JPH06180418A - レンズの駆動装置 - Google Patents

レンズの駆動装置

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Publication number
JPH06180418A
JPH06180418A JP4333165A JP33316592A JPH06180418A JP H06180418 A JPH06180418 A JP H06180418A JP 4333165 A JP4333165 A JP 4333165A JP 33316592 A JP33316592 A JP 33316592A JP H06180418 A JPH06180418 A JP H06180418A
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lens group
movable lens
cam
driving device
moving
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JP4333165A
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Inventor
Takeshi Okuyama
猛 奥山
Hirotake Nozaki
弘剛 野崎
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、引伸機,望遠鏡,顕微鏡等におい
てレンズ群を移動するために配置されるレンズの駆動装
置に係わり、第1の可動レンズ群と第2の可動レンズ群
とを、予め定められた所定の関係で迅速,確実に、高い
精度で移動することを目的とする。 【構成】 光軸方向に沿って移動される第1の可動レン
ズ群に対して、第2の可動レンズ群を前記光軸方向に沿
って所定の関係で移動するためのレンズの駆動装置にお
いて、前記第1の可動レンズ群を前記光軸方向に沿って
移動する第1の移動手段と、前記第2の可動レンズ群を
前記光軸方向に沿って移動する第2の移動手段と、前記
第2の移動手段により移動される第2の可動レンズ群の
移動量の所定移動量からのずれ量を補正する補正手段と
を備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引伸機,望遠鏡,顕微
鏡等においてレンズ群を移動するために配置されるレン
ズの駆動装置に係わり、特に、ズームレンズ等の複数の
可動レンズ群を所定の関係で移動するためのレンズの駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、引伸機,望遠鏡,顕微鏡
等において可動レンズ群を駆動し、所定の位置に位置決
めするために、円筒状のカムが使用されており、円筒状
のカムの回転角度を制御することによりレンズ位置が制
御されている。
【0003】また、可動レンズ群を高速で移動すること
が要求される場合には、円筒カムのかわりに送り螺子等
が使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円筒状
のカムを用いて可動レンズ群を駆動する場合には、円筒
状のカムを回転させる必要があるため、駆動力の損失が
大きく、また摩擦による損失が大きいため、可動レンズ
群の高速駆動や高耐久性に対応することが困難であると
いう問題があった。
【0005】さらに、円筒状のカムは加工が難しく、高
価であり、また、一度加工してしまうとその後の組立時
の修正、補正等が困難であるという問題があった。一
方、送り螺子を用いて可動レンズ群を駆動する場合に
は、複数の可動レンズ群に対して各々に駆動源が必要で
あり、また、各可動レンズ群を精密に関連して移動させ
るために、相互に関連させるための制御が必要となり、
高価かつ複雑な構造になるという問題があった。
【0006】また、送り螺子による場合には、高速での
可動レンズ群の駆動が可能ではあるが、送り螺子自体が
高価であり、さらに、レンズ群の可動範囲の両端におい
て、駆動制御の不具合等により、移動部材同士又は移動
部材と固定部材とが衝突する虞れがあるという問題があ
った。
【0007】そして、このような場合には、停止位置精
度が確保できなくなることは勿論であるが、機構の破壊
が起こることのないように、衝撃を吸収して停止させる
ための手段が必要であるという問題があった。
【0008】そこで、リンク機構を用いてレンズ群を駆
動することが考えられるが、この場合には、可動レンズ
群の移動量の調節をすることが困難であるという問題が
あった。
【0009】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、可動レンズ群を迅速,確実に移動
することができるレンズの駆動装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズの駆動装
置は、光軸方向に沿って移動される第1の可動レンズ群
に対して、第2の可動レンズ群を前記光軸方向に沿って
所定の関係で移動するためのレンズの駆動装置におい
て、前記第1の可動レンズ群を前記光軸方向に沿って移
動する第1の移動手段と、前記第2の可動レンズ群を前
記光軸方向に沿って移動する第2の移動手段と、前記第
2の移動手段により移動される第2の可動レンズ群の移
動量の所定移動量からのずれ量を補正する補正手段とを
有するものである。
【0011】
【作用】本発明のレンズの駆動装置では、第1の移動手
段により第1の可動レンズ群が移動され、第2の移動手
段により第2の可動レンズ群が移動される。
【0012】そして、第2の可動レンズ群の移動量の所
定移動量からのずれ量が、補正手段により補正される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により詳細に
説明する。図1は本発明のレンズの駆動装置の一実施例
を示すもので、符号11は、第1の可動レンズ群13と
第2の可動レンズ群14とが所定の関係で光軸上を移動
することにより変倍、または合焦等の機能をする光学系
の一部を示している。
【0014】なお、この実施例のレンズの駆動装置で
は、第1の可動レンズ群13の移動速度が、第2の可動
レンズ群14の移動速度より速くなるように構成され、
また、第1の可動レンズ群13の移動ストロ−クが、第
2の可動レンズ群14の移動ストロ−クより長くなるよ
うに構成され、さらに、第1の可動レンズ群13の位置
誤差の許容量が、第2の可動レンズ群14の位置誤差の
許容量より小さく構成されている。
【0015】第1の可動レンズ群13および第2の可動
レンズ群14は、円筒状のレンズ鏡筒15,16内に収
容されている。レンズ鏡筒15,16の両側には、鏡筒
支持部15a,16aが形成され、これ等の鏡筒支持部
15a,16aには、光軸方向に平行にガイド軸17,
19が挿通されている。
【0016】ガイド軸17,19の一端は、それぞれ円
環状の支持板21に固定されている。第1の可動レンズ
群13の一方の鏡筒支持部15aには、リンク部材23
の一端が連結部材25により回動自在に連結されてい
る。
【0017】リンク部材23の他端は、駆動用クランク
27の一端に連結部材29により回動自在に連結されて
いる。従って、この実施例では、駆動用クランク27,
リンク部材23,ガイド軸17によりスライダクランク
機構が構成されている。
【0018】駆動用クランク27には、ステッピングモ
ータからなる駆動モータ33のモータ軸33aが直接固
定されている。なお、この実施例では、駆動モータ33
は、オープンループ制御により駆動を制御される。
【0019】駆動用クランク27のリンク部材23と反
対側端には、バランサー35が連結部材37により回転
自在に配置されている。この実施例では、支持板21に
は、ブラケット36を介して、補正用カム固定部材34
が固定されている。
【0020】補正用カム固定部材34の上部には、補正
用カム39が着脱自在に固定されている。補正用カム3
9には、カム溝39aが形成されている。
【0021】このカム溝39aには、カムフォロアー3
2が嵌挿されている。カムフォロアー32は、補正用レ
バー30の一端に回動可能に固定されている。
【0022】補正用レバー30は、L字形状をしてお
り、補正用レバー30の他端は、第2の可動レンズ群1
4の鏡筒支持部16aに、連結部材28により回動自在
に連結されている。
【0023】補正用レバー30の連結部材28側には、
リンク部材26の一端が、連結部材24により回動自在
に連結されている。リンク部材26の他端は、駆動用ク
ランク27に、連結部材22により回動自在に連結され
ている。
【0024】図2は、上述した駆動モータ33の支持機
構の詳細を示すもので、符号27は、上述した駆動用ク
ランクを示している。駆動モータ33は、所定間隔を置
いて平行に配置される駆動モータ支持部材41,43の
間に配置され、これ等の駆動モータ支持部材41,43
は、支持板21に固定されている。
【0025】駆動モータ33の両側には、モータ軸33
a,33bが突設され、これ等のモータ軸33a,33
bは、ベアリング47,49を介して駆動モータ支持部
材41,43に支持されている。
【0026】一側のモータ軸33aは、駆動用クランク
27に挿通され、モータ軸33aの先端に固定される連
結部材51がボルト53により駆動用クランク27に固
定されている。
【0027】駆動モータ33の一側には、駆動モータ回
転止め板55の一端が固定されている。この駆動モータ
回転止め板55の他端には、図3に示すように、U字状
の切り欠き部55aが形成されている。
【0028】この切り欠き部55aには、駆動モータ支
持部材41に一端を固定される駆動モータ回転止め棒5
7が嵌挿されている。駆動モータ回転止め板55には、
駆動モータ支持棒59の一端が固定されており、この駆
動モータ支持棒59は、駆動モータ回転止め棒57に、
引っ張りバネ61を介して支持されている。
【0029】なお、引っ張りバネ61の位置は、駆動モ
ータ33の非回転部分,駆動モータ回転止め板55,駆
動モータ支持棒59を含めた重心位置G1 の垂直上方位
置とされている。
【0030】また、引っ張りバネ61のバネ力は、駆動
モータ33の吊り下げ状態において駆動モータ33内の
軸受け部分に対する負荷が最小になるように設定されて
いる。
【0031】駆動モータ33の他側には、モータ軸33
bの回転角度を検出するためのポテンショメーター63
が配置されている。ポテンショメーター63の回転軸6
3aは、連結部材65によりモータ軸33bに連結され
ている。
【0032】ポテンショメーター63は、ポテンショメ
ーター回転止め板67に固定されている。ポテンショメ
ーター回転止め板67には、駆動モータ回転止め板55
と同様に、図示しないU字状の切り欠き部が形成されて
いる。
【0033】この切り欠き部には、駆動モータ支持部材
43に一端を固定されるポテンショメーター回転止め棒
69が嵌挿されている。ポテンショメーター回転止め板
67には、ポテンショメーター支持棒71の一端が固定
されており、このポテンショメーター支持棒71は、ポ
テンショメーター回転止め棒69に、引っ張りバネ73
を介して支持されている。
【0034】なお、引っ張りバネ73の位置は、ポテン
ショメーター63の非回転部分,ポテンショメーター回
転止め板67およびポテンショメーター支持棒71を含
めた重心位置G2 の垂直上方位置とされている。
【0035】図4および図5は、レンズ鏡筒15の鏡筒
支持部15aへのリンク部材23の連結部の詳細を示す
もので、リンク部材23は、ベアリング75を介して、
連結部材21により鏡筒支持部15aに固定されてい
る。
【0036】連結部材21には、ベアリング75に隣接
してベアリング77が被嵌されており、ベアリング77
は、ビス79により抜けを防止されている。ベアリング
77には、スリーブ81が被嵌されており、このスリー
ブ81には、捩じりバネ83の一端が係合されている。
【0037】捩じりバネ83の他端は、リンク部材23
に固定されるピン部材85に係止され、捩じりバネ83
により、連結部材21がピン部材85側に常時付勢され
ている。
【0038】図6は、補正用カム固定部材34への補正
用カム39の取り付け構造の詳細を示すもので、補正用
カム39は補正用カム固定部材34に対して調整自在に
固定されている。
【0039】すなわち、補正用カム39は、補正用カム
39の上部,中間部および下部に挿通される3本のボル
ト87,88,89により補正用カム固定部材34に固
定されている。
【0040】そして、補正用カム39には、ボルト8
7,88,89の近傍の位置に、それぞれ調整用長孔9
0,91,92が形成されている。調整用長孔90,9
2は、補正用カム39の上下方向に、調整用長孔91
は、左右方向に向けて形成されている。
【0041】調整用長孔90,91,92には、外径の
中心と回転軸の位置が異なっている偏心カム93,9
4,95が嵌挿されており、これ等の偏心カム93,9
4,95は、それぞれボルト96により補正用カム固定
部材34に固定されている。
【0042】従って、偏心カム93を回動させると、補
正用カム39は、ほぼ偏心カム95を中心にして回動す
る。また、偏心カム95を回動させると、補正用カム3
9は、ほぼ偏心カム93を中心にして回動する。
【0043】さらに、偏心カム91を回動させると、補
正用カム39は上下に移動する。上述したレンズの駆動
装置では、第2の可動レンズ群14の動きはガイド軸1
7により光軸方向に規制されており、一方、補正用カム
39も補正用カム固定部材34に固定されているため、
補正用レバー30の動きも制限され、補正用レバー30
の位置が決定されることにより、第2の可動レンズ群1
4の位置も決定される。
【0044】すなわち、駆動用クランク27が回動する
ことにより、リンク部材26の支点の1つである連結部
材22の位置が決定され、一方、補正用レバー30とリ
ンク部材26は、連結部材24によりリンクされている
ため、補正用レバー30の位置が決定され、第2の可動
レンズ群14の位置が決定される。
【0045】すなわち、この機構では、リンク部材26
は第2の可動レンズ群14の位置を、正確な設定位置に
対して近似的に位置決めする役割を果たし、一方、補正
用レバー30が、補正用カム39により補正分の移動量
を設定する役割を果たしている。
【0046】そして、この補正用カム39により補正さ
れる第2の可動レンズ群14の光軸方向の変位量は、実
際の補正用カム39のカム溝39aによるカムフォロア
ー32の変位量とならず、カムフォロアー32と連結部
材24間の距離aと、連結部材24と連結部材28の間
の距離bの比率b/aに近くなり、てこの原理により、
拡大又は縮小が可能になる。
【0047】この実施例では、距離aが距離bの約5倍
とされ、補正用カム39でのカムフォロアー32の変位
量が、1/5程度に縮小され、第2の可動レンズ群14
の位置が補正されている。
【0048】しかして、以上のように構成されたレンズ
の駆動装置では、駆動モータ33を回動すると、駆動用
クランク27が回動され、リンク部材23によりレンズ
鏡筒15がガイド軸17に沿って移動され、レンズ鏡筒
15内の第1の可動レンズ群13が光軸方向に沿って移
動され、同時に、リンク部材26により補正用レバー3
0が移動され、これにより第2の可動レンズ群14が、
第1の可動レンズ群13に対して所定の関係をもって移
動されるため、第1の可動レンズ群13と第2の可動レ
ンズ群14とを予め定められた所定の関係で迅速,確実
に、高い精度で移動することが可能になる。
【0049】すなわち、第2の可動レンズ群14をスラ
イダクランク機構で近似的に送り、一方、補正用カム3
9を用いて第2の可動レンズ群14の位置決めを行うよ
うにしたので、第2の可動レンズ群14を高い精度で、
確実に移動することが可能になる。
【0050】また、駆動用クランク27あるいはリンク
部材26等の可動部材の一部にカムを形成せずに、カム
溝39aの形成される補正用カム39を固定したので、
関連する各部材間の関係の変更が容易になり、製造段階
でのカム変更が有利になるという利点がある。
【0051】さらに、補正用カム39を補正用カム固定
部材34に着脱自在に外付けしたので、整備および補正
用カム39に関連する第2の可動レンズ群14の位置補
正が容易になる。
【0052】また、補正用カム39の位置を調整可能と
したので、他の可動レンズ群との関係や、自群の位置を
変化させたり、補正することが容易に可能になる。さら
に、リンク部材26の一端を支点とし、補正用レバー3
0が補正用カム39と係合するカムフォロアー32を力
点とし、また、補正用レバー30が第2の可動レンズ群
14と連結する部分を作用点とするてこの原理を利用
し、力点と支点間距離を作用点と支点間距離よりも大き
くしたので、第2の可動レンズ群14の位置の許容精度
に対し、カム溝39aの加工精度を数倍緩くすることが
可能になる。
【0053】この結果、第2の可動レンズ群14へのカ
ム溝39aの埃などによる外乱に対しての影響を小さく
抑えることができ、また、カム面の摩耗、変形等に対し
ての影響も小さく抑えることが可能になる。
【0054】また、てこの原理を利用したので、カム溝
39aに与える駆動のための負荷が数分の1となり、カ
ム溝39a及びカムフォロアー32部の耐久性を向上す
ることができる。
【0055】さらに、この実施例では、第1の可動レン
ズ群13の位置誤差の許容量を、第2の可動レンズ群1
4の位置誤差の許容量より小さくしたので、要求される
位置誤差の範囲を容易に満たすことが可能になる。
【0056】また、この実施例では、第1の可動レンズ
群13の移動速度または移動ストロ−クを、第2の可動
レンズ群14の移動速度または移動ストロ−クより、速
くまたは長くしたので、移動精度を向上することができ
る。
【0057】また、この実施例では、駆動用クランク2
7にバランサー35を配置したので、可動レンズ群1
3,14を特定の位置に維持するときの駆動源のトルク
が非常に少なくてすむようになる。
【0058】さらに、この実施例では、スライダクラン
ク機構を使用して、可動レンズ群13,14の移動範囲
を抑制したので、移動範囲の両端において安全のための
停止機構が不要になり、コストダウンを図ることが可能
になり、また、可動レンズ群13,14の位置のリセッ
トが必要な場合には、両端を使用することにより位置の
検出が容易に可能になる。
【0059】また、上述したレンズの駆動装置では、動
力の伝達を、摺動する関係を全て排除し、ベアリングを
用いた回転機構により行うことが可能になるため、伝達
効率を向上し、駆動源を小型化することができ、また、
伝達機構も小型化することができる。
【0060】また、滑り機構がないため摩耗が少なく、
耐久性が高く、高精度を確実に維持することができる。
さらに、各構成部材の結合部分のガタを取る手段がほぼ
内力となる方向であるため、他の構成部品に与える影響
や、駆動のロスを充分に低減することができる。
【0061】また、駆動用クランク27に駆動モータ3
3のモータ軸33aを直接固定したので、駆動用クラン
ク27にモータ軸33aを連結するための結合部材が不
要になり、結合による軸の精度維持の機構が不要になる
等機構が簡単になる。そして、結合による駆動力の不要
な損失がなくなり、また、部品代などのコストを低減す
ることができる。
【0062】さらに、鏡筒支持部15aへのリンク部材
23の連結部分に生ずるガタを抑制するために、捩じり
バネ83を配置したので、ガタによる位置ズレ、あるい
は、ガタ内での各部材の衝突による打痕の発生がなくな
り、高精度と高耐久性を備えたレンズの駆動装置を容易
に実現することができる。
【0063】また、この実施例では、ステッピングモー
タからなる駆動モータ33をオープンループ制御したの
で、駆動モータ33の制御を容易,迅速に行うことが可
能になる。
【0064】さらに、この実施例では、駆動モータ33
の回転をポテンショメーター63により検出するように
したので、駆動モータ33の脱調を確実に検出すること
ができる。
【0065】また、この実施例では、駆動モータ回転止
め板55と駆動モータ回転止め棒57の係合部分を駆動
モータ33からできるだけ離して位置させたので、駆動
モータ33の回転時や停止時に発生するトルクによる係
合部分の押圧力を小さくすることが可能になり、係合部
分の強度を下げることができ、また、変形,摩耗の減少
による高耐久化を実現することができる。
【0066】なお、上述した実施例では、第2の可動レ
ンズ群14の停止状態では、第2の可動レンズ群14に
重力が働いているために、カムフォロアー32は補正用
カム39のカム溝39aの右側面に接触しており、第2
の可動レンズ群14の移動中においても垂直上方に一定
以上の加速度を与えない限りは常に同じカム面と接触状
態にある。
【0067】しかしながら、第2の可動レンズ群14を
垂直上方に一定以上の加速度を与えた場合には、カムフ
ォロアー32が補正用カム39のカム溝39aの右側の
カム面から離れる現象が生ずる。
【0068】この場合には、第2の可動レンズ群14の
移動途中に、第1の可動レンズ群13と第2の可動レン
ズ群14の位置関係が狂い、性能が低下するばかりか、
カムフォロアー32と補正用カム39の再接触時の衝突
による打痕の発生により、停止時においても位置の狂い
が発生する等、打痕に起因する性能劣化および寿命低下
が避けられない。
【0069】そこで、このような現象を防止するために
は、実際に第2の可動レンズ群14が最大加速度で移動
している状態でもカム面からカムフォロアー32が離れ
ることのないように、カムフォロアー32と補正用カム
39の間をバネ等で付勢することが必要である。
【0070】なお、以上述べた実施例では、駆動用クラ
ンク27にモータ軸33aを直接固定した例について説
明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものでは
なく、例えば、リンク部材等を介して駆動用クランク2
7を駆動するようにしても良いことは勿論である。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のレンズの駆
動装置では、第1の移動手段により第1の可動レンズ群
が移動され、第2の移動手段により第2の可動レンズ群
が移動され、同時に、第2の可動レンズ群の移動量の所
定移動量からのずれ量が、補正手段により補正されるた
め、第1の可動レンズ群と第2の可動レンズ群とを、予
め定められた所定の関係で迅速,確実に、高い精度で移
動することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズの駆動装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1の駆動用クランクを回動するモータの支持
機構を示す側面図である。
【図3】図2のモータ回転止め板の先端を示す説明図で
ある。
【図4】図1のリンク部材のレンズ鏡筒への連結部分の
詳細を示す断面図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図1の補正用カム固定部材への補正用カムの取
り付け構造を示す正面図である。
【符号の説明】
13 第1の可動レンズ群 14 第2の可動レンズ群 17 ガイド軸 23,26 リンク部材 27 駆動用クランク 30 補正用レバー 32 カムフォロアー 33 駆動モータ 39 補正用カム 39a カム溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に沿って移動される第1の可動
    レンズ群に対して、第2の可動レンズ群を前記光軸方向
    に沿って所定の関係で移動するためのレンズの駆動装置
    において、 前記第1の可動レンズ群を前記光軸方向に沿って移動す
    る第1の移動手段と、 前記第2の可動レンズ群を前記光軸方向に沿って移動す
    る第2の移動手段と、 前記第2の移動手段により移動される第2の可動レンズ
    群の移動量の所定移動量からのずれ量を補正する補正手
    段と、を有することを特徴とするレンズの駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズの駆動装置におい
    て、 前記第1の移動手段は、スライダクランク機構であるこ
    とを特徴とするレンズの駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のレンズの駆動装
    置において、 前記第2の移動手段は、スライダクランク機構であるこ
    とを特徴とするレンズの駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    レンズの駆動装置において、 前記補正手段は、前記第2の可動レンズ群に一端を回動
    自在に連結される補正用レバーと、 前記補正用レバーの他端に配置されるカムフォロアー
    と、 前記カムフォロアーを案内するカム溝が形成されるカム
    部材と、を有することを特徴とするレンズの駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のレンズの駆動装置におい
    て、 前記カム部材は、位置調節自在に配置されていることを
    特徴とするレンズの駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のレンズの駆動装
    置において、 前記カム部材は、他のカム部材に交換可能に配置されて
    いることを特徴とするレンズの駆動装置。
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