JPH06181035A - 進行波管 - Google Patents

進行波管

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Publication number
JPH06181035A
JPH06181035A JP1434191A JP1434191A JPH06181035A JP H06181035 A JPH06181035 A JP H06181035A JP 1434191 A JP1434191 A JP 1434191A JP 1434191 A JP1434191 A JP 1434191A JP H06181035 A JPH06181035 A JP H06181035A
Authority
JP
Japan
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vacuum envelope
helix
wave tube
content
support bar
Prior art date
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Pending
Application number
JP1434191A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Ide
秀樹 井手
Mitsuhisa Iwase
光央 岩瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH06181035A publication Critical patent/JPH06181035A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第1の発明は、真空外囲器の機械的強度を損な
うことなく、放熱特性を著しく向上することが出来る進
行波管を提供することを目的とする。第2の発明は、ヘ
リックスの機械的強度および電気抵抗を損なうことな
く、放熱特性を著しく向上することが出来る進行波管を
提供することを目的とする。 【構成】第1の発明の進行波管は、真空外囲器7は内側
のW又はMoと外側のCuとが徐々に含有量変化する傾
斜機能材により構成されてなり、第2の発明の進行波管
は、ヘリックス9は内側のW又はMoと外側のCuとが
徐々に含有量変化する傾斜機能材により構成されてな
り、それぞれ上記の目的を達成することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は進行波管に係り、特に
その真空外囲器又はヘリックスの材質の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に進行波管は図3に示すように構成
され、電子銃1、遅波回路2およびコレクタ3からな
り、遅波回路2は図4からも明らかなように、パイプ状
真空外囲器4内に螺旋状に巻かれたヘリックス5が同軸
的に配設され、3本の誘電体支持棒6により支持固定さ
れている。尚、誘電体支持棒6はパイプ状真空外囲器4
にろう付けにより固着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の進
行波管において、真空外囲器4がCu(銅)からなる場
合は、真空外囲器4と誘電体支持棒6との熱膨脹差が大
きいため、両者のろう付け時に誘電体支持棒6が壊れ易
い。そして、真空外囲器の十分な機械的強度を得るため
には肉厚を厚くする必要があり、それによって集中磁界
装置から電子ビ−ム路への磁気効率が悪くなる。又、真
空外囲器4がW(タングステン)あるいはMo(モリブ
デン)からなる場合は、熱歪みによる誘電体支持棒6の
割れが生じ易く、これを防止するためには真空外囲器4
の肉厚を薄くする必要があるが、真空気密を保つには限
界がある。更に、熱膨脹差による誘電体支持棒6の割れ
が生じないように、Cuの真空外囲器4の外側にMo,
W,ステンレス鋼等からなる金属パイプを嵌合するもの
が提案されているが、真空外囲器4から金属パイプへの
熱伝導効率が悪く、両者の嵌合を良くするためには寸法
精度が良くなくてはならない。
【0004】次に、従来の進行波管においては、ヘリッ
クス5にMo,Wのような融点が高く比較的電気抵抗の
小さい機械的強度の強い金属材が用いられているが、こ
れらは熱伝導係数が小さいため熱を蓄えてしまう。その
結果、高出力進行波管において高周波損失,電子ビ−ム
の衝突等により、ヘリックス5に生じる熱が外部に伝わ
り難く、ヘリックス温度の上昇を招き易い。従って、ヘ
リックス5に金めっきを施して誘電体支持棒6との熱接
触を良くしたり、ヘリックス5と誘電体支持棒6をろう
付けしたりする等の工夫により、放熱特性を良くする試
みがなされている。これらは、ヘリックス構造に関する
工夫であるが、ヘリックスの材質に関する有効な検討は
今までなされていなかった。この発明は、真空外囲器又
はヘリックスの機械的強度および電気抵抗を損なうこと
なく、放熱特性を向上した進行波管を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、遅波回路
を構成する真空外囲器が内側のW又はMoと外側のCu
とが徐々に含有量変化する傾斜機能材により構成されて
なる進行波管である。第2の発明は、ヘリックスが内側
のW又はMoと外側のCuとが徐々に含有量変化する傾
斜機能材により構成されてなる進行波管である。
【0006】
【作用】第1の発明によれば、真空外囲器の機械的強度
を損なうことなく、放熱特性を著しく向上することが出
来る。そして、真空外囲器内で熱膨脹率が緩和されるの
で、温度変化によるヘリックスから真空外囲器までの寸
法の狂いが生じ難い。又、第2の発明によれば、ヘリッ
クスの機械的強度および電気抵抗を損なうことなく、放
熱特性を向上することが出来る。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、第1の発明と第2の
発明の各実施例を詳細に説明する。
【0008】先ず第1の発明による進行波管は、遅波回
路のパイプ状真空外囲器を改良したもので、遅波回路付
近についてのみ述べることにする。尚、従来例(図3)
と同一箇所は同一符号を付すことにする。即ち、第1の
発明による進行波管の遅波回路付近は図1に示すように
構成され、パイプ状真空外囲器7内に螺旋状に巻かれた
ヘリックス5が同軸的に配設され複数の誘電体支持棒6
により支持固定されている。この場合、真空外囲器7は
内側がWで外側がCuであり、途中で徐々にそれらの含
有量が変化している傾斜機能材により構成されている。
【0009】ここで、傾斜機能材について説明すると、
一般にA,B2つの材料を接合すると、両者の長所を利
用出来るが、熱膨脹率の違いから曲がったり剥がれたり
し易いのが難点になっている。しかし、傾斜機能材は境
界面で材質をAからBに徐々に変化させ、上記の難点を
解消しようとするものである。尚、詳しくは例えば雑誌
「工業材料」第38巻第12号,第14号(平成2年1
0月,同11月発行)に紹介されているものである。こ
の第1の発明では、真空外囲器7に上記のような傾斜機
能材を使用している。尚、ヘリックス5は図示しないろ
う材により誘電体支持棒6にろう付けされ、誘電体支持
棒6はろう材8により真空外囲器7内面にろう付けされ
ている。
【0010】このような結果、真空外囲器7のWと誘電
体支持棒6との熱膨脹差が小さいうえ、外側のCuで真
空気密が保たれるので、W層を薄く出来、ろう付け時や
動作時に誘電体支持棒6の割れが生じ難い。又、Wから
Cuへの熱伝導は、中間の傾斜組成により効率良く行な
われる。更にパイプ状真空外囲器7の肉厚を従来より薄
く出来るので、磁気効率が良い。真空外囲器7を構成す
るWの代わりにMoを使用しても、同様効果が得られ
る。この第1の発明の進行波管は上記以外は図3と同様
構成ゆえ、詳細な説明は省略する。
【0011】次に、第2の発明は遅波回路のヘリックス
を改良したもので、遅波回路付近についてのみ述べるこ
とにする。尚、従来例(図3)と同一箇所は同一符号を
付すことにする。即ち、第2の発明による進行波管の遅
波回路付近は図2に示すように構成され、ヘリックス9
は螺旋状に巻かれた状態の内側がWで外側がCuであ
り、途中で徐々に含有量が変化する傾斜機能材により構
成されている。この第2の発明によれば、ヘリックス9
はWの機械的強度とCuの熱伝導性を兼ね合わせた特質
を持つので、機械的強度および電気抵抗を損なうことな
く、放熱特性が優れている。特に螺旋状に巻かれた状態
の内側がWであるので、電子ビ−ムの衝突があっても溶
融し難く、熱が速やかに外側に伝わって放射される。
尚、ヘリックス9を構成するWの代わりにMoを使用し
ても同様効果が得られる。この第2の発明の進行波管は
上記以外は図3と同様構成ゆえ、詳細な説明は省略す
る。
【0012】
【発明の効果】第1の発明によれば、真空外囲器は内側
のW又はMoと外側のCuとが徐々に含有量変化する傾
斜機能材により構成されているので、真空外囲器の機械
的強度を損なうことなく、放熱特性を著しく向上するこ
とが出来る。そして、熱膨脹率が同等になるので、温度
変化によるヘリックスから真空外囲器までの寸法の狂い
が生じない。
【0013】又、第2の発明によれば、ヘリックスは内
側のW又はMoと外側のCuとが徐々に含有量変化する
傾斜機能材により構成されているので、ヘリックスの機
械的強度および電気抵抗を損なうことなく、放熱特性を
向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例に係る進行波管の要部(遅
波回路付近)を示す一部断面を含む斜視図。
【図2】第2の発明の実施例に係る進行波管の要部(遅
波回路付近)を示す縦断面図。
【図3】一般的な進行波管の全体を示す概略断面図。
【図4】従来の進行波管における遅波回路付近を示す横
断面図。
【符号の説明】
4、7…パイプ状真空外囲器、5、9…ヘリックス、6
…誘電体支持棒。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ状真空外囲器内にヘリックスが同
    軸的に配設され複数の誘電体支持棒により支持固定され
    てなる進行波管において、 上記真空外囲器は内側のW又はMoと外側のCuとが徐
    々に含有量変化する傾斜機能材により構成されてなるこ
    とを特徴とする進行波管。
  2. 【請求項2】 パイプ状真空外囲器内に螺旋状に巻かれ
    たヘリックスが同軸的に配設され複数の誘電体支持棒に
    より支持固定されてなる進行波管において、 上記ヘリックスは螺旋状の内側のW又はMoと外側のC
    uとが徐々に含有量変化する傾斜機能材により構成され
    てなることを特徴とする進行波管。
JP1434191A 1991-02-05 1991-02-05 進行波管 Pending JPH06181035A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1434191A JPH06181035A (ja) 1991-02-05 1991-02-05 進行波管

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1434191A JPH06181035A (ja) 1991-02-05 1991-02-05 進行波管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06181035A true JPH06181035A (ja) 1994-06-28

Family

ID=11858369

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JP1434191A Pending JPH06181035A (ja) 1991-02-05 1991-02-05 進行波管

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JP (1) JPH06181035A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100426444C (zh) * 2004-04-09 2008-10-15 中国科学院电子学研究所 一种用于行波管的复合管壳制造方法
CN102560404A (zh) * 2010-12-24 2012-07-11 北京有色金属研究总院 一种行波管用螺旋线低电阻率复合涂层的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100426444C (zh) * 2004-04-09 2008-10-15 中国科学院电子学研究所 一种用于行波管的复合管壳制造方法
CN102560404A (zh) * 2010-12-24 2012-07-11 北京有色金属研究总院 一种行波管用螺旋线低电阻率复合涂层的制备方法

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