JPH06169950A - 吸収性コア - Google Patents

吸収性コア

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Publication number
JPH06169950A
JPH06169950A JP4351143A JP35114392A JPH06169950A JP H06169950 A JPH06169950 A JP H06169950A JP 4351143 A JP4351143 A JP 4351143A JP 35114392 A JP35114392 A JP 35114392A JP H06169950 A JPH06169950 A JP H06169950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
absorbent
folded back
ears
absorbent core
Prior art date
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Pending
Application number
JP4351143A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadanori Samejima
忠典 鮫島
Masabumi Sato
正文 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honshu Paper Co Ltd filed Critical Honshu Paper Co Ltd
Priority to JP4351143A priority Critical patent/JPH06169950A/ja
Publication of JPH06169950A publication Critical patent/JPH06169950A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収能力にすぐれ、また拡散速度の向上をは
かり、しかも漏れの少ない吸収性コアを提案することを
目的とする。 【構成】 非浸透性のバックシートと、浸透性のトップ
シートとの間に配設される吸収性コアであって、長手方
向に延びたコア本体13Aの両側から側方に張出すよう
に一体に設けた耳部14、14を内側に折り返して段差
を設けることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体吸収性コアに関する
ものであって、更に詳しく述べると使い捨ておむつに於
いて、非浸透性のバックシートと浸透性のトップシート
との間に配設される吸収性コアに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来使用されている使い捨
ておむつの吸収性コアは、パルプや親水性不織布等を積
層して、その各層間または層内に高吸収性ポリマー粒子
を散布したりあるいは混合した偏平なものが一般に用い
られている。また、尿の吸収能力を高めるために、排尿
位置に吸収性の高い材料を集中的に配置するなどの手段
が講じられていた(特開昭61-602号公報、同61-167002
号公報参照)。
【0003】例えば特開昭61-602号公報記載のおむつ
は、図12〜13に例示したように、吸収性コアの前後
端部2、3間に配置された中央部1が前記端部より平均
密度及び平均坪量ともに大きくなるように、吸水性繊維
または吸水性繊維と高吸収性粒状物の混合物を集中的に
配設することにより股下領域に高吸収性を付与して漏れ
の低減化をはかっている。
【0004】しかし、かかる構造のものは、コアの中央
部1に尿が溜まりやすくコア全面に拡散されにくいとい
う欠点を有している。とりわけ、股下領域に高吸収性ポ
リマー粒子を多く含むときは、吸収速度の低下と拡散し
にくさが増大する。そして、上記コアの横断面形状は、
図13にも示したように中央部が厚い山形構造であるか
ら尿は必然的に山の裾の方向に流動しやすく、従って着
用時に股方向に尿が走り漏れるという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決しようとするものであって、使い捨ておむつの
吸収性コアとして使用した場合に、尿の拡散速度並びに
吸収能力を向上させることのでき立体的な段差を有する
吸収性コアを容易に形成させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、長手
方向に延びたコア本体の両側から側方に張出すように一
体に設けた耳部を内側に折り返して段差を設けることを
特徴とする。
【0007】なおコア本体の上に折り返した左右の耳部
には、高吸水性ポリマーを含ませないか、または配合量
をコア本体が含有する高吸水性ポリマーの配合量よりも
少量とすることがよく、これにより排尿の瞬時の吸収能
力と吸収速度を高めることができる。
【0008】上記耳部の折り重ねの態様は、内側に折り
返した左右の耳部が互いに一部ラップするように折り返
しても良いし、あるいはラップさせず内側に折り返した
左右の耳部の間に間隙を設けて、コア本体の中央部に長
手方向に沿う谷部を設けても良い。また左右の耳の端部
が相接触するもの、更にまたコア本体と本体の上に折り
返した左右の耳部との間に、吸収用の補助マットを介置
したものを本発明は包含する。
【0009】上記耳部の形状は、ほぼ半月形、三角形、
台形あるいは双子山形など、必要に応じて任意な形状が
設定できるものであって、図示の実施態様に限定される
ものではない。また耳部の折り返し位置は、使い捨てお
むつ装着時の排尿位置に対応させるものであり、例えば
女の子用、男の子用など用途に応じて適宜位置に設定さ
れる。
【0010】
【実施態様】次に本発明吸収性コアを図面を参照して具
体的に説明する。図1は使い捨ておむつの一例を示した
概略平面図である。図1に示すおむつ10は、非浸透性
のバックシート11と、浸透性のトップシート12、前
記両シートの間に配設される吸収性コア13とを有して
いる。吸収性コア13は、通常のコアと同様に、パルプ
層間に高吸水性ポリマーを散布または層内に混入したも
ので構成されている。
【0011】前記コア本体13Aの長手方向両側部には
耳部14、14を一体に張出形成し、これを本体上に折
り返している。この折り返しによりコア本体上に立体的
な段差を設けて、厚さが局部的に厚くまた重量の大きい
部分15を形成する。この部分15がおむつ着用時の排
尿位置に設定される。
【0012】図2、図3及び図4は本発明たる吸収性コ
アの製造過程を示した説明図であって、マットフォーマ
ーにより図示のような形状の成型マットを形成する。本
明細書では、成型マットの帯状部分を「本体」、張り出
し部分を「耳部」という用語で表現するものとすると、
本実施例においては、一例として本体13Aの長さ方向
両側にほぼ台形状をした耳部14を一定の周期で張出し
ている。このように形成された成型マット20の耳部1
4を次工程で内側に折り返すことによって本体13Aの
上に折り重ねる。この折り重ねにより、コアの厚さが局
部的に厚くなるようにまた重量の大きい部分15を形成
する(図5参照)。なお、図3と図4に於いて、斜線部
は折り重ねた耳部分を表している。
【0013】次に、マット20をマットカッターを用い
て長さ方向に直角に切断する(図3)。この工程により
一枚ごとに所定長さ寸法に切断した本発明の吸収性コア
13を得る(図4)。図3によりわかるように、マット
を切断する際のカット位置(線イ−イ)は、マット20
の長さ方向に沿い適宜に設定することにより、耳部の折
り返し位置を任意に選択できる。所定寸法に切断した吸
収性コア13は、一枚ごとに通常の方法でおむつ10に
組み立てられる。
【0014】次に本発明たる吸収性コアの他の実施例に
ついて説明する。図6乃至図8に示すものは、内側に折
り返した左右の耳部を互いに一部ラップ(重合)するよ
うに折り返した吸収性コアの製造過程を示した説明図で
ある。図6において、網線を施して示した部分16は、
パルプや親水性不織布等を積層して形成したコア本体の
各層間または層内に高吸収性ポリマー粒子を散布した範
囲を示し、また網線を施していない白抜きの耳端部は、
高吸収性ポリマーを含まない部分を示している。
【0015】図7と図8は、左右の耳部を本体13Aの
上に折り重ねた状態を示したものである。この例からも
わかるように左右の耳部を部分的に重合させて耳部の重
なり部分17を極度に厚くすることが可能である。な
お、前記耳部の重なり部分17を、使用に当たっての排
尿位置に設定すれば、排尿時の瞬時の吸収能力とスピー
ドを高めることができる。
【0016】耳部の重なり(ラップ幅)Lは任意に設定
することができ、これにより排尿時の吸収能力を調節で
きるものであるが、耳端部に高吸収性ポリマーを含まな
い方が、吸収速度が早くなるので好ましい。
【0017】図9及び図10に示す事例は、先の実施例
1(図3及び図4参照)の変形例を示すものである。す
なわちこの変形例は、マット(帯状の吸収性材料)20
の両側に張出させた耳部14、14を内側に折り返す
際、前記マットの上に、吸収用補助マット18を介置
し、その上に左右の各耳部14を折り重ねた事例であ
る。左右の耳部14、14はこれを互いにラップさせ
ず、耳の端21が互いに接触する程度に折り重ねるか、
好ましくは20〜60mmの間隙Sを左右の耳端部の間
に形成するように折り重ねることが良い。
【0018】図10は内側に折り返した左右の耳部の間
に間隙Sを形成するように折り重ねた事例である。なお
前記の間隙Sは着用者の排尿位置のずれを吸収するよう
に広狭適宜に設定される。
【0019】以上のように構成されたこの実施例の吸収
性コアには、図10に示すように補助マット18の上に
は、内側に折り返した耳端21の厚みよる段差と、前記
の間隙とによりコア本体の中央部に長手方向に沿う谷部
19が形成されることになる。
【0020】谷部19は、おむつ長手方向に尿を拡散さ
せるための導尿溝としての機能を発揮する。したがっ
て、コア全面に尿を吸収させることができるものであ
り、吸収材料が有効的に利用できる。
【0021】なお図10に示したようにパルプに高吸水
性ポリマーを混入したもので形成したマット20を下層
とし、その上にパルプ100%もしくは高吸収性ポリマ
ーを少量混合した吸収用補助マット18を介置したうえ
で、左右の各耳部14を内側に折り返したたときは、谷
部分の吸収速度は早く、また内側に折り返した耳端21
は尿が外部に漏れ出ることを防止し、尿の逆戻りを少な
くする作用を奏する。また内側に折り返した耳端21と
谷部19との間に段差があるので、谷部19の底が直接
肌に接することがなく、従って排尿後着用者の不快感が
少ない。さら内側に折り返した耳端21と谷部19との
間に形成された前記の段差は、着用時に股方向への尿の
漏れを阻止する堰の作用を奏するものとなる。
【0022】図11は、コア本体上に重ね合わせる耳部
14の形状を双子山形とした事例であり、コア本体13
Aの上に折り重ねた状態を示したものである。
【0023】この実施例のように双子山形とした耳部を
本体の上に折り返して吸収性コアを形成するときは、二
つの山22、22の間に尿溜まり23を形成することが
できる。この尿溜まりを着用時の排尿位置に設定すれ
ば、着用時に股方向へ尿が走って漏れるのが防止でき、
かつ経時的には左右の耳部の間の谷部(導尿溝)19を
通じてコア全面に尿を拡散し吸収させることができる。
【0024】既に述べたように、従来の吸収性コアは、
吸水材料を集中的に盛り上げて山形構造にしたものであ
る。そのため吸水材料を盛り上げた部分は高吸収力があ
る反面、尿がこの部分に溜まりコア全面に拡散しにくい
という現象を生じている。これに対し本発明の吸収性コ
アは、従来のものと異なり、成型マットの耳部を内側に
折り返してオーバーラップ部とすることによりコア上に
立体的な段差を形成して、局部的に厚く重量の大きい構
造体を形成したものである。そして特にコア本体の上に
折り返した左右の耳部に含ませる高吸収性ポリマーの量
を加減調節すること、換言すれば高吸水性ポリマーを含
ませないか、あるいは配合量をコア本体が含有する高吸
水性ポリマーの配合量よりも少量とすることにより、前
記のように拡散速度並びに吸収能力を向上させることが
できる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、コアの一部
を折り返し重ね合わせるという簡単なる手段により排尿
位置の吸収能力を上げ、しかもコア全面に尿を拡散し、
股方向への漏れ防止壁を形成した吸収性コアが容易に得
られる効果がある。またコア本体の上に折り返した左右
の耳部に、高吸水性ポリマーを含ませないか、または配
合量をコア本体が含有する高吸水性ポリマーの配合量よ
りも少量とすることにより、排尿の瞬時の吸収能力とス
ピードを高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨ておむつの一例を示した概略平面図であ
る。
【図2】本発明たる吸収性コアの製造過程を示した説明
図であって、耳部を折り返す前の図である。
【図3】図2の吸収性コアの製造過程を示した説明図で
あって、耳部を折り返した後の図である。
【図4】図2の吸収性コアの製造過程を示した説明図で
あって、所定長さ寸法に切断した本発明の吸収性コアの
図である。
【図5】図3におけるX−X線の断面図である。
【図6】本発明における他の実施例の製造過程を示すも
ので、耳部を折り返す前の図である。
【図7】図6の吸収性コアの製造過程を示した説明図で
あって、耳部を折り返した後の図である。
【図8】図8におけるX−X線の断面図である。
【図9】本発明における別の実施例の製造過程を示すも
ので、耳部を折り返した後の図である。
【図10】図9におけるX−X線の断面図である。
【図11】本発明における更に別の実施例の説明図であ
る。
【図12】従来の使い捨ておむつの一例を示した概略平
面図である。
【図13】図12におけるX−X線の断面図である。
【符号の説明】
10 使い捨ておむつ 11 バックシート 12 トップシート 13 吸収性コア 13A コア本体 14 耳部 15 厚くまた重量の大きい部分 16 高吸収性ポリマー粒子を散布した範囲(網線の部
分) 17 耳部の重なった部分 18 吸収用補助マット 19 谷部 20 マット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非浸透性のバックシートと、浸透性のト
    ップシートとの間に配設される吸収性コアであって、長
    手方向に延びたコア本体の両側から側方に張出すように
    一体に設けた耳部を内側に折り返して段差を設けること
    を特徴とする吸収性コア。
  2. 【請求項2】 左右の耳部が互いにラップするように内
    側に折り返してなる請求項1記載の吸収性コア。
  3. 【請求項3】 左右の耳部の間に間隙を設け、コア本体
    の中央部に長手方向に沿って谷部を設けてなる請求項1
    記載の吸収性コア。
  4. 【請求項4】 コア本体と該本体の上に折り返した左右
    の耳部との間に吸収用補助マットを介置した請求項1記
    載の吸収性コア。
  5. 【請求項5】 コア本体の上に折り返した左右の耳部に
    は高吸水性ポリマーを含ませないか、または配合量をコ
    ア本体が含有する高吸水性ポリマーの配合量よりも少量
    とした請求項1記載の吸収性コア。
JP4351143A 1992-12-07 1992-12-07 吸収性コア Pending JPH06169950A (ja)

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JP4351143A JPH06169950A (ja) 1992-12-07 1992-12-07 吸収性コア

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JP (1) JPH06169950A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050024A (ja) * 2005-08-15 2007-03-01 Asahi Kasei Chemicals Corp 使い捨て体液吸収物品
JP2008149017A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Kao Corp 吸収性物品
JP2011136094A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Unicharm Corp 吸収性物品
JP2019058546A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 大王製紙株式会社 使い捨ておむつ

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