JPH06173149A - ニードルパンチカーペット - Google Patents

ニードルパンチカーペット

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Publication number
JPH06173149A
JPH06173149A JP4351038A JP35103892A JPH06173149A JP H06173149 A JPH06173149 A JP H06173149A JP 4351038 A JP4351038 A JP 4351038A JP 35103892 A JP35103892 A JP 35103892A JP H06173149 A JPH06173149 A JP H06173149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
fibers
carpet
heat
punched carpet
Prior art date
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Pending
Application number
JP4351038A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoshi Takagaki
光利 高垣
Kazuhiko Ohashi
和彦 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dynic Corp
Original Assignee
Dynic Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Dynic Corp filed Critical Dynic Corp
Priority to JP4351038A priority Critical patent/JPH06173149A/ja
Publication of JPH06173149A publication Critical patent/JPH06173149A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂バインダーを使用しなくてもニードルパ
ンチカーペットの糸抜けを防止できるようにして、ニー
ドルパンチカーペットのリサイクルを可能とし、しかも
軽量化できるようにする。 【構成】 ニードルパンチカーペットの基本繊維として
熱融着繊維を使用し、カーペットからの糸抜けを防止で
きるように、少なくともニードルパンチカーペットの表
面又は裏面の近傍に存在する熱融着繊維を繊維間ボンデ
ィングさせる。この場合、熱融着繊維の含有率を繊維配
合全体の50重量%以上とする。また、熱融着繊維とし
て難燃性の繊維を使用することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はニードルパンチカーペ
ットに関する。より詳しくは、リサイクルすることが可
能で、軽量化されたニードルパンチカーペットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ニードルパンチカーペットは、広く一般
家庭やオフィイスで床材として用いられているが、短期
的な見本市などの展示会場の床材としての利用も多い。
【0003】従来のニードルパンチカーペットの構造
は、均一な素材からなる非熱融着繊維からウエブを形成
し、それを基布上に重ね、更に必要に応じて基布の裏面
にウエブの層を配し、それらを貫通するようにニードル
パンチ処理を行うことによりウエブの固定を行い、最後
に、カーペットからの糸抜けを防止し、また、それに難
燃性を付与し、更に、その形態を保持するために、カー
ペットの裏面となる面からスチレン−ブタジエン共重合
体ラテックスなどの樹脂バインダーを含浸させて繊維を
固着する裏打ち加工を施した構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ニードルパンチカーペットにおいては、樹脂バインダー
で裏打ち加工が行われているので、繊維部分と樹脂バイ
ンダー部分が分離できないという欠点があり、そのた
め、ニードルパンチカーペットを貼り替えた場合、それ
をリサイクルして使用することができず、廃棄しなけれ
ばならないという問題があった。また、樹脂バインダー
を使用しているために、ニードルパンチカーペットの重
量が重くなり、運搬コストが増大し、また、現場施工性
に欠けるという問題があった。特に、短い期間だけ施工
させる短期的な見本市などの展示会場の床材として使用
した場合に大きな問題となっていた。
【0005】この発明は、以上のような従来技術の問題
点を解決しようとするものであり、リサイクル可能で且
つ軽量化されたニードルパンチカーペットを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、樹脂バイ
ンダーを使用せずに、繊維間ボンディングすることによ
り上述の目的が達成できることを見出し、この発明を完
成させるに至った。
【0007】即ち、この発明は、熱融着繊維を含有する
ニードルパンチカーペットにおいて、 熱融着繊維を含
有するニードルパンチカーペットにおいて、ニードルパ
ンチカーペットからの糸抜けを防止できるように、少な
くともニードルパンチカーペットの表面又は裏面の近傍
に存在する熱融着繊維が繊維間ボンディングした構造を
有することを特徴とするニードルパンチカーペットを提
供する。
【0008】以下、この発明を詳細に説明する。
【0009】この発明のニードルパンチカーペットは、
上述したように、ニードルパンチカーペットからの糸抜
けを防止できるように、少なくともニードルパンチカー
ペットの表面又は裏面の近傍に存在する熱融着繊維が繊
維間ボンディングした構造を有する。このため、保形性
があり、しかも、樹脂バインダーを使用する必要がなく
なるので、リサイクル可能となる。また、軽量化も可能
となる。ここで、熱融着繊維が繊維間ボンディングした
構造とは、従来から熱融着繊維を使用して繊維間ボンデ
ィングして得られる構造と同一であり、例えば、熱融着
繊維どうしの接点が融着して絡み合ったり、融着部に非
熱融着繊維が取り込まれて固定されているような構造で
ある。
【0010】なお、この発明のニードルパンチカーペッ
トにおいては、例えば熱融着繊維の含量が減るに従って
一般的に繊維間ボンディングの総量を増加させることが
好ましい。従って、このような場合には、ニードルパン
チカーペットの表面及び裏面のいずれか一方の近傍の熱
融着繊維が繊維間ボンディングした構造から、表面及び
裏面の両面の近傍の熱融着繊維が繊維間ボンディングし
た構造、更に、ニードルパンチカーペット全体に存在す
る熱融着繊維が繊維間ボンディングした構造へと変化さ
せることが好ましい。
【0011】この発明において使用する熱融着繊維とし
ては、従来から不織布において使用されているようなサ
イドバイサイド型熱融着繊維やシース/コア型熱融着繊
維を好ましく使用することができる。このような熱融着
性繊維を使用することにより、繊維間ボンディングが可
能となる。この場合、熱融着性繊維として難燃性のもの
を使用することにより、ニードルパンチカーペットに難
燃性を付与することができるので好ましい。
【0012】なお、熱融着性繊維の太さは、使用する熱
融着繊維の種類やカーペットの使用目的などに応じて適
宜決定することができる。
【0013】この発明のニードルパンチカーペットにお
いては、使用する熱融着性繊維の種類や太さなどにより
異なるが、熱融着性繊維の含有率を50重量%以上とす
ることが好ましい。含有率が50重量%未満の場合に
は、カーペットからの糸抜けを十分に防止できなくな
り、また、その形態を十分に保持できなくなる。なお、
熱融着性繊維の含有率を100重量%としてもよく、即
ち、非熱融着繊維を用いずに熱融着性繊維だけからカー
ペットを構成してもよい。
【0014】この発明のニードルパンチカーペットにお
いては、熱融着性繊維とともに従来からニードルパンチ
カーペットにおいて使用されているような繊維を同時に
使用することができる。例えば着色が容易であり、また
安価に入手できるという点から、ポリアミド繊維、ポリ
エステル繊維またはポリプロピレン繊維などを使用する
ことができる。
【0015】この発明のニードルパンチカーペットにお
いて、熱融着性繊維を使用する以外の発明の構成は、従
来と同様の構成とすることができる。例えば、この発明
のニードルパンチカーペットの構造は、例えばポリプロ
ピレンのスパンボンド基布の片面もしくは両面に互いに
重ね合わされた、熱融着性繊維を50重%以上含有する
繊維素材からなるカードウェブ中の熱融着繊維の少なく
とも一部が互いに繊維間ボンディングし、更に、ニード
ルパンチ処理によって繊維が絡み合った構造となってい
る。この場合、基布を使用しない構造とすることもでき
る。なお、カードウェブの目付量やカーペットの見掛け
密度については、使用目的などに応じて適宜決定するこ
とができる。
【0016】この発明のニードルパンチカーペットは常
法により製造することができる。例えば、熱融着繊維を
含むカードウェブを所定の目付量になるように積層し、
ニードルパンチ処理および熱融着処理することにより所
定の見掛け密度になるようにすることにより製造するこ
とができる。この場合、必要に応じて従来のニードルパ
ンチカーペットと同様に基布を使用してもよい。また、
ニードルパンチ処理と熱融着処理とは、いずれの処理を
先に行ってもよい。
【0017】熱融着処理の方法としては、従来から熱融
着繊維で繊維間ボンディングを行う場合に適用されてい
る方法を採用することができる。例えば、ニードルパン
チカーペットの表面又は片面の近傍に存在する熱融着繊
維を繊維間ボンディングさせるには、熱融着処理すべき
面をヒートロールに接触させればよい。また、ニードル
パンチカーペットの全体に存在する熱融着繊維を繊維間
ボンディングさせるには、熱風をカーペットのなかを通
過させればよい。なお、熱融着処理の際には、ニードル
パンチカーペットに所望の風合いを実現できるように適
宜条件設定することが必要となる。
【0018】
【作用】この発明のニードルパンチカーペットにおいて
は、熱融着性繊維を用いて繊維間ボンディングし、更に
ニードルパンチ処理しているので、糸抜けが防止可能と
なる。従って、樹脂バインダーを使用することは不要と
なるので、カーペットのリサイクルが可能となる。ま
た、更に軽量化も可能となる。
【0019】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて具体的に
説明するが、この発明はこれに限定されるものではな
い。
【0020】実施例1 太さ6デニールの熱融着性のポリオレフィン繊維(ES
繊維、チッソ株式会社製)を80重量%と、太さ18デ
ニールの非熱融着性のポリオレフィン系繊維を20重量
%とからなるカードウェブを、目付量250g/m
なるように15層積層した後に、ニードルパンチ処理を
した。このとき、仕上げパンチ処理の段階で70g/m
目付のポリエステルスパンボンド基布を複合化した。
得られた複合体に対し、更に表面温度145℃のカレン
ダー掛けを行うことにより熱融着処理を施し、見掛け密
度0.09g/cmのニードルパンチカーペットを製
造した。
【0021】得られたカーペットは、リサイクルが可能
で、伸びも少なく、糸抜けもなく軽量なものであった。
また、インテリア床材防炎性をクリヤーした。
【0022】実施例2 太さ6デニールの熱融着性のポリオレフィン繊維(ES
繊維、チッソ株式会社製)のみからなるカードウェブ
を、目付け量300g/mとなるように、100g/
目付のポリプロピレンテープヤーン基布上に13層
積層し、更にその裏面に同じウェブを目付け量100g
/mとなるように6層配した後に、ニードルパンチ処
理をした。これに対して更に熱風を貫通させることによ
り熱融着処理を施し、見掛け密度0.13g/cm
ニードルパンチカーペットを製造した。
【0023】得られたカーペットは、リサイクルが可能
で、糸抜けもなく軽量なものであった。
【0024】
【発明の効果】この発明のニードルパンチカーペット
は、樹脂バインダーを使用しなくても、糸抜けを防止で
き、従ってリサイクル可能であった。また、樹脂バイン
ダーを使用しなくてもよいので軽量なものとすることが
できた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱融着繊維を含有するニードルパンチカ
    ーペットにおいて、ニードルパンチカーペットからの糸
    抜けを防止できるように、少なくともニードルパンチカ
    ーペットの表面又は裏面の近傍に存在する熱融着繊維が
    繊維間ボンディングした構造を有することを特徴とする
    ニードルパンチカーペット。
  2. 【請求項2】 ニードルパンチカーペットの表面及び裏
    面の近傍に存在する熱融着繊維が繊維間ボンディングし
    た構造を有することを請求項1記載のニードルパンチカ
    ーペット。
  3. 【請求項3】 ニードルパンチカーペットの全体に存在
    する熱融着繊維が繊維間ボンディングした構造を有する
    請求項1記載のニードルパンチカーペット。
  4. 【請求項4】 熱融着繊維の含有率が繊維配合全体の5
    0重量%以上である請求項1〜3のいずれかに記載のニ
    ードルパンチカーペット。
  5. 【請求項5】 熱融着繊維が難燃性を有する請求項1〜
    4のいずれかに記載のニードルパンチカーペット。
JP4351038A 1992-12-04 1992-12-04 ニードルパンチカーペット Pending JPH06173149A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012085949A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Taisei Corp 床吹出し空調システム用通気性タイルカーペット

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