JPH0616992B2 - 衝撃工具 - Google Patents

衝撃工具

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JPH0616992B2
JPH0616992B2 JP6017385A JP6017385A JPH0616992B2 JP H0616992 B2 JPH0616992 B2 JP H0616992B2 JP 6017385 A JP6017385 A JP 6017385A JP 6017385 A JP6017385 A JP 6017385A JP H0616992 B2 JPH0616992 B2 JP H0616992B2
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cylinder
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air
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裕之 安藤
史朗 溝端
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、電気や空気圧等を動力源とし、空気ばねを
介してハンマを駆動する衝撃工具に関するものである。
〔背景技術〕
従来、空気ばねを利用した衝撃工具として特公昭37−
15384号公報に示すもの等がある。これと同様な原
理でハンマを駆動する衝撃工具として、第14図に示す
ものを提案した。
これは、モータ100の回転運動を歯車列からなる回転
伝達機構101と、クランク軸等のクランク機構102
により、シリンダ103内のピストン104に往復運動
として伝達する。シリンダ103内には摺動自在にハン
マ105が嵌挿されており、シリンダ103内でハンマ
105とピストン104間に密閉された空気室を形成し
ている。ピストン104が往復動する時、この密閉され
た空気室は圧縮と膨張を繰り返し、外気大気圧との圧力
差により、ハンマ105は往復動を行なう。そしてハン
マ105がストライカ106を打撃し、ビット107に
打撃力を与える。また、モータ100の回転は、ハンマ
105の往復動発生機構経路とは別に、回転伝達経路1
08を介してビット107に回転として伝達している。
このような打撃発生機構において、ピストン104,ハ
ンマ105,そして空気室の圧力状態は第15図に示す
ようになっている。すなわち、ピストン104の変位を
sin ωtとすると、ハンマ105の変位はsin(ωt+
)となる。tは時間、は移相差である。空気圧P
は、ピストン104とハンマ105間の距離lの関数で
あり、 ただし、P:大気圧、A:シリンダ14の断面積、V
:初期空気体積、γ:ポリトロピック指数である。距
離lは、 である。
このように、空気圧Pの変化がなだらかで、ハンマ10
5の移動がなだらかであるため、強い打撃力が得られな
いという欠点があった。
〔発明の目的〕
この発明は、強い打撃力が得られる衝撃工具を提供する
ことを目的とする。
〔発明の開示〕
この発明の衝撃工具は、駆動装置により往復動するピス
トンを収容したシリンダと、このシリンダに嵌挿されて
前記ピストンの往復動により空気圧を介して往復駆動さ
れ中間打撃伝達部材を介してビットを打撃するハンマ
と、前記ハンマの往復動行程の途中位置で前記シリンダ
に設けられて押圧体の押付力により前記ハンマを前記空
気圧に抗して所定空気圧以下で係止する係止部材とを備
えたものである。
この構成によると、ピストンが移動しても、シリンダ内
の空気圧が高まるまでは、ハンマは係止部材で係止され
る。所定の圧力まで空気圧が高まると、係止部材を押圧
する押圧体の押付力に打ち勝ち、ハンマは係止部材から
外れて、それまで蓄えられた空気圧により一挙に移動し
てハンマを打撃する。そのため、強い打撃力が得られ
る。
実施例 この発明の一実施例を第1図ないし第13図に示す。図
において、1はハウジングであり、後部にハンドル2が
一体に形成され、かつ回転および打撃の駆動源となるモ
ータ4が収容されている。5はその電源となる蓄電池、
8はメインスイッチとなるスイッチ、8′はスイッチ操
作子である。モータ4の回転は、その出力軸に取付けら
れたピニオン9から、中間軸10の一端のギヤ11に伝
えられる。この回転は、一つの経路においては、中間軸
10の他端に取付けられたピニオン12とギヤ13によ
り、シリンダ14に伝えられる。シリンダ14は軸受1
5,16でギヤボックス17に回転自在に支持されてい
る。シリンダ14の先端側には筒状の中間打撃伝達部材
44が嵌合され、シリンダ14およびスピンドル20に
設けられたキー溝に、ストップキー21′が挿入される
ことでシリンダ14の回転はスピンドル20に伝えら
れ、ビット21に伝えられる。ビット21とスピンドル
20とは伝達キー22で噛み合っている。26は押えナ
ットである。スピンドル20にはチャックスリーブ23
と、ビットカバー24と、防塵壁リング25が設けてあ
る。
一方、中間軸10の回転は、その外周に設けられたイン
ボリュートスプライン凸部と、可動クラッチ部材28に
設けられたインボリュートスプライン凹部との噛合によ
り可動クラッチ部材28に伝えられる。可動クラッチ部
材28の傘歯車30側の端部には噛み合いクラッチの爪
28aが形成されており、傘歯車30にもこのクラッチ
爪28aと噛み合うようにクラッチ爪が形成されてい
る。31はコイルばね、32は皿ばねである。第1図に
示すように、クラッチ爪28aが噛み合っている時は中
間軸の回転は傘歯車30,33を通して偏心軸35,3
6に伝えられ、コンロッド37の先端に設けられたピス
トン38は、シリンダ14内を往復動する。38′は駆
動ピンである。同じくシリンダ14内に中間打撃伝達部
材44を介して打撃するハンマ39が摺動自在に設けて
ある。中間打撃伝達部材44は、スピンドル20内に軸
方向移動自在に設けてあり、かつその外周に形成した溝
にOリング等のシール部材45を嵌着してある。
シリンダ14には前端に径大部50を形成してある。ま
たシリンダ14には前端近傍に複数個の空気穴18を設
け、かつその近くにシリンダ14の軸方向に延びる複数
個の長穴51が設けてある。長穴51は、球形の係止部
材52を移動自在に収容したものであり、吸排気穴とし
ての役を兼用している。係止部材52は、押圧体となる
ばね体53に押えられてハンマ39の外周の溝54に係
合し、ハンマ39の移動を一時停止させるものである。
なお、ばね体53に代えて、電磁石あるいは永久磁石等
を押圧体として用いてもよい。ハンマ39は外周にシー
ル部材55が嵌着してある。ばね体53は、第8図ない
し第9図に示すように、リング状に形成した切起しばね
片53aを設けてものであり、シリンダ14に回転自在
に外嵌している。ばね体53は、ハウジング1のレバー
穴56から突出したばね圧調整レバー57を一体に固定
してある。ばね体53は、係止部材52が長穴51内の
ビット21側位置にあるときのみ係止部材52を押える
ものである。係止部材52は、長穴51内をピストン3
8側へ移動すると、ばね体53から外れるがこの外れた
位置で、リング状の係止部材規制体58がシリンダ14
に外嵌させてある。係止部材規制体58は、係止部材5
2がシリンダ14の半径方向外方へ逃げることを阻止す
るものである。係止部材規制体58とばね体53とにわ
たり、その外周にリング状のばね押え59が設けてあ
る。
電池5の収容部につき説明する。ハウジング1に電池収
納部60が形成してあり、かつこの電池収納部60に電
池5を電池押え片61で押える電池係止装置62が設け
てある。63は電池端子である。電池固定片61は、ハ
ウジング1に設けた固定片収納穴64に挿脱自在に配置
され、ねじりコイルばねからなる第3ばね65により引
込付勢されている。固定片61は係合溝61aを有し、
これに固定片押え棒66の先端が係合している。固定片
押え棒66は、第2クランク軸67と、第1回転カム6
8および第2回転カム69で連結され、第2クランク軸
67は第1クランク軸70にピン結合されている。第1
クランク軸70はクランク軸支点71回りに回動自在で
あり、一端に操作子72が連結してある。73は第1ば
ね、74は第2ばねである。また、75はハウジング1
に形成した電池係止装置収納空間である。第1回転カム
68は、第12図に示すように、長い突条68aと短い
突条68bを有し、第2回転カム69は深い溝69aと
浅い溝69bとを有する。これらの突条68a,68b
と溝69a,69bとの噛み合い深さの違いにより、第
2クランク軸67と固定片押え棒66との連結体は、長
さの異なった2つの状態を作る。
ハンドル2とスイッチ8とにつき説明する。第2図およ
び第3図に示すように、ハンドル凹所72がハウジング
1の後端部に形成されたハンドル2と、ハウジング1と
の中間位置上にあり、またハウジング1の後端部よりビ
ット先端の方へハンドル凹溝73を形成している。ハン
ドル凹溝73の長さは、人間の標準親指長さ以上あり、
溝内面は作業者が手を当てたとき違和感がないように、
曲面で仕上げられている。ハンドル凹溝73は、ハウジ
ングの左右に設けられ、溝長さ形状ともに同一である。
75は正逆切換スイッチである。第1図のように、メイ
ンのスイッチ8はハウジング1とハンドル2との交差位
置に配設されている。
動作 モータ4の回転は、ピニオン9,ギヤ11から中間軸1
0に伝達され、ピニオン12およびギヤ13によりシリ
ンダ14に伝えられる。そのため、ビット21はシリン
ダ14とともに回転する。また、中間軸10の回転はク
ラッチ部材28および傘歯車30,33を介して偏心軸
35,36に伝えられ、コンロッド37に設けられたピ
ストン38がシリンダ14内を往復する。このため、シ
リンダ14内の空気の圧縮・膨張が繰り返され、ハンマ
39が中間打撃伝達部材44を打撃し、ビット21に往
復動が与えられる。クラッチ部材28を切換レバー81
(第2図)で傘歯車30から外すと、ピストン38にモ
ータ4の駆動が伝わらず、ビット21は回転のみを行な
う。そのため、被穿孔材に応じ回転のみによる穿孔と、
回転打撃とを選択することができる。
打撃につき、さらに詳しく説明する。ピストン38はシ
リンダ14内を往復動するが、同じくシリンダ14内に
摺動自在に設けられたハンマ39は、ピストン38と共
に気密の空気室を形成しているため、ピストン38の往
復動がこの空気室内の空気を圧縮または膨張させること
により、この空気と大気圧との圧力差が生じ、ハンマ3
9にはシリンダ14内を往復動させる力が作用する。こ
こで、この発明において、第5図のように、ばね体53
によってシリンダ14に押圧されて係止しているボール
状の係止部材52は、シリンダ14の内部に突出してお
り、ハンマ39に設けた溝54と係合し、ハンマ39を
係止している。そして、いま、ピストン38がハンマ3
9側に往復動を始めて空気を圧縮し、所定の圧力に達し
た時、ハンマ39をビット21側に移動させる力が、ハ
ンマ39を係止している係止部材52を押圧するばね体
53のばね力に勝り、ハンマ39は係止部材52の係止
から外れて中間打撃伝達部材44を打撃し、ビット21
に打撃力を伝える(第6図)。中間打撃伝達部材44に
当たったハンマ39は、中間打撃伝達部材44との衝突
時の反発力と、ピストン39のモータ側への戻り工程に
おける空気室の膨張による空気希薄化による空気室圧力
と大気圧(ハンマ39の中間打撃伝達部材44側は大気
圧)との圧力差による力との2つの力により、ピストン
39側に移動する。この時、ハンマ39に生じる力が、
係止部材52を押圧するばね力に抗して係止部材52を
押し上げ、係止部材52がハンマ39に設けた溝54に
係合した時、ハンマ39は往復動を止め、その位置に止
まる。なお、その係止動作を確実にするため、シリンダ
14の内径部にピストン38の運動範囲外で突起(図示
せず)を設けて、ハンマ39の係止を行なってもよい。
ここで、シリンダ14に設けた係止部材52の配置用の
穴は、シリンダ14の軸方向に長い長穴51とし、また
係止部材52のシリンダ半径方向の動きを、ビット21
側ではばね体53により弾性的に移動可能とし、かつピ
ストン38側では係止部材規制体58により移動不可と
している。これは、この長穴51が単に略正円形であっ
て、ばね体53に押圧される係止部材52によって円形
穴が閉じられる構造であると、空気室の圧縮工程時に
は、ばね体53のばね力に抗して係止部材52を押し上
げて空気が漏れ、空気室の膨張工程時には係止部材52
が穴をふさいで空気が入り込まず、ピストン38の往復
動の繰り返しによって、空気室内の空気は希薄となって
大気圧となり、空気室体積が初期に比べて小さくなり、
所定のピストンストロークでは高衝撃力を発生させるこ
とができなくなる。このため、ピストン38とハンマ3
9で構成される空気室には空気量調整用の第2の空気穴
を設ける必要があるが、係止部材52の配置用の穴が長
穴51であると、圧縮空気によってハンマ39は係止部
材52と共に中間打撃伝達部材44側へ移動し、長穴5
1のビット側端部において、ばね体53のばね力に抗し
て係止部材52を押し上げ、係止部材52はハンマ39
の溝54から外れて、ハンマ39は中間打撃伝達部材4
4を打撃する。この時、長穴51の一部(係止部材52
が嵌っていない部分)は圧縮空気の吐出口となり得る。
また、中間打撃伝達部材44を打撃したハンマ39がピ
ストン38の動きに連動してモータ4側に戻ってくる
時、前記吐出口は空気の流入口となる。そして、ばね体
53のばね力に抗して係止部材52を押し上げ、係止部
材52がハンマ39に設けた溝54に嵌った後、ハンマ
39と係止部材52は共にモータ4側に移動する。すな
わち、係止部材52は長穴51のピストン側に嵌合さ
れ、ここで係止部材規制体58で規制されてシリンダ1
4の半径方向外方向に移動不可となる(第4図)。これ
は、係止部材52の動きを規制してハンマ39を確実に
位置止めするためである。
このように、この実施例においては、ばね体53のばね
力に抗するある圧縮空気圧になるまでハンマ39を保持
し、それまで蓄えたエネルギを、一挙にハンマ39に付
勢することにより、ハンマ39に大きな運動エネルギを
与えることができ、ビット21に大きな打撃力を伝える
ことになる。したがって、コンクリート等の穴あけ作業
を楽に,効率良く行なうことができる。また、同一の高
衝撃力を得るための駆動パワーが小さくなり、モータ4
の小型化が図れ、コストダウン,衝撃工具の軽量化によ
る使い勝手の良さにつながる。なお、第11図は、ピス
トン38およびハンマ39の変位と、空気室の圧力の関
係を示す。同図からわかるように、ハンマ39の打撃時
間における立ち上りが鋭く、したがってハンマ39の速
度が大きく、ハンマ39のエネルギが大きい。
係止部材52によるハンマ39の係止力は、第8図に示
すばね圧調整レバー57を回動可能範囲R内で回転させ
ることにより調整できる。すなわち、ばね圧調整レバー
57を回転させると、切起しばね片53aの屈曲点と係
止部材52の接触点との間の長さL(第9図)が変わ
り、ばね圧が変わる。このように、ばね力が可変である
ため、対象部材に合わせて打撃力を調整できる。そのた
め、対象部材の穴あけ加工がきれいに行なえる。例え
ば、ぜい性のコンクリート部材に穴をあける時に打撃力
が大きいと、部材端部では部材が欠け、また穴あけ開始
時のはつり量が必要穴周辺にまで広がって、きれいな穴
に仕上がらない。このような問題が解消できる。また、
電池式の工具においては、そのエネルギを有効に作業に
活用できる。
さらに、この実施例では、前述のようにシリンダ14に
設けた長穴51に係合する係止部材52のシリンダ半径
方向外方移動をピストン38側で移動不可としてあるの
で、係止部材52によるハンマ39の係止を、確実にか
つ簡単に行なうことができる。
なお、長穴51の吸排気は、次の目的のために行なう。
すなわち、ピストン38とハンマ39との間の空気室の
圧力は、圧縮工程においては大気圧との圧力差が大き
く、ピストン38およびハンマ39と、シリンダ14と
のシール部から空気が漏れるが、膨張行程においては空
気室の空気圧と大気圧との圧力差は小さく、そのためシ
ール部から空気が流入する量は、前記漏れ量よりもかな
り少ない。そのため、空気室の体積は稼動時間に従い小
さくなり、やがてはハンマ39にピストン38が付着し
てしまう。これを防止するために長穴51より空気の吸
排気を行なわせるものである。
つぎに、空打ち防止等につき説明する。ビット21を装
置して被対象物にビットを押し付けている時は、中間打
撃伝達部材44は所定の位置にきており、中間打撃伝達
部材44はハンマ39に打撃されてビット21に打撃力
が与えられる。この時、中間打撃伝達部材44とハンマ
39がシリンダ14内に形成する空気室には、空気穴1
8という空気の出入口があるため、減衰することなく打
撃力を与える。空打ち時においては、空打ち1発目に中
間打撃伝達部材44はシリンダ14内からスピンドル2
0内に移動する。また、ハンマ39も抵抗となるものが
ないため、シリンダ14の奥に飛ばされ、シリンダ14
の径大部50においてハンマ39に装着されたシール部
材55は、半径外方向に大きくなり支持される(第7
図)。この時、ピストン38の往復動により流動する空
気は、空気穴18より吸排気されるため、空気室内の圧
力は大気圧に比べて大きな圧力差を生じず、ハンマ39
はシリンダ14からの係止を外れることなく支持されて
いる。なお、シリンダ14の径大部50は、一部に凹部
を設けて形成してもよい。また、シール部材55はOリ
ングで図示しているがピストンリングのような切欠きを
設けて半径方向にばね性のあるものとしてもよい。
このように、空打ち防止の構造がシール部材55で兼用
できて簡単となる。また、空打ち時の往復動は、ピスト
ン38のみとなり消費電力が少なくなる。特に、充電池
式のものにおいては有利である。さらに、空打ち防止が
確実に、しかも機構部への振動などの負荷を与えずに行
なえるため、本体寿命が向上する。
電池5の着脱操作につき説明する。電池5を取り出した
状態では、第1図の状態と異なり、電池固定片61は固
定片収納穴64内に全体が収納され、第1回転カム68
と第2回転カム69とは、長さの短い連結状態となって
いる。すなわち、第1回転カム68の長い突条68と、
第2回転カム69の短い溝69aとが噛み合った状態と
なっている。この状態で、電池5を右方向から挿入する
と操作子72を電池5が押し、その力が第1クランク軸
70に伝わってクランク軸支点71を中心として回動
し、第2クランク軸67に伝わる。第2クランク軸67
に伝わった力は第1回転カム68を押し、さらに第2回
転カム69を押し、固定片押え棒66を押す。固定片押
え棒66の先端はテーパになっており、固定片押え棒6
6に伝わった力は第3ばね65の力でハウジング1内に
収まっていた電池固定片61の溝61aに、固定片押え
棒66のテーパ面から伝えられ、電池固定片61を押し
上げる。この状態における第1回転カム68と第2回転
カム69は、長さの短い状態であるが、この状態で圧縮
されていた第2ばね74は、元の状態に戻ろうとして固
定片押え棒66を押し上げるが、その時に働く第3ばね
65のねじれ力で第2回転カム69を回転させて、第1
回転カム68との噛み合い状態を変え、長さの長い状態
になる。長さの長い状態での第1回転カム68と第2回
転カム69の噛み合い状態における電池の固定状態が第
1図である。
次に、電池5を外す場合は、第1図の状態で電池5を右
から押し、前に説明した方向で第1回転カム68と第2
回転カム69の噛み合いを長さの短い状態にし、電池5
が外せる状態にする。このような操作で、電池5のワン
タッチ着脱が行なえる。
穿孔時のハウジング1の保持の方法を説明する。作業者
は被穿孔物の穴あけ時に、ハウジング1の後端部のハン
ドル凹所72に親指と人差指との付根を押し付け、ハン
ドル凹溝73に親指と人差指を挿入した状態で、ハウジ
ング1を保持する。親指と人差指以外の残りの指で、ハ
ウジング1とハンドル2との交差位置に配設されたスイ
ッチ8を握る。もう一方の手でハウジング1を支え、被
穿孔物の穴あけを行なう。このように、作業者がハウジ
ング1を保持するために手の指を挿入するハンドル凹所
72とハンドル凹溝73がハウジング1とハンドル2の
中間位置上でビット軸線上に対してハンドル2側にある
のでスイッチ8との操作性がよく作業効率が良いという
利点がある。作業者の穴あけ時のハウジング1を保持す
る手の位置がビット軸線上に近いため、ビット21の押
し付け力が強く、さらにビット21から受ける反力によ
るハウジング1にかかるモーメントを防げるという効果
がある。
第13図は、ダストカップ80を用いた使用状態を示
す。ダストカップ80は、ゴム等からなり円筒状に形成
されて、ハウジング1のダストカップ取付溝82に、弾
性的に着脱自在に取付けられている。ダストカップ80
は、中央部が薄肉となっており、穿孔の進行により、被
穿孔物に押されて弾性的に変形し、穿孔による切りくず
を収納する。このように、ダストカップ80で切粉の飛
散を防止でき、上向き等の穿孔作業がやりやすく安全で
ある。ダストカップ80を使用しない時は、ダストカッ
プ80を中央の薄肉部分で反転させ、ハウジング1に被
せる(第2図の状態)。これにより、邪魔にならず作業
がやりやすく、またダストカップ80を紛失しない。ま
た、このダストカップ80によると、構造簡単で安価で
ある。
なお、前記実施例では、駆動装置として電動のモータ4
を用いているが、これ以外に液体や空気等の流体圧で駆
動されるベーンモータや、液体を間欠的に供給してピス
トン38の往復動を行なう駆動装置を用いることができ
る。
〔発明の効果〕
この発明の衝撃工具は、係止部材でハンマを一時保持
し、空気圧が高まるとこの保持力に抗して係止部材の係
合が外れ、それまで蓄えられた空気圧で一挙にハンマを
移動させるので、強い打撃力が得られるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の断面図、第2図はその側
面図、第3図は同じくその背面図、第4図ないし第7図
は同じくその動作説明図、第8図は同じくその係止部材
配置箇所におけるハウジングの断面図、第9図は同じく
その係止部材とばね体との関係を示す断面図、第10図
は同じくそのばね体の部分斜視図、第11図は同じくそ
のピストンとハンマの変位と空気圧の関係の説明図、第
12図は同じくその電池係止装置のカムの斜視図、第1
3図は同じくそのダストカップを用いた使用状態の説明
図、第14図は従来例の断面図、第15図はその動作説
明図である。 1……ハウジング、2……ハンドル、4……モータ、5
……電池、10……中間軸、13……ギヤ、17……ギ
ヤボックス、18……空気穴、20……スピンドル、2
1……ビット、35,36……偏心軸、37……コンロ
ッド、38……ピストン、39……ハンマ、44……中
間打撃伝達部材、50……径大部、51……長穴、52
……係止部材、53……ばね体(押圧体)、54……
溝、55……シール部材、58……係止部材規制体、8
0……ダストカップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動装置により往復動するピストンを収容
    したシリンダと、このシリンダに嵌挿されて前記ピスト
    ンの往復動により空気圧を介して往復駆動され中間打撃
    伝達部材を介してビットを打撃するハンマと、前記ハン
    マの往復動行程の途中位置で前記シリンダに設けられて
    押圧体の押付力により前記ハンマを前記空気圧に抗して
    所定空気圧以下で係止する係止部材とを備えた衝撃工
    具。
  2. 【請求項2】前記シリンダに、軸方向に沿う吸排気用の
    長穴を設け、この長穴内に前記係止部材を移動自在に配
    置した特許請求の範囲第(1)項記載の衝撃工具。
  3. 【請求項3】前記係止部材は、前記長穴内のビット側位
    置でのみ前記押圧体で前記シリンダの半径方向外方へ逃
    げ可能に支持されて、ピストン側位置では前記押圧体か
    ら外れるものとし、このピストン側位置で前記係止部材
    がシリンダの半径方向外方へ逃げることを阻止する係止
    部材規制体を設けた特許請求の範囲第(2)項記載の衝撃
    工具。
  4. 【請求項4】前記押圧体がばね体からなる特許請求の範
    囲第(1)項記載の衝撃工具。
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