JPH06177538A - 内層基板 - Google Patents
内層基板Info
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- JPH06177538A JPH06177538A JP35087192A JP35087192A JPH06177538A JP H06177538 A JPH06177538 A JP H06177538A JP 35087192 A JP35087192 A JP 35087192A JP 35087192 A JP35087192 A JP 35087192A JP H06177538 A JPH06177538 A JP H06177538A
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- dams
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 取扱時に折損,破損等の損傷を生じることが
ない内層基板を提供すること。 【構成】 本例の内層基板9は,その両面に樹脂接着剤
を介在させて加熱,加圧により積層する多層プリント配
線板に用いられる。内層基板9は,その表側面91及び
裏側面の周縁部分90に,上記樹脂接着剤の流出を防止
するための銅製の表ダム11及び裏ダム12を点在形成
してなり,かつ表ダム11及び裏ダム12はその一部分
が互いに重複して形成されている。表ダム及び裏ダム
は,円形状或いは四角形,五角形,六角形等の多角形状
をしている。表ダム11と裏ダム12とが重複している
部分は,一辺が1mm以上であることが好ましい。
ない内層基板を提供すること。 【構成】 本例の内層基板9は,その両面に樹脂接着剤
を介在させて加熱,加圧により積層する多層プリント配
線板に用いられる。内層基板9は,その表側面91及び
裏側面の周縁部分90に,上記樹脂接着剤の流出を防止
するための銅製の表ダム11及び裏ダム12を点在形成
してなり,かつ表ダム11及び裏ダム12はその一部分
が互いに重複して形成されている。表ダム及び裏ダム
は,円形状或いは四角形,五角形,六角形等の多角形状
をしている。表ダム11と裏ダム12とが重複している
部分は,一辺が1mm以上であることが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,多層プリント配線板に
用いられる内層基板に関する。
用いられる内層基板に関する。
【0002】
【従来技術】多層プリント配線板は,積層した複数の基
板を接着剤により互いに固定し,その内部にも内層導体
パターンを形成したプリント配線板である。そして,3
枚以上の基板を積層する場合には,上下の基板の間に1
枚以上の内層基板が用いられる。該内層基板には,内層
導体パターンが形成されている。即ち,図8に示すごと
く,内層基板900は,2個の導体パターン形成部99
とその周縁部分90とを形成している。導体パターン形
成部99における内層基板900の表面側91には,内
層導体パターン990が形成されている。
板を接着剤により互いに固定し,その内部にも内層導体
パターンを形成したプリント配線板である。そして,3
枚以上の基板を積層する場合には,上下の基板の間に1
枚以上の内層基板が用いられる。該内層基板には,内層
導体パターンが形成されている。即ち,図8に示すごと
く,内層基板900は,2個の導体パターン形成部99
とその周縁部分90とを形成している。導体パターン形
成部99における内層基板900の表面側91には,内
層導体パターン990が形成されている。
【0003】多層プリント配線板の製造工程において
は,図9に示すごとく,内層基板900の表側面91,
裏側面92に樹脂接着剤5を介在させて,銅箔41を各
々積層する。このとき,治具板3を用いて,銅箔41の
外表面からこれらを挟持して,これらを加熱,加圧す
る。これにより,樹脂接着剤5が溶融し,内層基板90
0の表側面91,裏側面92に銅箔41を接着する。そ
の後,多層プリント配線板の製造工程の最終工程で,内
層基板900の周縁部分90が,図8の切断用枠線90
2の位置で,切断除去され,得ようとしていた2個の多
層プリント配線板の製品が得られる。
は,図9に示すごとく,内層基板900の表側面91,
裏側面92に樹脂接着剤5を介在させて,銅箔41を各
々積層する。このとき,治具板3を用いて,銅箔41の
外表面からこれらを挟持して,これらを加熱,加圧す
る。これにより,樹脂接着剤5が溶融し,内層基板90
0の表側面91,裏側面92に銅箔41を接着する。そ
の後,多層プリント配線板の製造工程の最終工程で,内
層基板900の周縁部分90が,図8の切断用枠線90
2の位置で,切断除去され,得ようとしていた2個の多
層プリント配線板の製品が得られる。
【0004】しかしながら,上記内層基板900は,上
記加熱圧着工程において,樹脂接着剤5が内層基板90
0と銅箔41との間から溶出したり,また,両者の間に
エアボイドが発生してしまうという問題があった。そこ
で,図10,11に示すごとく,上記周縁部分90の表
側面91,裏側面92に,樹脂止め用の残留銅箔部7
1,72を各々設けることが提案されている。残留銅箔
部71,72は,内層基板900上に内層導体パターン
990を形成する際にエッチングを施すことなく残留さ
せておいた部分であり,周縁部分90において,各々独
立して一列に配列されている。
記加熱圧着工程において,樹脂接着剤5が内層基板90
0と銅箔41との間から溶出したり,また,両者の間に
エアボイドが発生してしまうという問題があった。そこ
で,図10,11に示すごとく,上記周縁部分90の表
側面91,裏側面92に,樹脂止め用の残留銅箔部7
1,72を各々設けることが提案されている。残留銅箔
部71,72は,内層基板900上に内層導体パターン
990を形成する際にエッチングを施すことなく残留さ
せておいた部分であり,周縁部分90において,各々独
立して一列に配列されている。
【0005】また,個々の残留銅箔部71,72の間に
は間隙710,720が形成されている。残留銅箔部7
1と間隙710及び残留銅箔部72と間隙720とは,
内層基板900を挟んで,同位置に形成されている。上
記残留銅箔部71,72の間隙710,720は,多層
プリント配線板の加熱圧着工程において,導体パターン
形成部99内の空気を外方へ逃がし,内層基板900と
銅箔41との間にエアボイドが発生することを防ぐ。一
方,上記残留銅箔部71,72は,樹脂接着剤5が内層
基板900と銅箔41との間から溶出することを防ぐも
のである。
は間隙710,720が形成されている。残留銅箔部7
1と間隙710及び残留銅箔部72と間隙720とは,
内層基板900を挟んで,同位置に形成されている。上
記残留銅箔部71,72の間隙710,720は,多層
プリント配線板の加熱圧着工程において,導体パターン
形成部99内の空気を外方へ逃がし,内層基板900と
銅箔41との間にエアボイドが発生することを防ぐ。一
方,上記残留銅箔部71,72は,樹脂接着剤5が内層
基板900と銅箔41との間から溶出することを防ぐも
のである。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,近年,電子機
器の小型化,高密度化に伴い,プリント配線板の高密度
化,多層積層化,薄層化が進められている。そして,内
層基板900の薄層化も要求されてきている。一方,こ
の内層基板の薄層化に伴い,その運搬,積層作業等の取
扱時に,内層基板が損傷するという問題が生じている。
器の小型化,高密度化に伴い,プリント配線板の高密度
化,多層積層化,薄層化が進められている。そして,内
層基板900の薄層化も要求されてきている。一方,こ
の内層基板の薄層化に伴い,その運搬,積層作業等の取
扱時に,内層基板が損傷するという問題が生じている。
【0007】即ち,残留銅箔部71,72の間隙71
0,720は,内層基板900の表側面と裏側面の同位
置に形成されている。また,周縁部分90は,図11に
示すごとく,間隙710,720を両側に形成させてい
る露出部分95を有する。露出部分95の厚さは,内層
基板900の厚さに相当し,該内層基板が薄くなれば当
然露出部分95も薄くなる。
0,720は,内層基板900の表側面と裏側面の同位
置に形成されている。また,周縁部分90は,図11に
示すごとく,間隙710,720を両側に形成させてい
る露出部分95を有する。露出部分95の厚さは,内層
基板900の厚さに相当し,該内層基板が薄くなれば当
然露出部分95も薄くなる。
【0008】そのため,搬送時等に,露出部分95にお
いて内層基板900がたわみ,搬送ライン内のローラー
等に引っ掛かる恐れがある。更に,内層基板900は,
図12に示すごとく,間隙710,720に折損90
9,破損908が発生するおそれがある。そのため,従
来の最高水準の多層プリント配線板の製造技術において
も,厚さ0.2mm以上の内層基板が使用されている。
本発明は,かかる問題点に鑑み,内層基板が薄層化され
た場合においても,取扱時に折損,破損等の損傷を生じ
ることがない内層基板を提供しようとするものである。
いて内層基板900がたわみ,搬送ライン内のローラー
等に引っ掛かる恐れがある。更に,内層基板900は,
図12に示すごとく,間隙710,720に折損90
9,破損908が発生するおそれがある。そのため,従
来の最高水準の多層プリント配線板の製造技術において
も,厚さ0.2mm以上の内層基板が使用されている。
本発明は,かかる問題点に鑑み,内層基板が薄層化され
た場合においても,取扱時に折損,破損等の損傷を生じ
ることがない内層基板を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,両面に樹脂接着剤を介在
させて加熱,加圧により積層する多層プリント配線板に
用いる内層基板において,該内層基板はその表側面及び
裏側面の周縁部分に,上記樹脂接着剤の流出を防止する
ための表ダム及び裏ダムを点在形成してなり,かつ上記
表ダム及び裏ダムは内層基板の表側面と裏側面におい
て,その一部分が互いに重複するよう形成されているこ
とを特徴とする内層基板にある。本発明において最も注
目すべきことは,内層基板の表側面及び裏側面の周縁部
分に点在形成した表ダム及び裏ダムが,その両側におい
て,その一部分が互いに重複するよう形成されているこ
とである。
させて加熱,加圧により積層する多層プリント配線板に
用いる内層基板において,該内層基板はその表側面及び
裏側面の周縁部分に,上記樹脂接着剤の流出を防止する
ための表ダム及び裏ダムを点在形成してなり,かつ上記
表ダム及び裏ダムは内層基板の表側面と裏側面におい
て,その一部分が互いに重複するよう形成されているこ
とを特徴とする内層基板にある。本発明において最も注
目すべきことは,内層基板の表側面及び裏側面の周縁部
分に点在形成した表ダム及び裏ダムが,その両側におい
て,その一部分が互いに重複するよう形成されているこ
とである。
【0010】上記内層基板は,導体パターン形成部とそ
の周縁部分とを有している。導体パターン形成部には,
内層導体パターンが形成されている。上記表ダムは内層
基板の周縁部分の表側面に,上記裏ダムはその裏側面
に,個々に独立して点在形成されている。表ダム及び裏
ダムは,円形状或いは四角形,五角形,六角形等の多角
形状をしている。
の周縁部分とを有している。導体パターン形成部には,
内層導体パターンが形成されている。上記表ダムは内層
基板の周縁部分の表側面に,上記裏ダムはその裏側面
に,個々に独立して点在形成されている。表ダム及び裏
ダムは,円形状或いは四角形,五角形,六角形等の多角
形状をしている。
【0011】また,表ダム及び裏ダムは,その一部分が
内層基板を挟んで,表裏面で互いに重複している。そし
て,周縁部分において,表ダムと裏ダムとが互いに重複
している部分は重複部分となり,また,表ダムと表ダム
の間隙は表面露出部分となり,裏ダム及び裏ダムの間隙
は裏面露出部分となる。表ダム及び裏ダムは,直径2〜
20mmが好ましい。直径2mm未満の場合,重複部分
を形成させることが困難になる。直径20mmを越えた
場合,導体パターン形成部の面積が小さくなってしま
う。
内層基板を挟んで,表裏面で互いに重複している。そし
て,周縁部分において,表ダムと裏ダムとが互いに重複
している部分は重複部分となり,また,表ダムと表ダム
の間隙は表面露出部分となり,裏ダム及び裏ダムの間隙
は裏面露出部分となる。表ダム及び裏ダムは,直径2〜
20mmが好ましい。直径2mm未満の場合,重複部分
を形成させることが困難になる。直径20mmを越えた
場合,導体パターン形成部の面積が小さくなってしま
う。
【0012】また,各々の重複部分は,その直径又は一
辺が1mm以上であることが好ましい。1mm未満の場
合,重複部分が小さくなり,取扱時に折損,破損等の損
傷を生じるおそれがある。また,表ダム及び裏ダムは,
導体パターン形成部に形成されている内層導体パターン
と同じ材質,例えば銅,42アロイであることが好まし
い。これにより,内層導体パターンをエッチング等によ
り形成する際に,同時に,表ダム及び裏ダムを形成する
ことができる。樹脂接着剤としては,プリプレグ等が用
いられる。
辺が1mm以上であることが好ましい。1mm未満の場
合,重複部分が小さくなり,取扱時に折損,破損等の損
傷を生じるおそれがある。また,表ダム及び裏ダムは,
導体パターン形成部に形成されている内層導体パターン
と同じ材質,例えば銅,42アロイであることが好まし
い。これにより,内層導体パターンをエッチング等によ
り形成する際に,同時に,表ダム及び裏ダムを形成する
ことができる。樹脂接着剤としては,プリプレグ等が用
いられる。
【0013】
【作用及び効果】本発明においては,表ダム及び裏ダム
を内層基板の周縁部分に点在形成させている。そのた
め,各表ダム及び各裏ダムの間隙には,それぞれ内層基
板の表面露出部分及び裏面露出部分が形成されている。
また,表ダム及び裏ダムは,その一部分が内層基板を挟
んで表裏面で重複している。そのため,表面露出部分は
内層基板と裏ダムとを合わせた厚さを有し,一方裏面露
出部分は内層基板と表ダムとを合わせた厚さを有する。
を内層基板の周縁部分に点在形成させている。そのた
め,各表ダム及び各裏ダムの間隙には,それぞれ内層基
板の表面露出部分及び裏面露出部分が形成されている。
また,表ダム及び裏ダムは,その一部分が内層基板を挟
んで表裏面で重複している。そのため,表面露出部分は
内層基板と裏ダムとを合わせた厚さを有し,一方裏面露
出部分は内層基板と表ダムとを合わせた厚さを有する。
【0014】また,表ダムと裏ダムとが互いに重複して
いる重複部分は,内層基板と表ダムと裏ダムとを合わせ
た厚さを有する。このように,内層基板の周縁部分の表
裏面においては,表面露出部分,重複部分,及び裏面露
出部分が繰り返し連続して形成されている。そのため,
周縁部分全体が,一連の補強枠となる。それ故,内層基
板は,いわばこの補強枠により補強されることになる。
従って,内層基板は,取扱時に折損,破損等の損傷を生
じることがない。また,そのため,薄い内層基板でも,
取扱時に折損,破損等の損傷を生じることがない。
いる重複部分は,内層基板と表ダムと裏ダムとを合わせ
た厚さを有する。このように,内層基板の周縁部分の表
裏面においては,表面露出部分,重複部分,及び裏面露
出部分が繰り返し連続して形成されている。そのため,
周縁部分全体が,一連の補強枠となる。それ故,内層基
板は,いわばこの補強枠により補強されることになる。
従って,内層基板は,取扱時に折損,破損等の損傷を生
じることがない。また,そのため,薄い内層基板でも,
取扱時に折損,破損等の損傷を生じることがない。
【0015】また,多層プリント配線板の加熱圧着工程
において,各表ダム及び各裏ダムの間隙は,導体パター
ン形成部内の空気を外方へ逃がし,内層基板にエアボイ
ドが発生することを防ぐ。また,表ダム及び裏ダムは,
樹脂接着剤が内層基板と銅箔との間から溶出することを
防ぐことができ,更に,局部的に溶出することができ
る。以上のごとく,本発明によれば,内層基板が薄層化
された場合においても,取扱時に折損,破損等の損傷を
生じることがない内層基板を提供することができる。
において,各表ダム及び各裏ダムの間隙は,導体パター
ン形成部内の空気を外方へ逃がし,内層基板にエアボイ
ドが発生することを防ぐ。また,表ダム及び裏ダムは,
樹脂接着剤が内層基板と銅箔との間から溶出することを
防ぐことができ,更に,局部的に溶出することができ
る。以上のごとく,本発明によれば,内層基板が薄層化
された場合においても,取扱時に折損,破損等の損傷を
生じることがない内層基板を提供することができる。
【0016】
【実施例】実施例1 本発明の実施例にかかる内層基板につき,図1〜図5を
用いて説明する。本例の内層基板9は,その両面に樹脂
接着剤5を介在させて加熱,加圧により積層する多層プ
リント配線板に用いられる(図4,5)。内層基板9
は,図1〜図3に示すごとく,その表側面91及び裏側
面92の周縁部分90に,上記樹脂接着剤の流出を防止
するための銅製の表ダム11及び裏ダム12を点在形成
してなり,かつ表ダム11及び裏ダム12は,内層基板
の表側面と裏側面において,その一部分が互いに重複し
て形成されている。
用いて説明する。本例の内層基板9は,その両面に樹脂
接着剤5を介在させて加熱,加圧により積層する多層プ
リント配線板に用いられる(図4,5)。内層基板9
は,図1〜図3に示すごとく,その表側面91及び裏側
面92の周縁部分90に,上記樹脂接着剤の流出を防止
するための銅製の表ダム11及び裏ダム12を点在形成
してなり,かつ表ダム11及び裏ダム12は,内層基板
の表側面と裏側面において,その一部分が互いに重複し
て形成されている。
【0017】内層基板9は,導体パターン形成部99と
その周縁部分90とを形成している。導体パターン形成
部99には,銅製の内層導体パターン990が形成され
ている。表ダム11及び裏ダム12は,直径4mmの円
形である。内層基板9の周縁部分90の表側面91及び
裏側面92には,表ダム11及び裏ダム12が,間隔1
mm毎に,市松模様状に配列している。また,2つの導
体パターン形成部99の間にも,周縁部分90と同様に
表ダム11及び裏ダム12が格子状に配列している。各
導体パターン形成部99の周囲には,積層後に固片化す
るための枠線902が設けてある。
その周縁部分90とを形成している。導体パターン形成
部99には,銅製の内層導体パターン990が形成され
ている。表ダム11及び裏ダム12は,直径4mmの円
形である。内層基板9の周縁部分90の表側面91及び
裏側面92には,表ダム11及び裏ダム12が,間隔1
mm毎に,市松模様状に配列している。また,2つの導
体パターン形成部99の間にも,周縁部分90と同様に
表ダム11及び裏ダム12が格子状に配列している。各
導体パターン形成部99の周囲には,積層後に固片化す
るための枠線902が設けてある。
【0018】次に,上記内層基板9を用いて多層プリン
ト配線板を作製する方法について説明する。上記作製工
程においては,図4に示すごとく,内層基板9の表側面
91,裏側面92に樹脂接着剤5を介在させて,銅箔4
1を各々積層する。このとき,治具板3を用いて銅箔4
1の外表面から内層基板9,樹脂接着剤5及び銅箔41
を所望の位置に挟持,固定する。そして,これらを加
熱,加圧することにより,樹脂接着剤5が溶融し,図5
に示すごとく,内層基板9の表側面91,裏側面92に
銅箔41が接着された多層プリント配線板49を得る。
次に,治具板3を多層プリント配線板49から取り外
す。
ト配線板を作製する方法について説明する。上記作製工
程においては,図4に示すごとく,内層基板9の表側面
91,裏側面92に樹脂接着剤5を介在させて,銅箔4
1を各々積層する。このとき,治具板3を用いて銅箔4
1の外表面から内層基板9,樹脂接着剤5及び銅箔41
を所望の位置に挟持,固定する。そして,これらを加
熱,加圧することにより,樹脂接着剤5が溶融し,図5
に示すごとく,内層基板9の表側面91,裏側面92に
銅箔41が接着された多層プリント配線板49を得る。
次に,治具板3を多層プリント配線板49から取り外
す。
【0019】その後,多層プリント配線板49は,その
表側面及び裏側面に導体パターンが形成され,ソルダー
レジスト等の表面処理が施される。その後,図1に示す
ごとく,多層プリント配線板49の製造工程の最終工程
で,内層基板9の周縁部分90が切断用枠線902にお
いて切断され,固片化された多層プリント配線板の製品
が得られる。
表側面及び裏側面に導体パターンが形成され,ソルダー
レジスト等の表面処理が施される。その後,図1に示す
ごとく,多層プリント配線板49の製造工程の最終工程
で,内層基板9の周縁部分90が切断用枠線902にお
いて切断され,固片化された多層プリント配線板の製品
が得られる。
【0020】次に本例の作用効果につき説明する。本例
の内層基板9においては,表ダム11及び裏ダム12を
周縁部分90に点在形成させている。そのため,各表ダ
ム11及び各裏ダム12の間隙には,図2に示すごと
く,内層基板9の表面露出部分93及び裏面露出部分9
4が形成されている。
の内層基板9においては,表ダム11及び裏ダム12を
周縁部分90に点在形成させている。そのため,各表ダ
ム11及び各裏ダム12の間隙には,図2に示すごと
く,内層基板9の表面露出部分93及び裏面露出部分9
4が形成されている。
【0021】また,表ダム11及び裏ダム12は,内層
基板900の表側面11と裏側面12において,その一
部分が互いに重複している。そのため,表面露出部分9
3の裏側面92には裏ダム12が,裏面露出部分94の
表側面91には表ダム11が形成されている。それ故,
表面露出部分93は内層基板9と裏ダム12とを合わせ
た厚さを有し,裏面露出部分94は内層基板9と表ダム
11とを合わせた厚さを有する。また,表ダム11と裏
ダム12とが互いに重複している重複部分96は,内層
基板9と表ダム11と裏ダム12とを合わせた厚さを有
する。
基板900の表側面11と裏側面12において,その一
部分が互いに重複している。そのため,表面露出部分9
3の裏側面92には裏ダム12が,裏面露出部分94の
表側面91には表ダム11が形成されている。それ故,
表面露出部分93は内層基板9と裏ダム12とを合わせ
た厚さを有し,裏面露出部分94は内層基板9と表ダム
11とを合わせた厚さを有する。また,表ダム11と裏
ダム12とが互いに重複している重複部分96は,内層
基板9と表ダム11と裏ダム12とを合わせた厚さを有
する。
【0022】このように,内層基板9の周縁部分90に
おいては,表面露出部分93,重複部分96,及び裏面
露出部分94が繰り返し連続して形成されている。その
ため,周縁部分90全体が,表面露出部分93,重複部
分96,裏面露出部分94よりなる,一連の補強枠とな
る。それ故,内層基板9は,この補強枠により補強され
る。従って,内層基板9は,取扱時に折損,破損等の損
傷を生じることがない。
おいては,表面露出部分93,重複部分96,及び裏面
露出部分94が繰り返し連続して形成されている。その
ため,周縁部分90全体が,表面露出部分93,重複部
分96,裏面露出部分94よりなる,一連の補強枠とな
る。それ故,内層基板9は,この補強枠により補強され
る。従って,内層基板9は,取扱時に折損,破損等の損
傷を生じることがない。
【0023】また,多層プリント配線板の貼着工程にお
いて,各表ダム11及び各裏ダム12の間隙は,導体パ
ターン形成部99内の空気を外方へ逃がし,内層基板9
にエアボイドが発生することを防ぐ。また,表ダム11
及び裏ダム12は,樹脂接着剤5が内層基板9と銅箔4
1との間から溶出することを防ぐことができ,更に,局
部的に溶出することができる。また,表ダム11及び裏
ダム12は,銅製であり,内層導体パターン990と同
じ材質である。そのため,内層導体パターン990の形
成と共に,表ダム11及び裏ダム12を同時に形成する
ことができる。
いて,各表ダム11及び各裏ダム12の間隙は,導体パ
ターン形成部99内の空気を外方へ逃がし,内層基板9
にエアボイドが発生することを防ぐ。また,表ダム11
及び裏ダム12は,樹脂接着剤5が内層基板9と銅箔4
1との間から溶出することを防ぐことができ,更に,局
部的に溶出することができる。また,表ダム11及び裏
ダム12は,銅製であり,内層導体パターン990と同
じ材質である。そのため,内層導体パターン990の形
成と共に,表ダム11及び裏ダム12を同時に形成する
ことができる。
【0024】実施例2 本例の内層基板9においては,図6に示すごとく,表ダ
ム11及び裏ダム12は,一辺が4mmの四角形であ
る。内層基板9の周縁部分90の表側面91及び裏側面
92には,表ダム11及び裏ダム12が間隔1mm毎
に,市松模様状に配列している。その他は,実施例1と
同様である。本例においても,実施例1と同様の効果を
得ることができる。
ム11及び裏ダム12は,一辺が4mmの四角形であ
る。内層基板9の周縁部分90の表側面91及び裏側面
92には,表ダム11及び裏ダム12が間隔1mm毎
に,市松模様状に配列している。その他は,実施例1と
同様である。本例においても,実施例1と同様の効果を
得ることができる。
【0025】実施例3 本例の内層基板を用いて,多層プリント配線板を作製す
るに当たり,図7に示すごとく,内層基板9の上下両側
に樹脂接着剤5を介して,外層基板4を積層する。外層
基板4は,その外表面に銅箔41を,内表面に内層導体
パターン42を設けている。
るに当たり,図7に示すごとく,内層基板9の上下両側
に樹脂接着剤5を介して,外層基板4を積層する。外層
基板4は,その外表面に銅箔41を,内表面に内層導体
パターン42を設けている。
【0026】次に,離型シート30及び治具板3を用い
て,銅箔41の外表面から,内層基板9,樹脂接着剤5
及び外層基板4を,所望の位置に挟持,固定する。そし
て,これらを加熱,加圧することにより,樹脂接着剤5
が溶融し,内層基板9の両側に外層基板4が接着され,
多層プリント配線板を得る。次に,治具板3を多層プリ
ント配線板から取り外す。この時,銅箔41と治具板3
との間には,離型シート30が介在しているので,多層
プリント配線板から治具板3を容易に取り外すことがで
きる。その他は,実施例1と同様である。本例において
も,実施例1と同様の効果を得ることができる。
て,銅箔41の外表面から,内層基板9,樹脂接着剤5
及び外層基板4を,所望の位置に挟持,固定する。そし
て,これらを加熱,加圧することにより,樹脂接着剤5
が溶融し,内層基板9の両側に外層基板4が接着され,
多層プリント配線板を得る。次に,治具板3を多層プリ
ント配線板から取り外す。この時,銅箔41と治具板3
との間には,離型シート30が介在しているので,多層
プリント配線板から治具板3を容易に取り外すことがで
きる。その他は,実施例1と同様である。本例において
も,実施例1と同様の効果を得ることができる。
【図1】実施例1の内層基板の平面図。
【図2】図1のA−A線矢視断面拡大図。
【図3】実施例1の内層基板の要部拡大透視図。
【図4】実施例1の内層基板を用いた,多層プリント配
線板の作製工程図。
線板の作製工程図。
【図5】図4に続く,多層プリント配線板の作製工程
図。
図。
【図6】実施例2の内層基板の要部拡大透視図。
【図7】実施例3における,多層プリント配線板の作製
工程図。
工程図。
【図8】従来例の内層基板の平面図。
【図9】従来例の内層基板を用いた,多層プリント配線
板の作製工程図。
板の作製工程図。
【図10】他の従来例の内層基板の平面図。
【図11】他の従来例の内層基板の要部拡大断面図。
【図12】従来例にかかる,折損,破損を生じた内層基
板の平面図。
板の平面図。
11...表ダム, 12...裏ダム, 9...内層基板, 90...周縁部分, 91...表側面, 92...裏側面, 93...表面露出部分, 94...裏面露出部分, 96...重複部分, 99...導体パターン形成部,
Claims (1)
- 【請求項1】 両面に樹脂接着剤を介在させて加熱,加
圧により積層する多層プリント配線板に用いる内層基板
において, 該内層基板はその表側面及び裏側面の周縁部分に,上記
樹脂接着剤の流出を防止するための表ダム及び裏ダムを
点在形成してなり,かつ上記表ダム及び裏ダムは内層基
板の表側面と裏側面において,その一部分が互いに重複
するよう形成されていることを特徴とする内層基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35087192A JPH06177538A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 内層基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35087192A JPH06177538A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 内層基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06177538A true JPH06177538A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18413460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35087192A Pending JPH06177538A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 内層基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06177538A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011138975A (ja) * | 2009-12-29 | 2011-07-14 | Kyocer Slc Technologies Corp | 多数個取り配線基板 |
JP2011216740A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Ibiden Co Ltd | 配線板及び配線板の製造方法 |
JP2017204543A (ja) * | 2016-05-10 | 2017-11-16 | 日立化成株式会社 | プリント配線板 |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP35087192A patent/JPH06177538A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011138975A (ja) * | 2009-12-29 | 2011-07-14 | Kyocer Slc Technologies Corp | 多数個取り配線基板 |
JP2011216740A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Ibiden Co Ltd | 配線板及び配線板の製造方法 |
JP2017204543A (ja) * | 2016-05-10 | 2017-11-16 | 日立化成株式会社 | プリント配線板 |
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