JPH06184303A - 芳香族コポリアミド、その製造方法および該コポリアミドでつくった成形品 - Google Patents
芳香族コポリアミド、その製造方法および該コポリアミドでつくった成形品Info
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- JPH06184303A JPH06184303A JP5169160A JP16916093A JPH06184303A JP H06184303 A JPH06184303 A JP H06184303A JP 5169160 A JP5169160 A JP 5169160A JP 16916093 A JP16916093 A JP 16916093A JP H06184303 A JPH06184303 A JP H06184303A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 有機ポリアミド溶剤に可溶で、ポリマーに対
して下記式I、IIおよびIIIの繰返し構造単位を少
なくとも95モル%含有する芳香族コポリアミド: −R1 −NH−R3 −NH− (I)、−R1 −NH−R4 −NH− (II) −R1 −NH−R5 −NH− (III) 〔少なくとも若干の基R1 は式−OC−R2 −CO−の
基であり、他の基R1 は下記式IVおよび/またはV: (式中、R6 、R8 はアルキル、シクロアルキルまたは
アリール基、R7 はアルキレン、シクロアルキレンまた
はアリーレン基、の基であり、R3 は、二価の芳香族基
であり、R4 は −Ar1 −X−Ar2 − (Ar1 およびAr2 は二価の芳香族基等であり、Xは
−O−、−S−等である)の基であり、R5 はR3 、R
4 に同じ。 【効果】高強度およびすぐれた機械的性質を特徴とする
繊維のような成形品に変えることができる。
して下記式I、IIおよびIIIの繰返し構造単位を少
なくとも95モル%含有する芳香族コポリアミド: −R1 −NH−R3 −NH− (I)、−R1 −NH−R4 −NH− (II) −R1 −NH−R5 −NH− (III) 〔少なくとも若干の基R1 は式−OC−R2 −CO−の
基であり、他の基R1 は下記式IVおよび/またはV: (式中、R6 、R8 はアルキル、シクロアルキルまたは
アリール基、R7 はアルキレン、シクロアルキレンまた
はアリーレン基、の基であり、R3 は、二価の芳香族基
であり、R4 は −Ar1 −X−Ar2 − (Ar1 およびAr2 は二価の芳香族基等であり、Xは
−O−、−S−等である)の基であり、R5 はR3 、R
4 に同じ。 【効果】高強度およびすぐれた機械的性質を特徴とする
繊維のような成形品に変えることができる。
Description
【0001】本発明は、強度が大きく、耐熱性にすぐれ
た新規芳香族コポリアミド、その適切な製造方法、およ
び前記コポリマーからつくった成形品、とくに繊維に関
する。
た新規芳香族コポリアミド、その適切な製造方法、およ
び前記コポリマーからつくった成形品、とくに繊維に関
する。
【0002】アラミドとも呼ばれる芳香族ポリアミドは
それ自体公知である。さらに、すぐれた性質、とくに高
強度をもつ繊維をつくるのにアラミドを使用することが
できることも公知である。アラミド繊維は、脂肪族ポリ
アミドからつくった繊維と比較して、すぐれた耐炎性を
有している。これはすぐれたLOI値(最小酸素指数)
によって表わされる。
それ自体公知である。さらに、すぐれた性質、とくに高
強度をもつ繊維をつくるのにアラミドを使用することが
できることも公知である。アラミド繊維は、脂肪族ポリ
アミドからつくった繊維と比較して、すぐれた耐炎性を
有している。これはすぐれたLOI値(最小酸素指数)
によって表わされる。
【0003】適用分野によっては、従来、通常のアラミ
ドによって得ることができるLOI値ではまだ不十分で
ある。
ドによって得ることができるLOI値ではまだ不十分で
ある。
【0004】DE−A−2 062 774はホスホニ
ルジハライドによるアラミドの変性方法を開示してい
る。とくに、メタ異性体とホスホン酸誘導体との反応が
記載されている。
ルジハライドによるアラミドの変性方法を開示してい
る。とくに、メタ異性体とホスホン酸誘導体との反応が
記載されている。
【0005】この従来技術の背景とは対照的に、本発明
の目的は、すぐれた機械的性質、たとえば高強度ととも
にすぐれたLOI値を有するアラミドを製造することに
あった。
の目的は、すぐれた機械的性質、たとえば高強度ととも
にすぐれたLOI値を有するアラミドを製造することに
あった。
【0006】ポリマー鎖中に、ある量の特定有機リン化
合物を包含させると、未変性アラミドの高強度には実質
的に影響はないが、LOIの著しい向上の認められるこ
とが見出された。
合物を包含させると、未変性アラミドの高強度には実質
的に影響はないが、LOIの著しい向上の認められるこ
とが見出された。
【0007】本発明は、有機ポリアミド溶剤には可溶
で、さらにポリマーに対して、少なくとも95モル%の
式I、IIおよびIIIの繰返し構造単位を含有する芳
香族コポリアミドに関する: −R1 −NH−R3 −NH− (I)、−R1 −NH−R4 −NH− (II) −R1 −NH−R5 −NH− (III) 〔式中、少なくとも一部のR1 基は式−OC−R2 −C
O−(式中、R2 は、その原子価結合が互いにパラ位ま
たは同程度の同軸または平行の位置にある二価の芳香族
基)の基であり、他のR1 基は下記の式IVおよび/ま
たは式V:
で、さらにポリマーに対して、少なくとも95モル%の
式I、IIおよびIIIの繰返し構造単位を含有する芳
香族コポリアミドに関する: −R1 −NH−R3 −NH− (I)、−R1 −NH−R4 −NH− (II) −R1 −NH−R5 −NH− (III) 〔式中、少なくとも一部のR1 基は式−OC−R2 −C
O−(式中、R2 は、その原子価結合が互いにパラ位ま
たは同程度の同軸または平行の位置にある二価の芳香族
基)の基であり、他のR1 基は下記の式IVおよび/ま
たは式V:
【化3】 (式中、R6 はアルキル、シクロアルキル、またはアリ
ール基、R7 はアルキレン、シクロアルキレンまたはア
リーレン基、かつR8 はアルキル、シクロアルキルまた
はアリール基)の基で、さらにポリマー分子内の式IV
および/またはVの基の比率は、リン含有基がポリマー
に対して0.1ないし0.5重量%となるように選ば
れ、R3 はその原子価結合が互いにパラ位または同程度
の同軸もしくは平行の位置にある二価の芳香族基であ
り、R4 は下式VI: −Ar1 −X−Ar2 − (VI) (式中、Ar1 およびAr2 は相互に別個に、その原子
価結合が互いにパラ位または同程度の同軸もしくは平行
の位置にある二価の芳香族基であるか、またはAr2 は
さらに、その原子価結合が互いにメタ位または同程度の
ある角度をなす位置にある二価の芳香族基であり、また
Xは式−O−、−S−、−SO2 −、−O−フェニレン
−O−、またはアルキレンの基である)の基であり、か
つR5 はR3 およびR4 に対して定義される意味の一つ
を有するが、それぞれの場合に分子中に選ばれる基R3
およびR4 とは異なる〕。
ール基、R7 はアルキレン、シクロアルキレンまたはア
リーレン基、かつR8 はアルキル、シクロアルキルまた
はアリール基)の基で、さらにポリマー分子内の式IV
および/またはVの基の比率は、リン含有基がポリマー
に対して0.1ないし0.5重量%となるように選ば
れ、R3 はその原子価結合が互いにパラ位または同程度
の同軸もしくは平行の位置にある二価の芳香族基であ
り、R4 は下式VI: −Ar1 −X−Ar2 − (VI) (式中、Ar1 およびAr2 は相互に別個に、その原子
価結合が互いにパラ位または同程度の同軸もしくは平行
の位置にある二価の芳香族基であるか、またはAr2 は
さらに、その原子価結合が互いにメタ位または同程度の
ある角度をなす位置にある二価の芳香族基であり、また
Xは式−O−、−S−、−SO2 −、−O−フェニレン
−O−、またはアルキレンの基である)の基であり、か
つR5 はR3 およびR4 に対して定義される意味の一つ
を有するが、それぞれの場合に分子中に選ばれる基R3
およびR4 とは異なる〕。
【0008】その原子価結合が互いにパラ位または同程
度の同軸しくは平行の位置にある任意の二価の芳香族基
は単環式もしくは多環式の芳香族炭化水素基または単環
式もしくは多環式であることができる複素環式芳香族基
である。複素環式芳香族基の場合には、該基は、芳香環
中にとくに、1個または2個の酸素、窒素または硫黄原
子を含有する。
度の同軸しくは平行の位置にある任意の二価の芳香族基
は単環式もしくは多環式の芳香族炭化水素基または単環
式もしくは多環式であることができる複素環式芳香族基
である。複素環式芳香族基の場合には、該基は、芳香環
中にとくに、1個または2個の酸素、窒素または硫黄原
子を含有する。
【0009】多環式芳香族基は相互に縮合できるかまた
は炭素・炭素結合もしくは−CO−NH−基を介して相
互に線状に結合することができる。
は炭素・炭素結合もしくは−CO−NH−基を介して相
互に線状に結合することができる。
【0010】互いに同軸または平行の位置にある原子価
結合は反対方向を向いている。反対方向を向いている同
軸結合の例はビスフェニル−4−4′−エン結合であ
る。反対方向を向いている平行結合の例は、1,5−お
よび2,6−ナフタレン結合であるが、1,8−ナフタ
レン結合は平行で、同じ方向を向いている。
結合は反対方向を向いている。反対方向を向いている同
軸結合の例はビスフェニル−4−4′−エン結合であ
る。反対方向を向いている平行結合の例は、1,5−お
よび2,6−ナフタレン結合であるが、1,8−ナフタ
レン結合は平行で、同じ方向を向いている。
【0011】その原子価結合が互いにパラ位または同程
度の同軸もしくは平行の位置にある好ましい二価の芳香
族基の例は、互いにパラ位にある自由原子価を有する単
環式芳香族基、とくに1,4−フェニレン、または反対
方向を向いている平行結合を有する二環式縮合芳香族
基、とくに1,4−、1,5−および2,6−ナフタレ
ン、もしくは反対方向を向く同軸結合を有し、炭素・炭
素結合を介して結合された二環式芳香族基、とくに4,
4−ビフェニレンである。
度の同軸もしくは平行の位置にある好ましい二価の芳香
族基の例は、互いにパラ位にある自由原子価を有する単
環式芳香族基、とくに1,4−フェニレン、または反対
方向を向いている平行結合を有する二環式縮合芳香族
基、とくに1,4−、1,5−および2,6−ナフタレ
ン、もしくは反対方向を向く同軸結合を有し、炭素・炭
素結合を介して結合された二環式芳香族基、とくに4,
4−ビフェニレンである。
【0012】R2 およびR3 はとくに1,4−フェニレ
ンが好ましい。
ンが好ましい。
【0013】Ar1 およびAr3 はとくに1,4−フェ
ニレンが好ましい。Ar2 はさらに1,3−フェニレン
である。
ニレンが好ましい。Ar2 はさらに1,3−フェニレン
である。
【0014】Xは−O−、−CH2 −、または−O−
1,4−フェニレン−O−が好ましい。
1,4−フェニレン−O−が好ましい。
【0015】ポリマーに対して、5モル%までのモノマ
ー単位は、脂肪族もしくは脂環式性格をもつことができ
るか、またはその原子価結合が互いにメタ位または同程
度のある角度をなす位置にある二価の芳香族基であるこ
とができる。この後者の基は単環式もしくは多環式の芳
香族炭化水素基、または単環式もしくは多環式であるこ
とができる複素環式芳香族基である。複素環式芳香族基
の場合には、該基は芳香環中にとくに1個または2個の
酸素、窒素または硫黄原子を含有する。
ー単位は、脂肪族もしくは脂環式性格をもつことができ
るか、またはその原子価結合が互いにメタ位または同程
度のある角度をなす位置にある二価の芳香族基であるこ
とができる。この後者の基は単環式もしくは多環式の芳
香族炭化水素基、または単環式もしくは多環式であるこ
とができる複素環式芳香族基である。複素環式芳香族基
の場合には、該基は芳香環中にとくに1個または2個の
酸素、窒素または硫黄原子を含有する。
【0016】この種の多環式芳香族基は相互に縮合する
ことができるかまたは、炭素・炭素結合もしくは、たと
えば−O−、−CH2 −、−S−、−CO−もしくは−
SO2 −のような橋かけ基を介して互いに結合すること
ができる。
ことができるかまたは、炭素・炭素結合もしくは、たと
えば−O−、−CH2 −、−S−、−CO−もしくは−
SO2 −のような橋かけ基を介して互いに結合すること
ができる。
【0017】その原子価結合が互いにメタ位または同程
度のある角度をなす位置にある多環式芳香族基の例は
1,6−ナフタレン、2,7−ナフタレンおよび3,
4′−ビフェニレンである。この種の単環式芳香族基の
好ましい例は1,3−フェニレンである。
度のある角度をなす位置にある多環式芳香族基の例は
1,6−ナフタレン、2,7−ナフタレンおよび3,
4′−ビフェニレンである。この種の単環式芳香族基の
好ましい例は1,3−フェニレンである。
【0018】これらすべての脂肪族基、脂環式基または
芳香族基は不活性基によって置換させることができる。
該基はコポリマーの意図する用途、とくに耐炎性に悪影
響を及ぼさない置換基を意味すると考えられる。
芳香族基は不活性基によって置換させることができる。
該基はコポリマーの意図する用途、とくに耐炎性に悪影
響を及ぼさない置換基を意味すると考えられる。
【0019】該置換基の例はアルキル、アルコキシおよ
びハロゲンである。
びハロゲンである。
【0020】任意のアルキル基、とくに直鎖状アルキル
基は枝分れさせることがてきる。1個ないし6個の炭素
原子を有するアルキル基、とくにメチル基が好ましい。
基は枝分れさせることがてきる。1個ないし6個の炭素
原子を有するアルキル基、とくにメチル基が好ましい。
【0021】シクロアルキル基はたとえば炭素原子が5
個ないし8個のシクロアルキル基、とくにシクロヘキシ
ル基である。
個ないし8個のシクロアルキル基、とくにシクロヘキシ
ル基である。
【0022】アリール基は、たとえば単環式または二環
式芳香族基、とくにナフチルまたはフェニルである。
式芳香族基、とくにナフチルまたはフェニルである。
【0023】ハロゲン基は、たとえばフッ素、臭素、ま
たは、とくに塩素である。
たは、とくに塩素である。
【0024】アルキレン基は分岐していてもよいが、特
に好ましくは直鎖状アルキレン基である。2個ないし4
個の炭素原子を有するアルキレン基、とくにエチレンが
好ましい。
に好ましくは直鎖状アルキレン基である。2個ないし4
個の炭素原子を有するアルキレン基、とくにエチレンが
好ましい。
【0025】シクロアルキレン基は、たとえば5個ない
し8個の炭素原子を有するシクロアルキレン基、とくに
シクロヘキシレン基である。
し8個の炭素原子を有するシクロアルキレン基、とくに
シクロヘキシレン基である。
【0026】アリーレン基は、たとえば単環式または二
環式芳香族基、とくにナフチレンまたはフェニレン、と
りわけ1,4−フェニレンである。
環式芳香族基、とくにナフチレンまたはフェニレン、と
りわけ1,4−フェニレンである。
【0027】ポリマー分子内の式IVおよび/または式
Vの基の比率は、未変性アラミドの強度が実質的に保持
され、かつリン含有成分の包含によってLOIが著しく
向上するように選ぶのが好ましい。ポリマー中のリン含
有量は、ポリマー全体に対して0.2ないし0.45重
量%が望ましい。
Vの基の比率は、未変性アラミドの強度が実質的に保持
され、かつリン含有成分の包含によってLOIが著しく
向上するように選ぶのが好ましい。ポリマー中のリン含
有量は、ポリマー全体に対して0.2ないし0.45重
量%が望ましい。
【0028】式I、IIおよびIIIの構造単位中の基
R3 ,R4 およびR5 に基づくジアミン配合物の例は
1,4−フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフ
ェニルメタンならびに3,3′−ジクロロ−および3,
3′−ジメチル−または3,3′−ジメトキシベンジジ
ン、1,4−フェニレンジアミン、1,4−ビス(アミ
ノフェノキシ)ベンゼンおよび3,3′−ジクロロ−、
3,3′−ジメチル−または3,3′−ジメトキシベン
ジジン、1,4−フェニレンジアミン、3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテルおよび3,3′−ジクロロ−、
3,3′−ジメチル−または3,3′−ジメトキシベン
ジジン、1,4−フェニレンジアミン、3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテルおよび4,4′−ジアミノベン
ズアニリド、および1,4−フェニレンジアミン、1,
4−ビス(アミノフェノキシ)ベンゼンならびに3,
4′−ジアミノジフェニルエーテルである。
R3 ,R4 およびR5 に基づくジアミン配合物の例は
1,4−フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフ
ェニルメタンならびに3,3′−ジクロロ−および3,
3′−ジメチル−または3,3′−ジメトキシベンジジ
ン、1,4−フェニレンジアミン、1,4−ビス(アミ
ノフェノキシ)ベンゼンおよび3,3′−ジクロロ−、
3,3′−ジメチル−または3,3′−ジメトキシベン
ジジン、1,4−フェニレンジアミン、3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテルおよび3,3′−ジクロロ−、
3,3′−ジメチル−または3,3′−ジメトキシベン
ジジン、1,4−フェニレンジアミン、3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテルおよび4,4′−ジアミノベン
ズアニリド、および1,4−フェニレンジアミン、1,
4−ビス(アミノフェノキシ)ベンゼンならびに3,
4′−ジアミノジフェニルエーテルである。
【0029】該ジアミン配合物から誘導され、好ましく
は本発明に従いリン化合物によって変性することができ
るアラミドがEP−A−199 090、EP−A−3
64891、EP−A−394 892、EP−A−3
94 893およびEP−A−424 860に記載さ
れている。
は本発明に従いリン化合物によって変性することができ
るアラミドがEP−A−199 090、EP−A−3
64891、EP−A−394 892、EP−A−3
94 893およびEP−A−424 860に記載さ
れている。
【0030】R2 がパラフェニレンである芳香族コポリ
アミドが好ましい。R3 がパラフェニレンであるかまた
は4,4′−ジアミノベンズアニリドの二価の基である
芳香族コポリアミドが好ましい。R4 が3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、1,4−ビス(アミノフェノ
キシ)ベンゼン、または4,4′−ジアミノジフェニル
メタンの二価の基である芳香族コポリアミドが好まし
い。
アミドが好ましい。R3 がパラフェニレンであるかまた
は4,4′−ジアミノベンズアニリドの二価の基である
芳香族コポリアミドが好ましい。R4 が3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、1,4−ビス(アミノフェノ
キシ)ベンゼン、または4,4′−ジアミノジフェニル
メタンの二価の基である芳香族コポリアミドが好まし
い。
【0031】R3 が1,4−フェニレン、R4 が3,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、1,4−ビス(ア
ミノフェノキシ)ベンゼンまたは4,4′−ジアミノジ
フェニルメタンの二価の基、およびR5 が3,3′−ジ
クロロベンジジン、3,3′−ジメチルベンジジンまた
は3,3′−ジメトキシベンジジンの二価の基である芳
香族コポリアミドがとくに好ましい。
4′−ジアミノジフェニルエーテル、1,4−ビス(ア
ミノフェノキシ)ベンゼンまたは4,4′−ジアミノジ
フェニルメタンの二価の基、およびR5 が3,3′−ジ
クロロベンジジン、3,3′−ジメチルベンジジンまた
は3,3′−ジメトキシベンジジンの二価の基である芳
香族コポリアミドがとくに好ましい。
【0032】本発明によるコポリアミドは、 i) 下記の式VII、VIIIおよびIXのジアミン
の混合物と式Xおよび/またはXIの化合物:
の混合物と式Xおよび/またはXIの化合物:
【化4】 (上式中、R3 ないしR8 は前記と同様で、Halはハ
ロゲン原子、とくに塩素である)とを溶融物として反応
させ、 ii) 重縮合に適する溶剤中に該反応混合物を溶解
し、ついで iii)式XIIの化合物: Cl−OC−R2 −CO−Cl (XII) (式中、R2 は前記と同様)を加えて、さらに溶液状態
で重縮合を行わせることによって製造する。
ロゲン原子、とくに塩素である)とを溶融物として反応
させ、 ii) 重縮合に適する溶剤中に該反応混合物を溶解
し、ついで iii)式XIIの化合物: Cl−OC−R2 −CO−Cl (XII) (式中、R2 は前記と同様)を加えて、さらに溶液状態
で重縮合を行わせることによって製造する。
【0033】式XIIのジカルボン酸ジクロリドおよび
個々のジアミンまたは有機リン化合物類を混合物の形で
用いることもできる。
個々のジアミンまたは有機リン化合物類を混合物の形で
用いることもできる。
【0034】ジアミンVII、VIIIおよびIXの混
合比はいずれの場合にも、有機ポリアミド溶剤に可溶な
ポリアミドを生成するように選ばなければならない。特
別の場合に、不溶のコポリアミドを生成するときには、
たわみやすいジアミン成分のVIIIおよびもしも適当
であればIXの比率を増加しなければならない。
合比はいずれの場合にも、有機ポリアミド溶剤に可溶な
ポリアミドを生成するように選ばなければならない。特
別の場合に、不溶のコポリアミドを生成するときには、
たわみやすいジアミン成分のVIIIおよびもしも適当
であればIXの比率を増加しなければならない。
【0035】ジハロゲン化合物から誘導した構造単位の
総数および芳香族アミンから誘導した構造単位の総数は
実質的に同一であること、すなわち両者が最大約1%だ
け、好ましくは最大0.2%だけ異なり、とくには実際
の測定限界および調整確率限界内で一致するということ
は当業者にとっては自明のことである。
総数および芳香族アミンから誘導した構造単位の総数は
実質的に同一であること、すなわち両者が最大約1%だ
け、好ましくは最大0.2%だけ異なり、とくには実際
の測定限界および調整確率限界内で一致するということ
は当業者にとっては自明のことである。
【0036】得られたポリアミドの分子量は、とくにジ
ハロゲン化合物とアミン類との混合比率を選ぶことによ
って調節することができる。これら選択基準は重縮合の
当業者にとっては公知のことである。
ハロゲン化合物とアミン類との混合比率を選ぶことによ
って調節することができる。これら選択基準は重縮合の
当業者にとっては公知のことである。
【0037】式XIIのジカルボン酸クロリドが誘導さ
れる適当な芳香族ジカルボン酸の例はナフタレン−1,
4−ジカルボン酸、ナフタレン−1,5−ジカルボン
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ビフェニル−
4,4′−ジカルボン酸、2−クロロテレフタル酸、2
−ブロモテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸およ
び、とくに、テレフタル酸である。
れる適当な芳香族ジカルボン酸の例はナフタレン−1,
4−ジカルボン酸、ナフタレン−1,5−ジカルボン
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ビフェニル−
4,4′−ジカルボン酸、2−クロロテレフタル酸、2
−ブロモテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸およ
び、とくに、テレフタル酸である。
【0038】5モル%までのジカルボン酸ジクロリド
は、この代りに二価の芳香族メタ基、二価の脂肪族基ま
たは二価の脂環式基から誘導することができる。このよ
うなジカルボン酸ジクロリドが誘導される酸の例はナフ
タレン−1,6−ジカルボン酸、ナフタレン−1,7−
ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ビ
フェニル−3,4′−ジカルボン酸、アジピン酸、セバ
シン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、およ
び、とくに、イソフタル酸である。5モル%までのジア
ミン基は二価の芳香族メタ基、二価の脂肪族基または二
価の脂環式基から誘導することができる。適当なジアミ
ンの例はエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキ
サン、ナフタレン−1,6−、−1,7−、または−
2,7−ジアミン、および、とくには、1,3−フェニ
レンジアミンである。前記の酸成分およびアミン成分の
総量は、ポリマーの総量に対して、最高5モル%である
ことができる。
は、この代りに二価の芳香族メタ基、二価の脂肪族基ま
たは二価の脂環式基から誘導することができる。このよ
うなジカルボン酸ジクロリドが誘導される酸の例はナフ
タレン−1,6−ジカルボン酸、ナフタレン−1,7−
ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ビ
フェニル−3,4′−ジカルボン酸、アジピン酸、セバ
シン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、およ
び、とくに、イソフタル酸である。5モル%までのジア
ミン基は二価の芳香族メタ基、二価の脂肪族基または二
価の脂環式基から誘導することができる。適当なジアミ
ンの例はエチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、1,4−ジアミノシクロヘキ
サン、ナフタレン−1,6−、−1,7−、または−
2,7−ジアミン、および、とくには、1,3−フェニ
レンジアミンである。前記の酸成分およびアミン成分の
総量は、ポリマーの総量に対して、最高5モル%である
ことができる。
【0039】式VIIおよび、もしも適切ならばIXの
適当なジアミンの例はナフタレン−1,4−ジアミン、
ナフタレン−1,5−ジアミン、ナフタレン−2,6−
ジアミンおよび、とくにp−フェニレンジアミンであ
る。
適当なジアミンの例はナフタレン−1,4−ジアミン、
ナフタレン−1,5−ジアミン、ナフタレン−2,6−
ジアミンおよび、とくにp−フェニレンジアミンであ
る。
【0040】式VIIIおよびもしも適切ならばIXの
適当なジアミンの例は3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,
4′−ジアミノジフェニルスルフィドおよび1,4−ビ
ス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼンである。
適当なジアミンの例は3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,
4′−ジアミノジフェニルスルフィドおよび1,4−ビ
ス(4′−アミノフェノキシ)ベンゼンである。
【0041】式XおよびXIの適当な有機リン化合物の
例はフェニルホスホン酸ジブロミドならびに、とくに、
ジクロリドならびに相当するメチルホスホン酸ジハライ
ドおよび(クロロカルボキシエチレン)フェニルホスホ
ン酸クロリドならびに相当する臭素誘導体である。
例はフェニルホスホン酸ジブロミドならびに、とくに、
ジクロリドならびに相当するメチルホスホン酸ジハライ
ドおよび(クロロカルボキシエチレン)フェニルホスホ
ン酸クロリドならびに相当する臭素誘導体である。
【0042】式Xおよび/またはXIのリン化合物と、
式VII、VIIおよびIXのジアミンならびに、もし
も適当であれば少量の脂肪族、脂環式、またはメタ−ジ
アミンとの反応は融成物状態で行う。この目的のため
に、あとの重縮合に必要な量よりも過剰量のジアミン
を、リン化合物とともに加え、加熱して反応させる。
式VII、VIIおよびIXのジアミンならびに、もし
も適当であれば少量の脂肪族、脂環式、またはメタ−ジ
アミンとの反応は融成物状態で行う。この目的のため
に、あとの重縮合に必要な量よりも過剰量のジアミン
を、リン化合物とともに加え、加熱して反応させる。
【0043】前記反応混合物とジカルボン酸ジクロリド
との共重合は溶液重合として行う。
との共重合は溶液重合として行う。
【0044】この目的のために、反応混合物およびジカ
ルボン酸ジクロリドを一般に、有機溶剤に溶解する。有
機溶剤は、たとえばN−メチル−2−ピロリドン、N,
N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、N−メ
チル−2−ピペリドン、N,N′−ジメチルエチレン尿
素、N,N,N′,N′−テトラメチルマレアミド、N
−メチルカプロラクタム、N−アセチルピロリジン、
N,N′−ジエチルアセトアミド、N−エチル−2−ピ
ロリドンおよびN,N′−ジメチルプロピレン尿素のよ
うな少なくとも1つのアミドタイプの溶剤を含有するの
が好ましい。本発明による方法の場合には、好ましい有
機溶剤のN−メチル−2−ピロリドン、N,N′−ジメ
チルアセトアミドおよびこれら化合物の混合物が重要で
ある。
ルボン酸ジクロリドを一般に、有機溶剤に溶解する。有
機溶剤は、たとえばN−メチル−2−ピロリドン、N,
N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、N−メ
チル−2−ピペリドン、N,N′−ジメチルエチレン尿
素、N,N,N′,N′−テトラメチルマレアミド、N
−メチルカプロラクタム、N−アセチルピロリジン、
N,N′−ジエチルアセトアミド、N−エチル−2−ピ
ロリドンおよびN,N′−ジメチルプロピレン尿素のよ
うな少なくとも1つのアミドタイプの溶剤を含有するの
が好ましい。本発明による方法の場合には、好ましい有
機溶剤のN−メチル−2−ピロリドン、N,N′−ジメ
チルアセトアミドおよびこれら化合物の混合物が重要で
ある。
【0045】好ましい溶液重合実施の形式では、反応混
合物をアミド溶剤に溶解する。つぎに、得られた溶液
を、共重合を開始させるために、激しく攪拌しながら芳
香族ジカルボン酸ジハライドの形の少なくとも1つの芳
香族モノマー化合物と混合する。
合物をアミド溶剤に溶解する。つぎに、得られた溶液
を、共重合を開始させるために、激しく攪拌しながら芳
香族ジカルボン酸ジハライドの形の少なくとも1つの芳
香族モノマー化合物と混合する。
【0046】ここではアミド溶剤は、芳香族モノマー化
合物およびそれから得られる芳香族コポリアミドの溶剤
として用いるだけでなく、また、芳香族モノマー化合物
の共重合の副生物として生成する水素ハライド、たとえ
ば塩化水素の酸受容体としても用いられる。場合によっ
ては、共重合前、共重合中、または共重合後に共重合混
合物に加えて溶解度を高める添加剤、たとえば周期表第
I族または第II族、金属の金属ハライドを使用するの
が有効であることがある。
合物およびそれから得られる芳香族コポリアミドの溶剤
として用いるだけでなく、また、芳香族モノマー化合物
の共重合の副生物として生成する水素ハライド、たとえ
ば塩化水素の酸受容体としても用いられる。場合によっ
ては、共重合前、共重合中、または共重合後に共重合混
合物に加えて溶解度を高める添加剤、たとえば周期表第
I族または第II族、金属の金属ハライドを使用するの
が有効であることがある。
【0047】該添加剤の例は塩化リチウムのようなアル
カリ金属ハライドまたは塩化カルシウムのようなアルカ
リ土金属ハライドである。
カリ金属ハライドまたは塩化カルシウムのようなアルカ
リ土金属ハライドである。
【0048】溶液重合中の重縮合温度は通常−20℃な
いし+120℃、好ましくは+10℃ないし+100℃
である。+10℃ないし+80℃の反応温度においてと
りわけ良好な結果が得られる。
いし+120℃、好ましくは+10℃ないし+100℃
である。+10℃ないし+80℃の反応温度においてと
りわけ良好な結果が得られる。
【0049】融成物状態での本発明の反応の反応温度は
通常120ないし150℃である。
通常120ないし150℃である。
【0050】重合混合物の溶液中のモノマー化合物の総
濃度は、所望の重合度、重合混合物の所望の粘度、使用
するモノマー化合物の種類、使用溶剤の種類および所望
重合温度を考慮して調節することができる。もっとも好
ましい総濃度は重合過程に対する一連の予備実験によっ
て決めることができる。
濃度は、所望の重合度、重合混合物の所望の粘度、使用
するモノマー化合物の種類、使用溶剤の種類および所望
重合温度を考慮して調節することができる。もっとも好
ましい総濃度は重合過程に対する一連の予備実験によっ
て決めることができる。
【0051】重縮合反応は、反応完了後に溶液中に2な
いし15重量%、好ましくは5ないし12重量%の重縮
合物が存在するように行うのが好ましい。とくに良好な
結果は5.0ないし8重量%の濃度において得られる。
いし15重量%、好ましくは5ないし12重量%の重縮
合物が存在するように行うのが好ましい。とくに良好な
結果は5.0ないし8重量%の濃度において得られる。
【0052】重縮合中に、ポリマーの分子量、したがっ
てまた反応バッチの粘度が上昇する。
てまた反応バッチの粘度が上昇する。
【0053】重縮合中に得られるポリマー溶液の粘度
が、4.0dl/gを上回る好ましくは4.5dl/g
を上回る、とくには5.0ないし6.5dl/gのポリ
マーのインヘレント粘度に一致するときに適切な分子鎖
長が得られた。
が、4.0dl/gを上回る好ましくは4.5dl/g
を上回る、とくには5.0ないし6.5dl/gのポリ
マーのインヘレント粘度に一致するときに適切な分子鎖
長が得られた。
【0054】インヘレント粘度は下記用語を意味すると
考えられる。
考えられる。
【0055】
【数1】 式中、ηrel は相対粘度、Cはg/100ml単位の使
用濃度である。
用濃度である。
【0056】本発明の目的には、インヘレント粘度は、
いずれの場合にも、25℃の0.25%ポリマーのN−
メチルピロリドン溶液について測定される。
いずれの場合にも、25℃の0.25%ポリマーのN−
メチルピロリドン溶液について測定される。
【0057】芳香族ポリアミドの概略の製造方法も、本
発明による前記芳香族ポリアミドの製造に用いられるも
のであれば、同様に本発明の内容である。
発明による前記芳香族ポリアミドの製造に用いられるも
のであれば、同様に本発明の内容である。
【0058】ポリマー溶液が、以後の処理に必要な粘度
に達したとき、通常のように、たとえばアセチルクロリ
ドのような一官能性化合物を添加して重縮合を停止させ
ることができる。生成されて、塩のようにアミド溶剤と
結合する塩化水素は次いで塩基性物質を添加して中和さ
せることができる。
に達したとき、通常のように、たとえばアセチルクロリ
ドのような一官能性化合物を添加して重縮合を停止させ
ることができる。生成されて、塩のようにアミド溶剤と
結合する塩化水素は次いで塩基性物質を添加して中和さ
せることができる。
【0059】この目的に適当な物質の例は、水酸化リチ
ウム、水酸化カルシウムであるが、とくに酸化カルシウ
ムである。
ウム、水酸化カルシウムであるが、とくに酸化カルシウ
ムである。
【0060】本発明による方法を行う場合に得られる芳
香族コポリアミドは、たとえば沈澱による分別方法によ
って共重合混合物から分離することができる。コポリア
ミドの押出液を調製するために、このようにして得た芳
香族コポリアミドを次に適当な有機溶剤に溶解するが、
この方法は押出液調製用の溶解方法として公知である。
香族コポリアミドは、たとえば沈澱による分別方法によ
って共重合混合物から分離することができる。コポリア
ミドの押出液を調製するために、このようにして得た芳
香族コポリアミドを次に適当な有機溶剤に溶解するが、
この方法は押出液調製用の溶解方法として公知である。
【0061】しかし、本発明による芳香族コポリアミド
を製造するのに溶液重合方法を用いる場合には、コポリ
アミドは、重合用溶剤に極めて溶けやすいので、該溶剤
に完全に溶解される。したがって、本発明による方法を
工業的に用いる場合には、重合によって得た混合物を芳
香族コポリアミドの押出液として直ちに使用するのが有
利である。
を製造するのに溶液重合方法を用いる場合には、コポリ
アミドは、重合用溶剤に極めて溶けやすいので、該溶剤
に完全に溶解される。したがって、本発明による方法を
工業的に用いる場合には、重合によって得た混合物を芳
香族コポリアミドの押出液として直ちに使用するのが有
利である。
【0062】本発明による芳香族コポリアミドは有機溶
剤、たとえばアミドタイプの有機溶剤に極めて溶けやす
く、すぐれた耐炎性、すぐれたLOI値およびすぐれた
耐薬品性を有する。本発明による芳香族コポリアミド
は、種々の成形品、たとえば繊維フィルムおよびコーテ
ィングの製造にとりわけ有用であり、これも同様に本発
明の内容である。
剤、たとえばアミドタイプの有機溶剤に極めて溶けやす
く、すぐれた耐炎性、すぐれたLOI値およびすぐれた
耐薬品性を有する。本発明による芳香族コポリアミド
は、種々の成形品、たとえば繊維フィルムおよびコーテ
ィングの製造にとりわけ有用であり、これも同様に本発
明の内容である。
【0063】本説明の目的のために、「繊維」という用
語はもっとも広い意味で理解すべきであり、したがって
これには、たとえば所望のデニールのフィラメントやス
テープルファイバーが含まれる。
語はもっとも広い意味で理解すべきであり、したがって
これには、たとえば所望のデニールのフィラメントやス
テープルファイバーが含まれる。
【0064】本発明の目的のために、「フィルム」とい
う用語も同様にもっとも広い意味で理解され、したがっ
てこれには、たとえば種々の厚さの態様、たとえばシー
トや膜も含まれる。
う用語も同様にもっとも広い意味で理解され、したがっ
てこれには、たとえば種々の厚さの態様、たとえばシー
トや膜も含まれる。
【0065】成形品はすぐれた耐熱性および耐薬品性を
有するだけでなく、またたとえば引張強度、耐摩耗性お
よび弾性率に関するすぐれた機械的性質も有している。
芳香族コポリアミド溶液も同様に、いろいろに、たとえ
ば繊維、フィルム、シート状部材、繊維材料および他の
成形品の製造に用いることができる。
有するだけでなく、またたとえば引張強度、耐摩耗性お
よび弾性率に関するすぐれた機械的性質も有している。
芳香族コポリアミド溶液も同様に、いろいろに、たとえ
ば繊維、フィルム、シート状部材、繊維材料および他の
成形品の製造に用いることができる。
【0066】芳香族コポリアミドの押出液の調製方法に
おいて、使用溶剤はアミドタイプの溶剤、とくに前記の
アミドタイプの溶剤、または該化合物の2種以上の混合
物が好ましい。
おいて、使用溶剤はアミドタイプの溶剤、とくに前記の
アミドタイプの溶剤、または該化合物の2種以上の混合
物が好ましい。
【0067】芳香族コポリアミドの濃度が4ないし15
重量%、とくに5ないし12重量%の範囲に保たれるな
らば、押出液の調製に有利である。必要ならば、押出液
は溶解度を高める添加剤を含むことができ、押出液の総
重量に対して、0.2ないし10%、好ましくは0.5
ないし5%の周期表第1族または第II族金属の少なく
とも1つの金属ハライド、たとえば塩化リチウム、塩化
カルシウムまたは臭化マグネシウムを使用することがで
きる。溶解度を高める添加剤は、また高温における押出
液の安定性をも高める。
重量%、とくに5ないし12重量%の範囲に保たれるな
らば、押出液の調製に有利である。必要ならば、押出液
は溶解度を高める添加剤を含むことができ、押出液の総
重量に対して、0.2ないし10%、好ましくは0.5
ないし5%の周期表第1族または第II族金属の少なく
とも1つの金属ハライド、たとえば塩化リチウム、塩化
カルシウムまたは臭化マグネシウムを使用することがで
きる。溶解度を高める添加剤は、また高温における押出
液の安定性をも高める。
【0068】成形品を得る押出液の押出は任意の適当な
ドライ法、ウエット法またはドライ/ウエット法で行う
ことができる。たとえばフィラメントを得るために、押
出液を延伸させるように、ウエット法を用いる場合に
は、押出液、すなわち−この場合には−紡糸液をダイ、
たとえば紡糸ダイから凝固液に押出す。通常は、ここ
で、凝固液が水または極性有機溶剤を含有する水性液を
含むのが好都合である。ここでは極性有機溶剤は、通常
芳香族コポリアミドを溶解させるのに用いられるのと同
一の溶剤から選ぶことができる。
ドライ法、ウエット法またはドライ/ウエット法で行う
ことができる。たとえばフィラメントを得るために、押
出液を延伸させるように、ウエット法を用いる場合に
は、押出液、すなわち−この場合には−紡糸液をダイ、
たとえば紡糸ダイから凝固液に押出す。通常は、ここ
で、凝固液が水または極性有機溶剤を含有する水性液を
含むのが好都合である。ここでは極性有機溶剤は、通常
芳香族コポリアミドを溶解させるのに用いられるのと同
一の溶剤から選ぶことができる。
【0069】凝固液に用いられる極性有機溶剤は押出液
中に存在するのと同一溶剤が好ましい。凝固液は0℃か
ら大気圧下の凝固液沸点までの温度で用いるのが好まし
い。
中に存在するのと同一溶剤が好ましい。凝固液は0℃か
ら大気圧下の凝固液沸点までの温度で用いるのが好まし
い。
【0070】極性有機溶剤は、凝固液中に70重量%未
満、とくに50重量%未満の濃度で存在するのが好まし
い。
満、とくに50重量%未満の濃度で存在するのが好まし
い。
【0071】前記の押出法は押出液からフィルムまたは
繊維を製造する場合にとくに適当である。
繊維を製造する場合にとくに適当である。
【0072】芳香族コポリアミドの繊維の製造におい
て、押出液すなわち紡糸液を、複数の紡糸開口部を有す
る紡糸ヘッドから押出し、紡糸液のフィラメント状流れ
を前記凝固液の一つ(ウエット法)または蒸発を促進さ
せる大気中(ドライ法)で凝固させる。他の適当な変法
は、たとえばUS−A−3,414,645号に記載さ
れているような所謂「ドライジェット湿式紡糸法」であ
る。該紡糸は、通常の水平もしくは垂直湿式紡糸機、ド
ライジェット湿式紡糸機、または材料の流れが張力のか
かった下降方向に行われる紡糸機を用いて行うことがで
きる。
て、押出液すなわち紡糸液を、複数の紡糸開口部を有す
る紡糸ヘッドから押出し、紡糸液のフィラメント状流れ
を前記凝固液の一つ(ウエット法)または蒸発を促進さ
せる大気中(ドライ法)で凝固させる。他の適当な変法
は、たとえばUS−A−3,414,645号に記載さ
れているような所謂「ドライジェット湿式紡糸法」であ
る。該紡糸は、通常の水平もしくは垂直湿式紡糸機、ド
ライジェット湿式紡糸機、または材料の流れが張力のか
かった下降方向に行われる紡糸機を用いて行うことがで
きる。
【0073】本発明による芳香族コポリアミドの湿式紡
糸の場合には、凝固を早める添加剤を含有する凝固液を
用いて凝固を行うのが好ましく、この凝固に次の凝固工
程が続き、この間に、芳香族コポリアミドの凝固しつつ
あるフィラメントを0ないし100℃に保たれた水槽に
通す。
糸の場合には、凝固を早める添加剤を含有する凝固液を
用いて凝固を行うのが好ましく、この凝固に次の凝固工
程が続き、この間に、芳香族コポリアミドの凝固しつつ
あるフィラメントを0ないし100℃に保たれた水槽に
通す。
【0074】この補足的凝固工程は溶剤を除去して凝固
を完了させるのに役立つ。さらに、凝固を早める添加剤
を、もし該物質を用いる場合には、凝固したフィラメン
トから洗い落す。
を完了させるのに役立つ。さらに、凝固を早める添加剤
を、もし該物質を用いる場合には、凝固したフィラメン
トから洗い落す。
【0075】本発明による芳香族コポリアミドは、たと
えば濃硫酸のような危険または有毒な溶剤を使用するこ
となく、通常の紡糸方法および設備を用いて容易にフィ
ラメントに変えることができることは上記の説明から明
らかである。
えば濃硫酸のような危険または有毒な溶剤を使用するこ
となく、通常の紡糸方法および設備を用いて容易にフィ
ラメントに変えることができることは上記の説明から明
らかである。
【0076】これは作業員に対する危険性も軽減する。
さらに、本発明によるコポリアミドからつくったフィラ
メントは緻密な内部構造を有する。
さらに、本発明によるコポリアミドからつくったフィラ
メントは緻密な内部構造を有する。
【0077】押出液は、また通常の送風(fannin
g)または押出方法によってフィルムに変えることもで
きる。
g)または押出方法によってフィルムに変えることもで
きる。
【0078】前記押出法によってつくった繊維またはフ
ィルムは通常、延伸操作にかけるが、該操作はたとえば
引張強度および弾性率のような機械的性質を向上させる
だけではない。
ィルムは通常、延伸操作にかけるが、該操作はたとえば
引張強度および弾性率のような機械的性質を向上させる
だけではない。
【0079】本発明による芳香族コポリアミドからつく
ったフィラメントは高機械的強度および高弾性率を得る
ために概ね延伸される。延伸比は通常に6ないし1:2
0である。延伸温度は概して250ないし500℃、好
ましくは300ないし480℃である。
ったフィラメントは高機械的強度および高弾性率を得る
ために概ね延伸される。延伸比は通常に6ないし1:2
0である。延伸温度は概して250ないし500℃、好
ましくは300ないし480℃である。
【0080】延伸は一工程、二工程または可能であれば
複数の工程で行うことができ、加熱には、熱板または円
筒形加熱装置を用いることができる。さらに、延伸した
フィラメントまたはフィルムは、結晶構造を助長させる
ために、前記温度またはより高温度でさらに熱処理を行
わせることができる。この点について、本発明による芳
香族コポリアミドは驚くべきことに通常の有機溶剤に対
する溶解度に関して好都合であるだけでなく、また、繊
維またはフィルムの製造後「温和な」作業条件下で容易
に延伸させることもできることを指摘しなければならな
い。
複数の工程で行うことができ、加熱には、熱板または円
筒形加熱装置を用いることができる。さらに、延伸した
フィラメントまたはフィルムは、結晶構造を助長させる
ために、前記温度またはより高温度でさらに熱処理を行
わせることができる。この点について、本発明による芳
香族コポリアミドは驚くべきことに通常の有機溶剤に対
する溶解度に関して好都合であるだけでなく、また、繊
維またはフィルムの製造後「温和な」作業条件下で容易
に延伸させることもできることを指摘しなければならな
い。
【0081】本発明による芳香族コポリアミドからつく
った繊維は、すぐれた機械的および熱的性質を有し、か
つ高延伸性を特徴とし、工業的にいろいろの方面で、た
とえばとくに自動車タイヤや他のゴム製品の不織布イン
レイ用強化材料、耐熱性絶縁材として、強化プラスチッ
ク用、フィルター材料、とくに濾布製造用、さらに軽量
絶縁材料として使用することができる。本発明による芳
香族コポリアミドからつくったフィルムは、とくに耐熱
性電気絶縁材料として、とくに膜の製造に、たとえば分
離膜の支持材料として用いることができる。
った繊維は、すぐれた機械的および熱的性質を有し、か
つ高延伸性を特徴とし、工業的にいろいろの方面で、た
とえばとくに自動車タイヤや他のゴム製品の不織布イン
レイ用強化材料、耐熱性絶縁材として、強化プラスチッ
ク用、フィルター材料、とくに濾布製造用、さらに軽量
絶縁材料として使用することができる。本発明による芳
香族コポリアミドからつくったフィルムは、とくに耐熱
性電気絶縁材料として、とくに膜の製造に、たとえば分
離膜の支持材料として用いることができる。
【0082】本発明の他の性質および利点は以下、実施
例についてさらに詳しく述べる。
例についてさらに詳しく述べる。
【0083】しかし、本発明が実施例によって限定され
ないということはいうまでもない。むしろ、本発明の基
本的な概念から逸脱せずに、実施例から出発して変更お
よび/または付加の多くの可能性が当業者に利用できる
実施例では次の略語を使用している。
ないということはいうまでもない。むしろ、本発明の基
本的な概念から逸脱せずに、実施例から出発して変更お
よび/または付加の多くの可能性が当業者に利用できる
実施例では次の略語を使用している。
【0084】PPD p−フェニレンジアミン OTD o−トルイジン BAPOB 1,4−ビス(4′−アミノフェノキ
シ)ベンゼン TPC テレフタロイルジクロリド CaO 酸化カルシウム CAMIS カルボキシエチルメチルホスフィン酸ジ
クロリド実施例 V1(比較例) 100モル%のTPC、50モル%のOTD、25モル
%のBAPOBおよび25モル%のPPDを含む芳香族
コポリアミド。
シ)ベンゼン TPC テレフタロイルジクロリド CaO 酸化カルシウム CAMIS カルボキシエチルメチルホスフィン酸ジ
クロリド実施例 V1(比較例) 100モル%のTPC、50モル%のOTD、25モル
%のBAPOBおよび25モル%のPPDを含む芳香族
コポリアミド。
【0085】乾燥OTD42.4g(0.2モル)、乾
燥BAPOB29.2g(0.1モル)および乾燥p−
フェニレンジアミン10.8g(0.1モル)を窒素雰
囲気中で2,100gのN−メチルピロリドンに溶解
し、11℃ないし65℃の間に65分間を要して82.
4g(0.406モル)のTPCを加えた。粘稠な溶液
を68℃でさらに40分攪拌し、24.5gのCaO
(純度96%)で中和して、70℃でさらに30分攪拌
した。
燥BAPOB29.2g(0.1モル)および乾燥p−
フェニレンジアミン10.8g(0.1モル)を窒素雰
囲気中で2,100gのN−メチルピロリドンに溶解
し、11℃ないし65℃の間に65分間を要して82.
4g(0.406モル)のTPCを加えた。粘稠な溶液
を68℃でさらに40分攪拌し、24.5gのCaO
(純度96%)で中和して、70℃でさらに30分攪拌
した。
【0086】溶解しているコポリアミドのインヘレント
粘度は5.70である。
粘度は5.70である。
【0087】溶液を濾過し、脱ガスして、湿式紡糸を行
った。この目的のために、各直径が0.15mmの開口
部100個を有するダイから16m/分の速度で紡糸し
て80℃の35%N−メチルピロリドン水溶液を含む凝
固槽に押出した。得られたフィラメントを2つの水槽
中、洗浄機中、乾燥ゴデット上、最後に温度400℃の
平滑ロール上を128m/分の速度で通して延伸させ
た。
った。この目的のために、各直径が0.15mmの開口
部100個を有するダイから16m/分の速度で紡糸し
て80℃の35%N−メチルピロリドン水溶液を含む凝
固槽に押出した。得られたフィラメントを2つの水槽
中、洗浄機中、乾燥ゴデット上、最後に温度400℃の
平滑ロール上を128m/分の速度で通して延伸させ
た。
【0088】単一フィラメントの線密度は1.78d
tex で、フィラメントの強力は179cN/tex、伸
びは3.1%、100%伸びに対する初期モジュラスは
59N/texである。初期モジュラスは応力−歪曲線
から得られ、100%伸びと比較する。これらフィラメ
ントのLOIは28である。
tex で、フィラメントの強力は179cN/tex、伸
びは3.1%、100%伸びに対する初期モジュラスは
59N/texである。初期モジュラスは応力−歪曲線
から得られ、100%伸びと比較する。これらフィラメ
ントのLOIは28である。
【0089】実施例1 PPD 10.8g(0.1モル)、OTD 42.4
g(0.2モル)およびBAPOB 36.8g(0.
1モル)を不活性ガス雰囲気中にある丸底フラスコに入
れ、NH2 末端基に対して2.5モル%のCAMISを
加える。この混合物を150℃で数分間加熱した後室温
に冷却する。
g(0.2モル)およびBAPOB 36.8g(0.
1モル)を不活性ガス雰囲気中にある丸底フラスコに入
れ、NH2 末端基に対して2.5モル%のCAMISを
加える。この混合物を150℃で数分間加熱した後室温
に冷却する。
【0090】残りの方法は比較例1の記述に一致する。
溶解しているコポリアミドのインヘレント粘度は6.5
0である。溶液は次に湿式紡糸する。
溶解しているコポリアミドのインヘレント粘度は6.5
0である。溶液は次に湿式紡糸する。
【0091】この目的のために、各直径が0.15mm
の開口部100個を有するダイから16.0m/分の速
度で溶液を紡糸して、80℃の35%N−メチルピロリ
ドン水溶液を含む凝固槽に押出す。得られたフィラメン
トを2つの水槽中、洗浄機中および乾燥ゴデット上、最
後に400℃の温度の平滑アイロン上に通して6.2倍
延伸する。
の開口部100個を有するダイから16.0m/分の速
度で溶液を紡糸して、80℃の35%N−メチルピロリ
ドン水溶液を含む凝固槽に押出す。得られたフィラメン
トを2つの水槽中、洗浄機中および乾燥ゴデット上、最
後に400℃の温度の平滑アイロン上に通して6.2倍
延伸する。
【0092】単一フィラメントの線密度は1.95d
tex で、強力は132cN/tex、伸びは2.6%、
および100%伸びに対する初期モジュラスは50N/
texである。フィラメント中に0.23重量%のリン
が認められる。これらフィラメントのLOIは30であ
る。
tex で、強力は132cN/tex、伸びは2.6%、
および100%伸びに対する初期モジュラスは50N/
texである。フィラメント中に0.23重量%のリン
が認められる。これらフィラメントのLOIは30であ
る。
【0093】実施例2 実施例2は実施例1で述べた方法を用いて行うが、CA
MISの比率が異なるだけである(実施例1の2.5モ
ル%の代りに5モル%)。溶解したコポリアミドのイン
ヘレント粘度は6.50である。溶液を濾過し、脱ガス
して、湿式紡糸を行う。この目的のために,各直径が
0.15mmの開口部100個を有するダイから16.
0m/分の速度で溶液を紡糸して、80℃の35%N−
メチルピロリドン水溶液を含む凝固槽に押出す。得られ
たフィラメントを2つの水槽中洗浄機中、および乾燥ゴ
デット上、最後に400℃の平滑アイロン上に通して1
0.8倍延伸する。
MISの比率が異なるだけである(実施例1の2.5モ
ル%の代りに5モル%)。溶解したコポリアミドのイン
ヘレント粘度は6.50である。溶液を濾過し、脱ガス
して、湿式紡糸を行う。この目的のために,各直径が
0.15mmの開口部100個を有するダイから16.
0m/分の速度で溶液を紡糸して、80℃の35%N−
メチルピロリドン水溶液を含む凝固槽に押出す。得られ
たフィラメントを2つの水槽中洗浄機中、および乾燥ゴ
デット上、最後に400℃の平滑アイロン上に通して1
0.8倍延伸する。
【0094】単一フィラメントの線密度は0.87d
tex で、強力な110cN/tex、伸びは2.2%、
100%伸びに対する初期モジュラスは53N/tex
である。固形分には0.45dtex がある。これら変性
フィラメントのLOIは32である。
tex で、強力な110cN/tex、伸びは2.2%、
100%伸びに対する初期モジュラスは53N/tex
である。固形分には0.45dtex がある。これら変性
フィラメントのLOIは32である。
【0095】実施例3 実施例3は、実施例1の方法と同様に行うが、P成分と
してベンゼンホスホン酸ジクロリド(2.5モル%)を
用いるだけである。溶解したコポリアミドのインヘレン
ト粘度は6.50である。溶液を濾過し、脱ガスして、
湿式紡糸する。この目的のために、各直径が1mmの開
口部100個を有するダイから溶液を紡糸して80℃の
35%N−メチルピロリドン水溶液を含む凝固槽に押出
す。得られたフィラメントは2つの水槽中、洗浄機中、
および乾燥ゴデット上、最後に400℃の平滑アイロン
上に通して8.4倍延伸させる。
してベンゼンホスホン酸ジクロリド(2.5モル%)を
用いるだけである。溶解したコポリアミドのインヘレン
ト粘度は6.50である。溶液を濾過し、脱ガスして、
湿式紡糸する。この目的のために、各直径が1mmの開
口部100個を有するダイから溶液を紡糸して80℃の
35%N−メチルピロリドン水溶液を含む凝固槽に押出
す。得られたフィラメントは2つの水槽中、洗浄機中、
および乾燥ゴデット上、最後に400℃の平滑アイロン
上に通して8.4倍延伸させる。
【0096】単一フィラメントの線密度は1.77d
tex で、強力は114cN/tex、伸びは2.3%、
および100%伸びに対する初期モジュラスは49N/
texである。
tex で、強力は114cN/tex、伸びは2.3%、
および100%伸びに対する初期モジュラスは49N/
texである。
【0097】充填剤入りポリマー中のP含量は0.23
重量%で、フィラメントのLOIは29である。
重量%で、フィラメントのLOIは29である。
【0098】実施例4 実施例4は実施例3に従って行い、ただし合計5モル%
のベンゼンホスホン酸ジクロリドを加える。溶解したコ
ポリアミドのインヘレント粘度は6.90である。紡糸
液はつぎに湿式紡糸する。
のベンゼンホスホン酸ジクロリドを加える。溶解したコ
ポリアミドのインヘレント粘度は6.90である。紡糸
液はつぎに湿式紡糸する。
【0099】この目的のために、各直径が0.15mm
の開口部と300個有するダイから16.0m/分の速
度で溶液を紡糸して、80℃の35%N−メチルピロリ
ドン水溶液を含む凝固槽に押出す。
の開口部と300個有するダイから16.0m/分の速
度で溶液を紡糸して、80℃の35%N−メチルピロリ
ドン水溶液を含む凝固槽に押出す。
【0100】得られたフィラメントを2つの水槽中、洗
浄機中、および乾燥ゴデット上、最後に410℃の温度
の平滑アイロン上に通して6.2倍延伸させる。
浄機中、および乾燥ゴデット上、最後に410℃の温度
の平滑アイロン上に通して6.2倍延伸させる。
【0101】単一フィラメントの線密度は569dtex
で、強力は68cN/tex、伸びは1.9%、および
100%伸びに対する初期モジュラスは40N/tex
である。
で、強力は68cN/tex、伸びは1.9%、および
100%伸びに対する初期モジュラスは40N/tex
である。
【0102】ポリマー中のリン含有量は0.45重量%
で、フィラメントのLOIは35である。
で、フィラメントのLOIは35である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/80 321 B 7199−3B // C08L 77:00 (72)発明者 ペーター・クライン ドイツ連邦共和国デー−6200 ヴィースバ ーデン,ファザネンヴェーク 13
Claims (12)
- 【請求項1】 有機ポリアミド溶剤に可溶で、かつポリ
マーに対して少なくとも95モル%の下記、式I、II
およびIIIの繰返し構造単位を含有する芳香族コポリ
アミド: −R1 −NH−R3 −NH− (I)、−R1 −NH−R4 −NH− (II) −R1 −NH−R5 −NH− (III) 〔上式中、少なくとも一部のR1 基は式−OC−R2 −
CO−(式中、R2 はその原子価結合が互いにパラ位に
あるか、または同程度の同軸もしくは平行の位置にある
二価の芳香族基)の基で、他のR1 基は下記式IVおよ
び/またはV: 【化1】 (式中、R6 はアルキル、シクロアルキルまたはアリー
ル基、R7 はアルキレン、シクロアルキレンまたはアリ
ーレン基、かつR8 はアルキル、シクロアルキルまたは
アリール基)の基で、さらにポリマー分子内の式IVお
よび/またはVの基の比率は、リン含有量がポリマーに
対して0.1ないし0.5重量%になるように選ばれ、 R3 は、その原子価結合が互いにパラ位、または同程度
の同軸もしくは平行の位置にある二価の芳香族基であ
り、 R4 は下記式VI: −Ar1 −X−Ar2 − (VI) (式中、Ar1 およびAr2 は相互に別個に、その原子
価結合が互いにパラ位または同程度の同軸もしくは平行
の位置にある二価の芳香族基か、またはAr2 はさらに
その原子価結合が互いにメタ位もしくは同程度のある角
度をなす位置にある二価の芳香族基であり、さらにXは
式−O−、−S−、−SO2 −、−O−フェニレン−O
−、またはアルキレン基)の基であり、かつR5 は、R
3 およびR4 についてさきに述べた意味の中の1つを有
するが、いずれの場合にも分子中に選ばれた基R3 およ
びR4 とは異なる〕。 - 【請求項2】 R6 がフェニルであることを特徴とする
請求項1記載の芳香族コポリアミド。 - 【請求項3】 R7 がC3 ないしC4 −アルキレン、と
くにエチレンで、R8 がメチルであることを特徴とする
請求項1記載の芳香族コポリアミド。 - 【請求項4】 ポリマー分子内の式IVおよび/または
Vの基の数が、リン含有量がポリマーに対して0.2な
いし0.45重量%となるように選択されることを特徴
とする請求項1記載の芳香族コポリアミド。 - 【請求項5】 R2 が1,4−フェニレンであることを
特徴とする請求項1記載の芳香族コポリアミド。 - 【請求項6】 R3 が1,4−フェニレンであるか、ま
たは4,4′−ジアミノベンズアニリドの二価の基であ
ることを特徴とする請求項1記載の芳香族コポリアミ
ド。 - 【請求項7】 R4 が3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル、1,4−ビス(アミノフェノキシ)ベンゼンま
たは4,4′−ジアミノジフェニルメタンの二価の基で
あることを特徴とする請求項1記載の芳香族コポリアミ
ド。 - 【請求項8】 R3 が1,4−フェニレン、R4 が3,
4′−ジアミノジフェニルエーテル、1,4−ビス(ア
ミノフェノキシ)ベンゼンまたは4,4′−ジアミノジ
フェニルメタンの二価の基、かつR5 が3,3′−ジク
ロロベンジジン、3,3′−ジメチルベンジジン、また
は3,3′−ジメトキシベンジジンの二価の基であるこ
とを特徴とする請求項1記載の芳香族コポリアミド。 - 【請求項9】i) 式VII、VIIIおよびIXのジ
アミンの混合物と、式Xおよび/またはXIの化合物: 【化2】 とを溶融状態で反応させ; ii) 重縮合に適当な溶剤中へ該反応混合物を溶解
し; III) 式XIIの化合物を加え; Cl−OC−R2 −CO−Cl (XII) かつ重縮合することによって、溶液中で芳香族コポリア
ミドを生成させ、上式中、基R2 ないしR8 は請求項1
に定めた通りで、Halはハロゲン原子である工程を含
むことを特徴とする請求項1記載の芳香族コポリアミド
の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1記載の芳香族コポリアミドか
らつくった成形品、とくに、繊維、フィルムまたはコー
ティング。 - 【請求項11】 請求項1記載の芳香族コポリアミドか
らつくった繊維の、プラスチックを強化する、とくに断
熱材としてエラストマーを強化する、または濾過材を製
造するための使用。 - 【請求項12】 請求項1記載の芳香族コポリアミドか
らつくったフィルムの電気絶縁材としての使用または膜
を製造するための使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4222390 | 1992-07-08 | ||
DE4222390:3 | 1992-07-08 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06184303A true JPH06184303A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=6462740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5169160A Pending JPH06184303A (ja) | 1992-07-08 | 1993-07-08 | 芳香族コポリアミド、その製造方法および該コポリアミドでつくった成形品 |
Country Status (6)
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---|---|
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EP (1) | EP0578164A3 (ja) |
JP (1) | JPH06184303A (ja) |
CA (1) | CA2100033A1 (ja) |
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DE4300626C2 (de) * | 1993-01-13 | 1996-11-14 | Hoechst Ag | Verfahren zum Erhalt oder zur Verbesserung der mechanischen Eigenschaften von Fasern aus aromatischen Copolyamiden in alkalischen Medien und Verwendung der behandelten Fasern zur Herstellung von Formkörpern |
DE4334004A1 (de) * | 1993-10-06 | 1995-04-13 | Hoechst Ag | Aramidfasern hoher Festigkeit und hohen Titers, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung |
US6066394A (en) * | 1997-04-09 | 2000-05-23 | Solutia Inc. | Plasticizer resistant emulsion acrylic pressure sensitive adhesive |
US5750603A (en) * | 1997-05-23 | 1998-05-12 | Solutia Inc. | Polymer-bound non-halogen fire resistant compositions |
CN106232895B (zh) * | 2014-04-16 | 2018-11-09 | 普罗奥尼克股份有限公司 | 用于熔融芳族聚酰胺/芳族聚酰胺纤维的方法 |
ES2928899T3 (es) * | 2018-06-27 | 2022-11-23 | Univ Ljubljani | Método para la preparación de un copolímero y filamentos de poliamida 6, copolímero de poliamida 6 ignífugo, y filamentos de copolímero |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US3414645A (en) * | 1964-06-19 | 1968-12-03 | Monsanto Co | Process for spinning wholly aromatic polyamide fibers |
FR1584816A (ja) * | 1968-09-18 | 1970-01-02 | ||
DE2062774A1 (de) * | 1970-12-19 | 1972-07-13 | Hoechst Ag | Verfahren zur Herstellung von aromatischen Copolyamid-phosphonamiden |
EP0199090B1 (de) * | 1985-03-23 | 1990-10-03 | Hoechst Aktiengesellschaft | Geformte Gebilde aus aromatischen Copolyamiden und Verfahren zu ihrer Herstellung |
DE3835405A1 (de) * | 1988-10-18 | 1990-05-03 | Hoechst Ag | Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde |
US5059690A (en) * | 1990-03-01 | 1991-10-22 | E. R. Squibb & Sons, Inc. | Purinyl tetrahydrofurans |
NZ232993A (en) * | 1989-04-24 | 1992-10-28 | Squibb & Sons Inc | Purinyl and pyrimidinyl tetrahydrofurans |
DE3935472A1 (de) * | 1989-10-25 | 1991-05-02 | Hoechst Ag | Vollaromatische polyamide, verfahren zu ihrer herstellung und daraus geformte gebilde |
DE3942941A1 (de) * | 1989-12-23 | 1991-06-27 | Huels Chemische Werke Ag | Verfahren zur herstellung eines thermoplastisch verarbeitbaren, anromatischen polyamids |
-
1993
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- 1993-07-06 MX MX9304059A patent/MX9304059A/es not_active IP Right Cessation
- 1993-07-06 US US08/087,919 patent/US5357031A/en not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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MX9304059A (es) | 1994-02-28 |
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