JPH06174739A - 角速度センサ - Google Patents
角速度センサInfo
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- JPH06174739A JPH06174739A JP4351998A JP35199892A JPH06174739A JP H06174739 A JPH06174739 A JP H06174739A JP 4351998 A JP4351998 A JP 4351998A JP 35199892 A JP35199892 A JP 35199892A JP H06174739 A JPH06174739 A JP H06174739A
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Abstract
サを提供する。 【構成】 半導体基板3を用いて、直交する第1の梁1
と第2の梁2を交差固定部18を中心として第1の梁1の
両サイド表面に振動励振器5a,5bを、第2の梁2の
両サイド表面に振動検出器6a,6bをそれぞれ形成
し、さらに交差固定部18の裏面側に振動子4を形成す
る。これらの部分1,2,5a,5b,6a,6b,4
は全て半導体微細加工にて形成できるので角速度センサ
を高精度に微小化できる。振動励振器5に交流信号を加
えて梁1を二次モードで振動させ、この状態で角速度セ
ンサが紙面に直交する軸周りに回転すると梁2が撓み振
動検出器6に歪みが生じ、この歪みによる検出器6a,
6b間の電圧差を角速度信号として出力する。
Description
行う角速度センサに関するものである。
れているものが図5と図6に示されている。図6に示す
ものは、正四角柱体の振動子4の側面に励振用圧電素子
5aと5bを対向させ、検出用圧電素子6aと6bとを
対向させて貼付している。励振用圧電素子5で振動子4
を振動させ、この状態で振動子4がZ軸周りに回転する
と、励振方向と直角方向にコリオリの力が発生する。こ
のコリオリの力と前記励振方向の力との合力が検出用圧
電素子6a,6bに作用して、一方は伸ばされ、他方は
縮められる。この圧電素子6a,6bに発生する電圧の
差を角速度の検出信号として出力する。
23号公報に開示されているもので、シリコン等の半導
体基板3に半導体微細加工技術を用いて四角柱状の振動
子4、固定部14a,14bを形成し、この固定部14はガラ
ス材等の台13の上に貼付され、振動子4は振動自在とな
るよう浮遊状態となっている。振動励振器を含む電極部
品15や振動検出器を含む電極部品16が前記振動子4の近
傍に配設されている。これら電極部品15と16は、半導体
基板を図示のような形状に形成し、振動子4に対向する
面にそれぞれの電極(図示せず)を直交させて貼付する
ことによって形成されている。
や検出用圧電素子6は電圧の変化を利用して振動励振や
角速度の検出を行っていたが、図5の従来例では、電極
部品15,16に生ずる静電力や静電容量の変化を利用して
振動励振や角速度の検出を行う。角速度の検出動作は前
記同様の原理で行う。
示す角速度センサの場合は、機械加工で作製するため高
精度の加工が難しく、振動子4を寸法精度良く正四角柱
に形成できなかったり、各圧電素子5,6の位置がずれ
て貼付されることも多かった。このような場合には、静
止状態でも振動子4に励振信号が加えられると検出用圧
電素子6aと6bとの電圧が零とならず、もれ出力が検
出されるため、ドリフトが発生し、S/N比が低下する
という問題があった。このようなもれ出力を低減させ、
高感度で低ドリフトな角速度センサに製作するために
は、振動子を高精度に機械加工し、精密な組み立て調整
を行わねばならず、その結果、製造工程に多大な労力を
必要とし、高コストなものとなった。また、この角速度
センサは、機械加工で作製されるため、組み立て技術の
制約により小型化が難しいという問題もあった。
は、半導体微細加工技術を用いて作製するので、図6に
示すものに比べて格段に小型化され、寸法精度良く高精
度に作製されるが、次のような問題があった。すなわ
ち、この角速度センサは、振動励振器としての電極部品
15の電極と振動検出器としての電極部品16の電極とを直
交させ、かつ、これら電極部品15,16の各電極は振動子
4に対向させて配設しなければならないため、各素子1
5,16,4は三次元形状となり、全部の素子15,16,4
を半導体加工技術で作製することが困難であった。
た後、それぞれの電極が直交するよう電極部品15と16を
振動子4の近傍に配設するという面倒な組み立て作業が
最終工程で必要となった。したがって、量産性が低く、
高コストになるという問題を生じた。
ように形成された各部分4,14,15,16を搭載している
ので、センサ全体の微小化が難しく、一層の微小化が望
まれていた。
なされたものであり、その目的は、量産性に優れ、微小
型で高精度な角速度センサを提供することにある。
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明の角速度センサは、基板上に両端固定の第1の梁と
第2の梁とが直角に交差して形成され、第1の梁と第2
の梁との交差固定部には振動子が設けられ、第1の梁と
第2の梁との少なくとも一方側には梁を励振して振動子
を振動させる振動励振器が設けられており、第1の梁と
第2の梁の少なくとも他方側には角速度によって振動子
に発生する振動を検出する振動検出器が設けられている
ことを特徴として構成されている。
交差固定部に振動子が設けられているので、振動励振器
が設けられている一方の梁が振動励振器からの励振信号
により振動し、この状態で、例えば、両梁に直交する軸
周りに回転すると、振動子にコリオリの力が発生し、こ
の力方向に振動子が振動し、この振動は振動検出器が設
けられている梁に伝わり、この振動を振動検出器が検出
して角速度信号として出力する。
する。図1には、本発明に係る角速度センサの一実施例
の構成図が示されている。
には、正方形の穴C,D,E,Fが開口され、同一長さ
の第1の梁1と第2の梁2とが直交状態で形成されてい
る。両梁1,2の交差固定部18の裏側には同図の(b)
に示すように振動子4が突出形成されている。交差固定
部18を中心として第1の梁1の両サイド表面側には振動
励振器5a,5bが、第2の梁2の両サイド表面側には
振動検出器6a,6bが配設されている。これら振動励
振器5a,5bや振動検出器6a,6bは、電極7aと
7bの間に酸化亜鉛薄膜8を挟んだ形状の圧電素子とし
て形成されている。基板3の裏面外周囲側には基台3a
が前記振動子4よりも高く形成され、角速度センサの支
持部となっている。
製造工程が図3に示されている。同図の左側列には図1
のA−A断面部の製造工程が、右側列には図1のB−B
断面部の製造工程が示されている。まず、シリコンウェ
ハ等の半導体基板3の両面に図3の(a)に示すように
酸化シリコン膜9を熱酸化等により形成する。次に、振
動励振器5や振動検出器6形成部分の4個所に同図の
(b)に示すように電極7aの上部に圧電薄膜としての
酸化亜鉛薄膜8を、この薄膜8の上部に電極8bをそれ
ぞれスパッタ処理等により形成する。
子5a,5b,6a,6bを配設した基板3の表面にマ
スクとしてのレジスト17を塗布し、同図の(d)のよう
にドライエッチングにより穴C,D,E,Fに相当する
部分を梁1,2の厚さに相当するhだけ除去する。次
に、レジスト17を除去し、同図の(e)に示すように、
基板3の表面に酸化シリコン等の保護膜10をプラズマC
VD処理等により形成し、基板3の裏面に振動子4と基
台3aを形成するために必要なマスクとしての酸化シリ
コン9を残して、あとはエッチング除去する。次に、基
板3の裏面より水酸化カリウム等のエッチング液で前記
ドライエッチングした深さhまで異方性エッチングを行
い、同図の(f)に示すような振動子4、基台3a、梁
1と2を形成する。
に、角速度の検出動作を図2を用いて説明する。振動励
振器5aと5bにそれぞれ180 °の位相差を持った交流
電圧としての励振信号が加えられると、第1の梁1が図
示のG,G′のように二次モードで振動し、振動子4は
交差固定部18を支点として梁1の軸長方向に振れる。こ
の状態で、この角速度センサをZ軸周りに回転すると、
振動子4に励振方向と直角方向にコリオリの力が発生し
て振動子4がこの力の方向に振動し、この振動が第2の
梁2に伝わり、同図の(b)に示すように、梁2が図示
のH,H′で示すように二次モードで振動する。この振
動により、梁2に設けられている振動検出器6a,6b
の各圧電薄膜8に互いに反対の歪みが生じ、この振動検
出器6a,6b間に生じた電圧の差が角速度の検出信号
として出力される。
分、すなわち、振動子4、振動励振器5、振動検出器6
や梁1,2等を全て半導体微細加工技術を用いて形成で
きる。したがって、角速度センサを高精度に、かつ、微
小型に形成できる。また、従来例のように電極部品15,
16を半導体基板3に組み立て貼付する必要はないので、
作業が省労力化されて、量産化に適したものとなる。し
たがって、低コスト化が図られる。
角方向に離れた位置に配設されるので、従来のように振
動励振器5と振動検出器6とを同一の振動子4に配設し
たものに比べて振動検出器6に作用するコリオリの力を
ドリフトやノイズ等の他の影響から分離して検出するこ
とができ、角速度信号を高精度に検出できる。
6bとの電圧の差を利用して行われるので、温度の変化
が生じてもこの温度変化による振動検出器6a,6bへ
の影響が打ち消されるため温度補償されて、温度変化の
悪影響を受けないものとなる。
ドの交流信号を加えた例で説明したが、第1の梁1が、
図4のJ,J′に示すように一次モードで振動するよう
な信号を振動励振器5に加えてもよい。この場合には、
振動子4は一次モードで上下に移動し、この状態でY軸
方向に角速度センサを回転させると、第2の梁2の方向
にコリオリの力が発生し、梁2が伸縮変形して振動検出
器6a,6b間に電圧の差が生ずる。この電圧の差をY
軸周りの角速度の検出信号として出力する。X軸周りの
角速度も第2の梁2に設けられる振動励振器5a,5b
により振動子4を励振させ、第1の梁1に設けられる振
動検出器6a,6bにより検出することによって同様に
検出できる。
電素子5a,5b,6a,6bをそれぞれ振動励振器と
振動検出器との機能を兼備させることにより、Y軸およ
びX軸周りの角速度の検出が同時にできる。
ことはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記実施例では第1の梁1と第2の梁2とを同一寸法にて
形成したが、異なる寸法にて形成してもよい。また、半
導体基板3としてシリコン材を使用したが、水晶などの
他の単結晶基板を用いてもよい。
に応じて変化し得る。
に酸化亜鉛薄膜8を用いて形成したが、その他の材料、
例えば、セラミック圧電材料を用いて形成してもよい。
2の梁の交差固定部に振動子が設けられ、前記各梁に振
動励振器や振動検出器が設けられるよう構成したので、
半導体微細加工技術を用いて以上各梁、振動子、振動励
振器、振動検出器等の部分全てが形成できる。したがっ
て、本発明の角速度センサは高精度に微小化できる。
なく、全て半導体微細加工工程で形成されるため、量産
化が図られ、低コスト化される。
れぞれ別の梁1又は2に配設されるため、従来のように
振動励振器5と振動検出器6とを同じ振動子4に配設し
たものに比べて、振動検出器6に作用するコリオリの力
をドリフトやノイズ等の他の影響から分離して検出する
ことができるので、角速度信号を一層高精度に検出でき
る。
成図である。
ときの検出動作の説明図である。
示す説明図である。
を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 基板上に両端固定の第1の梁と第2の梁
とが直角に交差して形成され、第1の梁と第2の梁との
交差固定部には振動子が設けられ、第1の梁と第2の梁
との少なくとも一方側には梁を励振して振動子を振動さ
せる振動励振器が設けられており、第1の梁と第2の梁
の少なくとも他方側には角速度によって振動子に発生す
る振動を検出する振動検出器が設けられている角速度セ
ンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35199892A JP3303379B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 角速度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35199892A JP3303379B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 角速度センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06174739A true JPH06174739A (ja) | 1994-06-24 |
JP3303379B2 JP3303379B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=18421079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35199892A Expired - Lifetime JP3303379B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 角速度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3303379B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2010092806A1 (ja) | 2009-02-13 | 2010-08-19 | パナソニック株式会社 | 慣性力センサとそれに用いる検出素子 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP35199892A patent/JP3303379B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010092806A1 (ja) | 2009-02-13 | 2010-08-19 | パナソニック株式会社 | 慣性力センサとそれに用いる検出素子 |
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US8689630B2 (en) | 2009-02-13 | 2014-04-08 | Panasonic Corporation | Inertial force sensor and detecting element used for same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3303379B2 (ja) | 2002-07-22 |
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Legal Events
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