JPH06186090A - 熱アナログ式火災感知器 - Google Patents

熱アナログ式火災感知器

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JPH06186090A
JPH06186090A JP16052893A JP16052893A JPH06186090A JP H06186090 A JPH06186090 A JP H06186090A JP 16052893 A JP16052893 A JP 16052893A JP 16052893 A JP16052893 A JP 16052893A JP H06186090 A JPH06186090 A JP H06186090A
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thermistor
constant current
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temperature
voltage
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JP16052893A
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English (en)
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Yasuo Torigoe
康男 鳥越
Hiromitsu Ishii
弘允 石井
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温領域と高温領域の測定精度と分解能を向上
し、測定温度範囲を広くする。 【構成】定電圧回路14からの定電圧Eは、CPU15
と、A/Dコンバータ17と定電流回路18に供給され
る。定電流回路18はサーミスタ19に対して直列に接
続される。定電流回路18はCPU15の制御により複
数段階の定電流をサーミスタ19を供給するように構成
される。CPU15は測定温度データに応じて定電流回
路18の定電流を切り替える。サーミスタ19の両端の
電圧VがA/Dコンバータ17によりディジタルデータ
に変換され、CPU15に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度に応じて抵抗値が
変化する感温抵抗素子により環境温度を検出し、検出温
度情報を受信機に送出する熱アナログ式火災感知器に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の感温抵抗素子としてはサーミス
タが知られている。このサーミスタには大別して次の2
種類に分類される。ひとつは、図9に示すように、温度
が上昇するにつれて電気抵抗が指数関数的に減少するN
TCサーミスタである。また、もうひとつは、正の温度
係数を有するPTCサーミスタである。なお、NTCサ
ーミスタが一般的に用いられる。
【0003】このようなサーミスタを熱アナログ式火災
感知器に用いる場合には、図10に示すように、サーミ
スタ(可変抵抗値TH)と固定抵抗Rを直列に接続し
て、基準電圧Eを分圧する。そして、固定抵抗Rの両端
の電圧 V{=R・E/(R+TH)} を検出することにより環境温度を検出することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱アナログ式火災感知器では、温度に対して電気抵抗が
指数関数的に変化するサーミスタと固定抵抗Rを直列に
接続して基準電圧Eを分圧することにより環境温度を測
定する。従って、図11に示すように、固定抵抗Rとし
て大きな抵抗値のものを選択した場合、高温領域で変化
率が小さくなり、測定精度と分解能が悪化する。
【0005】また、小さな抵抗値のものを選択した場合
であっても低温領域では変化率が小さくなり、測定精度
と分解能が悪化する。このように従来の熱アナログ式火
災感知器では、低温領域と高温領域の測定精度と分解能
が悪いという問題点があった。このことは、火災感知器
では高温領域を高精度で測定するという要求があるので
特に問題となる。
【0006】一方、固定抵抗Rとして中間の抵抗値のも
のを選択してリニヤな温度領域を利用しようとすると測
定温度範囲が狭くなる。通常、測定温度範囲は−20°
C〜100°Cであり、この範囲に対応できない。ま
た、図10のように分圧回路により測定するので、高温
になると消費電流が増加する。従って、周辺回路の部品
の耐久性まで考慮しなければならない。
【0007】さらに、火災感知器は通常、受信機から電
源を供給される。このため受信機は通常、停電時を想定
して電池を備えている。従って、大きな容量の電池が必
要となり装置が高価となると共に、受信機に接続可能な
感知器の数が制限される。本発明は、このような従来の
問題点に鑑みてなされたもので、熱アナログ式火災感知
器の低温領域と高温領域の双方における測定精度と分解
能を向上し、その測定温度範囲を広くすることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る熱アナログ式火災感知器は、サーミス
タの抵抗値により決定される電圧に基づいて環境温度を
検出することにより火災を感知する熱アナログ式火災感
知器において、サーミスタに対し、それぞれ異なる電流
値を有する複数段階の定電流を印加する定電流回路と、
環境温度を予め複数の範囲に分割設定すると共に、分割
設定した範囲と複数段階の定電流値とを各々対応付けて
設定し、サーミスタの両端の電圧に基づいて検出される
環境温度に応じて、定電流の電流値を前記対応に従って
切替え、定電流回路よりサーミスタに対し印加される電
流値を変化させる制御手段とを有する。
【0009】本発明はまた、サーミスタと、サーミスタ
に対しそれぞれ異なる電流値を有する複数段階の定電流
を印加する定電流回路と、サーミスタの両端から得られ
た電圧をディジタルデータに変換するA/Dコンバータ
と、受信機からのポーリング呼出信号を受信する呼出信
号受信回路と、受信機に対し環境温度に対応して規定さ
れた信号値を有する応答信号を返送する応答信号送出回
路と、環境温度を予め複数の範囲に分割設定し、かつ分
割設定した範囲と複数段階の定電流値とを各々対応付け
て設定して、サーミスタの両端の電圧に基づいて検出さ
れる環境温度に応じて定電流の電流値を分割設定した範
囲との対応に従って切替えると共に、呼出信号受信回路
が受信機からの自己に対するポーリング呼出信号を受信
したとき、応答信号送出回路に、検出された環境温度に
応じた値の応答信号を受信機に対して送出させる制御手
段とを備えてなるものでも良い。
【0010】さらに好ましくは、制御手段は、分割設定
した温度範囲ごとに、サーミスタにおける検出電圧と、
応答信号送出回路に受信機に対して環境温度に対応した
応答信号を返送させる制御信号値との間の関係を示すテ
ーブルを予め備えてなるものであっても、また、温度範
囲毎に、サーミスタにおける検出電圧から、応答信号送
出回路が受信機に対して環境温度に対応した応答信号を
返送させる制御信号値を演算させるものであっても良
い。
【0011】加えて、定電流回路が前記サーミスタの両
端に並列に接続された可変抵抗であることを特徴とする
ものも有効である。
【0012】
【作用】本発明は、このような構成により、環境温度の
範囲に応じて感温抵抗素子であるサーミスタに流れる定
電流が段階的に制御される。従って、低温領域と高温領
域の測定精度と分解能を向上することができると共に測
定温度範囲を広くすることができる。また、図10に示
す構成の回路のような分圧回路を用いて感温抵抗素子で
あるサーミスタの両端の電圧を測定しないので、消費電
流の増加を防止することができる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る熱アナログ式火災感知
器の一実施例を示す。受信機1は、本実施例の感知器1
0に対して、例えば31Vをロウレベルとする電圧V
に39Vをハイレベルとする電圧Vのポーリング呼出
信号を重畳した信号を送出する。感知器10は、電圧V
を電源として電圧Vのポーリング呼出信号に対して
温度測定データ等を応答信号として返送する。なお、受
信機1と複数の感知器10が2線で接続されている。
【0014】受信機1からの信号は、感知器10内の極
性一致用のダイオードブリッジ11を介して応答信号送
出回路12と定電圧回路14の電源電圧として印加され
る。一方、ポーリング呼出信号は、呼出信号受信回路1
3により受信される。応答信号送出回路12は、発光ダ
イオード12a、その電流制限用抵抗12b及び応答信
号送出用のトランジスタ12c等で構成されている。C
PU(中央処理装置)15は、呼出信号受信回路13に
より受信されたポーリング呼出信号と、DIPスイッチ
等のアドレス設定器16を介して予め設定された感知器
10のアドレスを比較する。そして、一致した場合には
温度データに応じて制御電流によりトランジスタ12c
をオン、オフすることにより応答信号を電流値により受
信機1に返送する。
【0015】定電圧回路14からの定電圧EはCPU1
5、A/Dコンバータ17及び定電流回路18に供給さ
れる。定電流回路18は抵抗値THのサーミスタ19に
対し直列に接続されている。定電流回路18はCPU1
5の制御により、一例として3段階の定電流I1
2 ,I3 をサーミスタ19に供給するように構成され
る。このとき、サーミスタ19の両端の電圧V(=TH
×I)がA/Dコンバータ17によりディジタルデータ
に変換され、CPU15に供給される。
【0016】図2は定電流回路18で3段階の定電流I
1 ,I2 ,I3 をサーミスタ19に供給するようにした
場合の測定温度に対するサーミスタ両端電圧Vの関係を
示している。この特性はサーミスタ19の温度に対する
抵抗の負性特性に基づき、レンジ1〜3の温度範囲とし
て−20℃〜20℃、20℃〜60℃、60℃〜100
℃を定め、レンジ1〜3のおのおのにつき、定電圧回路
14の電圧Eを基準電圧Vrefとする電圧範囲で温
度,電圧Vの関係がほぼ直線となるように実験的に決め
る。
【0017】また、サーミスタ19は負性抵抗であるこ
とから、当然にレンジ1〜3を与える定電流I1 〜I3
の間にはI1 <I2 <I3 の関係がある。A/Dコンバ
ータ17は定電圧回路14からの電圧Eに等しい基準電
圧Vrefを最大値として、サーミスタ19の両端電圧
Vをディジタルデータに変換する。CPU15は図2に
示す定電流I1 〜I3 で決まるレンジ1〜3の各温度範
囲に対するサーミスタ19の両端電圧Vについて、最大
値が基準電圧Vrefの範囲内に収まるVA からVB
範囲の電圧を、各レンジ1〜3の検出温度を示す電圧デ
ータとして処理する。
【0018】ここで、CPUの処理動作を説明すると次
のようになる。まずCPU15は、予めレンジ1〜3毎
にA/Dコンバータ17からの検出電圧Vと受信機1に
対して応答信号を送出する応答信号送出用のトランジス
タ12cに印加すべき制御電流との関係を定めたテーブ
ルをもっている。即ち、図2に示すレンジ1〜3は検出
温度範囲は異なるが、定電流I1 〜I3 に切り替えるこ
とでA/Dコンバータ17で取り込むサーミスタ19の
電圧範囲は同じとなる。そしてCPU15はレンジ1〜
3の認識の元にA/Dコンバータ17で取り込んだVA
〜VB の範囲の電圧データを有効データとして処理す
る。
【0019】このため、サーミスタ19の検出電圧を受
信機1に対して応答信号を送出する応答信号送出用のト
ランジスタ12cに流す制御電流Iに変換するCPU1
5の3つのテーブルは、図3(a)に示す特性となる。
即ち、同じ電圧範囲VA 〜V B に対しレンジ1〜3ごと
に異なった制御電流Iの範囲を設定している。例えばレ
ンジ1については0〜IA であり、レンジ2については
A 〜IB であり、更にレンジ3についてはIB 〜IC
となる。このレンジ1〜3の検出電圧を制御電流Iに変
換する各テーブルの特性を関係式で表すと次のようにな
る。
【0020】レンジ1;I=K(V−VA ) レンジ2;I=K(V−VA )+IA レンジ3;I=K(V−VA )+IB 尚、CPU15は図3(a)に示すようなレンジ1〜3
のテーブルの代わりに、各テーブルに対応した関係式か
ら制御電流Iを演算してもよい。
【0021】図3(b)は受信機1が応答信号として本
発明の感知器から受信する受信電流Iと検出温度Tの関
係を示している。これが結局は本発明の熱アナログ式火
災感知器の出力特性であり、図3(a)との対応関係を
明らかにするために、レンジ1〜3とレンジ境界を示す
電流値IA 〜IC を示しているが、受信機1はレンジ1
〜3の関係を意識しない。即ち、受信機1はレンジ1〜
3を意識することなく感知器応答信号としての受信電流
Iから検出温度Tを認識し、火災判断を行うことにな
る。
【0022】次に、CPU15によるレンジ設定を説明
する。感知器10に対し、受信機1より電源が供給され
ると、最初、CPU15は現在、温度はレンジ1〜3の
どの範囲にあるかを確認する。即ち、CPU15は定電
流回路18によりサーミスタ19に流す定電流をレンジ
1〜3に対応したI1 ,I2 ,I3 と順次切り替え、そ
の都度得られる検出電圧VがVA 〜VB の範囲にあるか
否かで、現在設定しているレンジの温度範囲の検出温度
か否か判断する。
【0023】例えば、現在の温度が30℃であった場合
に、まずレンジ1の定電流値I1 に設定した際には、V
A 〜VB の範囲の検出電圧Vは得られないので、レンジ
2に切り換える。レンジ2の定電流値I2 に切り換えた
際には、VA 〜VB の範囲の検出電圧Vが得られるの
で、CPU15は現在の温度はレンジ2の範囲であるこ
とを認識し、レンジ2用のテーブルを選択する。そし
て、選択したレンジ2のテーブルを使用し、所定のサン
プリング周期でA/Dコンバータ17より取り込んだサ
ーミスタ19の検出電圧(温度データ)に対応した制御
電流値を求め、この電流制御によりトランジスタ12c
を駆動し、応答信号を受信機1に送出することになる。
【0024】CPU15は一定周期毎にレンジの確認動
作を繰り返しており、温度が変化して他のレンジに入る
とレンジ変化を認識して、新たなレンジに対応したテー
ブルを選択して、サーミスタ19の検出電圧を選択した
テーブルにより制御電流値に変換し、トランジスタ12
cを駆動して応答信号を受信機1に送出するようにな
る。
【0025】勿論、レンジ1〜3に対応したテーブルの
代わりに、前述したレンジ1〜3の関係式を用いている
場合には、レンジを認識する毎に対応する関係式を選択
し、選択した関係式にそのときのサーミスタ19による
温度に応じた検出電圧を代入して、トランジスタ12c
の制御電流値を求めるようになる。このように本発明に
あっては、温度領域を適宜選択することにより、サーミ
スタ19の特性のリニアな領域を利用して温度を測定す
ることができる。また、A/Dコンバータ17のダイナ
ミックレンジを有効に利用して測定精度と分解能を向上
することができる。さらに、サーミスタ19の両端の電
圧Vを定電流Iにより取り出しているので、消費電流の
増加を防止することができる。
【0026】尚、上記の実施例においては、受信機1に
対して応答信号を電流値で返送するため、サーミスタ1
9における検出電圧と、トランジスタ12cの制御電流
値との間の変換テーブルをもつものであったが、応答信
号送出回路に、受信機1に対して環境温度に対応した応
答信号を返送させる制御信号値であれば、どのようなも
のであっても良い。また受信機1への返送は、電流値に
限られず、電圧値であっても良い。
【0027】次に、定電流回路18の具体例を説明す
る。図4に示す例では、サーミスタ19に流れる電流I
を、可変抵抗Rxの抵抗値をCPU15により制御する
ことによって変化させる。なお、この可変抵抗Rxは、
例えば3対の抵抗とスイッチの直列回路を並列に接続し
て構成する。そして、このスイッチを選択にオンするこ
とにより、サーミスタ19に流れる電流Iを3段階で変
化させることができる。
【0028】図5に示す例では、+側ラインがスイッチ
SWと、抵抗R1、R4に各一端に接続されている。ま
た、スイッチSWと抵抗R1の各地端が抵抗R2の一端
に接続されている。抵抗R3を介して−側ラインに接続
されると共に差動増幅器OPの非反転入力端子に接続さ
れる。そして、差動増幅器OPの出力端子は、PNPト
ランジスタQのベースに接続されている。さらに、抵抗
R4の他端は、差動増幅器OPの反転入力端子とトラン
ジスタQのエミッタに接続され、トランジスタQのコレ
クタは、サーミスタ19を介して−側ラインに接続され
ている。
【0029】このような定電流回路にあっては、差動増
幅器OPの反転入力端子の入力電圧V(−)が非反転入
力端子の入力電圧V(+)と同一になる。従って、抵抗
R1の両端のスイッチSWがオフの場合、サーミスタ1
9に流れる電流Iは次式で表すことができる。 I={E−(R1+R2)E/(R1+R2+R3)}/R4…(1) また、スイッチSWがオンの場合には抵抗R1の両端が
直結されるので、上式(1)から抵抗R1を除いた電流
となる。従って、サーミスタ19に流れる電流Iを変化
させることができる。よって、2つの温度領域で温度を
測定することができる。この2つの温度領域は例えば−
20°C〜40°Cと40°C〜100°Cの2レンジ
に設定される。
【0030】図6に示す例では、図5に示す差動増幅器
OPが省略される。そして、抵抗R2とR3の接続点が
PNPトランジスタQのベースに接続されている。この
場合にも同様に、抵抗R1の両端のスイッチSWがオフ
の場合には上式(1)の電流Iが得られる。また、スイ
ッチSWがオンの場合には抵抗R1の両端が直結される
ので、上式(1)から抵抗R1を除いた電流となる。従
って、サーミスタ19に流れる電流Iを変化させること
ができる。よって、この場合にも2つの温度領域で温度
を測定することができる。
【0031】図7に示す回路では、+側のラインが抵抗
R1、R2の各一端に接続されている。また、抵抗R
1、R2の各地端がそれぞれスイッチSW1、SW2に
接続されている。そして、スイッチSW1、SW2はC
PU15により一方がオン、他方がオフになるように制
御される。なお、他の回路は図4に示す回路と同一であ
る。即ち、この回路では上式(1)においては抵抗R
1、R2のいずれか一方を除いた電流Iがサーミスタ1
9に選択的に流れる。よって、2つの温度領域で温度と
測定することができる。
【0032】また、図8に示すようにトランジスタQの
エミッタ側の抵抗R4を可変にしてサーミスタ19に流
れる電流Iを変化させるようにしてもよい。すなわち図
8(a)は、CPUによるスイッチのオンで直列接続し
た一方の抵抗を短絡してR4の値を減少させる。また図
8(b)は、2つの抵抗を並列接続して各々にCPUで
オン、オフするスイッチを設け、一方のスイッチの制御
信号をインバータで反転しており、いずれか一方のスイ
ッチをCPUからの信号でオンして1つの抵抗を選択し
てR4の値とする。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
環境温度の範囲に応じてサーミスタに流れる定電流が段
階的に制御されるので、低温領域と高温領域の測定精度
と分解能を向上することができ、また、測定温度範囲を
広くすることができる。また、分圧回路を用いてサーミ
スタの両端電圧を測定しないので、消費電流の増加を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱アナログ式火災感知器の一実施
例を示す回路図;
【図2】図1の感知器の測定温度特性を示す説明図;
【図3】図2のレンジ設定に従ってCPUの変換テーブ
ル特性と受信機の判断特性を示した説明図;
【図4】定電流回路の一例を示す回路図;
【図5】定電流回路の一例を示す回路図;
【図6】定電流回路の一例を示す回路図;
【図7】定電流回路の一例を示す回路図;
【図8】定電流回路の一例を示す回路図;
【図9】サーミスタの特性を示すグラフ;
【図10】従来の熱アナログ式火災感知器を示す回路
図;
【図11】図10の感知器の測定温度特性を示す説明図
である。
【符号の説明】
1:受信機 10:感知器 11:タイオードブリッジ 12:応答信号送出回路 12a:発光ダイオード 12b:抵抗 12c:トランジスタ 13:呼出信号受信回路 14:定電圧回路 15:CPU(中央処理装置) 16:アドレス設定器 17:A/Dコンバータ 18:定電流回路 19:サーミスタ Rx:可変抵抗 R1〜R4:抵抗 OP:差動増幅器 Q:トランジスタ SW,SW1,SW2:スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーミスタの抵抗値により決定される電圧
    に基づいて環境温度を検出することにより火災を感知す
    る熱アナログ式火災感知器において、 前記サーミスタに対し、それぞれ異なる電流値を有する
    複数段階の定電流を印加する定電流回路と、 環境温度を予め複数の範囲に分割設定すると共に、該範
    囲と前記複数段階の定電流値とを各々対応付けて設定
    し、前記サーミスタの両端の電圧に基づいて検出される
    環境温度に応じて前記定電流の電流値を前記対応に従っ
    て切替え、前記定電流回路より前記サーミスタに対し印
    加される電流値を変化させる制御手段と、を有すること
    を特徴とする熱アナログ式火災感知器。
  2. 【請求項2】サーミスタと、 該サーミスタに対しそれぞれ異なる電流値を有する複数
    段階の定電流を印加する定電流回路と、 前記サーミスタの両端から得られた電圧を、ディジタル
    データに変換するA/Dコンバータと、 受信機からのポーリング呼出信号を受信する呼出信号受
    信回路と、 受信機に対し、環境温度に対応して規定された信号値を
    有する応答信号を返送する応答信号送出回路と、 環境温度を予め複数の範囲に分割設定し、かつ該範囲と
    前記複数段階の定電流値とを各々対応付けて設定して、
    前記サーミスタの両端の電圧に基づいて検出される環境
    温度に応じて前記定電流の電流値を前記対応に従って切
    替えると共に、前記呼出信号受信回路が受信機からの自
    己に対するポーリング呼出信号を受信したとき、前記応
    答信号送出回路に、検出された環境温度に応じた値の応
    答信号を受信機に対して送出させる制御手段と、を備え
    てなることを特徴とする熱アナログ式火災感知器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の熱アナログ式火災感
    知器において、前記制御手段は、前記温度範囲毎に、前
    記サーミスタにおける検出電圧と、前記応答信号送出回
    路に受信機に対して環境温度に対応した応答信号を返送
    させる制御信号値との間の関係を示すテーブルを予め備
    えてなることを特徴とする熱アナログ式火災感知器。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の熱アナログ式火災感
    知器において、前記制御手段は、前記温度範囲毎に、前
    記サーミスタにおける検出電圧から前記応答信号送出回
    路が受信機に対して環境温度に対応した応答信号を返送
    させる制御信号値を演算することを特徴とする熱アナロ
    グ式火災感知器。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載の熱アナログ式火災感
    知器において、前記定電流回路は、前記サーミスタの両
    端に並列に接続された可変抵抗であることを特徴とする
    熱アナログ式火災感知器。
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