JPH0617601B2 - 錐形屋根ドーム - Google Patents

錐形屋根ドーム

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JPH0617601B2
JPH0617601B2 JP7793986A JP7793986A JPH0617601B2 JP H0617601 B2 JPH0617601 B2 JP H0617601B2 JP 7793986 A JP7793986 A JP 7793986A JP 7793986 A JP7793986 A JP 7793986A JP H0617601 B2 JPH0617601 B2 JP H0617601B2
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ring
frame
frames
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ring frame
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JP7793986A
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誠 浅輪
史郎 武田
茂之 遠藤
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はスパン数10mから数100mの大空間を覆う、
錐形屋根ドームに関するものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
大空間を覆う屋根架構には現在多くの形態があるが、特
に数100m級の大スパン架構には構造的にもコスト上も空
気膜構造が好ましいとされ、実用化されている。ところ
が、高さを確保する目的から採用される一重膜構造では
形態を維持するために常に圧縮空気を送り込まなければ
ならず、そのためのコストが無視できないことに加え、
人工的な換気や融雪設備等の詳細な検討が必要となる
等、施工が複雑化する問題が伴う。
この発明は空気膜構造の抱える問題に着目してなされた
もので、空気膜構造とは異なる大空間架構を提案するも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明では複数個の規模の異なる錐台形状のリングフレ
ームを積み重ねることにより大空間の屋根架構を構成す
る。
リングフレームは水平に位置する環状の上部接続リング
と、その下方に高さ方向に距離を隔てて水平に位置し、
上部接続リングより大きい環状の下部接続リングと、両
接続リングを母線方向に接続する弦材と、弦材を水平面
内で連結する連結リングとから錐台形状に形成され、規
模の大きいリングフレームから規模の小さいリングフレ
ームが順次上方へ積み重ねられることにより屋根ドーム
が構成される。
上下に隣接する、下段側のリングフレームの上部接続リ
ングと、上段側のリングフレームの下部接続リングの大
きさは等しく、この下段側のリングフレームの上部接続
リング上に上段側のリングフレームの下部接続リングが
載り、双方が互いに接続されて屋根ドームは全体的に錐
形状の形状になる。
下段側のリングフレームの上部接続リングと、上段側の
リングフレームの下部接続リングとの接続部における接
合は圧縮になり、両接続リングは単純に突き合わせられ
て接続されれば足り、また各リングフレームの上部接続
リングは圧縮リング、下部接続リングは引張リングとな
るが、接続部では引張と圧縮が相殺されるためそれぞれ
の補強は軽微で済む。
弦材は上弦材と下弦材からなるが、隣接するリングフレ
ームの接続部で上弦材が不連続になることによりリング
フレーム間に開口が設けられ、自然換気を行う換気口が
確保される。
〔実施例〕
以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて説明する。
この発明の錐形屋根ドーム(以下ドーム)Aは第1図,
第2図に示すように複数個の2模の異なる錐台形状のリ
ングフレームa-1,a-2,a-3,a-4からなり、最大規
模のリングフレームa-1から順次規模の小さいリングフ
レームa-2を積み重ね、最小規模のリングフレームa-4
まで積み重ねて構成されるものである。
実施例ではドームAの形状が円錐形であることから、最
上部のリングフレームa-4を円錐形に、それより規模の
大きいリングフレームa-1,a-2,a-3を円錐台形に形
成しているが、最上部に載るリングフレームa-4は規模
が最小であるため、他のリングフレームa-1,a-2,a
-3と同様の円錐台形でもドームAの全体形状は近似的に
円錐形に形成される。
最上部を除く各リングフレームa-1,a-2,a-3は水平
に位置する環状の上部接続リング11と、その下方に高さ
方向に距離を隔てて水平に位置し、上部接続リング11よ
り大きい環状の下部接続リング12と、両接続リング11,
12を母線方向に接続する弦材2と、弦材2を水平面内で
連結する連結リング3とから構成され、最上部のリング
フレームa-4は同様に、または実施例のように下部接続
リング12と弦材2及び連結リング3から構成される。
最下部に位置するリングフレームa-1の上部接続リング
11と、その上に載るリングフレームa-2の下部接続リン
グ12の大きさは等しく、またリングフレームa-2の上部
接続リング11とその上のリングフレームa-3の下部接続
リング12の大きさ、及びリングフレームa-3の上部接続
リング11とリングフレームa-4の下部接続リング12の大
きさはそれぞれ等しく、各隣接するリングフレームa-1
とa-2、a-2とa-3及びa-3とa-4は第4図,第5図に
示すようにそれぞれの上部接続リング11と下部接続リン
グ12において互いに接続される。
第4図,第5図は中間部の隣接するリングフレームa-
2,a-3の接続例を示す。第4図−I,IIは共に円環状
の上部接続リング11と下部接続リング12を単に突き合わ
せて接合した場合であり、第5図は上部接続リング11と
下部接続リング12のそれぞれに接続したガセットプレー
ト6,6間に鋼材7を架設して両接続リング11,12を接
続した場合である。
最下部に位置するリングフレームa-1は第6図,第7図
に示すように支持構造物Bの引張リングbに接続されて
これに支持される。リングフレームa-1の下部接続リン
グ12の下端は第6図−Iに示すように引張リングbに、
下部接続リング12の放射方向(半径方向)に水平変位可
能にローラ支承される。
この最下部のリングフレームa-1上に、その上部接続リ
ング11と等しい大きさの下部接続リング12を持つリング
フレームa-2が載り、以下規模の大きいリングフレーム
a-3から規模の小さいリングフレームa-4が順次上方へ
積み重ねられ、上記の通り、下段側のリングフレームa
-1,a-2,a-3の上部接続リング11と上段側のリングフ
レームa-2,a-3,a-4の下部接続リング12が互いに接
続されて全体的に錐形状のドームAが構成される。
弦材2は上弦材2aと下弦材2bからなり、それぞれの
両端が上部接続リング11と下部接続リング12に接合さ
れ、両接続リング11,12を母線方向に接続する。上弦材
2aと下弦材2b間にはつなぎ材4が入り、弦材2はラ
チスを形成する。
連結リング3は周方向に隣接する弦材2,2を互いに接
続しながら、全弦材2を水平面内で連結する。
各リングフレームa-1,a-2,a-3,a-4の、周方向に
隣接する弦材2,2と、母線方向に隣接する連結リング
3,3で囲まれた空間には第2図,第3図に示すように
必要により補強のためのブレース8が架設される。
上記した中間部の隣接するリングフレームa-2,a-3等
の相互接続部では第4図,第5図に示すように上弦材2
aの一部が不連続になり、上側の上弦材2aが庇状に張
り出す形になることにより弦材2に開口cが形成され
る。開口cはドームAの適所に設けられ、換気口として
ドームA内の自然な換気を行う。換気量の調節は例えば
開口cにエアチューブを設置し、その膨張収縮を利用す
ることにより行える。ドームA上には屋根葺き材として
膜材5等が張られるが、開口c部分では膜材5も不連続
になる。
〔発明の効果〕
この発明は以上の通りであり、複数個の規模の異なるリ
ングフレームを積み重ねるのみで形態を維持する構造で
あるため、空気膜構造に必要な送風,換気等の設備を要
せず、維持管理において省エネルギーを図れる大空間屋
根架構を実現することができる。
また下段側のリングフレームの上部接続リングと上段側
のリングフレームの下部接続リングの大きさが等しけれ
ば規模の大きいリングフレームから小さいリングフレー
ムを順次積み重ねることができるため、全体として円錐
形,角錐形、あるいはそれに近似する形状の他、楕円面
等、比較的自由な形状の架構を造り出すことが可能であ
る。
加えて隣接するリングフレームの接続部に開口を設ける
ことにより自然な換気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図はリングフレームを積み重ねる様子を示
した概要図、第3図はリングフレームの構造を示した斜
視図、第4図−I,II及び第5図は隣接するリングフレ
ームの接続部を示した側面図、第6図−Iは最下部のリ
ングフレームの支承部を示した側面図、第6図−IIはそ
のX−X線断面図、第7図は屋根ドームの施工例を示し
た断面図である。 A……錐形屋根ドーム、a-1,a-2,a-3,a-4……リ
ングフレーム、11……上部接続リング、12……下部接続
リング、2……弦材、2a……上弦材、2b……下弦
材、3……連結リング、4……つなぎ材、5……膜材、
6……ガセットプレート、7……鋼材、8……ブレー
ス、c……開口。B……支持構造物、b……引張リン
グ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 茂之 愛知県名古屋市中村区名駅南2−14−19 住友生命名古屋ビル 鹿島建設株式会社名 古屋支店内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平に位置する環状の上部接続リングと、
    その下方に高さ方向に距離を隔てて水平に位置し、上部
    接続リングより大きい環状の下部接続リングと、両接続
    リングを母線方向に接続する弦材と、弦材を水平面内で
    連結する連結リングとから錐台形状に形成された、それ
    ぞれ規模の異なる複数個のリングフレームを積み重ねて
    構成され、上下に隣接する、下段側のリングフレームの
    上部接続リングと、上段側のリングフレームの下部接続
    リングの大きさは等しく、前記複数個のリングフレーム
    の内、規模の大きいリングフレームから規模の小さいリ
    ングフレームを順次上方へ積み重ね、各隣接する下段側
    のリングフレームの上部接続リングと上段側のリングフ
    レームの下部接続リングを互いに接続して全体的に錐形
    状に構成され、隣接するリングフレーム間の接続部に複
    数個の開口を設けてあることを特徴とする錐形屋根ドー
    ム。
JP7793986A 1986-04-04 1986-04-04 錐形屋根ドーム Expired - Lifetime JPH0617601B2 (ja)

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JP7793986A JPH0617601B2 (ja) 1986-04-04 1986-04-04 錐形屋根ドーム

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JP7793986A JPH0617601B2 (ja) 1986-04-04 1986-04-04 錐形屋根ドーム

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JPS62236933A JPS62236933A (ja) 1987-10-17
JPH0617601B2 true JPH0617601B2 (ja) 1994-03-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EA036372B1 (ru) * 2016-08-19 2020-10-30 Общество с ограниченной ответственностью "Теплориум" Универсальное здание куполообразной формы

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