JPH06179639A - 1−ニトロアントラキノンの製造方法 - Google Patents

1−ニトロアントラキノンの製造方法

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JPH06179639A
JPH06179639A JP33454192A JP33454192A JPH06179639A JP H06179639 A JPH06179639 A JP H06179639A JP 33454192 A JP33454192 A JP 33454192A JP 33454192 A JP33454192 A JP 33454192A JP H06179639 A JPH06179639 A JP H06179639A
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nitroanthraquinone
anthraquinone
producing
acid
inorganic protonic
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JP33454192A
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Hitomi Suzuki
仁美 鈴木
Hideo Suzuki
秀雄 鈴木
Isao Hashiba
功 橋場
Makoto Ishikawa
誠 石川
Fumio Suzuki
文夫 鈴木
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Nippon Kayaku Co Ltd
Nissan Chemical Corp
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Nippon Kayaku Co Ltd
Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アントラキノンを高価な触媒を使用せず、ま
た多量の廃酸を生成させないでニトロ化する1−ニトロ
アントラキノンの製造方法の提供。 【構成】 アントラキノンを硫酸等の無機プロトン酸、
三酸化硫黄等の無機プロトン酸無水物及びクロルスルホ
ン酸等の無機プロトン酸無水物付加体の中から選ばれた
少なくとも1種を触媒とし、窒素酸化物とオゾンを含む
酸素または空気とを作用せしめニトロ化することを特徴
とする1−ニトロアントラキノンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1−ニトロアントラキノ
ンの製造方法に関する。更に詳しくは硝酸又は硝酸誘導
体を直接のニトロ化試剤として使用しない1−ニトロア
ントラキノンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1−ニトロアントラキノンは、染料等の
原料として重要な化合物であり、従来アントラキノンを
原料とし、多量の硝酸を単独又は硫酸等と併用しニトロ
化する方法が採用されてきた。
【0003】しかしこの従来方法では、高濃度の酸を大
量に使用するため、操作上の危険がある上に、大量の廃
酸の処理が必要で多額の経費が必要であった。
【0004】これまで、廃酸のでないニトロ化方法とし
て本出願人等がすでに出願した芳香族化合物を有機溶媒
の存在下に窒素酸化物とオゾンを含む酸素または空気と
を作用せしめ芳香族ニトロ化物を得る特開平4−217
645号公報には、アントラキノンをメタンスルホン酸
を20モル%用い、溶媒としてジクロロメタンを、大量
に用いて極めて希薄な条件で反応を行い、目的物が得ら
れることは確認したが、高価な触媒及び基質濃度が1重
量%以下と多量の溶媒を用いる等の点で問題があった。
【0005】また、硫酸を溶媒として、窒素酸化物とオ
ゾンを用いてアントラキノンをニトロ化する方法が報告
されている(ケミカルアブストラクト95巻 抄録番号
168856U)。この方法は目的とする1−ニトロア
ントラキノンの選択率が低く、大量の硫酸溶媒の処理の
問題の他、1−ニトロアントラキノンの分離精製も困難
で実用的な方法でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、1−ニ
トロアントラキノンの製造上の上記問題点、即ち大量の
硝酸及び/または硫酸を使用せず、廃酸の処理、また高
価な触媒及び希薄濃度でのニトロ化等の問題点を解決す
るために鋭意研究をした結果、アントラキノンを窒素酸
化物とオゾンを含む酸素または空気とを作用せしめる際
に、特定の安価な触媒を用いれば、高選択率で1−ニト
ロアントラキノンを得られることを見出し本発明を完成
した。
【0007】本発明の目的は高価な触媒の使用及び多量
の廃酸を生成しない、経済性に優れた1−ニトロアント
ラキノンの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明はアントラ
キノンを無機プロトン酸、無機プロトン酸無水物及び無
機プロトン酸無水物付加体の中から選ばれた少なくとも
1種を触媒とし、窒素酸化物とオゾンを含む酸素または
空気とを作用せしめニトロ化することを特徴とする1−
ニトロアントラキノンの製造方法に関する。
【0009】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の製造法において反応条件を選択することにより、高
い選択率で1−ニトロアントラキノンが得られる。本発
明で触媒として用いる無機プロトン酸としては硫酸、硝
酸、燐酸、ポリ燐酸等が挙げられる。
【0010】また、他の触媒として無機プロトン酸無水
物及び無機プロトン酸無水物付加体が挙げられる。無機
プロトン酸無水物としては、三酸化硫黄、五酸化燐等が
挙げられ、無機プロトン酸無水物付加体としてはクロル
スルホン酸等が挙げられる。
【0011】これらの触媒は、単独で又は2種以上を混
合しても良い、例えば、発煙硫酸も混合触媒として挙げ
られる。これらの触媒の中で特に硫酸、硝酸、三酸化硫
黄、発煙硫酸及びクロルスルホン酸が好ましい。三酸化
硫黄を触媒とする時には、副生物が硫酸であることが反
応液の分析結果から判り、反応の後処理及び安全性の点
で極めて好ましい。
【0012】触媒の使用量は、原料のアントラキノンに
対し1〜500モル%、好ましくは10〜300モル
%、より好ましくは20〜100モル%である。
【0013】アントラキノンのニトロ化の際に溶媒を用
いた方が、1回のニトロ化での1−ニトロアントラキノ
ンの収率が高くなり好ましい。溶媒としては、本発明の
反応条件で酸化及びニトロ化を受けないもの、例えば、
ハロゲン化脂肪族化合物、スルホラン、アセトニトリル
等の有機溶媒及び後で述べるニトロ化剤の窒素酸化物の
中で、反応温度で液体である四酸化二窒素が挙げられ
る。この中でハロゲン化脂肪族化合物が好ましく、具体
的には、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、
1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、
1,1,2−トリクロロエタン、1,1,2,2−テト
ラクロルエタン、ペンタクロルエタン、1,2−ジクロ
ルプロパン、1,3−ジクロルプロパン、1,2,3−
トリクロルプロパン、1,1,2,3−テトラクロルプ
ロパン、1,1,3,3−テトラクロルプロパン、1,
1,1,2,2,3,3−ヘプタクロルプロパン、1,
1,1,2,3,3,3−ヘプタクロルプロパン、1,
2−ジクロルブタンおよび1,4−ジクロルブタン等が
挙げられる。これらは単独で、又は一種以上を混合して
用いても良い。これらの溶媒の中で特に好ましいのは、
塩化メチレン及び1,2−ジクロルエタン等である。溶
媒の使用量は基質に対して1〜50重量倍、好ましくは
3〜20重量倍である。
【0014】本発明で用いる窒素酸化物としては、四酸
化二窒素、二酸化窒素、一酸化窒素等が使用され、これ
らは混合して用いても良い。オゾンを含む酸素または空
気は例えば酸素または空気を無声放電管を通過させるこ
とによって得られる。
【0015】反応は次のようにして行なわれる。所定温
度でアントラキノン及び必要により有機溶媒を仕込んだ
反応器に攪拌下にまず触媒を添加する。続いて攪拌下に
ガス上の窒素酸化物と酸素または空気を無声放電管を通
過させて得られたオゾンを含む酸素または空気を吹き込
むのが好ましい。尚、触媒と溶媒の混合液を、予めアン
トラキノンを仕込んだ溶媒中に窒素酸化物と、酸素また
は空気を無声放電管を通過させて得られたオゾンを含む
酸素または空気を吹き込みながら滴下し、反応させる
と、収率良く目的の1−ニトロアントラキノンが得られ
る。
【0016】反応温度は、通常は−20℃から室温付近
の範囲が好ましいが、溶媒を用いる時は、常圧または加
圧で溶媒の沸点まで加温も可能である。一般的には反応
温度が高くなると反応速度は速くなるが2−ニトロアン
トラキノンが増加する傾向にある。反応時間は、反応生
成物中の目的物の含有量を分析することにより把握し決
定するが、通常2時間から20時間が好ましい。
【0017】反応は、オゾンを含む酸素または空気の吹
き込みを止め、水を反応生成物に添加することによって
停止する。続いて反応物をろ過、水洗、乾燥することに
より高純度の目的とする1−ニトロアントラキノンが得
られる。
【0018】また、ろ液の有機層と水層を分離した後、
有機層を水洗後濃縮、乾燥して得られた結晶中にも1−
ニトロアントラキノンは含有しているので、再結晶法等
の精製法により、高純度の1−ニトロアントラキノンを
得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を更に詳細に説
明する。
【0020】実施例1 1,2−ジクロロエタン(EDC)104gにアントラ
キノン10.4g(50ミリモル)を懸濁し、5℃で攪
拌しながら、95%硫酸2.58gと三酸化硫黄2gを
混合して得た発煙硫酸を滴下した。続いて二酸化窒素ガ
スを四酸化二窒素換算で60ミリモル/時間の流速で、
また同時に10ミリモル/時間のオゾンを含む酸素を5
リットル/時間の流速で8時間吹き込んだ。
【0021】8時間目の懸濁液を液体クロマトグラフィ
ーで分析した結果、次の組成であった。
【0022】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 7.3 1−ニトロアントラキノン 81.0 2−ニトロアントラキノン 6.9 ジニトロアントラキノン 4.2。
【0023】続いて、窒素酸化物とオゾン送入を終了さ
せ、水8ミリリットルを添加し反応を停止させた。窒素
ガスで溶解窒素酸化物を除去した後、そのままろ過を行
った。ケーキを水洗後乾燥することにより9.6gの1
−ニトロアントラキノンの結晶が得られた。この結晶を
分析した結果、純度94.1%(収率71.4%)であ
った。
【0024】また、EDC層と水層のろ液を分離し、E
DC層を水洗後、濃縮、乾燥して結晶3.1gが得られ
た。この結晶を同様に分析した結果、1−ニトロアント
ラキノン含量は43%(収率10.5%)であった。
【0025】実施例2 実施例1において触媒を60%発煙硫酸3.3gとした
他は実施例1と同様に反応を行った。7時間目の懸濁液
を液体クロマトグラフィーで分析した結果、次の組成比
であった。
【0026】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 6.9 1−ニトロアントラキノン 82.1 2−ニトロアントラキノン 6.9 ジニトロアントラキノン 4.0。
【0027】続いて、窒素酸化物とオゾン送入を終了さ
せ、水5ミリリットルを添加し反応を停止させた。窒素
ガスで溶解窒素酸化物を除去した後、そのままろ過を行
った。ケーキを水洗後乾燥することにより9.5gの1
−ニトロアントラキノンの結晶が得られた。この結晶を
分析した結果、純度92.9%(収率69.7%)であ
った。
【0028】また、EDC層と水層のろ液を分離し、E
DC層を水洗後、濃縮、乾燥して結晶3.7gが得られ
た。この結晶を同様に分析した結果、1−ニトロアント
ラキノン含量は39.9%(収率11.6%)であっ
た。
【0029】実施例3 1,2−ジクロロエタン(EDC)52gにアントラキ
ノン5.2g(25ミリモル)を懸濁し、5℃で攪拌し
ながら、94%硝酸0.84gと三酸化硫黄0.22g
の混合液を滴下した。続いて二酸化窒素ガスを四酸化二
窒素換算で60ミリモル/時間の流速で、また同時に1
0ミリモル/時間のオゾンを含む酸素を5リットル/時
間の流速で5時間吹き込んだ。
【0030】5時間目の懸濁液を液体クロマトグラフィ
ーで分析した結果、次の組成であった。
【0031】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 2.5 1−ニトロアントラキノン 83.4 2−ニトロアントラキノン 6.8 ジニトロアントラキノン 4.0。
【0032】続いて、窒素酸化物とオゾン送入を終了さ
せ、水20ミリリットルを添加し反応を停止させた。窒
素ガスで溶解窒素酸化物を除去した後、そのままろ過を
行った。ケーキを水洗後乾燥することにより5.2gの
1−ニトロアントラキノンの結晶が得られた。この結晶
を分析した結果、純度91.8%(収率75.7%)で
あった。
【0033】また、EDC層と水層のろ液を分離し、E
DC層を水洗後、濃縮、乾燥して結晶3.7gが得られ
た。この結晶を同様に分析した結果、1−ニトロアント
ラキノン含量は33.4%(収率7.9%)であった。
【0034】実施例4〜9 触媒の種類を表−1に示すように代えた以外は実施例3
と同様に所定の時間反応させた。得られた懸濁液を液体
クロマトグラフィーで分析した結果を表−1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】実施例10 スルホラン50ミリリットルにアントラキノン0.5g
(2.4 ミリモル)を懸濁し、35℃で攪拌しながら95
%硫酸0.21gを滴下した。続いて二酸化窒素ガスを
四酸化二窒素換算で60ミリモル/時間の速度で、また
同時に10ミリモル/時間のオゾンを含む酸素を5リッ
トル/時間の速度で吹き込んだ。5.5時間後の懸濁液
を液体クロマトグラフィーで分析した結果、次の組成で
あった。
【0037】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 6.5 1−ニトロアントラキノン 67.0 2−ニトロアントラキノン 9.8 ジニトロアントラキノン 15.8。
【0038】実施例11〜12 実施例3に於いて、反応温度、時間を代えた他は、同様
に行った。得られた懸濁液の液体クロマトグラフィーで
分析した結果、次の組成であった。
【0039】
【表2】
【0040】実施例13 実施例2に於いて、酸素を空気15リットル/時間に代
えて、9時間吹き込んだ他は同様に行った。得られた懸
濁液の液体クロマトグラフィーで分析した結果、次の組
成であった。
【0041】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 43 1−ニトロアントラキノン 50 2−ニトロアントラキノン 5 ジニトロアントラキノン 1.6。
【0042】実施例14 EDC78gにアントラキノン15.6g(75ミリモ
ル)と溶媒中の基質濃度を実施例1の時より2倍とし
て、5℃で攪拌しながら、95%硫酸0.77gを滴下
した。続いて二酸化窒素ガスを四酸化二窒素ガス換算で
60ミリモル/時間の流速で、又同時に10ミリモル/
時間のオゾンを含む酸素を5リットル/時間の流速で8
時間吹き込んだ。得られた懸濁液の液体クロマトグラフ
ィーで分析した結果、次の組成であった。
【0043】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 42 1−ニトロアントラキノン 51 2−ニトロアントラキノン 5 ジニトロアントラキノン 1.6。
【0044】実施例15 液体N2 4 29gにアントラキノン1.25g(6ミ
リモル)と30%発煙硫酸0.29gを5℃で攪拌下に
加えた。続いてこれらの混合液を同温度で攪拌下に二酸
化窒素ガスを四酸化二窒素ガス換算で60ミリモル/時
間の流速で、また同時に10ミリモル/リットルのオゾ
ンを含む酸素を5リットル/時間の流速で9時間吹き込
んだ。9時間目の反応液を液体クロマトグラフィーで分
析の結果、次の組成比(%)であった。
【0045】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 37 1−ニトロアントラキノン 52 2−ニトロアントラキノン 5 ジニトロアントラキノン 5。
【0046】実施例16 EDC97gにアントラキノン10.4g(50ミリモ
ル)を懸濁し、5℃で攪拌しながら60%発煙硫酸3.
3gとEDC6.6gの混合液を30分で滴下した。ま
た同時に二酸化窒素ガスを四酸化二窒素ガス換算で60
ミリモル/時間の流速で、更に同時に10ミリモル/リ
ットルのオゾンを含む酸素を5リットル/時間の流速で
6時間30分吹き込んだ。その後さらに25℃で1時間
30分攪拌を続け、反応を停止させた。反応終了時の懸
濁液を液体クロマトグラフィーで分析した結果、次の組
成比(%)であった。
【0047】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 4.0 1−ニトロアントラキノン 84.3 2−ニトロアントラキノン 8.0 ジニトロアントラキノン 3.
6。
【0048】続いて水20ミリリットルを添加し、窒素
ガスで溶解窒素酸化物を除去した後、そのままろ過を行
った。ケーキを水洗後、乾燥することにより10.1g
の1−ニトロアントラキノンの結晶が得られた。この結
晶の定量結果は、純度95.9%(収率76.5%)で
あった。
【0049】またEDC層と水層のろ液を分液し、ED
C層を水洗後、濃縮、乾燥して結晶2.7gが得られ
た。この結晶を同様に定量した結果1−ニトロアントラ
キノンの含量は29.2%(収率 6.1%)であっ
た。
【0050】比較例1 95%硫酸50gに攪拌しながらアントラキノン2.5
gを添加し、5℃で二酸化窒素ガスを四酸化二窒素換算
で60ミリモル/リットルの流速で、また同時に10ミ
リモル/リットルのオゾンを含む酸素を5リットル/時
間の流速で4時間吹き込んだ。4時間後の反応液を液体
クロマトグラフィーで分析した結果、次の組成比(%)
であった。
【0051】 組成比(%) アントラキノン(未反応分) 19 1−ニトロアントラキノン 40 2−ニトロアントラキノン 4 ジニトロアントラキノン 37。
【0052】実施例と比較すると1−ニトロアントラキ
ノンの選択率が低いことが判る。
【0053】
【発明の効果】窒素酸化物とオゾンを含む酸素または空
気からなる系をニトロ化剤とし、アントラキノンをニト
ロ化し1−ニトロアントラキノンを製造する際に、無機
プロトン酸、無機プロトン酸無水物及び無機プロトン酸
無水物付加体の中から選ばれた少なくとも1種の触媒を
用いることにより、多量の廃酸を生成させないで、高選
択率で1−ニトロアントラキノンを得る方法を確立し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋場 功 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 石川 誠 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 鈴木 文夫 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アントラキノンを無機プロトン酸、無機
    プロトン酸無水物及び無機プロトン酸無水物付加体の中
    から選ばれた少なくとも1種を触媒とし、窒素酸化物と
    オゾンを含む酸素または空気とを作用せしめニトロ化す
    ることを特徴とする1−ニトロアントラキノンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ニトロ化を溶媒中で行う請求項1記載の
    1−ニトロアントラキノンの製造方法。
  3. 【請求項3】 溶媒がハロゲン化脂肪族化合物、スルホ
    ラン、アセトニトリル及び四酸化二窒素から選ばれた少
    なくとも一種である請求項1記載の1−ニトロアントラ
    キノンの製造方法。
  4. 【請求項4】 無機プロトン酸が硫酸及び/又は硝酸で
    ある請求項1記載の1−ニトロアントラキノンの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 無機プロトン酸無水物が三酸化硫黄であ
    る請求項1記載の1−ニトロアントラキノンの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 無機プロトン酸無水物付加体がクロルス
    ルホン酸である請求項1記載の1−ニトロアントラキノ
    ンの製造方法。
JP33454192A 1992-12-15 1992-12-15 1−ニトロアントラキノンの製造方法 Pending JPH06179639A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113233984A (zh) * 2020-11-03 2021-08-10 江苏方圆芳纶研究院有限公司 一种循环利用硝化废酸制备硝基苯的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113233984A (zh) * 2020-11-03 2021-08-10 江苏方圆芳纶研究院有限公司 一种循环利用硝化废酸制备硝基苯的方法
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