JPH06186424A - ホログラムレンズ及びホログラムレンズの製作方法 - Google Patents

ホログラムレンズ及びホログラムレンズの製作方法

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JPH06186424A
JPH06186424A JP33996792A JP33996792A JPH06186424A JP H06186424 A JPH06186424 A JP H06186424A JP 33996792 A JP33996792 A JP 33996792A JP 33996792 A JP33996792 A JP 33996792A JP H06186424 A JPH06186424 A JP H06186424A
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JP
Japan
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hologram
outer peripheral
lens
central portion
hologram lens
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JP33996792A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Baba
信行 馬場
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中央部より外周部ほど干渉縞の密度が増加す
るホログラムレンズの中央部の回折効率を改善する。 【構成】 外周部より中央部が厚い形状の体積ホログラ
ム3でホログラムレンズ1を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央部に比較して外周
部ほど干渉縞の密度が増加するホログラムで形成したホ
ログラムレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、微細加工が容易で光学特性が良好
であるなどの理由から、各種の光学機器でホログラムレ
ンズが利用されている。そして、このようなホログラム
レンズを形成するホログラムとしては各種形態が存在す
るが、例えば、微細な凹凸からなる干渉縞を表面にレリ
ーフ型で形成したレリーフホログラムなどがある。
【0003】ここで、このようなレリーフホログラムか
らなるホログラムレンズでは、その回折効率を向上させ
るために凹凸の表面をブレーズ化することが提案されて
おり、このようなブレーズ化を実現する手段としては、
EB(Electron Beam)描画、紫外線露光、ドライエッチ
ング等が考えられる。
【0004】そして、現在では上述のようなホログラム
レンズの微細化とNA(Numerical Aperture)の向上と
が要望されており、この場合はホログラムレンズの外周
部では干渉縞の空間周波数が極度に増加することになる
ので、例えば、可視光に対応したホログラムレンズの外
周部の干渉縞の配列ピッチを“1.0(μm)”以下にする必
要が生じるなどしている。
【0005】しかし、実際にはEB描画法は電子線の散
乱のために分解能の限界が低く、上述のように微細な凹
凸を良好な生産性でブレーズ化することは困難である。
同様に、ホログラムレンズの凹凸をマスキングして紫外
線露光でブレーズ化する方法でも、やはり紫外線の回折
等のために分解能の限界が低くなっている。また、上述
のようなホログラムレンズの凹凸をドライエッチングで
ブレーズ化することも考えられるが、このようなドライ
エッチングは方向性があるので円形の凹凸が同軸上に連
続するホログラムレンズには適用困難である。
【0006】このため、上述のようなレリーフホログラ
ムからなるホログラムレンズでは、NAが良好で微細な
ホログラムレンズを良好な生産性で製作することが極め
て困難となっている。そこで、本出願人は、微細な高屈
折部と低屈折部とからなる干渉縞を内部に露光で形成し
た体積ホログラムでホログラムレンズを製作することを
考えた。このような体積ホログラムは干渉縞の空間周波
数が外周部で極度に高いホログラムレンズでも容易に製
作できるので、NAが良好で微細なホログラムレンズを
良好な生産性で製作することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように体積ホロ
グラムでホログラムレンズを形成することで、そのNA
や微細化や生産性の向上に寄与することができる。
【0008】しかし、このようなホログラムレンズで
は、中央部に比較して外周部ほど干渉縞の密度が増加す
るので、その中央部は干渉縞の密度が低下して回折効率
が低下することになる。この回折効率の低下は、体積ホ
ログラムの厚さに対して干渉縞の密度が低いために回折
がラマン−ナス回折となることに起因しており、これは
表面の凹凸で干渉縞を形成したレリーフホログラムでも
同様に発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
中央部に比較して外周部ほど干渉縞の密度が増加する体
積ホログラムで形成したホログラムレンズにおいて、前
記体積ホログラムを外周部より中央部が厚い形状に形成
した。
【0010】請求項2記載の発明は、中央部に比較して
外周部ほど干渉縞の密度が増加する体積ホログラムで形
成したホログラムレンズにおいて、複数のシート状の感
光性樹脂を円形の未露光部の直径が順次変化する形状に
露光し、これらの感光性樹脂を前記未露光部の直径が順
次変化する順番で積層して一体に接合し、この感光性樹
脂の前記未露光部を露光して前記体積ホログラムを形成
するようにした。
【0011】請求項3記載の発明は、中央部に比較して
外周部ほど干渉縞の密度が増加する体積ホログラムで形
成したホログラムレンズにおいて、複数のシート状の感
光性樹脂を直径が順次変化する円形に形成し、これらの
感光性樹脂を直径が順次変化する順番で積層して一体に
接合し、この感光性樹脂を露光して前記体積ホログラム
を形成するようにした。
【0012】請求項4記載の発明は、中央部に比較して
外周部ほど干渉縞の密度が増加する体積ホログラムで形
成したホログラムレンズにおいて、外周部より中央部の
深さが大きい凹部を透明基板に形成し、この透明基板の
前記凹部に感光性樹脂を充填し、この感光性樹脂を露光
して前記体積ホログラムを形成するようにした。
【0013】請求項5記載の発明は、中央部に比較して
外周部ほど干渉縞の密度が増加する体積ホログラムで形
成したホログラムレンズにおいて、外周部より中央部の
深さが大きい凹部を成形型に形成し、透明基板の平坦な
表面上に感光性樹脂を塗布し、この感光性樹脂を前記成
形型の前記凹部で圧縮して成形し、この感光性樹脂を露
光して前記体積ホログラムを形成するようにした。
【0014】請求項6記載の発明は、中央部に比較して
外周部ほど干渉縞の密度が増加するホログラムで形成し
たホログラムレンズにおいて、前記ホログラムを円環状
に形成し、このホログラムの中央部に光学レンズを配置
した。
【0015】
【作用】請求項1ないし5記載の発明は、干渉縞の密度
が低下するために回折効率が劣化しがちな体積ホログラ
ムの中央部を外周部より厚くすることで、その外周部か
ら中央部まで回折効率が良好なホログラムレンズを得
る。
【0016】請求項6記載の発明は、干渉縞の密度が低
下するために回折効率が劣化するホログラムの中央部を
除去して光学レンズを配置することで、その外周部から
中央部まで回折効率が良好なホログラムレンズを得る。
【0017】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1に基づ
いて説明する。まず、本実施例のホログラムレンズ1
は、円盤状の透明基板2上に体積ホログラム3を積層し
た構造となっており、この体積ホログラム3の内部には
高屈折部4と低屈折部5とからなる干渉縞6が中央部に
比較して外周部ほど密度が増加するように形成されてい
る。そして、このホログラムレンズ1では、上述のよう
な体積ホログラム3が、中央部が外周部より厚い形状の
感光性樹脂7で形成されている。
【0018】このような構成において、このホログラム
レンズ1では、その干渉縞6の密度が低下する中央部ほ
ど厚さが増大しているので回折効率が外周部から中央部
まで良好に確保されており、回折効率とNAとが良好で
微細化が容易となっている。
【0019】なお、このホログラムレンズ1では、その
中央部が外周部より厚い凸レンズ状に形成されている
が、実際には体積ホログラム3は直径が数ミリの場合に
厚さが数十ミクロン程度にしかならないので、その形状
的なレンズ効果は実際には微小で実用上は無視できる。
つまり、このホログラムレンズ1では、この体積ホログ
ラム3の中央部の厚さを増加させることで回折効率を向
上させ、これによって光学特性を改善するようになって
いる。
【0020】つぎに、請求項1及び2記載の発明の一実
施例を図2ないし図4に基づいて説明する。まず、本実
施例のホログラムレンズ8は、構造的には図2に例示す
るように、二個の矩形平板状の透明基板9,10間に二
層の感光性樹脂11,12からなる体積ホログラム13
を形成した構造となっている。そして、この体積ホログ
ラム13は、その直径が前記感光性樹脂11,12毎に
異なることで中央部が外周部より厚い形状となってい
る。
【0021】このような構成において、このホログラム
レンズ8も、その干渉縞(図示せず)の密度が低下する
中央部の厚さが増大しているので回折効率が外周部から
中央部まで良好に確保されており、回折効率とNAとが
良好で微細化が容易となっている。
【0022】そこで、このようなホログラムレンズ8の
製作方法を図3及び図4に基づいて以下に順次説明す
る。まず、予め二個の平板状の透明基板9,10の各々
に感光性樹脂11,12を塗布等で積層してシート状に
成形し、図3に例示するように、これらの感光性樹脂1
1,12の外周部14,15を円形の未露光部16,1
7の直径が順次変化するように露光する。そして、図4
に例示するように、透明基板9,10が外側に位置する
ようにして二個の感光性樹脂11,12を一体に接合
し、これらの感光性樹脂11,12の未露光部16,1
7に、一個のホログラム18と二個の光源(図示せず)
とを利用した二光束干渉法でグレーティングを露光する
ことで体積ホログラム13を形成する。
【0023】このようにすることで、このホログラムレ
ンズ8の製作方法では、体積ホログラム13を形成する
感光性樹脂11,12の外周部14,15を予め露光し
ておくので、感光性樹脂11,12の未露光部16,1
7にグレーティングを露光して体積ホログラム13を形
成する際に外周部14,15にグレーティングが露光さ
れることがなく、中央部が外周部より厚い形状の体積ホ
ログラム13からなるホログラムレンズ8を簡易に形成
することができる。しかも、感光性樹脂11,12を厚
膜状に積層した透明基板9,10は既製品として実在し
ているので、これを利用するなどすることで、さらにホ
ログラムレンズ8の生産性を向上させることができる。
【0024】つぎに、請求項1及び3記載の発明の一実
施例を図5及び図6に基づいて説明する。まず、本実施
例のホログラムレンズ19は、構造的には図5に例示す
るように、直径が順次異なる二個の円盤状の透明基板2
0,21間に二層の感光性樹脂22,23からなる体積
ホログラム24を形成した構造となっている。そして、
この体積ホログラム24は、その直径が前記感光性樹脂
22,23毎に異なることで中央部が外周部より厚い形
状となっている。
【0025】このような構成において、このホログラム
レンズ19も、その干渉縞(図示せず)の密度が低下す
る中央部の厚さが増大しているので回折効率が外周部か
ら中央部まで良好に確保されており、回折効率とNAと
が良好で微細化が容易となっている。
【0026】そこで、このようなホログラムレンズ19
の製作方法を同図及び図6に基づいて以下に順次説明す
る。まず、予め二個の矩形平板状の透明基板20,21
の各々に感光性樹脂22,23を塗布等で積層してシー
ト状に成形し、図6に例示するように、これらの透明基
板20,21の外周部(図示せず)を切除して直径が順
次変化する円形に形成する。そして、図5に例示したよ
うに、これらの透明基板20,21が外側に位置するよ
うにして二個の感光性樹脂22,23を一体に接合し、
これらの感光性樹脂22,23の未露光部16,17に
二光束干渉法でグレーティングを露光することで体積ホ
ログラム24を形成する。
【0027】このようにすることで、このホログラムレ
ンズ19の製作方法では、中央部が外周部より厚い形状
の体積ホログラム24からなるホログラムレンズ19を
簡易に形成することができ、感光性樹脂22,23を厚
膜状に積層した既製品の透明基板20,21を利用する
ことで生産性を向上させることもできる。
【0028】つぎに、請求項1及び4記載の発明の一実
施例を図7に基づいて説明する。まず、本実施例のホロ
グラムレンズ25では、外周部より中央部の深さが大き
い凹部26が透明基板27に形成されており、この透明
基板27の前記凹部26に充填された感光性樹脂28で
体積ホログラム29が形成されている。
【0029】このような構成において、このホログラム
レンズ25も、その干渉縞(図示せず)の密度が低下す
る中央部の厚さが増大しているので回折効率が外周部か
ら中央部まで良好に確保されており、回折効率とNAと
が良好で微細化が容易となっている。また、このホログ
ラムレンズ25では、その外形が平板状に成形されてい
るので、これを機器(図示せず)に設置する場合や輸送
する場合などの取扱いが極めて容易である。
【0030】そこで、このようなホログラムレンズ25
の製作方法としては、外周部より中央部の深さが大きい
凹部26が表面に形成された平板状の透明基板27を精
密切削や射出成形などで製作し、この透明基板27の凹
部26に充填した感光性樹脂28に二光束干渉法でグレ
ーティングを露光することで体積ホログラム29を形成
することになる。
【0031】このようにすることで、このホログラムレ
ンズ25の製作方法では、中央部が外周部より厚い形状
の体積ホログラム29からなるホログラムレンズ25を
簡易に形成することができる。しかも、このホログラム
レンズ25の製作方法では、その体積ホログラム29の
厚さを無段階に連続的に変化させることができるので、
請求項2及び3記載の発明の実施例として前述したホロ
グラムレンズ8,19などに比較して光学特性が良好な
ホログラムレンズ25を得ることができる。さらに、こ
のホログラムレンズ25の製作方法では、請求項2及び
3記載の発明の実施例として前述したホログラムレンズ
8,19などのように複数の感光性樹脂を位置あわせし
て接合するようなことを要しないので生産性が良好であ
る。
【0032】つぎに、請求項1及び5記載の発明の一実
施例を図8に基づいて説明する。まず、このホログラム
レンズ30は、構造的には同図(d)に例示するよう
に、円盤状の透明基板31の表面上に感光性樹脂32を
中央部が外周部より厚い形状に積層し、この感光性樹脂
32で体積ホログラム33を形成した構造となってい
る。
【0033】このような構成において、このホログラム
レンズ30も、その干渉縞(図示せず)の密度が低下す
る中央部ほど厚さが増大しているので回折効率が外周部
から中央部まで良好に確保されており、回折効率とNA
とが良好で微細化が容易となっている。
【0034】そこで、このようなホログラムレンズ30
の製作方法を図8に基づいて以下に順次説明する。ま
ず、同図(a)に例示するように、外周部より中央部の
深さが大きい円形の凹部34が表面に形成された成形型
35を金属円盤の精密切削などで予め製作しておく。そ
こで、同図(b)に例示するように、円盤状の透明基板
31の表面上に感光性樹脂32を厚膜状に塗布し、同図
(c)に例示するように、この透明基板31上の感光性
樹脂32を成形型35の凹部34で圧縮する。このよう
にすることで、同図(d)に例示したように、透明基板
31上に中央部が外周部より厚い形状の感光性樹脂32
が形成されるので、この感光性樹脂32を二光束干渉法
で露光して体積ホログラム33を形成する。
【0035】このようにすることで、このホログラムレ
ンズ30の製作方法では、中央部が外周部より厚い形状
の体積ホログラム33からなるホログラムレンズ30を
簡易に形成することができる。しかも、このホログラム
レンズ30の製作方法では、その体積ホログラム29の
厚さを無段階に連続的に変化させることができるので、
請求項2及び3記載の発明の実施例として前述したホロ
グラムレンズ8,19などに比較して光学特性が良好な
ホログラムレンズ30を得ることができる。さらに、こ
のホログラムレンズ30の製作方法では、上述のような
異形の体積ホログラム33を成形型35で簡易に量産す
ることができるので、その生産性の向上に寄与すること
ができる。
【0036】つぎに、請求項6記載の発明の一実施例を
図9ないし図11に基づいて説明する。まず、本実施例
のホログラムレンズ36は、構造的には図9に例示する
ように、光学レンズである凸レンズ37を透明基板38
の表面の中央部に一体に形成し、この透明基板38の表
面上に接合した円環状の体積ホログラム39の中央部の
開口孔40内に前記凸レンズ37を配置した構造となっ
ている。
【0037】このような構成において、このホログラム
レンズ36は、その干渉縞41の密度が低下する中央部
では体積ホログラム39に代用して凸レンズ37を利用
しているので、図10に例示するように、その回折効率
が外周部から中央部まで良好に確保されて回折効率とN
Aとが良好である。
【0038】ここで、このようなホログラムレンズ36
の製作方法を図11に基づいて説明する。まず、円環状
に形成したシート状の感光性樹脂42に二光束干渉法で
グレーティングを露光することで体積ホログラム39を
形成し、これとは別個に射出成形などで凸レンズ37が
表面に一体に形成された透明基板38を形成する。そし
て、同図(a)に例示するように、この透明基板38の
表面上に体積ホログラム39を貼付することで、同図
(b)に例示するように、凸レンズ37が体積ホログラ
ム39の中央部に位置したホログラムレンズ36を形成
する。
【0039】なお、本実施例では円環状の体積ホログラ
ム39の中央部に凸レンズ37を配置したホログラムレ
ンズ36を例示したが、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、例えば、円環状のレリーフホログラム
の中央部にフレネルレンズを配置したホログラムレンズ
(図示せず)なども実施可能である。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、体積ホログラム
を外周部より中央部が厚い形状に形成したことにより、
その干渉縞の密度が低下する中央部の厚さが増大するの
で、回折効率が外周部から中央部まで良好なホログラム
レンズを得ることができる等の効果を有するものであ
る。
【0041】請求項2記載の発明は、複数のシート状の
感光性樹脂を円形の未露光部の直径が順次変化する形状
に露光し、これらの感光性樹脂を未露光部の直径が順次
変化する順番で積層して一体に接合し、この感光性樹脂
の未露光部を露光して体積ホログラムを形成するように
したことにより、感光性樹脂の未露光部にグレーティン
グを露光して体積ホログラムを形成する際に外周部にグ
レーティングが露光されることがないので、中央部が外
周部より厚い形状に体積ホログラムを形成することがで
き、外周部から中央部まで回折効率が良好なホログラム
レンズを簡易に製作することができる等の効果を有する
ものである。
【0042】請求項3記載の発明は、複数のシート状の
感光性樹脂を直径が順次変化する円形に形成し、これら
の感光性樹脂を直径が順次変化する順番で積層して一体
に接合し、この感光性樹脂を露光して体積ホログラムを
形成するようにしたことにより、中央部が外周部より厚
い形状に体積ホログラムを簡易かつ確実に形成すること
ができるので、外周部から中央部まで回折効率が良好な
ホログラムレンズを簡易に製作することができる等の効
果を有するものである。
【0043】請求項4記載の発明は、外周部より中央部
の深さが大きい凹部を透明基板に形成し、この透明基板
の凹部に感光性樹脂を充填し、この感光性樹脂を露光し
て体積ホログラムを形成するようにしたことにより、透
明基板の凹部の形状を工夫することで中央部が外周部よ
り厚い理想的な形状に体積ホログラムを形成することが
できるので、外周部から中央部まで回折効率が良好なホ
ログラムレンズを簡易に製作することができる等の効果
を有するものである。
【0044】請求項5記載の発明は、外周部より中央部
の深さが大きい凹部を成形型に形成し、透明基板の平坦
な表面上に感光性樹脂を塗布し、この感光性樹脂を成形
型の凹部で圧縮して成形し、この感光性樹脂を露光して
体積ホログラムを形成するようにしたことにより、成形
型の凹部の形状を工夫することで中央部が外周部より厚
い理想的な形状に体積ホログラムを良好な生産性で形成
することができるので、外周部から中央部まで回折効率
が良好なホログラムレンズを簡易に製作することができ
る等の効果を有するものである。
【0045】請求項6記載の発明は、中央部に比較して
外周部ほど干渉縞の密度が増加するホログラムで形成し
たホログラムレンズにおいて、ホログラムを円環状に形
成し、このホログラムの中央部に光学レンズを配置した
ことにより、ホログラムの干渉縞の密度の低下により劣
化する回折効率を光学レンズで補完することができるの
で、回折効率が外周部から中央部まで良好なホログラム
レンズを得ることができる等の効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例のホログラムレ
ンズを示す縦断側面図である。
【図2】請求項1及び2記載の発明の一実施例のホログ
ラムレンズを示す縦断側面図である。
【図3】ホログラムレンズの製作方法の初期段階におけ
る二個の感光性樹脂の露光形態を示す斜視図である。
【図4】製作方法の最終段階における体積ホログラムの
露光形態を示す側面図である。
【図5】請求項1及び3記載の発明の一実施例のホログ
ラムレンズを示す縦断側面図である。
【図6】製作方法における感光性樹脂の成形を示す斜視
図である。
【図7】請求項1及び4記載の発明の一実施例のホログ
ラムレンズを示す縦断側面図である。
【図8】請求項1及び5記載の発明の一実施例のホログ
ラムレンズの製作方法を示し、(a)は成形型を示す縦
断側面図、(b)は感光性樹脂を塗布した透明基板を示
す縦断側面図、(c)は透明基板上の感光性樹脂を成形
型で圧縮した状態を示す縦断側面図、(d)は完成した
ホログラムレンズを示す縦断側面図である。
【図9】請求項6記載の発明の一実施例のホログラムレ
ンズを示す縦断側面図である。
【図10】ホログラムレンズの光学特性を示す特性図で
ある。
【図11】ホログラムレンズの製作方法を示し、(a)
は透明基板と体積ホログラムとを示す分解斜視図、
(b)は斜視図である。
【符号の説明】
1,8,19,25,30,36 ホログラムレ
ンズ 3,13,24,29,33 体積ホログラ
ム 6,41 干渉縞 11,12,22,23,28,32 感光性樹脂 16,17 未露光部 20,21,27 透明基板 26 凹部 34 凹部 35 成形型 37 光学レンズ 39 ホログラム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に比較して外周部ほど干渉縞の密
    度が増加する体積ホログラムで形成したホログラムレン
    ズにおいて、前記体積ホログラムを外周部より中央部が
    厚い形状に形成したことを特徴とするホログラムレン
    ズ。
  2. 【請求項2】 中央部に比較して外周部ほど干渉縞の密
    度が増加する体積ホログラムで形成したホログラムレン
    ズにおいて、複数のシート状の感光性樹脂を円形の未露
    光部の直径が順次変化する形状に露光し、これらの感光
    性樹脂を前記未露光部の直径が順次変化する順番で積層
    して一体に接合し、この感光性樹脂の前記未露光部を露
    光して前記体積ホログラムを形成するようにしたことを
    特徴とするホログラムレンズの製作方法。
  3. 【請求項3】 中央部に比較して外周部ほど干渉縞の密
    度が増加する体積ホログラムで形成したホログラムレン
    ズにおいて、複数のシート状の感光性樹脂を直径が順次
    変化する円形に形成し、これらの感光性樹脂を直径が順
    次変化する順番で積層して一体に接合し、この感光性樹
    脂を露光して前記体積ホログラムを形成するようにした
    ことを特徴とするホログラムレンズの製作方法。
  4. 【請求項4】 中央部に比較して外周部ほど干渉縞の密
    度が増加する体積ホログラムで形成したホログラムレン
    ズにおいて、外周部より中央部の深さが大きい凹部を透
    明基板に形成し、この透明基板の前記凹部に感光性樹脂
    を充填し、この感光性樹脂を露光して前記体積ホログラ
    ムを形成するようにしたことを特徴とするホログラムレ
    ンズの製作方法。
  5. 【請求項5】 中央部に比較して外周部ほど干渉縞の密
    度が増加する体積ホログラムで形成したホログラムレン
    ズにおいて、外周部より中央部の深さが大きい凹部を成
    形型に形成し、透明基板の平坦な表面上に感光性樹脂を
    塗布し、この感光性樹脂を前記成形型の前記凹部で圧縮
    して成形し、この感光性樹脂を露光して前記体積ホログ
    ラムを形成するようにしたことを特徴とするホログラム
    レンズの製作方法。
  6. 【請求項6】 中央部に比較して外周部ほど干渉縞の密
    度が増加するホログラムで形成したホログラムレンズに
    おいて、前記ホログラムを円環状に形成し、このホログ
    ラムの中央部に光学レンズを配置したことを特徴とする
    ホログラムレンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6597477B2 (en) 1998-07-07 2003-07-22 Denso Corporation Hologram screen and a method of producing the same
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