JPH06181688A - コーヒーバッグ及びコーヒーフィルター - Google Patents
コーヒーバッグ及びコーヒーフィルターInfo
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- JPH06181688A JPH06181688A JP3163882A JP16388291A JPH06181688A JP H06181688 A JPH06181688 A JP H06181688A JP 3163882 A JP3163882 A JP 3163882A JP 16388291 A JP16388291 A JP 16388291A JP H06181688 A JPH06181688 A JP H06181688A
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Abstract
粉砕した粒子よりなり、その粒度分布が粒子径0.5mm 以
上及び0.4mm 以下の領域に少なくとも1つのピークを有
するコーヒー粒子を、直径5μ以下の熱可塑性超極細有
機繊維からなり、目付X(g/m2)が 3≦X≦30で、不織布
中の細孔の累積容積値Y(cm2/g) が、Y≧0.2 Xを満た
す不織布、または更に繊度0.5 デニール以上の熱可塑性
有機繊維からなる不織布との積層シートで、その表面に
少なくとも1個の繊維融着域を有するバッグに充填せし
めてなるコーヒーバッグ及びコーヒーフィルターであ
る。 【効果】本発明のばい煎コーヒー粒子は表面が磨り潰さ
れていないため、ロールミルで粉砕した粒子に較べて、
脂肪の酸化及びばい煎によって生成した香りの放散が少
ない。また、直径5μ以下の超極細繊維を含む不織布の
バッグで抽出すると、簡単な方法で優れたコク味及び香
りがあるコーヒーが得られる。
Description
るもので、更に詳しく述べると、新しい方式の粉砕機に
より、従来と異なる形状の粒子及び粒度分布を有するコ
ーヒー粒子を、油脂の吸着性に優れ且つ微粒子の漏出が
ない超極細繊維を含む不織布のバッグに充填したコーヒ
ーバッグである。
られ、その味や香りに対する関心は非常に高い。コーヒ
ーの味や香りは豆の種類、ブレンド比率、ばい煎の度合
い、入れ方等の要素によって変わることがよく知られて
いるが、最近の生活環境を反映して、コーヒーもより高
度な味や香りが求められる様になっている。一方、短時
間で手軽に入れられるコーヒーへの要望も高く、予めコ
ーヒー豆をばい煎し、粉砕してバッグに充填したものが
増加している。従って、バッグ充填用のコーヒーの味や
香りを高めるため多くの試みがなされている。
喫茶店、家庭用等小規模な場合は小型のミンチ粉砕機が
使用され、大規模に粉砕する場合は殆どロールミルが使
用されている。これらの粉砕機は、いずれも豆を回転し
ている円錐型の粉砕板或いはロールの間のスリットを通
して磨り潰す方式である。また粉砕された粒子はブレン
ドする様なことはなく、そのままコーヒーバッグ等に充
填して使用されている。
たコーヒーは、レギュラーコーヒー或いは熱湯に浸漬す
るためのコーヒーバッグとして使用されているが、コー
ヒーの味に詳しいマニアからは、念入りな方法で調製し
たコーヒーと比較すると、コク味、香り、コーヒー中へ
の微粉末の混入、苦味、酸味等多くの点で未だ不充分で
あると指摘されていた。
多く、コーヒーの味に詳しい人はネル・ドリップ法を使
用することが多かった。一般には厚地の綿織布を起毛し
た40番フランネルがこし袋として使用され、コーヒーの
抽出ろ過の際に、コーヒー粉末とコーヒー液とを、分離
するために使用されている。しかし、このろ布は厚地の
ため長期間使用すると目詰まりを生じたり、コーヒーの
脂肪が付着して汚れて着色し、また臭味がついて使用の
たび毎に、水洗する必要がある。従って保管や衛生上の
管理にも充分な配慮が必要となるため、最近この方式は
一部の業務用や特定の人に使用されているに過ぎない。
も多く使用されているが、微粒子や油脂の漏出を防止す
るためには厚手のろ紙が必要になり、その場合ろ過時間
が長く液切れも悪くなる欠点が指摘されていた。
グには紙や不織布のろ過布が使用されているが、コーヒ
ーの強い苦味の原因になる微粉末の漏出や、表面に油脂
が浮きコク味が損われる欠点があった。
及びフィルターの改善により、予め調製されバッグに充
填されたコーヒーであっても、コーヒーマニアの要望を
充分に満足できるような清澄なコーヒー液の色、優れた
香りやコクのある味、適当な苦味と酸味を持ち、更に微
粉末が混入しないコーヒーバッグを提供することを目的
としている。
のコーヒー豆の粉砕方法や粒子の形状がコーヒーの味に
及ぼす影響について研究した結果、従来の磨り潰す粉砕
方式ではなく、衝撃により破砕する方法によれば香りや
コク味が優れたコーヒーが得られることを見出し、更に
粗粒子と微粒子をブレンドして粒度分布を調製すること
により、苦味、酸味等も含めてバランスがとれた好まし
い味に出来るとの知見を得た。
下の熱可塑性超極細繊維を含み特定範囲の目付及び累積
細孔容積値を有する不織布を使用すれば、微粒子の漏出
がなくまた、油脂の吸着性に優れているためコーヒバッ
グの素材に適していることに着目し、これに基づいて本
発明に到達した。
粉砕機によって粉砕した粒子よりなり、その粒度分布が
粒子径0.5mm 以上及び0.4mm 以下の領域に少なくとも1
つのピークを有するコーヒー粒子を、直径5μ以下の熱
可塑性超極細有機繊維からなり、目付X(g/m2)が 3≦X
≦30で、不織布中の細孔の累積容積値Y(cm2/g) が、Y
≧0.2 Xを満たす不織布、または更に繊度0.5 デニール
以上の熱可塑性有機繊維からなる不織布との積層シート
で、その表面に少なくとも1個の繊維融着域を有するバ
ッグに充填せしめてなるコーヒーバッグ及びコーヒーフ
ィルターである。
銀ポロシメーターによる測定値により表したものであ
り、またコーヒーフィルターとは、バッグの上端が開放
されていて使用の都度、適宜レギュラーコーヒー粉末を
入れて使用する場合を言う。
より粉砕した粒子である必要がある。ここで架砕式粉砕
機とは、図1に示すような構造を有するもので、対向す
る一対の粉砕ロールが(1a,1b) ─(4a,4b) の様に数段積
み重ねて配置され、粉砕ロールの断面は図2に示す様に
鋸の歯の形で、一対のロールの山7と谷8は互いに噛み
合った形であるが、2個のロールの山7と谷8は密着せ
ず、図に示す様に一定の間隔が保持されている。尚、鋸
の歯の山と山の間隔(ロールピッチ)及びロールとロー
ルの間隔(ロールクリアランス)は最上段のロールが最
も大きく、下段になる程順次小さく刻まれている。
り入って、最上段のロール1a、1bのスリット1cで粉砕さ
れ、順次ロール2a、2b─4a、4bののスリット2c─4c、を
通って、取り出し口6より排出される。各対の粉砕ロー
ルの直径及び回転数は通常同じである。
れるときは、図2に示す様に、あたかもロールの歯の山
7と7′の間に架橋した様な形になり、反対側のロール
の山7″で粒子の中央の部分9′に衝撃が与えらる。こ
の衝撃により、粒子の力点7″から放射状に亀裂が生じ
て割れ、数個の砕片になる。この様な割れ方をするの
は、ばい煎されたコーヒー豆の材質の影響も考えられ
る。破砕された粒子は、表面の組織が磨り潰されていな
い破砕面、いわゆるバージンフェースのみで構成されて
いる。従って、ばい煎によって生成し、ミクロポアーに
閉じ込められている香りが抜けず、またコーヒー粒子に
含まれている脂肪が絞り出されて、粒子表面に付着する
ことがない。従って脂肪の酸化によるコーヒーの味や香
りの劣化が防止され、長期間新鮮な状態に保存すること
が出来る。これが本粉砕方式の最も優れた特徴である。
に入るが、ロールの山と山の間隔(ロールピッチ)及び
ロールとロールの間隔(ロールクリアランス)が上段の
ロールより狭められているので、順次粒子が細かく粉砕
される。また上段で既に細かく粉砕された粒子は次段を
そのまま通過し、粗粒子のみ粉砕されるため、数段の粉
砕ロールを通過させると、粒度が揃い微粉末が極めて少
ないコーヒー粒子が得られる。
する場合は、殆どロールミルが使用されている。ロール
ミルでは通常原料を1対または2対の粉砕ロールのスリ
ットを通過させて粉砕している。ロールの表面は溝がな
い平滑面が多く、またロールとロールの間隔(ロールク
リアランス)が架砕式粉砕機に較べて極めて狭く、更に
1対のロールは回転数が異なっている場合が多い。従っ
て、相対速度の存在下、狭いスリットで磨り潰されるた
め、破砕された粒子面はかなり潰れた状態になってい
る。
の形状と、従来のロールミル或いは小型のミンチ粉砕機
で粉砕された粒子の形状とは著しく異なっている。架砕
方式によって粉砕された粒子の角は殆ど鋭角で、破砕さ
れた粒子の表面を顕微鏡で観察すると、炭化したコーヒ
ー豆の組織は全く破壊されずそのままの状態で、いわゆ
るバージンフェースのみで構成されている。架砕方式で
破砕された粒子の形状及び表面の組織の走査型電子顕微
鏡写真を図3に示す。一方、ロールミル或いはミンチ粉
砕機で粉砕された粒子は角が丸まり、また表面の組織が
明らかに磨り潰された状態になっている。比較のためロ
ールミルで破砕された粒子の形状及び表面の組織の走査
型電子顕微鏡写真を図4に示す。これらの写真によっ
て、ロールミルで破砕された粒子の表面には、磨り潰さ
れて発生した多数の微粒子が付着している状態が観察さ
れる。
架砕式粉砕機とロールミルで、中心粒度が同じ位になる
ように粉砕してその粒度分布を比較すると、架砕式はロ
ールミルに較べて、著しく粒度分布がシャープである。
また粉砕された粒子を一つまみ取り、紙の上に散布して
みると、架砕式では各粒子がばらばらに散布するが、ロ
ールミルの粒子は塊が出来て均一に散布されない。これ
は多数の微粒子が、粗粒子の表面に付着した状態になっ
ているためと考えられる。従って、粒子を指先でつまん
でみると、架砕式で粉砕した粒子はざらざらしている
が、ロールミルでは粘着性が有って指先に付着するよう
な感じである。この点でも両者の粉砕された粒子の性状
には、著しい相違が認められる。
粒子への微粒子の付着状態の差異は、架砕式がばい煎し
た豆に衝撃を加えて破砕する方式であるのに対して、ロ
ールミルは磨り潰す方式であることによって生成するも
のと考えられる。
m 以上及び0.4mm 以下の領域に、少なくとも1 つのピー
クを有する必要がある。ここで粒度分布とは後述の実施
例1に記載した様に、目開き0.25〜1mm の7段階の篩に
より篩分けて示したもので、例えば0.25〜0.3mm の粒子
の重量比率を粒度0.25mmの成分として表示したものであ
る。
品に較べて極めて特異な形状を有するが、この粒度とコ
ーヒーの香り、風味等との関係について検討した。
粒子は、コーヒーの香りとマイルドな味を出すのに好適
であり、特にコーヒー特有なふくいくたる香りを出すた
めには必要欠くべからざる成分であることが分かった。
また中心粒径が0.3 mm位の細挽きの粒子は、舌に濃い重
みがあるうま味、いわゆるコク味をだすために好適であ
るが、同時に苦味や酸味も強く出ることが分かった。
と細挽きの粒子をブレンドして、中心粒子径が0.5mm 以
上及び0.4mm 以下の領域に少なくとも1つのピークを有
する様にブレンドした結果、香りが高く、コク味があ
り、色も清澄で、且つ適当な苦味及び酸味のバランスを
持ったコーヒーが得られることが分かった。中心粒子径
がこの中間の領域となるような粒度分布を有する粒子に
ついても試験したが、コーヒーの風味がかなり劣る結果
しか得られなかった。
10人のパネラーによる官能試験によってなされたもので
あるが、後述の実施例に示す様に、かなり明瞭な差異が
認められた。更に本発明の粒子は抽出性に優れ、コーヒ
ーバッグに封入して熱湯中で揺り動かした時、従来品よ
り短い時間でコーヒーがいれられる特徴もある。更に、
コーヒー粒子がさらさらしているため、抽出の際フィル
ターの目詰まりがなく、いわゆる水はけがよい。また微
粒子がコーヒー液中に混入することがなく、コーヒー液
の色も透明で美しい。従って、レギュラーコーヒーは勿
論コーヒーバッグ充填用にも好適である。
〜1.0mm が好ましく、0.5 〜0.85mmがより好ましい。ま
た細挽き粒子のピークの中心粒子径は、0.25〜0.4mm が
好ましい。
子径が0.5mm 以上及び0.4mm 以下の領域に少なくとも1
つのピークを有する分布であれば、本発明の効果が得ら
れるが、中心粒子径が0.5mm 以上の最大のピークの高さ
に対する、中心粒子径0.4mm以下の最大のピークの高さ
の比率は0.4 〜1.0 が好ましく、0.6 〜0.8 がより好ま
しい。尚、コーヒー豆のばい煎を浅くすると、最適の風
味となる両ピークの比率が近ずく傾向が認められる。
ー豆を粉砕すると粒度分布がシャープで、分布ピークが
1個だけの粒子が得られる。従って、粒子径が0.5mm 以
上及び0.4mm 以下の領域に少なくとも1つのピークを有
する粒子を調製する場合、中心粒子径が異なる少なくと
も2種類の粒子を調製し、それらをブレンドする必要が
ある。例えば、中心粒子径が0.6mm 以上となるように粗
挽きした粒子と中心粒子径が0.4mm 以下となるよう細挽
きした粒子を作り、それをブレンドして調製する方法で
ある。粗挽き粒子及び細挽き粒子の、好ましい中心粒子
径及び両者のピークの比率は上述の通りである。
多くの種類のコーヒー豆をブレンドして作られるが、一
旦ブレンドされた原料豆はそのままばい煎、粉砕して製
品化されている。粒度分布が異なる多種類の粉砕品をつ
くり、それをブレンドして製品化される様なことはな
い。本発明方法は粒度分布が異なる多種類の粉砕品を作
り、それを最適な粒度分布となるようにブレンドして使
用するもので、これによって、初めて本発明の優れた効
果が得られる。
μ以下の熱可塑性超極細有機繊維からなり、目付X(g/m
2)が 3≦X≦30で、不織布中の細孔の累積容積値Y(cm2
/g)が、Y≧0.2 Xを満たす不織布、または更に繊度0.5
デニール以上の熱可塑性有機繊維からなる不織布との
積層シートである必要がある。
は、緻密な不織布が形成できればその長さは特に限定し
ない。また、不織布の厚さは0.05〜0.2mm が適当で、ま
た3〜20g/m2の目付を有するものが好ましく、特に0.
06〜0.12mmの厚さと、5〜15g/m2の目付を有するもの
がより好ましい。
が、3g/m2未満になるとコーヒー微粒子の捕捉性能が不
十分となり、またこの様な低目付の不織布を安定して製
造することが困難である。また、目付が30g/m2より大き
くなると、コーヒーの抽出速度が過度に遅くなると言う
不都合が生ずる。
細繊維ろ過不織布の細孔の累積容積値Yは、Y≧0.2 X
の関係を満たす必要がある。Yの値が0.2 X未満になる
と、コーヒー抽出速度が過度に低くなる。またXの値を
大きくするとそれに応じてYの値も大きくしないと、前
記の様に抽出速度が低下すると言う不都合が生ずる。前
記の様にY≧0.2 Xの関係を満たすことが必要である
が、更に細孔累積容積値YはY≧0.25Xであることが好
ましく、Y≧0.3 Xであることがより好ましい。
るポリマーの種類は、上記の様な極細繊維を形成出来る
もであればどの様なポリマーでもよい。例えば、ポリオ
レフィン、ポリエステル、ポリアミド等が使用出来る
が、この中ポリオレフィン繊維、特にポリプロピレン繊
維またはポリエチレン繊維が好ましい。この様な超極細
繊維は、例えばメルトブロー法により製造することが出
来る。
れ、上記の厚さおよび目付を有する不織布は、互いに集
積交絡している繊維の間に適度の毛細管的間隙を有して
いて、通水又は透水を容易にし、この微細間隙が抽出の
際には濾過布としての機能を有し、コーヒーの微粉末を
漏出させず、また超極細繊維からなるためその表面積が
非常に大きいため、コーヒー粒子から抽出された油脂分
を吸着除去して、清澄なコーヒー液を得るために適して
いる。
な不織布が形成出来る限り、直径5μ以上の繊維を含ん
でもよく、また非熱可塑性繊維を含んでもよい。本発明
のコーヒーバッグの素材は他の態様として、直径5μ以
下の極細繊維からなる不織布と繊度0.5 デニール以上の
熱可塑性有機繊維からなる不織布(以下太デニール繊維
不織布と言う)との積層シートから構成されている。
0.5 デニール以上、好ましく1〜3デニールで、超極細
繊維を融着して不織布にするときと同じ条件で、融着す
るものが好ましい。また緻密な不織布が形成出来る限
り、非熱可塑性繊維、例えばセルロース繊維を含んでい
てもよい。太デニール繊維としては、ポリアミド、ポリ
エステルおよびポリオレフィン繊維が好ましく特に、熱
融着性芯−鞘型熱融着性繊維の構成を有するものがより
好ましい。
好ましくは、12〜20g/m2の目付を有するものが、一般
に用いられる。また、太デニール繊維は長繊維であって
もよく、或いは、短繊維であってもよい。一般に複合不
織布の合計目付は15〜30g/m2であることが好ましく、
その合計厚さは0.1 〜0.4 mmであることが好ましい。
布の間に1枚又は2枚の超極細繊維不織布を挟んだもの
でもよく、或いは、2枚の超極細短繊維不織布の間に1
枚又は2枚の太デニール繊維不織布を挟んだものでもよ
いし、または、2枚の太デニール繊維不織布と2枚の超
極細短繊維不織布とを交互に、或いはその他の任意の順
序に積層したものでもよい。
くとも1個の繊維融着域を設ける必要がある。不織布は
融着域で部分的に圧縮され、不織布中に集積交絡してい
る短繊維が相互に融着されている。これによって、バッ
グを熱湯に浸漬し、コーヒーを抽出する操作中に発生す
る、短繊維の移動や脱落、不織布の収縮または伸長等の
寸法変化が抑制される。従って、抽出むらや微粉末の漏
出を防止すると共にバッグの強度を向上させるために有
効である。
膜にすることも出来、この透明な部分により、コーヒー
バッグ内の抽出状況を観察することも可能になる。
および形状は特に限定しない。例えば矩形、平行四辺
形、円形、楕円径、三角形、六角形等の多数の繊維融着
域が、互いに所定間隔をおいて整然と配置されている様
な形状である。その他任意の形状或いは横方向または縦
方向の縞、縦横の直線からなる格子状でもよい。更に、
線の形状はジグザグ状でも曲線でもよく、また線の幅や
間隔は適宜選択することが出来る。
限定しないが、全表面積に対す比率は5〜40%が好まし
く、6〜30%がより好ましい。
融着域が形成される場合、各繊維融着域の面積は、0.05
mm2 以上であることが好ましく、0.05〜3mm2 であるこ
とがより好ましい。また、繊維融着域が線状のとき幅は
0.2 〜3mmが好ましい。
織布とを積層し、繊維融着部により接着させれば、ろ過
効率を高め、また機械的強度を向上して抽出液の清澄度
も一層向上させることが出来る
織布、または更に太デルール繊維不織布とを積層した不
織布に、通常所定パターンを有するカレンダーロールで
プレスすることにより、繊維融着域を形成することが出
来る。
ることにより繊維融着部をほぼ透明にすることも可能で
ある。この繊維融着域を有する不織布または複合不織布
を所定形状寸法に裁断し、これを、所定形状と1個の開
口部とを有し、その他の周縁部が閉止された袋状体と
し、この開口部から袋状体中に所定量のコーヒー粉末を
充填した後、開口部を閉止して作られる。例えば、不織
布の裁断、バッグ周縁部の閉止には、シートの溶断と融
着が同時に出来る超音波溶断装置が使用出来る。
り付けておくと、使用するとき一層便利である。
を抽出するには、容器(カップ)にバッグを入れし熱湯
を注ぎ、つまみを持ってバッグで攪拌すれば、短時間で
清澄なコーヒーが入れられる。
グの他、上端が開放されているバッグにその都度適当量
のレギュラーコーヒーを入れ、通常のコーヒーフィルタ
ーと同様に使用することも出来る。
説明する。
ばい煎後、架砕式粉砕機により中心粒子径が0.5mm 以上
になる様に粗挽きした粒子(実施例1)、同様に中心粒
子径が0.4mm 以下になる様に細挽きした粒子(実施例
4)、両者を8:2にブレンドした粒子(実施例2)及
び、6:4にブレンドした粒子(実施例3)を調製し
た。更に、比較のためロールミルで中心粒子径が0.5mm
以上になる様に粗挽きした粒子(比較例1)を加え、こ
れらの粒子の粒度分布を測定した。その結果を図5に示
す。
を、目開き0.25、0.3 、0.425 、0.5、0.6 、0.85及び
1.0mm の7段階の篩によって篩い分け、各成分の重量%
で表示したもので、例えば粒径0.25〜0.3mm の粒子の重
量%は粒度0.25mmの成分として表示したものである。
は、ロールミルで粉砕した粒子に較べて、分布がはるか
にシャープであることが分かる。
図に、本発明のコーヒーバッグの一態様の正面図及び断
面図を示す。バッグ1は対向している表面2及び裏面
3、閉止された周縁部4よりなり、上端部5はコーヒー
粉末6を充填した後閉止されている。バッグのサイズは
縦8cm、横5cmである。また、バッグには吊り下げ用の
糸7とその先端につまみ8が取り付けられている。
メルトブロー繊維で作られた目付10g/m2 、厚さ約0.12
mm の不織布と、繊度1.5 デニール、短繊維の長さ50mm
のポリエステル繊維で作られた目付け10g/m2 、厚さ0.
08mmの不織布との2層の積層体よりなっている。またバ
ッグの表面には図6に示す様に、多数の平行四辺形の繊
維融着域24が所定間隔をおいて整然と配置されている。
繊維融着域の全表面積に対する割合は約20%である。
ろ過層として機能し、太デニールニール繊維不織布はろ
過層の支持体となっている。
部分を通して、コーヒーバッグ内の状態を観察すること
も出来る。
太デニールポリエステル繊維のみを使用して同様に目付
15g/m2 、厚さ0.10mmの不織布を作り、更に同一サイズ
のバッグとした。
ッグで、その素材は直径3μのポリプロピレン・メルト
ブロー繊維で作られた目付20g/m2 、厚さ約0.23 mm の
不織布である。またバッグの表面には直線の幅1mm、間
隔5mmの直線からなる斜格子模様の繊維融着域が形成さ
れている。繊維融着域の全表面積に対する割合は約17%
である。
ーヒーを入れたときの味及び香りを調べるため、実施例
1〜4及び比較例1で得られたコーヒー粒子5g を実施
例5及び比較例2のバッグに封入し、同一の条件でそれ
ぞれカップ一杯のコーヒー(150ml) を抽出し、10人のパ
ネラーによる官能試験を実施した。コーヒーの味及び香
りをコク味、酸味、苦味、渋味及び香りの5項目につい
て、パネラーには試料の内容を知らせずに5点満点で採
点させたものである。
示す。併せてコーヒー液の色を光の透過度で示す。
味にとって重要な要素であるが、特にコク味及び香りは
重要な基準となる。官能試験の結果により、優れたコク
味及び香り、更にその他の要素もバランスしたコーヒー
をつくるためには、粒度分布が粒子径0.5mm 以上及び0.
4mm 以下の領域に少なくとも1つのピークを有するよう
にブレンドする必要があることが分かる。
ヒーバッグで入れたものは、液の透明度が悪く、苦味が
強く、液の表面には油脂が浮きコク味が良いコーヒーは
得られなかった。これは微粒子の漏出と不織布の油脂吸
着性が低いためと考えられる。
り潰されていないため、ロールミルで粉砕した粒子に較
べて、脂肪の酸化及びばい煎によって生成した香りの放
散が少ない。更に粒度分布が粒子径が0.5mm 以上及び0.
4mm 以下の領域にピークを有する様にブレンドしたもの
を、直径5μ以下の超極細繊維を含む不織布のバッグで
抽出すると、簡単な方法で優れたコク味及び香りがある
コーヒーが得られる。本発明はコーヒーバッグの他コー
ヒーフィルターとしても使用出来る。
形状を示す。
て、コーヒー粒子の走査型電子顕微鏡写真を提出する。
図3はばい煎後、架砕式粉砕機で粗挽きしたコーヒー粒
子を80倍に拡大した電子顕微鏡写真である。また図4は
ロールミルで粗挽きしたコーヒー粒子を80倍に拡大した
電子顕微鏡写真である。
4と本発明品実施例2、3及び比較例1のコーヒー粒子
の粒度分布を示す。
ーバッグの正面図であり、図7はバッグの部分の断面図
を示す。
形状を示す。
対の粉砕ロール 1c、2c、3c、4c 粉砕ロールのスリット 5 粉砕機の原料供給口 6 粉砕粒子取り出し口 7、7′、7″ 粉砕ロールの鋸型の歯の山 8 粉砕ロールの鋸型の歯の谷 9、9′コーヒー粒子
粒子の構造を示す、走査型電子顕微鏡写真である(80
倍)。
子の構造を示す、走査型電子顕微鏡写真である(80
倍)。
グの正面図を示す。
ーバッグの、バッグの部分の断面図を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 コーヒー豆をばい煎後、架砕式粉砕機に
よって粉砕した粒子よりなり、その粒度分布が粒子径0.
5mm 以上及び0.4mm 以下の領域に少なくとも1つのピー
クを有するコーヒー粒子を、直径5μ以下の熱可塑性超
極細有機繊維からなり、目付X(g/m2)が 3≦X≦30で、
不織布中の細孔の累積容積値Y(cm2/g) が、Y≧0.2 X
を満たす不織布、または更に繊度0.5 デニール以上の熱
可塑性有機繊維からなる不織布との積層シートで、その
表面に少なくとも1個の繊維融着域を有するバッグに充
填せしめてなるコーヒーバッグ及びコーヒーフィルタ
ー。
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