JPH06172183A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

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JPH06172183A
JPH06172183A JP4121015A JP12101592A JPH06172183A JP H06172183 A JPH06172183 A JP H06172183A JP 4121015 A JP4121015 A JP 4121015A JP 12101592 A JP12101592 A JP 12101592A JP H06172183 A JPH06172183 A JP H06172183A
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JP
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bss
bssg
cells
cell
vitro
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JP4121015A
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Patrick Jacques Desire Bouic
ジャック デザイアー,ボウイック パトリック
Carl Franz De Vos Albrecht
フランツ デ ボス アルブレヒト カール
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Rooperol NA NV
Original Assignee
ROOPERORU N EE NV
Rooperol NA NV
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 β−シトステロールグルコシドおよびβ−シ
トステロール混合物を免疫応答を転調または調整するた
めヒトに投与する。2種の化合物は混合して、または連
続して添加できる。 【効果】 上記化合物は、ウイルスおよび微生物感染、
自己免疫病、乾癬、湿疹、喘息、癌などの病気の治療に
適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒトの免疫応答の転調ま
たは調整方法または組成物に関し、ヒトの免疫機能の正
常化に特別の有用性を有する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】「免
疫転調」とは宿主免疫系の機能の意図的物理的または化
学的改質を表わす。免疫機作の数および/または機能を
低下させる処置と増加させる他の処置は区別される。免
疫応答を人工的に調整する希望および必要性は、免疫学
者が移植片拒否反応を予防する難問に当面した1965
〜75年の臨床移植が行なわれ始めた時に生じた。こう
して免疫抑制又は免疫刺激として分類できる「生物学的
応答改変剤(BRM′)」の時代が誕生した。後者の
特別のサブグループは不完全な免疫機作に対してのみそ
の刺激効果を及ぼし、正常化方向に向ける。このような
物質は「免疫回復剤」と称される。
【0003】従来、生存および減衰微生物、自己および
異型タン白および動物器官調製物の注射は傷害を受けた
防禦機作を回復するために使用された。現在、胸腺ペプ
チド、低分子量合成化合物、化学的改質ニュクレオチ
ド、かび由来のポリサッカライドおよび特に、いくつか
の植物抽出物も同じ目的に対し使用される。
【0004】免疫転調剤における最近再調査された関心
は (a)慢性の細菌および/またはウイルス感染 (b)免疫機能障害 (c)免疫不全症候群 (d)腫瘍 を含むいくつかの臨床局面でこれらの潜在的治療用途か
ら生じた。免疫刺激/免疫抑制活性を有する植物由来の
天然生成物に対する広汎な研究は現在進行中であるが、
このような物質はほとんど市場に現れない。
【0005】いくつかのステリルグリコシドの生物学的
活性は補体活性に及ぼすこれらの効果およびこれらの抗
炎症活性などについて調査された。フイトステロリンと
して既知のステリルグリコシドはβ−シトステロール、
スチグマステロール、カンペステロールなどのグリコシ
ドを含むが、大半の研究はβ−シトステロールグリコシ
ドおよびそのアグリコンについて行なわれた。β−シト
ステロールグリコシドは多くの場合、60%以上のβ−
シトステロールグリコシドと他のステリルグリコシドと
を含有する混合物形で各種植物材料抽出物から得られ
る。本明細書でβ−シトステロールグリコシド(BSS
Gと畧記する)とはその物質自体または他のステリルグ
リコシドとの混合物を意味することができる。アグリコ
ンβ−シトステロールに対しても同様に適用する(本明
細書ではBSSと畧記する)。
【0006】
【課題を解決するための手段】ヒトの治療において免疫
応答を転調または調整する方法は、BSSおよびBSS
Gのような所定量のフイトステロールおよびフイトステ
ロリンを投与する処置を含む。
【0007】本発明の1形態ではBSS又はBSSGは
T細胞の機能を高めるために投与される。試験管内で認
められるような増強効果は非常な低濃度で発揮される
(約150分子BSS/T細胞または約10分子BSS
G/T細胞)。
【0008】本発明の例では、BSSおよびBSSGは
連続して試験管培養に対し最初にBSSの投与(この場
合T細胞の機能は阻害される)、または最初にBSSG
の投与(この場合T細胞にすぐれた増強性がある)によ
り添加される。
【0009】試験管内データに関する本発明の好ましい
形では、BSSおよびBSSGの緊密混合物が投与さ
れ、BSSGに対し10〜500倍過剰量のBSSによ
り一層高いT細胞増強効果が得られる。好ましいBS
S:BSSG比は1:1〜500:1である。
【0010】本発明の別の形では、BSS+BSSGが
試験管内でB細胞に添加され、これは増殖細胞のDNA
に放射性同位体を加えることにより測定されるように増
殖応答の阻害を生ずる。
【0011】試験管内データに関する本発明の尚別の形
では、BSSまたはBSSGまたはBSS/BSSG混
合物はそれだけで、または一層好ましくはIL−2と併
用してNK細胞活性を増強するために投与される。
【0012】本発明の尚別の形では、BSS+BSSG
の緊密混合物は試験管内で活性化されたT細胞に添加さ
れ、膜活性抗原(IL−2受容体およびHLA−DR)
の発現が測定される。これらの條件下で、T細胞は一層
高レベルの活性化抗原を発現し、同時にT細胞由来のリ
ムホカインIL−2およびガンマインターフェロンを有
意に多く分泌する。
【0013】試験では、5人の健康なボランティアは6
mgのBSSG/日を攝取し、これらのT細胞機能を0
時間(基準線)および再び6週後に測定した。この試験
の結果から、BSSG攝取6週後、5人すべてのボラン
ティアは試験管内で増殖能力として測定したT細胞応答
の増強性を示すことが分かった。これらの結果は下記す
る。
【0014】健康なボランティアに対しBSS+BSS
G混合物について行なった他の研究は、偽薬−調整個人
と比較して、タルク粉末上に沈澱させた100:1のB
SS+BSSGを含有するカプセル攝取したものが試験
管内でT細胞応答の増強性を示すことを示す。健康な個
人のこれらの研究の結果は下記する。
【0015】さらに、BSS+BSSGを含有する混合
物により治療したいくつかの話題の患者の事例は、化合
物が重要な免疫転調性を有することを示す。このような
事例は:6週の処置後血清陰性に復帰する高められた抗
−チログロブリン自己抗体によるハシモト甲状腺炎の1
事例、6ケ月の処置後湿疹をすべて一掃したひどい過敏
性湿疹の1事例、PASI得点システムにより測定した
場合病変の有意な改善を示す乾癬の数例、および処置す
ることにより臨床的改善を示す数関節炎例を含む。これ
らの事例は下記する。さらに喘息および癌の治療に対す
る成功した事例の沿革を提示する。
【0016】ヒトのT細胞、B細胞およびNK細胞に対
しBSSおよび/またはBSSG添加により得た結果に
関する技術情報 BSSおよびBSSGの可溶化: BSSおよびBSSG
は常に100%ジメチルスルホキシド(DMSO)中に
形成した。貯蔵溶液は100% 子牛胎児血清(FC
S)に次に稀釈した。次いで試験溶液はミクロ滴定量の
くぼみ中に、または培地中の細胞懸濁液および抗生物質
を含有する培養管中にさらに1:10に稀釈した。こう
して最終濃度は1%DMSOおよび10%FCSであっ
た。指定フイトステロールおよびフイトステロリンのす
べての濃度は培養くぼみ内の最終濃度(ml基準で)で
ある。
【0017】末梢血液から単核細胞の単離 リチウムヘパリン管に集めた保存料を含まない静脈血液
を健康な研究所職員から得た。血液はトリス−緩衝化R
PMI 1640培地により50%稀釈し、リムホプレ
プ(Lymphoprep)上に積層した。400gで
25分遠心分離後、総単核細胞画分を界面に集め、細胞
は遠心分離によりトリス−RPMIで3回洗滌した。
【0018】ロゼッテ形成によるT細胞の調製 T細胞はロゼッテの技術を使用して単核細胞画分から調
製した。簡単には、RPMIおよび10%FCSに形成
した3〜5×10単核細胞をAET(2−アミノ−エ
チルイソウロニウムブロミド)により処理した等容の1
%羊赤血球(SRBC)と混合した。4℃で1夜インキ
ュベーション後、ロゼッテを密度遠心分離により分離し
た。ロゼッテ形成細胞(T細胞)は赤血球を溶解して回
収した。次にこれらの細胞はT細胞の豊富化集団として
使用した。密度勾配の界面で回収した非ロゼッテ化細胞
は豊富化B細胞源として使用した。
【0019】リンパ球増殖アッセイ 試験管内でT細胞増殖に及ぼすBSSおよびBSSGの
効果は37℃および5%COで72時間の培養後
−チミジン結合として測定した。マイトジエンとして、
PHA(フイトヘムアグルチニン)を純粋T細胞マイト
ジエンとして、使用した。最適以下の濃度(用量応答曲
線から決定)のマイトジエンを使用し、すべての培養は
4重反復試験で行なった。結果は4重反復試験測定の平
均dpm±SEMとして表わした。培養くぼみに添加し
たすべての物質濃度は流体のmlについてのものであ
る。
【0020】試験管内でB細胞増殖に及ぼすBSSおよ
びBSSGの効果は上記のように測定したが、使用マイ
トジエンはそれぞれ用量応答曲線から決定した最適以下
の濃度で使用したStaphyloccocusタン白
Aの調製物であった。
【0021】NK細胞アッセイ NK細胞活性は癌細胞系K562により上澄に遊離した
51クロム量として測定した。簡単には、K562細胞
51クロムを予め添加し数回の洗滌後、末梢血液から
調製した規定比(比: 100:1; 50:1; 2
5:1; 12;1; 6:1および3:1 ::
E:T)でエフエクター細胞と混合した。37℃および
5%COで4時間のインキュベーション後プレートを
遠心分離し、100μlの上澄は含まれる放射能量を測
定して計数した。同位体の自然遊離および最大遊離はそ
れぞれの対照くぼみで測定した。結果は測定した比溶解
%として次のように表わした: BSSG±IL−2の効果は、アッセイに使用前に37
℃および5%COで16時間エフエクター細胞をイン
キュベートすることにより測定した。
【0022】流動血球計算による膜活性化抗原発現の測
100万の豊富化T細胞は37℃および5%COで、
完全培地(未刺激細胞)で、又は最適以下の濃度でPH
Aを加えて24時間インキュベートした。ある培養で
は、100:1の比および最終濃度1μgのBSS+B
SSG混合物を膜抗原の発現に及ぼすフイトステロール
およびフイトステロリンの効果を測定するために細胞に
添加した。インキュベーション期間後、各培養管の細胞
はRPMIトリス緩衝液中で洗滌し、次にインターロイ
キン3受容体(IL2−R)又はHLA−DR抗原に対
し特異的の単クローン性抗体試料とインキュベートし
た。これらの抗体は市販品で入手しうる直接抱合の蛍光
抗体であった。3回の最終洗滌後、分析ソフトウエア
プログラム ライシス11を装着した流動血球計算器
(FACScan,Becton Dickinso
n)で細胞を分析した。
【0023】T細胞によるリムホカイン分泌の測定 100万の豊富化T細胞は上記のようにBSS+BSS
G(100:1比;1μg/ml最終濃度)の不存在又
は存在させて培地又は最適以下の用量のPHAを加えて
インキュベートした。48時間後、培養管は回転し、上
澄はインターロイキン2およびガンマインターフエロン
含量に対し分析した。これに対し、市販のラジオイムノ
アッセイキットをIL−2含量の定量に使用し(範囲0
〜60IU/ml)、一方ガンマインターフエロン含量
は組換え体抗原および因子に対し特異的の市販単クロー
ン性抗体を使用して酵素結合イムノソルベント(ELI
SA)方法により定量した。このアッセイは1IU/m
lの感度および1〜500IU/mlの操作範囲を有す
る。
【0024】結果: 試験管内でT細胞に及ぼすBSSの効果 BSSはT細胞に対し何らかの効果を有するかどうかを
測定するために試験を行なった。このためPHAをT細
胞に対し刺激剤として使用する増殖アッセイで試験し
た。表1は10pg/ml〜1ag/mlの濃度範囲の
BSSにより得た結果を示す。B細胞の存在でT細胞の
増殖応答は有意に増強されることが分かる。この協力効
果は10fg/mlの最低濃度に対し発揮し、その後こ
の効果はもはや測定しえない。BSSは10μg/ml
〜10fg/mlの濃度間で増強活性を有することは以
前の試験により示された(データは示さず)。10fg
/mlで、1×10T細胞に対し15×10分子の
BSSを利用しうることを考慮に入れると、BSSの増
強活性は150分子のBSS/T細胞により得られるこ
とが推測できる。
【0025】
【表1】表1:試験管内でT細胞に及ぼすBSSの効果: T細胞
は10pg/ml〜1ag/mlの範囲の濃度でフイト
ステロール(BSS)を存在させ、または存在させずに
最適以下の用量のPHAにより刺激させ、増殖応答はチ
ミジン吸収として測定した。
【0026】試験管内でT細胞に及ぼすBSSGの効
果:BSSGは試験管内でT細胞の増殖に対しBSSと
同様の効果を有した。下表はBSSGは10pg/ml
〜1fg/mlの濃度範囲でT細胞の増殖応答を増強す
ることを示す。一層低濃度のBSSGはPHAに対しT
細胞の応答に及ぼす有意な効果を有しなかった。示さな
い以前のデータから、BSSGは10μg/ml〜1f
g/mlの濃度でこの増強効果が得られるということが
できる。さらに、1fg/mlのBSSGは1×10
T細胞に対し利用しうる1×10活性分子を表わす。
これは各T細胞は10分子のBSSGを理論的に結合で
きることを意味する。BSSGはBSSと同じ受容体に
結合するかどうかは現在未知であるが、予備データは休
止T細胞(非活性)は同位体標識BSSGを積極的に結
合し、そしてこの結合はT細胞を予備活性化すると4〜
5倍増加することを示した。
【0027】
【表2】表2:試験管内でT細胞に及ぼすBSSGの効果: T細
胞は10pg/ml〜1ag/mlの濃度範囲でフイト
ステロリン(BSSG)を存在させ、または存在させず
に最適以下の用量のPHAにより刺激させた。増殖応答
はチミジン吸収として測定した。
【0028】試験管内でT細胞に及ぼすBSS+BSS
G混合物の効果:BSSおよびBSSGは試験管内でP
HAに対しT細胞の増殖効果を個個に増強するので、T
細胞培養体に添加する場合、2つの化合物は付加的増強
効果を有するかどうかを測定することは興味があった。
このため、BSSを最初に、次に添加するBSSGに対
し量を増加させて添加する試験を行なった。代表的試験
結果を下表に示す。これらの結果から分かるように、刺
激したT細胞に個個に添加する場合、BSSおよびBS
SGは増殖応答を有意に増強し、それによって以前の観
察を確証する。しかし、培養体に同時に添加する場合、
BSS対BSSGの相対的比に関係なく、劇的阻害効果
が認められた。これはBSSはBSSGに対し拮抗剤と
して恐らく作用するものであろうこと、および恐らく同
じ受容体に対し競争結合が起こるのであろうことを示す
ように思われる。しかし生体内データは試験管内データ
と矛盾するように思われる。
【0029】
【表3】表3:試験管内でT細胞に及ぼすBSS+BSSG混合
物の効果: T細胞はBSSGまたはBSSGを単独で存
在させ、または不存在で最適以下の用量のPHAを加え
て培養した。ある培養ではBSSおよびBSSG両者
(1:1〜200:1の各種比、それぞれBSS:BS
SG)が添加され、BSSを最初に培養に添加する。
【0030】従って、BSSに比しBSSG量の増加は
試験管内で同様の効果を有するかどうかを測定するため
にさらに試験を行なった。代表的試験結果は下表に示
す。BSSGをBSSに比し増加した場合、増殖応答は
有意に増強するという驚くべき結果が得られた。これら
の混乱する結果を生ずる唯一の差異は2成分の添加順序
である:前者の試験(表3)では、BSSを最初に、次
いでそれぞれの用量のBSSGを添加した。後者の試験
(表4)では、BSSGを最初に、次いでBSSを添加
した。
【0031】
【表4】表4:試験管内でT細胞に及ぼすBSSG+BSS混合
物の効果: T細胞はBSS単独、BSSG単独またはB
SS+BSSGを存在させ、または不存在で培養物に添
加した最適以下の用量のPHAにより刺激した。併用で
試験する場合、各種比(1:1〜200:1の比)を使
用し、BSSGは最初に培養物に添加した。
【0032】BSSおよびBSSG(BSS:BSS
G::10:1)の双方および経口用量につきmgで1
0:0.25を含有する組成物を使用して成功したの
で、次の試験は次のように決定した。ある培養物には最
初に10fg/mlのBSS、次いで10fg/mlの
BSSGを添加する。他の培養物には10fg/mlの
BSSG、次いで10fg/mlのBSSを添加する。
そして第3培養物セットは10fg/mlのBSS+1
0fg/mlのBSSGを添加し、2成分は細胞に添加
前混合する。代表的試験結果は下表に示す。分かるよう
に、BSS又はBSSGを個個に培養物に添加する場
合、有意な応答の増強効果が得られる。混合試験では、
BSSGを最初に添加する場合増強する。興味のある注
目すべきものは、BSSおよびBSSGを細胞に添加前
に混合すると、増殖応答が増強され、この増強は一層顕
著である事実である。
【0033】
【表5】表5:試験管内でT細胞に及ぼすBSS+BSSGの効
果: 添加順序の効果 T細胞はBSS単独、BSSG単独または1:1比でB
SSGとBSSを混合して存在させ、または不存在で最
適以下の用量でPHAにより刺激した。混合する場合、
BSSが最初か、またはBSSGが最初か、または2成
分は培養物に添加前に混合するか、添加に注意した。 従って、これらの試験結果からBSSおよびBSSG双
方は個個に免疫刺激性であること、およびBSS+BS
SG混合物はT細胞に関して有力な免疫転調性を有する
ことを結論できる。
【0034】試験管内でT細胞に及ぼすBSSGおよび
BSS効果の動力学:BSSおよびBSSGの増強効果
は増殖アッセイ(72時間の培養)で測定するので、こ
れらの化合物がその効果を発揮する増殖応答の相で測定
することが重要であった。換言すれば、T細胞は活性化
抗原の獲得および/または生長因子(IL−2;γ−I
FNなど)の分泌のような早期の事象中に影響を受ける
のか、又は後期の事象(有糸分裂など)に影響を受ける
のか? このため次の試験を行なった:T細胞をPHA
により、および培養期間中の異る時間に(0,3,6,
24および48時間)刺激した。10fg/ml量のB
SS又はBSSGを添加し、最終点の増殖応答を細胞に
よるH−チミジン吸収として測定した。これらの試験
の代表的結果は表6に示す。分かるように、雰時間から
刺激T細胞に対するBSS又はBSSGの添加は有意の
増強結果を示すが、これらの結果は6時間の時点で最高
で、その後48時間までに正常の増殖レベルに戻る。こ
れらの結果は図1に図示する。これらの結果は、72時
間に測定したT細胞の協力増殖応答はT細胞の活性化サ
イクル中早期に起こる事象の増強または上方調整の結果
として生ずるものであろうことを示す。これらの事象は
インターロイキン−2受容体(IL2−R)またはHL
A−クラスII抗原(HLA−DR)のような新膜受容
体の上方調整、またはトランスフエリン受容体(Tf)
のような他の活性化抗原の発現を含む。生長因子の合成
および分泌の上方調整も起こる可能性は包含できない
(これらの生長因子、IL−2、γ−IFNなどはT細
胞の増殖応答に必須である)。
【0035】
【表6】表6:試験管内でT細胞に及ぼすBSSGおよびBSS
効果の動力学: T細胞は最適以下の用量のPHAによ
り、そして培養期間中の異る時点で刺激した。BSSG
(10fg/ml)またはBSS(10fg/ml)を
添加した。最終点の増殖応答は培養72時間で測定し
た。
【0036】試験管内でT細胞による膜活性化抗原の発
現に及ぼすBSS+BSSGの効果 豊富化T細胞はマイトジエンを加え、または加えずにイ
ンキュベートし、活性化抗原の発現を単クローン性抗体
を使用して流動血球計算により測定した。代表的試験結
果は表7に示し、この表から活性化T細胞は試験抗原の
一層高量を発現する。しかし、100:1比および1μ
g/mlの最終濃度でBSS+BSSG混合物を同時に
マイトジエンに添加する場合、一層高い陽性の細胞を生
じる。HLA−DR抗原の場合、BSS+BSSG混合
物は13%だけ発現を増強し、一方IL2−Rに対して
は15%だけ増強する(表7)。
【0037】
【表7】表7:T細胞による活性化抗原の発現に及ぼすBSS+
BSSGの効果: T細胞はPHAの存在で24時間イン
キュベートし、BSS+BSSG混合物(100:1比
および1μg/ml濃度)をある培養物に添加した。培
養期間後、細胞はIL2−RまたはHLA−DR抗原に
対し特異的の単クローン性抗体により染色し、流動血球
計算により分析した。 * 特異的単クローン性抗体と同様のイソタイプの対照
抗体による細胞調製物の非特異的染色を表わす。
【0038】試験管内でT細胞によるガンマインターフ
エロン分泌に及ぼすBSS+BSSGの効果 豊富化T細胞を100:1比および1μg/mlの最終
濃度のBSSおよびBSSGの存在でPHAを加えて培
養する場合、ガンマインターフエロンの分泌が増強した
(表8)。このガンマインターフエロン分泌の増強は最
適用量のマイトジエン単独により刺激した細胞の場合よ
り一層顕著であった。未刺激細胞は試験管内で生長因子
ガンマインターフエロンをほとんど遊離しなかった。
【0039】
【表8】表8:試験管内でT細胞からガンマインターフエロン分
泌に及ぼすBSS+BSSGの効果: T細胞は最適また
は最適以下の用量でPHAを加えて培養し、ある培養で
は最適以下の用量のPHA+BSS+BSSG混合物
(100:1比および最終濃度1μg/ml)が添加さ
れた。培養期間後、上澄はガンマインターフエロン含量
を分析した。
【0040】試験管内でT細胞からIL−2分泌に及ぼ
すBSS+BSSGの効果:上記結果と同様に、10
0:1比および最終濃度1μg/mlのBSS+BSS
Gの刺激した豊富化T細胞に対する添加は試験管内でI
L−2分泌を増強した。最適以下で刺激した細胞は培地
単独でインキュベートした細胞より僅かに多い量を遊離
した。最高に刺激した細胞は有意に多い因子を遊離した
が、この分泌は細胞(最適以下で刺激)をフイトステロ
ールおよびフイトステロリン混合物により共培養した場
合に生ずる分泌と対比しうるものではなかった。代表的
試験結果は表9に示す。
【0041】
【表9】表9:試験管内でT細胞から1L−2分泌に及ぼすBS
S+BSSGの効果: T細胞はPHAを加えて(最適ま
たは最適以下の用量)培養し、BSS+BSSG混合物
(100:1比、1μg/ml濃度)をある培養に添加
した。インキュベーション期間後、上澄についてIL−
2含量を分析した。
【0042】試験管内でB細胞増殖に及ぼすBSSまた
はBSSGの効果:正常の供給者の末梢血液リンパ球か
ら調製した非ロゼッテ化細胞(豊富化B細胞)は、純粋
B細胞マイトジエンStaphyloccousタン白
Aと、同時に10μg/ml〜100μg/mlの範囲
の各種用量のBSSまたはBSSGを加えて試験管内で
培養した。表10から分かるように、BSSおよびBS
SGの双方は試験管内でB細胞の増殖応答を有意に阻害
した。フイトステロールの阻害効果は測れないが、この
阻害活性の意味はある話題の事例に関連して後で論議さ
れよう。
【0043】
【表10】表10:試験管内でB細胞増殖に及ぼすBSSまたはB
SSGの効果: 豊富化B細胞は最適以下の用量のタン白
Aにより刺激し、BSS(10μg/ml〜100pg
/mlの濃度範囲)または同じ濃度範囲のBSSGをあ
る培養に添加した。応答はチミジン吸収として測定し
た。 単一試験では、BSSまたはBSSGの効果は10ng
/ml〜1fg/mlの濃度範囲で測定した。1fg/
mlの最低濃度で尚B細胞の増殖応答の阻害が認められ
た。これらの結果は表11に示す。
【0044】
【表11】表11:試験管内でB細胞増殖に及ぼすBSSまたはB
SSGの効果: B細胞はタン白A(最適以下の用量)に
より刺激し、BSS(10ng/ml〜1fg/mlの
濃度範囲)または同じ範囲のBSSGをある培養に添加
した。増殖応答はチミジン吸収として測定した。
【0045】NK細胞活性に及ぼすBSSG±IL−2
の効果:キラー細胞(または天然−キラー)は試験管内
および生体内の双方でウイルス−転換宿主細胞または癌
細胞を溶解する高特殊化機能を有する大顆粒リンパ球で
ある。これらの細胞の正確な起源は非常に論議の対象に
なるが、NK細胞は胸腺由来細胞すなわちT細胞のサブ
タイプを表わすことを示す証拠が蓄積されている。BS
SおよびBSSGの双方がPHAに対しT細胞の増殖応
答を増強することが示されたので、次に試験管内でNK
細胞の活性はBSSGにより転調できるかどうかを測定
するために試験を行なった。同時に、IL−2−増強N
K細胞活性(十分に実証された現象)に及ぼすBSSG
の効果を測定した。代表的分析結果は図2に示す。いく
つかの興味ある特徴はこれらの結果から強調すべきであ
る: (a)他の著者が示すように、NK細胞活性はIL−2
により増強できる、(b)100ng/mlのBSSG
はNK細胞活性を試験管内で有意に増強する(特に5
0:1、25:1、12:1および6:1のエフエクタ
ー対標的比で)、(c)この現象はBSSGをIL−2
と同時に添加する場合一層顕著である。
【0046】しかし、試験管内だNK細胞活性のBSS
Gによる増強は、すべての試験血液試料に対し普遍的で
はないことを指摘しなければならない。実際に、一般に
低動物脂肪食および高フイトステロールを攝取するNK
細胞供与者はBSSGによる共培養によりNK細胞は影
響されない者であることが示された(データは示さ
ず)。しかし、同じ供与者は高動物脂肪および低フイト
ステロール食を攝取する対応者と比較すると試験管で一
層高いNK細胞活性を示す。菜食主義者の食事基準で高
フイトステロール(BSS)の攝取および常にBSSG
の攝取を伴う(およそBSS:BSSG::10:
1)、このような高フイトステロール消費者(菜食主義
者)に観察された効果は混合BSSおよびBSSG攝取
に帰することができる。この観察はNK細胞活性をBS
S+BSSG混合物(1:1比および最終濃度100n
g/ml)の存在で測定した図3に示す試験によりさら
に補足される。明らかに、NK細胞活性はフイトステロ
ール(BSS)それだけの存在で、およびフイトステロ
リン(BSSG)の存在で培地に比し増強された。しか
し、BSS+BSSG混合物は大部分のエフエクター:
標的細胞比で試験管内でNK細胞活性の一層有意の増強
を誘起した。
【0047】生体内で得た結果に関する技術情報ボラン
ティア:5人のボランティア(健康な研究所職員)に一
日3回2mgのBSSGを経口攝取させた。これらのボ
ランティアは彼らの通常の食事を攝り、血液は雰日およ
び再び6週後に採取した。100mgタルク上に沈澱さ
せた0.1mgBSSG+10mgBSSを含有するカ
プセルを使用して行なった同様の研究では(3人のボラ
ンティアには1日3回これらの2カプセルを攝取させ
た)、血液は基準線(雰日)および再び4週後にボラン
ティアから得た。彼らにはBSS+BSSG攝取のこの
期間中その食事を変更しないように助言した。平行し
て、2人のボランティアを対照群として供し、彼らはカ
プセルを攝らず、試験群の人と同じ間隔で採血した。
【0048】試験管内でT細胞機能の分析:血液は上記
した密度遠心分離により単核細胞画分を単離して処理し
た。細胞は最適および最適以下の濃度のPHAの存在で
37℃および5%COで3日培養した。ある培養では
最適以下の濃度のPHA+10ngのBSSGを添加し
た。T細胞機能は上記したH−チミジン吸収として測
定した。結果は4重反復試験測定値の平均dpm±SE
Mとして表わした。試験間の起こりうる実験偏差(雰日
対6週)を除外するために、培養はマイトジエンおよび
子牛胎児血清の同じバッチを使用して行なった。BSS
およびBSSGカプセルを攝取するボランティアによる
第2研究の場合、培養は最適用量のPHAを使用して上
記のように行なったが、フイトステロールおよびフイト
ステロリンは培養に添加しなかった。基準線および4週
のT細胞機能間の差は試験管内の反応性に起こりうる変
化を測定して統計的に比較した。
【0049】統計分析:結果は2−テイル スチューデ
ントt−試験またはWilcoxonランク試験を使用
して分析し、有意な差のレベルを「p」として表わし
た。
【0050】結果: T細胞機能に及ぼすBSSG攝取の生体内効果: 5人の
健康なボランティアからのT細胞機能は6mgのBSS
G/日の攝取を始めた日および再び6週後に測定した。
機能は試験管内でPHAに対する増殖応答として測定
し、これらの予備結果は表12に示す。5人すべてのボ
ランティアは6mgBSSG/日攝取の6週後有意に増
強されたT細胞増殖応答(H−チミジン吸収として測
定)を示すことが分かる。この増強は最適および最適以
下用量のPHAに対し示された。外因性の添加されたB
SSG(10ng/ml)の存在で最適以下の用量のP
HAに対する応答に関する限り、唯1人のボランティア
(E.T.)のみが、基準線の値と6週後の値とを比較
した場合増強応答を示した。他の2人のボランティア
(C.A.およびP.K.)は基準線および6週値間に
有意の変化を示さなかった。他方、残りの2人のボラン
ティア(T.v.d.M.およびK.S.)は外因性B
SSGを培養くぼみに添加した場合、最適以下の用量の
PHAに対し最少の(有意ではあるが)増殖応答の阻害
を示した。
【0051】これらの生体内の結果は、経口内に攝取し
たBSSGは健康な個人のT細胞応答を増強できること
を示す。この増強が達成されると、外因性の添加BSS
Gは試験管内でもはやその効果を発揮しない。これは恐
らくフイトステロールおよびフイトステロリンの血漿レ
ベルの増加(従って循環するT細胞に対する利用性の増
加)によるものであろう。このような條件下で、外因性
の添加BSSGは試験管内でもはやT細胞応答を増強し
ない。
【表12】
【0052】T細胞機能に及ぼす生体内BSS+BSS
G攝取の効果(試験管内で測定) この研究では3人のボランティアに4週間1日3回BS
S+BSSG(それぞれ10mg+0.1mg)を含有
する2個のカプセルを攝取させた。試験管内でこれらの
T細胞応答は試験の出発時および再び4週の終りに分析
した。平行して、2人の個人を対照として供し、彼らは
試験群と同時に血液を提供したが、カプセルは攝取しな
かった。この研究の結果は表13に示す。BSS+BS
SGカプセルを攝取した個人は、試験群の応答をWil
coxon統計試験により対照群のものと比較する場
合、4週後T細胞増殖応答の増強を示したことが分か
る。従って、健康な個人ではBSS+BSSGの同時攝
取は増殖試験により試験管内で測定すると、T細胞応答
が増強することをこれらの結果は示す。
【表13】
【0053】BSS+BSSGカプセルにより治療した
話題の事例: 事例1: ハシモトの甲状腺炎 A.v.Z.、34才の白色人女性を臨床的に、そして
血清学的にハシモトの甲状腺炎と診断した。血液を採取
し、抗甲状腺自己抗体価をヘム凝集試験により測定し
た。診断で得た結果は次の通りであった: 抗ミクロソーム抗体:陽性(1:1000) 抗チログロブリン抗体:陰性 すべての他の免疫学的パラメータ(補体量、急性相タン
白、および他の自己抗体)は正常であった。10mg
BSS+0.1mg BSSGを含有するカプセル(2
個のカプセル、1日3回)により6週の治療後、上記血
清学的試験を反復し、次の結果を得た: 抗ミクロソーム抗体:陰性 抗チログロブリン抗体:陰性 患者は他の任意の付随的治療を施さずに同じ期間中臨床
的改良も示した。
【0054】事例2: アトピー性湿疹 J.le R.31才の白色人女性はこの症状の家族経
歴(彼女の父も祖父もアトピー性湿疹の知られた患者で
あった)によりアトピー性湿疹を持って生れた。16才
の時、コルチソン錠剤、コルチソンをベースとする局所
クリームおよび注射により治療しなければならなかった
程(手、足および膝かがみ筋のひだの膝の後面の広汎な
病変)悪化した。患者は時が経つにつれコルチソン治療
は彼女の症状を改良しなかったことを知った。これはそ
の治療が症状に対し全く効のないホメオパチー医に頼る
程悪化した。最後に患者の病変は二次細菌感染となり、
彼女の身体の残部は乾燥した、かゆい皮膚により覆われ
た。彼女はBSS+BSSGカプセル(0.1mgBS
SG+10mgBSS:3カプセル/日)により治療
し、6週内に彼女の病変は任意の他の付随的治療をせず
にほとんど消失した。7ヶ月の記載の治療後、残った病
変は小さく、範囲は限定され、これらはゆっくり縮少を
続けた。この患者の症状の劇的改良は、湿疹病変の大き
さが縮少したため彼女はもはや自分の身体を被覆する必
要がなくなったので毎日の生活に新しい精神的アプロー
チを生じた。I.v.R.26才の白色人女性は1年以
上鼠径分の容赦ないアトピー性湿疹に苦んできた。彼女
は局所ステロイドクリームを処方する一般開業医の治療
を受けたが、彼女の病変に明白な何らかの改良はなかっ
た。彼女はBSS+BSSGカプセル(20mg+0.
2mgBSSG、3カプセル/日)により治療を受け、
6週内の治療で、付随的ステロイド治療を行なわずに病
変の消失が証明された。
【0055】事例3: 喘息および再発性胸部感染:
0年間喘息を患い、予防的治療を必要とする毎日の発作
に苦しむ女性をBSS+BSSG(それぞれ10mg+
0.1mg、3カプセル/日)を含有するカプセルによ
り治療し、1ヶ月内に彼女の症状に著しい差を生じた。
1年の治療後、彼女はほとんど喘息の発作がなくなり、
発作が起きても非常に軽く、それ程消耗性のものではな
かった。BSS+BSSGカプセルと同時に付随的喘息
治療を行わなかったことは注目すべきである。上記事例
の息子は母親から「弱い胸部」を遺伝された。彼の場
合、喘息発作に苦しむのみでなく、普通の風邪をひいた
時は何時でも気管支炎および肺炎を再発しやすかった。
彼は同じカプセル(BSS+BSSG、10mg+0.
1mg、3カプセル/日)により治療を受け、1年以内
にもはや喘息の発作に苦しむことはなくなった。さら
に、風邪の頻度および重さは劇的に低下した。彼の免疫
系に対する薬剤の点検結果は特に興味あるものであっ
た。これは彼がウイルスおよび細菌感染に対し非常に高
度の免疫性を有するようになったことを示す。
【0056】事例4: 関節炎 永年の骨関節炎患者は2年間BSS+BSSGカプセル
(それぞれ10mg+0.1mg)により治療を受け、
すべての可視的炎症徴候、特に手の関節の徴候が消失
し、それによってすべての指の全体的可動性を回復し
た。すべての他の関節は明白に数回診断された骨関節炎
の破壊を免れたらしい。他の薬剤はカプセル由来のもの
と比較して僅かな何らかの軽減すらも与えなかった。患
者はBSS+BSSGカプセルの攝取により幸福の感覚
を証言した。BSS+BSSGカプセルにより治療した
関節炎の別の事例を示す。リューマチ様関節炎に20年
間苦しんだ53才のコーカサス女性(年少時のポリオの
ため複雑化した臨床的骨関節炎を有する)は非ステロイ
ド抗炎症剤を使用していた。彼女はBSS+BSSGカ
プセル:20mgBSS+0.2mgBSSG、3カプ
セル/日により治療を受け、1年以内に、彼女の非ステ
ロイド抗炎症剤の使用は指の可動性の再取得、手首の苦
痛の消失などのような臨床的改良により当初用量の65
〜70%まで低減した。
【0057】事例5: 乾癬試験 身体の異る部分に異るタイプ、ひどさの組織学的に確証
された乾癖を有する12人の患者をEthics Co
mmittee of the University
of Stellenbosch Medical
School(91/075)およびMedicine
s Control Council〔26/8/1/
2/1(1017)〕により評価および承認された臨床
試験に参加するように招待した。患者は次のようにBS
S+BSSGを含有するカプセルを与えられた: (i) 最初に3ヶ月3カプセル/日。各カプセルは2
0mgBSSおよび0.2mgBSSGを含有した。 (ii) 次に3ヶ月8カプセル/日。20mgBSS
および0.2mgBSSGをそれぞれ含有する。 治療に対する患者の応答はFredriksonおよび
PettersonのPsoriasis Area
and Severity Index(PASI)方
法を使用して測定し、資格のある皮膚科医により行なわ
れた。表14は雰時点(PASI 1)、BSS+BS
SGに対する1ヶ月後(PASI 2)、2ヶ月後(P
ASI 3)、および3ヶ月後(PASI 4)の患者
のPASI点数を示す。3ヶ月後、1ヶ月の洗い落し期
間があり、PASI5はこの後に測定した。その後用量
はN.Garciaを除いてすべての人に対し3カプセ
ルから8カプセル/日に増加した。彼女は体重が50k
gの低量のため3カプセルから6カプセルに増加した。
PASI 6は1ヶ月後に測定した。PASI点数はこ
の段階まで進んだ10人のうち8人に非常に低いことが
明らかである(2人の患者は試験を中止した)。低いP
ASI点数の統計的有意性はp=0.009である。結
果は経時的に10人の患者に対する平均PASI点数の
変化として図4に図示する。本研究中BSS+BSSG
の臨床的、化学的病理学的または血液学的副作用は全く
ないことがそれによって分かった。
【表14】
【0058】事例6: 癌 40才の女性は舌下癌であると診断された。彼女は抜歯
し、照射した。彼女の体重は1ヶ月内に175ポンドか
ら130ポンドに減少し、その後すぐに頸部のリンパ様
腺は小鳥の卵の大きさに大きくなった。彼女の医者は腺
を切除するために手術を提案したが、患者は拒絶し、B
SS+BSSG治療(0.1mgBSSG+10mgB
SS、3カプセル/日)を選択した。1ヶ月以内に腺は
軟化し、4ヶ月後に腺の1つはことごとく消失したが、
残りの1つは尚小さなマスとして現存した。この腺は切
除し、組織学的試験により中心に僅かの膿を有する繊維
組織から成る腺であることが報告された。患者は2年間
治療を継続し、その後患者との接触は断たれた。
【0059】BSS+BSSGカプセルにより治療した
癌の別の事例を報告する。74才のW夫人は肺の手術で
きない腺癌があると診断された。彼女の医者は彼女に大
きな苦痛がないので緩和照射を提案した。患者は隣人か
らBSS+BSSG治療のことを聞き、この治療を求め
た。彼女はBSS+BSSG混合物(10mgBSS+
0.1mgBSSG、3カプセル/日)により治療を受
けた。この治療の6ヶ月後、がんこなせきは消失し、彼
女はカプセルの攝取を続けた。9年後、再試験し、再エ
キス腺撮影した。肺の初めの腫瘍マスは尚認められ、身
体の防禦は腫瘍を殺し、組織の固形死亡マスとして封入
することが医者から提案された。患者は2年後に85才
で発作により死亡した。
【0060】別の患者(70才)は骨盤に大きな切除出
来ない塊を有する結腸のリンパ腫があると診断された。
結腸造瘻術を行ない、結腸の生検により結腸リンパ腫と
して2人の別の病理学者から確証された。外科医は患者
生命の最後の数ヶ月を安楽にするために照射を提案し
た。これを行ない、同時に患者はBSS+BSSG治療
(200mgのタルク上に沈澱させた2mgBSS+2
mgBSSG、3カプセル/日)を始めた。4ヶ月後、
患者は改良された健康体で外科医の所に戻り、結腸造瘻
術の不便さの不満を述べた。X−線写真を取り、結腸造
瘻術を戻すことを決定した。手術中、大きな切除できな
いマスが尚目立っており、マスから採取して生検を行な
った。良性マスとして報告された。腫瘍マスの始めのス
ライドは独立の病理学者により結腸リンパ腫として再確
認された。19年後、患者は良好な健康で尚生存してお
り、80才代に十分に入っている。
【0061】討論:ここに提示のデータは、T細胞の機
能を1:1〜500:1のBSS+BSSG比のフイト
ステロールおよびフイトステロリンにより試験管内およ
び生体内の双方で転調できることを示す。これらの細胞
はBSSおよびBSSGにより、同じ條件下で培養する
場合増殖応答の増強を示す。細胞はインターロイキン2
およびガンマインターフエロンのような重要なリムホカ
インの分泌を増強することが示された。他方、B細胞は
化合物を加えて培養すると阻害される。NK細胞の試験
管内活性はBSS+BSSGの存在で有意に増強され
る。従って、フイトステロールおよびフイトステロリン
はT細胞およびB細胞の双方およびNK細胞機能を、免
疫恒常性および欠陥性免疫系の正常化がフイトステロー
ルおよびフイトステロリンの攝取後保証できる程度まで
転調できるということができる。ここで、得たデータの
次の臨床的含みが予期できると思われる:
【0062】(1)ある先天性または後天性免疫不全
(例えば、普通の可変性免疫不全またはC.V.
1.)、これらの場合TおよびB細胞の双方が含まれる
が、これらの細胞は最適以下で活性である。このような
場合、BSSおよびBSSGは、フイトステロールがT
細胞区画に作用し、その機能を増強するので有利であ
る。試験管内データはリムホカイン由来の重要なT細胞
の分泌はT細胞がフイトステロールおよびフイトステロ
リンにより同時に刺激される場合増強され、同じ細胞は
細胞増殖に含まれる膜抗原を一層高量発現することを示
した。これらの協力條件下で欠陥T細胞機能(リムホカ
イン分泌および/または膜抗原発現)による低ガンマグ
ロブリン血症の場合、上記割合のフイトステロールおよ
びフイトステロリンの攝取はT細胞機能の正常化および
生体内で免疫グロブリンの正常量の分泌を生ずるであろ
うことが予期できる。
【0063】(2)慢性および急性のウイルスおよび細
菌感染、この場合ウイルス複製に対しT細胞増殖に依存
せず、T細胞増殖はウイルス複製の阻害に必要である。
提示の試験管内データはBSSおよび/またはBSSG
はNK細胞の活性を増強することを示した。ウイルス潜
伏期または欠陥免疫応答による慢性ウイルス感染の場
合、患者はフイトステロールおよびフイトステロリンの
攝取により利益を受ける。再発生肺炎および気管支炎に
苦しむ患者が細菌およびウイルス2次感染に対する耐性
の増強を示した話題の事例はフイトステロールおよびフ
イトステロリンの攝取に由来する利益の好例である。
【0064】(3)自己免疫は第一に自己抗体を生産す
るB細胞クローンの多クローン性活性化および第二に異
常なT細胞調整機作を特徴とする。このような場合、B
SSおよびBSSGによるT細胞の免疫転調はこれらの
要件に適合する。また、フイトステロールは試験管内で
B細胞の増殖を阻害するので、化合物は自己反応性B細
胞のクローンの活性化を阻害し、それによってこれらの
プラズマ細胞から自己抗体の遊離を低減する。6週内の
治療で血清陰性に戻るハシモト甲状腺炎の話題の事例
は、フイトステロールおよびフイトステロリンが有利な
効果を有するこれらの自己免疫病の1例である。BSS
+BSSG攝取後臨床的改良を示すリューマチ様関節炎
および骨関節炎(また自己免疫病)の他の例はこの要求
を確証するようである。
【0065】(4)乾癬: 臨床試験の提示結果はこの
症状が報告に概説したBSS+BSSG治療により利益
を受けることを示す。乾癬はいくつかの免疫異常(生体
内および試験管内欠陥性T細胞応答、欠陥性リムホカイ
ン分泌など)が記載される症状であり、フイトステロー
ルおよびフイトステロリンの攝取は患者の臨床的症状を
改良すると共に免疫不全を改良することは予測できる。
【0066】(5)アトピー性湿疹および喘息: この
症状は免疫調整機作の著しい異常を特徴とする。これら
はB細胞によるIgE抗体の合成の増加によるガンマイ
ンターフエロンおよびIL−2の異常な分泌を含む。提
示の試験管内データはフイトステロールおよびフイトス
テロリンがB細胞の増殖を阻害し、一方T細胞の機能
(IL−2およびガンマインターフエロンのようなリム
ホカインの分泌増強)を増強することを示す。フイトス
テロールおよびフイトステロリンのこのような免疫転調
性はアトピー性湿疹および喘息の治療に重要である。さ
らに、提示の話題の事例はBSS+BSSGカプセルの
有利な効果を証明する。
【0067】(6)腫瘍: この報告に提示のデータは
T細胞およびNK細胞の活性はフイトステロールおよび
フイトステロリンの存在で非常に増強されることを示し
た。癌の臨床事例では、免疫抑制の一般的状態は存在し
(T細胞の異常活性、重要なリムホカインの欠陥的分泌
など)、それによって腫瘍マスの進行を有利にすること
が知られる。BSS+BSSGの攝取はIL−2および
ガンマインターフエロンの分泌の正常化のようなある免
疫機作を生体内で正常化し、免疫監視の概念を実行する
NK細胞およびT−細胞毒性細胞の細胞毒性活性を増強
することが考えられる。提示の癌の話題の事例はこの仮
説を確証する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はT細胞に及ぼすBSSGおよびBSS効
果の動力学を示す。
【図2】図2はNK細胞活性に及ぼすBSSG+/−I
L−2の効果を示す。
【図3】図3はNK細胞活性に及ぼすBSS+BSSG
の効果を示す。
【図4】図4はBSS+BSSG治療を受けた乾癬患者
の経時的PASI点数を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/70 ADU (72)発明者 カール フランツ デ ボス アルブレヒ ト 南アフリカ国ダーバンビル,アマンダ グ レン,アントワーネット ストリート 15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量のフイトステロールおよびフイト
    ステロリンを患者に投与する処置を含む攝動または正常
    リンパ球の恒常性および機能性により生ずる症候学およ
    び基礎となる病理学の病気の治療方法。
  2. 【請求項2】 フイトステロールはBSSであり、フイ
    トステロリンBSSGである、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 投与化合物量は約150分子のBSS/
    T細胞または約10分子のBSSG/T細胞濃度を得る
    ような濃度である、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 BSSGおよびBSSは連続して添加す
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 BSSおよびBSSGは混合して添加す
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 BSS:BSSG比は1:1〜500:
    1である、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 比は100:1である、請求項6記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 病気は免疫不全である、請求項1〜7の
    いずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 病気はウイルスまたは細菌感染である、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 病気はハシモト甲状腺炎、リューマチ
    様関節炎、骨関節炎のような自己免疫病である、請求項
    1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 病気は乾癬である、請求項1〜10の
    いずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 病気はアトピー性湿疹および喘息であ
    る、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 病気は癌/新生物である、請求項1〜
    12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 医薬担体中にBSSおよびBSSG混
    合物を含む請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法
    に使用する組成物。
  15. 【請求項15】 BSS:BSSG比は1:1〜50
    0:1である混合物を含む、請求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 比は100:1である混合物を含む、
    請求項15記載の組成物。
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