JPH06177147A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06177147A
JPH06177147A JP4330428A JP33042892A JPH06177147A JP H06177147 A JPH06177147 A JP H06177147A JP 4330428 A JP4330428 A JP 4330428A JP 33042892 A JP33042892 A JP 33042892A JP H06177147 A JPH06177147 A JP H06177147A
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JP
Japan
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oxide film
impurity diffusion
film
polycrystalline silicon
region
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JP4330428A
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English (en)
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Kojiro Yuzuriha
幸二郎 杠
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/06Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions
    • H01L29/08Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions with semiconductor regions connected to an electrode carrying current to be rectified, amplified or switched and such electrode being part of a semiconductor device which comprises three or more electrodes
    • H01L29/0843Source or drain regions of field-effect devices
    • H01L29/0847Source or drain regions of field-effect devices of field-effect transistors with insulated gate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
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    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/7833Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with lightly doped drain or source extension, e.g. LDD MOSFET's; DDD MOSFET's
    • H01L29/7835Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with lightly doped drain or source extension, e.g. LDD MOSFET's; DDD MOSFET's with asymmetrical source and drain regions, e.g. lateral high-voltage MISFETs with drain offset region, extended drain MISFETs

Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理工程数および処理時間が少なくまた歩留
りの高いMOSトランジスタを有する半導体装置の製造
方法を提供する。 【構成】 p型ウェル領域3の表面上にゲート酸化膜9
を介在してゲート電極層11が形成される。ゲート電極
層をマスクとして1対のn- 不純物拡散領域15が形成
される。ゲート電極層11を覆うシリコン酸化膜13お
よびサイドウォール膜17が形成される。またゲート電
極層11を覆うように、かつn- 不純物拡散領域15の
表面を露出する直接コンタクト孔20を有するシリコン
酸化膜19が形成される。直接コンタクト孔20を通じ
てn- 不純物拡散領域15の表面と接するようにリンが
導入された多結晶シリコン配線21が形成される。熱処
理により多結晶シリコン配線中のリンがp型ウェル領域
3内に拡散されて、n- 不純物拡散領域15に接するよ
うにn+ 不純物拡散領域1aが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、特にMOS(Metal Oxide Semiconductor )ト
ランジスタを有する半導体装置の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】まず、従来のMOSトランジスタを有す
る半導体装置の製造方法について説明する。
【0003】図23〜図29は、ソース/ドレイン領域
の片側のみLDD(Lightly DopedDrain )構造のMO
Sトランジスタを有する従来の半導体装置の製造方法を
工程順に示す概略断面図である。
【0004】まず図23を参照して、p型またはn型シ
リコン基板にp型ウェル領域403が形成され、次にL
OCOS(Local Oxidation of Silicon)法によりシリ
コン酸化物よりなる素子分離酸化膜405およびp型チ
ャネルストッパー領域407を伴った素子分離が形成さ
れる。この後、p型ウェル領域403の表面全面に薄い
シリコン酸化膜409aが形成される。またこの薄いシ
リコン酸化膜409a上の所望の位置には、多結晶シリ
コンよりなるゲート電極411およびシリコン酸化膜4
13が積層して形成される。この後、素子分離酸化膜4
05、シリコン酸化膜413およびゲート電極層411
をマスクとしてシリコン基板全面にイオン注入法によ
り、たとえば1018cm-3オーダーの濃度を有するn-
不純物拡散領域415が形成される。
【0005】図24を参照して、ゲート電極411およ
びシリコン酸化膜413を被覆するようにシリコン基板
の表面全面にシリコン酸化膜が形成される。このシリコ
ン酸化膜に異方性エッチングが施されることによりゲー
ト電極層411およびシリコン酸化膜413の側壁を覆
うようにサイドウォール膜417が形成される。このサ
イドウォール膜417形成時のエッチングにより、シリ
コン基板表面上の薄いシリコン酸化膜409が除去さ
れ、n- 不純物拡散領域415の表面が露出する。
【0006】図25を参照して、フォトリソグラフィ法
などにより、一方のn- 不純物拡散領域415の表面を
露出させる開孔を有するフォトレジスト膜425aがシ
リコン基板上に形成される。このフォトレジスト膜42
5aの開孔を通じて、サイドウォール膜417、シリコ
ン酸化膜413および分離酸化膜405をマスクとし
て、1020cm-3オーダーの低抵抗のn+ 不純物拡散領
域を形成するため、4×1015cm-2以上の多量の砒素
(As)イオンが注入される。
【0007】ところで、半導体装置の製造方法において
は多量のイオンを注入する際には、イオンが飛程以上に
深くシリコン基板内に注入されることを防ぐために、イ
オンの注入方向とシリコン基板403の表面とに所定の
角度θが設けられる。このように所定の角度θを設けて
不純物イオンを注入する場合、フォトレジスト膜425
aが陰となって不純物イオンがシリコン基板403中に
注入される効率が低下してしまう。そのため、実際の半
導体装置の製造方法においては、1×1016cm-2相当
の多量の砒素イオンが注入される。
【0008】図26を参照して、フォトレジスト膜42
5aを除去した後、たとえば900℃、30分の熱処理
が施される。これにより、図25に示す工程で注入され
た砒素が活性化および拡散して、1019〜1020cm-3
オーダーのn+ 不純物拡散領域401が形成される。
【0009】図27を参照して、シリコン基板の表面全
面にシリコン酸化膜419が堆積される。
【0010】図28を参照して、LDD構造を有する不
純物領域401、415の上方に開孔を有するフォトレ
ジスト膜425bがシリコン酸化膜419上に形成され
る。このフォトレジスト膜425bをマスクとして異方
性エッチングが施されることにより、自己整合的にシリ
コン酸化膜419に直接コンタクト420が形成され
る。このエッチングにより、サイドウォール膜417の
側壁に残渣419aが残る。この後、フォトレジスト膜
425bが除去される。
【0011】図29を参照して、成膜時から砒素または
リン(P)が導入された、あるいは成膜後にイオン注入
によって砒素またはリンが導入された多結晶シリコン膜
421が、直接コンタクト孔420を通じて不純物拡散
領域401、415の表面と接するようにシリコン基板
の表面全面に形成される。この多結晶シリコン膜421
をフォトリソグラフィ法、ドライエッチング法などによ
り所望の形状にパターニングすることにより、LDD構
造を有する不純物拡散領域401、415と電気的に接
続された配線層421が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】MOSトランジスタの
ソース/ドレイン領域の片側のみLDD構造を有する従
来の半導体装置は上記のように製造されていた。このた
め、LDD構造を構成するn+ 不純物拡散領域401の
形成時には、図25に示すようにフォトリソグラフィ法
により、フォトレジスト膜425aに開孔を形成しなけ
ればならない。また、この開孔を通じて多量のイオン注
入を施す必要もある。このように、従来の製造方法で
は、n+ 不純物拡散領域401を形成するためにフォト
リソグラフィ工程が必要となるため、工程が煩雑になる
という問題点があった。
【0013】また、多量のイオン注入を施す必要がある
ため、処理時間が長くなり、かつ静電破壊が生じやすく
なる。以下、この静電破壊について詳細に説明する。
【0014】図30は、図25に示す工程で不純物イオ
ンが注入された後の半導体装置の様子を示す概略的な拡
大断面図である。図30を参照して、注入される砒素イ
オンは正の電荷を有している。この砒素イオンはフォト
レジスト膜425aをマスクとして開孔から露出する部
分に注入されるため、p型ウェル領域403の表面のみ
ならず、サイドウォール膜417およびシリコン酸化膜
413にも注入される。このサイドウォール膜417お
よびシリコン酸化膜413は絶縁膜であるため、正の電
荷はこの膜中を移動することができず、サイドウォール
膜417およびシリコン酸化膜413中に蓄積される。
このため、サイドウォール膜417およびシリコン酸化
膜413は、いわゆる帯電した状態となり、p型ウェル
領域403の表面とサイドウォール膜417などとの間
で大きな電位差が生じる。このような大きな電位差が生
じた場合、電位の高いサイドウォール膜417などから
電位の低いp型ウェル領域403の表面に放電が生じ、
- 不純物拡散領域415の表面がえぐれて欠陥が導入
される。これがいわゆる静電破壊である。
【0015】この静電破壊が生じた場合、かかる欠陥に
起因する接合リークなどが生じ、半導体装置の歩留りが
低下するという問題点があった。
【0016】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、処理工程および処理時間が少な
く、かつ歩留りも高いMOSトランジスタを有する半導
体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、MOSトラン
ジスタを有する半導体装置の製造方法であって、以下の
工程を備えている。
【0018】まず第1導電型の半導体基板の主表面上に
ゲート酸化膜を介在してゲート電極層が形成される。そ
してゲート電極層をマスクとして第2導電型の不純物が
注入されることにより、半導体基板の主表面に1対の相
対的に低濃度の第1不純物領域が互いに距離を隔てて形
成される。そしてゲート電極層を覆い、かつ第1不純物
領域の表面を露出する開孔を有する絶縁層が半導体基板
上に形成される。そして開孔を通じて第1不純物領域の
表面に接するように、第2導電型の不純物を含む多結晶
シリコン層が形成される。そして熱処理により多結晶シ
リコン層中の不純物が半導体基板内に拡散されて、第1
不純物領域に接するように相対的に高濃度の第2不純物
領域が形成される。
【0019】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法によれば、たと
えばLDD構造を構成する相対的に高濃度の第2不純物
領域は、多結晶シリコンの不純物を熱処理により半導体
基板内に拡散させることにより形成される。このため、
この第2不純物領域を形成するために、フォトリソグラ
フィ工程は用いられず、また開孔を有するフォトレジス
ト膜をマスクとしてイオン注入を施すこともない。これ
により、フォトリソグラフィ工程を省略することができ
るため処理工程の簡略化を図ることができる。また、多
量のイオン注入工程も不要であるため、処理時間も短縮
化でき、かつ静電破壊の発生も抑制できるため歩留りも
向上する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例として、ソース
/ドレイン領域の片側のみLDD構造を有するnチャネ
ルMOSトランジスタの製造方法について図を用いて説
明する。
【0021】図1〜図8は、本発明の第1の実施例にお
ける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図で
ある。
【0022】まず図1を参照して、たとえば面方位(1
00)、抵抗率10〜20Ω・cmのp型またはn型シ
リコン基板の表面に1017cm-3オーダーの濃度を有す
るp型ウェル領域3が形成される。またシリコン基板の
表面には、LOCOS法により、p型チャネルストッパ
ー領域7を伴った、たとえば厚み500nmの分離酸化
膜5が形成され、これによって素子分離が形成される。
またMOSトランジスタのしきい値電圧を制御するため
に、たとえば1011〜1012cm-2オーダーの量のボロ
ンイオンがシリコン基板内にイオン注入される。
【0023】図2を参照して、シリコン基板の表面全面
にシリコン酸化膜9aが、たとえば15nmの厚みで形
成される。このシリコン酸化膜9aの表面全面にはたと
えば1019〜1020cm-3オーダーの濃度でリンを不純
物として含む多結晶シリコン膜11aと、シリコン酸化
膜13aとがいわゆる減圧CVD(Chemical Vapor Dep
osition )法によりたとえば200nm、150nmの
厚みで各々積層される。
【0024】図3を参照して、フォトリソグラフィ法お
よびドライエッチング法により、シリコン酸化膜13お
よび多結晶シリコン膜11が所望の形状にパターニング
される。これにより、ゲート電極層11が多結晶シリコ
ンより形成される。この後、素子分離酸化膜5、シリコ
ン酸化膜13、ゲート電極層11をマスクとしてイオン
注入法により砒素イオンがたとえば斜め回転注入法によ
りp型ウェル領域3の表面に注入される。これにより、
p型ウェル領域3の表面上にはゲート電極層11の下側
領域を挟み、かつチャネル領域を規定するように、たと
えば1018cm -3オーダーの不純物濃度を有する1対の
- 不純物拡散領域15が形成される。
【0025】図4を参照して、シリコン基板の表面全面
に、たとえば減圧CVD法により200nm程度の厚み
でシリコン酸化膜が堆積される。このシリコン酸化膜
は、方向性の強いドライエッチング法によりエッチバッ
クされ、ゲート電極層11およびシリコン酸化膜13の
側壁を被覆するサイドウォール膜17として残存され
る。このエッチバックにより、シリコン基板表面上のシ
リコン酸化膜9aも除去されて、ゲート酸化膜9が形成
される。
【0026】図5を参照して、シリコン基板の表面全面
を被覆するように、たとえば150nm程度の厚みでシ
リコン酸化膜19が堆積される。
【0027】図6を参照して、シリコン基板の表面全面
にフォトレジスト膜25が塗布された後、フォトリソグ
ラフィ法により一方のn- 不純物拡散領域15の上方に
開孔が形成される。この開孔を有するフォトレジスト膜
25をマスクとしてシリコン酸化膜19に、フレオン系
のガス、たとえば三フッ化メタン(CHF3 )によるド
ライエッチングが施され、直接コンタクト20が形成さ
れる。このドライエッチング時のエッチング量は、被エ
ッチング膜であるシリコン酸化膜9の膜厚の約1割増で
ある。このため、シリコン酸化膜13がエッチング除去
されても、ゲート電極層11の表面が露出することはな
い。すなわち、直接コンタクト20は自己整合的に開孔
され、ゲート電極層11と後工程で形成される多結晶シ
リコン層とがショートすることはない。この後、フォト
レジスト膜25が除去される。
【0028】図7を参照して、成膜時に1019〜1020
cm-3オーダーの濃度でリン(P)を含んだ多結晶シリ
コン膜、または成膜後に1015〜1016cm-2オーダー
の量のリンが注入される多結晶シリコン膜21が減圧C
VD法により、たとえば200nm程度の厚みで堆積さ
れる。この多結晶シリコン膜21は、直接コンタクト孔
20を通じてn- 不純物拡散領域15の表面に接してい
る。この多結晶シリコン膜21は、フォトリソグラフィ
法、四フッ化炭素(CF4 )などのフレオン系ガスを用
いたドライエッチング法により所望の形状にパターニン
グされて多結晶シリコン配線21となる。
【0029】図8を参照して、たとえば総量で900
℃、30分の熱処理が施されることにより、多結晶シリ
コン配線21中のリンがシリコン基板内に拡散する。こ
れにより、n- 不純物拡散領域15と接するように、1
19〜1020cm-3オーダーの濃度で深さが約0.2〜
0.3μmのn+ 不純物拡散領域1aが形成される。こ
のようにソース/ドレイン領域の片側にはn+ 不純物拡
散領域1aが形成されているため、シート抵抗が低くな
る。このn+ 不純物拡散領域1aおよびn- 不純物拡散
領域15とによりLDD構造を有する不純物拡散領域が
形成される。またこれにより、ソース/ドレイン領域の
片側のみLDD構造を有するMOSトランジスタが形成
される。
【0030】なお、図6に示す工程で直接コンタクト2
0を形成した後、フォトレジスト膜25をマスクとした
ままで1×1014〜1×1015cm-2の量で直接コンタ
クト孔20から露出するp型ウェル領域3の表面に砒素
イオンが注入されてもよい。
【0031】なお、リンを導入した多結晶シリコンをシ
リコン基板に接触させた状態で熱処理を施したときの多
結晶シリコン中のリンの挙動については、“電子情報通
信学会技術研究報告 SDM91−162 「多結晶/
単結晶シリコン系におけるP及びAsの拡散」 藤原英
明他 信学技報 Vol.91 No.363 pp.
23−28”に示されている。
【0032】すなわち、予め形成しておいた砒素による
n型拡散層に、7.9×1015cm -2の量のリンイオン
が注入された厚み300nmの多結晶シリコン膜が接続
され、850℃、60分と900℃、60分との熱処理
が施される。これにより、接続表面から0.2μmまで
は1019〜1020cm-3オーダーの不純物濃度で、リン
が深さ0.4μmまで拡散することが示されている。し
たがって、上記の文献に記載の方法を本発明の製造方法
に採用すれば、容易にソース/ドレイン領域の片側のみ
LDD構造を有するMOSトランジスタを形成すること
ができる。
【0033】また、多結晶シリコン配線中にリンではな
く、砒素を導入することによっても同様の製造方法によ
り片側LDD構造を有するMOSトランジスタを作るこ
とができる。
【0034】砒素を導入した多結晶シリコンをシリコン
基板に接触させた状態で熱処理を施したときの多結晶シ
リコン中の砒素の挙動については、“電子情報通信学会
技術研究報告 SDM91−128 「ポリシリコンか
らのAs拡散」 川崎洋司他信学技報 Vol.91
No.303 pp.43−48”に示されている。
【0035】すなわち、上記の文献によれば、厚み20
0nmの多結晶シリコン膜に50keVのエネルギで1
×1016cm-2の量の砒素イオンが注入された多結晶シ
リコン膜による配線を、砒素により形成されたn型拡散
層に接続した後、900℃、30分の熱処理が施され
る。これにより、深さ0.7μmまで砒素を拡散できる
ことが示されている。したがって、上記の方法を本発明
の製造方法に採用すれば、砒素を使っても片側LDD構
造を有するMOSトランジスタを得ることが可能であ
る。
【0036】図8を参照して、本発明の方法により製造
されるMOSトランジスタのn+ 不純物拡散領域1aの
拡散長は、後工程の熱処理の温度および時間の総熱量に
関係する。また、n+ 不純物拡散領域1aは、砒素によ
りシリコン基板表面に形成されたn- 不純物拡散領域1
5の濃度によっても調整可能である。このことは、上記
の2つの文献に記載されている。
【0037】すなわち、図6に示す工程で直接コンタク
ト20内に注入される砒素イオンの量がわずかであって
も、あるいはなくても図8に示す多結晶シリコン配線2
1からのリンまたは砒素のみの拡散により片側LDD構
造のMOSトランジスタを製造することができる。
【0038】上記に示したように、本発明の第1の実施
例における半導体装置の製造方法によれば、図8に示す
ように、n+ 不純物拡散領域1aは、多結晶シリコン配
線21中の不純物を熱処理により半導体基板内に拡散さ
せることにより形成される。このため、n+ 不純物拡散
領域1aを形成するために、フォトリソグラフィ工程は
用いられず、また開孔を有するフォトレジスト膜をマス
クとしてイオン注入を施すこともない。それゆえ、フォ
トリソグラフィ工程を省略することができ、処理工程の
簡略化を図ることができる。また、多量のイオン注入工
程も不要であるため、処理時間も短縮化でき、かつ静電
破壊の発生も抑制でき歩留りも向上する。
【0039】次に、本発明の第2の実施例として、多結
晶シリコン配線を接続した側の一方のソース/ドレイン
領域が他方のソース/ドレイン領域より低抵抗化された
MOSトランジスタの製造方法について説明する。
【0040】図9および図10は、本発明の第2の実施
例における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断
面図である。まず図9を参照して、シリコン基板中にp
型ウェル領域3が形成される。また、シリコン基板表面
にLOCOS法により分離酸化膜5およびp型チャネル
カット領域7が形成される。この後、シリコン基板の表
面上にゲート酸化膜9、ゲート電極層11およびシリコ
ン酸化膜13が積層して形成される。このゲート電極層
11の下側領域を挟むように、かつチャネル領域を規定
するように1対のn- 不純物拡散領域15aが1018
-3オーダーの不純物濃度で形成される。この後、ゲー
ト電極層11およびシリコン酸化膜13の側壁を被覆す
るようにサイドウォール膜17が形成される。このサイ
ドウォール膜17をマスクとしてシリコン基板にイオン
注入が施される。これにより、シリコン基板表面には、
- 不純物拡散領域15aと接するように1対のn+
純物拡散領域15bが1020cm-3オーダーの不純物濃
度で形成される。このn-不純物拡散領域15aおよび
+ 不純物拡散領域15bとによりLDD構造を有する
1対のソース/ドレイン拡散領域15が形成される。
【0041】この後、一方のソース/ドレイン領域15
に接する多結晶シリコン配線が形成されるまでの工程
は、上記の図5〜図7に示す第1の実施例における製造
方法とほぼ同様である。このためその説明は省略する。
【0042】図10を参照して、シリコン酸化膜19に
開孔された直接コンタクト孔20を通じて一方のソース
/ドレイン領域15の表面に1×1014〜1×1015
-2の量の砒素イオンが注入される。さらに、直接コン
タクト孔20を通じて一方のソース/ドレイン領域15
と接するように1019〜1020cm-3オーダーのリンを
含んだ多結晶シリコン配線21が形成される。この後、
総量で900℃、30分の熱処理を施すことにより、直
接コンタクト20を通じて注入された砒素イオンおよび
多結晶シリコン配線21中のリンが拡散する。これによ
り、シリコン基板の表面から約0.2〜0.3μmの深
さまでは1019〜1020cm-3オーダーの濃度で不純物
が拡散し、n型不純物拡散領域1bが形成される。この
不純物拡散領域1bがn- 、n+ 不純物拡散領域15
a、15bと重複する部分は、多結晶シリコン配線21
からの不純物の拡散によりさらに濃度が向上する。すな
わち、多結晶シリコン配線21が接続された一方のソー
ス/ドレイン領域において、より低抵抗で不純物濃度勾
配が他方のソース/ドレイン領域よりゆるやかなMOS
トランジスタが形成されることになる。
【0043】この第2の実施例における製造方法によれ
ば、多結晶シリコン配線21が接続される不純物拡散領
域をソース領域とした場合は、ソース抵抗の低減により
電流駆動能力が大きくなる。また、多結晶シリコン配線
21が接続される不純物拡散領域をドレイン領域とした
場合は、ホットキャリア耐性の強い、より高信頼性のM
OSトランジスタを得ることが可能となる。
【0044】また、図10を参照して、n型不純物拡散
領域1bが熱処理によりn- 、n+不純物拡散領域15
a、15bと比較して大幅に拡散している。これは、多
結晶シリコン配線21中に導入されているリンが砒素に
比較して拡散しやすいことに起因している。また、
- 、n+ 不純物拡散領域15a、15bにリンに比較
して拡散しにくい砒素が用いられているのは、微細化を
考慮しているためである。
【0045】第2の実施例における製造方法では、上記
のように、n- 、n+ 不純物拡散領域15a、15b内
の不純物の種類と多結晶シリコン配線21内の不純物の
種類を区別して用いているが、この不純物の種類に限ら
れるものではない。また、不純物の種類が上記と同じで
あっても多結晶シリコン配線21からシリコン基板内へ
不純物を拡散させる際の熱処理条件などの種々の条件を
変えることにより、たとえば図11に示すように図10
のn型不純物拡散領域1bとは拡散長の異なるn型不純
物拡散領域1cを形成することも可能である。
【0046】次に、第3の実施例として、MOSトラン
ジスタのソース/ドレイン領域の両方に多結晶シリコン
配線が接続された半導体装置の製造方法について説明す
る。
【0047】図12〜図16は、本発明の第3の実施例
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。まず図12を参照して、ここまでの工程は、
図9に示す第2の実施例の製造工程とほぼ同様であるた
めその説明は省略する。
【0048】図13を参照して、シリコン基板の表面全
面にシリコン酸化膜119が厚み150nm程度で堆積
される。
【0049】図14を参照して、ソース/ドレイン領域
115双方の上方に開孔を有するフォトレジスト膜12
5がシリコン酸化膜119の表面上に形成される。この
開孔を有するフォトレジスト膜125をマスクとしてシ
リコン酸化膜119にドライエッチングが施され、直接
コンタクト孔120が形成される。このエッチングは、
シリコン酸化膜119の膜厚の1割程度のオーバーエッ
チングを施すことにより行なわれる。このため、ゲート
電極層119の表面が露出することはなく、自己整合的
に直接コンタクト孔120を開孔することができる。こ
の後、フォトレジスト膜125を残した状態で直接コン
タクト孔120を通じてシリコン基板表面に1×1014
〜1×1015cm-2の量の砒素イオンが注入される。こ
の後、フォトレジスト膜125が除去される。
【0050】図15を参照して、成膜時に1019〜10
20cm-3オーダーのリンを含んだ多結晶シリコン膜12
1または成膜後に1015〜1016cm-2オーダーの量の
リンが注入される多結晶シリコン膜121が減圧CVD
法によりたとえば200nm程度の厚みで堆積される。
この多結晶シリコン膜121は、直接コンタクト孔12
0を通じて双方のソース/ドレイン領域115に接して
いる。この多結晶シリコン膜121は、フォトリソグラ
フィ法、四フッ化炭素(CF4 )などのフレオン系ガス
を用いたドライエッチング法により所望の形状にパター
ニングされる。これにより、直接コンタクト孔120を
通じてソース/ドレイン領域115に接する多結晶シリ
コン配線121が形成される。
【0051】図16を参照して、総量で900℃、30
分の熱処理を施すことにより、シリコン基板の表面から
0.2〜0.3μmの深さまでは1019〜1020cm-3
オーダーの濃度で多結晶シリコン配線121中の不純物
が拡散する。これによりn型不純物拡散領域101が形
成される。このn型不純物拡散領域101がn- 、n +
不純物拡散領域115a、115bと重複する部分は、
不純物濃度が向上する。第3の実施例では、ソース/ド
レイン領域の双方にn型不純物拡散領域101が形成さ
れている。このため、どちらをソースもしくはドレイン
領域としても、他の通常のトランジスタと比較して、よ
り高性能で高信頼性の特質を得ることが可能となる。
【0052】本発明の第1、第2および第3の実施例に
おける製造方法によれば、ゲート電極層11、111お
よび配線層21、121はいずれも多結晶シリコン膜に
より形成されている。しかしながら、本発明に採用され
るゲート電極層11、111および配線層21、121
は、これに限られるものではなく、たとえばチタンシリ
サイド(TiSi2 )膜、タングステンシリサイド(W
Si2 )膜、あるいはモリブデンシリサイド(MoSi
2 )膜などの高融点金属膜と多結晶シリコン膜との複合
膜、いわゆるポリサイド膜によって形成されていてもよ
い。またこのようにポリサイド膜によって配線が形成さ
れていた場合でも本発明の効果は何ら損われない。
【0053】また、上記の第1、第2および第3の実施
例における製造方法では、nチャネル型MOSトランジ
スタの製造方法について説明したが、pチャネル型MO
Sトランジスタを同様の方法により製造した場合でも、
同様の効果が期待できる。
【0054】次に、本発明の第1および第2の実施例で
製造されるMOSトランジスタを応用した例としてMO
S型スタティックRAM(Random Access memory)のメ
モリセルについて説明する。
【0055】まず図17は、MOS型スタティックRA
Mのメモリセルの等価回路図である。図17を参照し
て、MOS型スタティックRAMのメモリセルは、ドラ
イバトランジスタ250a、250b、アクセストラン
ジスタ260a、260b、高抵抗またはpチャネルM
OS型トランジスタの負荷素子270a、270b、電
源線280、ワード線291、ビット線292a、29
2bおよび接地線293によって構成されている。
【0056】pチャネルMOS型トランジスタの負荷素
子270a、270bは、シリコン基板あるいは薄膜多
結晶シリコンにより作られたものが用いられてもよい。
また、ワード線291は、アクセストランジスタ260
a、260bのゲート電極としても採用される。
【0057】次に図18〜図20は、図17に示す等価
回路図に対応するMOS型スタティックRAMのメモリ
セルの製造方法を工程順に示す概略平面図である。まず
図18を参照して、n型シリコン基板に形成されたp型
ウェル領域内に、いわゆるLOCOS法によりp型チャ
ネルストッパー領域を伴った素子分離酸化膜205が形
成される。これによって、シリコン基板に素子分離が施
される。またトランジスタのしきい値電圧を制御するた
めに1011〜1012cm-2オーダーの量のボロンイオン
が注入される。この後、シリコン基板の表面全面にシリ
コン酸化膜と、その上に減圧CVD法により多結晶シリ
コン膜およびシリコン酸化膜が堆積される。これらの3
層を所望の形状にパターニングすることにより、ゲート
酸化膜209とゲート電極層211とシリコン酸化膜2
13とが所望の形状に積層して形成される。これによ
り、ドライバトランジスタ250a、250bのゲート
電極層211およびアクセストランジスタ260a、2
60bのゲート電極層211が各々形成される。
【0058】次に、素子分離酸化膜205、シリコン酸
化膜213、ゲート電極層211などをマスクとして砒
素イオンが斜め回転注入法によりイオン注入される。こ
れによって、たとえば1018cm-3オーダーの濃度を有
するn- 不純物拡散領域が形成される。この後、各ゲー
ト電極層211およびシリコン酸化膜213の側壁を被
覆するサイドウォール膜が形成される。
【0059】図19を参照して、アクセストランジスタ
260a、260bのソース/ドレイン領域を覆うよう
にフォトレジスト膜225が形成される。このフォトレ
ジスト膜225をマスクとしてイオン注入法により10
20cm-3オーダーの濃度で砒素が注入される。これによ
って、n+ 不純物拡散領域が形成される。この後、フォ
トレジスト膜225が除去される。
【0060】図20を参照して、シリコン基板の表面全
面にシリコン酸化膜が形成される。このシリコン酸化膜
には、ソース/ドレイン領域の一方を露出する直接コン
タクト孔220が形成される。この直接コンタクト孔2
20を通じてシリコン基板の表面に1×1014〜1×1
15cm-2の量の砒素がイオン注入される。この後、シ
リコン基板の表面全面に1019〜1020cm-3オーダー
のリンを含んだ多結晶シリコン膜221が形成される。
この多結晶シリコン膜221は、フォトリソグラフィ
法、ドライエッチング法により所望の形状にパターニン
グされて多結晶シリコン配線221となる。ドライバト
ランジスタ250a、250bのソース領域を接続・配
線する接地線293をなす多結晶シリコン配線221が
形成される。またアクセストランジスタ260a、26
0bのソース/ドレイン領域のビット線側の引出電極を
なす多結晶シリコン配線221も形成される。
【0061】次に、上記のように形成されるMOS型ス
タティックRAMのメモリセルを構成するドライバトラ
ンジスタ250aおよびアクセストランジスタ260a
の構成について各々説明する。
【0062】図21は、図20のX−X線に沿う概略断
面図である。また、図22は、図20のY−Y線に沿う
概略断面図である。
【0063】まず図21を参照して、ドライバトランジ
スタ250aのソース/ドレイン領域215は、LDD
構造をなしている。特に、多結晶シリコン配線221が
接続されるソース領域215には、LDD構造に加えて
n型不純物拡散領域201aが形成される。このn型不
純物拡散領域201aは、不純物を含む多結晶シリコン
配線221に熱処理を施すことにより形成される。この
ようにn型不純物拡散領域201aが形成されるため、
多結晶シリコン配線221とシリコン基板との接続部に
おいて不純物濃度が高くなる。このため、大きい電流駆
動能力が得られる。
【0064】次に、図22を参照して、アクセストラン
ジスタ260aは、多結晶シリコン配線221が接続さ
れる側のソース/ドレイン領域の一方のみがLDD構造
を有している。このため、多結晶シリコン配線221が
接続される側の不純物領域は不純物濃度が高くなるため
低抵抗化しているが、他方の不純物領域はn- 不純物拡
散領域215aのみよりなっているため抵抗が高くな
る。
【0065】ところで、スタティックRAMにおいて、
メモリセルの記憶データの読出しが安定にできるために
は、読出動作の際のドライバトランジスタとアクセスト
ランジスタとの電流駆動能力の比、いわゆるβ比が大き
いほど、安定な読出しが出きるといわれている。
【0066】一般的にMOSトランジスタの電流駆動能
力は、ゲート長に反比例し、ゲート幅に反比例するとい
われている。この実施例におけるドライバトランジスタ
250aでは、ソース領域が低抵抗化されているため、
電流駆動能力が大きい。これに対して、アクセストラン
ジスタ260aでは、データ読出の際にドレイン領域と
なるビット線電位側にLDD構造が形成されているた
め、ホットキャリアに対して高信頼性を有している。ま
た、アクセストランジスタ260aのソース領域は、n
- 不純物拡散領域のみで形成されているため抵抗が高く
電流駆動能力は小さい。
【0067】すなわち、このMOS型スタティックRA
Mのメモリセルにおいては、ゲート長、ゲート幅が規定
する以上のβ比を確保することができ、安定な記憶デー
タの読出しが可能となる。
【0068】本発明によるMOS型スタティックRAM
のメモリセルでは、アクセストランジスタのソース/ド
レイン領域の片側をn- 不純物拡散領域のみで形成する
ことにより、電流駆動能力を落として、通常のLDD構
造のドライバトランジスタとのβ比を大きくする方法
(“16 MBIT SRAM CELL TECHNOLOGIES FOR 2.OV OPERAT
ION ”,H. Ohkubo et al., 1991 IEDM Technical Dige
st pp.481-484 )により、さらに大きなβ比を得ること
ができる。
【0069】以上の実施例においては、直接コンタクト
孔を通じて接続される多結晶シリコン配線とシリコン基
板との界面には数nm〜数十nmのシリコン酸化膜、い
わゆる自然酸化膜が生成しやすい。この自然酸化膜が接
合界面に分布すると、多結晶シリコン配線からの燐また
は砒素の拡散が抑制され、本発明の要点であるn型拡散
領域が形成されなくなってしまう。そこで、多結晶シリ
コン配線にn型の不純物を導入した後に、赤外ランプな
どを用いた輻射加熱による熱処理、いわゆるランプアニ
ール処理が、たとえば900〜1100℃で30秒行な
われる。これにより、界面の自然酸化膜が砒素と反応し
て、自然酸化膜が凝集・移動する、いわゆるボールアッ
プ現象が起こる。これにより、多結晶シリコン配線とシ
リコン基板が良好に接続されることとなり、n型拡散領
域の形成が可能となる。
【0070】また直接コンタクトを通じて接合される多
結晶シリコン配線とシリコン基板との界面の自然酸化膜
を除去する他の方法として、還元反応または気相エッチ
ングにより自然酸化膜を除去するものがある。かかる方
法により自然酸化膜が除去された後、半導体装置は成膜
炉まで搬送されて成膜される。この搬送時に、処理され
たシリコン基板の表面状態を維持するため、半導体装置
は大気中に出されずに、たとえば窒素(N2 )などの不
活性ガスに置換された、あるいは数百mmTorrの真
空に保たれた搬送路を通して多結晶シリコン成膜路まで
搬送される。この方法における自然酸化膜を還元する方
法としては、たとえば数十Torrから数Torrの圧
力下において水素(H2 )または水素と微量のシラン
(SiH4)との混合ガス、あるいは水素と微量のジシ
ラン(Si2 6 )との混合ガス中で、赤外ランプなど
を用いた輻射加熱により700〜1100℃のベークを
行なう方法がある。
【0071】また、気相エッチング法により自然酸化膜
を除去する方法としては、たとえば数十Torrから数
Torrの圧力下において、フッ酸(HF)と水蒸気
(H2O)の混合ガス、あるいはフッ酸とメチルアルコ
ール(CH3 OH)またはイソプロピルアルコール
((CH3 2 CHOH)の混合ガス、あるいは無水フ
ッ酸による気相エッチングを行なう、あるいは水素と微
量のフッ酸の混合ガス中で数百nmの波長の紫外線を照
射することにより除去する方法がある。
【0072】
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、LDD構造を構成する相対的に高濃度の第2不純物
領域は、多結晶シリコン中の不純物を熱処理により半導
体基板内に拡散させることにより形成される。したがっ
てフォトリソグラフィ工程を省略することができるため
処理工程の簡略化を図ることができる。また、多量のイ
オン注入工程も不要となるため処理時間も短縮化でき、
静電破壊の発生も抑制でき歩留りも向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第2の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法において種々の条件を変えた場合のn型不純物
拡散領域の拡散長の程度を示す概略断面図である。
【図12】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図15】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図17】一般的なMOS型スタティックRAMの等価
回路図である。
【図18】本発明を利用したMOS型スタティックRA
Mの製造方法の第1工程を示す概略平面図である。
【図19】本発明を利用したMOS型スタティックRA
Mの製造方法の第2工程を示す概略平面図である。
【図20】本発明を利用したMOS型スタティックRA
Mの製造方法の第3工程を示す概略平面図である。
【図21】図20のX−X線に沿う概略断面図である。
【図22】図20のY−Y線に沿う概略断面図である。
【図23】従来の半導体装置の製造方法の第1工程を示
す概略断面図である。
【図24】従来の半導体装置の製造方法の第2工程を示
す概略断面図である。
【図25】従来の半導体装置の製造方法の第3工程を示
す概略断面図である。
【図26】従来の半導体装置の製造方法の第4工程を示
す概略断面図である。
【図27】従来の半導体装置の製造方法の第5工程を示
す概略断面図である。
【図28】従来の半導体装置の製造方法の第6工程を示
す概略断面図である。
【図29】従来の半導体装置の製造方法の第7工程を示
す概略断面図である。
【図30】図25に示す工程で不純物イオンが注入され
た後の半導体装置の様子を示す概略的な拡大断面図であ
る。
【符号の説明】 1a n+ 不純物拡散領域 3、103、203 p型ウェル領域 9、109、209 ゲート酸化膜 11、111、211 ゲート電極層 13、113、213 シリコン酸化膜 15 n- 不純物拡散領域 17、117、217 サイドウォール膜 19、119、219 シリコン酸化膜 20、120、220 直接コンタクト孔 21、121、221 多結晶シリコン配線層 1b、101、201a、201b n型不純物拡散領
域 15a、115a、215a n- 不純物拡散領域 15b、115b、215b n+ 不純物拡散領域 250a ドライバトランジスタ 260a アクセストランジスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSトランジスタを有する半導体装置
    の製造方法であって、 第1導電型の半導体基板の主表面上にゲート酸化膜を介
    在してゲート電極層を形成する工程と、 前記ゲート電極層をマスクとして第2導電型の不純物を
    注入することにより、前記半導体基板の主表面に1対の
    相対的に低濃度の第1不純物領域を互いに距離を隔てて
    形成する工程と、 前記ゲート電極層を覆い、かつ前記第1不純物領域の表
    面を露出する開孔を有する絶縁層を前記半導体基板上に
    形成する工程と、 前記開孔を通じて前記第1不純物領域の表面に接するよ
    うに、第2導電型の不純物を含む多結晶シリコン層を形
    成する工程と、 熱処理により前記多結晶シリコン層中の不純物を前記半
    導体基板内に拡散させて、前記第1不純物領域に接する
    ように相対的に高濃度の第2不純物領域を形成する工程
    とを備えた、半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100310565B1 (ko) * 1997-02-27 2002-05-09 다니구찌 이찌로오, 기타오카 다카시 반도체장치의제조방법및반도체장치

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