JP6479445B2 - 円筒管の計測用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、化学プラントなどで使用される円筒管の計測用治具に関するものである。
一般に、化学プラントなどで使用される高温配管は、高温環境で内圧が負荷されるため、クリープと呼ばれる特有の変形が進行する。クリープ変形の進行に伴い、配管径の一部が膨張し、損傷を生じることがある。
この損傷を未然に防ぐために、様々な寿命予測手段が開発されている。その一例として、配管の径の膨張量からクリープ現象の進行状況を把握し、使用限界までの寿命を予測するという方法がある。しかしながら、プラントなどで使用される配管の径を精度よく測定することは非常に困難である。
一方で、このクリープ損傷については、配管の径の測定を必要としない、又は簡略化した寿命予測方法もある。
例えば、特許文献1(特開2003−232719号公報)によれば、ボイラー炉内で使用される配管について、配管のベンド部のうちの複数点で、ひずみゲージなどを用いて配管の変形前後のクリープ変形量を求め、この変形量から曲げモーメントを算出してクリープ損傷を予測することができる。これにより、配管の径を高精度で測定する必要がなくなる。しかしながらこの方法では、配管のベンド部のうちの一部分の変形量から、ベンド部全体の変形量を予測することとなり、予測精度が低くなる可能性がある。また、ベンド部以外の配管全域の変形量は実測せず、ベンド部における変形量に基づいて算出することとなる。そのため、この点についても、配管全域の径の変形量を実測する場合と比較し、予測精度が低くなる可能性がある。
また、特許文献2(特開平9−159582号公報)によれば、変形後の配管のうち、比較的温度負荷のかからない部分の配管(コールドエンド部)の内径及び外径を、変形前の配管の内径及び外径の代わりに用いて算出する方法がある。この場合、実際に配管各部で測定した変形後の内径及び外径と、コールドエンド部の内径及び外径との差分を算出することで膨張量を算出し、損傷に至るまでの寿命を予測する。つまり、配管の変形前の内径及び外径の測定を省くことで、測定精度のバラつきが発生する機会を減らすことができる。しかしながら、この方法においても、変形前の配管全域の径の変形量を実測して比較する場合と比べ、予測精度が低くなる傾向がある。
特開2003−232719号公報 特開平9−159582号公報
以上のような事情に対して、本発明の目的は、配管を簡易かつ高精度に測定するための、円筒管の計測用治具を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にかかる円筒管の計測用治具は、円筒管の外周を、測定方向の直径に対して垂直な直径を基準に、凹部を設けた内壁面で両側から挟んで固定する少なくとも一対の固定部材と、前記固定部材を前記円筒管の外周上に橋渡す第一の保持部材と、前記固定部材の開放部を開閉可能に保持する第二の保持部材とを備え、前記固定部材の少なくとも一部は、前記円筒管の軸方向に垂直な平面を形成する。
また、前記固定部材には、前記円筒管測定方向の延長線上に、超音波厚さ測定器を前記円筒外周部に接触して保持する保持部を設けることができる。
また、前記固定部材には、内壁面に弾性体を設けることができる。
また、前記端面には、前記円筒管の周方向に回転可能とすることができる。
また、前記固定部材は、前記円筒管測定方向の延長線上に、非接触式の外径測定器を保持する保持部を設けることができる。
本発明に係る円筒管の計測用治具によれば、簡易な機構で精度よく配管の形状を測定することができ、これにより配管の寿命予測を高い精度で実現できる。
本発明に係る円筒管の計測用治具を実施する対象となる、リフォーマーの模式図である。 本発明に係る円筒管の計測用治具の第1の実施形態について、反応管に使用した際の位置関係を、上面方向からの視点で示す模式図である。 本発明に係る円筒管の計測用治具の第1の実施形態について、反応管に使用した際の位置関係を、正面方向からの視点で示す模式図である。 本発明に係る円筒管の計測用治具の第2の実施形態について、反応管に使用した際の位置関係を、上面方向からの視点で示す模式図である。 本発明に係る円筒管の計測用治具の第2の実施形態について、反応管に使用した際の位置関係を、側面方向からの視点で示す模式図である。 本発明に係る円筒管の計測用治具の第2の実施形態について、反応管に使用した際の位置関係を、図5におけるA−A断面で示す断面図である。 本発明に係る円筒管の計測用治具の第3の実施形態について、反応管に使用した際の位置関係を、上面方向からの視点で示す模式図である。 本発明に係る円筒管の計測用治具の第3の実施形態について、反応管に使用した際の位置関係を、上面方向からの視点で示す正面図である。
以下に、本発明に係る円筒管の計測用治具(以下「計測用治具」ともいう)の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
まず、図1について、計測用治具の適用対象となるリフォーマーについて説明する。図1は、化学プラントなどで用いられる配管のうち、特にリフォーマー1を模式的に示すものである。
ここでいうリフォーマー1とは、配管内部に混合ガス(例えば、水蒸気とメタンなど)を通し、熱と圧力などを加えることで改質を行い、性質の異なるガス(例えば、水素、水蒸気、一酸化炭素、二酸化炭素など)を生成する装置をいう。
図1に示すように、リフォーマー管は、上下方向を軸方向に設置されており、天然ガスプラントなどの高温高圧下の炉内に設置されている。また、この反応管11の上部は、天然ガス供給用の図示しない配管と接続しており、下部は内径及び外径が傾斜をもって徐々に小さくなっている。一方で、これらの上下端部以外では、内径及び外径寸法は比較的均一な円筒形状となっている。
反応管11で生成されたガスは、下部に設けた図示しない配管へと流れ込む。なお、この反応管11は、炉内で外部からの加熱により約1000℃まで温度が上昇する。
以下の説明においては、本発明にかかる計測用治具を適用する対象の円筒管として、反応管11を想定する。そして、この反応管11における内径及び外径寸法が比較的均一な円筒部分に使用する場合を例として説明する。なお、以下の実施形態においては反応管11について実施する例を示している。ただし、本発明にかかる計測用治具は、この反応管11の測定という用途のみに限られず、リフォーマー1を構成するその他の配管にも使用できる。さらには、リフォーマー1を構成する部品のみに限らず、その他の円筒形状の様々な配管はもとより、配管以外の円筒物などに対しても適用することができる。
[第1の実施形態]
まず、図2及び図3について、第1の実施形態にかかる計測用治具を説明する。
図2に示すように、本第1の実施形態においては、反応管11に計測用治具2を外装して使用する。ここで、反応管11の測定方向Xは、左右を水平に結ぶ直径の方向である。また、基準方向Yは、測定方向Xに対して垂直な直径の方向となっている。計測用治具2は、この基準方向Yを基準として、反応管11を左右から線対称に挟む一対の固定部材を備えている。なお、図3に示すように、この一対の固定部材は、左固定部材22a及び右固定部材22bによって形成される。
また、これらの固定部材22a及び22bを反応管11の外周上に橋渡す第一の保持部材として、橋渡し部材23が設けてある。そして、図2に示すように、これらの固定部材22a及び22bの開放部には、第二の保持部材として保持部材28が設けてある。なお、図3に示すように、この保持部材28は、少なくとも下部材25a、25b及び留め具27a〜27cによって形成されている。さらに、この保持部材28は、該開放部を開閉可能に保持している。そのため、計測用治具2は、反応管11に側面方向から着脱が可能な構造となっている。
また、左固定部材22aは、少なくとも左天板21a及び左側部材29aによって形成される。同様に、右固定部材22bも、少なくとも右天板21b及び右側部材29bによって形成される。
一方で、左天板21a及び右天板21bは比較的薄い板状をしている。また、この左天板21a及び右天板21bの上端面は、反応管11の軸方向に対して垂直な平面を形成している。
ここで、図2に示すように、左天板21a及び右天板21bは、反応管11側の内壁が「く」の字状の凹みを持った形状となっている。また、この凹み部の内角は、140°の鈍角となっている。なお、この鈍角を形成する2辺は、反応管11の外周と、少なくとも左右の天板の各2点、計4点で接している。そのため、左天板21a及び右天板21bは、反応管11を、複数の接点で安定して固定することができる。
また、図3に示すように、左天板21a及び右天板21bの下側には、それぞれ左側部材29a及び右側部材29bが設けてある。そして、これらも、左天板21a及び右天板21bと同一平面上の内壁を形成するように、反応管11側の内壁が同様に「く」の字状の凹みを持った形状となっている。つまり、図2の正面方向から見て、これらの左側部材29a及び右側部材29bも、左天板21a及び右天板21bと同様に、反応管の外周を少なくとも各2点、計4点で固定している。
さらに、図3に示すように、左側部材29a及び右側部材29bは、反応管11の軸方向に沿ってある程度の長さで設けてある。したがって、左側部材29a及び右側部材29bも、左天板21a及び右天板21bと同様に、反応管11に安定して固定することができる。
また、図3に示すように、左側部材29aの上端面は左天板21aの下端面と、右側部材29bの上端面は右天板21bの下端面と、それぞれ結合している。本第1の実施形態においては、隅肉溶接によって、それぞれの結合面が傾かないように強固に結合している。つまり、左側部材29a及び右側部材29bの反応管11側の内壁面と、左天板21a及び右天板21bの上端面が、垂直となるように結合してある。これにより、左天板21a及び右天板21bの上端面が、反応管11の軸方向に対して垂直な平面を確実に形成できるようになっている。
一方で、図2に示すように、反応管11の上側には、前述した橋渡し部材23が設けてある。この橋渡し部材23は、その左右両端の内壁面と、左側部材29a及び右側部材29bの内壁面とが、蝶番61a及び61bによって互いに回動可能に繋がっている。ここで、橋渡し部材23は、反応管11を左天板21a、右天板21b、左側部材29a、右側部材29bによって左右から挟み込んだ状態では、反応管11との間に隙間ができ、接触しないようになっている。
また、図2に示すように、反応管11の下側には、一対の下部材25a及び25bが位置している。また、下部材25aの左側端部は蝶番61cによって左側部材29aと、下部材25bの右側端部は蝶番61dによって右側部材29bと繋がっている。これらの蝶番61a乃至61dは、それぞれ各部材の反応管11側の内壁面を、回動可能に接続している。したがって、これらの部材は各々独立に開閉が可能な構造となっている。
また、下部材25a及び25bも、橋渡し部材23と同様に反応管11を左天板21a、右天板21b、左側部材29a、右側部材29bによって左右から挟み込んだ状態では、反応管11との間に隙間ができる。そのため、下部材25a及び25bと反応管11は、接触しないようになっている。なお、図3に示すように、下部材25a及び25bには、強度上最低限必要な部分である外周部を残して肉抜き孔26a及び26bを設けることができる。これにより、計測用治具2の重量を軽量化することができる。
図3に示すように、下部材25a及び25bの間には、反応管11の軸方向に沿って三か所に、留め具27a乃至27cが配置してある。この留め具27a乃至27cは、本第1の実施形態においては、着脱可能なアジャスト機能付きのスプリング式留め具となっており、図3中左右方向の下部材25a及び25bを繋ぐことで、計測用治具2を、反応管11に締め付けて固定することができる。これにより、反応管11の膨張による外径の変化などに関わらず、円筒管の計測用治具2の位置、方向のずれなどを防止できる。
また、図2で示すように、橋渡し部材23、下部材25a及び25b、左天板21a、右天板21b、左側部材29a、右側部材29bにおける、反応管11と接触する部分には、比較的薄いゴム板63を貼り付けることができる。これにより、計測用治具2と、反応管11との摩擦力を高め、強固に取り付けることができる。その結果として、反応管11の計測中に、円筒管の計測用治具2が滑り、計測位置、方向などがずれてしまうのを防止することができる。
上述した通り、これらの橋渡し部材23、左側部材29a、右側部材29b、下部材25a、25bは、それぞれ蝶番61a〜61cで角度の調節が可能に結合されている。また、留め具27a乃至27cを外すことによって、計測用治具2の開放部を開いて、変形することができる。そのため計測用治具2を反応管11への取り付け及び取り外しの際に、配管が何本も密集したような狭い場所であっても、比較的簡易に着脱することができる。
次に、本第1の実施形態にかかる計測用治具2によって、反応管11の外径を測定する方法について説明する。
図2に示すように、円筒管の計測用治具2を反応管11の外周に設置し、留め具27a乃至27cで締め付けて固定する。この状態では、図3に示す通り、左天板21a及び右天板21bは、反応管11の軸方向に対して垂直な平面を形成する。そして、図2で示すように、この左右の天板21a、21b上に、接触式の測定器4を載置して、反応管11の外径を測定することで、反応管11の軸方向に対して垂直に外径を測定することができる。なお、本第1の実施形態においては、測定器4として、ノギスを用いている。
従来、この計測用治具2を用いずにノギスのみで寸法測定を行った場合、反応管11の軸方向に対して垂直な平面上の外径を測定することが困難であった。これに対して、本第1の実施形態に係る計測用治具2を用いて検証を行ったところ、反応管11の軸方向に対して垂直な平面を保つことが容易になった。この結果として、従来、少なくとも±1.5%程度の測定誤差が生じていたのに対し、本第1の実施形態においては、測定誤差を±0.3%程度まで低減することができた。
ここで、左天板21a及び右天板21bの凹みは、円筒形状の反応管11を、安定して固定することが目的であるため、この目的を達成できる形状であれば、角度は必ずしも140°の鈍角でなくてもよい。また、「く」の字状以外の形状の、例えばその他の多角形状をしていても、円弧のような湾曲した形状をしていてもよい。また、本第1の実施形態においては、板状の部材によって形成しているが、これに関しても、ある程度の剛性が保たれれば、これよりさらに薄くてもよく、又さらに厚くして、例えばブロック状であってもよい。
さらに、本第1の実施形態においては、左天板21a及び右天板21bは、隅肉溶接によってそれぞれ左側部材29a及び右側部材29bと溶接しているが、溶接以外に、ボルト若しくは接着剤によって固定する方法、又はあらかじめ一体に成型して作っておくような方法をとることもできる。
また、橋渡し部材23は、下部材25a及び25bと同様に、反応管11に円筒管の計測用治具2を設置した状態で、ある程度の剛性が保たれればよいため、強度上最低限必要な部分を残して肉抜きすることができる。
さらに、本第1の実施形態においては、各部材を接続するために蝶番61a〜61cを用いたが、各部材を開閉可能に繋ぐことができれば、蝶番に限らずその他の接続方法を用いてもよい。また、必ずしも4つの蝶番61a〜61cが必要ではなく、このうち数個のみを蝶番とし、残りを開閉不可能に固定するような構造とすることもできる。
また、これら下部材25a及び25bを留めるための留め具27a乃至27cは、この円筒管の計測用治具2を反応管11に固定することが目的であるので、その個数は3つに限られず、状況に応じて増減することが可能である。さらに、下部材25a及び25bの隙間に関わらず、着脱可能に固定できる方法であれば、アジャスト機能付きのスプリング式の留め具でなくともよい。例えば、ゴムなどの弾性体を左右に渡して固定する方法、又は左右に渡した紐、若しくはネジなどで縛るような方法であっても構わない。
その他にも、本第1の実施形態では、内側壁面全面にゴム板63を貼り付けているが、反応管11と接触する一部分のみに、部分的にゴム板63を貼り付けることもできる。なお、ゴム板63を貼り付ける目的は摩擦力を高めることである。したがって、ここで挙げたゴム板63以外にも、摩擦力が高い樹脂などの弾性材料などを代用することもできる。さらには、左天板21a、右天板21b、左側部材29a、右側部材29bの反応管11との接触位置に摩擦力を高めるための表面加工、又は塗料の塗布によって代用することもできる。また、摩擦力を高める部材などを用いずに、例えば磁石などを配置して磁力を利用して固定する方法、ネジなどで締結して固定する方法などをとることもできる。
次に、本第1の実施形態における計測用治具2の寸法の概略について説明する。まず、本計測用治具2の実施対象である反応管11の、測定部は外径が約135mm、内径が約115mmとなっている。そして、左天板21a及び右天板21bは、図2における高さ方向の寸法が、約146mm、幅がそれぞれ約50mmで、厚さは約5mmとなっている。また、左側部材29a及び右側部材29bの軸方向の長さは約100mmとなっている。さらに、これらの部材を橋渡す橋渡し部材23は、図2中の方向において、幅95mm、高さ5mm、奥行100mmの板状をしている。一方、下部材25a及び25bは、それぞれ図2中の方向において、幅42.5mm、高さ5mm、奥行100mmの板状をしている。
なお、これまで述べた寸法は、第1の実施形態における計測用治具2の一例であって、本発明はこれらの寸法に限られるものではない。例えば、29a及び右側部材29bの軸方向の長さは100mmとしたが、少なくとも50mm以上程度の長さであれば良く、また、測定時の利便性を考慮すれば、200mm以下程度であることが望ましい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について、図4〜図6を用いて説明する。本第2の実施形態は、第1の実施形態(図2及び図3)の変形例であるため、第1の実施形態と同一部分、又は、類似部分には、同一符号を付して、重複する説明を省略する。
図4に示すように、本第2の実施形態においては、左天板21a及び右天板21bの窪み部には、プローブ51a及び51bがそれぞれ設置してある。これらのプローブ51a及び51bは、測定方向Xの直径上に配置されている。なお、このプローブ51a及び51bは反応管11の外周壁面と接触するようになっている。
プローブ51a及び51bは、上述した接触部に、反応管11に向けて超音波を発する発信部(不図示)を備えている。また、反応管11の内周壁面で反射した超音波を、再び受信する受信部(不図示)を備えている。そして、超音波を発信部で発信し、反射して戻ってきた超音波を受信部で受信して、これにかかる時間を算出することで、反応管11の厚みを測定することができる。
また、図5に示すように、プローブ51bの接触位置はノギス4の計測位置と同じ位置で接触するように、プローブ51bの測定部の中心が右天板21bの上端面と同一平面上に位置するよう、配置されている。同様に、図5における背面側では、プローブ51aの測定部の中心も、左天板21aの上端面と同一面上に位置している。
図6に示すように、プローブ51a及び51bは、それぞれステー53a及び53bによって、反応管11に向かって押し付けられている。これによって、プローブ51a及び51bと反応管11の間に隙間が生じることがない。そのため、正確に反応管の肉厚を計測することができる。また、ステー53a及び53bは、それぞれ左側部材29a、右側部材29bに取り付けられたバネ57a、57bの付勢力によって、反応管11に固定されている。したがって、プローブ51a及び51bは、ステー53a及び53bをバネ57a、57bの方向へ引き寄せれば、外すことが可能となっている。つまり、ノギス4によって外径を測定する際には、プローブ51a及び51bを取り外すことができる。
次に、本第2の実施形態において、円筒管の計測用治具2bによって反応管11の内径を測定する方法を説明する。本第2の実施形態においては、前述した第1の実施形態の場合と同様に、ノギス4で反応管11の測定方向X上の外径寸法を、精度良く測定することができる。さらに、ノギス4を外し、肉厚測定用のプローブ51a及び51bを取り付けることで、同測定位置の反応管11の肉厚を測定することができる。このようにして測定した外径寸法から、肉厚寸法を減算することで、反応管11の内径を精度よく算出することができる。
この方法によれば、例えば反応管11の外周部が内径の変化の前後で継時的な加熱によって酸化減肉を生じた場合であったり、なんらかの物質が付着したりした場合であっても、これらの影響を受けずに精度よく内径を計測することができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態について、図7〜図8を用いて説明する。本第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態(図2〜図6)の変形例であるため、第1及び第2の実施形態と同一部分、又は、類似部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7に示すように、本第3の実施形態においては、左天板21a及び右天板21bの代わりに回転式天板21cを備えている。回転式天板21cの図7中における左右には、レーザー測定器59a及び59bが設けてある。なお、図8に示すように、この回転式天板21cは、左側板29a、右側板29b、下部材25a及び25bの、図8中における上部に設けてある。また、この回転式天板21cは、これらの部品とは独立に、反応管11の外周方向に回転可能な機構を設けている。また、この回転式天板21cが回転する際は、反応管11の中心に対して、前述したレーザー測定器59a及び59bが一定の距離を保ったまま回転可能となっている。
回転式天板21cは円筒形状の外周から内周にかけて、図示しない切れ目を少なくとも2箇所に設けており、その切れ目のうちの1箇所に蝶番、又は、留め具などを設けることによって、少なくとも円筒の一部が開閉可能な構造となっている。これにより、留め具27a乃至27cの開閉と共に、回転式天板21cもこれに合わせて開閉が可能となっている。
次に、本第3の実施形態において、円筒管の計測用治具2cによって反応管11の径を測定する方法を説明する。本第3の実施形態においては、回転式天板21cに設置されたレーザー測定器59a及び59bによって、反応管11の外径を測定することができる。また、このレーザー測定器59a及び59bは反応管11の外周には接触していないため、回転式天板21cを、測定中にスムーズに回転することができる。これにより、反応管11の一周分の外径を、効率よく測定することができる。
また、本第3の実施形態のように、このレーザー測定器を、回転式天板21c上の対向する位置二箇所に設けていれば、回転式天板21cを180°回転することで、反応管11の一周分の外径を測定することができる。
一方で、回転式天板21cから、レーザー測定器59a及び59bを取り外し、第二の実施形態と同様に、超音波測定用の接触式プローブを設置することもできる。この場合、レーザー測定器59a及び59bによって測定した外径寸法から、このプローブで測定した肉厚を減算することで、反応管11の内径寸法を測定することができる。またこの場合は、レーザー測定器を取り付けた際と同様に、回転式天板21cを回転することで、反応管11の一周分の肉厚を測定することができ、効率よく反応管11の内径寸法を算出することができる。
なお、本第3の実施形態においては、レーザー測定器は59a及び59bの二つを設けたが、いずれか一方のみを設け、他方を省略してもよい。この場合は回転式天板21cの回転角度を、360°とすることで、反応管11の一周分の外径を測定することが可能である。
なお、上述した回転式天板21cは、本第3の実施形態においては、円筒形状をしているが、必ずしも円筒形状でなくてもよい。例えば、その内周及び外周の形状は、四角形としたり、その他の多角形としたりすることもできる。
また、回転式天板21cは、必ずしも、開閉式の機構を設けていなくてもよい。例えば、開閉不可能な切れ目のない円筒形状などとし、反応管11の終端部から回転式天板21の内側の孔を通して外装させるような構造であっても構わない。他にも、この回転式天板21は、図8中の下側の部品とは、独立して着脱可能な構造としても、一体の構造であっても構わない。
[その他の態様]
前述した実施形態の説明は、本発明にかかる円筒管の計測用治具を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は前記した実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、第1〜第3の実施形態は、クリープ変形が起きる可能性がある、リフォーマーに用いられる反応管について行ったものの、その他のガス管、水道管など、様々な配管に適用可能である。また、配管に限られず、内部に空洞を有する筒状の物体についてであれば、本発明によって内径、外径及び肉厚を測定することが可能である。
他にも、第1及び第2の実施形態における外径測定用の測定器には、測定対象の配管の外径によっては、ノギス以外にも、マイクロメーターなどを用いることもできる。
さらに、測定対象の配管の外径形状は、必ずしも円形でなくても良く、例えば、楕円形状などの歪んだ形状であってもよい。
また、本発明に係る計測用治具は、複雑で作業の困難な構造をしたプラント内部で使用されることを考慮すれば、一部に落下防止用の紐、安全帯などを通すための孔を設けることなどの構造を付加することも可能である。
1 リフォーマー
2 計測用治具
2b 計測用治具
2c 計測用治具
4 測定器
11 反応管
21a 左天板
21b 右天板
21c 回転式天板
22a 左固定部材
22b 右固定部材
23 橋渡し部材
25a 下部材
25b 下部材
26a 肉抜き孔
26b 肉抜き孔
27a 留め具
27b 留め具
27c 留め具
28 保持部材
29a 左側部材
29b 右側部材
51a プローブ
51b プローブ
53a ステー
53b ステー
55a 押し当て治具
55b 押し当て治具
57a スプリング
57b スプリング
59a レーザー測定器
59b レーザー測定器
61a 蝶番
61b 蝶番
61c 蝶番
61d 蝶番
X 測定方向
Y 基準方向

Claims (4)

  1. 円筒管の外周を、測定方向の直径に対して垂直な直径を基準に、凹部を設けた内壁面で両側から挟んで固定する少なくとも一対の固定部材と、
    前記固定部材を前記円筒管の外周上に橋渡す第一の保持部材と、
    前記固定部材の開放部を開閉可能に保持する第二の保持部材とを備え、
    前記固定部材の少なくとも一部は、前記円筒管の軸方向に垂直な平面を形成した円筒管の計測用治具。
  2. 前記固定部材には、前記円筒管測定方向の延長線上に、超音波厚さ測定器を前記円筒外周部に接触して保持する保持部を設けた請求項1に記載の円筒管の計測用治具。
  3. 前記固定部材には、内壁面に弾性体を設けた請求項1又は2に記載の円筒管の計測用治具。
  4. 前記固定部材には、前記円筒管測定方向の延長線上に、非接触式の外径測定器を保持する保持部を設けた、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の円筒管の計測用治具。
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