JPH06183170A - 平版印刷版用支持体の製造方法 - Google Patents

平版印刷版用支持体の製造方法

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JPH06183170A
JPH06183170A JP35646092A JP35646092A JPH06183170A JP H06183170 A JPH06183170 A JP H06183170A JP 35646092 A JP35646092 A JP 35646092A JP 35646092 A JP35646092 A JP 35646092A JP H06183170 A JPH06183170 A JP H06183170A
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JP
Japan
Prior art keywords
transfer roller
aluminum plate
aluminum
aqueous solution
oil
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Pending
Application number
JP35646092A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Masuda
義孝 増田
Fumio Yuhito
文夫 由比藤
Akio Uesugi
彰男 上杉
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写ローラの目詰をなくし、一定の品質が長
尺生産可能な平版印刷版用支持体の製造方法を提供する 【構成】 板厚0.3mmのアルミニウム板を平均直径
5μm〜100μm,平均高さ5μm〜30μmの凹凸
をもつ転写ローラで粗面化を行いながら、図1に示す様
に転写ローラ21のアルミニウム片の付着を防止する方
法として連続処理を行いながら、水又は油脂類の貯槽2
4の中を通過させ、アルミニウム片の付着を防止しなが
ら粗面化を行った。またこの時の処理速度は20m/m
inで、油脂類にはギヤー油,エンジン油,工業潤滑油
(工業軸受用,マシン油)等があげられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版用アルミニウ
ム板に表面に凹凸のある転写ローラを押圧して、前記ア
ルミニウム板表面を粗面化する平版印刷版用支持体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、平版印刷版用支持体としてア
ルミニウム板が広く使用されているが、その上に設けら
れる感光層との密着性を良好にし、且つそれを用いて作
成される平版印刷版の非画像部(印刷時に使用される湿
し水を受容し、油性インクを反発する領域で、支持体の
表面が露出している領域がこれを担う。)の保水性を改
善することを目的として、アルミニウム板の表面は粗面
化されるのが通例である。この粗面化の処理は、いわゆ
る砂目立てと称され、平版印刷版用支持体の調製におい
ては不可欠の工程で、しかも相当の熟練度を必要とする
作業である。この砂目立てはボールグレイン、ワイヤー
グレイン、ブラシグレイン等の機械的な粗面化方法と電
気化学的な粗面化方法に大別される。ボールグレインの
場合にはボールの材質、研磨剤の種類、研磨の際の水分
の調整等、熟練を要する因子が多く、また作業を連続的
に行なうことは不可能で一枚一枚仕上げる必要がある。
又ワイヤーグレインは、得られる砂目が不均一である。
これに対してブラシグレインは、これ等の方法を改良し
たものであって、均一な砂目のものが得られ、連続的処
理が可能であるので、大量生産に向いている。しかし、
上記機械的な方法では、印刷版用支持体として十分な性
能を得ることが難しかった。
【0003】一般に表面粗さが大きいと水持ち(即ち、
保水性)が良くなると言われており、水持ちを良くする
ためや印刷し易くする目的の平版印刷版を作成する場合
には、その支持体の表面形状はできるだけ均一な凹凸を
もっているものが好ましいとされている。このような好
ましい表面形状が得られる方法として、電気化学的な粗
面化方法が着目されている。
【0004】この方法による場合には、電解液の組成、
温度、電解条件などの諸条件を一定に維持しておけば、
一定の粗面化表面を有するアルミニウム板が得られる
が、それ等の電解条件の巾が非常に狭く、従って、その
ような範囲内に常に保つように調整して電解すること
は、極めて困難である。又電気化学的な粗面化は、その
電力消費が大であるので経済的な見地からも問題があ
る。しかも、電解によって、電解液中にアルミニウムイ
オンが相当量蓄積されていき、この廃液の処理に対する
人件費及び薬品代が、かなりの金額に達する欠点があっ
た。
【0005】プレスによって平版印刷版用支持体の粗面
化をおこなう方法としては、米国特許第993938号
明細書が知られている。また、反転グレイニング面を有
する圧延ローラを用いる方法が、特開昭55−7489
8号公報で公知となっている。特開昭60−36195
号公報、特開昭60−36196号公報では長軸平均長
さ10〜140μm、短軸平均長さ7〜80μmの長円
状のプレス凹部を形成させた後に化学的または電気化学
的に1〜10μmの微細凹凸を形成させる方法が記され
ている。特開昭60−203496号公報では平均直径
10〜100μmの凹凸をエンボス加工したローラによ
り転写した後に化学的なエッチング処理と電気化学的な
エッチング処理をおこなったアルミニウム板が記されて
いる。ヨーロッパ特許出願公報第466644号明細書
でもインゴットからの熱間及び/または冷間圧延からな
る平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法で、最終
圧延段階で所望の粗度を持ったローラで圧延して粗面化
をおこなうことが公開されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、凹凸の
ある転写ローラを平版印刷版用アルミニウム板に押圧す
る方法としては、被転写物であるアルミニウム板から発
生する微少なアルミニウム片により、凹凸のある転写ロ
ーラが目詰を起こし、一定の品質が長尺生産の場合得ら
れないという問題点があった。
【0007】本発明の目的は上記問題点を解消し、転写
ローラの目詰をなくし、一定の品質が長尺生産可能な平
版印刷版用支持体の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の上記目
的は、平版印刷版用アルミニウム板に表面に凹凸のある
転写ローラを押圧して、前記アルミニウム板表面を粗面
化する平版印刷版用支持体の製造方法において、前記転
写ローラの表面に潤滑剤を施しながらアルミニウム板に
押圧することを特徴とする平版印刷版用支持体の製造方
法。によって達成される。
【0009】本発明において転写ローラの表面に施す潤
滑剤としては、実験の結果、水、又は油脂類をあげるこ
とが出来る。又転写ローラの表面に施す方法としてはあ
らゆる塗布方法,スプレーによって噴射する方法、又は
浸漬する方法を用いることが出来る。例えば図1に示す
ように、アルミニウム板13の表面側に転写ローラ11
を設け、その裏面側にバックアップローラ12を設ける
場合、転写ローラ11の頭上より水又は油脂類の噴射ノ
ズル14を噴射させてもよい。又図2のように、アルミ
ニウム板23の下側に転写ローラ21を水又は油脂類の
貯槽24に浸漬したものを、そのローラにアルミニウム
板を挿んで対面してバックアップローラ22を置いても
よい。本発明において転写ローラに用いる材料としては
鉄、ニッケル、クロム、チタン、アルミ、ニオブ、タン
タル、モリブデン、窒素、炭素、珪素、リン、硫黄、銅
などの合金が好ましいが、特にSUS304,SUS3
16,SCM鋼,SUI鋼,SS41等の金属が強度,
コスト,耐薬品性などの点から用いることが望ましい。
【0010】プレスによる転写によって粗面化されたア
ルミニウム表面は、酸またはアルカリまたは中性塩の水
溶液中で化学的または電気化学的にエッチング処理し、
酸または中性塩水溶液中で交流または直流またはパルス
直流を用いて電気化学的に粗面化することでさらに印刷
版用支持体として好適なものになる。プレスによってア
ルミニウム板表面に凹凸をつけた後に、化学的または電
気化学的にエッチング処理を行ない、つぎに電気化学的
に粗面化処理をおこなうことでアルミニウム板に凹凸を
形成させる方法で、エッチング処理後の表面には平均直
径4〜20μmの凹凸(更に好ましくは平均直径4〜1
0μmの凹凸)が存在していることが好ましい。電気化
学的に粗面化処理を行なったあとは、エッチング処理後
の表面に平均直径1〜3μmの凹凸が重なりあっている
ことが好ましい。このように、アルミニウム板表面に凹
凸パターンを転写したアルミニウム板は、次いで酸また
はアルカリまたは中性塩の水溶液中で化学的または電気
化学的にエッチング処理することでさらに印刷版用支持
体として好適なものになる。本発明でいう酸性水溶液と
は塩酸、硫酸、硝酸を主体とする水溶液をいう。アルカ
リ水溶液とは苛性ソーダを主体とする水溶液をいう。処
理時間は5〜120秒が好ましい。濃度は、1〜40%
が好ましい。液温は、35〜75℃が好ましい。必要に
応じて酸またはアルカリ水溶液中でアルミニウム板を陰
極電解洗浄処理してもよい。本発明に用いる中性塩水溶
液は、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ金属硝酸塩
であり、塩化ナトリウム、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリ
ウムが好ましい。pHは5〜9が好ましい。濃度は、1
〜40%が好ましい。液温は、35〜75℃が好まし
い。中性塩水溶液を用いるときはアルミニウム板を陰極
にして電解処理する必要がある。陰極電解処理時間は5
〜180秒が好ましい。
【0011】中性塩またはアルカリ水溶液で処理された
アルミニウム板は表面に生成したスマット成分を除去す
る目的で、更に硫酸、硝酸または塩酸の水溶液中に浸漬
することが好ましい。このように処理されたアルミニウ
ム板はさらに電気化学的な粗面化処理を行なってもよ
い。電気化学的な粗面化方法は、特開昭53−1457
01号公報に記載されているように酸性水溶液中で交流
を用いて電気化学的に粗面化処理する方法、特願昭62
−1068号に記載されているような酸性水溶液中で直
流を用いて電気化学的に粗面化処理する方法、特願平3
−6506号に記載されているような中性塩水溶液中で
電気化学的に粗面化処理する方法などが知られている。
電気化学的な粗面化処理を行なった後は、酸性水溶液中
でのデスマット処理、アルカリ水溶液中での変性処理、
中性塩水溶液中でアルミニウム板を陰極にしての変性処
理をおこなうことが好ましい。酸性水溶液中でアルミニ
ウム板を陰極にしての変性処理をおこなうことが好まし
い。酸性水溶液中でのデスマット処理は特開昭53−1
2739号公報などで公知となっている。アルカリ水溶
液中での変性処理は特開昭56−139700号公報な
どで公知でなっている。中性塩水溶液中での変性処理は
特開昭59−11295号公報などで公知となってい
る。さらに、このように処理されたアルミニウム板は、
親水性、保水性、耐印刷性能を向上させるために、常法
により硫酸または燐酸を含む電解液中で陽極酸化処理を
行うことが出来る。また、陽極酸化処理後に封孔処理を
行うことが出来る。さらに珪酸ソーダなどを含む水溶液
中に浸漬し、親水化処理を行うこともできる。本発明に
用いるアルミニウム板は、純アルミニウム板またはアル
ミニウム合金板がいずれも使用できる。上記の如く本発
明による方法で作られた任意の粗面化された面でアルミ
ニウム板上に任意の凹凸を転写させることができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を示すが、本発明は本実施例
に限定されるものではない。 (実施例−1)板厚0.3mmのアルミニウム板を平均
直径5μm〜100μm,平均高さ5μ〜30μmの凹
凸をもつ転写ローラで粗面化を行いながら、図1に示す
様に転写ローラ21のアルミニウム片の付着を防止する
方法として連続処理を行いながら水または油脂類の貯槽
24の中を通過させ、アルミニウム片の付着を防止しな
がら粗面化を行った。またこの時の処理速度は20m/
minで、油脂類にはギヤー油,エンジン油,工業潤滑
油(工業用軸受油,マシン油)等があげられる。結果を
表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明の平版印刷版用支持体の製造方法
により、転写ローラ面のアルミニウム片の目詰はなくな
り、一定の品質の粗面化が長尺生産においても可能とな
り、更に転写ローラの転写時の発熱が冷却され品質向上
に寄与した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平版印刷版用支持体の製造方法におい
て、アルミニウム板の下面側に転写ローラを設けた場合
の一実施例の側面図
【図2】本発明の平版印刷版用支持体の製造方法におい
て、アルミニウム板の上面側に転写ローラを設けた場合
の一実施例の側面図
【符号の説明】
11 転写ローラ 12 バックアップローラ 13 アルミニウム板 14 潤滑剤噴射用ノズル 21 転写ローラ 22 バックアップローラ 23 アルミニウム板 24 潤滑剤の貯蔵 25 潤滑剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷版用アルミニウム板に表面に凹
    凸のある転写ローラを押圧して、前記アルミニウム板表
    面を粗面化する平版印刷版用支持体の製造方法におい
    て、前記転写ローラの表面に潤滑剤を施しながらアルミ
    ニウム板に押圧することを特徴とする平版印刷版用支持
    体の製造方法。
JP35646092A 1992-12-22 1992-12-22 平版印刷版用支持体の製造方法 Pending JPH06183170A (ja)

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JP35646092A JPH06183170A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 平版印刷版用支持体の製造方法

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JP35646092A Pending JPH06183170A (ja) 1992-12-22 1992-12-22 平版印刷版用支持体の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005507317A (ja) * 2001-03-12 2005-03-17 アルキャン・インターナショナル・リミテッド 金属シート又はストリップに型押し模様形成する方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005507317A (ja) * 2001-03-12 2005-03-17 アルキャン・インターナショナル・リミテッド 金属シート又はストリップに型押し模様形成する方法及び装置

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