において、モ
ータ29にはモータ駆動回路24→オン状態のスイッチ
25→モータ29→オン状態のスイッチ26→接地の回
路に駆動電流が流されているからモータは正転方向に低
速回転することになる。
【0045】モータ29の低速回転によって回転パルス
発生器5から発生された回転パルスRPLが、被計数パ
ルスとして計数器6に供給されることにより、アップカ
ウンタとして動作するようにされている計数器6の計数
値は前記の回転パルスRPLの個数を加算した数値とさ
れており、前記した計数器6の計数出力が供給されてい
る検出器11は、前記した計数器6の計数値が、ラッチ
回路9から与えられている数値DT2と一致したとき
に、出力パルスをセットリセットフリップフロップ14
のリセット端子Rに与えて、セットリセットフリップフ
ロップ14をリセットする。セットリセットフリップフ
ロップ14がリセットすると、Q出力がローレベルとな
ってスイッチ22がオフとされ、またQバー出力がアン
ド回路18に与えられる。このときインバータ17には
オア回路15からローレベルの信号が供給されているか
ら、インバータ17からアンド回路18にはハイレベル
の信号が与えられているから、アンド回路18からの出
力によってスイッチ23がオンの状態になる。
【0046】前記のように、セットリセットフリップフ
ロップ14がリセットした時点にオンの状態になったス
イッチ23は、モータ駆動電圧発生回路20における接
地電圧をモータ駆動回路24の入力として与えるから、
モータ駆動回路24からモータ29に供給される駆動電
力が零とされて、モータ29は停止状態にされる。前記
の処理動作は既述した制御部1から高速回転信号ST1
が出力(ST1 OUT)された時点から所定の時間が経過
(TIMER)した後に終了する。
【0047】モータ29を逆転→正転させて移動体の停
止位置を、目標停止位置に一致させる場合に、モータ2
9の逆転時における低速回転によるオーバーラン量は、
逆転動作に引続いて行なわれるモータ29の正転動作に
よって歯車機構のバックラッシュ量が吸収できる量であ
ればよいことは勿論である。また、モータ29の低速回
転時の回転速度は、駆動を停止した後における慣性によ
る余分の回転量によって、回転検出器5から次の回転パ
ルスが発生されない程度、すなわち、計数値が1だけ余
分に変化しない範囲内で、モータ29が確実に停止され
るようなものとする。なお、前記の慣性による誤動作が
生じないように、ラック39を含む可動部分と固定部分
との間に適度の摩擦が存在するように構成させることは
有意義である。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の移動体の停止位置制御装置は、モータ
から減速歯車を介して回転力が与えられているピニオン
と係合しているラックに固着されている遮光板と、前記
した遮光板の移動する通路を挟んで対向して配置されて
いる発光素子と受光素子と、前記の受光素子の出力信号
を基準信号と比較する比較器とによって構成されてい
て、遮光板が発光素子と受光素子との光路中から離脱し
た時点に、移動体が基準位置に在る状態を示す信号を発
生する移動体の状態信号発生部から、移動体が基準位置
に在る状態を示す信号によって、計数器に対して置数器
に設定されていた移動体の基準位置を示す数値をプリセ
ットし、また、回転パルス発生器によって発生されたモ
ータの回転パルスを被計数パルスとして計数動作を行な
う前記の計数器は、制御部から与えられる信号によっ
て、モータが予め定められた方向に回転している状態の
場合には加算演算動作を行ない、またモータが前記の予
め定められた方向とは反対の方向に回転している状態の
場合には減算演算動作を行なって、前記した計数器の計
数値に示される移動体の現在位置の情報と、モード設定
部に設定された移動体の目標位置の情報との比較結果
と、制御部で発生された各種の制御信号とによって、モ
ータが予め定められた回転方向に回転するように駆動さ
れている場合には、移動体が目標位置に停止するように
モータを停止させ、また、モータが予め定められた回転
方向とは反対の回転方向に回転するように駆動されてい
る場合には、移動体が目標位置を越えた位置でモータを
停止させた後にモータを予め定められた回転方向に駆動
回転させて、移動体が目標位置に停止するようにモータ
を停止させるようにしたから、本発明によれば既述した
従来装置で使用されていたスプリング等による予圧部材
が不要とされるために、動力源として使用するモータと
しても小型のものでよく、また、移動体の変位駆動のた
めの機構部分としても、軽薄短小化されたものを使用で
きるために、装置の小型化と低コスト化が容易に達成さ
れた状態において、少なくとも歯車を含んで構成されて
いる動力伝達機構を介してモータから移動体に対する駆
動力の供給が行なわれている機器における移動体の停止
位置が歯車のバックラッシュによって不正確になるとい
う欠点のない装置を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動体の停止位置制御装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の移動体の停止位置制御装置を用いて停
止位置が制御される移動体の変位駆動機構部分の概略構
成を示す斜視図である。
【図3】本発明の移動体の停止位置制御装置の動作の説
明に用いられるフローチャートである。
【図4】本発明の移動体の停止位置制御装置の動作の説
明に用いられるフローチャートである。
【図5】図5は移動体の変位駆動機構部分の従来例の概
略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…制御部、2…モード設定部、3…移動体の状態信号
発生部、4…単安定マルチバイブレータ、5…回転パル
ス発生器、6…計数部、7…置数器、8,9…ラッチ回
路、10,11…検出器、12,15,16…オア回
路、17,19…インバータ、18…アンド回路、20
…モータ駆動電圧発生回路、21〜23,25〜28…
スイッチ、24…モータ駆動回路、29…モータ、30
…モータの出力軸、31,40…遮光板、32…透孔、
33,41…発光素子、34,42…受光素子、35,
36…歯車、37…軸、38…ピニオン、39…ラッ
ク、43…比較器、44…スプリング、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも歯車を含んで構成されている
    動力伝達機構を介して、モータから移動体に対する駆動
    力の供給が行なわれている機器における移動体の停止位
    置制御装置であって、移動体の状態信号発生部と、モー
    タの回転パルス発生手段と、前記した移動体の状態信号
    発生部から移動体の基準位置と対応する信号が送出され
    た時点に、移動体の基準位置を示す数値がプリセットさ
    れるとともに、前記したモータの回転パルス発生手段で
    発生された回転パルスによって計数値が増減される計数
    器と、移動体の目標停止位置の情報を設定する手段と、
    モータを予め定められた回転方向と前記の回転方向とは
    反対の回転方向とに切換え制御して駆動回転させる手段
    と、モータが予め定められた回転方向に回転するように
    駆動されている場合には、移動体が目標位置に停止する
    ようにモータを停止制御する手段と、モータが予め定め
    られた回転方向とは反対の回転方向に回転するように駆
    動されている場合には、移動体が目標位置を越えた位置
    でモータを停止させた後に、モータを予め定められた回
    転方向に駆動回転させて、移動体が目標位置に停止する
    ようにモータを停止制御する手段とを備えてなる移動体
    の停止位置制御装置。
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Cited By (6)

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