JPH0618527A - 検体測定装置 - Google Patents

検体測定装置

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JPH0618527A
JPH0618527A JP4199168A JP19916892A JPH0618527A JP H0618527 A JPH0618527 A JP H0618527A JP 4199168 A JP4199168 A JP 4199168A JP 19916892 A JP19916892 A JP 19916892A JP H0618527 A JPH0618527 A JP H0618527A
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Matsuomi Nishimura
松臣 西村
Kazusane Tanaka
和實 田中
Toshiichi Onishi
敏一 大西
Hideto Takayama
秀人 高山
Takeshi Miyazaki
健 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 担体粒子の凝集体を径の大きさ別に分離し
て、高精度な検体測定を行う。 【構成】 透明部材によって形成される平板状の基板1
の上には、透明部材によって形成され、中央内側に凹部
2aを設けた楔状のカバー部材2が密着され、凹部2a
により間隙が形成されている。この凹部2aと基板1と
の間隔がA方向からB方向へ一様に減少するようにさ
れ、端部の注入口の垂直間隔DBは使用する担体粒子Fの
径Rよりも小さく、A方向端部の垂直間隔DAは凝集体G
も通過できるように、垂直間隔DBの数倍〜数100倍程
度とする。間隙のA方向端部の一部には、加圧式注入器
の注入先端部に嵌合するように、円形テーパ状の開口3
が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検体中の免疫学的活性
物質を定性的又は定量的に検出する検体測定装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】検体中の抗原、抗体等の免疫学的活性物
質を検出する方法としては、ラッテクス粒子、ガラス粒
子、セラミック球、カオリン、カーボンブラック、赤血
球等の動物血液成分等のコロイド粒子等の担体粒子に免
疫学的活性物質を感作させ、その担体粒子を液体媒体中
で検体と反応させて、反応液の凝集状態を検者が肉眼で
観察、確認して免疫学的活性物質を定性的に検出する方
法がよく知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、凝集状態を肉眼で判断する場合には、
定量性に乏しい検出しかできず、検出結果の精度、信頼
性を欠いている。
【0004】本発明の目的は、簡素な構造で、高精度に
定性的又は定量的検出が可能な検体測定装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1の検体測定装置は、特定物質と特異的に結合す
る物質を担持させた粒子と検体との反応液中における前
記担体粒子の凝集の程度により、前記検体中の前記特定
物質の測定を行う検体測定装置において、前記担体粒子
の径よりも大きい最大間隔から一様又は段階的に間隙が
減少し、前記最大間隔部から前記反応液が浸入し得る間
隙部を有する検体測定装置であって、前記間隔部の最大
間隔部の近傍に前記反応液を加圧注入部材により注入す
るための開口を設けたことを特徴とするものである。
【0006】第2の検体測定装置は、特定物質と特異的
に結合する物質を担持させた粒子と検体との反応液中に
おける前記担体粒子の凝集の程度により、前記検体中の
前記特定物質の測定を行う検体測定装置において、前記
担体粒子の径よりも大きい最大間隔から一様又は段階的
に間隙が減少し、前記最大間隔部から前記反応液が浸入
し得る間隙部を有する検体測定装置であって、前記間隔
部の最小間隔部の近傍に前記反応液を減圧吸引部材によ
り吸引するための開口を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0007】第3の検体測定装置は、特定物質と特異的
に結合する物質を担持させた粒子と検体との反応液中に
おける前記担体粒子の凝集の程度により、前記検体中の
前記特定物質の測定を行う検体測定装置において、前記
担体粒子の径よりも大きい最大間隔から一様又は段階的
に間隙が減少し、前記最大間隔部から前記反応液が浸入
し得る間隙部を有する検体測定装置であって、装置全体
又は一部に対し機械的振動を与える手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0008】第4の検体測定装置は、特定物質と特異的
に結合する物質を担持させた粒子と検体との反応液中に
おける前記担体粒子の凝集の程度により、前記検体中の
前記特定物質の測定を行う検体測定装置において、前記
担体粒子の径よりも大きい最大間隔から一様又は段階的
に間隙が減少し、前記最大間隔部から前記反応液が浸入
し得る間隙部を有する検体測定装置であって、前記最大
間隔部の近傍に、前記粒子と検体を凝集反応させる試薬
反応槽を一体化して設けたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】上述の構成を有する検体測定装置は、最大間隔
部の開口から間隙に反応液を注入すると、間隔差によっ
て大きさが異なる担体粒子、凝集体、液体媒体等が分離
され、凝集程度を明瞭に判定識別できる。
【0010】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は第1の実施例の試料台の斜視図であり、図
2はA−B方向の断面図である。透明部材によって形成
される平板状の基板1の上には、透明部材によって形成
され、中央内側に凹部2aを設けた楔状のカバー部材2
が密着され、基板1と凹部2aにより間隙が形成されて
いる。この凹部2aは図2に示すように、凹部2aと基
板1との間隔がA方向からB方向に一様に減少するよう
にされ、B方向の端部の垂直間隔DBは使用する担体粒子
Fの径Rよりも小さく、A方向の端部の垂直間隔DAは凝
集体Gも通過できるように、垂直間隔DBの数倍〜数10
0倍程度とされている。カバー部材2のA方向端部の一
部には、加圧式注入器Pの注入先端部に嵌合するよう
に、円形テーパ状の開口3が形成されている。
【0011】担体粒子Fに免疫学的活性物資を感作さ
せ、その担体粒子Fを水を主体とする液体媒体中に分散
させた試薬と検体とを混合すると反応が起こり、複数個
の免疫学的活性物質と担体粒子Fとが凝集体Gを形成す
る。十分に反応させた後に、加圧式注入器Pを開口3に
嵌合し、反応液Lを加圧式注入器Pから図3に示すよう
に基板1と凹部2aとの隙間に注入すると、加圧力によ
って反応液Lは垂直間隔の狭いB方向に進入してゆく。
未凝集の担体粒子Fは径Rが小さいのでB方向の奥まで
移動できるが、凝集体Gはその径と同じ間隔を持つ位置
でトラップされて移動できなくなる。従って、凝集体G
は大きさに応じてA−B方向に分離されることになる。
【0012】凝集体Gの径は凝集体Gを構成する担体粒
子Fの個数及び径によって定まる。反応によって生成し
た凝集体Gの凝集状態、つまり凝集体Gを形成する単体
粒子Fの個数及び反応液中の凝集体Gの個数等は、反応
液L中に含有される免疫学的活性物質の性質及びその濃
度に依存する。従って、このような間隙に反応液Lを流
入すると、担体粒子Fと凝集体Gがトラップされている
位置及びその数を容易に判別、識別することで、免疫学
的活性物質の定性的又は定量的検出ができる。実際に
は、既知の免疫学的活性物質を含有する検量用検体と担
体粒子を反応させた反応液Lによって、予め検量線を作
成しておき、これと比較することによって定量を行う。
【0013】良好な測定結果を得る工夫としては、基板
1、カバー部材2は、何れか一方を単体粒子Fの色調と
対照的に着色した不透明部材としてもよく、例えば担体
粒子Fが白色系統の場合には、明度の低い黒色又は灰色
の部材を用いて、識別を容易にすることもできる。
【0014】2つめの工夫として反応液Lが間隙に侵入
し易いように、反応液Lの液体媒体と親和性の良い物質
を間隙の表面にコートすると、更に良好な測定結果が得
られる。コート材としては、例えば液体媒体が水である
場合には、親水性の物質、界面活性剤、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド等の水溶性高分子が好ましい。
【0015】3つめの工夫として、この実施例において
は基板1を水平に設置して、水平方向に反応液Lを注入
しているが、図1でA方向を上にして、基板1を垂直方
向に立てた状態で測定を行ってもよく、重力の効果によ
って反応液Lの侵入が促進され、良好な測定結果が得ら
れる。この使用例においては、図4に示すように一部を
透明とした基台4の内部に、下方向に一様に径が減少す
る間隙4aを垂直に設け、A方向の間隙4aの入口部を
加圧式注入器Pの先端部に嵌合させる開口5としてもよ
い。
【0016】図5は変形例の斜視図、図6はA−B方向
の断面図であり、凹部2aと基板1との間隔がA方向か
らB方向に4段階に減少している。この場合の作用効果
は第1の実施例とほぼ同様であり、図7に示すように凝
集体Gはその径に応じて段階的にA−B方向に分離され
る。この変形例においても、使用例として基板1をA方
向を上にして測定してもよく、重力の効果を利用した構
成としては、図8に示すように基台4の上部から階段状
に径が減少する円錐状の間隙4aを設けてもよい。
【0017】図9は他の変形例の斜視図、図10はA−
B方向の断面図である。図9においては、凹部2aと基
板1との間隔はA方向からB方向に一様に減少し、使用
する担体粒子Fの径より左側の垂直間隔DBの位置から一
定となり、左側の垂直間隔DBを有する間隙部SBの容積が
右側の楔状の間隙部SAの容積よりも大きくなっている。
【0018】この変形例の作用効果は第1の実施例とほ
ぼ同様であり、間隙部SAでは担体粒子F、凝集体Gはそ
の径に応じた位置でトラップされ、液体媒体と検体の混
合液が垂直間隔DBの間隙部SBに移動する。この間隙部SB
の容積が大きいために、検出に不必要な混合液の大部分
がここへ流入し、垂直間隔の大きい間隙部SAではトラッ
プされた担体粒子F、凝集体Gのみが残るので、良好な
測定結果を得ることができる。
【0019】この変形例においても、別の使用法として
基板1をA方向を上にして測定してもよく、重力の効果
を利用した構成としては、図11に示すように基台4の
上側から垂直方向に一様に径が減少し、担体粒子Fの径
よりも小さい径DBの位置から断面で直交する2方向に間
隔DBで延在した間隙部SBが設けられている。径DBより上
の位置で担体粒子Fをトラップして液体媒体と検体との
混合液のみを、その下側の間隙部SBに流すことにより同
様の効果を得ることができる。この場合に、径DBよりも
下側の間隙部SBはその間隔が径DB以下であっても、その
容積が上部の円錐部SAの容積よりも大きければ任意の形
状とすることができる。
【0020】図12は更に他の変形例を示し、図10の
間隙部SAの形状を階段状に変形すると共に開口3の位置
を変えたものである。この場合の作用効果は第1と第2
の変形例を合わせたものである。図13はこの場合の重
力の効果を利用した試料台の斜視図である。
【0021】なお、間隙部SBを設けた場合には、垂直間
隔DBの間隙部SBは容積が間隙部SAの容積より大きければ
任意の形状でよい。また、間隙部SBに液吸収部材を装填
してもよい。更に、垂直間隔DBを担体粒子Fの径より若
干大きめ、例えば約2倍以内に設定してもよい。この場
合には、非凝集粒子つまり担体粒子Fはトラップされる
ことになく間隙部SBに流入するため、凝集、非凝集体の
判別がより明瞭になる。
【0022】次に、B方向の端部側に減圧吸収器Q用の
開口を設けた第2の実施例を図14〜図18に基づいて
説明する。図14は試料台の斜視図、図15はA−B方
向の断面図であり、基板1上のカバー部材2には凹部2
bにより間隙が図15に示すように設けられている。カ
バー部材2のA方向端部の一部には、減圧吸引器Qの注
入先端部に嵌合するように、円形テーパ状の開口6が形
成されている。
【0023】この場合に、反応液LをA側の端部から注
入し、図15に示すように減圧吸引器Qの先端を開口6
に嵌合し減圧吸引させると、図16に示すように吸引力
によって反応液LはB方向に浸入してゆく。凝集体Gは
その径に応じた位置でトラップされA−B方向に分散す
る。
【0024】この実施例においては、減圧式吸引器Qに
よって検出に不要な混合液の殆どを吸引するので、間隙
部SAではトラップされた担体粒子Fと凝集体Gのみが残
っているので、良好な測定結果を得ることができる。
【0025】この実施例においても、第1の実施例と同
様な間隙部SAの変形ができ、図17は斜視図、図18は
A−B方向の断面図であり、間隙部SAが段階状に変形さ
れている。
【0026】図19は第3の実施例の斜視図、図20は
A−B方向の断面図である。基板1の上のカバー部材2
には、凹部2cにより図20に示すように間隙が形成さ
れている。カバー部材2のA方向端部に切込み7が形成
され、この切込み7に加圧式注入部材8の先端部8aが
嵌合し、加圧式注入部材8はA−B方向に摺動できるよ
うになっている。
【0027】この実施例においても、作用効果は第2の
実施例と同様であり、図21に示すようにカバー部材2
の切込み7から反応液Lを注入し、加圧式注入部材8を
B方向に摺動させると、加圧力によって反応液Lは垂直
間隔の狭いB方向に侵入してゆく。使用方法も基板1を
水平にして測定するだけでなく、基板1をA方向を上に
して測定してもよく、重力の効果のため反応液Lの侵入
が促進される。
【0028】図22は変形例の斜視図であり、図23は
A−B方向の縦断面図である。間隙部の形状はA方向か
らB方向に4段階に減少する階段状となっている。この
作用効果は第1の実施例とほぼ同様であり、図24に示
すように凝集体Gは段階的に分離される。
【0029】図25は他の変形例による試料台の斜視
図、図26はA−B方向の縦断面図である。基台9に
は、一部を透明とした反応液の注入口9aと空気孔9b
が設けられている。基台9の内部には、A方向からB方
向に凝集体Gの径よりも十分大きい内径DAから、担体粒
子Fの径よりも小さい内径DBまで減少する円錐台形の間
隙部SAと円柱形の間隙部SBが設けられている。この変形
例においても、作用効果は第3の実施例とほぼ同様であ
り、図27に示すように間隙部SAにおいて凝集体Gと担
体粒子Fが分離され、間隙部SBに検出に不要な液体媒体
が流入する。
【0030】図28は更に他の変形例を示し、図25の
間隙部SAを段階状に変形したものである。作用効果は先
の変形例とほぼ同様であり、凝集体Gが段階状に分離さ
れる。
【0031】なお、図25〜図28においては、加圧式
注入部材8を回転させながら摺動させることができる。
従って、加圧式注入部材8の先端部8aに撹拌用の羽根
を取り付けると、反応液Lを撹拌しながら反応液Lを加
圧流入できるので、凝集体Gの分離がより促進される。
【0032】図29は第4の実施例の斜視図を示し、基
板1の上のカバー部材2の凹部2dにより間隙部SA、SB
が形成されている。凹部2dと基板1との間隔はA方向
からB方向に一様に減少するようにされている。B方向
の端部の間隙部SBに、減圧式吸収部材10の吸引先端部
10aが嵌合され、減圧式吸引部材9の先端部10aは
A−B方向に摺動できるようになっている。
【0033】反応液Lを基板1と凹部2dとの間の間隙
にA方向方向から注入し、減圧式吸引部材9をB方向に
摺動させると、吸引力により反応液Lは垂直間隔の狭い
B方向に侵入してゆき、担体粒子F、凝集体GはA−B
方向に分離する。なお、この実施例においても間隙部SA
の変形が可能である。
【0034】図30は第5の実施例の試料台の斜視図で
あり、図31はA−B方向の縦断面図である。基板1上
のカバー部材2の凹部2eにより間隙が形成されてい
る。また、基板1にはA方向端部の注入口付近に観察の
妨げにならないように、超音波振動子11が埋め込まれ
ている。
【0035】図32に示すように反応液Lを間隙部に注
入すると、凝集体Gは大きさに応じて分離される。この
際に、凝集反応が過度になり、A方向の垂直間隔DAより
も大きな凝集体Gが生成したとき、この凝集体Gが注入
口で詰まることを防止するため、振動子11を作動させ
て反応液L中に超音波を伝搬させる。
【0036】使用法としては、基板1を水平に設置する
だけでなく、基板1をA方向を上にすると重力の効果の
ため反応液Lの浸入が促進される。重力の効果を利用し
た構成としては図33に示すように、一部を透明とした
基台4の内部に下方向に径が一様に減少する円錐形の間
隙部を垂直に設け、観察の妨げにならないように上部開
口5を取り囲むように振動子11を薄く埋め込んでもよ
い。また、使用する振動子11としては超音波を発生す
る磁気歪、圧電振動子、電気歪振動子等があるが、観察
の妨げにならない限り種類及び形状に制限はない。
【0037】この第5の実施例においても、試料台の間
隙部を変形することができ、作用効果も同様である。図
34は変形例の斜視図であり、図35は断面図である。
間隙部は4段階に変化した階段状とされており、図36
に示すように凝集体Gは段階的に分離される。図37は
この場合の重力の効果を利用した試料台の斜視図であ
る。
【0038】図38は他の変形例の斜視図、図39は断
面図である。間隙部は一様に垂直間隔が減少する間隙部
SAと、検査に不要な液体を溜める間隙部SBとから成って
いる。図40は重力の効果を利用した試料台の斜視図で
ある。
【0039】図41、図42は更に他の変形例である。
図41は斜視図、間隙部は階段状の間隙部SAと、検査に
不要な液体を溜める間隙部SBとから成っている。図42
は重力の効果を利用した構成図である。
【0040】図43は第6の実施例の試料台の斜視図で
あり、図44はA−B方向の縦断面図である。基板1上
のカバー部材2の凹部2fにより間隙が形成されてい
る。また、基板1上のA方向の注入口付近に試薬反応槽
12が設けられている。
【0041】測定手順としては、 (イ) 図45に示すように、抗体等の免疫学的に活性物質
を感作した、ラテックス粒子等の担体粒子Fを水を主体
とした液体媒体中に分散させた試薬と、検体とを反応槽
12で混合する。
【0042】(ロ) 暫く放置すると反応が起こり、複数個
の免疫学的活性物質と担体粒子Fとが凝集体Gを形成す
る。
【0043】(ハ) 凝集反応が十分進行した後に、図46
に示すように試料台をA方向を上にして傾斜又は立ち上
げ、反応液Lを反応槽12から間隙部に流し込むと、凝
集体Gは大きさに応じてA−B方向に分離される。
【0044】また、図47、図48は変形例を示し、図
47、48は階段状の間隙部を有しており、同様の作用
効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る検体測
定装置は、担体粒子の径よりも十分に大きい最大間隔か
ら担体粒子の径よりも小さい最小間隔まで、一様に又は
段階的に減少した間隙を設けた簡素な構造を有し、最大
間隔方向の開口から反応液を注入すると、間隔差によっ
て大きさの異なる担体粒子、凝集体、液体媒体などが分
離できる。更に、圧力、重力、振動を利用して反応液を
注入することで分離状態がより明確になるため、測定感
度が向上し、検体中の免疫学的活性物質の定性的又は定
量的検出を高精度に行うことができる。また、反応槽を
装置と一体化することで、装置を傾けるという簡単な作
業で、反応液を間隙に浸入させることができるため検査
工程が簡便になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の試料台の斜視図である。
【図2】断面図である。
【図3】凝集体の分離状態の説明図である。
【図4】試料台を立ち上げた場合の斜視図である。
【図5】変形例の斜視図である。
【図6】断面図である。
【図7】凝集体の分離状態の説明図である。
【図8】試料台を立ち上げた場合の斜視図である。
【図9】他の変形例の斜視図である。
【図10】断面図である。
【図11】試料台を立ち上げた場合の斜視図である。
【図12】更に他の変形例の斜視図である。
【図13】試料台を立ち上げた場合の斜視図である。
【図14】第2の実施例の試料台の斜視図である。
【図15】断面図である。
【図16】凝集体の分離状態の説明図である。
【図17】変形例の斜視図である。
【図18】断面図である。
【図19】第3の実施例の試料台の斜視図である。
【図20】断面図である。
【図21】凝集体の分離状態の説明図である。
【図22】変形例の斜視図である。
【図23】断面図である。
【図24】凝集体の分離状態の説明図である。
【図25】他の変形例の斜視図である。
【図26】断面図である。
【図27】凝集体の分離状態の説明図である。
【図28】更に他の変形例の斜視図である。
【図29】第4の実施例の試料台の斜視図である。
【図30】第5の実施例の試料台の斜視図である。
【図31】断面図である。
【図32】凝集体の分離状態の説明図である。
【図33】試料台を立ち上げた場合の斜視図である。
【図34】変形例の斜視図である。
【図35】断面図である。
【図36】凝集体の分離状態の説明図である。
【図37】試料台を立ち上げた場合の斜視図である。
【図38】他の変形例の斜視図である。
【図39】断面図である。
【図40】試料台を立ち上げた場合の斜視図である。
【図41】更に他の変形例の斜視図である。
【図42】試料台を立ち上げた場合の斜視図である。
【図43】第5の実施例の試料台の斜視図である。
【図44】断面図である。
【図45】反応槽で凝集体が生成している状態の説明図
である。
【図46】試料台を傾けた状態の説明図である。
【図47】変形例の斜視図である。
【図48】断面図である。
【符号の説明】 1 基板 2 カバー部材 3、5 開口 4、9 基台 8 加圧式注入部材 10 減圧式吸引部材 11 振動子 12 反応槽 F 担体粒子 G 凝集体 L 反応液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 秀人 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮崎 健 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定物質と特異的に結合する物質を担持
    させた粒子と検体との反応液中における前記担体粒子の
    凝集の程度により、前記検体中の前記特定物質の測定を
    行う検体測定装置において、前記担体粒子の径よりも大
    きい最大間隔から一様又は段階的に間隙が減少し、前記
    最大間隔部から前記反応液が浸入し得る間隙部を有する
    検体測定装置であって、前記間隔部の最大間隔部の近傍
    に前記反応液を加圧注入部材により注入するための開口
    を設けたことを特徴とする検体測定装置。
  2. 【請求項2】 特定物質と特異的に結合する物質を担持
    させた粒子と検体との反応液中における前記担体粒子の
    凝集の程度により、前記検体中の前記特定物質の測定を
    行う検体測定装置において、前記担体粒子の径よりも大
    きい最大間隔から一様又は段階的に間隙が減少し、前記
    最大間隔部から前記反応液が浸入し得る間隙部を有する
    検体測定装置であって、前記間隔部の最小間隔部の近傍
    に前記反応液を減圧吸引部材により吸引するための開口
    を設けたことを特徴とする検体測定装置。
  3. 【請求項3】 特定物質と特異的に結合する物質を担持
    させた粒子と検体との反応液中における前記担体粒子の
    凝集の程度により、前記検体中の前記特定物質の測定を
    行う検体測定装置において、前記担体粒子の径よりも大
    きい最大間隔から一様又は段階的に間隙が減少し、前記
    最大間隔部から前記反応液が浸入し得る間隙部を有する
    検体測定装置であって、装置全体又は一部に対し機械的
    振動を与える手段を設けたことを特徴とする検体測定装
    置。
  4. 【請求項4】 特定物質と特異的に結合する物質を担持
    させた粒子と検体との反応液中における前記担体粒子の
    凝集の程度により、前記検体中の前記特定物質の測定を
    行う検体測定装置において、前記担体粒子の径よりも大
    きい最大間隔から一様又は段階的に間隙が減少し、前記
    最大間隔部から前記反応液が浸入し得る間隙部を有する
    検体測定装置であって、前記最大間隔部の近傍に、前記
    粒子と検体を凝集反応させる試薬反応槽を一体化して設
    けたことを特徴とする検体測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008116211A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology セルセパレータ及びそれを用いた細胞分離方法
KR101985441B1 (ko) * 2018-01-29 2019-06-03 주식회사 페라메드 세포 전처리칩 및 이를 이용한 세포 전처리 방법

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JP2008116211A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology セルセパレータ及びそれを用いた細胞分離方法
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