JPH06176002A - 医学的試料中の成分の分析法 - Google Patents
医学的試料中の成分の分析法Info
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- JPH06176002A JPH06176002A JP5183094A JP18309493A JPH06176002A JP H06176002 A JPH06176002 A JP H06176002A JP 5183094 A JP5183094 A JP 5183094A JP 18309493 A JP18309493 A JP 18309493A JP H06176002 A JPH06176002 A JP H06176002A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は試料の測定から医師が分析する状態
までの判定を自動分析機を用いて行なうことを目的とす
る。 【構成】 本発明は(a)試料と試薬システムとの反応
を行なう工程、(b)特定の試料に対して少なくとも1
つの測定値Rを測定するために、試料と試薬システムと
の前記反応からえられる物理的に測定可能な数量Xを測
定する工程、および(C)分析結果Aを決定するため
に、処理装置による処理段階の際に前記少なくとも1つ
の測定値Rをさらに処理する工程であって、該処理段階
が分析結果Aが既知である複数の標準試料に対して、少
なくとも1つの測定値もしくは複数の測定値Ri から導
かれる測定結果をニューラルネットに入力することから
なるニューラルネットのトレーニングを行なった結果を
用いる工程からなる処理工程からなる自動分析機による
医学的試料中の成分の分析法に関する。
までの判定を自動分析機を用いて行なうことを目的とす
る。 【構成】 本発明は(a)試料と試薬システムとの反応
を行なう工程、(b)特定の試料に対して少なくとも1
つの測定値Rを測定するために、試料と試薬システムと
の前記反応からえられる物理的に測定可能な数量Xを測
定する工程、および(C)分析結果Aを決定するため
に、処理装置による処理段階の際に前記少なくとも1つ
の測定値Rをさらに処理する工程であって、該処理段階
が分析結果Aが既知である複数の標準試料に対して、少
なくとも1つの測定値もしくは複数の測定値Ri から導
かれる測定結果をニューラルネットに入力することから
なるニューラルネットのトレーニングを行なった結果を
用いる工程からなる処理工程からなる自動分析機による
医学的試料中の成分の分析法に関する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料と試薬システム(r
eagent system)との反応を行ない、試料と試薬システム
との該反応の結果えられる物理的に測定可能な数量(qua
ntity)Xを測定する自動分析機による医学的試料の成分
の分析法に関する。ここでは特定の試料について少なく
とも1つの測定値Rを測定する。これを分析機の処理装
置(processing unit) において分析結果Aに変換する。
eagent system)との反応を行ない、試料と試薬システム
との該反応の結果えられる物理的に測定可能な数量(qua
ntity)Xを測定する自動分析機による医学的試料の成分
の分析法に関する。ここでは特定の試料について少なく
とも1つの測定値Rを測定する。これを分析機の処理装
置(processing unit) において分析結果Aに変換する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】所望
の分析結果Aの測定のための医薬研究室での分析におい
ては多種の方法が使用できるが、その方法を実施するの
に全自動分析機がもっとも汎用されている。試料は通例
体液、とくに血液および尿であり、その中に含まれてい
る成分のうちの1つに関する分析結果Aをうるために調
査される。
の分析結果Aの測定のための医薬研究室での分析におい
ては多種の方法が使用できるが、その方法を実施するの
に全自動分析機がもっとも汎用されている。試料は通例
体液、とくに血液および尿であり、その中に含まれてい
る成分のうちの1つに関する分析結果Aをうるために調
査される。
【0003】分析結果Aは通常(定量分析において)は
成分の濃度Cである。定性分析においては、それは医師
が分析する状態(medico-analytical state) たとえば、
分析結果は陽性または陰性である、との表現にまで試料
を判定(assignment)する(調べられた分析物に関して)
ことである。ここでは、2つより多くの状態、たとえ
ば、「高い」、「正常」および「低い」が時には通例と
なる。しかしながら、医学的試料の分析のうちのほかに
医学的に重要な結果もまた、本発明によって明確に示さ
れるような分析結果Aとして考えられるべきである。こ
れはたとえば、分析から直接的に(すなわち、いかなる
濃度値や医師が分析する状態を示すことなしに)なされ
た疾病の存在の表現である。本発明はこの方面において
新しい可能性を作り出しつつあるが、現在ではこれはか
なりまれなことである。
成分の濃度Cである。定性分析においては、それは医師
が分析する状態(medico-analytical state) たとえば、
分析結果は陽性または陰性である、との表現にまで試料
を判定(assignment)する(調べられた分析物に関して)
ことである。ここでは、2つより多くの状態、たとえ
ば、「高い」、「正常」および「低い」が時には通例と
なる。しかしながら、医学的試料の分析のうちのほかに
医学的に重要な結果もまた、本発明によって明確に示さ
れるような分析結果Aとして考えられるべきである。こ
れはたとえば、分析から直接的に(すなわち、いかなる
濃度値や医師が分析する状態を示すことなしに)なされ
た疾病の存在の表現である。本発明はこの方面において
新しい可能性を作り出しつつあるが、現在ではこれはか
なりまれなことである。
【0004】電子計測(measurement electronics) とい
う観点から示すと、分析結果Aは、一般的には少なくと
も1つの測定値Rが完全に自動的に測定され、医学的に
関連する情報の項目を統合する、近似のまたは論理上の
状態のことである。
う観点から示すと、分析結果Aは、一般的には少なくと
も1つの測定値Rが完全に自動的に測定され、医学的に
関連する情報の項目を統合する、近似のまたは論理上の
状態のことである。
【0005】分析は通常、試料と、試料の特定の成分
(通常、「分析物」または「パラメータ」として知られ
る)の分析に好適な1つまたはそれより多くの試薬(合
わせて試薬システム(reagent system)として知られてい
る)との反応にもとづく。試薬は一度に、または前もっ
て決められた間隔で、試料すべてと自動分析機中で混合
される。分析法の詳細は、本発明のある実施形態におい
てとくに議論されている特徴を除いては本発明にとって
重要ではない。
(通常、「分析物」または「パラメータ」として知られ
る)の分析に好適な1つまたはそれより多くの試薬(合
わせて試薬システム(reagent system)として知られてい
る)との反応にもとづく。試薬は一度に、または前もっ
て決められた間隔で、試料すべてと自動分析機中で混合
される。分析法の詳細は、本発明のある実施形態におい
てとくに議論されている特徴を除いては本発明にとって
重要ではない。
【0006】一般的な物理的に測定可能な数量Xの例と
しては、試料の混濁度を測定するための光度計測定法、
比濁分析法および濁度測定法による色の変化の測定、X
が蛍光シグナルのばあいの光電子増倍管による好感度の
光検出または電気化学的な検査において数量Xが電気的
性質を有するばあいのための電流または電圧の測定があ
げられる。物理的に測定可能な数量Xは、通常好適な方
法で測定され、電気的な計測シグナルに技術的に変換さ
れる。計測シグナルの測定値が値Rであり、数量Xの明
確な尺度となる。
しては、試料の混濁度を測定するための光度計測定法、
比濁分析法および濁度測定法による色の変化の測定、X
が蛍光シグナルのばあいの光電子増倍管による好感度の
光検出または電気化学的な検査において数量Xが電気的
性質を有するばあいのための電流または電圧の測定があ
げられる。物理的に測定可能な数量Xは、通常好適な方
法で測定され、電気的な計測シグナルに技術的に変換さ
れる。計測シグナルの測定値が値Rであり、数量Xの明
確な尺度となる。
【0007】一般的に自動分析機は、通常濃度Cである
分析結果Aを少なくとも1つの測定値から完全に自動的
に決定する。複数の測定値Ri が、1つの試料について
頻繁に測定され、処理装置において少なくとも2つの測
定値から誘導変数(derivative valuable) が計算され、
測定結果(measurement result)と称されることができ
る。簡単なばあいには、測定値Rまたは少なくとも2つ
の測定値Ri から推測された測定結果は、検量曲線とし
て一般的に知られている簡単な関数的な関係(functiona
l relationship) によって、明白にかつ正確に濃度Cと
関連させることができる。ここでは、測定値と測定結果
は、検量曲線Y=f(C)の検量入力変数を形成する。
分析結果Aを少なくとも1つの測定値から完全に自動的
に決定する。複数の測定値Ri が、1つの試料について
頻繁に測定され、処理装置において少なくとも2つの測
定値から誘導変数(derivative valuable) が計算され、
測定結果(measurement result)と称されることができ
る。簡単なばあいには、測定値Rまたは少なくとも2つ
の測定値Ri から推測された測定結果は、検量曲線とし
て一般的に知られている簡単な関数的な関係(functiona
l relationship) によって、明白にかつ正確に濃度Cと
関連させることができる。ここでは、測定値と測定結果
は、検量曲線Y=f(C)の検量入力変数を形成する。
【0008】評価の際には、分析の反応は時間依存性で
あることを常に考慮に入れなければならない。測定可能
な物理的数量Xが結果としてえられる反応または一連の
反応がきわめて迅速に進むばあい、状況は比較的単純で
ある。このばあい、測定値Rは分析反応が本質的に完結
した時点で測定され、即座に入力検量変数(input calib
ration variable)Yとして用いられる。これは終点測定
(end-point determination) として知られている。
あることを常に考慮に入れなければならない。測定可能
な物理的数量Xが結果としてえられる反応または一連の
反応がきわめて迅速に進むばあい、状況は比較的単純で
ある。このばあい、測定値Rは分析反応が本質的に完結
した時点で測定され、即座に入力検量変数(input calib
ration variable)Yとして用いられる。これは終点測定
(end-point determination) として知られている。
【0009】もう1つの比較的単純な例は、比較的ゆっ
くりとした反応が時間にともなう数量Xの変化に対して
決定的であるばあいであり、ここでは線形的なまたは他
の単純な関数的な関係にしたがう測定値Rの時間に関連
した変化(「動力学的挙動 (kinetic)」)が一定時間以
上にわたって生じる。ここでは、Xは前記の時間内にお
いて種々の測定時間ti でくり返して測定される。動力
学的挙動を示す測定結果(たとえば、ある時間(ti )
で時間単位あたりの測定値Rの変化dR/dt
(ti ))が測定値Ri (ti )から計算され、分析結
果Aを決定するための入力変数Yの代用となる。
くりとした反応が時間にともなう数量Xの変化に対して
決定的であるばあいであり、ここでは線形的なまたは他
の単純な関数的な関係にしたがう測定値Rの時間に関連
した変化(「動力学的挙動 (kinetic)」)が一定時間以
上にわたって生じる。ここでは、Xは前記の時間内にお
いて種々の測定時間ti でくり返して測定される。動力
学的挙動を示す測定結果(たとえば、ある時間(ti )
で時間単位あたりの測定値Rの変化dR/dt
(ti ))が測定値Ri (ti )から計算され、分析結
果Aを決定するための入力変数Yの代用となる。
【0010】時間にともなうXの変化は、しばしばきわ
めて複雑な態様(manner)で、分析システムと試料との全
反応において役立つ複数の部分的な反応の動力学的挙動
に依存する。これにより複雑な反応の動力学的挙動とし
て知られる、数量Xの時間に関連した変化の複雑な過程
(course)が生じる。本発明はとくに、このような複雑な
反応の動力学的挙動のばあいに向けられている。
めて複雑な態様(manner)で、分析システムと試料との全
反応において役立つ複数の部分的な反応の動力学的挙動
に依存する。これにより複雑な反応の動力学的挙動とし
て知られる、数量Xの時間に関連した変化の複雑な過程
(course)が生じる。本発明はとくに、このような複雑な
反応の動力学的挙動のばあいに向けられている。
【0011】個々の反応が種々重なりあった化学的な動
力学的挙動から生じる複雑な反応の動力学的挙動の評価
のために、種々の既知の方法がある。たとえば、微分方
程式の関数パラメータが測定可能な、反応の動力学的挙
動の値に対応する、部分的な反応に対して、別々の微分
方程式の形で、複雑な反応の動力学的挙動を説明する試
みが可能である。しかしながら実際の反応の複雑さのゆ
えに、モデルにおける結果の妥当な範囲を限定するモデ
ルの仮説を理論化することが必要である。このような理
由で、関数パラメータが個々の反応に直接関連しない
が、検討中の反応について測定される特定の特性の尺度
としてしばしば解釈される現象論学的なモデルができあ
がる。最終的に、反応の動力学的挙動を示す純粋に統計
学的なモデルができる。モデルの開発は費用、労力およ
び時間の観点からかなり要求の多いものであるが、これ
らの方法にはそれぞれある利点を有している。しかしな
がら、変更された条件(たとえば、試薬の組成の変更ま
たはある環境下での試薬のバッチのみの変更)に対する
モデルの適応能力は低く、測定結果の評価およびこれに
よる分析結果の決定の正確さおよび信頼性はより大きな
ものが期待される状態のままである。
力学的挙動から生じる複雑な反応の動力学的挙動の評価
のために、種々の既知の方法がある。たとえば、微分方
程式の関数パラメータが測定可能な、反応の動力学的挙
動の値に対応する、部分的な反応に対して、別々の微分
方程式の形で、複雑な反応の動力学的挙動を説明する試
みが可能である。しかしながら実際の反応の複雑さのゆ
えに、モデルにおける結果の妥当な範囲を限定するモデ
ルの仮説を理論化することが必要である。このような理
由で、関数パラメータが個々の反応に直接関連しない
が、検討中の反応について測定される特定の特性の尺度
としてしばしば解釈される現象論学的なモデルができあ
がる。最終的に、反応の動力学的挙動を示す純粋に統計
学的なモデルができる。モデルの開発は費用、労力およ
び時間の観点からかなり要求の多いものであるが、これ
らの方法にはそれぞれある利点を有している。しかしな
がら、変更された条件(たとえば、試薬の組成の変更ま
たはある環境下での試薬のバッチのみの変更)に対する
モデルの適応能力は低く、測定結果の評価およびこれに
よる分析結果の決定の正確さおよび信頼性はより大きな
ものが期待される状態のままである。
【0012】自動分析機の処理装置は、濃度および/ま
たは測定値から医師が分析する状態の決定に加えて、通
常、正確な分析結果Aの決定に寄与するほかの数多くの
機能を果たす。これらは通常、測定値がもっともらしい
かどうかの検査、試薬製造バッチの確認、他の試薬およ
び装置の条件についての認識、エラーの検出およびある
ばあいにおいてはある試料とそれと同一の試料について
えられた相異なる測定データもしくは複数の試料につい
ての測定データの相関の検出を含む。本発明はまた処理
装置のこのような補足的な機能にも関する。
たは測定値から医師が分析する状態の決定に加えて、通
常、正確な分析結果Aの決定に寄与するほかの数多くの
機能を果たす。これらは通常、測定値がもっともらしい
かどうかの検査、試薬製造バッチの確認、他の試薬およ
び装置の条件についての認識、エラーの検出およびある
ばあいにおいてはある試料とそれと同一の試料について
えられた相異なる測定データもしくは複数の試料につい
ての測定データの相関の検出を含む。本発明はまた処理
装置のこのような補足的な機能にも関する。
【0013】本発明の目的は、改善された特徴と信頼性
を有する最初に述べたタイプの方法を利用できるように
することである。
を有する最初に述べたタイプの方法を利用できるように
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および作用】この目的はニ
ューラルネットトレーニング(Neural Net Training) の
結果を処理段階で用いることにより達成される。そこで
は、分析結果Aが既知である複数の試料に対して、前も
って決められた方法によりえられる種々の測定値から推
測される少なくとも1つの測定値または測定結果がニュ
ーラルネット入力される。好ましくは、分析結果Aまた
は分析結果に関連した既知の補助値がニューラルネット
の出力に付される (applied)。しかしながら、これはす
べてのばあいに必要なわけではない。本発明において
は、一切管理をせず(「無管理学習」)トレーニングが
なされる、自己組織化ニューラルネット(自己組織化マ
ップ(Self-Organising Map) 、SOM)もまた、うまく
利用される。
ューラルネットトレーニング(Neural Net Training) の
結果を処理段階で用いることにより達成される。そこで
は、分析結果Aが既知である複数の試料に対して、前も
って決められた方法によりえられる種々の測定値から推
測される少なくとも1つの測定値または測定結果がニュ
ーラルネット入力される。好ましくは、分析結果Aまた
は分析結果に関連した既知の補助値がニューラルネット
の出力に付される (applied)。しかしながら、これはす
べてのばあいに必要なわけではない。本発明において
は、一切管理をせず(「無管理学習」)トレーニングが
なされる、自己組織化ニューラルネット(自己組織化マ
ップ(Self-Organising Map) 、SOM)もまた、うまく
利用される。
【0015】ニューラルネットは、大部分は並行して組
織化されるデータ処理システムである。これは、ニュー
ロンとしても知られ、ニューロンの連結として知られて
いる互いに連結された処理エレメントであるネットワー
クからなる。各ニューロンは1つもしくはそれより多く
の入力を有し、その出力で出力シグナルを産出する。出
力シグナルは複数のコピーに分割され、入力シグナルと
して、出力と連結されているこれらのニューロンに入力
される。ニューラルネットに記憶される情報は、学習段
階で決定されたニューロンの基底ポテンシャル(base po
tential)を含むニューロンの連結の「重み」からなる。
織化されるデータ処理システムである。これは、ニュー
ロンとしても知られ、ニューロンの連結として知られて
いる互いに連結された処理エレメントであるネットワー
クからなる。各ニューロンは1つもしくはそれより多く
の入力を有し、その出力で出力シグナルを産出する。出
力シグナルは複数のコピーに分割され、入力シグナルと
して、出力と連結されているこれらのニューロンに入力
される。ニューラルネットに記憶される情報は、学習段
階で決定されたニューロンの基底ポテンシャル(base po
tential)を含むニューロンの連結の「重み」からなる。
【0016】ニューロンjは、たとえばニューロン1、
・・・、iから種々の重みの入力をネットワーク内に有
することができる。ニューロン間の連結の重みは、Wij
で示され、前もって連結されたニューロンの出力はXi
で示される。陽性と陰性の重み(促進および抑制)があ
りうる。ネットの入力netj はこのとき、 netj =ΣWij*Xi である。
・・・、iから種々の重みの入力をネットワーク内に有
することができる。ニューロン間の連結の重みは、Wij
で示され、前もって連結されたニューロンの出力はXi
で示される。陽性と陰性の重み(促進および抑制)があ
りうる。ネットの入力netj はこのとき、 netj =ΣWij*Xi である。
【0017】外部入力exinpj を、ニューロンのネ
ットの入力に加えることができる。その後にネットワー
クのニューロンが、それらの前の活性化状態aj (t)
と活性化関数Fj から新しい活性化状態aj (t+1)
を並行に(しかし同調的に)算出する。
ットの入力に加えることができる。その後にネットワー
クのニューロンが、それらの前の活性化状態aj (t)
と活性化関数Fj から新しい活性化状態aj (t+1)
を並行に(しかし同調的に)算出する。
【0018】aj (t+1)=Fj 〔netj (t+
1),exinpj (t+1),aj (t)〕 出力状態Oj は通常、(内部の)活性化状態aj (t+
1)に対応する。しかしながら、あるばあいには、出力
関数fj が用いられる際にさらなる変換段階が生じる。
1),exinpj (t+1),aj (t)〕 出力状態Oj は通常、(内部の)活性化状態aj (t+
1)に対応する。しかしながら、あるばあいには、出力
関数fj が用いられる際にさらなる変換段階が生じる。
【0019】Oj (t+1)=fj (aj (t+1)) 種々のニューラルネット(以下、NNと略す)はそのト
ポロジー、すなわち、ニューロンとネットでのニューロ
ンの連結の配置において相異なる。通常ニューロンは、
各NNが少なくとも1つの入力層と1つの出力層とを有
する層を形成する。入力層のニューロンの入力は全体と
してNNの入力を形成し、一方出力層のニューロンの出
力は、全体としてNNの出力を形成する。さらに、入力
層と出力層とのあいだにいわゆる隠れ層(hidden layer)
を配置しうる。NNの構造(トポロジー)は層の数、層
あたりのニューロン数および存在するニューロンの連結
の数で決まる。
ポロジー、すなわち、ニューロンとネットでのニューロ
ンの連結の配置において相異なる。通常ニューロンは、
各NNが少なくとも1つの入力層と1つの出力層とを有
する層を形成する。入力層のニューロンの入力は全体と
してNNの入力を形成し、一方出力層のニューロンの出
力は、全体としてNNの出力を形成する。さらに、入力
層と出力層とのあいだにいわゆる隠れ層(hidden layer)
を配置しうる。NNの構造(トポロジー)は層の数、層
あたりのニューロン数および存在するニューロンの連結
の数で決まる。
【0020】NNの1つの特性は、それらがニューラル
ネットトレーニングにより「学習」可能であるというこ
とである。実際、NNは最初はイメージ処理の目的で用
いられたものであり、それはそこで特定のイメージパタ
ーンを再認識するものである。NNのトレーニングの際
に、ビデオカメラで作られた特定のパターン(たとえ
ば、円、四角形など)のイメージシグナルが入力され、
他方で所望の正確な認識に対応するシグナルがNNから
出力される。NNがタスク(task)に対して好適に選択さ
れ、配置され、学習処理が充分に頻繁に繰り返されれ
ば、NNが未知の物質を分類すること、すなわち、たと
えイメージが学習したパターンに正確に対応しなくとも
学習したグループのうちの1つにそれらを割り当てるこ
とが可能となる。したがって、パターンの結合および再
構成は既知のNNの基本的な成果となる。
ネットトレーニングにより「学習」可能であるというこ
とである。実際、NNは最初はイメージ処理の目的で用
いられたものであり、それはそこで特定のイメージパタ
ーンを再認識するものである。NNのトレーニングの際
に、ビデオカメラで作られた特定のパターン(たとえ
ば、円、四角形など)のイメージシグナルが入力され、
他方で所望の正確な認識に対応するシグナルがNNから
出力される。NNがタスク(task)に対して好適に選択さ
れ、配置され、学習処理が充分に頻繁に繰り返されれ
ば、NNが未知の物質を分類すること、すなわち、たと
えイメージが学習したパターンに正確に対応しなくとも
学習したグループのうちの1つにそれらを割り当てるこ
とが可能となる。したがって、パターンの結合および再
構成は既知のNNの基本的な成果となる。
【0021】特定のNNの機能は、そのトポロジーによ
ってのみならず入力シグナルを出力シグナルに処理し、
学習処理で生じるニューロンの連結の重みを適応するの
に用いられるアルゴリズムによっても決定づけられる。
これらはとくに、前記の生産物(product) の合計から個
々のニューロンの出力の発生を決定する活性化関数、出
力関数および通常は伝播関数(propagation function)と
して知られている学習処理に用いられるアルゴリズムで
ある。
ってのみならず入力シグナルを出力シグナルに処理し、
学習処理で生じるニューロンの連結の重みを適応するの
に用いられるアルゴリズムによっても決定づけられる。
これらはとくに、前記の生産物(product) の合計から個
々のニューロンの出力の発生を決定する活性化関数、出
力関数および通常は伝播関数(propagation function)と
して知られている学習処理に用いられるアルゴリズムで
ある。
【0022】以下に示すのは、NNのほかの特性であ
る。
る。
【0023】(1)NNは、処理装置自身の簡単な操作
(シグナル受信、入力シグナルの加算、加算された入力
の変換とシグナルの移送)を行なうきわめて簡単な処理
装置からなる。各ニューロンのタスクは、このようにそ
の入力に付随したニューロンの連結を介した入力シグナ
ルを受信することと、前述の計算により出力シグナルを
産出し、それをその出力を利用できるようにすることに
限定される。これらの工程が、ニューロンによって並行
して実施される。
(シグナル受信、入力シグナルの加算、加算された入力
の変換とシグナルの移送)を行なうきわめて簡単な処理
装置からなる。各ニューロンのタスクは、このようにそ
の入力に付随したニューロンの連結を介した入力シグナ
ルを受信することと、前述の計算により出力シグナルを
産出し、それをその出力を利用できるようにすることに
限定される。これらの工程が、ニューロンによって並行
して実施される。
【0024】(2)特定の情報は、ニューロンのトポロ
ジーと基底ポテンシャルのみならず、連結の重みにも存
する。種々のNNの型は、初めに重みをが固定し、つぎ
に学習処理の際にそれを修正する法則に関して異なる。
ジーと基底ポテンシャルのみならず、連結の重みにも存
する。種々のNNの型は、初めに重みをが固定し、つぎ
に学習処理の際にそれを修正する法則に関して異なる。
【0025】(3)NNは、トレーニングで獲得した
「経験(experience)」を個別に重みの完全なセット
(「重みの行列(weighting matrix)」)に独立して変換
することができる。
「経験(experience)」を個別に重みの完全なセット
(「重みの行列(weighting matrix)」)に独立して変換
することができる。
【0026】たいていのばあいでは、トレーニング処理
のあいだに重みのみが変化する。すなわち、NNのトポ
ロジーは変わらないままである。しかしながら、特別な
ばあいにおいては前記の「自己−組織化マップ(以下S
OMと称す)」も用いられる。
のあいだに重みのみが変化する。すなわち、NNのトポ
ロジーは変わらないままである。しかしながら、特別な
ばあいにおいては前記の「自己−組織化マップ(以下S
OMと称す)」も用いられる。
【0027】SOMは、脳の自己組織化能を模したニュ
ーロンのネットワークのモデルであり、簡単な法則にし
たがってそれら自体の相互の連結の構造を組織化する。
「SOM」は、ニューロンの内層から形成され、それは
入力層においてニューロンからシグナルを受信する。内
層はマップ層と言及される。入力層における各ニューロ
ンはマップ層内の各ニューロンに連結される。各入力シ
グナルに対して、励起(excitation)がマップ層のニュー
ロンの1つのセクション(secition)に集中(concentrat
e) される。学習段階の終末では、もっとも強く励起し
たニューロンのマップにおける位置(position)が、入力
シグナルの重要な特徴と連関し、類似の入力シグナルに
よりマップに隣接する励起領域(location)を導く。換言
するとマップは、入力シグナルにおける特徴的な性質に
ついて、空間的な表示(representation)をなす。
ーロンのネットワークのモデルであり、簡単な法則にし
たがってそれら自体の相互の連結の構造を組織化する。
「SOM」は、ニューロンの内層から形成され、それは
入力層においてニューロンからシグナルを受信する。内
層はマップ層と言及される。入力層における各ニューロ
ンはマップ層内の各ニューロンに連結される。各入力シ
グナルに対して、励起(excitation)がマップ層のニュー
ロンの1つのセクション(secition)に集中(concentrat
e) される。学習段階の終末では、もっとも強く励起し
たニューロンのマップにおける位置(position)が、入力
シグナルの重要な特徴と連関し、類似の入力シグナルに
よりマップに隣接する励起領域(location)を導く。換言
するとマップは、入力シグナルにおける特徴的な性質に
ついて、空間的な表示(representation)をなす。
【0028】この種の自己組織化の過程の数学的モデル
は、ティー コーネン(T.Kohonen)によって体系化され
た。それゆえに「コーネン フィーチャー マップ(koh
onenfeature map) 」としても参照される。
は、ティー コーネン(T.Kohonen)によって体系化され
た。それゆえに「コーネン フィーチャー マップ(koh
onenfeature map) 」としても参照される。
【0029】NNについてのさらなる詳説は、適切な文
献に見出すことができる。クラウス−ペーター クラッ
ツァー、カール ハンザー フェルラーク(Klaus-Peter
Kratzer,Carl Hanser Verlag)(出版社)、ミュンヘン
アンド ウィーン 1990 (Munich and Vienna 19
90) による「ニューロナレ ネッツェ、グルンドラーゲ
ン ウント アンベンドゥンク(Neuronale Netze,Grund
lagen und Anwendung)」(ニューロナル ネッツ、プリ
ンシプルズ アンド アプリケーション (Neuronal Ne
ts,Principles and Application))の本と、米国特許出
願第4,965,725号公報がとくに参照される。こ
こでは、細胞学的試料の顕微鏡写真における悪性細胞の
構造の認識に関連するNNの機能が示され、説明されて
いる。この特許にはまた、適切な文献の包括的なリスト
が示されている。NNについての基礎研究の結果は19
50年代にすでに発表されていた。1980年代の初め
以来、彼らは徐々にデータのパターンのイメージ処理お
よび認識と分類に関連するタスクの分野において、広範
な用途を見出しつづけてきている。
献に見出すことができる。クラウス−ペーター クラッ
ツァー、カール ハンザー フェルラーク(Klaus-Peter
Kratzer,Carl Hanser Verlag)(出版社)、ミュンヘン
アンド ウィーン 1990 (Munich and Vienna 19
90) による「ニューロナレ ネッツェ、グルンドラーゲ
ン ウント アンベンドゥンク(Neuronale Netze,Grund
lagen und Anwendung)」(ニューロナル ネッツ、プリ
ンシプルズ アンド アプリケーション (Neuronal Ne
ts,Principles and Application))の本と、米国特許出
願第4,965,725号公報がとくに参照される。こ
こでは、細胞学的試料の顕微鏡写真における悪性細胞の
構造の認識に関連するNNの機能が示され、説明されて
いる。この特許にはまた、適切な文献の包括的なリスト
が示されている。NNについての基礎研究の結果は19
50年代にすでに発表されていた。1980年代の初め
以来、彼らは徐々にデータのパターンのイメージ処理お
よび認識と分類に関連するタスクの分野において、広範
な用途を見出しつづけてきている。
【0030】化学におけるニューラルネットワークの適
用についての概説は、ジェイ ズーパン(J.Zupan) およ
びジェイ ガスティジャー(J.Gasteiger) 「ニューラル
ネットワークス:ア ニュー メソッド オブ ソルビ
ング ケミカル プロブレムズ オア ジャスト ア
パッシング フェーズ? (Neural networks:a new meth
od of solving chemical problems or just a passing
phase?) 」(アナリティカ キミカ アクタ (Analytic
a Chimica Acta) 248 1〜30頁(1991))に
見られる。この刊行物が分析の問題を扱う限りにおいて
は、下記の適用を言及している。
用についての概説は、ジェイ ズーパン(J.Zupan) およ
びジェイ ガスティジャー(J.Gasteiger) 「ニューラル
ネットワークス:ア ニュー メソッド オブ ソルビ
ング ケミカル プロブレムズ オア ジャスト ア
パッシング フェーズ? (Neural networks:a new meth
od of solving chemical problems or just a passing
phase?) 」(アナリティカ キミカ アクタ (Analytic
a Chimica Acta) 248 1〜30頁(1991))に
見られる。この刊行物が分析の問題を扱う限りにおいて
は、下記の適用を言及している。
【0031】分光学的データ(UV、可視およびIR領
域でのスペクトル)を評価する(ピー ジェイ ジェム
パーライン(P.J.Gemperline)らによる「ノンリニアー
マルチバリエイト キャリブレイション ユージング
プリンシパル コンポーネンツ レグレッション アン
ド アーティフィシャル ニューラル ネットワークス
(Nonlinear multivariate calibration using principa
l components regression and artificial neural netw
orks) 」、アナリティカル ケミストリー(Anal.Chem.)
63、2313〜2323頁(1991)、およびジェ
イ ズーパンによる「キャン アン インストラメント
ラーン フロム イクスペリメンツダン バイ イッ
トセルフ?(Can an instrument learn from experiment
s doneby itself?)」アナリティカ キミカ アクタ
235 53〜63頁(1990)参照)。
域でのスペクトル)を評価する(ピー ジェイ ジェム
パーライン(P.J.Gemperline)らによる「ノンリニアー
マルチバリエイト キャリブレイション ユージング
プリンシパル コンポーネンツ レグレッション アン
ド アーティフィシャル ニューラル ネットワークス
(Nonlinear multivariate calibration using principa
l components regression and artificial neural netw
orks) 」、アナリティカル ケミストリー(Anal.Chem.)
63、2313〜2323頁(1991)、およびジェ
イ ズーパンによる「キャン アン インストラメント
ラーン フロム イクスペリメンツダン バイ イッ
トセルフ?(Can an instrument learn from experiment
s doneby itself?)」アナリティカ キミカ アクタ
235 53〜63頁(1990)参照)。
【0032】種々の電気的な検出器(とくにイオン−選
択性電極とガスセンサー)を構成する装置(arrangemen
t) からのシグナルを、ニューラルネットワークの助け
をもって評価する(ケー.シー.パーサウド(K.C.Persa
ud) )による「エレクトロニック ガス アンド オウ
ダー デテクターズ ザット ミミック ケモレセプシ
ョン イン アニマルズ(Electronic gas and odour de
tectors that mimic chemoreception in animals) 」、
トレンズ イン アナリティカル ケミストリー(Trend
s in Analytical Chemistry)11、61〜67頁(19
92)、およびエム.ボス(M.Bos) らによる「プロセッ
シング オブ シグナルズ フロム アンイオン−セレ
クティブ エレクトロード アレイ バイ ア ニュー
ラル ネットワーク(Processing of signals from an i
on-selective electrode array by a neural network)
」アナリティカ キミカ アクタ 233、31〜3
9頁(1990)参照)。
択性電極とガスセンサー)を構成する装置(arrangemen
t) からのシグナルを、ニューラルネットワークの助け
をもって評価する(ケー.シー.パーサウド(K.C.Persa
ud) )による「エレクトロニック ガス アンド オウ
ダー デテクターズ ザット ミミック ケモレセプシ
ョン イン アニマルズ(Electronic gas and odour de
tectors that mimic chemoreception in animals) 」、
トレンズ イン アナリティカル ケミストリー(Trend
s in Analytical Chemistry)11、61〜67頁(19
92)、およびエム.ボス(M.Bos) らによる「プロセッ
シング オブ シグナルズ フロム アンイオン−セレ
クティブ エレクトロード アレイ バイ ア ニュー
ラル ネットワーク(Processing of signals from an i
on-selective electrode array by a neural network)
」アナリティカ キミカ アクタ 233、31〜3
9頁(1990)参照)。
【0033】古典的なコンピュータシステムの強みは、
正確に定義されたコマンドについて前もって決定された
順序(アルゴリズム)をきわめて正確かつ迅速に実行す
ることにある。アルゴリズムは、計算の問題ならびに組
織化の問題もしくは論理的な連結に関係してもよい。こ
の点において、コンピュータはヒトの脳よりもはるかに
すぐれている。
正確に定義されたコマンドについて前もって決定された
順序(アルゴリズム)をきわめて正確かつ迅速に実行す
ることにある。アルゴリズムは、計算の問題ならびに組
織化の問題もしくは論理的な連結に関係してもよい。こ
の点において、コンピュータはヒトの脳よりもはるかに
すぐれている。
【0034】しかしながら、なじみ深い従来のコンピュ
ータは、前もって正確に決められた以下の法則によって
解決しえないという問題ではなく、連想能を必要とする
問題の障害に直面する。それゆえに、それらは、たとえ
ばパターンの認識または分類の問題のような非アルゴリ
ズムの問題を解決するには、ヒトの脳よりもはるかに劣
っているのである。このようなタスクにNNシステムが
好適である。ここで用いられるNNの適用(前記したよ
うな化学の分野で用いられる適用も含む)の重要なポイ
ントは、それゆえに連想、分類または評価を含む仕事の
セッティングにかかっている。しかしながら、NNは、
結果に関する誤りおよび限定された特性の要求に対して
高い許容性を有する分野の用途に限定されるという点に
おいて、明らかに不利である。
ータは、前もって正確に決められた以下の法則によって
解決しえないという問題ではなく、連想能を必要とする
問題の障害に直面する。それゆえに、それらは、たとえ
ばパターンの認識または分類の問題のような非アルゴリ
ズムの問題を解決するには、ヒトの脳よりもはるかに劣
っているのである。このようなタスクにNNシステムが
好適である。ここで用いられるNNの適用(前記したよ
うな化学の分野で用いられる適用も含む)の重要なポイ
ントは、それゆえに連想、分類または評価を含む仕事の
セッティングにかかっている。しかしながら、NNは、
結果に関する誤りおよび限定された特性の要求に対して
高い許容性を有する分野の用途に限定されるという点に
おいて、明らかに不利である。
【0035】他方、自動分析機による医学的試料の分析
は、患者の健康に対して重要であるために、その結果に
高い質が要求されるような領域である。この明らかな対
比にもかかわらず、本発明を用いることによりこの分野
でNNを使用しても顕著な結果がえられうることがわか
った。
は、患者の健康に対して重要であるために、その結果に
高い質が要求されるような領域である。この明らかな対
比にもかかわらず、本発明を用いることによりこの分野
でNNを使用しても顕著な結果がえられうることがわか
った。
【0036】ここではトレーニング状態としても言及さ
れる、本発明の処理のトレーニング段階では、少なくと
も1つの測定値Rもしくは複数の測定値Ri から導出さ
れた少なくとも1つの測定結果が、分析結果Aが既知で
ある充分に多数の試料に対応して入力変数としてNNに
入力される。大多数の入力において分析結果Aまたは分
析結果に関連する既知の補助値がNNから出力される。
れる、本発明の処理のトレーニング段階では、少なくと
も1つの測定値Rもしくは複数の測定値Ri から導出さ
れた少なくとも1つの測定結果が、分析結果Aが既知で
ある充分に多数の試料に対応して入力変数としてNNに
入力される。大多数の入力において分析結果Aまたは分
析結果に関連する既知の補助値がNNから出力される。
【0037】ここで導出された測定結果とは、前もって
決定され定義されたアルゴリズムによる複数の測定値よ
り導出された値のことである(導出法とよびうる)。た
とえば、種々の回数で測定されたRi (ti )値から、
ある(既知の)近似式を用いて計算される動力学的挙動
R(t)の勾配、湾曲率または凹凸である。
決定され定義されたアルゴリズムによる複数の測定値よ
り導出された値のことである(導出法とよびうる)。た
とえば、種々の回数で測定されたRi (ti )値から、
ある(既知の)近似式を用いて計算される動力学的挙動
R(t)の勾配、湾曲率または凹凸である。
【0038】ここで補助値とは、数値かまたは分析結果
に関連した理論値であってもよく、通例は分析結果Aの
質を向上させるのに役立つものである。1つの重要な例
としては、誤差コードがあげられ、これはNNに入力さ
れた測定値または測定結果が誤差の存在を示すものを含
んでいるかどうかをあらわすものである。
に関連した理論値であってもよく、通例は分析結果Aの
質を向上させるのに役立つものである。1つの重要な例
としては、誤差コードがあげられ、これはNNに入力さ
れた測定値または測定結果が誤差の存在を示すものを含
んでいるかどうかをあらわすものである。
【0039】入力変数は、それらを標準化する(normali
zing) ことによってNNに入力され、そこで生ずるもっ
とも高い測定値が便宜上1と等価としてあつかわれる。
zing) ことによってNNに入力され、そこで生ずるもっ
とも高い測定値が便宜上1と等価としてあつかわれる。
【0040】ばあいによっては、装置や試薬の状態につ
いての情報を、トレーニング段階で付加的な入力変数と
してNNに入力すると好都合であろう。これは、たとえ
ば周囲の温度、試薬の古さ、試薬の吸収特性などがあげ
られる。それゆえ、測定値と測定値から導出される測定
結果に加えて、古典的な評価のアルゴリズムで考慮され
てもよい情報を用いたNNの使用により、分析結果Aの
決定がなされる。
いての情報を、トレーニング段階で付加的な入力変数と
してNNに入力すると好都合であろう。これは、たとえ
ば周囲の温度、試薬の古さ、試薬の吸収特性などがあげ
られる。それゆえ、測定値と測定値から導出される測定
結果に加えて、古典的な評価のアルゴリズムで考慮され
てもよい情報を用いたNNの使用により、分析結果Aの
決定がなされる。
【0041】現在、NNは、実際上は順次にコンピュー
タを操作する(ノイマンアーキテクチャ)ためのソフト
ウェアシミュレーションとしておもに実行されている。
このようなNNのシミュレーションを、本発明の試行で
効果的に用いた。並行処理によってNNの課題の解決を
助ける特別なハードウェア要素を用いれば、同等のまた
はより良い結果がえられると思われる。
タを操作する(ノイマンアーキテクチャ)ためのソフト
ウェアシミュレーションとしておもに実行されている。
このようなNNのシミュレーションを、本発明の試行で
効果的に用いた。並行処理によってNNの課題の解決を
助ける特別なハードウェア要素を用いれば、同等のまた
はより良い結果がえられると思われる。
【0042】NNのトレーニングは、通常管理下で行な
われる。すなわちニューロン層の構造やネットワークの
ニューロン間の連結の構造(トポロジー)をあらかじめ
固定する。前もって決定された伝播、活性度および出力
関数もまたトレーニングの際に用いられる。トレーニン
グのコース(course)は学習率(lerning rate)、モーメン
タム(momentum)およびノイズ因子などの複数のパラメー
タによって影響されうる。入力に人為的なノイズを加え
ることは実際の状態、おもに測定値の測定が実験的誤差
をうけやすいということを考慮したものである。ノイズ
成分はここでは入力値に付加される。
われる。すなわちニューロン層の構造やネットワークの
ニューロン間の連結の構造(トポロジー)をあらかじめ
固定する。前もって決定された伝播、活性度および出力
関数もまたトレーニングの際に用いられる。トレーニン
グのコース(course)は学習率(lerning rate)、モーメン
タム(momentum)およびノイズ因子などの複数のパラメー
タによって影響されうる。入力に人為的なノイズを加え
ることは実際の状態、おもに測定値の測定が実験的誤差
をうけやすいということを考慮したものである。ノイズ
成分はここでは入力値に付加される。
【0043】学習によるサクセスを評価する種々の方法
が知られている。とくに公差検証法(cross-validation
method) を、本発明では用いた。これはすなわち、既知
の出力についてのNN入力変数のセットのプール(pool)
から一部分を通常トレーニングに用い、そのプールのデ
ータの残りを正確な出力のためにひき続くNNの試験に
用い、ここでトレーニングのための一部分のデータはひ
きつづいて「変換され(permutated through)」る。その
のちに正確な出力と不正確な出力の数が評価される。少
数の簡単なばあいには、定められたレベル以下になるN
Nのソフトウェアに備えられた、計算された誤差関数の
値によって、または入力と出力間の関係が特定の特徴ま
たは安定性をえることによって、トレーニングの終了は
明示されうる。
が知られている。とくに公差検証法(cross-validation
method) を、本発明では用いた。これはすなわち、既知
の出力についてのNN入力変数のセットのプール(pool)
から一部分を通常トレーニングに用い、そのプールのデ
ータの残りを正確な出力のためにひき続くNNの試験に
用い、ここでトレーニングのための一部分のデータはひ
きつづいて「変換され(permutated through)」る。その
のちに正確な出力と不正確な出力の数が評価される。少
数の簡単なばあいには、定められたレベル以下になるN
Nのソフトウェアに備えられた、計算された誤差関数の
値によって、または入力と出力間の関係が特定の特徴ま
たは安定性をえることによって、トレーニングの終了は
明示されうる。
【0044】あるばあいには、前記したSOMを前記の
管理下の学習のかわりとして利用することも好都合とな
りうる。古典的なNNとは対照的に、測定値または測定
値から導出された測定結果が各々のばあいでNNに入力
される、トレーニング段階において、古典的なNNとは
対照的に、分析結果または分析結果に関連した補助値は
SOMから出力されない。そのかわりに、SOMが入力
されたシグナルにおける特徴的な構造を認識し、そのマ
ップ層での位置決めを行なう。本発明では、自動分析機
への特別な適用のために、SOMの助けを用いたこの
「非管理下の学習」が有利であることが見出された。し
かしながら下記の説明では、本質的に(別に示さない限
りにおいて)古典的NNの助けを用いた「管理下の学
習」を言及している。
管理下の学習のかわりとして利用することも好都合とな
りうる。古典的なNNとは対照的に、測定値または測定
値から導出された測定結果が各々のばあいでNNに入力
される、トレーニング段階において、古典的なNNとは
対照的に、分析結果または分析結果に関連した補助値は
SOMから出力されない。そのかわりに、SOMが入力
されたシグナルにおける特徴的な構造を認識し、そのマ
ップ層での位置決めを行なう。本発明では、自動分析機
への特別な適用のために、SOMの助けを用いたこの
「非管理下の学習」が有利であることが見出された。し
かしながら下記の説明では、本質的に(別に示さない限
りにおいて)古典的NNの助けを用いた「管理下の学
習」を言及している。
【0045】トレーニング段階が終了したのちに、ある
ネットワークのトポロジーおよび重みの行列が定められ
る。それゆえトレーニングの結果はネットワークのトポ
ロジー(自己組織化により前もって選択されたかまたは
見出された)のパラメータのかたちおよび重みの行列と
して定量的に表現されうる。このような結果が本発明に
おいて特許権利を請求される分析法において用いられる
ことが、本発明の特徴である。
ネットワークのトポロジーおよび重みの行列が定められ
る。それゆえトレーニングの結果はネットワークのトポ
ロジー(自己組織化により前もって選択されたかまたは
見出された)のパラメータのかたちおよび重みの行列と
して定量的に表現されうる。このような結果が本発明に
おいて特許権利を請求される分析法において用いられる
ことが、本発明の特徴である。
【0046】本発明に必要とされるNNのトレーニング
は、分析に用いられる試薬システムの製造者によって
も、また自動分析機それ自体によっても(装置に統合さ
れたまたは連結されたNNシステムの助けをもって)行
なうことができる。第1番目に示される例では、とくに
大きなデータベース(たとえば、試験の開発や試行およ
び質(quality) の制御から、複数の既知濃度の試料の助
けにより通常行なわれる)がNNのトレーニングの基礎
として利用できる。自動分析機におけるトレーニング
は、特定の装置やその設置およびおそらくはシステム的
な測定誤差などの特別な因子を考慮する可能性があると
いう利点を有する。NNの基礎的な適用を導く第1のサ
ブステージ(substage)が試薬システムの製造者によって
行なわれ、一方第2のサブステージがさらなるトレーニ
ングとして、装置に特徴的な因子を考慮するべく自動分
析機で行なわれるという、NNトレーニングのサブステ
ージの組み合わせがとくに有利であることが明らかにな
った。
は、分析に用いられる試薬システムの製造者によって
も、また自動分析機それ自体によっても(装置に統合さ
れたまたは連結されたNNシステムの助けをもって)行
なうことができる。第1番目に示される例では、とくに
大きなデータベース(たとえば、試験の開発や試行およ
び質(quality) の制御から、複数の既知濃度の試料の助
けにより通常行なわれる)がNNのトレーニングの基礎
として利用できる。自動分析機におけるトレーニング
は、特定の装置やその設置およびおそらくはシステム的
な測定誤差などの特別な因子を考慮する可能性があると
いう利点を有する。NNの基礎的な適用を導く第1のサ
ブステージ(substage)が試薬システムの製造者によって
行なわれ、一方第2のサブステージがさらなるトレーニ
ングとして、装置に特徴的な因子を考慮するべく自動分
析機で行なわれるという、NNトレーニングのサブステ
ージの組み合わせがとくに有利であることが明らかにな
った。
【0047】それぞれ個々の分析においてトレーニング
段階が必要なわけではなく、テストの開発(すなわち、
試薬システムおよびその使用のための指示の開発)に関
連して、少なくとも1度NNトレーニングを行なえば充
分であることが明らかになっている。しかしながら、少
なくとも試薬システムの各製造バッチごとにNNトレー
ニングを行なうこと、そしておそらくは自動分析機での
さらなるトレーニング段階によってこれを補うことが、
しばしば有利である。
段階が必要なわけではなく、テストの開発(すなわち、
試薬システムおよびその使用のための指示の開発)に関
連して、少なくとも1度NNトレーニングを行なえば充
分であることが明らかになっている。しかしながら、少
なくとも試薬システムの各製造バッチごとにNNトレー
ニングを行なうこと、そしておそらくは自動分析機での
さらなるトレーニング段階によってこれを補うことが、
しばしば有利である。
【0048】トレーニングが終了したのちに、ネットワ
ークのトポロジー、用いられた関数ならびにニューロン
間の重み係数および学習段階において最適化されたニュ
ーロンの基底ポテンシャルからの実験的入力変数(測定
値もしくは測定結果)から未知の出力値を算出すること
ができる。NNトレーニングのこの結果は、本発明にし
たがって分析のために用いられる。これは基本的には、
同じ入力変数(測定値および/またはトレーニング段階
と同じ方法で測定値から導き出された測定結果)が、ト
レーニングにおいて決定された重みの行列を用いて最適
化されたNNに正確に入力され、分析結果Aおよび/ま
たはNNトレーニングで用いられた補助値が、分析結果
Aが未知である試料の分析においてNNから出力される
ように起こりうる。しかしながらこの方法は比較的複雑
である。
ークのトポロジー、用いられた関数ならびにニューロン
間の重み係数および学習段階において最適化されたニュ
ーロンの基底ポテンシャルからの実験的入力変数(測定
値もしくは測定結果)から未知の出力値を算出すること
ができる。NNトレーニングのこの結果は、本発明にし
たがって分析のために用いられる。これは基本的には、
同じ入力変数(測定値および/またはトレーニング段階
と同じ方法で測定値から導き出された測定結果)が、ト
レーニングにおいて決定された重みの行列を用いて最適
化されたNNに正確に入力され、分析結果Aおよび/ま
たはNNトレーニングで用いられた補助値が、分析結果
Aが未知である試料の分析においてNNから出力される
ように起こりうる。しかしながらこの方法は比較的複雑
である。
【0049】ほかのものとして、NNトレーニングの終
了ののちに、複数のNNシミュレーションプログラム
は、結果ならびにネットワークパラメータおよび最適化
された重みの行列を含む独立したプログラムを利用する
ための開発を可能とし、入力値を出力値へと経済的に変
換することを可能とするような、特別なモジュールを有
する。
了ののちに、複数のNNシミュレーションプログラム
は、結果ならびにネットワークパラメータおよび最適化
された重みの行列を含む独立したプログラムを利用する
ための開発を可能とし、入力値を出力値へと経済的に変
換することを可能とするような、特別なモジュールを有
する。
【0050】数量Xの時間に依存した変化(動力学的挙
動)をあらわすために、本発明はとくに物理的に測定し
うる同じ数量Xについて種々の測定シグナルRi が、様
々な測定時間ti で測定されるばあいに関する。このば
あい、この動力学的挙動に関する全情報をNNの1つの
学習サイクルで処理するために、複数の測定値Ri (次
々に決定されたもの)が記憶され、トレーニングの際に
同時にNNに入力される。このかわりに、またはこれに
加えて、本発明のさらなる好ましい具体例によると、種
々の測定時間で測定された値から計算されるNNの入力
に、導き出された測定結果を入力することが可能とな
る。動力学的挙動により導き出されたこのような測定結
果は、たとえば測定値R(t)の経時変化における最高
値または転換点の位置と同様に、曲線の勾配または湾曲
率を含む。これらの2つの好適な測定は明らかに組合わ
せることが可能であり、その結果、測定値Ri (ti )
および曲線の勾配または湾曲率のような導出された測定
結果がNNに同時に入力される。
動)をあらわすために、本発明はとくに物理的に測定し
うる同じ数量Xについて種々の測定シグナルRi が、様
々な測定時間ti で測定されるばあいに関する。このば
あい、この動力学的挙動に関する全情報をNNの1つの
学習サイクルで処理するために、複数の測定値Ri (次
々に決定されたもの)が記憶され、トレーニングの際に
同時にNNに入力される。このかわりに、またはこれに
加えて、本発明のさらなる好ましい具体例によると、種
々の測定時間で測定された値から計算されるNNの入力
に、導き出された測定結果を入力することが可能とな
る。動力学的挙動により導き出されたこのような測定結
果は、たとえば測定値R(t)の経時変化における最高
値または転換点の位置と同様に、曲線の勾配または湾曲
率を含む。これらの2つの好適な測定は明らかに組合わ
せることが可能であり、その結果、測定値Ri (ti )
および曲線の勾配または湾曲率のような導出された測定
結果がNNに同時に入力される。
【0051】本発明は反応の動力学的挙動の測定にもと
づく分析であるという点でとくに有利なものである。複
雑さゆえに、古典的な数学的分析による解法に通じてい
ないシステムを、充分な信頼性をもって記載することが
可能であることが見出された。加えて本発明では、とく
に免疫化学的な検査では非常に重要である動力学的挙動
の反応の部分的な領域を評価して、動力学的挙動を決定
する際の反応時間を短縮する可能性を提供する。
づく分析であるという点でとくに有利なものである。複
雑さゆえに、古典的な数学的分析による解法に通じてい
ないシステムを、充分な信頼性をもって記載することが
可能であることが見出された。加えて本発明では、とく
に免疫化学的な検査では非常に重要である動力学的挙動
の反応の部分的な領域を評価して、動力学的挙動を決定
する際の反応時間を短縮する可能性を提供する。
【0052】
【実施例】本発明は(a)試料と試薬システムとの反応
を行なう工程、(b)特定の試料に対して少なくとも1
つの測定値Rを測定するために、試料と試薬システムと
の前記反応からえられる物理的に測定可能な数量Xを測
定する工程、および(C)分析結果Aを決定するため
に、処理装置による処理段階の際に前記少なくとも1つ
の測定値Rをさらに処理する工程であって、該処理段階
が分析結果Aが既知である複数の標準試料に対して、少
なくとも1つの測定値もしくは複数の測定値Ri から導
かれる測定結果をニューラルネットに入力することから
なるニューラルネットのトレーニングを行なった結果を
用いる工程からなる処理工程からなる自動分析機による
医学的試料中の成分の分析法を提供する。
を行なう工程、(b)特定の試料に対して少なくとも1
つの測定値Rを測定するために、試料と試薬システムと
の前記反応からえられる物理的に測定可能な数量Xを測
定する工程、および(C)分析結果Aを決定するため
に、処理装置による処理段階の際に前記少なくとも1つ
の測定値Rをさらに処理する工程であって、該処理段階
が分析結果Aが既知である複数の標準試料に対して、少
なくとも1つの測定値もしくは複数の測定値Ri から導
かれる測定結果をニューラルネットに入力することから
なるニューラルネットのトレーニングを行なった結果を
用いる工程からなる処理工程からなる自動分析機による
医学的試料中の成分の分析法を提供する。
【0053】つぎに、本発明ならびに本発明のほかの目
的、特徴および利点を、好ましい態様に具体化した例の
図を参照しながらより詳細に説明する。
的、特徴および利点を、好ましい態様に具体化した例の
図を参照しながらより詳細に説明する。
【0054】図1は本発明の方法を実施するための自動
分析機のブロック図、図2〜4は本発明の好ましい具体
例で用いられるNNのトポロジーのグラフ図、図5〜8
は検量曲線のグラフ図、図9は図8に示される検量曲線
に対する動力学的挙動のグラフ図、図10は医師が分析
する状態まで測定結果を測定した結果のグラフ図であ
る。
分析機のブロック図、図2〜4は本発明の好ましい具体
例で用いられるNNのトポロジーのグラフ図、図5〜8
は検量曲線のグラフ図、図9は図8に示される検量曲線
に対する動力学的挙動のグラフ図、図10は医師が分析
する状態まで測定結果を測定した結果のグラフ図であ
る。
【0055】図1は、一般化された形式における自動分
析機の形式的な構造を示す。キュベット1中の試料2
を、光源4から出る測定光線3が透過する。測定光線3
は試料2による吸収の尺度であり、実施例のばあいは測
定可能な数量Xをなす。それが検出器5、たとえばフォ
トトランジスタに到り、その出力シグナルが測定シグナ
ル処理回路7に入力される。これは、たとえば増幅器、
フィルタ、既知の方法で測定シグナルを増幅し、処理す
るプロセスシグナル変換器からなり、その結果、測定値
Rをなす値である測定シグナルが測定シグナル処理回路
7の出力8に現われる。
析機の形式的な構造を示す。キュベット1中の試料2
を、光源4から出る測定光線3が透過する。測定光線3
は試料2による吸収の尺度であり、実施例のばあいは測
定可能な数量Xをなす。それが検出器5、たとえばフォ
トトランジスタに到り、その出力シグナルが測定シグナ
ル処理回路7に入力される。これは、たとえば増幅器、
フィルタ、既知の方法で測定シグナルを増幅し、処理す
るプロセスシグナル変換器からなり、その結果、測定値
Rをなす値である測定シグナルが測定シグナル処理回路
7の出力8に現われる。
【0056】測定値Rは、アナログ式またはデジタル式
で処理装置9に入力され、測定シグナルから分析結果A
を決定することを助け、その出力10からそれを表示し
うる出力装置11(たとえば、表示スクリーンまたはプ
リンタ)に導かれる。処理装置は基本的には、アナログ
式またはデジタル式の電子工学ハードウェアからなる。
事実上は、通例現行の技術によれば、好適な操作および
アプリケーションソフトウェアを備えたマイクロコンピ
ュータシステムからなる。処理装置9によって行なわれ
る処理段階(総合的には、1つまたはそれより多くの測
定値Rを分析結果Aに処理してなる)は、しばしばいく
つかのサブステージを含んでなる。これらは、前もって
決められた方法によっていくつかの測定値Ri から測定
結果を導き出し、さらにそれらを処理することからなっ
てもよい。
で処理装置9に入力され、測定シグナルから分析結果A
を決定することを助け、その出力10からそれを表示し
うる出力装置11(たとえば、表示スクリーンまたはプ
リンタ)に導かれる。処理装置は基本的には、アナログ
式またはデジタル式の電子工学ハードウェアからなる。
事実上は、通例現行の技術によれば、好適な操作および
アプリケーションソフトウェアを備えたマイクロコンピ
ュータシステムからなる。処理装置9によって行なわれ
る処理段階(総合的には、1つまたはそれより多くの測
定値Rを分析結果Aに処理してなる)は、しばしばいく
つかのサブステージを含んでなる。これらは、前もって
決められた方法によっていくつかの測定値Ri から測定
結果を導き出し、さらにそれらを処理することからなっ
てもよい。
【0057】試薬中の分析物の濃度Cを測定値Rから決
定することは、下記に、本発明の第1の実施例として述
べている。
定することは、下記に、本発明の第1の実施例として述
べている。
【0058】入力変数Y(測定値Rまたはいくつかの測
定値から導き出した測定結果)と濃度Cとの関数的相関
は、検量曲線Y=f(C)によってあらわされる。検量
曲線は、既知の濃度の試料(「標準物質(standard)」)
の分析によって決定される。検量曲線をあらわす関数の
パラメータは、既知の数学的手法(通常、線形または非
線形的回帰)を用いてえられたY、Cのペアから決定さ
れる。
定値から導き出した測定結果)と濃度Cとの関数的相関
は、検量曲線Y=f(C)によってあらわされる。検量
曲線は、既知の濃度の試料(「標準物質(standard)」)
の分析によって決定される。検量曲線をあらわす関数の
パラメータは、既知の数学的手法(通常、線形または非
線形的回帰)を用いてえられたY、Cのペアから決定さ
れる。
【0059】NNが本発明にしたがって検量に用いられ
る際には、値Rが学習サイクルに入力され、標準物質で
測定した既知の濃度CがNNから出力される。分析処理
における分析ごとに、測定値がただ1つだけ測定される
ばあいは、入力層中にただ1つのニューロンを有するN
Nが用いられる。たとえば、経時的な動力学的挙動の過
程をあらわす複数の測定値が各試料ごとに測定されるば
あいには、NNは対応する数の入力をその入力層に有す
る。動力学的挙動から導き出した測定結果はまた、もと
の測定値のかわりにトレーニングと試料評価のための入
力変数として用いることができる。
る際には、値Rが学習サイクルに入力され、標準物質で
測定した既知の濃度CがNNから出力される。分析処理
における分析ごとに、測定値がただ1つだけ測定される
ばあいは、入力層中にただ1つのニューロンを有するN
Nが用いられる。たとえば、経時的な動力学的挙動の過
程をあらわす複数の測定値が各試料ごとに測定されるば
あいには、NNは対応する数の入力をその入力層に有す
る。動力学的挙動から導き出した測定結果はまた、もと
の測定値のかわりにトレーニングと試料評価のための入
力変数として用いることができる。
【0060】検量に好適なNNのネットのトポロジーを
図2に示す。それは、トレーニングの際に標準物質に対
して標準化された測定値を付する1つのニューロンを備
えた入力層と、同様にその出力に各標準物質に対して標
準化された既知の濃度を付するただ1つのニューロンを
備えた出力層とからなる。これらのあいだには単方向性
の隠れ層があり、これは図示された例においては、5つ
のニューロンを有する。
図2に示す。それは、トレーニングの際に標準物質に対
して標準化された測定値を付する1つのニューロンを備
えた入力層と、同様にその出力に各標準物質に対して標
準化された既知の濃度を付するただ1つのニューロンを
備えた出力層とからなる。これらのあいだには単方向性
の隠れ層があり、これは図示された例においては、5つ
のニューロンを有する。
【0061】NNの助けによる検量および濃度の決定
は、古典的な検量法について下記の点でとくに有利であ
る。すべての濃度−分析値の関係が数学的関数によって
充分適切に概算されうるとは限らない。あるばあいに
は、評価関数に対する分析的な解決法がなく、またこの
関数が濃度の範囲のすべてにわたって定義できないこと
もある。古典的な検量法においては、通常検量入力変数
Yの濃度に対する依存性が単調(monotonous)である必要
がある。この単調の基準がそこなわれると、関数はもは
やあいまいに決められ、その結果として古典的な検量法
の失敗ということになる。
は、古典的な検量法について下記の点でとくに有利であ
る。すべての濃度−分析値の関係が数学的関数によって
充分適切に概算されうるとは限らない。あるばあいに
は、評価関数に対する分析的な解決法がなく、またこの
関数が濃度の範囲のすべてにわたって定義できないこと
もある。古典的な検量法においては、通常検量入力変数
Yの濃度に対する依存性が単調(monotonous)である必要
がある。この単調の基準がそこなわれると、関数はもは
やあいまいに決められ、その結果として古典的な検量法
の失敗ということになる。
【0062】NNが用いられると、すでに前記で述べた
ように、たとえば測定値から導かれた測定値の差、曲線
の湾曲率および積算値のような測定結果もまた、測定値
のかわりに何の問題もなくNNに入力することができ
る。おそらくこれらは実際の測定値Rよりも濃度Cに対
してよりよい相関性を示すであろう。このことは、NN
のトレーニングにおいて測定値から導かれる種々の測定
結果をNNに入力することで簡単に調べることができ
る。実際に調べることにより免疫化学的検査の反応時間
が前記の改良により短縮できることが示された。
ように、たとえば測定値から導かれた測定値の差、曲線
の湾曲率および積算値のような測定結果もまた、測定値
のかわりに何の問題もなくNNに入力することができ
る。おそらくこれらは実際の測定値Rよりも濃度Cに対
してよりよい相関性を示すであろう。このことは、NN
のトレーニングにおいて測定値から導かれる種々の測定
結果をNNに入力することで簡単に調べることができ
る。実際に調べることにより免疫化学的検査の反応時間
が前記の改良により短縮できることが示された。
【0063】本発明の変形した具体例によると古典的な
検量関数とNNとを組み合わせて検量を行なうことが可
能である。これは、検量関数が分析装置の状態および/
または試薬の状態に依存して特定の分析装置についての
み選択されるばあいに、とくに有益である。
検量関数とNNとを組み合わせて検量を行なうことが可
能である。これは、検量関数が分析装置の状態および/
または試薬の状態に依存して特定の分析装置についての
み選択されるばあいに、とくに有益である。
【0064】古典的な検量関数とNNトレーニングとの
組み合わせは、たとえば検量曲線の位置と形状とが保存
温度のごときストレスによって変化する診断の試験にお
いて有益である。検査の従事者は、試薬が実験室で露出
され、これにともなって検量曲線が変化することを模し
た一連の定義されたストレス検査をこれらの試薬を用い
て行なうことができる。好適な(古典的)検量法を用い
て、定義された検査時間ti で完全な検量を行なうこと
ができる。NNは、ストレス検査が基本となす時間の間
隔やストレス値をNNに入力するという方法によりトレ
ーニングされ、このようにしてえられた検量曲線の関数
パラメータが理論的な出力をあらわす。実際に生じるス
トレス値は、実験室で手動もしくは自動で入力される。
そして関数パラメータの妥当なセットが、NNによって
計算される。同様に、実験室の職員をまきこまなくても
好適なトレーニングによって従事者が見出した機械ごと
の差異が斟酌されうるようになる。
組み合わせは、たとえば検量曲線の位置と形状とが保存
温度のごときストレスによって変化する診断の試験にお
いて有益である。検査の従事者は、試薬が実験室で露出
され、これにともなって検量曲線が変化することを模し
た一連の定義されたストレス検査をこれらの試薬を用い
て行なうことができる。好適な(古典的)検量法を用い
て、定義された検査時間ti で完全な検量を行なうこと
ができる。NNは、ストレス検査が基本となす時間の間
隔やストレス値をNNに入力するという方法によりトレ
ーニングされ、このようにしてえられた検量曲線の関数
パラメータが理論的な出力をあらわす。実際に生じるス
トレス値は、実験室で手動もしくは自動で入力される。
そして関数パラメータの妥当なセットが、NNによって
計算される。同様に、実験室の職員をまきこまなくても
好適なトレーニングによって従事者が見出した機械ごと
の差異が斟酌されうるようになる。
【0065】本発明の方法は、古典的な検量をもっては
解決できないか、もしくは解決するのがひどく困難なば
あいにとくに好適である。この最も重要な例としては、
個人的な患者の試料では非常に高い値または低い値を示
すが、患者の試料において測定された分析物の濃度のほ
とんど大半が比較的狭い濃度の範囲にあるばあいであ
る。このようなパラメータを用いると、多くのばあい標
準物質はボランティアの供給者の血清からえられなけれ
ばならず、当然これらは例外のばあいにしか極端な濃度
値を呈しないのであるから、前記の極端な値を含む全体
として医学的に妥当な濃度の範囲における検量のために
満足のいく数量の標準物質をうるのは困難である。本発
明は、このようなばあいにも有利である。というのは、
NNトレーニングが頻繁に生じる濃度範囲にある標準物
質のみを用いて優先的に行なわれ、そののちに極端な測
定値範囲にあるほんの少数の標準物質についてさらなる
トレーニングをすれば充分であることが見出されたから
である。古典的な検量法を用いるばあいには、CとYと
の関係が充分に多い標準物質によって確証されていない
範囲においてこの方法で検量曲線を外挿することは許さ
れない。NNの助けを有する本発明では、「外挿範囲」
内でも信頼をもって濃度が決定される。
解決できないか、もしくは解決するのがひどく困難なば
あいにとくに好適である。この最も重要な例としては、
個人的な患者の試料では非常に高い値または低い値を示
すが、患者の試料において測定された分析物の濃度のほ
とんど大半が比較的狭い濃度の範囲にあるばあいであ
る。このようなパラメータを用いると、多くのばあい標
準物質はボランティアの供給者の血清からえられなけれ
ばならず、当然これらは例外のばあいにしか極端な濃度
値を呈しないのであるから、前記の極端な値を含む全体
として医学的に妥当な濃度の範囲における検量のために
満足のいく数量の標準物質をうるのは困難である。本発
明は、このようなばあいにも有利である。というのは、
NNトレーニングが頻繁に生じる濃度範囲にある標準物
質のみを用いて優先的に行なわれ、そののちに極端な測
定値範囲にあるほんの少数の標準物質についてさらなる
トレーニングをすれば充分であることが見出されたから
である。古典的な検量法を用いるばあいには、CとYと
の関係が充分に多い標準物質によって確証されていない
範囲においてこの方法で検量曲線を外挿することは許さ
れない。NNの助けを有する本発明では、「外挿範囲」
内でも信頼をもって濃度が決定される。
【0066】本発明が価値あるものとなる第2の課題
は、高濃度領域において水平な漸近線(asymetotic cour
se) を含む非線形的な検量曲線(図5)を用いる分析に
関する。本発明の方法を用いることにより、検量曲線の
漸近的な部分でも、より粗雑となるとはいえ、信頼性が
ある濃度の決定がなされた。
は、高濃度領域において水平な漸近線(asymetotic cour
se) を含む非線形的な検量曲線(図5)を用いる分析に
関する。本発明の方法を用いることにより、検量曲線の
漸近的な部分でも、より粗雑となるとはいえ、信頼性が
ある濃度の決定がなされた。
【0067】課題となる検量曲線の第3の例は図6に示
される。ここでは、入力変数Yと濃度Cとのあいだの関
数は単調ではない。このばあい、古典的な検量を用いる
と、濃度Cに対して測定値Yを明確に決定することはで
きない。他方、各濃度に対して1つだけの測定値ではな
く、たとえば動力学的挙動Ri (ti )を示す種々の測
定値Ri をNNに入力したばあい、ニューラルネットの
助けをもって明確に決定することが可能となる。このこ
とは、以下にさらなる実施例に結びつけて充分に詳細に
論じる。
される。ここでは、入力変数Yと濃度Cとのあいだの関
数は単調ではない。このばあい、古典的な検量を用いる
と、濃度Cに対して測定値Yを明確に決定することはで
きない。他方、各濃度に対して1つだけの測定値ではな
く、たとえば動力学的挙動Ri (ti )を示す種々の測
定値Ri をNNに入力したばあい、ニューラルネットの
助けをもって明確に決定することが可能となる。このこ
とは、以下にさらなる実施例に結びつけて充分に詳細に
論じる。
【0068】前記のように半定量的分析において、分析
結果Aは濃度Cではなく、たとえば「陽性」と「陰性」
のような少なくとも2つの異なる医師が分析する状態の
うちの1つに対して試料を判定する状態となる。医師が
分析する状態の両者間の濃度の境界は、通常経験的に定
まったものであり、「カット−オフ(cut-off) 」として
知られている。
結果Aは濃度Cではなく、たとえば「陽性」と「陰性」
のような少なくとも2つの異なる医師が分析する状態の
うちの1つに対して試料を判定する状態となる。医師が
分析する状態の両者間の濃度の境界は、通常経験的に定
まったものであり、「カット−オフ(cut-off) 」として
知られている。
【0069】カット−オフを慣習的に決める際の問題の
1つは、実際にはカット−オフが検査した患者のグルー
プにしばしば依存するものであるという事実により生じ
る。本発明では、式の助けによって慣習的にカット−オ
フを決めるかわりに、濃度Cの決定と同じ方法で測定値
もしくは測定値から導いた分析結果をNNに入力するこ
とのできるNNにもとづいた評価法がなされる。
1つは、実際にはカット−オフが検査した患者のグルー
プにしばしば依存するものであるという事実により生じ
る。本発明では、式の助けによって慣習的にカット−オ
フを決めるかわりに、濃度Cの決定と同じ方法で測定値
もしくは測定値から導いた分析結果をNNに入力するこ
とのできるNNにもとづいた評価法がなされる。
【0070】トレーニング段階で、医師が分析する状態
に対する既知の正確な判定がNNから出力される。濃度
Cは連続的な値のスペクトルを有するが、医師が分析す
る状態は、個々の(discrete)値のスペクトルを有するN
Nの出力変数の例である。このようなばあいには、出力
層のニューロンの出力シグナルの範囲は、デジタル電子
工学において慣習的なように、限界値より上のサブレン
ジ(subrange)は「高い」または「1」として解釈し、一
方限界値より下のシグナルの範囲を「低い」もしくは
「0」として解釈する2つのサブレンジに分けられる。
出力層の必要とされる数のニューロンが、この結果生じ
る。出力変数の個々の値のスペクトルが2つの論理状態
のみを判定できるばあいには、出力が2つの論理状態を
判定することができる1つのニューロンは出力層には充
分である。しかしながら、ある冗長度を有して作動し、
絶対に必要な数より多くのニューロンを有する出力層を
提供してもよい。図3は実施例の方法によって測定結果
を2つの医師が分析する状態(たとえば、陽性と陰性)
として判定するために設けられたNNのトポロジーを示
す。トレーニングにおいて、たとえば「陽性」の状態は
出力20および21で、シグナルの組み合わせ(1,
0)に対応し、一方「陰性」はシグナルの組み合わせ
(0,1)に対応する。この方法は、許容されえないシ
グナルの組み合わせ(1,1)および(0,0)が誤り
として認識されるという利点がある。
に対する既知の正確な判定がNNから出力される。濃度
Cは連続的な値のスペクトルを有するが、医師が分析す
る状態は、個々の(discrete)値のスペクトルを有するN
Nの出力変数の例である。このようなばあいには、出力
層のニューロンの出力シグナルの範囲は、デジタル電子
工学において慣習的なように、限界値より上のサブレン
ジ(subrange)は「高い」または「1」として解釈し、一
方限界値より下のシグナルの範囲を「低い」もしくは
「0」として解釈する2つのサブレンジに分けられる。
出力層の必要とされる数のニューロンが、この結果生じ
る。出力変数の個々の値のスペクトルが2つの論理状態
のみを判定できるばあいには、出力が2つの論理状態を
判定することができる1つのニューロンは出力層には充
分である。しかしながら、ある冗長度を有して作動し、
絶対に必要な数より多くのニューロンを有する出力層を
提供してもよい。図3は実施例の方法によって測定結果
を2つの医師が分析する状態(たとえば、陽性と陰性)
として判定するために設けられたNNのトポロジーを示
す。トレーニングにおいて、たとえば「陽性」の状態は
出力20および21で、シグナルの組み合わせ(1,
0)に対応し、一方「陰性」はシグナルの組み合わせ
(0,1)に対応する。この方法は、許容されえないシ
グナルの組み合わせ(1,1)および(0,0)が誤り
として認識されるという利点がある。
【0071】分析結果Aまたは補助値がNNの出力変数
として個々の値からなるスペクトルを有するばあいは、
シグモイド活性化関数もしくはしきい値関数が一般的に
は好ましく、一方連続的な値のスペクトルのばあいは線
形的な活性化関数が概してもっとも好ましいとわかる。
として個々の値からなるスペクトルを有するばあいは、
シグモイド活性化関数もしくはしきい値関数が一般的に
は好ましく、一方連続的な値のスペクトルのばあいは線
形的な活性化関数が概してもっとも好ましいとわかる。
【0072】トレーニングは前記のばあい(濃度の決
定)と同じように行ない、そこでは、分析結果Aとし
て、たとえば陽性とか陰性といった医師が分析する状態
に正確に判定が出力される。この方法では、各実験室の
患者グループの構成に対応する患者グループからの試料
を用いてNNをトレーニングできる可能性がある。半定
量的検査のカット−オフはそれゆえに骨のおれる調査な
しに各列ごとに好適に決定され、偽の陽性や偽の陰性結
果の数は最小限にとどめられる。
定)と同じように行ない、そこでは、分析結果Aとし
て、たとえば陽性とか陰性といった医師が分析する状態
に正確に判定が出力される。この方法では、各実験室の
患者グループの構成に対応する患者グループからの試料
を用いてNNをトレーニングできる可能性がある。半定
量的検査のカット−オフはそれゆえに骨のおれる調査な
しに各列ごとに好適に決定され、偽の陽性や偽の陰性結
果の数は最小限にとどめられる。
【0073】また、この実際の例としてはつぎのような
2つのサブステージでNNのトレーニングを行なうこと
が妥当でありうる。これは、試験の従事者が患者の試料
の広範で多岐にわたった範囲で基礎的なトレーニングを
行ない、さらに(自動分析)装置のトレーニングを補う
もので、ここで医者が分析する状態が既知の判定である
実験室に特異的な対照試料が、NNに入力される。この
ような対照試料測定は、定性分析においては慣習的なも
のである。
2つのサブステージでNNのトレーニングを行なうこと
が妥当でありうる。これは、試験の従事者が患者の試料
の広範で多岐にわたった範囲で基礎的なトレーニングを
行ない、さらに(自動分析)装置のトレーニングを補う
もので、ここで医者が分析する状態が既知の判定である
実験室に特異的な対照試料が、NNに入力される。この
ような対照試料測定は、定性分析においては慣習的なも
のである。
【0074】本発明のさらなる実施例は、検量曲線Y=
f(C)が単調ではなく、ゆえに1つの入力変数Y(測
定値または測定値から導かれた測定結果)と同じ値が、
濃度Cの相異なる値を有する検量曲線の少なくとも2つ
のサブセクションで対応するばあいに関する。このよう
なばあいには、測定された入力変数Yを濃度値Cに絶対
的に規定評価することは不可能であり、古典的な評価法
を用いてさらに測定したばあいに限って可能となる。さ
らに測定するばあいには、試料を希釈したのちに分析す
ることが一般的には必要である。このような方法のとく
に重要な例としては、標準検量曲線が「ハイデルベルガ
ー曲線」として知られている抗体沈降にもとづく均一な
免疫化学的分析がある。このような検量曲線の基本的な
過程を図6に示す。これらの問題は既知であり、(ヨー
ロッパ特許出願第0 148 463号およびドイツ特
許出願第4,221,807号公報参照)、ここではさ
らに充分に説明する必要はないであろう。
f(C)が単調ではなく、ゆえに1つの入力変数Y(測
定値または測定値から導かれた測定結果)と同じ値が、
濃度Cの相異なる値を有する検量曲線の少なくとも2つ
のサブセクションで対応するばあいに関する。このよう
なばあいには、測定された入力変数Yを濃度値Cに絶対
的に規定評価することは不可能であり、古典的な評価法
を用いてさらに測定したばあいに限って可能となる。さ
らに測定するばあいには、試料を希釈したのちに分析す
ることが一般的には必要である。このような方法のとく
に重要な例としては、標準検量曲線が「ハイデルベルガ
ー曲線」として知られている抗体沈降にもとづく均一な
免疫化学的分析がある。このような検量曲線の基本的な
過程を図6に示す。これらの問題は既知であり、(ヨー
ロッパ特許出願第0 148 463号およびドイツ特
許出願第4,221,807号公報参照)、ここではさ
らに充分に説明する必要はないであろう。
【0075】このばあい、測定値または測定値の動力学
的挙動R(t)に関する情報を含んでなる測定値から導
かれた測定結果は、NNに入力されるが、測定値は比濁
計か濁度計で試料の濁度を測定したものである。前記の
ばあいには、NNの入力変数は種々の時間で測定した多
くの測定値Ri (ti )もしくはその測定値から導かれ
た測定結果かまたはこれら2つの入力変数を組み合わせ
たものでありうる。
的挙動R(t)に関する情報を含んでなる測定値から導
かれた測定結果は、NNに入力されるが、測定値は比濁
計か濁度計で試料の濁度を測定したものである。前記の
ばあいには、NNの入力変数は種々の時間で測定した多
くの測定値Ri (ti )もしくはその測定値から導かれ
た測定結果かまたはこれら2つの入力変数を組み合わせ
たものでありうる。
【0076】検量曲線のセクション(図6に記したサブ
セクションAおよびB)の正しい判定が、トレーニング
段階において分析結果に関連した補助値としてNNから
出力される。出力変数の値のスペクトルはここではまた
個別であるから、前記の説明が出力層のニューロンに関
して応用される。
セクションAおよびB)の正しい判定が、トレーニング
段階において分析結果に関連した補助値としてNNから
出力される。出力変数の値のスペクトルはここではまた
個別であるから、前記の説明が出力層のニューロンに関
して応用される。
【0077】図4にこの実際的な応用に好適なNNのト
ポロジーを実施例で示す。ここで入力層は標準化された
吸光度値(測定値として)または測定した反応の動力学
的挙動を示す、それらから導かれた測定結果を同時に付
することのできる25のニューロンを有する。25のニ
ューロンの隠れ層は、それらのあいだにはさまれてい
る。ニューロン間の連結は、近接する層のすべてのニュ
ーロンのあいだに提供される。
ポロジーを実施例で示す。ここで入力層は標準化された
吸光度値(測定値として)または測定した反応の動力学
的挙動を示す、それらから導かれた測定結果を同時に付
することのできる25のニューロンを有する。25のニ
ューロンの隠れ層は、それらのあいだにはさまれてい
る。ニューロン間の連結は、近接する層のすべてのニュ
ーロンのあいだに提供される。
【0078】この方法で試してみると、前記の均一な免
疫化学的検査で、実用の目的に満足のいく信頼性をもっ
た検量曲線のサブセクションの判定が可能であることが
示された。これには、付加的な測定の労や金銭を必要と
せず、分析の信頼度は増大する。本発明の具体例は、臨
床的に関連がある濃度範囲がとくに高濃度値を含むばあ
いにとくに有益であり、一方検量曲線のあいまいさを避
ける既知方法、とくに非常に高い抗体濃度をとくに用い
る方法は、経済的理由のために不利である。
疫化学的検査で、実用の目的に満足のいく信頼性をもっ
た検量曲線のサブセクションの判定が可能であることが
示された。これには、付加的な測定の労や金銭を必要と
せず、分析の信頼度は増大する。本発明の具体例は、臨
床的に関連がある濃度範囲がとくに高濃度値を含むばあ
いにとくに有益であり、一方検量曲線のあいまいさを避
ける既知方法、とくに非常に高い抗体濃度をとくに用い
る方法は、経済的理由のために不利である。
【0079】本発明のさらなる適用は、自動分析システ
ムの誤差の検出に対してである。法的規定と同じように
診断の決定の質を保証するために、自動分析システムに
誤りの検出の機能を供給することは大いに関心のあるこ
とである。装置の自動化の度合が高くなるにつれ、これ
はより完全かつ信頼性の高いものでなければならない。
ムの誤差の検出に対してである。法的規定と同じように
診断の決定の質を保証するために、自動分析システムに
誤りの検出の機能を供給することは大いに関心のあるこ
とである。装置の自動化の度合が高くなるにつれ、これ
はより完全かつ信頼性の高いものでなければならない。
【0080】伝統的な方法の助けで誤差を検出する可能
性は、他方、問題が極端に複雑であるために制限され
る。同じ自動分析システムを用いて決定しなければなら
ない診断的に重要な分析物の多様性、すなわち、濃度の
差、分析における複雑な手順(試料の処理、試薬の添
加、測定シグナルの受信と判定)のために、伝統的な電
気装置により正確に行なわれうる方法でありうる誤りの
集積を検出することが困難なときには不可能になる。
性は、他方、問題が極端に複雑であるために制限され
る。同じ自動分析システムを用いて決定しなければなら
ない診断的に重要な分析物の多様性、すなわち、濃度の
差、分析における複雑な手順(試料の処理、試薬の添
加、測定シグナルの受信と判定)のために、伝統的な電
気装置により正確に行なわれうる方法でありうる誤りの
集積を検出することが困難なときには不可能になる。
【0081】本発明では、NNは自動分析機上の誤りを
認識するという利点を用いうることが見出された。ここ
ではNNによる誤りのパターンの学習のためのトレーニ
ング段階が臨床的な実験室において測定を開始する前に
完遂されなければならない。よってそれは好ましくは、
とくに試薬のシステムに関連した誤りの根源を認識可能
とするために、試薬システムの従事者によって行なわ
れ、装置に特別にある誤りの源に関してはさらに自動分
析機のトレーニングを行なうことが有益であるかもしれ
ない。誤りを認識するために、前記の非単調な検量曲線
の適用例での同一の入力変数が、NNに入力されうる。
動力学的挙動の情報もまた、このばあいにはNNに利用
できる。
認識するという利点を用いうることが見出された。ここ
ではNNによる誤りのパターンの学習のためのトレーニ
ング段階が臨床的な実験室において測定を開始する前に
完遂されなければならない。よってそれは好ましくは、
とくに試薬のシステムに関連した誤りの根源を認識可能
とするために、試薬システムの従事者によって行なわ
れ、装置に特別にある誤りの源に関してはさらに自動分
析機のトレーニングを行なうことが有益であるかもしれ
ない。誤りを認識するために、前記の非単調な検量曲線
の適用例での同一の入力変数が、NNに入力されうる。
動力学的挙動の情報もまた、このばあいにはNNに利用
できる。
【0082】この例では乱されていない動力学的挙動の
セットから乱されている動力学的挙動を分別する誤差コ
ードがNNから出力されるという方法でトレーニングの
進行が可能である。たとえば典型的な誤りの状態に故意
に誘導された試料もしくは試薬が用いられることができ
る。一例として試料に充分な酸素量を必要とする分析の
ばあいに試料を低酸素状態にすることがあげられる。こ
こでは低酸素の試料が分析的に測定されている際にはN
Nの出力に誤差コード「Error 」を常に付してトレーニ
ングされ、一方正常の試料のときにはNN出力の状態は
「No error」とする。前記の例(図4)と同じ基本的な
トポロジーを有するNNが、ここで使用できる。
セットから乱されている動力学的挙動を分別する誤差コ
ードがNNから出力されるという方法でトレーニングの
進行が可能である。たとえば典型的な誤りの状態に故意
に誘導された試料もしくは試薬が用いられることができ
る。一例として試料に充分な酸素量を必要とする分析の
ばあいに試料を低酸素状態にすることがあげられる。こ
こでは低酸素の試料が分析的に測定されている際にはN
Nの出力に誤差コード「Error 」を常に付してトレーニ
ングされ、一方正常の試料のときにはNN出力の状態は
「No error」とする。前記の例(図4)と同じ基本的な
トポロジーを有するNNが、ここで使用できる。
【0083】これらはしばしば測定シグナル処理の伝統
的な方法により即座に誤差と認識できるので、何らの注
目に値するものでもないことが示されるが、この方法で
行なうことにより、誤った動力学的挙動と誤りのない動
力学的挙動とを信頼性をもって分類することが可能であ
ることが示された。たとえば誤りを相互に補うことによ
る伝統的手法で生じる可能性のある誤りの源を避けるこ
とはできるかもしれない。
的な方法により即座に誤差と認識できるので、何らの注
目に値するものでもないことが示されるが、この方法で
行なうことにより、誤った動力学的挙動と誤りのない動
力学的挙動とを信頼性をもって分類することが可能であ
ることが示された。たとえば誤りを相互に補うことによ
る伝統的手法で生じる可能性のある誤りの源を避けるこ
とはできるかもしれない。
【0084】誤りの認識は自動分析機にSOMを用いる
ためのとくに重要な例である。測定値または反応の動力
学的挙動をあらわす、測定値から導かれた測定結果が、
このようにトレーニング段階で相異なる試料の複数の動
力学的挙動のためにコーネンフィーチャー マップに入
力される。すでに述べたように、これがSOMのマップ
層に空間的に示される動力学的挙動に応用される特徴的
な性質を導き出す。本発明において、この方法では誤っ
た動力学的挙動と誤りのない動力学的挙動との信頼性の
ある分別が、SOMのマップ層へ提示して成しとげられ
ることが確立された。このことにより誤りがあるまたは
誤りがないとしてマップ層に特定の副領域を規定するこ
とが可能になり、また分析が進行している間にSOMを
適用して誤った動力学的挙動を認識し除去することが可
能となる。
ためのとくに重要な例である。測定値または反応の動力
学的挙動をあらわす、測定値から導かれた測定結果が、
このようにトレーニング段階で相異なる試料の複数の動
力学的挙動のためにコーネンフィーチャー マップに入
力される。すでに述べたように、これがSOMのマップ
層に空間的に示される動力学的挙動に応用される特徴的
な性質を導き出す。本発明において、この方法では誤っ
た動力学的挙動と誤りのない動力学的挙動との信頼性の
ある分別が、SOMのマップ層へ提示して成しとげられ
ることが確立された。このことにより誤りがあるまたは
誤りがないとしてマップ層に特定の副領域を規定するこ
とが可能になり、また分析が進行している間にSOMを
適用して誤った動力学的挙動を認識し除去することが可
能となる。
【0085】本発明を用いることによるさらなる利点
は、試薬使用の継続期間の延長である。臨床分析システ
ムの試薬は古くなっていく。実際には、比較的短い有効
期間を指定することによって誤差が許容しうるレベルに
まで減じられている。しかしながらこの結果としてかな
りの浪費が生じる。
は、試薬使用の継続期間の延長である。臨床分析システ
ムの試薬は古くなっていく。実際には、比較的短い有効
期間を指定することによって誤差が許容しうるレベルに
まで減じられている。しかしながらこの結果としてかな
りの浪費が生じる。
【0086】本発明では、ニューラルネットのトレーニ
ング中に入力層中のさらなるニューロンに、1つもしく
はそれより多くの試薬の古さを示す補助値を付し、種々
の古くなった試薬を用いてトレーニングを行なえば、こ
の浪費はかなり減じることができる。各々のばあいに、
実際の測定値または測定結果を入力し、測定値を補正す
るためにNNを使用して新しい試薬を用いたばあいに対
応する理論的な測定値を出力に付するというような方法
で進めることが可能である。しかしながら、好ましくは
検量と試薬の古さに対する補正は組み合わせられる。す
なわち、前記の検量の手順を、試薬の古さを示す1つか
それより多くの補助値のための付加的な入力ニューロン
を供給し、異なる古さの試薬でのトレーニングを追加す
ることにより単純に拡張すればよい。
ング中に入力層中のさらなるニューロンに、1つもしく
はそれより多くの試薬の古さを示す補助値を付し、種々
の古くなった試薬を用いてトレーニングを行なえば、こ
の浪費はかなり減じることができる。各々のばあいに、
実際の測定値または測定結果を入力し、測定値を補正す
るためにNNを使用して新しい試薬を用いたばあいに対
応する理論的な測定値を出力に付するというような方法
で進めることが可能である。しかしながら、好ましくは
検量と試薬の古さに対する補正は組み合わせられる。す
なわち、前記の検量の手順を、試薬の古さを示す1つか
それより多くの補助値のための付加的な入力ニューロン
を供給し、異なる古さの試薬でのトレーニングを追加す
ることにより単純に拡張すればよい。
【0087】最後に、1つの試料中の種々の分析物を同
時に分析することが本発明を用いるさらなる利点であ
る。一般の化学分析で、好適な方法(たとえば電気泳
動)を用いて1つの試料中の種々の相異なる分析物を同
時に決定するのはすでに広く実践されているやり方であ
るが、これが医学的試料の分析においては今までのとこ
ろは慣習的にはなっていない。伝統的な評価方法におい
ては、2つの試験の検量曲線を重ねたものから別々に2
つの成分を評価させるようにするのは検量曲線の過程が
非特異的すぎる。
時に分析することが本発明を用いるさらなる利点であ
る。一般の化学分析で、好適な方法(たとえば電気泳
動)を用いて1つの試料中の種々の相異なる分析物を同
時に決定するのはすでに広く実践されているやり方であ
るが、これが医学的試料の分析においては今までのとこ
ろは慣習的にはなっていない。伝統的な評価方法におい
ては、2つの試験の検量曲線を重ねたものから別々に2
つの成分を評価させるようにするのは検量曲線の過程が
非特異的すぎる。
【0088】本発明はまたこのばあいには前記のばあい
と同様に測定値または測定値から導かれた測定結果を入
力変数としてニューラルネットの入力に付すことにより
有益に用いることができる。動力学的挙動を示す入力変
数がまた好ましく用いられる。このばあいトレーニング
段階で連続的な値のスペクトルを有する2つの濃度が、
出力層の2つのニューロンに直接出力変数として付され
る。
と同様に測定値または測定値から導かれた測定結果を入
力変数としてニューラルネットの入力に付すことにより
有益に用いることができる。動力学的挙動を示す入力変
数がまた好ましく用いられる。このばあいトレーニング
段階で連続的な値のスペクトルを有する2つの濃度が、
出力層の2つのニューロンに直接出力変数として付され
る。
【0089】つぎに本発明を実施例にもとづいて説明す
るが、本発明はもとよりかかる実施例のみに限定される
ものではない。
るが、本発明はもとよりかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0090】実施例1 LH(ヒト黄体形成ホルモン)のパラメータを、Enz
ymun(登録商標)ES 300テストシステムのL
Hテスト(ベーリンガーマンハイム社製、マンハイム、
ドイツ国)を用いる3つのシリーズ中の15のLH標準
物質(LH濃度が既知の試料)の測定により、NNの助
けをもって患者試料において定量した。これは各濃度に
対し1つの吸光度の値を測定する分析である。濃度Cと
対応する吸光度の値Eとの測定値のペアを標準化し(C
o =0、Cmax =1、Eo =0、Emax =1)、NNの
トレーニングに用いた。
ymun(登録商標)ES 300テストシステムのL
Hテスト(ベーリンガーマンハイム社製、マンハイム、
ドイツ国)を用いる3つのシリーズ中の15のLH標準
物質(LH濃度が既知の試料)の測定により、NNの助
けをもって患者試料において定量した。これは各濃度に
対し1つの吸光度の値を測定する分析である。濃度Cと
対応する吸光度の値Eとの測定値のペアを標準化し(C
o =0、Cmax =1、Eo =0、Emax =1)、NNの
トレーニングに用いた。
【0091】ここではインテル(Intel) 80486プロ
セッサーを備えた標準型パーソナルコンピュータにニュ
ーラル ワークス プロフェッショナル II プログラ
ム (Neural Works Professional II program) (ニュー
ラル ウエア (Neural Ware)社製、ピッツバーグ、ペン
シルバニア、米国)を装備した。ネットワーク構造と学
習パラメータは下記のように最適化した。
セッサーを備えた標準型パーソナルコンピュータにニュ
ーラル ワークス プロフェッショナル II プログラ
ム (Neural Works Professional II program) (ニュー
ラル ウエア (Neural Ware)社製、ピッツバーグ、ペン
シルバニア、米国)を装備した。ネットワーク構造と学
習パラメータは下記のように最適化した。
【0092】ネットのトポロジーは図2に対応する。N
Nの学習率を0.9、モーメンタム(momentum)を0.6
と定めた。線形出力関数をすべてのニューロンに対して
選択した。トレーニングでは逆伝播アルゴリズムを用い
た。誤差関数が最高誤差で10-4より低くなるまで合計
30000の学習サイクルを行なった。ノイズシグナル
を付加する可能性のあるプログラムは使用しなかった。
Nの学習率を0.9、モーメンタム(momentum)を0.6
と定めた。線形出力関数をすべてのニューロンに対して
選択した。トレーニングでは逆伝播アルゴリズムを用い
た。誤差関数が最高誤差で10-4より低くなるまで合計
30000の学習サイクルを行なった。ノイズシグナル
を付加する可能性のあるプログラムは使用しなかった。
【0093】トレーニングを完遂したのち、ネットワー
クのトポロジーと重みの行列とのパラメータを定数とし
て含む独立したC−プログラムをニューラル ワークス
プロフェッショナル II プログラムの助けをもって
作成した。このC−モジュールの大きさは約2キロバイ
トに達した。
クのトポロジーと重みの行列とのパラメータを定数とし
て含む独立したC−プログラムをニューラル ワークス
プロフェッショナル II プログラムの助けをもって
作成した。このC−モジュールの大きさは約2キロバイ
トに達した。
【0094】未知の分析物を含む試料中のLH濃度をE
nzymun(登録商標)LH ES 300テストシ
ステムを用いて測定した。ここではNNのトレーニング
結果をつぎのようにして用いた。すなわち、測定した吸
光度の値をトレーニングで用いた標準化関数を用いて標
準化し、試料の濃度を、C−プログラムの助けをもって
これから計算した。テストシステムの誤差を寛容しうる
限界内で、このように決定した濃度は、100%に至る
まで正確であった。濃度Cと吸光度E(検量入力変数Y
として)とのあいだの関係を図7に示す。ここで四角印
は既知の濃度の標準試料を用いて測定した吸光度を示
す。プロットされた線は、古典的な現象論的モデルを基
本として決定された検量曲線に対応する。プラス印は前
記した方法でNNの助けをもって決定した濃度の値を示
す。完全に一致していることが認められる。
nzymun(登録商標)LH ES 300テストシ
ステムを用いて測定した。ここではNNのトレーニング
結果をつぎのようにして用いた。すなわち、測定した吸
光度の値をトレーニングで用いた標準化関数を用いて標
準化し、試料の濃度を、C−プログラムの助けをもって
これから計算した。テストシステムの誤差を寛容しうる
限界内で、このように決定した濃度は、100%に至る
まで正確であった。濃度Cと吸光度E(検量入力変数Y
として)とのあいだの関係を図7に示す。ここで四角印
は既知の濃度の標準試料を用いて測定した吸光度を示
す。プロットされた線は、古典的な現象論的モデルを基
本として決定された検量曲線に対応する。プラス印は前
記した方法でNNの助けをもって決定した濃度の値を示
す。完全に一致していることが認められる。
【0095】実施例2 非単調な検量曲線のばあいにおいて濃度を決定するため
に下記のようにNNを用いた。既知の濃度の分析物フェ
リチンを含む試料(フェリチン含量が既知の患者の血清
と同様に、試薬システムが供給された標準物質)をここ
ではチナ−クアント(Tina-quant(登録商標))フェリチン
テストシステムとヒタチ−717(登録商標)自動分析
機(いずれもベーリンガーマンハイム社提供による)の
助けで用いた。試薬システムは2つの異なる製造ロット
のものを用いて比較した。
に下記のようにNNを用いた。既知の濃度の分析物フェ
リチンを含む試料(フェリチン含量が既知の患者の血清
と同様に、試薬システムが供給された標準物質)をここ
ではチナ−クアント(Tina-quant(登録商標))フェリチン
テストシステムとヒタチ−717(登録商標)自動分析
機(いずれもベーリンガーマンハイム社提供による)の
助けで用いた。試薬システムは2つの異なる製造ロット
のものを用いて比較した。
【0096】検査は均一免疫化学的試験であり、その検
量曲線は「ハイデルベルガー曲線 (Heidelberger curv
e) 」の形状を呈する。ある濃度値上で検量曲線が反転
することはまた、「フック効果(hook effect) 」として
知られている。
量曲線は「ハイデルベルガー曲線 (Heidelberger curv
e) 」の形状を呈する。ある濃度値上で検量曲線が反転
することはまた、「フック効果(hook effect) 」として
知られている。
【0097】ここでは吸光度の動力学的挙動は12秒間
隔で規則的に測定することにより監視した。50番目と
24番目の吸光度測定のあいだの差を検量入力変数Yと
して用いた。図8に入力変数Y=E50−E24とフェリチ
ン濃度Cとのあいだの関係を、AおよびBのサブセクシ
ョンを有する非単調なハイデルベルガー曲線の形で示
す。2つの相異なる試薬バッチを四角印とプラス印とで
印した。
隔で規則的に測定することにより監視した。50番目と
24番目の吸光度測定のあいだの差を検量入力変数Yと
して用いた。図8に入力変数Y=E50−E24とフェリチ
ン濃度Cとのあいだの関係を、AおよびBのサブセクシ
ョンを有する非単調なハイデルベルガー曲線の形で示
す。2つの相異なる試薬バッチを四角印とプラス印とで
印した。
【0098】図9は図8でaおよびbにより示される測
定点についての動力学的挙動を示す。検量入力変数Yが
実質的に同一な値であるにもかかわらず、これらの測定
点においては異なる動力学的挙動過程を示す(濃度は、
aでは約350ng/ml、bでは約6000ng/m
l)ことがわかる。
定点についての動力学的挙動を示す。検量入力変数Yが
実質的に同一な値であるにもかかわらず、これらの測定
点においては異なる動力学的挙動過程を示す(濃度は、
aでは約350ng/ml、bでは約6000ng/m
l)ことがわかる。
【0099】インテル(Intel) 80386/80387
プロセッサーを備えた標準型パーソナルコンピュータに
ブレインメーカー プロフェッショナル(登録商標)ソ
フトウェア (BrainMaker Professional(登録商標) soft
ware) (カリフォルニア サイエンティフィック ソフ
トウェア(California Scientific Software)社製)を装
備して、NNシミュレーションとして用いた。
プロセッサーを備えた標準型パーソナルコンピュータに
ブレインメーカー プロフェッショナル(登録商標)ソ
フトウェア (BrainMaker Professional(登録商標) soft
ware) (カリフォルニア サイエンティフィック ソフ
トウェア(California Scientific Software)社製)を装
備して、NNシミュレーションとして用いた。
【0100】下記のネット構造および学習パラメータを
設定した。
設定した。
【0101】ネットトポロジー(図4)は、入力層にお
いて25のニューロンからなり、該ニューロンに標準化
した吸光度(Etmin =0、Etmax =1)を付した。
いて25のニューロンからなり、該ニューロンに標準化
した吸光度(Etmin =0、Etmax =1)を付した。
【0102】出力層は2つのニューロンを有し、そのそ
れぞれに検量曲線のサブセクションAまたはBを指定す
るための1つの(0,1)値を付した。
れぞれに検量曲線のサブセクションAまたはBを指定す
るための1つの(0,1)値を付した。
【0103】入力層と出力層のあいだには単方向性の、
25のニューロンを有する隠れ層がある。学習率を1.
0に、モーメンタムを0.9に設定した。シグモイド活
性化関数を、全ニューロンに対して選択した。トレーニ
ングには逆伝播アルゴリズムを用いた。誤差関数が最高
誤差で0.1より少ない値を呈するまで合計150の学
習サイクルを行なった。吸光度の値に対し0〜20%の
無作為な乱れにともない、ノイズ関数を導入した。
25のニューロンを有する隠れ層がある。学習率を1.
0に、モーメンタムを0.9に設定した。シグモイド活
性化関数を、全ニューロンに対して選択した。トレーニ
ングには逆伝播アルゴリズムを用いた。誤差関数が最高
誤差で0.1より少ない値を呈するまで合計150の学
習サイクルを行なった。吸光度の値に対し0〜20%の
無作為な乱れにともない、ノイズ関数を導入した。
【0104】トレーニング段階を完遂したのち、ネット
ワークのトポロジーと重みの行列のパラメータを定数と
して含む独立したC−プログラムをブレインメーカー
プロフェッショナル(登録商標)ソフトウェア プログ
ラムの助けをもって作成した。データの行列を含むC−
モジュールの大きさは、実施例においては21キロバイ
トであった。
ワークのトポロジーと重みの行列のパラメータを定数と
して含む独立したC−プログラムをブレインメーカー
プロフェッショナル(登録商標)ソフトウェア プログ
ラムの助けをもって作成した。データの行列を含むC−
モジュールの大きさは、実施例においては21キロバイ
トであった。
【0105】前記した試薬システムと自動分析機を用い
て、種々のフェリチン濃度を含む未希釈および希釈試料
の両方を測定することにより、関数を調べた。NNの出
力値、すなわち、ハイデルベルガー曲線のサブセクショ
ンAおよびBの指定はC−プログラムの助けをもって標
準化された吸光度値から決定した。結果は、試料がサブ
セクションに正しく指定された実験結果と比較され、正
確な濃度値がえられた。
て、種々のフェリチン濃度を含む未希釈および希釈試料
の両方を測定することにより、関数を調べた。NNの出
力値、すなわち、ハイデルベルガー曲線のサブセクショ
ンAおよびBの指定はC−プログラムの助けをもって標
準化された吸光度値から決定した。結果は、試料がサブ
セクションに正しく指定された実験結果と比較され、正
確な濃度値がえられた。
【0106】実施例2a 実施例2の1組のデータを用いて、本発明によって可能
となった動力学的挙動の分析のための測定時間の短縮に
ついて調べた。各例において、合計25の測定点からな
る動力学的挙動からはじめの24、23、22、18お
よび14の測定値のみを用いた。実施例1と同様のプロ
グラムをNNシミュレーションとして用いた。
となった動力学的挙動の分析のための測定時間の短縮に
ついて調べた。各例において、合計25の測定点からな
る動力学的挙動からはじめの24、23、22、18お
よび14の測定値のみを用いた。実施例1と同様のプロ
グラムをNNシミュレーションとして用いた。
【0107】このばあいでは、NNは入力層には測定値
の数に対応する複数のニューロンを有し、出力層には1
つニューロンを有するものであった。入力層と出力層と
のあいだに9つのニューロンを有する単方向性の隠れ層
があった。学習率を0.3、モーメンタムを0.01に
設定した。双曲線状の接線を、すべてのニューロンに対
する活性化関数として用いた。トレーニングのあいだは
逆伝播アルゴリズムを用いた。
の数に対応する複数のニューロンを有し、出力層には1
つニューロンを有するものであった。入力層と出力層と
のあいだに9つのニューロンを有する単方向性の隠れ層
があった。学習率を0.3、モーメンタムを0.01に
設定した。双曲線状の接線を、すべてのニューロンに対
する活性化関数として用いた。トレーニングのあいだは
逆伝播アルゴリズムを用いた。
【0108】ここでも、トレーニングの結果えられたネ
ットワークのトポロジーパラメータと重みの行列を定数
として含むNNシミュレーションプログラムの助けをも
って独立したプログラムを作成した。
ットワークのトポロジーパラメータと重みの行列を定数
として含むNNシミュレーションプログラムの助けをも
って独立したプログラムを作成した。
【0109】わずか14の測定点でさえも、分析物濃度
は再現性よく定量できることが立証された。もっとも低
濃度の値(システムの分析能力の限界)を例外として、
偏差は5%より低かった。
は再現性よく定量できることが立証された。もっとも低
濃度の値(システムの分析能力の限界)を例外として、
偏差は5%より低かった。
【0110】実施例3 誤差を認識するためのNNの使用について調べるため
に、トリグリセライド−GPO−PAPテスト(trigly
ceride-GPO-PAPtest、ベーリンガーマンハイム社製)を
用いて分析を行なった。ここでは高値および低値のトリ
グリセリド濃度の350の吸光度/時間曲線を調査し
た。正常な試薬と人為的に酸素を減じた試薬とを用い
た。自動分析機としてヒタチ−717を用いた。
に、トリグリセライド−GPO−PAPテスト(trigly
ceride-GPO-PAPtest、ベーリンガーマンハイム社製)を
用いて分析を行なった。ここでは高値および低値のトリ
グリセリド濃度の350の吸光度/時間曲線を調査し
た。正常な試薬と人為的に酸素を減じた試薬とを用い
た。自動分析機としてヒタチ−717を用いた。
【0111】本実施例では80386/80387パー
ソナルコンピュータにANSim(登録商標)ニューラ
ルネット ワーク ソフトウェア (ANSim Neural Net W
orksoftware) (サイエンス アプリケーション イン
ターナショナル コーポレーション(Science Applicati
ons International Corporation)社製)を装備して、N
Nシミュレーションとして用いた。
ソナルコンピュータにANSim(登録商標)ニューラ
ルネット ワーク ソフトウェア (ANSim Neural Net W
orksoftware) (サイエンス アプリケーション イン
ターナショナル コーポレーション(Science Applicati
ons International Corporation)社製)を装備して、N
Nシミュレーションとして用いた。
【0112】下記のネット構造(図4に類似)と学習パ
ラメータを設定した。入力層は、標準化した吸光度値
(Etmin =−0.5、Etmax =0.5)を付す50
のニューロンを含んでなるものであった。出力層は「正
常」な動力学的挙動および「乱れた(disturbed) 」動力
学的挙動の各々に対し1つの(0,1)値を付する2つ
のニューロンを含んでなった。両層のあいだに25のニ
ューロンを有する単方向性の隠れ層を挿入した。学習率
を0.01、モーメンタムを0.6に設定した。シグモ
イド活性化関数をすべてのニューロンに対して選択し
た。トレーニングには逆伝播アルゴリズムを用いた。誤
差関数が平均誤差2×10-3より小さくなるまで、合計
350の学習サイクルを行なった。ノイズ関数は導入し
なかった。
ラメータを設定した。入力層は、標準化した吸光度値
(Etmin =−0.5、Etmax =0.5)を付す50
のニューロンを含んでなるものであった。出力層は「正
常」な動力学的挙動および「乱れた(disturbed) 」動力
学的挙動の各々に対し1つの(0,1)値を付する2つ
のニューロンを含んでなった。両層のあいだに25のニ
ューロンを有する単方向性の隠れ層を挿入した。学習率
を0.01、モーメンタムを0.6に設定した。シグモ
イド活性化関数をすべてのニューロンに対して選択し
た。トレーニングには逆伝播アルゴリズムを用いた。誤
差関数が平均誤差2×10-3より小さくなるまで、合計
350の学習サイクルを行なった。ノイズ関数は導入し
なかった。
【0113】他の研究で時々目立った動力学的挙動を呈
する、さらなる30個の試料を用いて正確な誤差の検出
のための試験を行なった。ここでは1つの動力学的挙動
から50の吸光度値をデータベースに記憶させ、ANS
imソフトウェアを利用した。トレーニングの実行にお
いて認識された構造および重みの行列を用いた同一のN
Nプログラムで評価を行なった。結果を、どんな乱れも
一目で明らかな、吸光度/時間の相関をグラフで表わし
たものと比較した。調べられたすべての試料において、
NNによる自動的な誤りの検出の結果とグラフ上での評
価の結果は一致した。
する、さらなる30個の試料を用いて正確な誤差の検出
のための試験を行なった。ここでは1つの動力学的挙動
から50の吸光度値をデータベースに記憶させ、ANS
imソフトウェアを利用した。トレーニングの実行にお
いて認識された構造および重みの行列を用いた同一のN
Nプログラムで評価を行なった。結果を、どんな乱れも
一目で明らかな、吸光度/時間の相関をグラフで表わし
たものと比較した。調べられたすべての試料において、
NNによる自動的な誤りの検出の結果とグラフ上での評
価の結果は一致した。
【0114】実施例3a 実施例3と同様の試験を用いて、誤りの検出のためにS
OM(コホーネン フィーチャー マップ)の使用につ
いて調べた。このばあいには、355の反応の動力学的
挙動の実験のセットを、初めに経験をつんだ技術者が正
常な動力学的挙動と乱れた動力学的挙動とに分けた。こ
の分類では正常な動力学的挙動が277個であり乱れた
動力学的挙動が78個であった。頻度を変えて生じ、動
力学的挙動に反映される、反応過程での多岐にわたる技
術的および化学的乱れにおいて、異常は見出されるべき
ものであった。
OM(コホーネン フィーチャー マップ)の使用につ
いて調べた。このばあいには、355の反応の動力学的
挙動の実験のセットを、初めに経験をつんだ技術者が正
常な動力学的挙動と乱れた動力学的挙動とに分けた。こ
の分類では正常な動力学的挙動が277個であり乱れた
動力学的挙動が78個であった。頻度を変えて生じ、動
力学的挙動に反映される、反応過程での多岐にわたる技
術的および化学的乱れにおいて、異常は見出されるべき
ものであった。
【0115】実施例1と同様のプログラムの助けをもっ
てSOMのシミュレーションが提供された。入力層は実
施例3に示した標準化された吸光度値を付する50個の
ニューロンを有した。マップ層は40のニューロンを有
した。前記の355の動力学的挙動を用いてトレーニン
グを完遂する際、励起の強度を結果としてマップ層の2
つの副領域に明白に分けた。この試験でわずかの例外が
あるものの、1つの副領域(大きい方)は正常の動力学
的挙動を含み(277のうち274)、一方2番目の副
領域は乱れた動力学的挙動のものを含んでいた(78の
うち74)。
てSOMのシミュレーションが提供された。入力層は実
施例3に示した標準化された吸光度値を付する50個の
ニューロンを有した。マップ層は40のニューロンを有
した。前記の355の動力学的挙動を用いてトレーニン
グを完遂する際、励起の強度を結果としてマップ層の2
つの副領域に明白に分けた。この試験でわずかの例外が
あるものの、1つの副領域(大きい方)は正常の動力学
的挙動を含み(277のうち274)、一方2番目の副
領域は乱れた動力学的挙動のものを含んでいた(78の
うち74)。
【0116】実施例4 多くの実験室でそれぞれ150から250の患者の試料
を扱って、定性的な検査で医者が分析する状態に測定結
果を判定するのにNNを適用することを試みて肝炎パラ
メータHBEを測定した。測定値(吸光度の動力学的挙
動)はまた、陽性か陰性かを指定する2つの対照試料
(「コントロール」)についても測定した。測定された
吸光度の値は、実施例1に示したように、実験室ごと別
々に標準化した。実施例2と同様のNNシステムを用い
た。
を扱って、定性的な検査で医者が分析する状態に測定結
果を判定するのにNNを適用することを試みて肝炎パラ
メータHBEを測定した。測定値(吸光度の動力学的挙
動)はまた、陽性か陰性かを指定する2つの対照試料
(「コントロール」)についても測定した。測定された
吸光度の値は、実施例1に示したように、実験室ごと別
々に標準化した。実施例2と同様のNNシステムを用い
た。
【0117】ネットの構造は3つの入力ニューロン(試
料の吸光度、陽性のコントロールおよび陰性のコントロ
ールに対応)、15ニューロンを有する隠れ層および2
つの出力ニューロン(陽性所見および陰性所見に対応)
からなる。学習率を1.0、モーメンタムを0.9に設
定した。ノイズ関数は用いなかった。シグモイド活性関
数をすべてのニューロンに対して用いた。
料の吸光度、陽性のコントロールおよび陰性のコントロ
ールに対応)、15ニューロンを有する隠れ層および2
つの出力ニューロン(陽性所見および陰性所見に対応)
からなる。学習率を1.0、モーメンタムを0.9に設
定した。ノイズ関数は用いなかった。シグモイド活性関
数をすべてのニューロンに対して用いた。
【0118】トレーニングを完遂したのち、ブレインメ
ーカー プロフェッショナルのNNシミュレーター内で
試料を分類したことにより判定の優秀性(quality) を調
べた。ここでは実験室7からの測定値をトレーニングの
ために用い、その結果を全研究室の測定データを評価す
るのに用いた。その結果を図10に示す。全実験室から
の試験データにおいて正確に判定したものの数は、95
%よりも大であり、あるばあいには不正確に判定した割
合(偽陽性もしくは偽陰性)は1%よりも小さかった。
さらに最適化すればもっとよい値に到達できると思われ
る。
ーカー プロフェッショナルのNNシミュレーター内で
試料を分類したことにより判定の優秀性(quality) を調
べた。ここでは実験室7からの測定値をトレーニングの
ために用い、その結果を全研究室の測定データを評価す
るのに用いた。その結果を図10に示す。全実験室から
の試験データにおいて正確に判定したものの数は、95
%よりも大であり、あるばあいには不正確に判定した割
合(偽陽性もしくは偽陰性)は1%よりも小さかった。
さらに最適化すればもっとよい値に到達できると思われ
る。
【0119】
【発明の効果】本発明の分析法によれば、従来の分析法
よりもすぐれた分析を行なうことが可能となるばかりで
はなく、検量曲線が単調でないばあいにおいても、NN
のトレーニングにより信頼性のある分析が可能となる。
さらに、本発明の分析法によれば、自動分析機上の誤り
を認識し、試薬システムの古さを認識しうることなどか
ら、より正確な分析をなすことが可能となる。
よりもすぐれた分析を行なうことが可能となるばかりで
はなく、検量曲線が単調でないばあいにおいても、NN
のトレーニングにより信頼性のある分析が可能となる。
さらに、本発明の分析法によれば、自動分析機上の誤り
を認識し、試薬システムの古さを認識しうることなどか
ら、より正確な分析をなすことが可能となる。
【図1】本発明の方法を実施するための自動分析機のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】本発明に用いられる好適なニューラルネットの
トポロジーのグラフ図である。
トポロジーのグラフ図である。
【図3】本発明に用いられる好適なニューラルネットの
トポロジーのグラフ図である。
トポロジーのグラフ図である。
【図4】本発明の実施例2で用いられるニューラルネッ
トのトポロジーのグラフ図である。
トのトポロジーのグラフ図である。
【図5】高濃度領域において水平な漸近線を含む非線形
的な検量曲線のグラフ図である。
的な検量曲線のグラフ図である。
【図6】入力変数Yと濃度Cとのあいだの関数が非単調
である検量曲線のグラフ図である。
である検量曲線のグラフ図である。
【図7】本発明の実施例1によりえられた検量曲線のグ
ラフ図である。
ラフ図である。
【図8】本発明の実施例2によりえられた検量曲線のグ
ラフ図である。
ラフ図である。
【図9】図8に示される検量曲線に対する動力学的挙動
を示すグラフ図である。
を示すグラフ図である。
【図10】本発明の実施例4において各研究室での所見
と分析結果との対応を評価したグラフ図である。
と分析結果との対応を評価したグラフ図である。
1 キュベット 4 光源 5 検出器 7 測定シグナル処理回路 8、10 出力部 9、11 処理装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】
【実施例】本発明は(a)試料と試薬システムとの反応
を行なう工程、(b)特定の試料に対して少なくとも1
つの測定値Rを測定するために、試料と試薬システムと
の前記反応からえられる物理的に測定可能な数量Xを測
定する工程、および(C)分析結果Aを決定するため
に、処理装置による処理段階の際に前記少なくとも1つ
の測定値Rをさらに処理する工程であって、該処理段階
が分析結果Aが既知である複数の標準試料に対して、少
なくとも1つの測定値もしくは複数の測定値Ri から導
かれる測定結果をニューラルネットに入力することから
なるニューラルネットのトレーニングを行なった結果を
用いる工程からなる処理工程からなる自動分析機による
医学的試料中の成分の分析法を提供する。さらに本発明
は、測定の工程が、さらに、物理的に測定しうる同じ数
量Xについての種々の測定値Ri を種々の測定時間で測
定すること、および数量Xの時間に依存した変化を示す
すべての測定値Ri (ti )のうちの少なくとも一部分
をニューラルネットに同時に入力すること、測定の工程
が、さらに、物理的に測定しうる同じ数量Xについての
種々の測定値Ri を種々の測定時間で測定すること、少
なくとも2つの測定値Ri から導かれた少なくとも1つ
の測定結果を決定すること、および該少なくとも1つの
測定結果をニューラルネットに入力すること、ニューラ
ルネットのトレーニングが、さらに、自己組織化ニュー
ラルネットを用いること、処理の工程が、さらに、ニュ
ーラルネットのトレーニングの際に、標準試料に対して
少なくとも1つの測定値または測定結果を適用するたび
に、既知の分析結果Aまたは分析結果と関連した既知の
補助値が、ニューラルネットから出力されること、処理
の工程が、さらに、試料中の成分の濃度Cを分析結果A
として決定すること、濃度Cが、測定値R(t)の時間
に依存した変化から導かれた検量入力変数Yと関連し、
その検量曲線Y=f(C)が非単調であるために同じ入
力変数Yの値が検量曲線の少なくとも2つのサブセクシ
ョンにあり、処理の工程が、さらに、濃度Cの値に対応
するばあい、ニューラルネットのトレーニングの結果を
用いることにより、R(t)から決定された入力変数Y
を検量曲線のサブセクションに対して判定すること、処
理の工程が、さらに、試料を少なくとも2つの異なる医
師が分析する状態へ判定すること、およびニューラルネ
ットのトレーニングの結果を用いて、少なくとも1つの
測定値Rを正確に種々の医師が分析する状態に判定する
こと、処理の工程が、さらに、ニューラルネットのトレ
ーニングの結果を用いることにより、測定結果を誤った
分析結果と誤りのない分析結果とに分別することおよび
処理の工程が、さらに、自動分析機とは別に試薬システ
ムの製造者によってニューラルネットのトレーニングの
少なくとも一部分が行なわれる医学的試料中の成分の分
析法であることが好ましい。そしてさらには、本発明は
処理の工程が、さらに、ニューラルネットのトレーニン
グの結果を用いて前記少なくとも1つの測定値Rから濃
度Cを決定すること、処理の工程が、さらに、ニューラ
ルネットのトレーニングの結果を用いることにより、分
析の測定範囲を標準試料によって覆われている濃度範囲
以上に広げることからなる試料中の成分の濃度Cを分析
結果Aとして決定する分析法およびニューラルネットの
トレーニングが、さらに、第1のサブステージと第2の
サブステージからなり、該第1のサブステージが試薬シ
ステムの製造者によって行なわれ、第2のサブステージ
がさらなるトレーニングとして自動分析機で行なわれ
る、自動分析機とは別に試薬システムの製造者によって
ニューラルネットのトレーニングの少なくとも一部分が
行なわれる分析法を提供する。
を行なう工程、(b)特定の試料に対して少なくとも1
つの測定値Rを測定するために、試料と試薬システムと
の前記反応からえられる物理的に測定可能な数量Xを測
定する工程、および(C)分析結果Aを決定するため
に、処理装置による処理段階の際に前記少なくとも1つ
の測定値Rをさらに処理する工程であって、該処理段階
が分析結果Aが既知である複数の標準試料に対して、少
なくとも1つの測定値もしくは複数の測定値Ri から導
かれる測定結果をニューラルネットに入力することから
なるニューラルネットのトレーニングを行なった結果を
用いる工程からなる処理工程からなる自動分析機による
医学的試料中の成分の分析法を提供する。さらに本発明
は、測定の工程が、さらに、物理的に測定しうる同じ数
量Xについての種々の測定値Ri を種々の測定時間で測
定すること、および数量Xの時間に依存した変化を示す
すべての測定値Ri (ti )のうちの少なくとも一部分
をニューラルネットに同時に入力すること、測定の工程
が、さらに、物理的に測定しうる同じ数量Xについての
種々の測定値Ri を種々の測定時間で測定すること、少
なくとも2つの測定値Ri から導かれた少なくとも1つ
の測定結果を決定すること、および該少なくとも1つの
測定結果をニューラルネットに入力すること、ニューラ
ルネットのトレーニングが、さらに、自己組織化ニュー
ラルネットを用いること、処理の工程が、さらに、ニュ
ーラルネットのトレーニングの際に、標準試料に対して
少なくとも1つの測定値または測定結果を適用するたび
に、既知の分析結果Aまたは分析結果と関連した既知の
補助値が、ニューラルネットから出力されること、処理
の工程が、さらに、試料中の成分の濃度Cを分析結果A
として決定すること、濃度Cが、測定値R(t)の時間
に依存した変化から導かれた検量入力変数Yと関連し、
その検量曲線Y=f(C)が非単調であるために同じ入
力変数Yの値が検量曲線の少なくとも2つのサブセクシ
ョンにあり、処理の工程が、さらに、濃度Cの値に対応
するばあい、ニューラルネットのトレーニングの結果を
用いることにより、R(t)から決定された入力変数Y
を検量曲線のサブセクションに対して判定すること、処
理の工程が、さらに、試料を少なくとも2つの異なる医
師が分析する状態へ判定すること、およびニューラルネ
ットのトレーニングの結果を用いて、少なくとも1つの
測定値Rを正確に種々の医師が分析する状態に判定する
こと、処理の工程が、さらに、ニューラルネットのトレ
ーニングの結果を用いることにより、測定結果を誤った
分析結果と誤りのない分析結果とに分別することおよび
処理の工程が、さらに、自動分析機とは別に試薬システ
ムの製造者によってニューラルネットのトレーニングの
少なくとも一部分が行なわれる医学的試料中の成分の分
析法であることが好ましい。そしてさらには、本発明は
処理の工程が、さらに、ニューラルネットのトレーニン
グの結果を用いて前記少なくとも1つの測定値Rから濃
度Cを決定すること、処理の工程が、さらに、ニューラ
ルネットのトレーニングの結果を用いることにより、分
析の測定範囲を標準試料によって覆われている濃度範囲
以上に広げることからなる試料中の成分の濃度Cを分析
結果Aとして決定する分析法およびニューラルネットの
トレーニングが、さらに、第1のサブステージと第2の
サブステージからなり、該第1のサブステージが試薬シ
ステムの製造者によって行なわれ、第2のサブステージ
がさらなるトレーニングとして自動分析機で行なわれ
る、自動分析機とは別に試薬システムの製造者によって
ニューラルネットのトレーニングの少なくとも一部分が
行なわれる分析法を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナー シェーファー ドイツ連邦共和国、デー−81241 ミュン ヘン、エーベンベックシュトラッセ 11 (72)発明者 ベラ モルナル ハンガリー共和国、ハウ−1096 ブダペス ト、ハルレル シュトラッセ 72 1/6 (72)発明者 クリストフ バーディング ドイツ連邦共和国、デー−81667 ミュン ヘン、ピュトリッヒシュトラッセ 1 (72)発明者 ペーター ボルフ ドイツ連邦共和国、デー−82392 ハーバ ッハ、マリーアンベーク 8 (72)発明者 フリードル ラング ドイツ連邦共和国、デー−82327 ツチン グ、ハーツォクシュタンツシュトラッセ 2
Claims (13)
- 【請求項1】 (a)試料と試薬システムとの反応を行
なう工程、(b)特定の試料に対して少なくとも1つの
測定値Rを測定するために、試料と試薬システムとの前
記反応からえられる物理的に測定可能な数量Xを測定す
る工程、および(C)分析結果Aを決定するために、処
理装置による処理段階の際に前記少なくとも1つの測定
値Rをさらに処理する工程であって、該処理段階が分析
結果Aが既知である複数の標準試料に対して、少なくと
も1つの測定値もしくは複数の測定値Ri から導かれる
測定結果をニューラルネットに入力することからなるニ
ューラルネットのトレーニングを行なった結果を用いる
工程からなる処理工程からなる自動分析機による医学的
試料中の成分の分析法。 - 【請求項2】 測定の工程が、さらに、物理的に測定し
うる同じ数量Xについての種々の測定値Ri を種々の測
定時間で測定すること、および数量Xの時間に依存した
変化を示すすべての測定値Ri (ti )のうちの少なく
とも一部分をニューラルネットに同時に入力することか
らなる請求項1記載の分析法。 - 【請求項3】 測定の工程が、さらに、物理的に測定し
うる同じ数量Xについての種々の測定値Ri を種々の測
定時間で測定すること、少なくとも2つの測定値Ri か
ら導かれた少なくとも1つの測定結果を決定すること、
および該少なくとも1つの測定結果をニューラルネット
に入力することからなる請求項1記載の分析法。 - 【請求項4】 ニューラルネットのトレーニングが、さ
らに、自己組織化ニューラルネットを用いることからな
る請求項1記載の分析法。 - 【請求項5】 処理の工程が、さらに、ニューラルネッ
トのトレーニングの際に、標準試料に対して少なくとも
1つの測定値または測定結果を適用するたびに、既知の
分析結果Aまたは分析結果と関連した既知の補助値が、
ニューラルネットから出力されることからなる請求項1
記載の分析法。 - 【請求項6】 処理の工程が、さらに、試料中の成分の
濃度Cを分析結果Aとして決定することからなる請求項
1記載の分析法。 - 【請求項7】 処理の工程が、さらに、ニューラルネッ
トのトレーニングの結果を用いて前記少なくとも1つの
測定値Rから濃度Cを決定することからなる請求項6記
載の分析法。 - 【請求項8】 処理の工程が、さらに、ニューラルネッ
トのトレーニングの結果を用いることにより、分析の測
定範囲を標準試料によって覆われている濃度範囲以上に
広げることからなる請求項6記載の分析法。 - 【請求項9】 濃度Cが、測定値R(t)の時間に依存
した変化から導かれた検量入力変数Yと関連し、その検
量曲線Y=f(C)が非単調であるために同じ入力変数
Yの値が検量曲線の少なくとも2つのサブセクションに
あり、処理の工程が、さらに、濃度Cの値に対応するば
あい、ニューラルネットのトレーニングの結果を用いる
ことにより、R(t)から決定された入力変数Yを検量
曲線のサブセクションに対して判定することからなる請
求項6記載の分析法。 - 【請求項10】 処理の工程が、さらに、試料を少なく
とも2つの異なる医師が分析する状態へ判定すること、
およびニューラルネットのトレーニングの結果を用い
て、少なくとも1つの測定値Rを正確に種々の医師が分
析する状態に判定することからなる請求項1記載の分析
法。 - 【請求項11】 処理の工程が、さらに、ニューラルネ
ットのトレーニングの結果を用いることにより、測定結
果を誤った分析結果と誤りのない分析結果とに分別する
ことからなる請求項1記載の方法。 - 【請求項12】 処理の工程が、さらに、自動分析機と
は別に試薬システムの製造者によってニューラルネット
のトレーニングの少なくとも一部分が行なわれることか
らなる請求項1記載の分析法。 - 【請求項13】 ニューラルネットのトレーニングが、
さらに、第1のサブステージと第2のサブステージから
なり、該第1のサブステージが試薬システムの製造者に
よって行なわれ、第2のサブステージがさらなるトレー
ニングとして自動分析機で行なわれる請求項12記載の
分析法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4224621.0 | 1992-07-25 | ||
DE4224621A DE4224621C2 (de) | 1992-07-25 | 1992-07-25 | Verfahren zur Analyse eines Bestandteils einer medizinischen Probe mittels eines automatischen Analysegerätes |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06176002A true JPH06176002A (ja) | 1994-06-24 |
JP3171730B2 JP3171730B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=6464102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18309493A Expired - Fee Related JP3171730B2 (ja) | 1992-07-25 | 1993-07-23 | 医学的試料中の成分の分析法 |
Country Status (15)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5565364A (ja) |
EP (1) | EP0581023B1 (ja) |
JP (1) | JP3171730B2 (ja) |
KR (1) | KR940005954A (ja) |
CN (1) | CN1082715A (ja) |
AT (1) | ATE185423T1 (ja) |
AU (1) | AU659563B2 (ja) |
CA (1) | CA2100484C (ja) |
DE (2) | DE4224621C2 (ja) |
ES (1) | ES2138607T3 (ja) |
FI (1) | FI933322A (ja) |
IL (1) | IL106456A (ja) |
NO (1) | NO932663L (ja) |
NZ (1) | NZ248151A (ja) |
ZA (1) | ZA935333B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003529046A (ja) * | 1999-06-30 | 2003-09-30 | アクゾ・ノーベル・ナムローゼ・フェンノートシャップ | 血栓症鬱血の検査データを提示するための方法及び装置 |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05156920A (ja) * | 1991-12-05 | 1993-06-22 | Sango:Kk | 内燃機関用マフラ |
IT1280816B1 (it) * | 1995-03-22 | 1998-02-11 | Cselt Centro Studi Lab Telecom | Metodo per velocizzare l'esecuzione di reti neurali per il trattamento di segnali correlati. |
DE19522774A1 (de) * | 1995-06-27 | 1997-01-02 | Ifu Gmbh | Einrichtung zur spektroskopischen Untersuchung von Proben, die dem menschlichen Körper entnommen wurden |
US5687716A (en) * | 1995-11-15 | 1997-11-18 | Kaufmann; Peter | Selective differentiating diagnostic process based on broad data bases |
US6678669B2 (en) * | 1996-02-09 | 2004-01-13 | Adeza Biomedical Corporation | Method for selecting medical and biochemical diagnostic tests using neural network-related applications |
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