JPH06177404A - 半導体ダイオード - Google Patents

半導体ダイオード

Info

Publication number
JPH06177404A
JPH06177404A JP33032992A JP33032992A JPH06177404A JP H06177404 A JPH06177404 A JP H06177404A JP 33032992 A JP33032992 A JP 33032992A JP 33032992 A JP33032992 A JP 33032992A JP H06177404 A JPH06177404 A JP H06177404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion layer
diode
type
semiconductor substrate
type diffusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33032992A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Mitsui
昌仁 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP33032992A priority Critical patent/JPH06177404A/ja
Publication of JPH06177404A publication Critical patent/JPH06177404A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 逆方向バイアス時のリーク電流を少なく、且
つ順方向バイアス時の電圧降下を小さくした、整流効率
の良好な半導体ダイオードの構造を提供する。 【構成】 n形半導体基板の表面に、n形の拡散層を形
成し、これを囲むように、p形の拡散層4を形成し、前
記n形拡散層とp形拡散層4とを同一のアノード電極3
にてオーミック接触させて、これらに同電位を印加し得
る構成とし、前記半導体基板1の裏面にカソード電極1
2をオーミック接触させて、電界効果型のダイオードを
形成する。p形拡散層4を形成するに当たっては、前記
カソード12・アノード3間に電圧が印加されていない
状態で、空乏層4a,4aが、アノード電極3とカソー
ド電極12との間の電流経路を遮断するように、その濃
度を決定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体技術、更には電
界効果型の半導体ダイオードに関し、例えば、周波数の
高い電流の整流に利用して有用な半導体ダイオードに関
する。
【0002】
【従来の技術】整流用ダイオードとして、pn接合を用
いたpn接合形ダイオードや、金属と半導体との接触を
用いたショットキ・バリア・ダイオード(以下、「SB
D」と略記する。)等が公知である。このうちSBD
は、半導体と金属のエネルギー障壁のギャップを、pn
接合形ダイオードのpn接合形におけるバンド・ギャッ
プより小さくすることができるため、順方向電圧降下V
Fを小さくでき、主に整流動作の効率を重視する整流回
路等に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の整流
回路にあっては、周波数が高い電流の整流用途のため
に、更に短いスイッチングタイムが要求されている。ま
た、ダイオードの整流動作時の電力損失を低減させるこ
とが要求されており、これに対応すべく上記SBDにて
その順方向電圧降下VFを小さくする試みが行われてい
る。その一例としては、SBDでは、バンド・ギャップ
を小さくしてその順方向電圧降下VFを小さくすること
が提案されているが、この場合には、逆方向リーク電流
Rが増大すると云う不具合が生じる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、逆方向バイアス時のリーク電流が少なく、且つ順
方向バイアス時の電圧降下が小さく、整流効率の良好な
半導体ダイオードの構造を提供することをその主たる目
的とする。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴については、本明細書の記述および添附図面か
ら明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。即ち、本発明の半導体装置においては、半
導体基体の表面に、該基体と同導電形の第1の拡散層を
形成し、これを囲むように、基板とは逆の導電形の第2
の拡散層を形成し、前記第1の拡散層と第2の拡散層と
を同一のアノード電極にてオーミック接触させて、これ
らに同電位を印加し得る構成とし、前記半導体基体の裏
面にカソード電極をオーミック接触させるとともに、前
記第2の拡散層を形成するに当たり、前記カソード・ア
ノード間に電圧が印加されていない状態で、空乏層が、
アノード電極とカソード電極との間の電流経路を遮断す
るようにバイアスを印加しない状態で、第1の拡散層と
半導体基体に形成された電流通路を断つように、その濃
度を決定した。
【0006】
【作用】上記ダイオードでは、ゼロバイアスの状態で、
上記第1の拡散層と第2の拡散層のpn接合面から延び
る空乏層が、上記第1の拡散層を囲み、相対する部分の
空乏層と僅かに接して上記電流通路を断っているため、
この状態から順方向にバイアスされると、当該空乏層の
縮退により、電流通路が即座に形成され、このときの順
方向電圧降下は、空乏層、pn接合面の何れをも介さ
ず、従って半導体基板の抵抗成分にのみ依存することと
なる。また、逆方向にバイアスされたときには、そのま
ま上記空乏層が電流通路を断つため、逆方向リーク電流
がpn接合形ダイオードと同等に低減される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。図1は、n形半導体基板1に形成された整
流ダイオード10の縦方向の構造を示す断面図である。
この図に示すように、整流ダイオード10は、n形不純
物が高濃度(n++)に導入された半導体ウェハ1B及び
その上面に形成されたn形(n)のエピタキシャル層1
Aからなる半導体基体1に形成されている。そして、こ
の半導体基体1の下側にカソード用の電極12が形成さ
れる。
【0008】n形半導体基体1の主面には、アノード用
の電極(例えばアルミ電極)3をオーミック接触させる
ための、高濃度のn形不純物拡散層(n+拡散層)5が
形成されている。そしてこのn+拡散層5を囲繞するよ
うに平面形状が口形のp形拡散層4が形成されている。
尚、図中2は、酸化シリコン等からなる保護膜である。
【0009】ところで、上記p形拡散層4を形成するに
当たっては、詳細は後述する理由によって、アノード3
・カソード12間に電圧が印加されていないときに(ゼ
ロバイアス時)、n形半導体基板1とp形拡散層4との
pn接合面に形成される空乏層4aが、アノード3と、
カソード12との間に形成される電流通路を遮断させる
ようにする(図2)。即ち、上記拡散層4の中心部の横
幅h、深さd、その不純物(p形)の導入量は、当該空
乏層4a,4aが、ゼロバイアス時に互いに接して、ア
ノード3,カソード12間の電流通路を1点で消失させ
るように(図2に示すピンチオフ状態)その値が決定さ
れる。このときの空乏層の広がりは、n+拡散層5を挟
んで相対する空乏層との接触が辛うじて維持される程度
(ピンチオフ状態)のものであることが望ましい。
【0010】このようにゼロバイアスでピンチオフ状態
が発生するようにp形拡散層の不純物濃度、導入量、大
きさ等を制御しておくことによって、整流ダイオード1
0は、以下のように動作する。 ゼロバイアス状態では、図2に示すように、pn接合
面から延びた空乏層4aは、n+拡散層5を挟んで相対
するpn接合面から延びた空乏層4aと僅かに接触する
ようになっており、n+拡散層5と、空乏層の下側の
(カソード側の)半導体基板1Aとの電気的な接触が断
たれる。 ダイオードが順方向にバイアスされた状態では、図3
に示すように、pn接合面に広がっていた空乏層4a,
4aが縮退し、n+拡散層5とその下側の半導体基板1
Aとの間に電流通路が即座に形成されることとなる。こ
の場合には、電流通路はpn接合面にて遮断されないた
め、順方向の電流通路の抵抗値は、専ら、そのn+拡散
層5,n形基板1の抵抗値に依存することとなり、この
とき、印加されたバイアス電圧に比例した電流が流れ
る。従って電流通路の面積を大きくするだけで、この抵
抗成分はこの面積拡大に反比例して小さくなり、従来の
pn接合タイプのダイオード、更にはSBDに比べ良好
な立上がり特性を実現することができ(低オン抵抗の実
現)、従来のpn接合形のダイオード特性(図5の破線
II)と比べて順方向電圧下降VFを小さくすることがで
き(図5の実線I)、整流効率の向上が図られる。 逆方向にバイアスされた場合には、空乏層の広がり
は、図2に示す状態から図4に示すように大きくなるの
みであり、逆方向電流IRは、空乏層の働きによって小
さく抑えられる。このとき電流通路は、近似的にその抵
抗値がpn接合と同等と見なすことができ、従って、逆
耐圧VRを、従前のpn接合形ダイオードと同等に確保
することができる。
【0011】以上詳述したように、本実施例の整流ダイ
オード10は、僅かでも順方向にバイアスが加わったと
きには、図3に示すように電流通路が開いて、順方向電
流が流れオン抵抗を下げ、このときの電圧降下(順方向
電圧降下)を小さくすることができる。又、逆方向にバ
イアスが加わったときには、ゼロバイアス時に電流通路
を断っていたpn接合面の空乏層が更に広がるだけであ
り、逆方向のリーク電流IRを、pn接合形ダイオード
と同等に抑えることができ、逆耐圧VRを高く保持する
ことができる。また、pn接合形のダイオードにおいて
生じる少数キャリアの蓄積効果がないため、ダイオード
の逆回復時間が短くなり、周波数の高いスイッチング動
作に対処することが可能となる。
【0012】尚、上記拡散層を形成するに当たっては、
p形拡散層の、大きさ、不純物の導入量、その導入の深
さ等は、半導体基板のn形不純物の導入量、n+拡散層
の大きさ等の種々のパラメータに応じて、その値が決定
される。実際には所定の条件下でp形不純物が導入さ
れ、これに熱処理などを加えて、最終的に当該ダイオー
ドが、上述した特性を達成するように、当該p形拡散層
の広がりなどを調整する。 かかる不純物の導入の制御
に際しては、イオン打ち込み等による濃度調整を行っ
て、これにより上記制御の精度向上を図ることもでき
る。
【0013】図6は、上記整流ダイオードの変形例を示
す、半導体基板21の断面図である。この整流ダイオー
ド20では、金属配線3とのオーミック接触を達成する
ためのn形(n+)拡散層15が、p形拡散層4,4と
オーバーラップしていないことが異なる。このようにn
+拡散層の形状を設定した場合であっても、上記実施例
に示したダイオードと、同様の作用効果を得ることがで
きる。尚、このダイオードの製造方法等は、n+拡散層
の大きさ(平面形状)が異なる以外は、上記実施例のそ
れと同じであり、その詳細な説明は省略する。
【0014】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上
記実施例では、n形半導体基板にpn接合面を形成する
ためにp形拡散層をした例を示したが、p形半導体基板
にn形拡散層を形成してダイオードを構成しても同様の
作用効果を得ることができる。又、本実施例では、説明
を簡略化するために、方形のn+拡散層を囲むp形拡散
層の形状を口形として説明したが、これに限ることはな
く、例えば図7の平面図に示すように、長方形のn+
散層25,25…を半導体基板22に複数個縦一列に並
べ、これを梯子形のp形拡散層24にて囲繞し、全体と
して1つの整流用ダイオードを構成してもよい。
【0015】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。本発明のダイオードは、順方向バイア
ス時には、pn接合形ダイオードや、SBD等に比べ
て、バンドギャップに影響されない良好な電流の立上が
り特性を得ることができ、順方向電圧の低減、ひいては
整流効率の向上が図られる。また、逆バイアス時には、
pn接合形ダイオードと同等にリーク電流を小さくし、
又、逆耐圧を高く保持することができる。また、順バイ
アス時でも、pn接合からの少数キャリアの注入がほと
んどないため、多数キャリア素子となって高速動作にも
適するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】n形半導体基板に形成された整流ダイオードの
縦方向の構造を示す断面図である。
【図2】ダイオードのカソード・アノード間に電圧が印
加されていない状態での空乏層の広がりを示す断面図で
ある。
【図3】ダイオードのカソード・アノード間に順方向に
電圧が印加された状態での空乏層の様子を示す断面図で
ある。
【図4】ダイオードのカソード・アノード間に逆方向に
電圧が印加された状態での空乏層の広がりを示す断面図
である。
【図5】順方向電圧を印加したときのダイオード特性を
示すグラフである。
【図6】第2実施例の整流ダイオードの縦方向の構造を
示す断面図である。
【図7】整流ダイオードのn形拡散層とp形拡散層の代
表的なレイアウトを示す平面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板(基体) 3 アノード 4,24 p形拡散層(第2の拡散層) 4a 空乏層 5,25 n形(n+)拡散層(第1の拡散層) 10 整流ダイオード(電界効果型ダイオード) 12 カソード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電形の半導体基体の表面に、第
    1導電形の不純物が高濃度に導入された第1の拡散層が
    形成され、該第1の拡散層を囲むように第2の導電形の
    第2の拡散層が形成され、前記第1の拡散層及び第2の
    拡散層の表面には同一のアノード電極が、又、上記半導
    体基体の裏面にはカソード電極が夫々オーミック接触さ
    れ、第2の拡散層はアノード・カソード間に電圧が印加
    されていない状態で、空乏層がアノード電極とカソード
    電極との間の電流経路を遮断するようにその濃度が設定
    されてなることを特徴とする電界効果型半導体ダイオー
    ド。
  2. 【請求項2】 2以上の第1の拡散層が形成され、且つ
    これらを囲むように1つの連続した第2の拡散層が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の電界効果
    型半導体ダイオード。
JP33032992A 1992-12-10 1992-12-10 半導体ダイオード Pending JPH06177404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33032992A JPH06177404A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 半導体ダイオード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33032992A JPH06177404A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 半導体ダイオード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06177404A true JPH06177404A (ja) 1994-06-24

Family

ID=18231409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33032992A Pending JPH06177404A (ja) 1992-12-10 1992-12-10 半導体ダイオード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06177404A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011086931A (ja) * 2009-09-30 2011-04-28 Infineon Technologies Austria Ag ソフトリカバリ挙動をもつサージ電流耐性半導体ダイオードおよび半導体ダイオードを製造する方法
JP2011146682A (ja) * 2009-12-15 2011-07-28 Toshiba Corp 半導体装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011086931A (ja) * 2009-09-30 2011-04-28 Infineon Technologies Austria Ag ソフトリカバリ挙動をもつサージ電流耐性半導体ダイオードおよび半導体ダイオードを製造する方法
JP2011146682A (ja) * 2009-12-15 2011-07-28 Toshiba Corp 半導体装置
US8860171B2 (en) 2009-12-15 2014-10-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device having diode characteristic
US9590030B2 (en) 2009-12-15 2017-03-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device having diode characteristic
US9768248B2 (en) 2009-12-15 2017-09-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device having diode characteristic

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3751976B2 (ja) 炭化ケイ素サイリスタ
US6091086A (en) Reverse blocking IGBT
US7157785B2 (en) Semiconductor device, the method of manufacturing the same, and two-way switching device using the semiconductor devices
KR100937276B1 (ko) 반도체 디바이스 및 그 제조 방법
KR101630895B1 (ko) 전류 시프팅 영역들을 갖는 반도체 장치들 및 관련 방법들
KR100886883B1 (ko) 순방향 및 역방향 차단 장치 및 그 제조 방법
US4037245A (en) Electric field controlled diode with a current controlling surface grid
JPH037149B2 (ja)
US6011279A (en) Silicon carbide field controlled bipolar switch
JPH07161983A (ja) 炭化けい素たて型mosfet
JPH0778978A (ja) 縦型mos電界効果トランジスタ
JP2000269518A (ja) 電力用半導体素子及び半導体層の形成方法
US20220149196A1 (en) Gate trench power semiconductor devices having improved deep shield connection patterns
JP2003338624A (ja) 半導体装置
JP2000150859A (ja) ダイオード
JPH05226638A (ja) 半導体装置
JP3673334B2 (ja) 半導体ダイオード
JP3468571B2 (ja) 半導体装置
JPH0612823B2 (ja) 二方向性の電力用高速mosfet素子
JPH06177404A (ja) 半導体ダイオード
JPS6153877B2 (ja)
JPS5924550B2 (ja) 半導体装置
JPS6042624B2 (ja) 電界効果型スイツチング素子
JP2005512329A (ja) 整流ダイオード
JPH0227822B2 (ja)