JP2000337845A - 板状体の平坦度測定装置 - Google Patents

板状体の平坦度測定装置

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JP2000337845A
JP2000337845A JP11144342A JP14434299A JP2000337845A JP 2000337845 A JP2000337845 A JP 2000337845A JP 11144342 A JP11144342 A JP 11144342A JP 14434299 A JP14434299 A JP 14434299A JP 2000337845 A JP2000337845 A JP 2000337845A
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flatness
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Fumihiro Takemura
文宏 竹村
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不透明(砂地面)ガラスを撓ませることな
く、非接触で正確に、板状体Wの平坦度を測定する。 【解決手段】 X軸およびY軸方向に移動するテーブル
19に板状体Wを着脱自在に固定する保持機構25を設
け、ノズル40より流体を噴出して板状体Wとのギャッ
プを一定の保持するノズル40と該ノズル40の位置を
検出する電気マイクロメータ41を有するエアスケール
29を設け、板状体Wの各測定位置における板状体Wの
表面の高さを求めて板状体Wの平坦度を演算する制御・
演算機構31を設けた。板状体Wの裏面側にノズル40
と同一の流体圧を噴出し、ノズル40に相対する裏面側
ノズル40aを設けるとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不透明ガラス板等
の板状体の表面を傷付けることなく、該板状体の平坦度
を測定することができる非接触型の平坦度測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】板状体の表面の平坦度を計測する方法と
して触針法、レーザ反射法などが広く知られている。触
針法を用いた従来の装置は、図14に示すように、水平
のベッド1の表面にX方向に摺動可能なテーブル2が設
けられ、テーブル2の外側には、ベッド1の表面に両端
部が固定された門形のフレーム3が設けられ、フレーム
3の中央部には、Y方向に摺動可能な真直度測定機4が
設けられる。
【0003】テーブル2の上に板状の被測定物5が取り
付けられ、真直度測定機4の下端には、被測定物5の表
面に接触する触針(図示しない)が設けられる。そし
て、テーブル2がX方向に移動すると、触針が被測定物
5の表面状態に倣って上下方向に移動するので、この上
下移動量を電気マイクロメータ6によって電気量に変換
して被測定物5の真直度を測定する。そして、真直度測
定機4をY方向に所定量移動する都度、被測定物5の真
直度を測定することにより被測定物5の平坦度を求める
ことができる。一方、レーザ反射法は、板状体の表面に
レーザ光を照射し、表面状態の変化に応じて反射光のフ
レを位置センサで検知して平坦度を計測する方法であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した触針法を用い
た装置の場合、触針の先端を被測定物表面にできるだけ
点接触させて測定精度を向上させる必要があるため、そ
の先端に先鋭な触針が使用されている。この先鋭な触針
を所定の測定圧をもって、被測定物の表面に接触させる
と、被測定物がガラス板等の場合には、表面に擦り傷や
欠けが発生する虞れがあった。また、ガラス板等に接触
する触針の送り速度を高速にすると触針が破損する虞れ
があるため、高速移動させることができず、その結果、
平坦度の測定時間が長くなるという課題があった。更
に、触針を上下する機構には僅かながら機械的なガタが
含まれているので測定精度が悪いという課題があった。
【0005】これに対して非接触型のレーザ反射法は、
ガラス板表面を傷付ける虞れはないが、被測定物が不透
明ガラスのような砂地面の場合にはレーザ光が乱反射す
るため、レーザセンサが使用できないという技術的問題
があった。
【0006】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであり、被測定物が不透明ガラス砂地面であ
っても表面を傷付ける虞れがなく、高精度に且つ自動的
に効率よく測定できる板状体の平坦度測定装置を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる板状体の平坦度測定装置は、請求項
1に示すように、板状体を着脱自在に固定する保持機構
を有するテーブルと、該テーブルをX軸およびY軸方向
に走行駆動するテーブル駆動機構と、シリンダ内に挿入
されるピストンの先端に流体を噴出するノズルを設け、
該ノズルより噴出する流体圧により前記板状体とのギャ
ップが一定となる前記ノズルの位置を計測する電気マイ
クロメータを設けたエアスケールと、前記テーブルのX
軸およびY軸位置に対する前記ノズル位置を検出して板
状体の平坦度を演算する制御・演算機構と、前記演算結
果を表示する表示機構とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0008】この構成により、テーブルの保持機構に板
状体を固定し、制御・演算機構により、ノズルより流体
を噴出させると共に、テーブル駆動機構を駆動させてテ
ーブルをX軸およびY軸方向に走査させる。そして、テ
ーブルが測定点に達する都度、流体圧を検知して板状体
と一定のギャップを保つノズル位置を検出して平坦度を
演算する。この演算結果である板状体の平坦度は、表示
機構により表示される。このように、本発明にかかる板
状体の平坦度測定装置にあっては、板状体とのギャップ
を一定に保持するノズルを有するエアスケールを設け、
板状体の平坦度を非接触で測定するようにしたので、ガ
ラス板のように傷付き易い板状体を品質低下させること
なく平坦度測定することができる。また、レーザ光で板
状体の平坦度測定できない不透明ガラス等砂地面であっ
ても、平坦度を測定することができる。
【0009】ここで、前記板状体の裏面側であって前記
ノズルに相対する位置に裏面側ノズルを備え、該裏面側
ノズルより噴出する前記ノズルと同一流体圧により前記
板状体の裏面とのギャップが一定となる前記裏面側ノズ
ルの位置を計測する電気マイクロメータを設けた裏面側
エアスケールと、前記テーブルのX軸およびY軸位置に
対する該裏面側ノズル位置を検出して板状体の平坦度を
演算する制御・演算機構とを設けることが望ましい。こ
のように裏面側ノズルを設けた場合には、板状体は表裏
両面から同一位置に同一流体圧を受けるので、板状体が
加圧を受けて撓み変形する虞れはなく、板状体の平坦度
が正確に測定される。また、板状体の表面のみならず裏
面も平坦度を同時に計測することができる。
【0010】また、前記エアスケールに、あるいはまた
前記エアスケールおよび裏面側エアスケールに、前記シ
リンダに接続され前記ピストンを前記板状体の反対方向
に押圧する流体の管路と、前記板状体の表面の段差を検
知して検知信号を発するセンサと、通常時に閉動作しか
つ該センサの検知信号により流体の管路を開く電磁弁と
を設けることができる。この場合には、被測定物の表面
に段差があると、段差を検知したセンサの検知信号によ
り電磁弁が開き、管路を通してシリンダに流入した流体
がピストンを押圧し、ピストンと共にノズルが段差より
遠ざかるので、ノズルが段差に衝突する事故が防止され
る。
【0011】また、前記保持機構における前記板状体と
の接触面は、平坦面に形成されると共に、負圧源に切り
替え弁を介して連通する吸引孔が設けられ、かつ前記非
接触面の形状は、前記接触面につながる湾曲面に形成さ
れていることが望ましい。この構成により、負圧源に連
通した状態で板状体を保持機構の接触面に当接させる
と、板状体が接触面に吸着されて固定される。平坦度計
測が終わると切り替え弁により負圧を解除すると板状体
を取り外すことができる。また、裏面側エアスケールに
より板状体の裏面を計測する場合に、裏面側ノズルが保
持機構を通過する際、保持機構の非接触面の形状が接触
面につながる湾曲面に形成されているため、裏面側ノズ
ルが湾曲面と一定のギャップを保持するように離隔する
ので、裏面側ノズルが保持機構に衝突する虞れはない。
【0012】更に、前記テーブルの表面に、前記保持機
構に固定された板状体の表面の高さと対比することがで
きる基準面を設けることが望ましい。この構成により基
準面に対するノズル位置と、板状体に対するノズル位置
の差から、板状体の厚さを知ることができる。また、前
記基準面はノズルの流体圧を微調整する場合に便利であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の具体例を図
面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る板状体
の平坦度測定装置の斜視図、図2は平坦度測定装置の各
機構の模式図とその制御系統を示すブロック図、図3は
エアスケールの要部を示す縦断面図、図4はエアスケー
ルと制御・演算機構の電気接続を説明する斜視図、図5
は板状体の両側に配設される一対エアスケールの説明
図、図6はエアスケールが1個の場合に生じる課題を説
明するための概略図、図7(A)は保持機構の要部を示
す斜視図、図7(B)は図7(A)の部分拡大図、図8
(A),(B)はエアスケールの動きと保持機構の形状
との関係を示す概略図、図9は板状体の表面に段差があ
る場合の問題を説明する図面、図10は板状体の段差問
題を解決したエアスケールの構造を示す縦断面図、図1
1はノズルが段差を避ける動作を説明する図面、図12
は板状体の測定点を示す斜視図、図13は測定結果を立
体的に表示した図である。
【0014】図1に示すように、箱形状の架台10の上
面にベッド11が固着され、ベッド11の表面に設けら
れたX方向に延びる2条のX軸摺動レール12にサドル
13が摺動可能に装着される。また、前記2条のX軸摺
動レール12の中間には、前記X軸摺動レール12と平
行にボールスクリュー14が配設されている。このボー
ルスクリュー14の両端部は、図2に示すように、ベッ
ド11上に設けられた軸受15によって回転可能に支承
され、ベッド11に設けられたX軸パルスモータ16が
ボールスクリュー14の端部に連結されている。更に、
サドル13の内側に設けられたナット17が前記ボール
スクリュー14に螺合している。上記構成により、X軸
パルスモータ16の駆動により、ボールスクリュー14
が回転し、サドル13と共に後述するテーブル19をX
軸方向に駆動するX軸駆動機構が形成される。
【0015】また、前記サドル13の表面に2条のY軸
摺動レール18が設けられ、このY軸摺動レール18に
テーブル19が摺動可能に装着されている。そしてま
た、このサドル13の上面に設けられた2個の軸受20
に、前記Y軸摺動レール18と平行に設けられたボール
スクリュー21の両端部が回転可能に支承されている。
そして、サドル13に固着されたY軸パルスモータ22
がボールスクリュー21の端部に連結され、テーブル1
9の内側に設けられたナット23がボールスクリュー2
1に螺合している。上記構成により、Y軸パルスモータ
22の駆動により、ボールスクリュー21が回転し、テ
ーブル19をY軸方向に駆動するテーブルのY軸駆動機
構が形成される。
【0016】また、前記テーブル19の上面には、不透
明(砂地面)ガラスである板状体Wを収容可能な面積の
四角形状の角孔24が貫通し、テーブル19の裏面には
先端が角孔24に臨む3個の保持機構25が設けられて
いる。前記保持機構25の上面は、図7(B)に示すよ
うに、板状体Wを載置する平坦面からなる接触面25a
が形成され、この接触面25aには、切り替え弁を介し
て負圧源に連通する吸引孔26が開口している。またこ
の接触面25aの反対側の面25bは、接触面25aに
つながるなだらかな湾曲面に形成されている。
【0017】また、テーブル19の上面には、四角形状
の角孔24に隣接する位置にブロックゲージ27が配設
される。このブロックゲージ27の上面27aは、3個
の保持機構25の上に載置された板状体Wの基準高さを
表す基準面であり、板状体Wが正規の厚さ寸法を有する
場合には、板状体Wの上面が基準面27aと同一高さに
なる。
【0018】また、テーブル19の上方には、両端がベ
ッド11に固着される門形のフレーム28が設けられ、
フレーム28の中央部にエアスケール29が装着され
る。このエアスケール29は公知であるが、今まで板状
体Wの平坦度の検査装置に使用された例はない。
【0019】エアスケール29は、板状体Wに対して一
定のギャップを保つように上下移動するノズル40と、
ノズル40の位置を電気量に変換して制御・演算機構3
1に伝達する電気マイクロメータ41とを備える(図3
参照)。エアスケール29の構造を詳述すると、門型の
フレーム28に設けられたシリンダ取付台42にシリン
ダ43が固着され(図4参照)、シリンダ43内を移動
可能に設けられたピストン44に、シリンダ42を貫通
するピストン棒44aが設けられ、ピストン棒44aの
先端にノズル40が固着される(図3参照)。
【0020】ノズル40の内部には、ノズル40の先端
に開口する中空部が形成され、中空部は内管45により
外側孔46と内側孔47に区分され、外側孔46はノズ
ル40に接続される高圧エア管路48に連通し、内側孔
47はノズル40に接続される背圧管路49に連通す
る。シリンダ43の内部はピストン44により上部加圧
室43aと下部加圧室43bに仕切られ、上部加圧室4
3aは、シリンダ43に接続される基準圧エア管路49
に連通する。高圧エア管路48から分岐しシリンダ43
に接続されるノズル伸縮用管路51が下部加圧室43b
に連通し、ノズル伸縮用管路51の中間部に開閉弁52
が設けられる(図3参照)。電気マイクロメータ41は
シリンダ43の上壁に固着され、シリンダ43の上壁を
貫通した触針部41aの先端がピストン44に圧接す
る。
【0021】高圧エア管路48からノズル40に供給さ
れるエアは、外側孔46を経由してノズル40から板状
体Wに噴射され、板状体Wに衝突したエアの背圧は内側
孔47および背圧管路49を経由して下部加圧室43b
に供給される。ノズル40と板状体Wとの間隔が小さく
なると、噴出の背圧が増大して下部加圧室43bの圧力
が高くなり、ピストン44が板状体Wより遠ざかる方向
に移動する。また、ノズル40と板状体Wとの間隔が大
きくなると、噴出の背圧が低下してピストン44が板状
体Wに近づく方向に移動する。
【0022】このようにして、ノズル40と板状体Wと
の間隔は常に一定に保たれるので、ピストン44に移動
量を測定する電気マイクロメータ41の測定値により、
板状体Wの表面の高さの変動量を知ることができ、板状
体WをX軸方向およびY軸方向に所定量だけ移動する都
度の電気マイクロメータ41の測定値を求めることによ
り、板状体Wの平坦度を計測することができる。電気マ
イクロメータ41は、ノズル40の動きの量を略0.5
ミクロンの精度で測定でき、しかも板状体Wの色,光
沢,材質,粗さ,硬さなどに無関係に測定できる。ま
た、エアスケール29を用いた平坦度の測定は、従来に
なかった特殊な非接触測定方法であって、測定圧力も1
g〜10gと極めて小さいので、ガラス板のように傷付
き易い製品を損傷する虞れがない利点がある。
【0023】しかし、図6に示すように、エアスケール
29のノズル40から流体が噴射すると、流体圧を受け
た板状体Wが撓んだ量だけノズル40の位置が板状体W
の方に変位するので測定誤差を生じる課題がある。この
課題を解決するために、撓みを生じ易い板状体Wに対し
ては、図5に示すように、板状体Wの裏面側であってノ
ズル40に相対する位置に裏面側ノズル40aを有する
裏面側エアスケール30を設け、裏面側ノズル40aの
流体圧をノズル40の流体圧と同一にする。かくして、
板状体Wの撓み変形を確実に防止して板状体Wの表面の
正確な平坦度測定を行うことができると共に、板状体W
の裏面の平坦度測定を同時に行うこともできる。
【0024】前記裏面側ノズル40aを使用するとき、
図8(B)に示すように、四角棒状の保持機構25cで
板状体Wの裏面を支持していると、裏面側ノズル40a
が保持機構25cの側面に衝突する課題が生じる。しか
し、本発明では保持機構25の接触面25aの反対面2
5bを、図7(B)に示すように、両端が接触面25a
につながるなだらかな湾曲面に形成しているため、裏面
側ノズル40aが保持機構25に接近しても、前記裏面
側ノズル40aは、反対面25bとのギャップを一定に
保ちながら移動するので、保持機構25cと衝突する虞
れはない。
【0025】ノズル40および裏面側ノズル40a(以
下ノズル40を代表して説明する)と板状体W表面との
ギャップを通常0.1mmにして板状体Wの平坦度測定
を行っているため、図9に示すように板状体W表面に約
1mm程度の段差W1 があると、ノズル40が段差W1
に衝突してノズル40および板状体Wを損傷する問題が
生じる。板状体W表面に欠けがあった場合も同様に、ノ
ズル40先端からのエア漏れが急激に増大して計測不能
になると共に、ノズル40が欠けの中に落ち込んで、欠
けを通過するときに欠けの内壁面に衝突する問題が生じ
る。ノズル40が衝突すると、ノズル40が曲がり変形
を生じて測定が不可能になる。
【0026】このような衝突を避けるために、図3に示
すエアスケール29を図10に示すエアスケール29′
に変更するのが良い。すなわち、ノズル40の先端部の
近傍に、板状体W表面の計測方向に段差W1があること
を検知するセンサ(例えば反射型光電スイッチヘッド)
53を取り付け、センサ53に接続する配線54を光電
スイッチアンプ55に接続する。ノズル伸縮用管路51
の開閉弁52を電磁弁56に取り替え、光電スイッチア
ンプ55と電磁弁56を電線57で接続する。エアスケ
ール29′のその他の構成は図3のエアスケール29と
同様である。
【0027】以上のように構成されたエアスケール2
9′は、図11(A)に示すように、ノズル40が段差
1 に接近したことをセンサ53が検知すると、検知信
号は光電スイッチアンプ55で増幅されて電磁弁56に
伝達され、電磁弁56が開く。その結果、ノズル伸縮管
路51の高圧エアがシリンダ43に供給され、ノズル4
0が上昇し(図11(B)参照)、段差W1 を乗り越え
た後に電磁弁56が閉じて、ノズル40と板状体Wとの
ギャップが通常の計測時の状態に復帰する(図11
(C)参照)。以上のようにして、平坦度計測中のエア
スケール29′はノズル40と段差W 1 との衝突を回避
させることができる。
【0028】また、制御・演算機構31は、図2に示す
ように、制御装置32と演算装置33とを備えており、
制御装置32はX軸パルスモータドライバ34およびY
軸パルスモータドライバ35を介してX軸パルスモータ
16およびY軸パルスモータ22を駆動制御する。ま
た、図1に示すように、前記制御装置32は平坦度測定
の1サイクルを完了する毎に、板状体Wの搬入,搬出を
搬送ロボット38に指令する。
【0029】また、演算装置33は、検出位置の数値と
記憶装置36の数値とを比較して各測定点Pの平坦度誤
差を算出し、板状体Wの品質の合否を判定すると共に、
表示機構37に伝達する。前記表示機構37では、各測
定点Pの平坦度誤差を表によって表示、あるいは図13
に示すように、各測定点の誤差値を拡大した立体的な図
形Fとして表現し、必要に応じてプリントアウトする。
前記表示機構37は、具体的にはプリンタを用いること
ができるが、プリンタ以外にCRT上に表示するもので
あっても良い。
【0030】次に、以上のように構成された板状体の平
坦度測定装置の動作を、図1および図2に基づいて説明
する。板状体Wの測定点Pは、図12に示すように、X
軸方向に5ヵ所,Y軸方向に5ヵ所とする。また搬送ロ
ボット38の近傍の所定位置に、予め板状体Wを積載し
た搬送キャリア39を配置する。
【0031】前記搬送ロボット38は、先端の吸着ハン
ド38aにより搬送キャリア39に積載された板状体W
のうちから最上位の板状体Wを吸着して、テーブル19
の角孔24に挿入し、保持機構25の上に載置する。保
持機構25の上に載置されて位置決めされた板状体W
は、吸引孔26(図7(B)参照)により保持機構25
の上面に吸着、固定される。
【0032】そして、各測定点Pにおける、板状体Wに
対して所定のギャップを保持しようとするノズル40お
よび裏面側ノズル40aの位置を検出し、演算装置33
にフィードバックし、演算処理する。演算装置33によ
り算出された板状体Wの平坦度誤差は、品質の合否が判
定されると共に、表示機構37よりプリントアウトされ
る。なお、ノズル40をブロックゲージ27の基準面2
7aに合わせたときと板状体Wに合わせたときのノズル
40の上下方向の移動量の差により板状体Wの板厚誤差
を知ることができる。
【0033】板状体Wの各測定点Pの測定を終わると、
テーブル19がスタート前の原点に復帰し、搬送ロボッ
ト38は、平坦度測定を終了した板状体Wをテーブル1
9から搬出し、新たな板状体Wを保持機構25に搬入す
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の板状体の平坦度測定装置は、以
上述べたように構成されているので、被測定物の板状体
が不透明ガラス砂地面であっても表面を傷付ける虞れが
なく、エア圧で歪み易い板状体であっても正確に計測
し、板状体表面に段差があっても衝突することなく、高
精度に且つ自動的に効率よく平坦度を測定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板状体の平坦度測定装置の斜視図であ
る。
【図2】平坦度測定装置の各機構の模式図とその制御系
統を示すブロック図である。
【図3】エアスケールの要部を示す縦断面図である。
【図4】エアスケールと制御・演算機構の電気接続を説
明する斜視図である。
【図5】板状体の両側に配設される一対エアスケールの
説明図である。
【図6】エアスケールが1個の場合に生じる課題を説明
するための概略図である。
【図7】図7は、保持機構を示す図であって、(A)は
保持機構の要部を示す斜視図、(B)は図7(A)の部
分拡大図である。
【図8】図8は、エアスケールの動きと保持機構の形状
との関係を示す概略図であって、(A)は非接触面が湾
曲面に形成された保持機構を示す図、(B)は非接触面
が矩形形状に形成された保持機構を示す図である。
【図9】板状体の表面に段差がある場合の問題を説明す
る図面である。
【図10】板状体の段差問題を解決したエアスケールの
構造を示す縦断面図である。
【図11】ノズルが段差を避ける動作を説明する図であ
って、(A)はノズルが段差に接近した状態の図、
(B)はノズルの上昇の図、(C)は段差通過の図であ
る。
【図12】板状体の測定点を示す斜視図である。
【図13】測定結果を立体的に表示した図である。
【図14】従来例の板状体平坦度測定装置の概要を示す
斜視図である。
【符号の説明】
W 板状体 W1 段差 P 測定点 12 X軸摺動レール 13 サドル 16 X軸パルスモータ 18 Y軸摺動レール 19 テーブル 22 Y軸パルスモータ 25 保持機構 25a 接触面 25b 非接触面(湾曲面) 26 吸引孔 27a 基準面 28 フレーム 29,29′ エアスケール 40,40a ノズル 30 裏面側エアスケール 31 制御・演算機構 32 制御装置 33 演算装置 36 記憶装置 37 表示機構 38 搬送ロボット 39 搬送キャリア 41 電気マイクロメータ 43 シリンダ 44 ピストン 44a ピストン棒 48 高圧エア管路 49 背圧管路 50 基準エア管路 51 ノズル伸縮用管路 53 センサ 56 電磁弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体を着脱自在に固定する保持機構を
    有するテーブルと、該テーブルをX軸およびY軸方向に
    走行駆動するテーブル駆動機構と、シリンダ内に挿入さ
    れるピストンの先端に流体を噴出するノズルを設け、該
    ノズルより噴出する流体圧により前記板状体とのギャッ
    プが一定となる前記ノズルの位置を計測する電気マイク
    ロメータを設けたエアスケールと、前記テーブルのX軸
    およびY軸位置に対する前記ノズル位置を検出して板状
    体の平坦度を演算する制御・演算機構と、前記演算結果
    を表示する表示機構とを備えたことを特徴とする板状体
    の平坦度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記板状体の裏面側であって前記ノズル
    に相対する位置に裏面側ノズルを備え、該裏面側ノズル
    より噴出する前記ノズルと同一流体圧により前記板状体
    の裏面とのギャップが一定となる前記裏面側ノズルの位
    置を計測する電気マイクロメータを設けた裏面側エアス
    ケールと、前記テーブルのX軸およびY軸位置に対する
    該裏面側ノズル位置を検出して板状体の平坦度を演算す
    る制御・演算機構とを設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の板状体の平坦度測定装置。
  3. 【請求項3】 前記エアスケールに、あるいはまた前記
    エアスケールおよび裏面側エアスケールに、前記シリン
    ダに接続され前記ピストンを前記板状体の反対方向に押
    圧する流体の管路と、前記板状体の表面の段差を検知し
    て検知信号を発するセンサと、通常時に閉動作しかつ該
    センサの検知信号により流体の管路を開く電磁弁とを設
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    板状体の平坦度測定装置。
  4. 【請求項4】 前記保持機構における前記板状体との接
    触面は、平坦面に形成されると共に、負圧源に切り替え
    弁を介して連通する吸引孔が設けられ、かつ前記非接触
    面の形状は、前記接触面につながる湾曲面に形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の板状体の平坦度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記テーブルの表面に、前記保持機構に
    固定された板状体の表面の高さと対比することができる
    基準面を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載の板状体の平坦度測定装置。
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