JPH06184318A - 耐火性組成物の製造方法及び耐火電線、ケーブル - Google Patents

耐火性組成物の製造方法及び耐火電線、ケーブル

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JPH06184318A
JPH06184318A JP4355217A JP35521792A JPH06184318A JP H06184318 A JPH06184318 A JP H06184318A JP 4355217 A JP4355217 A JP 4355217A JP 35521792 A JP35521792 A JP 35521792A JP H06184318 A JPH06184318 A JP H06184318A
Authority
JP
Japan
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fire
weight
parts
resistant
polysiloxane
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Pending
Application number
JP4355217A
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English (en)
Inventor
Masato Inoue
正人 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温環境下においても破壊電圧及び強度の低
下のない耐火性組成物の製造方法とそれを用いた耐火電
線、ケーブルを提供する。 【構成】 ポリシロキサン 100重量部に対し、無機粉末
150 〜 350重量部、無機繊維10〜50重量部及びガラス粉
末10〜50重量部を 100mmHg以下の真空雰囲気下で混練す
る耐火性組成物の製造方法及び該組成物を用いた電線、
ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐火電線等の耐火層や防
災パテ等として好適な耐火性組成物の製造方法及びそれ
を用いた耐火電線、ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐火性組成物としては極めて多種多様の
ものがある。中でも硬化させれば、常温範囲ではエラス
トマー又は樹脂状物となり、高温環境下においてはセラ
ミック化し、形態の保持と電気絶縁性を保持し得るよう
な耐火性組成物に対する要求が強い。このような要望に
対応する耐火性組成物としては、次のようなものが開示
されている。
【0003】例えば、特開昭64-56766号公報にはポリシ
ロキサンとタルク粉末と無機繊維とを混練してなる耐火
性組成物が開示されている。この耐火性組成物は無機繊
維を配合することにより、無機繊維のからみ合い等によ
り、特に高温環境下においてセラミック化した後におい
て機械的強度や靱性の向上によりすぐれた形態維持特性
を有する。
【0004】又、例えば、特公平 3-28763号公報にはポ
リシロキサンと無機充填剤とチタンカップリング剤及び
シランカップリング剤とを混練してなる耐火性組成物が
開示されている。この耐火性組成物はチタンカップリン
グ剤又はシランカップリング剤を用いることにより、混
練時に無機充填剤をポリシロキサン中に均一に分散させ
ることにより押出加工性にすぐれると共に、高温環境下
においてはセラミック化した後において破壊電圧の向上
を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の耐火性
組成物は、無機繊維やチタンカップリング剤あるいはシ
ランカップリング剤を添加して無機繊維のからみ合いや
濡れ角度の減少を図っていたが、材料の粘性が高いため
に、混練中及び押出被覆中に巻込む空気を除去すること
ができずに結果として耐火性組成物内に残存した空気が
ボイドとなり、そのため高温環境下における破壊電圧及
び強度の低下につながるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、高温環境下においても破壊電圧及び強度の低下
のない耐火性組成物の製造方法及びそれを用いた耐火電
線、ケーブルを提供するもので、その特徴は、ポリシロ
キサン 100重量部に対し、無機粉末150 〜350重量部、
無機繊維10〜50重量部及びガラス粉末10〜50重量部を 1
00mmHg以下の真空雰囲気下で混練する耐火性組成物の製
造方法、及び該組成物を導体上に押出被覆し、150 〜 5
00℃の温度で30秒〜30分間加硫してなる耐火性電線、ケ
ーブルにある。
【0007】
【作用】上述の問題を解決するため、種々の混練方法に
ついて検討した結果、材料を100mmHg以下の真空雰囲気
下で混練し、かつ材料を150 〜 500℃の温度で30秒〜30
分間加硫することによって破壊電圧及び強度(形状維持
特性)にすぐれるものが得られることを見出した。
【0008】本発明に用いるポリシロキサンは、シロキ
サン結合が化1の繰り返しを主鎖として、シロキサン結
合中のSiの側基として水素原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アニル基又はフェニル基等を持つポリシロキサン
であればどのようなポリシロキサンであっても用いるこ
とができ、高温加熱によりそれ自体セラミックス状にな
るポリシロキサンであれば特に種類を選ばない。
【0009】
【化1】
【0010】どのような種類のポリシロキサンを使用す
るかは、用途、目的等に応じて側基、粘度、重合度等を
調整すればよい。例えば、好ましいポリシロキサンとし
ては、ジメチルシリコーン、メチルビニルシリコーン、
メチルフェニルシリコーン等のシリコーン樹脂や、シリ
コーンオイル、シリコーンワニス等を用いることができ
る。
【0011】本発明に用いるポリシロキサンは、常温で
約10〜100000センチストークス(CSt )のものであれば
好適に用いることができる。又本発明においては、ポリ
シロキサンの成分、組成、粘度等によって、必要に応じ
て触媒、加硫剤等を用いてもよい。どのような種類の触
媒を用いるかは、用いるポリシロキサンの成分、組成等
又は加硫剤の成分、組成等によっても異なるが、用途、
目的等に応じてきめればよい。このような触媒として
は、例えば可溶性白金や有機過酸化物を用いることがで
きる。
【0012】本発明で用いる無機粉末としては、例えば
マイカ、アスベスト、アルミナ、マグネシア、ジルコニ
ア、ジルコンサンド、炭化珪素、窒化珪素、又は窒化ア
ルミナ等の粉末を使用することができる。どのような種
類の無機粉末を使用するかは、用途、目的等に応じて決
めればよい。このような無機粉末は天然からとったもの
でもよく、合成されたものでもよく、又2種以上の無機
粉末を混合して使用してもよい。
【0013】無機粉末の平均粒子径は、用途、目的等に
応じて異なるが、耐火電線の耐火層として用いる場合
は、通常は0.1 〜 200μmのものが好ましい。又無機粉
末の配合割合は、無機繊維の種類、形態、添加量等、及
び無機粉末の種類、形態、用途、目的等によって異なる
が、耐火電線の耐火層として用いる場合は、ポリシロキ
サン 100重量部に対し150 〜 350重量部の範囲で用い
る。
【0014】無機粉末を 350重量部を越えて用いたとき
は、混練したときに材料がまとまらないために、押出成
形時に型崩れしたり、組成物中に気泡を巻込み易い。又
無機粉末が 150重量部未満の場合は、組成物が高温にさ
らされ、焼結した場合、焼結後の焼結体の機械的強度や
靱性が低下し、形態維持特性が低下する。
【0015】無機粉末としては、上記の他ガラス粉末を
ポリシロキサン 100重量部に対して10〜50重量部添加す
る。ガラス粉末はポリシロキサンの燃焼時に生じるひび
を溶融して埋める役割をしており、10重量部未満ではひ
びを埋めることができず、50重量部を越えるとガラスが
溶けたときに、材料がやわらかくなりすぎて、形状維持
ができなくなる。
【0016】本発明において用いる無機繊維としては、
例えばシリカ−アルミナ繊維、アルミナ繊維、ジルコニ
ア繊維、炭化珪素繊維等の繊維を使用することができ
る。どのような種類の無機繊維を使用するかは、用途、
目的等に応じて決めればよい。このような無機繊維は天
然繊維でもよく、あるいは合成繊維でもよく、又2種以
上の無機繊維を混合して使用してもよい。
【0017】無機繊維の平均繊維長、平均繊維径は用
途、目的等に応じて異なるが、耐火電線の耐火層として
用いる場合は、通常、平均繊維長が5μm〜 100μm
で、平均繊維径が1μm〜10μmのものが好ましい。
【0018】又無機繊維の配合割合は、無機粉末の種
類、形態、添加量等及び無機繊維の種類、形態及び組成
物の用途、目的等によって異なるが、耐火電線の耐火層
として用いる場合は、通常ポリシロキサン 100重量部に
対し、10〜50重量部の範囲で用いる。
【0019】無機繊維を50重量部を越えて用いた場合
は、組成物の表面が荒れ、常温温度範囲での可撓性が低
下する。又無機繊維が10重量部以下の場合は、組成物が
高温にさらされ、焼結した場合、焼結後の焼結体の機械
的強度や靱性が低下し、形態維持特性が低下する。
【0020】
【実施例】表1及び表2に示す各種材料を調整し真空脱
気装置つきのバンバリーミキサーもしくはニーダーで所
定の圧力にて20分間混練した。混練した材料は140 〜 5
10℃の温度で25秒〜35分間プレスして厚さ1mm、幅3c
m、長さ17cmのシートを作成した。得られたシートを常
温で 100V/秒の割合で昇圧してシートが絶縁破壊に至
った電圧を測定することにより破壊電圧値を測定した。
製造条件ならびに破壊電圧値を表3に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】上記表1〜表3において、実施例は材料が
規定範囲内にあり、かつ製造条件が以下の条件で作成し
たもので、いずれも破壊電圧及び強度にすぐれていた。 真空度 :100mmHg 以下 加硫温度:150 〜 500℃ 加硫時間:30秒〜30分 これに対して、比較例は材料が規定範囲外であり、又材
料が規定範囲内にあっても製造条件が上記条件外である
もの、もしくはその双方であるものはいずれも破壊電圧
値が低かった。
【0025】本発明に用いたバンバリーミキサー、ニー
ダーは真空脱気装置がついておれば特に形状にこだわら
ない。又真空脱気装置にはロータリーポンプ式のものを
用いたが、他の方式のものでもかまわない。製造条件を
規定したのは次の理由によるものである。 真空度 :100mmHg 以上だと耐火組成物中の脱気が充分
に行えない。 加硫温度:150 ℃未満だと加硫が進行せず特性が劣る。
500 ℃を越えると樹脂が半セラミック化し、特性が劣
る。 加硫時間:30秒未満だと加硫が進行せず特性が劣る。30
分を越えると樹脂が半セラミック化し、特性が劣る。
【0026】本実施例に用いた材料は次の通りである。 シリコンゴム:ポリジメチルシロキサン(粘度50000 〜
100000cst、比重1.0 〜 1.2) 無機粉末 :マイカ(平均粒径 9.8μm) 無機繊維 :シリカ−アルミナ繊維(繊維長30μm、
繊維径 1.2μm) ガラス粉末 :融点 720℃(ソーダ石灰ガラス)
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
良好な形状維持特性と高い破壊電圧値を有する耐火性組
成物が得られ、かかる耐火性組成物を耐火電線の耐火層
として用いるとき、極めて有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/04 LRX 8319−4J H01B 7/34 B 7244−5G 13/00 503 C 7244−5G //(C04B 26/32 14:22 2102−4G 14:38) Z 2102−4G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリシロキサン 100重量部に対し、無機
    粉末150 〜 350重量部、無機繊維10〜50重量部及びガラ
    ス粉末10〜50重量部を 100mmHg以下での真空雰囲気下で
    混練することを特徴とする耐火組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐火性組成物を150 〜 5
    00℃の温度で30秒〜30分間加硫することを特徴とする耐
    火性組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の耐火性組成物を導体上に
    被覆し150 〜 500℃の温度で30秒〜30分間加硫してなる
    ことを特徴とする耐火性電線ケーブル。
JP4355217A 1992-12-16 1992-12-16 耐火性組成物の製造方法及び耐火電線、ケーブル Pending JPH06184318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4355217A JPH06184318A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 耐火性組成物の製造方法及び耐火電線、ケーブル

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JP4355217A JPH06184318A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 耐火性組成物の製造方法及び耐火電線、ケーブル

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ID=18442635

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JP4355217A Pending JPH06184318A (ja) 1992-12-16 1992-12-16 耐火性組成物の製造方法及び耐火電線、ケーブル

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JP (1) JPH06184318A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003069A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Fujikura Ltd シリコーン樹脂組成物およびそれを用いた低圧耐火ケーブル
JP2003012926A (ja) * 2001-06-26 2003-01-15 Fujikura Ltd シリコーン樹脂組成物およびそれを用いた低圧耐火ケーブル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003003069A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Fujikura Ltd シリコーン樹脂組成物およびそれを用いた低圧耐火ケーブル
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