JPH06175654A - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JPH06175654A
JPH06175654A JP4329714A JP32971492A JPH06175654A JP H06175654 A JPH06175654 A JP H06175654A JP 4329714 A JP4329714 A JP 4329714A JP 32971492 A JP32971492 A JP 32971492A JP H06175654 A JPH06175654 A JP H06175654A
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0033Recording/reproducing or transmission of music for electrophonic musical instruments

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物理モデル音源等の各パラメータと楽音の発
生との関係が複雑な音源へ供給するパラメータを自動演
奏によって容易に発生する。 【構成】 楽曲の基本演奏に対応した基本演奏データと
基本演奏に付与する音楽的表情に対応した音楽表情デー
タとを楽曲の進行に従って記憶するとともに、記憶した
基本演奏データおよび音楽表情データを順次読み出す自
動演奏データ記憶読出回路11と、自動演奏データ記憶
読出回路11によって読み出された基本演奏データおよ
び音楽表情データに基づいて、音源回路13を駆動する
アンブシュアデータPAR1や息圧データVOLなどの
パラメータを生成するパラメータ生成回路12とを設け
る。これにより、音源回路13は、楽音データを形成し
て出力するので、サウンドシステム14は、楽音を発生
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鍵盤等の操作に対応
したデータを記憶し、この記憶したデータに基づいて自
動演奏を行う自動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、技術の向上により、電子楽器の音
源も多種多様な楽音が得られるようになっている。その
音源の1つとして、実際の自然楽器の発音機構をシミュ
レートすることにより得られた物理モデルを動作させ、
これにより、自然楽器の楽音を合成する物理モデル(遅
延フィードバックアルゴリズム)音源が種々、提案され
ている。この物理モデル音源は、持続音の表現力の高さ
から、擦弦楽器系や管楽器系の楽音の合成に適してい
る。
【0003】図10は、そのような従来の管楽器系の物
理モデル音源の構成を表すブロック図である。この図に
おいて、1は発音体である管楽器のリードの非線形特性
をシミュレートした非線形素子であり、図示せぬ制御回
路から出力されるアンブシュアデータPAR1が非線形
素子1に入力され、非線形特性が制御される。
【0004】2および3はそれぞれ、たとえば、多段シ
フトレジスタによって構成され、管楽器の管内における
空気圧力波の伝送遅延をシミュレートしたディレイであ
り、図示せぬ制御回路から出力されるディレイデータD
1およびD2によってディレイ2および3の、基本的には
管楽器の管長を示す遅延時間(またはディレイ長)が制
御される。4はリードにおいて行われる圧力演算をシミ
ュレートした加算器であり、図示せぬ制御回路から出力
される息圧データVOLが入力される。
【0005】5は径の異なる管を連結した箇所において
発生する空気圧力波の散乱現象をシミュレートしたジャ
ンクションである。このジャンクション5には、管楽器
内における信号散乱特性に応じた乗算係数K1〜K4をそ
れぞれ持つ乗算器61〜64と、乗算器61の出力データ
と乗算器64の出力データとを加算する加算器71と、乗
算器62の出力データと乗算器63の出力データとを加算
する加算器72とから構成される4乗算型格子を用いて
おり、図示せぬ制御回路から出力される乗算データPA
31〜PAR34によって乗算器61〜64の乗算係数K1
〜K4が制御される。
【0006】8は管楽器の終端において圧力波が反射さ
れる場合における放射損失などをシミュレートした乗算
器であり、図示せぬ制御回路から出力される乗算データ
PAR2によって乗算器8の乗算係数(終端フィードバ
ック係数)が制御される。9は管楽器の管内損失や管の
形状をシミュレートしたフィルタであり、図示せぬ制御
回路から出力される係数データPAR4によってフィル
タ9の係数が制御される。
【0007】このような構成において、図示せぬ制御回
路からアンブシュアデータPAR1や息圧データVOL
が図10に示す物理モデル音源の各部に供給されると、
非線形素子1から出力されたデータは、ディレイ2→ジ
ャンクション5→ディレイ3→乗算器8→フィルタ9→
ジャンクション5→加算器4→非線形素子1からなる閉
ループ回路を循環するに従って、遅延処理、乗算処理あ
るいは、減衰処理などが施され、管楽器特有のデータと
なる。そして、たとえば、ディレイ3の出力データが楽
音データとして取り出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の物理モデル音源を有する電子楽器において、物理モ
デル音源の各部に供給されるべき各種データを自動的に
与えて、自動演奏させることが考えられる。この場合、
電子楽器内部に設けられた自動演奏データメモリに時々
刻々変化する各パラメータをあらかじめすべて記憶させ
た後、楽曲の進行に従って、その自動演奏データメモリ
から順次各パラメータを読み出して、物理モデル音源に
供給すればよい。
【0009】しかしながら、以下に示す問題が生じる。 自動演奏データメモリに記憶すべき各パラメータをど
のように発生させ、どのように自動演奏データメモリに
記憶させるか。 自動演奏データメモリに記憶させた各パラメータをど
のようにエディットすればよいか。 すなわち、物理モデル音源の場合、各パラメータと楽音
の発生との関係が複雑で、直感的には、それらの関係を
把握できない。たとえば、上述した管楽器系の物理モデ
ル音源の場合、息圧データVOLのみを変更しても、音
量、音色およびピッチ等まで変更されてしまう。
【0010】また、物理モデル音源は、自然楽器と同様
な動作をするため、たとえば、管楽器系の物理モデル音
源の場合、操作者が実際に管楽器タイプの電子楽器を演
奏して、息圧データVOLやアンブシュアデータPAR
1などの各パラメータを発生させて物理モデル音源に供
給すれば、比較的簡単に各パラメータを発生できるとと
もに、このようにして発生された各パラメータを記憶さ
せることにより、ほぼ意図に沿った自動演奏を電子楽器
に行わせることができる。なお、この種の技術の詳細に
ついては、たとえば、昭和56年特許出願公表第500
712号公報を参照されたい。
【0011】ところが、このような場合、操作者は、管
楽器の演奏をほぼ完全にマスタしていなければならない
ので、一般的な電子楽器であるキーボードタイプの電子
楽器の演奏者にとっては、上述した方法により物理モデ
ル音源の各パラメータを発生させることは、非常に困難
であるという問題があった。このことは、擦弦楽器系の
物理モデル音源の各パラメータを発生させる場合も同様
である。
【0012】さらに、たとえば、管楽器の演奏をマスタ
している操作者が、仮に各パラメータを一旦自動演奏デ
ータメモリに記憶させることができたとしても、各パラ
メータをエディットする場合には、どのように各パラメ
ータを変化させれば、自分の意図に沿った自動演奏を電
子楽器に行わせることができるかを把握することが困難
である。したがって、操作者の意図に沿った自動演奏を
行わせるためには、最初からすべてのパラメータを自動
演奏データメモリに記憶し直さなければならないという
問題があった。
【0013】以上説明したことは、物理モデル音源に限
らず、FM音源やPCM音源などにも同様に当てはま
る。この発明は、このような背景の下になされたもの
で、物理モデル音源等の各パラメータと楽音の発生との
関係が複雑な音源へ供給するパラメータを自動演奏によ
って容易に発生することができる自動演奏装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による自動演奏
装置は、楽曲の基本演奏に対応した基本演奏データと前
記基本演奏に付与する音楽的表情に対応した音楽表情デ
ータとを前記楽曲の進行に従って記憶するとともに、記
憶した前記基本演奏データおよび前記音楽表情データを
順次読み出す記憶読出手段と、該記憶読出手段によって
読み出された前記基本演奏データおよび前記音楽表情デ
ータに基づいて、別途設けられた楽音形成手段を駆動す
るパラメータを生成するパラメータ生成手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0015】
【作用】上記構成によれば、楽曲の基本演奏に対応した
基本演奏データと基本演奏に付与する音楽的表情に対応
した音楽表情データとを楽曲の進行に従って記憶読出手
段に記憶した後、記憶読出手段が記憶した基本演奏デー
タおよび音楽表情データを順次読み出すと、パラメータ
生成手段は、記憶読出手段によって読み出された基本演
奏データおよび音楽表情データに基づいて、パラメータ
を生成する。これにより、パラメータ生成手段から出力
されるパラメータに基づいて、楽音形成手段が駆動さ
れ、楽音が形成される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1はこの発明の一実施例による自
動演奏装置の構成を示すブロック図であり、この図にお
いて、10は鍵盤等の演奏操作子およびホイール、ペダ
ル、ジョイスティックあるいは、フットボリューム等の
各種操作子からなる入力装置、11は自動演奏データ記
憶読出回路であり、楽曲の進行に従って入力装置10を
用いて入力された、楽曲の基本演奏に対応した基本演奏
データと、基本演奏に付与する音楽的表情に対応した音
楽表情データとからなる自動演奏データを内部の自動演
奏データメモリに記憶するとともに、記憶した基本演奏
データおよび音楽表情データを内部の自動演奏データメ
モリから順次読み出す。
【0017】また、12はパラメータ生成回路、13は
たとえば、図10に示す物理モデル音源などから構成さ
れた音源回路であり、パラメータ生成回路12は、自動
演奏データ記憶読出回路11によって読み出された基本
演奏データおよび音楽表情データに基づいて、音源回路
13を駆動するアンブシュアデータPAR1や息圧デー
タVOLなどのパラメータを生成する。これにより、音
源回路13は、楽音データを形成して出力する。14は
サウンドシステムであり、音源回路13から出力される
楽音データをアナログの楽音信号に変換するD/Aコン
バータと、楽音信号を増幅するアンプと、アンプの出力
信号を楽音に変換するスピーカなどとから構成されてい
る。
【0018】次に、図2および図3にパラメータ生成回
路12の構成を表すブロック図を示す。この実施例にお
いては、音源回路13として、図10に示す管楽器系の
物理モデル音源を用いるものとするので、パラメータ生
成回路12は、図2に示す息圧データVOLを生成する
息圧データ生成部12aと、図3に示すアンブシュアデ
ータPAR1を生成するアンブシュアデータ生成部12
bなどとから構成されている。
【0019】図2において、15は息圧データVOLの
元データ(図4参照)を生成する元データ生成回路であ
る。図4に示すように、息圧データVOLの元データ
は、キーオンデータKONが入力された時刻t0に直ち
にステップ状に立ち上がり、その後は、後述する音量デ
ータDTVおよび音色データDTCに応じてそのダイナミク
ス(強弱)dVが変化し、キーオフデータKOFが入力
されると、所定の割合でダイナミクスdVが減衰する波
形を有している。
【0020】また、図2において、16は自動演奏デー
タ記憶読出回路11の内部の自動演奏データメモリから
読み出される音楽表情データの1つである音量データD
TVと、息圧データVOLのダイナミクスdVとの相関関
係の一例が記憶された相関テーブル(図7(a)参
照)、17は自動演奏データ記憶読出回路11の内部の
自動演奏データメモリから読み出される音楽表情データ
の1つである音色データDTCと、息圧データVOLのダ
イナミクスdVとの相関関係の一例が記憶された相関テ
ーブル(図7(b)参照)、18は相関テーブル16お
よび17からそれぞれ読み出されるダイナミクスdV
加算する加算器である。なお、音色データDTCは、同じ
種類の楽器において、音域が異なった楽器あるいは、演
奏者による演奏時の息の強さやマウスピースの噛み具合
などによって微妙に変化する細かな音色に関するもので
ある。
【0021】さらに、19はローパスフィルタ(以下、
LPFという)20および重み付け器21からなり、元
データ生成回路15から出力される元データをなまらせ
て、息圧の自然な立ち上がりの包絡線を形成する包絡線
形成回路である。22は自動演奏データ記憶読出回路1
1の内部の自動演奏データメモリから読み出される音楽
表情データの1つである立上がり速さデータDSUと、L
PF20のカットオフ周波数fCとの相関関係の一例が
記憶された相関テーブル(図7(c)参照)、23は自
動演奏データ記憶読出回路11の内部の自動演奏データ
メモリから読み出される音楽表情データの1つであるし
ゃくり速さデータDDVと、LPF20のカットオフ周波
数fCとの相関関係の一例が記憶された相関テーブル
(図7(d)参照)、24は相関テーブル23および2
4からそれぞれ読み出されるカットオフ周波数fCを加
算する加算器である。したがって、LPF20のカット
オフ周波数fCは、加算器24の出力データにより制御
される。なお、しゃくりとは、管楽器の奏法のひとつで
あって、所望の音高よりも低い音高から音を立ち上げた
後、急激に所望の音高まで高めていくことをいう。した
がって、しゃくり速さデータDDVは、しゃくる速さに関
するデータである。
【0022】また、重み付け器21は、元データとLP
F20の出力データとを時間的にクロスフェードさせる
ものであり、図5の実線aに示すように、キーオンデー
タKONが入力された時刻t0直後は、LPF20の出
力データの割合を多くするとともに、破線bに示すよう
に、元データの割合を少なくし、時間が経過するに従っ
て、LPF20の出力データの割合を徐々に少なくしつ
つ、元データの割合を徐々に多くしていく。
【0023】また、図2において、25は息圧に自然な
揺らぎを付与する揺らぎ付与回路であり、ノイズ発生器
26と、所定帯域幅を有するバンドパスフィルタ(以
下、BPFという)27と、加算器28とから構成され
ている。演奏者が一定の息圧で管楽器を演奏したとして
も、その息圧に多少の揺らぎが発生するのが自然である
ので、揺らぎ付与回路25は、この揺らぎをシミュレー
トしているのである。
【0024】さらに、29はグロール変調回路であり、
矩形波発生器30と、乗算器31とから構成されてい
る。サクソフォン等の管楽器の奏法の1つとして、喉を
震わせるなどして濁った音を発生させるグロールという
奏法があるが、この変調回路29は、このグロール奏法
をシミュレートしており、揺らぎ付与回路25の出力デ
ータと、矩形波発生器30から出力される矩形波データ
とを乗算器31において乗算することにより、滑らかな
波形を有するデータを細かく速く震わせてグロール奏法
をシミュレートしている。32は自動演奏データ記憶読
出回路11の内部の自動演奏データメモリから読み出さ
れる音楽表情データの1つであるグロールデータD
GRと、矩形波発生器30から出力される矩形波データの
変調種類、変調速さおよび変調深さとの相関関係の一例
が記憶された相関テーブルである。
【0025】また、33は直接変調回路であり、加算器
34を有している。35は自動演奏データ記憶読出回路
11の内部の自動演奏データメモリから読み出される音
楽表情データの1つであるビブラート等の変調データの
波形の変調種類、変調速さおよび変調深さ等の直接変調
データDDMと、変調データDVMとの相関関係の一例が記
憶された相関テーブルである。この直接変調回路33
は、グロール奏法より周期の遅いビブラートなどの変調
をグロール変調回路29の出力データに付与するための
ものであり、直接変調回路33の出力データが息圧デー
タVOLとして出力され、音源回路13に入力される。
【0026】次に、図3に示すアンブシュアデータ生成
部12bの構成について説明する。図3において、図2
の各部に対応して同様に動作する部分には同一の符号に
ダッシュを付け、その説明を省略する。図3において、
36はアンブシュアデータPAR1の元データ(図6参
照)を生成する元データ生成回路である。管楽器の演奏
者は、演奏を開始する前までは一定の強さでマウスピー
スを噛んでおり、演奏を開始すると同時にある程度まで
マウスピースを噛む力をゆるめた後、再びマウスピース
を噛むという奏法をとるのが普通である。
【0027】したがって、アンブシュアデータPAR1
の元データは、図6に示すように、キーオンデータKO
Nが入力される時刻t0の前までは、所定レベルのダイ
ナミクスdE0を有し、時刻t0にキーオンデータKON
が入力されると、イニシャル値dE iまでダイナミクスd
Eが低下し、所定時間DLY経過した後、ステップ状に
立ち上がり、その後は、音量データDTVおよび音色デー
タDTCに応じてそのダイナミクスdEが変化し、キーオ
フデータKOFが入力されると、所定の割合でダイナミ
クスdEが減衰する波形を有している。
【0028】また、図3において、37は自動演奏デー
タ記憶読出回路11の内部の自動演奏データメモリから
読み出される音量データDTVと、アンブシュアデータP
AR1のダイナミクスdEとの相関関係の一例が記憶され
た相関テーブル(図8(a)参照)、38は同じく自動
演奏データメモリから読み出される音色データDTCと、
アンブシュアデータPAR1のダイナミクスdEとの相関
関係の一例が記憶された相関テーブル(図8(b)参
照)である。
【0029】さらに、39は自動演奏データ記憶読出回
路11の内部の自動演奏データメモリから読み出される
立上がり速さデータDSUと、アンブシュアデータPAR
1のディレイDLYとの相関関係の一例が記憶された相
関テーブル(図8(c)参照)、40は自動演奏データ
記憶読出回路11の内部の自動演奏データメモリから読
み出されるしゃくり速さデータDDVと、アンブシュアデ
ータPAR1のディレイDLYとの相関関係の一例が記
憶された相関テーブル(図8(d)参照)、41は相関
テーブル39および40からそれぞれ読み出されるディ
レイDLYを加算する加算器である。ここで、ディレイ
DLYとは、図6に示す時刻t0から時刻t1までの時間
をいう。
【0030】また、図3において、42は自動演奏デー
タ記憶読出回路11の内部の自動演奏データメモリから
読み出される立上がり速さデータDSUと、アンブシュア
データPAR1のイニシャル値dEiとの相関関係の一例
が記憶された相関テーブル(図8(e)参照)、43は
自動演奏データ記憶読出回路11の内部の自動演奏デー
タメモリから読み出されるしゃくり深さデータDDDと、
アンブシュアデータPAR1のイニシャル値dEiとの相
関関係の一例が記憶された相関テーブル(図8(f)参
照)、44は相関テーブル42および43からそれぞれ
読み出されるイニシャル値dEiを加算する加算器であ
る。ここで、イニシャル値dEiとは、図6に示すよう
に、キーオンデータKONが入力された時刻t0に低下
するダイナミクスdEの値であり、しゃくり深さデータ
DDとは、上述したしゃくりの奏法において、どの程度
の深さから、すなわち、どの程度の低い音高から音を立
ち上げるかを示すデータである。
【0031】このような構成において、まず、自動演奏
データ記憶読出回路11の内部の自動演奏データメモリ
の各トラックへ各データを記憶する手法について図9を
参照して説明する。自動演奏データメモリには、図9に
示すように、基本演奏データを記憶するためのトラック
TR1と、各音楽表情データを記憶するためのトラック
TR2,TR3,・・・とが設けられている。なお、各
データは、それぞれのトラックTRにイベントとタイミ
ングデータとの形式で記憶される。
【0032】まず、トラックTR1に基本演奏データで
あって、音楽表情が付与されていないキーオンデータK
ON、ノートナンバおよびキーオフデータKOFのみを
入力装置10の演奏操作子の演奏操作に応じて連続して
記憶する。キーオンデータKONが入力されると、その
時点でそれまでのデータは無効となり、息圧データVO
LのダイナミクスdVは直ちにステップ状に立ち上が
り、アンブシュアデータPAR1のダイナミクスdEは直
ちにイニシャル値dEiまで立ち下がる。
【0033】次に、トラックTR2以降に、対応する音
楽表情データを1つずつ記憶するが、その記憶の順序は
どのようであってもよい。図9の例では、トラックTR
2には音量データDTVが、トラックTR3には音色デー
タDTCが、トラックTR4には立上がり速さデータDSU
が、トラックTR5にはしゃくり速さデータDDVが、ト
ラックTR6にはしゃくり深さデータDDDがそれぞれ記
憶されることを示している。これらのデータの入力は、
入力しやすい操作子を用いればよく、たとえば、音量デ
ータDTVはペダルで、音色データDTCはホイールで入力
する。この場合、たとえば、音色を明るめにとか、音の
立ち上がりをするどくとかいった感覚的に音楽表情デー
タを1つずつ記憶することができる。
【0034】なお、音量データDTVおよび音色データD
TCは、基本演奏データと同様、該当するトラックTRに
連続して記憶しなければならないが、立上がり速さデー
タDSU、しゃくり速さデータDDVあるいは、しゃくり深
さデータDDDなどは、キーオンKONが入力された時の
み必要であるので、各トラックTRには、図9(d)〜
(f)にそれぞれ×印で示すように、破線で示す各操作
子の出力データをキーオンのタイミングでサンプリング
したデータが記憶される。
【0035】以上説明した手法により各データを一旦該
当するトラックTRに記憶した後、これらのデータをエ
ディットする場合には、たとえば、それぞれ1つずつ個
別に変更したり、多くのデータをまとめて変更したり、
あるいは、すべての演奏時間のデータを変更するのでは
なく、ある区間だけ変更するなど、どのようなエディッ
ト方法でもよく、操作者が感覚的に行うことができる。
また、複数のトラックTRに別々に記憶されたデータを
1つのトラックTRに混合して記憶するようにしてもよ
い。但し、この場合、それぞれのデータを識別できるよ
うに、各データを、たとえば、「種別+値+発生タイミ
ング」という形式にする必要がある。
【0036】そして、このようにして自動演奏データ記
憶読出回路11の内部の自動演奏データメモリの各トラ
ックTRへ各データを記憶した後、自動演奏を行うに
は、自動演奏データ記憶読出回路11は、自動演奏デー
タメモリの各トラックTRに記憶した基本演奏データお
よび音楽表情データを楽曲の進行に従って順次読み出し
して、パラメータ生成回路12に供給し、音源回路13
は、ノートナンバに基づいてディレイデータD1および
2を生成する。なお、基本演奏データのうち、ノート
ナンバは、音源回路13へ供給する。これにより、パラ
メータ生成回路12は、自動演奏データ記憶読出回路1
1によって読み出された基本演奏データおよび音楽表情
データに基づいて、息圧データVOLおよびアンブシュ
アデータPAR1などのパラメータを生成し、音源回路
13に供給するので、音源回路13は、パラメータ生成
回路から出力されるパラメータおよび自動演奏データ記
憶読出回路11から供給されるノートナンバに基づい
て、楽音データを形成して出力する。したがって、サウ
ンドシステムは、音源回路13から出力される楽音デー
タを、D/Aコンバータにおいてアナログの楽音信号に
変換した後、アンプにおいて楽音信号を増幅し、スピー
カからを楽音を出力する。
【0037】以上説明したように、上述した一実施例に
よれば、入力すべき音楽表情データの種類が多くても、
複数の音楽表情データを1つずつ入力していけばよいの
で、一度に多くの操作子を操作する必要がなく、操作が
容易である。なお、上述した一実施例においては、音源
回路13として管楽器系の物理モデル音源を用いた例を
示したが、これに限定されない。たとえば、擦楽器系の
物理モデル音源を用いてもよい。この場合のパラメータ
としては、弓圧データや弓速データなどがある。また、
音源回路13としては、物理モデル音源に限らず、FM
音源やPCM音源を用いてもよい。FM音源の場合も、
物理モデル音源と同様、パラメータと楽音の発生との関
係が複雑であるので、それらのパラメータを発生する場
合も、上述した一実施例と同様に処理することにより、
同様の効果が得られる。また、PCM音源の場合は、た
とえば、音楽表情データを変化させることにより、それ
に対応した波形データが自動的に選択されるように構成
すればよい。
【0038】また、上述した一実施例においては、パラ
メータ生成回路12として、図2および図3にその構成
を示したが、これに限定されない。また、上述した一実
施例において、パラメータ生成回路12は、息圧データ
VOLとアンブシュアデータPAR1のみ生成する例を
示したが、これら以外のパラメータ、すなわち、ディレ
イデータD1およびD2、乗算データPAR31〜PA
34、乗算データPAR2並びに係数データPAR4も同
様な手法により生成されることは勿論である。さらに、
音楽表情データも、上述した一実施例のものに限らない
ことはいうまでもない。
【0039】加えて、上述した一実施例においては、自
動演奏データ記憶読出回路11の内部の自動演奏データ
メモリのすべてのトラックTRへ各データを記憶した
後、自動演奏を行う例を示したが、これに限定されな
い。たとえば、基本演奏データのみをトラックTR1に
記憶しておき、音楽表情データは、基本演奏データだけ
を自動演奏させつつ、該当する自動演奏データメモリの
トラックTRへ順次記憶していくようにしてもよい。こ
の場合、自動演奏のスピードを下げることにより、操作
に不得手な操作者でも、音の表情を丹念につけることが
できる。また、基本演奏データを記憶する場合も、ノー
トナンバだけを先に記憶しておき、キーオンデータKO
NやキーオフデータKOFは後から記憶するようにして
もよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、物理モデル音源等の各パラメータと楽音の発生との
関係が複雑な音源へ供給するパラメータを、自然楽器と
同様な演奏技術を必要とせずに、自動演奏によって容易
に発生することができるという効果がある。また、一旦
記憶読出手段に記憶した基本演奏データと音楽表情デー
タをエディットする場合でも、感覚的にエディットする
ことができ、エディット作業が容易であるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による自動演奏装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 息圧データ生成部12aの構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 アンブシュアデータ生成部12bの構成を示
すブロック図である。
【図4】 息圧データVOLの元データの波形の一例を
示す図である。
【図5】 重み付け器21の動作を説明するための図で
ある。
【図6】 アンブシュアデータPAR1の元データの波
形の一例を示す図である。
【図7】 相関テーブル16,17,22,23の一例
を表す図である。
【図8】 相関テーブル37〜40,42,43の一例
を表す図である。
【図9】 自動演奏データメモリの各トラックへ各デー
タを記憶する手法を説明するための図である。
【図10】 従来の管楽器系の物理モデル音源の構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
10……入力装置、11……自動演奏データ記憶読出回
路、12……パラメータ生成回路、12a……息圧デー
タ生成部、12b……アンブシュアデータ生成部、13
……音源回路、14……サウンドシステム、15,36
……元データ生成回路、16,17,22,22’,2
3,23’,32,32’,35,35’,37〜4
0,42,43……相関テーブル、18,18’,2
4,24’,28,28’,34,34’,41,44
……加算器、19,19’……包絡線形成回路、20,
20’……LPF、21,21’……重み付け器、2
5,25’……揺らぎ付与回路、26,26’……ノイ
ズ発生器、27,27’……BPF、29,29’……
グロール変調回路、31,31’……乗算器、33,3
3’……直接変調回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10H 1/36 4236−5H 7/08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲の基本演奏に対応した基本演奏デー
    タと前記基本演奏に付与する音楽的表情に対応した音楽
    表情データとを前記楽曲の進行に従って記憶するととも
    に、記憶した前記基本演奏データおよび前記音楽表情デ
    ータを順次読み出す記憶読出手段と、 該記憶読出手段によって読み出された前記基本演奏デー
    タおよび前記音楽表情データに基づいて、別途設けられ
    た楽音形成手段を駆動するパラメータを生成するパラメ
    ータ生成手段とを具備することを特徴とする自動演奏装
    置。
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