JPH061779A - ベンズオキサジノン誘導体 - Google Patents

ベンズオキサジノン誘導体

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JPH061779A
JPH061779A JP5411492A JP5411492A JPH061779A JP H061779 A JPH061779 A JP H061779A JP 5411492 A JP5411492 A JP 5411492A JP 5411492 A JP5411492 A JP 5411492A JP H061779 A JPH061779 A JP H061779A
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JP
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compound
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chloroform
dihydro
nmr
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JP5411492A
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English (en)
Inventor
Hatsunori Toyofuku
初則 豊福
Naomi Sasada
直美 笹田
Katsuhiro Kono
勝弘 河野
Shohei Sawaki
正平 沢木
Hitoshi Aoki
均 青木
Yukichi Hanaoka
裕吉 花岡
Shiro Higuchi
史郎 樋口
Hidehiko Matsukawa
英彦 松川
Shiyoushiyou Tsuritani
昌敞 釣谷
Masayoshi Goto
正義 後藤
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Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakamoto Pharmaceutical Co Ltd
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 消化器系の運動機能の低下によって誘発され
る胃腸障害の治療のため、胃腸運動亢進作用もしくは胃
粘膜保護作用又はこれらの作用を併せ持つ薬剤を提供す
る。 【構成】 下記式〔I〕 [式中、RとRはそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド基
を表し、Rは、水素原子又は低級アルキル基を表し、
は、水素原子、アラルキル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基又はアルコキシカルボニル基
を表す。]で示される化合物又はその塩類及びその製造
法ならびにそれらを有効成分とする消化器系薬剤、さら
に該化合物の製造のための中間体とその製法。 【効果】 上記の化合物をマウスに経口投与し、胃排出
能亢進作用試験及び抗損傷作用試験を行い、それぞれ高
い胃排出能亢進率並びに抗損傷率を示した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】新規なベンズオキサジノン誘導体
とその製造法及びそれらを有効成分とする消化器系薬剤
に関する。更に、本発明は、該誘導体の製造の為の中間
体及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】加齢に伴う身体各部の機能低下は周知の
事実であるが、とりわけ高齢者において、消化器系の運
動機能低下は胃腸障害を誘発し、種々の高齢者治療の面
で問題となっている。その為多くの胃腸機能亢進作用を
持つ薬剤が開発され、メトクロプラミド,シサプライド
等が上市されている。これらは、主に末梢でのムスカリ
ン受容体遮断作用により、胃腸運動機能を促進する薬剤
である。食物の胃内における滞留は、胃粘膜障害の原因
ともなることから、胃腸運動亢進作用又は、胃粘膜保護
作用を持つ薬剤又は、これら作用を併せ持つ薬剤の開発
は、今後の消化器系薬剤として多くの期待がよせられる
ものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは一般式
[I]
【0004】
【化6】 [式中、R1 とR2 は、それぞれ独立に、水素原子、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド
基を表し、R3 は、水素原子又は低級アルキル基を表
し、R4 は、水素原子、アラルキル基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基又はアルコキシカルボニ
ル基を表す。]で示されるベンズオキサジノン類縁化合
物およびその酸付加塩は胃腸機能亢進作用、又は胃粘膜
保護作用を有し、又それら作用を併せもつ事を見出し本
発明を完成するに至った。
【0005】一般式[I]で示される化合物の酸付加塩
は製薬的に許容される塩類が好ましい。例えば塩酸塩、
臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無
機酸塩及び、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、
乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、安息香酸
塩、メタルスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等の有
機酸塩が挙げられる。又、一般式[I]で示される化合
物は水和物としても存在し得るので水和物も本発明の化
合物に包含される。
【0006】本明細書における用語を以下に説明する。
「低級」とは特にことわらない限り1〜5個の炭素原子
を表す。低級アルキルは直鎖状でも分岐状でも良い。具
体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル等が挙げられる。「ハロゲン原子」としては塩素、臭
素、フッ素等が挙げられる。「アミノ基」としては1級
アミン或いは低級アルキル基またはアラルキル基で置換
された2級アミン及び3級アミンを表す。具体例として
は、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。「アミド基」とは通常
使用されるアシル保護基で保護されたアミンを表す。
尚、保護基として使用されるカルバメート基もこのアミ
ド基に包含される。具体例としてはベンズアミド基、ア
セトアミド基、ホルムアミド基、O−ニトロフェニルア
セトアミド基、メチルカルバメート基等が挙げられる。
「イミド基」としては一級アミンを保護することにより
生じる環状イミドを表す。具体例としては、フタルイミ
ド基、2,3−ジフェニルマレインイミド基、サクシン
イミド基等が挙げられる。「アラルキル基」としては、
無置換もしくはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロア
ルキル基、低級アルコキシル基、ニトロ基、アミノ基等
で置換されたベンゼン環、ピリジン環、ナフタレン環を
表し、アラルキル基のアルキル鎖は直鎖状又は分岐状の
1〜5個の炭素原子を表し、「スルホニル基」とは通常
保護基或いは脱離基として使用されるスルホン化合物を
表し、具体例としては、メタンスルホニル基、p−トル
エンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基等が挙げられ
る。
【0007】
【詳細な説明】本発明の一般式[I]で表される化合物
は次の式1で示す方法で合成することができる。
【0008】
【化7】 [式中R1 、R2 、R3 及びR4 は前述の定義と同意義
を有する。Rは水素原子、ベンジル基、ベンゼン環がハ
ロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基で置換され
たベンジル基を表す。]
【0009】常法にしたがって合成したサリチルアミド
誘導体(1)を、適当な溶媒中無機酸或いは有機酸を触
媒として用い、アルキルアルデヒド、ホルムアルデヒド
或いは、1,3,5−トリオキサンをサリチルアミド誘
導体(1)に対して1−10倍モル当量用い、室温から
使用溶媒沸点温度の範囲で1−24時間反応を行い、ベ
ンズオキサジノン誘導体(2)を合成することができ
る。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム等が挙げられる。無機酸としては、塩酸、硫
酸、燐酸等が挙げられ、有機酸としては、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸等が挙げられる。アルキルアルデヒドとして
は、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド等が挙げ
られる。この方法で得られるベンズオキサジノン誘導体
(2)は次の様な化合物(表1)である。
【0010】
【表1】 得られたベンズオキサジンノン誘導体(2)を、適当な
溶媒に溶解し、塩基の存在下適当な過酸化物を用い、0
℃から溶媒沸点温度で1〜36時間反応を行いオキシラ
ン誘導体(3)とした。このオキシラン誘導体(3)
は、単離精製する事なく次工程の原料とした。溶媒とし
ては、塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル、
メタノール等が挙げられる。塩基としては、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム等が挙げられる。過酸化物としては過酸化水素水溶
液、過酸化ベンゾイル、m−クロロ過安息香酸(mCP
BA)等が挙げられる。
【0011】オキシラン誘導体(3)とこれに対して、
0.5〜3モル当量のN−置換エタノールアミン誘導体
(一般式III)とを、室温から溶媒沸点温度の範囲で30
分〜12時間反応してジヒドロキシ体(4)を合成でき
る。反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレン等
が挙げられる。又この時無溶媒で加温(70〜150
℃)溶融して反応する事もできる。得られたジヒドロキ
シ誘導体(4)は一般に単離精製する必要はないが場合
により単離精製することがある。
【0012】かくして得られたジヒドロキシ誘導体
(4)を溶媒に溶解し、塩基の存在下(ジヒドロキシ誘
導体に対し1−5モル当量を用いる)この反応液にジヒ
ドロキシ誘導体に対し1−5モル当量のアルキル或い
は、アリールスルホニルハロゲン化合物を加え、室温か
ら溶媒沸点範囲で1−24時間反応を行うと化合物
(5)が得られる。塩基としては、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシ
ド、ナトリウムヒドリド等が挙げられる。スルホニルハ
ロゲン化合物としては、p−トルエンスルホニルクロラ
イド、メタンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニ
ルクロライド等が挙げられる。溶媒としては、テトラヒ
ドロフラン、ベンゼン、トルエン、ピリジン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド又は、これら溶媒
の混合溶液を用いる。一般式IのR4 が化合物(5)の
Rと同一の場合は化合物(5)を目的の化合物とした。
【0013】化合物(5)(R=ベンジル基など)を用
い適当な溶媒中1−5倍モル当量のクロロ炭酸エチルエ
ステルと50℃−使用溶媒沸点温度範囲で1−12時間
反応してアルコキシカルボニル基を有する化合物(6)
とした。適当な溶媒として、キシレン、トルエン、ベン
ゼン、ジオキサン等が挙げられる。得られた化合物
(6)を適当な溶媒中適当な塩基存在下使用溶媒沸点で
反応するとN−無置換モルホリン化合物(7)を得る事
が出来る。適当な溶媒として、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール等が挙げら
れ、適当な塩基として、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等が挙げられる。この化合物(7)のモルホリンの
窒素に対して塩基存在下、適当な溶媒中、R4 に対応す
る種々アルキル化反応を行う事が出来る。溶媒として
は、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、エタ
ノール、メチルエチルケトン、ベンゼン、トルエン等が
挙げられる。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド等が挙げ
られる。一般式IのR4 がアルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基の場合は、式2に示した様に、
【0014】
【化8】 [式中R1 、R2 、R3 及びR4 は前述の定義と同意義
を有する。]
【0015】化合物(3)に、0.5−3モル当量のエ
タノールアミンを化合物(4)を得た時と同様に反応し
てジオール化合物(9)を得た。得られた化合物(9)
を化合物(5)を得たときと同様に反応して一般式Iの
4 がアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基を
有する化合物(8)を得ることが出来る。
【0016】また、R1 或いはR2 がベンゾイルアミノ
基、フタルイミド基等の化合物については、脱保護する
ことで目的のアミノ化合物(5)を得る事が出来る。
又、逆にR1 或いはR2 が一級或いは二級のアミノ基で
ある場合は、ベンゾイル基、アセチル基等で保護でき
る。R1 或いはR2 がニトロ基である場合は、通常の還
元即ち、パラジウム炭素等の触媒を用い還元して目的の
化合物5,7あるいは8を得る事が出来る。R4 がアラ
ルキル基で置換基がニトロ基である場合も通常の還元即
ち、塩化第二スズを用い還元して目的化合物8を得るこ
とができる。この様にして製造された化合物は、不斉炭
素を有していることから光学異性体が存在する。尚、光
学異性体の中にジアステレオマー体となるものがある場
合、これらジアステレオマー体においては、分割精製し
た化合物について、それぞれの物性値を実施例に示し
た。これら合成した化合物を表2に集約し示した。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】 本発明の化合物は、慣用の方法で経口又は非経口(例え
ば、皮下、静脈内、直腸内)の何れかによっても投与で
きる。投与されるべき有効成分の量としては、特に限定
がなく、広い範囲に亘り選択することが出来る。勿論各
々特定の場合に個々の必要性に適合させることが出来る
が、一般に遊離体の量として0.01mg−2000m
g/日の範囲の量が適当である。本発明の化合物は、そ
れ自体公知の方法により、例えば錠剤、フィルム剤、軟
質及び硬質カプセル剤、散剤、顆粒剤、糖衣丸、坐剤、
溶液、懸濁液、注射剤等の剤型にすることが出来る。
又、薬剤調製物には、他の治療上価値のある物質を含ま
せる事も出来る。
【0021】製剤例1(錠剤) 常法により、実施例27の化合物を40mg、コーンス
ターチ120mg、ゼラチン13.5mg、ラクトース
45mg、ジャガイモ澱粉6.75mg及びエロシル
(登録商標)2.25mgよりなる組成の錠剤を製造し
た。
【0022】製剤例2(錠剤) 常法により、実施例34の化合物を20mg、コーンス
ターチ26mg、ラクトース90mg、ステアリン酸マ
グネシウム0.5mgタルク1.5mg及びヒドロキシ
プロピルセルロース2.5mgよりなる組成の錠剤を製
造した。
【0023】製剤例3(ゼラチン硬カプセル) 常法により、実施例35の化合物を10mg、ラクトー
ス140mg、トウモロコシ澱粉96.35mg、タル
ク2.4mg、及びステアリン酸マグネシウム1.25
mgよりなる組成のゼラチン硬カプセル剤を製造した。
更に、詳細を参考例及び実施例で説明する。
【0024】[参考例1]3−アリル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オンの合成 N−アリルサリチルアミド1.77g(0.01mo
l)及び1,3,5−トリオキサン0.9g(0.01
mol)をトリフルオロ酢酸5ml/乾燥ベンゼン20
mlに溶解し3時間加熱還流した。反応液を濃縮後、水
/クロロホルムに分配し炭酸水素ナトリウムで中和し
た。反応液をクロロホルムで抽出し水洗乾燥後濃縮し、
目的化合物(油状物)を1.92g(定量的)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 4.19(2H,dt,J=5.76,1.47Hz) 5.15(2
H,s) 5.27(1H,d,J=1.22Hz) 5.29(1H,dq,J=28.07,1.47H
z) 5.59-5.93(1H,m) 6.97(1H,dd,J=8.30,0.74Hz)7.12(1
H,td,J=7.57,0.98Hz) 7.44(1H,ddd,J=8.24,7.33,1.71H
z) 7.98(1H,dd,J=7.82,1.71Hz) IRνNaClcm-1 1675,1665,1640,1610,1480,1460,1450,1
360,1305 MS(m/z) 289[M+ ]
【0025】[参考例2]3−アリル−2−メチル−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリルサリチルアミド1.76g(0.01mo
l)、アセトアルデヒド1.32g(0.03mo
l)、少量のモレキュラシーブス(4A)及びトリフル
オロ酢酸8ml/乾燥ベンゼン40mlを用い参考例1
の合成と同様の操作を行い目的化合物(油状物質)を
1.98g(97.9%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.55(3H,d,J=5.86Hz) 3.80(1H,ddt,J
=15.87,6.10,1.22Hz)4.55(1H,ddt,J=15.87,4.88,1.71H
z) 5.22(1H,dd,J=8.79,1.22Hz) 5.27(1H,dd,J=16.12,1.
71Hz) 5.46(1H,q,J=5.86Hz) 5.80-5.94(1H,m) 6.92(1H,
d,J=8.05Hz) 7.08(1H,td,J=7.57,0.73Hz) 7.43(1H,td,J
=8.55,1.71Hz) 7.95(1H,dd,J=7.57,1.17Hz) IRνNaClcm-1 3000,1660,1610,1470,1410,1300 MS(m/z) 201[M+ +1]
【0026】[参考例3]3−アリル−2−エチル−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリルサリチルアミド1.76g(0.01mo
l)、プロピオンアルデヒド1.74g(0.03mo
l)、少量のモレキュラシーブス(4A)及びトリフル
オロ酢酸8ml/乾燥ベンゼン40mlを用い参考例1
の合成と同様の操作を行い目的化合物(油状物質)を
2.10g(定量的)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 0.98(3H,t,J=7.56Hz) 1.67-1.82(1H,
m) 1.89-2.03(1H,m) 3.68(1H,dd,J=15.87,6.35Hz) 4.65
(1H,ddt,J=15.87,5.13,1.46Hz) 5.16(1H,dd,J=9.53,3.6
7Hz) 5.23(1H,dd,J=10.50,1.46Hz) 5.28(1H,dd,J=17.8
2,1.46Hz) 5.79-5.94(1H,m) 6.93(1H,d,J=8.06Hz) 7.07
(1H,td,J=7.59,0.98Hz) 7.42(1H,td,J=8.30,1.17Hz) 7.
94(1H,dd,J=7.81,1.17Hz) IRνNaClcm-1 2950,1660,1610,1470,1350,1300 MS(m/z) 217[M+ ]
【0027】[参考例4]3−アリル−6−フルオロ−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリル−4−フルオロサリチルアミド0.85g
(0.004mol)及び1,3,5−トリオキサン
0.36g(0.04mol)をトリフルオロ酢酸4m
l/乾燥ベンゼン20mlを用い参考例1の合成と同様
の操作を行い目的化合物(油状物質)を0.87g(9
6.5%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 4.25-4.81(2H,m) 5.24(2H,d,J=2.69H
z) 5.33-5.43(2H,m) 5.86-6.01(1H,m) 7.01-7.07(1H,m)
7.19-7.27(1H,m) 7.72(1H,dd,J=8.30,3.17Hz) IRνNaClcm-1 3050,2900,2850,1760,1660,1580,1480,1
450,1350,1270,1180,1130,1020,920,820,760
【0028】[参考例5]3−アリル−6−フルオロ−2−メチル−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
N−アリル−4−フルオロサリチルアミド0.85g
(0.004mol)、アセトアルデヒド0.53g
(0.012mol)、少量のモレキュラシーブス(4
A)及びトリフルオロ酢酸4ml/乾燥ベンゼン20m
lを用い参考例1の合成と同様の操作を行い目的化合物
(油状物質)を0.66g(69.1%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.65(3H,t,J=6.10Hz) 3.92(1H,dd,J=
16.08,6.10Hz) 4.63(1H,dd,J=16.12,5.13Hz) 5.32-5.41
(2H,m) 5.56(1H,q,J=6.10Hz) 5.89-6.03(1H,m)7.01(1H,
dd,J=9.03,4.15Hz) 7.24(1H,td,J=8.78,3.17Hz) 7.71(1
H,dd,J=8.30,3.17Hz) IRνNaClcm-1 3350,2975,2900,1660,1480,1400,1280,1
180,1130
【0029】[参考例6]3−アリル−6−ニトロ−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリル−4−ニトロサリチルアミド0.89g
(0.004mol)、1,3,5−トリオキサン0.
36g(0.004mol)、及びトリフルオロ酢酸6
ml/乾燥ベンゼン30mlを用い参考例1の合成と同
様の操作を行い目的化合物を0.81g(87.1%)
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 4.22(2H,td,J=5.76,1.46HZ) 5.26(2
H,s) 5.28-5.30(1H,m)5.34(1H,dd,J=10.24,1.47Hz) 5.7
8-5.93(1H,m) 7.11(1H,d,J=9.04Hz) 8.32(1H,dd,J=9.0
4,9.23Hz) 8.87(1H,d,J=2.68Hz) 1RνKBr cm-1 3075,2925,1680,1620,1460,1340,1300,1
260,1090 融点 83.0-86.0 ℃
【0030】[参考例7]3−アリル−6−ニトロ−2−メチル−4H−2,3−
ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリル−4−ニトロサリチルアミド0.89g
(0.004mol)、アセトアルデヒド0.53g
(0.012mol)、少量のモレキュラシーブス(4
A)及びトリフルオロ酢酸5ml/乾燥ベンゼン30m
lを用い参考例1の合成と同様の操作を行い目的化合物
を0.84g(84.6%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.60(3H,t,J=5.86HZ) 3.83(1H,dd,J=
15.87,6.35Hz) 4.57(1H,ddd,J=15.87,4.89,1.47Hz) 5.2
6-5.27(1H,m) 5.31(1H,dd,J=8.06,1.47Hz) 5.58(1H,q,J
=6.86Hz) 5.79-5.93(1H,m) 7.06(1H,d,J=9.03Hz) 8.32
(1H,dd,J=9.03,2.31Hz) 8.86(1H,d,J=2.69Hz) IRνKBr cm-1 1660,1520,1480,1340,1290,1160,1080,1
030,930,840 融点 95.5-97.0 ℃
【0031】[参考例8]3−アリル−7−フタルイミド−4H−2,3−ジヒド
ロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリル−4−フタルイミドサリチルアミド0.47
5g(0.00147mol)、1,3,5−トリオキ
サン0.133g(0.00147mol)、及びトリ
フルオロ酢酸5ml/乾燥ベンゼン30mlを用い参考
例1の合成と同様の操作を行い目的化合物を0.45g
(83.0%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 4.00-4.20(2H,m) 5.26(2H,s) 5.29(2
H,m) 5.79-5.91(1H,m)7.17(1H,d,J=1.59Hz) 7.30(1H,m)
7.82(2H,m) 7.98(2H,m) IRνKBr cm-1 3430,3320,2930,2850,1730,1630,1600,1
370,1300,1270,1060 融点 120-121 ℃
【0032】[参考例9]3−アリル−7−フタルイミド−2−メチル−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 N−アリル−4−フタルイミドサリチルアミド0.25
7g(0.008mol)、90%アセトアルデヒド
0.117g(0.0024mol)、及びトリフルオ
ロ酢酸1ml/乾燥ベンゼン6mlを用い参考例1の合
成と同様の操作を行い目的化合物を0.223g(8
0.0%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.59(3H,d,J=6.10Hz) 3.82(1H,dd,J=
16.11,6.10Hz) 4.55(1H,dd,J=15.87,4.88Hz) 5.52(1H,
q,J=6.10Hz) 5.80-5.92(1H,m) 7.13(1H,d,J=1.71Hz) 7.
25(1H,dd,J=8.31,1.95Hz) 7.77-7.81(2H,m) 8.05(1H,d,
J=8.31Hz) IRνKBr cm-1 3400,1680,1640,1580,1520,1410,1380,1
320,1270,1250 MS(m/z) 348[M+ ]
【0033】[参考例10]3−アリル−7−ベンズアミド−6−クロロ−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 N−アリル−4−ベンズアミド−5−クロロサリチルア
ミド1.98g(0.006mol)、1,3,5−ト
リオキサン0.54g(0.018mol)、及びトリ
フルオロ酢酸10ml/乾燥ベンゼン60mlを用い参
考例1の合成と同様の操作を行い目的化合物を1.65
g(80.1%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 4.18(2H,d,J=5.86Hz) 5.17(2H,s) 5.
24-5.34(2H,m) 5.78-5.90(1H,m) 7.50-7.61(3H,m) 7.91
(2H,dd,J=8.54,1.70Hz) 8.02(1H,s) 8.37(1H,s) 8.64(1
H,br-s) IRνKBr cm-1 3330,1670,1640,1510,1480,1420,1350,1
260,1150 融点 83.0-86.0 ℃
【0034】[参考例11]3−アリル−7−ベンズアミド−6−クロロ−2−メチ
ル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジ
ン−4−オンの合成 N−アリル−4−ベンズアミド−5−クロロサリチルア
ミド1.16g(0.005mol)、アセトアルデヒ
ド0.74g(0.015mol)、少量のモレキュラ
シーブス(4A)及びトリフルオロ酢酸5ml/乾燥ベ
ンゼン360mlを用い参考例1の合成と同様の操作を
行い目的化合物を1.01g(56.6%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.57(3H,d,J=6.11Hz) 3.79(1H,dd,J=
15.87,6.34Hz) 4.53(1H,ddt,J=15.87,5.12,1.71Hz) 5.2
2-5.31(2H,m) 5.48(1H,q,J=6.10Hz) 5.79-5.93(1H,m)
7.46-7.64(1H,m) 7.90-7.93(2H,m) 7.99(1H,s) 8.34(1
H,s) 8.63(1H,br-s) IRνKBr cm-1 3400,1680,1650,1580,1520,1480,1420,1
290,1250 融点 118.0-119.5 ℃
【0035】[実施例1]3−[3−[[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−ベ
ンジル]アミノ]−2−ヒドロキシプロピル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 3−アリル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オン1.89g(0.01mol)と
酢酸ナトリウム1.84g(0.02mol)をメチレ
ンクロリド50mlに加え、80% m−クロロ過安息
香酸2.59g(0.012mol)を添加し24時間
撹拌した。反応液に飽和重曹水を加え10分間撹拌した
後分液した。有機層を更に飽和重曹水で洗浄し、水洗後
乾燥、濃縮して、粗オキシラン1.76gを得た。得ら
れた粗オキシランに、N−ベンジルエタノールアミン7
56mg(0.005mol)を加え100℃で1時間
撹拌した。反応液に氷水を加え、2N−水酸化ナトリウ
ム水で塩基性とした後、クロロホルムで抽出し、水洗乾
燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラヒ
ィー(クロロホルム→5%エタノール/クロロホルム)
にて精製し目的とする化合物(アメ状物質)1.22g
(31.5%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 2.48-2.85(4H,m) 3.34-3.84(6H,m)
3.88-3.96(1H,m) 5.12(1H,d,J=8.79Hz) 5.25(1H,d,J=8.
79Hz) 6.95(1H,d,J=8.30Hz) 7.11(1H,t,J=7.82Hz) 7.11
-7.38(5H,m) 7.44(1H,td,J=8.31,1.71Hz) 7.93(1H,dd,J
=7.82,1.71Hz) MS(m/z) 356[M+ ]
【0036】[実施例2]3−[(4ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−4
H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4
−オンの合成 3−[3−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−ベン
ジル]アミノ−2−ヒドロキシ]プロピル−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン
1.07g(0.003mol)をテトラヒドロフラン
−トルエン=10−20mlに溶解し、ナトリウムメト
キシド0.58g(0.01mol)を加え10分間撹
拌した。次いで、塩化p−トルエンスルホニル0.68
g(0.0036mol)を添加し室温で1時間撹拌し
た。更に、4時間加熱還流した後、氷水に加えクロロホ
ルムで抽出した。クロロホルム層を水洗乾燥後濃縮し残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/
酢酸エチルエステル=9/1)にて精製すると目的とす
る化合物(アメ状物質)を438mg(43.1%)得
た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.91(1H,dd,J=10.62,7.23Hz) 2.11(1
H,td,J=11.35,3.41Hz)2.62(1H,d,J=11.48Hz) 2.84(1H,
d,J=11.23Hz) 3.87(1H,dd,J=15.01,8.06Hz) 3.49(2H,d
d,J=20.63,13.18Hz) 3.62(1H,td,J=11.23,2.44Hz) 3.78
-3.85(3H,m) 5.24(1H,d,J=25.40Hz) 5.27(1H,d,J=25.40
Hz) 6.96(1H,dd,J=8.30,0.73Hz) 7.10(1H,td,J=7.56,1.
22Hz) 7.23-7.41(5H,m) 7.43-7.46(1H,m) 7.95(1H,dd,J
=7.81,1.71Hz) IRνNaClcm-1 2940,2850,2800,1680,1620,1480,1460,1
360 MS(m/z) 338[M+ ]
【0037】[実施例3]2−メチル−3−[(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 3−アリル−2−メチル−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オン4.04g(0.
02mol)をアセトニトリル70mlに溶解し無水炭
酸カリウム8.28g(0.06mol)を加え氷冷撹
拌した。30%過酸化水素水28mlを滴下し、徐々に
昇温し室温とした。18時間後飽和重曹水を加え1時間
撹拌した後クロロホルムで抽出した。有機層を水洗後乾
燥すると粗オキシラン化合物を得る。得られた粗オキシ
ランを実施例1に従い粗ジオール体(シリカゲルクロマ
トグラフィーのプレカラムにて精製)とし実施例2と同
様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチルエステル
=10/1→5/1)で精製し、ジアステレオマーA
(アメ状物質)とジアステレオマーB(アメ状物質)を
それぞれ単離した。 化合物A1 H-NMR(CDCl3) δ 1.56(3H,d,J=5.86Hz) 1.90(1H,dd,J=
10.74,10.54Hz) 2.13(1H,td,J=8.60,3.17Hz) 2.61-2.65
(1H,m) 2.83-2.87(1H,m) 3.01(1H,dd,J=14.41,8.06Hz)
3.49(2H,dd,J=13.18,7.33Hz) 3.63(1H,td,J=8.79,2.44H
z) 3.81-3.84(2H,m) 4.02(1H,dd,J=14.40,3.18Hz) 5.66
(1H,q,J=5.85Hz) 6.92(1H,d,J=8.05Hz)7.04-7.10(1H,m)
7.26-7.31(5H,m) 7.39-7.45(1H,m) 7.90-7.94(1H,m) 1RνNaClcm-1 2800,1660,1610,1470,1300,1110 MS(m/z) 352[M+ ] 化合物B1 H-NMR(CDCl3) δ 1.56(3H,d,J=5.86Hz) 2.00(1H,dd,J=
11.23,10.01Hz) 2.12(1H,td,J=11.35,3.42Hz) 2.58-2.6
2(1H,m) 2.84-2.88(1H,m) 3.38-3.85(7H,m) 5.62(1H,q,
J=5.84Hz) 6.92(1H,dd,J=10.30,0.73Hz), 7.07(1H,td,J
=7.57,1.23Hz)7.21-7.30(5H,m) 7.36-7.46(1H,m) 7.92
(1H,dd,J=7.94,1.71Hz) IRνNaClcm-1 2800,1660,1610,1470,1300,1110 MS(m/z) 352[M+ ]
【0038】[実施例4]2−エチル−3−[(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1)で精製し、ジアステレオマー
A(結晶)とジアステレオマーB(アメ状物質)をそれ
ぞれ単離した。 化合物A1 H-NMR(CDCl3) δ 0.97(3H,t,J=7.33Hz) 1.70-1.94(3H,
m) 2.13(1H,td,J=11.47,3.18Hz) 2.63(1H,dd,J=11.35,
1.96Hz) 2.84(1H,dd,J=13.06,1.95Hz) 2.91(1H,dd,J=1
4,41,8.06Hz) 3.49(2H,dd,J=20.63,13.15Hz) 3.63(1H,t
d,J=11.47,2.44Hz) 3.80-3.87(2H,m) 4.07(1H,dd,J=14.
28,3.42Hz) 5.40(1H,dd,J=9.27,3.91Hz) 6.90-6.94(1H,
m) 7.06(1H,td,J=7.69,1.22Hz) 7.23-7.32(5H,m) 7.41
(1H,ddd,J=16.60,7.33,1.71Hz) 7.90(1H,dd,J=7.57,1.7
1Hz) 1RνKBr cm-1 2950,1670,1610,1470 MS(m/z) 366[M+ ] 融点 130-132 ℃ 化合物B1 H-NMR(CDCl3) δ 0.96(3H,t,J=7.57Hz) 1.81-2.18(4H,
m) 2.60(1H,d,J=11.47Hz) 2.86(1H,d,J=11.23Hz) 3.35-
3.89(7H,m) 5.34(1H,dd,J=9.77,3.66Hz) 6.93(1H,d,J=
8.06Hz) 6.99-7.10(1H,m) 7.25-7.46(6H,m) 7.91(1H,d
d,J=7.68,1.71Hz) IRνNaClcm-1 2920,1660,1610,1470 MS(m/z) 366[M+ ]
【0039】[実施例5]3−[3−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(4
−フルオロベンジル)]アミノ]−2−ヒドロキシプロ
ピル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキ
サジン−4−オンの合成 実施例1と同様の操作で得た粗オキシラン化合物1.4
82g(3−アリル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3
−ベンズオキサジン−4−オン1.892g0.01m
olを用い合成)をトルエン10mlで希釈した。この
希釈溶液にN−(4−フルオロベンジル)−N−エタノ
ールアミン1.691g(0.01mol)を添加し1
8時間加熱還流した。氷水に加えクロロホルムで抽出、
水洗、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム/エタノール=97/3)
で精製すると目的化合物(アメ状物質)543mg(1
4.5%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 2.46-2.82(4H,m) 3.33-3.91(7H,m)
5.27(1H,d,J=8.79Hz) 5.55(1H,d,J=8.79Hz) 6.92-7.27
(6H,m) 7.44(1H,t,J=9.04Hz) 7.93(1H,dd,J=7.81,1.71H
z) IRνNaClcm-1 3400,2930,2870,2820,1650,1610,1510,1
480,1460,1360,1220,1040 MS(m/z) 343[M+ -31] 182[M+ -192]
【0040】[実施例6]3−[[4−(p−フルオロベンジル)−2−モルホリ
ニル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベ
ンズオキサジン−4−オンの合成 実施例2と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製し目的の化合物(アメ状物質)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.90(1H,dd,J=11.23,10.01Hz) 2.10
(1H,td,J=11.47,3.42Hz) 2.60(1H,d,J=11.48Hz) 2.81(1
H,d,J=11.48Hz) 3.34-3.50(3H,m) 3.61(1H,td,J=11.35,
2.44Hz) 3.75-3.85(3H,m) 5.24(1H,d,J=24.17Hz) 5.27
(1H,d,J=24.17Hz)6.94-7.04(3H,m) 7.11(1H,td,J=7.57,
0.98Hz) 7.23-7.29(2H,m) 7.40-7.46(1H,m) 7.95(1H,d
d,J=7.82,1.71Hz) IRνNaClcm-1 1680,1620,1510,1490,1470,1450,1380 MS(m/z) 357[M+ +1] 356[M + ]
【0041】[実施例7]2−メチル−3−[[4−(p−フルオロベンジル)−
2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ
−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例5同様の操作を行い粗ジオール体(シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーを用いプレカラム精製)を得た
後、続けて、実施例6と同様の操作を行い目的の粗化合
物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン/酢酸エチルエステル=10/1)で精製
し、ジアステレオマーAとジアステレオマーBをそれぞ
れ油状物質として得た。 化合物A1 H-NMR(CDCl3) δ 1.56(3H,d,J=5.86Hz) 1.89(1H,t,J=1
0.74Hz) 2.11(1H,td,J=11.35,3.17Hz) 2.60(1H,d,J=11.
23Hz) 2.82(1H,d,J=11.23Hz) 3.01(1H,dd,J=14.41,8.06
Hz) 3.45(2H,dd,J=19.54,12.94Hz) 3.61(1H,td,J=11.3
5,2.44Hz) 3.80-3.86(2H,m) 4.01(1H,dd,J=14.40,3.17H
z) 5.65(1H,q,J=5.86Hz) 6.90-7.10(4H,m) 7.23-7.28(2
H,m) 7.42(1H,ddd,J=8.18,7.32,1.71Hz) 7.92(1H,dd,J=
7.81,1.71Hz) 1RνNaClcm-1 1680,1620,1510,1480,1230,760 MS(m/z) 371[M+ +1] 化合物B1 H-NMR(CDCl3) δ 1.54(3H,d,J=6.10Hz) 1.98(1H,dd,J=
11.23,9.77Hz) 2.11(1H,td,J=11.35,3.41Hz) 2.58(1H,
d,J=10.99Hz) 2.83(1H,d,J=11.23Hz) 3.35-3.87(7H,m)
5.62(1H,q,J=5.84Hz) 6.90-7.11(4H,m) 7.22-7.28(2H,
m) 7.43(1H,ddd,J=8.18,7.32,1.71Hz) 7.92(1H,dd,J=7.
81,1.71Hz) 1RνNaClcm-1 1680,1620,1510,1480,1230,760 MS(m/z) 371[M+ +1]
【0042】[実施例8]3−[3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−
ヒドロキシプロピル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,
3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 3−アリル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オン3.78g(0.02mol)と
無水炭酸カリウム8.28g(0.06mol)をアセ
トニトリル100mlに加え氷冷下撹拌した。30%過
酸化水素水40mlを滴下し徐々に室温まで昇温した。
20時間後約半量まで濃縮しエーテルで抽出、水洗、乾
燥後濃縮した。得られた粗オキシラン体3.55gをト
ルエン20mlで希釈しエタノールアミン1.22g
(0.002mol)を加え30分間加熱還流した。水
で抽出後エーテルで洗浄して濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20g,エタ
ノール/クロロホルム=5/95)で精製し、結晶化後
n−ヘキサンを加え濾取すると目的化合物0.95g
(17.9%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 2.60(1H,dd,J=11.96,8.06Hz) 2.70-
2.86(3H,m) 3.04(3H,br-s) 3.46(1H,dd,J=14.40,6.59H
z) 3.67(2H,t,J=5.13Hz) 3.76(1H,dd,J=14.40,3.66Hz)
3.92-4.00(1H,m) 5.30(2H,dd,J=13.91,8.78Hz) 6.96(1
H,d,J=7.81Hz) 7.10(1H,t,J=7.81Hz) 7.44(1H,t,J=8.79
Hz) 7.91(1H,dd,J=7.81,1.71Hz) IRνKBr cm-1 3300,2900,2830,1660,1610,1480,1465,1
450,1350,1220,1120 融点 92.0-94.0 ℃
【0043】[実施例9]3−[[4−(p−トルエンスルホニル)−2−モルホ
リニル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−
ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例8で合成した3−[3−[(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノ]−2−ヒドロキシプロピル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン
1.061g(0.004mol)をTHF/トルエン
=15ml/30mlに溶解し、ナトリウムメトキシド
648mg(0.012mol)を室温撹拌下添加し
た。30分間撹拌した後、塩化p−トルエンスルホニル
1.907g(0.01mol)を添加した。更に室温
で3時間撹拌後加熱還流した。3時間後濃縮し、残渣に
氷水を加えクロロホルムで抽出し水洗後乾燥濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル20g,ベンゼン/酢酸エチルエステル=9/1→3
/1)で精製し、結晶化後n−ヘキサンを加え濾取する
と目的化合物0.75%(48.5%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 2.42(3H,s) 3.02-3.17(2H,m) 3.28-
3.40(2H,m) 3.54-3.62(1H,m) 3.78-3.86(3H,m) 4.23(1
H,br-s) 5.30(1H,d,J=12.21Hz) 5.33(1H,d,J=12.21Hz)
6.97(1H,d,J=7.81Hz) 7.13(1H,t,J=7.54Hz) 7.30(2H,d,
J=8.30Hz) 7.45(1H,t,J=7.54Hz) 7.67(2H,d,J=8.30,1.7
1Hz) 7.91(1H,dd,J=7.81,1.71Hz) IRνKBr cm-1 3400,2930,2880,1655,1610,1480,1465,1
370,1340,1160,1090,1040 融点 121.5-122.5 ℃
【0044】[実施例10]2−メチル−3−[[4−(p−トルエンスルホニル)
−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3−ジヒド
ロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例8と同様の操作を行い粗ジオール体(シリカゲル
カラムクロマトグラフィーを用いプレカラム精製)を得
た後、続けて実施例9と同様の操作を行い目的の粗化合
物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム)で精製し、油状物質として目的化合物
を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.50-1.53(2H,m) 1.56(3H,s) 2.09-
2.24(3H,s) 2.36-2.41(1H,m) 2.40(3H,d,J=13.92Hz) 3.
00(1H,dd,J=14.40,7.81Hz) 3.41-4.06(4H,m) 5.50-5.59
(1H,m) 6.89-6.93(1H,m) 7.09(1H,t,J=7.56Hz) 7.26-7.
28(1H,m) 7.35(1H,d,J=8.30Hz) 7.44(1H,t,J=7.81Hz)
7.63(2H,dd,J=10.49,8.30Hz) 7.93(1H,d,J=7.82Hz) IRνNaClcm-1 3380,2930,1660,1650,1640,1610,1585,1
480,1420,1380,1335,1310,1230,1085,1040 MS(m/z) 360[M+ -51] 328[M+ -83]
【0045】[実施例11]3−[(4−エトキシカルボニル−2−モルホリニル)
メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオ
キサジン−4−オンの合成 3−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−
4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−
4−オン2.030g(0.006mol)をトルエン
30mlに溶解し60℃で加温撹拌したところに、トル
エン10mlで希釈したクロロギ酸エチル1.302g
(0.012mol)を滴下し30分間加熱した。更
に、4.5時間加熱還流した後、氷水に加えた。クロロ
ホルムで抽出、水洗、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g,クロ
ロホルム)で精製すると油状物質として目的化合物1.
486g(77.3%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27(3H,t,J=7.08Hz) 2.69(1H,t,J=
2.45Hz) 2.92(1H,br-t)3.37-3.55(2H,m) 3.64-3.70(1H,
m) 3.84-4.04(4H,m) 4.15(2H,q,J=7.08Hz) 5.25(1H,d,J
=22.46Hz) 5.28(1H,d,J=22.46Hz) 6.97(1H,d,J=7.82Hz)
7.11(1H,t,J=7.81Hz) 7.44(1H,t,J=8.79Hz) 7.95(1H,d
d,J=7.81,1.71Hz) IRνNaClcm-1 2980,2930,2860,1710,1670,1615,1485,1
460,1360,1255,1130,1110,1050 MS(m/z) 320[M+ ]
【0046】[実施例12]3−(2−モルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒ
ドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 3−[(4−エトキシカルボニル−2−モルホリニル)
メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオ
キサジン−4−オン1.44g(0.0045mol)
を2−プロパノール50mlに溶解した。次いで95%
水酸化カリウム2.36g(0.04mol)を加え加
熱還流した。5時間後氷水に加えクロロホルムで抽出、
水洗、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル40g,クロロホルム→メタ
ノール/クロロホルム=5/95)で精製すると油状物
質として目的化合物991mg(88.7%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 2.11(1H,br-s) 2.58(1H,dd,J=12.21,
10.50Hz) 2.76-2.87(2H,m) 2.98(1H,dd,J=12.20,1.95H
z) 3.38(1H,dd,J=14.06,6.83Hz) 3.48-3.86(4H,m) 5.24
(1H,d,J=20.02Hz) 5.28(1H,d,J=20.20Hz) 6.96(1H,d,J=
7.82Hz) 7.10(1H,t,J=7.81Hz) 7.43(1H,dt,J=7.32,1.71
Hz) 7.95(1H,dd,J=7.82,1.71Hz) IRνNaClcm-1 3320,2950,2850,1660,1615,1480,1460,1
445,1360,1310,1110,1080,1035 MS(m/z) 248[M+ ]
【0047】[実施例13]2−メチル−3−[(4−エトキシカルボニル−2−モ
ルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,
3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例11と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)
で精製し目的の化合物(アメ状物質)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.24(3H,t,J=7.08Hz) 1.55(3H,d,J=
5.86Hz) 2.74(1H,t,J=11.24Hz) 2.98-3.09(1H,m) 3.32-
3.92(7H,m) 4.13(2H,q,J=7.08Hz) 5.62(1H,q,J=5.86Hz)
6.98(1H,dd,J=8.31,0.98Hz) 7.07(1H,dt,J=7.56,0.97H
z) 7.30-7.46(1H,m) 7.92(1H,dd,J=7.81,1.46Hz) IRνNaClcm-1 3350,2975,2925,2850,1700,1610,1600,1
540,1470,1380,1310,1260,1240,1110,1010 MS(m/z) 334[M+ ]
【0048】[実施例14]2−メチル−3−(2−モルホリニル)メチル−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 実施例12と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)
で精製し目的の化合物(アメ状物質)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.55(3H,d,J=5.86Hz) 2.64(1H,dd,J=
12.21,9.52Hz) 2.77-2.90(2H,m) 3.00(1H,d,J=11.23Hz)
3.44(1H,dd,J=16.61,5.61Hz) 3.59(1H,dt,J=11.23,3.6
6Hz) 3.68-3.76(1H,m) 3.87(1H,dd,J=10.74,1.95Hz) 5.
62(1H,q,J=5.86Hz) 6.91(1H,d,J=8.12Hz) 7.07(1H,t,J=
7.57Hz) 7.42(1H,dt,J=7.57,1.71Hz) 7.91(1H,dd,J=7.8
2,1.71Hz) IRνNaClcm-1 3450,2950,2850,1660,1610,1470,1410,1
310,1080 MS(m/z) 262[M+ ]
【0049】[実施例15]3−[[4−(p−ニトロベンジル)−2−モルホリニ
ル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 3−(2−モルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒ
ドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン496mg
(0.002mol)と90%カリウム−t−ブトキシ
ド274mg(0.0022mol)をジメチルホルム
アミド5mlに溶解し撹拌した。30分後p−ニトロベ
ンジルブロミド475mg(0.0022mol)を添
加し更に6時間撹拌を続けた。氷水に加えクロロホルム
で抽出、水洗、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル15g,クロロホル
ム→エタノール/クロロホルム=5/95)で精製する
とアメ状物質として目的化合物356mg(46.3
%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.98(1H,t,J=11.23Hz) 2.18(1H,dt,J
=11.23,3.42Hz) 2.60(1H,d,J=10.98Hz) 2.81(1H,d,J=1
1.24Hz) 3.42(1H,dd,J=14.90,6.83Hz) 3.52-3.87(4H,m)
5.24(1H,d,J=21.00Hz) 5.28(1H,d,J=21.00Hz) 6.96(1
H,d,J=8.30Hz) 7.11(1H,t,J=7.57Hz) 7.40-7.47(3H,m)
7.94(1H,dd,J=7. 57,1.71Hz) 8.17(2H,d,J=8.79Hz) IRνNaClcm-1 3000,2940,2910,2810,1670,1610,1520,1
485,1465,1450,1350,1320,1120 MS(m/z) 383[M+ ]
【0050】[実施例16]3−[[4−(p−アミノベンジル)−2−モルホリニ
ル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 3−[[4−(p−ニトロベンジル)−2−モルホリニ
ル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オン0.61g(0.0016mo
l)をエタノール10mlに加え、次いで塩化第二錫
1.81g(0.008mol)を加え加熱還流した。
3時間後、氷水に加えクロロホルムで抽出、水洗、乾燥
後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル15g,ベンゼン/酢酸エチルエステ
ル=10/1)で精製するとアメ状物質として目的化合
物180mg(31.8%)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.83(1H,t,J=10.26Hz) 2.03(1H,dt,J
=11.23,3.17Hz) 2.59(1H,d,J=11.23Hz) 2.80(1H,d,J=1
1.23Hz) 3.28-3.41(3H,m) 3.53-3.82(4H,m) 5.21(1H,d,
J=25.13Hz) 5.24(1H,d,J=25.13Hz) 6.59(1H,d,J=8.31H
z) 6.93(1H,d,J=8.06Hz) 7.06-7.34(3H,m) 7.40(1H,t,J
=8.30Hz) 7.94(1H,dd,J=7.81,1.71Hz) IRνNaClcm-1 3450,3350,3000,2925,2875,2800,1660,1
610,1520,1480,1460,1440,1360,1320,1120,1040 MS(m/z) 353[M+ ] 354[M + +1]
【0051】[実施例17]6−フルオロ−3−(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3 )で精
製し、目的の化合物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.89(1H,dd,J=11.23,10.01Hz) 2.11
(1H,td,J=11.47,3.41Hz) 2.63(1H,dd,J=11.35,1.71Hz)
2.83(1H,d,J=11.23Hz) 3.36(1H,dd,J=14.90,7.81Hz) 3.
49(2H,dd,J=17.82,12.94Hz) 3.62(1H,td,J=11.35,2.19H
z) 3.75-3.84(3H,m) 5.22(1H,d,J=25.51Hz) 5.25(1H,d,
J=25.51Hz) 6.92(1H,dd,J=8.91,4.39Hz)7.13(1H,ddd,J=
8.79,8.07,3.18Hz) 7.22-7.34(5H,m) 7.62(1H,dd,J=8.1
8,3.17Hz) IRνNaClcm-1 2820,1680,1630,1500,1460 MS(m/z) 356[M+ ] 融点 110-111 ℃
【0052】[実施例18]6−フルオロ−2−メチル−3−(4−ベンジル−2−
モルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒドロ−1,
3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1)で精製し、ジアステレオマー
A(油状物質)とジアステレオマーB(油状物質)をそ
れぞれ単離した。 化合物A1 H-NMR(CDCl3) δ 1.55(3H,d,J=5.86Hz) 1.85-2.05(1H,
m) 2.10-2.25(1H,m) 2.67(1H,d,J=10.99Hz) 2.87(1H,d,
J=11.23Hz) 3.04(1H,dd,J=14.03,8.30Hz) 3.52-3.85(5
H,m) 3.97(1H,dd,J=14.28,3.42Hz) 5.63(1H,q,J=5.86H
z) 6.88(1H,dd,J=9.03,4.15Hz) 7.12(1H,ddd,J=8.91,8.
05,3.17Hz) 7.26-7.57(5H,m) 7.59(1H,dd,J=8.30,3.17H
z) IRνNaClcm-1 2800,1670,1620,1490,1410 MS(m/z) 370[M+ ] 369[M + -1] 化合物B1 H-NMR(CDCl3) δ 1.56(3H,d,J=5.85Hz) 1.98(1H,dd,J=
10.98,10.01Hz) 2.13(1H,td,J=11.35,3.42Hz) 2.60(1H,
d,J=11.47Hz) 2.84(1H,d,J=11.23Hz) 3.39-3.87(7H,m)
5.60(1H,q,J=5.86Hz) 6.88(1H,dd,J=8.79,4.15Hz) 7.13
(1H,ddd,J=8.97,8.05,3.17Hz) 7.21-7.30(5H,m) 7.59(1
H,dd,J=8.30,3.17Hz) 1RνNaClcm-1 2800,1670,1620,1480,1410 MS(m/z) 370[M+ ] 369[M + -1]
【0053】[実施例19]3−(4−ベンジル−2−モルホリニルメチル)−6−
ニトロ−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキ
サジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製し、油状物質として目的化合物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.89(1H,dd,J=10.98,10.50Hz) 2.11
(1H,td,J=11.35,3.42Hz) 2.65(1H,d,J=10.01Hz) 2.84(1
H,d,J=11.23Hz) 3.38(1H,dd,J=14.53,7.81Hz) 3.49(2H,
dd,J=14.52,13.43Hz) 3.63(1H,td,J=11.35,2.44Hz) 3.7
7-3.88(3H,m) 5.35(1H,d,J=26.12Hz) 5.38(1H,d,J=26.1
2Hz) 7.08(1H,d,J=9.04Hz) 7.26-7.35(5H,m) 8.31(1H,d
d,J=9.04,2.69Hz) 8.85(1H,d,J=2.68Hz) IRνNaClcm-1 1680,1620,1530,1490,1460,1350 MS(m/z) 384[M+ +1] 383[M + ]
【0054】[実施例20]6−アミノ−3−(4−ベンジル−2−モルホリニル)
メチル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキ
サジン−4−オンの合成 3−(4−ベンジル−2−モルホリニルメチル)−5−
ニトロ−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキ
サジン−4−オン 0.79g(0.0021mol)
及び10%パラジウム/炭素0.15gをメタノール3
0mlに溶解し室温で水素ガスを導入しながら3時間撹
拌した。反応液をセライト濾過し濾液を濃縮し目的のア
ミノ体を0.64g(92.9%)得た。得られたアミ
ノ体を塩酸飽和エタノールで塩酸塩としエタノール/エ
ーテルで再結晶し目的化合物を塩酸塩として0.69g
(77.1%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.91(1H,dd,J=11.23,10.01Hz) 2.12
(1H,td,J=11.36,3.42Hz) 2.63(1H,dd,J=11.48,1.46Hz)
2.84(1H,d,J=11.23Hz) 3.37(1H,dd,J=14.89,7.81Hz) 3.
49(2H,dd,J=22.09,13.19Hz) 3.63(1H,td,J=11.35,2.44H
z) 3.75-3.84(3H,m) 5.16(1H,d,J=23.55Hz) 5.19(1H,d,
J=23.55Hz) 6.78(2H,d,J=1.47Hz) 7.23-7.31(6H,m) IRνNaClcm-1 3350,1660,1630,1500,1460,1360,1320 MS(m/z) 354[M+ +1] 塩酸塩1 H-NMR(DMSO-d6) δ 2.75-4.38(11H,m) 5.32(2H,s) 7.1
7(1H,d,J=8.54Hz) 7.44-7.60(6H,m) 7.78(1H,d,J=2.69H
z) 1RνKBr cm-1 3400,2900,2600,1660,1500,1460,1370,1
320 融点 182.0-186.0 ℃
【0055】[実施例21]3−(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル−7−
フタルイミド−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1→2/1)で精製し、無晶形固
形物質として目的化合物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.92(1H,dd,J=10.99,10.01Hz) 2.12
(1H,td,J=11.48,3.42Hz) 2.64(1H,dd,J=11.72,0.98Hz)
2.84(1H,d,J=11.23Hz) 3.42(1H,dd,J=14.89,7.57Hz) 3.
50(2H,dd,J=20.02,12.94Hz) 3.64(1H,td,J=11.35,2.44H
z) 3.78-3.86(3H,m) 5.30(1H,d,J=23.93Hz) 5.33(1H,d,
J=23.93Hz) 7.16(1H,d,J=1.95Hz) 7.23-7.32(6H,m) 7.7
8-7.84(2H,m) 7.94-7.99(2H,m) 8.08(1H,d,J=8.31Hz) IRνKBr cm-1 1730,1670,1620,1440,1380,1350
【0056】[実施例22]2−メチル−3−(4−ベンジル−2−モルホリニル)
メチル−7−フタルイミド−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1→5/1)で精製し、ジアステ
レオマーAとジアステレオマーBをそれぞれ単離した。 化合物A1 H-NMR(CDCl3) δ 1.60(3H,d,J=6.10Hz) 1.91(1H,d,J=1
0.75Hz) 2.13(1H,td,J=11.23,3.17Hz) 2.64(1H,d,J=11.
72Hz) 2.85(1H,d,J=11.23Hz) 3.02(1H,dd,J=14.28,8.30
Hz) 3.50(2H,d,J=6.59Hz) 3.64(1H,td,J=9.03,2.20Hz)
3.82-3.85(2H,m) 4.03(1H,dd,J=14.40,3.18Hz) 5.71(1
H,q,J=5.85Hz) 7.11(1H,d,J=1.95Hz) 7.21-7.32(6H,m)
7.79-7.83(2H,m) 7.95-7.98(2H,m) 8.04(1H,d,J=8.55H
z) MS(m/z) 497[M+ ] 306[M + -91] IRνKBr cm-1 1730,1660,1620,1470,1370,720 融点 149.0-151.0 ℃ 化合物B1 H-NMR(CDCl3) δ 1.60(3H,d,J=5.86Hz) 1.95-2.07(1H,
m) 2.10-2.25(1H,m) 2.65-2.70(1H,m) 2.80-2.93(1H,m)
3.35-3.90(7H,m) 5.69(1H,q,J=5.86Hz) 7.12(1H,d,J=
1.71Hz) 7.21-7.31(6H,m) 7.80-7.83(2H,m) 7.96-7.99
(1H,m) 8.05(1H,d,J=8.54Hz) MS(m/z) 497[M+ ] 306[M + -91] IRνKBr cm-1 1730,1660,1620,1470,1370,720 融点 143.0-145.0 ℃
【0057】[実施例23]7−アミノ−3−(4−ベンジル−2−モルホリニル)
メチル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキ
サジン−4−オンの合成 3−(4−ベンジル−2−モルホリニルメチル)−7−
フタルイミド−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オン0.75g(0.0016mo
l)及びヒドラジン1水和物2mlをエタノール20m
lに溶解し、80℃で10分加熱した。反応液を濃縮
し、残渣にクロロホルムを加え不溶物を濾去した。濾液
を水洗乾燥後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ベンゼン/酢酸エチルエステル=10/1→1/
1)で精製し、目的のアミノ体(アメ状物質)を0.5
11g(90.4%)得た。更に塩酸飽和エタノールで
塩酸塩としてエタノール/エーテルで再結晶し、目的化
合物の塩酸塩を0.45g(65.9%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.90(1H,dd,J=11.17,10.01Hz) 2.10
(1H,td,J=11.48,3.30Hz) 2.62(1H,dd,J=11.48,1.59Hz)
2.83(1H,d,J=11.23Hz) 3.33(1H,dd,J=14.90,7.69Hz) 3.
48(2H,dd,J=24.65,13.07Hz) 3.61(1H,td,J=11.35,2.44H
z) 3.73-3.84(3H,m) 4.05(2H,s) 5.17(1H,d,J=24.84Hz)
5.20(1H,d,J=24.84Hz) 6.15(1H,d,J=2.20Hz) 6.36(1H,
dd,J=8.43,2.20Hz) 7.22-7.31(5H,m) 7.73(1H,d,J=8.30
Hz) MS(m/z) 353[M+ ] 塩酸塩1 H-NMR(DMSO-d6)δ 2.86-3.60(6H,m) 3.83-4.08(2H,m)
4.09-4.11(1H,m) 4.26-4.39(2H,m) 5.15(1H,d,J=11.47
Hz) 5.18(1H,d,J=11.47Hz) 6.19(1H,d,J=1.95Hz) 6.40
(1H,dd,J=8.42,2.19Hz) 7.43-7.62(6H,m) IRνKBr cm-1 3400,2600,1680,1630,1490,1460 融点 171.0-174.0 ℃
【0058】[実施例24]7−アミノ−2−メチル−3−(4−ベンジル−2−モ
ルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3
−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例22と同様にして合成した粗化合物を用い実施例
23と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチル
エステル=2/1→1/1)で精製し、ジアステレオマ
ーA(油状物質)とジアステレオマーB(油状物質)を
それぞれ単離した。 化合物A1 H-NMR(CDCl3) δ 1.53(3H,d,J=5.86Hz) 1.90(1H,t,J=1
0.74Hz) 2.10(1H,td,J=11.48,3.42Hz) 2.62(1H,d,J=11.
23Hz) 2.84(1H,d,J=10.99Hz) 2.97(1H,dd,J=14.40,7.81
Hz) 3.41-3.65(3H,m) 3.78-3.83(2H,m) 3.96(1H,dd,J=1
5.40,3.42Hz) 4.09(2H,s) 5.57(1H,q,J=5.86Hz) 6.11(1
H,d,J=1.95Hz) 6.31(1H,dd,J=8.30,2.20Hz) 7.23-7.67
(5H,m) 7.68(1H,d,J=8.30Hz) MS(m/z) 368[M+ +1] 367[M + ] 276[M + -91] 化合物A塩酸塩1 H-NMR(DMSO-d6)δ 1.47(3H,d,J=5.87Hz) 2.84-3.45(5
H,m) 3.76(1H,dd,J=14.65,4.03Hz) 3.84-4.01(2H,m) 4.
14(1H,br-s) 4.28-4.39(2H,m) 5.51(1H,q,J=5.86Hz) 6.
26(1H,d,J=1.83Hz) 6.46(1H,dd,J=8.43,1.83Hz) 7.43-
7.45(3H,m) 7.51(1H,d,J=8.43Hz) 7.61-7.64(2H,m) 11.
72(1H,br-s) 1RνKBr cm-1 3400,1660,1630,1320 融点 183.0-185.0 ℃ 化合物B1 H-NMR(CDCl3)δ 1.52(3H,d,J=5.86Hz) 2.00(1H,dd,J=
11.23,10.01Hz) 2.07-2.14(1H,m) 2.59(1H,d,J=11.23H
z) 2.85(1H,d,J=11.48Hz) 3.36-3.71(5H,m) 3.80-3.84
(2H,m) 4.04(2H,s) 5.54(1H,q,J=5.86Hz) 6.12(1H,d,J=
2.20Hz) 6.33(1H,dd,J=8.54,2.20Hz) 7.22-7.30(5H,m)
7.69(1H,d,J=8.30Hz) MS(m/z) 368[M+ +1] 276[M + -91] 化合物B塩酸塩1 H-NMR(DMSO-d6)δ 1.45(3H,d,J=5.50Hz) 2.85-3.48(5
H,m) 3.66(1H,dd,J=14.66,5.49Hz) 3.86-4.19(2H,m) 4.
26-4.39(3H,m) 5.54(1H,q,J=5.86Hz) 6.27(1H,d,J=1.47
Hz) 6.47(1H,dd,J=8.43,1.83Hz) 7.42-7.45(3H,m) 7.52
(1H,d,J=8.42Hz) 7.60-7.64(2H,m) 11.73(1H,br-s) IRνKBr cm-1 3400,1660,1620,1480,1320 融点 163.0-166.0 ℃
【0059】[実施例25]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[3−[[N−
(2−ヒドロキシエチル)−N−ベンジル]アミノ]−
2−ヒドロキシプロピル]−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製し目的の化合物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 2.44-2.63(3H,m) 2.74-2.79(1H,m)
3.23(1H,dd,J=14.40,6.84Hz) 3.50-3.79(5H,m) 3.91(1
H,br-s) 5.18(1H,d,J=41.75Hz) 5.21(1H,d,J=41.75Hz)
7.13-7.28(7H,m) 7.44-7.58(3H,m) 7.88(1H,s) 8.24(1
H,s) 8.62(1H,br-s) IRνNaClcm-1 3400,3000,2920,2875,1660,1610,1580,1
520,1480,1430,1320,1250,1080,1040 MS(m/z) 479[M+ -31]
【0060】[実施例26]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−(4−ベンジル−
2−モルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1→2/1)で精製し、目的化合
物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.90(1H,dd,J=11.22,10.01Hz) 2.12
(1H,td,J=11.35,3.42Hz) 2.63(1H,dd,J=11.35,1.22Hz)
2.83(1H,d,J=11.23Hz) 3.37(1H,dd,J=14.89,7.81Hz) 3.
49(2H,dd,J=17.83,12.94Hz) 3.61(1H,td,J=11.23,2.45H
z) 3.76-3.85(3H,m) 5.26(1H,d,J=24.41Hz) 5.29(1H,d,
J=24.41Hz) 7.23-7.32(5H,m) 7.50-7.63(3H,m) 7.90-7.
94(2H,m) 7.99(1H,d,J=1.95Hz) 8.36(1H,s) 8.63(1H,s) IRνKBr cm-1 1680,1640,1610,1510,1430 融点 149.0-150.0 ℃
【0061】[実施例27]7−アミノ−6−クロロ−3−(4−ベンジル−2−モ
ルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3
−ベンズオキサジン−4−オンの合成 7−ベンズアミド−6−クロロ−3−(4−ベンジル−
2−モルホリニルメチル)−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オン7.0g(0.0
14mol)をエタノール100ml/2N−水酸化ナ
トリウム溶液50mlに溶解し、1.5時間加熱撹拌し
た。反応液を濃縮し、水を加えクロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を水洗乾燥後濃縮し、n−ヘキサン
を加え結晶化後濾取すると目的のアミノ体を5.0g
(90.8%)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.88(1H,dd,J=11.23,10.01Hz) 2.10
(1H,td,J=11.47,3.18Hz) 2.62(1H,d,J=11.23Hz) 2.82(1
H,d,J=11.23Hz) 3.33(1H,dd,J=14.89,7.81Hz) 3.47(2H,
dd,J=21.24,12.94Hz) 3.61(1H,td,J=11.47,2.44Hz) 3.7
3-3.83(3H,m) 4.46(2H,s) 5.17(1H,d,J=24.53Hz) 5.20
(1H,d,J=24.53Hz) 6.26(1H,s) 7.21-7.34(5H,m) 7.82(1
H,s) IRνKBr cm-1 3450,3320,3210,1630,1600,1480,1450 MS(m/z) 387[M+ ] 291[M + -91] 融点 180 ℃
【0062】[実施例28]7−ベンズアミド−6−クロロ−2−メチル−3−(4
−ベンジル−2−モルホリニル)メチル−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例3と同様の操作を行い粗化合物を得た。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1)で精製し、目的のジアステレ
オマーA(アメ状物質)とジアステレオマーB(結晶)
を得た。 化合物A1 H-NMR(CDCl3) δ 1.58(3H,d,J=5.86Hz) 1.89(1H,dd,J=
10.99,10.25Hz) 2.13(1H,td,J=11.36,3.17Hz) 2.64(1H,
d,J=11.23Hz) 2.84(1H,d,J=10.99Hz) 3.03(1H,dd,J=14.
41,8.06Hz) 3.49(2H,dd,J=18.18,13.19Hz) 3.63(1H,td,
J=11.48,2.44Hz) 3.79-3.86(2H,m) 3.98(1H,dd,J=14.4
0,3.17Hz) 5.68(1H,q,J=5.86Hz) 7.23-7.32(5H,m) 7.50
-7.63(3H,m) 7.89-7.97(3H,m) 8.33(1H,s) 8.62(1H,s) 1RνNaClcm-1 1670,1620,1520,1480,1440,1280 MS(m/z) 505[M+ -1] 化合物B1 H-NMR(CDCl3) δ 1.57(3H,d,J=5.86Hz) 1.99(1H,dd,J=
10.84,10.25Hz) 2.13(1H,td,J=10.38,2.93Hz) 2.62(1H,
d,J=11.23Hz) 2.84(1H,d,J=11.23Hz) 3.40-3.87(7H,m)
5.65(1H,q,J=5.86Hz) 7.24-7.36(5H,m) 7.51-7.64(3H,
m) 7.90-7.97(3H,m) 8.33(1H,s) 8.63(1H,s) IRνKBr cm-1 1650,1620,1520,1480,1430,1260 MS(m/z) 506[M+ ] 融点 132-133 ℃
【0063】[実施例29]7−アミノ−6−クロロ−2−メチル−3−(4−ベン
ジル−2−モルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒ
ドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例28で得たジアステレオマーAとジアステレオマ
ーBをそれぞれ実施例27と同様に操作(それぞれシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーベンゼン/酢酸エチル
エステル=10/1で精製)して目的のジアステレオマ
ーA(無晶形固形物)、ジアステレオマーB(無晶形固
形物)を得た。 化合物A1 H-NMR(CDCl3) δ 1.53(3H,d,J=5.86Hz) 1.89(1H,dd,J=
10.99,10.49Hz) 2.11(1H,td,J=11.47,3.42Hz) 2.63(1H,
d,J=10.98Hz) 2.83(1H,d,J=10.98Hz) 2.97(1H,dd,J=14.
41,8.06Hz) 3.48(2H,dd,J=22.83,13.19Hz) 3.61(1H,td,
J=11.35,2.45Hz) 3.76-3.84(2H,m) 3.96(1H,dd,J=14.4
0,3.42Hz) 4.42(2H,m) 5.58(1H,q,J=5.86Hz) 6.22(1H,
s) 7.23-7.30(5H,m) 7.79(1H,s) 1RνKBr cm-1 3350,1620,1480,1460 MS(m/z) 401[M+ -1] 化合物B1 H-NMR(CDCl3) δ 1.52(3H,d,J=5.86Hz) 1.97(1H,dd,J=
11.23,10.01Hz) 2.11(1H,td,J=11.35,3.42Hz) 2.59(1H,
d,J=11.48Hz) 2.83(1H,d,J=11.47Hz) 3.37-3.85(7H,m)
4.44(2H,s) 5.57(1H,q,J=5.86Hz) 6.23(1H,s) 7.23-7.3
0(5H,m) 7.79(1H,s) IRνKBr cm-1 3310,1620,1590,1460 MS(m/z) 401[M+ -1]
【0064】[実施例30]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−エ
トキシカルボニル)−2−モルホリニル]メチル]−4
H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4
−オンの合成 7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−ベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン6.
0g(0.012mol)をトルエン30mlに溶解さ
せ60℃にてクロル炭酸エチル2.4ml(0.024
mol)を加えた。5時間加熱還流した後、反応液を室
温に戻して水10mlを加え、クロロホルム30mlで
抽出した。有機層を飽和食塩水10mlで洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥させ濃縮した。得られた粗精製物
6.7gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル150g,クロロホルム/エタノール=20/
1)で精製し目的物4.9g(収率94.3%)を白色
結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.27(3H,t,J=7.08Hz) 2.69(1H,t,J=1
1.22Hz) 2.88-2.99(1H,m) 3.35-3.70(3H,m) 3.80-4.00
(4H,m) 4.15(2H,q,J=7.08Hz) 5.27(1H,d,J=21.96Hz) 5.
30(1H,d,J=21.96Hz) 7.51-7.65(3H,m) 7.90-7.93(2H,m)
8.00(1H,s) 8.37(1H,s) 8.64(1H,s) IRνKBr cm-1 3420,2980,2920,2860,1700,1670,1520,1
430,1250,1110 MS(m/z) 473[M+ ] 融点 110 ℃
【0065】[実施例31]7−アミノ−6−クロロ−3−(2−モルホリニル)メ
チル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサ
ジン−4−オンの合成 7−ベンズアミド−6−クロロ−3[[4−(4−エト
キシカルボニル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オン4.9g(0.0115mol)を2−プロパノー
ル50mlに溶解させ室温にて水酸化カリウム2.05
g(0.0115mol)を加え、5時間加熱還流させ
た。反応液を減圧濃縮し、残渣をクロロホルム50ml
に懸濁させ吸引濾過した。濾液を濃縮し得られた粗精製
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
30g,クロロホルム/エタノール=2/1)で精製し
目的物2.32g(収率67.8%)を黄色結晶として
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 2.56(1H,dd,J=10.26,10.92Hz) 2.79-
2.89(2H,m) 2.97(1H,d,J=11.97Hz) 3.34(1H,dd,J=13.9
1,6.59Hz) 3.55-3.86(5H,m) 4.46(2H,br-s) 5.21(1H,d,
J=20.01Hz) 5.27(1H,d,J=20.01Hz) 6.27(1H,s) 7.82(1
H,s) IRνKBr cm-1 3440,3340,2930,2850,1650,1610,1480,1
450,1350,1320,1280,1240,1080 MS(m/z) 298[M+ +1] 297[M + ] 融点 85℃
【0066】[実施例32]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−ニトロベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
7−アミノ−6−クロロ−3−(2−モルホリニル)メ
チル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサ
ジン−4−オン2g(0.00672mol)をジメチ
ルホルムアミド60mlに溶解し室温にてカリウム−t
−ブトキシド0.75g(0.00672mol)、p
−ニトロ臭化ベンジル1.45g(0.00672mo
l)を加え撹拌した。4時間後反応液に氷水を加えクロ
ロホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル120g,クロロホル
ム/エタノール=20/1)で精製し目的物2.5g
(収率85.9%)を黄色結晶として得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.95(1H,t,J=10.74Hz) 2.13-2.22(1
H,m) 2.59(1H,d,J=10.74Hz) 2.79(1H,d,J=10.75Hz) 3.0
8-3.09(1H,m) 3.34-3.89(5H,m) 4.48(2H,br-s)5.15(1H,
d,J=20.25Hz) 5.22(1H,d,J=20.25Hz) 6.26(1H,s) 7.49
(1H,d,J=8.54Hz)7.82(1H,s) 8.17(2H,d,J=8.55Hz) IRνKBr cm-1 3460,3350,2930,2850,1660,1650,1630,1
610,1590,1450,1350,1110 MS(m/z) 433[M+ +1] 432[M + ] 融点 182 ℃
【0067】[実施例33]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−メチルベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例32と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.90(1H,dd,J=10.99,10.08Hz) 2.12
(1H,dt,J=11.60,3.40Hz) 2.32(3H,s) 2.63(1H,dd,J=11.
25,1.60Hz) 2.84(1H,d,J=11.25Hz) 3.35-3.80(7H,m) 4.
49(2H,s) 5.13(1H,d,J=20.25Hz) 5.21(1H,d,J=20.25Hz)
6.26(1H,s) 7.10-7.20(5H,m) 7.80(1H,s) IRνKBr cm-1 3480,2930,1630,1490,1450,1320,1120,1
010 MS(m/z) 401[M+ ] 融点 170 ℃
【0068】[実施例34]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−メトキシ
ベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの
合成 実施例32と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=97/3)で精製し、目的の無晶形固形物
質を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.91(1H,dd,J=10.99,10.07Hz) 2.14
(1H,dt,J=11.60,3.40Hz) 2.65(1H,dd,J=11.25,1.58Hz)
2.84(1H,d,J=11.25Hz) 3.35-3.80(7H,m) 3.85(3H,s) 4.
49(2H,s) 5.13(1H,d,J=20.24Hz) 5.21(1H,d,J=20.24Hz)
6.26(1H,s) 7.15-7.28(5H,m) 7.80(1H,s) IRνKBr cm-1 3460,2880,1610,1490,1450,1320,1120,1
000 MS(m/z) 418[M+ ]
【0069】[実施例35]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−クロロベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例32と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=97/3)で精製し、目的の化合物を得
た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.93(1H,dd,J=10.99,10.10Hz) 2.16
(1H,dt,J=11.60,3.05Hz) 2.67(1H,dd,J=11.25,1.70Hz)
2.85(1H,d,J=11.25Hz) 3.37-3.85(7H,m) 5.21(1H,d,J=2
0.24Hz) 6.26(1H,s) 7.17-7.28(5H,m) 7.80(1H,s) IRνKBr cm-1 3460,2890,1620,1490,1460,1320,1120,1
020 MS(m/z) 421[M+ -1] 融点 175 ℃
【0070】[実施例36]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(3,5−ジク
ロロベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 実施例32と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=97/3)で精製し、目的の化合物を得
た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.93(1H,dd,J=10.99,10.12Hz) 2.16
(1H,dt,J=11.60,3.10Hz) 2.67(1H,dd,J=11.25,1.80Hz)
2.85(1H,d,J=11.25Hz) 3.35-3.80(7H,m) 4.49(2H,s) 5.
14(1H,d,J=20.23Hz) 5.21(1H,d,J=20.23Hz) 6.26(1H,s)
7.18-7.29(4H,m) 7.80(1H,s) IRνKBr cm-1 3480,2880,1630,1490,1430,1320,1120,1
020 MS(m/z) 433[M+ -1] 融点 190 ℃
【0071】[実施例37]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−フルオロ
ベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの
合成 実施例32と同様の操作にて粗化合物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的の化合物
を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.90(1H,t,J=10.74Hz) 2.10(1H,dt,J
=11.23,3.17Hz) 2.61(1H,d,J=11.23Hz) 2.81(1H,d,J=1
1.23Hz) 3.32-3.83(7H,m) 4.50(2H,br-s) 5.15(1H,d,J=
15.38Hz) 5.17(1H,d,J=15.38Hz) 6.26(1H,s) 6.99(2H,
t,J=8.54Hz) 7.24-7.29(2H,m) 7.81(1H,s) IRνKBr cm-1 3450,3325,3200,1630,1600,1480,1450,1
360,1320,1240,1220 MS(m/z) 406[M+ +1] 405[M + ] 融点 196.0-197.5 ℃
【0072】[実施例38]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(3−トリフル
オロメチルベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−
4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−
4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.93(1H,t,J=10.99Hz) 2.13(1H,t,J=
11.47Hz) 2.59(1H,d,J=11.47Hz) 2.80(1H,d,J=10.99Hz)
3.32-3.84(5H,m) 4.51(2H,br-s) 5.17(1H,d,J=22.22H
z) 5.20(1H,d,J=22.22Hz) 6.20(1H,s) 6.43-7.56(4H,m)
7.81(1H,s) IRνNaClcm-1 3340,3210,2930,2860,2810,1670,1640,1
620,1590,1480,1450,1330,1280,1165,1120,1070,1040 MS(m/z) 457[M+ +2] 455[M + ]
【0073】[実施例39]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−フェニル
ベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの
合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=95/5)で精製し、目的化合物
(無晶形固形物)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.80-2.05(1H,m) 2.06-2.30(1H,m)
2.60-2.90(3H,m) 3.20-4.10(4H,m) 5.17(1H,d,J=23.42H
z) 5.20(1H,d,J=23.42Hz) 6.25(1H,s) 7.28-7.50(5H,m)
7.52-7.65(5H,m) 7.83(1H,s) IRνKBr cm-1 3350,2940,1620,1540,1490,1450,1280,1
120 MS(m/z) 463[M+ ] 400[M + -63]
【0074】[実施例40]7−アミノ−6−クロロ−3−[(4−ジフェニルメチ
ル−2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒ
ドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.95(1H,t,J=11.22Hz) 2.15(1H,dt,J
=11.50,3.18Hz) 2.63(1H,d,J=11.25Hz) 2.87(1H,d,J=1
1.25Hz) 3.23-3.75(6H,m) 4.70(1H,s) 5.15(1H,d,J=22.
30Hz) 5.20(1H,d,J=22.30Hz) 6.25(1H,s) 7.35-7.60(7
H,m) 7.70-7.88(5H,m) IRνKBr cm-1 3450,3340,3200,1610,1460,1320,1250 MS(m/z) 464[M+ ] 融点 178 ℃
【0075】[実施例41]7−アミノ−6−クロロ−3−(4−フェネチル−2−
モルホリニル)メチ−4H−2,3−ジヒドロ−1,
3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物
(アメ状物質)得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.90(1H,t,J=10.25Hz) 2.15(1H,dt,J
=11.48,3.17Hz) 2.56(1H,d,J=7.32Hz) 2.59(1H,d,J=8.3
0Hz) 2.72-3.07(3H,m) 3.39-3.47(1H,m) 3.60-3.83(5H,
m) 4.47(2H,br-s) 5.17(1H,d,J=18.07Hz) 5.21(1H,d,J=
18.07Hz) 6.26(1H,s) 7.17-7.48(5H,m) 7.83(1H,s) IRνNaClcm-1 3330,3200,2930,2850,2800,1670,1630,1
600,1480,1450,1320,1280,1240,1110 MS(m/z) 402[M+ +1] 401[M + ]
【0076】[実施例42]7−アミノ−6−クロロ−3− [4−(3−フェニルプ
ロピル)−2−モルホリニ]メチル−4H−2,3−
ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物
(アメ状物質)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.92(1H,t,J=11.20Hz) 2.16(1H,dt,J
=11.50,3.17Hz) 2.62(1H,d,J=11.24Hz) 2.87(1H,d,J=1
1.24Hz) 3.30-4.50(13H,m) 5.16(1H,d,J=24.00Hz) 5.21
(1H,d,J=24.00Hz) 6.26(1H,s) 7.20-7.35(5H,m) 7.83(1
H,s) IRνNaClcm-1 3450,3320,3200,1630,1600,1460,1300 MS(m/z) 415[M+ ]
【0077】[実施例43]7−アミノ−6−クロロ−3−[4−(3−ピコリル)
−2−モルホリニル]メチル−4H−2,3−ジヒドロ
−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=95/5)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.93(1H,t,J=10.50Hz) 2.13(1H,dt,J
=8.30,2.93Hz) 2.59(1H,d,J=10.55Hz) 2.81(1H,d,J=10.
99Hz) 3.13-3.84(7H,m) 4.49(2H,br-s) 5.16(1H,d,J=2
1.73Hz) 5.20(1H,d,J=20.73Hz) 6.21(1H,s) 7.23-7.26
(1H,m) 7.66(1H,d,J=7.56Hz) 7.81(1H,s) 8.56-8.61(2
H,m) IRνKBr cm-1 3325,3200,2925,2850,1650,1630,1610,1
480,1450,1360,1320,1280,1240,1110,1040 MS(m/z) 389[M+ +1] 388[M + ] 融点 138 ℃
【0078】[実施例44]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(2−ナフチル
メチル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物
(無晶形固形物)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.98(1H,t,J=11.22Hz) 2.16(1H,dt,J
=11.71,3.17Hz) 2.63(1H,d,J=11.47Hz) 2.91(1H,d,J=1
1.47Hz) 3.32(1H,dd,J=15.12,8.05Hz) 3.56(1H,dd,J=1
1.22,2.44Hz) 3.71(2H,dd,J=13.17,2.92Hz) 3.97(1H,d,
J=12.93Hz) 4.45(2H,s) 5.15(1H,d,J=23.66Hz) 5.20(1
H,d,J=23.66Hz) 6.25(1H,s) 7.37-7.51(5H,m) 7.76-7.8
6(4H,m) IRνKBr cm-1 3460,3340,3200,2920,2860,1620,1450,1
320,1240,1120 MS(m/z) 425[M+ ]
【0079】[実施例45]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−メ
チルベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−メチルベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン
2.5g(0.00622mol)を塩化メチレン10
0mlに溶解し、室温にてトリエチルアミン0.7g
(0.00684mol)、塩化ベンゾイル1.014
g(0.00746mol)を加え撹拌した。5時間後
反応液に水を加えクロロホルムで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し乾燥後濃縮した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル50g,クロロホルム/エタノール=98/2)で精
製し目的物2.8g(収率89.0%)を白色結晶とし
て得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.90(1H,dd,J=10.99,10.05Hz) 2.13
(1H,dt,J=11.60,3.04Hz) 2.32(3H,s) 2.63(1H,d,J=11.2
5Hz) 2.84(1H,d,J=11.25Hz) 3.35-3.80(7H,m) 4.49(2H,
s) 5.23(1H,d,J=20.44Hz) 5.31(1H,d,J=20.44Hz) 7.23-
7.35(5H,m) 7.45-7.65(3H,m) 7.89-7.95(2H,m) IRνKBr cm-1 3460,2950,1650,1490,1470,1320,1120,1
010 MS(m/z) 507[M+ ] 融点 95℃
【0080】[実施例46]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−メ
トキシベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=98/2)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.91(1H,dd,J=10.98,10.03Hz) 2.14
(1H,dt,J=11.60,3.10Hz) 2.65(1H,d,J=11.25Hz) 2.85(1
H,d,J=11.25Hz) 3.35-3.80(7H,m) 3.85(3H,s) 4.49(2H,
s) 5.23(1H,d,J=20.45Hz) 5.31(1H,d,J=20.45Hz) 7.25-
7.36(5H,m) 7.46-7.68(3H,m) 7.86-7.95(2H,m) IRνKBr cm-1 3460,2890,1600,1480,1460,1320,1120,1
000 MS(m/z) 522[M+ ] 融点 93℃
【0081】[実施例47]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−ク
ロロベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=98/2)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.92(1H,dd,J=10.99,10.05Hz) 2.17
(1H,dt,J=11.60,3.02Hz) 2.67(1H,d,J=11.25Hz) 2.88(1
H,d,J=11.25Hz) 3.37-3.82(7H,m) 4.49(2H,s) 5.24(1H,
d,J=20.49Hz) 5.31(1H,d,J=20.49Hz) 7.25-7.36(5H,m)
7.46-7.68(3H,m)7.86-7.95(2H,m) IRνKBr cm-1 3480,2900,1650,1480,1440,1340,1120,1
050 MS(m/z) 527[M+ ] 融点 90℃
【0082】[実施例48]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(3,5
−ジクロロベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−
4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−
4−オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=98/2)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.93(1H,dd,J=10.99,10.03Hz) 2.17
(1H,dt,J=11.60,3.00Hz) 2.68(1H,d,J=11.25Hz) 2.89(1
H,d,J=11.25Hz) 3.39-3.85(7H,m) 4.50(2H,s) 5.24(1H,
d,J=20.47Hz) 5.32(1H,d,J=20.47Hz) 7.25-7.36(4H,m)
7.46-7.68(3H,m)7.86-7.95(2H,m) IRνKBr cm-1 3480,2910,1650,1480,1440,1340,1120,1
040 MS(m/z) 561[M+ ] 融点 90℃
【0083】[実施例49]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−フ
ルオロベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.88(1H,t,J=10.25Hz) 2.11(1H,dt,J
=10.25,3.04Hz) 2.60(1H,d,J=11.20Hz) 2.80(1H,d,J=1
1.20Hz) 3.30-3.90(8H,m) 5.25(1H,d,J=23.00Hz) 5.29
(1H,d,J=23.00Hz) 6.95-7.05(2H,m) 7.20-7.30(1H,m)
7.50-7.62(3H,m) 7.85-8.00(3H,m) 8.36(1H,s) 8.63(1
H,s) IRνKBr cm-1 3400,2930,2850,1680,1610,1520,1430,1
250,1120 MS(m/z) 510[M+ ] 511[M + +1] 融点 90℃
【0084】[実施例50]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(3−ト
リフルオロメチルベンジル)−2−モルホリニル]メチ
ル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサ
ジン−4−オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.90(1H,t,J=10.90Hz) 2.10(1H,dt,J
=11.40,3.04Hz) 2.54-2.90(4H,m) 2.88(1H,d,J=10.90H
z) 3.40-3.85(4H,m) 5.24(1H,d,J=19.00Hz) 5.27(1H,d,
J=19.00Hz) 7.18-7.35(4H,m) 7.40-7.70(3H,m) 7.85-8.
00(3H,m) 8.35(1H,s) 8.63(1H,s) IRνKBr cm-1 3400,2900,2820,2780,1660,1500,1430,1
280,1100 MS(m/z) 524[M+ ] 融点 110 ℃
【0085】[実施例51]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−フ
ェニルベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/エタノー
ル=97/3)で精製し、目的化合物を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.80-2.00(1H,m) 2.05-2.15(1H,m)
2.55-2.90(2H,m) 3.05-4.10(8H,m) 5.26(1H,d,J=23.42H
z) 5.30(1H,d,J=23.42Hz) 7.30-7.65(1H,m) 7.80-7.93
(3H,m) 8.22(1H,s) 8.49(1H,s) IRνKBr cm-1 3410,2940,2860,1690,1610,1580,1520,1
430,1250,1080 MS(m/z) 568[M+ ] 融点 85℃
【0086】[実施例52]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−(4−フェネチル
−2−モルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒドロ
−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.91(1H,t,J=10.98Hz) 2.17(1H,dt,J
=11.47,3.42Hz) 2.56-2.85(5H,m) 2.94(1H,d,J=11.22H
z) 3.14-3.90(5H,m) 5.27(1H,d,J=19.03Hz) 5.30(1H,d,
J=19.03Hz) 7.18-7.37(5H,m) 7.43-7.64(3H,m) 7.89(2
H,d,J=5.61Hz) 8.00(1H,s) 8.37(1H,s) 8.63(1H,s) IRνKBr cm-1 3400,2900,2830,2780,1660,1500,1410,1
240,1100 MS(m/z) 506[M+ ] 融点 100 ℃
【0087】[実施例53]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[4−(3−フェ
ニルプロピル)−2−モルホリニル]メチル−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物
(無晶形固形物)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.65-2.00(3H,m) 2.06(1H,dt,J=10.9
8,3.42Hz) 2.31-2.70(6H,m) 2.85(1H,d,J=10.98Hz) 3.0
8-3.87(5H,m) 5.27(1H,d,J=18.30Hz) 5.29(1H,d,J=18.3
0Hz) 7.10-7.37(5H,m) 7.51-7.64(3H,m) 7.87-8.00(3H,
m) 8.36(1H,s)8.63(1H,s) IRνKBr cm-1 3400,2900,2830,2780,1660,1600,1560,1
500,1410,1240 MS(m/z) 520[M+ ]
【0088】[実施例54]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[(4−ジフェニ
ルメチル−2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.96(1H,t,J=10.24Hz) 2.15(1H,dt,J
=10.58,3.40Hz) 2.60-2.80(4H,m) 3.40-3.95(4H,m) 5.2
5(1H,d,J=18.90Hz) 5.29(1H,d,J=18.90Hz) 7.10-7.69(1
2H,m) 7.95(2H,d,J=20.25Hz) 8.39(1H,s) 8.64(1H,s) IRνKBr cm-1 3400,2920,2850,1680,1610,1510,1430,1
250 MS(m/z) 566[M+ ] 融点 102 ℃
【0089】[実施例55]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(2−ナ
フチルメチル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 1.80-2.00(1H,m) 2.00-2.50(4H,m)
2.81(1H,d,J=10.73Hz)2.92-4.14(5H,m) 5.25(1H,d,J=9.
26Hz) 5.27(1H,d,J=9.26Hz) 7.30-7.64(6H,m)7.82-8.08
(5H,m) 8.18-8.22(1H,m) 8.33(1H,s) 8.62(1H,s) IRνKBr cm-1 3400,2980,2900,1700,1600,1540,1450,1
280,1080 MS(m/z) 542[M+ ] 融点 90℃
【0090】[実施例56]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−アミノベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例16と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノー
ル=5/1→2/1)で精製し、目的化合物(アメ状物
質)を得た。1 H-NMR(CDCl3) δ 2.55(1H,t,J=10.25Hz) 2.70-3.00(4
H,m) 3.20-3.90(8H,m)4.51(2H,s) 5.17(1H,d,J=20.49H
z) 5.20(1H,d,J=20.49Hz) 6.26(1H,s) 6.65(2H,d,J=8.2
9Hz) 7.13(2H,d,J=8.29Hz) 7.81(1H,s) IRνNaClcm-1 3330,2920,2850,1620,1450,1310,1280,1
080 MS(m/z) 402[M+ ] 403[M + +1]
【0091】次に、本化合物の胃排出能亢進作用(表
3)及び胃粘膜保護作用(表4)を例示する。 <胃排出能亢進作用試験方法>レイネル(Reinel
l)及びスプレイ(Spray)による方法[ジャーナ
ル・オブ・フィジオロジー131巻,452−456
頁,1956年参照][J.Physiol.131,
452−456(1956)]の変法に準じて行った。
アイシーアール(ICR)系雄性マウス(体重18−2
9g)を17時間絶食した後、被験化合物を経口投与し
更に、60分後に0.05%フェノールレッド溶液0.
1mlを経口投与した。投与15分後に胃を摘出し、胃
内に残存するフェノールレッド量を測定した。尚、被験
化合物は5%をアラビアゴム溶液に溶解または懸濁し、
フェノールレッドは1%メチルセルロース溶液に溶解し
た。胃内残存率は胃内残存フェノールレッド量に基づい
て胃排出率を算出し、対照群の胃排出率と比較して亢進
率を求めた。使用した動物群は対照群及び被験化合物群
は8−10匹で行った。
【0092】
【表6】 <胃粘膜保護作用試験方法> (塩酸エタノール惹起胃粘膜損傷モデルにおける抗損傷
作用試験方法)ロバート等(Robert A.,e
t.al)による方法[サイトプロテクション・バイ
プロスタグランジン・イン・ラット・ガストロエントロ
ロジー77巻、433−443頁,1979年][Cyto
protection by Prostaglandinsin Rats Gastroenterolo
gy 77,433-443,(1979) ]の方法に準じて行った。エス
ディー(SD)系雄性ラット(体重170−195g)
を24時間絶食した後、被験化合物を経口投与し、更に
30分後に150mmol塩酸と60%エタノール混合
液を5ml/kgの容量で経口投与した。投与60分後
麻酔致死し胃を摘出、ホルマリン固定後腺胃部に発生し
た損傷の長さを測定した。尚、被験化合物は5%アラビ
アゴム溶液に溶解または懸濁した。損傷率は、一匹当り
の損傷の長さを測定し合計を対照群のそれと比較して抗
損傷率を算出した。使用した動物群は対照群及び被験化
合物群は7−10匹で行った。
【0093】
【表7】 <単回投与毒性試験方法>エスディー(SD)系雄性ラ
ット(体重130−136g)を18時間絶食した後、
被験化合物を経口投与した。投与後3時間まで絶食絶水
し、投与後6時間まで一般症状を観察した。その後1日
1回以上7日間観察した。 被験化合物 実施例3B化合物 投与量 300mg/kg 死亡数 0/3匹 1000mg/kg 死亡数 0/3匹 一般症状 体重増加、摂取量及び剖検所見に明らかな異
常は認められなかった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ベンズオキサジノン誘導体
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、RとRはそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド基
を表し、Rは、水素原子又は低級アルキル基を表し、
は、水素原子、アラルキル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基又はアルコキシカルボニル基
を表す。]で表される化合物又はその塩類。
【化2】 [式中、RとRはそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド基
を表し、Rは、水素原子又は低級アルキル基を表
す。]化合物をエポキシ化後一般式[III]
【化3】 [Rは、水素原子、ベンジル基、ベンゼン環がハロゲン
原子、アルキル基、又はアルコキシ基で置換されたベン
ジル基を表す。]に示した化合物を反応して更に、閉環
反応させることよりなる請求項1に記載の一般式[I]
の化合物の製造法。
【化4】 [式中、RとRはそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド基
を表し、Rは、水素原子又は低級アルキル基を表
す。]で示される化合物。
【化5】 [式中、RとRはそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基、イミド基を
表す。]で示される化合物をトリオキサン或いはアルデ
ヒド体と反応し閉環させることによりなる請求項4に記
載の一般式[II]の化合物の製造法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】新規なベンズオキサジノン誘導体
とその製造法及びそれらを有効成分とする消化器系薬剤
に関する。更に、本発明は、該誘導体の製造の為の中間
体及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】加齢に伴う身体各部の機能低下は周知の
事実であるが、とりわけ高齢者において、消化器系の運
動機能低下は胃腸障害を誘発し、種々の高齢者治療の面
で問題となっている。その為多くの胃腸機能亢進作用を
持つ薬剤が開発され、メトクロプラミド,シサプライド
等が上市されている。これらは、主に末梢でのムスカリ
ン受容体遮断作用により、胃腸運動機能を促進する薬剤
である。食物の胃内における滞留は、胃粘膜障害の原因
ともなることから、胃腸運動亢進作用又は、胃粘膜保護
作用を持つ薬剤又は、これら作用を併せ持つ薬剤の開発
は、今後の消化器系薬剤として多くの期待がよせられる
ものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは一般式
[I]
【0004】
【化6】 [式中、RとRは、それぞれ独立に、水素原子、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド
基を表し、Rは、水素原子又は低級アルキル基を表
し、Rは、水素原子、アラルキル基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基又はアルコキシカルボニ
ル基を表す。]で示されるベンズオキサジノン類縁化合
物およびその酸付加塩は胃腸機能亢進作用、又は胃粘膜
保護作用を有し、又それら作用を併せもつ事を見出し本
発明を完成するに至った。
【0005】一般式[I]で示される化合物の酸付加塩
は製薬的に許容される塩類が好ましい。例えば塩酸塩、
臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無
機酸塩及び、シュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、
乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、安息香酸
塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩等の有
機酸塩が挙げられる。又、一般式[I]で示される化合
物は水和物としても存在し得るので水和物も本発明の化
合物に包含される。
【0006】本明細書における用語を以下に説明する。
「低級」とは特にことわらない限り1〜5個の炭素原子
を表す。低級アルキルは直鎖状でも分岐状でも良い。具
体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル等が挙げられる。「ハロゲン原子」としては塩素、臭
素、フッ素等が挙げられる。「アミノ基」としては1級
アミン或いは低級アルキル基またはアラルキル基で置換
された2級アミン及び3級アミンを表す。具体例として
は、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。「アミド基」とは通常
使用されるアシル保護基で保護されたアミンを表す。
尚、保護基として使用されるカルバメート基もこのアミ
ド基に包含される。具体例としてはベンズアミド基、ア
セトアミド基、ホルムアミド基、o−ニトロフェニルア
セトアミド基、メチルカルバメート基等が挙げられる。
「イミド基」としては一級アミンを保護することにより
生じる環状イミドを表す。具体例としては、フタルイミ
ド基、2,3−ジフェニルマレインイミド基、サクシン
イミド基等が挙げられる。「アラルキル基」としては、
無置換もしくはハロゲン原子、低級アルキル基、ハロア
ルキル基、低級アルコキシル基、ニトロ基、アミノ基等
で置換されたベンゼン環、ピリジン環、ナフタレン環を
表し、アラルキル基のアルキル鎖は直鎖状又は分岐状の
1〜5個の炭素原子を表し、「スルホニル基」とは通常
保護基或いは脱離基として使用されるスルホン化合物を
表し、具体例としては、メタンスルホニル基、p−トル
エンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基等が挙げられ
る。
【0007】
【詳細な説明】本発明の一般式[I]で表される化合物
は次の式1で示す方法で合成することができる。
【0008】
【化7】 [式中R、R、R及びRは前述の定義と同意義
を有する。Rは水素原子、ベンジル基、ベンゼン環がハ
ロゲン原子、アルキル基、又はアルコキシ基で置換され
たベンジル基を表す。]
【0009】常法にしたがって合成したサリチルアミド
誘導体(1)を、適当な溶媒中無機酸或いは有機酸を触
媒として用い、アルキルアルデヒド、ホルムアルデヒド
或いは、1,3,5−トリオキサンをサリチルアミド誘
導体(1)に対して1−10倍モル当量用い、室温から
使用溶媒沸点温度の範囲で1−24時間反応を行い、ベ
ンズオキサジノン誘導体(2)を合成することができ
る。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム等が挙げられる。無機酸としては、塩酸、硫
酸、燐酸等が挙げられ、有機酸としては、酢酸、トリフ
ルオロ酢酸等が挙げられる。アルキルアルデヒドとして
は、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド等が挙げ
られる。この方法で得られるベンズオキサジノン誘導体
(2)は次の様な化合物(表1)である。
【0010】
【表1】 得られたベンズオキサジンノン誘導体(2)を、適当な
溶媒に溶解し、塩基の存在下適当な過酸化物を用い、0
℃から溶媒沸点温度で1〜36時間反応を行いオキシラ
ン誘導体(3)とした。このオキシラン誘導体(3)
は、単離精製する事なく次工程の原料とした。溶媒とし
ては、塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル、
メタノール等が挙げられる。塩基としては、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリ
ウム等が挙げられる。過酸化物としては過酸化水素水溶
液、過酸化ベンゾイル、m−クロロ過安息香酸(mCP
BA)等が挙げられる。
【0011】オキシラン誘導体(3)とこれに対して、
0.5〜3モル当量のN−置換エタノールアミン誘導体
(一般式III)とを、室温から溶媒沸点温度の範囲で
30分〜12時間反応してジヒドロキシ体(4)を合成
できる。反応溶媒としてはベンゼン、トルエン、キシレ
ン等が挙げられる。又この時無溶媒で加温(70〜15
0℃)溶融して反応する事もできる。得られたジヒドロ
キシ誘導体(4)は一般に単離精製する必要はないが場
合により単離精製することがある。
【0012】かくして得られたジヒドロキシ誘導体
(4)を溶媒に溶解し、塩基の存在下(ジヒドロキシ誘
導体に対し1−5モル当量を用いる)この反応液にジヒ
ドロキシ誘導体に対し1−5モル当量のアルキル或い
は、アリールスルホニルハロゲン化合物を加え、室温か
ら溶媒沸点範囲で1−24時間反応を行うと化合物
(5)が得られる。塩基としては、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシ
ド、水素化ナトリウム等が挙げられる。スルホニルハロ
ゲン化合物としては、p−トルエンスルホニルクロライ
ド、メタンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニル
クロライド等が挙げられる。溶媒としては、テトラヒド
ロフラン、ベンゼン、トルエン、ピリジン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド又は、これら溶媒の
混合溶液を用いる。一般式[I]のRが化合物(5)
のRと同一の場合は化合物(5)を目的の化合物とし
た。
【0013】化合物(5)(R=ベンジル基など)を用
い適当な溶媒中1−5倍モル当量のクロロ炭酸アルキル
エステルと50℃−使用溶媒沸点温度範囲で1−12時
間反応してアルコキシカルボニル基を有する化合物
(6)とした。適当な溶媒として、キシレン、トルエ
ン、ベンゼン、ジオキサン等が挙げられる。得られた化
合物(6)を適当な溶媒中適当な塩基存在下使用溶媒沸
点で反応するとN−無置換モルホリン化合物(7)を得
る事が出来る。適当な溶媒として、メタノール、エタノ
ール、1−プロパノール、2−プロパノール等が挙げら
れ、適当な塩基として、水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム等が挙げられる。この化合物(7)のモルホリンの
窒素に対して塩基存在下、適当な溶媒中、Rに対応す
る種々アルキル化反応を行う事が出来る。溶媒として
は、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、エタ
ノール、メチルエチルケトン、ベンゼン、トルエン等が
挙げられる。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナト
リウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド等が挙げ
られる。一般式[I]のRがアルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基の場合は、式2に示した様に、
【0014】
【化8】 [式中R、R、R及びRは前述の定義と同意義
を有する。]
【0015】化合物(3)に、0.5−3モル当量のエ
タノールアミンを化合物(4)を得た時と同様に反応し
てジオール化合物(9)を得た。得られた化合物(9)
を化合物(5)を得たときと同様に反応して一般式
[I]のRがアルキルスルホニル基、アリールスルホ
ニル基を有する化合物(8)を得ることが出来る。
【0016】また、R或いはRがベンゾイルアミノ
基、フタルイミド基等の化合物については、脱保護する
ことで目的のアミノ化合物(5)を得る事が出来る。
又、逆にR或いはRが一級或いは二級のアミノ基で
ある場合は、ベンゾイル基、アセチル基等で保護でき
る。R或いはRがニトロ基である場合は、通常の還
元即ち、パラジウム炭素等の触媒を用い還元して目的の
化合物(5),(7)あるいは(8)を得る事が出来
る。Rがアラルキル基で置換基がニトロ基である場合
も通常の還元即ち、塩化第二スズを用い還元して目的化
合物(8)を得ることができる。この様にして製造され
た化合物は、不斉炭素を有していることから光学異性体
が存在する。尚、光学異性体の中にジアステレオマー体
となるものがある場合、これらジアステレオマー体にお
いては、分割精製した化合物について、それぞれの物性
値を実施例に示した。これら合成した化合物を表2に集
約し示した。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】 本発明の化合物は、慣用の方法で経口又は非経口(例え
ば、皮下、静脈内、直腸内)の何れかによっても投与で
きる。投与されるべき有効成分の量としては、特に限定
がなく、広い範囲に亘り選択することが出来る。勿論各
々特定の場合に個々の必要性に適合させることが出来る
が、一般に遊離体の量として0.01mg−2000m
g/日の範囲の量が適当である。本発明の化合物は、そ
れ自体公知の方法により、例えば錠剤、フィルム剤、軟
質及び硬質カプセル剤、散剤、顆粒剤、糖衣丸、坐剤、
溶液、懸濁液、注射剤等の剤型にすることが出来る。
又、薬剤調製物には、他の治療上価値のある物質を含ま
せる事も出来る。
【0021】製剤例1(錠剤) 常法により、実施例27の化合物を40mg、コーンス
ターチ120mg、ゼラチン13.5mg、ラクトース
45mg、ジャガイモ澱粉6.75mg及びエロシル
(登録商標)2.25mgよりなる組成の錠剤を製造し
た。
【0022】製剤例2(錠剤) 常法により、実施例34の化合物を20mg、コーンス
ターチ26mg、ラクトース90mg、ステアリン酸マ
グネシウム0.5mgタルク1.5mg及びヒドロキシ
プロピルセルロース2.5mgよりなる組成の錠剤を製
造した。
【0023】製剤例3(ゼラチン硬カプセル) 常法により、実施例35の化合物を10mg、ラクトー
ス140mg、トウモロコシ澱粉96.35mg、タル
ク2.4mg、及びステアリン酸マグネシウム1.25
mgよりなる組成のゼラチン硬カプセル剤を製造した。
更に、詳細を参考例及び実施例で説明する。
【0024】[参考例1]3−アリル−4H−2,3−ジヒドロー1,3−ベンズ
オキサジン−4−オンの合成 N−アリルサリチルアミド1.76g(0.01mo
l)及び1,3,5−トリオキサン0.9g(0.01
mol)をトリフルオロ酢酸5ml/乾燥ベンゼン20
mlに溶解し3時間加熱還流した。反応液を濃縮後、水
/クロロホルムに分配し炭酸水素ナトリウムで中和し
た。反応液をクロロホルムで抽出し水洗乾燥後濃縮し、
目的化合物(油状物)を1.92g(定量的)得た。 H−NMR(CDCl)δ 4.19(2H,d
t,J=5.76,1.47Hz)5.15(2H,
s)5.27(1H,d,J=1.22Hz)5.29
(1H,dq,J=28.07,1.47Hz)5.5
9−5.93(1H,m)6.97(1H,dd,J=
8.30,0.74Hz)7.12(1H,td,J=
7.57,0.98Hz)7.44(1H,ddd,J
=8.24,7.33,1.71Hz)7.98(1
H,dd,J=7.82,1.71Hz) IRνNaClcm−1 1675,1665,164
0,1610,1480,1460,1450,136
0,1305 MS(m/z)289[M
【0025】[参考例2]3−アリル−2−メチル−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリルサリチルアミド1.76g(0.01mo
l)、アセトアルデヒド1.32g(0.03mo
l)、少量のモレキュラシーブス(4A)及びトリフル
オロ酢酸8ml/乾燥ベンゼン40mlを用い参考例1
の合成と同様の操作を行い目的化合物(油状物質)を
1.98g(97.9%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.55(3H,d,
J=5.86Hz)3.80(1H,ddt,J=1
5.87,6.10,1.22Hz)4.55(1H,
ddt,J=15.87,4.88,1.71Hz)
5.22(1H,dd,J=8.79,1.22Hz)
5.27(1H,dd,J=16.12,1.71H
z)5.46(1H,q,J=5.86Hz)5.80
−5.94(1H,m)6.92(1H,d,J=8.
05Hz)7.08(1H,td,J=7.57,0.
73Hz)7.43(1H,td,J=8.55,1.
71Hz)7.95(1H,dd,J=7.57,1.
17Hz) IRνNaClcm−1 3000,1660,161
0,1470,1410,1300 MS(m/z)201[M +1]
【0026】[参考例3]3−アリル−2−エチル−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリルサリチルアミド1.76g(0.01mo
l)、プロピオンアルデヒド1.74g(0.03mo
l)、少量のモレキュラシーブス(4A)及びトリフル
オロ酢酸8ml/乾燥ベンゼン40mlを用い参考例1
の合成と同様の操作を行い目的化合物(油状物質)を
2.10g(定量的)得た。 H−NMR(CDCl)δ 0.98(3H,t,
J=7.56Hz)1.67−1.82(1H,m)
1.89−2.03(1H,m)3.68(1H,d
d,J=15.87,6.35Hz)4.65(1H,
ddt,J=15.87,5.13,1.46Hz)
5.16(1H,dd,J=9.53,3.67Hz)
5.23(1H,dd,J=10.50,1.46H
z)5.28(1H,dd,J=17.82,1.46
Hz)5.79−5.94(1H,m)6.93(1
H,d,J=8.06Hz)7.07(1H,td,J
=7.59,0.98Hz)7.42(1H,td,J
=8.30,1.17Hz)7.94(1H,dd,J
=7.81,1.17Hz) IRνNaClcm−1 2950,1660,161
0,1470,1350,1300 MS(m/z)217[M
【0027】[参考例4]3−アリル−6−フルオロ−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリル−5−フルオロサリチルアミド0.85g
(0.004mol)及び1,3,5−トリオキサン
0.36g(0.004mol)をトリフルオロ酢酸4
ml/乾燥ベンゼン20mlを用い参考例1の合成と同
様の操作を行い目的化合物(油状物質)を0.87g
(96.5%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 4.25−4.81
(2H,m)5.24(2H,d,J=2.69Hz)
5.33−5.43(2H,m)5.86−6.01
(1H,m)7.01−7.07(1H,m)7.19
−7.27(1H,m)7.72(1H,dd,J=
8.30,3.17Hz) IRνNaClcm−1 3050,2900,285
0,1760,1660,1580,1480,145
0,1350,1270,1180,1130,102
0,920,820,760
【0028】[参考例5]3−アリル−6−フルオロ−2−メチル−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
N−アリル−5−フルオロサリチルアミド0.85g
(0.004mol)、アセトアルデヒド0.53g
(0.012mol)、少量のモレキュラシーブス(4
A)及びトリフルオロ酢酸4ml/乾燥ベンゼン20m
lを用い参考例1の合成と同様の操作を行い目的化合物
(油状物質)を0.66g(69.1%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.65(3H,t,
J=6.10Hz)3.92(1H,dd,J=16.
08,6.10Hz)4.63(1H,dd,J=1
6.12,5.13Hz)5.32−5.41(2H,
m)5.56(1H,q,J=6.10Hz)5.89
−6.03(1H,m)7.01(1H,dd,J=
9.03,4.15Hz)7.24(1H,td,J=
8.78,3.17Hz)7.71(1H,dd,J=
8.30,3.17Hz) IRνNaClcm−1 3350,2975,290
0,1660,1480,1400,1280,118
0,1130
【0029】[参考例6]3−アリル−6−ニトロ−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリル−5−ニトロサリチルアミド0.89g
(0.004mol)、1,3,5−トリオキサン0.
36g(0.004mol)、及びトリフルオロ酢酸6
ml/乾燥ベンゼン30mlを用い参考例1の合成と同
様の操作を行い目的化合物を0.81g(87.1%)
得た。 H−NMR(CDCl)δ 4.22(2H,t
d,J=5.76,1.46HZ)5.26(2H,
s)5.28−5.30(1H,m)5.34(1H,
dd,J=10.24,1.47Hz)5.78−5.
93(1H,m)7.11(1H,d,J=9.04H
z)8.32(1H,dd,J=9.04,9.23H
z)8.87(1H,d,J=2.68Hz) IRνKBrcm−1 3075,2925,168
0,1620,1460,1340,1300,126
0,1090 融点 83.0−86.0℃
【0030】[参考例7]3−アリル−2−メチル−6−ニトロ−4H−2,3−
ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリル−5−ニトロサリチルアミド0.89g
(0.004mol)、アセトアルデヒド0.53g
(0.012mol)、少量のモレキュラシーブス(4
A)及びトリフルオロ酢酸5ml/乾燥ベンゼン30m
lを用い参考例1の合成と同様の操作を行い目的化合物
を0.84g(84.6%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.60(3H,t,
J=5.86HZ)3.83(1H,dd,J=15.
87,6.35Hz)4.57(1H,ddd,J=1
5.87,4.89,1.47Hz)5.26−5.2
7(1H,m)5.31(1H,dd,J=8.06,
1.47Hz)5.58(1H,q,J=6.86H
z)5.79−5.93(1H,m)7.06(1H,
d,J=9.03Hz)8.32(1H,dd,J=
9.03,2.31Hz)8.86(1H,d,J=
2.69Hz) IRνKBrcm−1 1660,1520,148
0,1340,1290,1160,1080,103
0,930,840 融点 95.5−97.0℃
【0031】[参考例8]3−アリル−7−フタルイミド−4H−2,3−ジヒド
ロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 N−アリル−4−フタルイミドサリチルアミド0.47
5g(0.00147mol)、1,3,5−トリオキ
サン0.133g(0.00147mol)、及びトリ
フルオロ酢酸5ml/乾燥ベンゼン30mlを用い参考
例1の合成と同様の操作を行い目的化合物を0.45g
(83.0%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 4.00−4.20
(2H,m)5.26(2H,s)5.29(2H,
m)5.79−5.91(1H,m)7.17(1H,
d,J=1.59Hz)7.30(1H,m)7.82
(2H,m)7.98(2H,m) IRνKBrcm−1 3430,3320,293
0,2850,1730,1630,1600,137
0,1300,1270,1060 融点 120−121℃
【0032】[参考例9]3−アリル−2−メチル−7−フタルイミドー4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 N−アリル−4−フタルイミドサリチルアミド0.26
g(0.008mol)、アセトアルデヒド0.11g
(0.024mol)、及びトリフルオロ酢酸1ml/
乾燥ベンゼン6mlを用い参考例1の合成と同様の操作
を行い目的化合物を0.22g(80.0%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.59(3H,d,
J=6.10Hz)3.82(1H,dd,J=16.
11,6.10Hz)4.55(1H,dd,J=1
5.87,4.88Hz)5.23−5.55(2H,
m)5.52(1H,q,J=6.10Hz)5.80
−5.92(1H,m)7.13(1H,d,J=1.
71Hz)7.25(1H,dd,J=8.31,1.
95Hz)7.77−7.81(2H,m)7.90−
7.95(2H,m)8.05(1H,d,J=8.3
1Hz) IRνKBrcm−1 3400,1680,164
0,1580,1520,1410,1380,132
0,1270,1250 MS(m/z)348[M
【0033】[参考例10]3−アリル−7−ベンズアミド−6−クロロ−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 N−アリル−4−ベンズアミド−5−クロロサリチルア
ミド1.98g(0.006mol)、1,3,5−ト
リオキサン0.54g(0.018mol)、及びトリ
フルオロ酢酸10ml/乾燥ベンゼン60mlを用い参
考例1の合成と同様の操作を行い目的化合物を1.65
g(80.1%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 4.18(2H,d,
J=5.86Hz)5.17(2H,s)5.24−
5.34(2H,m)5.78−5.90(1H,m)
7.50−7.61(3H,m)7.91(2H,d
d,J=8.54,1.70Hz)8.02(1H,
s)8.37(1H,s)8.64(1H,br−s) IRνKBrcm−1 3330,1670,164
0,1510,1480,1420,1350,126
0,1150 融点 83.0−86.0℃
【0034】[参考例11]3−アリル−7−ベンズアミド−6−クロロ−2−メチ
ル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジ
ン−4−オンの合成 N−アリル−4−ベンズアミド−5−クロロサリチルア
ミド1.16g(0.005mol)、アセトアルデヒ
ド0.74g(0.015mol)、少量のモレキュラ
シーブス(4A)及びトリフルオロ酢酸5ml/乾燥ベ
ンゼン30mlを用い参考例1の合成と同様の操作を行
い目的化合物を1.01g(56.6%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.57(3H,d,
J=6.11Hz)3.79(1H,dd,J=15.
87,6.34Hz)4.53(1H,ddt,J=1
5.87,5.12,1.71Hz)5.22−5.3
1(2H,m)5.48(1H,q,J=6.10H
z)5.79−5.93(1H,m)7.46−7.6
4(1H,m)7.90−7.93(2H,m)7.9
9(1H,s)8.34(1H,s)8.63(1H,
br−s) IRνKBrcm−1 3400,1680,165
0,1580,1520,1480,1420,129
0,1250 融点 118.0−119.5℃
【0035】[実施例1]3−[3−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−ベン
ジル]アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの
合成 3−アリル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オン1.89g(0.01mol)と
酢酸ナトリウム1.84g(0.02mol)を塩化メ
チレン50mlに加え、80% m−クロロ過安息香酸
2.59g(0.012mol)を添加し24時間撹拌
した。反応液に飽和重曹水を加え10分間撹拌した後分
液した。有機層を更に飽和重曹水で洗浄し、水洗後乾
燥、濃縮して、粗オキシラン体1.76gを得た。得ら
れた粗オキシラン体に、N−ベンジルエタノールアミン
0.76g(0.005mol)を加え100℃で1時
間撹拌した。反応液に氷水を加え、2N−水酸化ナトリ
ウム水で塩基性とした後、クロロホルムで抽出し、水洗
乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
ヒィー(クロロホルム→5%エタノール/クロロホル
ム)にて精製し目的とする化合物(アメ状物質)1.2
2g(31.5%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 2.48−2.85
(4H,m)3.34−3.84(6H,m)3.88
−3.96(1H,m)5.12(1H,d,J=8.
79Hz)5.25(1H,d,J=8.79Hz)
6.95(1H,d,J=8.30Hz)7.11(1
H,t,J=7.82Hz)7.11−7.38(5
H,m)7.44(1H,td,J=8.31,1.7
1Hz)7.93(1H,dd,J=7.82,1.7
1Hz) MS(m/z)356[M
【0036】[実施例2]3−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−
4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−
4−オンの合成 3−[3−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−ベン
ジル]アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン
1.07g(0.003mol)をテトラヒドロフラン
−トルエン=10−20mlに溶解し、ナトリウムメト
キシド0.58g(0.01mol)を加え10分間撹
拌した。次いで、塩化p−トルエンスルホニル0.68
g(0.0036mol)を添加し室温で1時間撹拌し
た。更に、4時間加熱還流した後、氷水に加えクロロホ
ルムで抽出した。クロロホルム層を水洗乾燥後濃縮し残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/
酢酸エチルエステル=9/1)にて精製すると目的とす
る化合物(アメ状物質)を0.44g(43.1%)得
た。 H−NMR(CDCl)δ 1.91(1H,d
d,J=10.62,7.23Hz)2.11(1H,
td,J=11.35,3.41Hz)2.62(1
H,d,J=11.48Hz)2.84(1H,d,J
=11.23Hz)3.87(1H,dd,J=15.
01,8.06Hz)3.49(2H,dd,J=2
0.63,13.18Hz)3.62(1H,td,J
=11.23,2.44Hz)3.78−3.85(3
H,m)5.24(1H,d,J=25.40Hz)
5.27(1H,d,J=25.40Hz)6.96
(1H,dd,J=8.30,0.73Hz)7.10
(1H,td,J=7.56,1.22Hz)7.23
−7.41(5H,m)7.43−7.46(1H,
m)7.95(1H,dd,J=7.81,1.71H
z) IRνNaClcm−1 2940,2850,280
0,1680,1620,1480,1460,136
0 MS(m/z)338[M
【0037】[実施例3]2−メチル−3−[(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 3−アリル−2−メチル−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オン4.04g(0.
02mol)をアセトニトリル70mlに溶解し無水炭
酸カリウム8.28g(0.06mol)を加え氷冷撹
拌した。30%過酸化水素水28mlを滴下し、徐々に
昇温し室温とした。18時間後飽和重曹水を加え1時間
撹拌した後クロロホルムで抽出した。有機層を水洗後乾
燥すると粗オキシラン体を得る。得られた粗オキシラン
体を実施例1に従い粗ジオール体(シリカゲルクロマト
グラフィーのプレカラムにて精製)とし実施例2と同様
の操作を行い目的の粗化合物を得た。シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチルエステル=
10/1→5/1)で精製し、ジアステレオマーA(ア
メ状物質)とジアステレオマーB(アメ状物質)をそれ
ぞれ単離した。 化合物A H−NMR(CDCl)δ 1.56(3H,d,
J=5.86Hz)1.90(1H,dd,J=10.
74,10.54Hz)2.13(1H,td,J=
8.60,3.17Hz)2.61−2.65(1H,
m)2.83−2.87(1H,m)3.01(1H,
dd,J=14.41,8.06Hz)3.49(2
H,dd,J=13.18,7.33Hz)3.63
(1H,td,J=8.79,2.44Hz)3.81
−3.84(2H,m)4.02(1H,dd,J=1
4.40,3.18Hz)5.66(1H,q,J=
5.85Hz)6.92(1H,d,J=8.05H
z)7.04−7.10(1H,m)7.26−7.3
1(5H,m)7.39−7.45(1H,m)7.9
0−7.94(1H,m) IRνNaClcm−1 2800,1660,161
0,1470,1300,1110 MS(m/z)352[M ] 化合物B H−NMR(CDCl)δ 1.56(3H,d,
J=5.86Hz)2.00(1H,dd,J=11.
23,10.01Hz)2.12(1H,td,J=1
1.35,3.42Hz)2.58−2.62(1H,
m)2.84−2.88(1H,m)3.38−3.8
5(7H,m)5.62(1H,q,J=5.84H
z)6.92(1H,dd,J=10.30,0.73
Hz),7.07(1H,td,J=7.57,1.2
3Hz)7.21−7.30(5H,m)7.36−
7.46(1H,m)7.92(1H,dd,J=7.
94,1.71Hz) IRνNaClcm−1 2800,1660,161
0,1470,1300,1110 MS(m/z)352[M
【0038】[実施例4]2−エチル−3−[(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1)で精製し、ジアステレオマー
A(結晶)とジアステレオマーB(アメ状物質)をそれ
ぞれ単離した。 化合物A H−NMR(CDCl)δ 0.97(3H,t,
J=7.33Hz)1.70−1.94(3H,m)
2.13(1H,td,J=11.47,3.18H
z)2.63(1H,dd,J=11.35,1.96
Hz)2.84(1H,dd,J=13.06,1.9
5Hz)2.91(1H,dd,J=14,41,8.
06Hz)3.49(2H,dd,J=20.63,1
3.15Hz)3.63(1H,td,J=11.4
7,2.44Hz)3.80−3.87(2H,m)
4.07(1H,dd,J=14.28,3.42H
z)5.40(1H,dd,J=9.27,3.91H
z)6.90−6.94(1H,m)7.06(1H,
td,J=7.69,1.22Hz)7.23−7.3
2(5H,m)7.41(1H,ddd,J=6.6
0,7.33,1.71Hz)7.90(1H,dd,
J=7.57,1.71Hz) IRνKBrcm−1 2950,1670,161
0,1470 MS(m/z)366[M ] 融点 130−132℃ 化合物B H−NMR(CDCl)δ 0.96(3H,t,
J=7.57Hz)1.81−2.18(4H,m)
2.60(1H,d,J=11.47Hz)2.86
(1H,d,J=11.23Hz)3.35−3.89
(7H,m)5.34(1H,dd,J=9.77,
3.66Hz)6.93(1H,d,J=8.06H
z)6.99−7.10(1H,m)7.25−7.4
6(6H,m)7.91(1H,dd,J=7.68,
1.71Hz) IRνNaClcm−1 2920,1660,161
0,147 0 MS(m/z)366[M
【0039】[実施例5]3−[3−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(4
−フルオロベンジル)]アミノ−2−ヒドロキシプロピ
ル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサ
ジン−4−オンの合成 実施例1と同様の操作で得た粗オキシラン体1.48g
(3−アリル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オン1.89g 0.01molを
用い合成)をトルエン10mlで希釈した。この希釈溶
液にN−(4−フルオロベンジル)−N−エタノールア
ミン1.69g(0.01mol)を添加し18時間加
熱還流した。氷水に加えクロロホルムで抽出、水洗、乾
燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム/エタノール=97/3)で精製す
ると目的化合物(アメ状物質)0.54g(14.5
%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 2.46−2.82
(4H,m)3.33−3.91(7H,m)5.27
(1H,d,J=8.79Hz)5.55(1H,d,
J=8.79Hz)6.92−7.27(6H,m)
7.44(1H,t,J=9.04Hz)7.93(1
H,dd,J=7.81,1.71Hz) IRνNaClcm−1 3400,2930,287
0,2820,1650,1610,1510,148
0,1480,1460,1360,1220,104
0 MS(m/z)343[M+ −31]182[M+
−192]
【0040】[実施例6]3[4−(p−フルオロベンジル)−2−モルホリニ
ル]メチル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オンの合成 実施例2と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製し目的の化合物(アメ状物質)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.90(1H,d
d,J=11.23,10.01Hz)2.10(1
H,td,J=11.47,3.42Hz)2.60
(1H,d,J=11.48Hz)2.81(1H,
d,J=11.48Hz)3.34−3.50(3H,
m)3.61(1H,td,J=11.35,2.44
Hz)3.75−3.85(3H,m)5.24(1
H,d,J=24.17Hz)5.27(1H,d,J
=24.17Hz)6.94−7.04(3H,m)
7.11(1H,td,J=7.57,0.98Hz)
7.23−7.29(2H,m)7.40−7.46
(1H,m)7.95(1H,dd,J=7.82,
1.71Hz) IRνNaClcm−1 1680,1620,151
0,1490,1470,1450,1380 MS(m/z)357[M+ +1]356[M+]
【0041】[実施例7]2−メチル−3−[4−(p−フルオロベンジル)−2
−モルホリニル]メチル−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例5
同様の操作を行い粗ジオール体(シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーを用いプレカラム精製)を得た後、続け
て、実施例6と同様の操作を行い目的の粗化合物を得
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベン
ゼン/酢酸エチルエステル=10/1)で精製し、ジア
ステレオマーAとジアステレオマーBをそれぞれ油状物
質として得た。 化合物A H−NMR(CDCl)δ 1.56(3H,d,
J=5.86Hz)1.89(1H,t,J=10.7
4Hz)2.11(1H,td,J=11.35,3.
17Hz)2.60(1H,d,J=11.23Hz)
2.82(1H,d,J=11.23Hz)3.01
(1H,dd,J=14.41,8.06Hz)3.4
5(2H,dd,J=19.54,12.94Hz)
3.61(1H,td,J=11.35,2.44H
z)3.80−3.86(2H,m)4.01(1H,
dd,J=14.40,3.17Hz)5.65(1
H,q,J=5.86Hz)6.90−7.10(4
H,m)7.23−7.28(2H,m)7.42(1
H,ddd,J=8.18,7.32,1.71Hz)
7.92(1H,dd,J=7.81,1.71Hz) IRνNaClcm−1 1680,1620,151
0,1480,1230,760 MS(m/z)371[M+ +1] 化合物B H−NMR(CDCl)δ 1.54(3H,d,
J=6.10Hz)1.98(1H,dd,J=11.
23,9.77Hz)2.11(1H,td,J=1
1.35,3.41Hz)2.58(1H,d,J=1
0.99Hz)2.83(1H,d,J=11.23H
z)3.35−3.87(7H,m)5.62(1H,
q,J=5.84Hz)6.90−7.11(4H,
m)7.22−7.28(2H,m)7.43(1H,
ddd,J=8.18,7.32,1.71Hz)7,
92(1H,dd,J=7.81,1.71Hz) IRνNaClcm−1 1680,1620,151
0,1480,1230,760 MS(m/z)371[M+ +1]
【0042】[実施例8]3−[3−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ヒド
ロキシプロピル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−
ベンズオキサジン−4−オンの合成 3−アリル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オン3.78g(0.02mol)と
無水炭酸カリウム8.28g(0.06mol)をアセ
トニトリル100mlに加え氷冷下撹拌した。30%過
酸化水素水40mlを滴下し徐々に室温まで昇温した。
20時間後約半量まで濃縮しエーテルで抽出、水洗、乾
燥後濃縮した。得られた粗オキシラン体3.55gをト
ルエン20mlで希釈しエタノールアミン1.22g
(0.02mol)を加え30分間加熱還流した。水で
抽出後エーテルで洗浄して濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル20g,エタノ
ール/クロロホルム=5/95)で精製し、結晶化後n
−ヘキサンを加え濾取すると目的化合物0.95g(1
7.9%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 2.60(1H,d
d,J=11.96,8.06Hz)2.70−2.8
6(3H,m)3.04(3H,br−s)3.46
(1H,dd,J=14.40,6.59Hz)3.6
7(2H,t,J=5.13Hz)3.76(1H,d
d,J=14.40,3.66Hz)3.92−4.0
0(1H,m)5.30(2H,dd,J=13.9
1,8.78Hz)6.96(1H,d,J=7.81
Hz)7.10(1H,t,J=7.81Hz)7.4
4(1H,t,J=8.79Hz)7.91(1H,d
d,J=7.81,1.71Hz) IRνKBrcm−1 3300,2900,283
0,1660,1610,1480,1465,145
0,1350,1220,1120 融点 92.0−94.0℃
【0043】[実施例9]3−[[4−(p−トルエンスルホニル)−2−モルホ
リニル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−
ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例8で合成した3−[3−(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノ−2−ヒドロキシプロピル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン1.
061g(0.004mol)をTHF/トルエン=1
5ml/30mlに溶解し、ナトリウムメトキシド0.
65mg(0.012mol)を室温撹拌下添加した。
30分間撹拌した後、塩化p−トルエンスルホニル1.
91g(0.01mol)を添加した。更に室温で3時
間撹拌後加熱還流した。3時間後濃縮し、残渣に氷水を
加えクロロホルムで抽出し水洗後乾燥濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20
g,ベンゼン/酢酸エチルエステル=9/1→3/1)
で精製し、結晶化後n−ヘキサンを加え濾取すると目的
化合物0.75g(48.5%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 2.42(3H,s)
3.02−3.17(2H,m)3.28−3.40
(2H,m)3.54−3.62(1H,m)3.78
−3.86(3H,m)4.23(1H,br−s)
5.30(1H,d,J=12.21Hz)5.33
(1H,d,J=12.21Hz)6.97(1H,
d,J=7.81Hz)7.13(1H,t,J=7.
54Hz)7.30(2H,d,J=8.30Hz)
7.45(1H,t,J=7.54Hz)7.67(2
H,d,J=8.30,1.71Hz)7.91(1
H,dd,J=7.81,1.71Hz) IRνKBrcm−1 3400,2930,288
0,1655,1610,1480,1465,137
0,1340,1160,1090,1040 融点 121.5−122.5℃
【0044】[実施例10]2−メチル−3−[[4−(p−トルエンスルホニル)
−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3−ジヒド
ロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例8と同様の操作を行い粗ジオール体(シリカゲル
カラムクロマトグラフィーを用いプレカラム精製)を得
た後、続けて実施例9と同様の操作を行い目的の粗化合
物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム)で精製し、油状物質として目的化合物
を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.50−1.53
(2H,m)1.56(3H,s)2,09−2.24
(3H,s)2.36−2.41(1H,m)2.40
(3H,d,J=13.92Hz)3.00(1H,d
d,J=14.40,7.81Hz)3.41−4.0
6(4H,m)5.50−5.59(1H,m)6.8
9−6.93(1H,m)7.09(1H,t,J=
7.56Hz)7.26−7.28(1H,m)7.3
5(1H,d,J=8.30Hz)7.44(1H,
t,J=7.81Hz)7.63(2H,dd,J=1
0.49,8.30Hz)7.93(1H,d,J=
7.82Hz) IRνNaClcm−1 3380,2930,166
0,1650,1640,1610,1585,148
0,1420,1380,1335,1310,123
0,1085,1040 MS(m/z)360[M 51]358[M
83]
【0045】[実施例11]3−[(4−エトキシカルボニル−2−モルホリニル)
メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオ
キサジン−4−オンの合成 3−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−
4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−
4−オン2.03g(0.006mol)をトルエン3
0mlに溶解し60℃で加温撹拌したところに、トルエ
ン10mlで希釈したクロロ炭酸エチル1.30g
(0.012mol)を滴下し30分間加熱した。更
に、4.5時間加熱還流した後、氷水に加えた。クロロ
ホルムで抽出、水洗、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g,クロ
ロホルム)で精製すると油状物質として目的化合物1.
49g(77.3%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.27(3H,t,
J=7.08Hz)2.69(1H,t,J=2.45
Hz)2.92(1H,br−t)3.37−3.55
(2H,m)3.64−3.70(1H,m)3.84
−4.04(4H,m)4.15(2H,q,J=7.
08Hz)5.25(1H,d,J=22.46Hz)
5.28(1H,d,J=22.46Hz)6.97
(1H,d,J=7.82Hz)7.11(1H,t,
J=7.81Hz)7.44(1H,t,J=8.79
Hz)7.95(1H,dd,J=7.81,1.71
Hz) IRνNaClcm−1 2980,2930,286
0,1710,1670,1615,1485,146
0,1360,1255,1130,1110,105
0 MS(m/z)320[M
【0046】[実施例12] 3−(2−モルホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒ
ドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 3−(4−エトキシカルボニル−2−モルホリニル)メ
チル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサ
ジン−4−オン1.44g(0.0045mol)を2
−プロパノール50mlに溶解した。次いで95%水酸
化カリウム2.36g(0.04mol)を加え加熱還
流した。5時間後氷水に加えクロロホルムで抽出、水
洗、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル40g,クロロホルム→メタノ
ール/クロロホルム=5/95)で精製すると油状物質
として目的化合物0.99g(88.7%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 2.11(1H,br
−s)2,58(1H,dd,J=12.21,10.
50Hz)2.76−2.87(2H,m)2.98
(1H,dd,J=12.20,1.95Hz)3.3
8(1H,dd,J=14.06,6.83Hz)3.
48−3.86(4H,m)5.24(1H,d,J=
20.02Hz)5.28(1H,d,J=20.20
Hz)6.96(1H,d,J=7.82Hz)7.1
0(1H,t,J=7.81Hz)7.43(1H,d
t,J=7.32,1.71Hz)7.95(1H,d
d,J=7.82,1.71Hz) IRνNaClcm−1 3320,2950,285
0,1660,1615,1480,1460,144
5,1360,1310,1110,1080,103
5 MS(m/z)248[M
【0047】[実施例13]2−メチル−3−(4−エトキシカルボニル−2−モル
ホリニル)メチル−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−
ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例11と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)
で精製し目的の化合物(アメ状物質)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.24(3H,t,
J=7.08Hz)1.55(3H,d,J=5.86
Hz)2.74(1H,t,J=11.24Hz)2.
98−3.09(1H,m)3.32−3.92(7
H,m)4.13(2H,q,J=7.08Hz)5.
62(1H,q,J=5.86Hz)6.98(1H,
dd,J=8.31,0.98Hz)7.07(1H,
dt,J=7.56,0.97Hz)7.30−7.4
6(1H,m)7.92(1H,dd,J=7.81,
1.46Hz) IRνNaClcm−1 3350,2975,292
5,2850,1700,1610,1600,154
0,1470,1380,1310,1260,124
0,1110,1010 MS(m/z)334[M
【0048】[実施例14]2−メチル−3−[(2−モルホリニル)メチル]−4
H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4
−オンの合成 実施例12と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)
で精製し目的の化合物(アメ状物質)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.55(3H,d,
J=5.86Hz)2.64(1H,dd,J=12.
21,9.52Hz)2.77−2.90(2H,m)
3.00(1H,d,J=11.23Hz)3.44
(1H,dd,J=16.61,5.61Hz)3.5
9(1H,dt,J=11.23,3.66Hz)3.
68−3.76(1H,m)3.87(1H,dd,J
=10.74,1.95Hz)5.62(1H,q,J
=5.86Hz)6.91(1H,d,J=8.12H
z)7.07(1H,t,J=7.57Hz)7.42
(1H,dt,J=7.57,1.71Hz)7.91
(1H,dd,J=7.82,1.71Hz) IRνNaClcm−1 3450,2950,285
0,1660,1610,1470,1410,131
0,1080 MS(m/z)262[M
【0049】[実施例15] 3−[[4−(4−ニトロベンジル)−2−モルホリニ
ル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 3−[(2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−
ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン0.5
0g(0.002mol)と90%カリウムーt−ブト
キシド0.27g(0.0022mol)をジメチルホ
ルムアミド5mlに溶解し撹拌した。30分後p−ニト
ロベンジルプロミド0.48g(0.0022mol)
を添加し更に6時間撹拌を続けた。氷水に加えクロロホ
ルムで抽出、水洗、乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル15g,クロロ
ホルム→エタノール/クロロホルム=5/95)で精製
するとアメ状物質として目的化合物0.36g(46.
3%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.98(1H,t,
J=11.23Hz)2.18(1H,dt,J=1
1.23,3.42Hz)2.60(1H,d,J=1
0.98Hz)2.81(1H,d,J=11.24H
z)3.42(1H,dd,J=14.90,6.83
Hz)3.52−3.87(4H,m)5.24(1
H,d,J=21.00Hz)5.28(1H,d,J
=21.00Hz)6.96(1H,d,J=8.30
Hz)7.11(1H,t,J=7.57Hz)7.4
0−7.47(3H,m)7.94(1H,dd,J=
7.57,1.71Hz)8.17(2H,d,J=
8.79Hz) IRνNaClcm−1 3000,2940,291
0,2810,1670,1610,1520,148
5,1465,1450,1350,1320,112
0 MS(m/z)383[M
【0050】[実施例16]3−[[4−(4−アミノベンジル)−2−モルホリニ
ル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 3−[[4−(4−ニトロベンジル)−2−モルホリニ
ル]メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オン0.61g(0.0016mo
l)をエタノール10mlに加え、次いで塩化第二錫
1.81g(0.008mol)を加え加熱還流した。
3時間後、氷水に加えクロロホルムで抽出、水洗、乾燥
後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル15g,ベンゼン/酢酸エチルエステ
ル=10/1)で精製するとアメ状物質として目的化合
物0.18g(30.8%)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.83(1H,t,
J=10.26Hz)2.03(1H,dt,J=1
1.23,3.17Hz)2.59(1H,d,J=1
1.23Hz)2.80(1H,d,J=11.23H
z)3.28−3.41(3H,m)3,53−3.8
2(4H,m)5.21(1H,d,J=25.13H
z)5.24(1H,d,J=25.13Hz)6.5
9(1H,d,J=8.31Hz)6.93(1H,
d,J=8.06Hz)7.06−7.34(3H,
m)7.40(1H,t,J=8.30Hz)7.94
(1H,dd,J=7.81,1.71Hz) IRνNaClcm−1 3450,3350,300
0,2925,2875,2800,1660,161
0,1520,1480,1460,1440,136
0,1320,1120,1040 MS(m/z)353[M ]354[M +1]
【0051】[実施例17]6−フルオロ−3−[(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製し、目的の化合物を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.89(1H,d
d,J=11.23,10.01Hz)2.11(1
H,td,J=11.47,3.41Hz)2.63
(1H,dd,J=11.35,1.71Hz)2.8
3(1H,d,J=11.23Hz)3.36(1H,
dd,J=14.90,7.81Hz)3.49(2
H,dd,J=17.82,12.94Hz)3.62
(1H,td,J=11.35,2.19Hz)3.7
5−3.84(3H,m)5.22(1H,d,J=2
5.51Hz)5.25(1H,d,J=25.51H
z)6.92(1H,dd,J=8.91,4.39H
z)7.13(1H,ddd,J=8.79,8.0
7,3.18Hz)7.22−7.34(5H,m)
7.62(1H,dd,J=8.18,3.17Hz) IRνNaClcm−1 2820,1680,163
0,1500,1460 MS(m/z)356[M ] 融点 110−111℃
【0052】[実施例18]6−フルオロ−2−メチル−3−[(4−ベンジル−2
−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1)で精製し、ジアステレオマー
A(油状物質)とジアステレオマーB(油状物質)をそ
れぞれ単離した。 化合物A H−NMR(CDCl)δ 1.55(3H,d,
J=5.86Hz)1.85−2.05(1H,m)
2.10−2.25(1H,m)2.67(1H,d,
J=10.99Hz)2.87(1H,d,J=11.
23Hz)3.04(1H,dd,J=14.03,
8.30Hz)3.52−3.85(5H,m)3.9
7(1H,dd,J=14.28,3.42Hz)5.
63(1H,q,J=5.86Hz)6.88(1H,
dd,J=9.03,4.15Hz)7.12(1H,
ddd,J=8.91,8.05,3.17Hz)7.
26−7.57(5H,m)7.59(1H,dd,J
=8.30,3.17Hz) IRνNaClcm−1 2800,1670,162
0,1490,1410 MS(m/z)370[M ]369[M 1] 化合物B H−NMR(CDCl)δ 1.56(3H,d,
J=5.85Hz)1.98(1H,dd,J=10.
98,10.01Hz)2.13(1H,td,J=1
1.35,3.42Hz)2.60(1H,d,J=1
1.47Hz)2.84(1H,d,J=11.23H
z)3.39−3.87(7H,m)5.60(1H,
q,J=5.86Hz)6.88(1H,dd,J=
8.79,4.15Hz)7.13(1H,ddd,J
=8.97,8.05,3.17Hz)7.21−7.
30(5H,m)7.59(1H,dd,J=8.3
0,3.17Hz) IRνNaClcm−1 2800,1670,162
0,1480,1410 MS(m/z)370[M ]369[M −1
【0053】[実施例19]3−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−
6−ニトロ−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製し、油状物質として目的化合物を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.89(1H,d
d,J=10.98,10.50Hz)2.11(1
H,td,J=11.35,3.42Hz)2.65
(1H,d,J=10.01Hz)2.84(1H,
d,J=11.23Hz)3.38(1H,dd,J=
14.53,7.81Hz)3.49(2H,dd,J
=14.52,13.43Hz)3.63(1H,t
d,J=11.35,2.44Hz)3.77−3.8
8(3H,m)5.35(1H,d,J=26.12H
z)5.38(1H,d,J=26.12Hz)7.0
8(1H,d,J=9.04Hz)7.26−7.35
(5H,m)8.31(1H,dd,J=9.04,
2.69Hz)8.85(1H,d,J=2.68H
z) IRνNaClcm−1 1680,1620,153
0,1490,1460,1350 MS(m/z)384[M +1]383[M
【0054】[実施例20]6−アミノ−3−[(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 3−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−
5−ニトロ−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズ
オキサジン−4−オン 0.79g(0.0021mo
l)及び10%パラジウム炭素0.15gをメタノール
30mlに溶解し室温で水素ガスを導入しながら3時間
撹拌した。反応液をセライト濾過し濾液を濃縮し目的の
アミノ体を0.64g(92.9%)得た。得られたア
ミノ体を塩酸飽和エタノールで塩酸塩としエタノール/
エーテルで再結晶し目的化合物を塩酸塩として0.69
g(77.1%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.91(1H,d
d,J=11.23,10.01Hz)2.12(1
H,td,J=11.36,3.42Hz)2.63
(1H,dd,J=11.48,1.46Hz)2.8
4(1H,d,J=11.23Hz)3.37(1H,
dd,J=14.89,7.81Hz)3.49(2
H,dd,J=22.09,13.19Hz)3.63
(1H,td,J=11.35,2.44Hz)3.7
5−3.84(3H,m)5.16(1H,d,J=2
3.55Hz)5.19(1H,d,J=23.55H
z)6.78(2H,d,J=1.47Hz)7.23
−7.31(6H,m) IRνNaClcm−1 3350,1660,163
0,1500,1460,1360,1320 MS(m/z)354[M +1] 塩酸塩 H−NMR(DMSO−d)δ 2.75−4.3
8(11H,m)5.32(2H,s)7.17(1
H,d,J=8.54Hz)7.44−7.60(6
H,m)7.78(1H,d,J=2.69Hz) IRνKBrcm−1 3400,2900,260
0,1660,1500,1460,1370,132
0 融点 182.0−186.0℃
【0055】[実施例21]3−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−
7−フタルイミド−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−
ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1→2/1)で精製し、無晶形固
形物質として目的化合物を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.92(1H,d
d,J=10.99,10.01Hz)2.12(1
H,td,J=11.48,3.42Hz)2.64
(1H,dd,J=11.72,0.98Hz)2.8
4(1H,d,J=11.23Hz)3.42(1H,
dd,J=14.89,7.57Hz)3.50(2
H,dd,J=20.02,12.94Hz)3.64
(1H,td,J=11.35,2.44Hz)3.7
8−3.86(3H,m)5.30(1H,d,J=2
3.93Hz)5.33(1H,d,J=23.93H
z)7.16(1H,d,J=1.95Hz)7.23
−7.32(6H,m)7.78−7.84(2H,
m)7.94−7.99(2H,m)8.08(1H,
d,J=8.31Hz) IRνKBrcm−1 1730,1670,162
0,1440,1380,1350
【0056】[実施例22]2−メチル−3−[(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル]−7−フタルイミド−4H−2,3−ジヒ
ドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1→5/1)で精製し、ジアステ
レオマーAとジアステレオマーBをそれぞれ単離した。 化合物A H−NMR(CDCl)δ 1.60(3H,d,
J=6.10Hz)1.91(1H,d,J=10.7
5Hz)2.13(1H,td,J=11.23,3.
17Hz)2.64(1H,d,J=11.72Hz)
2.85(1H,d,J=11.23Hz)3.02
(1H,dd,J=14.28,8.30Hz)3.5
0(2H,d,J=6.59Hz)3.64(1H,t
d,J=9.03,2.20Hz)3.82−3.85
(2H,m)4.03(1H,dd,J=14.40,
3.18Hz)5.71(1H,q,J=5.85H
z)7.11(1H,d,J=1.95Hz)7.21
−7.32(6H,m)7.79−7.83(2H,
m)7.95−7.98(2H,m)8.04(1H,
d,J=8.55Hz) MS(m/z)497[M ]406[M
1] IRνKBrcm−1 1730,1660,162
0,1470,1370,720 融点 149.0−151.0℃ 化合物B H−NMR(CDCl)δ 1.60(3H,d,
J=5.86Hz)1.95−2.07(1H,m)
2.10−2.25(1H,m)2.65−2.70
(1H,m)2.80−2.93(1H,m)3.35
−3.90(7H,m)5.69(1H,q,J=5.
86Hz)7.12(1H,d,J=1.71Hz)
7.21−7.31(6H,m)7.80−7.83
(2H,m)7.96−7.99(1H,m)8.05
(1H,d,J=8.54Hz) MS(m/z)497[M ]406[M
1] IRνKBrcm−1 1730,1660,162
0,1470,1370,720 融点 143.0−145.0℃
【0057】[実施例23]7−アミノ−3−[(4−ベンジル−2−モルホリニ
ル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベン
ズオキサジン−4−オンの合成 3−[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−
7−フタルイミド−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−
ベンズオキサジン−4−オン0.75g(0.0016
mol)及びヒドラジン1水和物2mlをエタノール2
0mlに溶解し、80℃で10分加熱した。反応液を濃
縮し、残渣にクロロホルムを加え不溶物を濾去した。濾
液を水洗乾燥後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ベンゼン/酢酸エチルエステル=10/1→1
/1)で精製し、目的のアミノ体(アメ状物質)を0.
51g(90.4%)得た。更に塩酸飽和エタノールで
塩酸塩としてエタノール/エーテルで再結晶し、目的化
合物の塩酸塩を0.45g(65.9%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.90(1H,d
d,J=11.17,10.01Hz)2.10(1
H,td,J=11.48,3.30Hz)2.62
(1H,dd,J=11.48,1.59Hz)2.8
3(1H,d,J=11.23Hz)3.33(1H,
dd,J=14.90,7.69Hz)3.48(2
H,dd,J=24.65,13.07Hz)3.61
(1H,td,J=11.35,2.44Hz)3.7
3−3.84(3H,m)4.05(2H,s)5.1
7(1H,d,J=24.84Hz)5.20(1H,
d,J=24.84Hz)6.15(1H,d,J=
2.20Hz)6.36(1H,dd,J=8.43,
2.20Hz)7.22−7.31(5H,m)7.7
3(1H,d,J=8.30Hz) MS(m/z)353[M ] 塩酸塩 H−NMR(DMSO−d)δ 2.86−3.6
0(6H,m)3.83−4.08(2H,m)4.0
9−4.11(1H,m)4.26−4.39(2H,
m)5.15(1H,d,J=11.47Hz)5.1
8(1H,d,J=11.47Hz)6.19(1H,
d,J=1.95Hz)6.40(1H,dd,J=
8.42,2.19Hz)7.43−7.62(6H,
m) IRνKBrcm−1 3400,2600,168
0,1630,1490,1460 融点 171.0−174.0℃
【0058】[実施例24]7−アミノ−2−メチル−3−[(4−ベンジル−2−
モルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例22と同様にして合成した粗化合物を用い実施例
23と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エチル
エステル=2/1→1/1)で精製し、ジアステレオマ
ーA(油状物質)とジアステレオマーB(油状物質)を
それぞれ単離した。 化合物A H−NMR(CDCl)δ 1.53(3H,d,
J=5.86Hz)1.90(1H,t,J=10.7
4Hz)2.10(1H,td,J=11.48,3.
42Hz)2.62(1H,d,J=11.23Hz)
2.84(1H,d,J=10.99Hz)2.97
(1H,dd,J=14.40,7.81Hz)3.4
1−3.65(3H,m)3.78−3.83(2H,
m)3.96(1H,dd,J=15.40,3.42
Hz)4.09(2H,s)5.57(1H,q,J=
5.86Hz)6.11(1H,d,J=1.95H
z)6.31(1H,dd,J=8.30,2.20H
z)7.23−7.67(5H,m)7.68(1H,
d,J=8.30Hz) MS(m/z)368[M 1]367[M]2
76[M 91] 化合物A塩酸塩 H−NMR(DMSO−d)δ 1.47(3H,
d,J=5.87Hz)2.84−3.45(5H,
m)3.76(1H,dd,J=14.65,4.03
Hz)3.84−4.01(2H,m)4.14(1
H,br−s)4.28−4.39(2H,m)5.5
1(1H,q,J=5.86Hz)6.26(1H,
d,J=1.83Hz)6.46(1H,dd,J=
8.43,1.83Hz)7.43−7.45(3H,
m)7.51(1H,d,J=8.43Hz)7.61
−7.64(2H,m)11.72(1H,br−s) IRνKBrcm−1 3400,1660,163
0,1320 融点 183.0−185.0℃ 化合物B H−NMR(CDCl)δ 1.52(3H,d,
J=5.86Hz)2.00(1H,dd,J=11.
23,10.01Hz)2.07−2.14(1H,
m)2.59(1H,d,J=11.23Hz)2.8
5(1H,d,J=11.48Hz)3.36−3.7
1(5H,m)3.80−3.84(2H,m)4.0
4(2H,s)5.54(1H,q,J=5,86H
z)6.12(1H,d,J=2.20Hz)6.33
(1H,dd,J=8.54,2.20Hz)7.22
−7.30(5H,m)7.69(1H,d,J=8.
30Hz) MS(m/z)368[M 1]276[M
91] 化合物B塩酸塩 H−NMR(DMSO−d)δ 1.45(3H,
d,J=5.50Hz)2.85−3.48(5H,
m)3.66(1H,dd,J=14.66,5.49
Hz)3.86−4.19(2H,m)4.26−4.
39(3H,m)5.54(1H,q,J=5.86H
z)6.27(1H,d,J=1.47Hz)6.47
(1H,dd,J=8.43,1.83Hz)7.42
−7.45(3H,m)7.52(1H,d,J=8.
42Hz)7.60−7.64(2H,m)11.73
(1H,br−s) IRνKBrcm−1 3400,1660,162
0,1480,1320 融点 163.0−166.0℃
【0059】[実施例25]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[3−[N−(2
−ヒドロキシエチル)−N−べンジル]アミノ−2−ヒ
ドロキシプロピル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3
−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で
精製し目的の化合物を得た。 H−NMR(CDCl)δ 2.44−2.63
(3H,m)2.74−2.79(1H,m)3.23
(1H,dd,J=14.40,6.84Hz)3.5
0−3.79(5H,m)3.91(1H,br−s)
5.18(1H,d,J=41.75Hz)5.21
(1H,d,J=41.75Hz)7.13−7.28
(7H,m)7.44−7.58(3H,m)7.88
(1H,s)8.24(1H,s)8.62(1H,b
r−s) IRνNaClcm−1 3400,3000,292
0,2875,1660,1610,1580,152
0,1480,1430,1320,1250,108
0,1040 MS(m/z)479[M 31]
【0060】[実施例26]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[(4−ベンジル
−2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒド
ロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例3と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た後シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1→2/1)で精製し、目的化合
物を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.90(1H,d
d,J=11.22,10.01Hz)2.12(1
H,td,J=11.35,3.42Hz)2.63
(1H,dd,J=11.35,1.22Hz)2.8
3(1H,d,J=11.23Hz)3.37(1H,
dd,J=14.89,7.81Hz)3.49(2
H,dd,J=17.83,12.94Hz)3.61
(1H,td,J=11.23,2.45Hz)3.7
6−3.85(3H,m)5.26(1H,d,J=2
4.41Hz)5.29(1H,d,J=24.41H
z)7.23−7.32(5H,m)7.50−7.6
3(3H,m)7.90−7.94(2H,m)7.9
9(1H,d,J=1.95Hz)8.36(1H,
s)8.63(1H,s) IRνKBrcm−1 1680,1640,161
0,1510,1430 融点 149.0−150.0℃
【0061】[実施例27]7−アミノ−6−クロロ−3−[(4−ベンジル−2−
モルホリニル)メチ]−4H−2,3−ジヒドロ−1,
3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[(4−ベンジル
−2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒド
ロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン7.0g
(0.014mol)をエタノール100ml/2N−
水酸化ナトリウム水溶液50mlに溶解し、1.5時間
加熱撹拌した。反応液を濃縮し、水を加えクロロホルム
で抽出した。クロロホルム層を水洗乾燥後濃縮し、n−
ヘキサンを加え結晶化後濾取すると目的のアミノ体を
5.0g(90.8%)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.88(1H,d
d,J=11.23,10.01Hz)2.10(1
H,td,J=11.47,3.18Hz)2.62
(1H,d,J=11.23Hz)2.82(1H,
d,J=11.23Hz)3.33(1H,dd,J=
14.89,7.81Hz)3.47(2H,dd,J
=21.24,12.94Hz)3.61(1H,t
d,J=11.47,2.44Hz)3.73−3.8
3(3H,m)4.46(2H,s)5.17(1H,
d,J=24.53Hz)5.20(1H,d,J=2
4.53Hz)6.26(1H,s)7.21−7.3
4(5H,m)7.82(1H,s) IRνKBrcm−1 3450,3320,321
0,1630,1600,1480,1450 MS(m/z)387[M ]296[M
1] 融点 180℃
【0062】[実施例28]7−ベンズアミド−6−クロロ−2−メチル−3−
[(4−ベンジル−2−モルホリニル)メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オンの合成 実施例3と同様の操作を行い粗化合物を得た。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ベンゼン/酢酸エ
チルエステル=10/1)で精製し、目的のジアステレ
オマーA(アメ状物質)とジアステレオマーB(結晶)
を得た。 化合物A H−NMR(CDCl)δ 1.58(3H,d,
J=5.86Hz)1.89(1H,dd,J=10.
99,10.25Hz)2.13(1H,td,J=1
1.36,3.17Hz)2.64(1H,d,J=1
1.23Hz)2.84(1H,d,J=10.99H
z)3.03(1H,dd,J=14.41,8.06
Hz)3.49(2H,dd,J=18.18,13.
19Hz)3.63(1H,td,J=11.48,
2.44Hz)3.79−3.86(2H,m)3.9
8(1H,dd,J=14.40,3.17Hz)5.
68(1H,q,J=5.86Hz)7.23−7.3
2(5H,m)7.50−7.63(3H,m)7.8
9−7.97(3H,m)8.33(1H,s)8.6
2(1H,s) IRνNaClcm−1 1670,1620,152
0,1480,1440,1280 MS(m/z)505[M+ −1] 化合物B H−NMR(CDCl)δ 1.57(3H,d,
J=5.86Hz)1.99(1H,dd,J=10.
84,10.25Hz)2.13(1H,td,J=1
0.38,2.93Hz)2.62(1H,d,J=1
1.23Hz)2.84(1H,d,J=11.23H
z)3.40−3.87(7H,m)5.65(1H,
q,J=5.86Hz)7.24−7.36(5H,
m)7.51−7.64(3H,m)7.90−7.9
7(3H,m)8.33(1H,s)8.63(1H,
s) IRνKBrcm−1 1650,1620,152
0,1480,1430,1260 MS(m/z)506[M ] 融点 132−133℃
【0063】[実施例29]7−アミノ−6−クロロ−2−メチル−3−[(4−ベ
ンジル−2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−
ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例28で得たジアステレオマーAとジアステレオマ
ーBをそれぞれ実施例27と同様に操作(それぞれシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーベンゼン/酢酸エチル
エステル=10/1で精製)して目的のジアステレオマ
ーA(無晶形固形物)、ジアステレオマーB(無晶形固
形物)を得た。 化合物A H−NMR(CDCl)δ 1.53(3H,d,
J=5.86Hz)1.89(1H,dd,J=10.
99,10.49Hz)2.11(1H,td,J=1
1.47,3.42Hz)2.63(1H,d,J=1
0.98Hz)2.83(1H,d,J=10.98H
z)2.97(1H,dd,J=14.41,8.06
Hz)3.48(2H,dd,J=22.83,13.
19Hz)3.61(1H,td,J=11.35,
2.45Hz)3.76−3.84(2H,m)3.9
6(1H,dd,J=14.40,3.42Hz)4.
42(2H,m)5.58(1H,q,J=5.86H
z)6.22(1H,s)7.23−7.30(5H,
m)7.79(1H,s) IRνKBrcm−1 3350,1620,148
0,1460 MS(m/z)401[M −1] 化合物B H−NMR(CDCl)δ 1.52(3H,d,
J=5.86Hz)1.97(1H,dd,J=11.
23,10.01Hz)2.11(1H,td,J=1
1.35,3.42Hz)2.59(1H,d,J=1
1.48Hz)2.83(1H,d,J=11.47H
z)3.37−3.85(7H,m)4.44(2H,
s)5.57(1H,q,J=5.86Hz)6.23
(1H,s)7.23−7.30(5H,m)7.79
(1H,s) IRνKBrcm−1 3310,1620,159
0,1460 MS(m/z)401[M −1]
【0064】[実施例30]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−エ
トキシカルボニル)−2−モルホリニル]メチル]−4
H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4
−オンの合成 7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−ベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン6.
0g(0.012mol)をトルエン30mlに溶解さ
せ60℃にてクロロ炭酸エチル2.60g(0.024
mol)を加えた。5時間加熱還流した後、反応液を室
温に戻して水10mlを加え、クロロホルム30mlで
抽出した。有機層を飽和食塩水10mlで洗浄、無水硫
酸ナトリウムで乾燥させ濃縮した。得られた粗精製物
6.7gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル150g,クロロホルム/エタノール=20/
1)で精製し目的物4.9g(収率94.3%)を白色
結晶として得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.27(3H,t,
J=7.08Hz)2.69(1H,t,J=11.2
2Hz)2.88−2.99(1H,m)3.35−
3.70(3H,m)3.80−4.00(4H,m)
4.15(2H,q,J=7.08Hz)5.27(1
H,d,J=21.96Hz)5.30(1H,d,J
=21.96Hz)7.51−7.65(3H,m)
7.90−7.93(2H,m)8.00(1H,s)
8.37(1H,s)8.64(1H,s) IRνKBrcm−1 3420,2980,292
0,2860,1700,1670,1520,143
0,1250,1110 MS(m/z)473[M ] 融点 110℃
【0065】[実施例31]7−アミノ−6−クロロ−3−[(2−モルホリニル)
メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオ
キサジン−4−オンの合成 7−ベンズアミド−6−クロロ−3[[4−(4−エト
キシカルボニル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オン4.9g(0.0115mol)を2−プロパノー
ル50mlに溶解させ室温にて水酸化カリウム2.05
g(0.0115mol)を加え、5時間加熱還流させ
た。反応液を減圧濃縮し、残渣をクロロホルム50ml
に懸濁させ吸引濾過した。濾液を濃縮し得られた粗精製
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
30g,クロロホルム/エタノール=2/1)で精製し
目的物2.32g(収率67.8%)を黄色結晶として
得た。 H−NMR(CDCl)δ 2.56(1H,d
d,J=10.26,10.92Hz)2.79−2.
89(2H,m)2.97(1H,d,J=11.97
Hz)3.34(1H,dd,J=13.91,6.5
9Hz)3.55−3.86(4H,m)4.46(2
H,br−s)5.21(1H,d,J=20.01H
z)5.27(1H,d,J=20.01Hz)6.2
7(1H,s)7.82(1H,s) IRνKBrcm−1 3440,3340,293
0,2850,1650,1610,1480,145
0,1350,1320,1280,1240,108
0 MS(m/z)298[M +1]297[M
] 融点 85℃
【0066】[実施例32]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−ニトロベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4オンの合成 7−アミノ−6−クロロ−3−[(2−モルホリニル)
メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオ
キサジン−4−オン2g(0.00672mol)をジ
メチルホルムアミド60mlに溶解し室温にてカリウム
−t−ブトキシド0.75g(0.00672mo
l)、p−ニトロ臭化ベンジル1.45g(0.006
72mol)を加え撹拌した。4時間後反応液に氷水を
加えクロロホルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水
で順次洗浄し乾燥後濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル120g,ク
ロロホルム/エタノール=20/1)で精製し目的物
2.5g(収率85.9%)を黄色結晶として得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.95(1H,t,
J=10.74Hz)2.13−2.22(1H,m)
2.59(1H,d,J=10.74Hz)2.79
(1H,d,J=10.75Hz)3.08−3.09
(2H,m)3.34−3.89(5H,m)4.48
(2H,br−s)5.15(1H,d,J=20.2
5Hz)5.22(1H,d,J=20.25Hz)
6.26(1H,s)7.49(4H,d,J=8.5
4Hz)7.82(1H,s)8.17(2H,d,J
=8.55Hz) IRνKBrcm−1 3460,3350,293
0,2850,1660,1650,1630,161
0,1590,1450,1350,1110 MS(m/z)433[M +1]432[M
] 融点 182℃
【0067】[実施例33]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−メチルベ
ンジル)−2−モルリニル]メチル]−4H−2,3−
ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 オンの合成 実施例32と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.90(1H,d
d,J=10.99,10.08Hz)2.12(1
H,dt,J=11.60,3.40Hz)2.32
(3H,s)2.63(1H,dd,J=11.25,
1.60Hz)2.84(1H,d,J=11.25H
z)3.35−3.80(7H,m)4.49(2H,
s)5.13(1H,d,J=20.25Hz)5.2
1(1H,d,J=20.25Hz)6.26(1H,
s)7.10−7.20(4H,m)7.80(1H,
s) IRνKBrcm−1 3480,2930,163
0,1490,1450,1320,1120,101
0 MS(m/z)401[M ] 融点 170℃
【0068】[実施例34]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−メトキシ
ベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの
合成 実施例32と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=97/3)で精製し、目的の無晶形固形物
質を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.91(1H,d
d,J=10.99,10.07Hz)2.14(1
H,dt,J=11.60,3.40Hz)2.65
(1H,dd,J=11.25,1.58Hz)2.8
4(1H,d,J=11.25Hz)3.35−3.8
0(7H,m)3.85(3H,s)4.49(2H,
s)5.13(1H,d,J=20.24Hz)5,2
1(1H,d,J=20.24Hz)6.26(1H,
s)7.15−7.28(4H,m)7.80(1H,
s) IRνKBrcm−1 3460,2880,161
0,1490,1450,1320,1120,100
0 MS(m/z)418[M
【0069】[実施例35]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−クロロベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例32と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=97/3)で精製し、目的の化合物を得
た。 H−NMR(CDCl)δ 1.93(1H,d
d,J=10.99,10.10Hz)2.16(1
H,dt,J=11.60,3.05Hz)2.67
(1H,dd,J=11.25,1.70Hz)2.8
5(1H,d,J=11.25Hz)3.37−3.8
5(7H,m)5.12(1H,d,J=20.24H
z)5.21(1H,d,J=20.24Hz)6.2
6(1H,s)7.17−7.28(4H,m)7.8
0(1H,s) IRνKBrcm−1 3460,2890,162
0,1490,1460,1320,1120,102
0 MS(m/z)421[M −1] 融点 175℃
【0070】[実施例36]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(3,5−ジク
ロロベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 実施例32と同様の操作を行い目的の粗化合物を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
エタノール=97/3)で精製し、目的の化合物を得
た。 H−NMR(CDCl)δ 1.93(1H,d
d,J=10.99,10.12Hz)2.16(1
H,dt,J=11.60,3.10Hz)2.67
(1H,dd,J=11.25,1.80Hz)2.8
5(1H,d,J=11.25Hz)3.35−3.8
0(7H,m)4.49(2H,s)5.14(1H,
d,J=20.23Hz)5.21(1H,d,J=2
0.23Hz)6.26(1H,s)7.18−7.2
9(3Hm)7.80(1H,s) IRνKBrcm−1 3480,2880,163
0,1490,1430,1320,1120,102
0 MS(m/z)433[M −1] 融点 190℃
【0071】[実施例37] 7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−フルオロ
ベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの
合成 実施例32と同様の操作にて粗化合物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的の化合物
を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.90(1H,t,
J=10.74Hz)2.10(1H,dt,J=1
1.23,3.17Hz)2.61(1H,d,J=1
1.23Hz)2.81(1H,d,J=11.23H
z)3.32−3.83(7H,m)4,50(2H,
br−s)5.15(1H,d,J=15.38Hz)
5.17(1H,d,J=15.38Hz)6.26
(1H,s)6.99(2H,t,J=8.54Hz)
7.24−7.29(2H,m)7.81(1H,s) IRνKBrcm−1 3450,3325,320
0,1630,1600,1480,1450,136
0,1320,1240,1220 MS(m/z)406[M +1]405[M] 融点 196.0−197.5℃
【0072】[実施例38]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(3−トリフル
オロメチルベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−
4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−
4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.93(1H,t,
J=10.99Hz)2.13(1H,t,J=11.
47Hz)2.59(1H,d,J=11.47Hz)
2.80(1H,d,J=10.99Hz)3.32−
3.84(7H,m)4.51(2H,br−s)5.
17(1H,d,J=22.22Hz)5.20(1
H,d,J=22.22Hz)6.20(1H,s)
6.43−7.56(4H,m)7.81(1H,s) IRνNaClcm−1 3340,3210,293
0,2860,2810,1670,1640,162
0,1590,1480,1450,1330,128
0,1165,1120,1070,1040 MS(m/z)457[M +2]455[M
【0073】[実施例39]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−フェニル
ベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの
合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=95/5)で精製し、目的化合物
(無晶形固形物)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.80−2.05
(1H,m)2.06−2.30(1H,m)2.60
−2.90(3H,m)3.20−4.10(6H,
m)5.17(1H,d,J=23.42Hz)5.2
0(1H,d,J=23.42Hz)6.25(1H,
s)7.28−7.50(5H,m)7.52−7.6
5(4H,m)7.83(1H,s) IRνKBrcm−1 3350,2940,162
0,1540,1490,1450,1280,112
0 MS(m/z)463[M ]400[M −6
3]
【0074】[実施例40]7−アミノ−6−クロロ−3−[(4−ジフェニルメチ
ル−2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒ
ドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.95(1H,t,
J=11.22Hz)2.15(1H,dt,J=1
1.50,3.18Hz)2.63(1H,d,J=1
1.25Hz)2.87(1H,d,J=11.25H
z)3.23−3.75(6H,m)4.70(1H,
s)5.15(1H,d,J=22.30Hz)5.2
0(1H,d,J=22.30Hz)6.25(1H,
s)7.35−7.60(7H,m)7.70−7.8
8(5H,m) IRνKBrcm−1 3450,3340,320
0,1610,1460,1320,1250 MS(m/z)464[M ] 融点 178℃
【0075】[実施例41]7−アミノ−6−クロロ−3−[(4−フェネチル−2
−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒドロ−
1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物
(アメ状物質)得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.90(1H,t,
J=10.25Hz)2.15(1H,dt,J=1
1.48,3.17Hz)2.56(1H,d,J=
7.32Hz)2.59(1H,d,J=8.30H
z)2.72−3.07(3H,m)3.39−3.4
7(1H,m)3.60−3.83(5H,m)4.4
7(2H,br−s)5.17(1H,d,J=18.
07Hz)5.21(1H,d,J=18.07Hz)
6.26(1H,s)7.17−7.48(5H,m)
7.83(1H,s) IRνNaClcm−1 3330,3200,293
0,2850,2800,1670,1630,160
0,1480,1450,1320,1280,124
0,1110 MS(m/z)402[M +1]401[M
【0076】[実施例42]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(3−フェニル
プロピル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,
3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの
合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物
(アメ状物質)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.92(1H,t,
J=11.20Hz)2.16(1H,dt,J=1
1.50,3.17Hz)2.62(1H,d,J=1
1.24Hz)2.87(1H,d,J=11.24H
z)3.30−4.50(13H,m)5.16(1
H,d,J=24.00Hz)5.21(1H,d,J
=24.00Hz)6.26(1H,s)7.20−
7.35(5H,m)7.83(1H,s) IRνNaClcm−1 3450,3320,320
0,1630,1600,1460,1300 MS(m/z)415[M
【0077】[実施例43]7−アミノ−6−タロロ−3−[[4−(3−ピコリ
ル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3−ジ
ヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=95/5)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.93(1H,t,
J=10.50Hz)2.13(1H,dt,J=8.
30,2.93Hz)2.59(1H,d,J=10.
55Hz)2.81(1H,d,J=10.99Hz)
3.13−3.84(7H,m)4.49(2H,br
−s)5.16(1H,d,J=21.73Hz)5.
20(1H,d,J=20.73Hz)6.21(1
H,s)7.23−7.26(1H,m)7.66(1
Hd,J=7.56Hz)7.81(1H,s)8.5
6−8.61(2H,m) IRνKBrcm−1 3325,3200,292
5,2850,1650,1630,1610,148
0,1450,1360,1320,1280,124
0,1110,1040 MS(m/z)389[M +1]388[M
] 融点 138℃
【0078】[実施例44]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(2−ナフチル
メチル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例32と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物
(無晶形固形物)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.98(1H,t,
J=11.22Hz)2.16(1H,dt,J=1
1.71,3.17Hz)2.63(1H,d,J=1
1.47Hz)2.91(1H,d,J=11.47H
z)3.32(2H,dd,J=15.12,8.05
Hz)3.56(2H,dd,J=11.22,2.4
4Hz)3.71(2H,dd,J=13.17,2.
92Hz)3.97(1H,d,J=12.93Hz)
4.45(2H,s)5.15(1H,d,J=23.
66Hz)5.20(1H,d,J=23.66Hz)
6.25(1H,s)7.37−7.51(4H,m)
7.76−7.86(4H,m) IRνKBrcm−1 3460,3340,320
0,2920,2860,1620,1450,132
0,1240,1120 MS(m/z)425[M
【0079】[実施例45] 7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−メ
チルベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−メチルベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オン
2.5g(0.00622mol)を塩化メチレン10
0mlに溶解し、室温にてトリエチルアミン0.7g
(0.00684mol)、塩化ベンゾイル1.014
g(0.00746mol)を加え撹拌した。5時間後
反応液に水を加えクロロホルムで抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄し乾燥後濃縮した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル50g,クロロホルム/エタノール=98/2)で精
製し目的物2.8g(収率89.0%)を白色結晶とし
て得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.90(1H,d
d,J=10.99,10.05Hz)2.13(1
H,dt,J=11.60,3.04Hz)2.32
(3H,s)2.63(1H,d,J=11.25H
z)2.84(1H,d,J=11.25Hz)3.3
5−3.80(6H,m)4.49(2H,s)5.2
3(1H,d,J=20.44Hz)5.31(1H,
d,J=20.44Hz)7.23−7.35(6H,
m)7.45−7.65(3H,m)7.89−7.9
5(2H,m) IRνKBrcm−1 3460,2950,165
0,1490,1470,1320,1120,101
0 MS(m/z)507[M ] 融点 95℃
【0080】[実施例46]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−メ
トキシベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=98/2)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.91(1H,d
d,J=10.98,10.03Hz)2.14(1
H,dt,J=11.60,3.10Hz)2.65
(1H,d,J=11.25Hz)2.85(1H,
d,J=11.25Hz)3.35−3.80(6H,
m)3.85(3H,s)4.49(2H,s)5.2
3(1H,d,J=20.45Hz)5.31(1H,
d,J=20.45Hz)7.25−7.36(6H,
m)7.46−7.68(3H,m)7.86−7.9
5(2H,m) IRνKBrcm−1 3460,2890,160
0,1480,1460,1320,1120,100
0 MS(m/z)522[M ] 融点 93℃
【0081】[実施例47]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−ク
ロロベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=98/2)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.92(1H,d
d,J=10.99,10.05Hz)2.17(1
H,dt,J=11.60,3.02Hz)2.67
(1H,d,J=11.25Hz)2.88(1H,
d,J=11.25Hz)3.37−3.82(6H,
m)4.49(2H,s)5.24(1H,d,J=2
0.49Hz)5.31(1H,d,J=20.49H
z)7.25−7.36(5H,m)7.46−7.6
8(3H,m)7.86−7.95(2H,m) IRνKBrcm−1 3480,2900,165
0,1480,1440,1340,1120,105
0 MS(m/z)527[M ] 融点 90℃
【0082】[実施例48]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(3,5
−ジクロロベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−
4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−
4−オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=98/2)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.93(1H,d
d,J=10.99,10.03Hz)2.17(1
H,dt,J=11.60,3.00Hz)2.68
(1H,d,J=11.25Hz)2.89(1H,
d,J=11.25Hz)3.39−3.85(6H,
m)4.50(2H,s)5.24(1H,d,J=2
0.47Hz)5.32(1H,d,J=20.47H
z)7.25−7.36(5H,m)7.46−7.6
8(3H,m)7.86−7.95(2H,m) IRνKBrcm−1 3480,2910,165
0,1480,1440,1340,1120,104
0 MS(m/z)561[M ] 融点 90℃
【0083】[実施例49]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−フ
ルオロベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.88(1H,t,
J=10.25Hz)2.11(1H,dt,J=1
0.25,3.04Hz)2.60(1H,d,J=1
1.20Hz)2.80(1H,d,J=11.20H
z)3.30−3.90(7H,m)5.25(1H,
d,J=23.00Hz)5.29(1H,d,J=2
3.00Hz)6.95−7.05(2H,m)7.2
0−7.30(1H,m)7.50−7.62(4H,
m)7.85−8.00(3H,m)8.36(1H,
s)8.63(1H,s) IRνKBrcm−1 3400,2930,285
0,1680,1610,1520,1430,125
0,1120 MS(m/z)510[M ]511[M
1] 融点 90℃
【0084】[実施例50]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(3−ト
リフルオロメチルベンジル)−2−モルホリニル]メチ
ル]−4H−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサ
ジン−4−オンの合成 実施例45と同格の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.90(1H,t,
J=10.90Hz)2.10(1H,dt,J=1
1.40,3.04Hz)2.54−2.90(4H,
m)2.88(1H,d,J=10.90Hz)3.4
0−3.85(4H,m)5.24(1H,d,J=1
9.00Hz)5.27(1H,d,J=19.00H
z)7.18−7.35(4H,m)7.40−7.7
0(3H,m)7.85−8.00(3H,m)8.3
5(1H,s)8.63(1H,s) IRνKBrcm−1 3400,2900,282
0,2780,1660,1500,1430,128
0,1100 MS(m/z)524[M ] 融点 110℃
【0085】[実施例51]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(4−フ
ェニルベンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/エタノー
ル=97/3)で精製し、目的化合物を得た。H−N
MR(CDCl)δ 1.80−2.00(1H,
m)2.05−2.15(1H,m)2.55−2.9
0(2H,m)3.05−4.10(8H,m)5.2
6(1H,d,J=23.42Hz)5.30(1H,
d,J=23.42Hz)7.30−7.65(1H,
m)7.80−7.93(13H,m)8.22(1
H,s)8.49(1H,s) IRνKBrcm−1 3410,2940,286
0,1690,1610,1580,1520,143
0,1250,1080 MS(m/z)568[M ] 融点 85℃
【0086】[実施例52]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[(4−フェネチ
ル−2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3−ジヒ
ドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.91(1H,t,
J=10.98Hz)2.17(1H,dt,J=1
1.47,3.42Hz)2.56−2.85(5H,
m)2.94(1H,d,J=11.22Hz)3.1
4−3.90(5H,m)5.27(1H,d,J=1
9.03Hz)5.30(1H,d,J=19.03H
z)7.18−7.37(5H,m)7.43−7.6
4(3H,m)7.89(2H,d,J=5.61H
z)8.00(1H,s)8.37(1H,s)8.6
3(1H,s) IRνKBrcm−1 3400,2900,283
0,2780,1660,1500,1410,124
0,1100 MS(m/z)506[M ] 融点 100℃
【0087】[実施例53]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(3−フ
ェニルプロピル)−2−モルホリニル]メチル]−4H
−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−
オンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物
(無晶形固形物)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.65−2.00
(3H,m)2.06(1H,dt,J=10.98,
3.42Hz)2.31−2.70(5H,m)2.8
5(1H,d,J=10.98Hz)3.08−3.8
7(5H,m)5.27(1H,d,J=18.30H
z)5.29(1H,d,J=18.30Hz)7.1
0−7.37(5H,m)7.51−7.64(3H,
m)7.87−8.00(3H,m)8.36(1H,
s)8.63(1H,s) IRνKBrcm−1 3400,2900,283
0,2780,1660,1600,1560,150
0,1410,1240 MS(m/z)520[M
【0088】[実施例54]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[(4−ジフェニ
ルメチル−2−モルホリニル)メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オンの合
実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.96(1H,t,
J=10.24Hz)2.15(1H,dt,J=1
0.58,3.40Hz)2.60−2.80(4H,
m)3.40−3.95(4H,m)5.25(1H,
d,J=18.90Hz)5.29(1H,d,J=1
8.90Hz)7.10−7.69(14H,m)7.
95(2H,d,J=20.25Hz)8.39(1
H,s)8.64(1H,s) IRνKBrcm−1 3400,2920,285
0,1680,1610,1510,1430,125
0 MS(m/z)566[M ] 融点 102℃
【0089】[実施例55]7−ベンズアミド−6−クロロ−3−[[4−(2−ナ
フチルメチル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−
2,3−ジヒドロ−1,3−ベンズオキサジン−4−オ
ンの合成 実施例45と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム→クロロホ
ルム/エタノール=97/3)で精製し、目的化合物を
得た。 H−NMR(CDCl)δ 1.80−2.00
(1H,m)2.00−2.50(4H,m)2.81
(1H,d,J=10.73Hz)2.92−4.14
(5H,m)5.25(1H,d,J=9.26Hz)
5.27(1H,d,J=9.26Hz)7.30−
7.64(6H,m)7.82−8.08(5H,m)
8.18−8.22(1H,m)8.33(1H,s)
8.62(1H,s) IRνKBrcm−1 3400,2980,290
0,1700,1600,1540,1450,128
0,1080 MS(m/z)542[M ] 融点 90℃
【0090】[実施例56]7−アミノ−6−クロロ−3−[[4−(4−アミノベ
ンジル)−2−モルホリニル]メチル]−4H−2,3
−ジヒドロ−1.3−ベンズオキサジン−4−オの合成 実施例16と同様の操作にて粗目的物を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノー
ル=5/1→2/1)で精製し、目的化合物(アメ状物
質)を得た。 H−NMR(CDCl)δ 2.55(1H,t,
J=10.25Hz)2.70−3.00(4H,m)
3.20−3.90(8H,m)4.51(2H,s)
5.17(1H,d,J=20.49Hz)5.20
(1H,d,J=20.49Hz)6.26(1H,
s)6.65(2H,d,J=8.29Hz)7.13
(2H,d,J=8.29Hz)7.81(1H,s) IRνKBrcm−1 3330,2920,285
0,1620,1450,1310,1280,108
0 MS(m/z)402[M ]403[M
1]
【0091】次に、本化合物の胃排出能亢進作用(表
3)及び胃粘膜保護作用(表4)を例示する。 <胃排出能亢進作用試験方法>レイネル(Reinel
l)及びスプレイ(Spray)による方法[ジャーナ
ル・オブ・フィジオロジー131巻,452−456
頁,1956年参照][J.Physiol.131,
452−456(1956)]の変法に準じて行った。
アイシーアール(ICR)系雄性マウス(体重18−2
9g)を17時間絶食した後、被験化合物を経口投与し
更に、60分後に0.05%フェノールレッド溶液0.
1mlを経口投与した。投与15分後に胃を摘出し、胃
内に残存するフェノールレッド量を測定した。尚、被験
化合物は5%をアラビアゴム溶液に溶解または懸濁し、
フェノールレッドは1%メチルセルロ−ス溶液に溶解し
た。胃内残存率は胃内残存フェノールレッド量に基づい
て胃排出率を算出し、対照群の胃排出率と比較して亢進
率を求めた。使用した動物群は対照群及び被験化合物群
は8−10匹で行った。
【0092】
【表6】 <胃粘膜保護作用試験方法> (塩酸エタノール惹起胃粘膜損傷モデルにおける抗損傷
作用試験方法)ロバート等(Robert A.,e
t.a1)による方法[サイトプロテクション・バイ
プロスタグランジン・イン・ラット・ガストロエントロ
ロジー77巻、433−443頁,1979年][Cy
toprotection byProstaglan
dins in Rats Gastroentero
logy 77,433−443,(1979)]の方
法に準じて行った。エスディー(sD)系雄性ラット
(体重170−195g)を24時間絶食した後、被験
化合物を経口投与し、更に30分後に150mmol塩
酸と60%エタノール混合液を5ml/kgの容量で経
口投与した。投与60分後麻酔致死し胃を摘出、ホルマ
リン固定後腺胃部に発生した損傷の長さを測定した。
尚、被験化合物は5%アラビアゴム溶液に溶解または懸
濁した。損傷率は、一匹当りの損傷の長さを測定し合計
を対照群のそれと比較して抗損傷率を算出した。使用し
た動物群は対照群及び被験化合物群は7−10匹で行っ
た。
【0093】
【表7】 <単回投与毒性試験方法>エスディー(SD)系雄性ラ
ット(体重130−136g)を18時間絶食した後、
被験化合物を経口投与した。投与後3時間まで絶食絶水
し、投与後6時間まで一般症状を観察した。その後1日
1回以上7日間観察した。 被験化合物 実施例3B化合物 投与量 300mg/kg 死亡数 0/3匹 1000mg/kg 死亡数 0/3匹 一般症状 体重増加、摂取量及び剖検所見に明らかな異
常は認められなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花岡 裕吉 神奈川県足柄上郡大井町金手280 (72)発明者 樋口 史郎 神奈川県小田原市国府津1937 (72)発明者 松川 英彦 神奈川県秦野市鶴巻1200−1 (72)発明者 釣谷 昌敞 神奈川県秦野市北矢名666−278 (72)発明者 後藤 正義 神奈川県伊勢原市東成瀬4−2−5−408

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 [式中、R1 とR2 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド基
    を表し、R3 は、水素原子又は低級アルキル基を表し、
    4 は、水素原子、アラルキル基、アルキルスルホニル
    基、アリールスルホニル基又はアルコキシカルボニル基
    を表す。]で表される化合物又はその塩類。
  2. 【請求項2】 一般式[II] 【化2】 [式中、R1 とR2 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド基
    を表し、R3 は、水素原子又は低級アルキル基を表
    す。]化合物をエポキシ化後一般式[III] 【化3】 [Rは、水素原子、ベンジル基、ベンゼン環がハロゲン
    原子、アルキル基、又はアルコキシ基で置換されたベン
    ジル基を表す。]に示した化合物を反応して更に、閉環
    反応させることよりなる請求項1に記載の一般式Iの化
    合物の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載される一般式Iの化合
    物、又はその塩を有効成分とする消化器系薬剤。
  4. 【請求項4】 一般式[II] 【化4】 [式中、R1 とR2 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はイミド基
    を表し、R3 は、水素原子又は低級アルキル基を表
    す。]で示される化合物。
  5. 【請求項5】 一般式[IV] 【化5】 [式中、R1 とR2 はそれぞれ独立に、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アミド基、イミド基を
    表す。]で示される化合物をトリオキサン或いはアルデ
    ヒド体と反応し閉環させることによりなる請求項4に記
    載の一般式IIの化合物の製造法。
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