JPH06170698A - 工作機械用タッチプローブ - Google Patents

工作機械用タッチプローブ

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JPH06170698A
JPH06170698A JP7577893A JP7577893A JPH06170698A JP H06170698 A JPH06170698 A JP H06170698A JP 7577893 A JP7577893 A JP 7577893A JP 7577893 A JP7577893 A JP 7577893A JP H06170698 A JPH06170698 A JP H06170698A
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contact signal
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JP7577893A
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English (en)
Inventor
Toshitaka Shimomura
俊隆 下村
Toru Yaku
亨 夜久
Akira Matsuhashi
章 松橋
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METRO-LE KK
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
METRO-LE KK
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電流を抑え、内蔵電源の寿命を向上させ
ることができる工作機械用タッチプローブを提供する。 【構成】 スタイラスとワークとの接触によって信号発
生手段21から1回目の接触信号が出力されたときに、
内蔵電源18Aをオンさせる。また、そのときから設定
時間(FSK変調・通信周波数発振回路14の発振が安
定するまでの時間)経過するまで接触信号の送信を遅延
させた後、1回目の接触信号を送信させる。次に、2回
目の接触信号が出力されたときに、直ちに、符号化回路
13からの2回目の接触信号を発振回路14および電力
増幅回路15を通じて送信したのち、その送信からある
所定時間経過後に電源18Aをオフさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械用タッチプロ
ーブに関する。例えば、NC旋盤加工機などの工作機械
において、ワークを自動計測するためなどに用いられる
工作機械用タッチプローブに関する。
【0002】
【背景技術】例えば、NC旋盤加工機では、図7に示す
ように、主軸101にプローブ102を取り付け、この
プローブ102をパレット100上に据え付けたワーク
Wに接触させ、そのときの接触信号をNC旋盤加工機の
制御部へ送って、ワークWの位置やワークWの加工後の
寸法などを測定することが行われている。
【0003】測定時、プローブ102のスタイラス10
3がワークWに接触すると、プローブ102から接触信
号がNC旋盤加工機の制御部に出力される。すると、そ
の接触信号を受けたNC旋盤加工機の制御部では、その
ときの位置カウンタの値を読み込み、その値からワーク
Wの寸法などを求める。測定終了後、プローブ102は
他の工具と同様にマガジンに収容される。そのため、プ
ローブ102の脱着容易性や確実性を確保しつつ、プロ
ーブ102からの接触信号をNC旋盤加工機の制御部側
へ確実に伝達する手段が必要とされる。
【0004】従来、プローブ102からの接触信号をN
C旋盤加工機などの工作機械本体の制御部側へ伝達する
手段として、誘導コイルや結合コンデンサなどを用いた
非接触通信が用いられている。最近では、無線電波通信
も、通信機の小型化、低電力化に伴い使われはじめてき
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、誘導コイル
や結合コンデンサなどを用いた非接触通信は、プローブ
側送信機と本体側受信機との距離を数mm以内に保って
おく必要がある。そのため、NC旋盤加工機で使う場
合、図7に示す如く、プローブ側送信機104をプロー
ブ102に取り付ける関係から、本体側受信機105を
主軸101の周辺に配置せざるを得ない。その結果、そ
の本体側受信機105がその周辺機器や工具などと干渉
するという虞れがある。
【0006】これに対し、無線電波通信は、プローブと
受信機との間を離せるので干渉の問題がなくなる上、余
計なものを機械に付属させる必要がないからユーザに受
け入れられ易い利点がある。反面、従来の無線電波通信
を利用したものでは、送信回路の電源を常時オンの状態
にしてあるため、消費電力が大きく、内蔵電池の寿命が
短いという欠点がある。
【0007】そこで、無線電波通信における欠点を解消
する手段として、図8に示す如く、プローブ102のフ
ランジ106の部分に電源スイッチ107を設け、プロ
ーブ102が主軸101に装着されたとき電源スイッチ
107がオンするように構成したもの、あるいは、特開
昭62−264851号公報のように、プローブが工作
機械の制御部側からの計測指令信号を受信したことを条
件として、タイマの限定時間だけ内蔵電源をオンするよ
うに構成したもの、などが知られている。通常、NC加
工機が稼働している時間のうち、測定をしている時間は
ほんのわずかであるから、これらの方法は効果的であ
る。
【0008】しかし、前者(図8)のものはプローブ1
02が主軸101に装着されている間は継続して電源が
オンされ、また、後者(特開昭62−264851号公
報)のものは制御部側からの計測指令信号を受信した後
は電源がオンされるため、例えば、計測動作に入ってか
らプローブとワークとを接触させるために両者を相対移
動させている時間も電源がオンされているから、消費電
力の点では抜本的な解決策とは言えない。特に、前者の
構造では、プローブ102がマガジン内に収容された状
態では電源スイッチ107がオフされる必要があるなど
機械構造上の制約がある上、切り粉や切削油などが電源
スイッチ107の動きを妨げる虞れもある。
【0009】ここに、本発明の目的は、このような従来
の欠点を全て解消し、消費電流を抑え、内蔵電源の寿命
を向上させることができる工作機械用タッチプローブを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】通常、NC旋盤加工機な
どの工作機械では、タッチプローブを主軸に取り付けて
測定を行う場合、1度の測定に際して、スタイラスとワ
ークとが2回接触するように、タッチプローブとワーク
とが相対移動される。例えば、図1に示す如く、最初に
タッチプローブPが高速度でワークWに向かって移動さ
れる(A参照)。やがて、タッチプローブPのスタイラ
ス3がワークWに接触すると、タッチプローブPから1
回目の接触信号が出力される(B参照)。この1回目の
接触信号が出力されたことを条件として、タッチプロー
ブPがワークWから離れる方向へ一定距離だけ移動され
たのち(C参照)、今度は、タッチプローブPが低速度
でワークWに向かって移動される。タッチプローブPの
スタイラス3がワークWに接触すると、タッチプローブ
Pから2回目の接触信号が出力される(D参照)。工作
機械の制御部は、その2回目の接触信号を受けたとき、
カウンタの値を読み取り、その値を基にワークWの寸法
などを求める。
【0011】第1の発明では、このような工作機械にお
ける測定動作上の特徴、つまり、1度の測定動作におい
て、スタイラスがワークに対して2回接触するという動
作上の特徴を利用して、送信手段の電源をオン・オフ制
御し、プローブの平均消費電流を抑え、内蔵電源の寿命
を向上させたものである。
【0012】具体的には、プローブ本体と、このプロー
ブ本体に設けられたスタイラスとを備え、前記プローブ
本体には、前記スタイラスとワークとが接触したことを
検出し接触信号を発生する信号発生手段と、この信号発
生手段からの接触信号を通信周波数の電波で送信する送
信手段と、この送信手段を駆動させる電源と、前記信号
発生手段からの1回目の接触信号を検出する接触検出手
段と、この接触検出手段によって1回目の接触信号が検
出されたとき前記送信手段の電源をオンしかつ2回目以
降の接触信号が送信されてから次の接触信号が所定時間
内に出力されなかったとき前記送信手段の電源をオフす
る電源制御手段とがそれぞれ設けられている、ことを特
徴としている。
【0013】第2の発明では、第1の発明に、前記接触
検出手段によって1回目の接触信号が検出されたとき前
記送信手段による送信を予め設定された時間だけ遅延さ
せる遅延手段が付加されていることを特徴としている。
【0014】第3の発明では、プローブ本体と、このプ
ローブ本体に変位可能かつ中立位置に復帰可能に設けら
れたスタイラスとを備え、前記プローブ本体には、前記
スタイラスの変位によって可動接点が固定接点に接触し
て導通するスイッチ手段を含み、そのスイッチ手段の導
通時に接触信号を発生する信号発生手段と、この信号発
生手段からの接触信号を通信周波数の電波で送信する送
信手段と、前記スイッチ手段の導通時に前記送信手段と
接続されるとともに、前記スイッチ手段の非導通時に前
記送信手段と遮断される電源とがそれぞれ設けられてい
る、ことを特徴としている。
【0015】
【作用】第1の発明では、測定に当たって、プローブ本
体とワークとが互いに接触する方向へ相対移動され(図
1(A)参照)、スタイラスとワークとが接触すると
(図1(B)参照)、信号発生手段から1回目の接触信
号が出力される。すると、その1回目の接触信号が接触
検出手段によって検出されると、電源制御回路によって
送信手段の電源がオンされる。これにより、送信手段に
よって1回目の接触信号が送信される。一方、プローブ
本体とワークとは、信号発生手段から1回目の接触信号
が出力されたことを条件として互いに離れる方向へ所定
距離相対移動され(図1(C)参照)、そののち、互い
に接触する方向へ低速度で相対移動される。この相対移
動において、スタイラスとワークとが接触すると(図1
(D)参照)、信号発生手段から2回目の接触信号が直
ちに送信される。すると、この2回目の接触信号を受信
した工作機械の制御部はそのときのカウンタの値を読み
取り、その値を基にワークの寸法などを求める。なお、
2回目以降の接触信号が送信されてから次の接触信号が
所定時間内に出力されなかったときには、送信手段の電
源がオフされる。
【0016】第2の発明では、接触検出手段によって1
回目の接触信号が検出されると、送信手段の電源がオン
されるが、送信手段による送信は設定時間だけ遅延され
る。従って、送信手段の電源がオンされてから送信手段
の発振動作が安定するまでの間送信が遅延され、発振動
作が安定してから送信されるから、1回目の接触信号を
確実に送信させることができる。
【0017】第3の発明では、測定に当たって、プロー
ブ本体とワークとが互いに接触する方向へ相対移動され
(図1(A)参照)、スタイラスとワークとが接触する
と(図1(B)参照)、スイッチ手段の可動接点が固定
接点に接触して導通状態とされる。すると、信号発生手
段から1回目の接触信号が発生されるとともに、送信手
段の電源がオンされる。これにより、送信手段によって
1回目の接触信号が送信される。一方、プローブ本体と
ワークとが、信号発生手段から1回目の接触信号が出力
されたことを条件として互いに離れる方向へ所定距離相
対移動されると(図1(C)参照)、スイッチ手段の可
動接点が固定接点から離れ非導通状態とされる。する
と、送信手段の電源がオフされる。そののち、互いに接
触する方向へ低速度で相対移動され、スタイラスとワー
クとが接触すると(図1(D)参照)、信号発生手段か
ら2回目の接触信号が発生されるとともに、送信手段の
電源がオンされる。これにより、送信手段によって2回
目の接触信号が送信される。この2回目の接触信号を受
信した工作機械の制御部はそのときのカウンタの値を読
み取り、その値を基にワークの寸法などを求める。
【0018】
【実施例】以下、本発明の工作機械用タッチプローブに
ついて好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。第1実施例 第1実施例を図2〜図4に示す。図2において、テーパ
シャンク1Bを有するプローブ本体1には、先端に接触
球2を有するスタイラス3が支持されている。スタイラ
ス3のプローブ本体1内に突出した上端部には、中立軸
線L(一般には、テーパシャンク1Bの軸線と同じ)を
中心とする同一円周上の120度間隔位置に中立軸線L
に対して直交する接触子軸4A,4B,4Cを放射状に
有する支持盤5が設けられている。一方、プローブ本体
1内には、その底壁1Aに前記各接触子軸4A,4B,
4Cを前記円周上の両側からテーパ状に挟む一対の導電
性ピンからなる電気接点機構6A,6B,6Cが120
度間隔位置に設けられているとともに、これらの電気接
点機構6A,6B,6Cに各接触子軸4A,4B,4C
が接触するように前記支持盤5を中立軸線L方向へ付勢
するコイルばね7が設けられている。
【0019】従って、スタイラス3は、3本の接触子軸
4A,4B,4C、これと接する電気接点機構6A,6
B,6Cおよび付勢部材であるコイルばね7により、ケ
ース本体1の中立位置(中立軸線L上の定位置)に保持
されているとともに、中立位置に対して変移可能かつ復
帰可能に支持されている。つまり、中立軸線L方向へ変
移可能かつその中立軸線Lに対して傾斜可能に支持され
ているとともに、中立位置に復帰可能に支持されてい
る。ここに、接触子軸4A,4B,4C、これと接する
電気接点機構6A,6B,6Cおよびコイルばね7によ
り、逃げ機構を有する三点支持機構8が形成されてい
る。
【0020】図3は前記プローブ本体1内に設けられた
送信機10の回路構成を示すブロック図である。同送信
機10は、前記電気接点機構6A,6B,6Cに電圧を
与える電源(図示省略)を含みその接点の開を検出する
接点駆動回路11と、この接点駆動回路11からの信号
(接触信号)に含まれるチャタリングを除去する波形整
形回路12と、この波形整形回路12から接触信号を受
けたとき符号化したデジタル信号を発生する符号化回路
13と、この符号化回路13からのデジタル信号を通信
周波数においてFM変調するFSK変調・通信周波数発
振回路14と、このFSK変調・通信周波数発振回路1
4からの通信信号を増幅する電力増幅回路15と、NC
旋盤加工機が測定動作に入ってからスタイラス3が最初
(計測動作に入って1回目)にワークWと接触したこと
を検出する接触検出手段としての接触検出回路16と、
この接触検出回路16によって最初の接触が検出された
とき符号化された接触信号の送信を控えるための時間を
計算する遅延手段としてのタイマ回路17と、前記FS
K変調・通信周波数発振回路14および電力増幅回路1
5に動作電圧を印加する電池などからなる内蔵電源18
Aを含み、前記接触検出回路16によって最初の接触が
検出されたとき電源18Aをオンし、かつ、2回目以降
の接触信号が送信されてから次の接触信号が設定した所
定時間内に出力されなかったとき電源18Aをオフする
電源制御手段としての電源制御回路18と、前記電力増
幅回路15で増幅された通信信号を無線送信するアンテ
ナ19とから構成されている。
【0021】ここで、前記符号化回路13で発生する符
号化されたデジタル信号としては、単なる方形波(これ
は、回路構成が簡単であるが、雑音除去能力に劣る。)
や疑似雑音符号(これは、回路構成、特に、受信回路の
構成が複雑になるが、雑音除去能力が高い。)などがあ
る。また、前記タイマ回路17において、1回目の接触
信号の送信を控えるための時間としては、FSK変調・
通信周波数発振回路14における発振動作が安定するま
でに要する時間以上であればよく、例えば、100μse
c 〜0.5 sec程度であればよい。また、電源制御回路
18において、2回目以降の接触信号が送信されてから
電源をオフするまでの時間としては、任意に設定変更可
能であるが、例えば、1分程度である。
【0022】なお、前記電気接点機構6A,6B,6C
を含む接点駆動回路11および波形整形回路12によ
り、スタイラス3とワークWとが接触したことを検出し
接触信号を発生する信号発生手段21が形成されてい
る。また、前記符号化回路13、FSK変調・通信周波
数発振回路14、電力増幅回路15およびアンテナ19
により、前記信号発生手段21からの接触信号を通信周
波数の電波で送信する送信手段22が形成されている。
【0023】図4はNC旋盤加工機の制御部側に設けら
れる受信機30の回路構成を示すブロック図である。同
受信機30は、アンテナ31と、このアンテナ31を通
じて受信した送信機10からの電波をFM復調しデジタ
ル信号に変換するFSK受信回路32と、このFSK受
信回路32のデジタル信号から雑音を除去して接触信号
を抜き出す復号回路33と、この復号回路33によって
抜き出された接触信号をNC旋盤加工機の制御部へ与え
るインターフェース回路34とから構成されている。な
お、復号回路33において、デジタル信号から雑音を除
去して接触信号を抜き出すには、送信機10から接触信
号が符号化されて送信されてくるため、それを頼りに接
触信号と雑音とを弁別することができる。
【0024】次に、本実施例の作用を説明する。測定に
当たっては、図1に示す如く、プローブ本体1を高速度
でワークWに向かって移動させる。やがて、プローブ本
体1のスタイラス3がワークWに接触すると、スタイラ
ス3が中立軸線L方向または中立軸線Lに対して傾斜さ
れる。すると、いずれかの電気接点機構6A,6B,6
Cが開かれる結果、1回目の接触信号が出力される。1
回目の接触信号が波形整形回路12を通じて接触検出回
路16によって検出されると、電源制御回路18によっ
て電源18Aがオンされる。これにより、送信手段22
内のFSK変調・通信周波数発振回路14が発振を開始
する。
【0025】しかし、タイマ回路17で設定した時間経
過するまではFSK変調・通信周波数発振回路14の発
振が安定しないので、この間は、符号化回路13から符
号化された接触信号が送信されない。やがて、予め設定
された時間(例えば、100μsec 〜0.5 sec)経過
すると、FSK変調・通信周波数発振回路14の発振が
安定する。ここで、符号化回路13から符号化された接
触信号がFSK変調・通信周波数発振回路14、電力増
幅回路15を通じてアンテナ19から送信される。
【0026】一方、プローブ本体1をワークWから離れ
る方向へ一定距離だけ移動させたのち、今度は、プロー
ブ本体1を低速度でワークWに向かって移動させる。こ
の移動において、プローブ本体1のスタイラス3がワー
クWに接触すると、2回目の接触信号が出力される。す
ると、今度は、符号化回路13から符号化された接触信
号が直ちにFSK変調・通信周波数発振回路14、電力
増幅回路15を通じてアンテナ19から送信される。な
お、2回目以降の接触信号が送信されてから次の接触信
号がある所定時間(例えば,1分)内に出力されなかっ
たときは、電源18Aがオフされる。
【0027】受信機30において、アンテナ31を通じ
て送信機10からの電波を接触信号を受信すると、FS
K受信回路32でFM復調しデジタル信号に変換したの
ち、復号回路33でそのデジタル信号から雑音を除去し
て接触信号を抜き出す。この接触信号をインターフェー
ス回路34を介してNC旋盤加工機の制御部へ与える。
これにより、NC旋盤加工機の制御部は、接触信号を受
信したとき、カウンタの値を読み込み、その値を基にワ
ークWの寸法などを求める。
【0028】従って、第1実施例によれば、スタイラス
3とワークWとの接触によって1回目の接触信号が出力
されたときに、電源18Aをオンさせるとともに、その
ときから設定時間経過するまで符号化回路13からの接
触信号の送信を遅延させ、FSK変調・通信周波数発振
回路14の発振が安定する設定時間経過後に、符号化回
路13から1回目の接触信号を送信させる。次に、2回
目の接触信号が出力されたときに、直ちに、符号化回路
13からの2回目の接触信号をFSK変調・通信周波数
発振回路14および電力増幅回路15を通じて送信した
のち、その送信からある所定時間経過後に電源18Aを
オフさせる。
【0029】そのため、1回目の接触信号が出力された
ときに電源18Aをオンするようにしているから、それ
以前における電力消費を節約できる。例えば、計測動作
に入って、スタイラスとワークとを接触させるために両
者を相対移動させるために要する時間だけ電力消費を節
約できる。また、2回目以降の接触信号が送信されてか
ら、次の接触信号が所定時間内に出力されなかったとき
に、電源18Aをオフするようにしているから、平均消
費電流を少なくでき、内蔵電源18Aの寿命を向上させ
ることができる。しかも、1回目の接触信号から設定時
間経過後に第1回目の接触信号を送信するようにしたの
で、つまり、FSK変調・通信周波数発振回路14の発
振動作が安定するまで、接触信号の送信を遅延させるよ
うにしたので、第1回目の接触信号も確実に送信するこ
とができる。更に、2回目の接触信号については、直ち
に送信できるから、高精度な測定が行える。
【0030】第2実施例 第2実施例を図5および図6に示す。図5において、プ
ローブ本体1には、球面軸受51を介して先端に接触球
2を有するスタイラス3が中立軸線Lに対して変位可能
かつ中立軸線Lに復帰可能に支持されているとともに、
摺動軸52が中立軸線L上に沿ってかつその軸方向へ摺
動可能に支持されている。前記スタイラス3の基端に
は、ボール53を受ける円錐穴54を有するボール受け
55が取り付けられている。前記摺動軸52には、その
一端に前記ボール53を収納したばね受け56が、他端
に可動盤57がそれぞれ取り付けられている。可動盤5
7は、前記プローブ本体1内に形成された中間壁58に
中立軸線Lと平行に突設されたガイド59によって回動
規制されている。中間壁58と前記ばね受け56との間
にはスプリング60が介装されているとともに、中間壁
58には前記スタイラス3の変位によって導通するスイ
ッチ手段61が設けられている。
【0031】前記スイッチ手段61は、前記中間壁58
に埋設されたケース62と、このケース61の開口を塞
ぎかつ固定接点63を有する蓋体64と、前記ケース6
2内に摺動可能に収納されかつ前記固定接点63に対し
て接離する可動接点65を有する可動片66と、前記可
動接点65が前記固定接点63に接する方向へ前記可動
片66を付勢するばね67と、前記可動片66に突設さ
れかつ先端が前記蓋体64を通って前記可動盤57に当
接する当接子68とから構成されている。
【0032】図6は前記プローブ本体1内に設けられた
送信機10Aの回路構成を示すブロック図である。同送
信機10Aは、前記スイッチ手段61を含み、そのスイ
ッチ手段61の導通時に接触信号を発生する信号発生手
段21Aと、この信号発生手段21Aからの接触信号を
通信周波数の電波で送信する送信手段22と、前記スイ
ッチ手段61の導通時に前記送信手段22と接続される
とともに、前記スイッチ手段61の非導通時に前記送信
手段22と遮断される電源18Aとから構成されてい
る。なお、送信手段22は、第1実施例と同様に、符号
化回路13、FSK変調・通信周波数発振回路14、電
力増幅回路15およびアンテナ19を含み構成されてい
る。
【0033】従って、第2実施例によれば、スタイラス
3がワークWとの接触によって変位すると、摺動軸52
が図5中上方へ摺動し、それに伴って可動片66も上方
へ変位する結果、可動接点65が固定接点63に接触し
てスイッチ手段61が導通される。すると、信号発生手
段21Aから1回目の接触信号が発生されるとともに、
送信手段22の電源18Aがオンされる。これにより、
送信手段22によって1回目の接触信号が送信される。
すると、その接触信号は、図4と同様の受信機30で受
信される。次に、スタイラス3がワークWから離れ中立
位置に復帰すると、スイッチ手段61の可動接点65が
固定接点63から離れる。これにより、送信手段22の
電源18Aがオフされる。再び、スタイラス3がワーク
Wとの接触によって変位すると、上記と同様にして、信
号発生手段21Aから2回目の接触信号が発生されると
ともに、送信手段22の電源8Aがオンされる。これに
より、送信手段22によって2回目の接触信号が送信さ
れる。すると、その接触信号は、図4と同様の受信機3
0で受信される。
【0034】そのため、スタイラス3とワークWとの接
触によってスタイラス3が変位している間のみ電源がオ
ンされるから、つまり、第1実施例と比べ、1回目の接
触以前にも通電を必要とせず、また、1回目の接触と2
回目の接触との間の通電がなく、かつ、2回目の接触後
から電源オフするまでの所定時間内の通電もないから、
第1実施例より消費電流を少なくでき、その分電池寿命
を延ばすことができる。しかも、2回目の接触以降に電
源をオフするタイマも必要としないから、コストダウン
がはかれる。更に、第1実施例の常時閉接点方式と異な
り常時開接点方式であるために、機械の振動などによる
接点のチャタリングもないから、信頼性を向上させるこ
とができる。
【0035】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改
良並びに設計の変更が可能である。例えば、信号発生手
段21の構成としては、上記実施例で述べた電気接点機
構6A,6B,6Cに限られるものでなく、ワークWと
の接触時に生じるスタイラス3の微小撓みを、そこに形
成された歪みゲージの抵抗値の変化から検出し、これに
よってワークWとの接触を検出するようにしたものでも
よい。
【0036】また、上記実施例では、スタイラス3とワ
ークWとを接触させるために、ワークWに対してプロー
ブを移動させるようにしたが、これとは逆に、ワークW
を移動させるようにしてもよく、あるいは、両者(スタ
イラス3とワークW)を共に移動させるようにしてもよ
い。また、上記実施例では、NC旋盤加工機に用いた場
合について説明したが、これに限らず、工作機械一般に
適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上の通り、本発明の工作機械用タッチ
プローブによれば、次の効果を奏することができる。第
1の発明では、1度の測定動作においてスタイラスがワ
ークに対して2回接触するという動作上の特徴を利用し
て、送信手段の電源をオン・オフ制御するようにしたた
め、消費電流を抑え、内蔵電源の寿命を向上させること
ができる。第2の発明では、第1の発明を、1回目の接
触から発振回路が安定する時間経過後に1回目の接触信
号を送信するようにしたため、確実な伝送ができ、高精
度な測定が可能となる。第3の発明では、常時開接点を
採用して、接点の接触時間にのみ送信手段に通電するよ
うにしたため、更に大幅に消費電流を抑えることがで
き、また、チャタリングがないため信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NC旋盤加工機におけるタッチプローブの動き
を説明するための図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るタッチプローブの構
造を示す図である。
【図3】同上実施例における送信機の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図4】同上実施例における受信機の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るタッチプローブの構
造を示す図である。
【図6】同上実施例における送信機の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図7】NC旋盤加工機において計測を行う場合の例を
示す図である。
【図8】従来のプローブに電源スイッチを設けた状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 プローブ本体 3 スタイラス 10,10A 送信機 16 接触検出回路(接触検出手段) 17 タイマ回路(遅延手段) 18 電源制御回路(電源制御手段) 18A 電源 21,21A 信号発生手段 22 送信手段 30 受信機 61 スイッチ手段 63 固定接点 65 可動接点 W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松橋 章 東京都立川市高松町1−100 株式会社メ トロール内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プローブ本体と、このプローブ本体に設け
    られたスタイラスとを備え、前記プローブ本体には、前
    記スタイラスとワークとが接触したことを検出し接触信
    号を発生する信号発生手段と、この信号発生手段からの
    接触信号を通信周波数の電波で送信する送信手段と、こ
    の送信手段を駆動させる電源と、前記信号発生手段から
    の1回目の接触信号を検出する接触検出手段と、この接
    触検出手段によって1回目の接触信号が検出されたとき
    前記送信手段の電源をオンしかつ2回目以降の接触信号
    が送信されてから次の接触信号が所定時間内に出力され
    なかったとき前記送信手段の電源をオフする電源制御手
    段とがそれぞれ設けられている、ことを特徴とする工作
    機械用タッチプローブ。
  2. 【請求項2】プローブ本体と、このプローブ本体に設け
    られたスタイラスとを備え、前記プローブ本体には、前
    記スタイラスとワークとが接触したことを検出し接触信
    号を発生する信号発生手段と、この信号発生手段からの
    接触信号を通信周波数の電波で送信する送信手段と、こ
    の送信手段を駆動させる電源と、前記信号発生手段から
    の1回目の接触信号を検出する接触検出手段と、この接
    触検出手段によって1回目の接触信号が検出されたとき
    前記送信手段による送信を予め設定された時間だけ遅延
    させる遅延手段と、前記接触検出手段によって1回目の
    接触信号が検出されたとき前記送信手段の電源をオンし
    かつ2回目以降の接触信号が送信されてから次の接触信
    号が所定時間内に出力されなかったとき前記送信手段の
    電源をオフする電源制御手段とがそれぞれ設けられてい
    る、ことを特徴とする工作機械用タッチプローブ。
  3. 【請求項3】プローブ本体と、このプローブ本体に変位
    可能かつ中立位置に復帰可能に設けられたスタイラスと
    を備え、前記プローブ本体には、前記スタイラスの変位
    によって可動接点が固定接点に接触して導通するスイッ
    チ手段を含み、そのスイッチ手段の導通時に接触信号を
    発生する信号発生手段と、この信号発生手段からの接触
    信号を通信周波数の電波で送信する送信手段と、前記ス
    イッチ手段の導通時に前記送信手段と接続されるととも
    に、前記スイッチ手段の非導通時に前記送信手段と遮断
    される電源とがそれぞれ設けられている、ことを特徴と
    する工作機械用タッチプローブ。
JP7577893A 1992-10-01 1993-04-01 工作機械用タッチプローブ Pending JPH06170698A (ja)

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Effective date: 19961217