JPH06178612A - 植芝用造成土壌構造 - Google Patents

植芝用造成土壌構造

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JPH06178612A
JPH06178612A JP4349513A JP34951392A JPH06178612A JP H06178612 A JPH06178612 A JP H06178612A JP 4349513 A JP4349513 A JP 4349513A JP 34951392 A JP34951392 A JP 34951392A JP H06178612 A JPH06178612 A JP H06178612A
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JP
Japan
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soil
water
lawn
drainage pipe
retaining layer
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JP4349513A
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English (en)
Inventor
Hideji Kiyohara
秀治 清原
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ゴルフ場におけるグリーン等において、良好な
排水機能と保水機能とを同時に保有することができる植
芝用造成土壌構造を提供する。 【構成】植芝用造成土壌構造を、芝生10の下方になす
土壌11中に一方向に向けてわずかに下傾勾配で防水シ
ート12を埋設し、同防水シート12上に同一方向に有
孔排水管13を配管し、同土壌を上部保水層16と下部
保気層17とから形成し、かつ、有孔排水管13の上端
側に空気取入口14を形成するとともに、同有孔排水管
13の下端側に排水開口15を形成した構成とする。散
布した水は上部保水層16内に付着水として表面張力を
利用して保水されることになり、芝生に水を供給でき、
大量の降雨があった場合は、雨水を、上部保水層16、
下部保気層17、有孔排水管13及び排水開口15を通
して、集水桝18に流出して、速やかな排水を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、ゴルフ場におけ
るグリーン等において、良好な排水機能と保水機能とを
同時に保有することができる植芝用造成土壌構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ゴルフ場におけるグリー
ンの造成形態の一つとして、まず、グリーンを造成すべ
き個所に、1方向に向けてわずかに下傾勾配で防水シー
トを埋設し、同防水シート上に同一方向に有孔排水管を
配管し、同防水シート上に一定厚みの砂層を形成し、同
砂層上に改良土を載せ、さらに、改良土上に芝の種子を
播き、定期的に水を散布することによって芝を育成し、
グリーンを造成するやり方がある。
【0003】かかる構成によって、造成後のグリーンに
定期的に水を散布して砂層内に保水させ、毛細管現象を
利用して芝に水を供給し、常時グリーンを青々した状態
に保持することができる。
【0004】一方、大量の降雨があった場合は、砂層及
び有孔排水管を通して集水桝に流出して速やかな排水を
図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した植芝
用造成土壌構造は、未だ、以下の解決すべき課題を有し
ていた。
【0006】即ち、グリーンの土壌は植芝用造成土壌構
造は専ら砂層のみによって形成されているため、長年の
グリーンの使用によって砂層が肥料カスや草木の根等に
よって閉塞し、透水性が著しく劣化し、大量の降雨があ
った場合は、いつまでもグリーン上に水が滞留し、グリ
ーンの使用を困難にしていた。
【0007】本発明は、上記した課題を解決することが
できる植芝用造成土壌構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、芝生の下方に
ある土壌中に1方向に向けてわずかに下傾勾配で防水シ
ートを埋設し、同防水シート上に同一方向に有孔排水管
を配管し、同土壌を上部保水層と下部保気層とから形成
し、かつ、有孔排水管の上端側に空気取入口を形成する
とともに、同有孔排水管の下端側に排水開口を形成した
ことを特徴とする植芝用造成土壌構造に係るものであ
る。
【0009】本発明は、また、下部保気層をボラ土又
は砂利から形成したこと、上部保水層を腐木皮、ボラ
土、砂等からなる混合改良土によって形成した、防水
シートの立ち上がり部の内面に、全周にわたって、空気
流出防止用突出縁を設けたこと、有孔排水管の空気取
入口に流量調整弁を取付けたこと、及び、有孔排水管
の排水開口に流量調整弁を取付けたことにも構成上の特
徴を有する。
【0010】
【実施例】以下、添付図 (図1〜図4) に示す実施例に
基づいて、本発明に係る植芝用造成土壌構造を具体的に
説明する。
【0011】本実施例は、植芝用造成土壌構造がゴルフ
場のグリーンAである場合であり、図1はグリーンAの
平面図、図2は同グリーンAの縦断面図、図3は同グリ
ーンAの横断面図である。
【0012】図1及び図2に示すように、グリーンAの
芝生10の下方にある土壌11中に1方向に向けてわずかに
下傾勾配で防水シート12を埋設しており、同防水シート
12の全周縁には芝生10まで立ち上がる立ち上げ部12a を
連設している。同防水シート12上には、同一方向に塩化
ビニル管等からなる有孔排水管13を配管しており、同有
孔排水管13の両側部は防水シート12の立ち上げ部12a を
貫通して防水シート12の外部に突出している。
【0013】有孔排水管13は、その上端側に無孔の塩化
ビニル管からなる空気取入口14を形成するとともに、同
有孔排水管13に接続した無孔排水管13a の下端側に排水
開口15を形成している。
【0014】なお、空気取入口14は、グリーンAの最も
高い位置のエッジ側に設ける。通常は、雨水の流入を防
止するため、キャップ14a を装着する。
【0015】また、本実施例では、図2に示すように、
土壌11を上部保水層16と下部保気層17とから形成してお
り、上部保水層16によって芝生10へ供給される水は付着
水として表面張力によって可能にするとともに、下部保
気層17によって、芝生10の成育に必要な空気の供給及び
草屑等の排除を可能としている。
【0016】即ち、本実施例では、防水シート12上に、
粒径が30mm〜50mmある大ボラ土層又は砂利層 (層厚:150
mm〜300mm) 17bと、粒径が10mm〜3.5mm のボラ土層 (層
厚:50mm) 17a とからなる下部保気層17を形成するとと
もに、同下部保気層17上に、腐木皮、ボラ土、砂等から
なる混合改良土から形成した上部保水層16 (層厚: 300m
m)を形成している。
【0017】なお、改良土は、グリーンAに使用する芝
生10の種類によってその配合を自由に選択することがで
きる。
【0018】かかる構成を有する造成後のグリーンAに
地中に埋設したスプリンクラー等を用いて定期的に水を
散布すると、水は上部保水層16内に付着水として表面張
力を利用して保水されることになり、芝生10に水を供給
でき、常時グリーンAを青々した状態に保持することが
できる。
【0019】一方、大量の降雨があった場合は、空気取
入口14からキャップ14a を取り外して、雨水を、上部保
水層16、下部保気層17、有孔排水管13及びその下流側端
に設けた排水開口15を通して、集水桝18に流出して、速
やかな排水を図っている。
【0020】また、本実施例では、有孔排水管13の上流
側端には、前述したように空気取入口14が設けられてお
り、同空気取入口14を通して下部保気層17内に外部の新
鮮空気を流入して、芝生10の成育を促進することができ
る。
【0021】さらに、必要に応じて、空気取入口14に又
は集水桝18に、図示しない圧搾ポンプを連結することに
よって圧搾空気又は水を有孔排水管13内に強制的に圧送
し、その後、下部保気層17、上部保水層16、及び、芝生
10を通して外部に放出することによって、改良土からな
るグリーンAの上部保水層16を耕耘して土壌中の好気性
菌を増殖し、芝生10の根の成育を促進するとともに、上
部保水層16に混入した肥料カスや木の根のカス等を外部
に排出することができ、よって、上部保水層16の通気性
及び透水性を常時確保することができる。
【0022】また、本実施例におけるその他の構成上の
特徴について説明すると、防水シート12は、下部からの
湧水及び毛細管現象による上部への水の移動を遮断する
とができ、かつ、防水シート12の上部側と下部側に位置
する土壌が入れ混ざるのを防止することができる。
【0023】さらに、防水シート12及び有孔排水管13に
は、好ましくは、約2%以上の下傾勾配が設けられてお
り、また、図3に示すように、防水シート12は、有孔排
水管13の軸線を中心として、同有孔排水管13と直交する
方向に伸延する部分を、左右対称に上向きに勾配を設け
ている。従って、この面からも、グリーンAの排水性を
高めることができる。
【0024】また、図4に本発明に係る植芝用造成土壌
構造の他の実施例を示しており、本実施例では、上部保
水層16を、腐木皮、ボラ土、砂等からなる混合改良土か
らなる第1保水層16a と、砂粒からなる第2保水層16b
とから形成するとともに、下部保気層17を、中ボラ層17
a と、大ボラ土層17b とから形成したことを特徴とす
る。
【0025】ここに、中ボラ土層17a は、層厚を50mm程
度とし、粒径を10mm〜15mmのボラ土を使用し、砂が下方
に落下しないようにフィルタの役目を果たす。
【0026】かかる構成によって、本実施例において
も、上部保水層16によって保水を行うことができるとと
もに、下部保気層17によって、芝生10の成育に必要な空
気の充分な供給が可能となる。
【0027】さらに、図5に本発明に係る植芝用造成土
壌構造の他の実施例を示している。
【0028】本実施例の植芝用造成土壌構造は実質的に
図1〜図3に示す植芝用造成土壌構造と同一の構造を具
備しているが、以下の点において、相違する。
【0029】即ち、本実施例では、防水シート12の立ち
上がり部12a に、全周にわたって、空気流出防止用突出
縁30を設けている。なお、本実施例では、図5に示すよ
うに、かかる空気流出防止用突出縁30は、芝面より一定
の深さ位置で、一定の距離だけ水平方向に二重に折り曲
げて敷き込み、その上部まで土壌11で埋設することによ
って形成している。
【0030】かかる空気流出防止用突出縁30によって、
外部の新鮮な空気を土壌11中に圧入する際、防水シート
12の立ち上がり部12a に沿って流出しようとする空気に
抵抗を与え、同空気の外部への流出を可及的に防止し
て、新鮮な空気を土壌11の全体にわたって行き渡らせる
ことができる。
【0031】また、本実施例では、図5に示すように、
有孔排水管13の空気取入口14と排水開口15にそれぞれ流
量調整弁31,32 を取付けている。従って、土壌11の条
件、芝の育成条件等を考慮して、新鮮空気の流入量と水
の排水量とを適宜調整することができる。
【0032】さらに、流量調整弁31,32 によって、図示
しないコンプレッサの取付を容易にすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明では、植芝用造成土壌構造を、芝
生の下方になす土壌中に1方向に向けてわずかに下傾勾
配で防水シートを埋設し、同防水シート上に同一方向に
有孔排水管を配管し、同土壌を上部保水層と下部保気層
とから形成し、かつ、有孔排水管の上端側に空気取入口
を形成するとともに、同有孔排水管の下端側に排水開口
を形成した構成としている。
【0034】かかる構成によって、造成後のグリーンに
地中に埋設したスプリンクラー等を用いて定期的に水を
散布すると、水は上部保水層内に付着水として表面張力
を利用して保水されることになり、芝生に水を供給で
き、常時グリーンを青々した状態に保持することができ
る。一方、大量の降雨があった場合は、雨水を、上部保
水層、下部保気層、有孔排水管及び排水開口を通して、
集水桝に流出して、速やかな排水を図っている。また、
空気取入口を通して下部保気層内に外部の新鮮空気又は
水を流入して、芝生の成育を促進することができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植芝用造成土壌構造の具現化した
グリーンの平面図である。
【図2】I-I 線による縦断面図である。
【図3】II-II 線による横断面図である。
【図4】他の植芝用造成土壌構造の横断面図である。
【図5】他の植芝用造成土壌構造の横断面図である。
【符号の説明】
A グリーン 10 芝生 11 土壌 12 防水シート 13 有孔排水管 16 上部保水層 17 下部保気層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芝生(10)の下方をなす土壌(11)中に1方向
    に向けてわずかに下傾勾配で防水シート(12)を埋設し、
    同防水シート(12)上に同一方向に有孔排水管(13)を配管
    し、同土壌を上部保水層(16)と下部保気層(17)とから形
    成し、かつ、有孔排水管(13)の上端側に空気取入口(14)
    を形成するとともに、同有孔排水管(13)の下端側に排水
    開口(15)を形成したことを特徴とする植芝用造成土壌構
    造。
  2. 【請求項2】下部保気層(17)はボラ土又は砂利から形成
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の植芝用造成
    土壌構造。
  3. 【請求項3】上部保水層(16)は腐木皮、ボラ土、砂等か
    らなる混合改良土によって形成したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の植芝用造成土壌構造。
  4. 【請求項4】防水シート(12)の立ち上がり部(12a) の内
    面に、全周にわたって、空気流出防止用突出縁(30)を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の植芝用造成土壌構
    造。
  5. 【請求項5】有孔排水管(13)の空気取入口(14)に流量調
    整弁(31)を取付けたことを特徴とする請求項1記載の植
    芝用造成土壌構造。
  6. 【請求項6】有孔排水管(13)の排水開口(15)に流量調整
    弁(32)を取付けたことを特徴とする請求項1記載の植芝
    用造成土壌構造。
JP4349513A 1992-10-12 1992-12-28 植芝用造成土壌構造 Pending JPH06178612A (ja)

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JP4349513A JPH06178612A (ja) 1992-10-12 1992-12-28 植芝用造成土壌構造

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JP4-273264 1992-10-12
JP27326492 1992-10-12
JP4349513A JPH06178612A (ja) 1992-10-12 1992-12-28 植芝用造成土壌構造

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JPH06178612A true JPH06178612A (ja) 1994-06-28

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JP4349513A Pending JPH06178612A (ja) 1992-10-12 1992-12-28 植芝用造成土壌構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012233396A (ja) * 2011-04-20 2012-11-29 Sanyo Kankyosha Planner:Kk 人工芝生の施工方法、人工芝生構造体、人工芝生用充填材の製造方法及び人工芝生用充填材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02200120A (ja) * 1989-01-26 1990-08-08 Ikegami Shoten:Kk 植物栽培床
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JPH0451825A (ja) * 1990-06-14 1992-02-20 Inter Green:Kk 芝の根に空気を供給する方法及びその装置

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