JPH06186087A - 熱電対用固定具 - Google Patents

熱電対用固定具

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JPH06186087A
JPH06186087A JP4334781A JP33478192A JPH06186087A JP H06186087 A JPH06186087 A JP H06186087A JP 4334781 A JP4334781 A JP 4334781A JP 33478192 A JP33478192 A JP 33478192A JP H06186087 A JPH06186087 A JP H06186087A
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thermocouple
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pressing
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JP4334781A
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English (en)
Inventor
Koichi Kaneko
浩一 金子
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱電対の温度検出部を、被測定物の面に確実に
密着させることの可能な熱電対用固定具を提供する。 【構成】熱電対用固定具1は、3角柱状の構造体であ
り,その斜面を保持面122aにより支持される支持面
11aとして使用し,被測定面102aと向き合う側面
を熱電対101を加圧する加圧面11bとして使用する
加圧体11と、1対の固定部121と,加圧体11を保
持する保持部122とで構成された支持体12とから構
成されている。それぞれの固定部121は、互いに平行
に配置され、その端部で被測定面102aが垂直に形成
されている温度の被測定物102に装着され、その反被
測定面側の端部にこの両端部を連結して保持部122を
形成している。保持部122は、加圧体11を直接保持
する保持面122aを、被測定面102aに対して鋭角
となるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱電対用固定具に係わ
り、特に熱電対を温度の被測定面に対して常に加圧され
た状態で固定することを可能とする構造に関する。
【0002】
【従来の技術】熱電対による温度の計測はすでに広い産
業分野で行われている。ここでは、高温度の測定が必要
となる燃料改質器で行われている従来例について説明す
る。説明の順序として、まず燃料改質器の概要について
述べることにする。図13は、燃料電池発電システム等
に使用されている燃料改質器の側断面図である。図13
において、201は、その少なくとも下部を炉容器20
3で覆われている改質管であり、その内側にバーナ20
2が配設されている。改質管201は、上下方向に直立
した金属製の中間円筒204と、これを挟んでその内外
にそれぞれ間隔を設けて同心円状に配設され、上部を中
間円筒204と接合するリング状で金属製の上部板20
8および209で接続され、下部を中間円筒204の下
端から離してリング状で金属製の底板207で接続され
たそれぞれ金属製の内筒205および外筒206とで形
成されている。改質管201の中間円筒204と内筒2
05とで形成された空間には粒状改質触媒210が充填
されている。なお、改質管201は、可燃性ガスを取り
扱うために、各構成部材の相互間は十分気密性を配慮し
た接合方法が用いられている。改質管201の下方およ
び側部周囲には、改質管201と間隔を置いて耐火断熱
材211が配置され、改質管201との間にバーナ20
2からの熱媒体を導く熱媒体通路212が形成されてい
る。また、内筒205の上部内側には、バーナ202で
生成された直後の特に高温の熱媒体から内筒205等を
保護するために、耐火性断熱材製の断熱層213が形成
されている。
【0003】以上のような構成の燃料改質器において、
バーナ202には燃料入口からは燃料が導入され、空気
入口からの燃焼空気により燃焼し、燃焼ガスとしての熱
媒体を生成する。熱媒体は改質管201の内側、したが
って内筒205の内側を改質触媒充填部に沿って下方に
流れ、引続いて熱媒体通路212を流れ、熱媒体出口か
ら排出される。この間、熱媒体は改質管201の主とし
て内筒205の内側から粒状改質触媒210を加熱す
る。一方、原燃料は原料ガス入口から流入し、外筒20
6と内筒205とで形成された空間を下方に流れ、中間
円筒204の下端部で折返して改質触媒210層中を上
向きに流れ、改質触媒210の改質作用により水素に富
んだ改質ガスに改質され、改質ガスマニホールドを通っ
て改質ガス出口から出ていく。上述のような燃料改質器
において、天然ガスのような原燃料を水蒸気改質する際
には高温の運転温度で改質反応が行なわれ、改質管20
1を形成している例えば耐熱鋼の表面温度は、運転条件
にもよるが700〜900℃にもなるものである。
【0004】このような燃料改質器においては、燃料改
質器を最適の状態で運転するために、例えば内筒205
の内壁あるいは底板207の下面等の、要部の温度デー
タが不可欠なものである。このために、シース熱電対を
使用した温度の計測が行われている。このような温度計
測に採用されている2種類の従来例の熱電対用固定具を
図14に示す。図14aにおいて、91は、熱電対用固
定具であり、101は、シース熱電対であり、102
は、内筒205あるいは底板207等の被測定物であ
る。また、図14bにおいては、92は、熱電対用固定
具であり、101は、シース熱電対であり、102は、
被測定物である。バーナ202から供給された熱媒体で
加熱される部位の内筒205の内壁の温度を計測する場
合を例にとると、まず、シース熱電対101を上部板2
08から改質管201の内部に挿入し、断熱層213を
貫通させて温度測定部位にシース熱電対101の温度検
出部を到達させる。その後に、図示しない可燃性ガスの
シールとシース熱電対101の保持を兼ねた保持具によ
り、上部板8の位置でシース熱電対101のシース部の
上部を固定することとなる。その際、シース熱電対10
1の温度検出部あるいはその装着状況を直接監視するこ
とは、前述した燃料改質器の構造上から不可能である。
そのため、シース熱電対101の温度検出部は、手さぐ
り状態で装着しなければならないものである。これに対
応するために、熱電対用固定具91あるいは92は、シ
ース熱電対101の温度検出部位のシースの外径よりも
大きい寸法にしている。
【0005】燃料改質器の要部の温度計測に用いられて
いる異なる従来例の熱電対用固定具を図15に示す。図
15において、93は、熱電対用固定具であり、101
は、シース熱電対であり、102は、被測定物である。
熱電対用固定具93は、シース熱電対101の温度検出
部を保持する部位を、下方ほどその寸法が小さくなるい
わゆるテーパ状をなした形状としており、図14に示し
た従来例と比較して、シース外径に対する寸法余裕をそ
の下部で縮小したものとしている。
【0006】ところで、熱電対で被測定物102の温度
を測定する場合には、熱電対は、例えば溶接するとか、
ねじ等を用いて固着する等の方法を用いて、温度測定部
位との間で良好な熱伝達が得られるようにすることが、
温度測定誤差を小さくするうえで好ましいものである。
しかしながら、シース熱電対101には熱電対が断線す
ることがあるために、その交換が可能なようにして被測
定物102に装着する必要がある。前記した燃料改質器
の内筒205の内壁や底板207の下面の部位の温度を
測定するシース熱電対101の場合には、シース熱電対
101を溶接やねじ止め等により固着したとするとシー
ス熱電対101の交換が不可能となる。このために、燃
料改質器においては、図14,図15に示した熱電対用
固定具が採用されているのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る熱電対用固定具においては、シース熱電対101の交
換可能性を維持し、しかも温度の計測対象である燃料改
質器の構造上の制約を避けるうえから止むを得ないこと
ではあるが、図14に示したものでは、熱電対用固定具
91、92を、シース熱電対101の温度検出部位のシ
ースの外径よりも大きい寸法にしているために、シース
熱電対101の温度検出部を被測定物102の被測定面
102aに密着させることができない。たとえシース熱
電対101の装着直後においては密着していたとして
も、燃料改質器が運転されると前述の高温状態となるの
で、熱膨張の差異等が原因となりシース熱電対101の
温度検出部が被測定物102の面から離れてしまうこと
を覚悟しなければならない。また、図15に示したもの
では、シース熱電対101の温度検出部と被測定物10
2の面との接触状況は、図14に示したものより改善さ
れるが、この場合においても燃料改質器の運転後におい
ては、シース熱電対101の温度検出部は被測定物10
2の面から離れてしまうことを覚悟しなければならない
ものである。
【0008】以上述べたように、従来技術による熱電対
用固定具には、計測対象の温度を正確に計測することが
できない等の問題がある。本発明は、前述の従来技術の
問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、熱電対
の温度検出部を被測定物の面に確実に密着させることの
可能な熱電対用固定具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では前述の目的
は、 1)ほぼ垂直に形成されている温度の被測定面を備える
構造体に対して熱電対を加圧された状態を保ちつつ固定
するための固定具であって、加圧体と、支持体を備え、
前記支持体は、固定部と、保持部を備え、前記固定部
は、前記被測定面を有する前記構造体に装着されて固定
されるとともに、前記保持部の有する前記加圧体を直接
支持するための保持面を前記被測定面に対して一定の角
度に保持するものであり、前記保持部は、前記加圧体を
直接保持するための前記保持面を前記被測定面に対して
この被測定面の上方から見て鋭角となるように形成して
備えるものであり、前記加圧体は、前記支持体の備える
前記保持面により支持される支持面と、前記熱電対を直
接加圧する加圧面を備えた構造体とする構成とするこ
と、また 2)前記1項記載の手段において、支持体は、加圧体を
内側に収納するように相対してほぼ平行に配置された1
対の4角形の平板でなる固定部と、この固定部の反被測
定面側の端部に前記両固定部を互いに連結するように形
成された矩形の平板でなる保持部を備え、前記保持部
は、前記平板でなる固定部の板面に平行する方向に長い
寸法を有する長孔が穿たれたものであり、加圧体は、端
面方向から見た形状がほぼ直角3角形をなしている3角
柱状をなし、その斜面が前記保持部の備える保持面によ
り支持される支持面となり、前記加圧体が前記保持部で
支持された際にほぼ垂直の位置に置かれるその一方の面
が熱電対を直接加圧する加圧面となるものであり、前記
加圧体は、前記支持面に前記保持部の備える前記長孔に
嵌め込まれる突起部が設けられた構成とすること、また 3)前記1項記載の手段において、支持体は、互いに相
対してしかも相互の間隔が下方となるほで接近するよう
に配置された矩形の平板でなる1対の固定部を備え、こ
の平板でなる固定部の少なくも上側の面を保持部として
用いるものであり、加圧体は、前記支持体の反被測定面
側の端部に嵌め込まれる溝を備え、この溝の少なくも上
側の面を前記支持体の備える前記保持面により支持され
る支持面として用いるものであり、その下端部に熱電対
を直接加圧する加圧面を形成した構成とすること、また 4)前記1項記載の手段において、加圧体と、支持体
と、案内板を備え、前記案内板は、被測定面を有する構
造体に装着されて固定され、前記支持体に対峙して配置
された矩形の平板でなり、前記支持体は、前記案内板と
相対してしかも相互の間隔が下方となるほど接近するよ
うに配置された矩形の平板でなる固定部を備え、この平
板でなる固定部の少なくも上側の面を保持部として用い
るものであり、前記加圧体は、前記支持体の反被測定面
側の端部に嵌め込まれる溝を備え、この溝の少なくも上
側の面を前記支持体の備える前記保持面により支持され
る支持面として用いるものであり、その下端部に熱電対
を直接加圧する加圧面を形成した構成とすること、また 5)前記1項記載の手段において、支持体は、加圧体を
内側に収納するように相対してほぼ平行に配置された1
対の矩形の平板でなる固定部を備え、それぞれの固定部
に穿たれた被測定面の上方から見て鋭角となる方向に長
い寸法を有する長孔を備え、この長孔の長い寸法の方の
下側の側面を前記加圧体を支持する保持面として用いる
ものであり、加圧体は、柱状をなした構造物であり、そ
の両端面から相対して設けられ前記支持体の備える前記
保持面により支持される支持面を有する支持部を備え、
この加圧体が前記保持部で支持された際に被測定面と相
対する側に熱電対を直接加圧する加圧面を形成した構成
とすること、また 6)前記1項記載の手段において、支持体は、相対して
ほぼ平行に配置された1対のほぼ矩形の平板でなる固定
部と、それぞれの固定部の上端にV字状に形成された保
持部とを備え、この保持部の被測定面の上方から見て鋭
角となるように形成された面を保持面として用いるもの
であり、加圧体は、前記支持体の両固定部の間隔よりも
長い長さ寸法を有する柱状をなした構造物であり、前記
保持面と接する面を支持面として用い、しかも、この加
圧体が前記保持部で支持された際に被測定面と相対する
側を熱電対を直接加圧する加圧面として用いる構成とす
ること、また 7)温度の被測定面を備える構造体に対して熱電対を加
圧された状態を保ちつつ固定するための固定具であっ
て、加圧体と、支持体を備え、前記支持体は、固定部
と、保持部を備え、前記固定部は、前記被測定面を備え
る前記構造体に装着されて固定されるものであり、前記
保持部は、前記固定部の前記被測定面から離間された位
置に形成されて前記加圧体を保持するものであり、前記
加圧体は、支持部と、加圧面を備えた構造体であって、
前記支持部は、前記支持体の備える前記保持部により回
動自在に支持されるものであり、前記熱電対の装着され
ない場合の前記加圧体の重心の位置よりも上方に位置さ
せて形成されたものであり、前記加圧面は、前記熱電対
の装着されない場合には前記被測定面との間に前記熱電
対の径よりも狭い間隔が形成され、しかも前記熱電対の
装着により前記加圧体が回動した場合には前記熱電対を
直接加圧するように前記加圧体に設けられた構成とする
こと、また 8)前記7項記載の手段において、支持体は、相対して
ほぼ平行に配置された1対の矩形状の平板でなる固定部
を備え、また、それぞれの固定部に設けられた保持部を
備えるものであり、加圧体は、柱状をなした構造物であ
り、その両端面から相対して設けられた支持部を備え、
しかも、この加圧体が前記保持部で支持された際に被測
定面と相対する側に熱電対を直接加圧する加圧面を形成
した構成とすること、また 9)前記1項から8項までのいずれかに記載の熱電対用
固定具において、加圧体は、錘を備えた構成とするこ
と、また 10)温度の被測定面を備える構造体に対して熱電対を
加圧された状態を保ちつつ固定するための固定具であっ
て、加圧体と、支持体を備え、前記支持体は、固定部
と、保持部を備え、前記固定部は、前記被測定面を備え
る前記構造体に装着されて固定されるものであり、前記
保持部は、前記固定部の前記被測定面から離間された位
置に形成されて前記加圧体を保持するものであり、前記
加圧体は、支持部と、押圧部と、加圧部を備えた構造体
であって、前記支持部は、前記支持体の備える前記保持
部により回動自在に支持されるものであり、前記押圧部
は、前記被測定面から前記熱電対の径よりも狭い間隔を
隔ててこの加圧体に形成され、前記熱電対がこの押圧部
を押すことでこの加圧体を前記支持部を中心にして回動
させるためのものであり、前記加圧部は、前記熱電対の
装着されない場合には前記被測定面との間に前記熱電対
の径よりも広い間隔が形成され、しかも前記熱電対の装
着により前記加圧体が回動した場合には前記熱電対を直
接加圧する加圧面を前記被測定面に向き合う側に形成し
てなる構成とすること、さらにまた 11)前記1項から10項までのいずれかに記載の熱電
対用固定具において、加圧体の備える加圧面は、熱電対
を嵌め込む凹部を形成した構成とすること、により達成
される。
【0010】
【作用】本発明においては、 (1)熱電対用固定具を、例えば、 支持体を、加圧体を内側に収納するように相対してほ
ぼ平行に配置された1対の4角形状の平板でなる固定部
と、この固定部の反被測定面側の端部に両固定部を互い
に連結するように形成された矩形状の平板でなる保持部
を備えたものとし、しかも、加圧体を、端面方向から見
た形状がほぼ直角3角形をなしている3角柱状をなし、
その斜面が保持部の備える保持面により支持される支持
面となり、加圧体が保持部で支持された際にほぼ垂直の
位置に置かれるその一方の側面側に熱電対を直接加圧す
る加圧面を形成した構成とすること、あるいは 支持体を、互いに相対してしかも相互の間隔が下方と
なるほど接近するように斜めに配置された矩形状の平板
でなる1対の固定部を備え、この平板でなる固定部の上
側の面を保持部として用いるものとし、しかも、加圧体
を、支持体の反被測定面側の端部に嵌め込まれる溝を備
え、この溝の上側の面を支持体の備える保持部により支
持される支持面として用いるものであり、その下端部に
熱電対を直接加圧する加圧面を形成した構成とするこ
と、あるいは 被測定面を有する構造体に装着されて固定され、支持
体に対峙して垂直に配置された矩形状の平板でなる案内
板と、案内板と相対してしかも相互の間隔が下方となる
ほど接近するように斜めに配置された矩形の平板でなる
固定部を備え、この平板でなる固定部の上側の面を保持
部として用いるものである支持体と、支持体の反被測定
面側の端部に嵌め込まれる溝を備え、この溝の上側の面
を支持体の備える保持部により支持される支持面として
用いるものであり、その下端部に熱電対を直接加圧する
加圧面を形成したものである加圧体で構成すること、あ
るいは 支持体を、加圧体を内側に収納するように相対してほ
ぼ平行に配置された1対の矩形状の平板でなる固定部を
備え、それぞれの固定部に穿たれた被測定面の上方から
見て鋭角となる方向に長い寸法を有する長孔を備え、こ
の長孔の長い寸法の方の下側の側面を加圧体を支持する
保持部として用いるものとし、しかも、加圧体を、柱状
をなした構造物であり、その両端面から相対して設けら
れ支持体の備える保持部により支持される支持面を有す
る支持部を備え、この加圧体が保持部で支持される際に
被測定面と相対する側に熱電対を直接加圧する加圧面を
形成した構成とすること、あるいは 支持体を、相対してほぼ平行に配置された1対のほぼ
矩形状の平板でなる固定部とそれぞれの固定部の上端に
V字状に形成された保持部とを備え、この保持部の被測
定面の上方から見て鋭角となるように形成された面を保
持面として用いるものとし、しかも、加圧体を、支持体
の両固定部の間隔よりも長い長さ寸法を有する柱状をな
した構造物であり、保持部と接する面を支持面として用
い、しかも、この加圧体が保持部で支持される際に被測
定面と相対する側に熱電対を直接加圧する加圧面を形成
した構成とすること等の、被測定面を有する構造体に装
着されて固定されるとともに、保持部の有する加圧体を
直接支持するための保持面を被測定面に対して一定の角
度に保持するものである固定部と、加圧体を直接保持す
るための保持面を被測定面に対してこの被測定面の上方
から見て鋭角となるように形成して備える保持部を備え
た支持体と、支持体の備える保持部により支持される支
持面と、熱電対を直接加圧する加圧面を備えた構造体で
ある加圧体とより構成することにより、加圧体は、その
支持面により支持体の備える鋭角の面である保持面に支
持されることで、いわゆる「楔作用」と同一の原理によ
りこの加圧体の持つ自重によって被測定面に対し垂直方
向に働く分力を生じ、その加圧面により熱電対の温度検
出部を押圧することが可能となる。また、加圧体の加圧
面と被測定面との間には、その上部から熱電対で押圧す
ると加圧体が保持面上を移動することにより、熱電対の
径に等しい間隙を形成することができ、さらに、熱電対
を上方へ引くことにより、必要な際には熱電対を熱電対
用固定具から取り去ることが可能である。
【0011】(2)熱電対用固定具を、被測定面を備え
る構造体に装着されて固定される固定部と、固定部の被
測定面から離間された位置に形成されて加圧体を保持す
る保持部を備えるものであり、例えば、相対してほぼ平
行に配置された1対の矩形状の平板でなる固定部と、そ
れぞれの固定部に設けられた保持部を備えた支持体と、
支持体の備える保持部により回動自在に支持されて、熱
電対の装着されない場合の加圧体の重心の位置よりも上
方に位置させて形成される支持部と、熱電対の装着され
ない場合には被測定面との間に熱電対の径よりも狭い間
隔が形成され、しかも熱電対の装着により加圧体が回動
した場合には熱電対を直接加圧する加圧面を備えた構造
体であり、例えば、柱状をなした構造物であり、その両
端面から相対して設けられた支持部を備え、しかも、こ
の加圧体が保持部で支持された際に被測定面と相対する
側に熱電対を直接加圧する加圧面を形成したものである
加圧体とより構成することにより、熱電対の装着時に、
熱電対に押されて加圧体が保持部に支持された支持部を
中心として回動し、加圧体の重心の位置が支持部の直下
位置からずれることにより働く加圧体の備える支持部を
中心とした加圧体の自重によるモーメントを用いて、そ
の加圧面により熱電対の温度検出部を押圧することが可
能となる。また、加圧体の加圧面と被測定面との間に
は、その上部から熱電対で押圧すると加圧体が支持部を
中心として回動することにより、熱電対の径に等しい間
隙を形成することができ、さらに、熱電対を上方へ引く
ことにより、必要な際には熱電対を熱電対用固定具から
取り去ることが可能である。
【0012】(3)前記の(1),(2)項で記述した
熱電対用固定具において、加圧体に、錘を備えた構成す
ることにより、前記(1),(2)項で記述した作用の
基となる加圧体の重量やモーメントが増大されることに
より、前記(1),(2)項で記述した熱電対を押圧す
る作用を増強することが可能となるとともに、錘による
モーメントの方向により加圧体のモーメントの方向を定
めることが可能となる。
【0013】(4)熱電対用固定具を、被測定面を備え
る構造体に装着されて固定される固定部と、固定部の被
測定面から離間された位置に形成されて加圧体を保持す
る保持部を備える支持体と、支持体の備える保持部によ
り回動自在に支持される支持部と、被測定面から熱電対
の径よりも狭い間隔を隔ててこの加圧体に形成され、熱
電対がこの押圧部を押すことでこの加圧体を支持部を中
心にして回動させるための押圧部と、熱電対の装着され
ない場合には被測定面との間に熱電対の径よりも広い間
隔が形成され、しかも熱電対の装着により加圧体が回動
した場合には熱電対を直接加圧する加圧面を被測定面に
向き合う側に形成してなる加圧部を備えた加圧体より構
成することにより、熱電対の装着時に、熱電対に押圧さ
れることにより押圧部に支持体の備える保持部を中心と
するモーメントが生じ、このモーメントが加圧部に伝達
される。一方、熱電対に押圧されて押圧部が回動するに
連れて加圧部が回動し、加圧部の加圧面は熱電対の温度
検出部に接触し、前記したモーメントに対応する押圧力
により熱電対の温度検出部を押圧することが可能とな
る。また、加圧体の加圧面と被測定面との間隔は、熱電
対の径に応じて調整され、さらに、熱電対を上方へ引く
ことにより、必要な際には熱電対を熱電対用固定具から
取り去ることが可能である。
【0014】(5)前記の(1),〜(4)項で記述し
た熱電対用固定具において、加圧体の備える加圧面に、
熱電対を嵌め込む凹部を形成した構成とすることによ
り、前記(1),〜(4)項で記述した作用に加えて、
熱電対を所定の位置に正確に固定することが可能とな
る。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。 実施例1;図1は、請求項1,2に対応する本発明の一
実施例による熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備
える被測定物を含む斜視図であり、(b)は図1aの側
断面図である。図1において、図14,図15に示した
従来例の熱電対用固定具ならびに関連する構成物と同一
部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図1に
おいて、1は、加圧体11と、加圧体11を支持する支
持体12とで構成された熱電対用固定具である。
【0016】支持体12は、固定部121と、加圧体1
1を直接保持するための保持面122aを備える保持部
122とで構成された薄板製のものである。それぞれ4
角形状に形成された1対の固定部121,121は、相
対してほぼ平行に配置されており、その端部で、被測定
面102aがほぼ垂直に設置されている温度の被測定物
102に装着され、その反被測定面側の端部に両端部を
連結して薄板製の保持部122を形成している。保持部
122は、加圧体11を直接保持する保持面122aが
被測定面102aに対して角度;θa〔ただし、角度
(θa)は被測定面102aの上方から見た場合の角度
であって、θa<90°であるものである。〕に一定に
保持されて形成されている。
【0017】加圧体11は、端面111方向から見た形
状がほぼ直角3角形をなしている3角柱状の構造体であ
り、その斜面を保持面122aにより支持される支持面
11aとして使用し、被測定面102aと向き合う一方
の側面を熱電対101を加圧する加圧面11bとして使
用するものであり、固定部121と保持部122とで囲
まれた支持体12の内部空間に収容される。さらに、加
圧体11は、熱電対101の先端により押圧される上部
に、熱電対101に押圧される側の辺の幅が熱電対10
1の径;dよりも長い寸法;Laを有する斜面11cを
形成している。
【0018】本発明では前述の構成としたので、熱電対
101が装着されていない場合においては、加圧体11
は、加圧面11bを被測定面102aに接触させた状態
で保持面122aにより支持面11aを支持されてい
る。熱電対101を熱電対用固定具1に装着する方法
は、まず熱電対101の先端部で加圧体11の斜面11
cを押圧し、加圧体11を保持面122aに沿って矢印
の方向に移動させ、加圧面11bと被測定面102aと
の間に熱電対101の径(d)に等しい間隙を形成す
る。(この状態を、図1b中で点線で示した。)次に、
熱電対101の先端部を加圧面11bと被測定面102
aとの間にできた間隙中に挿入し、図示しない熱電対保
持具により熱電対101を固定する。熱電対101を挿
入する長さは、必要に応じて任意に選定することができ
る。
【0019】その際、加圧体11は、鋭角である角度
(θa)により保持面122a上に支持されていること
で、「楔作用」と同一の原理により、加圧体11の自
重;Waと加圧体11の自重(Wa)により保持面12
2aに垂直に作用する力;Wcとのベクトル差である分
力;Wbを加圧面に垂直に生じさせる。なお、この分力
(Wb)は、角度(θa)が小さくなるほど大きくな
り、加圧体11の自重(Wa)よりも大きい値を容易に
得られることは、「楔作用」としてよく知られていると
ころである。加圧体11は、この分力(Wb)により、
熱電対101の温度検出部を被測定面102aに密着さ
せる。なお、熱電対101の熱電対保持具による固定を
解き、上方へ引くことにより、必要な際には熱電対10
1を熱電対用固定具1から取り去ることが可能である。
【0020】実施例2;図2は、請求項1,2に対応す
る本発明の異なる実施例による熱電対用固定具の、
(a)は被測定面を備える被測定物を含む斜視図であ
り、(b)は図2aの側断面図である。図2において、
図1に示した請求項1,2に対応する本発明の一実施例
による熱電対用固定具、ならびに図14,図15に示し
た従来例の熱電対用固定具ならびに関連する構成物と同
一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0021】図2において、1Aは、加圧体11Aと、
加圧体11Aを支持する支持体12とで構成された熱電
対用固定具である。加圧体11Aは、図1に示した加圧
体11に対して、被測定面102aと向き合う一方の面
を端面111Aから見て曲面とし、これを加圧面11A
bとして使用する。加圧体11Aの熱電対101に押圧
される側の端部の被測定面102aとの間の間隔は、熱
電対101の径(d)よりも長い寸法(La)とし、加
圧面11Abからこの端部まで連続する曲面とした点が
相違している。
【0022】前述の構成とした本実施例においても、前
述した実施例1と同様の作用・効果を有する。 実施例3;図3は、請求項1,2,9に対応する本発明
の一実施例による熱電対用固定具の、(a)は被測定面
を備える被測定物を含む斜視図であり、(b)は図3a
の側断面図である。図3において、図1に示した請求項
1,2に対応する本発明の一実施例による熱電対用固定
具、ならびに図14,図15に示した従来例の熱電対用
固定具ならびに関連する構成物と同一部分には同じ符号
を付し、その説明を省略する。
【0023】図3において、1Bは、加圧体11Bと、
加圧体11Bを支持する支持体12Bとで構成された熱
電対用固定具である。支持体12Bは、図1に示した支
持体12に対して、保持部122Bに貫通孔123を備
えた点が相違している。貫通孔123は、固定部121
の板面に平行する方向に長い寸法の辺123aを有する
長孔である。加圧体11Bは、図1に示した加圧体11
に対して、斜面である支持面11aの支持体12の備え
る貫通孔123に対応する位置に、円柱状の錘112
を、被測定面102aと平行して装着している点が相違
している。円柱状の錘112が貫通孔123の下側の端
部に突き当たるために、熱電対101が装着されていな
い場合においては、加圧体11の加圧面11bと被測定
面102aとの間には、熱電対101の径(d)よりも
小さい寸法の間隙;Lbが形成されている。
【0024】本発明では前述の構成としたので、熱電対
101を熱電対用固定具1に装着する方法は、実施例1
の場合と同様であり、熱電対101の先端部を加圧面1
1bと被測定面102aとの間にできた間隙中に挿入
し、図示しない熱電対保持具により熱電対101を固定
する。その際、加圧体11Bは、錘112により実施例
1の場合の加圧体11の場合よりも大きい自重を持つこ
とができるために、被測定面102aに対し垂直に働く
分力を大きくすることが可能となる。なお、錘112を
付加する構成により、分力を大きくするための熱電対用
固定具1Bの被測定面102aからの出っ張り寸法;L
cを、図1に示した熱電対用固定具1の場合と同等にす
ることを可能としている。なお、必要な際には熱電対1
01を熱電対用固定具1Bから取り去ることが可能であ
ることも、実施例1の場合と同様である。
【0025】実施例1,〜3における今までの説明で
は、加圧体11,11A,11Bは、端面111方向か
ら見た形状がほぼ直角3角形をなしている3角柱状の構
造体であるとしてきたが、これに限定されるものではな
く、その支持面11aが被測定面102aに対し鋭角で
ある斜面をなし、被測定面102aと向き合う一方の側
面を熱電対101を加圧する加圧面として使用できる形
状に形成されているのであれば、いかなる形状であって
もよいものである。
【0026】実施例4;図4は、請求項1,3,9に対
応する本発明の一実施例による熱電対用固定具の、
(a)は被測定面を備える被測定物を含む正面図であ
り、(b)は図4aの上面図であり、(c)は図4aの
P矢視図である。図4において、図14,図15に示し
た従来例の熱電対用固定具ならびに関連する構成物と同
一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図4
において、2は、加圧体21と、加圧体21を支持する
支持体22と、加圧体21の支持体22からの抜け出し
を防止するストッパ231,232とで構成された熱電
対用固定具である。支持体22は、互いに相対してしか
も相互の間隔が下方となるほど接近するように斜めに配
置されて、被測定物102のほぼ垂直に設置されている
被測定面102aに固着された矩形状の平板でなる1対
の固定部221,222で構成され、固定部221,2
22の上側の面221a,222aを加圧体21を直接
支持する保持部の保持面として用いるものである。な
お、固定部221,222のそれぞれの断面形状は、被
測定面102aに近くなるほど狭くなるテーパー状に形
成されている。この構成により、保持面であるそれぞれ
の面221a,222aの被測定面102aの上方から
見た場合の垂直線24との間の角度;θb1 ,θb2は
鋭角をなしている。加圧体21は、支持体22のそれぞ
れの固定部221,222に嵌め込まれる溝211a,
212aをその壁面から形成した円柱状の加圧部21
1,212で構成されている。なお、溝211a,21
2aの断面形状は、壁面側に近くなるほど,従って被測
定面102aに近くなるほど狭くなるテーパー状に形成
されている。それぞれの加圧部211,212は、溝2
11a,212aの上側の面211b,212bで、固
定部221,222の上側の面221a,222aによ
り支持されるとともに、その下端部211e,212e
でストッパ231,232により保持されて、固定部2
21,222からの抜け出しを防止されている。なお、
その際、円柱であるそれぞれの加圧部211,212の
中心軸の被測定面102aからの位置は、熱電対101
の中心軸の被測定面102aからの位置に対し外側とな
るように支持されている。また、固定部221,222
の外周の下端211d,212dが熱電対101を直接
加圧する加圧面となる。
【0027】ストッパ231,232は、一方の端部を
被測定物102の被測定面102aに固着され、そのそ
れぞれの側面により加圧部211,212の下端部21
1e,212eを保持する。ストッパ231,232
は、両加圧部211,212の外周の下端面211d,
212dと被測定面102aとで囲まれた疑似3角形状
の空間の径が、熱電対101の非装着時において、熱電
対101の径(d)よりも小さい寸法となるようにし
て、加圧部211,212を保持するようにする。
【0028】本発明では前述の構成としたので、熱電対
101を熱電対用固定具2に装着する方法は、まず熱電
対101の先端部で加圧体21のそれぞれの加圧部21
1,212の斜めに配置されているその外周面を押圧
し、加圧部211,212を保持面である面221a,
222aに沿って斜め上方に移動させることで、両加圧
部211,212の外周の下端面211d,212dと
被測定面102aとで囲まれた疑似3角形状の空間が、
熱電対101の径(d)と等しい径となるまで拡げる。
次に、熱電対101の先端部を加圧面である下端面21
1d,212dと被測定面102aとの間にできた間隙
中に挿入し、図示しない熱電対保持具により熱電対10
1を固定する。熱電対101を挿入する長さは、必要に
応じて任意に選定することができる。
【0029】その際、両加圧部211,212が、鋭角
である角度(θb1 ),(θb2 )により保持面である
それぞれの面221a,222a上に支持されているこ
とで、「楔作用」と同一の原理により、両加圧部21
1,212の自重に基づく分力を互いに向かい合うよう
に水平方向に生じさせる。前記したとおり、それぞれの
加圧部211,212の中心軸の位置が、熱電対101
の中心軸の位置に対し外側に位置していることのため
に、熱電対101の外周に前記の分力に基づく加圧力が
与えられ、この加圧力により、熱電対101の温度検出
部を被測定面102aに密着させる。なお、熱電対10
1の熱電対保持具による固定を解き、上方へ引くことに
より、必要な際には熱電対101を熱電対用固定具2か
ら取り去ることが可能なことは、実施例1の場合と同様
である。
【0030】実施例4における今までの説明では、角度
(θb1 ),(θb2 )は同一であるとしてしてきた
が、これに限定されるものではなく、両者が鋭角である
ならば異なる角度であってもよいものである。 実施例5;図5は、請求項1,4,9に対応する本発明
の一実施例による熱電対用固定具の、(a)は被測定面
を備える被測定物を含む正面図であり、(b)は図5a
の上面図であり、(c)は図5aのQ矢視図である。図
5において、図4に示した請求項1,3,9に対応する
本発明の一実施例による熱電対用固定具、および図1
4,図15に示した従来例の熱電対用固定具ならびに関
連する構成物と同一部分には同じ符号を付し、その説明
を省略する。
【0031】図5において、3は、加圧体31である加
圧部211と、支持体32である固定部221と、加圧
部211のストッパ231と、案内板33とで構成され
た熱電対用固定具である。案内板33は、被測定物10
2の被測定面102aに、その面33aが垂直方向に沿
い,しかも被測定面102aに対して直立させて固着さ
れた矩形状の平板である。ストッパ231は、加圧部2
11の外周の下端面211dと,被測定面102aと,
案内板33の加圧部211に向き合う面33aとで囲ま
れた疑似3角形状の空間の径が、熱電対101の非装着
時において、熱電対101の径(d)よりも小さい寸法
となるようにして、加圧部211を保持するようにす
る。
【0032】本発明では前述の構成としたので、熱電対
101を熱電対用固定具3に装着する方法は、まず熱電
対101の先端部で加圧体31の加圧部211の斜めに
配置されているその外周面を押圧し、加圧部211を保
持面である面221aに沿って斜め上方に移動させるこ
とで、加圧部211の外周の下端面211dと,被測定
面102aと,面33aとで囲まれた疑似3角形状の空
間が、熱電対101の径(d)と等しい径となるまで拡
げる。次に、熱電対101の先端部を加圧面11bと,
被測定面102aと,面33aとの間にできた間隙中に
挿入し、図示しない熱電対保持具により熱電対101を
固定する。熱電対101の挿入長さを、必要に応じて任
意に選定することができることは実施例1の場合と同様
である。
【0033】その際、加圧部211が、鋭角である角度
(θb1 )により保持面である面221a上に支持され
ていることで、「楔作用」と同一の原理により、加圧部
211の自重に基づく分力を面33aに対し垂直方向に
生じさせる。前記したとおり、加圧部211の中心軸の
位置が、熱電対101の中心軸の位置に対し外側に位置
していることのために、熱電対101の外周に前記の分
力に基づく加圧力が与えられ、この加圧力により、熱電
対101の温度検出部を被測定面102aに密着させ
る。なお、熱電対101の熱電対保持具による固定を解
き、上方へ引くことにより、必要な際には熱電対101
を熱電対用固定具3から取り去ることが可能なことは、
実施例1の場合と同様である。
【0034】実施例5における今までの説明では、案内
板33の面33aは、垂直線24に対して平行であると
してきたが、これに限定されるものではなく、例えば、
被測定面102aの上方から見た場合の角度が鋭角であ
るのならば、垂直線24に対して傾斜したものであって
もよいものである。また、実施例4,5における今まで
の説明では、固定部221,222ならびに案内板33
は、被測定面102aに対し垂直に固着されているとし
てきたが、これに限定されるものではなく、例えば、互
いに対峙する方向に斜めにして固着されてもよいもので
ある。
【0035】また、実施例4,5における今までの説明
では、加圧部211,212の形状は円柱状であるとし
てきたが、これに限定されるものではなく、例えば、角
柱状であってもよいものである。ただし、加圧部21
1,212を角柱状にした場合には、加圧部211,2
12の熱電対101を加圧する加圧面は、被測定面10
2aの上方から見て、熱電対101側に鋭角となるよう
に形成することが好ましいものである。
【0036】さらにまた、実施例4,5における今まで
の説明では、加圧部211,212の備える溝211
a,212aの断面形状、ならびに固定部221,22
2の断面形状は、被測定面102aに近くなるほど狭く
なるテーパー状であるとしてきたが、これに限定される
ものではなく、例えば、平行状であってもよく、その場
合には、固定部221,222にピン,キー等を植え込
み、かつ溝211a,212aにピン,キー等用の溝を
形成すればよいものである。
【0037】実施例6;図6は、請求項1,6,9に対
応する本発明の一実施例による熱電対用固定具の被測定
面を備える被測定物を含む斜視図である。図6におい
て、図14,図15に示した従来例の熱電対用固定具な
らびに関連する構成物と同一部分には同じ符号を付し、
その説明を省略する。図6において、4は、加圧体41
と、加圧体41を支持する支持体42とで構成された熱
電対用固定具である。
【0038】支持体42は、相対してほぼ平行に配置さ
れた1対の矩形状の薄板製の平板であり、被測定物10
2のほぼ垂直に設置されている被測定面102aに固着
される固定部421,421と、それぞれの固定部42
1,421に形成された加圧体41を直接保持するため
の保持面422aを備える保持部としての長孔422,
422とで構成される。それぞれの長孔422は互いに
平行して形成され、その長さ方向の下側の側面が保持面
422aとなる。長孔422は、保持面422aである
下側の側面が被測定面102aに対して角度;θc〔た
だし、角度(θc)は被測定面102aの上方から見た
場合の角度であって、θc<90°であるものであ
る。〕となるよう形成されている。
【0039】加圧体41は、円形状の外周面411aを
持つ円筒状の構造体である加圧部411と、加圧部41
1の中心孔に貫通され、加圧部411の両端部から両側
に延長して配置された回動自在の円形軸状の支持部41
2から構成されている。支持部412が支持体42の備
える両長孔422,422のそれぞれに貫通されて、加
圧体41は、支持体42の固定部421,421間に装
着される。支持部412は、両長孔422,422を貫
通した後の固定部421,421の外側の位置で折れ曲
がり、錘の役目も果している。なお、支持部412の円
形状の外周412aは、保持面422aに支持される支
持面として働き、また、加圧部411の外周面411a
は図示しない熱電対を直接加圧する加圧面として働く。
【0040】さらに、長孔422のその長さ方向の被測
定面102a側の端部の位置は、加圧部411の被測定
面102a側の外周面411aと,被測定面102aと
の間隔が、図示しない熱電対の非装着時において、熱電
対の径よりも小さい寸法に維持されるとともに、加圧部
411の中心と被測定面102aとの間隔が、熱電対の
径よりも充分大きい寸法に維持されるように、支持部4
12を支持するよう定められる。
【0041】本発明では前述の構成としたので、熱電対
を熱電対用固定具4に装着する方法は、まず熱電対の先
端部で加圧体41の加圧部411の円筒状の外周面41
1aを押圧し、加圧部411を保持面である面422a
に沿って斜め上方に移動させることで、加圧部411の
外周面411aの被測定面102a側と,被測定面10
2aとの間に熱電対の径に等しい間隙を形成する。次
に、熱電対の先端部を加圧面である外周面411aと被
測定面102aとの間にできた間隙中に挿入し、図示し
ない熱電対保持具により熱電対を固定する。熱電対の挿
入長さを、必要に応じて任意に選定することができるこ
とは、実施例1の場合と同様である。
【0042】その際、加圧部411が、鋭角である角度
(θc)により保持面422a上に支持されていること
で、「楔作用」と同一の原理により、加圧体41の自重
に基づく分力を被測定面102aに対し垂直に生じさ
せ、熱電対の温度検出部を被測定面102aに密着させ
る。なお、熱電対の熱電対保持具による固定を解き、上
方へ引くことにより、必要な際には熱電対を熱電対用固
定具4から取り去ることが可能であるが、その際に、加
圧部411が円形軸状の支持部412に回動自在に支持
されていることにより、小さい力により容易に引き抜く
ことが可能なものである。
【0043】実施例6における今までの説明では、支持
部412は円形軸であり、加圧部411に回動自在に装
着されるとしてきたが、これに限定されるものではな
く、支持部412は必ずしも円形軸である必要はなく、
かつ加圧部411に固着されても差し支えないものであ
る。 実施例7;図7は、請求項1,7,9に対応する本発明
の一実施例による熱電対用固定具の被測定面を備える被
測定物を含む斜視図である。図7において、図14,図
15に示した従来例の熱電対用固定具ならびに関連する
構成物と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略
する。図7において、5は、加圧体51と、加圧体51
を支持する支持体52とで構成された熱電対用固定具で
ある。
【0044】支持体52は、相対してほぼ平行に配置さ
れた1対の矩形状の薄板製の平板であり、被測定物10
2のほぼ垂直に設置されている被測定面102aに固着
される固定部521,521と、それぞれの固定部52
1,521の上端に互いに平行してV字状に形成された
保持部522,522とから構成される。保持部52
2,522の被測定面102aの上方から見て鋭角であ
る角度;θdである面522a,522aを、加圧体5
1を直接支持するための保持面として使用する。
【0045】加圧体51は、円形の外周面511aを持
ち、支持体52の両固定部521,521の間隔よりも
長い長さ寸法を有する円柱状をなした構造物であり、外
周面511aの保持面522a,522a接する面を支
持面として用い、しかも、この加圧体51が支持体52
で支持される際に被測定面102aと相対する側の外周
面511aを図示しない熱電対を直接加圧する加圧面と
して使用する。加圧体51は、固定部521,521の
外側の位置で折れ曲がり、錘の役目もはたしている。
【0046】なお、V字状に形成された保持部522,
522の相対する斜面の交接部である谷部の位置は、加
圧体51の被測定面102a側の外周面511aと,被
測定面102aとの間隔が、図示しない熱電対の非装着
時において、熱電対の径よりも小さい寸法に維持される
とともに、この谷部と被測定面102aとの間隔が、熱
電対の径よりも大きい寸法に維持されるように定められ
る。
【0047】本発明では前述の構成としたので、熱電対
を熱電対用固定具5に装着する方法は、まず熱電対の先
端部で加圧体51の円形の外周面511aを押圧し、加
圧体51を保持面である面522aに沿って斜め上方に
移動させることで、加圧体51の円形の外周面511a
の被測定面102a側と,被測定面102aとの間に熱
電対の径に等しい間隙を形成する。次に、熱電対の先端
部を加圧面である外周面511aと被測定面102aと
の間にできた間隙中に挿入し、図示しない熱電対保持具
により熱電対を固定する。熱電対の挿入長さを、必要に
応じて任意に選定することができることは、実施例1の
場合と同様である。
【0048】その際、加圧部511が、鋭角である角度
(θd)により保持面522a上に支持されていること
で、「楔作用」と同一の原理により、加圧体51の自重
に基づく分力を被測定面102aに対し垂直に生じさ
せ、熱電対の温度検出部を被測定面102aに密着させ
る。なお、熱電対の熱電対保持具による固定を解き、上
方へ引くことにより、必要な際には熱電対を熱電対用固
定具5から取り去ることが可能なことは、実施例1の場
合と同様である。
【0049】実施例6,7における今までの説明では、
加圧部411および加圧体51の両端部は折り曲げられ
て錘の役目を果たすとしてきたが、これに限定されるも
のではなく、加圧部411のおよび加圧体51両端部は
折曲げられて錘の役目を果たす必要は必ずしもなく、ま
た、錘の役目を果たす部位は、加圧部411および加圧
体51に対し回動自在に装着されていても差し支えない
ものである。
【0050】また、実施例6,7における今までの説明
では、加圧部411および加圧体51は、円形の外周面
を持つとしてきたが、これに限定されるものではなく、
被測定面102aと向き合う側の側面を、熱電対を加圧
する加圧面として使用できる形状に形成されており、か
つ被測定面102aと向き合う側の側面の上端部が、熱
電対の先端で押圧されたときに,加圧部が被測定面10
2aから遠ざかる方向に移動するように斜面となってい
るのであれば、いかなる形状であってもよいものであ
る。
【0051】実施例8;図8は、請求項8,9に対応す
る本発明の一実施例による熱電対用固定具の、(a)は
被測定面を備える被測定物を含む正面図であり、(b)
は図8aの側断面図である。図8において、図14,図
15に示した従来例の熱電対用固定具ならびに関連する
構成物と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略
する。図8において、6は、加圧体61と、加圧体61
を支持する支持体62とで構成された熱電対用固定具で
ある。
【0052】支持体62は、相対してほぼ平行に配置さ
れた1対の矩形状の薄板製の平板であり、被測定物10
2のほぼ垂直に設置されている被測定面102aに固着
される固定部621,621と、それぞれの固定部62
1,621に形成された加圧体61を直接保持するため
の保持面622aを備える保持部としての貫通孔62
2,622とで構成されている。
【0053】加圧体61は、柱状をなした構造物である
加圧部611と、その両端面611a,611bから相
対して中心軸を合致させて形成された円柱状の支持部6
12,612から構成されている。支持部612,61
2は、加圧部611の重心613よりも上方に設置され
ており、その円形の外周面612aの保持面622a,
622aと接する面を支持面として用いる。加圧部61
1の被測定面102aと向き合う一方の面を端面611
aもしくは611bから見て曲面とし、これを加圧面6
11cとして使用する。加圧部611の図示しない熱電
対に押圧される側の端部の被測定面102aとの間の間
隔は、熱電対の径(d)よりも長い寸法(La)とし、
加圧面611cからこの端部まで連続する曲面としてい
る。なお、加圧部611に対する支持部612,612
の位置関係は、加圧体61の被測定面102aと向き合
う加圧面611cは、被測定面102aとの間隔の寸
法;Lbが、熱電対の非装着時において、熱電対の径
(d)よりも小さい寸法になるように定められる。
【0054】本発明では前述の構成としたので、熱電対
を熱電対用固定具6に装着する方法は、まず熱電対の先
端部で加圧体61の曲面状の外周面611cを押圧し、
加圧部611を支持部612を中心に図8b中に示した
矢印の方向に回動させることで、加圧部611の外周面
611cと,被測定面102aとの間に熱電対の径に等
しい間隙を形成する。次に、熱電対の先端部を加圧面で
ある外周面611cと被測定面102aとの間にできた
間隙中に挿入し、図示しない熱電対保持具により熱電対
を固定する。熱電対の挿入長さを、必要に応じて任意に
選定することができは、実施例1の場合と同様である。
【0055】その際、加圧体61は、熱電対に押される
などで、加圧部611の重心613の位置は、図8bを
用いて説明すれば、支持部612の直下位置よりも左側
に移動する。これにより、加圧体61に支持部612を
中心とした反時計方向の自重に基づくモーメントが発生
する。このモーメントが加圧面611cを介して熱電対
に作用し、このモーメントによる作用力により熱電対の
温度検出部を被測定面102aに密着させる。なお、熱
電対の熱電対保持具による固定を解き、上方へ引くこと
により、必要な際には熱電対を熱電対用固定具6から取
り去ることが可能であることは、実施例1の場合と同様
である。
【0056】実施例9;図9は、請求項8,9に対応す
る本発明の異なる実施例による熱電対用固定具の、
(a)は被測定面を備える被測定物を含む斜視図であ
り、(b)は図9aの側断面図である。図9において、
図6に示した請求項1,6,9に対応する本発明の一実
施例による熱電対用固定具、図8に示した請求項8,9
に対応する本発明の一実施例による熱電対用固定具、お
よび図14,図15に示した従来例の熱電対用固定具な
らびに関連する構成物と同一部分には同じ符号を付し、
その説明を省略する。図9において、7は、加圧体71
と、加圧体71を支持する支持体62とで構成された熱
電対用固定具である。
【0057】加圧体71は、加圧部411と、加圧部4
11の中心孔に貫通され、加圧部411の両端部から両
側に延長して配置された回動自在の円形軸状の支持部7
12とから構成されている。支持部712は、支持体6
2の備える両貫通孔622,622のそれぞれと貫通し
て、加圧部411を支持体62の固定部621,621
間に装着する。支持部712は、加圧部411の中心孔
を貫通後直角に折れ曲がって互いに平行する平行部71
2a,712aとなり、この平行部712a,712a
は、加圧部411の中心孔から寸法;Ldのところで、
加圧部411の中心孔と平行する方向に両側に折れ曲が
り支持中心部712b,712bを形成する。支持部7
12は、支持中心部712b,712bにより支持体6
2の備える両貫通孔622,622を貫通して、この貫
通孔622,622の保持面622a,622aに支持
される。この保持面622a,622aにより直接支持
される支持部712の円形状の外周面712cが支持面
の役目を果している。支持部712は、両貫通孔62
2,622を貫通後に固定部621,621の外側の位
置で平行部712a,712aと平行するよう折れ曲が
り、平行部712d,712dを形成し、さらに被測定
物102の被測定面102aの側に再度折れ曲がってス
トッパ部712e,712eを形成している。なお、平
行部712d,712dは、錘の役目を果たすものであ
る。また、ストッパ部712e,712eは、図示しな
い熱電対の非装着時において、加圧部411の被測定面
102a側の外周面411aと,被測定面102aとの
間隔;Lbを、熱電対の径よりも小さい寸法に維持する
とともに、加圧部411の中心位置と被測定面102a
との間隔が、熱電対の径よりも充分大きい寸法に維持す
る役目を主として果たすものである。
【0058】本発明では前述の構成としたので、熱電対
を熱電対用固定具7に装着する方法は、まず熱電対の先
端部で加圧部411の円形状の外周面411aを押圧
し、加圧部411を支持部712の備える支持中心部7
12b,712bを中心に図9b中に示した矢印の方向
に回動させることで、加圧部411の外周面411aの
被測定面102a側と,被測定面102aとの間に熱電
対の径に等しい間隙を形成する。次に、熱電対の先端部
を加圧面である外周面411aと被測定面102aとの
間にできた間隙中に挿入し、図示しない熱電対保持具に
より熱電対を固定する。熱電対の挿入長さを、必要に応
じて任意に選定することができは、実施例1の場合と同
様である。
【0059】その際、加圧体71は、熱電対に押される
などで、加圧体71の図示しない重心の位置は、図9b
を用いて説明すれば、支持中心部712aの直下位置よ
りも左側に移動する。これにより、加圧体71に支持中
心部712bを中心とした反時計方向の自重に基づくモ
ーメントが発生する。このモーメントが加圧面411a
を介して熱電対に作用し、このモーメントによる作用力
により熱電対の温度検出部を被測定面102aに密着さ
せる。この時、支持部712のストッパ部712e,7
12eが被測定物102の被測定面102aの側に折れ
曲がって形成されていることにより、熱電対の装着前の
時点で、加圧体71の重心の位置を支持中心部712b
の直下位置よりも左側に位置させておくことが容易にな
り、熱電対を加圧するモーメントによる作用力の増大を
可能にしている。なお、熱電対の熱電対保持具による固
定を解き、上方へ引くことにより、必要な際には熱電対
を熱電対用固定具7から取り去ることが可能であり、し
かも、小さい力により容易に引き抜くことが可能なこと
は、実施例6の場合と同様である。
【0060】実施例9における今までの説明では、支持
部712は、ストッパ部712e,712eを備えると
してきたが、これに限定されるものではなく、ストッパ
部712e,712eは必ずしも必要ではなく、加圧部
411の径と,支持体62の備える両貫通孔622,6
22の被測定面102aからの距離を適切に定めて、熱
電対の装着前においての、加圧部411の外周面411
aの被測定面102a側と,被測定面102aとの間隔
を、熱電対の径よりも小さい寸法とし、かつ、加圧体7
1の重心の位置を、支持中心部712bの直下位置,も
しくは直下位置よりも被測定面102aから離れた位置
にするならばよいものである。
【0061】また、実施例9における今までの説明で
は、支持部712の平行部712a,712aと平行部
712d,712dとは、互いに平行するとしてきた
が、これに限定されるものではなく、平行部712d,
712dの自重によるモーメントが、熱電対の被測定面
102aへの加圧に作用するのであれば、平行部712
a,712aと平行部712d,712d間の角度は、
適宜の値に定めても差し支えないものである。
【0062】実施例10;図10は、請求項8,9に対
応する本発明のさらに異なる実施例による熱電対用固定
具の被測定面を備える被測定物を含む側面図である。図
10において、図6に示した請求項1,6,9に対応す
る本発明の一実施例による熱電対用固定具、図8に示し
た請求項8,9に対応する本発明の一実施例による熱電
対用固定具、図9に示した請求項8,9に対応する本発
明の異なる実施例による熱電対用固定具、および図1
4,図15に示した従来例の熱電対用固定具ならびに関
連する構成物と同一部分には同じ符号を付し、その説明
を省略する。図10において、7Aは、加圧体71A
と、加圧体71Aを支持する支持体62とで構成された
熱電対用固定具である。ただし、支持体62の備える固
定部621は、前述した実施例8等においては、被測定
物102のほぼ垂直に設置されている被測定面102a
に固着されると説明されているが、本実施例において
は、下向きの水平状態から垂直状態までの広い範囲に形
成されている被測定面102aをその対象とするもので
ある。なお、図10では、被測定面102aが下向きの
水平状態に形成された場合を例示している。
【0063】加圧体71Aは、加圧体71Aの備える支
持部712Aが、図9中に示した加圧体71の備える支
持部712に対し、ストッパ部712eを持たず、か
つ、平行部712dが平行部712aに対し角度;θe
を持たせて形成されていることが相違している。ここ
で、加圧部411は、熱電対101の非装着時におい
て、加圧部411の被測定面102a側の外周面411
aと,被測定面102aとの間隔が、熱電対101の径
(d)よりも小さい寸法となるように固定部621の備
える貫通孔622の保持面622aに支持される。ま
た、平行部712dを除く支持部712と加圧部411
との自重に基づく貫通孔622を中心としたモーメント
の方向と、平行部712dの自重に基づく貫通孔622
を中心としたモーメントの方向は互いに逆向きであり、
しかも、加圧体71Aのいかなる姿勢にもかかわらず、
後者のモーメントの値の方が大きい値となるように定め
られる。
【0064】本発明では前述の構成としたので、熱電対
101を熱電対用固定具7Aに装着する方法は、実施例
10の場合と同様である。その際、熱電対101により
加圧部411が押されることで、平行部712dを除く
支持部712と加圧部411との自重に基づく貫通孔6
22を中心としたモーメントの値が減少し、平行部71
2dの自重に基づく貫通孔622を中心としたモーメン
ト値が増加することにより、加圧体71A全体としては
そのモーメント値が、後者のモーメントの方向に増加す
る。このモーメントが加圧面411aを介して熱電対1
01に作用し、このモーメントによる作用力により熱電
対101の温度検出部を被測定面102aに密着させ
る。なお、熱電対の熱電対保持具による固定を解き、水
平方向へ引くことにより、必要な際には熱電対101を
熱電対用固定具7Aから取り去ることが可能であり、し
かも、小さい力により容易に引き抜くことが可能なこと
は、実施例6の場合と同様である。
【0065】実施例9,10における今までの説明で
は、支持部712の備える錘は、支持中心部712a,
712a等と一体に形成されたものであるとしてきた
が、これに限定されるものではなく、例えば、支持部7
12の平行部712d,712dに付加された塊状のも
のであってもよいものである。 実施例11;図11は、請求項8,9,11に対応する
本発明の一実施例による熱電対用固定具の、(a)は被
測定面を備える被測定物を含む正面図であり、(b)は
図11aの側断面図である。図11において、図8に示
した請求項1,8,9に対応する本発明の一実施例によ
る熱電対用固定具、および図14,図15に示した従来
例の熱電対用固定具ならびに関連する構成物と同一部分
には同じ符号を付し、その説明を省略する。図11にお
いて、8は、加圧体81と、加圧体81を支持する支持
体62とで構成された熱電対用固定具である。
【0066】加圧体81は、柱状をなした構造物である
加圧部811と、その両端面811a,811bから相
対して中心軸を合致させて設けられた円柱状の支持部6
12,612から構成されている。支持部612,61
2は、加圧部811の重心813よりも上方に設置され
ており、その円形の外周面612aの保持面622a,
622aと接する面を支持面として用いる。加圧部81
1の長さ方向の中央部には、その外周から内側に向かい
その断面形状が円弧状に凹む図示しない熱電対を嵌め込
むための環状の凹部812を形成し、この凹部812の
面を熱電対を押圧する加圧面として用いる。
【0067】なお、加圧部811に対する支持部61
2,612の位置関係は、加圧部811の被測定面10
2aと向き合う凹部812の最深部と、被測定面102
aとの間隔の寸法;Lbが、熱電対の非装着時におい
て、熱電対の径よりも小さい寸法になるように定められ
る。本発明では前述の構成としたので、熱電対を熱電対
用固定具8に装着する方法は、まず熱電対の先端部で加
圧体81の凹部812を押圧し、加圧部811を支持部
612を中心に図11b中に示した矢印の方向に回動さ
せることで、加圧部811の凹部812の最深部の被測
定面102a側と,被測定面102aとの間に熱電対の
径に等しい間隙を形成する。次に、熱電対の先端部を加
圧面である凹部812と被測定面102aとの間にでき
た間隙中に挿入し、図示しない熱電対保持具により熱電
対を固定する。
【0068】その際、加圧体81に支持部612を中心
とした反時計方向の自重に基づくモーメントが発生し、
このモーメントによる作用力により熱電対の温度検出部
を被測定面102aに密着させることは、実施例8の場
合と同一である。なお、熱電対の熱電対保持具による固
定を解き、上方へ引くことにより、必要な際には熱電対
を熱電対用固定具8から取り去ることが可能であること
も、実施例1の場合と同様である。本実施例の特徴は、
熱電対の温度検出部を加圧部811に設けた凹部812
で案内できることにより、熱電対の温度検出部を正確な
位置に装着することが可能となるものである。
【0069】実施例8,11における今までの説明で
は、支持部612は加圧体の両端面に形成されるとして
きたが、これに限定されるものではなく、例えば、支持
部612は、両固定部621,621に跨がる軸であ
り,両固定部621,621に固着され,加圧体に回動
自在に貫通された構成としてよいものである。実施例
1,2,4,5,8,11における今までの説明では、
加圧体は錘を備えないものであるとしてきたが、これに
限定されるものではなく、錘を備えても差し支えないも
のである。
【0070】実施例12;図12は、請求項10,11
に対応する本発明の一実施例による熱電対用固定具の被
測定面を備える被測定物を含む斜視図である。図12に
おいて、図14,図15に示した従来例の熱電対用固定
具ならびに関連する構成物と同一部分には同じ符号を付
し、その説明を省略する。図12において、9は、加圧
体91と、加圧体91を支持する支持体92とで構成さ
れた熱電対用固定具である。
【0071】支持体92は、固定部921と、加圧体9
1を直接保持するための面922aを備える保持部92
2とで構成された丸棒材製のものである。それぞれ丸棒
材で形成された1対の固定部921は、相対してほぼ平
行に配置されており、その端部で、被測定面102aが
形成されている温度の被測定物102に装着され、その
反被測定面側の端部に両端部を連結して丸棒材製の保持
部922を形成している。保持部922の円形の外周面
922aが、加圧体91を直接支持する保持面として使
用される。
【0072】加圧体91は、押圧部911と、加圧部9
12と、押圧部911と加圧部912とを連結し,しか
も支持体92の備える保持部922により支持される支
持部913とを備えた構造体である。押圧部911は、
図示しない熱電対の装着時に、熱電対の先端部で押圧さ
れる円柱状の部材であり、熱電対の挿入される側に受圧
面911aを備え、被測定物102の備える被測定面1
02aと,被測定面102aに向き合うその外周911
bとの間には間隙が有り、押圧部911は、熱電対の先
端部で押圧されることで押圧された方向に移動可能であ
る。加圧部912は、加圧体91が図12において支持
部92の備える保持部922を中心として時計方向に回
転することで、図12において矢印方向に移動する直方
体状の部材である。加圧部912の被測定面102aに
向き合う側の面には、円弧状に凹む熱電対を嵌め込むた
めの凹部912aを形成し、この凹部912aの面を熱
電対を押圧する加圧面として用いる。なお、凹部912
aと被測定面102aとの間の間隙長は、熱電対が挿入
されていない状態においては、熱電対の径よりも長い寸
法になるよう定められる。
【0073】支持部913は、押圧部911を支持する
棒材913aと、加圧部912を支持する棒材913b
と、両棒材913a,913bを連結する板状材913
cとから構成されている。板状材913cのほぼ中央部
には、貫通孔913dが穿たれており、この貫通孔91
3dに、支持体92の備える保持部922を貫通させて
いる。加圧体91は、この貫通孔913dの位置で、支
持体92の備える保持部922により回動自在に支持さ
れており、貫通孔913dの内面が加圧体91の支持面
の役目を果たしている。
【0074】本発明では前述の構成としたので、熱電対
を熱電対用固定具9に装着する方法は、まず熱電対の先
端部で加圧部911の受圧面911aを図12において
下向きに押圧し、加圧体91を、支持部92の備える保
持部922を中心として時計方向に回転することで、加
圧部912を図12において矢印方向に移動させる。こ
れにより、加圧部912の凹部912aの面で熱電対の
温度検出部を被測定面102aに押圧して密着させる。
次に、図示しない熱電対保持具により熱電対を固定し
て、この熱電対の温度検出部の押圧状態を保持する。
【0075】なお、熱電対の熱電対保持具による固定を
解き、上方へ引くことにより、必要な際には熱電対を熱
電対用固定具9から取り去ることが可能であることは、
実施例1の場合と同様である。実施例1,〜12におけ
る今までの説明では、加圧体の熱電対を加圧する加圧面
に、実施例11,12においては熱電対を嵌め込むため
の凹部を形成するとし、実施例1,〜10においてはこ
の凹部の形成について触れなかったが、熱電対を嵌め込
むための凹部の形成は、全ての場合について実施してよ
いものである。
【0076】実施例1,〜12における今までの説明で
は、加圧体の加圧面に形成する凹部の形状は、円弧状で
あるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例
えば、V字状であってもよいものである。
【0077】
【発明の効果】本発明においては、 (1)熱電対用固定具を、例えば、 支持体を、加圧体を内側に収納するように相対してほ
ぼ平行に配置された1対の4角形状の平板でなる固定部
と、この固定部の反被測定面側の端部に両固定部を互い
に連結するように形成された矩形状の平板でなる保持部
を備えたものとし、しかも、加圧体を、端面方向から見
た形状がほぼ直角3角形をなしている3角柱状をなし、
その斜面が保持部の備える保持面により支持される支持
面となり、加圧体が保持部で支持された際にほぼ垂直の
位置に置かれるその一方の側面側に熱電対を直接加圧す
る加圧面を形成した構成とすること、あるいは 支持体を、互いに相対してしかも相互の間隔が下方と
なるほど接近するように斜めに配置された矩形状の平板
でなる1対の固定部を備え、この平板でなる固定部の上
側の面を保持部として用いるものとし、しかも、加圧体
を、支持体の反被測定面側の端部に嵌め込まれる溝を備
え、この溝の上側の面を支持体の備える保持部により支
持される支持面として用いるものであり、その下端部に
熱電対を直接加圧する加圧面を形成した構成とするこ
と、あるいは 被測定面を有する構造体に装着されて固定され、支持
体に対峙して垂直に配置された矩形状の平板でなる案内
板と、案内板と相対してしかも相互の間隔が下方となる
ほど接近するように斜めに配置された矩形の平板でなる
固定部を備え、この平板でなる固定部の上側の面を保持
部として用いるものである支持体と、支持体の反被測定
面側の端部に嵌め込まれる溝を備え、この溝の上側の面
を支持体の備える保持部により支持される支持面として
用いるものであり、その下端部に熱電対を直接加圧する
加圧面を形成したものである加圧体で構成すること、あ
るいは 支持体を、加圧体を内側に収納するように相対してほ
ぼ平行に配置された1対の矩形状の平板でなる固定部を
備え、それぞれの固定部に穿たれた被測定面の上方から
見て鋭角となる方向に長い寸法を有する長孔を備え、こ
の長孔の長い寸法の方の下側の側面を加圧体を支持する
保持部として用いるものとし、しかも、加圧体を、柱状
をなした構造物であり、その両端面から相対して設けら
れ支持体の備える保持部により支持される支持面を有す
る支持部を備え、この加圧体が保持部で支持される際に
被測定面と相対する側に熱電対を直接加圧する加圧面を
形成した構成とすること、あるいは 支持体を、相対してほぼ平行に配置された1対のほぼ
矩形状の平板でなる固定部とそれぞれの固定部の上端に
V字状に形成された保持部とを備え、この保持部の被測
定面の上方から見て鋭角となるように形成された面を保
持面として用いるものとし、しかも、加圧体を、支持体
の両固定部の間隔よりも長い長さ寸法を有する柱状をな
した構造物であり、保持部と接する面を支持面として用
い、しかも、この加圧体が保持部で支持される際に被測
定面と相対する側に熱電対を直接加圧する加圧面を形成
した構成とすること等の、被測定面を有する構造体に装
着されて固定されるとともに、保持部の有する加圧体を
直接支持するための保持面を被測定面に対して一定の角
度に保持するものである固定部と、加圧体を直接保持す
るための保持面を被測定面に対してこの被測定面の上方
から見て鋭角となるように形成して備える保持部を備え
た支持体と、支持体の備える保持部により支持される支
持面と、熱電対を直接加圧する加圧面を備えた構造体で
ある加圧体とより構成することにより、加圧体は、この
加圧体の持つ錘を含む自重によって、いわゆる「楔作
用」と同一の原理により被測定面に対し垂直方向に働く
分力を生じて、熱電対の温度検出部を一定の加圧力によ
り押圧する。これにより、狭隘でしかも奥まった個所へ
熱電対を装着する場合であっても、熱電対を溶接した
り,ねじ止めしたりすることなく、熱電対の温度検出部
を被測定物の面に確実に密着させて装着することがで
き、被測定物から熱電対への熱伝達が改善されることに
より、熱電対の温度検出精度を向上させることが可能と
なる。また、外径の異なる熱電対に対しても、同一の熱
電対用固定具を用いて被測定物の面に密着させることが
可能となるものである。
【0078】(2)熱電対用固定具を、被測定面を備え
る構造体に装着されて固定される固定部と、固定部の被
測定面から離間された位置に形成されて加圧体を保持す
る保持部を備えるものであり、例えば、相対してほぼ平
行に配置された1対の矩形状の平板でなる固定部と、そ
れぞれの固定部に設けられた保持部を備えた支持体と、
支持体の備える保持部により回動自在に支持されて、熱
電対の装着されない場合の加圧体の重心の位置よりも上
方に位置させて形成される支持部と、熱電対の装着され
ない場合には被測定面との間に熱電対の径よりも狭い間
隔が形成され、しかも熱電対の装着により加圧体が回動
した場合には熱電対を直接加圧する加圧面を備えた構造
体であり、例えば、柱状をなした構造物であり、その両
端面から相対して設けられた支持部を備え、しかも、こ
の加圧体が保持部で支持された際に被測定面と相対する
側に熱電対を直接加圧する加圧面を形成したものである
加圧体とより構成することにより、熱電対の装着時に、
熱電対に押されて加圧体が保持部に支持された支持部を
中心として回動し、加圧体の重心の位置が支持部の直下
位置からずれることにより、加圧体の錘を含む自重によ
る支持部を中心としたモーメントが発生する。このモー
メントを用いて熱電対の温度検出部を一定の加圧力によ
り押圧する。これにより、前記の(1)項と同様の効果
を生ずる。
【0079】(3)前記の(1),(2)項で記述した
熱電対用固定具において、加圧体に、錘を備えた構成す
ることにより、前記(1),(2)項で記述した作用の
基となる加圧体の重量やモーメントが増大されることに
より、前記(1),(2)項で記述した熱電対を押圧す
る力を増強することが可能となり、さらには、錘による
モーメント方向により加圧体のモーメントの方向を定め
ることができることで、例えば水平方向に配置された被
測定面に対しても、熱電対の温度検出部を装着すること
が可能となる。
【0080】(4)熱電対用固定具を、被測定面を備え
る構造体に装着されて固定される固定部と、固定部の被
測定面から離間された位置に形成されて加圧体を保持す
る保持部を備える支持体と、支持体の備える保持部によ
り回動自在に支持される支持部と、被測定面から熱電対
の径よりも狭い間隔を隔ててこの加圧体に形成され、熱
電対がこの押圧部を押すことでこの加圧体を支持部を中
心にして回動させるための押圧部と、熱電対の装着され
ない場合には被測定面との間に熱電対の径よりも広い間
隔が形成され、しかも熱電対の装着により加圧体が回動
した場合には熱電対を直接加圧する加圧面を被測定面に
向き合う側に形成してなる加圧部を備えた加圧体より構
成することにより、熱電対の先端で押圧部を押圧される
と、保持部を中心とするモーメントが生じ、このモーメ
ントに対応する押圧力により熱電対の温度検出部を押圧
する。これにより、前記の(1)項と同様の効果を生ず
る。
【0081】(5)前記の(1),〜(4)項で記述し
た熱電対用固定具において、加圧体の備える加圧面に、
熱電対を嵌め込む凹部を形成した構成とすることによ
り、前記(1),〜(4)項で記述した作用に加えて、
熱電対を所定の位置に正確に固定することが可能とな
り、所定の部位に対する温度測定の精度を向上すること
ができるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2に対応する本発明の一実施例によ
る熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備える被測定
物を含む斜視図であり、(b)は図1aの側断面図
【図2】請求項1,2に対応する本発明の異なる実施例
による熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備える被
測定物を含む斜視図であり、(b)は図2aの側断面図
【図3】請求項1,2,9に対応する本発明の一実施例
による熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備える被
測定物を含む斜視図であり、(b)は図3aの側断面図
【図4】請求項1,3,9に対応する本発明の一実施例
による熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備える被
測定物を含む正面図であり、(b)は図4aの上面図で
あり、(c)は図4aのP矢視図
【図5】請求項1,4,9に対応する本発明の一実施例
による熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備える被
測定物を含む正面図であり、(b)は図5aの上面図で
あり、(c)は図5aのQ矢視図
【図6】請求項1,6,9に対応する本発明の一実施例
による熱電対用固定具の被測定面を備える被測定物を含
む斜視図
【図7】請求項1,7,9に対応する本発明の一実施例
による熱電対用固定具の被測定面を備える被測定物を含
む斜視図
【図8】請求項8,9に対応する本発明の一実施例によ
る熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備える被測定
物を含む正面図であり、(b)は図8aの側断面図
【図9】請求項8,9に対応する本発明の異なる実施例
による熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備える被
測定物を含む斜視図であり、(b)は図9aの側断面図
【図10】請求項8,9に対応する本発明のさらに異な
る実施例による熱電対用固定具の被測定面を備える被測
定物を含む側面図
【図11】請求項8,9,11に対応する本発明の一実
施例による熱電対用固定具の、(a)は被測定面を備え
る被測定物を含む正面図であり、(b)は図11aの側
断面図
【図12】請求項10,11に対応する本発明の一実施
例による熱電対用固定具の被測定面を備える被測定物を
含む斜視図
【図13】熱電対の装着対象事例としての燃料改質器の
側断面図
【図14】(a)も(b)も、従来例の熱電対用固定具
の被測定面を備える被測定物を含む斜視図
【図15】従来例の熱電対用固定具の被測定面を備える
被測定物を含む斜視図
【符号の説明】
1 熱電対用固定具 11 加圧体 11a 支持面 11b 加圧面 12 支持体 121 固定部 122 保持部 122a 保持面 1A 熱電対用固定具 11A 加圧体 11Ab 加圧面 1B 熱電対用固定具 11B 加圧体 112 錘 12B 支持体 122B 保持部 2 熱電対用固定具 21 加圧体 211 加圧部 211b 面(支持面) 211d 下端面(加圧面) 212 加圧部 212b 面(支持面) 212d 下端面(加圧面) 22 支持体 221 固定部 221a 面(保持面) 222 固定部 222a 面(保持面) 3 熱電対用固定具 31 加圧体 32 支持体 33 案内板 4 熱電対用固定具 41 加圧体 411 加圧部 411a 外周面(加圧面) 412 支持部 412a 外周面(支持面) 42 支持体 421 固定部 422 長孔(保持部) 422a 面(保持面) 5 熱電対用固定具 51 加圧体 511a 外周面(加圧面),(支持面) 52 支持体 521 固定部 522a 面(保持面) 6 熱電対用固定具 61 加圧体 611 加圧部 611c 面(加圧面) 612 支持部 612a 外周面(支持面) 62 支持体 621 固定部 622 貫通孔(保持部) 7 熱電対用固定具 71 加圧体 712 支持部 712c 外周面(支持面) 7A 熱電対用固定具 71A 加圧体 712A 支持部 8 熱電対用固定具 81 加圧体 811 加圧部 812 凹部 9 熱電対用固定具 91 加圧体 911 押圧部 912 加圧部 912a 凹部 913 支持部 913d 貫通孔 92 支持体 921 固定部 922 保持部 102 被測定物 102a 被測定面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ垂直に形成されている温度の被測定面
    を備える構造体に対して熱電対を加圧された状態を保ち
    つつ固定するための固定具であって、 加圧体と、支持体を備え、 前記支持体は、固定部と、保持部を備え、 前記固定部は、前記被測定面を有する前記構造体に装着
    されて固定されるとともに、前記保持部の有する前記加
    圧体を直接支持するための保持面を前記被測定面に対し
    て一定の角度に保持するものであり、 前記保持部は、前記加圧体を直接保持するための前記保
    持面を前記被測定面に対してこの被測定面の上方から見
    て鋭角となるように形成して備えるものであり、 前記加圧体は、前記支持体の備える前記保持部により支
    持される支持面と、前記熱電対を直接加圧する加圧面を
    備えた構造体である、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱電対用固定具において、 支持体は、加圧体を内側に収納するように相対してほぼ
    平行に配置された1対の4角形状の平板でなる固定部
    と、この固定部の反被測定面側の端部に前記両固定部を
    互いに連結するように形成された矩形状の平板でなる保
    持部を備え、 加圧体は、端面方向から見た形状がほぼ直角3角形をな
    している3角柱状をなし、その斜面が前記保持部の備え
    る保持面により支持される支持面となり、前記加圧体が
    前記保持部で支持された際にほぼ垂直の位置に置かれる
    その一方の側面側に熱電対を直接加圧する加圧面を形成
    したものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱電対用固定具において、 支持体は、互いに相対してしかも相互の間隔が下方とな
    るほど接近するように斜めに配置された矩形状の平板で
    なる1対の固定部を備え、この平板でなる固定部の上側
    の面を保持部として用いるものであり、 加圧体は、前記支持体の反被測定面側の端部に嵌め込ま
    れる溝を備え、この溝の上側の面を前記支持体の備える
    前記保持部により支持される支持面として用いるもので
    あり、その下端部に熱電対を直接加圧する加圧面を形成
    したものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  4. 【請求項4】請求項1記載の熱電対用固定具において、 加圧体と、支持体と、案内板を備え、 前記案内板は、被測定面を有する構造体に装着されて固
    定され、前記支持体に対峙して配置された矩形状の平板
    でなり、 前記支持体は、前記案内板と相対してしかも相互の間隔
    が下方となるほど接近するように斜めに配置された矩形
    の平板でなる固定部を備え、この平板でなる固定部の上
    側の面を保持部として用いるものであり、 前記加圧体は、前記支持体の反被測定面側の端部に嵌め
    込まれる溝を備え、この溝の上側の面を前記支持体の備
    える前記保持部により支持される支持面として用いるも
    のであり、その下端部に熱電対を直接加圧する加圧面を
    形成したものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  5. 【請求項5】請求項1記載の熱電対用固定具において、 支持体は、加圧体を内側に収納するように相対してほぼ
    平行に配置された1対の矩形状の平板でなる固定部を備
    え、それぞれの固定部に穿たれた被測定面の上方から見
    て鋭角となる方向に長い寸法を有する長孔を備え、この
    長孔の長い寸法の方の下側の側面を前記加圧体を支持す
    る保持部として用いるものであり、 加圧体は、柱状をなした構造物であり、その両端面から
    相対して設けられ前記支持体の備える前記保持部により
    支持される支持面を有する支持部を備え、この加圧体が
    前記保持部で支持される際に被測定面と相対する側に熱
    電対を直接加圧する加圧面を形成したものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  6. 【請求項6】請求項1記載の熱電対用固定具において、 支持体は、相対してほぼ平行に配置された1対のほぼ矩
    形状の平板でなる固定部と、それぞれの固定部の上端に
    V字状に形成された保持部とを備え、この保持部の被測
    定面の上方から見て鋭角となるように形成された面を保
    持面として用いるものであり、 加圧体は、前記支持体の両固定部の間隔よりも長い長さ
    寸法を有する柱状をなした構造物であり、前記保持部と
    接する面を支持面として用い、しかも、この加圧体が前
    記保持部で支持される際に被測定面と相対する側に熱電
    対を直接加圧する加圧面を形成したものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  7. 【請求項7】温度の被測定面を備える構造体に対して熱
    電対を加圧された状態を保ちつつ固定するための固定具
    であって、 加圧体と、支持体を備え、 前記支持体は、固定部と、保持部を備え、 前記固定部は、前記被測定面を備える前記構造体に装着
    されて固定されるものであり、 前記保持部は、前記固定部の前記被測定面から離間され
    た位置に形成されて前記加圧体を保持するものであり、 前記加圧体は、支持部と、加圧面を備えた構造体であっ
    て、 前記支持部は、前記支持体の備える前記保持部により回
    動自在に支持されるものであり、前記熱電対の装着され
    ない場合の前記加圧体の重心の位置よりも上方に位置さ
    せて形成されたものであり、 前記加圧面は、前記熱電対の装着されない場合には前記
    被測定面との間に前記熱電対の径よりも狭い間隔が形成
    され、しかも前記熱電対の装着により前記加圧体が回動
    した場合には前記熱電対を直接加圧するように前記加圧
    体に設けられるものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  8. 【請求項8】請求項7記載の熱電対用固定具において、 支持体は、相対してほぼ平行に配置された1対の矩形状
    の平板でなる固定部を備え、また、それぞれの固定部に
    設けられた保持部を備えるものであり、 加圧体は、柱状をなした構造物であり、その両端面から
    相対して設けられた支持部を備え、しかも、この加圧体
    が前記保持部で支持された際に被測定面と相対する側に
    熱電対を直接加圧する加圧面を形成したものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  9. 【請求項9】請求項1から8までのいずれかに記載の熱
    電対用固定具において、 加圧体は、錘を備えたものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  10. 【請求項10】温度の被測定面を備える構造体に対して
    熱電対を加圧された状態を保ちつつ固定するための固定
    具であって、 加圧体と、支持体を備え、 前記支持体は、固定部と、保持部を備え、 前記固定部は、前記被測定面を備える前記構造体に装着
    されて固定されるものであり、 前記保持部は、前記固定部の前記被測定面から離間され
    た位置に形成されて前記加圧体を保持するものであり、 前記加圧体は、支持部と、押圧部と、加圧部を備えた構
    造体であって、 前記支持部は、前記支持体の備える前記保持部により回
    動自在に支持されるものであり、 前記押圧部は、前記被測定面から前記熱電対の径よりも
    狭い間隔を隔ててこの加圧体に形成され、前記熱電対が
    この押圧部を押すことでこの加圧体を前記支持部を中心
    にして回動させるためのものであり、 前記加圧部は、前記熱電対の装着されない場合には前記
    被測定面との間に前記熱電対の径よりも広い間隔が形成
    され、しかも前記熱電対の装着により前記加圧体が回動
    した場合には前記熱電対を直接加圧する加圧面を前記被
    測定面に向き合う側に形成してなるものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
  11. 【請求項11】請求項1から10までのいずれかに記載
    の熱電対用固定具において、 加圧体の備える加圧面は、熱電対を嵌め込む凹部を形成
    したものである、 ことを特徴とする熱電対用固定具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100444474B1 (ko) * 2002-06-21 2004-08-16 현대자동차주식회사 열전대의 취부장치
US20110017716A1 (en) * 2008-02-19 2011-01-27 M-Solv Limited Laser processing a multi-device panel
JP2014092528A (ja) * 2012-11-07 2014-05-19 Anritsu Keiki Kk 接触式温度計とその温度測定方法

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