JPH0617027Y2 - スクリュ圧縮機 - Google Patents
スクリュ圧縮機Info
- Publication number
- JPH0617027Y2 JPH0617027Y2 JP11121588U JP11121588U JPH0617027Y2 JP H0617027 Y2 JPH0617027 Y2 JP H0617027Y2 JP 11121588 U JP11121588 U JP 11121588U JP 11121588 U JP11121588 U JP 11121588U JP H0617027 Y2 JPH0617027 Y2 JP H0617027Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge
- screw
- rotor
- screw compressor
- space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、油冷式スクリュ圧縮機において吐出工程終了
直前に生ずるスクリュロータの噛み合い閉空間内の圧力
低減に関するものである。
直前に生ずるスクリュロータの噛み合い閉空間内の圧力
低減に関するものである。
(従来技術及び解決しようとする課題) スクリュ圧縮機は第3図に示すように、ケーシング31
内におす・めすスクリュロータ32,33を収納し、吸
入口34から吸入した圧縮空気を前記ロータの噛み合い
回転により圧縮し、吐出口35より吐出する。
内におす・めすスクリュロータ32,33を収納し、吸
入口34から吸入した圧縮空気を前記ロータの噛み合い
回転により圧縮し、吐出口35より吐出する。
ところが、前記おす・めすスクリュロータの噛み合い部
分である接触部には該スクリュロータとケーシングとの
間に形成される作用空間が、前記スクリュロータの噛み
合い回転によって次第に体積を縮小して吐出工程終了直
前の位置に達したときは、第4図に示すように吐出端壁
37に形成された吐出口35とは完全に隔絶された閉空
間36が生ずる。
分である接触部には該スクリュロータとケーシングとの
間に形成される作用空間が、前記スクリュロータの噛み
合い回転によって次第に体積を縮小して吐出工程終了直
前の位置に達したときは、第4図に示すように吐出端壁
37に形成された吐出口35とは完全に隔絶された閉空
間36が生ずる。
そのため、噴射口39から作用空間40内に注入された
油と共に気液混合状態となった作用流体が前記閉空間内
で閉じ込められたまま、異常に加圧される現象が生ず
る。
油と共に気液混合状態となった作用流体が前記閉空間内
で閉じ込められたまま、異常に加圧される現象が生ず
る。
これにより、前記各ロータには異常な振動と騒音が発生
するばかりでなく、ロータ及びケーシングに過度に荷重
が付加され、極端な場合にはロータの損傷及び軸受4
1,42の寿命低下を招来する危険がある。
するばかりでなく、ロータ及びケーシングに過度に荷重
が付加され、極端な場合にはロータの損傷及び軸受4
1,42の寿命低下を招来する危険がある。
また、従来は上記問題解決策として特開昭58−131
388号公報や、特開昭58−214693号公報に開
示されるように吐出端壁37に凹部43を設け、該凹部
を前記おす・めすロータの噛み合いによって吐出を完了
する直前の閉空間36と連通させると共に、この凹部を
介して吸入側と連通することにより問題解決を図ってい
た。
388号公報や、特開昭58−214693号公報に開
示されるように吐出端壁37に凹部43を設け、該凹部
を前記おす・めすロータの噛み合いによって吐出を完了
する直前の閉空間36と連通させると共に、この凹部を
介して吸入側と連通することにより問題解決を図ってい
た。
しかしながら、上記構造は閉空間36に閉じ込められた
圧縮空気と油の気液混合状態の作用流体が吸入側38へ
流出する構造のため、該吸入側空間内の吸入空気温度を
上昇させ、その結果圧縮機の体積効率を低下させるとい
う問題がある。
圧縮空気と油の気液混合状態の作用流体が吸入側38へ
流出する構造のため、該吸入側空間内の吸入空気温度を
上昇させ、その結果圧縮機の体積効率を低下させるとい
う問題がある。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するため、ケーシング内に収納
するおす・めす一対のスクリュロータの噛み合い回転に
よって圧縮作用を行うスクリュ圧縮機において、前記お
す・めすスクリュロータとケーシングとの間に形成され
る作用空間が該スクリュロータの噛み合い回転によって
体積を縮小し、吐出工程終了直前に達したときに生ずる
吐出口とは隔絶された閉空間と対向する吐出端壁の位置
に軸受室と連通する逃し孔を設けたこと、さらに前記逃
し孔は吐出端壁に最も近い吐出側軸受室内と外部配管な
しで連通すると共に、該軸受室からは管路を介して吸入
閉じ込み直後の作用空間と連通すること。
するおす・めす一対のスクリュロータの噛み合い回転に
よって圧縮作用を行うスクリュ圧縮機において、前記お
す・めすスクリュロータとケーシングとの間に形成され
る作用空間が該スクリュロータの噛み合い回転によって
体積を縮小し、吐出工程終了直前に達したときに生ずる
吐出口とは隔絶された閉空間と対向する吐出端壁の位置
に軸受室と連通する逃し孔を設けたこと、さらに前記逃
し孔は吐出端壁に最も近い吐出側軸受室内と外部配管な
しで連通すると共に、該軸受室からは管路を介して吸入
閉じ込み直後の作用空間と連通すること。
また、前記逃し孔はキリ加工にて正確に穿設位置を定め
るようにしたことを特徴とする。
るようにしたことを特徴とする。
(作用) 上記構成によれば、おす・めす一対のスクリュロータの
噛み合い回転によって形成される作用空間が、次第に体
積を縮小しながら吐出端壁に形成された吐出口から作用
流体を吐出し、その後吐出工程を終了する直前の位置に
達したときに、前記吐出口とは隔絶されて形成される閉
空間と前記吐出端壁に穿設された逃し孔とが連通する。
噛み合い回転によって形成される作用空間が、次第に体
積を縮小しながら吐出端壁に形成された吐出口から作用
流体を吐出し、その後吐出工程を終了する直前の位置に
達したときに、前記吐出口とは隔絶されて形成される閉
空間と前記吐出端壁に穿設された逃し孔とが連通する。
これにより、閉空間内に閉じ込められた作用流体は異常
に加圧されることもなく前記逃し孔を介して吐出側軸受
室内に流入し、該軸受室内の油と共に吐出側軸受を潤滑
後、管路を介して吸入閉じ込み直後の作用空間に回収さ
れ、別の油噴射口より噴射された油と共に前記作用空間
内の潤滑,密封を行いながら圧縮空気と混合状態で吐出
口から排出される。
に加圧されることもなく前記逃し孔を介して吐出側軸受
室内に流入し、該軸受室内の油と共に吐出側軸受を潤滑
後、管路を介して吸入閉じ込み直後の作用空間に回収さ
れ、別の油噴射口より噴射された油と共に前記作用空間
内の潤滑,密封を行いながら圧縮空気と混合状態で吐出
口から排出される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第1図ないし第2図により説明
する。
する。
1はおす・めす一対のスクリュロータ2,3を収容する
ケーシングで、該ケーシングの一端には前記ロータの吐
出側軸受4を支承する吐出ケーシング5が取り付けら
れ、その反対側に設けられた吸入側軸受6と共に前記各
ロータが噛み合い回転可能に軸支されている。
ケーシングで、該ケーシングの一端には前記ロータの吐
出側軸受4を支承する吐出ケーシング5が取り付けら
れ、その反対側に設けられた吸入側軸受6と共に前記各
ロータが噛み合い回転可能に軸支されている。
また、前記吐出ケーシング5のロータ端面と面する吐出
端壁7には吐出口8が開口しており、吸入口9から流入
した圧縮空気は作用空間10内で油噴射口11から供給
された冷却、密封、潤滑用の油と共に気液混合状態で圧
縮され吐出室12内に吐出される。
端壁7には吐出口8が開口しており、吸入口9から流入
した圧縮空気は作用空間10内で油噴射口11から供給
された冷却、密封、潤滑用の油と共に気液混合状態で圧
縮され吐出室12内に吐出される。
さらにおす・めすロータ2,3が噛み合い回転を進め、
前記おす・めすスクリュロータとケーシング5との間に
形成される作用空間が次第に体積を縮小し、前記吐出口
の吐出工程終了直前の位置に達すると前記ロータの噛み
合い部には吐出口8とは隔絶された閉空間13が形成さ
れるが、この閉空間が形成される位置に対向する吐出端
壁7には吐出側軸受室14と連通するキリ加工によりな
る逃し孔15が穿設されている。そしてその大きさはお
す・めすロータ2,3がさらに噛み合い回転を進め、前
記閉空間が吸入側16と連通する直前の位置まで前記閉
空間と連通する寸法に設定されている。
前記おす・めすスクリュロータとケーシング5との間に
形成される作用空間が次第に体積を縮小し、前記吐出口
の吐出工程終了直前の位置に達すると前記ロータの噛み
合い部には吐出口8とは隔絶された閉空間13が形成さ
れるが、この閉空間が形成される位置に対向する吐出端
壁7には吐出側軸受室14と連通するキリ加工によりな
る逃し孔15が穿設されている。そしてその大きさはお
す・めすロータ2,3がさらに噛み合い回転を進め、前
記閉空間が吸入側16と連通する直前の位置まで前記閉
空間と連通する寸法に設定されている。
他方、軸受室14には外部配管17にて供給された潤滑
油が軸封部18を介して流入し、吐出側軸受4の潤滑を
行った後、油回収用管路19を介して吸入閉じ込み直後
の作用空間20に圧力差で圧送,回収されるようになっ
ている。なお前記軸受室14内の運転時における流体圧
力は吐出口8より吐出される圧縮空気圧力よりも低圧で
ある。
油が軸封部18を介して流入し、吐出側軸受4の潤滑を
行った後、油回収用管路19を介して吸入閉じ込み直後
の作用空間20に圧力差で圧送,回収されるようになっ
ている。なお前記軸受室14内の運転時における流体圧
力は吐出口8より吐出される圧縮空気圧力よりも低圧で
ある。
しかして、吐出工程終了直前の閉空間13内に閉じ込め
られた圧縮空気と油の混合状態にある作用流体は、該閉
空間内で過大に加工されることもなく、逃し孔15から
軸受室14を経て圧力の低い吸入閉じ込み直後の作用空
間20内に回収されるので従来のように高圧でかつ高温
の作用流体によって吸入側空間内の吸入空気温度が昇温
することもなくなる。
られた圧縮空気と油の混合状態にある作用流体は、該閉
空間内で過大に加工されることもなく、逃し孔15から
軸受室14を経て圧力の低い吸入閉じ込み直後の作用空
間20内に回収されるので従来のように高圧でかつ高温
の作用流体によって吸入側空間内の吸入空気温度が昇温
することもなくなる。
なお、本実施例では閉空間13内の流体は吐出側軸受室
14に連通後、外部配管17から供給された軸受潤滑油
と共に吸入閉じ込み直後の作用空間20に回収するよう
にしているが、これを吸入側軸受室21に回収後、吸入
側作用空間(図示せず)と連通するようにしてもよい。
14に連通後、外部配管17から供給された軸受潤滑油
と共に吸入閉じ込み直後の作用空間20に回収するよう
にしているが、これを吸入側軸受室21に回収後、吸入
側作用空間(図示せず)と連通するようにしてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案は、おす・めすスクリュロ
ータの噛み合い回転によって生ずる吐出工程終了直前の
閉空間内に残留する作用流体を該閉空間に対向する位置
の吐出端壁に穿設した軸受室とを連通する逃し孔を介し
て、軸受室内に排出するようにしたので該作用流体の異
常加圧によるロータの振動,騒音の発生もなくなり、ま
た前記作用流体を軸受潤滑油として再利用できるという
効果を有する。
ータの噛み合い回転によって生ずる吐出工程終了直前の
閉空間内に残留する作用流体を該閉空間に対向する位置
の吐出端壁に穿設した軸受室とを連通する逃し孔を介し
て、軸受室内に排出するようにしたので該作用流体の異
常加圧によるロータの振動,騒音の発生もなくなり、ま
た前記作用流体を軸受潤滑油として再利用できるという
効果を有する。
また、前記作用流体は従来のように直接吸入側に流入し
吸入空気温度を昇温させることもなくなる他、前記流体
中の圧縮空気の吸入側への漏洩ロスもなくなるので圧縮
機の体積効率も向上する。
吸入空気温度を昇温させることもなくなる他、前記流体
中の圧縮空気の吸入側への漏洩ロスもなくなるので圧縮
機の体積効率も向上する。
そのうえ、特に吐出側軸受室は吐出端壁近傍にある関係
上、逃し孔の穿設も容易でかつ外部配管もないから構造
的に簡素にできる。
上、逃し孔の穿設も容易でかつ外部配管もないから構造
的に簡素にできる。
さらに、前記逃し孔はキリ加工にて正確に位置が定めら
れ穿設できるので従来のように設置位置の誤差による体
積効率の低下も防止できる。
れ穿設できるので従来のように設置位置の誤差による体
積効率の低下も防止できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案スクリュ圧縮機の断面図,第2図は前記
圧縮機における吐出工程終了直前のスクリュロータの噛
み合い状態を示す説明図,第3図は従来のスクリュ圧縮
機の説明図,第4図は従来のスクリュ圧縮機における吐
出工程終了直前のスクリュロータの噛み合い状態を示す
説明図である。 1……ケーシング 2……スクリュロータ(おす) 3……スクリュロータ(めす) 7……吐出端壁 10……作用空間 13……閉空間 15……逃し孔
圧縮機における吐出工程終了直前のスクリュロータの噛
み合い状態を示す説明図,第3図は従来のスクリュ圧縮
機の説明図,第4図は従来のスクリュ圧縮機における吐
出工程終了直前のスクリュロータの噛み合い状態を示す
説明図である。 1……ケーシング 2……スクリュロータ(おす) 3……スクリュロータ(めす) 7……吐出端壁 10……作用空間 13……閉空間 15……逃し孔
Claims (3)
- 【請求項1】ケーシング内に収納するおす・めす一対の
スクリュロータの噛み合い回転によって圧縮作用を行う
スクリュ圧縮機において、前記おす・めすスクリュロー
タとケーシングとの間に形成される作用空間が該スクリ
ュロータの噛み合い回転によって体積を縮小し、吐出工
程終了直前に達したときに生ずる吐出口とは隔絶された
閉空間と対向する吐出端壁の位置に軸受室と連通する逃
し孔を設けたことを特徴とするスクリュ圧縮機。 - 【請求項2】前記逃し孔の一端は、外部配管なしで吐出
側軸受室内に連通後、管路を介して吸入閉じ込み直後の
作用空間に連通していることを特徴とする請求項1記載
のスクリュ圧縮機。 - 【請求項3】前記逃し孔はキリ加工にて吐出端壁に穿設
されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスク
リュ圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11121588U JPH0617027Y2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | スクリュ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11121588U JPH0617027Y2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | スクリュ圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0235990U JPH0235990U (ja) | 1990-03-08 |
JPH0617027Y2 true JPH0617027Y2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=31349071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11121588U Expired - Lifetime JPH0617027Y2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | スクリュ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617027Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-26 JP JP11121588U patent/JPH0617027Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0235990U (ja) | 1990-03-08 |
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