JPH06185955A - 身体軸の測定装置 - Google Patents

身体軸の測定装置

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JPH06185955A
JPH06185955A JP31800692A JP31800692A JPH06185955A JP H06185955 A JPH06185955 A JP H06185955A JP 31800692 A JP31800692 A JP 31800692A JP 31800692 A JP31800692 A JP 31800692A JP H06185955 A JPH06185955 A JP H06185955A
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島 昇 副
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島 啓 克 与
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 身体の前後屈,傾動・捻回の中心となる3軸
に関する体軸のズレを測定しうる装置の提供。 【構成】 使用者の腰部を固定する手段と、使用者の腰
部を中心とする前後軸,左右軸もしくは上下軸の内の少
なくとも一つの軸に関するその正面より見て両側方への
姿勢の変化量を表示する手段と、その上半身の姿勢の変
形案内手段とを備えた身体軸の測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、身体の前後屈傾動も
しくは捻回運動の中心となる3軸に関し、現実の角度的
ズレを測定可能な身体軸の測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば運動用具の一種として、
実公昭55−2999号公報(公知例)の技術が知られ
ている。
【0003】前記の公知例のものでは、旋回駆動される
水平円板と、往復揺動される円弧状のアームとを備えて
おり、水平円板上に搭乗した使用者がアームに垂設した
吊輪を把握した状態で、水平円板とアームとを一組のモ
ータにより作動させ、その相対的関係位置の変化を利用
して使用者の上半身を鍛錬するものであった。
【0004】一方、人体について見れば、多数の関節部
によって骨格が結合され、関節部を中心として傾動屈伸
もしくは捻回運動が可能であることは周知のことである
が、殊に、この関節部の運動を分解すれば、身体の左右
の傾き、前屈後屈、および左右のねじりとによって構成
されるものであって、身体が自然な起立状態の関節部を
中心としたその両側方へのこれらの曲げ、ならびにねじ
り角度が正面より対称的で、しかも各軸相互に調和が取
れている場合に、人間は最も心身のバランスが保たれ、
健康を維持増進できるものであることが知られている。
【0005】更に又、前記の体軸のアンバランス調制
(調節制御)に当っては、たとえば、前記の左右への傾
き,前屈後屈および左右のねじり運動に関する各前後軸
(R),左右軸(P)および上下軸(Y)について、そ
の各軸(R),(P),(Y)を中心としたその両側方
への身体の傾動もしくは回動量がアンバランスであると
の測定値が得られた場合には、前記各軸(R),
(P),(Y)のそれぞれに関して、他の2軸を中心と
した身体の前後屈傾動もしくは回動運動によってそのア
ンバランスが補整されることも臨床的に確認されている
ところである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の公知
例のものは、単に使用者の上半身を鍛錬する運動用具を
提供するに止どまり、又、前記の身体の前後軸(R),
左右軸(P)および上下軸(Y)に関するアンバランス
と、これを補整するための原理のみが知られているだけ
であって、これを具現化する具体的な構成、器具、装置
類(ハードウェア)については、未だ提供されておら
ず、なによりもユーザ側からは、身体軸を測定しうるハ
ードウェアの提供が渇望されるところであった。
【0007】この発明の目的は、前記のニーズに応えう
る優れた測定装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めのこの発明の構成上で特徴とする点は、使用者の腰部
を固定する手段と、使用者の腰部を中心とする前後軸,
左右軸もしくは上下軸の内の少なくとも一つの軸に関す
るその両側方への姿勢の変化量を表示する手段とを具備
してなる身体軸の測定装置と、使用者が両腕を伸長させ
た状態でその上半身の姿勢を変化させる際、これを案内
する水平円形枠,前後円弧枠ならびに左右円弧枠と、各
枠上で移動自在のスライダーとを備えており、各枠上に
は、角度表示目盛と、マーカスリーブを設けてなる請求
項1記載の身体軸の測定装置と、使用者の上半身の姿勢
を変化させる際の案内する手段を高さ調節自在となした
請求項1もしくは2記載の身体軸の測定装置と、使用者
の腰部を固定するウエストシートを高さ調節自在とした
請求項1,2又は3記載の身体軸の測定装置と、使用者
の股関節に関する両脚の内外側への変化を案内する足載
ディスクを備えており、当該ディスクの回動量の表示手
段を具備する請求項1記載の身体軸の測定装置となした
ものである。
【0009】
【作 用】以上の如き、この発明に係る装置の使用
に当っては使用者の体格、殊にその身長に応じて予め装
置の腰部固定手段と、測定手段の高さを変更調節した
後、使用者の腰部を前記の固定手段上に固定し、上半身
を前後左右もしくは左右方向へ傾倒させ、その際の上半
身の姿勢の変化量もしくは両脚の内外側方への旋回量を
検出して身体の体軸のズレを測定しうるものである。
【0010】
【実 施 例】次に、この発明を具体化したその一実施
例を図面に基づいて説明する。
【0011】この実施例の身体軸の測定装置(1)は、
図1に示すその外観斜視図に見る如くに、ベースプレー
ト手段(10)上に高さ位置調整自在の腰部固定手段
(20)および、同様に高さ位置調節可能な半球カゴ状
を呈する測定手段(30)を架設する一方、前記ベース
プレート手段(10)には、股関節軸測定手段(10
0)を配設したものである。
【0012】次に、前記の各手段(10)(20)(3
0)および(100)毎に個別的に詳細に説明する。
【0013】(1) 腰部固定手段(20) 図3に示す如く、ベースプレート手段(10)に竪設し
たポスト筒(21)内に、高さ位置変更自在に挿入した
竪杆(22)には、複数個のピン孔(22A)を開設
し、前記ポスト筒(21)の透孔(21A)と、当該ピ
ン孔(22A)とに、調整ピン(23)を貫通して、竪
杆(22)をポスト筒(21)に固設しうるものであ
り、図中(21B)は抜け止め体を示すものである。
【0014】又、前記の竪杆(22)の頂部近傍には、
人工皮革その他の柔軟な素材で被覆されたウエストシー
ト(24)が支軸(24A)と締付具(24B)とによ
って固設されており、ウエストシート(24)上には、
使用者の腰部を固定する一組のウエストシート(24
C)を付設してなるものである。
【0015】(2) 測定手段(30) 図1,3,4および5に示す如くに当該手段(30)
は、ベースプレート手段(10)上に竪設した4本の伸
縮支持部(31)の頂部に、前記ウエスト固定手段(2
0)を包囲する形態に連着したものであって、その水平
円形枠(32)には、その上方に位置するよう上向き凸
状に前後円弧枠(33)および左右円弧枠(34)を略
直交状態に連結させて、外観状において概ねカゴ状を呈
するように構成されており、更に、各枠(32)〜(3
4)は、図4および図6においてその一部断面図などで
示す如くに、略半円形の中空レール状をなしており、そ
の内部に後述するスライダー(35)のガイド体(35
D)を移動可能に収容すると共に、その軸杆(35C)
を透通させるガイド溝(32A)〜(34A)をその内
側枠部(32B)〜(34B)に開設したものである。
【0016】又、前記の水平円形枠(32),前後円弧
枠(33)および左右円弧枠(34)を支持する伸縮支
持部(31)については、図1および図3に示す如く
に、ベースプレート手段(10)に竪設した4本の支筒
(31A)内に、頂部を前記水平円形枠(32)に連結
させた昇降杆(31B)の下部を嵌挿させ、この昇降杆
(31B)に開設した多数の貫通孔(31B’)の内の
一つと、前記支筒(31A)の透孔(31A’)とに止
めピン(31C)を選択的に挿着して、前記各枠(3
2)〜(34)を、使用者の体長に整合させて使用しう
るものである。
【0017】又、前記水平円形枠(32)には、使用者
の正面を中心として、その左右方向に、約90度宛上下
表示目盛(32C)を標記し、又、前記の各円弧枠(3
3),(34)の頂部を中心とした前後、左右方向に約
45度宛、左右目盛(33C)および前後表示目盛(3
4C)がそれぞれ標設されており、更に各枠(32)〜
(34)上には、ゴムなどで形成され摺動および停止可
能なマーカスリーブ(32D)〜(34D)がそのスリ
ット部(32D’)〜(34D’)を利用して着脱自在
に冠着されている(図6,図7参照)。
【0018】次に、前記の水平円形枠(32)および円
弧枠(33),(34)上に移動自在に架設したスライ
ダー(35)について見れば、その本体(35A)の内
側面(35Aa)には一組のグリップ(35B)を突設
する一方、本体(35A)の外側面(35Ab)を凸状
湾曲状となし、本体(35A)内を摺動自在に貫通させ
た軸杆(35C)の外端に、前記各枠(32)〜(3
4)内で移動可能とした半球状の移動子(35D)を付
設する一方、この軸杆(35C)の内端には制動杆(3
5E)を連設し、この制動杆(35E)の両端を、前記
グリップ(35B)内に臨ませて必要に応じて、使用者
がグリップ(35B)と共に制動杆(35E)を把握す
ることにより、スライダー本体(35A)の外側面(3
5Ab)を、前記各枠(32)〜(34)の内側枠部
(32B)〜(34B)に圧接させ、移動子(35D)
と、本体(35A)の外側面(35Ab)とによって、
前記各枠(32)〜(34)を挾持するようにしてスラ
イダー(35)を制動させ、各枠(32)〜(34)上
の任意の箇所に静止させうるように構成したものであ
る。
【0019】(3) 股関節軸測定手段(100) 図1,2および図3に示す如くに、ベースプレート手段
(10)の基板(10A)に回転自在に軸装した枢軸
(100A)の上端には、基板(10A)上に配設した
足載ディスク(100B)を連設する一方、基板(10
A)の下面においては、歯輪(100C)を連設し、当
該歯輪(100C)の位置決めをなすストッパボール
(100D)を、基板(10A)に架設した押圧バネ
(100E)により歯輪(100C)方向へ付勢して、
これに係合させ、その回動を制止しうるものであり、前
記の足載ディスク(100B)の表面には、使用者が足
を載せる正規の位置を示す足型マーク(100F)を標
記すると共に、足載せ板(100B)の回動角度を測定
するための基準マーク(100G)を設け、この基準マ
ーク(100G)に対応する旋回角度表示部(10
A’)を前記基板(10A)上に標記してなるものであ
る。
【0020】次に、この実施例のものの使用法について
説明する。
【0021】(1) 上半身による体軸の測定。 使用者が、その上半身を動作させて、体軸のズレを測定
する場合について見れば、以下の通りである。
【0022】まず、装置(1)を使用する使用者の身長
ならびに上半身および下半身の高さに応じて、予め装置
(1)の4本の伸縮支持部(31)における止ピン(3
1C)を抜脱して昇降杆(31B)と支筒(31A)と
の関係位置を変更し、再び止ピン(31C)を各貫通孔
(31B’)と透孔(31A’)とに挿通してベースプ
レート手段(10)に対する測定手段(30)の高さを
変更調節すると共に、ポスト筒(21)上の調整ピン
(23)を抜脱して、ポスト筒(21)とこれに嵌入さ
れた竪杆(22)の関係位置を調整した後、再び調整ピ
ン(23)を、ポスト筒(21)の透孔(21A)と竪
杆(22)のピン孔(22A)に貫通させ、抜け止め体
(21B)により、調整ピンの抜脱を禁止させることに
より、ウエストシート(24)の高さを調節した後、使
用者がベースプレート手段(10)の基板(10A)上
に乗り、前向きの姿勢でウエストシート(24)に腰部
の背面を当接させ、一組のウエストベルト(24C)に
よって、腰部をウエストシート(24)上に固定させた
後、図2に示す如くに、使用者がその両腕を伸長させ
て、スライダー(35)の一組のグリップ(35B)を
把持することによって準備が整うものである。
【0023】次に、体軸のネジレ角度の測定を開始する
ことになるが、今、たとえば、体軸の内、上下軸(Y)
に関するズレの測定の場合を例示して説明すると、以下
の通りとなる。
【0024】即ち、まず使用者は、図2の姿勢のままで
その腰部を固定した状態で、両腕を前方に倒すようにし
てスライダー(35)を前後円弧枠(33)上で前方に
円弧を描くように移動させて、スライダー(35)を図
2における上方の位置(〓)から同図の前方位置(〓)
に配置させる。
【0025】次で、使用者は、その上下軸(Y)を中心
として左右に身体を捻回させると、スライダー(35)
は、水平円形枠(32)上で左右に円弧を描くように移
動される。
【0026】しかして、この際には、スライダー(3
5)の軸杆(35C)は、水平円形枠(32)上の一組
のマーカスリーブ(32D)に衝接され、マーカスリー
ブ(32D)を、上下角度量に応じて、互に遠ざかる方
向に移動させることとなり、各マーカスリーブ(32
D)は、その位置で静止する。
【0027】かくして、各マーカスリーブ(32D)の
移動量が水平円形枠(32)上の上下表示目盛(32
B)によって示されることとなるので、その角度を視認
することによって、使用者の体軸の上下軸(Y)に関す
る可動範囲とその左右のズレが検出されることとなるも
のである。
【0028】この場合に、この装置(1)を用いないで
前記の運動を実施すれば、腰部、肩部が自在に移動され
る結果、前記の上下軸(Y)に関する可動範囲と、同軸
(Y)のズレは正確に検出し難いところであるが、この
実施例にあっては、使用者の腰部は、ウエストシート
(24)によって固定されていて、ヘソ位置は常時正面
を指向しており、しかも、両腕についてはスライダー
(35)のグリップ(35B)に結合されているため
に、伸長されたままで曲げられることがなく、更に、肩
位置が前後に揺動することがないので、極めて正確に上
下軸(Y)に関する可動範囲が検出され、しかも、左右
方向に関する一組のマーカスリーブ(32D)の位置か
ら角度的中心位置が検出でき、上下軸(Y)に関する体
軸のズレは一目瞭然となるものである。
【0029】今、例えば、前記の測定の結果、使用者の
正面に関して、右方向への上下角度が40度であり、左
方向への上下角度が45度であるというデータが得られ
た場合には、その可動範囲は、95度であり、上下軸
(Y)に関する体軸のズレは、左方向へ2.5度程度で
あることが把握できることとなる。
【0030】ところで、前記の測定結果に基づいて、体
軸のズレを修正する調制法について補足すると次の通り
である。
【0031】即ち、臨床的実際例としては、幾通りかの
方法が確認されているが、今、その一例を挙げるなら
ば、まず、使用者は、その両腕を振り上げるようにし
て、スライダー(35)を移動させて、図2の姿勢に復
帰し、次で、再び、上半身を前方へ倒すようにしてスラ
イダー(35)を前後円弧枠(33)上で前方へ振り動
かした後、再度、図2の姿勢に復帰し、引き続いて上半
身を右方向に倒伏させるようにして、スライダー(3
5)を左右円弧枠(34)上で移動させるようにして一
旦は上半身を右傾斜させた後、再び図2の位置に復帰さ
せる。
【0032】即ち、上半身を他の2軸である左右軸
(P)に関して前方に振り動かし、又、前後軸(R)に
関して右方向に傾斜させるものである。
【0033】このような修正運動を軽体操を行なうよう
に無理せず3回位繰り返すことが望ましい。
【0034】かかる一連の動作によって体軸は、左右が
完全にバランスされる好結果を得るものである。
【0035】尚、臨床例としては、この一連の動作によ
って、その直後に再度上下軸(Y)に関して前記の測定
を実施したところ、明らかに左右方向へのズレは解消さ
れ、上半身の左右方向に均等に上下角度が取れるばかり
でなく、その可動範囲が大巾に増大されることも確認さ
れている。
【0036】なお、他の体軸である前後軸(R)および
左右軸(P)に関する体軸のズレの測定についても、前
記と同様に両腕を伸長させて、スライダー(35)を把
持し、上半身を左傾もしくは右傾させ、当該スライダー
(35)を左右円弧枠(34)上で移動させ、その移動
量を前後表示目盛(34C)上のマーカスリーブ(34
D)によって検出してその可動範囲と、前後軸(R)に
関するズレを検出し、又前後に傾動させて、又同様に、
上半身を前後に傾動させて、スライダー(35)を前後
円弧枠(33)上で移動させ、左右表示目盛(33C)
上のマーカスリーブ(33D)の位置により左右軸
(P)に関する可動範囲とズレを検出できるものであ
り、その際の体軸のズレの修正についても、前記の上下
軸(Y)の場合と同様に、他の2軸に関する上半身の旋
回もしくは傾動運動を実施することによって、これを実
施できるものであり、いずれの場合にも使用者の腰部が
正面に向って固定されているため、極めて効果的に体軸
のズレの測定と、その修正が実行できるものである。
【0037】なお、使用者について見れば、年令、性
別、あるいは体力差などによる筋力の強弱差は否めない
ところであり、例えば図2の状態から上半身を前後もし
くは左右に傾倒させた際に、自力で起立状態に復帰でき
ない危険な場合も想定できるが、この実施例にあって
は、かかる場合には、使用者はグリップ(35B)と共
に制動杆(35E)を強く把持することにより、スライ
ダー(35)を前後円弧枠(33)もしくは左右円弧枠
(34)に強く押し当てて、これを制動しうるものであ
るから、必要以上に使用者に危険な負担を与えることが
なく安全で楽しみながらこの装置(1)を使用しうるも
のである。
【0038】(2) 下半身による体軸測定。 次に、股関節軸に関する体軸のズレの有無の測定につい
て見れば、使用者は前記と同様にその腰部をウエストシ
ート(24)に固定した状態で両腕をスライダー(3
5)から離脱させて、自然状態で両脇に垂下させ、足を
足載ディスク(100B)上における足形マーク(10
0F)上に一致させるように載置して、起立状の姿勢を
取る。
【0039】この状態で、使用者は、両脚を内外方向に
旋回させ、足載ディスク(100B)の基準マーク(1
00G)の移動量を、基板(10A)上に標記した角度
表示部(10A’)で読み取り両脚の内外側方向に関す
る上下角度を視認して、その可動範囲とズレを測定しう
るものである。
【0040】なお、前項の上半身における身体軸測定の
事例と同様に、たとえば右脚については、右方向に約4
0度であり、左方向に約45度であるという結果が得ら
れたと仮定すると、この場合の体軸の右方向への2.5
度のズレの調制方法については、まず、右足を足載ディ
スク(100B)から浮き上がらせ、後方に引いた後、
一旦原位置に復帰させ、更に右の方向へ足を開き、原位
置に復帰させる動作を3回程度実施することにより、股
関節軸のズレは完全に修正され、体軸はバランスされる
こととなるものであることも臨床的に実証されていると
ころである。
【0041】又、前記の実施例の他に腰部の固定手段の
昇降手段としては、電動もしくは流体手段を利用するこ
とも設計変更例として挙げられるものであり、又、測定
手段の昇降調節手段についても、ネジ手段,ラックピニ
オン手段その他の関係位置調節手段は各種採用できるも
のであることは、詳細に説明するまでもないことである
から、その点の変形例についての説明は割愛する。
【0042】
【発明の効果】以上の通り、この発明に係る装置によれ
ば、使用者は、その腰部を固定して、上半身で傾動、捻
回などの運動を行なうことにより、身体の3軸、即ち、
前後軸、左右軸および上下軸に関する体軸の可動範囲
と、そのズレを的確に把握できるものであり、又同様に
両脚の旋回角度の検出によっても体軸の可動範囲と、そ
のズレを正確に検出しうるものである。
【0043】又、使用者の体格に応じた調節手段の採用
により、年令,性別その他による制限を受けることな
く、広く万人に活用されうる優れた装置を提供できるも
のである。
【0044】更に、スライダーには、制動手段を設けた
ものであるから、安全性も保障されたものが得られるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る装置の実施例を示す斜視図。
【図2】図1の使用状態説明図。
【図3】図1の一部縦断側面図。
【図4】図1のスライダーの正面図。
【図5】図4のスライダーの側面図。
【図6】図1の実線円形で囲んだ部分(RP)の底面
図。
【図7】マーカスリーブの斜視図。
【図8】図1の仮線円形で囲んだ部分(SP)の平面
図。
【符号の説明】
1 身体軸の測定装置 10 ベースプレート手段 10A 基板 20 腰部固定手段 21 ポスト筒 22 竪杆 24 ウエストシート 24C ウエストベルト 30 測定手段 31 伸縮支持部 32 水平円形枠 33 前後円弧枠 34 左右円弧枠 32C 上下表示目盛 33C 左右表示目盛 34C 前後表示目盛 32D〜34D マーカスリーブ 35 スライダー 35D 移動子 35E 制動杆 100 股関節軸測定手段 100B 足載ディスク 100G 基準マーク 〔R〕 前後軸 〔P〕 左右軸 〔Y〕 上下軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の腰部を固定する手段と、使用者
    の腰部を中心とする前後軸,左右軸もしくは上下軸の内
    の少なくとも一つの軸に関するその両側方への姿勢の変
    化量を表示する手段とを具備してなる身体軸の測定装
    置。
  2. 【請求項2】 使用者が両腕を伸長させた状態でその上
    半身の姿勢を変化させる際、これを案内する水平円形
    枠,前後円弧枠ならびに左右円弧枠と、各枠上で移動自
    在のスライダーとを備えており、各枠上には、角度表示
    目盛と、マーカスリーブを設けてなる請求項1記載の身
    体軸の測定装置。
  3. 【請求項3】 使用者の上半身の姿勢を変化させる際の
    案内する手段を高さ調節自在となした請求項1もしくは
    2記載の身体軸の測定装置。
  4. 【請求項4】 使用者の腰部を固定するウエストシート
    を高さ調節自在とした請求項1,2又は3記載の身体軸
    の測定装置。
  5. 【請求項5】 使用者の股関節に関する両脚の内外側へ
    の変化を案内する足載ディスクを備えており、当該ディ
    スクの回動量の表示手段を具備する請求項1記載の身体
    軸の測定装置。
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