JPH06171A - フーリエ変換を用いるmri画像のリサイジング方法 - Google Patents

フーリエ変換を用いるmri画像のリサイジング方法

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JPH06171A
JPH06171A JP3051679A JP5167991A JPH06171A JP H06171 A JPH06171 A JP H06171A JP 3051679 A JP3051679 A JP 3051679A JP 5167991 A JP5167991 A JP 5167991A JP H06171 A JPH06171 A JP H06171A
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JP3051679A
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Jianhua Li
リ ジャンホア
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University of California
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/5604Microscopy; Zooming

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】MRI画像は時間領域データをゼロ埋め込みす
ることによって選択的にリサイズ又は「ズーム」され
る。ゼロ埋め込みの後、時間領域データのフーリエ変換
によって、ゼロ埋め込みせずに時間領域データから与え
られた画像に対してリサイズされる画像を表示の際に提
供する空間領域データが与えられる。 【効果】「ズーム」又は拡大係数は選択されることがで
き、埋め込まれるゼロの数はズーム係数に応じて変えら
れて異なるズーム比を提供する。ズーム係数を特定の値
に制限することによって、高速フーリエ変換をフーリエ
変換において使用することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核磁気共鳴(NMR)及
び磁気共鳴イメージング(MRI)に関し、特に、MR
Iフーリエ変換画像再構成に関する。さらに詳しくは、
本発明はフーリエ変換を用いてMRIの画像サイズを
「ズームイン(縮小)」又はその逆に変更する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】MRIの画像サイズを「ズームイン」又
はその逆に変更することは、しばしば望ましい(例え
ば、重要な構造のさらに詳細な図を提供する場合)。し
かし、そのような「ズーミング」は、時間領域データ集
合内の時間領域(生データ)サンプルの数と、フーリエ
変換による空間(画像)領域データにより規定される画
素の数との一致のために、概して、簡単には或いは容易
には達成されない。
【0003】MRI実験の原理は周知である。簡単にい
えば(願わくば単純化し過ぎないように)、典型的なM
RIシステムに於いて、イメージされるべき対象10
(図1参照)(例えば人体の一部)が外部静磁界勾配に
置かれる。対象内の陽子は磁界方向に従ってそのスピン
を整列しようとする。対象は、適当な周波数、タイミン
グ及び期間である1個又はそれ以上のRF励起パルスに
よって励起される(1つの例として、いわゆる「スピン
エコー」型パルスシーケンスが使用され得る)。ラーモ
ア周波数で発生されたRF励起パルスは陽子のスピンを
歳差運動させる。各RFパルスがスイッチオフされる
と、核は歳差運動によりその平衡位置へ戻り、この緩和
過程において、核はRF受信器により検出され得るNM
Rレスポンスを発する。
【0004】大抵のイメージングへの適用において、N
MRレスポンスは、励起期間、読み取り期間及びその間
の期間に、異なった磁界勾配を与えることによって空間
的にエンコードされる。例えば、2次元空間エンコード
は、いわゆる「スピンワープ」法を用いて提供され得
る。「スピンワープ」法では、NMRレスポンス内の周
波数情報が一方の次元(例えばx方向)の空間情報を蓄
え、NMRレスポンスの位相成分が他方の次元(例えば
z方向)の空間情報を蓄える。この方法を用いて、読み
取り勾配(例えばGx)は読み取り期間にスイッチオン
されて一方の次元(例えばx)の空間情報を周波数エン
コードし、他の勾配(例えばGz)はいわゆる「展開」
期間(励起期間と読み取り期間の間)にスイッチオンさ
れて他方の次元(例えばz)のNMRパルスを位相エン
コードする。典型的には、検出された各NMR信号に対
して位相角の異なる変化を与えるために、位相エンコー
ド勾配の振幅又は期間は、走査の間に変更される。
【0005】読み取り期間の間、NMR信号は典型的に
は一定の時間間隔τでサンプリングされ、フーリエ係数
時間領域生データの集合、S(t0、τ)、S(t0、2
τ)、S(t0、3τ)...S(t0、nτ)が得られ
る。τの値はサンプリング定理に適合するように選択さ
れる(つまり、サンプリング率は信号に存在する最も高
い周波数成分の少なくとも2倍である)。サンプリング
率が低すぎると、概して周波数間隔が粗くなりすぎ、対
象が画像範囲のほんの一部分しか占めなくなってしま
う。サンプリング率が高すぎると、偽の高周波数信号が
出される(従って、スペクトルの低周波数部分にその信
号を折り返すことになる)。サンプルポイント(フーリ
エ係数)の総数は(典型的には2次元)フーリエ変換後
の空間分解能を決定し、FFT(高速フーリエ変換)法
を利用するために、2の累乗が通常選択される。生のN
MR時間領域データの得られる集合は、どちらの次元
(例えばx及びz)においても概して相称的であり、従
って、時間領域値のN×N配列を構成する。
【0006】時間領域データ集合は、さらに、様々な理
由のために周知の方法で処理されることができる(例え
ば、計測装置エラーを補正するため、S/N比を改善す
るため等)。
【0007】「再構成」という用語は、獲得された時間
領域データ集合が対象の画像に変換されるプロセスを言
う。2次元フーリエ変換(FT)は前述のように時間領
域データ集合に適用され、周波数及び位相情報を導き出
して(従って空間エンコードを行い)、空間領域データ
を生じる(図1参照)。その後、この空間領域データ
は、電子表示装置上に画像を提供するために従来の方法
を用いてさらに処理され得る、及び/又は後の検索及び
イメージングのためにデータファイルに記憶され得る。
【0008】画像獲得に用いられたサンプリング間隔τ
は、一般に、空間領域データ集合の空間分解能(つまり
画素の数)を確立する。なぜなら、サンプリング間隔は
フーリエ係数に対応する空間分布を決定し、それによっ
て対象空間内に規定されるスライス体積の「グリッド」
の座標点を確立するからである。従って、一般に、25
6×256の画素を包含する再構成画像を提供するため
には256×256の生データ配列を集める必要があっ
た。しかしながら、獲得された時間領域サンプルの数と
空間領域の値の数との間のこの本質的な一対一対応を、
限定された方法で変化させていたことはこれまでにも公
知である。
【0009】例えば、1次元又はそれ以上の次元におい
てゼロ値を生データ集合に与えて(「ゼロ充填」と呼ば
れる方法)、獲得時間の増加を伴わずに得られる画像
「分解能」の改善を利用すること(言い換えれば、画像
に於ける1行当りの画素の総数を増加させること)は公
知である。この方法は、ゼロ「高周波」成分(即ち、時
間領域データ集合配列の「外側」の周りのゼロ値)を加
えることを含んでいる。このゼロ充填法はまた、画像
「分解能」又は算出時間を低下させずに「高周波」画像
成分のS/N比を増大させることによって獲得時間を低
減するためにも使用された。バーソルディ(Batho
ldi)らの11 Journal ofMagnet
ic Resonance 9(1973年)を参照さ
れたい。
【0010】これまでにも、「ズーミング」能力をMR
Iに与えるために多くのことが提案されてきた。以下は
MRI画像の「ズーミング」のための利点及び方法に関
する、これまでに出された米国特許の簡単なリストであ
る。レフラー(Loeffler)らの米国特許第4,
703,271号、パルティエル(Paltiel)の
米国特許第4,644,280号、及びグロバー(Gl
over)の米国特許第4,593,247号。
【0011】従来行われてきたズーミング法の多くは、
RFパルス列及び/又は他の獲得パラメータを変化させ
ていた。例えばグロバーの特許は、A/Dコンバータに
よる変換の前にNMR信号が帯域制限され、NMR信号
をX及びY方向に帯域制限することを開示している。オ
ンオフ中央領域における「ズーミング」は受信周波数を
シフトすることによって達成される。パルティエルの特
許に開示されている技術は、アーティファクトの偽信号
を出さないようにして、偽のスピンエコー列を用いるこ
とによって画像のズーミングを可能にする。
【0012】「補間」法もまた「ズーミング」を達成す
るために用いられ得る。補間によって、サンプリング間
隔により決定された座標点とは異なる座標点での画像の
値が確かめられる。そのような画像補間法は、獲得され
るべき新しいデータを必要とせずに画像の外観を変化さ
せる場合、非常に柔軟性があるので極めて有用である。
補間は、1つの画像に対して「ズームイン」するために
(つまりサンプリング間隔によって決定された各時間ス
ライスに対して画素が1個よりも多い画像を提供するた
めに)、再サンプリングと共に使用されることができ
る。残念ながら、補間法は「ズームインされた」画像に
アーティファクトを加えることがある。
【0013】画像を補間することは、一般に、デジタル
画像に於ける不連続ポイントに連続関数を与えることを
含んでいるので、値はサンプリング間隔による所定の座
標点以外の座標点で規定される。その後、連続関数は重
要な任意の点で再サンプルされることができる。補間及
びサンプリングは組み合わせることができるので、信号
は、再サンプリング処理の間にサンプルされる点でのみ
補間される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、補間及び再サ
ンプリングには、ズームされた画像の鮮明さを損なう厄
介なアーティファクトを時には導入する可能性がある。
例えば、本願の出願人は、データ獲得期間に使用された
サンプリング間隔によって提供された画素値よりも多い
画素値となるように、空間領域(画像)データの一次補
間法を行い、その後補間されたデータを再サンプリング
することによってズーミング能力を提供した。この方法
は「ズームインされた」画像(補間せずに得られた当初
の画像に対してサイズが拡大された画像)を与えること
ができるが、補間/再サンプリング処理は画像アーティ
ファクトを導入する可能性がある(例えば図7を参
照)。MRIにおいて使用するよりよい補間関数を見つ
けるために過去多くの研究がなされてきた。「Comp
arison of Interpolating M
ethods for Image Resampli
ng」Vol.MI−2,No.2,IEEE Tra
nsactions on Medical Imag
ing(1983年3月)においてパーカー(Park
er)らは、様々な補間関数を調べて各々の利点及び欠
点を論議している。また、ミーランド(Mealan
d)の「On the Comparison of I
nterpolation Methods」、Vo
l.7,No.3 IEEE Transaction
s on Medical Imaging(1988
年9月)も参照されたい。上述のようなアーティファク
トを低減するために改良された補間法が使用され得る
が、そのような改良された補間法は付加的な処理資源及
び/又はより長い処理時間を必要とする計算上の複雑さ
を導くものである。従って、さらに計算効率がよく、柔
軟性のあるMRI画像リサイジング技術は、非常に有利
なものである。
【0015】補間への他のアプローチは、本願出願人の
1989年1月5日付けの米国特許出願第07/29
3,859号の「3D Image Reconstr
uction Method for Placing
3D StructureWithin Commo
n Oblique or Contoured Sl
ice−Volume Without Loss o
f Volume Resolution」に説明され
ている。この特許出願はスライス体積の境界が効率よく
3次元に形成され得るフーリエ変換画像再構成補間法を
開示している。この方法はフーリエ変換中にフーリエシ
フト定理を時間領域データに適用して、空間領域で画素
のシフトを行うことを含んでいる。
【0016】本発明はフーリエ変換MRI画像再構成法
をさらに改良することを目指しており、さらに詳しく
は、空間領域データを補間し再サンプリングすることか
ら起こる欠点を被ることなく所定の時間領域データ集合
から得ることが可能なMRIの画像サイズを変更する補
間技術を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、NMR
レスポンスを表す時間領域データ集合を獲得し、該時間
領域データ集合をイメージするために空間領域データに
変換するタイプの核磁気共鳴イメージングシステムに於
いて、(a)所望のズーム係数を指定するステップ、
(b)該ズーム係数に応じて埋め込まれたゼロの数量を
選択するステップを含む、該時間領域データ集合にゼロ
を埋め込むステップ、及び(c)該ゼロを埋め込まれた
時間領域データ集合を少なくとも1次元でフーリエ変換
して、該指定されたズーム係数に対応する空間領域デー
タを発生するステップ、を包含する画像リサイジング方
法であり、そのことにより上記目的が達成される。
【0018】また、本発明の他の画像リサイジング方法
は、イメージされるべき対象からNMRレスポンスを導
き出すRFパルス発生器及び磁界発生器と、そのような
NMRレスポンスを受け取りそれに応じてデジタル化さ
れた時間領域データ集合を供給する獲得/変換回路と、
少なくとも1次元のフーリエ変換を該時間領域データ集
合に適用して空間領域データを発生し電子表示装置に表
示するための該空間領域データに反応して画像を展開す
るプロセッサとを備えているタイプの核磁気共鳴イメー
ジングシステムに於いて、(a)可変のズーム係数を選
択するステップ、(b)該選択された可変のズーム係数
に応じてゼロ値の数量を決定するステップ、及び(c)
該フーリエ変換を用いて、該時間領域データ集合及び該
追加ゼロ値の選択された数量を処理して該空間領域デー
タを得るステップを包含している。
【0019】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記決定するステッ
プ(b)は、Mは2の累乗である値M>Nを選択するス
テップと、M×M配列内で、該時間領域データ集合のN
×N配列を規定するステップと、該N×N配列の入力に
よって占有されていない該M×M配列内の全ての入力を
ゼロに設定するステップと、該M×M配列に高速フーリ
エ変換法を適用して空間領域データを得るステップとを
包含することもできる。
【0020】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記決定するステッ
プ(b)は、偶数の整数値の部分集合から値M>Nを選
択するステップと、M×M配列内で、該時間領域データ
集合のN×N配列を規定するステップと、該N×N配列
の入力によって占有されていない該M×M配列内の全て
の入力をゼロに設定するステップと、該M×M配列に高
速フーリエ変換法を適用して空間領域データを得るステ
ップとを包含することもできる。
【0021】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記決定するステッ
プ(b)は、Mはいずれかの偶数整数値である値M>N
を選択するステップと、M×M配列内で、該時間領域デ
ータ集合のN×N配列を規定するステップと、該N×N
配列の入力によって占有されていない該M×M配列内の
全ての入力をゼロに設定するステップと、該M×M配列
に低速フーリエ変換法を適用して空間領域データを得る
ステップとを包含することもできる。
【0022】本発明の他の画像リサイジング方法は、R
Fパルスを発生する手段と、磁界を発生する手段と、該
RFパルス発生手段及び該磁界発生手段によって導き出
されたNMRレスポンスを受け取り該NMR応答に応じ
てデジタル化された時間領域データ集合を供給するデー
タ獲得手段と、該獲得手段に接続され該時間領域データ
集合に少なくとも1次元のフーリエ変換を適用して空間
領域データを発生する処理手段と、該空間領域データに
応じて画像を展開する電子表示手段とを備えているタイ
プの核磁気共鳴イメージング装置に於いて、(a)可変
のズーム係数を選択するステップ、(b)該時間領域デ
ータ及び追加ゼロ値を含むより大きな時間領域データ集
合内に該時間領域データ集合を規定するステップ、
(c)該選択された可変のズーム係数に応じて、該より
大きな時間領域データ集合のサイズを選択するステッ
プ、及び(d)該フーリエ変換を、該より大きな時間領
域データ集合に適用して該空間領域データを供給するス
テップ、を包含している。
【0023】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記より大きなデー
タ集合のサイズを選択するステップ(c)は、Mは2の
累乗である値M>Nを選択するステップと、M×M配列
内で該時間領域データ集合のN×N配列を規定するステ
ップと、該N×N配列の入力によって占有されていない
該M×M配列内の全ての入力をゼロに設定するステップ
と、を包含しており、前記適用するステップ(d)は高
速フーリエ変換(FFT)を該M×M配列に適用して空
間領域データを得ることを包含することもできる。
【0024】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記より大きなデー
タ集合のサイズを選択するステップ(c)は、偶数の整
数値の部分集合から値M>Nを選択するステップと、M
×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規定
するステップと、該N×N配列の入力によって占有され
ていない該M×M配列内の全ての入力をゼロに設定する
ステップと、を包含しており、前記適用するステップ
(d)は高速フーリエ変換を該M×M配列に適用して空
間領域データを得ることを包含することもできる。
【0025】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記サイズを選択す
るステップ(c)は、Mはいずれかの偶数整数値である
値M>Nを選択するステップと、M×M配列内で該時間
領域データ集合のN×N配列を規定するステップと、該
N×N配列の入力によって占有されていない該M×M配
列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、を包含
することもできる。
【0026】本発明の方法は、イメージされるべき対象
からNMRレスポンスを導き出すRFパルス発生器及び
磁界発生器と、そのようなNMRレスポンスを受け取り
それに応じてデジタル化された時間領域データ集合を供
給する獲得回路と、再構成プロセッサとを備えているタ
イプの核磁気共鳴イメージングシステムに於いて、電子
表示装置に表示するために画像を展開する方法であっ
て、(a)フーリエ変換を該時間領域データ集合に適用
して第1の空間領域データを得るステップ、(b)該第
1の空間領域データから第1の画像を展開するステッ
プ、(c)該時間領域データ集合を保持するステップ、
並びに(d)リサイズされた画像を発生するために、オ
ペレータ要求に対して、(i)該時間領域データ集合に
ゼロ埋め込みを行い、フーリエ変換を該ゼロ埋め込みさ
れた時間領域データ集合に適用して第2の空間領域デー
タを得るステップ、及び(ii)第2の空間領域データ
から該第1の画像に対してリサイズされた画像を展開す
るステップの実行に条件を設けるステップ、を包含して
いる。
【0027】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記ゼロ埋め込みス
テップ(i)は、Mは2の累乗である値M>Nを選択す
るステップと、M×M配列内で該時間領域データ集合の
N×N配列を規定するステップと、該N×N配列の入力
によって占有されていない該M×M配列内の全ての入力
をゼロに設定するステップとを包含しており、前記画像
を展開するステップ(ii)は高速フーリエ変換法をM
×M配列に適用して空間領域データを得ることを包含し
ていてもよい。
【0028】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記ゼロ埋め込みス
テップ(i)は、偶数の整数値の部分集合から値M>N
を選択するステップと、M×M配列内で該時間領域デー
タ集合のN×N配列を規定するステップと、該N×N配
列の入力によって占有されていない該M×M配列内の全
ての入力をゼロに設定するステップとを包含しており、
前記画像を展開するステップ(ii)は高速フーリエ変
換法を該M×M配列に適用して空間領域データを得るこ
とを包含することもできる。
【0029】上記構成に於いて、前記時間領域データ集
合はN×Nサイズの配列を規定し、前記ゼロ埋め込みス
テップ(i)は、Mはいずれかの偶数整数値である値M
>Nを選択するステップと、M×M配列内で該時間領域
データ集合のN×N配列を規定するステップと、該N×
N配列の入力によって占有されていない該M×M配列内
の全ての入力をゼロに設定するステップと、を包含して
おり、前記画像を展開するステップ(d)は低速フーリ
エ変換法を該M×M配列に適用して空間領域データを得
ることを包含することもできる。
【0030】本発明の他の方法は、イメージされるべき
対象からNMRレスポンスを導き出すRFパルス発生器
及び磁界発生器と、そのようなNMRレスポンスを受け
取りそれに応じてデジタル化された時間領域データ集合
を供給する獲得回路と、再構成プロセッサとを備えてい
るタイプの核磁気共鳴イメージングシステムに於いて、
電子表示装置に表示するために画像を展開する方法であ
って、(a)フーリエ変換を該時間領域データ集合に適
用して第1の空間領域データを得るステップ、(b)該
時間領域データ集合を破棄するステップ、(c)該第1
の空間領域データから第1の画像を展開するステップ、
並びに(d)リサイズされた画像を発生するために、オ
ペレータの要求に対して、(i)該第1の空間領域デー
タを逆フーリエ変換して(back Fourier
transforming)、再発生された偽時間領域
データ集合を与えるステップ、(ii)該再発生された
時間領域データ集合にゼロ埋め込みを行い、該ゼロ埋め
込みされた時間領域データ集合にフーリエ変換を適用し
て第2の空間領域データを得るステップ、及び(ii
i)第2の空間領域データから該第1の画像に対してリ
サイズされた画像を展開するステップの実行に条件を設
けるステップ、を包含している。
【0031】上記構成に於いて、前記偽の時間領域デー
タ集合はN×Nサイズの配列を規定し、前記ゼロ埋め込
みステップ(ii)は、Mは2の累乗である値M>Nを
選択するステップと、M×M配列内で該時間領域データ
集合のN×N配列を規定するステップと、該N×N配列
の入力によって占有されていない該M×M配列内の全て
の入力をゼロに設定するステップと、を包含しており、
前記画像を展開するステップ(iii)は高速フーリエ
変換法を該M×M配列に適用して空間領域データを得る
ことを包含することもできる。
【0032】上記構成に於いて、前記偽の時間領域デー
タ集合はN×Nサイズの配列を規定し、前記ゼロ埋め込
みステップ(ii)は、偶数の整数値の部分集合から値
M>Nを選択するステップと、M×M配列内で該時間領
域データ集合のN×N配列を規定するステップと、該N
×N配列の入力によって占有されていない該M×M配列
内の全ての入力をゼロに設定するステップとを包含して
おり、前記画像を展開するステップ(iii)は高速フ
ーリエ変換法を該M×M配列に適用して空間領域データ
を得ることを包含していてもよい。
【0033】上記構成に於いて、前記偽の時間領域デー
タ集合はN×Nサイズの配列を規定し、前記ゼロ埋め込
みステップ(ii)は、Mはいずれかの偶数整数値であ
る値M>Nを選択するステップと、M×M配列内で該時
間領域データ集合のN×N配列を規定するステップと、
該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
配列内の全ての入力をゼロに設定するステップとを包含
しており、前記画像を展開するステップ(iii)は低
速フーリエ変換法を該M×M配列に適用して空間領域デ
ータを得ることを包含していてもよい。
【0034】本発明の他の画像リサイジング方法は、N
MRレスポンスを表す時間領域データ集合を獲得し、イ
メージするために該時間領域データ集合を空間領域デー
タに変換するタイプの核磁気共鳴イメージングシステム
に於いて、(a)所望のズーム係数を指定するステッ
プ、(b)該ズーム係数に応じて埋め込まれたゼロの数
量を選択するステップを含む、該時間領域データ集合に
ゼロ埋め込みをするステップ、(c)該ゼロ埋め込みさ
れた時間領域データ集合を少なくとも1次元でフーリエ
変換し、第1の空間領域データを発生するステップ、及
び(d)補間法及び再サンプリング法を該第1の空間領
域データに適用し、該ズーム係数に対応する他の空間領
域データを得るステップ、を包含している。
【0035】上記構成に於いて、前記適用するステップ
(d)は、前記第1の空間領域データに対してデータポ
イント数の少ない前記他の空間領域データを得るステッ
プを包含することもできる。
【0036】上記構成に於いて、前記第1の空間領域デ
ータに対応するズーム係数は前記選択されたズーム係数
よりも大きく、前記適用するステップ(d)は該第1の
空間領域データによって表される画像のサイズを効果的
に縮小することもできる。
【0037】本発明の画像リサイジング装置は、NMR
レスポンスを表す時間領域データ集合を獲得し、イメー
ジするために該時間領域データ集合を空間領域データに
変換するタイプの核磁気共鳴イメージングシステムに於
いて、所望のズーム係数を指定する手段と、該ズーム係
数に応じて埋め込まれるゼロの数量を特定する手段を有
し、該時間領域データ集合にゼロ埋め込みをするため
に、該指定する手段に操作的に接続された手段と、該ゼ
ロ埋め込みされた時間領域データ集合を受け取るために
接続され、該ゼロ埋め込みされた時間領域データ集合を
少なくとも1次元でフーリエ変換し、該指定されたズー
ム係数よりも小さくない対応するズーム係数を有する空
間領域データを発生するフーリエ変換手段と、を備えて
いる。
【0038】本発明の1つの局面において、2次元配列
のMRI「生(raw)データ」時間領域データ集合
(例えばアナログ/デジタルコンバータによって獲得さ
れるデジタル化されたNMR信号)は、より大きい2次
元配列(array)内に概念的に規定される。時間領
域データ集合によって規定されないより大きい2次元配
列内の全ての点はゼロ値に設定される(つまり、サンプ
リングによって獲得された周波数成分よりもより高い周
波数成分が規定されゼロに設定される)。より大きいサ
イズの配列が所望の「ズーム係数」を提供するために選
択される。より大きい配列(「ゼロ埋め込みされた(z
ero padded)」値を含む)は、その後、フー
リエ変換法(例えば、2次元フーリエ変換)を用いて処
理され空間領域データを作る。得られる空間領域データ
は、元の時間領域データ集合がフーリエ変換を用いて通
常の方法で処理されていれば、作られた画像に対してリ
サイズされる画像を規定する。
【0039】本発明の1つの特徴によって、獲得期間中
に発生された「生データ」である時間領域データ集合は
「ゼロ埋め込み」せずにフーリエ変換されて空間領域デ
ータを作る。空間領域データは表示され、「元の」画像
を提供するようにできる。空間領域データが記憶され、
「生データ」である時間領域データ集合は破棄される。
(「ズームされた」、「引き伸ばされた(enlarg
ed)」又は「引き伸ばされた(blown u
p)」)「元の」画像内の関心のある構造の拡大図が望
まれる場合には、オペレータはズーム係数を選択してズ
ーム機能を開始する。空間領域データは逆フーリエ変換
を受けて(例えば、2次元)、時間領域データ集合を再
発生する。再発生された時間領域データ集合は、その
後、「ゼロ埋め込みされ」、フーリエ変換され(例え
ば、オペレータが選択した「ズーム係数」に応じて決定
される数量だけ時間領域データ集合の実際の大きさより
もフーリエ変換の限度が大きく設定される2次元フーリ
エ変換され)、新しい空間領域データを提供する。フー
リエ変換によって得られる新しい空間領域データは、そ
の後、表示されることができ、フーリエ変換に対して選
択された限度に応じて「元の」画像に比較した拡大量の
「引き伸ばされた」図を提供する。
【0040】本発明の他の実施態様によって、アナログ
/デジタルコンバータによって出された元の時間領域デ
ータ集合はフーリエ変換後も破棄されずに(通常の実行
と同様に)、拡大が必要とされる後の使用のために記憶
される。必要であれば、時間領域データ集合は表示する
ために通常の方法でフーリエ変換を用いて処理されるこ
とができ、得られる空間領域データ及び時間領域データ
集合はどちらも記憶されることができる。通常のサイズ
の画像の表示が後に必要とされる場合には、その表示は
空間領域データから発生されることができる。一方、オ
ペレータがリサイズされた画像の表示を望む場合には、
前述のゼロ埋め込み/フーリエ変換法が記憶された時間
領域データ集合に適用されてリサイズされた画像を生じ
る。
【0041】本発明の他の局面は、ズーム係数値を選択
すること(例えば対話形式でオペレータによって)及び
選択されたズーム係数に基づいてゼロ埋め込みされた時
間領域データ集合に対してサイズを計算することを含ん
でいる。従って、ズーム係数値及び得られる対応してゼ
ロ埋め込みされた時間領域配列サイズは、随意に(例え
ば対話形式で)変えられ、異なるサイズの画像を提供す
ることができる。
【0042】本発明の他の局面は、ズーム係数値を限定
して計算時間を最小限にすることに関する。本発明のこ
のような他の特徴によれば、好ましくは特定のズーム係
数のみが使用されて高速フーリエ変換(FFT)の使用
が可能となる。より大きい「ゼロ埋め込みされた」配列
のサイズは、整数MのM×Mとする。M=2n(つまり
Mが2の累乗)の場合には、FFTを用いてゼロ埋め込
みされた時間領域データ集合を処理することが可能であ
る。しかしながら、Mを2の累乗に限定することによっ
て、使用され得る異なるズーム係数の数が制限されるの
で、いくつかの適用に対しては幾分柔軟性に欠けること
がある。本発明の他の局面によれば、Mに対して他の付
加的な整数値を使用してもFFTが使用され得る。例え
ば、Mは、M=2pq、M=2pq、又はM=2pq
rの形であり得、ここでp、q(及びr)はそれぞれ整
数である。Mのこれらの形の各々によっても、ゼロ埋め
込みされた時間領域データ集合のフーリエ変換に対して
FFTを使用することができる。このようにして、FF
Tによって提供される計算効率を増大させながらズーム
係数の選択にさらに柔軟性を提供する。
【0043】本発明のこれらの及び他の特徴及び利点は
添付の図面と組み合わせて現在の好ましい典型的な実施
態様の以下の詳細な説明を参照することによって、さら
に、より完全に理解されるであろう。
【0044】
【実施例】本発明によって用いられた新しい画像リサイ
ジング処理は、典型的には、既存のMRI型装置におい
て制御用コンピュータの記憶されたプログラムの適切な
変更によって行われることが可能である。図2のブロッ
ク図は、そのようなシステムの一例の概略構成を示して
いる。
【0045】典型的には、ヒト又は動物の患者(又はあ
らゆる他のイメージされるべき対象)10は静磁界内に
置かれる。例えば、患者は、関心のある対象10の一部
内でz軸方向のほぼ均一な磁界を生じさせる固定磁石1
08のz軸に沿って横になることができる。例えば、隣
接する平行なスライス体積p、q...zはイメージさ
れるべき体積の範囲内に置かれ得る。勾配(例えば、一
定の弱いz勾配)は、一組のx、y、z勾配増幅器及び
コイル114によって、相互に直行するx、y、z軸に
沿ったこのz軸方向の磁界内に印加され得、得られるN
MRレスポンス信号を位相エンコードする。NMRレス
ポンス信号は、その後、一般には勾配を消して読み取ら
れる。NMRのRF信号は対象10内に伝送され、NM
RのRFレスポンスはRFコイル116を介して対象か
ら受け取られる。RFコイル116は、通常の送信/受
信スイッチ118によってRF送信器120及びRF受
信器122に接続されている。従来技術から分かるよう
に、分離された送信コイル及び受信コイルを用いること
もできるが、その場合は送信/受信スイッチ118は必
要ではない。
【0046】前述の要素の全ては、例えば、データ獲得
及び表示コンピュータ126に接続される制御コンピュ
ータ124によって制御され得る。前者のコンピュータ
126はまた、アナログ/デジタルコンバータ128を
介してNMRレスポンスを受け取る。CRT表示及びキ
ーボードユニット130もまた、典型的には、データ獲
得及び表示コンピュータ126に付随している。
【0047】記憶されたコンピュータプログラムに従っ
て、所望の磁気勾配パルス及びNMRのRFパルス列を
発生し、所望のNMRのRFレスポンスを測定する構成
が使用され得ることは当業者には明らかである。図2に
示されるように、本発明のNMRシステムは、典型的に
は、RAM、ROM及び/又は(本明細書の説明に於い
て)他の適合する記憶プログラムの媒体を備えており、
所望のズーム比又は係数の選択、時間領域データ配列へ
のゼロ埋め込み(ゼロ埋め込みされた配列サイズは選択
されたズーム比/係数に応じる)、並びにゼロ埋め込み
された配列のフーリエ変換を行い、表示のための空間領
域データを提供する。
【0048】図3に示すように、NMRレスポンスは図
2のNMRシステムによって対象10から導き出され、
これらのレスポンスはデジタル化されてN×Nの「生デ
ータ」時間領域配列20を形成するものとする。従っ
て、この時間領域(「生」)データ集合20は次のもの
を含んでいる。
【0049】
【数1】
【0050】ここでNは偶数である。つまり、
【0051】
【数2】
【0052】xの2次元z変換は以下の式により行われ
る。
【0053】
【数3】
【0054】xの周波数スペクトルは以下のように示さ
れる。
【0055】
【数4】
【0056】式(1−4)で示されたxの周波数スペク
トルは生データから獲得された対象の理想MRI画像で
ある(図3において40で概略的に示されている)。
【0057】z変換は典型的には標準的な再構成の期間
には用いられず、xの2次元フーリエ変換が以下のよう
に算出され、「標準」MRI画像データを提供する(図
1参照)。
【0058】
【数5】
【0059】式(1−4)を式(2−1)と比較するこ
とによって、次の式が得られる。
【0060】
【数6】
【0061】つまり、標準の不連続MRI画像は、ゼロ
オフセット及び1/Nのサンプリング率による理想アナ
ログMRI画像のN×Nポイントサンプリングである。
【0062】「ズーミング」又は「リサイジング」の概
念を以下に紹介する。M>Nである偶数の整数Mに対し
て、Yを理想アナログMRI画像(図3参照)のゼロオ
フセット及び1/Mのサンプリング率であるM×Mポイ
ントサンプリングのデータ集合とする(言い換えると、
例えば、理想アナログMRI画像はそれ自体、分配され
均等間隔の開いた空間領域サンプル値のM×M配列が得
られるようなサンプリング間隔でサンプルされる)。つ
まり、
【0063】
【数7】
【0064】式(3−1)の理想アナログMRIの画像
のM×Mポイントサンプリングは、ゼロオフセット及び
次の「ズーム係数」を用いて標準MRI画像30に対し
て「ズームされた」又は「リサイズされた」と言うこと
ができる。
【0065】
【数8】
【0066】次に、偶数の整数M>Nに対して、時間領
域値のM×M配列を考える。
【0067】
【数9】
【0068】これは、より大きいM×M配列内でN×N
配列20をセンタリングし、より小さい配列からの値に
よって規定されないより大きい配列内の全てのポイント
をゼロ埋め込みすることによって得られる。図5はM×
M配列内でN×N配列20をセンタリングし、M×M配
列内のいわゆる「高周波成分」(つまり外側)の値をゼ
ロ埋め込みすることによって得られるゼロ埋め込みされ
た時間領域配列を示している。
【0069】新しい時間領域データ集合Yの2次元フー
リエ変換は以下の通りである。
【0070】
【数10】
【0071】式(4−2)を式(3−1)と比較するこ
とによって以下が決定される。
【0072】
【数11】
【0073】つまり、時間領域においてゼロ埋め込みす
ることによって空間領域に、ズームされた画像データが
与えられ(式(3−2)で与えられる有理数としてズー
ム係数の集合を用いる)、その後、フーリエ変換を用い
て時間領域データを空間領域データに変換する。
【0074】式(3−2)及び式(4−2)は一般的で
あるので、いかなる整数値Mに対しても適用される。し
かしながら、式(4−2)に表される一般のフーリエ変
換を高速フーリエ変換(FFT)に置き換えて、計算効
率を高め、処理時間を短縮することが望ましい。
【0075】Mが特定の整数値に限定される場合、より
遅くより一般的なフーリエ変換法の代わりにFFTを用
いることができる。Mが2の累乗(つまりM=2n、n
は整数)であればFFTを用いることができる。しかし
ながら、Mは一般にNよりも大きくなくてはならず、多
くの市販されている標準MRIシステムにおいてNは典
型的にはほぼ128または256なので、Mを2の累乗
に限定することによってオペレータは所望のズーム係数
を得ることを制限され得る。例えば、下記の表1に示さ
れる以下の可能な値はN=256と仮定して与えられ
る。
【0076】
【表1】
【0077】表示装置の分解能に関する限度のために、
典型的には約10を越えるrのいずれの値を用いること
も不可能である。例えば、標準のCRTはほぼ512×
512画素のみの分解能を有しており、付随するデジタ
ルフレームバッファも同様に分解能は制限されている。
標準電子表示装置に一度に表示され得る面積よりも大き
い画像面積を規定する空間領域データを形成することは
可能であるが、表示を「ウィンドウ」すること(つま
り、空間領域データによって規定されるより大きい画像
空間内で、必要に応じて表示によって覆われた「領域」
を位置づけること)は可能である。それにもかかわら
ず、メモリ資源(及び(最初に獲得された時間領域デー
タ集合内に含まれない対象についての情報を補間法は加
えることができないので)限定された画像分解能)の点
から実際に考慮すると、有用な「ズーム」比は約10:
1以下に制限される。従って、FFTを適用することに
対する上記の可能な値は比較的制限される。
【0078】しかしながら、2の整数乗に3の整数乗を
乗ずることによってMが算出される場合にも、FFTは
使用され得る。例えば、以下のような場合である。
【0079】
【数12】
【0080】ここでp及びqは整数である。FFTは、
この式に従って規定されるMの値を用いて容易に適用さ
れることができる。N=256とすると、下記の表2は
可能なズーム係数R(1<R<3)及びMが対応する偶
数整数値の部分集合の全てをリストしている。
【0081】
【表2】
【0082】他のズーム係数が必要な場合、Mは以下の
式に従って規定され得る。
【0083】
【数13】
【0084】又は
【0085】
【数14】
【0086】ここでp、q及びrはすべて整数である。
【0087】適当なサイズのより小さい配列にM×M配
列を分割することによって前述の「特別な値」の1にM
が対応しないM×M配列に対してもFFTを用いること
は可能である。例えば、(Mは任意の値である)ゼロ埋
め込みされたM×M配列が与えられると、配列内に最も
大きい可能な配列サイズ2nを見出し、その配列にFF
Tを行い、次に大きいサイズ2nの配列に対してFFT
を行う等ができる。
【0088】本発明は2次元のみの「ズーミング」に限
定されない。時間領域データ集合が3次元に規定される
と(よくあることだが)、磁気勾配の方向にズームする
こともまた望ましい。しかしながら典型的には、この方
向に沿った比較的少ない数(例えば32又は64)の時
間領域サンプルがあるので、この次元に沿ったゼロ埋め
込みされたデータに通常の「低速」フーリエ変換を行う
ことは計算上の問題に何の重要性も与えない。
【0089】図4は本発明の好ましい実施態様による図
2のNMRシステムによって行われるプロセスの全体を
示し、図5は本発明の他の実施態様によるNMRシステ
ムによって行われるプロセスを示している。図4及び図
5の実施態様のいずれにおいても、図2のシステムはす
べて従来の方法で、対象10からN×N時間領域データ
集合20を発生し、その時間領域データ集合20をイメ
ージングのための空間領域データ30にフーリエ変換し
ている。
【0090】「ズーミング」が必要とされる場合、図4
の実施例はアナログからデジタルへの変換処理によって
与えられた元の時間領域データ集合20にゼロ埋め込み
を行い(典型的には、データ集合がさらに処理されて計
測エラーを補正され、できればS/Nを改善するために
平均化された後)、埋め込まれたM×M時間領域データ
集合50を与える。この埋め込まれたデータ集合50
は、その後、フーリエ変換を受け(好ましくは前述のF
FTを用いて)、表示のための他の空間領域データ60
を与える。他の空間領域データ60から発生された画像
は、N×N時間領域データ20を埋め込むために用いら
れたゼロ値の行/列の数量に応じた拡大係数によって標
準空間領域データ30から発生された画像に対して拡大
され、埋め込まれた時間領域データ集合50を与える。
【0091】データ獲得の後に、画像解析がなされるこ
とがよくある。多くのシステムにおいて、空間領域デー
タ30が出されると時間領域データ集合20は破棄され
る。なぜなら、時間領域データ集合20はもはや必要で
はなく、空間領域データファイルのみが大容量記憶装置
に書き込まれるからである。しかしながら、図4の実施
態様において、時間領域データ集合は空間領域データと
共に(又はその代わりに)大容量記憶装置に保存される
ので、本明細書中に説明される画像リサイジング処理を
後に行うことが可能である。
【0092】図5の実施態様において、空間領域データ
30が発生されると時間領域データ集合20は破棄され
る(従来の方法を用いる)。画像リサイジングが必要な
場合、偽時間(pseudo−time)領域データ集
合20’が空間領域データ30を「逆変換(back
transforming)」することによって(逆フ
ーリエ変換法を用いて)発生される。偽時間領域データ
集合20’はその後、必要に応じてゼロ埋め込みされ、
埋め込まれた時間領域データ集合50が与えられる。そ
の後、この埋め込まれた時間領域データ集合は変換され
てリサイズされた空間領域データ60を与える。いくつ
かの異なるズーム係数が必要な場合、逆変換は一度しか
行われる必要がなく、その後、得られる偽の時間領域デ
ータ集合20’は異なる数量のゼロ値の行/列によって
埋め込まれて、各々が後にフーリエ変換されるいくつか
の異なる埋め込まれたデータ集合50を提供する(従っ
て、リサイズされた空間データ60のいくつかの異なる
集合を提供する)。
【0093】図6は本発明により図2のシステムによっ
て行われた典型的なプログラム制御ステップのフローチ
ャートである。好ましい実施態様において、時間領域デ
ータ集合20は図2の構成要素108、114〜128
及びデータ獲得によって通常の態様で獲得され(ブロッ
ク202)、データ獲得及び表示コンピュータ126は
従来のFT法を行って空間領域データを発生し、表示装
置30上に表示するための標準画像を提供する(ブロッ
ク204)。画像リサイジングが必要でない場合、イメ
ージング工程は終了する(判断ブロック206、ブロッ
ク208)。一方、画像リサイジングが必要である場合
は(判断ブロック206による)、ブロック210〜2
18のステップが行われる。
【0094】画像リサイジングが所望される場合、オペ
レータは所望の「ズーム係数」又は「ズーム比」rを入
力することを要求される(ブロック210)。好ましい
実施態様において、このズーム係数/比は典型的には、
ブロック204で表示された標準画像のサイズに対する
新しい画像の所望のサイズとして表現する(例えば、
1.5対1の拡大、2対1の拡大等)。FFT法が使用
される場合、データ獲得及び表示コンピュータ126
は、M=r*NであるMの値を算出することによってM
>Nの値を発生し(ここでNは操作されるべき時間領域
データ集合の範囲である)、その後、この算出されたM
の値を、例えば上記の表1及び表2に対応する所定の入
力の範囲内の「許容し得る(acceptable)」
Mの値の入力で近似する(ブロック212)。また、入
力ブロック210は、オペレータが選択し得る限定され
た選択リストをオペレータに示すことによって「許容し
得る」M値に応じたズーム係数rをオペレータに選択さ
せることもできる。
【0095】Mの値(事実上、時間領域データ集合を
「埋める」ために使用されなくてはならないゼロ値の行
/列の数量を表す「埋め込み係数」)が決定されると、
埋め込まれるべき時間領域データ集合が得られ(例え
ば、図4の実施態様において大容量記憶装置から検索す
ることによって、又は図5の実施態様において逆変換す
ることによって(ブロック214))、適当な数の行/
列のゼロ値で埋め込まれて、埋め込まれた時間領域デー
タ集合が与えられる(ブロック216)。その後、埋め
込まれた時間領域データ集合は変換されて(本実施態様
ではFFTを用いて)、リサイズされた空間領域データ
が出され(ブロック216)、その後表示される。好ま
しい実施態様において、FFTは、一度に時間領域デー
タ集合20の1行又は1列にFFTを行う通常の設計の
ハードウェアベースの専用高速フーリエ変換プロセッサ
を用いて行われる。このFFTプロセッサは入力とし
て、(a)データ値の1行又は1列、及び(b)FFT
が行われる限度を指定する長さのパラメータを受け入れ
る。好ましい実施態様においてゼロ埋め込みをするため
に、データ値の行又は列の数を越える長さが指定され、
それによってプロセッサは、変換以前に同数の先行ゼロ
及び後続ゼロを用いて、値に効率よく「ゼロ埋め込み」
を行う。
【0096】もちろん、ブロック204は1:1拡大の
ズームされない画像を生じる必要はない。適用によって
は(例えば、表示装置の画素の数が時間領域データ集合
のサンプルの数よりも大きい場合)、省略値(defa
ult)として特定のズーム係数を提供することが望ま
しいので、画像は特定の係数によって通常ズームされる
(例えば256時間領域データ集合サンプル及び512
画素の電子表示装置に対して1.8)。そのような省略
値ズーミングは、例えばフーリエ変換する以前に定まっ
た数のゼロを用いてゼロ埋め込みすることによって提供
される(できれば、後述される他の補間/再サンプリン
グと組み合わせる)。そのようなシステムにおいては、
ブロック210で入力されたズーム係数は、その後、
「省略値」であるズーム係数とは異なるユーザー指定の
可変ズーム係数となる。
【0097】好ましい実施態様において、ズーム係数選
択に関するさらに他の柔軟性は、通常の一次補間/再サ
ンプリング法と組み合わせて上記ゼロ埋め込み/フーリ
エ変換法を用いることによって提供される。例えば、拡
大係数を1.8とする。好ましい実施態様において、生
データである時間領域データ集合はゼロ埋め込みされ、
フーリエ変換されて拡大係数2を与える。その後、得ら
れる空間領域データは通常の一次補間法を用いて係数
0.9によって「縮小され(shrunk)」て拡大係
数1.8を有する最終的な画像が与えられる(そのよう
な処理で生じた実際の画像は図8に示されている)。
(本実施例において)一次補間/再サンプリングは1よ
りも小さいズーム係数を与え、最終的な画像に導入され
るアーティファクトは比較的重要ではない(空間領域デ
ータには、補間され/再サンプルされたデータよりも多
くの情報があるので、一次補間処理によって情報は実際
には破棄されている)。周知のように、一次補間/再サ
ンプリングは、全ての有理数に対応する「ズーム係数」
を提供することができる。
【0098】従って、本発明のこのような他の局面によ
れば、ゼロ埋め込み/フーリエ変換法は空間領域データ
を発生することによって「粗い」ズーム機能を提供する
ために使用され、空間領域データはその後、「細かいズ
ーム」を提供する一次補間/再サンプリング処理によっ
て操作される。ゼロ埋め込み法は好ましくは実際に所望
されるよりも大きいズーム係数を提供し、一次補間処理
は、他の方法によってゼロ埋め込み/フーリエ変換から
得られる画像を「縮小」するために適用される。
【0099】
【発明の効果】時間領域データ集合に作用してFT後に
リサイズされた画像を得るMRI画像リサイジング法が
説明された。この方法は計算上非常に効率がよく、空間
領域データの補間/再サンプリングが画像リサイジング
のために使用される場合に時々起こるアーティファクト
問題を解消する(空間領域データ補間/再サンプリング
を用いるズーム係数1.8にリサイズされた図7の画像
を、本明細書に説明されているようにゼロ埋め込み/F
FTを行った後、一次補間を行い同様に1.8倍にリサ
イズされた図8の画像と比較されたい)。
【0100】本発明は、最も実用的であり好ましい実施
例と現在考えられているものと結び付けて説明された
が、開示された実施例に制限されるものではなく、逆
に、添付の請求の範囲の精神と範囲内で種々な修正及び
等価の配置を含むように意図されていることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気共鳴イメージング法の概略説明図で
ある。
【図2】本発明による磁気共鳴イメージングシステムの
現在の好ましい典型的な実施態様の概略ブロック図であ
る。
【図3】z−変換を用いてアナログ理想MRI画像を生
じるための従来の方法を説明する概略図である。
【図4】図2のMRIシステムを操作してリサイズされ
た画像を提供する典型的な方法を説明する概略図であ
る。
【図5】図2のMRIシステムを操作してリサイズされ
た画像を提供する典型的な他の方法を説明する概略図で
ある。
【図6】リサイズされた画像を提供するために、図2の
システムによって行われた典型的なプログラム制御ステ
ップのフローチャートである。
【図7】従来の一次補間/再サンプリング法によって提
供された実際にリサイズされたMRI画像の写真であ
る。
【図8】本発明の現在の好ましい典型的な実施態様によ
って提供された実際にリサイズされたMRI画像の写真
である。
【符号の説明】
10 対象 130 CRT表示及びキーボードユニット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】従来の一次補間/再サンプリング法によって提
供された実際にリサイズされたMRI画像の写真(X線
写真と同等の写真)である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】本発明の現在の好ましい典型的な実施態様によ
って提供された実際にリサイズされたMRI画像の写真
(X線写真と同等の写真)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9118−2J G01N 24/02 S

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】NMRレスポンスを表す時間領域データ集
    合を獲得し、該時間領域データ集合をイメージするため
    に空間領域データに変換するタイプの核磁気共鳴イメー
    ジングシステムに於いて、 (a)所望のズーム係数を指定するステップ、 (b)該ズーム係数に応じて埋め込まれたゼロの数量を
    選択するステップを含む、該時間領域データ集合にゼロ
    を埋め込むステップ、及び (c)該ゼロを埋め込まれた時間領域データ集合を少な
    くとも1次元でフーリエ変換して、該指定されたズーム
    係数に対応する空間領域データを発生するステップ、 を包含する改良された画像リサイジング方法。
  2. 【請求項2】イメージされるべき対象からNMRレスポ
    ンスを導き出すRFパルス発生器及び磁界発生器と、そ
    のようなNMRレスポンスを受け取りそれに応じてデジ
    タル化された時間領域データ集合を供給する獲得/変換
    回路と、少なくとも1次元のフーリエ変換を該時間領域
    データ集合に適用して空間領域データを発生し電子表示
    装置に表示するための該空間領域データに反応して画像
    を展開するプロセッサとを備えているタイプの核磁気共
    鳴イメージングシステムに於いて、 (a)可変のズーム係数を選択するステップ、 (b)該選択された可変のズーム係数に応じてゼロ値の
    数量を決定するステップ、及び (c)該フーリエ変換を用いて、該時間領域データ集合
    及び該追加ゼロ値の選択された数量を処理して該空間領
    域データを得るステップ、 を包含する画像リサイジング方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記決定するステップ(b)は、 Mは2の累乗である値M>Nを選択するステップと、 M×M配列内に於いて、該時間領域データ集合のN×N
    配列を規定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、 該M×M配列に高速フーリエ変換法を適用して空間領域
    データを得るステップとを包含する方法。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記決定するステップ(b)は、 偶数の整数値の部分集合から値M>Nを選択するステッ
    プと、 M×M配列内に於いて、該時間領域データ集合のN×N
    配列を規定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、 該M×M配列に高速フーリエ変換法を適用して空間領域
    データを得るステップとを包含する方法。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記決定するステップ(b)は、 Mはいずれかの偶数整数値である値M>Nを選択するス
    テップと、 M×M配列内に於いて、該時間領域データ集合のN×N
    配列を規定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、 該M×M配列に低速フーリエ変換法を適用して空間領域
    データを得るステップとを包含する方法。
  6. 【請求項6】RFパルスを発生する手段と、磁界を発生
    する手段と、該RFパルス発生手段及び該磁界発生手段
    によって導き出されたNMRレスポンスを受け取り該N
    MR応答に応じてデジタル化された時間領域データ集合
    を供給するデータ獲得手段と、該獲得手段に接続され該
    時間領域データ集合に少なくとも1次元のフーリエ変換
    を適用して空間領域データを発生する処理手段と、該空
    間領域データに応じて画像を展開する電子表示手段とを
    備えているタイプの核磁気共鳴イメージング装置に於い
    て、 (a)可変のズーム係数を選択するステップ、 (b)該時間領域データ及び追加ゼロ値を含むより大き
    な時間領域データ集合内に該時間領域データ集合を規定
    するステップ、 (c)該選択された可変のズーム係数に応じて、該より
    大きな時間領域データ集合のサイズを選択するステッ
    プ、及び (d)該フーリエ変換を、該より大きな時間領域データ
    集合に適用して該空間領域データを供給するステップ、 を包含する該画像のリサイジング方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記より大きなデータ集合のサイズを選択するステップ
    (c)は、 Mは2の累乗である値M>Nを選択するステップと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、を包
    含しており、 前記適用するステップ(d)は高速フーリエ変換(FF
    T)を該M×M配列に適用して空間領域データを得るこ
    とを包含する方法。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記より大きなデータ集合のサイズを選択するステップ
    (c)は、 偶数の整数値の部分集合から値M>Nを選択するステッ
    プと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、を包
    含しており、 前記適用するステップ(d)は高速フーリエ変換を該M
    ×M配列に適用して空間領域データを得ることを包含す
    る方法。
  9. 【請求項9】請求項6に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記サイズを選択するステップ(c)は、 Mはいずれかの偶数整数値である値M>Nを選択するス
    テップと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、を包
    含する方法。
  10. 【請求項10】イメージされるべき対象からNMRレス
    ポンスを導き出すRFパルス発生器及び磁界発生器と、
    そのようなNMRレスポンスを受け取りそれに応じてデ
    ジタル化された時間領域データ集合を供給する獲得回路
    と、再構成プロセッサとを備えているタイプの核磁気共
    鳴イメージングシステムに於いて、電子表示装置に表示
    するために画像を展開する方法であって、 (a)フーリエ変換を該時間領域データ集合に適用して
    第1の空間領域データを得るステップ、 (b)該第1の空間領域データから第1の画像を展開す
    るステップ、 (c)該時間領域データ集合を保持するステップ、並び
    に (d)リサイズされた画像を発生するために、オペレー
    タ要求に対して、 (i)該時間領域データ集合にゼロ埋め込みを行い、フ
    ーリエ変換を該ゼロ埋め込みされた時間領域データ集合
    に適用して第2の空間領域データを得るステップ、及び (ii)第2の空間領域データから該第1の画像に対し
    てリサイズされた画像を展開するステップの実行に条件
    を設けるステップ、 を包含する方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記ゼロ埋め込みステップ(i)は、 Mは2の累乗である値M>Nを選択するステップと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップとを包含
    しており、 前記画像を展開するステップ(ii)は高速フーリエ変
    換法をM×M配列に適用して空間領域データを得ること
    を包含する方法。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記ゼロ埋め込みステップ(i)は、 偶数の整数値の部分集合から値M>Nを選択するステッ
    プと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップとを包含
    しており、 前記画像を展開するステップ(ii)は高速フーリエ変
    換法を該M×M配列に適用して空間領域データを得るこ
    とを包含する方法。
  13. 【請求項13】請求項10に記載の方法であって、 前記時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規定
    し、 前記ゼロ埋め込みステップ(i)は、 Mはいずれかの偶数整数値である値M>Nを選択するス
    テップと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、を包
    含しており、 前記画像を展開するステップ(d)は低速フーリエ変換
    法を該M×M配列に適用して空間領域データを得ること
    を包含する方法。
  14. 【請求項14】イメージされるべき対象からNMRレス
    ポンスを導き出すRFパルス発生器及び磁界発生器と、
    そのようなNMRレスポンスを受け取りそれに応じてデ
    ジタル化された時間領域データ集合を供給する獲得回路
    と、再構成プロセッサとを備えているタイプの核磁気共
    鳴イメージングシステムに於いて、電子表示装置に表示
    するために画像を展開する方法であって、 (a)フーリエ変換を該時間領域データ集合に適用して
    第1の空間領域データを得るステップ、 (b)該時間領域データ集合を破棄するステップ、 (c)該第1の空間領域データから第1の画像を展開す
    るステップ、並びに (d)リサイズされた画像を発生するために、オペレー
    タの要求に対して、 (i)該第1の空間領域データを逆フーリエ変換して
    (back Fourier transformin
    g)、再発生された偽時間領域データ集合を与えるステ
    ップ、 (ii)該再発生された時間領域データ集合にゼロ埋め
    込みを行い、該ゼロ埋め込みされた時間領域データ集合
    にフーリエ変換を適用して第2の空間領域データを得る
    ステップ、及び (iii)第2の空間領域データから該第1の画像に対
    してリサイズされた画像を展開するステップの実行に条
    件を設けるステップ、 を包含する方法。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の方法であって、 前記偽の時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規
    定し、 前記ゼロ埋め込みステップ(ii)は、 Mは2の累乗である値M>Nを選択するステップと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップと、を包
    含しており、 前記画像を展開するステップ(iii)は高速フーリエ
    変換法を該M×M配列に適用して空間領域データを得る
    ことを包含する方法。
  16. 【請求項16】請求項14に記載の方法であって、 前記偽の時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規
    定し、 前記ゼロ埋め込みステップ(ii)は、 偶数の整数値の部分集合から値M>Nを選択するステッ
    プと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップとを包含
    しており、 前記画像を展開するステップ(iii)は高速フーリエ
    変換法を該M×M配列に適用して空間領域データを得る
    ことを包含する方法。
  17. 【請求項17】請求項14に記載の方法であって、 前記偽の時間領域データ集合はN×Nサイズの配列を規
    定し、 前記ゼロ埋め込みステップ(ii)は、 Mはいずれかの偶数整数値である値M>Nを選択するス
    テップと、 M×M配列内で該時間領域データ集合のN×N配列を規
    定するステップと、 該N×N配列の入力によって占有されていない該M×M
    配列内の全ての入力をゼロに設定するステップとを包含
    しており、 前記画像を展開するステップ(iii)は低速フーリエ
    変換法を該M×M配列に適用して空間領域データを得る
    ことを包含する方法。
  18. 【請求項18】NMRレスポンスを表す時間領域データ
    集合を獲得し、イメージするために該時間領域データ集
    合を空間領域データに変換するタイプの核磁気共鳴イメ
    ージングシステムに於いて、 (a)所望のズーム係数を指定するステップ、 (b)該ズーム係数に応じて埋め込まれたゼロの数量を
    選択するステップを含む、該時間領域データ集合にゼロ
    埋め込みをするステップ、 (c)該ゼロ埋め込みされた時間領域データ集合を少な
    くとも1次元でフーリエ変換し、第1の空間領域データ
    を発生するステップ、及び (d)補間法及び再サンプリング法を該第1の空間領域
    データに適用し、該ズーム係数に対応する他の空間領域
    データを得るステップ、を包含する改良された画像リサ
    イジング方法。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の方法であって、前記
    適用するステップ(d)は、前記第1の空間領域データ
    に対してデータポイント数の少ない前記他の空間領域デ
    ータを得るステップを包含する、方法。
  20. 【請求項20】請求項18に記載の方法であって、前記
    第1の空間領域データに対応するズーム係数は前記選択
    されたズーム係数よりも大きく、前記適用するステップ
    (d)は該第1の空間領域データによって表される画像
    のサイズを効果的に縮小する、方法。
  21. 【請求項21】NMRレスポンスを表す時間領域データ
    集合を獲得し、イメージするために該時間領域データ集
    合を空間領域データに変換するタイプの核磁気共鳴イメ
    ージングシステムに於いて、 所望のズーム係数を指定する手段と、 該ズーム係数に応じて埋め込まれるゼロの数量を特定す
    る手段を有し、該時間領域データ集合にゼロ埋め込みを
    するために、該指定する手段に操作的に接続された手段
    と、 該ゼロ埋め込みされた時間領域データ集合を受け取るた
    めに接続され、該ゼロ埋め込みされた時間領域データ集
    合を少なくとも1次元でフーリエ変換し、該指定された
    ズーム係数よりも小さくない対応するズーム係数を有す
    る空間領域データを発生するフーリエ変換手段と、 を備えている改良された画像リサイジング装置。
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