JPH06179411A - 電線バインド工具 - Google Patents

電線バインド工具

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Publication number
JPH06179411A
JPH06179411A JP32793592A JP32793592A JPH06179411A JP H06179411 A JPH06179411 A JP H06179411A JP 32793592 A JP32793592 A JP 32793592A JP 32793592 A JP32793592 A JP 32793592A JP H06179411 A JPH06179411 A JP H06179411A
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JP
Japan
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wire
rotor
binding
electric wire
drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP32793592A
Other languages
English (en)
Inventor
Takenari Tokunaga
▲丈▼成 徳永
Masayuki Mukoda
昌幸 向田
Atsuo Uchiyama
敦雄 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業機械に取り付けられて自動的に電線にバ
インド線を締め付けながら巻き付け、且つ両端を交差さ
せて捻じり固定する。 【構成】 本体12に回転可能に支持され、側部が軸方
向に開口して内部に複数の電線を取り込み及び取り出し
可能なロータ17、本体に配設されロータを回転させる
駆動手段、外周面にバインド線が巻き付けられる螺旋溝
が形成されロータの一端に当該ロータよりも半径方向外
方に張り出して適宜の制動力を付与されて回転可能に取
り付けられ、ロータの回転に伴い電線の回りを公転しな
がら自転して螺旋溝に巻き付けられたバインド線4を電
線に締め付けながら巻き付けるドラム25、本体とドラ
ムとの間に介在されロータがバインド線の巻き始めから
所定回転したときに停止させる停止手段、バインド線の
電線への巻き付け終了後駆動手段により回転され、後端
がドラムに巻き付けられたバインド線の始端を係止し、
前端が電線に巻き付けられたバインド線の終端を係止し
これら両端を交差させて捻じる捻じり手段14とを備え
た構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の電線にバインド
線を巻き付けて束ねる電線バインド工具に関する。
【0002】
【従来の技術】架空高圧電線に一般家庭用低圧トランス
を接続する場合、図1及び図2のように高圧電線(本
線)1の心線1aと分岐用の接続線(以下「PD線」と
いう)2の心線2aとをコネクタ3により電気的及び機
械的に接続固定し、更にコネクタ3の近傍の高圧電線1
とPD線2とにバインド線4(図2)を締め付けながら
巻き付けて固定し、高圧電線1にPD線2を支持して当
該PD線2のコネクタ3との接続部分に加わる負荷を軽
減すると共に振れを防止するようにしている。
【0003】従来、このバインド線4の巻き付けは、作
業者が高圧手袋等の保護具を着用して手作業により巻き
付け、ペンチ等の挟み工具を使用して両端4a、4bを
交差させて数回捻じり、先端を切断して図2のように高
圧電線1にPD線2を固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、架空電線等の高
所の配電工事は、マニピュレータを使用して行なうよう
になってきている。しかしながら、配電工事用マニピュ
レータは、動作範囲が限られているために上述のように
高圧電線1とPD線2とにバインド線4を締め付けなが
ら巻き付け、更に両端を交差させて捻じるという作業を
行なうことは困難であり、バインド線の巻き作業の自動
化が遅れているのが現状である。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、複数の電線にバインド線を締め付けながら巻き付
け、更に両端を交差させて捻じる作業を自動化すること
が可能な電線バインド工具を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、作業機械に取り付けられる把持部に
固定された本体に回転可能に支持され、側部が軸方向に
開口して内部に複数の電線を取り込み及び取り出し可能
なロータと、前記本体に配設され前記ロータを回転させ
る駆動手段と、外周面にバインド線が巻付られる螺旋溝
が形成され前記ロータの一端に当該ロータよりも半径方
向外方に張り出して適宜の制動力を付与されて回転可能
に取り付けられ、前記ロータの回転に伴い前記電線の回
りを公転しながら自転して前記螺旋溝に巻き付けられた
バインド線を前記電線に締め付けながら巻き付けるドラ
ムと、前記本体と前記ロータとの間に介在され前記ロー
タが前記バインド線の巻き始めから所定回転したときに
停止させる停止手段と、前記本体に略中央に固定された
回転軸により前記バインド線の始端と終端とに交差する
ように回転可能に支持され、且つバインド線の電線への
巻き付け終了後前記駆動手段により回転駆動され、後端
が前記ドラムに巻き付けられたバインド線の始端を係止
し、前端が電線に巻き付けられた前記バインド線の終端
を回転と共に取り込んで係止しこれら両端を交差させて
捻じる捻じり手段とを備えた構成としたものである。
【0007】
【作用】作業機械例えば、マニピュレータに工具側の把
持部を装着し、ドラムの螺旋溝にバインド線を巻き付け
る。次いで、ロータ内にバインド線を巻き付けるべき複
数の電線を取り込み、駆動機構によりロータを回転させ
る。ドラムは、ロータの回転に伴い電線の回りを公転し
ながら自転して前記電線にバインド線を巻き付ける。ド
ラムは、適宜の制動力を付与されて回転し、バインド線
を締め付けながら電線に巻き付けることができる。バイ
ンド線の巻き付け終了後、捻じり手段により当該バイン
ド線の両端を交差させて捻じり固定する。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図3及び図4において電線バインド工具10
は、把持部11に本体12が固定されており、当該本体
12の一側にはバインド線巻付機構13が、他側にはバ
インド線捻じり機構14が設けられ、本体12内にはこ
れらのバインド線巻付機構13とバインド線捻じり機構
14とを駆動する駆動機構15(図9、図14)が設け
られている。
【0009】本体12は、一側上部に大径の孔12aが
水平に設けられており(図3)、当該孔12aは、上部
一側(右上)が周方向に沿って略1/3程度切り欠かれ
て開口されている(図4、図6)。バインド線巻付機構
13のロータ17は、厚肉の円筒形をなし、孔12a内
に回転可能に嵌挿されており、周壁17aは、孔12a
の開口と対応して周方向に沿って略1/3程度が切り欠
かれて開口され(図5)、当該開口部は、周壁17bに
より開閉可能とされている。この周壁17bの一端は、
周壁17aの一端に軸支されている。本体12の端板1
2Bの上端には孔12aと対応して切欠12b(図4)
が設けられており、電線1及びPD線2を支持するよう
になっている。
【0010】このロータ17は、一端面に環状のギヤ1
8(図3、図14)が固定されており、当該ギヤ18も
その一部がロータ17の周壁17bと同様に周方向に沿
って略1/3程度開口可能とされている。このロータ1
7は、本体12の孔12aの一側開口端に固定されたス
トッパ19(図5、図6)により逸脱不能とされてい
る。
【0011】ロータ17の一端面の開口端近傍にはブラ
ケット21の基端が固定されており(図3、図5)、ブ
ラケット21の先端には図8に示すように円筒状のドラ
ム軸22がねじ軸23により回転可能に軸支されてい
る。このドラム軸22の両端面とねじ軸23の頭部及び
ブラケット21との間には夫々スラストワッシャ24、
24が介在されている。これらのスラストワッシャ2
4、24は、バインド線に張力を付与する即ち、バイン
ド線を締め付けて巻き付けるためにドラム軸22の回転
に制動力を付与する。また、ドラム軸22の外周面の基
端側には直径上の両端位置に長手方向に沿って突条22
a、22aが形成されており(図7、図8)、各突条2
2aの外周面中央には夫々略半球状の凹部22bが設け
られている。そして、ドラム軸22にはドラム25が着
脱可能に装着されている。
【0012】ドラム25は、図7及び図8に示すように
軸孔25aの内周面にドラム軸22の突条22a、22
aと嵌合する溝25b、25bが直径上の両側に、略1
/4周づつ対称に設けられており、端板26の軸孔26
aには突条22a、22aが入出するための切欠26
b、26bが設けられている。ドラム25の外周面には
先端から後端に向かって溝25cが螺旋状に刻設されて
いる。
【0013】この溝25cは、バインド線を巻き付ける
ためのもので、バインド線がスリップしないように深く
形成されている。また、溝ピッチは、バインド線を隙間
の無いように巻き付けるために電線に1巻した線の移動
量とドラム25の径とにより設定される。ドラム25の
後端25dの外周面は、バインド線の巻終わり部が当該
ドラム25から離れ易くするために溝がなくされて平ら
になっている。
【0014】ドラム25の後端25dには、軸孔25a
の各溝25b、25bの各他端側に貫通するねじ孔25
e(図7)が半径方向に穿設されており、夫々ボールプ
ランジャ27が螺着されている。各ボールプランジャ2
7の各先端は、そさぞれドラム軸22の各突条22aの
凹部22bに係合可能とされている。ドラム軸22は、
端板26及びドラム25の軸孔26a及び25aに嵌挿
され、突条22a、22aは、端板26の切欠26b、
26bを通して軸孔25aの溝25b、25bの一側に
嵌挿される。この状態でドラム25が図7の矢印方向に
略1/4周(90°)回転されるとドラム軸22の各突
条22aは、夫々各溝25bの他側に移動し、外周面の
各凹部22bに各ボールプランジャ27の先端が係合す
る。これによりドラム25は、ドラム軸22に固定され
る。ドラム25をドラム軸22から取り外す場合には上
述と反対の操作をすればよい。
【0015】図5に戻り本体12の上部にはロータ17
に臨んで孔12cが穿設されており、ロータ17の周壁
17aの外周面所定箇所には孔12cと対向可能に穴1
7cが穿設されている。本体12の上部には孔12cに
臨んでエアシリンダ30が配設されており、ロッド30
aは孔12cに遊嵌し、その先端にはストッパ31が固
定されている。このストッパ31は、ロッド30aが伸
長するとロータ17の孔17cに嵌合して当該ロータ1
7の回転を停止させ、短縮すると孔12c内に入り込
み、ロータ17の回転を可能とする。シリンダ30のロ
ッド30aは、エアが供給されないときには内蔵せるス
プリングにより引き込まれており、ストッパ31も当該
孔12c内に引き込まれている。
【0016】本体12のロータ17の下方位置にはバル
ブ33が配設されており、当該バルブ33は、カム34
により開閉される。更に本体12にはエアシリンダ30
とバルブ33との間にアクチュエータ35が介在され、
当該アクチュエータ35は、スピードコントローラ3
6、バルブ37が一体に設けられ、スピードコントロー
ラ36は、バルブ33に接続され、バルブ37は、エア
シリンダ30に接続されている。カム34は、後述する
ように駆動機構15によりロータ17と同期して回転さ
れ、凹部34aによりバルブ33を開弁する。
【0017】バルブ33は、開弁されるとスピードコン
トローラ36を介してアクチュエータ35にエアを供給
する。アクチュエータ35は、エアが蓄圧されると作動
してバルブ37を開弁し、エアシリンダ30にエアを供
給してピストン30aを伸長させる。アクチュエータ3
5の作動開始時間即ち、シリンダ30を駆動するために
必要なエアの蓄圧時間は、スピードコントローラ36に
より調節する。駆動機構15のエアモータ70(図1
4)の正回転スイッチがオンとなると同時にバルブ33
からアクチュエータ35にエアが流れ込むが、このとき
シリンダ30が作動してストッパ31によりロータ17
にストップがかからないようにコントロールバルブ37
によりアクチュエータ35に流れこむエアの時間を遅ら
せ、この間にカム34が回転して凸部33bでバルブ3
3を閉弁させる。このようにしてロータ17の自動停止
機構が構成されている。
【0018】更に、図6に示すように本体12の上部に
はロータ17に臨んで孔12dが穿設されており、一
方、ロータ17の周壁17aの所定箇所には当該孔12
dと対向可能に切欠17dが設けられている。本体12
には孔12dに臨んでドラムの位置決めストッパ38が
収納されており、スプリング39によりロータ17の切
欠17dに係合可能にばね力が付与されている。ストッ
パ38は、ロータ17が矢印D方向に逆回転し、周壁1
7bが本体11の孔12aの開口と合致して開閉可能な
位置において切欠17dに係合して当該ロータ17を停
止させ、当該停止位置においてロータ17内への電線の
取り込み、ロータ17からの電線の取り出しを可能とす
る。ストッパ38は、ロータ17が矢印C方向に正回転
するときには当該ロータ17により押圧されてスプリン
グ39を圧縮しながら孔12d内に押し込まれる。これ
によりロータ17は、正回転方向に回転可能とされる。
【0019】図9乃至図11において、本体12の端板
12Bと仕切板12Dとの間にはガイドレール40、4
0が水平に且つ互いに平行に架橋されており(図1
1)、ツイスタフレーム41は、これらのガイドレール
40、40に摺動可能に支持されており、端板12Bと
仕切板12Dとの間を水平に移動可能とされている。ツ
イスタフレーム41には一側に大径の穴41aが、略中
央には穴41aと並んで大径の穴41bと軸孔41cと
が同心的に、他側下部には孔41d(図11)が夫々水
平に穿設されおり、中央部には穴41bと直交して軸孔
41e(図9)が垂直に穿設されている。
【0020】エアシリンダ42は、穴41aに収納され
シリンダ側がツイスタフレーム41に、ロッドの先端が
端板12Bに夫々固定されている。ツイスタフレーム4
1は、シリンダ42が短縮すると端板12B側に移動し
(図9)、伸長すると仕切板12D側に移動する(図1
0)。ツイスタフレーム41の穴41bにはベベルギヤ
44が収納され且つ軸孔41cに回転可能に軸支されて
おり、スプラインシャフト45の一端にスプライン嵌合
されている。このスプラインシャフト45の他端は、図
9のように本体12の端板12Aと仕切板12Dに回転
可能に軸支されている。
【0021】ツイスタフレーム41の軸孔41eにはシ
ャフト46(図9)が回転可能に軸支され、中央にはベ
ベルギヤ44と噛合するベベルギヤ47が固定されてい
る。シャフト46の上下両端は、ツイスタフレーム41
の上下両面から突出し、上端にはツイスタ50が、下端
にはストップレバー51が夫々固定されている。ツイス
タ50は、図12に示すように前端に爪50aが設けら
れており、矢印D方向に回転したときに先端でバインド
線4の巻終わり部分(終端)4bを引っ掛け、付根の部
分に取り込んで係止するようになっている。また、後端
には水平方向に穴50bが、垂直方向に当該穴50bの
閉塞端面と直交し且つ当該閉塞端面の略中央に半円状の
溝を形成する孔50cが夫々穿設されている。この孔5
0cにはバインド線4の巻き始めの部分(始端)4aが
挿入される。
【0022】ツイスタ50の穴50bにはピン52の先
端52aがナット53を介して摺動可能に嵌挿されてお
り、先端52aとナット53との間にはスプリング54
が縮設され、当該ピン52の基端にはノブ55が固定さ
れている。ピン52は、スプリング54により先端52
aが孔50cに嵌挿されたバインド線4の始端4aに圧
接して当該バインド線4を係止する。ピン52は、スプ
リング54のばね力に抗してノブ55により矢印方向に
引っ張られると先端52aがバインド線4の始端4aか
ら離隔して係止を解除する。
【0023】ストップレバー51は、図13のように一
端にV形の切欠51aが、他端にはスリット51bが設
けられ、スリット51b内には三角形状のコマ57が収
納され且つ回動可能に軸支されている。このコマ57の
57a一端とストッパレバー51に夫々植設されたピン
58、59間にはスプリング60が張設されており、コ
マ57を常時実線で示すようにスリット内に引き込んで
いる。ツイスタフレーム41の底面にはストッパピン6
1が植設されており、シャフト46が矢印D方向に逆回
転するときにはコマ57の他端57bが当該ストッパピ
ン61に当接して係止され、シャフト46即ち、ツイス
タ50の逆回転が阻止される。シャフト46が矢印C方
向に正回転するときには、コマ57の他端57bがスト
ッパピン61に当たるとスプリング60が伸び、当該コ
マ57が2点鎖線のように回動しストッパピン61を逃
げる。従って、シャフト46の正回転が可能となる。
【0024】また、本体12の端板12Bの下面にも図
9のようにストッパピン62が植設されており、スイス
タフレーム41が2点鎖線のように端板12B側に移動
したときにストップレバー51の切欠51aがストッパ
ピン62に係合し、シャフト46は、正回転、逆回転が
共に阻止される。図11に戻り、シフタシャフト64
は、ツイスタフレーム41の孔41dに摺動可能に嵌挿
され、当該ツイスタフレーム41を挟んで一端及び略中
央にはストッパ64a、64bが固定されており、他端
は、図9のように本体12の仕切板12Dの軸孔を摺動
可能に嵌挿して仕切板12Dと端板12Aとの間に突出
し、先端にはシフトフォーク65の下端が固定されてい
る。シフタシャフト64は、ツイスタフレーム41が図
9のように端板12B側に移動したときには当該ツイス
タフレーム41によりストッパ64aが押されて左方
に、図10のように仕切板12D側に移動したときには
ストッパ64bが押されて右方に摺動して、シフトフォ
ーク65を左方又は右方に移動させる。
【0025】図14は駆動機構15を示し、エアモータ
70は、本体12に収納されており(図4)、シャフト
にはギヤ71が固定されている。スプラインシャフト8
5は、両端が本体12の端板12Aと仕切板12D(図
9)に軸支され、一端にはギヤ71と噛合するギヤ72
が固定されている。シフトギヤ73は、スプラインシャ
フト85にスプライン嵌合され、軸方向に摺動可能、且
つ当該スプラインシャフト85と一体に回転可能とされ
ており、軸部73aの外周面に形成された環状溝73b
にはシフトフォーク65の上端が係合されている(図
9)。
【0026】ギヤ74は、スプラインシャフト45の他
端に固定されており、当該ギヤ74は、アイドルギヤ7
5に噛合している。このアイドルギヤ75のシャフト8
6の両端は、夫々端板12Aと仕切板12Dに支持され
ている。シャフト87は、端板12A、仕切板12Dに
回転可能に軸支され、一端にはギヤ76、77が固定さ
れ、他端には一方向クラッチ78を介してギヤ79が軸
支されている。シャフト88は、端板12Bと仕切板1
2Dに回転可能に軸支され、一端にはギヤ79と噛合す
るギヤ80が固定されており、他端には前記カム34が
固定されている。そして、ギヤ77は、ロータ17に固
定されたギヤ18と噛合している。
【0027】シフトギヤ73は、シフトフォーク65に
より軸方向に移動され、図9のようにツイスタフレーム
41が端板12B側に移動したときにはギヤ76と噛合
し、図10のようにツイスタフレーム41が仕切板12
D側に移動するとアイドルギヤ75と噛合する。また、
一方向クラッチ78は、シャフト87が逆回転即ち、ロ
ータ17が逆回転するときにはフリーとなり、カム34
に回転を伝えないようになっている。
【0028】本体12が固定されている把持部11(図
4)には前記エアモータ70、エアシリンダ30、アク
チュエータ35を駆動するためのエア通路11a〜11
eが設けられており、これらのエア通路11a〜11e
は、把持部11がマニピュレータの把持部90に装着さ
れたときに、当該把持部90に設けられたエア通路に接
続されてエア源(共に図示せず)に接続されるようにな
っている。
【0029】以下に作用を説明する。図4に示すように
工具10は、把持部11がマニピュレータの把持部90
に装着され、ロータ17は、開口部が本体12の孔12
aの開口に合致して初期位置に停止している。オペレー
タは、周壁17bを実線のように回動させて開き、ロー
タ17の中央に電線1及びPD線4の取り込みを可能と
する。また、シリンダ42(図11)は、短縮されてお
り、ツイスタフレーム41は、図9のように端板12B
側に移動しており、ストップレーバ51の切欠51aが
ストッパピン62に係合している。これによりツイスタ
50は、回転が防止されて停止状態に保持される。
【0030】オペレータは、図8のようにロータ17に
固定されているブラケット21のドラム軸22からドラ
ム25を取り外し、溝25cにバインド線4を所定回数
例えば、4回半巻き付けた後再びドラム軸22に装着す
る。バインド線4の終端4bは、溝25cから外れて後
端25d側の外周面に巻き付けられている。次に、オペ
レータは、ツイスタ50(図12)のノブ55を引っ張
り孔50cにバインド線4の始端4aを嵌挿した後ノブ
55を解除して当該ツイスタ50に始端4aを係止す
る。
【0031】この状態においてロータ17、ドラム2
5、ツイスタ50及びバインド線4は、図3、図15の
ような位置関係にあり、ツイスタフレーム41は、図9
のように本体12の端板12B側に移動しており、シフ
トギヤ73がロータ17のギヤ18と噛合している。ま
た、図5のようにカム34は、凹部34aがエアバルブ
33を開弁させている。電線1の心線1aにはPD線2
の心線2aが既に図1のようにコネクタ3を介して接続
されている。そして、これらの電線1とPD線2は、ド
ラム25の両側がロータ17と端板12Bの切欠12b
とにより支持されている。
【0032】さて、オペレータは、前記マニピュレータ
を操作して電線1とPD線2の前記コネクタ3から離隔
した部分をロータ17の開口部から当該ロータ17内に
取り込んだ後エアモータ70の正回転スイッチ(図示せ
ず)をオンする。前記正回転スイッチがオンされると、
図5のバルブ33を通してエアがアクチュエータ35に
流れ込む。このときスピードコントローラ36がアクチ
ュエータ35に流れ込むエアの時間を遅らせ、シリンダ
30の作動を遅らせる。従って、ストッパ31は、シリ
ンダ30の内蔵せるスプリングにより孔12c内に引き
込まれており、ロータ17は、回転可能とされる。
【0033】前記エアモータの正回転スイッチがオンと
なると、エアモータ70が正回転して、ロータ17が図
15の矢印C方向に回転し、これに伴い当該ロータ17
の周壁17bが本体12の孔12aの内面に押されて閉
じられる。そして、ロータ17は、電線1、PD線2を
取り込んだ状態で回転する。カム34は、ロータ17と
共に回転して凸部34bによりバルブ33を閉弁する。
カム34は、ギヤ79、80により減速されロータ17
が4回転半回転する間凸部34aによりバルブ33を閉
弁させている。
【0034】ドラム25は、図16のようにロータ17
と共に電線1及びPD線2の回りを公転しながら自転し
てこれらの電線1とPD線2とにバインド線4を巻き付
ける。このときドラム25は、図8のスラストワッシャ
24、24により制動力を受けながら自転し、バインド
線4に張力を付与しながら巻き付ける。そして、ロータ
17即ち、ドラム25が4回転半回転すると、カム34
(図5)の凹部34aがバルブ33を開弁させてアクチ
ュエータ35にエアを供給する。アクチュエータ35
は、エアが供給されるとシリンダ30を伸長させてスト
ッパ31を押し出し、ロータ17の孔17c(図5)に
嵌合させる。これによりロータ17が図17の位置に停
止する。
【0035】ロータ17が停止した後、オペレータが前
記エアモータ正回転スイッチをオフにし、逆回転スイッ
チ(図示せず)をオンすると、バルブ33へのエアの供
給が停止され、開弁されているバルブ33を介してアク
チュエータ35内に蓄圧されているエアが大気に排出さ
れ、これに伴いシリンダ30内のエアが排出される。こ
の結果、シリンダ30がスプリングにより短縮し、スト
ッパ31が本体12の孔12c内に引き込まれてロータ
17の孔17cから外れ、ロータ17は、回転可能とさ
れる。前記逆回転スイッチがオンとなると、エアモータ
70が逆回転して、ロータ17が図17の矢印D方向に
1/2回転程逆回転して初期位置に戻ると図6に示すよ
うにストッパ38がロータ17の切欠17dに係合して
当該ロータ17を停止させる。このとき図14に示すよ
うにロータ17の軸87の回転は、一方クラッチ78の
作用によりギヤ80に伝達されなくなり、カム34は、
前記停止したままの状態に保持される。
【0036】ドラム25は、図17の位置に停止した後
逆回転するときにバインド線4の終端4b側から離れて
図18の初期位置まで戻り、バインド線4の終端4b側
は、前記停止位置に残されて自由端となる。これにより
電線1及びPD線2へのバインド線4の巻き付け作業が
終了し、次に、バインド線4の捻じり作業に入る。オペ
レータがシリンダ42の伸長用スイッチをオンすると、
当該シリンダ42(図11)が伸長してツイスタフレー
ム41を図中右方向に仕切板11Dまで移動させる。こ
れにより、ツイスタフレーム41に配設されたツイスタ
50は、爪50aがバインド線4の終端(自由端)4b
を係止可能な位置まで接近する。このツイスタフレーム
41の移動に伴いシフタシャフト64が移動し、図10
のようにフォーク65がシフトギヤ73をロータ17の
ギヤ18から外すと共にアイドルギヤ75と噛合させ
る。ツイスタフレーム41が仕切板12D側に移動する
とストップレバー51の切欠51aがストッパピン62
から外れ(図9、図13)、シャフト46即ち、ツイス
タ50は、正方向(矢印C)への回転が可能となる。
【0037】次に、エアモータ70が正回転すると、図
14に示すアイドルギヤ75を介してギヤ74が回転
し、スプラインシャフト45が回転してベベルギヤ44
が回転する。このベベルギヤ44の回転によりベベルギ
ヤ47が回転し、ツイスタ50が矢印C方向に正回転す
る(図19)。ツイスタ50は、正回転に伴い爪50a
によりバインド線4の終端(自由端)4bを引っ掛けて
その付根まで取り込み係止する(図12)。
【0038】バインド線4の始端4aは、ツイスタ50
の他端側に係止されており、従って、当該ツイスタ50
の回転に伴い始端4aと4bとが交差して捻じられ締め
付けられる。バインド線4は、アルミニウム線であるた
めに数回(3〜4回)捻じられると捻じ切れてしまい
(図20)、ツイスタ50から離れる。このようにして
電線1とPD線2とにバインド線4を締め付けながら巻
き付け、且つ両端を交差させ捻じり固定する一連のバイ
ンド作業が終了する。
【0039】ストップレバー51は、コマ57とストッ
パピン61とにより逆回転が防止され、従って、バイン
ド線4を捻じった後エアモータ70を停止したときの撚
り戻りが防止される。これは、バインド線4として上述
したアルミニウム線のように捻じ切れない線材を使用し
た場合に有効である。尚、このストップレバー51は、
必ずしも必要ではない。
【0040】オペレータは、バインド線4の巻き付け作
業が終了した後ツイスタ50に保持されているバインド
線4の残りを取り除く。また、ドラム25を取り外して
バインド線を巻き付けた後再び装着し、その始端をツイ
スタ50に係止して次の巻き付け作業に臨む。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、作
業機械に取り付けられる把持部に固定された本体に回転
可能に支持され、側部が軸方向に開口して内部に複数の
電線を取り込み及び取り出し可能なロータと、前記本体
に配設され前記ロータを回転させる駆動手段と、外周面
にバインド線が巻付られる螺旋溝が形成され前記ロータ
の一端に当該ロータよりも半径方向外方に張り出して適
宜の制動力を付与されて回転可能に取り付けられ、前記
ロータの回転に伴い前記電線の回りを公転しながら自転
して前記螺旋溝に巻き付けられたバインド線を前記電線
に締め付けながら巻き付けるドラムと、前記本体と前記
ロータとの間に介在され前記ロータが前記バインド線の
巻き始めから所定回転したときに停止させる停止手段
と、前記本体に略中央に固定された回転軸により前記バ
インド線の始端と終端とに交差するように回転可能に支
持され、且つバインド線の電線への巻き付け終了後前記
駆動手段により回転駆動され、後端が前記ドラムに巻き
付けられたバインド線の始端を係止し、前端が電線に巻
き付けられた前記バインド線の終端を回転と共に取り込
んで係止しこれら両端を交差させて捻じる捻じり手段と
を備えた構成としたので、電線にバインド線を締め付け
ながら巻き付け、且つ巻き付け後両端を交差させて捻じ
って固定することが可能となり、バインド線の巻き付
け、捻じり固定の一連の作業の自動化を図ることが可能
となり、特に架空電線の配電工事等における作業能率の
向上が図られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電線とPD線とをコネクタにより接続した状態
を示す断面図である。
【図2】図1の電線とPD線とにバインド線を巻き付け
て電線にPD線を支持した状態を示す図である。
【図3】本発明に係る電線バインド工具の一実施例を示
す端面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図4のロータ近傍の要部切欠拡大図である。
【図6】図4のロータ近傍の要部切欠拡大図である。
【図7】図4のドラムの一部切欠正面図である。
【図8】図7の矢線VIII−VIIIに沿う断面図で
ある。
【図9】図4の工具により電線及びPD線にバインド線
を巻き付けた状態を示す断面図である。
【図10】図9において電線及びPD線に巻き付けたバ
インド線の捻じり作業を行なう場合の説明図である。
【図11】図9のツイスタフレームの移動機構を示す一
部断面図である。
【図12】図10のツイスタの平面図である。
【図13】図10のストップレバーの断面図である。
【図14】図4の工具の駆動機構の概要を示す図であ
る。
【図15】図4の工具によりバインド線を巻き付ける場
合のドラムの初期位置を示す図である。
【図16】図15のバインド線の巻き付け開始を示す図
である。
【図17】図16のバインド線の巻き終わりの状態を示
す図である。
【図18】図17のバインド線の巻き付け後ドラムを初
期位置に戻した状態を示す図である。
【図19】図18のバインド線の巻き付け後捻じり作業
をする場合の説明図である。
【図20】図19のバインド線を捻じり電線にPD線を
固定した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 電線(高圧電線) 2 PD線 3 コネクタ 4 バインド線 10 電線バインド工具 11 把持部 12 本体 13 バインド線巻付機構 14 バインド線捻じり機構 15 駆動機構 17 ロータ 25 ドラム 30、42 シリンダ 33、37 バルブ 34 カム 35 アクチュエータ 36 スピードコントローラ 41 ツイスタフレーム 50 ツイスタ 51 ストップレバー 64 シフタシャフト 65 シフタ 70 エアモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 敦雄 東京都調布市西つつじケ丘2丁目4番1号 東京電力株式会社技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機械に取り付けられる把持部に固定
    された本体に回転可能に支持され、側部が軸方向に開口
    して内部に複数の電線を取り込み及び取り出し可能なロ
    ータと、前記本体に配設され前記ロータを回転させる駆
    動手段と、外周面にバインド線が巻付られる螺旋溝が形
    成され前記ロータの一端に当該ロータよりも半径方向外
    方に張り出して適宜の制動力を付与されて回転可能に取
    り付けられ、前記ロータの回転に伴い前記電線の回りを
    公転しながら自転して前記螺旋溝に巻き付けられたバイ
    ンド線を前記電線に締め付けながら巻き付けるドラム
    と、前記本体と前記ロータとの間に介在され前記ロータ
    が前記バインド線の巻き始めから所定回転したときに停
    止させる停止手段と、前記本体に略中央に固定された回
    転軸により前記バインド線の始端と終端とに交差するよ
    うに回転可能に支持され、且つバインド線の電線への巻
    き付け終了後前記駆動手段により回転駆動され、後端が
    前記ドラムに巻き付けられたバインド線の始端を係止
    し、前端が電線に巻き付けられた前記バインド線の終端
    を回転と共に取り込んで係止しこれら両端を交差させて
    捻じる捻じり手段とを備えたことを特徴とする電線バイ
    ンド工具。
JP32793592A 1992-12-08 1992-12-08 電線バインド工具 Pending JPH06179411A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002003832A1 (fr) * 2000-07-12 2002-01-17 L'oreal Dispositif de conditionnement et/ou d'application contenant des fibres comportant au moins un corps aimante ou aimantable
FR2825247A1 (fr) * 2001-06-05 2002-12-06 Oreal Dispositif de conditionnement et/ou d'application contenant des fibres comportant au moins un corps aimante ou aimantable

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FR2825247A1 (fr) * 2001-06-05 2002-12-06 Oreal Dispositif de conditionnement et/ou d'application contenant des fibres comportant au moins un corps aimante ou aimantable

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