JPH06179180A - ワーク罫書き装置 - Google Patents

ワーク罫書き装置

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JPH06179180A
JPH06179180A JP4353290A JP35329092A JPH06179180A JP H06179180 A JPH06179180 A JP H06179180A JP 4353290 A JP4353290 A JP 4353290A JP 35329092 A JP35329092 A JP 35329092A JP H06179180 A JPH06179180 A JP H06179180A
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JP
Japan
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work
scoring
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measuring
workpiece
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JP4353290A
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English (en)
Inventor
Yohei Akazawa
洋平 赤澤
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AKAZAWA TEKKOSHO KK
Original Assignee
AKAZAWA TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 罫書き手段をワークの表面形状に追従させて
罫書き手段とワークの罫書き部位との間隔を常に略一定
に維持し、罫書き手段の如何を問わず正確かつ確実に罫
書き作業を行いようにする。 【構成】 ワークWに罫書き線を記入する罫書き手段12
を、基準平面上のワーク取付装置に装着されたワークW
に対して前後方向、左右方向及び基準平面に垂直な上下
方向に相対的に移動自在に設けると共に、罫書き手段12
を前記各方向に相対的に移動させるモータ4,7,9 を設
け、罫書き手段12とワークWの罫書き部位との間隔を測
定する測定手段13を設け、測定手段13からの信号によ
り、前記間隔が略一定となるように罫書き手段12をワー
クWに対して遠近方向に移動させるべく前記モータ4,7,
9 を制御するモータ制御手段80を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造品、鍛造品等のワ
ークを機械加工前に罫書く際に使用するワ−ク罫書き装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳造品、鍛造品等のワークを機械加工す
る場合、その前作業としてワークの寸法を測定し、所要
箇所に罫書き線を入れる必要がある。この罫書き作業
は、従来、熟練者の手作業により行われていたが、作業
が非常に煩わしく、高度の熟練を要すると共に、作業能
率が著しく低下すると言う問題がある。
【0003】そこで、近時では、寸法測定手段及び罫書
き手段を備えたヘッドを三次元方向に移動自在に設け、
このヘッドをワークに対して相対的に移動させて、寸法
の測定から罫書き線を入れるまでの一連の動作を行うよ
うにした自動罫書き装置が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】罫書き作業の自動化を
図る場合、罫書き手段の構成如何が罫書き精度を決定し
確保する上で非常に重要になる。即ち、罫書き手段とし
ては、インクジェット、レーザー光等を利用してワーク
の表面に接触せずに罫書き線を入れて行く非接触式のも
の、又は罫書き子をワークの表面に接触させ機械的振
動、電気的抵抗等を利用して罫書き線を入れて行く接触
式のものが考えられる。
【0005】しかし、接触式、非接触式を問わず、ワー
クに実際に罫書き線を入れるには、ワークの表面形状に
罫書き手段を追従させて、罫書き手段とワークの罫書き
部位との間隔を常に略一定に保つ必要がある。何故な
ら、例えばインクジェットを利用した非接触式の場合、
インクジェットの到達距離の問題があり、ワークまでの
飛距離が大になれば、罫書き線の位置がずれたり罫書き
線の太さが大になる等の問題が生じるためである。
【0006】また罫書き子の機械的振動でワークの表面
に罫書き線を刻み込む場合、或いは罫書き子とワークと
の接触部分の電気的抵抗を利用して熱変化を加えて罫書
き線を入れる場合等の接触式のものでは、その接触圧の
大小が罫書き線の太さに影響し、かつ罫書き手段にかか
る摩擦抵抗が大きく変動して円滑な線引きが困難になる
ためである。従って、罫書き手段とワークの罫書き部位
との間隔は、常に略一定にする必要がある。
【0007】本発明は、かかる課題に鑑み、罫書き手段
をワークの表面形状に追従させて罫書き手段とワークの
罫書き部位との間隔を常に略一定に維持し、罫書き手段
の如何を問わず正確かつ確実に罫書き作業を行うことの
できるワ−ク罫書き装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワ−ク罫書
き装置は、ワークWに罫書き線を記入する罫書き手段12
を、基準平面上のワーク取付装置14に装着されたワーク
Wに対して前後方向、左右方向及び基準平面に垂直な上
下方向に相対的に移動自在に設けると共に、該罫書き手
段12を前記各方向に相対的に移動させるモータ4,7,9 を
設け、罫書き手段12とワークWの罫書き部位との間隔を
測定する測定手段13を設け、該測定手段13からの信号に
より、前記間隔が略一定となるように罫書き手段12をワ
ークWに対して遠近方向に移動させるべく前記モータ4,
7,9 を制御するモータ制御手段80を設けたものである。
【0009】罫書き手段12及び測定手段13は共に非接触
式のものがある。罫書き手段12は、ワークWに対して遠
近方向に移動自在でかつワークW側に付勢された接触式
の罫書き子62,69,72を備えたものがあり、その罫書き子
62,69,72の移動により測定手段13が作動するようにして
いる。
【0010】
【作用】ワークWの罫書き作業時には、モータ4,7,9 を
作動させて罫書き手段12を、ワーク取付装置14に装着さ
れたワークWに対して前後方向、左右方向及び基準平面
に垂直な上下方向に相対的に移動させて行き、罫書き手
段12によってワークWの表面に罫書き線を入れる。この
時、測定手段13で罫書き手段12とワークWの罫書き部位
との間隔を測定し、モータ制御手段80により前記モータ
4,7,9 を制御して罫書き手段12をワークWに対して遠近
方向に移動させるので、罫書き手段12がワークWの罫書
き部位の表面形状に沿って追従し、両者の間隔を常に略
一定に維持する。従って、罫書き手段12の如何を問わ
ず、常に一定の罫書き精度を得ることができる。
【0011】罫書き手段12及び測定手段13が共に非接触
式のものの場合には、ワークWに接触することなく罫書
き作業を行うことができる。罫書き手段12が接触式の罫
書き子62,69,72を備えたものの場合には、ワークWの表
面に沿って罫書いて行けば、罫書き子62,69,72がワーク
Wの表面の凹凸に伴って遠近方向に移動し、そのワーク
Wの罫書き部位の表面形状に追従する。そして、この罫
書き子62,69,72の追従動作に連動して測定手段13が作動
し、モータ制御手段80によりモータ4,7,9 を制御してワ
ークWの罫書き部位の表面に対する罫書き手段12の追従
を円滑かつ確実にする。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図3及び図4において、1 は上面が基準平面とな
る定盤で、この定盤1 上に前後方向のガイドレ−ル2 が
装着されている。3 は摺動台で、ガイドレ−ル2 により
前後方向(以下X軸方向と言う)に摺動自在に支持案内
され、かつX軸モ−タ4 の正逆転によりボール・スクリ
ュウ等を介してX軸方向に往復移動自在になっている。
【0013】5 は摺動台3 上に定盤1 に対して垂直とな
るように立設された支柱で、この支柱5 に昇降台6 が上
下方向(以下Z軸方向と言う)に摺動自在に支持案内さ
れている。昇降台6 はZ軸モ−タ7 を有し、このZ軸モ
−タ7 の正逆転によりボール・スクリュウ等を介してZ
軸方向に往復移動自在である。
【0014】8 は左右方向の支持ア−ムで、昇降台6 に
左右方向(以下Y軸方向と言う)に摺動自在に支持され
ており、左右移動モ−タ9 の正逆転によりY軸方向に往
復移動自在である。支持ア−ム8 の先端には、該支持ア
−ム8 の軸心廻りと横軸10廻りとに角度変更可能にヘッ
ド11が枢着され、このヘッド11に罫書き手段12と測定手
段13とが取り付けられている。従って、罫書き手段12及
び測定手段13は、ヘッド11を各軸心廻りに角度変更する
ことにより所要方向に向けて角度設定が可能であると共
に、摺動台3 、昇降台6 及び支持ア−ム8 等の移動によ
り、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸方向に往復移動
自在である。
【0015】14はワ−ク取付装置で、図5及び図6に示
すように、受け台15、回転台16、ワ−ク取付台17、傾き
調整手段18等を備え、ガイドレ−ル2 の側方で定盤1 上
に配置されている。受け台15は定盤1 上に固定されてお
り、この受け台15の上面には、リング状の軸受保持部19
と、その中央部の突起部20とが同心状に形成されてい
る。
【0016】回転台16は有底円筒状の本体21と、この本
体21の上端開口部に装着された受け板22とから構成さ
れ、本体21の底部下面に形成されたリング状の軸受保持
部23とその外周の軸受24とを介して、受け台15の軸受保
持部19によりZ軸方向の軸心廻りに回転自在に支持され
ている。
【0017】本体21の底部上面には、減速機25付きの回
転モ−タ26が中央部に下向きに取付けられ、その出力軸
26a が受け台15の突起部20に連結されている。従って、
回転台16は回転モ−タ26の正逆転によりZ軸方向の軸心
廻りに低速で正逆転自在である。ワ−ク取付台17は回転
台16の受け板22と略同一径の円板状であって、このワ−
ク取付台17上に、ワ−クWを着脱自在に取り付ける2個
のVブロック27,28 が設けられている。
【0018】傾き調整手段18は、ワ−ク取付台17を任意
の方向に上下調整するためのもので、回転台16の受け板
22とワ−ク取付台17との間に介在されている。この傾き
調整手段18は、一直線上にない三点、例えば正三角形の
各頂点位置に配置された前支持部29と、左右一対の後支
持部30,31 とを備え、三点でワ−ク取付台17を下側から
支持するように構成されている。
【0019】前支持部29は、受け板22上の台座32及びワ
−ク取付台17に装着された上下一対の球面支持体33,34
と、この各球面支持体33,34 に相対回動自在に套嵌され
かつ上下に当接する上下一対の球面受体と、この球面受
体の外側に螺着された筒体35とから構成されており、球
面支持体33,34 と球面受体との間に許容される相対回動
範囲内で、後支持部30,31 の上下動により生じるワ−ク
取付台17の傾きと水平方向の相対移動とを許すようにな
っている。
【0020】各後支持部30,31 は、受け板22上に固定さ
れた4本のガイド棒36,37 に上下摺動自在に案内される
雌螺子体38,39 と、この雌螺子体38,39 に螺合された螺
子軸40,41 と、雌螺子体38,39 の上面に装着された二又
ブラケット42,43 、二又ブラケット42,43 に支軸44,45
を介して枢着された球面継手46,47 とを備え、その球面
継手46,47 はワ−ク取付台17の下側に装着されている。
各螺子軸40,41 は減速機48,49 を介して上下調整モ−タ
50,51 の出力軸に連動連結されており、この上下調整モ
−タ50,51 の正逆転により縦軸心廻りに正逆駆動される
ようになっている。
【0021】後支持部30は支軸44が前後方向に、後支持
部31は支軸45が左右方向に夫々向けられている。また後
支持部30は球面継手46が支軸44の軸心方向に殆ど移動し
ないように二又ブラケット42に嵌合されているのに対
し、後支持部31は球面継手47が支軸45の軸心方向に移動
できるように二又ブラケット43に嵌合されている。従っ
て、後支持部30側ではワ−ク取付台17の上下方向の調整
と、それに伴う面の傾斜の調整のみが可能であるのに対
し、後支持部31側では更にワ−ク取付台17の左右の傾斜
に伴う左右方向の移動を許容するようになっている。
【0022】罫書き手段12はワークWの表面に罫書き線
を入れるためのもので、図2の(A)(B)に示す如く、噴射
ノズル52の先端からヘッド11で設定された所要方向にイ
ンクa を噴射するインク噴射器53により構成されてい
る。測定手段13はワークWの寸法測定と、ワークWの罫
書き部位と罫書き手段12との間の間隔測定とを兼用する
もので、図2の(A)(B)に示すように、ワークWの表面に
レーザ光b を発射し、その反射光c を受光するレーザ式
変位計54により構成されている。
【0023】レーザ式変位計54は、レーザ光b の反射点
d が噴射ノズル52から噴射されるインクa の着点e の近
傍に位置するように、若干傾斜して設けられている。な
お、レーザ光b の反射点d はインクa の着点e から若干
離し、インクa からの反射ノイズを少なくしている。
【0024】レーザ式変位計54は、図1に示すように、
A/D変換器79を介して、モータ制御手段80を構成する
パーソナルコンピュータ81の位置演算手段82及びパス演
算手段83に接続されており、レーザ式変位計54で測定し
た間隔が位置設定手段84で設定された間隔と略一定とな
るように、XYZ軸選択手段85を介して、対応する各モ
ータ4,7,9 を夫々制御するようになっている。
【0025】なお、図1において、86はワーク取付装置
14用の調整量演算手段、87は姿勢選択手段である。88は
X軸モータ4 に連動するX軸位置読取手段、89はZ軸モ
ータ7 に連動するZ軸位置読取手段、90はY軸モータ9
に連動するY軸位置読取手段、91は回転モータ26に連動
する回転位置読取手段、92,93 は上下調整モータ51,52
に連動する上下位置読取手段である。
【0026】上記構成の罫書き装置を用いてワークWの
罫書き作業を行う場合には、次のようにする。先ずVブ
ロック27,28 によりワークWをワーク取付装置14のワー
ク取付台17上に取り付けた後、ワークWが所定の姿勢と
なるようにワーク取付装置14を調整する。
【0027】この場合、位置設定手段84で主要点の位置
と順番・方向等を設定し、位置演算手段82を介してパス
演算手段83によりパスを演算した後、XYZ軸選択手段
85を介して各モータ4,7,9 を作動させ、これらモ−タ4,
7,9 の正逆転によりヘッド11の測定手段12を所定方向に
移動させて行き、その主要点でレーザ式変位計54からワ
ークWの表面にレーザ光b を照射する。そして、その各
点でのヘッド11のX軸、Y軸及びZ軸の位置を各位置読
取手段88,89,90で読み取り、この位置信号とA/D変換
器79からの測定信号とから位置演算手段82でその座標値
を得る。
【0028】次に、これらの座標値に基づいて位置演算
手段82により設定された条件から調整量演算手段86でワ
ーク取付装置14の各部の調整量を演算し、姿勢選択手段
87を介して各モータ26,51,52を作動させ、その正逆転に
よりワークWの姿勢を調整する。
【0029】この時、各位置読取手段91,92,93で各モー
タ26,51,52による調整量を読み取りながら、位置演算手
段82で調整後の各点の位置を補正し、それに基づいて、
再度、XYZ軸選択手段85を介して各モータ4,7,9 を作
動させて、新位置での測定を行う。これを繰り返してワ
ークWが所定の姿勢となるようにワーク取付装置14を調
整する。
【0030】次に罫書き手段12とワークWの罫書き部位
との間の間隔、罫書き線の始点、終点、折曲点等を位置
演算手段82により設定して、実際の罫書き作業に移る。
即ち、前記間隔、罫書き線の始点、終点、折曲点等を設
定しておくと、位置演算手段82を介してパス演算手段83
がパス位置を演算し、XYZ軸選択手段85を介して各モ
ータ4,7,9 を作動させるので、このモ−タ4,7,9 の正逆
転によりヘッド11が所定方向に移動し、罫書き手段12に
よりワークWの罫書き部位の表面に罫書き線を記入して
行く。例えば、ワークWの上側を罫書く場合であれば、
ヘッド11を下向きにセットした後、X軸モータ4 により
レール2 に沿って摺動台3 をX軸方向に移動させて行
く。
【0031】この時、罫書き手段12を構成するインク噴
射器53のインク飛距離は、12mm程度が最適であるとする
ならば、位置設定手段84によりその間隔12mmを設定して
おく。すると測定手段13のレーザ式変位計54がレーザ光
b を発射しその反射光c を受光して、インク噴射器53と
ワークWの罫書き部位との間の間隔を測定しながら、ヘ
ッド11、即ち罫書き手段12及び測定手段12がX軸方向へ
と移動する。従って、罫書き手段12とワークWの罫書き
部位との間の間隔が設定値から大又は小に変化すれば、
位置演算手段82がその測定信号を設定値と比較し、Z軸
モータ7 を正逆転させて間隔を調整する。
【0032】例えば、ワークWの表面形状等によって間
隔が大になれば、位置演算手段82からの逆転指令がXY
Z軸選択手段85を経てY軸モータ7 に送られ、Z軸モー
タ7が逆転する。これによって昇降台6 が支柱5 に沿っ
てZ軸方向に下降するので、支持アーム8 を介して昇降
台6 に装着されたヘッド11、罫書き手段12、測定手段13
が下がり、ワークWの罫書き部位との間隔が小さくな
る。そして、罫書き手段12とワークWの罫書き部位との
間の間隔が小さくなり、設定値と測定値とが一致すれ
ば、位置演算手段82からの逆転指令が止まりZ軸モータ
7 が停止する。
【0033】従って、罫書き手段12がワークWの表面形
状に自動的に追従し、罫書き手段12とワークWの罫書き
部位との間隔を常に略一定に保つことができるので、イ
ンク噴射器53の噴射ノズル52から噴射されるインクa の
飛距離が略一定で安定することになり、ワークWの表面
に略一定太さの罫書き線を入れることができる。
【0034】なお、インク噴射器53を使用する場合、ワ
ークWの表面に直接インクa を噴射しても良いが、ワー
クW側に、インクの硬化、定着を促進させる塗料等を予
め塗布しておいても良い。また非接触式の罫書き手段12
としては、レーザー光発生器を用い、そのレーザ光のエ
ネルギーによりワークWの表面に塗布した塗料を変色さ
せて罫書き線を入れるようにしても良い。
【0035】罫書き手段12及び測定手段13は、図7の
(A)(B)、又は図8の(A)(B)に示すように配置しても良
い。即ち、図7の(A)(B)は、測定手段13をワークWの表
面に対して垂直に設け、罫書き手段12を若干傾斜させて
設けたものである。また図8の(A)(B)は、罫書き手段12
と測定手段13とを共にワークWの表面に対して垂直に設
けたものである。なお、非接触式の測定手段13として
は、レーザ式変位計54の他に、静電容量式、超音波式の
もの等がある。この非接触式の測定手段13は、或る範囲
内の位置に対して、連続したアナログ信号を出力するの
で、A/D変換器79でA/D変換して単位を合わせれ
ば、ヘッド11の位置座標の読み取り値にその測定値を加
算することにより、測定のスピードアップを図ることが
できる。
【0036】上記各実施例では、罫書き手段12として非
接触式のものを例示したが、図9ないし図11に示すよ
うに、ワークWに直接接触させる接触式のものを用いて
も良い。図9は機構的振動を利用した罫書き手段12を例
示する。この罫書き手段12は電磁型の起振装置60の先端
に保持筒61を介して棒状の罫書き子62が装着されたもの
であって、起振装置60により罫書き子62をその軸心方向
に振動させて、罫書き子62の機械的振動によりワークW
の表面に直接罫書き線を刻み込むようになっている。
【0037】起振装置60は取付台63に装着されると共
に、摺動ベアリング64を介してレール65により罫書き子
62の軸心方向に摺動自在に支持案内され、かつバネ78に
よりワークW側に突出するように付勢されている。また
レール65等を含むヘッド11側には、取付台63の位置を検
出する2個の近接スイッチ66,67 が所定の間隔をおいて
取り付けられている。
【0038】この近接スイッチ66,67 は測定手段13を構
成するものであって、罫書き子62を所定圧力でワークW
に接触させて罫書き作業を行う際に、近接スイッチ66が
取付台63を検出するまでヘッド11をワークW側に接近さ
せ、また近接スイッチ67が取付台63を検出した時に、ヘ
ッド11をワークWから離す方向に移動させるように、モ
ータ制御手段80に接続されている。
【0039】図10は先端が鋭利な針状の罫書き子69で
直接ワークWの表面に罫書き線を入れるようにした罫書
き手段12を例示する。罫書き子69はヘッド11側の保持筒
70内に軸心方向に摺動自在に挿入され、バネ71によりワ
ークW側に突出するように付勢されている。そして、測
定手段13を構成する近接スイッチ66,67 が、罫書き子69
の後端側に対応してヘッド11側に取り付けられている。
【0040】図11は電気抵抗を利用した罫書き手段12
を例示する。この罫書き手段12は、良導体から成る罫書
き子72を経てワークWに電流を流し、罫書き子72とワー
クWとの接触部にジュール熱を発生させ、そのジュール
熱によってワークWの表面を変色させることにより罫書
き線を入れるようになっている。
【0041】罫書き子72はセラミック等の絶縁材から成
る支持棒74を介して保持筒75により軸心方向に摺動自在
に支持され、バネ76によりワークW側に突出するように
付勢されている。また支持棒74には罫書き子72と反対側
に金属製の被検出棒77が設けられ、これを検出するよう
に2個の近接スイッチ66,67 がヘッド11側に取り付けら
れている。
【0042】これらの図9ないし図11 に示す場合に
も、測定手段13を構成する近接スイッチ66,67 からの信
号により、モータ制御手段80を介してヘッド11を罫書き
子62,69,72の軸心方向に移動させるように、対応するモ
ータをオン・オフ制御すれば、罫書き手段12がワークW
の表面形状に追従するので、ワークWに対する罫書き子
62,69,72の接触圧力を略一定に保つことができ、略一定
太さで安定した罫書き線を円滑に記入することができ
る。
【0043】また図9ないし図11 に示す場合には、罫
書き子62,69,72自体がその軸心方向に移動可能であるた
め、XYZ軸方向のみならず、更に1軸を含んだ傾斜面
に沿った罫書き作業も行える利点がある。
【0044】なお、近接スイッチ66,67 に代えて差動ト
ランス、或いはパルスエンコーダ等を用いても良い。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ワークWに罫書き線を
記入する罫書き手段12を、基準平面上のワーク取付装置
14に装着されたワークWに対し、前後方向、左右方向及
び基準平面に垂直な上下方向に相対的に移動自在に設け
ると共に、該罫書き手段12を前記各方向に相対的に移動
させるモータ4,7,9 を設け、罫書き手段12とワークWの
罫書き部位との間隔を測定する測定手段13を設け、該測
定手段13からの信号により、前記間隔が略一定となるよ
うに罫書き手段12をワークWに対して遠近方向に移動さ
せるべく前記モータ4,7,9 を制御するモータ制御手段80
を設けているので、罫書き手段12をワークWの罫書き部
位の表面形状に追従させて、罫書き手段12とワークWの
罫書き部位との間隔を常に略一定に制御でき、罫書き手
段12の如何を問わず正確かつ確実に罫書き作業を行うこ
とができる。
【0046】また本発明によれば、罫書き手段12及び測
定手段13が共に非接触式であるので、罫書き手段12及び
測定手段13をワークWに接触させることなく、無接触状
態のままでワークWの罫書き作業を行うことができる。
【0047】更に本発明では、罫書き手段12がワークW
に対して遠近方向に移動自在でかつワークW側に付勢さ
れた接触式の罫書き子62,69,72を備え、該罫書き子62,6
9,72の移動により測定手段13が作動するようにしている
ので、罫書き子62,69,72をワークWに接触させながら
も、比較的容易に間隔制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】(A)は本発明の一実施例を示す罫書き手段及
び測定手段の正面図、(B)はその側面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す全体の正面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す全体の側面図である。
【図5】本発明の一実施例を示すワ−ク取付装置の正面
断面図である。
【図6】図5のX−X矢視図である。
【図7】(A)は本発明の他の実施例を示す罫書き手段
及び測定手段の正面図、(B)はその側面図である。
【図8】(A)は本発明の更に他の実施例を示す罫書き
手段及び測定手段の正面図、(B)はその側面図であ
る。
【図9】本発明の別の実施例を示す接触式の罫書き手段
及の側面図である。
【図10】本発明の更に別の実施例を示す接触式の罫書
き手段及び測定手段の構成図である。
【図11】本発明の更に別の実施例を示す接触式の罫書
き手段及び測定手段の構成図である。
【符号の説明】
W ワ−ク 4 X軸モータ 7 Y軸モータ 9 Z軸モータ 12 罫書き手段 13 測定手段 14 ワーク取付装置 62 罫書き子 69 罫書き子 72 罫書き子 80 モータ制御手段 82 位置演算手段 84 位置設定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク( W )に罫書き線を記入する罫書
    き手段(12)を、基準平面上のワーク取付装置(14)に装着
    されたワーク( W )に対して前後方向、左右方向及び基
    準平面に垂直な上下方向に相対的に移動自在に設けると
    共に、該罫書き手段(12)を前記各方向に相対的に移動さ
    せるモータ(4)(7)(9) を設け、罫書き手段(12)とワーク
    ( W )の罫書き部位との間隔を測定する測定手段(13)を
    設け、該測定手段(13)からの信号により、前記間隔が略
    一定となるように罫書き手段(12)をワーク( W )に対し
    て遠近方向に移動させるべく前記モータ(4)(7)(9) を制
    御するモータ制御手段(80)を設けたことを特徴とするワ
    −ク罫書き装置。
  2. 【請求項2】 罫書き手段(12)及び測定手段(13)が共に
    非接触式であることを特徴とする請求項1のワ−ク罫書
    き装置。
  3. 【請求項3】 罫書き手段(12)がワーク( W )に対して
    遠近方向に移動自在でかつワーク( W )側に付勢された
    接触式の罫書き子(62)(69)(72)を備え、該罫書き子(62)
    (69)(72)の移動により測定手段(13)が作動するようにし
    たことを特徴とする請求項1のワ−ク罫書き装置。
JP4353290A 1992-12-12 1992-12-12 ワーク罫書き装置 Pending JPH06179180A (ja)

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