JPH06172186A - アシル−補酵素a:コレステロールアシル転移酵素阻害 剤 - Google Patents
アシル−補酵素a:コレステロールアシル転移酵素阻害 剤Info
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- JPH06172186A JPH06172186A JP4350738A JP35073892A JPH06172186A JP H06172186 A JPH06172186 A JP H06172186A JP 4350738 A JP4350738 A JP 4350738A JP 35073892 A JP35073892 A JP 35073892A JP H06172186 A JPH06172186 A JP H06172186A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】ピリミジン塩基、プリン塩基等を有効成分とし
て含有するアシル−補酵素A:コレステロールアシル転
位酵素阻害剤を提供する。 【構成】ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンもし
くはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまたはピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
チドから選ばれる一種以上を有効成分として含有するア
シル−補酵素A:コレステロールアシル転移酵素阻害
剤。 【効果】ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンもし
くはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまたはピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
チドは、アシル−補酵素A:コレステロールアシル転位
酵素の阻害作用を有するため、動脈硬化症の関連する諸
疾患の予防、治療に有用である。
て含有するアシル−補酵素A:コレステロールアシル転
位酵素阻害剤を提供する。 【構成】ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンもし
くはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまたはピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
チドから選ばれる一種以上を有効成分として含有するア
シル−補酵素A:コレステロールアシル転移酵素阻害
剤。 【効果】ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンもし
くはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまたはピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
チドは、アシル−補酵素A:コレステロールアシル転位
酵素の阻害作用を有するため、動脈硬化症の関連する諸
疾患の予防、治療に有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピリミジン塩基、プリ
ン塩基、ピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とす
るヌクレオシドまたはピリミジンもしくはプリン塩基を
構成成分とするヌクレオチドから選ばれる一種以上を有
効成分として含有するアシル−補酵素A:コレステロー
ルアシル転移酵素(ACAT)阻害剤に関する。
ン塩基、ピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とす
るヌクレオシドまたはピリミジンもしくはプリン塩基を
構成成分とするヌクレオチドから選ばれる一種以上を有
効成分として含有するアシル−補酵素A:コレステロー
ルアシル転移酵素(ACAT)阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アシル−補酵素A:コレステロールアシ
ル転位酵素を阻害することにより、食事由来のコレステ
ロールおよび肝臓から排泄されたコレステロールの腸管
からの吸収および再吸収を抑制し、血中コレステロール
を低下させることができ、また、マクロファージの泡沫
化を抑制し、動脈壁におけるコレステロールエステルの
蓄積および貯蔵を減少させ、アテローム性動脈硬化病変
の形成あるいは進展を抑制することができる。したがっ
て、アシル−補酵素A:コレステロールアシル転位酵素
を阻害する物質は、脂質低下作用と同時に動脈硬化症の
関連する諸疾患、たとえば、一過性虚血発作、狭心症、
心筋梗塞、末梢性血栓および閉塞などの予防、治療に有
用であるとの考えからアシル−補酵素A:コレステロー
ルアシル転位酵素の阻害剤の研究が行われている[ザ・
リピッド(The Lipid)、第2巻、第1号、第43-54頁(19
91年)など]。一方、ピリミジン塩基、プリン塩基、ピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
シドまたはピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分と
するヌクレオチドがアシル−補酵素A:コレステロール
アシル転位酵素の阻害作用を有することは知られていな
い。
ル転位酵素を阻害することにより、食事由来のコレステ
ロールおよび肝臓から排泄されたコレステロールの腸管
からの吸収および再吸収を抑制し、血中コレステロール
を低下させることができ、また、マクロファージの泡沫
化を抑制し、動脈壁におけるコレステロールエステルの
蓄積および貯蔵を減少させ、アテローム性動脈硬化病変
の形成あるいは進展を抑制することができる。したがっ
て、アシル−補酵素A:コレステロールアシル転位酵素
を阻害する物質は、脂質低下作用と同時に動脈硬化症の
関連する諸疾患、たとえば、一過性虚血発作、狭心症、
心筋梗塞、末梢性血栓および閉塞などの予防、治療に有
用であるとの考えからアシル−補酵素A:コレステロー
ルアシル転位酵素の阻害剤の研究が行われている[ザ・
リピッド(The Lipid)、第2巻、第1号、第43-54頁(19
91年)など]。一方、ピリミジン塩基、プリン塩基、ピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
シドまたはピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分と
するヌクレオチドがアシル−補酵素A:コレステロール
アシル転位酵素の阻害作用を有することは知られていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
で有用なアシル−補酵素A:コレステロールアシル転位
酵素の阻害剤を提供することである。
で有用なアシル−補酵素A:コレステロールアシル転位
酵素の阻害剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる状況下、本発明者
らは鋭意研究の結果、意外にも、ピリミジン塩基、プリ
ン塩基、ピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とす
るヌクレオシドまたはピリミジンもしくはプリン塩基を
構成成分とするヌクレオチドが顕著なアシル−補酵素
A:コレステロールアシル転位酵素の阻害作用を有する
ことを見いだし、本発明を完成させた。
らは鋭意研究の結果、意外にも、ピリミジン塩基、プリ
ン塩基、ピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とす
るヌクレオシドまたはピリミジンもしくはプリン塩基を
構成成分とするヌクレオチドが顕著なアシル−補酵素
A:コレステロールアシル転位酵素の阻害作用を有する
ことを見いだし、本発明を完成させた。
【0005】つぎに、本発明を詳細に説明する。本発明
のピリミジン塩基としては、チミン、ウラシルおよびシ
トシンなど;プリン塩基としては、アデニン、グアニン
およびヒポキサンチンなど;ピリミジンまたはプリン塩
基を構成成分とするヌクレオシドとしては、シチジン、
ウリジンもしくはチミジンまたはアデノシン、グアノシ
ンもしくはイノシンなど;ピリミジンまたはプリン塩基
を構成成分とするヌクレオチドとしては、シチジル酸、
ウリジル酸もしくはチミジル酸またはアデニル酸、グア
ニル酸もしくはイノシン酸などが挙げられる。また、ピ
リミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンもしくはプリン
塩基を構成成分とするヌクレオシドまたはピリミジンも
しくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオチドは、た
とえば、アデニン塩酸塩、アデニン硫酸塩、グアニン塩
酸塩、グアニン硫酸塩、アデニル酸ナトリウム、シチジ
ル酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム、ウリジル酸ナ
トリウムおよびイノシン酸ナトリウムなどのように、塩
酸もしくは硫酸などの鉱酸またはナトリウムもしくはカ
リウムなどのアルカリ金属と塩を形成していてもよい。
のピリミジン塩基としては、チミン、ウラシルおよびシ
トシンなど;プリン塩基としては、アデニン、グアニン
およびヒポキサンチンなど;ピリミジンまたはプリン塩
基を構成成分とするヌクレオシドとしては、シチジン、
ウリジンもしくはチミジンまたはアデノシン、グアノシ
ンもしくはイノシンなど;ピリミジンまたはプリン塩基
を構成成分とするヌクレオチドとしては、シチジル酸、
ウリジル酸もしくはチミジル酸またはアデニル酸、グア
ニル酸もしくはイノシン酸などが挙げられる。また、ピ
リミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンもしくはプリン
塩基を構成成分とするヌクレオシドまたはピリミジンも
しくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオチドは、た
とえば、アデニン塩酸塩、アデニン硫酸塩、グアニン塩
酸塩、グアニン硫酸塩、アデニル酸ナトリウム、シチジ
ル酸ナトリウム、グアニル酸ナトリウム、ウリジル酸ナ
トリウムおよびイノシン酸ナトリウムなどのように、塩
酸もしくは硫酸などの鉱酸またはナトリウムもしくはカ
リウムなどのアルカリ金属と塩を形成していてもよい。
【0006】ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジン
もしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまた
はピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌク
レオチドは、天然物から得られるものおよび化学合成で
得られるもののいずれでもよい。
もしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまた
はピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌク
レオチドは、天然物から得られるものおよび化学合成で
得られるもののいずれでもよい。
【0007】本発明のピリミジン塩基、プリン塩基、ピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
シドまたはピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分と
するヌクレオチドから選ばれる一種以上を有効成分とし
て含有するアシル−補酵素A:コレステロールアシル転
位酵素の阻害剤は、医薬品または食品の形態として提供
される。
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
シドまたはピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分と
するヌクレオチドから選ばれる一種以上を有効成分とし
て含有するアシル−補酵素A:コレステロールアシル転
位酵素の阻害剤は、医薬品または食品の形態として提供
される。
【0008】医薬品の形態としては、通常知られた剤
形、たとえば、経口投与用には、錠剤、散剤、顆粒剤、
糖衣錠、カプセル剤および液剤など;非経口投与用に
は、懸濁液、液剤、乳剤、アンプルおよび注射剤などが
挙げられ、これらを組み合わせた形態でもよい。
形、たとえば、経口投与用には、錠剤、散剤、顆粒剤、
糖衣錠、カプセル剤および液剤など;非経口投与用に
は、懸濁液、液剤、乳剤、アンプルおよび注射剤などが
挙げられ、これらを組み合わせた形態でもよい。
【0009】医薬品製剤とするには、有効成分に、必要
に応じて、乳糖、無水乳糖、マンニトール、コーンスタ
ーチおよび結晶セルロースなどの賦形剤;ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ポリビニルピロリドンおよびメチル
セルロースなどの結合剤;カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロースおよび部分α化デンプン
などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウムおよびステアリン酸などの滑沢剤;ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、メタアクリル酸アクリ
ル酸コポリマーおよびヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフタレートなどのコーティング剤;マンニトールな
どの等張化剤;パラオキシ安息香酸メチルなどの保存
剤:およびベンジルアルコールなどの無痛化剤などを用
いて、当業者が通常行う方法で行えばよい。また、医薬
品として投与する場合、投与方法、投与量および投与回
数は、患者の年齢、体重および症状によって適宜選択で
きるが、ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンもし
くはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまたはピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
チドとして0.1-100mg/kgでよい。
に応じて、乳糖、無水乳糖、マンニトール、コーンスタ
ーチおよび結晶セルロースなどの賦形剤;ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ポリビニルピロリドンおよびメチル
セルロースなどの結合剤;カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロースおよび部分α化デンプン
などの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウムおよびステアリン酸などの滑沢剤;ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、メタアクリル酸アクリ
ル酸コポリマーおよびヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフタレートなどのコーティング剤;マンニトールな
どの等張化剤;パラオキシ安息香酸メチルなどの保存
剤:およびベンジルアルコールなどの無痛化剤などを用
いて、当業者が通常行う方法で行えばよい。また、医薬
品として投与する場合、投与方法、投与量および投与回
数は、患者の年齢、体重および症状によって適宜選択で
きるが、ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンもし
くはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまたはピ
リミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオ
チドとして0.1-100mg/kgでよい。
【0010】食品の形態としては、たとえば、調味料、
菓子類、シロップ類、果実加工品、野菜加工品、蓄肉加
工品、魚肉製品、珍味類、缶詰・瓶詰類、清涼飲料およ
び即席食品類などの通常知られた飲食物への添加物が挙
げられる。ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンも
しくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまたは
ピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレ
オチドの食品への配合は常法に従えばよい。配合量は、
1日の摂取量が0.5-6.0gでよい。
菓子類、シロップ類、果実加工品、野菜加工品、蓄肉加
工品、魚肉製品、珍味類、缶詰・瓶詰類、清涼飲料およ
び即席食品類などの通常知られた飲食物への添加物が挙
げられる。ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジンも
しくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまたは
ピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレ
オチドの食品への配合は常法に従えばよい。配合量は、
1日の摂取量が0.5-6.0gでよい。
【0011】
【実施例】つぎに、本発明を具体的に実施例を挙げて説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 [ピリミジン塩基およびプリン塩基のアシル−補酵素
A:コレステロールアシル転位酵素の阻害作用]グッド
マン(Goodman)の方法[ザ・ジャーナル・オブ・バイオ
ロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem)第239巻、第5
号、第1335-1345頁(1964年)]に準じて行った。 (1)アシル−補酵素A:コレステロールアシル転位酵素
の調製 ラット肝臓20gをシュクロース緩衝液[0.2Mシュクロー
ス、0.05M塩化カリウム、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH
7.4)]で洗浄した後、ラット肝臓をハサミで細切れに
し、シュクロース緩衝液50ml加え、ポッター−エルベー
ジェム(Potter-Elvehjem)ホモジナイザーでホモジナイ
ズ(テフロンぺストルで10往復)する。得られたホモジ
ネート液をガーゼ(6重折り)で濾過し、濾液を得る。
濾液を10,000×gで20分間遠心分離し、上清をさらに10
5,000×gで45分間超遠心分離し沈澱物を得る。沈澱物に
シュクロース緩衝液20mlを加え、再びホモジナイズした
ホモジネート液をラット肝ミクロソーム分画(以下、酵
素標品と称する。)とする。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 [ピリミジン塩基およびプリン塩基のアシル−補酵素
A:コレステロールアシル転位酵素の阻害作用]グッド
マン(Goodman)の方法[ザ・ジャーナル・オブ・バイオ
ロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem)第239巻、第5
号、第1335-1345頁(1964年)]に準じて行った。 (1)アシル−補酵素A:コレステロールアシル転位酵素
の調製 ラット肝臓20gをシュクロース緩衝液[0.2Mシュクロー
ス、0.05M塩化カリウム、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH
7.4)]で洗浄した後、ラット肝臓をハサミで細切れに
し、シュクロース緩衝液50ml加え、ポッター−エルベー
ジェム(Potter-Elvehjem)ホモジナイザーでホモジナイ
ズ(テフロンぺストルで10往復)する。得られたホモジ
ネート液をガーゼ(6重折り)で濾過し、濾液を得る。
濾液を10,000×gで20分間遠心分離し、上清をさらに10
5,000×gで45分間超遠心分離し沈澱物を得る。沈澱物に
シュクロース緩衝液20mlを加え、再びホモジナイズした
ホモジネート液をラット肝ミクロソーム分画(以下、酵
素標品と称する。)とする。
【0012】(2)アシル−補酵素A:コレステロールア
シル転位酵素阻害活性の測定 0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)(以下、緩衝液と
称する。)1.59mlに検体を溶解させ、脂肪酸フリーの牛
血清アルブミン(700mg/100ml緩衝液)1.5ml、コレステ
ロール(7.2mg/mlアセトン)50μl、オレイル−CoA
(2.6mg/ml緩衝液)360μlおよび酵素標品1.5mlを加
え、総量5.0mlで30℃、2時間反応させる。対照として検
体を含まないものを同様に反応させる。反応混合物にク
ロロホルム:メタノール=2:1(v/v)5mlを加え、反応を停
止させる。さらにクロロホルム:メタノール=2:1を24ml
加え、よく攪拌後、3000rpmで5分間遠心分離し、下層を
20ml抜き取り減圧乾固する。これにn-ヘキサン10mlを加
え、セップ−パック カートリッジ(sep-pak cartridg
e,ウォーターズ社製)に吸着させる。n-ヘキサン10mlで
一度洗浄後、n-ヘキサン:ジエチルエーテル=75:25(v/
v)10mlで溶出し、減圧下に溶媒を留去後、アセトニトリ
ル:イソプロピルアルコール=1:1(v/v)100μlを加え、2
0μlを高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で、オ
レイルコレステロールを定量する。これより検体濃度10
0μg/mlでの阻害率を算出した。その結果を表1に示
す。
シル転位酵素阻害活性の測定 0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)(以下、緩衝液と
称する。)1.59mlに検体を溶解させ、脂肪酸フリーの牛
血清アルブミン(700mg/100ml緩衝液)1.5ml、コレステ
ロール(7.2mg/mlアセトン)50μl、オレイル−CoA
(2.6mg/ml緩衝液)360μlおよび酵素標品1.5mlを加
え、総量5.0mlで30℃、2時間反応させる。対照として検
体を含まないものを同様に反応させる。反応混合物にク
ロロホルム:メタノール=2:1(v/v)5mlを加え、反応を停
止させる。さらにクロロホルム:メタノール=2:1を24ml
加え、よく攪拌後、3000rpmで5分間遠心分離し、下層を
20ml抜き取り減圧乾固する。これにn-ヘキサン10mlを加
え、セップ−パック カートリッジ(sep-pak cartridg
e,ウォーターズ社製)に吸着させる。n-ヘキサン10mlで
一度洗浄後、n-ヘキサン:ジエチルエーテル=75:25(v/
v)10mlで溶出し、減圧下に溶媒を留去後、アセトニトリ
ル:イソプロピルアルコール=1:1(v/v)100μlを加え、2
0μlを高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で、オ
レイルコレステロールを定量する。これより検体濃度10
0μg/mlでの阻害率を算出した。その結果を表1に示
す。
【0013】 表1 ──────────── 検体 阻害率(%) ──────────── チミン 82 ウラシル 79 シトシン 84 アデニン 84 グアニン 81 ヒポキサンチン 65 チミジン 77 ウリジン 55 シチジン 48 アデノシン 35 グアノシン 60 イノシン 44 グアニル酸 67 イノシン酸 76 ────────────
【0014】
【発明の効果】ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジ
ンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドま
たはピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌ
クレオチドは、アシル−補酵素A:コレステロールアシ
ル転位酵素の阻害作用を有するため、動脈硬化症の関連
する諸疾患の予防、治療に有用である。
ンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドま
たはピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌ
クレオチドは、アシル−補酵素A:コレステロールアシ
ル転位酵素の阻害作用を有するため、動脈硬化症の関連
する諸疾患の予防、治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 19/16
Claims (5)
- 【請求項1】ピリミジン塩基、プリン塩基、ピリミジン
もしくはプリン塩基を構成成分とするヌクレオシドまた
はピリミジンもしくはプリン塩基を構成成分とするヌク
レオチドから選ばれる一種以上を有効成分として含有す
るアシル−補酵素A:コレステロールアシル転移酵素阻
害剤。 - 【請求項2】ピリミジン塩基がチミン、ウラシルまたは
シトシンである請求項1記載のアシル−補酵素A:コレ
ステロールアシル転移酵素阻害剤。 - 【請求項3】プリン塩基がアデニン、グアニンまたはヒ
ポキサンチンである請求項1記載のアシル−補酵素A:
コレステロールアシル転移酵素阻害剤。 - 【請求項4】ピリミジンまたはプリン塩基を構成成分と
するヌクレオシドがアデノシン、グアノシン、シチジ
ン、ウリジン、チミジンまたはイノシンである請求項1
記載のアシル−補酵素A:コレステロールアシル転移酵
素阻害剤。 - 【請求項5】ピリミジンまたはプリン塩基を構成成分と
するヌクレオチドがアデニル酸、グアニル酸、シチジル
酸、ウリジル酸、チミジル酸またはイノシン酸である請
求項1記載のアシル−補酵素A:コレステロールアシル
転移酵素阻害剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4350738A JPH06172186A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | アシル−補酵素a:コレステロールアシル転移酵素阻害 剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4350738A JPH06172186A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | アシル−補酵素a:コレステロールアシル転移酵素阻害 剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172186A true JPH06172186A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18412523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4350738A Pending JPH06172186A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | アシル−補酵素a:コレステロールアシル転移酵素阻害 剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06172186A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003011889A3 (en) * | 2001-07-30 | 2003-04-03 | Isis Pharmaceuticals Inc | Antisense modulation of acyl coa cholesterol acyltransferase-2 expression |
WO2023191016A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | ヤマサ醤油株式会社 | フィブリリン産生促進剤、化粧料組成物又は皮膚外用剤、経口投与剤、及びエラスチン線維産生促進剤 |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP4350738A patent/JPH06172186A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003011889A3 (en) * | 2001-07-30 | 2003-04-03 | Isis Pharmaceuticals Inc | Antisense modulation of acyl coa cholesterol acyltransferase-2 expression |
US7202357B2 (en) | 2001-07-30 | 2007-04-10 | Isis Pharmaceuticals, Inc. | Antisense modulation of acyl CoA cholesterol acyltransferase-2 expression |
US7335764B2 (en) | 2001-07-30 | 2008-02-26 | Isis Pharmaceuticals, Inc. | Antisense modulation of acyl CoA cholesterol acyltransferase-2 expression |
EP2332955A2 (en) | 2001-07-30 | 2011-06-15 | ISIS Pharmaceuticals, Inc. | Antisense modulation of acyl CoA cholesterol acyltransferase-2 expression |
WO2023191016A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | ヤマサ醤油株式会社 | フィブリリン産生促進剤、化粧料組成物又は皮膚外用剤、経口投与剤、及びエラスチン線維産生促進剤 |
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