JPH06185385A - 内燃機関の燃料制御方法 - Google Patents
内燃機関の燃料制御方法Info
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- JPH06185385A JPH06185385A JP35689592A JP35689592A JPH06185385A JP H06185385 A JPH06185385 A JP H06185385A JP 35689592 A JP35689592 A JP 35689592A JP 35689592 A JP35689592 A JP 35689592A JP H06185385 A JPH06185385 A JP H06185385A
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- Japan
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- engine
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基本燃料噴射量をクランク室温が低いとき増
量補正するようにした内燃機関において、外気の冷たい
時期における再始動性を向上させることにある。 【構成】 暖機後の運転に適合するよう設定された基本
燃料噴射量を、吸気温度とクランク室内の温度とによっ
て補正し、吸気温度とクランク室内の温度とが予定温度
に比して共に低いときに増量し、いずれか一方のみが低
いときにはその増量割合を減じるようにしたものであ
る。
量補正するようにした内燃機関において、外気の冷たい
時期における再始動性を向上させることにある。 【構成】 暖機後の運転に適合するよう設定された基本
燃料噴射量を、吸気温度とクランク室内の温度とによっ
て補正し、吸気温度とクランク室内の温度とが予定温度
に比して共に低いときに増量し、いずれか一方のみが低
いときにはその増量割合を減じるようにしたものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は燃料噴射式内燃機関の
燃料制御方法に関するもので、特に、エンジンの暖機運
転終了後の運転に使用される、吸気流量に基づく燃料の
基本噴射量を冷機始動時に増量補正するための補正方法
に関する。
燃料制御方法に関するもので、特に、エンジンの暖機運
転終了後の運転に使用される、吸気流量に基づく燃料の
基本噴射量を冷機始動時に増量補正するための補正方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料噴射式の内燃機関では暖機
状態の運転に適合するよう基本噴射量を設定してある。
そして、機関の冷機始動時には吸気やエンジンの温度に
合わせてその基本噴射量を増量補正している。この補正
は一般に吸気温度や機関温度に基づいて行われるが、特
に、クランク室予圧縮式の2行程内燃機関では、冷機始
動時に供給した燃料がクランク室の内壁に付着したり、
液化してクランク室の底部に溜まり、燃焼室に達する混
合気の空燃比が一層希薄化することがある。この現象は
エンジンの温度が低い時ほど顕著となる。そこで、この
ような現象による空燃比の誤差を解消するため燃料噴射
量をクランク室内の温度に依存して補正する技術が提案
されている(例えば、実開平2−72341号公報)。
状態の運転に適合するよう基本噴射量を設定してある。
そして、機関の冷機始動時には吸気やエンジンの温度に
合わせてその基本噴射量を増量補正している。この補正
は一般に吸気温度や機関温度に基づいて行われるが、特
に、クランク室予圧縮式の2行程内燃機関では、冷機始
動時に供給した燃料がクランク室の内壁に付着したり、
液化してクランク室の底部に溜まり、燃焼室に達する混
合気の空燃比が一層希薄化することがある。この現象は
エンジンの温度が低い時ほど顕著となる。そこで、この
ような現象による空燃比の誤差を解消するため燃料噴射
量をクランク室内の温度に依存して補正する技術が提案
されている(例えば、実開平2−72341号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に、
燃料噴射量をクランク室内の温度にのみ依存し、その低
温時に増量補正すると、冬季における機関の再始動の場
合のように、外気は低くともクランクケース内が高温の
とき増量されず、始動困難になることがある。
燃料噴射量をクランク室内の温度にのみ依存し、その低
温時に増量補正すると、冬季における機関の再始動の場
合のように、外気は低くともクランクケース内が高温の
とき増量されず、始動困難になることがある。
【0004】この発明は、事情に鑑みなされたもので、
その目的は、外気温度とエンジン温度とが乖離している
状態での始動が困難になるのを回避することにある。
その目的は、外気温度とエンジン温度とが乖離している
状態での始動が困難になるのを回避することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、暖機状態の運転に適合するよう設定し
た基本噴射量を、吸気温度とクランク室内の温度とによ
って補正し、吸気温度とクランク室内の温度のいずれか
が予定温度に比して低いときに増量補正するように設定
した点に特徴とするものである。
達成するために、暖機状態の運転に適合するよう設定し
た基本噴射量を、吸気温度とクランク室内の温度とによ
って補正し、吸気温度とクランク室内の温度のいずれか
が予定温度に比して低いときに増量補正するように設定
した点に特徴とするものである。
【0006】
【作用】暖機時のため準備される基本噴射量はエンジン
に吸入される吸気の温度情報とクランク室内の温度情報
とによって補正される。すなわち、吸気温度とクランク
室内の温度とが予定温度に比して共に低いときは最大に
増量し、いずれか一方のみが低いときにはそれより少な
く増量される。
に吸入される吸気の温度情報とクランク室内の温度情報
とによって補正される。すなわち、吸気温度とクランク
室内の温度とが予定温度に比して共に低いときは最大に
増量し、いずれか一方のみが低いときにはそれより少な
く増量される。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって、この発明を説
明する。図1は船外機10に搭載されたの内燃機関11
の制御システム図である。内燃機関11はクランク室予
圧縮形の2行程3気筒形であり、その燃焼室12はシリ
ンダ13、シリンダヘッド14およびピストン15によ
って囲まれた空間をなしており、その頂部には点火栓1
6が設けられている。。燃焼室12にはそのシリンダ壁
面に掃気口17と排気口18とが開口しており、掃気口
17は掃気通路19を介してクランクケース21内に形
成されるクランク室22内に通じている。23は前記排
気口18を通じて燃焼室12に連なる排気通路であり、
その開放端は水中に開口している。前記シリンダ13に
はピストン15が上死点にあるとき内部に連通する吸気
通路24が接続されている。25は吸気通路24に設け
られたリード弁であり、シリンダ方向へ向かう気流を許
容し逆流を阻止する。26は絞り弁であり、出力を調節
するため吸気通路24の通気量を人為的に調節するよう
になっている。
明する。図1は船外機10に搭載されたの内燃機関11
の制御システム図である。内燃機関11はクランク室予
圧縮形の2行程3気筒形であり、その燃焼室12はシリ
ンダ13、シリンダヘッド14およびピストン15によ
って囲まれた空間をなしており、その頂部には点火栓1
6が設けられている。。燃焼室12にはそのシリンダ壁
面に掃気口17と排気口18とが開口しており、掃気口
17は掃気通路19を介してクランクケース21内に形
成されるクランク室22内に通じている。23は前記排
気口18を通じて燃焼室12に連なる排気通路であり、
その開放端は水中に開口している。前記シリンダ13に
はピストン15が上死点にあるとき内部に連通する吸気
通路24が接続されている。25は吸気通路24に設け
られたリード弁であり、シリンダ方向へ向かう気流を許
容し逆流を阻止する。26は絞り弁であり、出力を調節
するため吸気通路24の通気量を人為的に調節するよう
になっている。
【0008】31は吸気通路24に設けられた電磁作動
式の燃料噴射ノズルである。燃料噴射ノズル31はエン
ジン制御コンピュータECUによって付勢、あるいは消
勢制御されるソレノイドにより開閉される。燃料噴射ノ
ズル31と燃料タンク33とは燃料回路34を介して連
結されている。燃料回路34にはエンジンの運転中、ス
トレーナ35と燃料ポンプ36とを通して燃料が環流さ
れ、燃料噴射ノズル31はその環流する燃料の一部を吸
気通路24内へ噴射供給する。なお、前記ピストン15
は周知のようにコンロッド27を介してクランク軸28
に連結されており、それを駆動する。
式の燃料噴射ノズルである。燃料噴射ノズル31はエン
ジン制御コンピュータECUによって付勢、あるいは消
勢制御されるソレノイドにより開閉される。燃料噴射ノ
ズル31と燃料タンク33とは燃料回路34を介して連
結されている。燃料回路34にはエンジンの運転中、ス
トレーナ35と燃料ポンプ36とを通して燃料が環流さ
れ、燃料噴射ノズル31はその環流する燃料の一部を吸
気通路24内へ噴射供給する。なお、前記ピストン15
は周知のようにコンロッド27を介してクランク軸28
に連結されており、それを駆動する。
【0009】前記エンジン制御コンピュータECUの入
力信号は図2で示すように、クランク室圧センサ47か
らクランクケース21内の圧力と、クランク軸センサ4
2からエンジン速度とが与えられ、この二つの変数から
エンジンの負荷を算出し、暖機時の運転のため準備され
る基本噴射量F’が決定される。なお、クランク軸セン
サ42なる語はクランク軸の位相を検出するクランク角
度センサ、あるいはクランク軸の回転速度を検出するク
ランク軸速度ンサの双方を包含する表現である。このよ
うに計算によって吸気流量を得る方法は、流量計を用い
て実際に吸気通路を流れる吸気量を計測する乗用車用と
して周知慣用の方式に比してきめ細かい補正を必要とす
るものゝ、外形が大きい流量計を使用しなくてすむの
で、装置が極めて小型化できる長所を有する。エンジン
制御コンピュータECUへは、基本噴射量F’を大気圧
や温度などの気象条件、および出力信号によってそれを
補正し、常に燃焼室12内へ略一定の空燃比の混合気が
供給されるよう設定してある。
力信号は図2で示すように、クランク室圧センサ47か
らクランクケース21内の圧力と、クランク軸センサ4
2からエンジン速度とが与えられ、この二つの変数から
エンジンの負荷を算出し、暖機時の運転のため準備され
る基本噴射量F’が決定される。なお、クランク軸セン
サ42なる語はクランク軸の位相を検出するクランク角
度センサ、あるいはクランク軸の回転速度を検出するク
ランク軸速度ンサの双方を包含する表現である。このよ
うに計算によって吸気流量を得る方法は、流量計を用い
て実際に吸気通路を流れる吸気量を計測する乗用車用と
して周知慣用の方式に比してきめ細かい補正を必要とす
るものゝ、外形が大きい流量計を使用しなくてすむの
で、装置が極めて小型化できる長所を有する。エンジン
制御コンピュータECUへは、基本噴射量F’を大気圧
や温度などの気象条件、および出力信号によってそれを
補正し、常に燃焼室12内へ略一定の空燃比の混合気が
供給されるよう設定してある。
【0010】すなわち、標高の高い、気圧の低い地域で
の使用に備え、大気圧センサ43を用いて、気圧が低い
ときは吸入空気中の酸素量が減るので、それに応じて燃
料を減じたり、酸素量の減量に伴うエンジン出力の低下
を補うため絞り弁のアイドル開度を増したり、遅角傾向
に設定されている低負荷運転時の点火進角を早めに設定
するなどの補正を行う。また、外気温や機関温度の上下
により吸気の密度が変化したり、混合気中の燃料が吸気
通路24やクランクケース21の内面に付着して燃焼室
12内へ供給される混合気の空燃比が実質的に変化する
のを防止するための補正を行うが、この目的のため冷却
水センサ44やクランクケース21の壁温センサ45、
導入された新気の温度を検出する吸気温センサ46など
が使用される。更に、機関の負荷状態を検出するため上
記した機関速度と絞り弁開度と共に、あるいはそれらに
代えてクランクケース21内における新気の圧力を検出
するクランク室圧センサ47や、燃焼室12内の圧縮圧
力を検出する筒内圧センサ48、および水中へ通じる排
気通路23の背圧を検出する背圧センサ49などが使用
される。
の使用に備え、大気圧センサ43を用いて、気圧が低い
ときは吸入空気中の酸素量が減るので、それに応じて燃
料を減じたり、酸素量の減量に伴うエンジン出力の低下
を補うため絞り弁のアイドル開度を増したり、遅角傾向
に設定されている低負荷運転時の点火進角を早めに設定
するなどの補正を行う。また、外気温や機関温度の上下
により吸気の密度が変化したり、混合気中の燃料が吸気
通路24やクランクケース21の内面に付着して燃焼室
12内へ供給される混合気の空燃比が実質的に変化する
のを防止するための補正を行うが、この目的のため冷却
水センサ44やクランクケース21の壁温センサ45、
導入された新気の温度を検出する吸気温センサ46など
が使用される。更に、機関の負荷状態を検出するため上
記した機関速度と絞り弁開度と共に、あるいはそれらに
代えてクランクケース21内における新気の圧力を検出
するクランク室圧センサ47や、燃焼室12内の圧縮圧
力を検出する筒内圧センサ48、および水中へ通じる排
気通路23の背圧を検出する背圧センサ49などが使用
される。
【0011】この機関は以上のように構成されているの
で、図5で示す流れ図に従って制御され、運転される。
まず、機関が始動電動機(図示してない)によってクラ
ンキングされると、クランク軸センサ42からの機関速
度信号が読み込まれ、機関が運転中か否かが判断され
る。そして、クランク室圧センサ47により掃気行程に
おけるクランクケース21内の圧力、すなわち、吸入さ
れた新気の多寡と、壁温センサ45によりクランクケー
ス21の内壁面温度、および吸気温センサ46により新
気の温度が逐次に読み込まれ、運転条件設定のための諸
条件の入力を終える。次いで、それらの情報から吸入空
気量、換言すれば機関の負荷状態が算出される。すなわ
ち、機関速度とクランクケース内の圧力によってクラン
ク軸28の一回転当たりの吸気量が算出され、図示して
ない噴射量マップにより、基本噴射量F’が読み込まれ
る。
で、図5で示す流れ図に従って制御され、運転される。
まず、機関が始動電動機(図示してない)によってクラ
ンキングされると、クランク軸センサ42からの機関速
度信号が読み込まれ、機関が運転中か否かが判断され
る。そして、クランク室圧センサ47により掃気行程に
おけるクランクケース21内の圧力、すなわち、吸入さ
れた新気の多寡と、壁温センサ45によりクランクケー
ス21の内壁面温度、および吸気温センサ46により新
気の温度が逐次に読み込まれ、運転条件設定のための諸
条件の入力を終える。次いで、それらの情報から吸入空
気量、換言すれば機関の負荷状態が算出される。すなわ
ち、機関速度とクランクケース内の圧力によってクラン
ク軸28の一回転当たりの吸気量が算出され、図示して
ない噴射量マップにより、基本噴射量F’が読み込まれ
る。
【0012】次に、壁温センサ45から読み込まれるク
ランクケース21の内壁面温度と、吸気温センサ46に
より検出される吸気温度に対応する補正マップ(図3お
よび図4)から補正値αと補正値βとが読み込まれる。
そして、クランク軸28が噴射位置に近づくと、これら
読み込まれた情報の数値を積算して噴射量が求められ
る。すなわち、実際に燃料噴射ノズル31から噴射され
る燃料の量Fは; F= F’×α×β×C によって、算出される。なお、Cは大気圧、背圧、クラ
ンク室の壁温、筒内圧などによって別途に算出される補
正係数である。このようにして算出された量の燃料は燃
料噴射ノズル31から吸気通路24内へ燃料が供給さ
れ、そこを通過する吸気に混ぜられて所定の空燃比の混
合気を生成する。
ランクケース21の内壁面温度と、吸気温センサ46に
より検出される吸気温度に対応する補正マップ(図3お
よび図4)から補正値αと補正値βとが読み込まれる。
そして、クランク軸28が噴射位置に近づくと、これら
読み込まれた情報の数値を積算して噴射量が求められ
る。すなわち、実際に燃料噴射ノズル31から噴射され
る燃料の量Fは; F= F’×α×β×C によって、算出される。なお、Cは大気圧、背圧、クラ
ンク室の壁温、筒内圧などによって別途に算出される補
正係数である。このようにして算出された量の燃料は燃
料噴射ノズル31から吸気通路24内へ燃料が供給さ
れ、そこを通過する吸気に混ぜられて所定の空燃比の混
合気を生成する。
【0013】こゝで、補正値αはクランクケース21の
内壁面温度に応じて与えられる補正値であり、図3で示
すように、前記内壁温度が20℃を越え、そこに付着し
た燃料が再気化し易い環境の下では基本噴射量F’を減
量する方向に作用し、温度が上昇するに伴って吸気の酸
素密度が低下するのに合わせて減量している状態が表れ
ている。内壁温度が20℃以下になると、クランクケー
ス21内へ吸入された燃料の一部が内壁面へ付着して液
化し、再気化する量が減じることゝ、吸気の酸素密度が
増してくるため、基本噴射量F’を増量する方向に補正
している。そして、その増量の比率は内壁温度が0℃以
下に低下しているとき、一層、大きくなる。
内壁面温度に応じて与えられる補正値であり、図3で示
すように、前記内壁温度が20℃を越え、そこに付着し
た燃料が再気化し易い環境の下では基本噴射量F’を減
量する方向に作用し、温度が上昇するに伴って吸気の酸
素密度が低下するのに合わせて減量している状態が表れ
ている。内壁温度が20℃以下になると、クランクケー
ス21内へ吸入された燃料の一部が内壁面へ付着して液
化し、再気化する量が減じることゝ、吸気の酸素密度が
増してくるため、基本噴射量F’を増量する方向に補正
している。そして、その増量の比率は内壁温度が0℃以
下に低下しているとき、一層、大きくなる。
【0014】補正値βは吸気温センサ46により検出さ
れた吸気の温度に応じて与えられる補正値であり、図4
で示すように、吸気の温度が20℃以上あるときと、そ
れ以下のときとに分けている。すなわち、吸気の温度が
20℃以上あるときは、基本噴射量F’に補正を加え
ず、20℃以下のときのみ供給燃料を増量して混合気の
希薄化を防止することが示されている。
れた吸気の温度に応じて与えられる補正値であり、図4
で示すように、吸気の温度が20℃以上あるときと、そ
れ以下のときとに分けている。すなわち、吸気の温度が
20℃以上あるときは、基本噴射量F’に補正を加え
ず、20℃以下のときのみ供給燃料を増量して混合気の
希薄化を防止することが示されている。
【0015】これら補正値αと補正値βとが上記のよう
な特性をもっているので、厳寒期における再始動のよう
に、クランクケース21内の温度が高く、且つ、吸気温
度が低い状態で始動操作が行われるとき、補正値αによ
って実噴射量Fが基本噴射量F’より減量するよう補正
されるが、より急勾配の増量特性を持つ補正値βによっ
て増量補正されるので、結果的に補正値αによる補正が
なくなり、機関へ供給される混合気の空燃比は濃厚化さ
れる。
な特性をもっているので、厳寒期における再始動のよう
に、クランクケース21内の温度が高く、且つ、吸気温
度が低い状態で始動操作が行われるとき、補正値αによ
って実噴射量Fが基本噴射量F’より減量するよう補正
されるが、より急勾配の増量特性を持つ補正値βによっ
て増量補正されるので、結果的に補正値αによる補正が
なくなり、機関へ供給される混合気の空燃比は濃厚化さ
れる。
【0016】
【発明の効果】この発明は以上のように、基本噴射量
F’をクランク室内の温度に依存して、その低温時に増
量補正するようにした内燃機関において、外気温に依存
してその低温時に増量補正する手段が並設さているの
で、冬季におけるエンジン停止直後の再始動のように外
気温が低いときは、クランク室内の温度が高くても増量
補正するから、その始動性が良好になる効果がある。
F’をクランク室内の温度に依存して、その低温時に増
量補正するようにした内燃機関において、外気温に依存
してその低温時に増量補正する手段が並設さているの
で、冬季におけるエンジン停止直後の再始動のように外
気温が低いときは、クランク室内の温度が高くても増量
補正するから、その始動性が良好になる効果がある。
【図1】発明の一実施例を示す内燃機関の燃料制御シス
テム図である。
テム図である。
【図2】基本噴射特性を示す特性図である。
【図3】その補正特性を示す特性図である。
【図4】他の補正特性を示す特性図である。
【図5】制御方法の流れ図である。
41・・・・スロットルセンサ 42・・・・クランク軸センサ 43・・・・大気圧センサ 44・・・・冷却水センサ 45・・・・壁温センサ 46・・・・吸気温センサ 47・・・・クランク室圧センサ 48・・・・筒内圧センサ 49・・・・背圧センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 暖機状態の運転に適合するよう設定した
基本噴射量を、吸気温度とクランク室内の温度とによっ
て補正し、吸気温度とクランク室内の温度のいずれかが
予定温度に比して低いときに増量補正するように設定し
てなる内燃機関の燃料制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35689592A JPH06185385A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 内燃機関の燃料制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35689592A JPH06185385A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 内燃機関の燃料制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06185385A true JPH06185385A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18451299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35689592A Pending JPH06185385A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 内燃機関の燃料制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06185385A (ja) |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP35689592A patent/JPH06185385A/ja active Pending
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